JP2015102668A

JP2015102668A - 電子機器

Info

Publication number: JP2015102668A
Application number: JP2013242933A
Authority: JP
Inventors: 耕平柴山; Kohei Shibayama
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 2013-11-25
Filing date: 2013-11-25
Publication date: 2015-06-04
Anticipated expiration: 2033-11-25
Also published as: JP6157331B2

Abstract

【課題】３次元曲面を有する部材の貼り付け作業性および貼り付けの信頼性を向上させることができる電子機器を提供する。
【解決手段】曲面形状の貼り付け面２ａを有する、３次元曲面状に形成された保護パネル２と、板金を樹脂材にインサート成形してなり、樹脂材で形成され貼り付け面２ａに合わせた曲率の貼り付け面４ａを有した液晶保持部材４とを備え、保護パネル２が、貼り付け面２ａを貼り付け面４ａに貼り合わせて液晶保持部材４に固定される。
【選択図】図４

Description

この発明は、３次元曲面を有する部材を備える電子機器に関する。

例えば、特許文献１には、３次元曲面を有するカバーに保護パネルを貼り付けた構造が開示されている。この構造においては、カバーの貼り付け部分自体は平面形状になっている。すなわち、カバーと保護パネルは平面形状の部分同士が貼り付けられる。

特開２０１１−２２３８２号公報

一般に、３次元曲面を有する部材を他の部材に貼り付ける場合、貼り付け面の密着性を確保するため、特許文献１のように平面形状の部分同士を貼り付ける構成が用いられる。
また、従来の液晶表示装置には、液晶およびその周辺部品からなる液晶パネル部を保持する板金のフレーム部材（以下、板金フレームと呼ぶ）にパネル部材（保護パネルなど）を貼り付けるものがある。

この装置において、パネル部材が３次元曲面成形品である場合を考える。
この場合、板金フレームは曲面形状に加工することが困難であることから、パネル部材と板金フレームとは、曲面形状の部分（パネル部材）と平面形状の部分（板金フレーム）との貼り合わせとなる。このため、貼り付け作業が困難である。また平面同士の貼り付けの場合よりも接触面積が減り、密着性が著しく低下するため剥がれやすくなる。

これに対し、パネル部材の貼り付け面を平面形状にすることも考えられるが、意匠性の劣化が懸念される。また板金フレームを樹脂フレームに置き換えれば、貼り付け面を容易に曲面形状に加工することができる。しかしながら、液晶表示部などの重量物を保持するには剛性が必要であり、また内部回路を電磁ノイズからシールドする必要があり、樹脂フレームへの変更は採用しがたい。

この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、３次元曲面を有する部材の貼り付け作業性および貼り付けの信頼性を向上させることができる電子機器を得ることを目的とする。

この発明に係る電子機器は、曲面形状の第１の貼り付け面を有する、３次元曲面状に形成された第１の部材と、板金を樹脂材にインサート成形してなり、樹脂材で形成され第１の貼り付け面に合わせた曲率の第２の貼り付け面を有した第２の部材とを備え、第１の部材は、第１の貼り付け面を第２の貼り付け面に貼り合わせて第２の部材に固定されることを特徴とする。

この発明によれば、３次元曲面を有する部材の貼り付け作業性および貼り付けの信頼性を向上させることができるという効果がある。

この発明の実施の形態１にかかる電子機器の正面図である。図１の電子機器の分解斜視図である。実施の形態１における３次元曲面を有するパネルの貼り付けの概要を示す図である。図３のＡ−Ａ線で切った断面を示す図である。

実施の形態１．
図１は、この発明の実施の形態１にかかる電子機器の正面図である。また、図２は図１の電子機器の分解斜視図である。図１に示す電子機器１は、例えば、カーナビゲーション装置やオーディオ機器のように車両に搭載または持ち込まれる電子機器である。図１の例では、保護パネル２が意匠パネル３から露出した外観を有している。また、電子機器１は、図２に示すように保護パネル２、意匠パネル３、液晶保持部材４および液晶表示部６を備えて構成される。

保護パネル２は、樹脂材で凸の３次元曲面状に形成された第１の部材であり、外部衝撃から液晶表示部６を保護するために設けられる。また、保護パネル２の外周縁部は、液晶保持部材４に貼り付けるための曲面形状の貼り付け面（第１の貼り付け面）となる。
意匠パネル３は、電子機器１の外観部材の一つであり、保護パネル２を露出させた状態で、液晶表示部６を保持する液晶保持部材４が組み付けられる。

液晶保持部材４は、板金を樹脂材にインサート成形してなる第２の部材であり、液晶表示部６を内部に保持するフレーム構造を有する。また、液晶保持部材４の縁部分は、樹脂材で形成され、保護パネル２の貼り付け面に合わせた曲率の貼り付け面（第２の貼り付け面）となっている。この貼り付け面には、図２に示すように両面テープ５が設けられ、両面テープ５を介して保護パネル２と貼り合わされる。

液晶表示部６は、液晶、バックライトおよび回路基板などの部品を含む表示部であり、液晶保持部材４のフレーム内に収納保持される。また、液晶に限らず、有機ＥＬなどの表示部を代用してもよい。いずれの場合であっても表示部は重量物となるため、これを保持するためには保持部材に剛性が要求される。本発明では、板金をインサートした液晶保持部材４を採用することにより、液晶表示部６の保持に必要な剛性を確保している。また、インサート板金は、回路基板に実装された電子部品を電磁ノイズからシールドする役割も兼ねている。

図３は、実施の形態１における３次元曲面を有するパネルの貼り付けの概要を示す図である。また図４は図３のＡ−Ａ線で切った断面を示す図である。
図３（ａ）に示すように保護パネル２の外周縁部は曲面形状を有した貼り付け面２ａとなっており、液晶保持部材４の縁部分に相当する貼り付け面４ａに両面テープ５によって貼り付けられる。これにより、図３（ｂ）に示す状態となる。

図４（ａ）は、図３のＡ−Ａ線で切った断面を概略的に示す図であり、図４（ｂ）は、図４（ａ）のＢ部分の拡大図である。液晶保持部材４は、上述したように板金を樹脂材にインサート成形した部材であり、従来の板金フレームと異なり、樹脂材部分は容易に曲面形状に加工することができる。そこで、この発明では、液晶保持部材４の縁部分を樹脂材で形成し、保護パネル２の貼り付け面２ａに合わせた曲率を有する曲面形状の貼り付け面４ａとしている。

なお、貼り付け面４ａの曲率は貼り付け面２ａの曲率と同一であることが理想であるが、両面テープ５の厚み分を考慮して若干曲率がずれていてもよい。すなわち、貼り付け面４ａは、貼り付け面２ａとの密着度が確保可能な程度に似通った曲率であればよい。
また、貼り付け面２ａ，４ａを両面テープ５で貼り合わせる場合を示したが、接着剤を用いて貼り合わせてもよい。

上述の例では、３次元曲面成形品が保護パネル２である場合を示したが、タッチパネルであってもよく、表示装置以外に利用される３次元曲面成形品も使用可能である。
すなわち、本発明は、３次元曲面を有する部材を他の部材に貼り合わせる構造を有した電子機器であれば適用することが可能である。

以上のように、この実施の形態１によれば、曲面形状の貼り付け面２ａを有する、３次元曲面状に形成された保護パネル２と、板金を樹脂材にインサート成形してなり、樹脂材で形成され貼り付け面２ａに合わせた曲率の貼り付け面４ａを有した液晶保持部材４とを備え、保護パネル２が、貼り付け面２ａを貼り付け面４ａに貼り合わせて液晶保持部材４に固定される。このように曲率を合わせた形状であるため、貼り付け面２ａと貼り付け面４ａの接触面積が増加して密着性が格段に向上する。これにより貼り付け作業の作業性が向上し、また強固に固定可能であるため貼り付けの信頼性を向上させることができる。

なお、本発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。

１電子機器、２保護パネル、２ａ，４ａ貼り付け面、３意匠パネル、４液晶保持部材、５両面テープ、６液晶表示部。

Claims

曲面形状の第１の貼り付け面を有する、３次元曲面状に形成された第１の部材と、
板金を樹脂材にインサート成形してなり、前記樹脂材で形成され前記第１の貼り付け面に合わせた曲率の第２の貼り付け面を有した第２の部材とを備え、
前記第１の部材は、前記第１の貼り付け面を前記第２の貼り付け面に貼り合わせて前記第２の部材に固定されることを特徴とする電子機器。