JP2015106748A - ノイズ除去装置及びノイズ除去方法 - Google Patents

ノイズ除去装置及びノイズ除去方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015106748A
JP2015106748A JP2013246601A JP2013246601A JP2015106748A JP 2015106748 A JP2015106748 A JP 2015106748A JP 2013246601 A JP2013246601 A JP 2013246601A JP 2013246601 A JP2013246601 A JP 2013246601A JP 2015106748 A JP2015106748 A JP 2015106748A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
level
duration
input signal
output signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013246601A
Other languages
English (en)
Inventor
孝彦 小松
Takahiko Komatsu
孝彦 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minebea Co Ltd
Original Assignee
Minebea Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minebea Co Ltd filed Critical Minebea Co Ltd
Priority to JP2013246601A priority Critical patent/JP2015106748A/ja
Publication of JP2015106748A publication Critical patent/JP2015106748A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Manipulation Of Pulses (AREA)

Abstract

【課題】簡素で安価な回路構成により、入力信号のチャタリングノイズを除去する。【解決手段】ノイズ除去装置10は、HighレベルとLowレベルの2値からなる入力信号S1に重畳するノイズを除去して出力信号Soを生成する。このノイズ除去装置10は、入力信号S1のレベルが出力信号Soのレベルと反転関係にあるとき、入力信号S1のレベルの持続時間を計測する時間計測部30と、持続時間が所定値に達したか否かを判定する時間判定部40と、持続時間が予め定めた所定時間に達しないとき、この持続時間の計測をリセットする制御部20と、持続時間が予め定めた所定時間に達したとき、出力信号Soのレベルを反転して出力する出力信号生成部50とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、入力される信号のノイズを除去するノイズ除去装置及びノイズ除去方法に関する。
スイッチやセンサなどの出力信号にはノイズが含まれることがある。例えば、モータの回転速度を検出するエンコーダの出力信号には、回転ムラや振動などによって信号が微細にばたつく現象であるノイズが含まれることがある。これは、チャタリングノイズと呼ばれる。
このようなチャタリングノイズは、回路や装置の誤動作の原因となる。このような問題に対して、エンコーダの出力信号からチャタリングノイズを取り除く信号処理方法が開示されている。
特許文献1に記載の発明では、エンコーダから出力される互いに位相差を持った2つの1ビット信号出力から、カウンタの加算又は減算を行うエンコーダの信号処理方法として、一方の信号出力が変化した時点での他方の信号出力の値をシフトレジスタでそれぞれ記憶し、これら記憶値に基づいてカウンタの加算又は減算を行い、あらかじめ決めたシフトレジスタの段数分のシフト値が一定であった場合、チャタリングノイズが発生していないと判定し、後段に信号を伝搬するようにしている。
特開平11−248488号公報
特許文献1に記載の発明によれば、チャタリングノイズの発生時間が長期にわたる場合、その分、シフトレジスタの段数を多数必要とする。そのため、シフトレジスタの規模が大きくなってしまうという問題がある。
この問題に対して、シフトクロックの周波数を低下させることでシフトレジスタの段数を減らすことが考えられる。しかし、この場合、シフトクロックの周波数の周期よりも短いチャタリングノイズは検出できずに見逃してしまう虞がある。したがって、シフトクロックの周波数の選定とシフトレジスタの段数の選定が難しく、また、回路も複雑となる。
そこで、本発明は、簡素で安価な回路構成でありながら、入力信号のノイズを除去可能なノイズ除去装置及びノイズ除去方法を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するため、第1の発明では、HighレベルとLowレベルの2値からなる入力信号に重畳するノイズを除去して出力信号を生成するノイズ除去装置とした。このノイズ除去装置は、前記入力信号のレベルが前記出力信号のレベルと反転関係にあるとき、前記入力信号のレベルの持続時間を計測する時間計測部と、前記持続時間が所定値に達したか否かを判定する時間判定部と、前記持続時間が予め定めた所定時間に達しないとき、当該持続時間の計測をリセットする制御部と、前記持続時間が予め定めた所定時間に達したとき、前記出力信号のレベルを反転して出力する出力信号生成部とを備える。
第2の発明では、HighレベルとLowレベルの2値からなる入力信号に重畳したノイズを除去して出力信号を出力するノイズ除去装置のノイズ除去方法とした。このノイズ除去装置は、前記入力信号のレベルが前記出力信号のレベルと反転関係にあるとき、前記入力信号のレベルの持続時間を計測するステップと、前記持続時間が所定値に達したか否かを判定するステップと、前記持続時間が予め定めた所定時間に達しないときに当該持続時間の計測をクリアするステップ、または、前記持続時間が予め定めた所定時間に達したときに前記出力信号のレベルを反転して出力するステップのいずれかと、を実行する。
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。
本発明によれば、簡素で安価な回路構成でありながら、入力信号のノイズを除去することが可能なノイズ除去装置及びノイズ除去方法を提供することが可能となる。
第1の実施形態におけるノイズ除去装置の回路構成を示すブロック図である。 ノイズ除去装置の具体的な動作を示すタイミングチャートである。 ノイズ除去装置の動作手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態におけるノイズ除去装置の回路構成を示すブロック図である。 ノイズ除去装置の具体的な動作を示すタイミングチャートである。 ノイズ除去装置の動作手順を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態を、各図を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態におけるノイズ除去装置10の回路構成を示すブロック図である。
図1に示すように、ノイズ除去装置10は、制御部20と、時間計測部30と、時間判定部40と、出力信号生成部50とを備える。ノイズ除去装置10は、HighレベルとLowレベルの2値からなる入力信号S1に重畳するノイズを除去して出力信号Soを生成する。ノイズ除去装置10は、クロック信号CLKが供給されて動作する同期回路であり、リセット信号RSTがHighレベルに設定されたとき、内部状態をリセットする。
なお、以下の図面において、Highレベルを「Hレベル」と省略して記載し、Lowレベルを「Lレベル」と省略して記載している場合がある。
制御部20は、論理ゲート21と、論理ゲート22と、論理ゲート23とを含んで構成される。制御部20は、入力信号S1とフィードバックされる出力信号Soとを比較し、入力信号S1のレベルが出力信号Soのレベルと反転関係にあるとき、時間計測部30にカウントイネーブル信号S9H,S9Lを出力する。制御部20は更に、入力信号S1のレベルに基づいて、時間計測部30に対して計測をクリアするクリア信号S6H,S6Lを出力する。
第1実施形態のノイズ除去装置10は、出力信号Soを制御部20にフィードバックして、前回伝搬した出力信号Soの状態を監視しながら、新たに入力した入力信号S1の変化タイミングを検出する。ノイズ除去装置10は、このように時間測定を行うことにより、簡素で安価な方法でありながら、ノイズを高精度で除去でき、誤動作を防止することができる。
時間計測部30は、二つのカウンタであるHカウンタ31とLカウンタ32とを含んで構成される。時間計測部30は、入力信号S1のレベルが出力信号Soのレベルと反転関係にあるとき、その入力信号S1のレベルの持続時間を計測する。時間計測部30は、持続時間を計測したHカウント信号S2とLカウント信号S3とを出力する。時間計測部30が計測する持続時間は、制御部20が出力するクリア信号S6H,S6Lによってリセットされる。制御部20は、フィードバックされた出力信号Soのレベルが入力信号S1のレベルと反転関係にあるとき、Hカウンタ31とLカウンタ32のうちいずれか一方に持続時間の計測を許可するようにカウントイネーブル信号S9H,S9Lを生成して出力し、他方に持続時間の計測をクリアするクリア信号S6H,S6Lを生成して出力する。
Hカウンタ31(第1カウンタの一例)は、カウントイネーブル信号S9Hに基づき、入力信号S1のHighレベルの持続時間を計測して、時間判定部40に対してHカウント信号S2を出力する。Hカウンタ31は、クリア信号S6HがHighレベルのとき(すなわち、入力信号S1がLowレベルのとき)、持続時間のカウント値をクリアする。
Lカウンタ32(第2カウンタの一例)は、カウントイネーブル信号S9Lに基づき、入力信号S1のLowレベルの持続時間を計測して、時間判定部40に対してLカウント信号S3を出力する。Lカウンタ32は、クリア信号S6LがHighレベルのとき(すなわち、入力信号S1がHighレベルのとき)、持続時間のカウント値をクリアする。
第1実施形態のノイズ除去装置10は、二つのカウンタを用いることにより、入力信号S1のHighレベルの持続時間の判定基準と、Lowレベルの持続時間の判定基準とを別々に設定可能である。クロック信号CLKの周波数は、チャタリングノイズよりも高い周波数であれば、カウンタなどの回路構成をその周波数に合わせた構成にすればよく、シフトレジスタで構成する従来例よりも周波数の選定が容易、かつ、回路構成が簡素で廉価であり、その制御も簡単に行うことができる。
時間判定部40は、二つのデコーダであるHデコーダ41とLデコーダ42とを含んで構成される。時間判定部40は、計測信号であるHカウント信号S2とLカウント信号S3とに基づき、時間計測部30が計測した持続時間が所定値に達したか否かを判定し、トリガ信号S4,S5(判定信号の一例)を出力する。
Hデコーダ41(第1デコーダ)は、時間計測部30から出力された計測信号であるHカウント信号S2をもとに、Highレベルの持続時間が所定時間Nに達していることを判定する。Hデコーダ41は、所定時間Nとして予め定義されたデコード値にHカウント信号S2とが一致すると、出力信号生成部50に対し、トリガ信号S4(判定信号の一例)を出力する。
Lデコーダ42(第2デコーダ)は、時間計測部30から出力された計測信号であるLカウント信号S3をもとに、Lowレベルの持続時間が所定時間Mに達していることを判定する。Lデコーダ42は、所定時間Mとして予め定義されたデコード値にLカウント信号S3とが一致すると、出力信号生成部50に対し、トリガ信号S5(判定信号の一例)を出力する。
出力信号生成部50は、ラッチ回路51を含んで構成される。出力信号生成部50は、入力信号S1のレベルが出力信号Soのレベルと反転関係にあるとき、トリガ信号S4,S5に基づき、出力信号Soを反転して出力する。
図2は、ノイズ除去装置10の具体的な動作を示すタイミングチャートである。
最も上側のチャートは、クロック信号CLKの波形を示している。上から2番目のチャートは、リセット信号RSTの波形を示している。上から3番目のチャートは、入力信号S1の波形を示している。上から4番目のチャートは、Hカウント信号S2のカウント値を示している。上から5番目のチャートは、Lカウント信号S3のカウント値を示している。最も下側のチャートは、出力信号Soの波形を示している。
時刻t0において、リセット信号RSTがHighレベルとなり、このノイズ除去装置10がリセットされる。これにより、Hカウント信号S2とLカウント信号S3とは、“0”にリセットされる。リセット信号RSTが所定時間後にLowレベルとなり、このノイズ除去装置10は動作を開始する。このとき、入力信号S1と出力信号Soとは、Lowレベルである。
なお、時刻t0の直後の縦に貫く破線は、時間経過の省略を示している。
時刻t1のとき、入力信号S1がHighレベルとなる。入力信号S1のレベルが出力信号Soのレベルと反転関係なので、Hカウント信号S2は、クロック信号CLKの立ち上がりエッジごとにカウントアップする。
時刻t2のとき、入力信号S1がLowレベルとなる。その結果、Hカウント信号S2は“0”にリセットされる。
時刻t3のとき、入力信号S1がHighレベルとなる。入力信号S1のレベルが出力信号Soのレベルと反転関係なので、Hカウント信号S2は、クロック信号CLKの立ち上がりエッジごとにカウントアップする。
時刻t4のとき、入力信号S1はLowレベルとなる。その結果、Hカウント信号S2は“0”にリセットされる。
時刻t5のとき、入力信号S1がHighレベルとなる。入力信号S1のレベルが出力信号Soのレベルと反転関係なので、Hカウント信号S2は、クロック信号CLKの立ち上がりエッジごとにカウントアップする。
時刻t6のとき、Hカウント信号S2が予め設定した所定時間Nに達する。その結果、出力信号SoはLowレベルからHighレベルに反転する。
時刻t7のとき、入力信号S1がLowレベルとなる。入力信号S1のレベルが出力信号Soのレベルと反転関係なので、Lカウント信号S3はカウントアップする。
時刻t8のとき、入力信号S1がHighレベルとなる。その結果、Lカウント信号S3は“0”にリセットされる。
時刻t9のとき、入力信号S1がLowレベルとなる。入力信号S1のレベルが出力信号Soのレベルと反転関係なので、Lカウント信号S3はカウントアップする。
時刻t10のとき、Lカウント信号S3が予め設定した所定時間Mに達する。その結果、出力信号SoはHighレベルからLowレベルに反転する。
このように、入力信号S1のレベルが出力信号Soのレベルと反転関係にあるときのLowレベル、Highレベルのそれぞれの持続時間が所定時間M,Nに達したときに、出力信号Soのレベルを反転しているので、この所定時間M,Nよりも短いチャタリングノイズを除去することができる。
第1実施形態のノイズ除去装置10は、入力信号S1のレベルが出力信号Soのレベルと反転関係にあるときのHighレベルまたはLowレベルの持続時間を、出力信号Soの状態に応じて、それぞれHカウント信号S2とLカウント信号S3とによってカウントしている。レベルの持続時間は、モータの特性、モータの組み立て精度、負荷、速度、負荷の変化、速度の変化、エンコーダの取り付け精度、エンコーダの加工精度、エンコーダの電気回路の特性などに併せて適切に設定できる。よって、正確にチャタリングノイズを抑止することができる。
図3は、ノイズ除去装置10の動作手順を示すフローチャートである。
ノイズ除去装置10は、電源投入後には、以下の動作を定常的に繰り返す。
ステップS11において、制御部20は、入力信号S1がHighレベルであるか否かを判定する。制御部20は、入力信号S1がHighレベルであると判定したならば(Yesの場合)、ステップS12の処理を行い、入力信号S1がLowレベルであると判定したならば(Noの場合)、ステップS17の処理を行う。
ステップS12において、制御部20は、Lカウンタ32をクリアし、ステップS13の処理を行う。
ステップS13において、制御部20は、出力信号SoがLowレベルであるか否かを判定する。制御部20は、出力信号SoがLowレベルであると判定したならば(Yesの場合)、ステップS14の処理を行い、出力信号SoがHighレベルであると判定したならば(Noの場合)、ステップS11の処理に戻る。
ステップS14において、時間計測部30のHカウンタ31は、カウントを“1”加算し、ステップS15の処理を行う。
ステップS15において、時間判定部40のHデコーダ41は、Hカウント信号S2が所定時間Nに達したか否かを判定する。Hデコーダ41は、Hカウント信号S2が所定時間Nに達したと判定したならば(Yesの場合)、ステップS16の処理を行い、Hカウント信号S2が所定時間Nに達していないと判定したならば(Noの場合)、ステップS11の処理に戻る。
ステップS16において、時間判定部40のHデコーダ41は、ラッチをセットし、ステップS11の処理に戻る。
ステップS17において、制御部20は、Hカウンタ31をクリアし、ステップS18の処理を行う。
ステップS18において、制御部20は、出力信号SoがHighレベルであるか否かを判定する。制御部20は、出力信号SoがHighレベルであると判定したならば(Yesの場合)、ステップS19の処理を行い、出力信号SoがLowレベルであると判定したならば(Noの場合)、ステップS11の処理に戻る。
ステップS19において、時間計測部30のLカウンタ32は、カウントを“1”加算し、ステップS20の処理を行う。
ステップS20において、時間判定部40のLデコーダ42は、Lカウント信号S3が所定時間Mに達したか否かを判定する。Lデコーダ42は、Lカウント信号S3が所定時間Mに達したと判定したならば(Yesの場合)、ステップS21の処理を行い、Lカウント信号S3が所定時間Mに達していないと判定したならば(Noの場合)、ステップS11の処理に戻る。
ステップS21において、時間判定部40のLデコーダ42は、ラッチをクリアし、ステップS11の処理に戻る。
第1の実施形態のノイズ除去装置10は、入力信号S1のHighレベルの持続時間が予め設定した判定基準である所定時間Nに達したとき、後段にその信号を伝搬するようにした。ノイズ除去装置10は、入力信号S1のLowレベルの持続時間が予め設定した判定基準である所定時間Mに達したとき、後段にその信号を伝搬するようにした。これにより、ノイズ除去装置10は、ノイズを含まない出力信号Soを出力することができる。
(第2の実施形態)
図4は、第2の実施形態におけるノイズ除去装置10aの回路構成を示すブロック図である。
図4に示すように、ノイズ除去装置10aは、制御部20aと、時間計測部30aと、時間判定部40aと、出力信号生成部50aとを備える。第2の実施形態のノイズ除去装置10aは、第1の実施形態と同様に、HighレベルとLowレベルの2値からなる入力信号S1に重畳するノイズを除去して出力信号Soを生成する。
制御部20aは、論理ゲート24と、論理ゲート25とを含んで構成される。制御部20aは、入力信号S1の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジを検出し、クリア信号S6を出力する。
時間計測部30aは、コンパレータ33と、単一のカウンタ34とを含んで構成される。カウンタ34は、クリア信号S6でクリアされ、入力信号S1の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの間の時間を計測して、カウント信号S7(計測信号の一例)を出力する。
コンパレータ33は、カウンタ34のカウント信号S7を監視し、カウント信号S7が所定時間Nに達したとき、カウント値のオーバーフローを防止するために、カウンタ34のカウントイネーブル端子ENをディセーブルする。
時間判定部40aは、デコーダ43を含んで構成される。時間判定部40aは、計測信号であるカウント信号S7をもとに、時間計測部30aが計測した持続時間が所定値に達したか否かを判定し、トリガ信号S8(判定信号の一例)を出力する。
デコーダ43には、カウント信号S7が入力される。デコーダ43は、カウント信号S7が予め設定した所定時間Nに達したと判定したとき、トリガ信号S8を出力する。カウント信号S7が所定時間Nに達する場合とは、すなわち、入力信号S1がHighレベルまたはLowレベルのどちらかが所定時間Nだけ連続した場合である。
出力信号生成部50aは、論理ゲート部52と、ラッチ回路53とを含んで構成される。
論理ゲート部52は、更に論理ゲート54,55,56を含んで構成される。論理ゲート部52には、トリガ信号S8と出力信号Soとが入力される。論理ゲート部52は、ラッチ回路53のイネーブル端子ENおよびデータ端子DTのそれぞれに信号を出力する。
ラッチ回路53には、初期値入力端子INに入力信号S1が入力される。
出力信号生成部50aは、現在の出力信号Soおよび現在の入力信号S1を入力し、入力信号S1のレベルが出力信号Soと反転関係にあるとき、トリガ信号S8をもとに、出力信号Soを反転して出力する(出力信号Soを入力信号S1と同レベルに更新する)。
ノイズ除去装置10aでは、出力信号生成部50aに出力信号Soをフィードバックして、前回伝搬した信号の状態を監視しながら、新たに入力した信号の変化タイミングを検出し、時間測定を行う。簡素で安価な方法でありながら、ノイズを高精度で除去でき、誤動作を防止することができる。
図5は、ノイズ除去装置10aの具体的な動作を示すタイミングチャートである。図5に示す動作は、カウンタ34でHighレベルとLowレベルをそれぞれカウントアップすることを除き、図2と同様である。
最も上側のチャートは、クロック信号CLKの波形を示している。上から2番目のチャートは、リセット信号RSTの波形を示している。上から3番目のチャートは、入力信号S1の波形を示している。上から4番目のチャートは、カウント信号S7のカウント値を示している。最も下側のチャートは、出力信号Soの波形を示している。
時刻t0において、リセット信号RSTがHighレベルとなり、このノイズ除去装置10aがリセットされる。これにより、カウント信号S7は、“N+1”にリセットされる。リセット信号RSTが所定時間後にLowレベルとなり、このノイズ除去装置10aは動作を開始する。このとき、入力信号S1と出力信号Soとは、Lowレベルである。
時刻t11のとき、入力信号S1がHighレベルとなる。これ以降、カウント信号S7は、クロック信号CLKの立ち上がりエッジごとにカウントアップする。
時刻t12のとき、入力信号S1がLowレベルとなる。その結果、カウント信号S7は“0”にリセットされる。
時刻t13のとき、入力信号S1がHighレベルとなる。これ以降、カウント信号S7は、クロック信号CLKの立ち上がりエッジごとにカウントアップする。
時刻t14のとき、入力信号S1はLowレベルとなる。その結果、カウント信号S7は“0”にリセットされる。
時刻t15のとき、入力信号S1がHighレベルとなる。カウント信号S7は、クロック信号CLKの立ち上がりエッジごとにカウントアップする。
時刻t16のとき、カウント信号S7が予め設定した所定時間Nに達する。その結果、出力信号SoはLowレベルからHighレベルに反転する。
時刻t17のとき、入力信号S1がLowレベルとなる。カウント信号S7はカウントアップする。
時刻t18のとき、入力信号S1がHighレベルとなる。その結果、カウント信号S7は“0”にリセットされる。
時刻t19のとき、入力信号S1がLowレベルとなる。
時刻t20のとき、カウント信号S7はカウントアップする。
時刻t21のとき、カウント信号S7が予め設定した所定時間Nに達する。その結果、出力信号SoはHighレベルからLowレベルに反転する。
図6は、ノイズ除去装置10aの動作手順を示すフローチャートである。
ノイズ除去装置10aは、電源投入後には、以下の動作を定常的に繰り返す。
ステップS31において、制御部20aは、入力信号S1をロードし、ステップS32の処理を行う。
ステップS32において、制御部20aは、入力信号S1のレベル変化エッジを検出したか否かを判定する。制御部20aは、入力信号S1のレベル変化エッジを検出しなかったならば(Noの場合)、ステップS33の処理を行い、入力信号S1のレベル変化エッジを検出したならば(Yesの場合)、ステップS38の処理を行う。
ステップS33において、時間計測部30aは、コンパレータ33により、カウント信号S7が所定時間+1に達したか否かを判定する。時間計測部30aは、カウント信号S7が所定時間+1に達したと判定したならば(Yesの場合)、ステップS32の処理に戻り、カウント信号S7が所定時間+1に達していないと判定したならば(Noの場合)、ステップS34の処理を行う。
ステップS34において、時間計測部30aのカウンタ34は、カウントを“1”加算し、ステップS35の処理を行う。
ステップS35において、時間判定部40aのデコーダ43は、カウント信号S7が所定時間Nに達したか否かを判定する。デコーダ43は、カウント信号S7が所定時間Nに達したと判定したならば(Yesの場合)、ステップS36の処理を行い、カウント信号S7が所定時間Nに達していないと判定したならば(Noの場合)、ステップS32の処理に戻る。
ステップS36において、出力信号生成部50aは、論理ゲート部52により、入力信号S1のレベルと出力信号Soのレベルとか一致するか否かを判定する。出力信号生成部50aは、入力信号S1のレベルと出力信号Soのレベルとか一致するならば(Yesの場合)、ステップS37の処理を行い、入力信号S1のレベルと出力信号Soのレベルとか一致しないならば(Noの場合)、ステップS32の処理に戻る。
ステップS37において、出力信号生成部50aは、ラッチ回路53により、出力信号Soのレベルを反転して、ステップS32の処理に戻る。
ステップS38において、制御部20aは、カウンタ34をクリアし、ステップS32の処理に戻る。
第2の実施形態のノイズ除去装置10aは、入力信号S1のHighレベルの持続時間またはLowレベルの持続時間が、あらかじめ設定した判定基準(所定時間N)に達したとき、入力信号S1を後段である出力信号Soに伝搬するように構成した。これにより、ノイズを含まない出力信号Soを出力することができる。
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能であり、例えば、次の(a)〜(h)のようなものがある。
(a) ノイズ除去装置の各構成要素は、少なくともその一部がハードウェアによる処理ではなく、ソフトウェアによる処理であってもよい。
(b) ノイズ除去装置は、少なくともその一部を集積回路(IC)としてもよい。また、このノイズ除去装置は、集積回路として実装する場合には、例えば、FPGA(field-programmable gate array)などで構成してもよく、また、ディスクリート部品などで構成してもよい。
(c) 本発明のノイズ除去装置は、エンコーダなどの位置センサに限定されず、例えば、スイッチなどに代表されるような、チャタリングノイズが発生し得る信号源に対して適用可能である。
(d) 動作内容であるタイミングチャートについては、図2または図5に示す具体例に限定されない。
(e) ノイズ除去装置を構成する各部(各回路)の構成は、上記実施形態で記載した具体例に限定されない。
(f) 図3または図6で示したフローチャートは具体例であって、これらに限定されない。これらのフローチャートの各ステップ間には、例えば他の処理が挿入されてもよい。
(g) 時間計測部のカウンタは、時間の経過を図ることができればよく、特にその構成は限定しない。また、カウント方式は、どのようなものであってもよい。例えば、カウントアップではなく、カウントダウンで時間を計測してもよい。また、カウントの初期値は特に限定されず、任意の数値からのカウント開始であってもよい。カウントの幅は、限定されない。
(h) 第1実施形態において、Hカウンタ31に設定する所定時間NとLカウンタ32に設定する所定時間Mとは、それぞれ、独立して任意に設定可能である。所定時間Nと所定時間Mとは、同じ時間であってもよく、異なっていてもよい。
10,10a ノイズ除去装置
20,20a 制御部
21,22,23,24,25 論理ゲート
30,30a 時間計測部
31 Hカウンタ (第1カウンタの一例)
32 Lカウンタ (第2カウンタの一例)
33 コンパレータ
34 カウンタ
40,40a 時間判定部
41 Hデコーダ (第1デコーダの一例)
42 Lデコーダ (第2デコーダの一例)
43 デコーダ
50,50a 出力信号生成部
51,53 ラッチ回路
52 論理ゲート部
54,55,56 論理ゲート
EN カウントイネーブル端子
CR クリア端子
RT リセット端子
CK クロック端子
ST セット端子
DT データ端子
IN 初期値入力端子
CLK クロック信号
RST リセット信号
S1 入力信号
S2 Hカウント信号
S3 Lカウント信号
S4 トリガ信号 (判定信号の一例)
S5 トリガ信号 (判定信号の一例)
S6 クリア信号
S6H,S6L クリア信号
S9H,S9L カウントイネーブル信号
S7 カウント信号
S8 トリガ信号 (判定信号の一例)
So 出力信号

Claims (5)

  1. HighレベルとLowレベルの2値からなる入力信号に重畳するノイズを除去して出力信号を生成するノイズ除去装置であって、
    前記入力信号のレベルが前記出力信号のレベルと反転関係にあるとき、前記入力信号のレベルの持続時間を計測する時間計測部と、
    前記持続時間が所定値に達したか否かを判定する時間判定部と、
    前記持続時間が予め定めた所定時間に達しないとき、当該持続時間の計測をリセットする制御部と、
    前記持続時間が予め定めた所定時間に達したとき、前記出力信号のレベルを反転して出力する出力信号生成部と、
    を備えることを特徴とするノイズ除去装置。
  2. 前記時間計測部は、前記持続時間を計測した計測信号を出力し、
    前記制御部は、前記時間計測部の計測をクリアするクリア信号を出力し、
    前記時間判定部は、前記計測信号が所定値に達したときに判定信号を出力し、
    前記出力信号生成部は、前記判定信号に基づき前記出力信号を生成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のノイズ除去装置。
  3. 前記時間計測部は、
    前記入力信号のHighレベルの持続時間を計測する第1カウンタと、
    前記入力信号のLowレベルの持続時間を計測する第2カウンタと、
    を備えており、
    前記制御部は、
    フィードバックされた前記出力信号のレベルが前記入力信号のレベルと反転関係にあるとき、前記第1カウンタと前記第2カウンタのうちいずれか一方に持続時間の計測を許可するようにイネーブル信号を生成して出力し、他方に持続時間の計測をクリアする前記クリア信号を生成して出力する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のノイズ除去装置。
  4. 前記時間計測部は、前記入力信号のレベルが前記出力信号のレベルと反転関係にあるときに前記入力信号のレベルの持続時間を計測する単一のカウンタを備えており、
    前記制御部は、前記入力信号の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジのうち少なくとも1つを検出したならば前記クリア信号を生成し、
    前記出力信号生成部は、前記判定信号を検知し、かつ、前記入力信号のレベルが前記出力信号のレベルと反転関係にあるならば、前記出力信号のレベルを反転する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のノイズ除去装置。
  5. HighレベルとLowレベルの2値からなる入力信号に重畳したノイズを除去して出力信号を出力するノイズ除去装置のノイズ除去方法であって、
    前記ノイズ除去装置は、
    前記入力信号のレベルが前記出力信号のレベルと反転関係にあるとき、前記入力信号のレベルの持続時間を計測するステップと、
    前記持続時間が所定値に達したか否かを判定するステップと、
    前記持続時間が予め定めた所定時間に達しないときに当該持続時間の計測をクリアするステップ、または、前記持続時間が予め定めた所定時間に達したときに前記出力信号のレベルを反転して出力するステップのいずれかと、
    を実行することを特徴とするノイズ除去装置のノイズ除去方法。
JP2013246601A 2013-11-28 2013-11-28 ノイズ除去装置及びノイズ除去方法 Pending JP2015106748A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013246601A JP2015106748A (ja) 2013-11-28 2013-11-28 ノイズ除去装置及びノイズ除去方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013246601A JP2015106748A (ja) 2013-11-28 2013-11-28 ノイズ除去装置及びノイズ除去方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015106748A true JP2015106748A (ja) 2015-06-08

Family

ID=53436671

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013246601A Pending JP2015106748A (ja) 2013-11-28 2013-11-28 ノイズ除去装置及びノイズ除去方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015106748A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115389856A (zh) * 2022-10-27 2022-11-25 季华实验室 信号变化沿检测方法、装置、电子设备及存储介质

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115389856A (zh) * 2022-10-27 2022-11-25 季华实验室 信号变化沿检测方法、装置、电子设备及存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5005275B2 (ja) デジタルフィルタ装置、位相検出装置、位置検出装置、ad変換装置、ゼロクロス検出装置及びデジタルフィルタ用プログラム。
US10491201B2 (en) Delay circuit, count value generation circuit, and physical quantity sensor
TW201322634A (zh) 除彈跳裝置及其方法
JP2015106748A (ja) ノイズ除去装置及びノイズ除去方法
JP6300371B2 (ja) モータ駆動制御装置およびモータ駆動制御方法
JP2014052282A (ja) 周波数測定回路
EP3703325B1 (en) Data acquisition method and data acquisition device
JP2011151576A (ja) 信号検出回路および誤検出防止方法
JP6787105B2 (ja) デジタルフィルター、レシプロカルカウント値生成回路および物理量センサー
JP2009141596A (ja) 信号生成回路
JP6161682B2 (ja) 信号周期検出装置及び信号周期検出方法
JP2017207382A (ja) 電子制御装置
JP5512053B1 (ja) ノイズ判定装置
KR101235527B1 (ko) 고속 카운터
JP2018100856A (ja) レシプロカルカウント値生成回路および物理量センサー
KR100392337B1 (ko) 최소 온/오프 펄스폭 생성회로
JP2008166922A (ja) 極性判定装置及び方法並びに極性設定装置
JP6239861B2 (ja) 判定装置および判定方法
KR100968225B1 (ko) 디 플립플롭을 이용한 카운터용 필터
JP2014212616A (ja) Pwm制御装置
JP2008199277A (ja) クロック制御回路、集積回路装置及び電子機器
JP2010271054A (ja) エンコーダ信号処理回路
JP2011139285A (ja) ジッタ除去回路
JP2008309756A (ja) パルス幅測定方法および回路
JP2008281498A (ja) 位相差計測回路