JP2022136801A - 自動分析装置及び自動分析装置の制御方法 - Google Patents

自動分析装置及び自動分析装置の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022136801A
JP2022136801A JP2021036591A JP2021036591A JP2022136801A JP 2022136801 A JP2022136801 A JP 2022136801A JP 2021036591 A JP2021036591 A JP 2021036591A JP 2021036591 A JP2021036591 A JP 2021036591A JP 2022136801 A JP2022136801 A JP 2022136801A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
unit
analysis
container
rack
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021036591A
Other languages
English (en)
Inventor
雄貴 下平
Yuki Shimodaira
誠 小笠原
Makoto Ogasawara
勇 松田
Isamu Matsuda
究 児玉
Kiwamu Kodama
岳 上野
Takeshi Ueno
崇浩 瀬町
Takahiro Semachi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Canon Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Medical Systems Corp filed Critical Canon Medical Systems Corp
Priority to JP2021036591A priority Critical patent/JP2022136801A/ja
Publication of JP2022136801A publication Critical patent/JP2022136801A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Abstract

【課題】自動分析システムの準備動作のための待ち時間を減少させること。【解決手段】自動分析装置10は、分析部20と、制御部16と、受信部18と、を備える。分析部は、試料の分析を行う。制御部は、分析部の動作を制御する。受信部は、試料、試薬又は試料ラックの保管部に設けられた検知部40からの検出結果を受信する。受信部が検出結果を受信すると、制御部は、分析部に準備動作を行わせる。【選択図】図1

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、自動分析装置及び自動分析装置の制御方法に関する。
従来、血液や尿などの検体試料の定性・定量分析を行う自動分析装置が知られている。自動分析装置では、まず試料ラックを準備し、検体試料を収容した試料容器を試料ラックに乗せ、この試料ラックを自動分析装置にセットする。その後、自動分析装置では、所定の準備動作を行ってから試料の分析を開始する。ここで、所定の準備動作とは、例えば、試料と試薬とを反応させるための反応容器の洗浄、自動分析装置にセットされている試薬の種類や残量のスキャンである。
従来の自動分析装置では、試料を自動分析装置にセットしてから当該試料の分析が開始されるまでに、上述の準備動作のための待ち時間が生じていた。したがって、従来の自動分析装置では、利便性の向上の点で改善の余地があった。
特開2011-27555号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、自動分析装置の準備動作のための待ち時間を減少させることである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係る自動分析装置は、分析部と、制御部と、受信部と、を備える。分析部は、試料の分析を行う。制御部は、分析部の動作を制御する。受信部は、試料、試薬又は試料ラックの保管部に設けられた検知部からの検出結果を受信する。受信部が検出結果を受信すると、制御部は、分析部に準備動作を行わせる。
図1は、第1実施形態に係る自動分析システムの一例を示す図。 図2は、図1の自動分析システムの検知部の一例について説明する図。 図3は、図1の自動分析装置の制御方法の手順を示すフローチャート。 図4は、検知部の他の例について説明する図。 図5は、第2実施形態に係る自動分析システムの一例を示す図。 図6は、図5の自動分析装置の制御方法の手順を示すフローチャート。 図7は、第2実施形態に係る自動分析システムの他の例を示す図。 図8は、図7の自動分析装置の制御方法の手順を示すフローチャート。 図9は、第2実施形態に係る自動分析システムのさらに他の例を示す図。 図10は、図9の自動分析装置の制御方法の手順を示すフローチャート。 図11は、第3実施形態に係る自動分析システムの一例を示す図。 図12は、図11の自動分析装置の制御方法の手順を示すフローチャート。 図13は、検知部の一変形例を示す図。 図14は、検知部の他の変形例を示す図。 図15は、準備動作を開始するための条件を設定する設定画面の一例を示す図。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺及び縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
第1実施形態
図1は、第1実施形態に係る検知部40を備えた自動分析システム1の一例を示す図である。自動分析システム1は、自動分析装置10と、検知部40と、を備える。図1に示された例における自動分析装置10は、分析部20と、表示部12と、入力部14と、制御部16と、受信部18と、を有している。
分析部20は、試料の分析を行う。とりわけ分析部20は、ブランク測定によるブランクデータの生成や、各検査項目の標準試料と各検査項目の分析に用いる試薬との混合液を測定する標準測定による標準データの生成、被検試料と試薬との混合液を測定する被検測定による被検データの生成等を行う。分析部20は、サンプルディスク21と、試薬庫22と、試薬庫23と、反応ディスク24と、第1試薬分注機構25と、第2試薬分注機構26と、試料分注機構27と、第1撹拌機構28と、第2撹拌機構29と、を備える。
サンプルディスク21は、複数の試料容器31を保持しており、この試料容器31には、標準試料、血清等の被検試料等が収容される。本実施形態では、試料容器31は、後述の試料ラック34に載置されてサンプルディスク21に保持される。1つの試料ラック34には、1以上の試料容器31が載置される。
試薬庫22には、複数の試薬容器32を回動可能に保持する試薬ラック35を備えており、この試薬ラック35は、試薬容器32に収容された第1試薬を保冷しつつ保持する。すなわち、試薬容器32は、標準試料、被検試料等の各試料に含まれる検査項目の成分と反応する、例えば、1試薬系及び2試薬系の第1試薬を収容する。試薬庫23には、複数の試薬容器33を回動可能に保持する試薬ラック36を備えており、この試薬ラック36は、試薬容器33に収容された第2試薬を保冷しつつ保持する。すなわち、試薬容器33は、第1試薬と対をなす第2試薬を収容する。
反応ディスク24は、複数の固定具を着脱可能に円周上に保持する。この固定具は、複数の反応容器を所定の間隔を開けて円弧状に保持する。すなわち、反応ディスク24は、複数の固定具を複数の反応容器の固定具として搭載し、複数の反応容器を移動可能に保持する。
第1試薬分注機構25は、プローブと、アームと、洗浄プールと、を備える。プローブは、試薬ラック35に保持された試薬容器32内の第1試薬を吸引して、試料が吐出された反応容器内に吐出する分注を行う。アームは、プローブを回動及び上下移動可能に保持する。洗浄プールは、プローブから1つの試薬の分注が終了するごとに、このプローブの洗浄を行う。
第2試薬分注機構26は、プローブと、アームと、洗浄プールと、を備える。プローブは、試薬ラック36に保持された試薬容器33内の第2試薬を吸引して、第1試薬が吐出された反応容器内に吐出する分注を行う。アームは、プローブを回動及び上下移動可能に保持する。洗浄プールは、プローブから1つの試薬の分注が終了するごとに、このプローブの洗浄を行う。
試料分注機構27は、プローブと、アームと、洗浄プールと、を備える。プローブは、サンプルディスク21に保持された試料容器31に収容された試料を吸引して、反応容器内へ吐出する分注を行う。アームは、プローブを回動及び上下移動可能に保持する。洗浄プールは、プローブから1つの試料の分注が終了するごとに、このプローブの洗浄を行う。
第1撹拌機構28は、撹拌子と、アームと、洗浄プールと、を備える。撹拌子は、反応容器に分注された試料と第1試薬との混合液を撹拌する。アームは、撹拌子を回動及び上下移動可能に保持する。洗浄プールは、混合液の撹拌終了ごとに、撹拌子の洗浄を行う。
第2撹拌機構29は、撹拌子と、アームと、洗浄プールと、を備える。撹拌子は、反応容器に分注された試料と第1試薬と第2試薬との混合液を撹拌する。アームは、撹拌子を回動及び上下移動可能に保持する。洗浄プールは、混合液の撹拌終了ごとに、撹拌子の洗浄を行う。
また、自動分析装置10は、さらに、反応容器洗浄機構38と、測定部39と、を備える。反応容器洗浄機構38は、被検測定の終了した反応容器の洗浄処理を行う。具体的には、反応容器洗浄機構38は、反応容器の洗浄を行い、次の被検測定のためのブランク測定用のブランク水を分注し、その後、乾燥を行う。
測定部39は、水、混合液等の溶液を収容する反応容器に照射した光のうち、反応容器を透過した光を測定する。反応容器洗浄機構38は、測定部39で混合液の測定を終了した反応容器の内部を洗浄し、乾燥する洗浄処理を行う。また、反応容器洗浄機構38は、ブランク測定のために、洗浄を行った反応容器に純水等の液体であるブランク液を吐出する。
また、測定部39は、ブランク液が分注された反応容器を透過した光を検出するブランク測定により、ブランクデータを生成する。また、測定部39は、標準試料及び試薬が分注された反応容器内の混合液を透過した光を検出する標準測定により、標準データを生成する。さらに、被検試料及び試薬が分注された反応容器内の混合液を透過した光を検出する被検測定により、被検データを生成する。
表示部12は、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶パネル等のモニタを備え、検量データ、分析データ等を表示出力する。また、表示部は、分析パラメータ設定画面、検査項目設定画面、その他の各種情報を表示する。
入力部14は、使用者が指示、情報等を入力するための装置であり、例えば、キーボード、マウス、ボタン、タッチパネル等の入力デバイスを備える。そして、各検査項目の分析パラメータとしての試料の分注量、第1試薬の分注量、第1試薬及び第2試薬の分注量等を設定するための入力を可能にする。また、検査が行われる各被検試料の情報、この情報ごとに検査対象となる検査項目等を設定するための入力等を行う。
制御部16は、分析部20の各種構成ユニットを制御する。例えば、制御部16は、検査を行うために、反応容器洗浄機構38で洗浄処理が行われた反応容器に、被検試料ごとに入力された検査項目を順次割り当てる。そして、検査項目を割り当てた反応容器に、その検査項目の分析パラメータとして設定される試料の分注量と試薬の分注量とを合計した合計量のブランク液を、反応容器洗浄機構38に吐出させる。続いて、ブランク液を吐出させた反応容器のブランク測定を測定部39に行わせて、ブランクデータを生成させる。
受信部18は、検知部40から、検出結果を受信する。本実施形態では、検出結果は、試料ラック34が後述するラック保管庫(保管部)50から取り出された旨の信号である。受信部18が検出結果を受信すると、制御部16は、分析部20に対して、準備動作を行うよう指令を出す。分析部20で行う準備動作は、例えば、試料と試薬とを反応させるための反応容器の洗浄、試薬容器32,33内に保持されている試薬の種類や残量の調査を挙げることができる。
自動分析装置10は、分析部20における各種構成ユニットを駆動する駆動部を有してもよい。駆動部は、例えば、サンプルディスク21と、試薬ラック35と、試薬ラック36と、を個別に回動駆動して、試料容器31と、試薬容器32と、試薬容器33と、をそれぞれ移動する。また、駆動部は、反応ディスク24を回転駆動して、反応容器を移動する。さらに、駆動部は、上述したそれぞれのアームを個別に上下及び回動駆動し、上述したプローブをそれぞれ移動する。
また、自動分析装置10は、測定部39で生成されたブランクデータに基づいて、その反応容器が検査項目用として使用可能であるか否かを判定するデータ処理部を有してもよい。この場合、ブランクデータは、複数回収集されるので、この収集された複数のブランクデータに基づいて、反応容器が検査に使用可能な状態であるか否かを判定する。
データ処理部で反応容器が使用可能であると判定された場合、制御部16は、その反応容器に割り当てた検査項目用の試料と試薬を分注させる。一方、データ処理部で反応容器が使用不可能であると判定された場合、制御部16は、その反応容器に割り当てた検査項目用の試料と試薬の分注を中止させる。この場合、さらに、データ処理部により使用不可能であると判定された反応容器の次に洗浄される反応容器に、中止になった検査項目を割り当てる。
データ処理部は、演算部と、データ記憶部と、を備えてもよい。演算部は、分析部20の測定部39で生成された標準データや被検データを処理して、各検査項目の検量データ、分析データ等を生成する。データ記憶部は、収集した標準データ、被検データ等を格納して保持するとともに、演算部で生成された検量データ、分析データ等を保存する。
図2は、本実施形態における検知部40の一例について説明する図である。本実施形態では、自動分析システム1は、試料ラック34を保管するラック保管庫(保管部)50を有する。ラック保管庫50は、例えば、複数の試料ラック34を載置可能な棚52を含む。図2に示された例では、試料ラック34には、それぞれ識別情報が付加されている。各試料ラック34には、それぞれ異なる識別情報が付加されている。この識別情報を読み取ることにより、試料ラック34を他の試料ラック34から区別することができる。識別情報は、例えばRFIDタグ、バーコード、二次元バーコード等に担持された状態での形態で試料ラック34に取り付けることができる。識別情報がRFIDタグに担持されている場合には、検知部40は、RFIDタグを読取り可能な読取り装置を有してもよい。識別情報がバーコード、二次元バーコードに担持されている場合には、検知部40は、バーコードや二次元バーコードを読取り可能な読取り装置を有してもよい。図2に示された例では、各試料ラック34にRFIDタグTが貼付されており、検知部40は、RFIDタグTを読取り可能な読取り装置を有する。
図3を参照して、自動分析装置10の制御方法について説明する。図3は、自動分析装置の制御方法の手順を示すフローチャートである。
まず、ラック保管庫50から1つの試料ラック34が取り出される(ステップS1)。検知部40は、ラック保管庫50から試料ラック34が取り出されたことを検知する(ステップS2)。検知部40は、試料ラック34がラック保管庫50から取り出された旨の信号を受信部18へ送信する(ステップS3)。受信部18が検知部40からの信号を受信すると、制御部16は、分析部20に準備動作を開始するよう指令を送る(ステップS4)。分析部20は、制御部16からの指令を受け取ると、準備動作を開始する(ステップS5)。
ステップS2~S5と並行して、試料ラック34の準備が行われる。まず、試料容器31を、試料ラック34にセットする(ステップS6)。これにより、試料容器31が試料ラック34により保持される。次に、試料ラック34を分析部20にセットする(ステップS7)。
ステップS5及びステップS7が完了すると、分析部20において、試料容器31に収容された試料の分析を開始する(ステップS8)。
図3に示された例では、分析部20における準備動作(S5)と、試料ラック34の準備(S6,S7)とを並行して行うことができる。これにより、試料ラック34を分析部20にセットしてから試料の分析が開始されるまでの待ち時間を短縮することができる。したがって、自動分析装置10の利便性の向上を図ることが可能になる。
なお、自動分析装置10において、データ記憶部が、識別情報と実施すべき検査項目に関する情報とが紐づけられたテーブルを有していてもよい。この場合、ステップS2において、検知部40が、取り出された試料ラック34に付加された識別情報を読み取り、ステップS3において、検知部40が、試料ラック34がラック保管庫50から取り出された旨の信号とともに、読み取られた識別情報についての信号を受信部18に送信することができる。受信部18が検知部40からの信号を受信すると、制御部16は、データ記憶部に記憶されたテーブルを参照し、当該識別情報に紐づけられた、実施すべき検査項目に関する情報を取得し、ステップS4において、分析部20に、この検査項目に対応する準備動作を行うよう指示することができる。例えば、試薬容器32,33内に、実施すべき検査項目に必要な試薬があるかどうかや、当該試薬の残量が十分にあるか等を調査することができる。
また、図2に示された例では、RFIDタグT内に、実施すべき検査項目に関する情報を記憶させておくことができる。この場合、ステップS2において、検知部40が、RFIDタグT内に記憶された、実施すべき検査項目に関する情報を読み取り、ステップS3において、検知部40が、試料ラック34がラック保管庫50から取り出された旨の信号とともに、実施すべき検査項目に関する情報についての信号を受信部18に送信することができる。受信部18が検知部40から信号を受信すると、制御部16は、受信した信号に含まれる、実施すべき検査項目に関する情報に基づいて、ステップS4において、分析部20に、この検査項目に対応する準備動作を行うよう指示することができる。
図4は、検知部40の他の例について説明する図である。図4に示された例では、ラック保管庫(保管部)50は、水平方向及び垂直方向の両方に対して傾斜した方向に延びる棚52を含む。ラック保管庫50は、下部に開口54を有している。ラック保管庫50は、この開口54を介して、試料ラック34を1つずつ取り出すことができるように構成されている。検知部40は、ラック保管庫50から取り出される試料ラック34を検出するセンサ44を有する。センサ44としては、例えば、試料ラック34の重量を検知する重量センサ、試料ラック34を光学的に検出する光学センサ等のセンサを用いることができる。図4に示された例では、センサ44として重量センサが用いられる。検知部40は、ラック保管庫50から取り出された試料ラック34の重量を検出して、当該試料ラック34がラック保管庫50から取り出されたことを検知する。検知部40は、試料ラック34がラック保管庫50から取り出されたことを検知すると、その旨の信号を受信部18へ送信する。図4に示された自動分析システム1において、他の部分の構成及び自動分析システム1における自動分析装置10の制御方法は、図2及び図3を参照して説明した例と同様であるので、詳細な説明を省略する。
本実施形態の自動分析装置10は、試料の分析を行う分析部20と、分析部20の動作を制御する制御部16と、試料、試薬又は試料ラックの保管部に設けられた検知部40からの検出結果を受信する受信部18と、を備え、受信部18が検出結果を受信すると、制御部16は、分析部20に準備動作を行わせる。
本実施形態の自動分析装置の制御方法は、試料、試薬又は試料ラックの保管部に設けられた検知部からの検出結果を、受信部が受信する工程と、前記受信部が前記検出結果を受信すると、制御部が、試料の分析を行う分析部に準備動作を行わせる工程と、を備える。
このような自動分析装置10及び自動分析装置の制御方法によれば、分析部20における準備動作と、試料ラック34の準備とを並行して行うことができる。これにより、試料ラック34を分析部20にセットしてから試料の分析が開始されるまでの待ち時間を短縮することができる。
また、検知部40が、自動分析装置10と別体に配置される場合には、検知部40の配置位置の自由度を向上させることができる。これにより、自動分析装置10から離れた場所において試料容器31又は試料ラック34を検知し、この検知に基づいて分析部20において準備動作を開始することができる。したがって、早いタイミングで分析部20における準備動作を開始することができる。したがって、自動分析装置10の利便性を効果的に向上させることができる。
本実施形態の自動分析装置10では、受信部18は、試料を収容した試料容器31を保持するための試料ラック34が保管部50から取り出されたことを検知する検知部40から、検出結果を受信する。
このような自動分析装置10によれば、試料の分析のために保管部50から試料ラック34が取り出されたことをトリガーとして、分析部20における準備動作を開始することができる。したがって、作業者は、分析部20における準備動作を開始するための別個の操作を行う必要がない。これにより、試料の分析を開始するための手間を減らすことができる。また、作業者が操作を失念することにより分析部20における準備動作が適切に開始されないことを防止することができる。
本実施形態の自動分析装置10では、受信部18は、RFIDタグTを読取り可能な読取り装置を有する検知部40から、検出結果を受信する。
このような自動分析装置10によれば、RFIDタグTに識別情報を担持させておき、このRFIDタグTを試料ラック34に貼付することができる。この場合、RFIDタグTに担持された識別情報と実施すべき検査項目に関する情報とを紐づけることにより、分析部20において準備動作を行う際に、この検査項目に対応する準備動作を行うことができる。したがって、準備動作を効率的に行うことが可能になる。
本実施形態の自動分析装置10では、受信部18は、保管部50から取り出される試料ラック34を検出するセンサ44を有する検知部40から、検出結果を受信する。
本実施形態の自動分析装置10では、センサ44は、重量センサである。
本実施形態の自動分析装置10では、センサ44は、光学センサである。
このような自動分析装置10によれば、簡易な構成により保管部50から取り出される試料ラック34を検出することができる。
上述した実施形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を適宜参照しながら、他の実施形態について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
第2実施形態
図5は、第2実施形態に係る自動分析システム1の一例を示す図である。自動分析システム1は、試料容器31又は試料ラック34を搬送する搬送部60を備える。搬送部60は、種々の公知の搬送装置を有することができる。検知部40は、試料容器31又は試料ラック34が、分析部20に搬入される前の所定の位置にあることを検知する。とりわけ、図示された例では、検知部40は、試料容器31又は試料ラック34が搬送部60に位置することを検知する。検知部40は、搬送部60の近傍に配置されており、搬送部60に位置する試料容器31又は試料ラック34を検出する。検知部40は、例えば、RFIDタグを読取り可能な読取り装置、バーコードや二次元バーコードを読取り可能な読取り装置、重量センサや光学センサ等のセンサを有する。
受信部18は、検知部40から検出結果を受信する。図5に示された例では、検出結果は、試料容器31又は試料ラック34が所定の位置にある旨の信号である。受信部18が検知部40からの検出結果を受信すると、制御部16は、分析部20に準備動作を行わせる。とりわけ、図示された例では、受信部18が、試料容器31又は試料ラック34が搬送部60に位置する旨の信号を検知部40から受信すると、制御部16は、分析部20に準備動作を行わせる。
図6を参照して、自動分析装置10の制御方法について説明する。図6は、図5の自動分析装置10の制御方法の手順を示すフローチャートである。
まず、搬送部60に試料容器31又は試料ラック34が配置される(ステップS11)。搬送部60には、試料容器31を保持した試料ラック34が配置されてもよいし、試料ラック34を使用しない場合には、試料容器31がそのまま配置されてもよい。検知部40は、試料容器31又は試料ラック34が搬送部60に位置することを検知する(ステップS12)。検知部40は、検出結果を受信部18へ送信する。とりわけ、検知部40は、試料容器31又は試料ラック34が搬送部60に位置する旨の信号を受信部18へ送信する(ステップS13)。受信部18が検知部40からの信号を受信すると、制御部16は、分析部20に準備動作を開始するよう指令を送る(ステップS14)。分析部20は、制御部16からの指令を受け取ると、準備動作を開始する(ステップS15)。
ステップS12~S15と並行して、試料容器31又は試料ラック34が搬送される(ステップS16)。その後、試料ラック34が分析部20にセットされる(ステップS17)。
ステップS15及びステップS17が完了すると、分析部20において、試料容器31に収容された試料の分析を開始する(ステップS18)。
図6に示された例では、分析部20における準備動作(S15)と、試料容器31又は試料ラック34の搬送(S16)とを並行して行うことができる。これにより、試料ラック34を分析部20にセットしてから試料の分析が開始されるまでの待ち時間を短縮することができる。したがって、自動分析装置10の利便性の向上を図ることが可能になる。
本実施形態の自動分析装置10は、試料の分析を行う分析部20と、分析部20の動作を制御する制御部16と、試料を収容した試料容器31又は試料容器31を保持した試料ラック34が分析部20に搬入される前の所定の位置にあることを検知する検知部40からの検出結果を受信する受信部18と、を備え、受信部18が検出結果を受信すると、制御部16は、分析部20に準備動作を行わせる。
また、本実施形態の自動分析装置10では、受信部18は、試料容器31又は試料ラック34を搬送する搬送部60に試料容器31又は試料ラック34が位置することを検知する検知部40から、検出結果を受信する。
このような自動分析装置10によれば、試料容器31又は試料ラック34が所定の位置にあること、とりわけ、試料容器31又は試料ラック34が搬送部60に位置すること、をトリガーとして、分析部20における準備動作を開始することができる。したがって、作業者は、分析部20における準備動作を開始するための別個の操作を行う必要がない。これにより、試料の分析を開始するための手間を減らすことができる。また、作業者が操作を失念することにより分析部20における準備動作が適切に開始されないことを防止することができる。
図7は、第2実施形態に係る自動分析システム1の他の例を示す図である。自動分析システム1は、試料に対して前処理を行う前処理部70を備える。前処理部70は、試料の分析のための各種の前処理を行う。前処理部70は、例えば、遠心分離装置、開栓装置、分注装置、閉栓装置等を含んでおり、除タンパク処理や、各種抽出処理等を行うことができる。検知部40は、試料容器31又は試料ラック34が、分析部20に搬入される前の所定の位置にあることを検知する。とりわけ、図示された例では、検知部40は、試料容器31又は試料ラック34が前処理部70に位置することを検知する。検知部40は、前処理部70に配置されており、前処理部70に位置する試料容器31又は試料ラック34を検出する。検知部40は、例えば、RFIDタグを読取り可能な読取り装置、バーコードや二次元バーコードを読取り可能な読取り装置、重量センサや光学センサ等のセンサを有する。
図7に示された例では、検知部40による検出結果は、試料容器31又は試料ラック34が所定の位置にある旨の信号である。受信部18が検知部40から検出結果を受信すると、制御部16は、分析部20に準備動作を行わせる。とりわけ、図示された例では、受信部18が、試料容器31又は試料ラック34が前処理部70に位置する旨の信号を検知部40から受信すると、制御部16は、分析部20に準備動作を行わせる。
図8を参照して、自動分析装置10の制御方法について説明する。図8は、図7の自動分析装置10の制御方法の手順を示すフローチャートである。
まず、前処理部70に試料容器31又は試料ラック34が配置される(ステップS21)。前処理部70には、試料容器31を保持した試料ラック34が配置されてもよいし、試料ラック34を使用しない場合には、試料容器31がそのまま配置されてもよい。検知部40は、試料容器31又は試料ラック34が前処理部70に位置することを検知する(ステップS22)。検知部40は、検出結果としての、試料容器31又は試料ラック34が前処理部70に位置する旨の信号を受信部18へ送信する(ステップS23)。受信部18が検知部40からの検出結果を受信すると、制御部16は、分析部20に準備動作を開始するよう指令を送る(ステップS24)。分析部20は、制御部16からの指令を受け取ると、準備動作を開始する(ステップS25)。
ステップS22~S25と並行して、試料容器31又は試料ラック34に保持された試料に対する前処理及び試料容器31又は試料ラック34の搬送が行われる。まず、前処理部70において、試料容器31又は試料ラック34に保持された試料に対する前処理が行われる(ステップS26)。次に、試料容器31又は試料ラック34が、前処理部70から分析部20へ搬送される(ステップS27)。その後、試料ラック34が分析部20にセットされる(ステップS28)。
ステップS25及びステップS28が完了すると、分析部20において、試料容器31に収容された試料の分析を開始する(ステップS29)。
図8に示された例では、分析部20における準備動作(S25)と、試料容器31又は試料ラック34に保持された試料に対する前処理(S26)及び試料容器31又は試料ラック34の搬送(S27)とを並行して行うことができる。これにより、試料ラック34を分析部20にセットしてから試料の分析が開始されるまでの待ち時間を短縮することができる。したがって、自動分析装置10の利便性の向上を図ることが可能になる。
本実施形態の自動分析装置10で受信部18は、試料に対して前処理を行う前処理部70に試料容器31又は試料ラック34が位置することを検知する検知部40から、検出結果を受信する。
このような自動分析装置10によれば、試料容器31又は試料ラック34が所定の位置にあること、とりわけ、試料容器31又は試料ラック34が搬送部60に位置すること、をトリガーとして、分析部20における準備動作を開始することができる。したがって、作業者は、分析部20における準備動作を開始するための別個の操作を行う必要がない。これにより、試料の分析を開始するための手間を減らすことができる。また、作業者が操作を失念することにより分析部20における準備動作が適切に開始されないことを防止することができる。
図9は、第2実施形態に係る自動分析システム1のさらに他の例を示す図である。自動分析システム1は、試料容器31又は試料ラック34を搬送する搬送部60と、試料に対して前処理を行う前処理部70と、を備える。搬送部60は、試料容器31又は試料ラック34を前処理部70へ向けて搬送する第1搬送部62と、前処理が完了した試料容器31又は試料ラック34を前処理部70から分析部20へ搬送する第2搬送部64と、を含んでいる。第1搬送部62は、搬送方向において前処理部70よりも上流側に配置されている。第2搬送部64は、搬送方向において前処理部70よりも下流側、且つ、分析部20よりも上流側に配置されている。すなわち、第2搬送部64は、前処理部70と分析部20との間に配置されている。なお、第1搬送部62及び第2搬送部64の具体的構成は、図5を参照して説明した例における搬送部60と同様であり、前処理部70の具体的構成は、図7を参照して説明した例における前処理部70と同様であるので、詳細な説明は省略する。
図10を参照して、自動分析装置10の制御方法について説明する。図10は、図9の自動分析装置10の制御方法の手順を示すフローチャートである。
まず、第1搬送部62に試料容器31又は試料ラック34が配置される(ステップS31)。第1搬送部62には、試料容器31を保持した試料ラック34が配置されてもよいし、試料ラック34を使用しない場合には、試料容器31がそのまま配置されてもよい。検知部40は、試料容器31又は試料ラック34が第1搬送部62に位置することを検知する(ステップS32)。検知部40は、検出結果としての、試料容器31又は試料ラック34が第1搬送部62に位置する旨の信号を受信部18へ送信する(ステップS33)。受信部18が検知部40からの検出結果を受信すると、制御部16は、分析部20に準備動作を開始するよう指令を送る(ステップS34)。分析部20は、制御部16からの指令を受け取ると、準備動作を開始する(ステップS35)。
ステップS12~S15と並行して、試料容器31又は試料ラック34の搬送及び試料容器31又は試料ラック34に保持された試料に対する前処理が行われる。まず、第1搬送部62により、前処理部70へ向けて試料容器31又は試料ラック34が搬送される(ステップS36)。前処理部70では、試料容器31又は試料ラック34に保持された試料に対する前処理が行われる(ステップS37)。次に、第2搬送部64により、試料容器31又は試料ラック34が、前処理部70から分析部20へ搬送される(ステップS38)。その後、試料ラック34が分析部20にセットされる(ステップS39)。
ステップS35及びステップS39が完了すると、分析部20において、試料容器31に収容された試料の分析を開始する(ステップS40)。
図6に示された例では、分析部20における準備動作(S35)と、試料容器31又は試料ラック34の搬送(S36,S38)及び試料容器31又は試料ラック34に保持された試料に対する前処理(S37)とを並行して行うことができる。これにより、試料ラック34を分析部20にセットしてから試料の分析が開始されるまでの待ち時間を短縮することができる。したがって、自動分析装置10の利便性の向上を図ることが可能になる。
本実施形態の自動分析装置10は、受信部18は、試料容器31又は試料ラック34が、試料に対して前処理を行う前処理部70よりも上流側における、試料容器31又は試料ラック34を搬送する搬送部60に位置することを検知する検知部40から、検出結果を受信する。
このような自動分析装置10によれば、試料容器31又は試料ラック34が所定の位置にあること、とりわけ、試料容器31又は試料ラック34が、前処理部70よりも上流側における搬送部60に位置すること、をトリガーとして、分析部20における準備動作を開始することができる。したがって、作業者は、分析部20における準備動作を開始するための別個の操作を行う必要がない。これにより、試料の分析を開始するための手間を減らすことができる。また、作業者が操作を失念することにより分析部20における準備動作が適切に開始されないことを防止することができる。
第3実施形態
図11は、第3実施形態に係る自動分析システム1の一例を示す図である。本実施形態では、自動分析システム1は、試料容器84を保管する試料保管庫(保管部)80及び試薬保管容器94を保管する試薬保管庫(保管部)90を有する。図示された例では、試料保管庫80は、試料容器84を載置可能な棚52を含む。試薬保管庫90は、試薬保管容器94を載置可能な棚52を含む。試料保管庫80及び試薬保管庫90は、内部の温度を調整する機能を有してもよい。とりわけ、試料保管庫80及び試薬保管庫90は、内部の温度を下げて所定の温度に維持する機能、いわゆる冷蔵機能、を有する保管庫であってもよい。
試料容器84及び試薬保管容器94には、それぞれ識別情報が付加されている。各試料容器84及び試薬保管容器94には、それぞれ異なる識別情報が付加されている。この識別情報を読み取ることにより、試料容器84及び試薬保管容器94を他の試料容器84及び試薬保管容器94から区別することができる。識別情報は、例えばRFIDタグ、バーコード、二次元バーコード等に担持された状態での形態で試料容器84及び試薬保管容器94に取り付けることができる。識別情報がRFIDタグに担持されている場合には、検知部40は、RFIDタグを読取り可能な読取り装置を有してもよい。識別情報がバーコード、二次元バーコードに担持されている場合には、検知部40は、バーコードや二次元バーコードを読取り可能な読取り装置を有してもよい。図11に示された例では、各試料容器84及び試薬保管容器94にRFIDタグTが貼付されており、検知部40は、RFIDタグTを読取り可能な読取り装置を有する。
本実施形態では、試料保管庫80及び試薬保管庫90のそれぞれに検知部40が設けられている。したがって、試料保管庫80において試料容器84が取り出されたことが検知可能であるとともに、試薬保管庫90において試薬保管容器94が取り出されたことが検知可能である。これに限られず、検知部40は、試料保管庫80にのみ設けられてもよい。また、検知部40は、試薬保管庫90にのみ設けられてもよい。
図12を参照して、自動分析装置10の制御方法について説明する。図12は、自動分析装置10の制御方法の手順を示すフローチャートである。
まず、試料保管庫80から1つの試料容器84が取り出される(ステップS51)。次に、試薬保管庫90から1つの試薬保管容器94が取り出される(ステップS52)。ステップS51とステップS52は、この順に実行されなくてもよい。すなわち、ステップS52の後にステップS51が実行されてもよい。また、ステップS51とステップS52とが同時に実行されてもよい。
検知部40は、各試料容器84及び試薬保管容器94に貼付されたRFIDタグTを定期的に読み取っている。試料保管庫80から試料容器84が取り出されると、当該試料容器84に貼付されたRFIDタグTの移動を検知する。これにより、検知部40は、試料保管庫80から試料容器84が取り出されたことを検知する(ステップS53)。また、試薬保管庫90から試薬保管容器94が取り出されると、当該試薬保管容器94に貼付されたRFIDタグTの移動を検知する。これにより、検知部40は、試薬保管庫90から試薬保管容器94が取り出されたことを検知する(ステップS53)。ステップS53では、試料保管庫80から試料容器84が取り出されたこと、及び、試薬保管庫90から試薬保管容器94が取り出されたこと、の少なくとも一方を検知する。すなわち、ステップS53では、試料保管庫80から試料容器84が取り出されたこと、及び、試薬保管庫90から試薬保管容器94が取り出されたこと、の両方を検知してもよい。また、試料保管庫80から試料容器84が取り出されたこと、及び、試薬保管庫90から試薬保管容器94が取り出されたこと、のいずれか一方を検知してもよい。
検知部40は、検出結果として、試料保管庫80から試料容器84が取り出された旨の信号、及び/又は、試薬保管庫90から試薬保管容器94が取り出された旨の信号を受信部18へ送信する(ステップS54)。受信部18が検知部40からの信号を受信すると、制御部16は、分析部20に準備動作を開始するよう指令を送る(ステップS55)。分析部20は、制御部16からの指令を受け取ると、準備動作を開始する(ステップS56)。
ステップS51~S56と並行して、試料ラック34、試料容器84及び試薬の準備が行われる。試料容器31を、試料ラック34にセットする(ステップS57)。これにより、試料容器31が試料ラック34により保持される。次に、試料ラック34を分析部20にセットする(ステップS58)。また、試薬保管容器94内の試薬を分析部20にセットする(ステップS59)。例えば、試薬保管容器94内の試薬を分析部20の試薬容器32,33にセットする。ステップS57,S58とステップS59は、この順に実行されなくてもよい。すなわち、ステップS59の後にステップS57,S58が実行されてもよい。また、ステップS57,S58とステップS59とが同時に実行されてもよい。
ステップS56並びにステップS58及びS59が完了すると、分析部20において、試料容器31に収容された試料の分析を開始する(ステップS60)。
図12に示された例では、分析部20における準備動作(S56)と、試料容器84及び試薬の準備(S57~S59)とを並行して行うことができる。これにより、試料ラック34及び試薬を分析部20にセットしてから試料の分析が開始されるまでの待ち時間を短縮することができる。したがって、自動分析装置10の利便性の向上を図ることが可能になる。
本実施形態の自動分析装置10は、試料の分析を行う分析部20と、分析部20の動作を制御する制御部16と、試料又は試薬の保管部80,90に設けられた検知部40からの検出結果を受信する受信部18と、を備え、受信部18が検出結果を受信すると、制御部16は、分析部20に準備動作を行わせる。
本実施形態の自動分析装置の制御方法は、試料又は試薬の保管部80,90に設けられた検知部40からの検出結果を、受信部18が受信する工程と、受信部18が検出結果を受信すると、制御部16が、試料の分析を行う分析部20に準備動作を行わせる工程と、を備える。
このような自動分析装置10及び自動分析装置の制御方法によれば、分析部20における準備動作と、試料容器84及び試薬の準備とを並行して行うことができる。これにより、試料ラック34を分析部20にセットしてから試料の分析が開始されるまでの待ち時間を短縮することができる。
検知部の変形例
以下、図面を適宜参照しながら、検知部40の変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、第1~第3実施形態と同様に構成され得る部分について、第1~第3実施形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
図13は、検知部40の一変形例を示す図である。図13に示された例では、検知部40は、ラック保管庫(保管部)50、試料保管庫(保管部)80又は試薬保管庫(保管部)90の近傍に設けられたスイッチ56である。本明細書において、保管部50,80,90の近傍に設けられたスイッチ56は、「保管部に設けられた検知部」に含まれる。このスイッチ56は、作業者によって操作され得る。
図13に示された例では、作業者が、保管部50,80,90から試料ラック34、試料容器84又は試薬保管容器94を取り出す際に、スイッチ56を操作する。スイッチ56の操作は、保管部50,80,90から試料ラック34、試料容器84又は試薬保管容器94を取り出す前に行われてもよいし、後に行われてもよい。検知部40(スイッチ56)は、作業者による操作を検知すると、検知結果として、スイッチ56が操作された旨の信号を受信部18へ送信する。受信部18が検知部40からの信号を受信すると、制御部16は、分析部20に準備動作を開始するよう指令を送る。分析部20は、制御部16からの指令を受け取ると、準備動作を開始する。
これらの工程と並行して、試料ラック34、試料容器84及び試薬等の準備が行われる。試料ラック34、試料容器84及び試薬等の準備としては、試料容器31を試料ラック34にセットする工程、この試料ラック34を分析部20にセットする工程、試薬保管容器94内の試薬を分析部20にセットする工程等がある。これらの工程が完了すると、分析部20において、試料容器31に収容された試料の分析を開始する。
図13に示された例においても、分析部20における準備動作と、試料容器84及び試薬の準備とを並行して行うことができる。これにより、試料ラック34及び試薬を分析部20にセットしてから試料の分析が開始されるまでの待ち時間を短縮することができる。したがって、自動分析装置10の利便性の向上を図ることが可能になる。
図14は、検知部40の他の変形例を示す図である。図14に示された例では、ラック保管庫(保管部)50、試料保管庫(保管部)80又は試薬保管庫(保管部)90は、開閉部材57を有する。開閉部材57は、保管部50,80,90における、試料ラック34、試料容器84又は試薬保管容器94を取り出す又は収納するための開口部を閉鎖及び開放することが可能な、扉、蓋等の部材である。図14に示された例では、開閉部材57は、保管部50,80,90に設けられた扉である。これにともなって、以下の説明では、開閉部材57を扉57とも呼ぶ。
検知部40は、開閉部材57の開閉動作を検知する開閉センサ58である。開閉センサ58は、保管部50,80,90に直接設けられてもよいし、保管部50,80,90の近傍に設けられてもよい。本明細書において、保管部50,80,90の近傍に設けられた開閉センサ58も、「保管部に設けられた検知部」に含まれる。開閉センサ58は、開閉部材57の開動作及び閉動作のいずれかにより押されるスイッチにより開閉部材57の開閉動作を検知するものであってもよい。また、開閉センサ58は、磁気や光を用いて開閉部材57の開閉動作を検知するものであってもよい。
図14に示された例では、作業者が、保管部50,80,90から試料ラック34、試料容器84又は試薬保管容器94を取り出すために扉57を開けると、検知部40(開閉センサ58)は、扉57の開動作を検知する。また、検知部40は、扉57が閉められた際に、扉57の閉動作を検知してもよい。本明細書において、「開閉」とは、開閉部材57を開くこと及び閉めることのいずれか一方又は両方を意味する。したがって、「開閉動作」とは、開く動作及び閉める動作のいずれか一方又は両方を意味する。検知部40は、扉57の開閉動作を検知すると、検知結果として、扉57が開閉された旨の信号を受信部18へ送信する。受信部18が検知部40からの信号を受信すると、制御部16は、分析部20に準備動作を開始するよう指令を送る。分析部20は、制御部16からの指令を受け取ると、準備動作を開始する。
これらの工程と並行して、試料ラック34、試料容器84及び試薬等の準備が行われる。試料ラック34、試料容器84及び試薬等の準備としては、試料容器31を試料ラック34にセットする工程、この試料ラック34を分析部20にセットする工程、試薬保管容器94内の試薬を分析部20にセットする工程等がある。これらの工程が完了すると、分析部20において、試料容器31に収容された試料の分析を開始する。
図14に示された例においても、分析部20における準備動作と、試料容器84及び試薬の準備とを並行して行うことができる。これにより、試料ラック34及び試薬を分析部20にセットしてから試料の分析が開始されるまでの待ち時間を短縮することができる。したがって、自動分析装置10の利便性の向上を図ることが可能になる。
上述の各実施形態では、検知部40は、分析部20における準備動作を開始するためのトリガーを検知する。トリガーとしては、例えば、試料ラック34の取出し又は移動(図2及び図4参照)、試料容器31又は試料ラック34の所定の位置への配置(図5、図7及び図9参照)、試料(試料容器31)の取出し又は移動(図11参照)、試薬(試薬保管容器94)の取出し又は移動(図11参照)、保管部50,80,90の近傍に設けられたスイッチ56の操作(図13参照)、保管部50,80,90の蓋、扉等の開閉部材57の開閉(図14参照)、等が挙げられる。また、自動分析システム1又は自動分析装置10に設けられた設定画面において、分析部20における準備動作を開始するための条件を設定できるようにしてもよい。図15は、設定画面の一例である。分析部20における準備動作を開始するための条件としては、複数のトリガーの中から、1又は2以上のトリガーを選択できるようにしてもよい。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、分析部20における準備動作と、試料ラック34、試料容器84及び試薬の準備とを並行して行うことができる。これにより、試料ラック34を分析部20にセットしてから試料の分析が開始されるまでの待ち時間を短縮することができる。また、検知部40が、自動分析装置10と別体に配置されると、検知部40の配置位置の自由度を向上させることができる。これにより、自動分析装置10から離れた場所において試料容器31又は試料ラック34を検知し、この検知に基づいて分析部20において準備動作を開始することができる。したがって、早いタイミングで分析部20における準備動作を開始することができる。したがって、自動分析システム1の利便性を効果的に向上させることができる。
いくつかの実施形態及び変形例を説明したが、これらの実施形態及び変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態及び変形例同士の組み合わせを行うことができる。これらの実施形態及び変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 自動分析システム
10 自動分析装置
12 表示部
14 入力部
16 制御部
18 受信部
20 分析部
21 サンプルディスク
22 試薬庫
23 試薬庫
24 反応ディスク
25 第1試薬分注機構
26 第2試薬分注機構
27 試料分注機構
28 第1撹拌機構
29 第2撹拌機構
31 試料容器
32 試薬容器
33 試薬容器
34 試料ラック
38 反応容器洗浄機構
39 測定部
40 検知部
42 読取り装置
44 センサ
50 ラック保管庫(保管部)
56 スイッチ
57 開閉部材
58 開閉センサ
60 搬送部
62 第1搬送部
64 第2搬送部
70 前処理部
80 試料保管庫(保管部)
84 試料容器
90 試薬保管庫(保管部)
94 試薬保管容器

Claims (12)

  1. 試料の分析を行う分析部と、
    前記分析部の動作を制御する制御部と、
    試料、試薬又は試料ラックの保管部に設けられた検知部からの検出結果を受信する受信部と、を備え、
    前記受信部が前記検出結果を受信すると、前記制御部は、前記分析部に準備動作を行わせる、自動分析装置。
  2. 前記受信部は、前記試料を収容した試料容器を保持するための試料ラックが前記保管部から取り出されたことを検知する検知部から、前記検出結果を受信する、請求項1に記載の自動分析装置。
  3. 前記受信部は、RFIDタグを読取り可能な読取り装置を有する検知部から、前記検出結果を受信する、請求項2に記載の自動分析装置。
  4. 前記受信部は、前記保管部から取り出される前記試料ラックを検出するセンサを有する検知部から、前記検出結果を受信する、請求項2に記載の自動分析装置。
  5. 前記センサは、重量センサである、請求項4に記載の自動分析装置。
  6. 前記センサは、光学センサである、請求項4に記載の自動分析装置。
  7. 試料の分析を行う分析部と、
    前記分析部の動作を制御する制御部と、
    前記試料を収容した試料容器又は前記試料容器を保持した試料ラックが前記分析部に搬入される前の所定の位置にあることを検知する検知部からの検出結果を受信する受信部と、を備え、
    前記受信部が前記検出結果を受信すると、前記制御部は、前記分析部に準備動作を行わせる、自動分析装置。
  8. 前記受信部は、前記試料容器又は前記試料ラックを搬送する搬送部に前記試料容器又は前記試料ラックが位置することを検知する検知部から、前記検出結果を受信する、請求項7に記載の自動分析装置。
  9. 前記受信部は、前記試料に対して前処理を行う前処理部に前記試料容器又は前記試料ラックが位置することを検知する検知部から、前記検出結果を受信する、請求項7に記載の自動分析装置。
  10. 前記受信部は、前記試料容器又は前記試料ラックが、前記試料に対して前処理を行う前処理部よりも上流側における、前記試料容器又は前記試料ラックを搬送する搬送部に位置することを検知する検知部から、前記検出結果を受信する、請求項7に記載の自動分析装置。
  11. 試料、試薬又は試料ラックの保管部に設けられた検知部からの検出結果を、受信部が受信する工程と、
    前記受信部が前記検出結果を受信すると、制御部が、試料の分析を行う分析部に準備動作を行わせる工程と、
    を備える自動分析装置の制御方法。
  12. 試料を収容した試料容器又は前記試料容器を保持した試料ラックが、試料の分析を行う分析部に搬入される前の所定の位置にあることを検知する検知部からの検出結果を、受信部が受信する工程と、
    前記受信部が前記検出結果を受信すると、制御部が、前記分析部に準備動作を行わせる工程と、
    を備える自動分析装置の制御方法。
JP2021036591A 2021-03-08 2021-03-08 自動分析装置及び自動分析装置の制御方法 Pending JP2022136801A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021036591A JP2022136801A (ja) 2021-03-08 2021-03-08 自動分析装置及び自動分析装置の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021036591A JP2022136801A (ja) 2021-03-08 2021-03-08 自動分析装置及び自動分析装置の制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022136801A true JP2022136801A (ja) 2022-09-21

Family

ID=83312152

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021036591A Pending JP2022136801A (ja) 2021-03-08 2021-03-08 自動分析装置及び自動分析装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022136801A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3873039B2 (ja) 自動分析装置
JP4110101B2 (ja) 自動分析装置
US6579717B1 (en) Specific solution handling method for calibration and quality control by automatic analytical apparatus
JP5178830B2 (ja) 自動分析装置
JP5331056B2 (ja) 自動分析装置
JP2013217741A (ja) 自動分析装置
US11565266B2 (en) Automatic analyzer
JP5535047B2 (ja) 自動分析装置
JP2003262642A (ja) 自動分析装置
US20130305846A1 (en) Automatic analysis system
WO2018155190A1 (ja) 自動分析装置
JP5097466B2 (ja) 自動分析装置
JP2006337386A (ja) 自動分析装置
JP6429753B2 (ja) 自動分析装置及び自動分析方法
JP4968368B2 (ja) 自動分析装置及びラック搬送方法
JP2007303884A (ja) 自動分析装置
JP2011257427A (ja) 自動分析装置
JP5839987B2 (ja) 自動分析装置
JP2022136801A (ja) 自動分析装置及び自動分析装置の制御方法
CN112585473A (zh) 自动分析装置
JP2007322326A (ja) キャリブレーション有効期限管理方法、キャリブレーション有効期限管理用プログラム、および自動分析装置
JP6887880B2 (ja) 自動分析装置及びプログラム
JP2020118561A (ja) 試薬ボトル収容ユニット及び自動分析装置
JP7329625B2 (ja) 自動分析装置、自動分析装置の表示システム、および自動分析装置における表示方法
JP2012247392A (ja) 自動分析装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240206