JP2015103438A - 表示装置、表示装置の製造方法および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】歩留まりの高い表示装置およびその製造方法、並びに電子機器を提供する。【解決手段】第1電極、導電層を含む有機層、および第2電極をこの順に有する有機発光素子と、前記有機層の導電層を介して前記第2電極に電気的に接続された補助電極とを備えた表示装置。【選択図】図1

Description

本技術は、有機発光素子を有する表示装置およびその製造方法、並びに電子機器に関する。
近年、ディスプレイ(Display)の大型化が進み、低消費電力化が求められている。例えば、アクティブマトリクス駆動方式の有機EL(Electro luminescence)表示装置においても同様の要求がある。有機発光素子は、第1電極と第2電極との間に発光層を含む有機層を有している。トップエミッション方式の表示装置では、この有機発光素子の第2電極が全ての有機発光素子に共通して設けられ、透明(光透過性)もしくは半透明材料で構成される。更に、光取り出し効率を向上させるため、第2電極の厚みを小さくする。このため、第2電極の抵抗値が高くなり、電圧降下によって表示品位が低下しやすい。
そこで、低抵抗な補助電極を形成し、この補助電極に第2電極を電気的に接続させる方法が提案されている(例えば、特許文献1)。この補助電極は、例えば有機発光素子の第1電極と離間して駆動基板上に設けられ、絶縁膜(画素間絶縁膜)に覆われている。この絶縁膜の開口で補助電極と第2電極とが接して、これらが電気的に接続されるようになっている。
特開2013−54979号公報
しかしながら、厚みの小さい第2電極は、絶縁膜の開口部分(絶縁膜の厚みの段差部分)に均一な厚みで成膜することが困難であり、この部分で第2電極が切断されやすくなる。この第2電極の切断により、第2電極と補助電極との電気的な接続が維持できなくなり、歩留まりが低下する。
本技術はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、歩留まりの高い表示装置およびその製造方法、並びに電子機器を提供することにある。
本技術の表示装置は、第1電極、導電層を含む有機層、および第2電極をこの順に有する有機発光素子と、有機層の導電層を介して第2電極に電気的に接続された補助電極とを備えたものである。
本技術の電子機器は、上記表示装置を備えたものである。
本技術の表示装置の製造方法は、上記表示装置を製造する方法であり、補助電極を形成すると共に、補助電極とは離間して第1電極、導電層を含む有機層、および第2電極をこの順に設けた有機発光素子を形成することと、第2電極を有機層の導電層を介して補助電極に電気的に接続させることとを含むものである。
本技術の表示装置、表示装置の製造方法または電子機器では、導電層を介して補助電極と第2電極とが電気的に接続されているので、仮に、第2電極の一部が切断されても、導電層により補助電極と第2電極との電気的な接続が維持される。
本技術の表示装置およびその製造方法、並びに電子機器によれば、導電層を介して補助電極と第2電極とを電気的に接続するようにしたので、補助電極と第2電極との電気的な接続の安定性を向上させることができる。よって、補助電極と第2電極との接続の不具合を減少させ、歩留まりを向上させることが可能となる。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれの効果であってもよい。
本技術の第1の実施の形態に係る表示装置の要部の構成を表す断面図である。 図1に示した表示装置の全体構成を表す図である。 図2に示した画素の駆動回路の一例を表す図である。 図1に示した発光層および電子輸送層を含む有機層の構成の一例を表す断面図である。 図1に示した第2電極の他の例を表す断面図である。 図1に示した補助電極の構成を表す平面図である。 図1に示した表示装置の製造工程を表す断面図である。 図7Aに続く工程を表す断面図である。 図7Bに続く工程を表す断面図である。 図7Cに続く工程を表す断面図である。 図8Aに続く工程を表す断面図である。 図8Bに続く工程を表す断面図である。 図9Aに続く工程を表す断面図である。 比較例に係る表示装置の構成を表す断面図である。 図10に示した表示装置の製造工程を表す断面図である。 本技術の第2の実施の形態に係る表示装置の要部の構成を表す断面図である。 図12に示した発光層および電子輸送層を含む有機層の構成の一例を表す断面図である。 図12に示した画素間絶縁膜の開口部分の構成を表す断面図である。 図12に示した表示装置の製造工程を表す断面図である。 図15Aに続く工程を表す断面図である。 図15Bに続く工程を表す断面図である。 図16Aに続く工程を表す断面図である。 図16Bに続く工程を表す断面図である。 図17Aに続く工程を表す断面図である。 ライン型蒸着源の全体構成を表す斜視図である。 図13に示した有機層の形成方法の一例を表す模式図である。 図19Aに続く工程を表す模式図である。 本技術の第3の実施の形態に係る表示装置の要部の構成を表す断面図である。 図1に示した表示装置を含むモジュールの概略構成を表す平面図である。 適用例1の外観を表す斜視図である。 適用例1の外観を表す他の斜視図である。 適用例2の外観を表す斜視図である。 適用例3の外観を表す斜視図である。 適用例4の表側から見た外観を表す斜視図である。 適用例4の裏側から見た外観を表す斜視図である。 適用例5の外観を表す斜視図である。 適用例6の外観を表す斜視図である。 適用例7の閉じた状態を表す図である。 適用例7の開いた状態を表す図である。 図1等に示した第2電極について説明するための断面図である。 図1等に示した第2電極の他の例を表す断面図である。
以下、本技術の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(有機発光素子毎に発光層を有する例)
2.第2の実施の形態(全ての有機発光素子に共通して発光層を有する例)
3.第3の実施の形態(遮蔽部材により補助電極が覆われている例)
<第1の実施の形態>
[表示装置1の全体構成]
図1は、本技術の第1の実施の形態としての有機EL表示装置(表示装置1)の要部断面構成を表したものである。表示装置1は、駆動基板10上に複数の有機発光素子1Aを有しており、有機発光素子1Aを間にして駆動基板10に封止基板20が対向している。表示装置1は、有機発光素子1Aが発した光を封止基板20から取り出す、いわゆるトップエミッション型の表示装置である。各有機発光素子1Aは、例えば赤(R),緑(G),青(B)の3つのサブピクセル(後述の図2の画素PXLC)のいずれかを構成しており、これらの3つのサブピクセルが1つのピクセルとして機能するようになっている。駆動基板10上には、この有機発光素子1Aと共に補助電極13が設けられている。
図2は、表示装置1の全体構成を表すものである。このように、例えば駆動基板10上には、有機発光素子1A(図1)を含む複数の画素PXLC(サブピクセル)がマトリクス状に配置されてなる表示領域30が形成され、この表示領域30の周辺に、信号線駆動回路としての水平セレクタ(HSEL)31と、走査線駆動回路としてのライトスキャナ(WSCN)32と、電源線駆動回路としての電源スキャナ(DSCN)33とが設けられている。
表示領域30において、列方向には複数(整数n個)の信号線DTL1〜DTLnが配置され、行方向には、複数(整数m個)の走査線WSL1〜WSLmおよび電源線DSL1〜DSLmがそれぞれ配置されている。また、各信号線DTLと各走査線WSLとの交差点に、各画素PXLC(R、G、Bに対応する画素のいずれか1つ)が設けられている。各信号線DTLは水平セレクタ31に接続され、この水平セレクタ31から各信号線DTLへ映像信号が供給されるようになっている。各走査線WSLはライトスキャナ32に接続され、このライトスキャナ32から各走査線WSLへ走査信号(選択パルス)が供給されるようになっている。各電源線DSLは電源スキャナ33に接続され、この電源スキャナ33から各電源線DSLへ電源信号(制御パルス)が供給されるようになっている。
図3は、画素PXLCにおける具体的な回路構成例を表したものである。各画素PXLCは、有機発光素子1Aを含む画素回路40を有している。この画素回路40は、サンプリング用トランジスタ34Aおよび駆動用トランジスタ34Bと、保持容量素子34Cと、有機発光素子1Aとを有するアクティブ型の駆動回路である。
サンプリング用トランジスタ34Aは、そのゲートが対応する走査線WSLに接続され、そのソースおよびドレインのうちの一方が対応する信号線DTLに接続され、他方が駆動用トランジスタ34Bのゲートに接続されている。駆動用トランジスタ34Bは、そのドレインが対応する電源線DSLに接続され、ソースが有機発光素子1Aのアノードに接続されている。また、この有機発光素子1Aのカソードは、接地配線34Hに接続されている。なお、この接地配線34Hは、全ての画素PXLCに対して共通に配線されている。保持容量素子34Cは、駆動用トランジスタ34Bのソースとゲートとの間に配置されている。
サンプリング用トランジスタ34Aは、走査線WSLから供給される走査信号(選択パルス)に応じて導通することにより、信号線DTLから供給される映像信号の信号電位をサンプリングし、保持容量素子34Cに保持するものである。駆動用トランジスタ34Bは、所定の第1電位(図示せず)に設定された電源線DSLから電流の供給を受け、保持容量素子34Cに保持された信号電位に応じて、駆動電流を有機発光素子1Aへ供給するものである。有機発光素子1Aは、この駆動用トランジスタ34Bから供給された駆動電流により、映像信号の信号電位に応じた輝度で発光するようになっている。
このような回路構成では、走査線WSLから供給される走査信号(選択パルス)に応じてサンプリング用トランジスタ34Aが導通することにより、信号線DTLから供給された映像信号の信号電位がサンプリングされ、保持容量素子34Cに保持される。また、上記第1電位に設定された電源線DSLから駆動用トランジスタ34Bへ電流が供給され、保持容量素子34Cに保持された信号電位に応じて、駆動電流が有機発光素子1Aへ供給される。そして、各有機発光素子1Aは、供給された駆動電流により、映像信号の信号電位に応じた輝度で発光する。これにより、表示装置1において、映像信号に基づく映像表示がなされる。
[表示装置1の要部構成]
次に、再び図1を参照して、駆動基板10、有機発光素子1Aおよび封止基板20等の詳細な構成について説明する。
駆動基板10は、基板10a上に、TFT11を含む駆動回路(画素回路40)を有している。
基板10aは、例えば、水分(水蒸気)および酸素の透過を遮断可能なガラスまたはプラスチック材料などにより形成されている。基板10aは、その一主面に有機発光素子10R,10G,10B,10Wが配列形成される支持体である。基板10aの構成材料としては、例えば高歪点ガラス、ソーダガラス(Na2O・CaO・SiO2)、硼珪酸ガラス(Na2O・B23・SiO2)、フォルステライト(2MgO・SiO2)および鉛ガラス(Na2O・PbO・SiO2)等のガラス基板、石英基板あるいはシリコン基板が挙げられる。このようなガラス基板、石英基板およびシリコン基板の表面に絶縁膜を設けて基板10aを構成してもよい。基板10aには、金属箔もしくは樹脂製のフィルムやシートなどを用いることも可能である。樹脂の材質としては、例えば、ポリメチルメタクリレート(ポリメタクリル酸メチル,PMMA)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルフェノール(PVP)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート(PET)およびポリエチレンナフタレート(PEN)などの有機ポリマーが挙げられる。なお、トップエミッション型では封止基板20から光が取り出されるため、基板10aは、透過性材料または非透過性材料のいずれにより形成されていてもよい。封止基板20には基板10aと同じ材料を用いるようにしてもよく、あるいは、異なる材料を用いるようにしてもよい。また、可撓性材料により基板10aを構成してもよい。
TFT11は、例えば、上記サンプリング用トランジスタ34Aまたは駆動用トランジスタ34Bに対応するトランジスタであり、有機発光素子1Aの能動素子として機能するものである。TFT11の構成は、逆スタガ構造(ボトムゲート型)であっても、スタガ構造(トップゲート型)であってもよいが、ここでは、ボトムゲート型のTFT11について説明する。TFT11は、例えば、基板10a上の選択的な領域にゲート電極110を有し、このゲート電極110と基板10aとを覆うように基板10aの全面にわたってゲート絶縁膜111が設けられている。ゲート絶縁膜111上には、半導体層112が形成されている。この半導体層112は、チャネルを形成する活性層として機能するものであり、例えば非晶質シリコン(アモルファスシリコン)、多結晶シリコンまたは酸化物半導体等により構成されている。この半導体層112上には、貫通孔(コンタクトホールH)を有する層間絶縁膜113が形成されており、層間絶縁膜113上には、そのコンタクトホールH1を埋め込むように、ソースまたはドレインとして機能するソース・ドレイン電極114が配設されている。このTFT11は、駆動基板10において、平坦化膜115により被覆されている。
平坦化膜15は、TFT11が形成された基板10aの表面を平坦化するためのものであり、例えばポリイミド,アクリル系樹脂またはノボラック系樹脂などの有機絶縁膜により構成されている。あるいは、無機絶縁膜、例えば酸化シリコン(SiOx),窒化シリコン(SiNx)および酸窒化シリコン(SiON)等のうちの少なくとも1種を含む単層膜あるいは積層膜より平坦化膜15を構成するようにしてもよい。平坦化膜115は、コンタクトホールH2を有し、このコンタクトホールH2を通じてTFT11(ソース・ドレイン電極114)と、後述の第1電極12とが電気的に接続されている。
平坦化膜15上には、有機発光素子1Aが設けられている。この有機発光素子1Aは、平坦化膜15(駆動基板10)に近い位置から、第1電極12、有機層(後述の図4の有機層15)および第2電極16をこの順に有している。
第1電極12は、平坦化膜15上に例えば有機発光素子1A毎に分離して設けられている。この第1電極12は例えばアノード電極としての機能および反射層としての機能を兼ね備えたものであり、反射率が高く、かつ、正孔注入性も高い材料により構成されていることが望ましい。このような第1電極12としては、例えば、積層方向の厚み(以下、単に厚みと言う)が100nm〜300nm以下であり、クロム(Cr),金(Au),白金(Pt),ニッケル(Ni),銅(Cu),モリブデン(Mo),タングステン(W),チタン(Ti),タンタル(Ta),アルミニウム(Al),鉄(Fe)あるいは銀(Ag)などの金属元素の単体または合金が挙げられる。第1電極12は、このような金属膜を複数積層したものであってもよい。銀に0.3重量%〜1重量%のパラジウム(Pd)と0.3重量%〜1重量%の銅とを含有させたAg―Pd―Cu合金あるいはAl―ネオジム(Nd)合金を第1電極12に用いるようにしてもよい。第1電極12には仕事関数の高い材料を用いることが好ましいが、アルミニウムおよびアルミニウム合金等の仕事関数の小さい金属であっても、適切な有機層15(特に、後述の正孔注入層151)を選択することにより、第1電極12として用いることが可能となる。光透過性の高い導電材料により第1電極12を構成し、基板10と第1電極12との間に反射層を設けるようにしてもよい。
第1電極12と有機層15との間には、画素間絶縁膜14(絶縁膜)が設けられており、この画素間絶縁膜14により隣り合う有機発光素子1Aが電気的に分離され、かつ、第1電極12と第2電極16との間の絶縁性も確保される。この画素間絶縁膜14には、開口S1(第1開口)が設けられており、開口S1により露出された第1電極12の表面に有機層15が接している。換言すれば、画素間絶縁膜14により有機発光素子1Aの発光領域の形状が制御される。開口S1では、その壁面が第1電極12の表面に対して傾斜し、開口S1の径が駆動基板10に近い位置から封止基板20に近づくにつれて、大きくなっていることが好ましい。即ち、画素間絶縁膜14は、順テーパ形状の開口S1を有することが好ましい。これにより、有機発光素子1Aの光取り出し効率を高めることができる。画素間絶縁膜14は、例えば、ポリイミド,アクリル系樹脂およびノボラック系樹脂等の有機絶縁膜により構成されている。この有機絶縁膜は感光性を有していることが好ましい。画素間絶縁膜14は、例えば基板10aの全面にわたり設けられている。
有機層15は、発光層153および電子輸送層154(導電層)を含むものである。発光層153は、例えば隣り合う有機発光素子1A間で分断されており、有機発光素子1A毎に赤色を発する発光層153、緑色を発する発光層153または青色を発する発光層153のいずれかが設けられている。
赤色を発する発光層153は、例えば8−キノリノールアルミニウム錯体(Alq3)に2,6−ビス[4−[N−(4−メトキシフェニル)−N−フェニル]アミノスチリル]ナフタレン−1,5−ジカルボニトリル(BSN−BCN)を40体積%混合したものにより構成されている。緑色を発する発光層153は、例えばAlq3にクマリン6(Coumarin6)を3体積%混合したものにより構成されている。青色を発する発光層153は、例えばスピロ6Φ(spiro6Φ)により構成されている。発光層153の厚みは例えば、5nm〜50nmである。
電子輸送層154は、例えば、全ての有機発光素子1Aに共通して設けられている。本実施の形態では、この電子輸送層154が導電性を有しており、電子輸送層154を介して有機発光素子1Aの第2電極16が補助電極13に電気的に接続されている。詳細は後述するが、これにより補助電極13と第2電極16との電気的な接続の安定性を向上させることができる。
電子輸送層154は、例えば有機材料にアルカリ金属またはアルカリ土類金属を添加(ドープ)したものにより構成されている。有機材料には、例えばBCP(2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン)、Alq3(アルミキノリノール)およびBphen(バソフェナントロリン)等を用いることができる。電子輸送層154では、このような有機材料をホスト材料として、これにリチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)およびセシウム(Cs)などのアルカリ金属、またはマグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)およびバリウム(Ba)などのアルカリ土類金属が例えば0.5重量%〜15重量%ドープされている。
このような電子輸送層154は、発光層153と第2電極16との間に設けられ、画素間絶縁膜14の開口S1において有機発光素子1Aを構成すると共に、発光層153および第1電極12とは非対向の領域にまで連続して延在し、補助電極13に接している。有機発光素子1Aでは、電子輸送層154は発光層153および第2電極16の双方に接している。電子輸送層154の厚みは例えば10nm〜200nmである。
有機層15は、発光層153および電子輸送層154と共に、他の層を含んでいてもよい。図4は有機層15の構成の一例を表したものである。有機層15は、例えば第1電極12上に正孔注入層151、正孔輸送層152、発光層153、電子輸送層154および第2電極16をこの順に有している。電子輸送層154と第2電極16との間に電子注入層(図示せず)を設けるようにしてもよい。正孔注入層151,正孔輸送層152および電子注入層は、例えば、発光層153と同様に、隣り合う有機発光素子1A間で分断されている。
正孔注入層151は、正孔注入効率を高めるためのものであると共に、リークを防止するためのバッファ層である。正孔注入層151は、例えば4,4’,4”−トリス(3−メチルフェニルフェニルアミノ)トリフェニルアミン(m−MTDATA),4,4’,4”−トリス(2−ナフチルフェニルアミノ)トリフェニルアミン(2−TNATA),ビス[(N−ナフチル)−N−フェニル]ベンジジン(α−NPD),ポリ(3−ヘキシルチオフェン)(P3HT),ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン):ポリ(スチレンスルホネート)(PEDOT−PSS)あるいはヘキサアザトリフェニレン(HAT)により構成されている。
正孔輸送層152は、発光層153への正孔輸送効率を高めるためのものである。正孔輸送層152は、有機発光素子10Rの正孔輸送層15Bは、例えばα−NPDにより構成されている。正孔輸送層152の厚みは、例えば10nm〜200nmである。
電子注入層は、第2電極16からの電子注入を高めるためのものであり、例えばフッ化リチウム(LiF)などにより構成される。
第2電極16は、有機層15を間にして第1電極12と対をなし、電子輸送層154の上に全ての有機発光素子1Aに共通して設けられている。第2電極16は例えばカソード電極としての機能および光透過層としての機能を兼ね備えたものであり、導電性が高く、かつ、光透過率も高い材料により構成されていることが望ましい。したがって、第2電極16は、例えば、アルミニウム(Al),マグネシウム(Mg),銀(Ag),カルシウム(Ca)またはナトリウム(Na)の合金により構成されている。中でも、マグネシウムと銀との合金(Mg−Ag合金)は、薄膜での導電性と吸収の小ささとを兼ね備えているので好ましい。Mg−Ag合金におけるマグネシウムと銀との比率は特に限定されないが、膜厚比でMg:Ag=20:1〜1:1の範囲であることが望ましい。また、第2電極16の材料には、アルミニウム(Al)とリチウム(Li)との合金(Al−Li合金)を用いるようにしてもよく、インジウム錫酸化物(ITO),酸化亜鉛(ZnO),アルミナドープ酸化亜鉛(AZO),ガリウムドープ酸化亜鉛(GZO),インジウム亜鉛酸化物(IZO),インジウムチタン酸化物(ITiO)またはインジウムタングステン酸化物(IWO)等を用いてもよい。第2電極16は、複数の膜を積層させて構成するようにしてもよい。例えば、カルシウム,バリウム(Ba),リチウム,セシウム(Cs),インジウム(In),マグネシウムまたは銀等からなる膜に、マグネシウム,銀,あるいは、マグネシウムまたは銀を含む合金からなる膜を積層させて第2電極16を構成するようにしてもよい。第2電極16の厚みは、例えば3nm〜15nm程度である。
第2電極16は、電子輸送層154と共に、有機発光素子1Aの発光層153および第1電極12とは非対向の領域にまで延在しており、電子輸送層154を間にして補助電極13に対向している。第2電極16は電子輸送層154に接している。
図5に示したように、第2電極16は、補助電極13の近傍でその一部が分断され(途切れ)ていてもよい(分断部16L)。第2電極16に分断部16Lが存在する場合にも、電子輸送層154が画素間絶縁膜14の開口S1から補助電極13まで連続して延在しているので、第2電極16は電子輸送層154を介して補助電極13に電気的に接続される。
第2電極16上には、保護層17が設けられている。この保護層17は、有機層15への水分の侵入を防ぐと共に、表示装置1の機械的強度を高めるためのものである。保護層17は、光透過性が高く、かつ、透水性の低い材料により構成されており、例えばその厚みは1μm〜8μmである。保護層17には、絶縁性材料および導電性材料のいずれを用いるようにしてもよい。保護層17には、例えば、窒化ケイ素(SiN),酸化ケイ素(SiO),酸化アルミニウム(AlO)またはこれらの組み合わせを用いることができる。保護層17上には接着層(図示せず)により封止基板20が貼り合わされている。
封止基板20は、保護層17と共に、各有機発光素子1Aを封止するためのものであり、例えば、赤色,緑色,青色の各色光に対して透明な材料、例えばガラスなどにより構成されている。この封止基板20には、カラーフィルタ(図示せず)を設けるようにしてもよい。カラーフィルタは、例えば赤色フィルタ,緑色フィルタおよび青色フィルタを有しており、例えば顔料または染料を混合した樹脂材料により構成されている。
封止基板20には、ブラックマトリクスとしての遮光膜(図示せず)を設けるようにしてもよい。これにより、有機発光素子1A間(サブピクセル間)および配線等において反射された外光を吸収し、コントラストを改善することができる。遮光膜は、例えば、黒色の着色剤を混合した樹脂膜、または薄膜の干渉を利用した薄膜フィルタにより構成されている。
このようなトップエミッション型の表示装置では、光透過性の高い第2電極16が駆動基板10上の広い領域にわたり設けられる。光透過性の導電材料は、他の導電材料に比べて抵抗が高いものが多い。更に、有機発光素子1Aの光取り出し効率を高めるため、第2電極16は薄く(厚みを小さくして)設けることが好ましい。このため、第2電極16の抵抗が高くなり、電圧降下が生じ易くなる。補助電極13は、第2電極16に電気的に接続されており、このような電圧降下を抑えるためのものである。補助電極13を設けることにより、消費電力を低減することができる。
図6は、補助電極13と第1電極12との平面レイアウト(基板面に平行なXY平面レイアウト)を模式的に示したものである。補助電極13は、例えば第1電極12の周囲に、第1電極12と離間して設けられている。第1電極12は、画素PXLC(図2)の配置に対応して、例えばマトリクス状に配置されており、補助電極13は、例えばこの第1電極12の形成領域およびその周囲に開口を有している。補助電極13は、例えば、格子形状で設けられている。補助電極13の平面形状はどのようなものであってもよく、例えば、X方向またはY方向のどちらか一方のみに延在する、ストライプ形状であってもよい。
補助電極13は、例えば、平坦化膜15上に、第1電極12と同層に設けられている(図1)。補助電極13上にも画素間絶縁膜14が設けられており、補助電極13は画素間絶縁膜14により第1電極12と電気的に絶縁されている。画素間絶縁膜14には補助電極13の表面を露出させる開口S2が設けられており、この開口S2で補助電極13と有機発光素子1Aの形成領域から延在した電子輸送層154とが接している。開口S2では、電子輸送層154を間にして補助電極13に第2電極16が積層されている。上述のように、これにより、電子輸送層154を介して補助電極13と第2電極16とが電気的に接続される。開口S2の側壁は例えば、補助電極13の表面に対して略垂直に設けられており、電子輸送層154および第2電極16は、画素間絶縁膜14上から、この開口S2の側壁に沿って連続して設けられている。開口S2は、例えば格子形状の補助電極13の交差部に対向する位置に複数配置されている(図6)。開口S2は、どのように配置してもよく、例えば、X方向またはY方向のどちらか一方、あるいは両方に延在させて設けるようにしてもよい(図示せず)。
補助電極13は、例えば、チタン(Ti),アルミニウム(Al),アルミニウムとネオジウムとの合金(AlNd合金),酸化インジウム錫(ITO)および酸化インジウム亜鉛(IZO)のうち、1種類以上を含む単層膜または積層膜により構成されている。電子輸送層154とのオーミック接触を確保するため、補助電極13の表面はITOで構成されていることが好ましい。補助電極13は、第1電極12と同じ材料、同じ厚みで設けるようにしてもよい。補助電極13は、例えば接地配線34H(図3)に電気的に接続されている。
[製造方法]
上記のような表示装置1は、例えば次のようにして製造することができる(図7A〜図9B)。なお、図7C〜図9Bでは、正孔注入層151および正孔輸送層152を省略して図示している。
まず、駆動基板10を用意する。具体的には、上述した材料よりなる基板10a上に、所定の薄膜プロセスを経てTFT11を含む駆動回路を形成した後、基板10aの全面にわたって平坦化膜15を、例えばスピンコート法またはスリットコート法により成膜する。続いて、成膜した平坦化膜15を、例えばフォトリソグラフィ法により、所定の形状にパターニングすると共に、この平坦化膜115にコンタクトホールH2を形成する。
(第1電極,補助電極の形成工程)
次いで、駆動基板10上に、上述した材料よりなる第1電極12および補助電極13を同一または異なるパターニング工程により形成する。例えば、まず、第1電極12としてAlNd合金を例えばスパッタ法により基板全面にわたって成膜した後、例えばフォトリソグラフィ法を用いたエッチングによりパターニングする。この際、第1電極12の一部を平坦化膜115のコンタクトホールH2に埋め込み、第1電極12とTFT11とを電気的に接続する。この後、補助電極13としてアルミニウムおよびITOをこの順にそれぞれスパッタ法により基板全面にわたって堆積させた後、形成した積層膜(ITO/Al)をフォトリソグラフィ法を用いたエッチングによりパターニングする。
補助電極13を形成した後に、第1電極12を形成してもよい。第1電極12および補助電極13の成膜順序は、各電極材料に応じて適宜設定される。また、第1電極12と補助電極13との積層構造および材料が同一の場合には、これらの第1電極12および補助電極13を同一工程において一括してパターニングしてもよい。
(画素間絶縁膜の形成工程)
第1電極12および補助電極13を形成した後、図7Aに示したように、駆動基板10上に例えばフォトリソグラフィ法を用いて画素間絶縁膜14を形成する。具体的には、まず、上述した画素間絶縁膜14の材料を、例えばスピンコート法またはスリットコート法により駆動基板10の全面にわたって成膜する。この際、画素間絶縁膜14の材料には、感光性を有する樹脂材料を用いる。次いで、選択的な領域を、所定のフォトマスクを用いて露光した後、現像し、画素間絶縁膜14に開口S1,S2を形成する。
(有機層の形成工程)
次いで有機層15を形成する。有機層15は、例えば、正孔注入層151、正孔輸送層152、発光層153および電子輸送層154の順に真空蒸着法を用いて形成する。まず、図7Bに示したように、例えば画素間絶縁膜14の各開口S1に対向する領域に開口を有する蒸着マスクMを用い、正孔注入層151、正孔輸送層152および発光層153をこの順に形成する(図7C)。このように蒸着マスクMを用いることにより、有機発光素子1A毎に分断された正孔注入層151、正孔輸送層152および発光層153を形成し、補助電極13上(画素間絶縁膜14の開口S2)には、正孔注入層151、正孔輸送層152および発光層153が成膜されないようにする。
発光層153を設けた後、マスクMを除去し、駆動基板10の全面に電子輸送層154を形成する(図8A,図8B)。このとき、電子輸送層154は、画素間絶縁膜14の開口S1から開口S2までを連続して覆い、補助電極13に接するようにして形成する。
(第2電極形成工程)
この後、図9A,図9Bに示したように、駆動基板10の全面にわたって、上述した材料よりなる第2電極16を例えば蒸着法により成膜する。これにより、電子輸送層154と同様に、画素間絶縁膜14の開口S1,S2に第2電極16が形成される。第2電極16はスパッタ法を用いて形成するようにしてもよい。
次いで、第2電極16上の全面を覆うように、上述した材料よりなる保護層17を形成した後、接着層を用いて駆動基板10と封止基板20とを貼り合わせる。以上により、図1に示した表示装置1が完成する。
[作用・効果]
表示装置1では、各サブピクセル(有機発光素子1A)に対し、映像信号に基づく駆動電流が第1電極12および第2電極16を通じて供給されると、各有機発光素子1Aでは、有機層15(発光層153)において、正孔と電子との再結合により発光が起こる。このようにして生じた赤色光,緑色光,青色光のうち、第1電極12側(下方)へ放たれた光は、第1電極12等によって反射された後、封止基板20の上方より出射する。一方、第2電極16側(上方)へ放たれた光は、そのまま第2電極16を透過した後、封止基板20の上方より出射する。このようにして、トップエミッション方式によるフルカラーの映像表示がなされる。
ここで、表示装置1では、電子輸送層154を介して補助電極13と第2電極16とを電気的に接続するようにしたので、補助電極13と第2電極16との電気的な接続の安定性を向上させることができる。以下、これについて説明する。
(比較例)
図10は比較例に係る表示装置(表示装置100)の一部の断面構成を表している。この表示装置100には、表示装置1と同様に補助電極13が設けられている。しかし、この補助電極13には第2電極16が直接接しており、補助電極13と第2電極16との間には電子輸送層(電子輸送層1154)が設けられていない。表示装置100では、電子輸送層1154は発光層153と同様に、例えば蒸着マスクMを用いて形成され(図11)、有機発光素子(有機発光素子100A)の形成領域のみに設けられている。
トップエミッション型の表示装置100では、第2電極16により、光取り出し効率が損なわれるのを抑えるため、第2電極16の厚みを薄くしている。このような第2電極16は、段差部分などに均一な厚みで成膜することが困難であり、例えば画素間絶縁膜14の開口S2の側壁に沿うように均一な厚みで成膜できない虞がある。即ち、第2電極16は、画素間絶縁膜14の開口S2によって生じる段差により切断され易い。各有機発光素子100Aから補助電極13までの間に第2電極16が切断されると、第2電極16の電圧降下を抑えることができない。つまり、補助電極13が機能しないので、表示品位を維持できず、歩留まりが低下する。
これに対し、表示装置1では、導電性の電子輸送層154が駆動基板10の表示領域30全面にわたり設けられており、有機発光素子1Aの形成領域から補助電極13上まで連続して延在している。画素間絶縁膜14の開口S2では、補助電極13と第2電極16との間に電子輸送層154が存在するので、仮に第2電極16の一部が切断されていても、電子輸送層154により補助電極13と第2電極16との電気的な接続が維持される。電子輸送層154の一部が切断されている場合にも、この切断部分に第2電極16が存在していれば、同様に補助電極13と第2電極16とは電気的に接続される。これにより、補助電極13と第2電極16との電気的な接続の安定性が向上する。
また、第2電極16の切断を防ぐために、第2電極16の厚みを大きくすることも考えられるが、この場合、有機発光素子の光取り出し効率が低下する。電子輸送層154を介して補助電極13と第2電極16とを電気的に接続することにより、光取り出し効率を低下させることなく、これらの電気的な接続の安定性を向上させることができる。更に、薄い第2電極16により、発光効率の低下を抑えることができる。加えて、有機発光素子1Aの設計の自由度も向上する。
以上のように本実施の形態では、導電性の電子輸送層154を介して補助電極13と第2電極16とを電気的に接続するようにしたので、補助電極13と第2電極16との接続の不具合が抑えられ、歩留まりを向上させることが可能となる。
以下、他の実施の形態について説明するが、上記第1の実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
<第2の実施の形態>
図12は本技術の第2の実施の形態に係る表示装置(表示装置2)の要部の断面構成を表したものである。この表示装置2では、画素間絶縁膜14の開口S3で補助電極13と電子輸送層254とが接している。この開口S3の側壁は、補助電極13の表面に対して傾斜した面(後述の図14の傾斜面14A,14B)を有している。この点を除き、表示装置2は表示装置1と同様の構成を有し、その作用および効果も同様である。
表示装置2は、複数の有機発光素子2Aを有している。この有機発光素子2Aは有機発光素子1Aと同様に、駆動基板10上に第1電極12、有機層(後述の図13の有機層25)および第2電極16をこの順に有するものである。
有機発光素子2Aの有機層25は、図13に示したように、第1電極12上に例えば正孔注入層251、正孔輸送層252、発光層253および電子輸送層254をこの順に有している。電子輸送層254と第2電極16との間に電子注入層(図示せず)を設けるようにしてもよい。この発光層253は、白色を発する発光層であり、例えば正孔輸送層252上に赤色発光層253R、青色発光層253Bおよび緑色発光層253Gをこの順に有している。赤色発光層253Rと青色発光層253Bとの間には、発光分離層255が設けられている。表示装置2では、このような有機層25が全ての有機発光素子2Aに共通して設けられている。
正孔注入層251、正孔輸送層252、電子輸送層254にはそれぞれ、有機発光素子1Aの正孔注入層151、正孔輸送層152、電子輸送層154と同様の材料を用いることができる。電子輸送層254は、電子輸送層154と同様に導電性を有している。
赤色発光層253Rは、電界をかけることにより、第1電極12から正孔注入層251および正孔輸送層252を介して注入された正孔の一部と、第2電極16から電子輸送層254および発光分離層255を介して注入された電子の一部とが再結合して、赤色の光を発生するものである。発光分離層255を介して赤色発光層253Rに電子が注入されることにより、発光分離層255への電子の供給量が減少する。この赤色発光層253Rは、例えば、赤色発光材料、正孔輸送材料、電子輸送材料および両電荷輸送材料のうちの少なくとも1種を含んでいる。赤色発光材料は、蛍光性のものでも、燐光性のものでもよい。赤色発光層253Rには、例えば4,4−ビス(2,2−ジフェニルビニン)ビフェニル(DPVBi)に2,6−ビス[(4’−メトキシジフェニルアミノ)スチリル]−1,5−ジシアノナフタレン(BSN)を30重量%混合したものを用いることができる。発光分離層255は、例えば化1に示した4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニル−アミノ]ビフェニル等により構成されている。
Figure 2015103438

青色発光層253Bは、電界をかけることにより、第1電極12から正孔注入層251、正孔輸送層252および発光分離層255を介して注入された正孔の一部と、第2電極16から電子輸送層254を介して注入された電子の一部とが再結合して、青色の光を発生するものである。この青色発光層253Bは、例えば、青色発光材料、正孔輸送材料、電子輸送材料および両電荷輸送材料のうちの少なくとも1種を含んでいる。青色発光材料は、蛍光性のものでも、燐光性のものでもよい。青色発光層253Bには、例えばDPVBiに4,4’−ビス[2−{4−(N,N−ジフェニルアミノ)フェニル}ビニル]ビフェニル(DPAVBi)を2.5重量%混合したものを用いることができる。
緑色発光層253Gは、第1電極12から正孔注入層251、正孔輸送層252および発光分離層255を介して注入された正孔の一部と、第2電極16から電子輸送層254を介して注入された電子の一部とが再結合して、緑色の光を発生するものである。この緑色発光層253Gは、例えば、緑色発光材料、正孔輸送材料、電子輸送材料および両電荷輸送材料のうちの少なくとも1種を含んでいる。緑色発光材料は、蛍光性のものでも、燐光性のものでもよい。緑色発光層253Gには、例えばDPVBiにクマリン6を5重量%混合したものを用いることができる。
画素間絶縁膜14の開口S1では、このような発光層253が開口S1の側壁から底面を覆うように設けられている(有機発光素子2A)のに対し、画素間絶縁膜14の開口S3近傍では、分断されている。詳細は後述するが、このような発光層253を分断する開口S3を設けることにより、蒸着マスク(図7Bの蒸着マスクM)を用いずに有機層25を形成することが可能となる。なお、図12および後述の図14,図17A,図17Bでは、正孔注入層251、正孔輸送層252および発光分離層255の図示を省略しているが、これらの層は発光層253と同じ領域に成膜されている。
図14は、画素間絶縁膜14の開口S3近傍の拡大図である。開口S3の側壁は、互いに対向する傾斜面14A,14Bを有している。傾斜面14A,14Bは、基板10aの面と非平行であり、かつ直交しない面である。傾斜面14A(第2傾斜面)は、露出された補助電極13の表面とのなす角度αが90°より大きく、かつ180°未満の鈍角であり(90°<α<180°)、傾斜面14B(第1傾斜面)は、露出された補助電極13の表面とのなす角度βが0°より大きく、かつ90°未満の鋭角である(0°<β<90°)。
側壁に、このような傾斜面14A,14Bを有する開口S3では、傾斜面14Bの上端e付近で発光層253、電子輸送層254および第2電極16が途切れており、傾斜面14Bには発光層253、電子輸送層254および第2電極16が成膜されていない。上端eでは、電子輸送層254および第2電極16が発光層253の分断面を覆っている。即ち、傾斜面14Bでは、画素間絶縁膜14が露出されている。一方、傾斜面14Aには、これに沿って、発光層253、電子輸送層254および第2電極16が成膜されている。この傾斜面14A上の発光層253、電子輸送層254および第2電極16のうち電子輸送層254および第2電極16は、補助電極13上まで延在しており、補助電極13に電子輸送層254が接している。これにより、電子輸送層254を介して補助電極13に第2電極16が電気的に接続される。傾斜面14A上の発光層253、電子輸送層254および第2電極16は、傾斜面14Bとは反対の方向に隣り合う画素間絶縁膜14の開口S1まで延在し、有機発光素子2Aを構成する。
このような表示装置2は、例えば以下のようにして製造することができる(図15A〜図17B)。
まず、表示装置1と同様にして、駆動基板10上に第1電極12および補助電極13を設けた後、画素間絶縁膜14を形成する。開口S3の側壁に傾斜面14A,14Bを有する画素間絶縁膜14は、例えば、以下のようにして形成する。
まず、図15Aに示したように、補助電極13上に成形薄膜120を形成する。成形薄膜120は、開口S3の傾斜面14Bを形成するために設ける。この成形薄膜120は、例えば、基板10上の全面にスパッタ法を用いてアルミニウム等の金属膜を成膜した後、フォトリソグラフィ法を用いたウェットエッチングにより順テーパ形状を有するようにパターニングして形成する。これにより、傾斜面120Bを有する成形薄膜120が補助電極13上に選択的に形成される。成形薄膜120の断面は台形状である。傾斜面120Bは、傾斜面14Bと略同位置に、略同程度の傾斜を有するように形成する。
成形薄膜120を設けた後、図15Bに示したように、画素間絶縁膜14の構成材料を、例えばスピンコート法またはスリットコート法を用いて駆動基板10の全面に成膜する。次いで、画素間絶縁膜14に開口S1,S3を形成する。
具体的には、まず、図16Aに示したように、フォトマスク121を用いて、選択的な領域を露光する。このとき、フォトマスク121には、第1電極12に対向する領域に開口121a、補助電極13の一部に対向する領域に開口121bを有するものを用いる。開口121bは、例えば成形薄膜120の傾斜面120Bからずらして配置する。即ち、開口121bは成形薄膜120の傾斜面120Bとは非対向の位置に配置される。
次いで、例えば、現像液としてTMAH(Tetra-methyl-ammonium-hydroxide)水溶液を用いて現像を行う。TMAHを用いることにより、現像と同時に、金属からなる成形薄膜120をウェットエッチングにより除去(リフトオフ)することができる。このとき、例えばAlNd合金からなる第1電極12は、Al単層の第1電極12と比較してTMAHに耐性を有するので好ましい。
現像後、リンス液での洗浄を行い、続いて、加熱(ポストベーク)する。これにより、図16Bに示したように、画素間絶縁膜14の第1電極12と対向する領域に開口S1が形成され、補助電極13と対向する領域には、その側壁に傾斜面14A,14Bを有する開口S3が形成される。傾斜面14Aは、ポジ型レジストを用いることにより形成される。
画素間絶縁膜14に開口S1,S3を設けた後、有機層25および第2電極16を、この順に例えばライン蒸着法を用いて形成する。ライン蒸着法は、長尺状のライン型蒸着源S(図18)を用いて行う方法である。このライン型蒸着源Sには、長手方向に沿って複数の孔Pが設けられており、この孔Pから、蒸着材料を噴出させてこれを基板に成膜する。
有機層25および第2電極16は、例えば、図19A,図19Bに示したように、第1蒸着源51Sに正孔注入層251の構成材料、第2蒸着源52Sに正孔輸送層252の構成材料、第3蒸着源53RSに赤色発光層253Rの構成材料、第4蒸着源55Sに発光分離層255の構成材料、第5蒸着源53BSに青色発光層253Bの構成材料、第6蒸着源53GSに緑色発光層253Gの構成材料、第7蒸着源54Sに電子輸送層254の構成材料、第8蒸着源56Sに第2電極16の構成材料をそれぞれ入れ、正孔注入層251、正孔輸送層252、赤色発光層253R、発光分離層255、青色発光層253B、緑色発光層253G、電子輸送層254および第2電極16の順に形成する。具体的には、第1蒸着源51S〜第8蒸着源56Sを所定の位置に配置し、これら第1蒸着源51S〜第8蒸着源56Sと駆動基板10とを相対移動させることにより、各層を形成する。第1蒸着源51S〜第8蒸着源56Sの孔(図18の孔P)の両側には制限板50が設けられており、この制限板50により成膜幅が規定されるようになっている。図19A,図19Bでは、第2蒸着源52S〜第8蒸着源56Sの制限板を省略して図示している。例えば、第1蒸着源51S、第2蒸着源52S、第3蒸着源53RS、第4蒸着源55S、第5蒸着源53BSおよび第6蒸着源53GSでは、各蒸着源(蒸着源の面のうち、孔を有する面)と駆動基板10とを平行に対向させて蒸着を行い、第7蒸着源54Sおよび第8蒸着源56Sでは、駆動基板10に対して斜め方向から蒸着を行う。即ち、電子輸送層254および第2電極16は斜方ライン蒸着法により形成する。斜方ライン蒸着法は、駆動基板10に対して蒸着源(第7蒸着源54Sおよび第8蒸着源56S)を傾けて行うようにしてもよく、あるいは、蒸着源に対して駆動基板10を傾けて行うようにしてもよい。
このようにライン蒸着法を用いることにより、全ての有機発光素子2Aに共通の有機層25および第2電極16を形成することができる。ここで、本実施の形態では、画素間絶縁膜14の開口S3の側壁が、補助電極13の表面に対して鋭角の角度βをなす傾斜面14Bを有しているので、開口S3の上端e近傍で有機層25が分断される(図17A,図17B)。これは、カバレッジの低い蒸着法では、有機層25の構成材料は、蒸着源に対して開口S3を狭める方向の傾斜面14Bには成膜されないためである。
一方、蒸着源に対して開口S3を広げる方向の傾斜面14Aには、これに沿って有機層25が成膜される。しかし、有機層25のうち、駆動基板10に対して蒸着源を平行に配置して成膜する層(正孔注入層251,正孔輸送層252,発光層253および発光分離層254)は、蒸着材料が傾斜面14Aから開口S3の底面(補助電極13の表面)に回り込むことができないため、補助電極13上には成膜されない(図17A)。
これに対し、斜方ライン蒸着法を用いて成膜する電子輸送層254および第2電極16は、その蒸着材料が開口S3の底面にも回り込むので、補助電極13上に成膜される(図17B)。
第2電極16を設けた後、表示装置1と同様にして、保護層17を形成する。最後に、接着層を用いて駆動基板10と封止基板20とを貼り合わせ、表示装置2を完成させる。
表示装置2では、画素間絶縁膜14の開口S3の側壁に傾斜面14Bが設けられているので、蒸着マスク(図7Bの蒸着マスクM)を用いずに電子輸送層254以外の有機層25(正孔注入層251、正孔輸送層252、発光層253および発光分離層25)を形成することができる。これにより、歩留まりを向上させることが可能となる。以下、これについて説明する。
補助電極上に非導電性の有機層が付着すると、補助電極と第2電極との電気的な接続が確保できなくなる。このため、蒸着マスクを用いて有機層を選択的な領域に形成し、補助電極への有機材料の付着を防止する方法が知られている。しかしながら、このような蒸着マスクを用いた方法では、蒸着マスクと駆動基板との位置合わせ必要であり、この位置合わせには高い精度が要求される。また、蒸着マスクに起因して表示装置内に異物が混入する虞がある。このような理由から、蒸着マスクを用いて有機層を形成する方法では歩留まりを高めることが困難であった。
これに対し、表示装置2では、画素間絶縁膜14の開口S3の側壁に傾斜面14Bが設けられている。これにより、有機層25は開口S3の上端e近傍で分断される。有機層25のうち、蒸着源を駆動基板10に対して平行に配置して成膜すると、開口S3の底面にも成膜されない(正孔注入層251,正孔輸送層252,発光層253および発光分離層254)。即ち、蒸着方向を調整することにより、補助電極13上には電子輸送層254以外の有機層25が成膜されない。従って、蒸着マスクを用いることなく、電子輸送層254以外の有機層25が補助電極13に付着するのを防ぐことができる。よって、歩留まりを向上させることができる。
更に、蒸着マスクを使用すると、位置合わせ精度の問題から、画素の高精細化が困難であるが、表示装置2は蒸着マスクを使用せずに製造できるので、高精細化にも対応可能となる。加えて、基板の大型化にも対応可能となる。
また、開口S3の底面から傾斜面14Aの間で、第2電極16が切断される虞があるが、導電性の電子輸送層254が第2電極16と共に、開口S3の底面から傾斜面14Aを覆っている。これにより、仮に第2電極16の一部が切断されていても、電子輸送層154により補助電極13と第2電極16との電気的な接続が維持される。よって、補助電極13と第2電極16との電気的な接続の安定性を向上させることができる。
<第3の実施の形態>
図20は本技術の第3の実施の形態に係る表示装置(表示装置3)の要部の断面構成を表したものである。この表示装置3の補助電極71は、遮蔽部材72により覆われている。この点を除き、表示装置3は表示装置1と同様の構成を有し、その作用および効果も同様である。
補助電極71は、例えば画素間絶縁膜14上に、これに接して設けられている。この補助電極71とは離間して遮蔽部材72が、補助電極71の少なくとも一部を覆っている。遮蔽部材72は、例えば補助電極71と略同一の平面形状を有しており、補助電極71全部を覆っている。補助電極71と遮蔽部材72との間には柱状部材73が設けられており、この柱状部材73により、補助電極71と遮蔽部材72とが離間されている。画素間絶縁膜14の開口に、補助電極71が設けられていてもよい。
補助電極71には、電子輸送層254が接する部分(接続部31A)が設けられている。この接続部31Aに電子輸送層254および第2電極16が成膜されることにより、電子輸送層254を介して補助電極71と第2電極16とが電気的に接続されるようになっている。この接続部31Aは、補助電極71のうち、柱状部材73から拡幅し、かつ、遮蔽部材72により覆われている領域である。このような接続部31Aには、カバレッジの低い有機層25は成膜されにくい。上記第2の実施の形態で説明したのと同様にして、電子輸送層254および第2電極16を斜め蒸着により形成することで、接続部31Aにも電子輸送層254および第2電極16が成膜される。補助電極71は、例えば上記表示装置1の補助電極13と同様の材料により構成されている。
蔽部材32の平面形状の面積は、補助電極71の平面形状の面積以下であることが好ましい。遮蔽部材72の平面形状の面積が、補助電極71の平面形状の面積よりも大きいと、接続部31Aに電子輸送層254が成膜されにくくなるためである。このような遮蔽部材72および柱状部材73は、低抵抗の金属材料により構成することが好ましい。例えば、補助電極71をチタン(Ti)により構成するとき、柱状部材73をアルミニウム(Al)、遮蔽部材72をチタンによりそれぞれ構成する。これらの金属膜を順に例えばスパッタ法により成膜した後、フォトリソグラフィ法を用いてパターニングすることにより補助電極71および遮蔽部材72を形成する。補助電極71および遮蔽部材72よりも、幅の小さい柱状部材73は、例えば、補助電極71および遮蔽部材72のパターニング後に、弱アルカリ性溶液等を用いて選択的にエッチングすることにより形成する。
表示装置3の有機層25は、上記表示装置2の有機層25(図13の有機層25)と同様の構成を有するものであり、全ての有機発光素子3Aに共通して設けられている。電子輸送層254以外の有機層25は、補助電極71の端部近傍で分断されている。一方、導電性の電子輸送層254は、画素間絶縁膜14の開口S1部分から補助電極71の接続部31Aまで連続して設けられている。上述のように、カバレッジの低い有機層25は、遮蔽部材72のシャドウィング効果により、補助電極71の接続部31Aには成膜されないが、斜め蒸着により電子輸送層254を形成することにより、接続部31Aに電子輸送層254を成膜することが可能となる。電子輸送層254以外の有機層25が、補助電極71上に成膜されていてもよい。この場合、電子輸送層254は他の有機層25の端面を覆い、補助電極71に接する。
このように、遮蔽部材72を設けることにより、電子輸送層254以外の有機層25が補助電極71の端部近傍で分断される。従って、蒸着マスクを用いることなく、電子輸送層254以外の有機層25が補助電極71に付着するのを防ぐことができる。よって、上記第2の実施の形態と同様に、歩留まりを向上させることができる。更に、高精細化も可能となる。
<適用例>
以下、上記のような表示装置1の電子機器への適用例について説明する。電子機器としては、例えばテレビジョン装置,デジタルカメラ,ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話等の携帯端末装置あるいはビデオカメラ等が挙げられる。すなわち、上記表示装置は、外部から入力された映像信号あるいは内部で生成した映像信号を、画像あるいは映像として表示するあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。
[モジュール]
上記表示装置1は、例えば図21に示したようなモジュールとして、後述の適用例1〜7などの種々の電子機器に組み込まれる。このモジュールは、例えば、素子パネル10または封止パネル20の一辺に、封止用基板21または基板10aから露出した領域61を設け、この露出した領域61に、水平セレクタ(HSEL)31、電源スキャナ(DSCN)33およびライトスキャナ(WSCN)32の配線を延長して外部接続端子を形成したものである。この外部接続端子には、信号の入出力のためのフレキシブルプリント配線基板(FPC;Flexible Printed Circuit)62が設けられていてもよい。
[適用例1]
図22Aおよび図22Bはそれぞれ、上記実施の形態の表示装置(表示装置1,2,3)が適用される電子ブックの外観を表したものである。この電子ブックは、例えば、表示部210および非表示部220を有しており、この表示部210が上記実施の形態の表示装置により構成されている。
[適用例2]
図23は、上記実施の形態の表示装置が適用されるスマートフォンの外観を表したものである。このスマートフォンは、例えば、表示部230および非表示部240を有しており、この表示部230が上記実施の形態の表示装置により構成されている。
[適用例3]
図24は、上記実施の形態の表示装置が適用されるテレビジョン装置の外観を表したものである。このテレビジョン装置は、例えば、フロントパネル310およびフィルターガラス320を含む映像表示画面部300を有しており、この映像表示画面部300は、上記実施の形態の表示装置により構成されている。
[適用例4]
図25A,図25Bは、上記実施の形態の表示装置が適用されるデジタルカメラの外観を表したものである。このデジタルカメラは、例えば、フラッシュ用の発光部410、表示部420、メニュースイッチ430およびシャッターボタン440を有しており、この表示部420が上記実施の形態の表示装置により構成されている。
[適用例5]
図26は、上記実施の形態の表示装置が適用されるノート型パーソナルコンピュータの外観を表したものである。このノート型パーソナルコンピュータは、例えば、本体510,文字等の入力操作のためのキーボード520および画像を表示する表示部530を有しており、この表示部530が上記実施の形態の表示装置により構成されている。
[適用例6]
図27は、上記実施の形態の表示装置が適用されるビデオカメラの外観を表したものである。このビデオカメラは、例えば、本体部610,この本体部610の前方側面に設けられた被写体撮影用のレンズ620,撮影時のスタート/ストップスイッチ630および表示部640を有している。そして、この表示部640が上記実施の形態の表示装置により構成されている。
[適用例7]
図28A,図28Bは、上記実施の形態の表示装置が適用される携帯電話機の外観を表したものである。この携帯電話機は、例えば、上側筐体710と下側筐体720とを連結部(ヒンジ部)730で連結したものであり、ディスプレイ740,サブディスプレイ750,ピクチャーライト760およびカメラ770を有している。そして、これらのうちのディスプレイ740またはサブディスプレイ750が、上記実施の形態の表示装置により構成されている。
以上、実施の形態を挙げて本技術を説明したが、本技術はこれら実施の形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、第2電極16は積層膜により構成するようにしてもよい。厚みTAの導電膜16Aに、光透過性の高い導電膜16Bを積層して第2電極16(図29B)を構成する。このとき、例えば、導電膜16Bの厚みTBは、導電膜16A,16Bからなる第2電極16のシート抵抗値が、単層で厚みTの第2電極16(図29A)のシート抵抗値と同じになるように調整する。これにより、積層膜からなる第2電極16(図29B)では、単層の第2電極16(図29A)と比較して、より高い光透過性を得ることが可能となる。
また、上記実施の形態では、第2電極16の成膜方法として斜め蒸着を例に挙げて説明したが、スパッタ法により形成することも可能である。
更に、上記実施の形態では、トップエミッション方式の表示装置について説明したが、本技術はボトムエミッション方式の表示装置に適用することも可能である。
加えて、上記実施の形態等では、アクティブマトリクス型の表示装置について説明したが、本技術はパッシブマトリクス型の表示装置にも適用可能である。また、アクティブマトリクス駆動のための画素駆動回路の構成は、上記実施の形態で説明したものに限られず、必要に応じて容量素子やトランジスタを追加してもよい。
更にまた、上記実施の形態において説明した各層の材料および厚み、または成膜方法および成膜条件などは限定されるものではなく、他の材料および厚みとしてもよく、または他の成膜方法および成膜条件としてもよい。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。
また、本技術は以下のような構成を取り得るものである。
(1)第1電極、導電層を含む有機層、および第2電極をこの順に有する有機発光素子と、前記有機層の導電層を介して前記第2電極に電気的に接続された補助電極とを備えた表示装置。
(2)複数の前記有機発光素子を有し、前記導電層および前記第2電極は前記複数の有機発光素子に共通して設けられている前記(1)に記載の表示装置。
(3)前記導電層は、有機材料中にアルカリ金属またはアルカリ土類金属を含んでいる前記(1)または(2)に記載の表示装置。
(4)前記有機層は前記導電層と共に発光層を含み、前記導電層は、前記発光層と前記第2電極との間の電子輸送層である前記(2)に記載の表示装置。
(5)前記第1電極と前記有機層との間に絶縁膜を有し、前記絶縁膜には、前記第1電極の表面を露出させる第1開口、および前記補助電極の表面を露出させる第2開口が設けられている前記(4)に記載の表示装置。
(6)前記第1開口の径は、前記第1電極から前記第2電極に向かうに連れて大きくなり、前記第2開口の側壁は前記補助電極の表面に対して垂直である前記(5)に記載の表示装置。
(7)前記発光層は各々の前記有機発光素子毎に設けられている前記(5)に記載の表示装置。
(8)前記第2開口の側壁は、前記補助電極の表面に対して鋭角をなす第1傾斜面と、前記第1傾斜面に対向すると共に前記補助電極の表面に対して鈍角をなす第2傾斜面とを有する前記(5)に記載の表示装置。
(9)前記発光層は、前記複数の有機発光素子に共通して設けられている前記(8)に記載の表示装置。
(10)前記発光層は、前記第2開口の前記第1傾斜面の上端で途切れている前記(9)に記載の表示装置。
(11)前記電子輸送層は、前記第2開口により露出された前記補助電極の表面から前記第2傾斜面を介して前記第2開口と隣り合う前記第1開口まで連続して設けられている前記(10)に記載の表示装置。
(12)前記導電層は前記第1電極と前記第2電極との間で前記第2電極に接している前記(1)乃至(11)のうちいずれか1つに記載の表示装置。
(13)更に、前記補助電極と離間して前記補助電極の少なくとも一部を覆う遮蔽部材を有する前記(1)乃至(5)のうちいずれか1つに記載の表示装置。
(14)前記遮蔽部材と前記補助電極との間には柱状部材が設けられている前記(13)に記載の表示装置。
(15)前記遮蔽部材で覆われた部分の前記補助電極に、前記導電層が接している前記(13)または(14)に記載の表示装置。
(16)補助電極を形成すると共に、前記補助電極とは離間して第1電極、導電層を含む有機層、および第2電極をこの順に設けた有機発光素子を形成することと、前記第2電極を前記有機層の導電層を介して前記補助電極に電気的に接続させることとを含む表示装置の製造方法。
(17)前記補助電極および前記有機発光素子を基板上に形成し、前記導電層および第2電極は、前記基板に対して斜方蒸着を行うことにより形成する前記(16)に記載の表示装置の製造方法。
(18)表示装置を備え、前記表示装置は、第1電極、導電層を含む有機層、および第2電極をこの順に有する有機発光素子と、前記有機層の導電層を介して前記第2電極に電気的に接続された補助電極とを含む電子機器。
1,2,3…表示装置、1A…有機発光素子、10…駆動基板、11…TFT、12…第1電極、13,71…補助電極、14…画素間絶縁膜、15,25…有機層、16…第2電極、17…保護層、20…封止基板、S1〜S3…開口、14A,14B…傾斜面、72…遮蔽部材、73…柱状部材。

Claims (18)

  1. 第1電極、導電層を含む有機層、および第2電極をこの順に有する有機発光素子と、
    前記有機層の導電層を介して前記第2電極に電気的に接続された補助電極と
    を備えた表示装置。
  2. 複数の前記有機発光素子を有し、
    前記導電層および前記第2電極は前記複数の有機発光素子に共通して設けられている
    請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記導電層は、有機材料中にアルカリ金属またはアルカリ土類金属を含んでいる
    請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記有機層は前記導電層とともに発光層を含み、
    前記導電層は、前記発光層と前記第2電極との間の電子輸送層である
    請求項2に記載の表示装置。
  5. 前記第1電極と前記有機層との間に絶縁膜を有し、
    前記絶縁膜には、前記第1電極の表面を露出させる第1開口、および前記補助電極の表面を露出させる第2開口が設けられている
    請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記第1開口の径は、前記第1電極から前記第2電極に向かうに連れて大きくなり、
    前記第2開口の側壁は前記補助電極の表面に対して垂直である
    請求項5に記載の表示装置。
  7. 前記発光層は各々の前記有機発光素子毎に設けられている
    請求項5に記載の表示装置。
  8. 前記第2開口の側壁は、前記露出された補助電極の表面に対して鋭角をなす第1傾斜面と、前記第1傾斜面に対向すると共に前記露出された補助電極の表面に対して鈍角をなす第2傾斜面とを有する
    請求項5に記載の表示装置。
  9. 前記発光層は、前記複数の有機発光素子に共通して設けられている
    請求項8に記載の表示装置。
  10. 前記発光層は、前記第2開口の前記第1傾斜面の上端で途切れている
    請求項9に記載の表示装置。
  11. 前記電子輸送層は、前記第2開口により露出された前記補助電極の表面から前記第2傾斜面を介して前記第2開口と隣り合う前記第1開口まで連続して設けられている
    請求項10に記載の表示装置。
  12. 前記導電層は前記第1電極と前記第2電極との間で前記第2電極に接している
    請求項1に記載の表示装置。
  13. 更に、前記補助電極と離間して前記補助電極の少なくとも一部を覆う遮蔽部材を有する
    請求項1に記載の表示装置。
  14. 前記遮蔽部材と前記補助電極との間には柱状部材が設けられている
    請求項13に記載の表示装置。
  15. 前記遮蔽部材で覆われた部分の前記補助電極に、前記導電層が接している
    請求項13に記載の表示装置。
  16. 補助電極を形成すると共に、前記補助電極とは離間して、第1電極、導電層を含む有機層、および第2電極をこの順に設けた有機発光素子を形成することと、
    前記第2電極を前記有機層の導電層を介して前記補助電極に電気的に接続させることと
    を含む表示装置の製造方法。
  17. 前記補助電極および前記有機発光素子を基板上に形成し、
    前記導電層および第2電極は、前記基板に対して斜方蒸着を行うことにより形成する
    請求項16に記載の表示装置の製造方法。
  18. 表示装置を備え、
    前記表示装置は、
    第1電極、導電層を含む有機層、および第2電極をこの順に有する有機発光素子と、
    前記有機層の導電層を介して前記第2電極に電気的に接続された補助電極とを含む
    電子機器。
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