JP2015102410A - 自動分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トップカバーが開いている際にユーザが触れることで動いてしまうような全てのアーム類に関して、トップカバーが閉まっている際には自動的に電流の供給を停止することで節電を図ることが可能な自動分析装置を提供する。
【解決手段】検体と試薬容器から分注した試薬とを反応させて反応液の特性を測定することで検体を分析する自動分析装置1であって、分析処理中に天板の全体を閉鎖する開閉可能なトップカバーと、トップカバーの開閉の状態を検知する開閉センサ1lと、開閉センサ1lからの信号を受信しトップカバーの開閉を監視するトップカバー開閉監視部1mと、トップカバーの開閉状態に基づいて、天板の上に設けられている各種駆動部を制御する駆動部制御部1kとを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動分析装置に関する。
自動分析装置は、例えば、検体と試薬容器から分注した試薬とを反応させて反応液の特性を測定することで検体を分析する装置である。この装置では、天板と言われる領域に試薬庫や反応槽、攪拌機(スタラー)等が設けられている。また、試薬は、搬送部によって試薬容器に格納された状態で試薬庫等に送られ、プローブや試料分注アームといったアーム類(以下、これらをまとめて「アーム類」と表わす。)によって検体に注入されて分析処理が行われる。
アーム類等、試料分析の一連の処理を行う駆動部は、例えばパルスモータやステッピングモータによって駆動される。自動分析装置を待機状態に置く場合、これら駆動部を動かないように保持するべく、例えば、各駆動部のモータに電流を供給し続けて保持トルクを発生させておかなければならず、省電力の観点からは決して好ましいことではない。また、電流の供給を停止してしまうと、例えば、プローブ等の自重で沈み込んだり、ユーザとの接触により移動してしまったりした結果、破損に至る可能性がある。
そこで、以下の特許文献1では、ユーザが事前に設定したアーム類に関して、直接アーム受けに載せ、或いは、機構の一部にストッパとなる軸を付加し、待機状態時に専用の軸受けに載せた上で、電流の供給を停止する。
特開2010―217040号公報
しかし、特許文献1に記載の装置では、アーム類を受けるアーム受けを改めて設けなければならず、天板上が手狭になり、各種作業の邪魔となりかねない。また、天板上でなくとも、例えば専用の軸受け等を設けることは徒に装置全体の機構を複雑にすることにつながり、制御も複雑にする。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、トップカバーが開いている際にユーザが触れることで動いてしまうような全てのアーム類に関して、トップカバーが閉まっている際には自動的に電流の供給を停止することで節電を図ることが可能な自動分析装置を供給することである。
請求項1に記載の発明の特徴は、検体と試薬容器から分注した試薬とを反応させて反応液の特性を測定することで検体を分析する自動分析装置であって、分析処理中に天板の全体を閉鎖する開閉可能なトップカバーと、前記トップカバーの開閉の状態を検知する開閉センサと、前記開閉センサからの信号を受信し前記トップカバーの開閉を監視するトップカバー開閉監視部と、前記トップカバーの開閉状態に基づいて、前記天板の上に設けられている各種駆動部を制御する駆動部制御部とを備える。
本発明の実施形態における自動分析装置の全体構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態における自動分析装置の内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態における自動分析装置の制御の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態における自動分析装置の制御の流れを示すフローチャートである。
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態における自動分析装置の全体構成を示す斜視図である。図1では、自動分析装置のトップカバーが開いた状態が示されているが、分析処理が行われている最中は当該トップカバーは閉まった状態となる。すなわち、トップカバーは状況に応じて開閉可能である。
図1に示す自動分析装置1は、例えば恒温槽内部に配置された反応槽において、血液や尿(以下、検体という)と試薬庫に保持された試薬容器内の試薬とを分注させる。その上でこの反応槽内の反応液に光を照射し反応槽内の反応液からの透過光を測定部で受光して、反応槽内の試料の成分濃度を測定して測定結果を報告する装置である。この自動分析装置1は、試料に含まれる成分の濃度あるいは活性値等を、試料と検査試薬との化学反応を利用して光学的にもしくは電気的に測定する。
図1に示すように、自動分析装置1は、本体部2と、本体部2に開閉可能に取り付けられたトップカバー3と、本体部2の上面部に設けられる天板4を備えている。
トップカバー3は、分析処理中は、トップカバー3により天板4の全体を閉鎖できる。一方、当該トップカバー3を開くことで、例えば分析処理が終了後にユーザが、例えば天板4上で作業を行うことができる。なお、このトップカバー3の開閉は手動であっても何らかの駆動力をもって開閉されるものであっても良い。
図1に示すように、天板4の上には、1つの試薬庫10、反応槽11、スタラー(攪拌機)12、測定部13、バーコードリーダ14、洗浄部15、ラック置き場16、サンプリングプローブ17、第1試薬プローブ18、第2試薬プローブ19、第2搬送部20、第1搬送部(試薬自動ローディング)21、状態表示部24、試薬容器交換部40を有する。
ユーザは、本体部2の前面部2F側に立って天板4上での必要な作業を行うことができる。このため、図1に示すように、本体部2の前面部2Fには、状態表示部24が左右方向Yに沿って、ラック置き場16に対応して配置されている。状態表示部24はユーザが目視し易い前面部2Fに配置されている。これにより、ユーザは、作業中に状態表示部24が表示する内容を目視で確認できる。
また、バーコードリーダ14、ラック置き場16、第2搬送部20、試薬容器交換部40は、天板4の前半分領域に配置されている。これに対して、試薬庫10、反応槽11、スタラー(攪拌機)12、測定部13、洗浄部15、サンプリングプローブ17、第1試薬プローブ18、第2試薬プローブ19は、天板4の後半分領域に配置されている。
試薬庫10は、試薬容器(試薬ボトル)を収容する円形状の容器である。図1に示すように、試薬庫10は回転してインデックス可能であり、しかも試薬庫10は上部を覆うための回転カバー10Cを有する。試薬庫10の回転カバー10Cは、開閉可能である。回転カバー10Cが回転することで、試薬庫10の必要な部分を開き、他の部分は閉じておくことができる。
試薬庫10内には、図1においては図示していないが、複数の扇型の試薬ラックを収容している。試薬ラックには複数の試薬容器30が格納され、別の試薬ラックには別の種類の複数の試薬容器31が格納されている。例えば、試薬容器30の容量は試薬容器31の容量に比べて大きい。試薬容器30,31は、試薬庫10の試薬ラックにできるだけ多く設置できるように、好ましくは台形型の容器である。
図1に示す反応槽11は、試薬と検体を化学反応させる容器である。反応槽11の付近には、スタラー12、測定部13、洗浄部15が配置されている。スタラー12は、反応槽11内の試薬と検体を攪拌して混ぜる。測定部13は、反応槽11に対して光を照射して、反応槽11からの透過光を受光して、反応槽11内の検体の成分濃度を測定して測定結果を後述するCPU1aに報告する。洗浄部15は、反応槽11中の反応セルを洗浄する。
図1に示すバーコードリーダ14は、試薬容器30,31や試薬容器キャリアに予め設定されたバーコードを読み取る識別情報取得手段の一例であり、試薬容器30,31内の試薬の識別情報である例えば試薬の種類を読み取ってCPU1aに報告する。また、反応槽11の付近には、別のバーコードリーダ14Rが配置されており、このバーコードリーダ14Rは、試薬庫10内に格納されている試薬容器30(あるいは試薬容器31)に予め設定されているバーコードを読み取る識別情報取得手段の一例である。バーコードリーダ14Rは、試薬容器30,31内の試薬の識別情報である例えば試薬の種類を読み取ってCPU1aに報告する。
図1に示すサンプリングプローブ17は、回転可能であり、検体ラックから検体を吸引して反応槽11内に供給する。第1試薬プローブ19と第2試薬プローブ18は、それぞれ回転可能であり、第1試薬プローブ18は、試薬庫10の内周側もしくは外周側の試薬容器30(あるいは試薬容器31)の口部から試薬を吸引して反応槽11内に供給する。第2試薬プローブ19は、試薬庫10の内周側もしくは外周側の試薬容器30(あるいは試薬容器31)の口部から試薬を吸引して反応槽11内に供給する。
図1に示すラック置き場16は、本体部2の前面部2F側において、左右方向Yに沿って水平方向に配置されている。このようにラック置き場16が前面部2Fに配置されているのは、オペレータがラック置き場16に対して、例えば新しい試薬容器の試薬容器キャリアを置いたり、交換を要する試薬容器の試薬容器キャリアを取り除いたりする作業を容易にできるからである。図1の左右方向Yは、前後方向Xと上下方向Zに対して直交している。
図1に示す第2搬送部20は、ラック置き場16の配置位置に対応してガイドレール33に沿って、搬送方向T(第2搬送方向の一例)に移動して位置決め可能である。第2搬送部20は、ラック部16と、試薬容器交換部40との間で、試薬容器30(あるいは試薬容器31)を持って移動して交換することができる。搬送方向Tは、左右方向Yと平行である。
図2は、本発明の実施形態における自動分析装置1の内部構成を示すブロック図である。
自動分析装置1は、CPU(Central Processing Unit)1aと、ROM(Read Only Memory)1bと、RAM(Random Access Memory)1c及び入出力インターフェイス1dがバス1eを介して接続されている。入出力インターフェイス1dには、入力部1fと、表示部1gと、通信制御部1hと、記憶部1iと、リムーバブルディスク1jと、駆動部制御部1kとが接続されている。さらに、入出力インターフェイス1dを介して、開閉センサ1lとトップカバー開閉監視部1mも接続されている。
CPU1aは、入力部1fからの入力信号に基づいてROM1bから自動分析装置1を起動するためのブートプログラムを読み出して実行し、記憶部1iに格納されている各種オペレーティングシステムを読み出す。またCPU1aは、入力部1fや入出力インターフェイス1dを介して、図2において図示していないその他の外部機器からの入力信号に基づいて各種装置の制御を行う。
さらにCPU1aは、RAM1cや記憶部1i等に記憶されたプログラム及びデータを読み出してRAM1cにロードするとともに、RAM1cから読み出されたプログラムのコマンドに基づいて、分析処理やデータの計算、加工等、一連の処理を実現する処理装置である。
入力部1fは、図1に示されているように、自動分析装置1の操作者(検査技師等のユーザ)が各種の操作を入力するキーボード、マウス等の入力デバイスにより構成されている。入力部1fはユーザの操作に基づいて入力信号を作成し、バス3eを介してCPU3aに送信する。なお、図1の自動分析装置1では、キーボードとマウスが示されているが、その他の、例えば、ダイヤルやバーコード読み取り機といった装置を入力1fとして利用するようにしても良い。
表示部1gは、図1に示されているように、例えば液晶ディスプレイである。この表示部1gは、CPU1aからバス1eを介して出力信号を受信し、例えばある検体の分析処理を行うに当たっての条件設定に必要な画像等、或いは、CPU1aの処理結果等を表示する。
通信制御部1hは、LANカードやモデム等の手段であり、自動分析装置1をインターネットやLAN等の通信ネットワークに接続することを可能とする手段である。通信制御部1hを介して通信ネットワークと送受信したデータは入力信号または出力信号として、入出力インターフェイス1d及びバス1eを介してCPU1aに送受信される。
なお、自動分析装置1は、それ自体独立した装置として構成されても良いが、例えば、病院情報管理システム(HIS:Hospital Information System)、放射線部門情報管理システム(RIS:Radiological Information System)、医用画像管理システム(PACS:Picture Archiving Communication System)といった医療機関内に構築された各種管理システムの一部を構成する装置であっても良い。
この場合、通信ネットワークを介して自動分析装置1と他の装置との間で、例えば分析結果に関する情報や医用画像情報のやりとりを可能とする。通信ネットワークNの例としては、LAN(Local Area Network)やインターネット等のネットワークを挙げることができる。また、この通信ネットワークNを介してやり取りされる情報に関する規格は、DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)等、いずれの規格であっても良い。
記憶部1iは、半導体や磁気ディスクで構成されており、CPU1aで実行される、例えば、分析を行う際に用いるプログラムや分析結果のデータが記憶されている。
リムーバブルディスク1jは、光ディスクやフレキシブルディスクのことである。ディスクドライブによって読み書きされた信号は、入出力インターフェイス1d及びバス1eを介してCPU1aに送受信される。
駆動部制御部1kは、アーム類(例えば、第1試薬プローブ18と第2試薬プローブ19等)、或いは、試薬庫10、スタラー12等の各駆動部の駆動を制御する。各駆動部は、具体的には図示しない、例えばステッピングモータによって駆動されることから、駆動部制御部1kは、実際にはこのステッピングモータ等の駆動を制御することでアーム類等の駆動を制御することになる。さらに、後述するトップカバー開閉監視部1mからの指示に基づいて、アーム類等駆動部への電流の供給の制御も行う。
開閉センサ1lは、トップカバー3の開閉を検知するセンサである。開閉センサ1lは、本発明の実施の形態においては、例えば、試薬容器交換部40近傍に設けられている。具体的な構成としては、例えば、電磁スイッチ等、トップカバー開閉監視部1mにおいてトップカバー3の開閉が監視可能なセンサであればどのような構成を採用しても良い。
トップカバー開閉監視部1mは、開閉センサ1lからの信号を受信し、トップカバー3が開いているのか、或いは、閉まっているのかを監視するとともに、トップカバー3の状態を判断する。
図3、及び、図4は、本発明の実施形態における自動分析装置1の制御の流れを示すフローチャートである。以下においては、トップカバー3の開閉状態に基づいて自動分析装置1におけるアーム類等駆動部への電流の供給の可否を判断する流れについて、上記図3、図4を用いて説明する。
まず、自動分析装置1における分析処理が終了したか否か、例えば、CPU1aにおいて確認される(ST1)。自動分析装置1がどのような状態にあることをもってフローチャートのスタートとするかは任意に設定することができると考えられるが、ここでは説明の都合上、自動分析装置1が分析処理終了であるか否かの確認をステップST1とする。
自動分析装置1が分析処理中である場合、トップカバー3は閉まった状態にある。すなわち、分析処理が行われるに当たって、例えば、アーム類が試薬庫10と反応槽11との間を行き来するが、例えば、移動中のアーム類にユーザ等が接触すると、予定されている試薬が適切に分注されない等の不具合が生ずるおそれがある。そこで、分析処理中には、トップカバー3を閉めて天板4等を閉鎖空間とし、ユーザ等が接触することを防止している。
分析処理中の場合には、当該分析処理が終了するまでトップカバー3が開かれることはないと考えられることから、当該分析処理が終了するまで開閉センサ1lはトップカバー3が開かれたことを検出することはない。従って開閉センサ1lからの信号を受信するトップカバー開閉監視部1mも、トップカバー3が開いたと判断することはない。このように分析処理が終了するまでは分析処理中に該当することから、CPU1aとしても分析処理が終了するまではそのままの状態となる(ST1のNO)。
一方CPU1aが自動分析装置1における分析処理が終了した旨、確認した場合には(ST1のYES)、自動分析装置1が待機状態へ遷移したか否かを確認する(ST2)。但し、この場合であっても通常は分析が終了したか否かの時点でトップカバー3が開かれることはないので、トップカバー3はこれまで通り閉まったままである。従って、トップカバー開閉監視部1mも開閉センサ1lもその状態が継続する。
CPU1aによる待機状態に遷移したか否かの確認において、待機状態に遷移していないと確認されると、分析処理が未だ継続して完全には分析処理が終了していないと判断することができるので(ST2のNO)、この場合には、分析処理中を示すステップST1まで戻り、再び最初のステップである分析処理が終了したか否かの確認を行うことになる。
一方で分析処理が終了し、自動分析装置1が待機状態へと遷移したことが確認された場合には(ST2のYES)、次にCPU1aはアーム類をホームポジションへと移動させる(ST3)。「ホームポジション」とは、アーム類が分析処理中ではない状態にあるとき、或いは、分析処理中であっても自身の移動を伴わないときに待機している基本的な位置のことである。この位置は、各アーム類が互いに干渉しない位置となるように設定されている。また、ステッピングモータへの電流供給を停止して励磁を切ったときに、自重でアームが下がることがあっても、アーム先端のプローブが天板と干渉しないように穴を空けるなどされている。
従って、分析処理中に必要に応じて移動した場合であっても、当該移動の必要がなくなればこのホームポジションへと移動してその位置で待機となる。
そこで、分析処理が終了し、自動分析装置1を構成する各アーム類が待機状態に遷移した場合には、アーム類をホームポジションへと移動してその位置に留め置くこととしている。
アーム類がホームポジションへと移動したら、CPU1aは当該アーム類等駆動部を実際に駆動する、例えばステッピングモータへの電流供給を停止する(ST4)。この状態においては、トップカバー3が閉まったままの状態にあることからユーザがアーム類に直接触れてしまうような状態は発生しない。しかもアーム類もそれぞれホームポジションへと移動した状態にある場合、アーム類同士で互いに接触するような状態が発生することなし。
そこでこの状態にあるときに、駆動部制御部1kは、アーム類等、駆動部を駆動するステッピングモータ等への電流供給を停止する。これによって自動分析装置1において消費される電力を削減することができ、省エネにつなげることができる。また、ここでは予め設定されたアーム類に関するステッピングモータ等への電流供給の停止のみを選択的に行うのではなく、自動分析装置1が待機中にあって駆動する必要のない全ての機器(装置)について同じように電力の供給を停止する。これによってより効果的に省エネを図ることができる。
一方トップカバー開閉監視部1mは、トップカバー3が開閉されたか否か、常に監視している(ST5)。ステッピングモータ等駆動部に電流供給がなされていない、ということは、アーム類を動かすことができてしまうことにつながるため、万が一ユーザがトップカバー3を開いてアーム類に接触すると破損等を招来することになりかねない。そこでトップカバー開閉監視部1mがトップカバー3の開閉を常時監視する。
なお、説明の都合上、トップカバー開閉監視部1mがトップカバー3の開閉状態を監視していることをここで説明しているが、分析処理中、分析処理後であっても(これらの場合にはトップカバー3は閉まった状態にある)トップカバー開閉監視部1mはトップカバー3の開閉状態の監視を継続している。
また、ここでトップカバー開閉監視部1mの監視については、開閉センサ1lからトップカバー3の開閉状態を示す信号が送られてくることを待っている(待機している)という監視方法でも良い。また一歩進んでトップカバー開閉監視部1mがトップカバー3の開閉の有無に関して開閉センサ1lに定期的に問い合わせるといった監視方法を採用しても良い。
トップカバー3が閉まった状態のままである(トップカバー3は開いていない)とトップカバー開閉監視部1mが確認している場合に(ST5のNO)、さらにCPU1aは自動分析装置1が分析処理を開始したか否か、確認する(ST6)。ここでCPU1aが分析処理は開始されていないと確認した場合には(ST6のNO)、再度トップカバー開閉監視部1mによるトップカバー3の開閉状態の監視とCPU1aにおける分析処理の開始の有無の確認が繰り返される。
CPU1aにおける分析処理開始の有無の確認処理自体は、トップカバー開閉監視部1mにおけるトップカバー3の開閉監視処理とは異なる処理の流れとなる。しかしながら、分析処理が開始される場合には(ST6のYES)、一旦アーム類を駆動するステッピングモータへの供給が停止されていた電流が再度供給されることになる(ST7)。従って、自動分析装置1における処理の流れとしては別であるが、両者は密接につながる処理であることから、ここで併せて説明する。
なお、分析処理が開始されたか否かについては、例えば、分析処理が開始されるに必要な、例えば物理的にスイッチが入る、或いは、ユーザからのその旨の要求が入力部1fを介して電気的になされる等をもって判断される。
各ステッピングモータ等に対して電流が供給されて、分析処理を開始するに当たっての準備が整った場合には、待機状態から再度分析処理が開始される(ST8)。そしてCPU1aは、分析処理を行うに必要な各種制御を行うとともに、分析処理が終了したか否かについても確認を行い(ST1)、その後の流れは上述した通りである。
ところで、自動分析装置1が待機状態にある場合に、トップカバー3が開かれた場合(トップカバー開閉監視部1mが開閉センサ1lからの情報に基づいてトップカバー3が開いたことを確認した場合)(ST5のYES)、アーム類を駆動するステッピングモータ等への電力供給を再開する(ST9)。これはアーム類等、駆動部に対して現在位置しているホームポジションから移動することがないようにステッピングモータ等に対して駆動力を付与し、アーム類が徒に動くことがないようにするためである。
トップカバー開閉監視部1mはさらにトップカバー3が閉まったか否か、引き続き監視を行う(ST10)。ここでトップカバー開閉監視部1mが、トップカバー3が閉まったことを開閉センサ1lからの信号で確認した場合には(ST10のYES)、CPU1aに対してその旨送信する。トップカバー3が再度閉まった旨、トップカバー開閉監視部1mから連絡を受けたCPU1aは、再度省エネのためにアーム類等駆動部を駆動するステッピングモータ等への電流供給を停止するよう制御する(ST11)。
以後は、例えば分析処理が開始される等、新たな動きが自動分析装置1に起こるまでこの状態が維持される。従って、改めてステップST5の状態にまで戻り、トップカバー開閉監視部1mによるトップカバー3の開閉状態の監視が継続して行われる。
トップカバー開閉監視部1mが、トップカバー3が閉まらない状態である旨、開閉センサ1lからの信号を受信した場合には(ST10のNO)、その旨CPU1aへ通知する。通知を受けたCPU1aでは、分析処理の開始を意味する信号を受信したか否かを確認する(図4のST12参照)。その結果、分析処理が開始されていない場合には(ST12のNO)、再度図3に示すステップST10に戻り、トップカバー開閉監視部1mによってトップカバー3が閉まったか否かの確認が行われる。
CPU1aの判断により、分析処理の開始を意味する信号が受信されたことが確認された場合には(ST12のYES)、CPU1aは、ユーザに対してトップカバー3が開いた状態のままでは分析処理が開始できない旨、報知する(ST13)。なお、ユーザへの報知の仕方については、様々な方法を採用することができる。例えば、音声で報知する、或いは、状態表示部24を利用してユーザに報知するようにしても良い。
ユーザに対して報知を行った後、トップカバー開閉監視部1mは、開閉センサ1lを介して、トップカバー3が閉められたか否かを確認する(ST14)。トップカバー3が閉められたことを確認するまではそのまま待機状態となり(ST14のNO)、閉められたことが確認された後(ST14のYES)、アーム類を駆動するステッピングモータへの電流の供給を再開する(ST15)。その上で、CPU1aは、分析処理を開始し(ST16)、図3に示すステップST1に戻って、分析処理の継続以降、上記において説明した流れに合流する。
以上説明したように、トップカバーの開閉状態を基本に、自動分析装置1がトップカバーが閉まっており、例えばユーザによるアーム類等への接触が防止できる状態においては、アーム類を駆動する駆動部に対する電流の供給を停止する。このようにすることで自動分析装置1の待機状態におけるより実効のある省エネを図ることができる。なおこれまでの説明では、この電流の供給の停止は、選択されたアーム類のみならず、全てのアーム類に対して自動的に行われることを前提としているが、いずれのアーム類への電流の供給を停止するかの設定を事前に行っておくことももちろん可能である。
また、アーム類への電流の供給を停止するに当たって事前にそれぞれのホームポジションとなる位置まで移動させておくことで、全てのアーム類があるべき位置に存在することになる。従って、電流の供給が再開された後に改めて駆動部によってアーム類が移動しても他のアーム類等への接触を回避することができる。
さらに、トップカバー3が開いた状態にあることをもって、一旦停止していたアーム類を駆動する駆動部への電流の供給を再開することで、実際に分析処理が行われる際、遅滞なく処理を開始する準備を整えることが可能となる。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 自動分析装置
2 本体部
3 トップカバー
4 天板
10 試薬庫
11 反応槽
12 スタラー(攪拌機)
13 測定部
14 バーコードリーダ(
16 ラック置き場
17 サンプリングプローブ
18 第1試薬プローブ
19 第2試薬プローブ
20 第2搬送部
21 第1搬送部
24 状態表示部
30,31 試薬容器
40 試薬容器交換部
T 移動方向(第2搬送方向の一例)

Claims (3)

  1. 検体と試薬容器から分注した試薬とを反応させて反応液の特性を測定することで前記検体を分析する自動分析装置であって、
    分析処理中に天板の全体を閉鎖する開閉可能なトップカバーと、
    前記トップカバーの開閉の状態を検知する開閉センサと、
    前記開閉センサからの信号を受信し前記トップカバーの開閉を監視するトップカバー開閉監視部と、
    前記トップカバーの開閉状態に基づいて、前記天板の上に設けられている各種駆動部を制御する駆動部制御部と、
    を備えることを特徴とする自動分析装置。
  2. 前記駆動部制御部は、トップカバー開閉監視部からの前記トップカバーが閉まっている旨の信号を受信した場合に、前記駆動部をそれぞれのホームポジションへ戻すとともに、前記駆動部を駆動するモータへの電流の供給を停止する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
  3. 前記駆動部制御部は、トップカバー開閉監視部からの前記トップカバーが開いた旨の信号を受信した場合に、前記駆動部を駆動する前記モータへ電流の供給する制御を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動分析装置。



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