JP2015105120A - フォーマーディスペンサー - Google Patents

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Abstract

【課題】口部の径が小さい容器本体に装着する場合でも、気液混合部に供給される空気量を十分に確保する。【解決手段】ステム15及び押下ヘッド19を有するポンプPと、装着キャップ11と、を備え、ポンプPには、液用ピストン14と、液用シリンダと、空気用ピストン16と、空気用シリンダ12と、気液混合部17と、が備えられたフォーマーディスペンサー10であって、押下ヘッド19に設けられ、装着キャップ11の天壁部23に立設されたピストン筒部22が上下摺動自在に嵌合される頭部側空気用シリンダ80と、頭部側空気用シリンダ80内と空気用シリンダ12内とを連通する連通路81と、頭部側空気用シリンダ80内への外気の流入を許容し、頭部側空気用シリンダ80内から外部への空気の流出を規制する逆止弁83と、を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、フォーマーディスペンサーに関する。
吐出器として、液体が収容された容器本体の口部に上方付勢状態で下方移動可能に立設されるステム、及び該ステムの上端部に配設されノズル孔が形成された押下ヘッドを有するポンプと、ポンプを容器本体の口部に装着する装着キャップと、を備えるフォーマーディスペンサーが従来から知られている。このようなフォーマーディスペンサーでは、ノズル孔から容器本体内の液体を発泡させて吐出するポンプに、ステムに連係する液用ピストンと、液用ピストンが内部に上下摺動自在に収容された液用シリンダと、ステムに連係する空気用ピストンと、空気用ピストンが内部に上下摺動自在に収容された空気用シリンダと、液用シリンダからの液体と空気用シリンダからの空気とを混合して液体を発泡させる気液混合部と、が備えられている(例えば特許文献1参照)。
特開2009−202122号公報
しかしながら、前記従来のフォーマーディスペンサーでは、例えば液漏れの発生を抑えたり、使用する樹脂の量を削減したり、必要な押圧力を低減したりするため等に、口部を小径にした容器本体に装着しようとすると、通常容器本体内に配設される空気用シリンダを小型にせざるを得ず、空気用シリンダから気液混合部に供給される空気量が不十分となって、所望の泡質のものを吐出できないおそれがあった。
本発明は係る実情に鑑みてなされたものであり、口部の径が小さい容器本体に装着する場合でも、気液混合部に供給される空気量を十分に確保することができるフォーマーディスペンサーを提供することを目的とする。
上記課題の解決手段として、本発明は、液体が収容された容器本体の口部に上方付勢状態で下方移動可能に立設されるステム、及び該ステムの上端部に配設されノズル孔が形成された押下ヘッドを有するポンプと、該ポンプを前記容器本体の口部に装着する装着キャップと、を備え、前記ポンプには、前記ステムに連係する液用ピストンと、該液用ピストンが内部に上下摺動自在に収容された液用シリンダと、前記ステムに連係する空気用ピストンと、該空気用ピストンが内部に上下摺動自在に収容された空気用シリンダと、前記液用シリンダからの液体と前記空気用シリンダからの空気とを混合して、前記液体を発泡させる気液混合部と、が備えられたフォーマーディスペンサーであって、前記押下ヘッドに設けられ、前記装着キャップの天壁部に立設されたピストン筒部が上下摺動自在に嵌合される頭部側空気用シリンダと、前記頭部側空気用シリンダ内と前記空気用シリンダ内とを連通する連通路と、前記頭部側空気用シリンダ内への外気の流入を許容し、前記頭部側空気用シリンダ内から外部への空気の流出を規制する逆止弁と、を備えていることを特徴とする。
本発明では、ポンプが、容器本体内に収容される空気用シリンダのみならず、容器本体の外側に位置する頭部側空気用シリンダも備えているので、押下ヘッドを押し下げたときに、空気用シリンダ内の空気だけでなく、頭部側空気用シリンダ内の空気も連通路を通して、気液混合部内に供給することができる。
したがって、容器本体内に収容される空気用シリンダを現行より小型にしてその内容積を小さくしても、容器本体の外側に位置する頭部側空気用シリンダに、空気用シリンダの内容積の減少分を補わせることができる。これにより、口部の径が小さい容器本体に装着する場合でも、気液混合部に供給される空気量を十分に確保することができる。
さらにフォーマーディスペンサーが、逆止弁を備えているので、頭部側空気用シリンダ内から外部への空気の流出を規制することが可能になり、頭部側空気用シリンダに、空気用シリンダの内容積の減少分を効果的に補わせることができる。
また、前記容器本体内に外気を供給する外気供給路を備え、前記外気供給路は、前記空気用シリンダ内、前記頭部側空気用シリンダ内および前記連通路から独立して配置されていてもよい。
この場合、外気供給路が、空気用シリンダ内、頭部側空気用シリンダ内および連通路から独立して配置されていて、外気供給路が、空気用シリンダ内、頭部側空気用シリンダ内および連通路の一部と兼ねられていないので、ノズル孔から液体を吐出することで容器本体内の液体が減少するときに、容器本体内に、外気供給路を通して外気を確実に供給することが可能になり、容器本体の減容変形を抑制することができる。
また、前記ピストン筒部は、内部に前記ポンプが挿通された内筒部と、前記内筒部を径方向の外側から囲繞する外筒部と、を備え、前記空気用ピストンには、前記内筒部と前記外筒部との間に下方から挿入され、前記内筒部に、上下摺動可能に嵌合するガイド筒部が立設され、前記連通路は、前記ポンプのうち、前記内筒部内に挿通された挿通部分の外周面と、前記内筒部の内周面と、の間に画成され、前記外気供給路は、前記ガイド筒部の外周面と、前記外筒部の内周面と、前記空気用シリンダの内周面と、の間に画成されていてもよい。
この場合、連通路が、ポンプの挿通部分の外周面と内筒部の内周面との間に画成され、外気供給路が、ガイド筒部の外周面と外筒部の内周面と空気用シリンダの内周面との間に画成され、これらの連通路および外気供給路が、内筒部およびガイド筒部を径方向に挟んで隣接して配置されている。したがって、内筒部にガイド筒部を気密に嵌合させることで、このフォーマーディスペンサーの小型化を図りながら連通路と外気供給路との短絡を抑制することが可能になり、気液混合部に供給される空気量を十分に確保しつつ、容器本体の減容変形を効果的に抑制することができる。
また、前記ピストン筒部は、前記内筒部から径方向の外側に向けて突出して前記外筒部上を径方向に通過し、前記頭部側空気用シリンダの内周面上を摺動する摺動部を備え、前記外筒部と前記摺動部との間には、前記外気供給路と外部とを連通する通気路が設けられていてもよい。
この場合、外筒部と摺動部との間に通気路が設けられ、外気供給路が、ピストン筒部に設けられた通気路を通して外部に連通しているので、例えばピストン筒部が頭部側空気用シリンダ内を上下摺動するとき等であっても、外気供給路とこのフォーマーディスペンサーの外部との連通を、通気路を通して確保し易くすることができる。
また、前記逆止弁は、前記頭部側空気用シリンダ内と外部とを連通する通気孔を開閉し、前記通気孔は、前記通気路に向けて開口していてもよい。
この場合、通気孔が、通気路に向けて開口しているので、逆止弁が通気孔を開放したときに、外気を、通気路および通気孔を通して頭部側空気用シリンダ内に確実に吸引することが可能になり、例えばこのフォーマーディスペンサーを円滑に操作し易くすること等ができる。
また、前記外気供給路には、前記ガイド筒部の外周面および前記外筒部の内周面のうちのいずれか一方に設けられ、他方に沿って上下動可能なガイドリブが配置されていてもよい。
この場合、外気供給路に、ガイドリブが配置されているので、押下ヘッドを押し下げたときに、ガイドリブが、ガイド筒部の外周面または外筒部の内周面上を上下動することで、装着キャップに対するポンプの斜め押下やガタつきを抑制し、ポンプが真下にではなく斜め前方や斜め後方に押下されるのを抑え、ポンプを下方に向けて真っ直ぐ移動させ易くすることができる。これにより、ポンプと装着キャップとの径方向の位置関係を安定させることが可能になり、外気供給路を通した外部と容器本体内との連通を確保しつつ、押し下げ操作が安定して操作性が高められる。
また、前記連通路には、前記挿通部分の外周面および前記内筒部の内周面のうちのいずれか一方に設けられ、他方に沿って上下動可能な案内リブが配置されていてもよい。
この場合、連通路に、案内リブが配置されているので、押下ヘッドを押し下げたときに、案内リブが、ポンプの挿通部分の外周面または内筒部の内周面上を上下動することで、装着キャップに対するポンプの斜め押下やガタつきを抑制し、ポンプが真下にではなく斜め前方や斜め後方に押下されるのを抑え、ポンプを下方に向けて真っ直ぐ移動させ易くすることができる。これにより、ポンプと装着キャップとの径方向の位置関係を安定させることが可能になり、連通路を通した空気用シリンダ内と頭部側空気用シリンダ内との連通を確保しつつ、押し下げ操作が安定して操作性が高められる。
本発明によれば、口部の径が小さい容器本体に装着する場合でも、気液混合部に供給される空気量を十分に確保することができる。
本発明の一実施形態に係るフォーマーディスペンサーの縦断面図である。 図1の要部の拡大図である。 図2の要部の拡大図である。 本発明の一実施形態に係るフォーマーディスペンサーの作用を説明する縦断面図であって、押下ヘッドを押下した状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係るフォーマーディスペンサーの作用を説明する縦断面図であって、押下ヘッドの押下を解除した状態を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係るフォーマーディスペンサーを備える吐出容器を説明する。
図1から図3に示すように、吐出容器1は、容器本体2と、フォーマーディスペンサー10と、を備えている。容器本体2には、液体(液状の内容物)が収容される。フォーマーディスペンサー10は、容器本体2内の液体をノズル孔43から泡状にして吐出する。
フォーマーディスペンサー10は、装着キャップ11と、ポンプPと、を備えている。ポンプPは、空気用シリンダ12と、液用シリンダ13と、液用ピストン14と、ステム15と、空気用ピストン16と、気液混合部17と、発泡部材18と、押下ヘッド19と、を備えている。
ここで空気用シリンダ12、液用シリンダ13、液用ピストン14および空気用ピストン16は筒状に形成されている。これらの空気用シリンダ12、液用シリンダ13、液用ピストン14、ステム15、空気用ピストン16および前述の装着キャップ11の各中心軸線は、共通軸上に位置し、容器本体2の軸線と同軸に配置されている。
以下、この共通軸を軸線Oといい、軸線Oに沿う方向を上下方向といい、上下方向に沿った容器本体2の底部側を下側といい、下側の反対側を上側といい、軸線Oに直交する方向を径方向といい、軸線O回りに周回する方向を周方向という。
装着キャップ11は、容器本体2の口部2aに装着される。装着キャップ11は、軸線Oと同軸に配置された有頂筒状に形成されている。装着キャップ11の天壁部23は、表裏面が上下方向を向く環板状に形成され、周壁部21は、天壁部23の外周縁部から下方に向けて延びて容器本体2の口部2aに螺着されている。
天壁部23には、ピストン筒部22が立設されている。ピストン筒部22は、軸線Oと同軸に配置された多重筒状に形成されている。図2および図3に示すように、ピストン筒部22は、外筒部61と、内筒部62と、摺動部63と、を備えている。
外筒部61は、天壁部23から上方に向けて延び、外筒部61の上端部は、段状に縮径している。外筒部61の下端部は、天壁部23の内周縁部に連結されている。外筒部61には、押下ヘッド19の下方への移動を規制する規制部材24が装着されている。規制部材24は、このフォーマーディスペンサー10を上方から見た上面視においてC字状をなし、外筒部61に離脱可能に外嵌されている。
内筒部62は、外筒部61の径方向の内側に配置され、外筒部61により径方向の外側から囲繞されている。内筒部62内には、ポンプPの前記ステム15(ポンプの挿通部分)が挿通されている。内筒部62の下端部は、上側から下側に向かうに従い漸次、拡径していて、外筒部61の下端部と上下方向に同等の位置に配置されている。内筒部62の上端部は、段状に拡径していて、外筒部61の上端部よりも上側に位置している。
摺動部63は、内筒部62から径方向の外側に向けて突出して外筒部61上を径方向に通過している。摺動部63は、板状部64と、筒状部65と、を備えている。
板状部64は、内筒部62の上端部から径方向の外側に向けて突出していて、表裏面が上下方向を向く環板状に形成されている。板状部64には、この板状部64を上下方向に貫通する通気孔66が形成されている。
筒状部65は、外筒部61よりも大径とされ、筒状部65の上下方向の中央部の内周面には、板状部64の外周縁部が連結され、筒状部65の下端部内には、外筒部61の上端部が配置されている。筒状部65の上端部は、下側から上側に向かうに従い漸次、拡径している。
ここで図3に示すように、外筒部61と内筒部62との間には、第1支持リブ67が設けられている。第1支持リブ67は、外筒部61の上端部から径方向の内側に向けて突出していて、周方向に間隔をあけて複数設けられている。複数の第1支持リブ67は、環状の第1リブ列を構成していて、この第1リブ列内には、内筒部62の上端部が嵌合されている。外筒部61は、第1支持リブ67を介して内筒部62を径方向の外側から支持している。
また、外筒部61と摺動部63との間には、第2支持リブ68が設けられている。第2支持リブ68は、筒状部65の下端部から径方向の内側に向けて突出し、筒状部65の内周面と板状部64の下面とに跨って連結されていて、周方向に間隔をあけて複数設けられている。複数の第2支持リブ68は、環状の第2リブ列を構成していて、この第2リブ列内には、外筒部61の上端部が嵌合されている。外筒部61は、第2支持リブ68を介して筒状部65を径方向の内側から支持するとともに板状部64を下方から支持している。
ここで、外筒部61と摺動部63との間には、このフォーマーディスペンサー10の外部に連通する通気路69が設けられている。通気路69は、外筒部61の上端面と板状部64の下面との間から、外筒部61の外周面と筒状部65の内周面との間にわたって設けられていて、通気路69内には、前記第2支持リブ68が配置されている。通気路69には、前記通気孔66が開口していて、この通気孔66は、通気路69を通してこのフォーマーディスペンサー10の外部に連通する。
図1に示すように、空気用シリンダ12は、装着キャップ11の内側に配設されて容器本体2内に収容される。空気用シリンダ12は、装着キャップ11の前記天壁部23と容器本体2の口部2aとの間に上下方向に挟持された環状の取付け部25と、取付け部25から下方に向けて延設された胴筒部26と、胴筒部26から径方向の内側に向けて突設された環状の底壁部27と、を備えている。胴筒部26には、容器本体2内に連通する吸気孔70が設けられている。吸気孔70は、胴筒部26を径方向に貫通している。
液用シリンダ13は、空気用シリンダ12と一体に形成されている。液用シリンダ13は、空気用シリンダ12の底壁部27の内周縁から下方に向けて延設された基筒部28と、基筒部28の下端から下方に向けて連設され、下方に向かうに従い漸次縮径するテーパ部29と、テーパ部29の下端から下方に向けて連設された垂下筒部30と、を備えている。液用シリンダ13において基筒部28とテーパ部29とが連結された部分の内周面には、上下方向に延在する縦リブが、周方向に間隔をあけて複数突設されている。
液用シリンダ13の内部には、前記液用ピストン14が上下摺動自在に収容されている。液用ピストン14は、ステム15に連係する。液用ピストン14は、液用シリンダ13内に液密状態で上下摺動可能に嵌合する大径部31と、下端が大径部31に連結された小径部32と、を備えている。液用ピストン14は、この液用ピストン14において大径部31と小径部32とが連結された部分と、液用シリンダ13の前記縦リブと、の間に介装された付勢部材33により、上方に付勢されている。なお付勢部材33としては、例えばコイルスプリングや樹脂バネ等を採用することができる。
液用シリンダ13、液用ピストン14および付勢部材33内には、棒状の弁部材34が挿通されている。弁部材34の上端部には、中空の逆円錐状の上部弁体34aが形成され、弁部材34の下端部には、下部弁体34bが形成されている。上部弁体34aは、液用ピストン14の上端部に形成された弁座部に、この弁座部の上方から離間可能に着座する。下部弁体34bは、液用シリンダ13のテーパ部29から上方に離間していて、テーパ部29に着座可能に形成されている。下部弁体34bの外周面には、液用シリンダ13の前記縦リブの間に配置されるガイド凸部が突設されている。
ステム15は、容器本体2の口部2aに、上方付勢状態で下方移動可能に立設される。ステム15は、下ステム35と、上ステム36と、を備えている。下ステム35および上ステム36はいずれも筒状に形成されている。
下ステム35は、空気用シリンダ12内に挿通されている。下ステム35の下端部は、液用ピストン14の小径部32に外嵌されている。下ステム35には、径方向の外側に向けて突出する環状のフランジ部35aと、径方向の内側に向けて突出する環状の台座部35bと、が、下方からこの順に上下方向に間隔をあけて配置されている。下ステム35のうち、台座部35bよりも上側に位置する上端部は、装着キャップ11のピストン筒部22から上方に向けて突出している。
上ステム36は、装着キャップ11のピストン筒部22内に挿通され、下ステム35の上端部に外嵌されている。上ステム36のうち、上端部は、段状に縮径し、下端部は、段状に拡径し、上端部と下端部との間に位置する中間部が、下ステム35の上端部に外嵌されている。上ステム36内には、下ステム35の上端部内に嵌合する嵌合筒部36aが設けられている。嵌合筒部36aの上端部は、上ステム36の上端部の内周面に連結されている。
空気用ピストン16は、空気用シリンダ12の内部に上下摺動自在に収容されている。空気用ピストン16は、ステム15に連係する。空気用ピストン16は、下ステム35に外装された内側筒部37と、空気用シリンダ12内に嵌合された外側筒部38と、これらの内側筒部37と外側筒部38とを連結する連結部39と、を備えている。
内側筒部37は、下ステム35において前記フランジ部35aよりも上側に位置する部分に上下動可能に外装され、内側筒部37の下端縁は、フランジ部35aに離間可能に着座している。内側筒部37の上端部には、上ステム36の下端部が上下摺動可能に外嵌している。
外側筒部38は、吸気孔70を径方向の内側から覆っていて、吸気孔70を通した容器本体2内と空気用シリンダ12内との連通を遮断している。
連結部39は、内側筒部37および外側筒部38それぞれにおける上下方向の中央部同士を全周にわたって連結する環状に形成されている。連結部39は、径方向の外側に位置する外周部71と、径方向の内側に位置する内周部72と、内周部72と外周部71とを連結する段部73と、を備えている。内周部72は、外周部71よりも上側に位置している。段部73は、上下方向に延びる筒状に形成されている。
段部73にはリブ74、75が設けられている。リブ74、75には、段部73の内周面に設けられた内リブ74と、段部73の外周面に設けられた外リブ75と、が備えられている。内リブ74の上端部は、内周部72の下面に連結され、外リブ75の下端部は、内周部72の下面に連結されている。外リブ75の上端面は、装着キャップ11の天壁部23の下面に上下方向に近接している。外リブ75は、例えば使用者が押下ヘッド19を上方に向けて引き抜こうとしたとき等に天壁部23に当接することで、空気用ピストン16の上昇移動を抑えて押下ヘッド19の離脱を規制する。
空気用ピストン16は、空気用シリンダ12内に下室40aを画成している。下室40aは、空気用シリンダ12内において空気用ピストン16よりも下側に位置する部分に画成されている。
また空気用ピストン16には、ガイド筒部76と、貫通孔77と、が設けられている。
ガイド筒部76は、連結部39の内周部72に立設され、軸線Oと同軸に配置されている。ガイド筒部76は、前記ピストン筒部22における外筒部61と内筒部62との間に下方から挿入されている。ガイド筒部76は、内筒部62に径方向の外側から上下摺動可能に嵌合する。ガイド筒部76内には、内筒部62の下端部が気密に嵌合している。
貫通孔77は、連結部39においてガイド筒部76よりも径方向の内側に位置する部分に形成されている。貫通孔77は、連結部39を上下方向に貫通していて、下室40a内に開口している。
気液混合部17は、液用シリンダ13からの液体と空気用シリンダ12からの空気とを混合する。気液混合部17は、下ステム35内に配設されていて、図示の例では、下ステム35の前記上端部内とされている。気液混合部17内には、台座部35bに着座する球状の液吐出弁17aが設けられている。液吐出弁17aは、台座部35bに離間可能に形成されている。
気液混合部17は、空気用シリンダ12内の前記下室40aに、空気導入路42を通して連通可能となっている。空気導入路42は、嵌合筒部36aの外周面に形成された第1連通溝42aと、上ステム36の前記中間部の内周面に形成された第2連通溝42bと、を備えている。
発泡部材18は、気液混合部17とノズル孔43との間に配設され、気液混合部17からの気液混合体を発泡する。発泡部材18は、上ステム36内に配設された発泡エレメント54を備えている。
発泡エレメント54は、2つ設けられていて、これらの両発泡エレメント54は、上ステム36の上端部内に嵌合されている。両発泡エレメント54のうち、下側の発泡エレメント54は、筒体の下側開口面にメッシュ体が張設されてなり、上側の発泡エレメント54は、筒体の上側開口面にメッシュ体が張設されてなる。
押下ヘッド19には、表裏面が上下方向を向く板状の頂壁部47と、頂壁部47から下方に向けて延設されて内部にステム15が嵌合された装着筒部48と、頂壁部47から下方に向けて延設されて装着筒部48を径方向の外側から囲繞する囲繞筒部49と、装着筒部48から径方向の外側に突出し、囲繞筒部49を径方向に貫通するノズル筒部50と、が備えられている。
装着筒部48内は、ステム15内に連通し、ノズル筒部50は、装着筒部48内に連通している。ノズル筒部50の先端部は、ノズル孔43とされ、ノズル孔43は、ノズル筒部50内および装着筒部48内を通してステム15内に連通している。
囲繞筒部49内には、装着キャップ11の前記ピストン筒部22が、上下摺動自在に嵌合されている。
そして本実施形態では、フォーマーディスペンサー10には、頭部側空気用シリンダ80と、連通路81と、外気供給路82と、逆止弁83と、が更に備えられている。
頭部側空気用シリンダ80は、押下ヘッド19に設けられていて、装着筒部48およびステム15と、囲繞筒部49と、の間に形成されている。頭部側空気用シリンダ80は、下方に向けて開口する環状に形成され、頭部側空気用シリンダ80内には、前記ピストン筒部22が上下摺動自在に嵌合されている。
ピストン筒部22は、頭部側空気用シリンダ80内に、この頭部側空気用シリンダ80の下端開口部から嵌合されていて、頭部側空気用シリンダ80内においてピストン筒部22の上方に位置する部分に、上室40bを画成している。上室40bには、前記通気孔66が開口していて、上室40b内は、前記通気路69を通してこのフォーマーディスペンサー10の外部に連通可能とされている。
連通路81は、頭部側空気用シリンダ80内と空気用シリンダ12内とを連通する。連通路81は、ステム15の外周面と内筒部62の内周面との間に画成されていて、周方向に全周にわたって連続して延びる環状に形成されている。連通路81の上端部は、頭部側空気用シリンダ80内に開口し、連通路81の下端部は、空気用ピストン16の前記貫通孔77を通して、空気用シリンダ12の前記下室40a内に連通している。
外気供給路82は、容器本体2内に外気を供給する。外気供給路82は、空気用シリンダ12内、頭部側空気用シリンダ80内および連通路81から独立して配置されている。外気供給路82は、内筒部62の外周面と外筒部61の内周面と空気用シリンダ12の内周面との間に画成されていて、周方向に全周にわたって連続して延びる環状に形成されている。外気供給路82の上端部は、前記通気路69を通して外部に連通している。
連通路81と外気供給路82とは、内筒部62およびガイド筒部76を径方向に挟んで隣接して配置されていて、内筒部62とガイド筒部76とが気密に嵌合することで、連通路81と外気供給路82との短絡が規制されている。
ここで連通路81には、案内リブ84が設けられ、外気供給路82にはガイドリブ85がそれぞれ設けられている。
案内リブ84は、ステム15の外周面および内筒部62の内周面のうちのいずれか一方に設けられている。本実施形態では、案内リブ84は、内筒部62の内周面から径方向の内側に向けて突出している。案内リブ84は、上下方向に延びる縦リブ状に形成され、周方向に間隔をあけて複数設けられている。
ガイドリブ85は、ガイド筒部76の外周面および外筒部61の内周面のうちのいずれか一方に設けられている。本実施形態では、ガイドリブ85は、外筒部61の内周面から径方向の内側に向けて突出している。ガイドリブ85は、上下方向に延びる縦リブ状に形成され、周方向に間隔をあけて複数設けられている。
逆止弁83は、頭部側空気用シリンダ80内への外気の流入を許容し、頭部側空気用シリンダ80内から外部への空気の流出を規制する。逆止弁83は、頭部側空気用シリンダ80の内圧に応じて通気孔66を開閉する。このフォーマーディスペンサー10において押下ヘッド19が押下される前の待機状態では、逆止弁83は、通気孔66を閉塞している。逆止弁83は、頭部側空気用シリンダ80内に負圧が発生したときに、通気孔66を開放する。
逆止弁83は、ピストン筒部22に設けられ、頭部側空気用シリンダ80内に配置されている。逆止弁83は、弁筒部86と、弁体部87と、を備えている。弁筒部86は、内筒部62内に装着され、図示の例では、内筒部62の上端部内に嵌合されている。弁筒部86の上端部は、内筒部62の上端部よりも上方に位置している。弁体部87は、弁筒部86の上端部から径方向の外側に向けて環状に突出している。弁体部87は、弾性変形可能に形成され、弁体部87の外周縁部は、板状部64の上面に、上方に向けて離反可能に着座している。
以上のような前記待機状態のフォーマーディスペンサー10では、ステム15のフランジ部35aに、空気用ピストン16における内側筒部37の下端が当接していて、空気導入路42を通した下室40aと気液混合部17との連通が遮断されている。また、ステム15における上ステム36の下端部と、空気用ピストン16における連結部39の上面と、の間には、上下方向の離間隙間が設けられている。
この待機状態のフォーマーディスペンサー10から規制部材24を離脱させ、図4に示すように、押下ヘッド19を押し下げると、この押下ヘッド19とともにステム15および液用ピストン14が、付勢部材33を上下方向に圧縮変形させながら下方に移動する。
ここで、押下ヘッド19の初期段階の所定移動量の押し下げでは、ステム15の上ステム36の下端部が、空気用ピストン16の内側筒部37の上端部上を上下方向に摺動することで、空気用ピストン16が上下方向に移動せずに空気用ピストン16の上下方向の位置が保持されて、ステム15におけるフランジ部35aの上面と、内側筒部37の下端部と、の間に、図4に示すような連通隙間Sが形成される。
これにより、連通隙間Sおよび空気導入路42を通して空気用シリンダ12内と気液混合部17内とが連通する。
また、このように押下ヘッド19を押し下げると、上ステム36の下端部と連結部39の上面との間の前記離間隙間が小さくなって消滅し、上ステム36の下端部が連結部39の上面に当接して、空気用ピストン16も下方に移動させられる。
これにより、空気用シリンダ12の下室40a内の空気が圧縮させられ、下室40a内の空気が、連通隙間Sから空気導入路42内に流入して気液混合部17に移送される。
またこのとき、押下ヘッド19の頭部側空気用シリンダ80内に、装着キャップ11のピストン筒部22が相対的に上方に進入して、ピストン筒部22の摺動部63が頭部側空気用シリンダ80内を上下方向に摺動し、頭部側空気用シリンダ80の前記上室40b内の空気が圧縮させられる。
これにより、頭部側空気用シリンダ80内の上室40b内の空気が、逆止弁83に正圧として作用して弁体部87を板状部64の上面に強固に密接させつつ、連通路81及び空気用シリンダ12を通して、連通隙間Sから空気導入路42内に流入して気液混合部17に移送される。
一方、液用ピストン14の下方への移動に伴い、下部弁体34bも下方に移動させられ、この下部弁体34bが液用シリンダ13の下端開口部に着座してこの下端開口部を閉塞するとともに、液用ピストン14の上端部が、弁部材34の上部弁体34aから下方に離反し、液用シリンダ13とステム15内とが連通される。
その後、液用ピストン14がさらに下方移動すると液用シリンダ13の内圧が高められ、液用シリンダ13内の液体が上昇してステム15内に到達する。このとき、液用シリンダ13内の液圧を、ステム15の台座部35bに着座している液吐出弁17aに作用させてこの液吐出弁17aを台座部35bから離反させることにより、液用シリンダ13内の液体を気液混合部17内に移送する。
上述のようにして、気液混合部17内で空気および液体を合流させ、発泡部材18を通過させて液体を発泡させた後に、押下ヘッド19のノズル孔43を通じて泡状の液体(気液混合体、泡体)を吐出させる。
なお、押下ヘッド19を押し下げるときには、空気用ピストン16が下方に移動させられることで、空気用シリンダ12の前記吸気孔70が、外気供給路82内に露出し、容器本体2内が、吸気孔70、外気供給路82および通気路69を通してフォーマーディスペンサー10の外部に連通する。
また本実施形態では、空気用ピストン16が下降端位置まで移動させられたときであっても、ガイド筒部76の上端部は、内筒部62と外筒部61との間に位置していて、ガイドリブ85に径方向の内側から対向している。
図5に示すように、押下ヘッド19の押下を解除すると、付勢部材33の弾性復元力により、液用ピストン14、ステム15及び押下ヘッド19が上昇する。
ここで、液用ピストン14が上昇すると、液用シリンダ13内が負圧となりながら、下部弁体34bが液用シリンダ13の下端開口部から離反して液用シリンダ13内と容器本体2内とが連通される。これにより、液用シリンダ13内に容器本体2内の液体が吸入され、容器本体2内に液体の減少に伴う負圧が発生する。このとき、容器本体2内に外気が、吸気孔70、外気供給路82および通気路69を通して供給されることで、容器本体2の減容変形が抑制される。
また、前述のようにステム15が上昇し、ステム15のフランジ部35aが空気用ピストン16の内側筒部37の下端部が当接すると、ステム15とともに空気用ピストン16が上昇し、空気用シリンダ12の前記下室40a内に負圧が発生する。さらに、押下ヘッド19が上昇することで、頭部側空気用シリンダ80の前記上室40b内にも負圧が発生する。
このように、空気用シリンダ12内や頭部側空気用シリンダ80内で負圧が発生すると、この負圧が直接、または、連通路81および頭部側空気用シリンダ80内を通して逆止弁83に作用して弁体部87を上方に向けて弾性変形させ、逆止弁83が通気孔66を開放する。これにより、通気路69および通気孔66を通して頭部側空気用シリンダ80内に外気が供給されたり、通気路69、通気孔66、頭部側空気用シリンダ80内および連通路81を通して空気用シリンダ12内に外気が供給されたりする。なおその後、図1に示すように、弁体部87が復元変形して逆止弁83が通気孔66を閉塞すると、外気の吸入が停止される。
以上説明したように、本実施形態に係るフォーマーディスペンサー10によれば、ポンプPが、容器本体2内に収容される空気用シリンダ12のみならず、容器本体2の外側に位置する頭部側空気用シリンダ80も備えているので、押下ヘッド19を押し下げたときに、空気用シリンダ12内の空気だけでなく、頭部側空気用シリンダ80内の空気も連通路81を通して、気液混合部17内に供給することができる。
したがって、容器本体2内に収容される空気用シリンダ12を現行より小型にしてその内容積を小さくしても、容器本体2の外側に位置する頭部側空気用シリンダ80に、空気用シリンダ12の内容積の減少分を補わせることができる。これにより、口部2aの径が小さい容器本体2に装着する場合でも、気液混合部17に供給される空気量を十分に確保することができる。
さらにフォーマーディスペンサー10が、逆止弁83を備えているので、頭部側空気用シリンダ80内から外部への空気の流出を規制することが可能になり、頭部側空気用シリンダ80に、空気用シリンダ12の内容積の減少分を効果的に補わせることができる。
また外気供給路82が、空気用シリンダ12内、頭部側空気用シリンダ80内および連通路81から独立して配置されていて、外気供給路82が、空気用シリンダ12内、頭部側空気用シリンダ80内および連通路81の一部と兼ねられていないので、ノズル孔43から液体を吐出することで容器本体2内の液体が減少するときに、容器本体2内に、外気供給路82を通して外気を確実に供給することが可能になり、容器本体2の減容変形を抑制することができる。
また連通路81が、ステム15の外周面と内筒部62の内周面の間に画成され、外気供給路82が、ガイド筒部76の外周面と外筒部61の内周面と空気用シリンダ12の内周面との間に画成され、これらの連通路81および外気供給路82が、内筒部62およびガイド筒部76を径方向に挟んで隣接して配置されている。したがって、内筒部62にガイド筒部76を気密に嵌合させることで、このフォーマーディスペンサー10の小型化を図りながら連通路81と外気供給路82との短絡を抑制することが可能になり、気液混合部17に供給される空気量を十分に確保しつつ、容器本体2の減容変形を効果的に抑制することができる。
また、外筒部61と摺動部63との間に通気路69が設けられ、外気供給路82が、ピストン筒部22に設けられた通気路69を通して外部に連通しているので、例えばピストン筒部22が頭部側空気用シリンダ80内を上下摺動するとき等であっても、外気供給路82とこのフォーマーディスペンサー10の外部との連通を、通気路69を通して確保し易くすることができる。
また通気孔66が、通気路69に向けて開口しているので、逆止弁83が通気孔66を開放したときに、外気を、通気路69および通気孔66を通して頭部側空気用シリンダ80内に確実に吸引することが可能になり、例えばこのフォーマーディスペンサー10を円滑に操作し易くすること等ができる。
また外気供給路82に、ガイドリブ85が配置されているので、押下ヘッド19を押し下げたときに、ガイドリブ85が、外筒部61の内周面上を上下動することで、装着キャップ11に対するポンプPの斜め押下やガタつきを抑制し、ポンプPが真下にではなく斜め前方や斜め後方に押下されるのを抑え、ポンプPを下方に向けて真っ直ぐ移動させ易くすることができる。これにより、ポンプPと装着キャップ11との径方向の位置関係を安定させることが可能になり、外気供給路82を通した外部と容器本体2内との連通を確保しつつ、押し下げ操作が安定して操作性が高められる。
また連通路81に、案内リブ84が配置されているので、押下ヘッド19を押し下げたときに、案内リブ84が、ポンプPのステム15の外周面上を上下動することで、装着キャップ11に対するポンプPの斜め押下やガタつきを抑制し、ポンプPが真下にではなく斜め前方や斜め後方に押下されるのを抑え、ポンプPを下方に向けて真っ直ぐ移動させ易くすることができる。これにより、ポンプPと装着キャップ11との径方向の位置関係を安定させることが可能になり、連通路81を通した空気用シリンダ12内と頭部側空気用シリンダ80内との連通を確保しつつ、押し下げ操作が安定して操作性が高められる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
本発明では、案内リブ84およびガイドリブ85がなくてもよい。
前記実施形態では、通気孔66が通気路69に向けて開口しているが、本発明はこれに限られない。例えば、通気孔が、囲繞筒部を径方向に貫通していてもよい。
また、前記実施形態では、装着キャップ11が口部2aに螺着される構成を説明したが、例えば装着キャップが打栓によって口部に装着される構成など、他の構成であってもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
2 容器本体
2a 口部
10 フォーマーディスペンサー
11 装着キャップ
12 空気用シリンダ
13 液用シリンダ
14 液用ピストン
15 ステム
16 空気用ピストン
17 気液混合部
18 発泡部材
19 押下ヘッド
22 ピストン筒部
23 天壁部
43 ノズル孔
61 外筒部
62 内筒部
63 摺動部
66 通気孔
69 通気路
76 ガイド筒部
80 頭部側空気用シリンダ
81 連通路
82 外気供給路
83 逆止弁
84 案内リブ
85 ガイドリブ
P ポンプ

Claims (7)

  1. 液体が収容された容器本体の口部に上方付勢状態で下方移動可能に立設されるステム、及び該ステムの上端部に配設されノズル孔が形成された押下ヘッドを有するポンプと、
    該ポンプを前記容器本体の口部に装着する装着キャップと、を備え、
    前記ポンプには、
    前記ステムに連係する液用ピストンと、
    該液用ピストンが内部に上下摺動自在に収容された液用シリンダと、
    前記ステムに連係する空気用ピストンと、
    該空気用ピストンが内部に上下摺動自在に収容された空気用シリンダと、
    前記液用シリンダからの液体と前記空気用シリンダからの空気とを混合して、前記液体を発泡させる気液混合部と、が備えられたフォーマーディスペンサーであって、
    前記押下ヘッドに設けられ、前記装着キャップの天壁部に立設されたピストン筒部が上下摺動自在に嵌合される頭部側空気用シリンダと、
    前記頭部側空気用シリンダ内と前記空気用シリンダ内とを連通する連通路と、
    前記頭部側空気用シリンダ内への外気の流入を許容し、前記頭部側空気用シリンダ内から外部への空気の流出を規制する逆止弁と、を備えていることを特徴とするフォーマーディスペンサー。
  2. 請求項1記載のフォーマーディスペンサーであって、
    前記容器本体内に外気を供給する外気供給路を備え、
    前記外気供給路は、前記空気用シリンダ内、前記頭部側空気用シリンダ内および前記連通路から独立して配置されていることを特徴とするフォーマーディスペンサー。
  3. 請求項2記載のフォーマーディスペンサーであって、
    前記ピストン筒部は、内部に前記ポンプが挿通された内筒部と、前記内筒部を径方向の外側から囲繞する外筒部と、を備え、
    前記空気用ピストンには、前記内筒部と前記外筒部との間に下方から挿入され、前記内筒部に、上下摺動可能に嵌合するガイド筒部が立設され、
    前記連通路は、前記ポンプのうち、前記内筒部内に挿通された挿通部分の外周面と、前記内筒部の内周面と、の間に画成され、
    前記外気供給路は、前記ガイド筒部の外周面と、前記外筒部の内周面と、前記空気用シリンダの内周面と、の間に画成されていることを特徴とするフォーマーディスペンサー。
  4. 請求項3記載のフォーマーディスペンサーであって、
    前記ピストン筒部は、前記内筒部から径方向の外側に向けて突出して前記外筒部上を径方向に通過し、前記頭部側空気用シリンダの内周面上を摺動する摺動部を備え、
    前記外筒部と前記摺動部との間には、前記外気供給路と外部とを連通する通気路が設けられていることを特徴とするフォーマーディスペンサー。
  5. 請求項4記載のフォーマーディスペンサーであって、
    前記逆止弁は、前記頭部側空気用シリンダ内と外部とを連通する通気孔を開閉し、
    前記通気孔は、前記通気路に向けて開口していることを特徴とするフォーマーディスペンサー。
  6. 請求項3から5のいずれか1項に記載のフォーマーディスペンサーであって、
    前記外気供給路には、前記ガイド筒部の外周面および前記外筒部の内周面のうちのいずれか一方に設けられ、他方に沿って上下動可能なガイドリブが配置されていることを特徴とするフォーマーディスペンサー。
  7. 請求項3から6のいずれか1項に記載のフォーマーディスペンサーであって、
    前記連通路には、前記挿通部分の外周面および前記内筒部の内周面のうちのいずれか一方に設けられ、他方に沿って上下動可能な案内リブが配置されていることを特徴とするフォーマーディスペンサー。
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