JP2015103151A - 画像処理装置、画像処理方法、固体撮像素子、及び、電子機器 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、固体撮像素子、及び、電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】鮮鋭かつジャギーの少ない画像を得ることができるようにする。
【解決手段】対象位置選択部は、画素値を補間する対象位置として入力画像上の画素位置を選択し、候補ライン設定部は、対象位置の近傍に、値が入った画素を含む候補ラインの組を2組以上設定し、重み値算出部は、対象位置と、候補ライン上の画素位置とが同じ模様上にあると期待される度合いに対応する重み値を計算し、方向分類部は、候補ライン上の各画素の重み値に応じて、対象位置の模様の方向に近い候補ラインの組を選択的に決定し、補間値算出部は、候補ライン上の各画素の重み値に応じて、対象位置の画素値を計算する。本技術は、例えば、画素値補間処理を実行する画像処理装置に適用することができる。
【選択図】図1

Description

本技術は、画像処理装置、画像処理方法、固体撮像素子、及び、電子機器に関し、特に、鮮鋭かつジャギーの少ない画像を得ることができるようにした画像処理装置、画像処理方法、固体撮像素子、及び、電子機器に関する。
従来から、画像の拡大時などに、画素値を補間する手法が用いられてきた。画素値補間を実現する単純な手法としては、ローパスフィルタを用いて補間対象位置の値を算出する手法があるが、この手法であると、補間結果にジャギーを生じさせやすい。また、ジャギー発現を防ぐために遮断周波数を低く設定すると、出力画像をぼかしてしまうことになる。
このような現象を解消するために、各種の手法が提案されている。例えば、補間処理により仮の値を得た後に、各対象位置について水平方向及び垂直方向への差分値により方向性を判定して、その方向へオペレータを重み付けることにより、ジャギーを低減させる手法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、補間後の画像に対して方向性に従った重み付けオペレータにより平滑化を行うものとして、方向性の判定を、対象位置に対して点対称となる位置同士の画素値の比較や、対象位置とそれらの画素値の比較により行う手法が提案されている(例えば特許文献2参照)。
また、ブロックマッチングを用い、補間用画素を決定する手法が知られている。例えば、I/P変換などへの応用を目的とした一方向へ画像を拡大する手法が提案されている(例えば特許文献3参照)。さらに、対象位置に対して適切な位置の画素値を重ね合わせることで、ジャギー発現を軽減する手法が提案されている(例えば特許文献4参照)。
特開2010−055410号公報 特許4626007号 特許4343255号 特開2012−234507号公報
このように、従来から、各種の手法が提案されているが、確実に、ジャギーの発生を低減するとともに、出力画像をぼかさないようにするための手法は確立されていない。
具体的には、特許文献1の手法では、各対象位置について水平方向及び垂直方向への差分値により方向を判定し、その方向へオペレータを重み付けることにより、ジャギーを低減するようにしているが、対応する模様の角度が限られるため、その精度に限界がある。
また、特許文献2の手法では、方向性の判定を、対象位置に対して点対称となる位置同士の画素値の比較や、対象位置とそれらの画素値の比較により行っているが、この手法の場合も対応できる角度が限られてしまい、さらに、補間後の画像を平滑化するため画がぼけやすくなってしまう。
特許文献3の手法は、対象位置に対し、点対称な位置同士の相似度を順次ブロックマッチングにより算出することで、対象位置と同じ模様上にある画素を探索し、それらの画素の平均で補間値を得るものであるが、対象位置における模様が拡大方向に近い急峻な角度を持っていた場合に、対応が困難になってしまう。
特許文献4の手法は、対象位置と同じ模様上に存在し、その対象位置のジャギーを効果的に打ち消す画素位置(ジャギー逆相位置)を探索するものである。この探索範囲は、多くの模様の角度に対応するように設定されている上に、原理的にジャギー逆相となりうる位置しか探索対象としていないため、計算コストを少なくできるが、補間画像上で重ね合わせを行うために、出力画像がぼけてしまう可能性があった。
本技術はこのような状況に鑑みてなされたものであり、確実に、ジャギーの発生を低減するとともに、出力画像をぼかさないようにすることで、鮮鋭かつジャギーの少ない画像を得ることができるようにするものである。
本技術の第1の側面の画像処理装置は、画素値を補間する対象位置として入力画像上の画素位置を選択する対象位置選択部と、前記対象位置の近傍に、値が入った画素を含む候補ラインの組を2組以上設定する候補ライン設定部と、前記対象位置と、前記候補ライン上の画素位置とが同じ模様上にあると期待される度合いに対応する重み値を計算する重み値算出部と、前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の模様の方向に近い候補ラインの組を選択的に決定する方向分類部と、前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の画素値を計算する第1の補間値算出部とを備える。
前記第1の補間値算出部は、前記候補ライン上の値が入っていない画素に、補間用の仮の画素値として前記候補ラインの延伸方向へ平滑化した補間値を設定してから、前記対象位置の画素値を計算することができる。
前記第1の補間値算出部は、前記対象位置の模様の方向に近い候補ライン上の画素のみを用い、前記対象位置の画素値を計算することができる。
前記第1の補間値算出部は、前記候補ラインの組ごとに補間値を計算することができ、前記候補ラインの組ごとに計算された補間値のうち、前記対象位置の模様の方向に近い候補ライン上の画素から計算された補間値を選択する補間値選択部をさらに設けることができる。
前記対象位置の模様の方向を勘案しない補間値を計算する第2の補間値算出部と、前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の模様を分類する模様分類部と、前記対象位置の模様の分類結果に従い、前記第1の補間値算出部により計算された補間値、又は、前記第2の補間値算出部により計算された補間値を選択する補間値選択部とをさらに設けることができる。
前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の模様を分類する模様分類部をさらに備え、前記第1の補間値算出部は、前記対象位置の模様の分類結果に応じて、補間値を計算することができる。
前記候補ライン設定部は、前記候補ラインを、組ごとに互いに平行に、かつ、組ごとに互いに前記対象位置に対して対称となるように設定することができる。
前記候補ライン設定部は、前記候補ラインの組を、直交するように設定することができる。
前記候補ライン設定部は、前記候補ラインを、前記対象位置を通るように設定することができる。
前記対象位置の模様の方向は、前記入力画像上の水平方向又は垂直方向であるようにすることができる。
前記入力画像は、水平方向又は垂直方向の少なくとも一方に拡大される画像であるようにすることができる。
前記入力画像は、所定の配列からなる色フィルタアレイを用いた固体撮像素子の出力値から得られる画像であるようにすることができる。
前記入力画像は、固体撮像素子の欠陥画素を含む画像であるようにすることができる。
本技術の第1の側面の画像処理装置は、独立した装置であってもよいし、1つの装置を構成している内部ブロックであってもよい。
本技術の第1の側面の画像処理方法は、上述した本技術の第1の側面の画像処理装置に対応する画像処理方法である。
本技術の第1の側面の画像処理装置及び画像処理方法においては、画素値を補間する対象位置として入力画像上の画素位置が選択され、前記対象位置の近傍に、値が入った画素を含む候補ラインの組が2組以上設定され、前記対象位置と、前記候補ライン上の画素位置とが同じ模様上にあると期待される度合いに対応する重み値が計算され、前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の模様の方向に近い候補ラインの組が選択的に決定され、前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の画素値が計算される。
本技術の第2の側面の固体撮像素子は、複数の色成分の各色成分に対応する画素を行列状に規則的に配置した画素アレイ部と、前記画素アレイ部からの画素信号に対し、所定の信号処理を行う信号処理部とを備え、前記信号処理部は、画素値を補間する対象位置として、前記画素アレイ部からの画素信号から得られる入力画像上の画素位置を選択する対象位置選択部と、前記対象位置の近傍に、値が入った画素を含む候補ラインの組を2組以上設定する候補ライン設定部と、前記対象位置と、前記候補ライン上の画素位置とが同じ模様上にあると期待される度合いに対応する重み値を計算する重み値算出部と、前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の模様の方向に近い候補ラインの組を選択的に決定する方向分類部と、前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の画素値を計算する補間値算出部とを備える。
本技術の第2の側面の固体撮像素子においては、画素値を補間する対象位置として入力画像上の画素位置が選択され、前記対象位置の近傍に、値が入った画素を含む候補ラインの組が2組以上設定され、前記対象位置と、前記候補ライン上の画素位置とが同じ模様上にあると期待される度合いに対応する重み値が計算され、前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の模様の方向に近い候補ラインの組が選択的に決定され、前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の画素値が計算される。
本技術の第3の側面の電子機器は、固体撮像素子と画像処理部とを備える電子機器において、前記固体撮像素子は、複数の色成分の各色成分に対応する画素を行列状に規則的に配置した画素アレイ部と、前記画素アレイ部からの画素信号に対し、所定の信号処理を行う信号処理部とを有し、前記画像処理部は、画素値を補間する対象位置として、前記固体撮像素子からの画素信号から得られる入力画像上の画素位置を選択する対象位置選択部と、前記対象位置の近傍に、値が入った画素を含む候補ラインの組を2組以上設定する候補ライン設定部と、前記対象位置と、前記候補ライン上の画素位置とが同じ模様上にあると期待される度合いに対応する重み値を計算する重み値算出部と、前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の模様の方向に近い候補ラインの組を選択的に決定する方向分類部と、前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の画素値を計算する補間値算出部とを有する。
本技術の第3の側面の電子機器においては、画素値を補間する対象位置として入力画像上の画素位置が選択され、前記対象位置の近傍に、値が入った画素を含む候補ラインの組が2組以上設定され、前記対象位置と、前記候補ライン上の画素位置とが同じ模様上にあると期待される度合いに対応する重み値が計算され、前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の模様の方向に近い候補ラインの組が選択的に決定され、前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の画素値が計算される。
本技術の第1の側面乃至第3の側面によれば、鮮鋭かつジャギーの少ない画像を得ることができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
第1実施形態における画像処理装置の構成を示す図である。 入力画像の拡大の様子を模式的に示した図である。 対象位置の選択例を示した図である。 候補ラインの設定例を示した図である。 候補位置の重み値計算の例を示した図である。 模様の方向に応じて平滑化された画素の例を示した図である。 本技術と従来における平滑化成分での補間を比較した図である。 第1実施形態における画素値補間処理の流れを説明するフローチャートである。 第1実施形態における画像処理装置の他の構成を示す図である。 第1実施形態における画素値補間処理の流れを説明するフローチャートである。 各組における候補ラインを傾斜させた場合を示した図である。 候補ラインが対象位置を通る場合を示した図である。 第2実施形態における画像処理装置の構成を示す図である。 模様の分類処理の詳細を説明する図である。 第2実施形態における画素値補間処理の流れを説明するフローチャートである。 第2実施形態における画像処理装置の他の構成を示す図である。 第2実施形態における画素値補間処理の流れを説明するフローチャートである。 第3実施形態におけるデモザイク処理を説明する図である。 第3実施形態におけるデモザイク処理を説明する図である。 第4実施形態における欠陥画素の画素値補間処理を説明する図である。 第5実施形態における固体撮像素子の構成を示す図である。 第5実施形態における固体撮像素子の構成を示す図である。 第5実施形態における固体撮像素子の構成を示す図である。 第5実施形態における固体撮像素子の構成を示す図である。 第5実施形態における固体撮像素子の構成を示す図である。 第6実施形態における電子機器の構成を示す図である。 第7実施形態におけるコンピュータの構成を示す図である。
以下、図面を参照しながら本技術の実施形態について説明する。ただし、以下の順にしたがって説明するものとする。
1.第1実施形態:基本形(対象位置の模様に近い方向への平滑化成分を用いた画素値補間処理)
2.第2実施形態:応用形(基本形+模様の分類処理)
3.第3実施形態:イメージセンサの出力値に対するデモザイク処理
4.第4実施形態:イメージセンサの欠陥画素の画素値補間処理
5.第5実施形態:固体撮像素子
6.第6実施形態:電子機器
7.第7実施形態:プログラム
<1.第1実施形態>
(画像処理装置の構成例)
図1は、第1実施形態における画像処理装置の構成を示す図である。
図1に示すように、画像処理装置10は、対象位置選択部101、候補ライン設定部102、重み値算出部103、方向分類部104、及び、補間値算出部105から構成される。
対象位置選択部101は、入力画像上の画素値を補間する対象の位置(以下、「対象位置」という)を選択する処理を行い、その処理結果を候補ライン設定部102に供給する。
候補ライン設定部102は、対象位置選択部101から供給される処理結果に基づいて、対象位置が選択された入力画像に対して候補ラインを設定する処理を行い、その処理結果を重み値算出部103に供給する。ここで、候補ラインとは、入力画像上の対象位置と同じ模様上にある画素位置を探索するために設定されるラインである。
重み値算出部103は、候補ライン設定部102から供給される処理結果に基づいて、候補ライン上の各画素位置について、対象位置と同じ模様上にあると期待される度合いに対応する重み値を計算する処理を行い、その処理結果を方向分類部104及び補間値算出部105に供給する。
方向分類部104は、重み値算出部103から供給される処理結果に基づいて、対象位置の模様の方向に近い候補ラインの組を選択的に決定する処理を行い、その処理結果を補間値算出部105に供給する。
補間値算出部105には、入力画像のほか、重み値算出部103と方向分類部104から処理結果がそれぞれ供給される。補間値算出部105は、それらの処理結果等に基づいて、対象位置の模様の方向に近い候補ライン上の画素のみを用い、対象位置の画素値を計算する処理を行い、その処理結果から得られる出力画像を後段に出力する。
(画像拡大の例)
図2は、入力画像の拡大の様子を模式的に示した図である。図2において、四角は画像を構成する画素を表しており、四角により表される画素のうち、斜線の模様が施された画素は、値が入っている画素(以下、「原画素」ともいう)を示し、それ以外の画素は、値が入っていない画素(以下、「空き画素」ともいう)を示している。なお、入力画像は、水平方向又は垂直方向の少なくとも一方に拡大されるものである。
図2において、図中の左側の入力画像を水平方向と垂直方向にそれぞれ2倍に拡大する場合、図中の右側の拡大後の画像は、原画素だけでなく、空き画素を含んでいるため、それらの空き画素を画素値補間により埋める必要がある。そこで、次に、図3乃至図7を参照して、図1の画像処理装置10により実行される画素値補間処理の一例として、入力画像を水平方向と垂直方向にそれぞれ2倍に拡大して、出力画像を生成する画像拡大処理を説明する。
図3は、入力画像を水平方向と垂直方向に2倍に拡大する場合において、画素値補間を行う前の状態を示している。図3において、7×17の四角は、入力画像の一部を構成する画素を表しているが、四角により表される画素のうち、斜線の模様が施された画素は原画素を示し、それ以外の画素は空き画素を示している。また、図3において、複数の画素をまたがって表された模様300は、出力画像において復元したい模様を表している。
対象位置選択部101は、補間対象となる対象位置として、図3の画像内に位置する特定の画素を、対象位置200として選択する。
対象位置選択部101により対象位置200が選択されると、図4に示すように、候補ライン設定部102は、候補ラインとして、対象位置200の近傍に、原画素を2つ以上含む候補ラインの組を、2組以上設定する。ここで、候補ラインの組とは、候補ラインを1本以上含む集合を表している。図4の設定例では、対象位置200の近傍に、4本の候補ラインL1乃至L4が設定されている。
すなわち、図4の設定例では、水平方向に延伸する2本の候補ラインL1,L2で構成される候補ラインの組と、垂直方向に延伸する候補ラインL3,L4で構成される候補ラインの組が設定されている。また、候補ラインは組ごとに互いに対象位置200に対して対称に設定される。また、詳細は後述するが、同一の組の候補ラインを平行かつ対象位置に対して対称に設定することで、後段の重み値算出部103において、各候補位置の「同じ模様上にあると期待される度合い」を、より正確に算出することができる。
候補ライン設定部102により候補ラインL1乃至L4が選択されると、重み値算出部103は、候補ライン上の各画素位置について、対象位置と同じ模様にあると期待される度合いを算出する。
この重み値の計算方法は、特に限定されるものではなく、例えば、SSD(Sum of Squared Difference)やSAD(Sum of Absolute Difference)など様々な手法を用いることが可能である。ここでは、上述した特許文献4の中で用いられている手法に基づいて、対象位置、候補位置、及び、対象位置に対して候補位置と対象な位置の3点のそれぞれを中心とするブロックの相似度から、下記の式(1)乃至(4)を用い、重みwΔpを計算することができる。
Figure 2015103151
Figure 2015103151
Figure 2015103151
Figure 2015103151
ただし、式(1)乃至(4)において、各文字記号は次の意味で用いられる。
p:画素位置
Δp:画素位置から候補位置へのベクトル
I(p):画素位置pにおける画素値
Ω:対象位置の小ブロックに属する画素集合
NΩ:小ブロックに属する画素数
k,σ+,σ-,σ0:定数
具体的には、図5に示すように、対象位置200に対して、候補位置203の重み値を計算する場合、対象位置200と候補位置203のブロック類似度がD2 +、対象位置200と候補位置204(対象位置200に対して候補位置203と点対称な位置)のブロック相似度がD2 -、候補位置203と候補位置204のブロック相似度がD2 0である。
ここで、候補画素が、値の入っていない空き画素である場合には、近傍の原画素平滑化などにより、本技術の手法で用いるための仮の画素値を設定する。このように対象位置200と、対象位置200に対して点対称な2つの候補位置203,204の相似度を用いることで、重み値の計算用の仮の補間平面にジャギーが生じていた場合でも、ジャギーの影響を少なくして重み値の計算を行うことができる。
重み値算出部103により重み値が計算されると、方向分類部104は、重み値の総和を候補ラインの組ごとに比較して、模様の方向に最も近い候補ラインの組を選択的に決定する。この画像拡大処理の例では、対象位置の模様が水平方向と垂直方向のいずれの方向に近いかにより分類されることになる。上述した重み値は、同一の模様上にあると期待されるほど、高い値となるため、模様の総和が大きい方向が模様の方向に近いものとして分類される。
方向分類部104により方向が分類されると、補間値算出部105は、対象位置の模様の方向に近い候補ラインの組の画素のみを用いて、各候補画素の重み値に基づいて、補間値を計算する。ここで、候補ライン上の空き画素には、本技術の手法用の仮の画素値として、候補ラインの延伸方向へ平滑化した補間値を設定する。例えば、図6に示すように、対称位置200の模様の方向に近い候補ラインの組が水平方向のものであると分類された場合には、画素206のように、水平方向の平滑化成分が与えられることになる。これにより、補間値算出用に用いられる画素に、模様をぼかす方向の平滑化成分(図6の例の場合は垂直方向の平滑化成分)が含まれないようにすることができる。
図7は、対象位置の補間値算出に用いられる候補画素のうち、重みが大きい画素を示した図である。ただし、図7においては比較のため、上述した特許文献4の手法を適用した第1ケース(図7A)と、本技術の手法を適用した第2ケース(図7B)の2つのケースを示している。ただし、第1ケースでは、特定の画素が対象位置207として選択されている。また、複数の画素にまたがって表された模様301は、出力画像において復元したい模様であって、模様300と同様の模様である。
特許文献4の手法を適用した第1ケースにおいては、対象位置207の上下1ラインから特定の画素(図7Aの画素208乃至210と画素211乃至213)を補間用画素として、補間用画素値を取得する。これらの値は、近傍画素からの補間値であるため、対象位置207の位相の関係からこれらの補間値は垂直方向の平滑化成分を含んだものとなる。したがって、第1のケースにおいては、入力画像の拡大した結果得られる出力画像では、垂直方向、つまり、模様301と直交する方向にぼける可能性がある。
一方、本技術の手法を適用した第2ケースにおいては、対象位置200の近傍に存在する原画素(例えば、図7Bの画素215,217と画素218,220)又は水平方向の平滑化成分の画素(例えば、図7Bの画素216,219)から、補間値を計算する。すなわち、第2ケースにおいては、模様300は水平方向に近い模様であるため、補間値の算出に垂直方向の平滑化成分を含めると、その結果得られる出力画像にぼけが生じることになるため、対象位置200の近傍の原画素又は水平方向の平滑化成分の画素のみから補間値を計算するようにしている。したがって、第2ケースにおいては、入力画像を拡大した結果得られる出力画像では、垂直方向、つまり、模様300と直交する方向のぼけを低減することができる。
すなわち、出力画像において、模様に直交する方向へのぼけは目立つため、好ましくない。このため、本技術の手法では、候補ライン上の画素値を、原画素、又は、候補ラインの方向への平滑化成分のみで構成されるようにしている。また、候補ラインの延伸方向への平滑化成分を計算する必要があることから、本技術の手法では、原画素を2つ以上含むことを、候補ラインの条件としている。
(画素値補間処理)
次に、図8のフローチャートを参照して、図1の画像処理装置10により実行される画素値補間処理の流れについて説明する。
ステップS101において、対象位置選択部101は、入力画像上の画素位置を、対象位置として選択する。
ステップS102において、候補ライン設定部102は、入力画像上の対象位置の近傍に、候補ラインの組を2組以上設定する。この候補ラインの設定処理においては、値が入っている原画素を2つ以上含む候補ラインの組が2組以上設定される。
ステップS103において、重み値算出部103は、候補ライン上の画素位置を選択する。
ステップS104において、重み値算出部103は、ステップS103の処理で選択した画素位置について、対象位置と同じ模様上にあると期待される度合いに対応する重み値を計算する。
ステップS105において、重み値算出部103は、候補ライン上の全ての画素位置について重み値を計算したかどうかを判定する。ステップS105において、候補ライン上の全ての画素位置の重みを計算していないと判定された場合、処理はステップS103に戻り、上述した処理が繰り返される。
そして、ステップS103乃至S105の処理が繰り返されることで、候補ライン上の全ての画素位置の重みの計算が完了し、ステップS105において、候補ライン上の全ての画素位置の重みを計算したと判定された場合、処理はステップS106に進められる。
ステップS106において、方向分類部104は、ステップS103,S104の処理が繰り返されることで計算された重み値の総和に基づいて、対象位置の模様の方向に近い候補ラインの組を選択的に決定する。ここでは、例えば、対象位置の模様が、水平方向と垂直方向のいずれに近いかにより分類されることになる。
ステップS107において、補間値算出部105は、ステップS106の処理で分類された対象位置の模様の方向に近い候補ライン上の画素のみを用い、対象位置の画素値を計算する。
ステップS108においては、ステップS101の処理によって全ての画素を対象位置として選択したかどうかが判定される。ステップS108において、全ての画素を対象位置として選択していないと判定された場合、処理はステップS101に戻り、上述した処理が繰り返される。
そして、ステップS101乃至S108の処理が繰り返されることで、ステップS101の処理によって全ての画素が対象位置として選択され、その対象位置の補間値が計算されて、ステップS108において、全ての画素を対象位置として選択したと判定された場合、処理はステップS109に進められる。
ステップS109においては、各対象位置の補間値に従い、出力画像が生成される。ステップS109の処理によって出力画像が生成されると、図8の画素値補間処理は終了する。
以上、図1の画像処理装置10により実行される画素値補間処理について説明した。図8の画素値補間処理においては、対象位置の模様の方向に近い候補ライン上の画素であって、原画素又は模様に近い方向への平滑化成分の画素を用い、対象位置の画素値が計算される。
これにより、対象位置の模様の方向性を勘案しない平滑化成分を与える画素値補間処理と比べて、模様を直交する方向にぼかしにくく、鮮鋭かつジャギーの少ない出力画像を得ることができる。また、画素値補間処理を適用した後に平滑化処理を適用する手法と比較して、本技術の手法では直接、補間値を計算する点においても、出力画像をぼかしにくい。さらに、候補ラインの組を複数設定することで、より少ないコストで多くの模様の角度を探索することができる。
<第1実施形態の変形例>
(画像処理装置の構成例)
図9は、第1実施形態における画像処理装置の他の構成を示す図である。
図9に示すように、画像処理装置10は、対象位置選択部101、候補ライン設定部102、重み値算出部103、方向分類部104、補間値算出部105、及び、補間値選択部106から構成される。
図9の画像処理装置10においては、図1の画像処理装置10と比較して、補間値選択部106が新たに設けられている。図9において、対象位置選択部101乃至方向分類部104は、図1の対象位置選択部101乃至方向分類部104と同様の処理を行う。
補間値算出部105には、入力画像のほか、重み値算出部103から処理結果が供給される。補間値算出部105は、重み値算出部103から処理結果等に基づいて、候補ラインの組ごとに補間値を計算する処理を行い、その処理結果を補間値選択部106に供給する。
補間値選択部106には、方向分類部104と補間値算出部105から処理結果がそれぞれ供給される。補間値選択部106は、候補ラインの組ごとの補間値の計算結果の中から、対象位置の模様に近い候補ラインの補間値の計算結果を選択する処理を行い、その処理結果から得られる出力画像を後段に出力する。
(画素値補間処理)
次に、図10のフローチャートを参照して、図9の画像処理装置10により実行される画素値補間処理の流れについて説明する。
ステップS121乃至S125においては、図8のステップS101乃至S105と同様に、対象位置に対する候補ラインが設定され、候補ライン上の全ての画素位置の重み値が計算される。
ステップS126において、補間値算出部105は、ステップS123,S124の処理が繰り返されることで計算された重み値の総和に基づいて、候補ラインの組ごとに補間値を計算する。
ステップS127において、方向分類部104は、ステップS123,S124の処理が繰り返されることで計算された重み値の総和に基づいて、対象位置の模様の方向に近い候補ラインの組を選択的に決定する。
ステップS128において、補間値選択部106は、ステップS127の処理結果に従い、ステップS126の処理で計算された候補ラインの組ごとの補間値の計算結果の中から、対象位置の模様に近い候補ラインの補間値の計算結果を選択する。
ステップS129においては、図8のステップS108と同様に、ステップS121の処理によって全ての画素を対象位置として選択したかどうかが判定され、全ての画素を対象位置として選択していないと判定された場合、処理はステップS121に戻り、上述した処理が繰り返される。
そして、ステップS121乃至S129の処理が繰り返されることで、ステップS121の処理によって全ての画素が対象位置として選択され、その対象位置の補間値が選択され、ステップS129において、全ての画素を対象位置として選択したと判定された場合、処理はステップS130に進められる。
ステップS130においては、各対象位置の補間値に従い、出力画像が生成される。ステップS130の処理によって出力画像が生成されると、図10の画素値補間処理は終了する。
以上、図9の画像処理装置10により実行される画素値補間処理について説明した。図10の画素値補間処理においては、候補ラインの組ごとの補間値が計算され、それらの組ごとの補間値の計算結果の中から、対象位置の模様に近い候補ラインの補間値の計算結果が選択される。これにより、対象位置の模様の方向性を勘案しない平滑化成分を与える画素値補間処理と比べて、模様を直交する方向にぼかしにくく、鮮鋭かつジャギーの少ない出力画像を得ることができる。
(候補ラインの設定処理における他の設定例)
上述した図8のステップS102や、図10のステップS122の候補ラインの設定処理においては、図4に示したように、候補ラインの組を水平方向と垂直方向にそれぞれ伸ばしていたが、その方向に制限はない。
例えば、図4において、図中の水平方向をX軸とし、図中の水平方向をY軸とした場合に、候補ラインL1,L2を45度の方向に傾ける一方、候補ラインL3,L4を135度の方向に傾けるなど、それらの候補ラインを任意の方向に傾けることができる。また、候補ラインの組の数は、上述した説明では2組であるとしたが、2組に限らず、例えば、水平方向、垂直方向、45度の方向、及び、135度の方向の4方向へ方向ごとに候補ラインの組を4組設定するなど、任意の組の数を設定することができる。
また、候補ラインの設定処理においては、対象位置を通る候補ラインが設定されるようにしてもよい。例えば、図11では、図中の水平方向をX軸とし、図中の水平方向をY軸とした場合に、対象位置221に対して、45度の方向に延伸する2本の候補ラインL5,L6で構成される候補ラインの組と、135度の方向に延伸する2本の候補ラインL7,L8で構成される候補ラインの組が設定されている。
これに対して、図12では、対象位置222を通る候補ラインを追加した場合の例を示しており、同一の方向に延伸する3本の候補ラインL9乃至L11と、候補ラインL12乃至L14がそれぞれ、候補ラインの組となるものとする。この例では、候補ラインL9乃至L11の組のうち、候補ラインL10が対象位置222を通り、候補ラインL12乃至L14の組のうち、候補ラインL13が対象位置222を通っている。
このように、対象位置222を通る候補ラインL10,L13を設定することで、模様(例えば、図3の模様300)の角度が、45度又は135度の傾きとなる場合でも対応することが可能となる。
<2.第2実施形態>
(画像処理装置の構成例)
図13は、第2実施形態における画像処理装置の構成を示す図である。
図13に示すように、画像処理装置10は、対象位置選択部101、候補ライン設定部102、重み値算出部103、方向分類部104、第1の補間値算出部105−1、第2の補間値算出部105−2、補間値選択部106、及び、模様分類部107から構成される。
図13の画像処理装置10においては、図1の画像処理装置10と比較して、補間値算出部105の代わりに、第1の補間値算出部105−1と第2の補間値算出部105−2が設けられ、さらに、補間値選択部106と模様分類部107が新たに設けられている。図13において、対象位置選択部101乃至方向分類部104は、図1の対象位置選択部101乃至方向分類部104と同様の処理を行う。
第1の補間値算出部105−1には、入力画像のほか、重み値算出部103と方向分類部104から処理結果がそれぞれ供給される。第1の補間値算出部105−1は、それらの処理結果等に基づいて、対象位置の模様の方向に近い候補ライン上の画素のみを用い、対象位置の画素値を計算する処理を行い、その処理結果を補間値選択部106に供給する。なお、以下、この補間値算出処理で得られる補間値を、「補間値1」と称する。
第2の補間値算出部105−2には、入力画像のほか、重み値算出部103と方向分類部104から処理結果がそれぞれ供給される。第2の補間値算出部105−2は、それらの処理結果等に基づいて、例えばローパスフィルタによる平滑化処理(等方的なフィルタ処理)を行い、その処理結果を補間値選択部106に供給する。なお、以下、この補間値算出処理で得られる補間値を、「補間値2」と称する。
模様分類部107には、対象位置選択部101と重み値算出部103から処理結果がそれぞれ供給される。模様分類部107は、それらの処理結果に基づいて、候補ライン上の各画素の重み値を用い、対象位置の模様を分類する処理を行い、その処理結果を補間値選択部106に供給する。
補間値選択部106には、第1の補間値算出部105−1、第2の補間値算出部105−2、及び、模様分類部107から処理結果がそれぞれ供給される。補間値選択部106は、模様分類部107からの処理結果に基づいて、対象位置の模様がエッジ部領域であるかどうかを判定する。補間値選択部106は、当該判定結果に従い、対象位置がエッジ部領域である場合、第1の補間値算出部105−1から供給される補間値1を選択し、対象位置が平坦領域である場合、第2の補間値算出部105−2から供給される補間値2を選択する。このようにして選択される補間値を用い、出力画像が生成され、後段に出力される。
(模様の分類処理)
次に、図13の模様分類部107による模様の分類処理の詳細について説明する。
模様分類部107による模様の分類処理では、候補ライン上の各画素の重み値を用い、対象位置の模様を分類する。図14に示すように、2組の候補ラインのうち、一方の組(候補ラインL15,L16)が水平方向に延伸し、他方の組(候補ラインL17,L18)が垂直方向に延伸している場合において、水平方向の重み値の総和をSh、垂直方向の重み値の総和をSvとする。ここで、例えば、閾値thをあらかじめ定めておくことで、|Sv−Sh|<thとなる場合には、対象位置が平坦な模様である一方、|Sv−Sh|≧thとなる場合には、対象位置がエッジ部にある領域であると判定することができる。
そして、図13の構成において、補間値選択部106は、模様分類部107による模様の分類結果に従い、対象位置がエッジ部領域である場合には、第1の補間値算出部105−1により計算された補間値1を出力し、対象位置が平坦領域である場合には、第2の補間値算出部105−2により計算された補間値2を出力するようにする。このように、エッジ部領域と平坦領域を分類して補正値を出力することで、エッジ部領域は鮮鋭な出力となり、平坦領域は平均化によりノイズリダクション効果を伴った出力が得られる。
なお、図13の構成においては、第1の補間値算出部105−1と第2の補間値算出部105−2に限らず、補間値算出部を3つ以上並列に設定して、補間値選択部106によって、それらの補間値算出部により計算された補間値の中から、適切な補間値を選択するようにしてもよい。
(画素値補間処理)
次に、図15のフローチャートを参照して、図13の画像処理装置10により実行される画素値補間処理の流れについて説明する。
ステップS141乃至S145においては、図8のステップS101乃至S105と同様に、対象位置に対する候補ラインが設定され、候補ライン上の全ての画素位置の重み値が計算される。
ステップS146において、方向分類部104は、ステップS143,S144の処理が繰り返されることで計算された重み値の総和に基づいて、対象位置の模様の方向に近い候補ラインの組を選択的に決定する。
ステップS147において、第1の補間値算出部105−1は、対象位置の模様の方向に近い候補ライン上の画素のみを用い、補間値1としてエッジの方向に沿った補間値を計算する。
ステップS148において、第2の補間値算出部105−2は、ローパスフィルタによる平滑化処理を行い、補間値2として模様の方向を勘案しない補間値を計算する。
ステップS149において、模様分類部107は、候補ライン上の各画素の重み値を用い、対象位置の模様の種類を分類する。
ステップS150において、模様分類部107は、対象位置の模様はエッジであるかどうかを判定する。ステップS150において、対象位置の模様はエッジであると判定された場合、処理はステップS151に進められる。ステップS151において、補間値選択部106は、補間値1及び補間値2のうち、補間値として補間値1を選択する。
一方、ステップS150において、対象位置の模様はエッジではない、すなわち、平坦な模様であると判定された場合、処理はステップS152に進められる。ステップS152において、補間値選択部106は、補間値1及び補間値2のうち、補間値として補間値2を選択する。
ステップS151,S152の処理によって、補間値として補間値1又は補間値2が選択されると、処理はステップS153に進められる。
ステップS153においては、図8のステップS108と同様に、ステップS141の処理によって全ての画素を対象位置として選択したかどうかが判定され、全ての画素を対象位置として選択していないと判定された場合、処理はステップS141に戻り、上述した処理が繰り返される。
そして、ステップS141乃至S153の処理が繰り返されることで、ステップS141の処理によって全ての画素が対象位置として選択され、その対象位置の補間値が選択され、ステップS153において、全ての画素を対象位置として選択したと判定された場合、処理はステップS154に進められる。
ステップS154においては、各対象位置の補間値に従い、出力画像が生成される。ステップS154の処理によって出力画像が生成されると、図15の画素値補間処理は終了する。
以上、図13の画像処理装置10により実行される画素値補間処理について説明した。図15の画素値補間処理においては、対象位置の模様に応じて、エッジの方向に沿った補間値1と、模様の方向を勘案しない補間値2が選択的に適用される。これにより、対象位置の模様の方向性を勘案しない平滑化成分を与える画素値補間処理と比べて、エッジ部領域は鮮鋭な出力となり、平坦領域は平均化によりノイズリダクション効果を伴った出力が得られる。
<第2実施形態の変形例>
図13の画像処理装置10においては、第1の補間値算出部105−1と第2の補間値算出部105−2によって2つの補間値を計算して、後段の模様分類部107によって、模様の分類結果に応じて、2つの補間値のうち、いずれか一方の補間値を選択している。しかしながら、模様分類部107による模様の分類処理を先に行い、その模様の分類結果に応じた補間値を1つだけ計算するという構成を採用することができる。そこで、次に、図16及び図17を参照して、そのような構成を採用した場合について説明する。
(画像処理装置の構成例)
図16は、第2実施形態における画像処理装置の他の構成を示す図である。
図16に示すように、画像処理装置10は、対象位置選択部101、候補ライン設定部102、重み値算出部103、方向分類部104、補間値算出部105、及び、模様分類部107から構成される。
図16の画像処理装置10においては、図1の画像処理装置10と比較して、模様分類部107が新たに設けられている。図16において、対象位置選択部101乃至重み値算出部103は、図1の対象位置選択部101乃至重み値算出部103と同様の処理を行う。
模様分類部107には、対象位置選択部101と重み値算出部103から処理結果がそれぞれ供給される。模様分類部107は、それらの処理結果に基づいて、候補ライン上の各画素の重み値を用い、対象位置の模様を分類する処理を行い、その処理結果を方向分類部104及び補間値算出部105に供給する。
方向分類部104には、重み値算出部103と模様分類部107からの処理結果がそれぞれ供給される。方向分類部104は、対象位置がエッジ部領域である場合、重み値算出部103から供給される処理結果に基づいて、対象位置の模様の方向に近い候補ラインの組を選択的に決定する処理を行い、その処理結果を補間値算出部105に供給する。
補間値算出部105には、入力画像のほか、重み値算出部103、方向分類部104、及び、模様分類部107から処理結果がそれぞれ供給される。補間値算出部105は、対象位置がエッジ部領域である場合、対象位置の模様の方向に近い候補ライン上の画素のみを用い、対象位置の画素値を計算する処理を行う。また、補間値算出部105は、対象位置が平坦領域である場合、例えばローパスフィルタによる平滑化処理を行う。これにより得られる出力画像は、後段に出力される。
(画素値補間処理)
次に、図17のフローチャートを参照して、図16の画像処理装置10により実行される画素値補間処理の流れについて説明する。
ステップS181乃至S185においては、図8のステップS101乃至S105と同様に、対象位置に対する候補ラインが設定され、候補ライン上の全ての画素位置の重み値が計算される。
ステップS186において、模様分類部107は、候補ライン上の各画素の重み値を用い、対象位置の模様の種類を分類する。
ステップS187において、模様分類部107は、対象位置の模様はエッジであるかどうかを判定する。ステップS187において、対象位置の模様はエッジであると判定された場合、処理はステップS188に進められる。
ステップS188において、方向分類部104は、ステップS183,S184の処理が繰り返されることで計算された重み値の総和に基づいて、対象位置の模様の方向に近い候補ラインの組を選択的に決定する。
ステップS189において、補間値算出部105は、対象位置の模様の方向に近い候補ライン上の画素のみを用い、エッジの方向に沿った補間値を計算する。
一方、ステップS187において、対象位置の模様はエッジではないと判定された場合、処理はステップS190に進められる。ステップS190において、補間値算出部105は、ローパスフィルタによる平滑化処理を行い、模様の方向を勘案しない補間値を計算する。
ステップS189,S190の処理によって、補間値が計算されると、処理はステップS191に進められる。
ステップS191においては、図8のステップS108と同様に、ステップS181の処理によって全ての画素を対象位置として選択したかどうかが判定され、全ての画素を対象位置として選択していないと判定された場合、処理はステップS181に戻り、上述した処理が繰り返される。
そして、ステップS181乃至S191の処理が繰り返されることで、ステップS181の処理によって全ての画素が対象位置として選択され、その対象位置の補間値が選択され、ステップS191において、全ての画素を対象位置として選択したと判定された場合、処理はステップS192に進められる。
ステップS192においては、各対象位置の補間値に従い、出力画像が生成される。ステップS192の処理によって出力画像が生成されると、図17の画素値補間処理は終了する。
以上、図16の画像処理装置10により実行される画素値補間処理について説明した。図17の画素値補間処理においては、対象位置の模様に応じて、エッジの方向に沿った補間値、又は、模様の方向を勘案しない補間値が選択的に適用される。これにより、対象位置の模様の方向性を勘案しない平滑化成分を与える画素値補間処理と比べて、エッジ部領域は鮮鋭な出力となり、平坦領域は平均化によりノイズリダクション効果を伴った出力が得られる。
<3.第3実施形態>
上述した第1実施形態と第2実施形態においては、本技術の画素値補間処理を、入力画像の拡大処理に用いた場合について説明したが、それ以外の処理に適用することができる。このような適用例として、例えば、撮像装置におけるデモザイク処理がある。図18Aに示すように、ベイヤー配列の色フィルタアレイを用いたイメージセンサにおいては、G(緑)の色フィルタが市松状に配され、残った部分にR(赤)と、B(青)の色フィルタが一列ごとに交互に配されている。
画像処理装置10に入力される入力画像は、例えば、ベイヤー配列の色フィルタアレイが用いられたイメージセンサの出力値により構成される画像とされる。すなわち、入力画像は、イメージセンサから出力される信号に対応する画像となる。
したがって、図18Bに示すように、入力画像ではRの色フィルタが配置された画素からは、R成分の画素信号は得られるが、G成分及びB成分の画素信号は得られない。同様に、図18Cに示すように、Gの画素からは、G成分の画素信号のみが得られ、R成分及びB成分の画素信号は得られず、図18Dに示すように、Bの画素からは、B成分の画素信号のみが得られ、R成分及びG成分の画素信号は得られない。
そのため、画像処理装置10においては、イメージセンサから出力される画素信号に対し、本技術の画素値補間処理を適用して、色ごとに空き画素への画素値補間を行うことで、R画素の画素信号、G画像の画素信号、及び、B画像の画素信号がそれぞれ求められ、出力画像として生成される。
なお、図18では、色フィルタアレイとして、ベイヤー配列の色フィルタアレイが用いられる例を説明したが、図19に示すように、ベイヤー配列以外の色フィルタアレイが用いられるようにしてもよい。図19Aと図19Bに示している2つの画素配列は、共にHDR(High Dynamic Range)撮影に適したイメージセンサの画素配列の一例である。
図19に示すように、R,G,Bの3種類の色フィルタアレイが配されているが、それぞれの色について、露光時間が長短の2種類存在している。図19では、その露光時間の違いを、画素ごとに付している文字の末尾で表しており、末尾が「l」となる場合は長時間露光する画素を示し、末尾が「s」となる場合は短時間露光する画素を示している。
画像処理装置10においては、この種の色フィルタアレイが用いられたイメージセンサから出力される画素信号に対し、本技術の画素値補間処理を適用して、長時間露光と短時間露光の露光時間別にデモザイク処理を行うことで、露光時間の異なる2種類の出力画像が生成される。そして、長時間露光の出力画像と、短時間露光の出力画像を合成することで、ダイナミックレンジの広い出力画像を得ることができる。
<第3実施形態の変形例>
上述した説明では、全ての画素について画素値補間処理を適用する例を説明したが、一部の画素にのみ、画素値補間処理が適用されるようにしてもよい。例えば、図18に示したベイヤー配列の場合、G成分が、R成分やB成分に比べて、多く配置されている。このような場合、他の成分と比べて密に配置されているG成分の画素について、本技術の画素値補間処理を適用する一方、G成分と比べて疎となるR成分やB成分の画素については、例えば、ローパスフィルタによる画素値補間処理を施した後に、さらに最密色となるG成分の画素の高周波をのせる相関処理を施すことで、全色についての画素値の補間を行うことができる。
<4.第4実施形態>
また、本技術の画素値補間処理は、第1実施形態乃至第3実施形態で説明した入力画像の拡大処理やデモザイク処理のほか、例えば、イメージセンサの欠陥画素の画素値補間に用いることもできる。図20は、画素面内に、欠陥画素224が存在している例を示している。この例の場合、欠陥画素224を対象位置とし、さらに、水平方向の候補ラインL19,L20の組と、垂直方向の候補ラインL21,L22の組を設定して、上述した本技術の画素値補間処理を適用することで、欠陥画素224の画素値の補間を行うことができる。
<5.第5実施形態>
図21乃至図25は、本技術を適用した固体撮像素子の構成例を示す図である。
図21において、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ700は、画素領域711と回路領域712とが同一の基板上に形成された単位画素710が行列状に2次元配置された画素アレイ部と、周辺回路部を有する構成となっている。画素アレイ部に配置された各単位画素710は、入射光量に応じた電荷量の電荷を発生して内部に蓄積する光電変換素子を有している。
周辺回路部は、画素アレイ部の画素列ごとに、選択行の各単位画素から垂直信号線を通して伝送される画素信号を、デジタル信号に変換するAD(Analog Digital)変換機能などを有する。また、周辺回路部は、図1等の画像処理装置10の機能を有しており、例えば、画素アレイ部から出力される信号(入力画像)に対して、第3実施形態におけるデモザイク処理を行うことができる。
なお、図22に示すように、画素領域720と回路領域721とが積層された積層構造からなるCMOSイメージセンサ700において、周辺回路部が、図1等の画像処理装置10の機能を有するようにしてもよい。
また、図23乃至図25に示すように、CMOSイメージセンサ700に接続されたDSP(Digital Signal Processor)回路が、図1等の画像処理装置10の機能を有するようにしてもよい。具体的には、図23の構成では、CMOSイメージセンサ700の後段に接続されたDSP回路部731内で各種の信号処理や第3実施形態におけるデモザイク処理等が行われる。また、図24の構成では、CMOSイメージセンサ700から出力される信号に対して、DSP回路部743が、第3実施形態におけるデモザイク処理等を行うことになる。さらに、図25の構成では、積層構造からなるCMOSイメージセンサ700から出力される信号に対して、DSP回路部752が、第3実施形態におけるデモザイク処理等を行うことになる。
なお、CMOSイメージセンサ700は、固体撮像素子の一例であり、CCD(Charge Coupled Device)等の他の固体撮像素子を用いるようにしてもよい。
<6.第6実施形態>
図26は、本技術を適用した電子機器の構成例を示す図である。
図26に示すように、電子機器800は、レンズ群などからなる光学部801、固体撮像素子802、及び、カメラ信号処理回路であるDSP回路803を備える。また、電子機器800は、フレームメモリ804、表示部805、記録部806、操作部807、及び、電源部808も備える。DSP回路803、フレームメモリ804、表示部805、記録部806、操作部807、及び、電源部808は、バスライン809を介して相互に接続されている。
光学部801は、被写体からの入射光(像光)を取り込んで固体撮像素子802の撮像面上に結像する。固体撮像素子802は、光学部801によって撮像面上に結像された入射光の光量を画素単位で電気信号に変換して画素信号として出力する。この固体撮像素子802として、第5実施形態におけるCMOSイメージセンサ700等の固体撮像素子を用いることができる。この場合、DSP回路803は、第5実施形態におけるDSP回路部731(図23)、DSP回路部743(図24)、又は、DSP回路部752(図25)等に相当するものである。
表示部805は、例えば、液晶パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネル等のパネル型表示装置からなり、固体撮像素子802で撮像された動画又は静止画を表示する。記録部806は、固体撮像素子802で撮像された動画又は静止画のデータを、半導体メモリ等の記録媒体に記録する。
操作部807は、ユーザの操作に応じて、電子機器800が有する各種の機能についての操作を指示する。電源部808は、DSP回路803、フレームメモリ804、表示部805、記録部806、及び、操作部807などが動作するための電力を、これら供給対象に対して適宜供給する。
<7.第7実施形態>
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
図27は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータ900において、CPU(Central Processing Unit)901,ROM(Read Only Memory)902,RAM(Random Access Memory)903は、バス904により相互に接続されている。バス904には、さらに、入出力インタフェース910が接続されている。入出力インタフェース910には、入力部911、出力部912、記録部913、通信部914、及び、ドライブ915が接続されている。
入力部911は、キーボード、マウス、マイクロフォンなどよりなる。出力部912は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記録部913は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部914は、ネットワークインタフェースなどよりなる。ドライブ915は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブルメディア921を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータ900では、CPU901が、例えば、記録部913に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース910及びバス904を介して、RAM903にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ900(CPU901)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア921に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線又は無線の伝送媒体を介して提供することができる。コンピュータ900では、プログラムは、リムーバブルメディア921をドライブ915に装着することにより、入出力インタフェース910を介して、記録部913にインストールすることができる。また、プログラムは、有線又は無線の伝送媒体を介して、通信部914で受信し、記録部913にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM902や記録部913に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータ900が実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
ここで、本明細書において、コンピュータ900に各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。また、プログラムは、1のコンピュータにより処理されるものであってもよいし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであってもよい。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであってもよい。
さらに、本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、すべての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、及び、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれも、システムである。
なお、本技術の実施形態は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。例えば、本技術は、1つの機能を、ネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
なお、本技術は、以下のような構成をとることができる。
(1)
画素値を補間する対象位置として入力画像上の画素位置を選択する対象位置選択部と、
前記対象位置の近傍に、値が入った画素を含む候補ラインの組を2組以上設定する候補ライン設定部と、
前記対象位置と、前記候補ライン上の画素位置とが同じ模様上にあると期待される度合いに対応する重み値を計算する重み値算出部と、
前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の模様の方向に近い候補ラインの組を選択的に決定する方向分類部と、
前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の画素値を計算する第1の補間値算出部と
を備える画像処理装置。
(2)
前記第1の補間値算出部は、前記候補ライン上の値が入っていない画素に、補間用の仮の画素値として前記候補ラインの延伸方向へ平滑化した補間値を設定してから、前記対象位置の画素値を計算する
(1)に記載の画像処理装置。
(3)
前記第1の補間値算出部は、前記対象位置の模様の方向に近い候補ライン上の画素のみを用い、前記対象位置の画素値を計算する
(2)に記載の画像処理装置。
(4)
前記第1の補間値算出部は、前記候補ラインの組ごとに補間値を計算し、
前記候補ラインの組ごとに計算された補間値のうち、前記対象位置の模様の方向に近い候補ライン上の画素から計算された補間値を選択する補間値選択部をさらに備える
(2)に記載の画像処理装置。
(5)
前記対象位置の模様の方向を勘案しない補間値を計算する第2の補間値算出部と、
前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の模様を分類する模様分類部と、
前記対象位置の模様の分類結果に従い、前記第1の補間値算出部により計算された補間値、又は、前記第2の補間値算出部により計算された補間値を選択する補間値選択部と
をさらに備える(1)に記載の画像処理装置。
(6)
前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の模様を分類する模様分類部をさらに備え、
前記第1の補間値算出部は、前記対象位置の模様の分類結果に応じて、補間値を計算する
(1)に記載の画像処理装置。
(7)
前記候補ライン設定部は、前記候補ラインを、組ごとに互いに平行に、かつ、組ごとに互いに前記対象位置に対して対称となるように設定する
(1)乃至(6)のいずれか一項に記載の画像処理装置。
(8)
前記候補ライン設定部は、前記候補ラインの組を、直交するように設定する
(1)乃至(7)のいずれか一項に記載の画像処理装置。
(9)
前記候補ライン設定部は、前記候補ラインを、前記対象位置を通るように設定する
(8)に記載の画像処理装置。
(10)
前記対象位置の模様の方向は、前記入力画像上の水平方向又は垂直方向である
(1)乃至(9)のいずれか一項に記載の画像処理装置。
(11)
前記入力画像は、水平方向又は垂直方向の少なくとも一方に拡大される画像である
(1)乃至(10)のいずれか一項に記載の画像処理装置。
(12)
前記入力画像は、所定の配列からなる色フィルタアレイを用いた固体撮像素子の出力値から得られる画像である
(1)乃至(10)のいずれか一項に記載の画像処理装置。
(13)
前記入力画像は、固体撮像素子の欠陥画素を含む画像である
(1)乃至(10)のいずれか一項に記載の画像処理装置。
(14)
画像処理装置の画像処理方法において、
前記画像処理装置が、
画素値を補間する対象位置として入力画像上の画素位置を選択し、
前記対象位置の近傍に、値が入った画素を含む候補ラインの組を2組以上設定し、
前記対象位置と、前記候補ライン上の画素位置とが同じ模様上にあると期待される度合いに対応する重み値を計算し、
前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の模様の方向に近い候補ラインの組を選択的に決定し、
前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の画素値を計算する
ステップを含む画像処理方法。
(15)
複数の色成分の各色成分に対応する画素を行列状に規則的に配置した画素アレイ部と、
前記画素アレイ部からの画素信号に対し、所定の信号処理を行う信号処理部と
を備え、
前記信号処理部は、
画素値を補間する対象位置として、前記画素アレイ部からの画素信号から得られる入力画像上の画素位置を選択する対象位置選択部と、
前記対象位置の近傍に、値が入った画素を含む候補ラインの組を2組以上設定する候補ライン設定部と、
前記対象位置と、前記候補ライン上の画素位置とが同じ模様上にあると期待される度合いに対応する重み値を計算する重み値算出部と、
前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の模様の方向に近い候補ラインの組を選択的に決定する方向分類部と、
前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の画素値を計算する補間値算出部と
を備える固体撮像素子。
(16)
固体撮像素子と画像処理部とを備える電子機器において、
前記固体撮像素子は、
複数の色成分の各色成分に対応する画素を行列状に規則的に配置した画素アレイ部と、
前記画素アレイ部からの画素信号に対し、所定の信号処理を行う信号処理部と
を有し、
前記画像処理部は、
画素値を補間する対象位置として、前記固体撮像素子からの画素信号から得られる入力画像上の画素位置を選択する対象位置選択部と、
前記対象位置の近傍に、値が入った画素を含む候補ラインの組を2組以上設定する候補ライン設定部と、
前記対象位置と、前記候補ライン上の画素位置とが同じ模様上にあると期待される度合いに対応する重み値を計算する重み値算出部と、
前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の模様の方向に近い候補ラインの組を選択的に決定する方向分類部と、
前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の画素値を計算する補間値算出部と
を有する電子機器。
10 画像処理装置, 101 対象位置選択部, 102 候補ライン設定部, 103 重み値算出部, 104 方向分類部, 105 補間値算出部, 105−1 第1の補間値算出部, 105−2 第2の補間値算出部, 106 補間値選択部, 107 模様分類部, 700 固体撮像素子, 800 電子機器, 900 コンピュータ, 901 CPU

Claims (16)

  1. 画素値を補間する対象位置として入力画像上の画素位置を選択する対象位置選択部と、
    前記対象位置の近傍に、値が入った画素を含む候補ラインの組を2組以上設定する候補ライン設定部と、
    前記対象位置と、前記候補ライン上の画素位置とが同じ模様上にあると期待される度合いに対応する重み値を計算する重み値算出部と、
    前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の模様の方向に近い候補ラインの組を選択的に決定する方向分類部と、
    前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の画素値を計算する第1の補間値算出部と
    を備える画像処理装置。
  2. 前記第1の補間値算出部は、前記候補ライン上の値が入っていない画素に、補間用の仮の画素値として前記候補ラインの延伸方向へ平滑化した補間値を設定してから、前記対象位置の画素値を計算する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1の補間値算出部は、前記対象位置の模様の方向に近い候補ライン上の画素のみを用い、前記対象位置の画素値を計算する
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1の補間値算出部は、前記候補ラインの組ごとに補間値を計算し、
    前記候補ラインの組ごとに計算された補間値のうち、前記対象位置の模様の方向に近い候補ライン上の画素から計算された補間値を選択する補間値選択部をさらに備える
    請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記対象位置の模様の方向を勘案しない補間値を計算する第2の補間値算出部と、
    前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の模様を分類する模様分類部と、
    前記対象位置の模様の分類結果に従い、前記第1の補間値算出部により計算された補間値、又は、前記第2の補間値算出部により計算された補間値を選択する補間値選択部と
    をさらに備える請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の模様を分類する模様分類部をさらに備え、
    前記第1の補間値算出部は、前記対象位置の模様の分類結果に応じて、補間値を計算する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記候補ライン設定部は、前記候補ラインを、組ごとに互いに平行に、かつ、組ごとに互いに前記対象位置に対して対称となるように設定する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 前記候補ライン設定部は、前記候補ラインの組を、直交するように設定する
    請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記候補ライン設定部は、前記候補ラインを、前記対象位置を通るように設定する
    請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記対象位置の模様の方向は、前記入力画像上の水平方向又は垂直方向である
    請求項1に記載の画像処理装置。
  11. 前記入力画像は、水平方向又は垂直方向の少なくとも一方に拡大される画像である
    請求項1に記載の画像処理装置。
  12. 前記入力画像は、所定の配列からなる色フィルタアレイを用いた固体撮像素子の出力値から得られる画像である
    請求項1に記載の画像処理装置。
  13. 前記入力画像は、固体撮像素子の欠陥画素を含む画像である
    請求項1に記載の画像処理装置。
  14. 画像処理装置の画像処理方法において、
    前記画像処理装置が、
    画素値を補間する対象位置として入力画像上の画素位置を選択し、
    前記対象位置の近傍に、値が入った画素を含む候補ラインの組を2組以上設定し、
    前記対象位置と、前記候補ライン上の画素位置とが同じ模様上にあると期待される度合いに対応する重み値を計算し、
    前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の模様の方向に近い候補ラインの組を選択的に決定し、
    前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の画素値を計算する
    ステップを含む画像処理方法。
  15. 複数の色成分の各色成分に対応する画素を行列状に規則的に配置した画素アレイ部と、
    前記画素アレイ部からの画素信号に対し、所定の信号処理を行う信号処理部と
    を備え、
    前記信号処理部は、
    画素値を補間する対象位置として、前記画素アレイ部からの画素信号から得られる入力画像上の画素位置を選択する対象位置選択部と、
    前記対象位置の近傍に、値が入った画素を含む候補ラインの組を2組以上設定する候補ライン設定部と、
    前記対象位置と、前記候補ライン上の画素位置とが同じ模様上にあると期待される度合いに対応する重み値を計算する重み値算出部と、
    前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の模様の方向に近い候補ラインの組を選択的に決定する方向分類部と、
    前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の画素値を計算する補間値算出部と
    を備える固体撮像素子。
  16. 固体撮像素子と画像処理部とを備える電子機器において、
    前記固体撮像素子は、
    複数の色成分の各色成分に対応する画素を行列状に規則的に配置した画素アレイ部と、
    前記画素アレイ部からの画素信号に対し、所定の信号処理を行う信号処理部と
    を有し、
    前記画像処理部は、
    画素値を補間する対象位置として、前記固体撮像素子からの画素信号から得られる入力画像上の画素位置を選択する対象位置選択部と、
    前記対象位置の近傍に、値が入った画素を含む候補ラインの組を2組以上設定する候補ライン設定部と、
    前記対象位置と、前記候補ライン上の画素位置とが同じ模様上にあると期待される度合いに対応する重み値を計算する重み値算出部と、
    前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の模様の方向に近い候補ラインの組を選択的に決定する方向分類部と、
    前記候補ライン上の各画素の重み値に応じて、前記対象位置の画素値を計算する補間値算出部と
    を有する電子機器。
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