JP2015102262A - 圧力測定装置及び該圧力測定装置を備えるボイラ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、ダクト内に生じる偏流の影響による圧力検出精度の低下が抑制された圧力検出装置を提供することを目的とする。
【解決手段】風圧センサ90は、給気ダクト30の延びる方向Dに直交する方向Pに挿入される先端90a側が閉じられた筒状部材91と、筒状部材91の長手方向に所定間隔をあけて形成され、給気ダクト30を流通する気体の一部を該筒状部材91の内部に導入する複数の開孔R1からR9と、筒状部材91の基端90b側に接続され、複数の開孔R1からR9から該筒状部材91の内部に導入された気体の圧力を検出する圧力検出部95と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、ダクト内における気体の圧力を測定する圧力測定装置、及び該圧力測定装置を備えるボイラに関する。
従来、燃料を燃焼させるバーナと、このバーナに燃料を供給する燃料供給装置と、バーナに燃焼用空気を供給する送風機と、を備え、複数の燃焼状態(燃焼率)で燃焼されるボイラにおいては、燃焼率に応じて燃焼に必要とされる空気の量が異なる。そこで、送風機を、ファンと、このファンを回転させるモータと、このモータの駆動(回転速度)を可変させるインバータと、を含んで構成し、燃焼率に応じてモータ(ファン)の回転速度を増減させることで適切な量の燃焼用空気をバーナに供給する技術が用いられている。
また、このようなボイラにおいて、燃焼率に応じて適切な量の空気が供給されているか否かを判定する技術が用いられている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、燃焼用空気を送る送風機の吐出風圧を風圧センサによって検出し、風圧センサの出力信号から、高燃焼あるいは低燃焼に適切な空気量となったことが判定された場合に、燃焼率に応じた燃料供給量に制御される。
特開平8−178271号公報
しかし、ダクト内の開閉ダンパにより燃焼用空気の量を調整するボイラにおいて、開閉ダンパにおける開閉度に応じて偏流が変化するため、風圧センサにおける検出精度が低下する場合がある。その場合、ボイラは、燃焼率に応じた適切な量の燃焼用空気をバーナ供給できない場合がある。
従って、本発明は、ダクト内に生じる偏流の影響による圧力検出精度の低下が抑制された圧力検出装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記圧力検出装置を備えるボイラを提供することを目的とする。
本発明は、内部に所定の開度で開閉可能なダンパが配置された気体が流通するダクトにおける前記ダンパの下流側の気体の圧力を測定する圧力測定装置であって、前記ダクトの延びる方向に直交する方向に挿入される先端側が閉じられた筒状部材と、前記筒状部材の長手方向に所定間隔をあけて形成され、前記ダクトを流通する気体の一部を該筒状部材の内部に導入する複数の開孔と、前記筒状部材の基端側に接続され、前記複数の開孔から該筒状部材の内部に導入された気体の圧力を検出する圧力検出部と、を備える圧力測定装置に関する。
また、圧力測定装置において、前記筒状部材は、前記ダクトの中心軸を通って挿入され、前記複数の開孔は、等間隔に形成されることが好ましい。
また、本発明は、缶体と、前記缶体に燃焼用空気を供給する送風機と、前記缶体と前記送風機とを接続し、前記送風機から供給される燃焼用空気が流通するダクトと、前記ダクトの内部に配置され所定の開度で開閉可能なダンパと、上記圧力測定装置と、を備えるボイラに関する。
また、ボイラにおいて、前記ダクトにおける前記ダンパの下流側に配置される圧力損失部を更に備え、前記圧力測定装置は、前記圧力損失部の上流側及び下流側にそれぞれ配置されることが好ましい。
本発明の圧力測定装置によれば、ダクト内に生じる偏流の影響による圧力検出精度の低下を抑制できる。また、本発明のボイラによれば、ダクト内に生じる偏流の影響による圧力検出精度の低下を抑制できる。
第1実施形態におけるボイラを模式的に示す図である。 図1における領域Xを説明する図である。 一つの開孔を有する場合におけるダンパ開度と差圧との関係を示すグラフである。 複数の開孔を有する場合におけるダンパ開度と差圧との関係を示すグラフである。 第2実施形態におけるボイラを模式的に示す図である。 第3実施形態におけるボイラを模式的に示す図である。
以下、本発明のボイラの好ましい一実施形態である第1実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態のボイラ1は、水を加熱して蒸気を生成する蒸気ボイラである。このボイラ1は、図1に示すように、缶体10と、缶体10に燃焼用空気を送り込む送風機20と、缶体10と送風機20とを接続し燃焼用空気が流通する給気ダクト30と、給気ダクト30に配置されるダンパ40と、給気ダクト30に燃料ガスを供給する燃料供給装置50と、缶体10から排出される燃焼ガスが流通する排気筒60と、缶体10に水を供給する給水路(図示せず)と、ボイラ1の燃焼状態を制御する制御装置70と、上部ヘッダ14内の蒸気圧を検出する蒸気圧センサ80と、給気ダクト30内における圧力損失部31(後述)の上流側の風圧を検出する圧力測定装置としての風圧センサ90と、給気ダクト30内における圧力損失部31の下流側の風圧を検出する圧力測定装置としての風圧センサ100と、を備える。
缶体10は、図1に示すように、ボイラ筐体11と、複数の水管12と、下部ヘッダ13と、上部ヘッダ14と、バーナ15と、を備える。
ボイラ筐体11は、缶体10の外形を構成し、平面視矩形形状の直方体状に形成される。このボイラ筐体11の長手方向の一端側に位置する第1側面11aには、給気口16が形成され、ボイラ筐体11の長手方向の他端側に位置する第2側面11bには、排気口17が形成される。
複数の水管12は、ボイラ筐体11の内部に上下方向に延びて配置されると共に、ボイラ筐体11の長手方向及び幅方向に所定の間隔をあけて配置される。
下部ヘッダ13は、ボイラ筐体11の下部に配置される。下部ヘッダ13には、複数の水管12の下端部が接続される。
上部ヘッダ14は、ボイラ筐体11の上部に配置される。上部ヘッダ14には、複数の水管12の上端部が接続される。
バーナ15は、給気口16に配置される。
送風機20は、ファン及びこのファンを回転させるモータを有する送風機本体21と、ファン(モータ)の回転数を増減させるインバータ22と、を備える。送風機20は、インバータ22に入力される周波数に応じて、ファンが所定の回転数で回転することで、缶体10に燃焼用空気を送り込む。
給気ダクト30は、上流側の端部が送風機20に接続され、下流側の端部が給気口18に接続される。給気ダクト30は、送風機20から送り込まれた燃焼用空気を缶体10に供給する。給気ダクト30内のダンパ40よりも下流側には、圧力損失部31が配置されている。圧力損失部31は、給気ダクト30内において、ダンパ40を通過した燃焼用空気に圧力の損失を与える構造を有している。圧力損失部31は、例えば、貫通孔が形成された金属板(パンチングメタル)あるいはオリフィス等の部材を給気ダクト30内に設置したり、給気ダクト30の一部の内径を縮小する等、管内の抵抗を高める構造を形成したりすることによって構成することができる。
ダンパ40は、給気ダクト30の内部の燃焼用空気の流路を塞いだ閉状態と、この閉状態から90度回転し、給気ダクト30の内部の燃焼用空気の流路を開放した開状態との間で回転可能に配置される。ダンパ40は、給気ダクト30の内部に配置され所定の開度で開閉可能である。ダンパ40は、閉状態(開度0°)から開状態(開度90°)までの間で、開度を調整可能に構成される。ダンパ40の開度により、給気ダクト内部の燃焼用空気の量が調整される。
燃料供給装置50は、ガス供給ライン51と、このガス供給ラインに設けられる調整弁52及びノズル53と、を備える。
ガス供給ライン51は、給気ダクト30におけるダンパ40が配置された位置よりも下流側に接続され、給気ダクト30に燃料ガスを供給する。
調整弁52は、給気ダクト30に供給される燃料ガスの流通量を調整する。
ノズル53は、ガス供給ライン51の先端部に配置され、給気ダクト30に燃料ガスを噴出する。
排気筒60は、排気口17に接続される。排気筒60は、缶体10の内部で燃料ガスが燃焼して生じた燃焼ガスを排出する。
制御装置70は、缶体10への燃焼用空気の供給量及び燃料ガスの供給量を制御することで、ボイラ1の燃焼状態(燃焼率)を制御し、ボイラ1による蒸気の生成量を調整する。
蒸気圧センサ80は、上部ヘッダ14内の蒸気圧を検出し、検出結果を制御装置70に出力する。
風圧センサ90(圧力測定装置)は、給気ダクト30内におけるダンパ40の下流かつ圧力損失部31の上流位置の風圧を検出し、検出結果を制御装置70に出力する。
風圧センサ100(圧力測定装置)は、給気ダクト30内における圧力損失部31の下流位置の風圧を検出し、検出結果を制御装置70に出力する。
風圧センサ90及び風圧センサ100については、後に詳述する。
以上のボイラ1によれば、送風機20により給気ダクト30に送り込まれた燃焼用空気は、ガス供給ライン51から供給された燃料ガスと混合され、燃料ガスと燃焼用空気との混合ガスがバーナ15から缶体10の内部に噴出され、燃焼される。そして、バーナ15による混合ガスの燃焼に伴って発生する熱により、下部ヘッダ13から複数の水管12の内部に供給された水が加熱され、蒸気が生成される。複数の水管12の内部において生成された蒸気は、上部ヘッダ14に集合された後、蒸気導出管(図示せず)を介して外部に導出される。また、混合ガスの燃焼により生じた燃焼ガスは、排気筒60から外部に排出される。
次に、制御装置70によるボイラ1の燃焼状態の制御の詳細について説明する。
本実施形態では、ボイラ1は、燃焼率を連続的に変更可能な比例制御ボイラにより構成される。比例制御ボイラとは、少なくとも、最小燃焼状態(例えば、最大燃焼量の20%の燃焼率における燃焼状態)から最大燃焼状態の範囲で、燃焼率が連続的に制御可能とされているボイラである。
本実施形態では、ボイラ1の燃焼停止状態と最小燃焼状態との間の燃焼率の変更は、ボイラ1(バーナ)の燃焼をオン/オフすることで制御される。そして、最小燃焼状態から最大燃焼状態の範囲においては、燃焼率が連続的に制御可能となっている。
尚、以下においては、燃焼率を20%〜100%の範囲で連続的に変更可能なボイラ1における燃焼状態の制御について説明する。
制御装置70は、ボイラ1が蒸気を供給する負荷機器による蒸気の消費量に応じて、ボイラ1の燃焼率を変更し、蒸気の生成量を調整する。この制御装置70は、制御部71と、記憶部72と、を備える。また、制御部71は、圧力取得部71aを備える。
制御部71は、インバータ22に入力する周波数を増減させることで、送風機20のファンの回転速度を増減させ、給気ダクト30に送り込む燃焼用空気の量を制御する。また、制御部71は、ダンパ40の開度を制御することで、給気ダクト30の内部をバーナ15に向かって流れる燃焼用空気の量を制御する。更に、制御部71は、調整弁52の開度を制御することで、バーナ15への燃料ガスの供給量を制御する。また、制御部71は、燃焼用空気の供給量が燃焼率に応じて設定された許容範囲(例えば標準値から±20%以内)を超えた場合に、ボイラ1を安全停止させる。
記憶部72は、制御部71の制御によりボイラ1に対して行われた指示の内容や、ボイラ1の燃焼状態等の情報、ボイラ1の燃焼状態(燃焼率)に応じたダンパ40の開度、燃焼率と給気ダクト30内における燃焼用空気の圧力差との関係を表す特性(燃焼率−圧力差特性)、インバータに入力する周波数及び調整弁52の開度に関する設定の情報等を記憶する。
ここで、比例制御ボイラにおいては、最小燃焼状態から最大燃焼状態までの範囲において、安定的な燃焼状態を保ちつつ燃焼率を連続的に変更させるために、燃焼用空気の供給量及び燃料ガスの供給量についても連続的に変更させる必要がある。
燃料ガスの供給に関しては、燃焼用空気の供給量に応じて、制御部71により調整弁52の開度を調整することで、連続的な供給量の変更が可能となっている。
一方、燃焼用空気の供給に関しては、制御部71により、蒸気圧センサ80によって検出された上部ヘッダ14内の蒸気圧に基づいて、燃焼用空気の供給量を決定する。
具体的には、制御部71は、蒸気圧センサ80によって検出された上部ヘッダ14内の蒸気圧を取得し、この蒸気圧を目標圧力に制御するために必要な燃焼用空気の量を算出する。また、制御部71は、算出した燃焼用空気の量に基づいて、インバータ22に入力する周波数を増減させることで、送風機20のファンの回転速度を増減させ、又はダンパ40の開度を制御することで、給気ダクト30に送り込む燃焼用空気の量を制御する。
また、燃焼用空気の供給に関して、給気ダクト30から缶体10に実際に供給される燃焼用空気の量は、負荷の変動等、種々の条件によって変化する。本実施形態に係るボイラ1においては、給気ダクト30内における圧力損失部31の上流側及び下流側の圧力差を燃焼用空気の実際の供給量を表す指標として用いている。
即ち、圧力取得部71aは、風圧センサ90,100の検出結果(圧力情報)を取得する。圧力取得部71aは、取得した風圧センサ90,100の検出結果(圧力情報)に基づいて、圧力値を算出する。本実施形態において、圧力取得部71aは、給気ダクト30内における圧力損失部31の上流側及び下流側に設置された風圧センサ90,100の検出結果を取得し、これらの差分(燃焼用空気の圧力差)を算出する。
制御部71は、圧力取得部71aによって算出された燃焼用空気の圧力差が、燃焼率に対する標準値から許容範囲内(即ち、閾値として設定した下限値以上かつ上限値以下)であるか否かを判定する。制御部71は、給気ダクト30内における燃焼用空気の圧力差が許容範囲を超えていると判定した場合、燃料の供給及び燃焼用空気の供給を停止し、ボイラ1を安全停止させる。
続けて、図2から図4により、圧力測定装置である風圧センサ90及び風圧センサ100について説明する。図2は、図1における領域Xを説明する図である。図3は、一つの開孔を有する場合におけるダンパ開度とエア差圧との関係を示すグラフである。図4は、複数の開孔を有する場合におけるダンパ開度とエア差圧との関係を示すグラフである。
図2に示すように、風圧センサ90(圧力測定装置)及び風圧センサ100(圧力測定装置)は、内部に所定の開度で開閉可能なダンパ40が配置された燃焼用空気(気体)が流通する給気ダクト30におけるダンパ40の下流側の気体の圧力を測定する。
本実施形態のボイラ1においては、給気ダクト30内における圧力損失部31の上流側及び下流側の圧力差(差圧)を燃焼用空気の実際の供給量を表す指標として用いている。そのため、風圧センサ90、100は、圧力損失部31の上流側及び下流側にそれぞれ配置される。そして、圧力取得部71aにおいて、給気ダクト30内における圧力損失部31の上流側及び下流側に設置された風圧センサ90,100の検出結果より、これらの差分(燃焼用空気の圧力差)が算出される。
風圧センサ90は、筒状部材91と、筒状部材91に形成される複数の開孔R1からR9と、圧力検出部95と、を有する。風圧センサ90は、給気ダクト30内におけるダンパ40の下流かつ圧力損失部31の上流位置の風圧を検出し、検出結果を制御装置70に出力する。
筒状部材91は、先端91a側が閉じられた筒状の部材である。筒状部材91は、先端91a側が閉じられた中空状の部材である。
筒状部材91は、給気ダクト30の延びる方向D(図2において上下方向)に直交する方向P(図2において左右方向)に挿入される。また、筒状部材91は、給気ダクト30の中心軸を通って挿入される。
複数の開孔R1からR9は、筒状部材91の長手方向に所定間隔をあけて形成される。本実施形態において、複数の開孔R1からR9は、等間隔に形成される。複数の開孔R1からR9は、給気ダクト30を流通する気体の一部を該筒状部材91の内部に導入する。本実施形態では、複数の開孔R1からR9は、筒状部材91の側面における給気ダクト30の延びる方向(燃焼用空気の流れ方向)Dに対して90°ずれた位置に形成される。
また、本実施形態において、筒状部材91における複数の開孔R1からR9の位置は、後述する筒状部材101における複数の開孔S1からS9に対応する位置である。筒状部材91における複数の開孔R1からR9の位置は、方向Pにおいて、筒状部材101における複数の開孔S1からS9と同じ位置である。
ここで、本実施形態において、複数の開孔R1からR9が形成されているが、これに限定されず、2以上の開孔が形成されていればよい。例えば、複数の開孔として、開孔R1から開孔R9のうち、2以上の開孔が形成されていればよい。また、複数の開孔は、ダクト30の形状や、偏流の状態等、利用されるボイラの特徴に応じて設定できる。
圧力検出部95は、筒状部材91の基端91b側に接続される。圧力検出部95は、複数の開孔R1からR9から該筒状部材91の内部に導入された気体の圧力を検出する。そして、圧力検出部95は、検出結果を制御装置70に出力する。
上述と同様に、風圧センサ100は、筒状部材101と、筒状部材101に形成される複数の開孔S1からS9と、圧力検出部105と、を有する。風圧センサ100は、給気ダクト30内におけるダンパ40の下流かつ圧力損失部31の下流位置の風圧を検出し、検出結果を制御装置70に出力する。
筒状部材101は、先端101a側が閉じられた筒状の部材である。筒状部材101は、先端101a側が閉じられた中空状の部材である。
筒状部材101は、給気ダクト30の延びる方向D(図2において上下方向)に直交する方向P(図2において左右方向)に挿入される。また、筒状部材101は、給気ダクト30の中心軸を通って挿入される。
複数の開孔S1からS9は、筒状部材101の長手方向に所定間隔をあけて形成される。本実施形態において、複数の開孔S1からS9は、等間隔に形成される。複数の開孔S1からS9は、給気ダクト30を流通する気体の一部を該筒状部材101の内部に導入する。本実施形態では、複数の開孔S1からS9は、筒状部材91の側面における給気ダクト30の延びる方向(燃焼用空気の流れ方向)Dに対して90°ずれた位置に形成される。
また、本実施形態において、筒状部材101における複数の開孔S1からS9の位置は、前述の筒状部材91における複数の開孔R1からR9に対応する位置である。筒状部材101における複数の開孔S1からS9の位置は、方向Pにおいて、筒状部材91における複数の開孔R1からR9と同じ位置である。
ここで、本実施形態において、複数の開孔S1からS9が形成されているが、これに限定されず、上述と同様に、2以上の開孔が形成されていればよい。例えば、複数の開孔として、開孔S1から開孔S9のうち、2以上の開孔が形成されていればよい。また、複数の開孔は、ダクト30の形状や、偏流の状態等、利用されるボイラの特徴に応じて設定できる。
圧力検出部105は、筒状部材101の基端101b側に接続される。圧力検出部105は、複数の開孔S1からS9から該筒状部材101の内部に導入された気体の圧力を検出する。そして、圧力検出部105は、検出結果を制御装置70に出力する。
続けて、図3及び図4により、開孔が一つの場合(比較例)と、開孔が2以上である場合(実施例)について、ダンパ40の開度(ダンパ開度(°))と、差圧(kPa)との関係を説明する。
ここで、図3及び図4おいて、開孔位置1から9は、図2における開孔R1・S1からR9・S9の開孔位置を示す。例えば、開孔位置1は、風圧センサ90においては開孔R1が形成され、風圧センサ100においては開孔S1が形成されている場合を示す。また、開孔位置1・9は、風圧センサ90においては開孔R1及び開孔R9が形成され、風圧センサ100においては開孔S1及び開孔S9が形成されている場合を示す。また、推定真値とは、計算上の差圧値を示す。
図3に示すように、開孔が一つの場合、開孔位置1から9における差圧値は、各ダンパ開度で大きくばらついていることがわかる。特に、ダンパ開度が40°を中心に20°から60°までは、差圧値は大きくばらついている。開孔位置により推定真値Aからの差異の大きさは異なるが、いずれの開孔位置も推定真値Aに近似しているとは言い難い。つまり、開孔が一つである場合、いずれの開孔位置においても差圧値が推定真値Aに近似しているとは言い難い。
これに対し、図4に示すように、開孔が2つ以上の場合、組み合わせC1からC4における差圧値は、各ダンパ開度でばらつきが少ない。また、各組み合わせにおける差圧値は、推定真値Aからの差異が小さい。
つまり、開孔を複数設けることで、差圧値は、推定真値Aに近似した値になるといえる。また、複数の開孔の組み合わせを工夫することで、より好適な圧力測定が可能となることが分かる。
これにより、ボイラ1(圧力測定装置)は、ダクト内に生じる偏流の影響による圧力検出精度の低下を抑制できるといえる。ボイラ1(圧力測定装置)は、従来に比べて、圧力検出精度を向上させることができるといえる。
また、これにより、ボイラ1は、より適切な条件で運転可能となる。
以上説明した第1実施形態の圧力測定装置90,100及びボイラ1によれば、以下のような効果を奏する。
(1)圧力センサ90,100を、ダクト30に挿入される筒状部材91,101と、この筒状部材91,101の長手方向に所定間隔をあけて形成される複数の開孔R1からR9,S1からS9と、を含んで構成した。これにより、ダンパ40の径方向の複数の位置から圧力検出のための燃焼用空気の取り入れができるため、ダンパ40の開度に起因して生じる燃焼用空気の偏流の影響を排除した圧力検出を可能とできる。よって、圧力検出精度を向上させられる。
(2)筒状部材91,101をダクト30の中心軸を通るように挿入し、複数の開孔R1からR9,S1からS9を等間隔に形成した。これにより、圧力検出のための燃焼用空気をダクト30からより均等に取り入れられるので、圧力検出精度をより向上させられる。
以上、本発明のボイラの好ましい一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、本実施形態では、ボイラ1は、差圧を測定するため、風圧センサ90及び風圧センサ100(2つの圧力測定装置)を備えているが、これに限定されない。
以下、図5及び図6により、第2実施形態のボイラ1A及び第3実施形態のボイラ1Bについて説明する。図5は、第2実施形態におけるボイラを模式的に示す図である。図6は、第3実施形態におけるボイラを模式的に示す図である。
図5に示すように、第2実施形態のボイラ1Aは、差圧ではなく単独圧により給気ダクト30内の圧力を測定するため、一つの風圧センサ90Aを有する。この場合、簡易な構成で、給気ダクト30内の圧力を高い精度で測定可能となる。
また、図6に示すように、第3実施形態のボイラ1Bは、差圧により給気ダクト30内の圧力を測定するが、下流側の風圧センサ100Bがボイラ筐体11内に配置される。この場合、風圧センサ100Bは、給気ダクト30内に生じる偏流の影響を受けないので、複数の開孔を有する必要がない。ボイラ1Bにおいて、風圧センサ90Bのみ複数の開孔を有するように構成される。
また、本実施形態では、複数の開孔R1からR9,S1からS9を、筒状部材91の側面における燃焼用空気の流れ方向Dに対して90°ずれた位置に形成したが、これに限らない。即ち、複数の開孔R1からR9,S1からS9を、筒状部材91の側面における燃焼用空気の流れ方向Dに向かい合う位置に形成してもよい。
1 ボイラ
30 給気ダクト
31 圧力損失部
71a 圧力取得部
90 風圧センサ(圧力測定装置)
91 筒状部材
95 圧力検出部
100 風圧センサ(圧力測定装置)
101 筒状部材
105 圧力検出部
R1〜R9 開孔
S1〜S9 開孔

Claims (4)

  1. 内部に所定の開度で開閉可能なダンパが配置された気体が流通するダクトにおける前記ダンパの下流側の気体の圧力を測定する圧力測定装置であって、
    前記ダクトの延びる方向に直交する方向に挿入される先端側が閉じられた筒状部材と、
    前記筒状部材の長手方向に所定間隔をあけて形成され、前記ダクトを流通する気体の一部を該筒状部材の内部に導入する複数の開孔と、
    前記筒状部材の基端側に接続され、前記複数の開孔から該筒状部材の内部に導入された気体の圧力を検出する圧力検出部と、を備える圧力測定装置。
  2. 前記筒状部材は、前記ダクトの中心軸を通って挿入され、前記複数の開孔は、等間隔に形成される請求項1に記載の圧力測定装置。
  3. 缶体と、
    前記缶体に燃焼用空気を供給する送風機と、
    前記缶体と前記送風機とを接続し、前記送風機から供給される燃焼用空気が流通するダクトと、
    前記ダクトの内部に配置され所定の開度で開閉可能なダンパと、
    請求項1又は2に記載の圧力測定装置と、を備えるボイラ。
  4. 前記ダクトにおける前記ダンパの下流側に配置される圧力損失部を更に備え、
    前記圧力測定装置は、前記圧力損失部の上流側及び下流側にそれぞれ配置される請求項3に記載のボイラ。

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