JP2015105114A - 角形ボトル - Google Patents
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Abstract
Description
この膨出変形は、角形ボトルを薄肉にして軽量化した場合、あるいは胴部の主壁部の下端部に周方向に延びる横溝を形成した場合に生じやすくなる傾向にある。なお、後者の構成では、角形ボトルに、例えば賦形性や搬送ライン上での詰まり等を抑えるといったライン適正等が付与される。
すなわち、前記長さが前記距離の4分の1未満になると、主壁部の下端部分の剛性を、前述の作用効果を奏する程度まで高めることができず、また、前記長さが前記距離の2分の1を超えると、主壁部と連結部との接続部分に良好な賦形性を具備させにくくなり、例えばライン適正が悪化したり座屈が発生しやすくなる等のおそれがある。
本実施形態の角形ボトル1は、合成樹脂製とされるとともに、図1に示されるように、口部11、肩部12、胴部13及び底部14がボトル軸O方向に沿ってこの順に連設された概略構成とされ、ブロー成形により形成されている。これらの口部11、肩部12、胴部13及び底部14はそれぞれ、ボトル軸Oと同軸に配設されている。
以下、ボトル軸O方向に沿って口部11側を上側、底部14側を下側といい、ボトル軸O回りに周回する方向を周方向といい、ボトル軸Oに直交する方向を径方向という。
パネル部28は、この角形ボトル1の側面視で、ボトル軸O方向に長い長方形状を呈している。パネル部28は、胴部13の主壁部21における上部及び下部に各別に形成されている。なお、図示の例では、胴部13の主壁部21において、ボトル軸O方向で隣り合うパネル部28同士の間には、横凹リブ27が形成されている。
前記横溝29は、この角形ボトル1の側面視で、周方向に長い長方形状を呈している。なお、横溝29の周方向の長さは、パネル部28の周方向の長さより短くなっている。
パネル部28及び横溝29それぞれの周方向の中央部と、胴部13の主壁部21における周方向の中央部と、が互いに一致している。
補強凹溝24は、図2に示されるように、複数の主壁部21の全てに形成されている。
補強凹溝24は、この角形ボトル1の側面視で、周方向に長い長方形状を呈している。補強凹溝24のボトル軸O方向の長さは、横溝29のボトル軸O方向の長さより長くなっている。補強凹溝24の周方向の長さは、パネル部28及び横溝29それぞれの周方向の長さより短くなっている。補強凹溝24の周方向の中央部と、胴部13の主壁部21における周方向の中央部と、が互いに一致している。また、補強凹溝24の上端縁は、パネル部28の下端部に位置し、補強凹溝24の下端縁は、横溝29の上端部に位置している。つまり、補強凹溝24の上端縁は、パネル部28の下端縁を上方に超え、補強凹溝24の下端縁は、横溝29の上端縁を下方に超えている。なお、補強凹溝24と、パネル部28の下端縁及び横溝29の上端縁と、の間にボトル軸O方向の隙間を設けてもよい。
さらに本実施形態では、補強凹溝24の周方向の長さBは、径方向で互いに対向する一対の主壁部21の外周面同士の間の径方向に沿う距離Aの4分の1〜2分の1(図示の例では、3分の1)となっている。
図示の例では、補強凹溝24は、周方向の両側に位置する一対の外側部分25と、これら一対の外側部分25同士の間に位置し、かつ外側部分25より径方向の内側に位置する中央部分26と、により構成されている。つまり、補強凹溝24は二段に形成されている。
外側部分25の主壁部21からの深さ、及び中央部分26の外側部分25からの深さはそれぞれ、例えば約0.5mm〜1.0mm程度となっている。
補強凹溝24を画成する壁面のうち、径方向を向くそれぞれの底壁面25a、26aは平坦となっている。なお、主壁部21の外周面も平坦となっている。つまり、補強凹溝24の各底壁面25a、26aと、主壁部21の外周面と、は、前記横断面視において互いに平行となっている。
特に、例えば、胴部が前記横断面視で長方形状に形成されていて、複数の主壁部のうち、前記長方形状の長辺部分をなす主壁部に、補強凹溝24が形成された場合、あるいはボトルの軽量化を図るために胴部が薄肉に形成された場合には、前述の膨出変形を効果的に抑えることができる。
また、補強凹溝24を画成する壁面のうち、径方向を向くそれぞれの底壁面25a、26aが平坦となっているので、各底壁面25a、26aの径方向の剛性を容易に確保することが可能になり、高温の内容物を充填した際に、各底壁面25a、26aが径方向の外側に向けて膨出変形するのを確実に抑えることができる。
また、前記実施形態では、胴部13の主壁部21に横凹リブ27を形成したが形成しなくてもよい。
また、前記実施形態では、パネル部28を、胴部13の主壁部21における上部及び下部に各別に形成したが、パネル部28を主壁部21の上部及び下部にわたって一体に形成してもよいし、主壁部21の下部にのみ形成してもよい。
また、前記実施形態では、補強凹溝24が2段に形成された構成を示したが、3段以上に形成してもよい。
補強凹溝24を画成する底壁面25a、26aは、前記実施形態に限らず、例えば突曲面状若しくは凹曲面状に形成するなど適宜変更してもよい。
また、前記実施形態では、補強凹溝24を複数の主壁部21の全てに形成したが、複数の主壁部21のうちの1つに形成してもよい。
また、補強凹溝24の周方向の長さを、パネル部28及び横溝29それぞれの周方向の長さ以上とし、補強凹溝24のボトル軸O方向の長さを、横溝29のボトル軸O方向の長さ以下としてもよい。
また、補強凹溝24の周方向の中央部と、パネル部28及び横溝29それぞれの周方向の中央部と、を一致させずずらしてもよい。
また、横溝29として、この角形ボトル1の側面視で、周方向に長い長方形状を呈する構成を示したが、例えば半円形状等を呈するパネルであってもよい。
11 口部
12 肩部
13 胴部
14 底部
21 主壁部
22 連結部
24 補強凹溝
25 外側部分
25a、26a 底壁面
26 中央部分
28 パネル部
29 横溝
A 距離
B 補強凹溝の周方向の長さ
C 中央部分の周方向の長さ
O ボトル軸
Claims (5)
- 口部、肩部、胴部、及び底部が、ボトル軸方向に沿ってこの順に連設され、かつ合成樹脂材料で一体に形成されてなり、
前記胴部は、ボトル軸に直交する横断面視が角形状となるように、ボトル軸回りに沿う周方向に連結部を介して連結された複数の主壁部を備え、
前記主壁部には、径方向の内側に向けて窪み、かつボトル軸方向に沿って延在しこの主壁部の前記底部側の下部に至るパネル部と、この主壁部の下端部に形成され、かつ周方向に延びる横溝と、が形成された角形ボトルであって、
前記主壁部において、前記パネル部と前記横溝との間に位置する部分には、周方向に延びる補強凹溝が形成され、
前記補強凹溝は、その周方向の外側から内側に向かうに従い漸次、径方向の内側に向けた窪み量が深くなる多段状に形成されていることを特徴とする角形ボトル。 - 前記補強凹溝は、周方向の両側に位置する一対の外側部分と、これら一対の外側部分同士の間に位置し、かつ前記外側部分より径方向の内側に位置する中央部分と、により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の角形ボトル。
- 前記中央部分の周方向の長さは、前記外側部分の周方向の長さより長いことを特徴とする請求項2に記載の角形ボトル。
- 前記補強凹溝の周方向の長さは、径方向で互いに対向する一対の主壁部の外周面同士の間の径方向に沿う距離の4分の1〜2分の1となっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の角形ボトル。
- 前記補強凹溝を画成する壁面のうち、径方向を向くそれぞれの底壁面は平坦となっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の角形ボトル。
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JP2011031925A (ja) * | 2009-07-31 | 2011-02-17 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 合成樹脂製角形壜体 |
JP2013139263A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-18 | Dainippon Printing Co Ltd | プラスチックボトル |
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2013
- 2013-11-29 JP JP2013247640A patent/JP6205253B2/ja active Active
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