JP2015106032A - カラーフィルタ基板および液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】透明基板1上に、複数の着色層、オーバーコート層6を順次積層した構成であり、前記着色層のうち青色着色層が顔料と染料を含有したカラーフィルタ基板11であって、前記オーバーコート層6が少なくとも、エポキシ化合物、エポキシ硬化剤からなり、前記エポキシ化合物のエポキシ等量の平均値が800g/eq以下である。
【選択図】図1
Description
ムラが発生しにくいカラーフィルタ基板、および液晶表示装置を提供することにある。
前記オーバーコート層が少なくとも、エポキシ化合物、エポキシ硬化剤からなり、前記エポキシ化合物のエポキシ等量の平均値が800g/eq以下であることを特徴とするカラーフィルタ基板である。
透明基板上にカラーフィルタやブラックマトリックス層を形成する方法としては顔料分散法が主流となっている。顔料分散法は、有機顔料などの色材を分散した着色感光性樹脂の塗布層を公知のフォトリソグラフィー法によってパターニングすることによりカラーフィルタを、複数の着色層(赤色、緑色、青色など)の画素に形成する方法である。ブラックマトリックス層や複数の着色層の入色順を限定するものでないが、アライメントの都合からブラックマトリクス層2のパターン形成後に着色層の塗布、露光。現像等により着色画素(赤色画素、緑色画素、青色画素など)を順次形成することが望ましい。
85、100、147、C.I.Direct Orange 8、13、26、29:1、46、C.I.Direct Red 1、9、17、239、240、242、254、C.I.Direct Blue 22、 C.I.Direct Green 6、C.I.Solvent Yellow 7、44、C.I.Solvent Red 49、C.I.Solvent Blue 5、C.I.Solvent Green 7、C.I.Acid Red 51、52、87、92、94、289、388、C.I.Acid Violet9、30、102、C.I.Basic Red 1、8、C.I.Basic Violet 10、 C.I.Solvent Red 218、C.I.Mordant Red 27、C.I.Reactive Red 36、特開2012−233160号公報に記載の染料等が挙げられる。また、調色の観点から黄色顔料も併用することができる。
オーバーコート用樹脂組成物に用いることのできる樹脂組成物としては1つには、2つ以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物を含有するものである。また、2つ以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物としては、ビスフェノールA型エポキシ、ビスフェノールF型エポキシ、ジヒドロキシビフェニル型エポキシ、フェノールノボラック型エポキシなどが挙げられる。
、ここでRおよびR’はアルキル、アルケニル、アリール、アルコキシ等である。
黒色着色組成物は、以下の組成の混合物を混合攪拌して作製した(固形分中の顔料濃度:30.7%)。
カーボンブラック分散液:TPBK−2016(御国色素社製) 8.5重量部樹脂:V259−ME(新日鐵化学社製)固形分56.1重量% 10.3重量部モノマー:DPHA(日本化薬社製) 2.58重量部開始剤:OXE−02(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製) 0.86重量部溶剤: 92.0重量部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
エチル−3−エトキシプロピオネート
レベリング剤 1.3重量部である。
透明基板上に黒色着色組成物をスピンコートにより膜厚1.5μmとなるように塗布した。100℃で3分乾燥の後、露光機にて格子状のパターン露光を200mJし、アルカリ現像液にて60秒間現像、230℃で60分加熱処理をして定着、格子状のブラックマトリクス層を透明基板上に形成した。尚、アルカリ現像液は以下の組成からなる。以下、実施例および比較例ではこのアルカリ現像液を用いて現像を行う。
炭酸ナトリウム 1.5重量部炭酸水素ナトリウム 0.5重量部陰イオン系界面活性剤:ペリレックスNBL(花王社)製 8.0重量部水 90重量部である。
下記組成の混合物を均一に攪拌混合した後、直径1mmのガラスビースを用いて、サンドミルで5時間分散した後、5μmのフィルタで濾過して赤色顔料の分散体を作製した。
赤色顔料:C.I.Pigment Red 254 18重量部
イルガーフォーレッド B-CF(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製
赤色顔料:C.I.Pigment Red 177 2重量部
クロモフタールレッド A2B(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)
分散剤:アジスパーPB821(味の素ファインテクノ社製) 2重量部アクリルワニス(固形分20% 50重量部その後、下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、5μmのフィルタで濾過して赤色着色組成物を得た。
上記分散体 72重量部カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 8重量部
カヤラッドDPCA−30(日本化薬社製)
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 10重量部
カヤラッドDPHA(日本化薬社製)
メチル化メラミン樹脂:MW30(三和ケミカル社製) 10重量部光開始剤:イルガキュアー907(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製) 3重量部増感剤:EAB‐F(保土ヶ谷化学工業社製) 1重量部溶剤:シクロヘキサノン 253重量部である。
下記組成の混合物を均一に攪拌混合した後、直径1mmのガラスビースを用いて、サンドミルで5時間分散した後、5μmのフィルタで濾過して緑色顔料の分散体を作製した。
緑色顔料:C.I.Pigment Green 36 16重量部
リオノールグリーン6YK(東洋インキ製造社製
黄色顔料:C.I.Pigment Yellow 150 8重量部
ファ:Disperbyk‐163(ビックケミー社製) 2重量部アクリルワニス(固形分20%) 102重量部その後、上記分散体を128部用い、更に下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、5μmのフィルタで濾過して緑色着色組成物を得た。
トリメチロールプロパントリアクリレート: 14重量部
NKエステルATMPT(新中村化学社製)
光開始剤:イルガキュアー907(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製) 4重量部増感剤:EAB‐F(保土ヶ谷化学工業社製) 2重量部溶剤:シクロヘキサノン 257重量部である。
冷却管および攪拌装置を備えたフラスコに、
化式(1)で表される化合物および化式(2)で表される化合物の混合物: 15重量部
商品名Chugai Aminol Fast Pink R(中外化成社製)
クロロホルム 150重量部N、N−ジメチルホルムアミド 8.9重量部を投入し、攪拌下20℃以下を維持しながら、
塩化チオニル 10.9重量部を滴下して加えた。
2−エチルヘキシルアミン12.5部およびトリエチルアミン 22.1重量部の混合液を滴下して加えた。その後、同温度で5時間攪拌して反応させた。次いで得られた反応混合物をロータリーエバポレーターで溶媒留去した後、メタノールを少量加えて激しく攪拌した。この混合物をイオン交換水375部の混合液中に攪拌しながら加えて、結晶を析出させた。析出した結晶を濾別し、イオン交換水でよく洗浄し、60℃で減圧乾燥して、キサンテン染料A(化式(3)〜化式(10)で表される化合物の混合物)を11.3部得た。
リオノールブルーES(東洋インキ製造社
キサンテン染料A: 2重量部分散剤:ソルスバーズ20000(ゼネカ社製) 6重量部アクリルワニス(固形分20%) 200重量部その後、下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、5μmのフィルタで濾過して青色着色組成物を得た。
上記分散体 238重量部トリメチロールプロパントリアクリレート: 19重量部
NKエステルATMPT(新中村化学社製)
光開始剤:イルガキュアー907(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製) 4重量部増感剤:EAB‐F(保土ヶ谷化学工業社製) 2重量部溶剤:シクロヘキサノン 214重量部である。
得られた赤色着色組成物、緑色着色組成物、青色着色組成物を用いて下記の要領で画素となる着色層を形成した。前述の樹脂ブラックマトリクス層を形成した透明基板上に、赤色着色組成物をスピンコートにより膜厚2μmとなるように塗布した。乾燥の後、露光機にてストライプ状のパターン露光をし、アルカリ現像液にて90秒間現像、230℃で20分加熱して定着、ストライプ状の赤色着色層を透明基板上に形成した。
サンプル瓶(200ml)に回転子を入れ、マグネチックスターラーに設置した。
シクロヘキサノン 37gジエチレングリコールジメチルエーテル 52gをサンプル瓶に入れた。
攪拌しながら、
エポキシ樹脂;ESF−300(新日鐡化学社製) 6g
ビスフェノールフルオレン型エポキシ樹脂(エポキシ当量231g/eq)
エポキシ樹脂;EHPE3150(ダイセル化学工業社製) 2g
脂環式固形エポキシ樹脂:分子中のエポキシ基数9個
エポキシ当量170g/eq)
エポキシ樹脂;EOCN−1020(日本化薬社製) 14g
オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂、エポキシ当量200g/eq)
を加え、完全に溶解させた。引き続き、
硬化剤:無水トリメリット酸
硬化促進剤:ジメチルシクロヘキシルアミン 0.10g加え、更に、
シランカップリング剤:S−510(チッソ社製) 3.0g界面活性剤:フロラードFC−430(住友スリーエム社製) 0.12gを加えて十分に攪拌、溶解後、これをろ過してエポキシ等量の平均値が205g/eqのオーバーコート層形成用樹脂組成物Aを得た。
樹脂の合成は、内容量が2リットルの5つ口反応容器内に、
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMAc) 686gグリシジルメタクリレート(GMA) 332gアゾビスイソブチロニトリル(AIBN) 6.6gを加え、窒素を吹き込みながら80℃で6時間加熱し、GMAのポリマー溶液を得た。
アクリル酸(AA) 168gメトキノン(MQ) 0.05gトリフェニルホスフィン(TPP) 0.5gを加え、空気を吹き込みながら100℃で24時間加熱し、GMA樹脂のアクリル酸付加物溶液を得た。
テトラヒドロフタル酸無水物 186gを加え、70℃で10時時間加熱し、樹脂溶液を得た。
ペンタエリスリトールトリアクリレート:PET−30(日本化薬社製) 80重量部上記樹脂溶液 20重量部光重合開始剤(BASF社製「イルガキュア907」) 14重量部を、レジスト中の固形分が30重量%になるようにシクロヘキサノンで希釈し、感光性樹脂組成物を調製した。
スペーサ形成用感光性樹脂組成物を用いてスペーサを形成した。前述の、樹脂ブラックマトリクス層、着色層、透明導電層を形成した透明基板上に、感光性樹脂組成物を仕上り膜厚が4μmになるようにスピンコートし、90℃で2分間乾燥した。次いで、マスク開口直径が8μmφの円形のフォトスペーサ形成用のフォトマスクを通して高圧水銀灯の光を100mJ/cm2の照射量で照射した。尚、フォトマスクと基板との間隔(露光ギャップ)を100μmとして露光した。その後、樹脂ブラックマトリクス層および着色層の形成と同様のアルカリ現像液を用いて現像し、水洗を施したのち、230℃で30分フォトベークして、フォトスペーサを形成し、図1に示す構成のカラーフィルタ基板を得た。
更に、得られたカラーフィルタ基板1を中性洗剤で洗浄した後、ポリイミド樹脂からなる配向膜を印刷法により塗布し、ホットプレートで250℃、10分間加熱した。膜厚は0.07μmであった。この後、カラーフィルタ基板1をラビング処理し、シール剤をディスペンス法により塗布、ホットプレートで90℃、10分間加熱した。
シクロヘキサノン 37gジエチレングリコールジメチルエーテル 52gをサンプル瓶に入れた。攪拌しながら、
エポキシ樹脂;エピコート1007(ジャパンエポキシレジン社製) 6g
エポキシ当量約2,000g/eq、ビスフェノールA重合型エポキシ樹脂)
エポキシ樹脂;EHPE3150(ダイセル化学工業社製) 2g
脂環式固形エポキシ樹脂 分子中のエポキシ基数9個、
エポキシ当量170g/eq
エポキシ樹脂;EOCN−1020(日本化薬社製) 14g
オルソクレゾールノボラック型エ
硬化剤:無水トリメリット酸 20g加え、十分に攪拌溶解した後、
硬化促進剤:ジメ
シランカップリング剤:S−510(チッソ社製) 3.0g界面活性剤:フロラードFC−430(住友スリーエム社製) 0.12gを加えて十分に攪拌、溶解後、これをろ過して、実施例2に用いたエポキシ等量の平均値が688g/eqのオーバーコート層形成用樹脂組成物Bを得た。
オーバーコート層形成用樹脂組成物を、下記の組成にした以外は、実施例1と同じとした。サンプル瓶(200ml)に回転子を入れ、マグネチックスターラーに設置し、
シクロヘキサノン 37gジエチレングリコールジメチルエーテル 52gをサンプル瓶に入れた。攪拌しながら、
エポキシ樹脂:エピコート1007(ジャパンエポキシレジン社製) 8g
エポキシ当量約2,000g/eq、ビスフェノールA重合型エポキシ樹脂
エポキシ樹脂:EHPE3150(ダイセル化学工業社製) 2g
脂環式固形エポキシ樹脂、分子中のエポキシ基数9個
エポキシ当量170g/eq)
エポキシ樹脂:EOCN−1020(日本化薬社製) 12g
オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂、エポキシ当量200g/eq)
を加え、完全に溶解させた。引き続き、
硬化剤:無水トリメリット酸 20gを加え、十分に攪拌溶解した後、
硬化促進剤:ジメチルシクロヘキシルアミン 0.10gを加えた。更に、
シランカップ:フロラードFC−430(住友スリーエム社製) 0.12gを加えて十分に攪拌、溶解後、これをろ過して、エポキシ等量の平均値が851g/eqのオーバーコート層形成用樹脂組成物Cを得た。
青色着色組成物としてとして下記の組成にした以外は、実施例1と同じとした。
下記組成の混合物を均一に攪拌混合した後、直径1mmのガラスビースを用いて、サンドミルで5時間分散した後、5μmのフィルタでろ過して青色顔料の分散体を作製し、
青色顔料:C.I.Pigment Blue 15 30重量部
リオノールブルーES(東洋インキ製造社製)
紫色顔料:C.I.Pigment Violet 23 2重量部
パリオゲンバイオレット5890(BASF社製)
分散剤:ソルスバーズ20000(ゼネカ社製) 6重量部アクリルワニス(固形分20%) 200重量部その後、下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、5μmのフィルタで濾過して青色着色組成物を得た。
上記分散体 238重量部トリメチロールプロパントリアクリレート 19重量部
NKエステルATMPT(新中村化学社)
光開始剤:イルガキュアー907(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製) 4重量部増感剤:EAB‐F(保土ヶ谷化学工業社製) 2重量部溶剤:シクロヘキサノン 214重量部比較例2に用いた青色着色組成物を得た。
前述の方法で作製した塗膜を150℃のホットプレート上で加熱し、基板上にN−メチルピロリドン(関東化学製サルファ処理瓶入りELグレード:濃度99.13%)を0.5mリットル滴下する。その上にあらかじめ自然酸化膜を除去したSiウエハーをかぶせ、50℃にて15分加熱する。Siウエハーおよび塗膜表面のN−メチルピロリドンを4.5mlの超純水で回収し、エタノール(関東化学製サルファ処理瓶入りELグレード)5.0mlで希釈しイオンクロマトグラフ(DIONEX社製DX−500)を用い、常温(23℃)にて、NaイオンおよびClイオンmp分析を行った。得られたNaイオンおよびClイオンの濃度から、単位面積当りのイオン溶出量(ng/cm2を求め、判定基準をNaイオンおよびClイオンとも
○:3ng/cm2以下
×:3ng/cm2を超えたもの
とした。
得られた液晶表示装置を作動させ、表示ムラを確認し判定基準を
○:不良ないもの
×:表示ムラが発生したもの
とした。
2・・・ブラックマトリクス層
3・・・着色画素(Red)
4・・・着色画素(Green)
5・・・着色画素(Blue)
6・・・オーバーコート層
7・・・スペーサ
8・・・液晶
9・・・TFT素子
10・・・画素電極
11・・・カラーフィルタ基板
Claims (3)
- 透明基板上に、複数の着色層、オーバーコート層を順次積層した構成であり、前記着色層のうち青色着色層が顔料と染料を含有したカラーフィルタ基板であって、
前記オーバーコート層が少なくとも、エポキシ化合物、エポキシ硬化剤からなり、前記エポキシ化合物のエポキシ等量の平均値が800g/eq以下であることを特徴とするカラーフィルタ基板。 - 前記カラーフィルタ基板をN-メチルピロリドンで溶出したときのClイオン溶出量が3ng/cm2以下、Naイオン溶出量が3ng/cm2以下であることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ基板。
- 請求項1または請求項2に記載のカラーフィルタ基板を用いたことを特徴とする液晶表示装置。
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