JP2015104783A - 歯車加工装置 - Google Patents

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弘貴 鎌倉
嘉明 池田
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嘉明 池田
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Abstract

【課題】クラウニング加工を行うことができ、かさ高にならず、しかも加工時の機械強度を維持することができる、歯車加工装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る歯車加工装置は、基台と、基台上で直交する第1軸線方向及び第2軸線方向のうち、第1軸線方向において、当該基台上で移動可能に支持される第1支持体と、第1支持体上で、第1軸線方向及び第2軸線方向に直交する第3軸線回りに回転自在に支持される第2支持体22と、基台上に配置され、第2軸線方向に軸線が向くように被加工歯車を回転自在に支持するワーク支持ユニットと、第2支持体22に支持され、被加工歯車と噛み合う内歯車状の工具を有する工具ハウジングと、を備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、被加工歯車に、内歯車状の工具を噛合させて加工を行う歯車加工装置に関する。
従来より、歯車に対する仕上げ加工として、例えばホーニング加工が知られている。これらの加工においては、加工対象となる被加工歯車と砥石用歯車とを互いにかみ合わせた状態で、回転させて仕上げ加工を行っている。
例えば、特許文献1には、ホーニング加工を行う歯車加工装置が記載されている。この装置では、被加工歯車であるワークを、主軸台と心押し台からなるワーク支持ユニットにより軸方向の両端から挟むことで支持し、両固定具の間に配置された、内歯車状の工具を有する環状の工具支持ユニットをワークに噛合させている。そして、この状態で工具支持ユニットの工具を回転させることにより、ワークと工具とを連れ周りさせ、ワークの加工を行っている。
特許第2880407号公報
ところで、歯車を加工する際には、クラウニングと呼ばれる加工を施すことがある。クラウニングは、加工中に、ワーク支持ユニットを垂直軸周りに回転させることで行われる。ところが、ワーク加工ユニットは、主軸台及び心押し台を近接させるためのテーブルがそれぞれ必要となり、さらにこれらテーブルをクラウニング用に回転させるためのテーブルが必要となる。したがって、従来の形態では、複数のテーブルを積層する必要があり、装置がかさ高になるという問題があった。また、ワークと工具との噛み合い時には大きい力が作用するところ、テーブルの積層により、この力に抗する強度が低下するという問題もある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、クラウニング加工を行うことができ、かさ高にならず、しかも加工時の機械強度を維持することができる、歯車加工装置を提供することを目的とする。
本発明に係る歯車加工装置は、基台と、前記基台上で直交する第1軸線方向及び第2軸線方向のうち、前記第1軸線方向において当該基台上を移動可能に支持される第1支持体と、前記第1支持体上で、前記第1軸線方向及び第2軸線方向に直交する第3軸線回りに回転自在に支持される第2支持体と、前記基台上に配置され、前記第2軸線方向に軸線が向くように被加工歯車を回転自在に支持するワーク支持ユニットと、前記第2支持体に支持され、前記被加工歯車と噛み合う内歯車状の工具を有する工具ハウジングと、を備えている。
この構成によれば、基台上に、第1軸線方向に移動する第1支持体、第1支持体上で第3軸線回りに回転する第2支持体をこの順で配置し、第2支持体に工具ハウジングを設けている。そのため、クラウニング加工を行う場合には、第2支持体を第1支持体上で回転させればよく、ワーク支持ユニットを回転させるためのテーブルが不要になる。したがって、装置がかさ高にならず、コンパクトにすることができる。また、テーブルが少なくとも一層不要になるため、加工時における装置の機械強度も向上することができる。
クラウニング加工を行うには、前記第2支持体は、前記第1支持体上で、前記工具と前記被加工歯車の噛み合い位置を通過する前記第3軸線を回転中心として回転するように構成することが好ましい。
上記歯車加工装置においては、第2軸線周りの工具ハウジングの角度位置を固定してもよいが、前記工具ハウジングを、前記第2支持体に対して、前記第2軸線回りに回転可能に支持することもできる。これにより、被加工歯車に形成される交差角を変化させることができ、種々の交差角を形成することができる。
上記歯車加工装置において、前記ワーク支持ユニットは種々の構成にすることができるが、例えば、前記被加工歯車を前記第2軸線回りに回転駆動させる主軸台と、前記主軸台に対して相対的に近接離間し、当該主軸台との間で前記被加工歯車を回転可能に挟持する心押し台と、を備えるようにすることができる。
また、前記心押し台は、断面多角形状の内壁面を有する筒状の筐体と、前記筐体の内壁面と対応する断面多角形状に形成された筒状の支持部材と、前記支持部材の内部に回転自在に支持された回転軸体とを備えることができる。そして、前記支持部材の外壁面と前記筐体の内壁面との隙間の少なくとも一部には、ガイド部材が配置されており、前記支持部材は、前記ガイド部材を介して前記筐体の内壁面に沿って軸方向に移動可能に構成することができる。
以上のように、本発明に係る歯車加工装置によれば、クラウニング加工を行うことができ、かさ高にならず、しかも加工時の機械強度を維持することができる。
本発明に係る歯車加工装置の一実施形態を示す正面図である。 図1のA−A線一部断面図である。 図1のB−B線断面図である。 図1の分解斜視図である。 図5は図3の拡大図である。 図5のC−C線断面図である。 図1のD−D線断面図である。 図1のE−E線断面図である。 図2の動作説明図である。 図5の動作説明図である。 図8の油圧回路の動作説明図である。 図8の油圧回路の動作説明図である。 図8の油圧回路の動作説明図である。 図8の油圧回路の動作説明図である。 心押し台の他の例を示す縦断面図(a)とそのF−F線断面図である。
以下、本発明に係る歯車加工装置の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1はこの歯車加工装置の正面図、図2は図1のA−A線一部断面図、図3は図1のB−B線断面図、図4は図1の分解斜視図である。なお、以下の説明では、図1の左右方向をX軸(第2軸線)方向、図1の上下方向をZ軸(第3軸線)方向、図2の左右方向をY軸(第1軸線)方向と称し、これを基準に説明をしていく。
図1〜図4に示すように、本実施形態に係る歯車加工装置は、基台1と、その上に配置された工具支持ユニット2及びワーク支持ユニット3を備えている。基台1は、X軸方向に延びる第1台部11と、この第1台部11の端部付近に連結され、Y軸方向に延びる第2台部12とを備え、平面視で概ねL字型に形成されている。そして、工具支持ユニット2は、第2台部12上をY軸方向に移動可能に配置され、ワーク支持ユニット3は、第1台部11上をX軸方向に移動可能に配置されている。工具支持ユニット2は、環状の工具236が取付けられた工具ハウジング23を有しており、その軸方向が、概ねX軸方向に向くように配置されることで、工具236がワークWである被加工歯車と噛合するようになっている。一方、ワーク支持ユニット3は、ワークWを挟持する主軸台31と心押し台32とで構成されており、これらは、工具支持ユニット2を挟んで、基台1の両側に配置されている。なお、以下では、ワーク支持ユニット3の説明時に、X軸方向を左右方向と称したり、工具236側を先端側、その反対側を後端側と称することがある。また、工具支持ユニット2の説明時に、Y軸方向において、第1台部11側を先端部、その反対側を後端部と称することがある。
まず、工具支持ユニット2について、詳細に説明する。図2及び図4に示すように、工具支持ユニット2は、基台1上でY軸方向に移動可能な第1支持体21と、この第1支持体21上で、Z軸回りに揺動可能な第2支持体22と、を備えている。また、第1支持体21の周縁部には、上方に延びる4本の支柱210が設けられており、これら支柱210によって矩形状のカバー体4が支持されている。そして、第2支持体22は、第1支持体21とカバー体4との間に配置されている。また、第2支持体22には、工具236を支持する工具ハウジング23が、Y軸回りに回転可能に支持されている。
第1支持体21は、第2台部12上で移動可能に支持される第1基部211と、この第1基部211における第1台部11側の端部に連結される揺動支持部212とを備えている。第1基部211は、第2台部12に設けられY軸方向に延びる一対のガイドレール121上を移動可能となっている。一方、揺動支持部212は、第1基部211の下端部からY軸方向に突出しており、後述するように、第2支持体22の揺動中心となる軸部材213が配置されている。第1基部211の下面には、ナット214が固定されており、このナット214には、Y軸方向に延びるボールネジ215が螺合している。そして、このボールネジ215は、第2台部12の端部に配置されたモータ13により回転するようになっている。したがって、モータ13の駆動によりボールネジ215が回転すると、これによって、第1支持体21はY軸方向に移動するようになっている。
次に、第2支持体22について説明する。第2支持体22は、第1支持体21の第1基部211上に配置される第2基部221と、第1支持体21の揺動支持部212上に配置される揺動部222とを備えており、揺動部222は、第2基部221の下端部から第1台部11側にY軸方向に突出している。揺動部222の先端部は、揺動支持部212に取付けられた軸部材213に揺動可能に取付けられている。これにより、第2支持体22は、Y軸方向における第1台部11側の端部を揺動中心(軸L)としてXY平面上を揺動するようになっている。
続いて、第2支持体22の揺動を行うための機構について、図5及び図6も参照しつつ説明する。図5は図3の拡大図、図6は図5のC−C線断面図である。図5及び図6に示すように、第2支持体22の後端面に装着されたカバー51aの外表面には、板状の突出部材51が取付けられており、この突出部材51に、第2支持体22の揺動を駆動するための駆動体52が取付けられている。駆動体52は、X軸方向に延びる棒状の本体部521を備えており、この本体部521は、第2台部12のX方向の両側部に配置された一対の支持部材124により、X軸方向に移動自在に支持されている。本体部521のX軸方向の中央付近には、上述した突出部材51が、軸部材522を介して揺動自在に連結されている。より詳細に説明すると、突出部材51に形成された上下方向の貫通孔に、軸部材522が収納されている。この軸部材522の外周には2個のローラ523が嵌め込まれており、ローラ523が貫通孔の内壁面に接するように収容されている。そして、軸部材522の上下の端部は、本体部521に回転自在に支持されている。
また、本体部521の内部には、ナット524が固定されており、このナット524にX軸方向に延びるボールネジ525が螺合している。ボールネジ525は、本体部521から外部(図6の左側)へ突出しており、その端部は第1支持体21上に配置されたケーシング526内に収容されている。ケーシング526内に挿通されたボールネジ525の端部にはプーリ527が固定されている。また、ケーシング526の上部にはモータ528が固定されており、モータ528の回転軸529がケーシング526内に収容されている。そして、ケーシング526内には、回転軸529とプーリ527に掛け渡されたベルト530が収容されている。このような構成により、モータ528が回転すると、ベルト530を介してプーリ527が回転し、これに伴ってボールネジ525が回転する。その結果、ボールネジ525に螺合するナット524とともに、駆動体52の本体部521がX軸方向に前後進する。これに伴って、突出部材51がX軸方向に移動し、第2支持体22は先端側の揺動部222を中心として、揺動する。このとき、第2支持体22は、第1支持体21の揺動支持部212、及び一対の支持部材124により支持されており、これ以外の領域では、第1支持体21との間には隙間が形成されている。
次に、第2支持体22について説明する。図2〜図4に示すように、第2支持体22における第2基部221の先端部には、工具ハウジング23が回転自在に固定されている。工具ハウジング23は、第2支持体22における揺動部222の上方に隙間をあけて配置されている。また、工具ハウジング23の後端部には、Y軸方向に延びる軸体231が固定されており、この軸体231が第2支持体22の第2基部221の内部にY軸方向に挿通されている。軸体231は、ベアリングを介して第2支持体22の内部に回転自在に支持されており、その後端部には、歯車232が固定されている。そして、この歯車232には、上下方向に延びるウォームギア233が螺合している。ウォームギア233は、第2支持体22の第2基部221の内部で回転自在に支持されており、ウォームギア233の上端部には、モータ234(図4参照)が連結されている。したがって、モータ234が駆動することで、ウォームギア233が回転し、これに伴って、軸体231がY軸回りに回転する。すなわち、工具ハウジング23が、第2支持体22の第2基部221に対して、Y軸回りに回転する。
続いて、工具ハウジング23について説明する。工具ハウジング23は、上述した軸体231に連結される環状の支持部235を備えており、この支持部235は、その軸方向が、概ねX軸方向に向くように配置されている。また、支持部235の内周には、環状の内歯車状の工具236が回転自在に取付けられており、この工具236に内側からワークWである被加工歯車が噛み合い、連れ回りしながら、ワークWが加工される。工具236の外周面には駆動用歯車(図示省略)が取付けられており、この駆動用歯車は、支持部235の上部に固定されたモータ237によって回転する。すなわち、モータ237の回転軸に取付けられた歯車(図示省略)が、駆動用歯車に螺合しており、これによって、モータ237が駆動すると、駆動用歯車が工具236とともに回転する。
次に、ワーク支持ユニット3について説明する。図1に示すように、ワーク支持ユニット3は、上述した主軸台31と、心押し台32とで構成されており、工具ハウジング23を挟んで、X軸方向の左側に主軸台31が配置され、右側に心押し台32が配置されている。そして、これら主軸台31と心押し台32は、X軸方向に互いに近接離間し、ワークWを回転自在に挟持するようになっている。主軸台31は、基台1の第1台部11上に配置されたX軸方向に延びるガイドレール15上に配置されており、これらガイドレール15に沿って移動する。主軸台31の下部にはナット(図示省略)が固定されており、このナットにボールネジ(図示省略)が螺合している。ボールネジは、X軸方向に第1台部11の端部側(図1の左側)に延びており、第1台部11に固定されたモータ33に連結されている。したがって、モータ33が駆動することで、ボールネジが回転し、これに伴って、主軸台31がX軸方向に移動するようになっている。
主軸台31について、さらに詳細に説明する。図7は図1のD−D線断面図である。主軸台31には、X軸方向に延びる内部空間310が形成された筐体311を有しており、この内部空間310に、筒状の回転軸体312が挿通されている。また、回転軸体312は、内部空間310の軸方向の2箇所において、ベアリング313を介して回転自在に支持されている。そして、回転軸体312の外周面にはロータ314が固定されている。一方、内部空間310の内壁面には、ロータ314と対向するように環状のステータ315が配置されており、これらロータ314とステータ315とで構成されるビルトインモータにより、回転軸体312は、筐体311に支持された状態で、X軸回りに回転する。
また、回転軸体312の内部には、X軸方向に延びる軸部材316が挿通されており、その右側の端部が筐体311から心押し台32側に突出している。一方、軸部材316の左側の端部は、回転軸体312から突出し、回転軸体312の後端部に取付けられた複動式の油圧シリンダ317によってX軸方向へ移動可能となっている。より詳細に説明すると、軸部材316は、回転軸体312の内部空間に取付けられた複数の皿バネ3160の中を挿通させてあり、これにより、常時は左側(心押し台32から離れる方向)に押し遣られている。これに対して、油圧シリンダ317を駆動すると、軸部材316は、バネ3160の弾性力に抗して右側へ移動されるようになっている。この軸部材316のX軸方向の移動により、回転軸体312の先端にワークWが着脱自在に取付けられる。以下、この点について説明する。
回転軸体312の先端には、環状の固定部材318が取付けられており、この固定部材318にワークWの貫通孔が固定される。この固定部材318は、周方向に沿って複数に分割された固定片を有しており、これら固定片は、軸方向から押圧されると、径方向に移動するようになっている。上述した軸部材316は、この固定部材318を貫通してX軸方向に、心押し台32側に延びている。そして、軸部材316の先端には、円形の押圧部材319が取付けられており、X軸方向において固定部材318に接触している。ここで、軸部材316は常時は皿バネ3160によって右側に付勢されているため、押圧部材319は固定部材318をX軸方向に押圧している。これにより、固定部材318の各固定片が径方向に広がり、ワークWの貫通孔を内側から押圧し、ワークWを回転軸体312に固定する。一方、油圧シリンダ317を駆動して軸部材316を心押し台32側に押し遣ると、押圧部材319による固定片への押圧が解除され、ワークWは固定部材318から取り外し可能となる。なお、長尺な軸部材316上には、前記回転軸体312の内部で転軸体312と一緒に回転する際の振れ止めとして軸方向に複数のカラー316aを、皿バネ3160の途中に配置している。
次に、心押し台32について、図8も参照しつつ説明する。図8は図1のE−E線断面図である。図8に示すように、心押し台32は、基台1の第1台部11に支持される円筒状の筐体320と、この筐体320内でX軸方向に移動可能に支持される円筒状の支持部材321と、この支持部材321内で回転自在に支持される回転軸体322とを備えている。また、筐体320の外部には、複動式の油圧シリンダ323が取付けられており、このシリンダ323のピストンロッド3231がX軸方向に移動可能となっている。また、このピストンロッド3231と支持部材321とは、後端部(図8の右側)同士が連結部材324を介して連結されており、ピストンロッド3231がX軸方向に移動すると、支持部材321も同時に移動するようになっている。
より詳細に説明すると、この油圧シリンダ323には、ピストン3232を挟んで、2つの室が形成されており、図8の右側の第1室3233に作動油が供給されると、ピストン3232が左側に移動し、これとともに、支持部材321が左側へ移動する。一方、図8の左側の第2室3234に作動油が供給されると、ピストン3232が左側に移動し、これとともに、支持部材321が左側へ移動する。
また、心押し台32の回転軸体322における主軸台31側の端部には、ワークWの形状に応じて押当面を変更できるようにした押当体325が付け替え可能に装着されている。また、符号322aで示されるのは回転軸体322の先端に備えた締結ネジであり前記押当体325を付け替える際に緩締される。後述するように、主軸台31の先端部にワークWを装着した上で、心押し台32に近接させると、回転軸体322の押当体325は、軸部材316の先端部を収容した上で、押当体325の周縁部がワークWを押圧する。これにより、ワークWが主軸台31と心押し台32との間に挟持される。
次に、上記のように構成された歯車加工装置の動作について説明する。はじめに、主軸台31の軸部材316の先端部にワークWを取り付ける。次に、ワークWに所定の交差角を形成するために、工具支持ユニット2の工具ハウジング23をY軸周りに回転させ、位置決めする。続いて、主軸台31及び心押し台32を互いに近接させ、ワークWを挟持する。この状態で、主軸台31の回転軸体312をワークWとともに回転させる。これと並行して、各モータを駆動し工具支持ユニット2の工具236をワークWと同期するように、回転させる。これに続いて、図9に示すように、第1支持体21をY軸方向に移動させ、工具236をワークWに近接させる。そして、ワークWと工具236とを噛み合わせ、連れ廻りさせることで、ワークWの加工を行う。また、必要に応じて、駆動体52を駆動し、図10に示すように、第2支持体22をZ軸周りに回転させ、ワークWにクラウニングを施す。このとき、第2支持体の揺動中心である軸Lは、ワークWと工具236の噛み合い位置付近を通過するように構成されている。こうして、第1支持体21をY軸方向に所定距離を移動させて切削を行った後、加工を終了する。
ところで、本実施形態に係る心押し台32では、以下に説明するように、ワークWを挟持するための圧力を適宜変化させている。この点を詳細に説明するため、心押し台32の油圧シリンダ323を駆動する油圧回路6について説明する。図8に示すように、この油圧回路6は、チャージポンプ61により、作動油を油圧シリンダ323に供給することで、油圧シリンダを駆動するためのものである。ここでは、主として4つの電磁弁62〜65をON/OFFすることで、油圧シリンダ323を駆動する。以下、図11〜図14を参照しつつ、油圧回路の動作について説明する。
この油圧回路6は、4つの電磁弁62〜65のON/OFFにより、以下の4つの状態を生成する。
Figure 2015104783
まず、第1状態は、主軸台31の押圧部材319に装着したワークWを心押し台32にて挟持するまでの間の状態であり、図11に示すように、第1電磁弁62のみがONとなり、その他の電磁弁はOFFとなっている。このとき、チャージポンプ61からの作動油は、第1油路71及び第2油路72を介してシリンダ323の第1室3233に供給され、ピストンロッド3231が左側に移動する。これにより、支持部材321が主軸台31側に移動し、ワークWが押圧される。このとき、第3電磁弁64はOFFとなっているので、高圧の作動油が第1油路71を通過し、ワークWは迅速に両持ち支持状態となる。このときのシリンダ323によるワークWへの圧力をR1とする。
第2状態は、ワークWの挟持後、第1支持体21が待機位置からY軸方向に移動して切り込み動作を開始し、ワークWと工具236とが噛み合うまでの状態であり、図12に示すように、第1状態からは第3電磁弁64がONとなる。このとき、第1油路71の作動油は、第3油路73に流れるため、第1油路71を流れる作動油の圧力が低下する。したがって、ワークWは低圧で押圧される。このときの油圧シリンダ323によるワークWへの圧力をR2とすると、R1>R2の関係となる。
第3状態は、加工中の状態であり、図13に示すように、第2状態からは第4電磁弁65がONとなる。このとき、第1油路71の作動油は、第4油路74にも流れる。これにより、第4油路74に設けられたチェック弁68が開き、第4油路74と第2油路72とが連通する。これにより、第1油路71及び第2油路72を流れる作動油の圧力がさらに低下する。したがって、ワークWはさらに低圧で押圧される。このときのシリンダ323によるワークWへの圧力をR3とすると、R2>R3の関係となる。なお、ワークWの加工中は、工具236をなるべく均一に摩耗させて使用寿命を長くすること、及び、加工痕を消去して表面を滑らかにすることを目的として、ワークWを工具236に対して往復運動(トラバース)させることがある。このような往復運度を行うには、ワークWへの圧力を低下して、心押し台32の回転軸体322をワークWの往復運動に追従させることが必要であるため、加工中は、上記のように、ワークWへの圧力を低下させる。よってモータ33に掛かる負担を軽減できる。
そして、第4状態は、加工終了し第1支持体21が待機位置に戻るときの状態であり、図14に示すように、第3状態からは、第1電磁弁62をOFF、第2電磁弁63をON、第3電磁弁64をOFF、第4電磁弁65をOFFとなる。このとき、チャージポンプ61からの作動油は、第1油路71及び第5油路75を介してシリンダ323の第2室3234に供給され、ピストンロッド3231が右側に移動する。これにより、支持部材321が主軸台31側から離れ、ワークWへの押圧が解除され迅速に待機位置に戻る。このときのシリンダ323によるワークWへの圧力はR1である。
以上のように、本実施形態によれば、基台1上に、Y軸方向に移動する第1支持体21、第1支持体21上でZ軸回りに回転する第2支持体22をこの順で配置し、第2支持体22に工具ハウジング23を設けている。そのため、クラウニング加工を行う場合には、第2支持体22を第1支持体21上で回転させればよく、ワーク支持ユニット3を回転させるためのテーブルが不要になる。したがって、装置がかさ高にならず、コンパクトにすることができる。また、テーブルが少なくとも一層不要になるため、加工時における装置の機械強度も向上することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、心押し台を図15のように構成することができる。
図15は心押し台の縦断面図(a)とそのF−F線断面図である。同図に示すように、この心押し台32の筐体320は、断面角筒状に形成されており、その内部には、断面8角形状の内部空間が形成されている。そして、支持部材321も内部空間の形状に合わせて断面8角形状に形成されている。また、支持部材321の内部空間は円筒状に形成されており、回転軸体322は、上記実施形態と同様に構成されている。
支持部材321は、筐体320の内部を軸方向に移動可能である。ここで、支持部材321の外壁面と筐体320の内壁面とは、8個の面が対向しているが、このうち1つおきの4個の面において支持部材321と筐体320との隙間にギブ80を配置する。これにより、支持部材321と筐体320との隙間が埋められ、支持部材321はギブ80を介して筐体320の内壁面に安定的に保持される。その結果、加工精度を向上することができる。特に、この例では、支持部材321の外壁面と筐体320の内壁面とが、ともに平坦面であるため、汎用性のあるシート状あるいは板状のギブを用いることができる。
上記実施形態では、ワーク支持ユニット3においては、主軸台31と心押し台32とでワークWを狭持しているが、主軸台31のみでワークWを支持するような形態であってもよい。
上記実施形態では、クラウニング加工は、工具326とワークWとの噛み合い位置を通過する軸線L周りに第2支持体22を回転させることで行っているが、必ずしも噛み合い位置を通過しなくてもよい。また、工具ハウジング23がY軸周りに回転可能にしているが、これを固定して所定の交差角のみ形成できるようにしておき、回転ができないように構成することもできる。
上記実施形態では、ワーク支持ユニット3の主軸台31の中にビルトインのモータを配置しているが、主軸台31の外部にモータを配置し、ギアやモータなどの機構を介して主軸台31のワークWを回転させることもできる。
1 基台
2 工具支持ユニット
21 第1支持体
22 第2支持体
23 工具ハウジング
3 ワーク支持ユニット
31 主軸台
32 心押し台
W ワーク

Claims (5)

  1. 基台と、
    前記基台上で直交する第1軸線方向及び第2軸線方向のうち、前記第1軸線方向において、当該基台上で移動可能に支持される第1支持体と、
    前記第1支持体上で、前記第1軸線方向及び第2軸線方向に直交する第3軸線回りに回転自在に支持される第2支持体と、
    前記基台上に配置され、前記第2軸線方向に軸線が向くように被加工歯車を回転自在に支持するワーク支持ユニットと、
    前記第2支持体に支持され、前記被加工歯車と噛み合う内歯車状の工具を有する工具ハウジングと、
    を備えている、歯車加工装置。
  2. 前記工具ハウジングは、前記第2支持体に対して、前記第2軸線回りに回転可能に支持されている、請求項1に記載の歯車加工装置。
  3. 前記第2支持体は、前記第1支持体上で、前記工具と前記被加工歯車の噛み合い位置を通過する前記第3軸線を回転中心として回転するように構成されている、請求項1または2に記載の歯車加工装置。
  4. 前記ワーク支持ユニットは、
    前記被加工歯車を前記第2軸線回りに回転駆動させる主軸台と、
    前記主軸台に対して前記第2軸線方向に相対的に近接離間し、当該主軸台との間で前記被加工歯車を回転可能に挟持する心押し台と、
    を備えている、請求項1から3のいずれかに記載の歯車加工装置。
  5. 前記心押し台は、
    断面多角形状の内壁面を有する筒状の筐体と、
    前記筐体の内壁面と対応する断面多角形状に形成された筒状の支持部材と、
    前記支持部材の内部に回転自在に支持された回転軸体と
    を備え、
    前記支持部材の外壁面と前記筐体の内壁面との隙間の少なくとも一部には、ガイド部材が配置されており、前記支持部材は、前記ガイド部材を介して前記筐体の内壁面に沿って軸方向に移動可能に構成されている、請求項4に記載の歯車加工装置。
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