JP2015101109A - 荷受台昇降装置を備えた車両 - Google Patents

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良彦 松崎
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Abstract

【目的】側方に荷受台昇降装置を備えた車両において、良好な重量バランスを簡易に確保できる構成とする。【構成】車両の荷台のうち左右端部の少なくとも一方に立設された一対の支柱と、当該支柱に沿って昇降するスライダと、前記スライダに支持されて当該スライダとともに昇降する荷受台とを有する荷受台昇降装置を備えた車両を対象としている。前記荷受台のうち、前記車両の前後方向における一方の端部が、車両後輪よりも後方に設けられている点が大きな特徴である。【選択図】図2

Description

本発明は、荷台側方に立設された支柱に沿って荷受台が昇降する荷受台昇降装置を備えた車両に関する。
車両に架装される荷受台昇降装置には、荷台側方(左右の端部)に一対の支柱が立設され、その支柱に沿って荷受台が昇降するものがある。荷受台昇降装置は車両の側方で荷物の積みおろしを行う際に利用されるものであって、図5のように、車両走行時には、荷箱側煽戸91に沿って荷受台92は起立している。荷受台昇降装置90を利用する際には、荷受台92を水平状態とし、左右の支柱93に沿って水平状態のまま昇降させる(特許文献1)。
実公平6−040524号公報
上記のように車両の荷台側方に荷受台昇降装置90を架装すると、車両全体の重心バランスの調整が煩雑となっている点に本発明者は着目した。
車両の重心バランスの調整が煩雑となるのは、「荷受台昇降装置90が架装された車両」の製造が、主に車両メーカーと架装メーカーの2者によって行われている点に起因する。車両メーカーによって製造された車両が、架装メーカーの架装現場に搬入され、架装メーカーが搬入された車両に荷受台昇降装置90の架装を完了させる。こうした製造過程において、架装メーカーとしては、搬入された車両の強度や重心バランス等の綿密な検討及び調整を行った上で荷受台昇降装置90を架装する必要がある。
一方、搬入される車両の多くは、前輪の左右それぞれが一輪構成であるのに対し、後輪の左右それぞれは二輪構成となっている特徴がある。つまり、後輪への荷重負荷が大きくなるように設計されており、後輪側に重心が寄っている。
ところが、車両の側方に架装される荷受台昇降装置90は、図5のとおり、車両の前輪及び後輪の間、具体的には荷台91の前端から後輪の範囲(長さL91の範囲)内に架装されており、通常よりも前輪側に多くの荷重負荷がかかっている。荷受台昇降装置90に関しては、車両の側方以外にも車両の後方に架装されるものも多い。そこで、車両メーカーは、荷受台昇降装置が車両の側方又は後方のいずれに架装される場合でも、重心バランスが共通となる設計を行うこととなり、上記L91の範囲に荷受台昇降装置90が架装されると、重心バランスが微妙に変わってしまう。
そのため、「荷受台昇降装置90が架装された車両」を完成させる架装メーカーとしては、他の架装部材で微細な重量バランスの調整等を行うなど作業の煩雑化が生じてしまう。
本発明は、これらの点を鑑みてなされており、側方に荷受台昇降装置を備えた車両において、良好な重量バランスを簡易に確保できる構成の提供を目的とする。
本発明では、上記課題を解決するために、車両の荷台のうち左右端部の少なくとも一方に立設された一対の支柱と、当該支柱に沿って昇降するスライダと、前記スライダに支持されて当該スライダとともに昇降する荷受台とを有する荷受台昇降装置を備えた車両を対象として、以下の手段を用いる。
第一に、荷受台のうち、車両の前後方向における一方の端部が、車両後輪よりも後方に設けられている構成としている。
さらに、荷受台のうち、前記車両の前後方向における他方の端部が、前記車両後輪よりも前方に設けられている構成としても良い。
そして、一対の支柱のうち、一方の支柱は車両後輪よりも後方に設けられている構成としても良い。また、一対の支柱のうち、他方の支柱は前記車両後輪よりも前方に設けられているとしても良い。
また、一対の支柱にはクロスメンバが架設されている。このクロスメンバは、前記車両後輪に対して所定距離だけ離れている構成とすることで、車両走行中の振動等が生じた場合でも、クロスメンバと車両後輪との干渉を防止することができる。
その他にも、一対の支柱の間にはクロスメンバが架設された構成において、当該クロスメンバは、前記車両後輪を跨る車両後輪上部が、他のクロスメンバの部分よりも厚みが小さくなる構成とすれば、クロスメンバ内に油圧シリンダや油圧パワーユニットが収納されてクロスメンバに厚みの大きさ部分が形成されても、車両後輪の上側には十分なクリアランスを確保することができる。
本発明の荷受台昇降装置を備えた車両のように、車両荷台の左右端部で荷受台が昇降する場合に、車両前後方向における荷受台の一方の端部が車両後輪よりも後方に設けられた構成とすることで、荷受台昇降装置の架装範囲が車両後輪を跨ぐ領域又は車両後輪よりも後方領域となる構成にすることができる。そのため、車両全体の重心バランスを後輪側に寄せることが簡単となり、車両前輪と車後前輪に対する荷重割合も良好な大きさに簡易設定できる。
本発明の実施形態に係る荷受台昇降装置を備えた車両の側面図である。 (a)は本発明の実施形態に係る荷受台昇降装置の使用状態を示す模式側面図、(b)は同形態に係る荷受台昇降装置の模式後面図、(c)は同形態に係る荷受台昇降装置の模式平面図である。 本発明の実施形態に係る車両の荷台下方レイアウトを示す模式平面図である。 本発明の別の実施形態に係る荷受台昇降装置を備えた車両の側面図である。 従来形態に係る荷受台昇降装置を備えた車両の側面図である。
本発明の一例について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る荷受台昇降装置100を備えた車両110の側面図を示している。荷受台昇降装置100は、荷台1の右側方(車両110の右側端部)に設けられており、車両前後方向に離れて設けられた2本の支柱21、22と、その支柱21、22に沿って鉛直方向(矢印A1)に昇降する荷受台3とを含んでなる。
荷台1は、床板(不図示)を有し、さらにこの床板の左側方、右側方及び後方にそれぞれ左煽戸(不図示)、右煽戸1a、後煽戸1bを有している。
支柱21、22は、いずれも車両の右側方に設けられている。車両後方側の支柱(以下、後方支柱)21は車両後輪RTよりも車両後方側に設けられている。車両前方側の支柱(以下、前方支柱)22は、車両前輪FTよりも後方側で荷台1の前端部近傍に設けられている。
荷受台3は、支柱21、22内に設けられたスライダ(不図示)に対して、上下回動可能に支持されている。スライダは支柱21、22に対して上下移動可能に設けられており、スライダの移動に伴って荷受台3も昇降する。図示の荷受台3は右煽戸1aと略平行に起立した状態であり、この起立状態で車両110が走行可能となっている。荷受台3は図示する状態から水平状態に回動されると、その水平状態のまま昇降される。
荷受台3の昇降は、油圧シリンダ(不図示)の伸縮力によって行われる。油圧シリンダは、後方支柱21及び前方支柱22の間において車両前後方向を長手方向として架設されたクロスメンバ4内に設けられている。このクロスメンバ4は、説明の便宜上、拡大図の中で斜線を付して示すように、後方端部41は下方に凸な形状となっている。この後方端部41の凸部は、車両後輪RTに対して鉛直方向に高さH1だけ離れた状態で設けられている。一方、クロスメンバ4のうち、車両後輪RTの上側に位置する中央部42は、車両後輪RTに対して高さH2だけ離れた状態で設けられている。この高さH2は、車両後輪RTとクロスメンバ4の後方端部41との距離H1よりも大きく設定されている。
次に、クロスメンバ4の形状、荷受台3の昇降を駆動する部材等について図2を用いて説明する。図2(a)は、車両110の後方から見た荷受台昇降装置100の側面図を示し、図2(b)は車両110の右側方から見た荷受台昇降装置100であって荷受台3を外した状態を示し、図2(c)は、同じく荷受台3を外した状態で荷受台昇降装置100を上から見た平面図を示している。
図2(a)のように、スライダ5は、後方支柱21から一部だけ車両外側(図中の右側)に突出して設けられており、そのスライダ5の突出部において荷受台3の端部が支持されている。このスライダ5にはワイヤWの一端が止着されている。スライダ5は、ワイヤWを介して油圧シリンダ6のロッド先端と接続されており、油圧シリンダ6の伸縮力がワイヤWを介してスライダ5に伝播され、スライダ5が昇降する。前方支柱22も同様にスライダが設けられて、ワイヤによってスライダに油圧シリンダ6の伸縮力が伝播される。その結果、油圧シリンダ6の伸縮によって荷受台2が支柱21、22に沿って昇降する。
本実施形態では、図2(b)のとおり、油圧シリンダ6を伸縮させるために作動油の給排制御を行うパワーユニットPUは、クロスメンバ4内に収納されている。なお、当図では説明の便宜上、パワーユニットPUの一部を構成する電動モータMのみを図示し、滑車の位置を明示するためにパワーユニットPUの他の構成部材及びワイヤWの図示は省略されている。
クロスメンバ4は、車両前後方向に延びたシャシフレームに設けられた支持部材(不図示)の上に固定されている。この支持部材は、シャシフレーム側面に溶接されたアングル材を備えてなり、当該アングル材のうちシャシフレーム側面から張り出す部分の上面にクロスメンバ4が固定されている。クロスメンバ4は、上述のとおり車両後方側(図2(b)左側)となる後方端部41が下側に凸な形状となっており、車両後輪RTの上側に位置する中央部42よりも厚み(鉛直方向の高さ)が大きくなるように構成されている。油圧シリンダ6は、クロスメンバ4の上部で後方端部41から中央部42にわたって配置されており、パワーユニットPUは、後方端部41において下側に凸出した部位に配置されている。つまり、油圧シリンダ6とパワーユニットPUは、クロスメンバ4内で上下に並んだ状態で配置されている。
パワーユニットPUは電動モータMの他にも、図示はしていないが、油圧ポンプ、タンク、バルブユニット等を備えている。電動モータMで油圧ポンプを駆動させ、バルブユニットによって作動油の方向や流量を制御しつつタンクの作動油を油圧シリンダ6に対して供給する。なお、油圧シリンダ6からの戻り油はタンクに戻る。
ワイヤWは、左側(車両後方側)のスライダ5に止着される左スライダ用ワイヤと、右側(車両前方側)のスライダ5に止着される右スライダ用ワイヤとの2種類が設けられている。一端がスライダ5に止着された左スライダ用ワイヤは、滑車C11で折り返され、クロスメンバ4の内方でかつ油圧シリンダ6の前方側(図2(c))に固定された左外側滑車C21でクロスメンバ4内に挿通される。そして、クロスメンバ4の内方で左外側滑車C21よりも内側に固定された左内側滑車C41を介して、油圧シリンダ6のロッド先端に取り付けられてクロスメンバ4の長手方向に移動可能な移動滑車C3に掛け回される。移動滑車C3で左側に折り返された左スライダ用ワイヤは他端が固定端B1に固定された状態となる。固定端B1はブラケットBを介してクロスメンバ4に固定されている。右スライダ用ワイヤは、同様に一端がスライダに止着された状態で、前方支柱22上部に固定の滑車(不図示)と、クロスメンバ4の内方でかつ油圧シリンダ6よりも車両内側(図2(b)の奥側)に固定の右外側滑車C22と、クロスメンバ4の内方で右外側滑車C22よりも内側に固定された右内側滑車C42とを介してクロスメンバ4内方に挿通される。さらに、左内側滑車C41と、左外側滑車C21とに順に掛け回されて右側に折り返される。そして、移動滑車C3に掛けられた後に固定端B2に固定されている。移動滑車C3以外の滑車はそれぞれ回転軸が水平方向となるように設けられ、移動滑車C3は回転軸が鉛直方向となるように設けられている。移動滑車C3が、回転軸を鉛直方向として配置されていると、その回転軸が水平方向となるように配置される場合と比較してクロスメンバ4の厚みを小さくすることができる。つまり、クロスメンバ4の中央部42と車両後輪RTとの高さH2を大きく確保することができる。そこで、本実施形態ではH2=100〜150mm程度を所定の大きさとして設定している。当該所定値(高さH2)は、車両110が走行中の衝撃で上下に揺れてもクロスメンバ4と車両後輪RTが干渉しない程度の大きさになっている。この所定の大きさに関しては、車両の大きさや種類等に応じて適宜変更可能である。なお、両ワイヤが掛けられる左外側滑車C21、左内側滑車C41、及び移動滑車C3は、いずれも2列の滑車が隣り合わせに組み合わされてなるユニット体である。左スライダ用ワイヤWは、左外側滑車C21及び左内側滑車C41のそれぞれ車両前側の滑車に掛け回され、移動滑車の下側の滑車に掛け回されている。また、右スライダ用ワイヤは、左外側滑車C21及び左内側滑車C41のそれぞれ車両後側の滑車に掛け回され、移動滑車の上側の滑車に掛け回されている。以上のようにしてワイヤWが張設されることで、油圧シリンダ6が伸長すると移動滑車C3が点線で示すように右側に移動し、油圧シリンダ6が収縮すると移動滑車C3が実線で示す左側に移動する。この移動滑車C3の移動によってワイヤWの繰り出しが行われ、荷受台2の昇降が行われる。
荷受台3の大きさに関しては、図3を用いて説明する。図3は車両110における荷受台昇降装置100のレイアウトを示す平面図であり、説明の便宜上、荷台1を一点鎖線で示し、シャシフレームSF上の縦フレーム及び横フレームを省略している。図3で示すように、幅の大きさ(X方向の長さ)がL1となる荷受台3は、車両後輪RTを跨ぐ領域に設置されている。車両後輪RTを跨ぐ荷受台3に合わせて、後方支柱21も車両後輪RTよりも後方に設置されている。そのため、クロスメンバ4も荷受台3の幅の大きさL1と同等の長さを有しており、同様に車両後輪RTを跨ぐようにして設けられている。上述した範囲で荷受台昇降装置100が設けられているので、左右それぞれが二輪構成で、一輪構成の車両前輪FTよりも耐荷重性の高い車両後輪RTの方に荷重負荷が掛かりやすく、少なくとも車両前輪FTへの荷重負荷を抑制し、車両前輪FT及び車両後輪RTに対して所望する荷重負荷がかかる状態とし、車両全体の重心バランスも所望状態とすることができる。
また、上記長さL2でクロスメンバ4が設けられていると、車両後輪RTよりも前方側に後方支柱21が設けられた形態と比較して、クロスメンバ4の車両前後方向の長さ(X方向の長さ)が大きくなって、油圧シリンダ6のシリンダストロークを長く設定することも可能となる。したがって、ホイールベース間距離(車両前輪FTと車両後輪RTとの間の距離)L3が小さな車両にも一定のシリンダストロークを確保することができる。特に、ホイールベース間距離L3が小さくなるほど、シリンダストロークを確保するため、張設されたワイヤWを収納するフレーム材をクロスメンバ4だけでなく、車両幅方向(Y方向)を長手方向として別に設置することも可能な反面、図示する荷台1の下方の燃料タンク等との干渉回避が必要になるため、上記フレーム材等の設置は煩雑となるが、本実施形態に係る構成であれば上記フレーム材は不要となって荷受台昇降装置100の架設作業の煩雑化も防止できる。
さらに、荷受台3の幅方向端部(車両後方側端部)3aの設定位置が車両後輪RTの前方側とされずに後方側となっているため、荷受台3の幅も大きくなり、荷物の積みおろし効率も向上する。
その他にも、荷受台3が車両後輪RTを跨ぐ領域に設置可能なため、荷受台3の架装位置が車両前輪FTと車両後輪RTとの間に限定されず、架装位置の自由度も増す。特に、荷受台3の幅を大きくしない場合には、荷受台昇降装置100の重量及び車両110の重量の増加を抑制でき、架装位置を適宜調整するだけで車両の重心バランスの調整も可能となる。
なお、荷受台昇降装置100は、車両の右側に架装された状態で説明したが、車両の左側に架装されていても、又は両側に架装されていても構わない。
また、クロスメンバ4の構成や、車両前後方向における荷受台昇降装置100の架装位置に関しては本実施形態に限定されず、例えば図4で示す他の実施形態の構成でも構わない。
図4(a)は、荷受台昇降装置200が左側に架装された車両210の側面図を示している。この実施形態でも、荷受台320の車両後方端部320a及び後方支柱222は車両後輪RTよりも後方側に設けられている。クロスメンバ420のうち車両前方部分421を下側に凸形状となる厚みが大きな構成とし、車両後方部分422は厚みが小さな構成としている。車両前方部分421において油圧シリンダ、パワーユニット、及び移動滑車を備え、図2(b)と同様に油圧シリンダとパワーユニットが上下に並んだ構成になっている。そして、車両後方部分422にはワイヤが張設されている。この構成であれば、油圧シリンダのシリンダストロークがクロスメンバ420における車両前方部分421の長さL21の領域内で行われる。つまり、クロスメンバ420において、車両後輪RTの上部に位置する車両後方部分422(長さL22の領域)では、張設されたワイヤが収納可能な高さだけで良いので、車両前方部分421と比較してその高さ(厚み)を小さくできる。したがって、車両後方部分422は、車両後輪RTに対して互いの干渉を防止するための所定の高さを確保することができる。特に、ホイールベース間距離L23が十分に確保できる場合であれば、車両前方部分421をホイールベース間に形成することができるため、単にクロスメンバ420の内方に油圧シリンダ及びパワーユニットを収納しただけの構成や、稼動滑車の回転軸を水平方向にした構成によって、クロスメンバ420の車両前方部分421が大きな厚みを有する構成となっても、車両後輪RTの上部領域においては、所定距離だけ離して車両後方部分422を設けた構成にできる。
また、図4(b)で示すように、荷受台330の車両後方端部330aや後方支柱322が車両後輪RTよりも後方側に設けられていれば、荷受台昇降装置300を荷台301の後方端部に近い位置に設けても良い。荷受台330が車両後輪RTを跨ぐように設けられており、架装の車両前方端部330bや前方支柱321が車両後輪よりも前方側に設けられているので、車両310のリヤオーバーハング(車両後輪と車両後端部の距離)LRが小さくても、その大きさ以上に荷受台3の幅を設定することができる。特に、車両の桁高さが大きく、車両後輪RTに対して所望距離だけ離した状態でクロスメンバ430を設けることができる場合には、パワーユニットがクロスメンバ430の内方に収納されておらず、図示するようにクロスメンバ430の厚みがその長手方向に沿って略均一な大きさとなる形状にすることができる。なお、パワーユニットPU3は荷台301の下方で車両後方に設置されており、パワーユニットPU3の近くに荷受台昇降装置300を設けられているので、油圧シリンダへの給排管路の肥大又は長尺化も防止できる。さらに、クロスメンバ430の内方にパワーユニットが収納されていないことで、上述した他の実施形態とは異なってクロスメンバ430の厚みを小さくすることも可能となる。その結果、車両後輪RTとクロスメンバ430との干渉も回避できる。
以上、各実施例のとおり、車両後輪RTとの干渉を防ぐために、所定の距離だけ離れて設けられたクロスメンバ4、420、430であれば、その内方にパワーユニットが収納されている構成又は収納されていない構成のいずれであっても適用可能である。また、油圧シリンダもクロスメンバ4、420、430の内方に収納されておらず、例えば支柱内に収納された構成も適用可能である。
また、上述した荷受台3、320、330ではいずれもクロスメンバ4、420、430と同等の長さとしているが、クロスメンバ4、420、430よりも大きな長さ、例えば、荷受台3、320、330の車両前方側又は車両後方側の端部が車両前方側又は車両後方側に張り出した構成としても良い。例えば、図3で示された荷受台3のように車両後方端部3aが車両後輪RTよりも後方側に設けられてはいるが、後方支柱(図3の21に相当)が車両後輪RTよりも車両前方に設けられた構成であっても構わない。つまり、一対の支柱はいずれも車両後輪RTと車両前輪FTの間に設けられつつも、荷受台は、その幅方向端部の一方が車両後輪RTよりも後方に位置するように設けられている。同様に、一対の支柱はいずれも車両後輪RTよりも後方に設けられつつも、荷受台は、その幅方向端部の一部が車両後輪RTよりも前方に位置するように設けられていても構わない。これらの構成はいずれも上述した実施形態と同様に、車両前輪FT及び車両後輪RTに対する荷重負荷のバランス調整の簡易化、荷受台の幅拡張による荷物の積みおろし効率の向上、車両後輪RTとクロスメンバとの干渉回避、及び荷受台昇降装置の架装工数の増加防止といった効果を備えている。さらに、一対の支柱はいずれも車両後輪RTよりも後方に位置するように設けられ、荷受台の車両前方側端部も車両後輪RTよりも後方に位置するように設けられていても、少なくとも車両前輪FT及び車両後輪RTに対する荷重負荷のバランス調整の簡易化、車両後輪RTとクロスメンバとの干渉回避の効果を得ることができるため適用可能である。
その他、車両後輪RTは左右それぞれが二輪構成として説明したが、特に限定するものではなく、一輪構成であっても構わない。
本発明は、側方に架装された荷受台昇降装置を備えた車両であって、その荷受台昇降装置の荷受台が支柱に沿って昇降する構成の全てのタイプに対して有用である。
1 荷台
21 後方支柱
22 前方支柱
3 荷受台
3a 荷受台の車両後方側端部(荷受台の一方の端部)
4 クロスメンバ
5 スライダ
6 油圧シリンダ
PU パワーユニット
RT 車両後輪
FT 車両前輪
100 荷受台昇降装置
110 車両

Claims (6)

  1. 車両の荷台のうち左右端部の少なくとも一方に立設された一対の支柱と、当該支柱に沿って昇降するスライダと、前記スライダに支持されて当該スライダとともに昇降する荷受台とを有する荷受台昇降装置を備えた車両であって、
    前記荷受台のうち、前記車両の前後方向における一方の端部が、車両後輪よりも後方に設けられている
    ことを特徴とする荷受台昇降装置を備えた車両。
  2. 前記荷受台のうち、前記車両の前後方向における他方の端部が、前記車両後輪よりも前方に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の荷受台昇降装置を備えた車両。
  3. 前記一対の支柱のうち、一方の支柱は車両後輪よりも後方に設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の荷受台昇降装置を備えた車両。
  4. 前記一対の支柱のうち、他方の支柱は前記車両後輪よりも前方に設けられている
    ことを特徴とする請求項3に記載の荷受台昇降装置を備えた車両。
  5. 前記一対の支柱にはクロスメンバが架設されており、
    当該クロスメンバは、前記車両後輪に対して所定距離だけ離れている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の荷受台昇降装置を備えた車両。
  6. 前記一対の支柱の間にはクロスメンバが架設されており、
    当該クロスメンバは、前記車両後輪を跨る車両後輪上部が、他のクロスメンバの部分よりも厚みが小さくなるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の荷受台昇降装置を備えた車両。
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