JP2015106193A - 動揺知覚量推定装置、不快度推定装置及び動揺知覚量推定プログラム - Google Patents

動揺知覚量推定装置、不快度推定装置及び動揺知覚量推定プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2015106193A
JP2015106193A JP2013246631A JP2013246631A JP2015106193A JP 2015106193 A JP2015106193 A JP 2015106193A JP 2013246631 A JP2013246631 A JP 2013246631A JP 2013246631 A JP2013246631 A JP 2013246631A JP 2015106193 A JP2015106193 A JP 2015106193A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motion
motion vector
resolution
region
luminance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013246631A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6196541B2 (ja
Inventor
眞 蓼沼
Makoto Tadenuma
眞 蓼沼
森田 寿哉
Hisaya Morita
寿哉 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Broadcasting Corp
NHK Engineering System Inc
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
NHK Engineering System Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Hoso Kyokai NHK, Japan Broadcasting Corp, NHK Engineering System Inc filed Critical Nippon Hoso Kyokai NHK
Priority to JP2013246631A priority Critical patent/JP6196541B2/ja
Publication of JP2015106193A publication Critical patent/JP2015106193A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6196541B2 publication Critical patent/JP6196541B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Image Analysis (AREA)
  • Television Receiver Circuits (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Abstract

【課題】被写体の境界近傍において生じた輝度変化を視聴者が動揺として感じる動揺知覚量を推定することが可能な動揺知覚量推定装置を提供する。【解決手段】動揺知覚量推定装置800は、複数段階の解像度において1画素となる領域の輝度である解像度別領域輝度を算出する解像度別領域輝度算出部810と、解像度別領域輝度に基づいて、複数段階の解像度のそれぞれに関して、所定領域ごとに見かけ上の動揺として知覚される移動量である解像度別動揺知覚量を推定する解像度別動揺知覚量推定部820A〜820Eと、所定領域ごとに全ての前記解像度の中から単位時間中に左右方向の動揺エネルギーが最大となる解像度別動揺知覚量を選択する左右移動量最大値検出部830と、所定領域ごとに全ての前記解像度の中から単位時間中に上下方向の動揺エネルギーが最大となる解像度別動揺知覚量を選択する上下移動量最大値検出部840と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、映像の被写体の境界近傍において生じた輝度変化を視聴者が動揺として感じる動揺知覚量を推定する技術に関する。
家庭において放送、録画映像、パーソナルコンピュータ映像等を視聴する際のディスプレイが大画面化するのに伴い、点滅等の頻繁な輝度変化が広い面積で発生している映像によって誘発される不快感が増大する傾向があり、場合によっては、視聴者が光感受性発作等を起こして健康被害に至る例もある。
公共放送及び民間放送連盟加盟放送局から放送される映像では、このような健康被害を予防するために、ITU-RのBT.1702で勧告化された「Guidance for the reduction of photosensitive epileptic seizures caused by television」に準拠した「アニメーション等の映像手法に関するガイドライン」に則って、生放送及び速報性の高いニュース番組を除き、最大輝度の10%を超える輝度差を伴う輝度反転が1秒間に7回以上生じている面積が全画面の25%を超えることが無いように制限をかけている。
映像がこの規準を満たしているかどうかを判定する装置は、国内外から多数発表及び販売されているが、それらはいずれも、前記した条件を超えることで光感受性発作に至る可能性の高い危険な映像を検出するだけである。そのため、たとえば「全画面で輝度差が9.99%の輝度反転が1秒間に30回生じている映像」は「安全」であると判定されるが、「危険」であると判定される「全画面の25.01%の部分で輝度差が10.01%の輝度反転が1秒間に7回生じている映像」よりも遥かに視聴者の不快感の大きさ(不快度)は高いということが起きる。
このような事象を緩和するために、英国CRS社製「Harding FPA」が、光点滅映像解析装置として全世界の放送局等で最も使用されていて、実質的に国際標準装置となっている。英国CRS社製「Harding FPA」では、映像の「危険度」をフレーム単位で表示し、「危険」と判定されなくても「注意」を発する機能が実装されているが、前記2例の映像の「危険度」に関しては、後者が「危険」、前者が「危険」に達しない「注意」と判定されることに変わりない。
そこで、本出願人は、映像の良否を判定する基準として視聴者の不快感を数値化した「不快度」を用いることとし、この不快度を推定する不快度推定装置を発明した(特許文献1参照)。
また、家庭で放送、録画映像、パーソナルコンピュータ映像等を視聴する際のディスプレイが大画面化するのに伴い、動揺映像(画面動揺のある映像)によって誘発される不快感が増大する傾向があり、場合によっては視聴者が映像酔いを起こして健康被害に至る例もある。動揺映像の多くは、撮影時のビデオカメラの動き、すなわちグローバルモーションに起因する。かかる事態を予防するため、手持ち撮影用ビデオカメラ等には「手ぶれ補正」機能の搭載がほぼ必須となっている。また、撮影された映像に含まれるグローバルモーションを軽減する「映像スタビライズ」ソフトウェアも数多く開発されている。さらに、グローバルモーションと脈拍・血圧等との生理的な指標との関係を探ることによって、不快な状態を推定しようとする試みも行われている(非特許文献1参照)。
特開2011−238121号公報
「映像酔いガイドライン検証システムの実用化に関するフィージビリティスタディ報告書」、財団法人機械システム振興協会、平成20年3月
しかし、映像内で隣接する平均輝度の異なる2つの領域においてそれぞれ縞模様が異なる向き(最も顕著な場合は180度逆方向)に動く場合や、隣接する平均輝度の異なる2つの領域の境界近傍のある幅の画素群がまとまって輝度変化する場合、境界近傍の輝度が上昇した時は輝度の高い領域が拡大して見え、境界近傍の輝度が低下した時は輝度の低い領域が拡大して見えるため、領域境界が震動、すなわち領域自体が動揺しているように知覚されることが評価実験で確認されている。このように、被写体の境界近傍において生じた輝度変化を視聴者が動揺として感じる動揺知覚量を客観的に推定する技術は、未だ存在していない。
本発明は、前記の事情を鑑みて創案されたものであり、被写体の境界近傍において生じた輝度変化を視聴者が動揺として感じる動揺知覚量を映像信号の情報に基づいて客観的に推定することが可能な動揺知覚量推定装置、不快度推定装置及び動揺知覚量推定プログラムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の動揺知覚量推定装置は、映像に含まれる被写体の境界近傍において生じた輝度変化を、視聴者が動揺として感じる動揺知覚量を前記映像の輝度に基づいて推定する装置であって、解像度別領域輝度算出部と、解像度別動揺知覚量推定部と、左右移動量最大値検出部と、上下移動量最大値検出部と、を備えることを特徴とする。
前記動揺知覚量推定装置は、前記解像度別領域輝度算出部により、前記映像の輝度に基づいて、複数段階の解像度において1画素となる領域の輝度である解像度別領域輝度を算出し、前記解像度別動揺知覚量推定部により、前記解像度別領域輝度に基づいて、前記複数段階の解像度のそれぞれに関して、所定領域ごとに見かけ上の動揺として知覚される移動量である解像度別動揺知覚量を推定する。
また、前記動揺知覚量推定装置は、前記左右移動量最大値検出部により、前記所定領域ごとに全ての前記解像度の中から単位時間中に左右方向の動揺エネルギーが最大となる解像度別動揺知覚量を左右移動量最大値として選択し、前記上下移動量最大値検出部により、前記所定領域ごとに全ての前記解像度の中から単位時間中に上下方向の動揺エネルギーが最大となる解像度別動揺知覚量を上下移動量最大値として選択する。
また、本発明は、コンピュータを前記した動揺知覚量推定装置として機能させる動揺知覚量推定プログラムとしても具現化可能である。
本発明によれば、被写体の境界近傍において生じた輝度変化を視聴者が動揺として感じる動揺知覚量を映像信号の情報に基づいて客観的に推定することができる。
(a)(b)は、本発明の動揺知覚量を説明するための模式図である。 本発明の実施形態に係る不快度推定装置を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る動揺知覚量推定部を示すブロック図である。 見かけ上の左右移動量及び見かけ上の上下移動量の算出手法を説明するための模式図である。 ある領域の輝度値を見かけ上の左右移動量及び見かけ上の上下移動量に換算する手法を説明するためのグラフである。 隣接する左右(上下)領域間での平均輝度差による移動量の補正係数を示すグラフである。 動きベクトルごとの不快度の感度の周波数特性の一例を示すグラフである。 径方向動きベクトルの不快度に対する周方向動きベクトルの不快度の相対感度の周波数特性の一例を示すグラフである。 (a)は各領域の補正済み動きベクトルの一例を示す図、(b)は動きありと判定された領域の差ベクトルの一例を示す図である。 動きありと判定された領域の周方向動きベクトル及び径方向動きベクトルの一例を示す図である。 動きありと判定された領域の周方向動きベクトルから周方向同相動きベクトルと周方向差分動きベクトルを算出する一例を示す図であり、(a)は、動きありと判定された領域の周方向動きベクトルの一例を示す図、(b)は、算出された周方向同相動きベクトルと周方向差分動きベクトルの一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。本発明は、映像内で隣接する平均輝度の異なる2つの領域においてそれぞれ縞模様が異なる向き(最も顕著な場合は180度逆方向)に動く場合や、隣接する平均輝度の異なる2つの領域の境界近傍のある幅の画素群がまとまって輝度変化する場合、境界近傍の輝度が上昇した時は輝度の高い領域が拡大して見え、境界近傍の輝度が低下した時は輝度の低い領域が拡大して見えるため、領域境界が震動、すなわち領域自体が動揺しているように知覚されるという動揺知覚量を客観的に推定するためのものである。本発明は、例えば、図1(a)(b)に示すように、映像の被写体である移動体(例えば、ヒト)Aが映像の被写体である固定物Bを背景として移動する際等において、移動体Aと固定物Bとが縞模様である場合に、移動体Aと固定物Bとの重なり具合によって、移動体Aの境界が膨らんだり縮んだりと動揺しているように視聴者が感じる動揺知覚量を推定し、かかる動揺知覚量を不快度推定に用いるものである。
図2に示すように、本発明の実施形態に係る不快度推定装置300は、映像における動きベクトルに基づいて動揺映像に起因する動揺映像不快度を推定するものであり、機能部として、動揺知覚量推定部(動揺知覚量推定装置)800と、第一のフィルタ部320と、動き領域判定部330と、動き領域重心算出部340と、平均補正済み動きベクトル算出部350と、差ベクトル算出部360と、周径方向動きベクトル算出部370と、周方向同相動きベクトル算出部380と、第二のフィルタ部390と、総動揺エネルギー算出部400と、総動揺エネルギー補正部410と、対数変換部420と、を備える。
かかる機能部のうち、第一のフィルタ部320、動き領域判定部330、差ベクトル算出部360、周径方向動きベクトル算出部370、周方向同相動きベクトル算出部380及び第二のフィルタ部390に関しては、画面を分割した複数(1〜N)の領域に対応して複数(N)セットが設けられている。例えば、縦3×横3に分割した場合の領域数(N)は9個になるが、領域数はこれに限定されない。
<動揺知覚量推定部>
図3に示すように、動揺知覚量推定部800は、機能部として、解像度別領域輝度算出部810と、解像度別動揺知覚量推定部820A〜820Eと、左右移動量最大値検出部830と、上下移動量最大値検出部840と、を備える。
<解像度別領域輝度算出部>
解像度別領域輝度算出部810は、映像信号を取得し、取得された映像信号に基づいて、複数段階の解像度において1画素となる領域の輝度である解像度別領域輝度を算出する。本実施形態では、解像度別領域輝度算出部810は、第一解像度領域輝度算出部811と、第二解像度領域輝度算出部812と、第三解像度領域輝度算出部813と、第四解像度領域輝度算出部814と、第五解像度領域輝度算出部815と、を並列に備える。
第一解像度領域輝度算出部811は、ハイビジョンの1画素の幅が視角1′となるハイビジョンの標準観視条件下で、1画素の幅が視角3.75′となる第一段階の解像度において、1画素となる領域ごとの平均輝度を第一解像度領域輝度として算出し、解像度別(第一解像度)動揺知覚量推定部820Aへ出力する。
第二解像度領域輝度算出部812は、ハイビジョンの1画素の幅が視角1′となるハイビジョンの標準観視条件下で、1画素の幅が第一段階の解像度の2倍である視角7.5′となる第二段階の解像度において、1画素となる領域ごとの平均輝度を第二解像度領域輝度として算出し、解像度別(第二解像度)動揺知覚量推定部820Bへ出力する。
第三解像度領域輝度算出部813は、ハイビジョンの1画素の幅が視角1′となるハイビジョンの標準観視条件下で、1画素の幅が第二段階の解像度の2倍である視角15′となる第三段階の解像度において、1画素となる領域ごとの平均輝度を第三解像度領域輝度として算出し、解像度別(第三解像度)動揺知覚量推定部820Cへ出力する。
第四解像度領域輝度算出部814は、ハイビジョンの1画素の幅が視角1′となるハイビジョンの標準観視条件下で、1画素の幅が第三段階の解像度の2倍である視角30′となる第三段階の解像度において、1画素となる領域ごとの平均輝度を第三解像度領域輝度として算出し、解像度別(第四解像度)動揺知覚量推定部820Dへ出力する。
第五解像度領域輝度算出部815は、ハイビジョンの1画素の幅が視角1′となるハイビジョンの標準観視条件下で、1画素の幅が第四段階の解像度の2倍である視角60′となる第五段階の解像度において、1画素となる領域ごとの平均輝度を第五解像度領域輝度として算出し、解像度別(第五解像度)動揺知覚量推定部820Eへ出力する。
ここで、各領域輝度算出部811〜815における多重解像度を2倍刻みとしたのは、人間の視覚系が2倍刻みの多重解像度構造となっていることが生理機構的に明らかにされていることに基づいている。また、前記視角の範囲は、縞の1周期に算出すると0.5〜8[cycle/deg]に相当し、光感受性刺激の感度が高いとされる0.5〜6[cycle/deg]を含むとともに、動揺映像に起因する動揺映像不快度を推定する際に動きベクトルを検出するのに適している領域の幅である30′に対して2のべき乗倍(1/8倍〜2倍)となっているため、後段プロセスを簡略化するのに適している。
<解像度別動揺知覚量推定部>
解像度別動揺知覚量推定部820A〜820Eは、それぞれ、各解像度領域輝度算出部811〜815で得られた各解像度の1画素となる領域ごとの解像度別領域輝度(平均輝度)を用いて、動揺映像不快度を推定する際に動きベクトルを検出するのに適している領域の幅である30′の幅となる所定領域ごとに、見かけ上動揺として知覚される左右方向(水平方向)の移動量及び上下方向(鉛直方向)の移動量を推定し、所定領域内平均左右移動量及び所定領域内平均上下移動量として左右移動量最大値検出部830及び上下移動量最大値検出部840へそれぞれ出力する。この機能を実現するために、解像度別動揺知覚量推定部820(820A〜820E)は、左右領域平均輝度算出部821と、上下領域平均輝度算出部822と、左右移動量算出部823と、上下移動量算出部824と、所定領域内左右移動量平均部825と、所定領域内上下移動量平均部826と、を備える。かかる構成は、解像度別動揺知覚量推定部820A〜820Eにおいて同様であるため、以下では、第一解像度における各機能部を代表として説明する。
<左右領域平均輝度算出部>
左右領域平均輝度算出部821は、第一解像度領域輝度算出部811で得られた当該解像度の1画素となる領域ごとの平均輝度すなわち第一解像度領域輝度を用いて、当該画素Cと隣接する1画素左の画素L1及びさらに1画素左の画素L2の2画素の平均輝度と、当該画素Cと隣接する1画素右の画素R1及びさらに1画素右の画素R2の2画素の平均輝度と、を算出し、左側領域平均輝度及び右側領域平均輝度として左右移動量算出部823へ出力する(図4参照)。ここで、境界の左右の領域とも2画素幅で輝度の平均を算出したのは、画素数が少ないほど局所的性質を高く表すことができるが、当該解像度で表される最も細い縞の平均輝度を求めるには最低2画素が必要であるためである。
<上下領域平均輝度算出部>
上下領域平均輝度算出部822は、第一解像度領域輝度算出部811で得られた当該解像度の1画素となる領域ごとの平均輝度すなわち第一解像度領域輝度を用いて、当該画素Cと隣接する1画素上の画素U1及びさらに1画素上の画素U2の2画素の平均輝度と、当該画素と隣接する1画素下の画素D1及びさらに1画素下の画素D2の2画素の平均輝度と、を算出し、上側領域平均輝度及び下側領域平均輝度として上下移動量算出部824へ出力する(図4参照)。ここで、2画素幅で輝度の平均を算出したのは、左右領域平均輝度算出部821と同様の理由である。
<左右移動量算出部>
左右移動量算出部823は、第一解像度領域輝度算出部811で得られた当該解像度の1画素となる領域ごとの平均輝度と、左右領域平均輝度算出部821で得られた当該画素の左側領域平均輝度及び右側領域平均輝度と、を用いて、図5に示す対応関係から換算移動量を算出し、さらに左右領域間の平均輝度差から図6の対応関係によって導かれる補正係数を前記換算移動量に乗じ、算出結果を当該画素の見かけ上の左右移動量として所定領域内左右移動量平均部825へ出力する。図5及び図6の各対応関係は、評価実験の解析結果に基づいて得られたものである。なお、本実施形態では、見かけ上の左右移動量は、右への移動であれば正の値をとり、左への移動であれば負の値をとる。
詳細には、図5に示すように、左右移動量算出部823は、左側領域平均輝度LA及び右側領域平均輝度RAを横軸上にプロットする。続いて、左右移動量算出部823は、左側領域平均輝度LA及び右側領域平均輝度RAの平均において縦軸の領域幅が0となる曲線Lを描画する。続いて、左右移動量算出部823は、曲線Lから領域Cの平均輝度CAの換算移動量を読み取る。続いて、左右移動量算出部823は、読み取られた換算移動量に図6の補正係数を乗じ、画素Cの見かけ上の左右移動量を算出する。
<上下移動量算出部>
上下移動量算出部824は、第一解像度領域輝度算出部811で得られた当該解像度の1画素となる領域ごとの平均輝度と、上下領域平均輝度算出部822で得られた当該画素の上側領域平均輝度及び下側領域平均輝度とを用いて、図5に示す対応関係から換算移動量を算出し、さらに上下領域間の平均輝度差から図6の対応関係によって導かれる補正係数を前記換算移動量に乗じ、算出結果を当該画素の見かけ上の上下移動量として所定領域内上下移動量平均部826へ出力する。なお、本実施形態では、見かけ上の上下移動量は、上への移動であれば正の値をとり、下への移動であれば負の値をとる。
<所定領域内左右移動量平均部>
所定領域内左右移動量平均部825は、左右移動量算出部823で得られた当該画素の見かけ上の左右移動量を、動揺映像不快度を推定する際に動きベクトルを検出するのに適している所定領域(30′×30′)の範囲で平均し、所定領域内平均左右移動量として出力する。ただし、当該解像度が30′である場合は、画素自体が前記所定領域と等しくなるので、平均を取らずにそのまま出力することができる。また、当該解像度が60′である場合は、画素自体が前記所定領域を4(=2×2)箇所含んでいるので、平均を取らずにそのまま該当する4箇所の領域に出力することができる。ここで、平均を算出する計算手法であるが、動揺映像不快度を誘発する動揺エネルギーは、振幅ではなく振幅の2乗の総和となっていることが判明しているので、前記移動量の線形和ではなく、移動量の2乗値に元の正負符号をつけて加算平均し、その平均値の絶対値の平方根に前記平均値の正負符号をつけたものとすることが望ましい。
<所定領域内上下移動量平均部>
所定領域内上下移動量平均部826は、上下移動量算出部824で得られた当該画素の見かけ上の上下移動量を、所定領域内左右移動量平均部825と同様に、30′×30′の所定領域の範囲で平均し、所定領域内平均上下移動量として出力する。当該解像度が30′及び60′である場合の扱いは、所定領域内上下移動量平均部825と同様である。また、平均を算出する計算手法についても、所定領域内左右移動量平均部825と同様である。
<左右移動量最大値検出部>
左右移動量最大値検出部830は、各解像度別動揺知覚量推定部820A〜820Eの所定領域内左右移動量平均部825から出力された各解像度における所定領域内平均左右移動量の中から、単位時間内(例えば1秒間)の移動量から直流分を除いた交流エネルギーが最大となるものを選択し、選択された所定領域内平均左右移動量を、左右動揺推定知覚量として各領域の第一のフィルタ部320へ出力する。本実施形態に係る不快度推定装置300は、左右動揺推定知覚量を、対応する領域における左右方向の動きベクトルとして用いることによって、動揺映像不快度を推定することができる。
ここで、ある解像度における所定領域内平均左右移動量をxとし、1秒間の映像にn=30の画像が含まれている場合、交流エネルギーEは、
E=Σ(x )−(Σx/30
によって算出される。
<上下移動量最大値検出部>
上下移動量最大値検出部840は、各解像度別動揺知覚量推定部820A〜820Eの所定領域内上下移動量平均部826から出力された各解像度における所定領域内平均上下移動量の中から、単位時間内(例えば1秒間)の移動量から直流分を除いた交流エネルギーが最大となるものを選択し、選択された所定領域内平均上下移動量を、上下動揺推定知覚量として各領域の第一のフィルタ部320へ出力する。本実施形態に係る不快度推定装置300は、上下動揺推定知覚量を、対応する領域における上下方向の動きベクトルとして用いることによって、動揺映像不快度を推定することができる。
<第一のフィルタ部>
図2に示すように、第一のフィルタ部320は、動揺知覚量推定部800によって推定された左右動揺推定知覚量及び上下動揺推定知覚量を動きベクトルとして取得し、取得された動きベクトルに上下方向及び左右方向で異なる周波数感度補正を施すことによって補正済み動きベクトルを得るものであって、第一のデジタルフィルタ321と、第二のデジタルフィルタ322と、を並列に備える。
第一のデジタルフィルタ321は、上下方向動きベクトルに周波数感度補正を施すものであって、上下方向動きベクトルである上下動揺推定知覚量に対して図7に示す上下方向の不快感度に相当するインパルスレスポンスを畳み込み積分するデジタルフィルタ処理を施すことによって、補正済み上下方向動きベクトルを得て動き領域判定部330、平均補正済み動きベクトル算出部350及び差ベクトル算出部360へ出力する。
第二のデジタルフィルタ322は、左右方向動きベクトルに周波数感度補正を施すものであって、左右方向動きベクトルである左右動揺推定知覚量に対して図7に示す左右方向の不快感度に相当するインパルスレスポンスを畳み込み積分するデジタルフィルタ処理を施すことによって、補正済み左右方向動きベクトルを得て動き領域判定部330、平均補正済み動きベクトル算出部350及び差ベクトル算出部360へ出力する。
なお、第一のデジタルフィルタ321、第二のデジタルフィルタ322及び後記する第三のデジタルフィルタ391において、グローバルモーションを用いた従来の不快度推定装置と同様に、畳み込み積分に代えて離散フーリエ変換を用いることも可能であるが、本実施形態における動揺映像不快度推定装置300は、1画面で多数の領域ごとに周波数補正を行うものであるため、演算量の少ない畳み込み積分を用いる方が望ましい。
<動き領域判定部>
動き領域判定部330は、第一のフィルタ部320から出力された補正済み上下方向動きベクトル及び補正済み左右方向動きベクトルを取得し、補正済み動きベクトルの大きさが予め定められた閾値以上である場合に該当する領域において動きありと判定する。
本実施形態において、計算の簡略化のため、動き領域判定部330は、補正済み上下方向動きベクトルの二乗と補正済み左右方向動きベクトルの二乗との和が閾値(前記した閾値の二乗)以上である場合に動きありと判定することができる。
動きありと判定した場合には、動き領域判定部330は、判定結果を動き領域重心算出部40、平均補正済み動きベクトル算出部350、差ベクトル算出部360及び総動揺エネルギー算出部400へ出力する。
<動き領域重心算出部>
動き領域重心算出部340は、動き領域判定部330から出力された判定結果を取得し、取得された判定結果に基づいて、動きありと判定された全ての領域の中心座標の重心である動き領域重心を算出し、周径方向動きベクトル算出部370及び周方向同相動きベクトル算出部380へ出力する。
本実施形態において、動き領域重心算出部340には、各領域の中心座標が予め記憶されている。動き領域重心算出部340は、判定結果を用いて動きありと判定された全ての領域の中心座標を読み出し、読み出した中心座標に基づいて動き領域重心を算出する。
<平均補正済み動きベクトル算出部>
平均補正済み動きベクトル算出部350は、動き領域判定部330から出力された判定結果と、第一のデジタルフィルタ321から出力された補正済み上下方向動きベクトルと、第二のデジタルフィルタ322から出力された左右方向動きベクトルと、を取得する。かかる平均補正済み動きベクトル算出部350は、動き領域判定部330から出力された判定結果に基づいて、動きありと判定された全ての領域について、第一のデジタルフィルタ321から出力された補正済み上下方向動きベクトルの平均である平均補正済み上下方向動きベクトルと、第二のデジタルフィルタ322から出力された補正済み左右方向動きベクトルの平均である平均補正済み左右方向動きベクトルと、を算出し、算出結果を差ベクトル算出部360及び総動揺エネルギー算出部400へ出力する。
<差ベクトル算出部>
差ベクトル算出部360は、動き領域判定部330から出力された判定結果と、第一のデジタルフィルタ321から出力された補正済み上下方向動きベクトルと、第二のデジタルフィルタ322から出力された補正済み左右方向動きベクトルと、平均補正済み動きベクトル算出部350から出力された平均補正済み上下方向動きベクトル及び平均補正済み左右方向動きベクトルと、を取得する。かかる差ベクトル算出部360は、動き領域判定部330から出力された判定結果に基づいて、動きありと判定された全ての領域の前記補正済み上下方向動きベクトルと前記平均補正済み上下方向動きベクトルとの上下方向差ベクトルと、当該領域の前記補正済み左右方向動きベクトルと前記平均補正済み左右方向動きベクトルとの左右方向差ベクトルと、を算出し、周径方向動きベクトル算出部370へ出力する。
<周径方向動きベクトル算出部>
周径方向動きベクトル算出部370は、動き領域重心算出部340から出力された動き領域重心と、差ベクトル算出部360から出力された上下方向差ベクトル及び左右方向差ベクトルとを取得する。かかる周径方向動きベクトル算出部370は、差ベクトルの成分として、上下方向差ベクトル及び左右方向差ベクトルを動き領域重心を中心とした円の周方向及び径方向に分解することによって、動き領域重心を中心とした円の周方向のベクトルである周方向動きベクトル及び径方向のベクトルである径方向動きベクトルを算出し、周方向動きベクトルを周方向同相動きベクトル算出部380に出力するとともに径方向動きベクトルを総動揺エネルギー算出部400へ出力する。すなわち、径方向は、動き領域重心を中心とする円の径方向、すなわち、動き領域重心と各動き領域の中心(動きベクトルの始点)とを通る直線が延びる方向であり、周方向は、動き領域重心を中心とする円の周方向、すなわち、動き領域重心を中心として動き領域重心から各動き領域の中心までの距離を半径とする円の周方向であって前記径方向と直交する方向である。
<周方向同相動きベクトル算出部>
周方向同相動きベクトル算出部380は、動き領域重心算出部340から出力された動き領域重心と、周径方向動きベクトル算出部370から出力された周方向動きベクトルを取得する。かかる周方向同相動きベクトル算出部380は、動き領域重心を中心とした回転角が等しくかつ、後記の周方向差分動きベクトルの二乗の総和(当該成分の動揺エネルギーに相当)が最小になるような周方向同相動きベクトルと、元の周方向動きベクトルと周方向同相動きベクトルとの差分である周方向差分動きベクトルと、を算出し、周方向同相動きベクトルを第二のフィルタ部390に出力するとともに周方向差分動きベクトルを総動揺エネルギー算出部400へ出力する。
<第二のフィルタ部>
第二のフィルタ部390は、周径方向同相動きベクトル算出部380から出力された周方向同相動きベクトルを取得し、周方向同相動きベクトルに周波数感度補正を施すことによって補正済み周方向同相動きベクトルを得るものであって、第三のデジタルフィルタ391を備える。
第三のデジタルフィルタ391は、周方向同相動きベクトルに周波数感度補正を施すものであって、周方向同相動きベクトルに対して図8に示す径方向動きベクトルに対する周方向動きベクトルの不快度の相対感度の周波数特性に相当するインパルスレスポンスを畳み込み積分するデジタルフィルタ処理を施すことによって、補正済み周方向同相動きベクトルを得て総動揺エネルギー算出部400へ出力する。
ここで、径方向動きベクトル及び周方向差分動きベクトルの周波数感度補正に関して、径方向動きベクトル及び周方向差分動きベクトルのインパルスレスポンスは、当該動きベクトルの上下方向と左右方向の成分に対してそれぞれ上下方向動きベクトルのインパルスレスポンスと左右方向動きベクトルのインパルスレスポンスとを与えたものと等しいことが評価実験によって明らかになっており、径方向動きベクトルおよび周方向差分動きベクトルは、前記した第一のフィルタ部320によって既に補正されているため、改めて補正を施す必要はない。
<総動揺エネルギー算出部>
総動揺エネルギー算出部400は、動き領域判定部330から出力された判定結果と、平均補正済み動きベクトル算出部350から出力された平均補正済み上下方向動きベクトル及び平均補正済み左右方向動きベクトルと、周径方向動きベクトル算出部370から出力された径方向動きベクトルと、周方向同相動きベクトル算出部380から出力された周方向差分動きベクトルと、第二のフィルタ部390から出力された補正済み周方向同相動きベクトルと、を取得する。かかる総動揺エネルギー算出部400は、動き領域判定部330から出力された判定結果に基づいて、動きありと判定された全ての領域の平均補正済み上下方向動きベクトルの二乗(上下方向の動揺エネルギーに相当)と、平均補正済み左右方向動きベクトルの二乗(左右方向の動揺エネルギーに相当)と、径方向動きベクトルの二乗(径方向の動揺エネルギーに相当)と、周方向差分動きベクトルの二乗(同相との差分の周方向の動揺エネルギーに相当)と、補正済み周方向動きベクトルの二乗(同相の周方向の動揺エネルギーに相当)との和を算出することによって、画面動揺の全体の動揺エネルギーに相当する総動揺エネルギーを算出し、総動揺エネルギー補正部410へ出力する。
本実施形態において、総動揺エネルギー算出部400は、動きありと判定された全ての領域の平均補正済み上下方向動きベクトルの二乗と、平均補正済み左右方向動きベクトルの二乗と、径方向動きベクトルの二乗と、周方向差分動きベクトルの二乗と、補正済み周方向同相動きベクトルの二乗との和を直前の所定時間分加算する(例えば、前々回の各動きベクトルによる総動揺エネルギー、前回の各動きベクトルによる総動揺エネルギー、今回の各動きベクトルによる総動揺エネルギーの和を算出する)ことによって、総動揺エネルギーを算出する。
<総動揺エネルギー補正部>
総動揺エネルギー補正部410は、総動揺エネルギーを補正するものであって、総動揺エネルギー補正部410の出力(今回の補正後の総動揺エネルギー)に比例した量を、次回の総動揺エネルギーに加算することによって、次回の総動揺エネルギーを補正する。このようにして得られた補正後の総動揺エネルギーは、動揺映像不快度として用いることも可能である。かかる総動揺エネルギー補正部410は、総動揺エネルギーの補正を繰り返すものであって、以下、便宜上、今回の総動揺エネルギーを前回の補正後の総動揺エネルギーを用いて補正する場合について説明する。総動揺エネルギー補正部410は、前回の(例えば、1秒前の)補正後の総動揺エネルギーd(以下、前回の補正後の総動揺エネルギーdとする)が大きいほど今回の補正後の総動揺エネルギーd(以下、今回の補正後の総動揺エネルギーdm+1とする)が大きくなるように、総動揺エネルギー算出部400から取得した今回の総動揺エネルギーc(以下、今回の総動揺エネルギーcm+1とする)を補正することによって、今回の補正後の総動揺エネルギーdm+1を算出する。本実施形態において、総動揺エネルギー補正部410は、加算部411と、記憶部412と、乗算部413と、を備える。
加算部411は、総動揺エネルギー算出部400から出力された今回の総動揺エネルギーcm+1を取得し、後記する乗算部413から取得した前回の補正後の総動揺エネルギーdに定数pを乗じたp・dを加算して、今回の補正後の総動揺エネルギーdm+1として対数変換部420及び記憶部412へ出力する(dm+1=cm+1+p・d)。
記憶部412は、加算部411から出力された前回の補正後の総動揺エネルギーdを1個だけ記憶し、記憶された前回の補正後の総動揺エネルギーdを乗算部413へ出力するシフトレジスタである。
乗算部413は、記憶部412から出力された前回の補正後の総動揺エネルギーdを取得し、これに定数p(0<p<1)を乗じて算出したp・dを加算部411へ出力する。この定数pは、画面動揺が長時間継続する場合における不快度の蓄積効果を表すものであり、時間間隔が1秒である場合には、長期間持続する一定の画面動揺に対する補正済み総動揺エネルギーが1秒間の総動揺エネルギーの7.5倍になること、長時間持続した一定の画面動揺が停まった後5秒間で補正済み総動揺エネルギーがほぼ半減すること等から、p=0.83程度とした場合に補正済み総動揺エネルギーが動揺映像不快度の評定結果に最も近くなることがわかっている。なお、総動揺エネルギー補正部410は、1回目の補正時には、前回の出力が記憶部412に記憶されていないため、無補正の総動揺エネルギーを出力する。
<対数変換部>
対数変換部420は、総動揺エネルギー補正部410から出力された補正後の総動揺エネルギーdを取得し、取得した補正後の総動揺エネルギーを対数変換することによって不快度を算出し、指数変換部500へ出力する。算出された不快度、すなわち対数変換された動揺映像不快度は、実際に知覚された動揺映像不快度の量との対応が線形に近い。
なお、短時間の動揺映像不快度のみに注目する場合には、総動揺エネルギー補正部110を省略することも可能である。この場合、対数変換部420は、総動揺エネルギー算出部400によって算出された(未補正の)総動揺エネルギーを対数変換することによって、対数変換された動揺映像不快度を算出する。
本実施形態において、対数変換部420は、対数の底を16とした場合に、検知限と許容限との差、及び、許容限と我慢限との差がそれぞれほぼ1となり、不快度の評定結果の標準偏差が約0.5となることがわかっており、許容限を動き領域判定部330における閾値に設定した場合に、我慢限に達するヒトの割合を2.5%未満に抑えることができる。
続いて、本発明の実施形態に係る不快度推定装置300の動作例について、図2及び図
3並びに図7ないし図11を参照して説明する。図9(a)は、動き領域判定部、動き領域重心算出部及び平均補正済み動きベクトル算出部の動作例を説明するための図、図9(b)は、差ベクトル算出部の動作例を説明するための図、図10は、周径方向動きベクトル算出部の動作例を説明するための図、図11(a)(b)は、周方向同相動きベクトル算出部の動作例を説明するための図である。
まず、動揺知覚量推定部800が、入力された映像信号を用いて、左右動揺推定知覚量及び上下動揺推定知覚量を動きベクトルとして検出し、各領域の第一のフィルタ部320へ出力する。続いて、第一のフィルタ部320が、動きベクトルに周波数感度補正を施し、補正済み動きベクトルを動き領域判定部330等へ出力する。
続いて、動き領域判定部330が、補正済み動きベクトルの大きさが閾値以上である場合に動きありと判定し、動きありの判定結果を動き領域重心算出部340等へ出力する。図9(a)に示す例では、領域1,2,4における補正済み動きベクトルv11,v12,v14の大きさが閾値以上であると判定され、他の領域3,5〜9における補正済み動きベクトルv13,v15,v16,v17,v18,v19の大きさが閾値未満であると判定される。なお、各領域1〜9における補正前の動きベクトルは、各領域1〜9の中心を始点とするベクトルであり、補正済み動きベクトルv11〜v19も、補正前の動きベクトルと同様に各領域1〜9の中心を始点とするベクトルである。
続いて、動き領域重心算出部340が、動きありと判定された領域の重心である動き領域重心を算出し、周径方向動きベクトル算出部370へ出力する。図9(a)に示す例では、領域1,領域2,領域4の各中心座標の平均座標が動き領域重心Xとして算出される。
続いて、平均補正済み動きベクトル算出部350が、動きありと判定された領域の補正済み動きベクトルに基づいて、平均補正済み動きベクトルを算出し、差ベクトル算出部360及び総動揺エネルギー算出部400へ出力する。図9(a)に示す例では、領域1の補正済み動きベクトルv11の一成分である補正済み上下方向動きベクトルと、領域4の補正済み動きベクトルの一成分である補正済み上下方向動きベクトルとは、大きさが同じで向きが反対である。また、領域1の補正済み動きベクトルv11の他成分である補正済み左右方向動きベクトルと、領域2の補正済み動きベクトルv12と、領域4の補正済み動きベクトルv14の他成分である補正済み左右方向動きベクトルとは、大きさが同じで向きも同じである。したがって、図9(a)に示す例では、平均補正済み動きベクトルの一成分である平均補正済み上下方向動きベクトルは0であり、平均補正済み動きベクトルの他成分である平均補正済み左右方向動きベクトルはベクトルv12と同一である。
続いて、差ベクトル算出部360が、動きありと判定された領域の補正済み動きベクトルと平均補正済み動きベクトルとの差である差ベクトルを算出し、周径方向動きベクトル算出部370へ出力する。図9(b)に示す例では、領域1の差ベクトルv21、領域4の差ベクトルv24が算出されるとともに、領域2の差ベクトルv22(ゼロベクトル)が算出される。ここで、平均補正済み上下方向ベクトルは0であり、平均補正済み左右方向動きベクトルは補正済み動きベクトルv11の左右方向成分と同一であるため、領域1の差ベクトルv21は、補正済み動きベクトルv11の上下方向成分(補正済み上下方向動きベクトル)と同一となる。また、平均補正済み左右方向動きベクトルは補正済み動きベクトルv14の左右方向成分と同一であるため、領域4の差ベクトルv24は、補正済み動きベクトルv14の上下方向成分(補正済み上下方向動きベクトル)と同一となる。また、左右方向成分領域2の差ベクトルv22は、平均補正済み動きベクトル(平均補正済み上下方向動きベクトルと平均補正済み左右方向動きベクトルとの和)と補正済み動きベクトルv12とが等しいため、0である。
続いて、周径方向動きベクトル算出部370が、動き領域重心及び差ベクトルに基づいて、周方向動きベクトル及び径方向動きベクトルを算出し、周方向動きベクトルを周方向同相動きベクトル算出部380へ出力するとともに径方向動きベクトルを総動揺エネルギー算出部400へ出力する。図10に示す例では、領域1の差ベクトルv21が、周方向動きベクトルv31と径方向動きベクトルv41とに分解され、領域4の差ベクトルv24が、周方向動きベクトルv34と径方向動きベクトルv44とに分解されるとともに、領域2の差ベクトルv22が、周方向動きベクトルv32(ゼロベクトル)と径方向動きベクトルv42(ゼロベクトル)とに分解される。
続いて、周方向同相動きベクトル算出部380が、前記の動き領域重心及び動きのある領域の各周方向動きベクトルに基づいて、動き領域重心を中心とした回転角が等しく、かつ、周方向差分動きベクトルの二乗の総和(当該成分の動揺エネルギーに相当)が最小になるような周方向同相動きベクトルと、元の周方向動きベクトルと周方向同相動きベクトルとの差分である周方向差分動きベクトルと、を算出し、周方向同相動きベクトルを第二のフィルタ部390に出力するとともに周方向差分動きベクトルを総動揺エネルギー算出部100へ出力する。図11に示す例では、(a)に示す周方向動きベクトルv31,v32,v34が、(b)に示す周方向同相動きベクトルv51,v52,v54と周方向差分動きベクトルv61,v62,v64とにそれぞれ分解される。
ここで、周方向差分動きベクトルの二乗の総和が最小になるような回転角θは、回転方向が反時計回りの場合を正の値、時計回りの場合を負の値であると定義した場合、動きのあると判定された各領域の中心と動き領域重心位置Xとの距離r、周方向動きベクトルv30+nの大きさに前記の回転方向による正負の符号を付けた値wを用いた1次近似の微分方程式の解として、
θ=Σ(r・w)/Σr
(図9〜図11の場合、n=1〜9であり、n=3,5〜9のとき、w=0)
のように求められる。
このθを用いて、周方向同相動きベクトルv50+nの値は、前記の回転方向による正負の符号が付いた、r・θとして算出される。また、周方向差分動きベクトルv60+nの値は、前記の回転方向による正負の符号が付いた、w−r・θとして算出される。
続いて、第二のフィルタ部390が、周方向同相動きベクトルに周波数感度補正を施し、補正済み周方向同相動きベクトルを総動揺エネルギー算出部400へ出力する。
続いて、総動揺エネルギー算出部400が、入力された各動きベクトル(平均補正済み上下方向動きベクトル、平均補正済み左右方向動きベクトル、補正済み周方向同相動きベクトル、及び、径方向動きベクトル)に基づいて総動揺エネルギーを算出し、総動揺エネルギー補正部410へ出力する。続いて、総動揺エネルギー補正部410が、総動揺エネルギーを補正し、対数変換部420へ出力する。続いて、対数変換部420が、総動揺エネルギーを対数変換することによって、対数変換された動揺映像不快度を算出する。
本発明の実施形態に係る不快度推定装置300は、画面を分割した各領域のうち、動きがあると判定された領域の各種動きベクトルを用いて動揺映像不快度を推定するので、グローバルモーションに基づいて動揺映像不快度を推定した場合には正しい動揺映像不快度の推定が困難な「画面の左右で反対向きに回転する動揺画像」についても、その揺れの周波数によらず、主観評価実験における平均値との誤差が小さい動揺映像不快度を推定することができる。
また、不快度推定装置300に新たに加えられた周方向同相動きベクトル算出部380による処理は、前記の近似計算式で済ませることができるので、装置全体の計算量は数%しか増加しないため、処理時間はほとんど変わらず、高速に動揺映像不快度を推定することができる。推定された動揺映像不快度は、映像コンテンツ制作者が画面動揺を低減するような映像修正を施す際に、映像修正の度合いの指標として使用可能である。
また、本発明の実施形態に係る不快度推定装置300は、被写体の境界近傍において生じた輝度変化を視聴者が動揺として感じる動揺知覚量を映像信号の情報に基づいて客観的に推定することができ、推定された動揺知覚量を動揺映像不快度の推定に用いることによって、動揺映像不快度の推定精度を向上させることができる。
また、不快度推定装置300は、多重解像度を2倍刻みとしたのは、人間の視覚系と同様の2倍刻みの多重解像度構造で動揺知覚量を推定するので、視聴者が感じる動揺知覚量を好適に推定することができる。
また、不快度推定装置300は、上下左右にそれぞれ隣接する2個ずつの画素を用いて見かけ上の移動量を算出するので、データ処理量を抑えつつ動揺知覚量を好適に推定することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本説明は前記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更可能である。例えば、本発明は、コンピュータを前記した動揺知覚量推定装置として機能させる動揺知覚量推定プログラムとしても具現化可能である。また、5段階の解像度の内で最高解像度の場合については、全所定領域において推定された動揺知覚量が理論上の最大値をとったとしても、これによって生じる動揺映像不快度は「やや不快=評定値1」にしか達せず、「不快=評定値2」を判断規準とした場合の誤差は評定値にして0.022に収まる。ここで、評定値自体のバラツキの標準偏差0.7の1/10以下なので無視することも可能となるため、最高解像度に関するプロセス(例えば、第一解像度領域輝度算出部811及び解像度別動揺知覚量推定部820A)を省略することもできる。
300 不快度推定装置
800 動揺知覚量推定部(動揺知覚量推定装置)
810 解像度別領域輝度算出部
820A〜820E 解像度別動揺知覚量推定部
830 左右移動量最大値検出部
840 上下移動量最大値検出部

Claims (5)

  1. 映像に含まれる被写体の境界近傍において生じた輝度変化を、視聴者が動揺として感じる動揺知覚量を前記映像の輝度に基づいて推定する動揺知覚量推定装置であって、
    前記映像の輝度に基づいて、複数段階の解像度において1画素となる領域の輝度である解像度別領域輝度を算出する解像度別領域輝度算出部と、
    前記解像度別領域輝度に基づいて、前記複数段階の解像度のそれぞれに関して、所定領域ごとに見かけ上の動揺として知覚される移動量である解像度別動揺知覚量を推定する解像度別動揺知覚量推定部と、
    前記所定領域ごとに全ての前記解像度の中から単位時間中に左右方向の動揺エネルギーが最大となる解像度別動揺知覚量を左右移動量最大値として選択する左右移動量最大値検出部と、
    前記所定領域ごとに全ての前記解像度の中から単位時間中に上下方向の動揺エネルギーが最大となる解像度別動揺知覚量を上下移動量最大値として選択する上下移動量最大値検出部と、
    を備えることを特徴とする動揺知覚量推定装置。
  2. 前記解像度別領域輝度算出部は、2倍刻みで4段階又は5段階の解像度についてそれぞれ1画素となる領域ごとの平均輝度を前記解像度別領域輝度として算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の動揺知覚量推定装置。
  3. 前記解像度別動揺知覚量推定部は、
    前記の各解像度における各画素について、当該画素と隣接する左側の領域の平均輝度及び右側の領域の平均輝度を算出する左右領域平均輝度算出部と、
    前記の各解像度における各画素について、当該画素と隣接する上側の領域の平均輝度及び下側の領域の平均輝度を算出する上下領域平均輝度算出部と、
    前記の各解像度における各画素の輝度値と前記当該画素と隣接する左側の領域の平均輝度及び右側の領域の平均輝度とを用いて、当該画素の見かけ上の左右移動量を算出する左右移動量算出部と、
    前記の各解像度における各画素の輝度値と前記当該画素と隣接する上側の領域の平均輝度及び下側の領域の平均輝度とを用いて、当該画素の見かけ上の上下移動量を算出する上下移動量算出部と、
    前記当該画素の見かけ上の左右移動量を、所定領域の範囲で平均した値を所定領域内平均左右移動量として出力する所定領域内左右移動量平均部と、
    前記当該画素の見かけ上の上下移動量を、前記所定領域の範囲で平均した値を所定領域内平均上下移動量として出力する所定領域内上下移動量平均部と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載する動揺知覚量推定装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の動揺知覚量推定装置と、
    前記左右移動量最大値及び前記上下移動量最大値である動きベクトルに周波数感度補正を施すことによって補正済み動きベクトルを得る第一のフィルタ部と、
    前記補正済み動きベクトルの大きさが閾値以上である場合に該当する前記領域において動きありと判定する動き領域判定部と、
    動きありと判定された全ての前記領域の中心座標の重心である動き領域重心を算出する動き領域重心算出部と、
    動きありと判定された全ての前記領域の前記補正済み動きベクトルの平均である平均補正済み動きベクトルを算出する平均補正済み動きベクトル算出部と、
    動きありと判定された前記領域ごとに、当該領域の前記補正済み動きベクトルと前記平均補正済み動きベクトルとの差ベクトルを算出する差ベクトル算出部と、
    動きありと判定された前記領域ごとに、前記差ベクトルの成分として、前記動き領域重心を中心とした周方向動きベクトル及び径方向動きベクトルを算出する周径方向動きベクトル算出部と、
    動きありと判定された前記領域ごとに、前記周方向動きベクトルから、前記動き領域重心を中心とした周方向同相動きベクトル及び周方向差分動きベクトルを算出する周方向同相動きベクトル算出部と、
    動きありと判定された前記領域ごとに、前記周方向同相動きベクトルに周波数感度補正を施すことによって補正済み周方向同相動きベクトルを得る第二のフィルタ部と、
    動きありと判定された全ての前記領域の前記平均補正済み動きベクトルの二乗、前記径方向動きベクトルの二乗、前記周方向差分動きベクトルの二乗、及び、前記補正済み周方向同相動きベクトルの二乗の和を算出することによって、前記動揺映像不快度として総動揺エネルギーを算出する総動揺エネルギー算出部と、
    を備え、
    前記周方向同相動きベクトルは、前記動き領域重心を中心とした回転角が等しく、かつ、前期周方向差分動きベクトルの二乗の総和が最小になるベクトルであり、
    前記周方向差分動きベクトルは、前記周方向動きベクトルと前記周方向同相動きベクトルとの差分である
    ことを特徴とする不快度推定装置。
  5. 映像に含まれる被写体の境界近傍において生じた輝度変化を、視聴者が動揺として感じる動揺知覚量を前記映像の輝度に基づいて推定するためのコンピュータを、
    前記映像の輝度に基づいて、複数段階の解像度において1画素となる領域の輝度である解像度別領域輝度を算出する解像度別領域輝度算出部、
    前記解像度別領域輝度に基づいて、前記複数段階の解像度のそれぞれに関して、所定領域ごとに見かけ上の動揺として知覚される移動量である解像度別動揺知覚量を推定する解像度別動揺知覚量推定部、
    前記所定領域ごとに全ての前記解像度の中から単位時間中に左右方向の動揺エネルギーが最大となる解像度別動揺知覚量を左右移動量最大値として選択する左右移動量最大値検出部、及び、
    前記所定領域ごとに全ての前記解像度の中から単位時間中に上下方向の動揺エネルギーが最大となる解像度別動揺知覚量を上下移動量最大値として選択する上下移動量最大値検出部、
    として機能させることを特徴とする動揺知覚量推定プログラム。
JP2013246631A 2013-11-28 2013-11-28 動揺知覚量推定装置、不快度推定装置及び動揺知覚量推定プログラム Expired - Fee Related JP6196541B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013246631A JP6196541B2 (ja) 2013-11-28 2013-11-28 動揺知覚量推定装置、不快度推定装置及び動揺知覚量推定プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013246631A JP6196541B2 (ja) 2013-11-28 2013-11-28 動揺知覚量推定装置、不快度推定装置及び動揺知覚量推定プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015106193A true JP2015106193A (ja) 2015-06-08
JP6196541B2 JP6196541B2 (ja) 2017-09-13

Family

ID=53436283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013246631A Expired - Fee Related JP6196541B2 (ja) 2013-11-28 2013-11-28 動揺知覚量推定装置、不快度推定装置及び動揺知覚量推定プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6196541B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017156821A (ja) * 2016-02-29 2017-09-07 日本放送協会 動揺認知量推定装置及び動揺認知量推定プログラム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011239295A (ja) * 2010-05-12 2011-11-24 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 不快度推定装置及び不快度推定プログラム
JP2011238121A (ja) * 2010-05-12 2011-11-24 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 不快度推定装置及び不快度推定プログラム
JP2013021455A (ja) * 2011-07-08 2013-01-31 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 不快度推定装置及び不快度推定プログラム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011239295A (ja) * 2010-05-12 2011-11-24 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 不快度推定装置及び不快度推定プログラム
JP2011238121A (ja) * 2010-05-12 2011-11-24 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 不快度推定装置及び不快度推定プログラム
JP2013021455A (ja) * 2011-07-08 2013-01-31 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 不快度推定装置及び不快度推定プログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017156821A (ja) * 2016-02-29 2017-09-07 日本放送協会 動揺認知量推定装置及び動揺認知量推定プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6196541B2 (ja) 2017-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8798387B2 (en) Image processing device, image processing method, and program for image processing
EP3252709B1 (en) Image distortion correction method and apparatus
US20190028646A1 (en) Depth information obtaining method and apparatus, and image acquisition device
US20120154675A1 (en) Frame interpolation apparatus and method
JP2015060012A (ja) 画像処理システム、画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム、ならびに、表示システム
JP2012513719A (ja) 画像スケーリング曲線の生成
US20110293172A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and image display apparatus
JP5410366B2 (ja) 不快度推定装置及び不快度推定プログラム
JP5669599B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法
JP5395737B2 (ja) 不快度推定装置及び不快度推定プログラム
JP6196541B2 (ja) 動揺知覚量推定装置、不快度推定装置及び動揺知覚量推定プログラム
JP2015106192A (ja) 不快度推定装置及び不快度推定プログラム
JP4614601B2 (ja) シェーディング補正方法及び装置
JP6251099B2 (ja) 距離算出装置
JP6076110B2 (ja) 不快度推定装置及び不快度推定プログラム
JP5727886B2 (ja) 不快度推定装置及び不快度推定プログラム
JP5997575B2 (ja) 不快度推定装置及び不快度推定プログラム
US9961309B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and projection apparatus
US20160337571A1 (en) Image-processing device and image-processing method
Li et al. Fish-eye distortion correction based on midpoint circle algorithm
JP2004289709A (ja) 撮像装置、撮像方法
JP5616014B2 (ja) ビデオピクチャにおけるエッジの方向を表す距離を生成する方法、対応する装置、およびデインタレースまたはフォーマット変換のための方法の使用
JP2011238120A (ja) 不快度推定装置及び不快度推定プログラム
JP6604783B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置および画像処理プログラム
JP2015106191A (ja) 不快度推定装置及び不快度推定プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170725

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170818

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6196541

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees