JP2015101438A - エレベーターのブレーキ装置およびエレベーターシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】緊急停止時に動作速度が速い空気圧を用いたエレベーターのブレーキ装置を提供すること。
【解決手段】巻上機のブレーキディスクを挟み込む一対のブレーキシューと、ブレーキディスクを挟み込む方向に一対のブレーキシューを押し付ける押付ばねと、圧縮空気を流入して押付ばねの押し付け力を解除する空気圧シリンダーおよびプランジャと、空気圧シリンダーに流入された圧縮空気を大気中に排出する減圧弁と、空気圧シリンダーに流入された圧縮空気を減圧弁が排出するよりも短時間で排出する急速排気弁とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、異常走行時にかごを緊急停止させるエレベーターのブレーキ装置に関するものである。
エレベーターのブレーキにおいては、ブレーキばねによってブレーキシューをブレーキ車に押し付けて制動力を印加する。ブレーキを開放するときには、ブレーキばねに抗してブレーキシューをブレーキ車から開離して制動力を解除するために電磁石を用いている。しかしながら、高層ビル用のエレベーターなどではエレベーターを駆動する巻上機が大型化し、ブレーキばねも強力なものが必要となるため、制動力を解除する手段として強力なものが必要となり、油圧または空気圧を用いられることがある。(例えば特許文献1参照)
特開2010−24014号公報
従来の空気圧を用いたブレーキを備えたエレベーター装置では、ブレーキを動作させるときにはピストンとシリンダー間に注入された空気圧を圧力源に戻す必要があり、緊急停止をさせようとしたときに動作速度が遅いという問題があった。
本発明は前記のような問題を解決するためになされたもので、緊急停止時に動作速度が速い空気圧を用いたエレベーターのブレーキ装置を提供することを目的としている。
本発明によるエレベーター装置は、巻上機のブレーキディスクを挟み込む一対のブレーキシューと、ブレーキディスクを挟み込む方向に一対のブレーキシューを押し付ける押付ばねと、圧縮空気を流入して押付ばねの押し付け力を解除する空気圧シリンダーおよびプランジャと、空気圧シリンダーに流入された圧縮空気を大気中に排出する減圧弁と、空気圧シリンダーに流入された圧縮空気を減圧弁が排出するよりも短時間で排出する急速排気弁とを備え、空気圧シリンダーが一対のブレーキシューの一方と連結され、プランジャが一対のブレーキシューの他方と連結されているものである。
本発明によれば、巻上機のブレーキディスクを挟み込む一対のブレーキシューと、ブレーキディスクを挟み込む方向に一対のブレーキシューを押し付ける押付ばねと、圧縮空気を流入して押付ばねの押し付け力を解除する空気圧シリンダーおよびプランジャと、空気圧シリンダーに流入された圧縮空気を大気中に排出する減圧弁と、空気圧シリンダーに流入された圧縮空気を減圧弁が排出するよりも短時間で排出する急速排気弁とを備え、空気圧シリンダーが一対のブレーキシューの一方と連結され、プランジャが一対のブレーキシューの他方と連結されているので、緊急停止時に動作速度が速い空気圧を用いたブレーキを簡単な構造で実現することができる。
本発明の実施の形態1によるエレベーターシステムの構成図である。 本発明の実施の形態1による巻上機の断面図である。 本発明の実施の形態1によるブレーキ装置の構成図である。 本発明の実施の形態1によるブレーキ装置の構成図である。 本発明の実施の形態1によるブレーキ装置における空気の流れを説明する図である。 本発明の実施の形態1によるブレーキ装置における空気の流れを説明する図である。 本発明の実施の形態1によるブレーキ装置における空気の流れを説明する図である。 本発明の実施の形態1によるブレーキ装置における空気圧シリンダーの空気圧の変化を示す図である。 本発明の実施の形態1によるブレーキ装置において減圧弁を用いたときの空気圧シリンダーの空気圧の変化を示す図である。 本発明の実施の形態1によるブレーキ装置において圧力制御弁を用いたときの空気圧シリンダーの空気圧の変化を示す図である。 本発明の実施の形態1によるブレーキ装置において圧力制御弁を用いたときの空気圧シリンダーの空気圧の変化を示す図である。 本発明の実施の形態1によるブレーキ装置における急速排気弁の接続例を示す図である。 本発明の実施の形態1によるブレーキ装置における急速排気弁の接続例を示す図である。 本発明の実施の形態2によるブレーキ装置の構成図である。 本発明の実施の形態2によるブレーキ装置の構成図である。
実施の形態1
図1は、本発明の実施の形態1によるブレーキ装置を備えたエレベーターシステムの一例を示したものである。本発明の実施の形態1によるブレーキ装置を備えたエレベーターシステムは、昇降路1の上部に機械室2が設けられている。機械室2には、駆動綱車3を有する巻上機4と、そらせ車5と、エレベーターの運転を制御する制御盤6とが設けられている。そらせ車5は、駆動綱車3から距離をおいて設置されている。昇降路1には、かご7およびおもり8が上下方向へ移動可能に設けられている。
駆動綱車3およびそらせ車5には、かご7およびおもり8をつり下げる懸吊体9が巻き掛けられている。懸架体9としては、例えば、ロープやベルトなどが用いられる。駆動綱車3は巻上機4のモータ駆動力によって回転され、かご7およびおもり8は駆動綱車3の回転により昇降路1の内部を上下方向に移動する。巻上機4には、かご7を停止するために駆動綱車3の回転を抑制するブレーキ装置10が備えられている。
図2は、本発明の実施の形態1によるブレーキ装置を備えたエレベーターシステムにおける、巻上機4の詳細を示した断面図である。回転軸21には、ロータ22、駆動綱車3およびブレーキディスク23が取り付けられている。ロータ22とステータ24の間の電磁力により回転軸21が回転すると、駆動綱車3とブレーキディスク23が回転する。ブレーキディスク23の外周面には、ブレーキ装置10が設置されている。図2に示した例では、上部と下部の2箇所にブレーキ装置10が設置されている。
図3および図4は本発明の実施の形態1によるブレーキ装置10の構成図であり、図3はブレーキ制動時の様子を示しており、図4はブレーキ解放時の様子を示している。
ブレーキ装置10においては、ブレーキシュー31a、31bによってブレーキディスク23を両面から挟み込むことにより、ブレーキディスク23の回転を拘束する。ブレーキレバー32a、32bは回転軸33を支点として回転する構造であり、ブレーキレバー32aの一方の端にはブレーキシュー31aが取り付けられており、ブレーキレバー32aのもう一方の端には空気圧シリンダー34が取り付けられている。また、ブレーキレバー32bの一方の端にはブレーキシュー31bが取り付けられており、ブレーキレバー32bのもう一方の端にはプランジャ35が取り付けられている。ブレーキレバー32aにはブレーキの動作状態を検知するブレーキスイッチ38が設けられている。空気圧シリンダー34の内部には押付ばね36が設置されており、押付ばね36はプランジャ35を空気圧シリンダー34の下部へ押し付けている。空気圧シリンダー34において、押付ばね36が設置されている反対側に圧縮空気を流入させるための配管37が接続されている。配管37には、急速排気弁43、減圧弁42および圧縮機41が接続されている。
図3に示されたブレーキ制動時においては、空気圧シリンダー34内部の空気は配管37を通して減圧弁42から大気中に排出される。その結果、プランジャ35は押付ばね36によって図における下方向に押し付けられることになる。この状態では、ブレーキレバー32a、32bは回転軸33を中心として空気圧シリンダー34およびプランジャ35の側で間隔が広げられ、ブレーキレバー32a、32bは回転軸33を中心として回転することにより、ブレーキシュー31a、31bの間隔が狭まり、ブレーキシュー31a、31bがブレーキディスク23へ押し付けられる。このとき、ブレーキスイッチ38は、オフとなる。
図4に示されたブレーキ解放時においては、減圧弁42が閉じられ、圧縮機41によって圧縮された空気が配管37を通して空気圧シリンダー34に流入する。流入した空気圧は、押付ばね36の押し付け力に抗してプランジャ35を押し上げる。これにより、ブレーキレバー32a、32bは回転軸33を中心として空気圧シリンダー34およびプランジャ35の側で間隔が狭められ、ブレーキレバー32a、32bは回転軸33を中心として回転することにより、ブレーキシュー31a、31bの間隔が広がり、ブレーキシュー31a、31bがブレーキディスク23から離れることになる。このとき、ブレーキスイッチ38は、オンとなる。なお、ブレーキ解放時は、配管37を通して空気圧シリンダー34に空気圧を流入し続けてもよく、空気圧シリンダー34の内部の空気圧が一定以上になったときに減圧弁42を閉じて空気圧シリンダー34の内部の空気圧が下がらないようにしてもよい。
図5、6、7は本発明の実施の形態1によるブレーキにおける空気の流れを説明するための図である。図5はブレーキ解放時の様子、図6は通常のブレーキ制動時の様子、図7は緊急停止時の様子を、示している。図5、6、7では、図2に示した様に複数のブレーキ装置10が設置されていることを想定しており、それぞれのブレーキ10はそれぞれの空気圧シリンダー34を有している。図5、6、7において、矢印は空気の流れを示しており、破線はそれぞれが配管37でつながれているが空気が流れていないことを示している。本発明の実施の形態1によるブレーキを備えたエレベーター装置では、通常の運行状態ではかご7が乗り場階で停止する毎に図5および図6に示した状態を繰り返し、エレベーターが異常動作を起こし走行中に緊急停止させるときには図7に示した状態となる。
図5は、ブレーキ解放時の様子を示しており、圧縮機41は大気から取り込んだ空気を高圧に圧縮する。圧縮機41によって圧縮された空気は、減圧弁42および急速排気弁43を通って、複数設置された空気圧シリンダー34に供給される。これにより、それぞれのブレーキ10は、開放状態となる。このように、複数の空気圧シリンダー34への圧縮空気を1台の圧縮機41から供給することにより、ブレーキシステム全体を小型化することができる。
図6は、通常のブレーキ制動時の様子を示しており、空気圧シリンダー34に蓄えられていた圧縮空気は、急速排気弁43を通って減圧弁42に送られ、減圧弁42から大気中に開放される。このように複数の空気圧シリンダー34からの圧縮空気を1台の減圧弁42から開放することにより、複数の空気圧シリンダー34の内部の圧力を1台の減圧弁42で制御することができ、ブレーキシステム全体を小型化することができる。
図7は、緊急停止時の様子を示しており、空気圧シリンダー34に蓄えられていた圧縮空気は、急速排気弁43から大気中に開放される。急速排気弁43は、減圧弁42に比べて圧縮空気を大気中に開放する流量が多く、空気圧シリンダー34の内部の圧力は、急速に低下する。このように複数の空気圧シリンダー34からの圧縮空気を1台の急速排気弁43から開放することにより、1台の急速排気弁43を制御することにより複数の空気圧シリンダー34の内部の圧力を一度に急激に低下させることができ、ブレーキシステム全体を小型化することができる。
図8は、図6に示された通常のブレーキ制動時と図7に示された緊急停止時のそれぞれの空気圧シリンダー34の空気圧の変化を示す図である。図8において、実線は通常ブレーキ制動時の空気圧の変化、破線は緊急停止時の空気圧の変化を示している。図8の破線で示されているように、緊急停止時には空気圧シリンダー34の内部の圧力を短時間で下げる。これにより、ブレーキが高速に動作し、直ちにかご7の走行を抑制することができる。
一方、図8の実線で示された通常のブレーキ制動時には、空気圧シリンダー34の内部の圧力を緩やかに下げるため、緊急停止時に比べてブレーキが低速で動作する。これにより、ブレーキシュー31a、31bがブレーキディスク23に衝突する速度を小さくして振動や騒音を小さくすることができるとともに、ブレーキ装置に加わる衝撃荷重を小さくすることによりブレーキ装置を長寿命化することができる。
減圧弁42を用いた場合、空気圧シリンダー34の内部の圧力は、所定の圧力または大気圧のどちらかの状態しか保持できないが、減圧弁42のかわりに圧力制御弁を用いることにより、通常のブレーキ制動時のブレーキ動作をより柔軟に設定することができる。例えば、圧力制御弁の内部に圧力センサを設置してフィードバック制御を行うことにより、空気圧シリンダー34の内部の圧力を任意の圧力変化にすることができる。図9は、減圧弁42を用いたときの空気圧シリンダー34の内部の圧力の変化、図10、図11は、圧力制御弁と圧力センサを用いて空気圧シリンダー34の内部の圧力を制御したときの空気圧シリンダー34の内部の圧力の変化の様子を示している。減圧弁を用いた図9の例では、ブレーキシュー31a、31bがブレーキディスク23に一気に接触してそのまま挟み込むが、例えば、圧力制御弁と圧力センサを用いて空気圧シリンダー34の内部の圧力を制御図10,図11に示すように制御すると、ブレーキシュー31a、31bがブレーキディスク23に接触する直前まで圧力を下げてその圧力が保持され、ブレーキシュー31a、31bがブレーキディスク23に衝突する直前で停止する。この後に圧力を落とすと、ブレーキ動作速度を遅くすること無く、ブレーキシュー31a、31bがブレーキディスク23に接触する速度を下げることができる。これにより、ブレーキ装置の寿命をさらに延ばすことができる。
なお、電磁石を用いたブレーキ装置では、ブレーキシュー31a、31bをブレーキディスク23と接触する位置まで安定して移動させることが困難である。例えば、電磁吸引力が強い場合はブレーキシュー31a、31bを引き戻すこととなり、電磁吸引力が弱い場合はブレーキシュー31a、31bをブレーキディスク23に押し付けることになり、電磁石に与える電流変化によってどちらかの状態に遷移する不安定な制御しか実現できない。このように、電磁石の電流とブレーキシュー31a、31bの移動距離との関係は非線形であり、所定の位置にブレーキシュー31a、31bを静止保持することが困難である。これに対して、空気圧を用いたブレーキ装置では、圧力を自由に設定できるため所定の位置にブレーキシュー31a、31bを静止保持することが容易に実現できる。また、電磁石を用いて大きな制動力を持ったブレーキ装置を実現しようとすると、1台の電磁石では電磁吸引力を十分に大きくできないため、多数の電磁石を備えたブレーキ装置を並列に配置するなどの方法が必要となり、ブレーキ装置全体が大型化して部品点数が増加するという問題があったが、空気圧を用いたブレーキ装置では、シンプルな構造で十分に大きな圧力を発生させることが可能である。
さらに、油圧を用いたブレーキ装置では、配管を通じて油を移動させるときに時間を要してしまうため、緊急停止時の動作速度が十分に速くできないという問題があったが、空気圧を用いたブレーキ装置では、空気の移動速度が速いため緊急停止時の動作速度を十分に速くすることができる。また、油圧を用いたブレーキ装置では、シリンダーから油を抜くときに容器等に回収しなければならないが、空気圧を用いたブレーキ装置では、空気圧シリンダー34の内部の空気を大気中に開放するだけでよく、簡単な装置で実現が可能である。
また、空気圧を用いたブレーキ装置では、空気の圧縮性がばね要素として作用するため、ブレーキシュー31a、31bがブレーキディスク23と接触するときの衝撃を吸収する効果もある。そのため、空気圧を用いたブレーキ装置では、ブレーキシュー31a、31bの位置制御を厳密に行わなくても、大きな衝撃が発生することがない。
なお、本発明の実施の形態1ではブレーキ10が2つの構成について説明したが、ブレーキ10が3つ以上であっても同様の効果を得ることができる。
さらに、急速排気弁43と減圧弁42の接続関係は、空気圧シリンダー34の内部の空気圧を下げられるものであればどの様なものでもよく、例えば、図12に示すように急速排気弁43を空気圧シリンダーに直接接続してもよいし、図13に示すように空気圧シリンダー34からの配管37を分岐してもよい。
実施の形態2
図14および図15は、本発明の実施の形態2によるブレーキ装置10の構成図である。図14はブレーキ解放時の様子を示しており、図15はブレーキ制動時の様子を示している。図14および図15を実施の形態1によるブレーキ装置10の構成図である図4および図3と比べると、圧縮機41が第1の圧縮機41aと第2の圧縮機41bに、減圧弁42が第1の減圧弁42aと第2の減圧弁42bに変更され、第1の圧縮機41a、第1の減圧弁42aおよび第1の急速排気弁43aが空気圧シリンダー34の押付ばね36が設置されている反対側に接続され、第2の圧縮機42bおよび第2の減圧弁42bが空気圧シリンダー34の押付ばね36が設置されている側に接続されている以外は、同じである。
図14に示されたブレーキ解放時においては、第1の圧縮機41aによって圧縮された空気が空気圧シリンダー34の内部の押付ばね36が設置されている反対側に流入する。流入した圧縮された空気は、押付ばね36の押し付け力に抗してプランジャ35を押し上げる。空気圧シリンダー34の内部の押付ばね36が設置されている側の空気は、接続された配管を通して第2の減圧弁42bから大気中に排出される。その結果、プランジャ35の移動が抵抗無く行われる。これにより、ブレーキシュー31a、31bの間隔が広がり、ブレーキシュー31a、31bがブレーキディスク23から離れることになる。
図15に示されたブレーキ制動時においては、まずは第1の減圧弁42aは開放せず、第2の圧縮機41bによって圧縮された空気が空気圧シリンダー34の内部の押付ばね36が設置されている側に流入する。この結果、流入された圧縮空気は、押付ばね36の押し付け力にさらに力を付加することになる。このときに流入する空気の圧力は、空気圧シリンダー34の内部の押付ばね36が設置されている反対側の空気圧よりも低圧であり、プランジャ35が途中まで移動し、ブレーキシュー31a、31bがブレーキディスク23に接触する直前の位置まで移動する程度の圧力とする。この後、空気圧シリンダー34の内部の押付ばね36が設置されている反対側の圧縮空気を第1の減圧弁42aから大気中に排出することにより、プランジャ35が図の下方向に完全に押し付けられることになり、ブレーキシュー31a、31bがブレーキディスク23に完全に押し付けられることになる。
このような動作を行うことにより、ブレーキ制動時にブレーキシュー31a、31bがいきなりブレーキディスク23に衝突することがなくなり、衝突による振動や音を低減できるとともに、ブレーキ装置の長寿命化が可能となる。さらに、圧力制御弁などを用いることなく、簡易な構造の減圧弁を2つ用いることにより、ブレーキ制動時の振動や音を低減することができる。
なお、緊急停止時は、実施の形態1によるブレーキ装置と同様に、空気圧シリンダー34の内部の圧縮空気を急速排気弁43から大気中に開放することにより、直ちにブレーキシュー31a、31bをブレーキディスク23に押し付けることができる。
また、実施の形態2では第1の圧縮機41aおよび第2の圧縮機41bの2台の圧縮機を使用するとしたが、1台の圧縮機を切り替え器を通して第1の減圧弁42aおよび第2の減圧弁42bの両方に接続し、ブレーキの動作に応じて圧縮空気を切り替えて供給してもよい。
23 ブレーキディスク
31a、31b ブレーキシュー
34 空気圧シリンダー
35 プランジャ
36 押付ばね
42 減圧弁
43 急速排気弁

Claims (7)

  1. 巻上機のブレーキディスクを挟み込む一対のブレーキシューと、
    前記ブレーキディスクを挟み込む方向に前記一対のブレーキシューを押し付ける押付ばねと、
    圧縮空気を流入して前記押付ばねの押し付け力を解除する空気圧シリンダーおよびプランジャと、
    前記空気圧シリンダーに流入された圧縮空気を大気中に排出する減圧弁と、
    前記空気圧シリンダーに流入された圧縮空気を前記減圧弁が排出するよりも短時間で排出する急速排気弁とを備え、
    前記空気圧シリンダーが前記一対のブレーキシューの一方と連結され、
    前記プランジャが前記一対のブレーキシューの他方と連結され
    ていることを特徴とするエレベーターのブレーキ装置。
  2. 巻上機のブレーキディスクを挟み込む複数対のブレーキシューと、
    前記ブレーキディスクを挟み込む方向に前記複数対のブレーキシューを押し付ける複数の押付ばねと、
    圧縮空気を流入して前記複数の押付ばねのそれぞれの押し付け力を解除する複数の空気圧シリンダーおよび複数プランジャと、
    前記複数の空気圧シリンダーに流入された圧縮空気を大気中に排出する減圧弁と、
    前記複数の空気圧シリンダーに流入された圧縮空気を前記減圧弁が排出するよりも短時間で排出する急速排気弁とを備え、
    前記複数の空気圧シリンダーが前記複数対のブレーキシューのそれぞれの一方と連結され、
    前記複数のプランジャが前記複数対のブレーキシューのそれぞれの他方と連結され
    ていることを特徴とするエレベーターのブレーキ装置。
  3. 圧縮空気を前記複数の空気圧シリンダーに流入する第1の圧縮機をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載のエレベーターのブレーキ装置。
  4. 前記減圧弁は前記ブレーキシューが前記ブレーキディスクに衝突する直前まで前記空気圧シリンダー内に流入された圧縮空気の圧力を下げた後に圧力を保持し、さらに圧力を下げることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のエレベーターのブレーキ装置。
  5. 前記減圧弁は圧力制御弁であることを特徴とする請求項4に記載のエレベーターのブレーキ装置。
  6. 前記押付ばねの押し付け力に力を付加する方向に空気圧シリンダーに圧縮空気を流入する第2の圧縮機をさらに備えたことを特徴とする請求項4に記載のエレベーターのブレーキ装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項のエレベーターのブレーキ装置を備えたエレベーターシステム。
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