JP2015107544A - 流路形成部品、これを用いたマシニングセンタ及びツールのシャンク部の洗浄方法 - Google Patents

流路形成部品、これを用いたマシニングセンタ及びツールのシャンク部の洗浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シャンク部の全周を洗浄して、シャンク部に付着する異物を効果的に除去することができる流路形成部品、これを用いたマシニングセンタ及びツールのシャンク部の洗浄方法を提供すること。
【解決手段】流路形成部品1は、ツールとしての回転工具5におけるテーパ形状のシャンク部51が装着される装着穴21よりも奥側に配置され、回転工具5内に設けられたツール側流路53へ流体Wを供給する。流路形成部品1は、流体Wを螺旋状に通過させる螺旋状流路24と、螺旋状流路24の下流側において、螺旋状流路24の螺旋の中心に流路の中心が位置する丸穴形状に形成された丸穴状流路32とを有している。
【選択図】図2

Description

本発明は、ツールへ流体を供給するよう構成された流路形成部品、これを用いたマシニングセンタ及びツールのシャンク部の洗浄方法に関する。
マシニングセンタ等の回転主軸にはツール支持機構が設けられており、ツールとしての回転工具は、ツール支持機構に対して着脱可能に装着される。回転工具には、ツール支持機構に設けられた装着穴に装着されるテーパ形状のシャンク部が設けられている。また、ツール支持機構には、回転工具へクーラント等の流体を供給する供給流路が設けられている。そして、先端部から流体を吐出させる回転工具を回転させて、被加工対象に加工を行っている。
ところで、ツール支持機構に装着するツールのシャンク部には、ツール交換を行うとき等に、切粉等の異物が付着することがある。そのため、ツール支持機構の装着穴に、装着前のツールのシャンク部を対向させ、ツール支持機構の供給流路から吐出される流体をシャンク部に当てて、シャンク部に付着する異物を除去している。
また、例えば、特許文献1においては、クーラントとエアを選択的に供給可能であって、エアを利用してツールホルダのシャンク部を効率よく清掃できる主軸装置について開示されている。この主軸装置においては、主通路に対して、クーラント通路とエア通路とが選択的に接続可能に設けられている。そして、ツールをクランプした時には、主通路とクーラント通路が接続され、ワークを加工する際にツールへクーラントを供給している。一方、ツールをアンクランプした時には、主通路とエア通路が接続され、エアによって、ツールホルダのシャンク部及びスピンドルのツールホルダ支持部を効果的に清掃している。
特開平7−290342号公報
しかしながら、ツールのシャンク部に付着した異物を除去するに当たり、ツール支持機構の供給流路から吐出される流体をシャンク部の全体に当てることは難しい。すなわち、流体は、ツール支持機構の供給流路の形成方向に直線形状に吐出されるため、シャンク部の全周に流体が当たりにくい。
また、特許文献1の主軸装置は、エアによってツールホルダのシャンク部及びスピンドルのツールホルダ支持部を清掃するものである。そのため、この主軸装置によっては、ツールのシャンク部に付着した切粉等の異物を除去することが困難である。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、シャンク部の全周を洗浄して、シャンク部に付着する異物を効果的に除去することができる流路形成部品、これを用いたマシニングセンタ及びツールのシャンク部の洗浄方法を提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、ツールにおけるテーパ形状のシャンク部が装着される装着穴よりも奥側に配置され、上記ツール内に設けられたツール側流路へ流体を供給するための流路形成部品であって、
上記流体を螺旋状に通過させる螺旋状流路と、該螺旋状流路の下流側において、該螺旋状流路の螺旋の中心に流路の中心が位置する丸穴形状に形成され、上記流体を円錐形状に広がるように吐出させるための丸穴状流路とを有することを特徴とする流路形成部品にある。
本発明の他の態様は、上記流路形成部品を用いて構成されたマシニングセンタであって、
該マシニングセンタの回転主軸は、上記装着穴と、該装着穴よりも奥側に配置された上記流路形成部品とを有しており、
上記ツールは、上記回転主軸によって回転して、被加工対象に回転加工を行う回転工具であり、
上記流体は、上記回転工具の先端部から吐出されるクーラントであることを特徴とする流路形成部品を用いたマシニングセンタにある。
本発明のさらに他の態様は、ツールにおけるテーパ形状のシャンク部が装着される装着穴よりも奥側に配置され、上記ツール内に設けられたツール側流路へ流体を供給するための流路形成部品を用いて、上記ツールの上記シャンク部を洗浄する方法であって、
上記流路形成部品には、上記流体を螺旋状に通過させる螺旋状流路と、該螺旋状流路の下流側において、該螺旋状流路の螺旋の中心に流路の中心が位置する丸穴形状の丸穴状流路とが形成されており、
上記螺旋状流路及び上記丸穴状流路を通過させる流体を、該丸穴状流路の先端から円錐形状に広がるように吐出させ、上記装着穴に装着される前に該装着穴に対向して配置された上記ツールの上記シャンク部の全周に当てることを特徴とするツールのシャンク部の洗浄方法にある。
上記流路形成部品は、流体を螺旋状に通過させる螺旋状流路と、螺旋状流路の下流側において丸穴形状に形成された丸穴状流路とを有している。この構成により、装着穴にツールが装着されていない状態において、螺旋状流路及び丸穴状流路を通過する流体は、丸穴状流路の先端から円錐形状に吐出される。螺旋状流路を螺旋状に通過する流体は、丸穴状流路に流入した際に丸穴状流路の内壁面に衝突して、回転する円環状の流れに近くなると考えられる。そして、流体が丸穴状流路の先端から吐出されるときには、回転する円環状の流れが径方向に広がり、丸穴状流路の先端から離れるに連れて拡径する円錐形状の流れが形成される。ここで、円錐形状の流体の流れは、回転する円環状の流れがテーパ状に拡径することにより、内部が空洞で外周部に流体が集中した状態で形成される。
ツールのシャンク部を装着穴に装着する際には、ツールのシャンク部を装着穴に対向して一旦配置する。そして、このツールが装着される前の状態において、流路形成部品の丸穴状流路の先端から流体を吐出させる。このとき、丸穴状流路の先端から、内部が空洞で外周部に流体が集中した円錐形状に吐出される流体は、シャンク部の全周に当たる。これにより、シャンク部に異物が付着していたとしても、シャンク部の全周を流体が洗浄することによって、この異物を効果的に除去することができる。
また、上記流路形成部品を用いた上記マシニングセンタ及び上記ツールのシャンク部の洗浄方法においては、上記流路形成部品と同様の構成によって、流路形成部品と同様の作用効果を得ることができる。
それ故、上記流路形成部品、これを用いたマシニングセンタ及びツールのシャンク部の洗浄方法によれば、シャンク部の全周を洗浄して、シャンク部に付着する異物を効果的に除去することができる。
実施例にかかる、回転工具が装着穴に装着された状態のツール支持機構を示す断面説明図。 実施例にかかる、装着穴に対向して配置された回転工具のシャンク部を洗浄する状態のツール支持機構を示す断面説明図。 実施例にかかる、筒状体、軸部及び止めねじをツール支持機構から分解した状態で示す断面説明図。 実施例にかかる、筒状体の後端部における止めねじ及び連絡流路凹部を示す説明図。 実施例にかかる、筒状体、軸部及び止めねじを分解した状態で示す斜視図。 実施例にかかる、装着穴に対向して配置された回転工具のシャンク部を洗浄する状態の他のツール支持機構を示す断面説明図。
上述した流路形成部品、これを用いたマシニングセンタ及びツールのシャンク部の洗浄方法における好ましい実施の形態につき説明する。
上記流路形成部品においては、上記螺旋状流路は、上記流路形成部品に設けられた挿入穴の内周面と、該挿入穴内に挿入された軸部の外周に設けられた螺旋状溝とによって形成されていてもよい。
この場合には、螺旋状溝が設けられた軸部を挿入穴に挿入することにより、螺旋状流路を容易に形成することができる。
また、上記丸穴状流路は、上記軸部の先端面を受け止めるよう上記挿入穴よりも小径に形成されており、上記挿入穴と上記丸穴状流路との間には、テーパ部が形成されていてもよい。
この場合には、テーパ部の形成により、螺旋状流路と丸穴状流路との間に、流体の流れを遮る段差部が形成されてしまうことを防止することができる。そして、テーパ部により、螺旋状流路から丸穴状流路への流体の流れを円滑にすることができ、丸穴状流路の先端から円錐形状に流体が吐出する状態を円滑に形成することができる。
また、上記流路形成部品は、上記円錐形状に広がるように吐出させる流体を、上記装着穴に装着される前に該装着穴に対向して配置された上記ツールの上記シャンク部の全周に当てるよう構成されていてもよい。また、上記流路形成部品は、上記円錐形状に広がるように吐出させる流体の内周位置における、中心線に対する傾斜角度が、上記シャンク部の、中心線に対する傾斜角度以下になるよう構成されていてもよい。
この場合には、丸穴状流路の先端から吐出させる円錐形状の流体を、ツールのシャンク部の全周に確実に衝突させることができる。これにより、シャンク部の全周をより確実に洗浄することができる。
また、上記流路形成部品は、上記丸穴状流路から吐出させる流体を、上記装着穴に当てた後、上記シャンク部の全周に当てるよう構成されていてもよい。
この場合には、円錐形状に吐出させる流体の傾斜角度を設定する手間を省くことができる。また、シャンク部の全周を洗浄すると同時に、装着穴の全周も洗浄することができる。
上記流路形成部品には、上記シャンク部に設けられた突起部を掛止して、該シャンク部を引き込むための掛止引込み部が設けられていてもよい。
この場合には、シャンク部を引き込むための構造を、流路形成部品に形成することができる。
また、上記流路形成部品は、マシニングセンタの回転主軸に設けられており、上記ツールは、上記回転主軸によって回転して、被加工対象に回転加工を行う回転工具であり、上記流体は、上記回転工具の先端部から吐出されるクーラント(切削油)であってもよい。
この場合には、マシニングセンタの回転主軸において、装着穴に、シャンク部に異物が付着されていない回転工具を装着することができる。そして、回転工具による被加工対象の加工精度を向上させることができる。
上記ツールのシャンク部の洗浄方法においては、上記丸穴状流路から吐出させる流体を、上記装着穴に当てた後、上記シャンク部の全周に当てるとともに、上記丸穴状流路からの流体の吐出状態を維持して、上記シャンク部を上記装着穴へ接近させてもよい。
この場合には、円錐形状に吐出させる流体の傾斜角度を設定する手間を省くことができ、シャンク部の全周を洗浄すると同時に、装着穴の全周も洗浄することができる。また、シャンク部の全周及び装着穴の全周の洗浄を、短い時間で効果的に行うことができる。
以下に、流路形成部品、これを用いたマシニングセンタ及びツールのシャンク部の洗浄方法にかかる実施例につき、図面を参照して説明する。
本例の流路形成部品1は、図1に示すごとく、ツールとしての回転工具5におけるテーパ形状のシャンク部51が装着される装着穴21よりも奥側に配置され、回転工具5内に設けられたツール側流路53へ流体Wを供給するための部品である。流路形成部品1は、回転工具5を支持するためのツール支持機構100内に配置されており、ツール側流路53へ流体Wを供給する供給流路を形成する。
流路形成部品1は、図3に示すごとく、流体Wを螺旋状に通過させる螺旋状流路24と、螺旋状流路24の下流側において、螺旋状流路24の螺旋の中心に流路の中心が位置する丸穴形状に形成された丸穴状流路32とを有している。丸穴状流路32は、螺旋状流路24から流入する螺旋状の流体Wの流れを回転する円環状の流れに変換する流路部分であり、内部が空洞で外周部に流体が集中した円錐形状に広がるように流体Wを吐出させるための流路部分である。
流路形成部品1を有するツール支持機構100は、図2に示すごとく、螺旋状流路24を通過して丸穴状流路32の先端321から、内部が空洞で外周部に流体が集中した円錐形状に吐出される流体W1を、装着穴21に装着される前に装着穴21に対向して配置された回転工具5のシャンク部51の外周面513の全周に当てるよう構成されている。
以下に、本例の流路形成部品1を有するツール支持機構100、及び回転工具5のシャンク部51の洗浄方法につき、図1〜図6を参照して詳説する。
図1に示すごとく、本例のツールは、回転主軸10によって回転して、被加工対象に回転加工を行う回転工具5である。回転工具5は、シャンク部51と反対側に切削加工を行うための加工刃52を有している。ツール側流路53は、回転工具5の中心において、回転工具5のシャンク部51の先端から加工刃52まで形成されている。本例の流体Wは、回転工具5の加工刃52によって被加工対象に切削加工を行う際に、加工刃52と被加工対象との間に生じる摩擦を低減し、加工刃52を冷却して加工を円滑にするためのクーラント(切削油)である。
図1に示すごとく、流路形成部品1を有するツール支持機構100は、マシニングセンタの回転主軸10の下端部に設けられている。マシニングセンタの回転主軸10は、ツール支持機構100として、装着穴21と、装着穴21よりも奥側に配置された流路形成部品1とを有している。ツール支持機構100の装着穴21は、下方に向けて開口されている。装着穴21は、シャンク部51のテーパ形状に沿って、下方に行くに連れて拡径するテーパ形状に形成されている。
流路形成部品1は、ツール支持機構100の装着穴21に連通する流体供給穴11内に配置されている。流体供給穴11には、流体Wが供給され、流体供給穴11から螺旋状流路24へ流体Wが流れるようになっている。回転工具5のシャンク部51の先端部には、径方向外方に突出する突起部511が設けられている。流路形成部品1には、シャンク部51の突起部511を掛止して、シャンク部51をツール支持機構100側へ引き込むための掛止引込み部23が設けられている。
図3、図5に示すごとく、本例の流路形成部品1は、円筒形状を有する筒状体3と、筒状体3の挿入穴31に挿入された軸部4とを有している。軸部4の外周には、2条の螺旋状溝41が形成されている。この螺旋状溝41は、1条に形成することもでき、3条以上に形成することもできる。本例の螺旋状流路24は、筒状体3の挿入穴31の内周面311と、挿入穴31内に挿入された軸部4の外周における螺旋状溝41とによって形成されている。
筒状体3は、流体供給穴11内に配置されるケース22内に配置されている。掛止引込み部23は、ケース22内における、筒状体3の外周側に配置されている。流路形成部品1は、ケース22内に、筒状体3、軸部4及び掛止引込み部23が配置されたユニット部品として形成されている。流路形成部品1は、ユニット部品としてツール支持機構100に配置されている。
図1に示すごとく、筒状体3の先端部33は、テーパ形状に形成されており、シャンク部51の突起部511が形成された先端部のテーパ状凹部512に嵌め込まれる。回転工具5がツール支持機構100の装着穴21に装着されたときには、筒状体3の先端部33とシャンク部51とが連結され、流路形成部品1内の螺旋状流路24と回転工具5内のツール側流路53とが連通される。
図3に示すごとく、挿入穴31の先端側には、軸部4の先端面を受け止めて軸部4が先端側から抜け出さないようにする丸穴状流路32が、挿入穴31よりも小径に形成されている。挿入穴31及び丸穴状流路32は、丸穴が直線状に形成された円柱形状を有しており、丸穴状流路32は、その中心を挿入穴31の中心と一致させて形成されている。
挿入穴31と丸穴状流路32との間には、挿入穴31から徐々に縮径して丸穴状流路32に繋がるテーパ部312が形成されている。テーパ部312の形成により、挿入穴31と丸穴状流路32との間に、流体Wの流れを遮る段差部が形成されてしまうことを防止し、螺旋状流路24から丸穴状流路32への流体Wの流れを円滑にすることができる。
図3、図4に示すごとく、筒状体3の後端部には、筒状体3の挿入穴31に挿入された軸部4が抜け出すことを防止する止めねじ341が螺合されている。また、筒状体3の後端部において、止めねじ341が螺合されるねじ穴凹部34の両側には、流体供給穴11の上流側から2条の螺旋状流路24へ流体Wを通過させるための連絡流路凹部35が形成されている。
ここで、図3〜図5は、筒状体3、軸部4及び止めねじ341をツール支持機構100の流体供給穴11から分解した状態を示す。また、図5は、筒状体3から軸部4及び止めねじ341を分解した状態を示す。
図1、図3に示すごとく、本例のツール支持機構100においては、回転工具5のツール側流路53へ流体Wを供給する流体供給穴11に、筒状体3及び軸部4を配置し、筒状体3の内周面311と軸部4の螺旋状溝41とによって、流体Wを螺旋状に通過させる螺旋状流路24を形成している。この構成により、図2に示すごとく、ツール支持機構100の装着穴21に回転工具5が装着されていない状態において、流体Wは、内部が空洞で外周部に流体が集中した円錐形状で、筒状体3の丸穴状流路32の先端321から吐出される。
図2に示すように、丸穴状流路32の先端321から吐出される円錐形状の流体W1の傾斜角度θ1は、螺旋状流路24の形成状態、流体Wの供給圧力、流量等によって変化する。本例の丸穴状流路32の先端321から吐出される円錐形状の流体W1の、中心線Oに対する傾斜角度θ1は、回転工具5のシャンク部51の傾斜角度(装着穴21の傾斜角度)θ2を考慮し、シャンク部51の、中心線Oに対する傾斜角度θ2とほぼ同じ、あるいはシャンク部51の、中心線Oに対する傾斜角度θ2よりも小さくなるよう設定している。円錐形状の流体W1の傾斜角度θ1をシャンク部51の傾斜角度θ2以下にすることにより、シャンク部51の小径側から大径側の全長の全周に流体W1を当てることができる。なお、円錐形状の流体W1の傾斜角度θ1は、中心線Oから円錐形状の流体W1の内周位置までの角度とする。
ツール支持機構100の装着穴21と、装着穴21に対向して配置される回転工具5のシャンク部51との間の距離は、円錐形状の流体W1がシャンク部51の全長の全周に当たるように調整する。また、円錐形状の流体W1をシャンク部51の全周に衝突させる際には、ツール支持機構100と回転工具5とのうちの少なくとも一方を移動させて、ツール支持機構100と回転工具5とを相対的に近づける又は遠ざけることにより、円錐形状の流体W1がシャンク部51の全長の全周に当たるようにすることもできる。
図2においては、丸穴状流路32の先端321から吐出される流体Wを装着穴21にほとんど接触させないで、円錐形状の流体W1を形成し、この円錐形状の流体W1をシャンク部51の全長の全周に当てている。
一方、図6に示すように、丸穴状流路32の先端321から吐出される流体Wを装着穴21に意図的に当てることによって円錐形状の流体W2を形成し、この円錐形状の流体W2をシャンク部51の全長の全周に当てることもできる。丸穴状流路32の先端321から吐出される流体Wは、螺旋状流路24の形成状態、流体Wの供給圧力、流量等を調整することによって、装着穴21に意図的に当てることができる。
図6の場合には、流体Wが装着穴21に当たることによって、円錐形状の流体W2の外周位置の傾斜角度を、装着穴21の内周面及びシャンク部51の外周面513の、中心線Oに対する傾斜角度θ3とほぼ同じにすることができる。また、この場合には、流体Wが装着穴21に当たった後の円錐形状の流体W2の内周位置の傾斜角度を、装着穴21の内周面及びシャンク部51の外周面513の、中心線Oに対する傾斜角度θ3よりも小さくすることができる。そして、円錐形状の流体W2の傾斜角度を設定又は調整する手間を省くことができる。また、この場合には、流体Wが装着穴21の全長の全周に当たるようにして、シャンク部51の全長の全周を洗浄すると同時に、装着穴21の全長の全周も洗浄することができる。さらに、装着穴21の内周面及びシャンク部51の外周面513に対して大きい角度をつけて流体Wを当てることができるので、異物を効果的に除去することができる。
次に、本例の流路形成部品1を有するツール支持機構100を用いて回転工具5のシャンク部51を洗浄する方法につき説明し、本例の作用効果につき説明する。
図2に示すごとく、回転工具5のシャンク部51をツール支持機構100の装着穴21に装着する際には、回転工具5のシャンク部51を装着穴21に対向して一旦配置する。そして、この回転工具5が装着される前の状態において、ツール支持機構100の流体供給穴11に供給される流体Wを、連絡流路凹部35、螺旋状流路24及び丸穴状流路32を通過させて、丸穴状流路32の先端321から吐出させる。
このとき、螺旋状流路24を螺旋状に通過する流体Wは、丸穴状流路32に流入した際に丸穴状流路32の内壁面に衝突して、回転する円環状の流れに近くなると考えられる。そして、流体Wが丸穴状流路32の先端321から吐出されるときには、回転する円環状の流れが径方向に広がり、丸穴状流路32の先端321から離れるに連れて拡径する円錐形状の流れが形成される。円錐形状の流体W1の流れは、回転する円環状の流れがテーパ状に拡径することにより、内部が空洞で外周部に流体が集中した状態で形成される。
そして、丸穴状流路32の先端321から、内部が空洞で外周部に流体が集中した円錐形状に吐出される流体W1は、シャンク部51の外周面513の全周に当たる。これにより、シャンク部51の外周面513に異物が付着していたとしても、シャンク部51の外周面513の全周を流体W1が洗浄することによって、この異物を効果的に除去することができる。
次いで、回転工具5のシャンク部51の洗浄が終わった後には、図1に示すごとく、ツール支持機構100内の掛止引込み部23によってシャンク部51の突起部511を掛止して引き込み、回転工具5のシャンク部51をツール支持機構100の装着穴21に装着する。このとき、回転工具5のツール側流路53が、ツール支持機構100内の筒状体3における丸穴状流路32に連通される。そして、流体供給穴11に供給される流体Wが、連絡流路凹部35、螺旋状流路24及び丸穴状流路32を通過してツール側流路53に供給され、加工刃52の付近から吐出される。これにより、回転工具5による円滑な切削加工を行うことができる。
また、回転工具5のシャンク部51の洗浄は、次のように行うこともできる。
具体的には、回転工具5のシャンク部51を装着穴21に対向して配置した後、丸穴状流路32の先端321から流体Wを吐出させる。このとき、流体Wは、装着穴21の内周面の全周に当たった後、シャンク部51の外周面513の全周に当たる。そして、丸穴状流路32の先端321からの流体Wの吐出状態を維持して、回転工具5を移動させて、シャンク部51を装着穴21へ接近させる。このとき、装着穴21に当たった後の流体Wを、より強くシャンク部51の外周面513に当てることができる。そして、シャンク部51が装着穴21に装着される直前に、丸穴状流路32の先端321からの流体Wの吐出を停止させる。なお、シャンク部51が装着穴21に装着されるまで、流体Wの吐出を継続することもできる。
それ故、本例の流路形成部品1を有するツール支持機構100及び回転工具5のシャンク部51の洗浄方法によれば、シャンク部51の外周面513の全周を洗浄して、シャンク部51の外周面513に付着する異物を効果的に除去することができる。
1 流路形成部品
10 回転主軸
100 ツール支持機構
21 装着穴
24 螺旋状流路
3 筒状体
31 挿入穴
311 内周面
312 テーパ部
32 丸穴状流路
4 軸部
41 螺旋状溝
5 回転工具(ツール)
51 シャンク部
53 ツール側流路

Claims (11)

  1. ツールにおけるテーパ形状のシャンク部が装着される装着穴よりも奥側に配置され、上記ツール内に設けられたツール側流路へ流体を供給するための流路形成部品であって、
    上記流体を螺旋状に通過させる螺旋状流路と、該螺旋状流路の下流側において、該螺旋状流路の螺旋の中心に流路の中心が位置する丸穴形状に形成され、上記流体を円錐形状に広がるように吐出させるための丸穴状流路とを有することを特徴とする流路形成部品。
  2. 上記螺旋状流路は、上記流路形成部品に設けられた挿入穴の内周面と、該挿入穴内に挿入された軸部の外周に設けられた螺旋状溝とによって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の流路形成部品。
  3. 上記丸穴状流路は、上記軸部の先端面を受け止めるよう上記挿入穴よりも小径に形成されており、
    上記挿入穴と上記丸穴状流路との間には、テーパ部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の流路形成部品。
  4. 上記円錐形状に広がるように吐出させる流体を、上記装着穴に装着される前に該装着穴に対向して配置された上記ツールの上記シャンク部の全周に当てるよう構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の流路形成部品。
  5. 上記円錐形状に広がるように吐出させる流体の内周位置における、中心線に対する傾斜角度が、上記シャンク部の、中心線に対する傾斜角度以下になるよう構成されていることを特徴とする請求項4に記載の流路形成部品。
  6. 上記丸穴状流路から吐出させる流体を、上記装着穴に当てた後、上記シャンク部の全周に当てるよう構成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の流路形成部品。
  7. 上記流路形成部品には、上記シャンク部に設けられた突起部を掛止して、該シャンク部を引き込むための掛止引込み部が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の流路形成部品。
  8. 上記流路形成部品は、マシニングセンタの回転主軸に設けられており、
    上記ツールは、上記回転主軸によって回転して、被加工対象に回転加工を行う回転工具であり、
    上記流体は、上記回転工具の先端部から吐出されるクーラントであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の流路形成部品。
  9. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の流路形成部品を用いて構成されたマシニングセンタであって、
    該マシニングセンタの回転主軸は、上記装着穴と、該装着穴よりも奥側に配置された上記流路形成部品とを有しており、
    上記ツールは、上記回転主軸によって回転して、被加工対象に回転加工を行う回転工具であり、
    上記流体は、上記回転工具の先端部から吐出されるクーラントであることを特徴とする流路形成部品を用いたマシニングセンタ。
  10. ツールにおけるテーパ形状のシャンク部が装着される装着穴よりも奥側に配置され、上記ツール内に設けられたツール側流路へ流体を供給するための流路形成部品を用いて、上記ツールの上記シャンク部を洗浄する方法であって、
    上記流路形成部品には、上記流体を螺旋状に通過させる螺旋状流路と、該螺旋状流路の下流側において、該螺旋状流路の螺旋の中心に流路の中心が位置する丸穴形状の丸穴状流路とが形成されており、
    上記螺旋状流路及び上記丸穴状流路を通過させる流体を、該丸穴状流路の先端から円錐形状に広がるように吐出させ、上記装着穴に装着される前に該装着穴に対向して配置された上記ツールの上記シャンク部の全周に当てることを特徴とするツールのシャンク部の洗浄方法。
  11. 上記丸穴状流路から吐出させる流体を、上記装着穴に当てた後、上記シャンク部の全周に当てるとともに、上記丸穴状流路からの流体の吐出状態を維持して、上記シャンク部を上記装着穴へ接近させることを特徴とする請求項10に記載のツールのシャンク部の洗浄方法。
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