JP2015106833A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で、既印刷紙の再利用に対するセキュリティを適切に保護できる画像形成装置やMFP装置を提供することである。
【解決手段】既に印刷がなされた記録媒体を用いる場合、予め定められたマークがその記録媒体の少なくともいずれかの面に付与されているかどうかを判断する。ここで、前記予め定められたマークが前記記録媒体のいずれかの面に付与されていると判断された場合、画像形成手段により該面にマスクパターンを上書きする。次に、前記マスクパターンが上書きされた記録媒体を表裏反転させ、その反転により印刷がなされていない面に対して画像形成手段により画像を印刷するよう画像形成を制御する。一方、前記予め定められたマークが前記記録媒体のいずれの面にも付与されていないと判断された場合、その記録媒体を装置外に排出する。
【選択図】図6

Description

本発明は画像形成装置及び画像形成方法に関し、特に、例えば、既印刷紙を再利用する際のセキュリティ保護が可能な画像形成装置及び画像形成方法に関する。
印刷用紙の節約のために、片面のみ印刷された既印刷紙を再利用して、未使用面に新たな画像を印刷することは従来から行われている。
しかし、再利用した既印刷紙に印刷されていた面への配慮を怠ってしまうと、情報漏えいの観点で問題が生じてしまう。例えば、機密情報や個人情報が印刷された既印刷紙を再利用してしまうと、本来、その情報に設定されていた閲覧制限を無視して情報が流布するという事態も発生しうる。この問題に対しては、再利用する印刷紙の既印刷面の内容を特定し、その内容に応じて複数のマスクパターンを既印刷面に上書き印刷して難読化することで既印刷面の重要情報を隠蔽するという処理が提案されている(特許文献1参照)。
特開2011−183592号公報
しかしながら特許文献1で提案された従来の画像形成装置やその処理方法の場合、既印刷面へ上書き印刷するマスクパターンを選択するために、既印刷面の内容(文書パターンや図形パターン、描写位置など)を特定する必要がある。そして、その特定のための手段として、例えば、CIS(コンタクトイメージセンサ)などの既印刷面を画像として読み取るためのセンサと読取った画像から適切なマスクパターンを選択するための画像解析手段が構成上必須となっている。そのため、装置製造コストが大きくなるという問題は避けられない。
また、読取った既印刷面の画像解析において、多種多様なあらゆる印刷内容に対して適切なセキュリティ保護処理を施すことは困難である。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、簡易な構成で、既印刷紙の再利用に対するセキュリティを適切に保護することが可能な画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明の画像形成装置は、次のような構成からなる。
即ち、供給される記録媒体への両面印刷が可能な画像形成装置であって、供給される記録媒体に画像を記録する画像形成手段と、前記記録媒体を表裏反転させる反転手段と、予め定められたマークが該供給された記録媒体に付与されているかどうかを判断する判断手段と、前記判断手段により前記予め定められたマークが前記供給された記録媒体に付与されていると判断された場合、前記画像形成手段により前記マークが付与されている面にマスクパターンを上書きする上書き手段と、前記マスクパターンが上書きされた記録媒体を前記反転手段により表裏反転させ、反対の面に対して前記画像形成手段により画像を形成するように制御する制御手段とを有することを特徴とする。
また本発明を別の側面から見れば、上記構成の画像形成装置と、前記画像形成装置による画像形成に用いる画像データを画像原稿を読取ることによって生成する画像読取部と、前記画像形成装置による画像形成に用いる画像データを入力するインタフェースとを有することを特徴とするマルチファンクションプリンタ装置を備えても良い。
さらに本発明を別の側面から見れば、供給される記録媒体に画像を記録する画像形成手段と、前記記録媒体を表裏反転させる反転手段とを備え、供給される記録媒体への両面印刷が可能な画像形成装置における画像形成方法であって、予め定められたマークが該供給された記録媒体の少なくともいずれかの面に付与されているかどうかを判断する判断工程と、前記判断工程において前記予め定められたマークが前記供給された記録媒体のいずれかの面に付与されていると判断された場合、前記画像形成手段により該面にマスクパターンを上書きする上書き工程と、前記マスクパターンが上書きされた記録媒体を前記反転手段により表裏反転させ、反対の面に対して前記画像形成手段により画像を印刷するよう画像形成を制御する制御工程とを有することを特徴とする画像形成方法を備える。
従って本発明によれば、簡易な構成で、既に印刷がなされた印刷紙を再利用する際に、既に印刷がなされた情報のセキュリティを適切に保護できるという効果がある。
本発明の代表的な実施例であるマルチファンクションプリンタ(MFP)装置の概観斜視図である。 図1で示したMFP装置の上部に備え付けられた画像読取装置の断面図である。 画像読取装置の制御回路の構成を示すブロック図である。 MFP装置の機能構成を示すブロック図である。 MFP装置の行う画像形成処理の手順を示すフローチャートである。 MFP装置で既印刷紙を利用した印刷の際に既印刷面に対して上書き印刷するマスクパターンの例を示す図である。 MFP装置での印刷の際に印刷面に対して付与する再利用マークの例を示す図である。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例について、さらに具体的かつ詳細に説明する。なお、既に説明した部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
マルチファンクションプリンタ装置(以下、MFP装置)の構成について説明する。
<MFP装置>
図1は本発明の代表的な実施例であるMFP装置100の概観斜視図である。
MFP装置は、接続されたホスト(不図示)からの画像データに基づいて、記録用紙などの記録媒体に画像を記録する以外に、メモリカードなどに格納された画像データに基づいた記録や画像原稿を読取って複写することができる。
図1において、(a)は原稿カバー103が閉じられた状態を示しており、(b)は記録媒体の載置トレー101、排紙トレー102、及び原稿カバー103が開けられた状態を示している。なお、図示はしていないがMFP装置の後面には、載置トレー101の下側に記録用紙のような記録媒体をセットする用紙カセットが設けられている。
従って、載置トレー101には少なくとも片面には既に印刷がなされた記録用紙をセットし、用紙カセットには印刷未使用の新しい記録用紙をセットするといった用紙の利用を行うことができる。従って、載置トレー101を既印刷紙を供給する第1の供給手段とし、用紙カセットを未使用紙を供給する第2の供給手段とすることができる。もちろん、その使用が逆となっても良いことは言うまでもない。
なお、MFP装置100は両面印刷を可能とするための用紙反転機構が内蔵されているが、そのような機構は公知のため、ここでの説明は省略する。
また、光学ユニット(後述)を搭載する読取部は画像原稿を読取り、R成分、G成分、B成分のアナログ輝度信号を出力する。カードインタフェース109は、例えば、デジタルスチルカメラ(不図示)で撮影された画像ファイルを記録したメモリカードなどを挿入して、操作部104の所定の操作に従い、そのメモリカードから画像データを読み込むのに使用される。また、MFP装置100にはLCD110のような表示部が設けられている。LCD110は操作部104による設定内容の表示や機能選択メニューの表示のために用いられる。
図2は図1で示したMFP装置の上部に備え付けられた画像読取装置(スキャナ装置)の断面図である。
図2に示すように、画像読取装置200は本体部210と読取対象となる原稿220を押さえつけ外部からの光を遮光する圧板230とから構成される。圧板230は原稿カバー103の裏面にセットされている。本体部210には光学ユニット240、光学ユニット240と電気的に接続された回路基板250、光学ユニット240を走査させる際のレールとなるスライディングロッド260、原稿台ガラス270が備えられる。光学ユニット240は原稿220に光を照射し、その反射光を受光して電気信号に変換し、RGBの色成分ごとに画像を読み取るラインセンサとして3ラインCCD(3ラインセンサ)300が内蔵される。なお、ラインセンサは、CCD方式に限らずCMOS方式であってもよい。画像読取の際には原稿台ガラス270上に置かれた原稿220を光学ユニット240が矢印Bの方向(副走査方向)に走査することにより原稿220に記録された画像の読取を行う。なお、図2では、主走査方向は紙面に対して垂直方向となる。
図3は画像読取装置の制御回路の構成を示すブロック図である。
なお、図3において、既に図1〜図2において説明した構成要素には同じ参照番号を付し、その説明は省略する。
光学ユニット240はLED駆動回路403の駆動制御により1ライン毎に白色LED303を点灯させることにより、線順次にカラー画像を読み取る。
増幅器(AMP)404は光学ユニット240より出力されたRGB各色成分の信号を増幅し、A/D変換回路405はその増幅された電気信号をA/D変換して、例えば、各画素各色成分16ビットのデジタル画像データを出力する。画像処理部600は、A/D変換回路405によって変換されたデジタル画像データを処理する。インタフェース制御回路406は画像処理部600から画像データを入力して、外部装置412との間で制御データの授受や画像データの出力を行う。また、画像処理部600からの画像データは画像記録部にも出力することができる。外部装置412とは、例えば、パーソナルコンピュータ(不図示)などである。
操作部104からの動作指示は、マイクロコンピュータ形態のCPU409により制御される。その制御はROM410に格納された処理プログラムをCPU409が読み出し、RAM411を作業領域として用いて実行される。さらに、図4において、407は、例えば、水晶発振器などの基準信号発振器(OSC)、408はCPU409の設定に応じて基準信号発振器407の出力を分周して動作の基本となる各種タイミング信号を発生するタイミング信号発生回路である。
パーソナルコンピュータ(外部装置412)からの指示に基づいて動作する場合には、コピー、画像読取(スキャン)等の指示がパーソナルコンピュータを介して、CPU409に発令される。以降の動作はMFP装置単体としてコピーや画像読取(スキャン)動作を行う場合と同じである。
LED414はLCD110のバックライト光源となるLEDであり、タイミング信号発生回路408から出力される点灯信号により点灯制御される。
画像記録部700は、インタフェース制御回路406からの画像データを画素毎に「記録する」「記録しない」の2値データに変換し、記録媒体に記録剤を用いて画像を記録する。この実施例では、画像記録部700には、インクジェットプリンタを用いている。しかしながら、この他にも、例えば、電子写真方式を用いたレーザビームプリンタ、或は昇華型プリンタなどを用いることができる。これらのプリンタについては公知なので、ここではその詳細な説明は省略する。
図4はMFP装置の構成を示す機能ブロック図である。
MFP装置は、コピー設定入力、状態表示、原稿画像読取、用紙再利用情報抽出、再利用マーク生成、供給用紙判断、印刷画像生成、マスクパターン生成、用紙反転、既印刷紙供給、未使用紙供給、再利用マーク読取、画像形成、用紙排出の各機能を備えている。
図4に示すように、コピー設定入力部(操作部104が対応)501は、ユーザの入力情報に基づいてコピージョブを用紙再利用情報抽出部504に転送する。用紙再利用情報抽出部504は、コピー設定入力部501から転送されたコピージョブ、または、MFP装置に接続されたPC(パーソナルコンピュータ)412より送られたプリントジョブから、既印刷紙利用情報と再利用マーク付与情報を抽出する。
既印刷紙利用情報は供給用紙判断部505へ、再利用マーク付与情報は再利用マーク生成部506へそれぞれ転送されるとともに、プリントジョブに含まれる画像データを印刷画像生成部507へ転送する。印刷画像生成部507は、画像データ又は原稿画像読取部503により読取られた原稿画像のコピー画像データと再利用マーク生成部506が再利用マーク付与情報に基づいて生成した再利用マークデータとを合わせて新規印刷画像データを生成する。そして、印刷画像生成部507は新規印刷画像データを画像形成部508へ転送する。なお、原稿画像読取部503は画像読取装置200が対応する。
供給用紙判断部505は、既印刷紙利用情報に基づいて印刷に使用する用紙を判断し、その判断結果に応じて供給用紙情報を既印刷紙供給部509、又は、未使用紙供給部510に転送する。各供給部は供給用紙情報が転送されると、既印刷紙供給部509からは既印刷紙を、未使用紙供給部510からは未使用紙を画像形成部508へ供給する。
既印刷紙が供給された場合、それが画像形成部508へと搬送される途中で、既印刷面のセキュリティ情報は再利用マーク読み取り部511によって検知され、マスクパターン生成部へと転送される。マスクパターン生成部512は、セキュリティ情報に基づいて生成したマスクパターンデータを印刷画像生成部507へ転送する。印刷画像生成部507はそのマスクパターンデータに基づいて既印刷面への上書き印刷画像データを生成し、画像形成部508に転送する。
画像形成部508は、新規印刷画像データ又は上書き印刷画像データを、供給された印刷用紙へ印刷する。印刷が完了した用紙は、用紙排出部513によってMFP装置100の機外へと排出される。なお、両面印刷のための表裏反転は、用紙反転部514によって行う。
再利用マーク読み取り部511は、既印刷紙の表裏反転の後、再度、セキュリティ情報を検知し、供給された既印刷紙が利用不可と判断された場合、既印刷紙利用不可情報を印刷画像生成部507へと転送する。印刷画像生成部507は、既印刷紙利用不可情報を受信すると、新規印刷画像データの生成を中止し、既印刷紙の利用に関する通知情報を状態表示部502(LCD110が対応)へ転送する。状態表示部502は、この通知情報に基づいてユーザに対するメッセージを表示する。
図5はMFP装置が実行する画像形成処理の手順を示すフローチャートである。
まず、印刷用紙として既印刷紙を利用しない場合の処理の手順について説明する。
ステップS1で、MFP装置100はPC412からのプリントジョブ命令もしくは、コピー設定入力部501からのユーザ操作に基づいたコピージョブ命令を受けると、ステップS2では該当ジョブに設定された再利用情報を抽出する。
ステップS3では、抽出した再利用情報に既印刷紙を再利用して印刷する設定が含まれているかどうかを調べる。ここで、既印刷紙の再利用をしないという設定であった場合、処理はステップS4に進み、未使用紙が画像形成部508に供給される。さらに、ステップS5では、抽出した再利用情報に印刷面に再利用マークを付与する設定があるかどうかを調べる。ここで、再利用マークを付与する設定がある場合、処理はステップS6に進み、画像データのセキュリティレベルに基づいた再利用マークを生成する。なお、このセキュリティレベルはユーザがプリントジョブ命令或いはコピージョブ命令により指定するものである。
ステップS7では生成された再利用マークを該当ジョブの画像データと合成し印刷画像データを生成する。これに対して、再利用マークが付与する設定がない場合、処理はステップS6をスキップしてステップS7に進み、該当ジョブの画像データのみで印刷画像データを生成する。
ステップS8では生成された印刷画像データに基づいて、画像形成部508では画像を未使用紙に印刷し、ステップS9では印刷後の用紙をMFP装置の機外へ排出する。その後、ステップS10では、印刷枚数が該当ジョブに設定されている値に達したかどうかを調べる。ここで、設定された枚数の印刷が完了したと判断された場合、処理は終了となるこれに対して、設定された印刷枚数に達していないと判断された場合、処理はステップS3に戻り、次の印刷用紙供給のために、以下、処理の手順を繰り返す。
次に、印刷用紙として既印刷紙を利用する場合の処理の手順について説明する。
ステップS3において、受信したプリントジョブ命令又は指示されたコピージョブ命令に、既印刷紙を再利用する設定がある場合、処理はステップS11に進み、既印刷紙が画像形成部508へ供給される。
さて、ステップS12では供給された既印刷紙の既印刷面に付与されている再利用マークを読取り動作を実行する。ステップS13では、その読取動作により、既印刷紙の一面目に再利用マークが付与されているかどうかを調べる。ここで、再利用マークがないと判断された場合、処理はステップS14に進み、供給された既印刷紙を用紙反転部514によって反転させ、その後、ステップS15では既印刷紙の二面目に対して再利用マークの読取動作を実行する。そして、ステップS16ではその読取動作により二面目に再利用マークが付与されているかどうかを調べる。ここで、二面目にも再利用マークが付与されていないと判断された場合、処理はステップS17に進み、供給された既印刷紙は再利用印刷に未対応な用紙と判断され、そのままMFP装置100の機外へ排出される。
ステップS18では排出された既印刷紙は再利用印刷に未対応で機密情報などが印刷されている可能性もあるので、排出された既印刷紙が再利用印刷に未対応な旨と排出された既印刷紙の速やかな回収を促す旨のメッセージを状態表示部502に表示する。このようにしてユーザに速やかな対応を促す。そして、ステップS19では次の既印刷紙を供給し、その後、処理はステップS12に戻る。
これに対して、ステップS13において既印刷紙の一面目に再利用マークが付与されていると判断されるか、或いは、ステップS16において既印刷紙の二面目に再利用マークが付与されていると判断された場合、処理はステップS20に進む。
ステップS20以降の処理は、既印刷紙のいずれかの面に再利用マークがある場合の処理手順である。
まず、ステップS20では検知した再利用マークから該当既印刷面に設定されたセキュリティレベルを抽出し、ステップS21ではその抽出結果から、該当既印刷面に上書き印刷するマスクパターンを生成する。そして、ステップS22では生成したマスクパターンを画像形成部に508よって該当既印刷面へ上書き印刷する。その後、ステップS23では上書き印刷を施した既印刷紙を用紙反転部514によって反転させ、ステップS24において上書き印刷済み面の逆面に対して再利用マークの読取動作を実行する。
さらに、ステップS25では、読取動作の結果から、上書き印刷済み面の逆面に再利用マークが付与されているかどうかを調べる。ここで、再利用マークが付与されていないと判断された場合、処理はステップS5に進み、該当プリントジョブ命令又はコピージョブ命令に従って新規印刷画像の印刷を行う。
これに対して、上書き印刷済み面の逆面にも再利用マークが付与されていると判断された場合、処理はステップS26に進む。この場合、上書き印刷済み面の逆面も既印刷面となるため、該当プリントジョブ命令もしくはコピージョブ命令の新規印刷画像の印刷を行うことはできない。
このような場合、ステップS26では、検知した上書き印刷済み面の逆面の再利用マークから、上書き印刷済み面の逆面に設定されたセキュリティレベルを抽出し、ステップS27では該当面に対して上書き印刷するマスクパターンを生成する。そして、ステップS28では生成したマスクパターンを上書き印刷済み面の逆面に対して画像形成部508によって上書き印刷する。このようにして両面ともマスクパターンで上書き印刷された既印刷紙は、ステップS29においてMFP装置100の機外へ排出される。さらに、ステップS30では排出された既印刷紙に未使用面が無い旨のメッセージを状態表示部502に表示し、ユーザへ通知する。その後、ステップS31では次の既印刷紙を供給し、処理はステップS12に戻る。
図6はMFP装置で既印刷紙を利用した印刷の際に既印刷面に対して上書き印刷する複数のマスクパターンの例を示す図である。
上書き印刷に使用するマスクパターンは、既印刷紙の既印刷面に付与されている再利用マークに基づいて決定される。既印刷面セキュリティレベルの設定が「高」の場合、マスクパターンは黒ベタとなり、得られる効果として既印刷面の内容が解読不可になる。ただし、黒ベタで上書き印刷する分、トナーやインクなどの記録剤の消費量は多くなる。既印刷面セキュリティレベルの設定が「中」の場合、マスクパターンは既印刷面の内容が解読困難になる特殊パターンとなる。黒ベタのマスクパターンに比べると既印刷面の内容を完全に隠蔽できないが、トナーやインクなどの記録剤の消費量は抑えられる。既印刷面のセキュリティレベルの設定が「低」または「無」の場合、マスクパターンは簡素な×印となる。既印刷面の内容に機密情報が含まれていないので隠蔽する必要はないが、×印で上書き印刷することで新規印刷面と既印刷面の識別が容易となる。また、トナーやインクなどの記録剤の消費量も極く少量となる。
既印刷紙に再利用マークが付与されていない場合は、複数のマスクパターンのいずれによる上書き印刷も行わずにそのままMFP装置100の外に排出する。その際、マスクパターンによる上書きをせずにそのまま排出した既印刷紙が放置されてしまうことを防ぐ目的で、ユーザに対して排出紙の回収を促す旨のメッセージを状態表示部502(LCD110に対応)に表示する。
図7はMFP装置での印刷の際に印刷面に対して付与する再利用マークの例を示す図である。
印刷面に付与する再利用マークは、該当プリントジョブ又はコピージョブによる印刷内容に対してユーザが設定したセキュリティレベルに基づいて決定される。
図7に示す例では、印刷内容のセキュリティレベルの設定が「高」の場合、印刷面に付与する再利用マークは記録用紙(記録媒体)の対角の二隅に三本の線で表現される。再利用マーク読み取り部511として、例えば、反射型の光センサを用いると、三本の線からなる再利用マークが付与された既印刷紙を搬送させた際のセンサ出力は、記録用紙の各辺方向にローレベル電位とハイレベル電位を三回繰り返す波形となる。
図7に示す例では、印刷内容のセキュリティレベルの設定が「中」の場合、印刷面に付与する再利用マークは一本減り、二本の線で表現される。従って、再利用マーク読取りにおけるセンサ出力も、ハイレベルとローレベルの電位の繰り返しが一回減り、二回繰り返しの波形となる。同様に、印刷内容のセキュリティレベルの設定が「低」または「無」の場合、印刷面に付与する再利用マークはさらに一本減り、一本の線で表現され、再利用マーク読取りにおけるセンサ出力も、ハイレベルとローレベル電位の繰り返しが一回だけの波形となる。また、再利用マークを付与しない設定も可能であり、その場合、印刷面に対して再利用マークは付与されないため、後に既印刷紙として再利用印刷に用いることは不可となる。
従って以上説明した実施例に従えば、片面に既に印刷がなされた記録用紙(記録媒体)を再利用して記録を行う場合に、セキュリティーレベルを考慮して適切なマスクパターンを既印刷面に上書きした後、反対面に記録を行うことができる。これにより、既印刷紙が別の印刷に用いられた際に、既印刷紙に印刷された情報が、例えば、機密情報だとしても、その情報の拡散や漏洩を防止することができる。
また、再利用マークの印刷されていない既に印刷がなされた記録用紙(記録媒体)が印刷に用いられた際には、その記録用紙を記録に用いることなく装置外に排出し、警告メッセージを表示してユーザに注意を促すことができる。これにより、既印刷紙に印刷された情報が、例えば、機密情報だとしても、その情報の拡散や漏洩を防止することに資する。

Claims (6)

  1. 供給される記録媒体への両面印刷が可能な画像形成装置であって、
    供給される記録媒体に画像を記録する画像形成手段と、
    前記記録媒体を表裏反転させる反転手段と、
    予め定められたマークが該供給された記録媒体に付与されているかどうかを判断する判断手段と、
    前記判断手段により前記予め定められたマークが前記供給された記録媒体に付与されていると判断された場合、前記画像形成手段により前記マークが付与されている面にマスクパターンを上書きする上書き手段と、
    前記マスクパターンが上書きされた記録媒体を前記反転手段により表裏反転させ、反対の面に対して前記画像形成手段により画像を形成するように制御する制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記上書き手段は、前記判断手段により前記反対の面にも前記予め定められたマークが付与されていると判断された場合、前記画像形成手段により該面にマスクパターンを上書きすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記予め定められたマークが前記供給された記録媒体のいずれの面にも付与されていないか、又は、前記供給された記録媒体のいずれの面にも印刷なされているために、画像形成がなされずに記録媒体が排出された旨を示すメッセージを表示する表示手段をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記予め定められたマークにはセキュリティレベルが含まれており、
    前記判断手段は、前記セキュリティレベルを抽出し、
    前記上書き手段は、前記抽出されたセキュリティレベルに従って、異なるマスクパターンを上書きすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段はさらに、前記画像形成とともに、前記予め定められたマークの画像を画像形成するよう制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 供給される記録媒体に画像を記録する画像形成手段と、前記記録媒体を表裏反転させる反転手段とを備え、供給される記録媒体への両面印刷が可能な画像形成装置における画像形成方法であって、
    予め定められたマークが該供給された記録媒体の少なくともいずれかの面に付与されているかどうかを判断する判断工程と、
    前記判断工程において前記予め定められたマークが前記供給された記録媒体のいずれかの面に付与されていると判断された場合、前記画像形成手段により該面にマスクパターンを上書きする上書き工程と、
    前記マスクパターンが上書きされた記録媒体を前記反転手段により表裏反転させ、反対の面に対して前記画像形成手段により画像を印刷するよう画像形成を制御する制御工程とを有することを特徴とする画像形成方法。
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