JP2017146251A - 自動分析装置 - Google Patents

自動分析装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017146251A
JP2017146251A JP2016029464A JP2016029464A JP2017146251A JP 2017146251 A JP2017146251 A JP 2017146251A JP 2016029464 A JP2016029464 A JP 2016029464A JP 2016029464 A JP2016029464 A JP 2016029464A JP 2017146251 A JP2017146251 A JP 2017146251A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
automatic analyzer
cover
sensor
analysis
reagent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016029464A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6794118B2 (ja
Inventor
良平 石神
Ryohei Ishigami
良平 石神
一啓 田中
Kazuhiro Tanaka
一啓 田中
悟郎 吉田
Goro Yoshida
悟郎 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi High Technologies Corp
Hitachi High Tech Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi High Technologies Corp, Hitachi High Tech Corp filed Critical Hitachi High Technologies Corp
Priority to JP2016029464A priority Critical patent/JP6794118B2/ja
Publication of JP2017146251A publication Critical patent/JP2017146251A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6794118B2 publication Critical patent/JP6794118B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Abstract

【課題】迅速に測定を実施することができる自動分析装置を提供する。【解決手段】装置の電源をオンにして装置を立ち上げスタンバイ状態とするときのタイミングで、制御部は、所定の分析準備動作を実行する制御を行い、最後の分析動作終了以降、カバーセンサがカバーの開の状態を検知しなかった場合には、制御部は、所定の分析準備動作を実行せずに、装置を立ち上げスタンバイ状態とする。【選択図】図5

Description

本発明は、血液,尿などの生体サンプルの分析を行う自動分析装置に関り、特に装置にカバー、又は、試薬容器の保冷庫に蓋を備えた自動分析装置に関する。
自動分析装置は、正確な測定結果を得るために装置自体に施すメンテナンスと、試薬や洗剤等の各種消耗品を補充するメンテナンスが必要であり、これらは装置が停止しているスタンバイ状態、及び電源が遮断されたシャットダウン状態に、オペレータにより行われる。
上記状態においては、オペレータが分注ノズル清掃など、メンテナンスを行ったことにより、機構が不定の位置に移動している可能性がある。このため、スタンバイ状態に遷移した自動分析装置の分析を再開する場合は、まず機構を所定位置(ホームポジション)に戻す動作を行い、さらに各種消耗品の架設量を確認するといった作業がある。このため、分析開始指示を受けた後、試料の分析を開始するまでに待ち時間が発生する。
分析装置が一旦スタンバイ状態に遷移してしまうと、機構を所定位置(ホームポジション)に戻す分析準備動作のために待ち時間が発生するため、分析が終了してもしばらくの間は装置カバーを物理的にロックしてカバーが開かないようにすることで分析待機状態を維持する技術も知られている。(特許文献1)
特開2012−26814号公報
特許文献1に開示の技術においては、スタンバイ状態に遷移するタイミングでの制御であって、装置の電源をオンにして装置を立ち上げるタイミングでの制御について何ら開示されていない。また従来の装置においては、装置が電源オフであるシャットダウン状態では試薬保冷庫の蓋開閉監視をしていないため、電源オン後に保冷庫内の試薬の再確認動作を必須としていた。この動作は15分程度要するため、迅速に測定が必要な場合の妨げになっていた。同様に、各動作機構(分注機構)や反応セルへのアクセスを監視していないため、試薬の再確認動作の他、各動作機構の位置出しや反応セルの洗浄を行うための分析準備動作時間も必要になっていた。この約15分は、装置を立ち上げ直ちに緊急検体を測定する場合に、非常に長い待ち時間となる場合がある。このため待ち時間を出来る限り減らし迅速に緊急検体を測定できることが望ましい。また緊急検体に限らず一般検体であっても時間省略の観点から待ち時間を出来る限り減らすことが望まれる。
本願の代表的な発明は、試薬容器を保冷する保冷庫と、試薬容器に収容した試薬を反応セルに分注する試薬分注機構と、前記保冷庫又は前記試薬分注機構を覆うカバーと、を備えた自動分析装置において、前記カバーの開閉状態を検知するセンサと、所定の分析準備動作及び分析動作を実行する制御を行う制御部と、を備え、前記自動分析装置の電源をオンにして装置を立ち上げスタンバイ状態とするときのタイミングで、前記制御部は、前記所定の分析準備動作を実行する制御を行い、最後の分析動作終了以降、前記センサが前記カバーの開の状態を検知しなかった場合には、前記制御部は、前記所定の分析準備動作を実行せずに、装置を立ち上げスタンバイ状態とする制御を行う自動分析装置である。
自動分析装置の電源をオンとしたときに迅速にスタンバイ状態とすることができ、迅速に検体測定が行える自動分析装置を提供することである。
自動分析装置を示す図である。 試薬ディスク及び保冷庫を示す図である。 装置カバー及び開閉スイッチを示す図である。 電気系統図である。 電源オフから分析開始までのフローである。 スタンバイ状態から分析開始までのフローである。 実施例3に係る要部側面の拡大図である。 実施例3に係る要部側面の拡大図の形状変化図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
以下、実施例1について、図面を参照して説明する。
図1に示したのは、実施例1に係る自動分析装置の概要図である。図1において、自動分析装置は、搬送ライン101、ローター102、試薬ディスク103、反応ディスク104、分注機構105、攪拌機構106、分光器107、反応セル洗浄機構108、ノズル洗浄機構109、制御部115、データ格納部122等から構成されている。
搬送ライン101は、検体を収容した検体容器110を保持する検体ラック111を、検体用の分注機構105(検体分注機構)が検体を吸引できる検体分注位置121まで移送する。搬送ライン101は、ローター102と接続されており、ローター102を回転させることにより、他の搬送ライン101との間で検体ラック111のやり取りを行う。
試薬ディスク103は、試薬を収容した試薬容器113を保持し、分析対象となる検体中の成分と反応する試薬を反応セル112へ移送するために、試薬用の分注機構105(試薬分注機構)が吸引できるポジションまで試薬容器113を回転移送する。
反応ディスク104は、水などの恒温媒体上に、検体中の成分と試薬が化学反応している間、両者の混合物である反応液を入れた反応セル112を保持するとともに、比色分析を行う分光器107や攪拌機構106、反応セル洗浄機構108等の動作ポジションまで各動作の対象となる反応セル112を回転移送する。
試薬用の分注機構105は、分析対象に応じた試薬を試薬容器113から吸引し、反応セル112に分注する。検体用の分注機構105は、検体を収容した検体容器110から検体を吸引し、反応セル112に分注する。
検体用の分注機構105に備えられたノズル116には、静電容量変化により液体の有無を検出する液面センサ117が接続されており、ノズル116と液面センサ117を保持するためアーム118を備え、分注動作を行うポジションの近傍には、シールド部114が備えられている。分注機構を上下方向、または回転方向に移動させるために分注機構用モーター119が備えられている。
攪拌機構106は、検体容器110から反応セル112に吐出された検体中の分析対象成分と、試薬容器113から反応セル112に吐出された試薬との混合液の反応を促進するために、反応セル112中の混合液の攪拌を行う。
光源ランプ120は、出力光を攪拌機構106により攪拌され化学反応した反応液に照射する。分光器107はこの混合液からの透過光を測光し分光させることで、吸光度測定による比色分析を行う。
制御部115は、上記の各機構を制御し、分析動作を実行する制御を行う。また制御の他、制御部115は、分光器107の検出結果に基づき検体を分析する。例えば制御部115は、検体に含まれる所定成分の濃度を出力する。また制御部115は、分析動作を実行する他、後述の所定の分析準備動作を実行する制御を行う。
反応セル洗浄機構108は、比色分析を終了した反応セル112から反応液の吸引を行い、洗剤などを吐出し、反応セル112の洗浄を行う。
ノズル洗浄機構109は、検体や試薬を分注した分注機構105のノズル先端を、残留物により次の分析対象に影響を及ぼさないように洗浄する。
図2は試薬ディスク103及び保冷庫201を示す図である。試薬ディスク103は試薬容器113を保冷するために保冷庫201に収容され、試薬ディスク103の周囲は保冷庫201の内壁に覆われている。さらに、保冷庫201の上面には保冷庫201を覆うカバーとなる保冷庫蓋202が備えられている。この保冷庫蓋202にはノズル116が通過できるノズル通過穴203が備わっている。この保冷庫蓋202には取っ手204が付いており、この取っ手204を引き上げることで、保冷庫蓋202の一部が開閉可能となっている。通常時はこの保冷庫蓋202が閉まっている状態で分析動作が行われ、試薬容器113を交換する際にこの蓋を開閉する。さらに、この蓋の開閉状態を検知する開閉検知センサ205が備わっている。
ユーザーがこの蓋を開くと開閉検知センサ205は蓋が開いたことを検知し、開閉検知センサ205の検知情報がデータ格納部122に格納される。この開閉検知センサ205は、光学式センサや電気抵抗式センサなど様々なセンサが考えられる。
次に装置可動部を覆うカバー、及び保冷庫蓋の開閉検知センサについて図3を用いて説明する。
自動分析装置301は、一般的に生体試料を扱うことに加え、微量分注を可能にするため分注機構302にノズル303が取り付けられるため、製品安全の観点からトップカバー304、トップカバー305のようなカバーで試薬用と検体用の分注機構302が覆われている。ここで前述した保冷庫308に取り付けた保冷庫蓋309の開閉状態を開閉検知センサ310(205)で検知する。加えて、トップカバー304、トップカバー305の開閉状態を検知する開閉検知センサ306、307が試薬庫蓋同様に備わっている。
ユーザーがトップカバー304(305)を開くと開閉検知センサ306(307)はトップカバーが開いたことを検知し、開閉検知センサ306(307)の検知情報がデータ格納部122に格納される。この開閉検知センサ205は、光学式センサや電気抵抗式センサなど様々なセンサが考えられる。
図4に自動分析装置の電気系統図を示す。装置が電源オフであるシャットダウン状態においても、トップカバーの開閉検知センサ306、307、保冷庫蓋の開閉検知センサ310が機能する電気系統図を示す。
自動分析装置は外部電源である顧客施設電源と接続するメインブレーカ401を備え、メインブレーカ401がオンの場合にはトランスを介して装置に電力が供給され、オフの場合には装置に電力が供給されない。メインブレーカ401がオンの場合には装置の電源がオンの場合である装置起動状態と装置の電源がオフの場合のシャットダウン状態とが存在する。
装置が電源オフであるシャットダウン状態とは、メインブレーカ401はオン状態でパワーリレー402がオフ状態のことを意味する。パワーリレー402がオフ状態となることで、分注機構、搬送ライン、ローター、試薬ディスク、反応ディスクといった機構制御を行うモーターのDC電源409に電力が届かない。しかし、自動分析装置は、電源がオフであるシャットダウン状態においても試薬保冷が必須となる。このため、シャットダウン状態においても常に試薬ディスクの保冷庫403に給電された状態となるようDC電源408が内部電源として備わっている。
例えば、このDC電源408を利用し、タイマー回路404によりタイマー機能を持たせ自動で装置を起動する機能を持たせることもできる。なお、以降タイマー機能による装置の起動方法を、自動立ち上げと記載する場合がある。一方、緊急で立ち上げる場合は、ユーザーが手動で装置に備わったオペレーションスイッチ405を押し下すと、タイマー回路404に信号が伝わり、パワーリレー402をオンすることDC電源409に通電され装置が起動する。なお、以降ユーザーの動作により装置を起動する方法を、手動立ち上げと記載する場合がある。
上記のように自動分析装置の場合、装置電源がオフであるシャットダウン状態においても通電されているユニットが存在する。従って、例えばタイマー回路用のDC電源408を利用し、トップカバーの開閉検知センサ306、307、保冷庫蓋の開閉検知センサ310等のカバーセンサ406に給電をし、それぞれのカバーや蓋が開状態になったことをデータ格納部407(122)に格納することが可能となる。
このように、メインブレーカ401がオンで自動分析装置に外部電源から電力が供給されている状態で、且つ、装置の電源がオフの状態で、カバーセンサ406に電力を供給するDC電源409を備えることで、カバーの開閉状態の監視が可能となる。
次に、電源がオフであるシャットダウン状態からユーザーが手動で装置を立ち上げた場合の分析開始までのフローを図5に示す。従来装置では、シャットダウン状態においてユーザーがメンテナンスをした、または試薬の交換をした可能性があったため、オペレーションスイッチ等の電源ボタンを押下501の後に、機構を所定位置(ホームポジション)に戻すリセット502動作、各種消耗品の架設量を確認する試薬登録・残量登録503、及び、反応セルの洗浄を行う洗浄動作504などの所定の分析準備動作を実施してからでないと分注・分析開始506できなかった。つまり、電源ボタンを押下501によりパワーリレー402がオンとなりDC電源409に通電され、装置が起動する間に所定の分析準備動作が制御部により実行され、装置が立ち上がりスタンバイ状態となる。このスタンバイ状態で分注・分析開始依頼505の指示をオペレータが出し(例えば操作画面でスタートボタン長押しする)、分注・分析開始が行われていた。
このように、装置の電源をオンにして装置を立ち上げスタンバイ状態とするときのタイミングで、制御部は、所定の分析準備動作を実行する制御を行う訳であるが、所定の分析準備動作はある程度時間がかかるため、時間省略の観点から待ち時間を出来る限り減らすことが望まれる。分析準備動作の各動作には意味合いがあるため所定の条件を満たした場合に限りこれらの動作を省略することができる。本実施例では、カバーセンサ406の開閉状態を検知することでこれらの動作を省略可能とした。
本実施例は、電源がオフであるシャットダウン状態においてもオペレーションスイッチ等の電源ボタンを押下507の後に、制御部は、最後の分析動作終了以降に開閉検知センサ306、307がトップカバー開を検知した履歴があるか否かをデータ格納部407に確認する。なお開閉検知センサ306、307は装置がシャットダウン状態の他、スタンバイ状態においてもトップカバー開を検出でき、検出した結果はデータ格納部407に格納される。
制御部が確認した結果、データ格納部407にトップカバー開履歴508がない場合は、最後の分析動作終了以降、及び、装置のシャットダウン状態においてトップカバーが開いていないとみなすことができる。そのため、所定の分析準備動作を実行せずに、装置を立ち上げスタンバイ状態とする制御を制御部は行う。
トップカバーが開いていないと考えられるので、ユーザーが手動でメンテナンスをしたということが考えられず機構の位置がホームポジションにあると考えられる。従ってリセット動作は不要である。また、反応セル内に外部から埃が流入することがあるがトップカバーが開いていないと考えられるので、実質的に反応セル内に埃が流入していないとみなすことができる。従って反応セルの洗浄動作は不要である。さらに、試薬の保冷庫がトップカバー内に設置されている場合には、試薬の保冷庫蓋も開けられてないと考えられる。従って試薬登録・残量登録の動作も不要である。この場合、電源ボタン押下507後、直ぐにスタンバイ状態となり、分注・分析依頼513を介し直ちに分析開始ができる。
一方、トップカバー開履歴508が有りの場合は、最後の分析動作終了以降、又は、装置のシャットダウン状態においてトップカバーが開いたと把握できる。このため、機構の位置がホームポジションにない、またセル内に外部の埃が流入している可能性がある。従い、リセット509、洗浄動作512を行う。
まず制御部はリセット509を行う。装置が各種機構の位置を正確に把握するためである。リセット動作により制御部は各種制御対象となる各種機構の位置を正確に把握することができる。
次に、制御部は、最後の分析動作終了以降に開閉検知センサ310が保冷庫蓋開を検知した履歴があるか否かをデータ格納部407に確認する。なお開閉検知センサ310は装置がシャットダウン状態の他、スタンバイ状態においても保冷庫蓋開を検出でき、検出した結果はデータ格納部407に格納される。
制御部が確認した結果、データ格納部407に保冷庫蓋開履歴510がない場合は、最後の分析動作終了以降、及び、装置のシャットダウン状態において保冷庫蓋が開いていないとみなすことができる。そのため、試薬ディスクに関する所定の分析準備動作である試薬登録・残量登録をスキップし洗浄動作に移行する。
一方、保冷庫蓋開履歴510が有りの場合は、最後の分析動作終了以降、又は、装置のシャットダウン状態において保冷庫蓋が開いたと把握できる。このため、試薬容器が交換されている可能性がある。従い、試薬登録・残量登録511を行う。
このようにカバーセンサ406(306、307、310)の開閉状態の検知履歴を確認することで、これまで実行されていた動作を省略することができ、状況に応じて待ち時間を減らすことができる。
ここで改めて各動作について補足説明する。
リセットとは、各種機構をホームポジションに戻す動作のことである。まず、各種機構のモーターを位置センサがある場所まで動作させて位置センサに各種機構の位置を把握させる。位置センサでの検知により各種機構の正確な位置が把握できるので、当該位置とホームポジションとの予め定められた位置関係により当該位置からホームポジションに戻す動作である。代表的な機構としては、試薬用の分注機構105や検体用の分注機構105である。
また、洗浄動作とは、反応セル112を洗浄する動作のことである。まず、各反応セル112にシステム水を注入する。その後、反応セル洗浄機構108により反応セル112からシステム水の吸引を行い、洗剤などを吐出し、反応セル112の洗浄を行う。
また、試薬登録・残量登録とは試薬登録動作のことで、保冷庫に収容された試薬容器の情報を装置に記憶させる動作のことである。まず、保冷庫内の試薬ディスクに収容された試薬容器に付されている識別情報を取得し、装置は試薬容器の種類を特定する。識別情報はバーコードやRFIDなどに格納された情報であり、バーコードであればバーコードリーダー、RFIDであればRFIDリーダーで識別情報を読み取る。こうすることで試薬ディスクのどの位置に読取った試薬容器が存在するのか装置は把握することができる。またその後、制御部は、試薬分注機構のノズルを試薬容器に挿入し試薬の残量を確認する。試薬の残量の確認は、液面検知により確認するやり方や、ノズル吸引とノズル内の圧力センサを用いて液体の水面を確認するやり方など様々な手法が取り得る。試薬残量・残量登録は分析するにあたり重要な情報となる。なお残量把握に関しては試薬容器の種類を特定する動作から過去の使用量を把握することができるため必ずしもノズルを試薬容器に挿入する必要がない場合もある。
以上、実施例1について説明した。
自動分析装置の電源をオンにして装置を立ち上げスタンバイ状態とするときのタイミングで、制御部は、所定の分析準備動作を実行する制御を行い、最後の分析動作終了以降、カバーセンサがカバーの開の状態を検知しなかった場合には、制御部は、所定の分析準備動作を実行せずに、装置を立ち上げスタンバイ状態とする制御を行うことを説明した。これによれば、装置の立ち上げに関し、カバーの開閉状況に応じて待ち時間を減らすことができる。
また、自動分析装置を外部電源と接続するメインブレーカを備え、メインブレーカがオンで装置に外部電源から電力が供給されている状態で、且つ、装置の電源がオフの状態で、カバーセンサに電力を供給する内部電源を備えることが望ましい。
また、内部電源によってカバーセンサは装置の電源がオフの状態であってもカバーの開閉を検知可能であり、最後の分析動作終了から装置の電源がオフの状態となる間、及び、装置の電源がオフの状態中に、カバーセンサがカバーの開の状態を検知しなかった場合に、制御部は、装置の電源のオンの受付の後、所定の分析準備動作を実行せずに、装置を立ち上げスタンバイ状態とする制御を行うことが望ましい。
また、カバーセンサの検知履歴を格納するデータ格納部を備え、装置の電源がオフの状態中に定期的に検知履歴がデータ格納部に格納され、データ格納部に格納された検知履歴に基づき、制御部は、所定の分析準備動作を実行するか否かを判定することが望ましい。カバーセンサが開を検知したときにのみデータ格納部へ検知履歴を格納する場合に比べ、カバーセンサが開を検知したとき以外にも定期的に開閉状態を記録しておくことで、停電などの外部電源から電力がない場合に、カバーセンサが一定時間機能していなかったことも特定できる。例えば、カバーセンサが開を一切検知しなかった場合でも、ある一定期間カバーセンサの検知履歴がない場合には、停電したとみなして、その間にカバーが開いた可能性があることから装置立ち上げ時に分析準備動作を実行させることもできる。
また、停電に限らず、メインブレーカが遮断された場合は、DC電源408への電源供給が遮断されるため、メインブレーカの遮断有無をデータ格納部122(407)に格納しても良い。メインブレーカが遮断有の場合、カバーセンサ406(306、307、310)の開閉有無が不明なため、上述のように、装置立ち上げ時に分析準備動作を実行させることもできる。メインブレーカの遮断有無に関しては通電されているときに定期的にデータ格納部122(407)に通電情報を格納しておくことで通電情報が欠落している時間帯はメインブレーカが遮断されているとして遮断有と制御部は判別することができる。
また、図5では、リセット動作と洗浄動作の両方を省略した例で説明したが、必ずしも両方を省略する必要はなく一方を省略することで待ち時間を減らすことができる。
また、図5では、カバーセンサ406としてトップカバーの開閉検知センサ306、307と、保冷庫蓋の開閉検知センサ310との組み合わせで省略する動作を特定したが、少なくとも一方のセンサのみを用いてそのセンサに対応するカバーの動作を省略することでも待ち時間を減らすことができる。但し、実施例のように、2種類のセンサの検知結果に基づき、複数の動作から構成される分析準備動作のうち実行しない動作が特定され、制御部は、装置の電源のオンの受付後、当該特定された実行しない動作を実行せずに、装置を立ち上げスタンバイ状態とする制御を行うことが望ましい。より待ち時間を減らすことができるためである。
具体的には、開閉検知センサ310及び開閉検知センサ306(307)が共に開を検知しなかった場合に、装置の電源のオンの受付の後、リセット動作、試薬登録動作、洗浄動作が実行されないことに加え、開閉検知センサ310が開を検知せず、開閉検知センサ306(307)が開を検知した場合に、装置の電源のオンの受付の後、試薬登録動作を実行せずに、リセット動作又は洗浄動作を実行し、装置を立ち上げスタンバイ状態とする制御を行うことが望ましい。
また、図4で、所定の時間に自動で装置の電源をオンにするタイマー回路404について説明したが、タイマー回路404に基づき自動で装置の電源をオンにし、装置を立ち上げスタンバイ状態とする制御を行う場合には、カバーセンサ406(306、307、310)がカバー開の状態を検知したか否かに係わらず、前記制御部は、前記所定の分析準備動作を実行する制御を行うことも可能である。タイマー起動による自動立ち上げの場合は緊急性がなく待ち時間もないと考えられるためである。
また、装置のシャットダウンの際に、正常終了しない場合もあるので、正常終了しない場合は従来通り、装置立ち上げの際にリセット動作、及び、試薬登録動作を分析準備動作として必ず実行することが望ましい。シャットダウンが正常終了したかはデータ格納部122(407)に格納し、正常終了した記録がなければ正常終了していない場合であったとして必ず上記動作を実行する。また、シャットダウンの際に限らず通常の分析動作や装置メンテナンス動作に関しても正常終了しない場合もあるのでこれらについてもデータ格納部122(407)に格納し、正常終了した記録がなければ正常終了していない場合であったとして必ず分析準備動作を実行しても良い。
具体的には、最後の分析動作終了以降、カバーセンサ406がカバーの開の状態を検知しなかった場合であっても、1)最後の分析動作終了時、2)最後の分析動作終了後に装置メンテナンス動作を実行した場合には装置メンテナンス動作終了時、又は、3)最後の分析動作終了後の装置電源オフ時のいずれかのタイミングで正常終了した履歴がない場合には、制御部は、装置の電源のオンの受付の後、所定の分析準備動作を実行し、装置を立ち上げスタンバイ状態とする制御を行うことが望ましい。
次に、実施例2について説明する。実施例1では装置の電源をオフからオンに立ちあげるときのタイミングでの分析準備動作の省略について説明した。実施例2では分析動作が一度終了した後のスタンバイ状態から再度分析を開始するまでのフローを図6に示す。内容について実施例1と重複する箇所についての説明は省略する。
まず、制御部は、通常、分析開始の指示を受け付けスタンバイ状態からオペレーション状態に遷移するタイミングで、所定の分析準備動作を実行する制御を行う。そして、実施例1と同様の考え方で、最後の分析動作終了から新たな分析開始の指示の受付時までの間にカバーセンサ406がカバーの開の状態を検知しなかった場合に、制御部は、所定の分析準備動作を実行せずに、オペレーション状態に遷移する制御を行うことが望ましい。以下、詳細を説明する。
まず、スタンバイ状態においても分析開始のスタートボタン押下601(分析開始の指示の受付)の後に、制御部は、最後の分析動作終了以降から新たな分析開始の指示の受付時までの間に開閉検知センサ306、307がトップカバー開を検知した履歴があるか否かをデータ格納部407に確認する。
制御部が確認した結果、データ格納部407にトップカバー開履歴602がない場合は、最後の分析動作終了以降トップカバーが開いていないとみなすことができる。そのため、所定の分析準備動作を実行せずに、オペレーション状態に遷移する制御を制御部は行う。実施例1と同様、リセット603と洗浄動作607は不要である。また、試薬の保冷庫がトップカバー内に設置されている場合には、試薬登録・残量登録の動作605(試薬登録動作)も不要である。この場合、スタートボタン押下601後、直ぐにオペレーション状態となり、分注・分析開始607ができる。
一方、トップカバー開履歴602が有りの場合は、リセット603、洗浄動作607を行う。
次に、制御部は、最後の分析動作終了以降に開閉検知センサ310が保冷庫蓋開を検知した履歴があるか否かをデータ格納部407に確認する。
制御部が確認した結果、データ格納部407に保冷庫蓋開履歴510がない場合は、実施例1と同様、試薬登録・残量登録をスキップし洗浄動作に移行する。
一方、保冷庫蓋開履歴510が有りの場合は、実施例1と同様、試薬登録・残量登録511を行う。
その他の事項は実施例1と同じであるため詳細説明は省略する。
実施例1は、図5は装置が電源オフであるシャットダウン状態でもセンサに電源を供給し、監視し続ける手段であるが、一方でセンサに電源を供給しなくても実現可能な例を以下で説明する。実施例1と共通する箇所の説明は省略する。
例えば、一度、トップカバー304(305)や保冷庫蓋(309)が開いたらその状態を維持する機構を持たせ、装置立ち上げ時に状態を監視する方法が考えられる。つまり、装置の電源がオフの状態でカバーを開くと機構形状が変化しその形状を維持するカバーの開閉履歴確認機構を備える例である。トップカバーを例にして説明するが保冷庫蓋にも適用できる。
トップカバーの開閉検知センサ306の物理的構造を図7に示す。トップカバー701に、突起702を設け、その突起内に貫通穴703が空いた構造とする。装置テーブル704には、トップカバーの開閉検知センサ705(306)、カバーロック用ソレノイド706、プル型ソレノイド707、弾性体708、弾性体708の先端に取り付けた物体(抑制部)709を設ける。
図8(a)〜(c)に、装置状態に応じた各機構の動作と監視状態に関して説明する。
図8(a)は、プル型ソレノイド707、弾性体708、弾性体708の先端に取り付けた物体709がシャットダウン以外の状態を示す。ここでは、弾性体708は弾性エネルギーが解放されているため突起702と干渉することなくトップカバー701の開閉が可能となっている。分析が開始されるとカバーロック用ソレノイドが紙面の前面に突出し貫通穴703に挿入される。これにより、カバーがロックされ、ユーザーがトップカバー701を開けられない状態となる。このためユーザーはトップカバーを開けて分注機構105と接触し怪我をする危険が無くなる。分析が終了するとカバーロック用ソレノイドは紙面の後方に戻り貫通穴703の外部に移動する。これにより、カバーのロックが開放されユーザーが自由にトップカバー701を開けられる状態となる。
図8(b)は、装置の電源がオフであるシャットダウン状態でカバーが閉まっている状態を示す。実施例1と異なる点は、シャットダウン後は開閉検知センサ705への電源を供給しない。プル型ソレノイド707も同様に電源が遮断されることで、プル型ソレノイド707のフランジャが飛び出し、トップカバー701の突起702と弾性体708の先端に取り付けた物体709が接触する。この時、弾性体708が縮み弾性エネルギーが蓄えられた状態となる。但し、この弾性体708が蓄えられたエネルギーは大きいものではなくユーザーがトップカバー701を開けることは容易に可能である。なお、カバーロック用ソレノイド706は紙面の後方に戻り貫通穴703の外部に移動しているため図示しない。一方、図7ではカバーロック用ソレノイド706は紙面の後方に戻り貫通穴703の外部に移動しているため図示されるべきものではないが構成説明の便宜上図示している。
図8(c)は、図8(b)の状態でユーザーがトップカバー701を開けたときの状態である。トップカバー701を開くと弾性体708に蓄えられたエネルギーが解放され、物体709が突起702の下方に入り込む。これにより、トップカバー701は物体709に邪魔をされ完全には閉まらない状態となる。
従って、図8(b)の状態はトップカバー701が前回のシャットダウンから常に閉まったままの状態であることを意味する。装置の電源のオンの指示を受け付けた後にまず開閉検知センサ705に給電される。ここで初めて開閉検知センサ705は検知が可能となる。例えば、このセンサが透過型の光学センサを使用すれば「暗状態」となる。
一方、図8(c)の状態は、弾性体708が伸び、物体709とトップカバー701は互いに干渉し、トップカバー701が完全には閉まらない状態であることを意味する。少なくとも1回はトップカバー701が開かれたことになる。例えば、このセンサが透過型の光学センサを使用すれば「明状態」となる。
上記、図8(b)及(c)により、シャットダウン中に開閉検知センサに給電することなく、トップカバー701が開けられたか否かを判断することが可能になる。なお、開閉検知センサ705に給電され(b)か(c)かの状態が判別するタイミングでは、プル型ソレノイド707に給電されていないためトップカバー701が閉じることはない。
他のトップカバーの開閉検知センサや保冷庫蓋の開閉検知センサも同様の構造とすることで、シャットダウン時に給電が無くとも、カバーの開閉履歴を確認できる。
上記確認完了後は、プル型ソレノイド707に給電し、物体709をもとの位置に戻し、シャットダウン中にカバーを開けていた場合でも、カバーが自重で閉まる構造にする。つまり、装置は図8(a)の状態に戻る。または操作画面にシステムアラームやポップアップ等でカバーを閉める作業を指示し、図5と同じフローで分析開始まで移行する。
スタンバイ状態から分析開始のフローに関しては、装置の電源がオンのため、実施例2の図6と同様のフローで実施する。
ここで、開閉履歴確認機構は上記例で言えば、カバーロック用ソレノイド706、プル型ソレノイド707、弾性体708、物体709から構成されている。開閉検知センサ705は開閉履歴確認機構の形状に基づきトップカバーの開閉履歴を検知し、カバーの開が検知された場合に、制御部は、所定の分析準備動作を実行せずに、装置を立ち上げスタンバイ状態とする制御を行う。但し、これは一例であり、トップカバーを開くと機構形状が変化しその形状を維持できる構造であれば、ソレノイドなどの部品でなくとも良い。
また、開閉履歴確認機構は、機構形状が変化することでトップカバーが閉じるのを抑制する抑制部を備えることが望ましい。トップカバーを閉じることができる構成として開閉検知センサ705とは別のセンサでこの物体709を検知することでも同様のことが実現できる。但し、このようにトップカバーが完全に閉まらない構成とすることで1つのセンサでトップカバーの開閉履歴を確認できるという利点がある。
また、トップカバーが閉じるのを抑制する部材と、当該部材に接続された弾性体と、弾性体に接続され、電源が遮断されることで飛び出すフランジャを備えたプル型ソレノイドと、を有し、フランジャが飛び出した状態で、当該部材は、弾性体により閉じられたトップカバーの一部に抑え付けられ、カバーが開かれたときに弾性体の弾性エネルギーが解放され、当該部材は、トップカバーが閉じるのを抑制することが望ましい。なお、弾性体は図ではバネを想定して記載されているが伸縮すれば良くバネに限らずゴムなどその他の部品であっても良い。
また、その他の事項は実施例1と同じであるため詳細説明は省略する。
以上、実施例1〜3について説明した。以下、さらに補足説明する。
実施例において試薬登録動作をスキップした場合には、前回の分析動作終了の時点で前回までの使用量(残りテスト数)をデータ格納部の保管しておき、その数値を読み込む。この前回までの使用量は、常時データ格納部に保管することもできる。前回までの使用量については、読み込んだ数値そのもの以外に、前回書き込んだ日時から読み込んだ日時までの時間間隔から蒸発量を計算し、その分の残りテスト数を減らすことも考えられる。
また、トップカバーの開履歴が無しにも関わらず、保冷庫蓋の開履歴が有りだった場合など、センサ検知に異常がある場合は操作画面にシステムアラームを表示しても良い。
また、トップカバー内に保冷庫蓋がある例で説明したが、トップカバー外に保冷庫蓋がある装置に対しても適用できる。この場合には、トップカバーが開かなければ保冷庫蓋が開いていないという関係が無くなるだけで、夫々独立して、制御部が省略する分析準備動作を特定すれば良い。
また、トップカバー開履歴が無し、及び、保冷庫蓋の開履歴無しであったとしても、許容可能な時間をそれぞれ設定できるようにしても良い。これは、ユーザー又はメンテナンス作業者が選択できるようにすることが考えられる。時間の測定はタイマー回路404及び制御部115に含まれる操作部により行っても良い。例えば、設定した許容可能な時間を経過した場合には分析準備動作を省略せずに通常通り分析準備動作を実行する。
また、反応セルの洗浄をしないで分析する場合、同検体をセル洗浄後に再測定するか否かをユーザーが事前に操作画面から事前に選択可能とするようにしても良い。ユーザーが念のため反応セルの洗浄後にも同じ検体の測定結果を知りたい場合があるためである。本発明の構成によれば数日間洗浄しない反応セルを用いて測定を行う可能性があるので1回目の測定結果は早く入手したいがデータ検証のため洗浄後の反応セルを用いての同じ検体の測定を行いたい場合があるからである。例えば、操作画面上から再測定対象とする検体番号にチェックマークを入れて、その検体のある項目だけ、又は全項目の再測定を選択できるようにすることが考えられる。既に分析開始をスタートさせ既に検体ラックが装置内を搬送中であっても反応セルに検体の分注が終わるまでは再測定の選択が可能な画面構成にしても良い。
なお、この再測定は測定結果が閾値範囲外であった場合に行う再検とは異なり測定結果に係わらず実行して構わない。再測定のタイミングとしては反応セルの全てが使用され、通常のセル洗浄が完了した後であればいずれのタイミングでも良い。結果対象となった検体は1度目の分析のための分注が終了した後も装置の外に搬出せずに装置内に保持し再度分注位置に搬送される。装置にその旨を知らせる手段としては、例えば、再測定用のボタンを設けこのボタンを押す、緊急投入口にラックを設置することでラックに搭載された試料容器をこの対象とする、又は、ラックの色を変え装置が識別できるようにする等の物理的な手段により状況によりユーザーが選択可能となる装置構成とすれば良い。
また、リセットについては、トップカバーで覆われていなく、ユーザーがアクセス可能な可動部がある場合は、リセットで省略する箇所はトップカバーで覆われている可動部に限定して省略することが望ましい。少なくとも分注機構はトップカバーに覆われているため省略可能である。アクセス可能な可動部はトップカバーの開閉検知センサの検知内容に係わらずリセットを行うことが望ましい。
また、手動立ち上げの設定にて、試薬登録等が一括設定で選択されている際でも、一括設定を無効にして早急に分析可能な状態に遷移可能とする手段を設けても良い。例えば一括設定を無効にする押しボタンを押す、装置立ち上げ時に緊急投入口にラックを設置しておき緊急投入口付近のセンサで一括設定を無効とする、ラックの色を変え装置が識別できるようにする等の物理的な手段により一括設定を無効とし、早急に分析可能な状態に遷移可能となる装置構成とすれば良い。シャットダウン状態において保冷庫蓋を開けたものの実際には試薬容器を交換しなかったなどの場合には試薬登録動作を省略したい場合があるからである。
また、実施例3では開閉検知センサでトップカバーの開閉と開閉履歴確認機構の形状を検知する2つの機能を備えた例で説明したが、特許請求の範囲における「センサ」は1つのセンサを意味するものではなく複数のセンサをも意味する。つまり、実施例3のような形態においては、トップカバーの開閉の検知と開閉履歴確認機構の形状を検知するセンサとを夫々設けた形態も特許請求の範囲に含まれる。
また、トップカバーが2つある装置の例で説明したがトップカバーが1つの装置であっても適用できる。また、生化学の自動分析装置を例に説明したが本発明は免疫の自動分析装置など他のタイプの自動分析装置にでも適用できる。
以上が補足説明であるが発明の趣旨を逸脱しない範囲において様々な実施形態が特許請求の範囲に含まれる。
101 搬送ライン
102 ローター
103 試薬ディスク
104 反応ディスク
105 分注機構
106 攪拌機構
107 分光器
108 反応セル洗浄機構
109 ノズル洗浄機構
110 検体容器
111 検体ラック
112 反応セル
113 試薬容器
114 シールド部
115 制御部
116 ノズル
117 液面センサ
118 アーム
119 分注機構用モーター
120 光源ランプ
121 検体分注位置、
122 データ格納部
201 保冷庫
202 保冷庫蓋
203 ノズル通過穴
204 取っ手
205 開閉検知センサ
301 自動分析装置
302 分注機構
303 ノズル
304 トップカバー
305 トップカバー
306 開閉検知センサ
307 開閉検知センサ
308 保冷庫
309 保冷庫蓋
310 開閉検知センサ
401 メインブレーカ
402 タイマー回路
403 保冷庫
404 タイマー回路
405 オペレーションスイッチ
406 カバーセンサ
407 データ格納部
408 DC電源
409 DC電源
501 電源ボタン押下
502 リセット
503 試薬登録・残量登録
504 洗浄動作
505 分注・分析開始依頼 (スタートボタン押下し)
506 分注・分析開始
507 電源ボタン押下
508 トップカバー開履歴
509 リセット
510 保冷庫蓋開履歴
511 試薬登録・残量登録
512 洗浄動作
513 分注・分析開始依頼 (スタートボタン押下し)
514 分注・分析開始
601 スタートボタン押下
602 トップカバー開履歴
603 リセット
604 保冷庫蓋開履歴
605 試薬登録・残量登録
606 洗浄動作
607 分注・分析開始
701 トップカバー
702 突起
703 貫通穴
704 装置テーブル
705 開閉検知センサ
706 カバーロック用ソレノイド
707 プル型ソレノイド
708 弾性体
709 物体(抑制部)

Claims (16)

  1. 試薬容器を保冷する保冷庫と、試薬容器に収容した試薬を反応セルに分注する試薬分注機構と、前記保冷庫又は前記試薬分注機構を覆うカバーと、を備えた自動分析装置において、
    前記カバーの開閉状態を検知するセンサと、
    所定の分析準備動作及び分析動作を実行する制御を行う制御部と、を備え、
    前記自動分析装置の電源をオンにして装置を立ち上げスタンバイ状態とするときのタイミングで、前記制御部は、前記所定の分析準備動作を実行する制御を行い、
    最後の分析動作終了以降、前記センサが前記カバーの開の状態を検知しなかった場合には、前記制御部は、前記所定の分析準備動作を実行せずに、装置を立ち上げスタンバイ状態とする制御を行うことを特徴とする自動分析装置。
  2. 請求項1記載の自動分析装置において、
    さらに、前記自動分析装置を外部電源と接続するメインブレーカを備え、
    前記メインブレーカがオンで前記自動分析装置に前記外部電源から電力が供給されている状態で、且つ、前記自動分析装置の電源がオフの状態で、前記センサに電力を供給する内部電源を備えたことを特徴とする自動分析装置。
  3. 請求項2記載の自動分析装置において、
    前記内部電源によって前記センサは前記自動分析装置の電源がオフの状態であっても前記カバーの開閉を検知可能であり、
    前記最後の分析動作終了から前記自動分析装置の電源がオフの状態となる間、及び、前記自動分析装置の電源がオフの状態中に、前記センサが前記カバーの開の状態を検知しなかった場合に、前記制御部は、前記自動分析装置の電源のオンの受付の後、前記所定の分析準備動作を実行せずに、装置を立ち上げスタンバイ状態とする制御を行うことを特徴とする自動分析装置。
  4. 請求項3記載の自動分析装置において、
    さらに、前記センサの検知履歴を格納するデータ格納部を備え、
    前記自動分析装置の電源がオフの状態中に定期的に前記検知履歴が前記データ格納部に格納され、
    前記データ格納部に格納された前記検知履歴に基づき、前記制御部は、前記所定の分析準備動作を実行するか否かを判定することを特徴とする自動分析装置。
  5. 請求項1記載の自動分析装置において、
    前記カバーが前記試薬分注機構と前記反応セルを覆う前記自動分析装置のトップカバーの場合には、前記所定の分析準備動作は、前記試薬分注機構をホームポジションに戻すリセット動作、又は、前記反応セルを洗浄する洗浄動作であることを特徴とする自動分析装置。
  6. 請求項5記載の自動分析装置において、
    前記所定の分析準備動作は、前記リセット動作及び前記洗浄動作であることを特徴とする自動分析装置。
  7. 請求項1記載の自動分析装置において、
    前記カバーが前記保冷庫の蓋である場合には、前記所定の分析準備動作は、前記保冷庫に収容された試薬容器の情報を前記自動分析装置に記憶させる試薬登録動作であることを特徴とする自動分析装置。
  8. 請求項1記載の自動分析装置において、
    前記カバーは前記保冷庫の蓋であり、前記試薬分注機構と前記反応セルを覆う自動分析装置のトップカバーをさらに有し、
    前記センサは前記蓋の開閉を検知する第1センサであり、前記トップカバーの開閉を検知する第2センサをさらに有し、
    前記所定の分析準備動作は複数の動作で構成され、
    前記第1センサと前記第2センサの検知結果に基づき、前記複数の動作のうち実行しない動作が特定され、前記制御部は、前記自動分析装置の電源のオンの受付の後、当該特定された実行しない動作を実行せずに、装置を立ち上げスタンバイ状態とする制御を行うことを特徴とする自動分析装置。
  9. 請求項8記載の自動分析装置において、
    前記複数の動作は、前記試薬分注機構をホームポジションに戻すリセット動作、前記保冷庫に収容された試薬容器の情報を前記自動分析装置に記憶させる試薬登録動作、及び、前記反応セルを洗浄する洗浄動作であり、
    前記制御部は、
    最後の分析動作終了以降、前記第1センサ及び前記第2センサが共に開を検知しなかった場合に、前記自動分析装置の電源のオンの受付の後、前記リセット動作、前記試薬登録動作、及び、前記洗浄動作を実行せず、
    最後の分析動作終了以降、前記第1センサが開を検知せず前記第2センサが開を検知した場合に、前記自動分析装置の電源のオンの受付の後、前記試薬登録動作を実行せず、前記リセット動作、又は、前記洗浄動作を実行し、
    装置を立ち上げスタンバイ状態とする制御を行うことを特徴とする自動分析装置。
  10. 請求項1記載の自動分析装置において、
    さらに、前記自動分析装置の電源がオフの状態で前記カバーを開くと機構形状が変化しその形状を維持する前記カバーの開閉履歴確認機構を備え、
    前記自動分析装置の電源のオンの指示の受け付けた後に前記センサに給電され、前記センサは前記開閉履歴確認機構の形状に基づき前記カバーの開閉履歴を検知し、前記カバーの開が検知された場合に、前記制御部は、前記所定の分析準備動作を実行せずに、装置を立ち上げスタンバイ状態とする制御を行うことを特徴とする自動分析装置。
  11. 請求項10記載の自動分析装置において、
    前記開閉履歴確認機構は、前記機構形状が変化することで前記カバーが閉じるのを抑制する抑制部を備えることを特徴とする自動分析装置。
  12. 請求項11記載の自動分析装置において、
    前記抑制部は、
    前記カバーが閉じるのを抑制する部材と、
    前記部材に接続された弾性体と、
    前記弾性体に接続され、電源が遮断されることで飛び出すフランジャを備えたプル型ソレノイドと、を有し、
    前記フランジャが飛び出した状態で、前記部材は、前記弾性体により閉じられた前記カバーの一部に抑え付けられ、
    前記カバーが開かれたときに前記弾性体の弾性エネルギーが解放され、前記部材は、前記カバーが閉じるのを抑制することを特徴とする自動分析装置。
  13. 請求項1記載の自動分析装置において、
    さらに、所定の時間に自動で前記自動分析装置の電源をオンにするタイマー回路を備え、
    前記タイマー回路に基づき自動で前記自動分析装置の電源をオンにし、装置を立ち上げスタンバイ状態とする制御を行う場合には、前記センサが前記カバーの開の状態を検知したか否かに係わらず、前記制御部は、前記所定の分析準備動作を実行する制御を行うことを特徴とする自動分析装置。
  14. 請求項1記載の自動分析装置において、
    前記最後の分析動作終了以降、前記センサが前記カバーの開の状態を検知しなかった場合であっても、前記最後の分析動作終了時、前記最後の分析動作終了後に装置メンテナンス動作を実行した場合には装置メンテナンス動作終了時、又は、前記最後の分析動作終了後の装置電源オフ時のいずれかのタイミングで正常終了した履歴がない場合には、前記制御部は、前記自動分析装置の電源のオンの受付の後、前記所定の分析準備動作を実行し、装置を立ち上げスタンバイ状態とする制御を行うことを特徴とする自動分析装置。
  15. 請求項1記載の自動分析装置において、
    前記制御部は、分析開始の指示を受け付けスタンバイ状態からオペレーション状態に遷移するタイミングで、前記所定の分析準備動作を実行する制御を行い、
    前記最後の分析動作終了から新たな分析開始の指示の受付時までの間に前記センサが前記カバーの開の状態を検知しなかった場合に、前記制御部は、前記所定の分析準備動作を実行せずに、前記オペレーション状態に遷移する制御を行うことを特徴とする自動分析装置。
  16. 請求項1記載の自動分析装置において、
    さらに、検体を収容した検体容器から検体を前記反応セルに分注する検体分注機構と、
    前記反応セルに分注された検体と試薬の混合液を測光する分光器と、を備え、
    前記制御部は、前記分光器の検出結果に基づき検体を分析することを特徴とする自動分析装置。
JP2016029464A 2016-02-19 2016-02-19 自動分析装置 Active JP6794118B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016029464A JP6794118B2 (ja) 2016-02-19 2016-02-19 自動分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016029464A JP6794118B2 (ja) 2016-02-19 2016-02-19 自動分析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017146251A true JP2017146251A (ja) 2017-08-24
JP6794118B2 JP6794118B2 (ja) 2020-12-02

Family

ID=59681347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016029464A Active JP6794118B2 (ja) 2016-02-19 2016-02-19 自動分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6794118B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11009518B2 (en) * 2017-12-05 2021-05-18 Jeol Ltd. Apparatus and method for automated analysis

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009031202A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Hitachi High-Technologies Corp 自動分析装置
JP2010216889A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Toshiba Corp 自動分析装置
WO2011078118A1 (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 株式会社日立ハイテクノロジーズ 免疫分析装置
JP2011153960A (ja) * 2010-01-28 2011-08-11 Sysmex Corp 検体分析装置
JP2013072799A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Hitachi High-Technologies Corp 自動分析装置
WO2015019880A1 (ja) * 2013-08-09 2015-02-12 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置
JP2015102410A (ja) * 2013-11-25 2015-06-04 株式会社東芝 自動分析装置
WO2017122455A1 (ja) * 2016-01-13 2017-07-20 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置及びその制御方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009031202A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Hitachi High-Technologies Corp 自動分析装置
JP2010216889A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Toshiba Corp 自動分析装置
WO2011078118A1 (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 株式会社日立ハイテクノロジーズ 免疫分析装置
JP2011153960A (ja) * 2010-01-28 2011-08-11 Sysmex Corp 検体分析装置
JP2013072799A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Hitachi High-Technologies Corp 自動分析装置
WO2015019880A1 (ja) * 2013-08-09 2015-02-12 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置
JP2015102410A (ja) * 2013-11-25 2015-06-04 株式会社東芝 自動分析装置
WO2017122455A1 (ja) * 2016-01-13 2017-07-20 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置及びその制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11009518B2 (en) * 2017-12-05 2021-05-18 Jeol Ltd. Apparatus and method for automated analysis

Also Published As

Publication number Publication date
JP6794118B2 (ja) 2020-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6385545B2 (ja) 自動分析装置およびメンテナンス方法
US7931863B2 (en) Sample analyzer
US9541567B2 (en) Sample analyzer with liquid aspirating unit and liquid surface detector
US9316662B2 (en) Automated analyzer and maintenance method for same
JP6453219B2 (ja) 自動分析装置
JP6636047B2 (ja) 自動分析装置及びその制御方法
US20090035182A1 (en) Automatic analyzer
JP6429753B2 (ja) 自動分析装置及び自動分析方法
JP6886837B2 (ja) 自動分析装置
US20090114538A1 (en) Automated biochemical analyzer
JP2017146251A (ja) 自動分析装置
JPH10232234A (ja) 自動分析装置
JP7166945B2 (ja) 試薬ボトル収容ユニット及び自動分析装置
WO2010079630A1 (ja) 分析装置
US20230228777A1 (en) Automatic analyzer
JP5258090B2 (ja) 自動分析装置
JP5487275B2 (ja) 自動分析装置
JP2017207294A (ja) 自動分析装置
US20230194556A1 (en) Automatic analyzer and maintenance method for automatic analyzer
JP6800193B2 (ja) 検体分析装置、検体分析方法およびプログラム
JP2009145091A (ja) 自動分析装置
JP2022136801A (ja) 自動分析装置及び自動分析装置の制御方法
US20200104031A1 (en) Display method, sample analyzer, and recording medium
CN117871876A (zh) 一种样本分析装置
CN114544989A (zh) 一种样本分析装置和方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160222

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170120

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170126

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20170803

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170804

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200609

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200623

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20200623

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201013

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201111

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6794118

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150