JP2015100665A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】保護パネルの下端部がメダル投入の邪魔になることなく、保護パネルの背面側で、回転リール上に視認可能に配置された無効ラインまで可動役物を移動可能としながら、回転リールや可動役物が歪んで見えるのを抑制できる遊技機を提供する。
【解決手段】保護パネル61は、スロットマシンMの正面側から回転リール23を視認可能にする。保護パネル61は、湾曲している上湾曲部64と平板状の平板部65を備える。上湾曲部64は、保護パネル61を曲げることにより、保護パネルの背面側に可動役物81の移動空間78を確保している。上湾曲部64は、回転リール23上に設定された無効ラインを視認可能にされ、平板部65は、回転リール23上に設定された有効ラインを視認可能にされている。
【選択図】図14

Description

本発明は、透明な保護パネルを備える遊技機に関する。
遊技機としてのスロットマシンは、筐体とこの筐体の前面開口を開閉自在に閉塞する前扉とを備える。筐体内部には、左右に並ぶ3つの回転リールが備えられている。また、回転リールの上側に液晶表示装置(LCD)等のディスプレイが設けられている。前扉には、これら回転リールと、ディスプレイとが視認できるように、例えば、上下2つの窓部が設けられ、これら窓部に透明パネルが配置されている。
複数の回転リールの表面には、それぞれ周方向に沿って複数の図柄が並んで配置され、回転リールが停止した際に図柄が所定の配置になった際に小役やボーナス等の役の入賞が確定する。ディスプレイは、主に演出用のものであり、小役やボーナスが入賞可能であることの予告等の各種演出が表示される。上下2つの窓部の透明パネルは、筐体内部の必要箇所を視認可能とするとともに、筐体内部の各部材を保護する保護パネルとして機能する。
また、回転リールを視認させる下側の窓部は、例えば、左右に並ぶ3列の回転リールのうちの役を確定する図柄が揃うことが可能な有効領域として、各リールの上中下3段の図柄組合せが停止表示可能となっており、有効領域の3段の図柄部分より上および下の図柄は、略見えない状態となっている。
また、回転リールを視認可能とする下側の窓部の透明パネルを回転リールの前面側の形状に対応して遊技者側に突出するように湾曲させた形状、例えば、円筒面の一部に近い形状としたスロットマシンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−160685号公報
ところで、スロットマシンにおいては、上述のディスプレイの表示による表示演出が行われていたが、それに加えて、可動役物を設け、可動役物の実際の動きによる演出を行うことで演出性を高める場合がある。このような可動役物は、例えば、ディスプレイの画面とディスプレイ用の窓部の透明パネルとの間の空間を移動するように設けられる。したがって、ディスプレイ用の窓部の背面側に、可動役物が移動可能な空間を確保する必要がある。この場合に、ディスプレイに対して透明パネルを前側に離して配置すると、スロットマシンの上部が遊技者側に突出することになる。この場合に突出した部分が遊技者に対して圧迫感を与えたり、遊技者の遊技姿勢に影響を与えたりする虞がある。
ここで、ディスプレイを後側に移動すれば、スロットマシンの上部を前側に突出させることなく、可動役物が移動可能な空間を確保することができる。しかし、この場合、例えば、ディスプレイの下部の高さ位置が回転リールの上部の高さ位置と重なり、回転リールとディスプレイが干渉してディスプレイが配置できなかったり、ディスプレイの下部がディスプレイの前にある回転リールの上部に隠されたりする虞がある。
このような場合に、回転リールの位置を下に移動すれば、ディスプレイの上下幅にもよるが、ディスプレイを回転リールの回転軸近傍より後に移動して配置しても、ディスプレイの下部が回転リールに接触したり隠されたりすることがなくなる。
但し、分離型筐体のスロットマシンでは、筐体前面の扉を上下に分割し、上扉とリール部分(図柄の描かれた回転装置)および制御装置が、筐体から簡単に取り外せ、また取り付けられようになっている。したがって、スロットマシンの機種の交換に際しては、上扉、回転リールを備えるリールユニット、制御装置等が交換され、それ以外の部分(筐体、操作部を有する下扉、筐体内の電源装置やホッパ装置等)は、不具合がなければ交換されない。
この場合に、交換されない部分により上扉やリールユニットの設置位置(設置高さ)が決まるので、筐体を交換しない限り、機種によって、回転リールの高さ位置を変更することができない。また、分離型筐体においては、遊技店における機種の変更時に筐体等を残すことにより、機種交換時の大幅なコスト低減を図っており、回転リールの位置を下げるために使用可能な筐体等を交換することは難しい。
また、分離型筐体では、扉が上下に分かれているので、下の窓部を覆う透明パネル(前面パネル、保護パネル)が下扉の上端に干渉する高さおよび前後位置に配置されると、下扉の開閉に支障がでる虞がある。また、分離型筐体でなくとも、例えば、可動役物が大きい場合に、それによって、必要な移動空間が大きくなってしまい、筐体内のリールユニットやホッパ等の配置を考慮すると、大きな可動役物用の移動空間を透明パネルの内側に確保することが容易ではない。
さらに、下扉の上端部分の奥側(後寄りの部分)には、メダル投入口が設けられており、上述の透明パネルがメダル投入口の上側でメダル投入口と略同じ前後位置またはメダル投入口より少し前に配置されてしまうと、メダル投入口にメダルを投入する手に透明パネルが当たるなどして、メダル投入の邪魔になる。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、保護パネルの下端部がメダル投入の邪魔になることなく、回転リールの有効ラインの良好な視認性を確保できる遊技機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の遊技機は、筐体の前面開口を開閉自在な前扉の上部に設けられるとともに、前記筐体内の複数の回転リールの表面の一部を外部から視認可能にする透明な保護パネルを備える遊技機であって、
前記保護パネルは、湾曲している湾曲部を備えるとともに、前記湾曲部の前記回転リール上に設定される有効ラインを視認可能にする部分に平板状の平板部を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、遊技機の前面側上部に配置されて回転リールを外部から視認可能にする透明な保護パネルに湾曲部が設けられているので、例えば、この湾曲部で、保護パネルを曲げて前側に突出する部分や後ろ側に凹む部分の配置等を変えることができる。
したがって、保護パネル背面側に可動役物が移動する移動空間を確保するために保護パネルの一部を前側に突出させる構造としても、湾曲部で保護パネルを曲げて前側への突出量を変更することが可能になる。この場合に、異なる方向に沿った平板同士を接合した状態の角部が生じることがなく、保護パネルの前側への突出量を変更する部分で、保護パネルの内側の部材が角部を通して見た場合のように大きく歪んで見えるのを抑制できる。
さらに、回転リール上に設定される有効ラインを視認可能とする部分が平板状の平板部となっているので、有効ラインが少しでも歪んで見えるのを防止できる。したがって、可動役物の移動空間の前となる部分だけ前側に突出する構造としても、回転リール上に設定された有効ラインは、平板部を通して歪みが無い状態で見ることが可能になる。なお、遊技機において前とは、遊技機を遊技する遊技者側を向く方向であり、遊技機から遊技者に向かう方向が前方向で、遊技者から遊技機に向かう方向が後方向であり、遊技者に向かう面が前面で、その反対側が背面である。
本発明の前記構成において、前記保護パネルの前記湾曲部は、上下方向に沿って前記筐体の外側に膨出するように湾曲していることが好ましい。
また、本発明の前記構成において、前記湾曲部は上下方向に沿って湾曲するとともに、下端部に対して上端部が前側に配置され、前記平板部は下端部に対して上端部が前側に配置されるように斜め下方を向いて傾斜していることが好ましい。
また、本発明の前記構成において、左右に並ぶ複数の前記回転リールの表面にそれぞれ周方向に沿って並んで複数の図柄が設けられ、
複数の前記回転リール上に設定され、前記回転リールが停止した際に、前記図柄が並ぶことが可能でかつ前記保護パネルの外側から視認可能なラインとして役が表示されると入賞となる前記有効ラインと、役が表示されても入賞とならない無効ラインとが設定され、
前記保護パネルの前記有効ラインを外部から視認可能な部分に前記平板部が設けられ、前記保護パネルの前記無効ラインを外部から視認可能な部分に前記湾曲部の湾曲した部分が設けられていることが好ましい。
また、本発明の前記構成において、左右に並ぶ複数の前記回転リールの表面にそれぞれ周方向に沿って並んで複数の図柄が設けられ、
複数の前記回転リール上に設定され、前記回転リールが停止した際に、前記図柄が並ぶことが可能でかつ前記保護パネルの外側から視認可能とされるラインとして、複数の前記回転リールの上段に停止する図柄を結ぶ上段ライン、複数の前記回転リールの前記上段より一段下の中段に停止する図柄を結ぶ中段ラインおよび複数の前記回転リールの前記中段より一段下の下段に停止する図柄を結ぶ下段ラインが設定され、
前記保護パネルの前記中段ラインおよび前記下段ラインを外部から視認可能な部分に前記平板部が設けられ、前記保護パネルの前記上段ラインを外部から視認可能な部分に前記湾曲部の湾曲した部分が設けられていることが好ましい。
また、本発明の前記構成において、前記保護パネルの前記平板部の左右に隣接する左右の側縁部の前面は、前記湾曲部の湾曲する部分の前面の曲面に連続する曲面とされ、前記側縁部の曲面とされた前面と前記平板部の前面との間に段差が設けられていることが好ましい。
また、本発明の前記構成において、前記湾曲部には、前記湾曲部の湾曲する部分と前記平板部との間に、前記湾曲部の湾曲する部分より曲がり方が緩い連続部が設けられていることが好ましい。
また、本発明の前記構成において、前記保護パネルには、前記回転リールを視認可能とする部分に前記平板部を有する前記湾曲部が設けられ、前記湾曲部の上下方向に隣接して、背面側が可動役物の移動空間になっている移動空間保護部が設けられていることが好ましい。
また、本発明の前記構成において、前記移動空間保護部と前記平板部との間となる前記湾曲部の部分まで前記可動役物が移動可能になっていることが好ましい。
また、本発明の前記構成において、前記前扉の上部には、前記保護パネルが配置される開口部が設けられ、前記前扉の上部背面において、前記開口部の周囲に前記保護パネルの周縁部と係合する係合部が複数設けられ、
前記保護パネルの周縁部に前記係合部に係合する被係合部が設けられ、
前記保護パネルの周縁部を、前記前扉の上部の前記開口部の周囲との間に挟むように配置される固定部材が設けられ、
前記固定部材が前記前扉の上部に締結されることにより、前記保護パネルが前記前扉の上部に固定されていることが好ましい。
本発明によれば、遊技機の前扉に設けられる透明な保護パネルを湾曲した構造としても、回転リールに設定された有効ラインを視認可能とする部分が平板状の平板部となっているので、保護パネルのデザインに関わりなく有効ラインの視認性を確保できる。
また、湾曲部と平板部を組み合わせることにより、例えば、湾曲部で、保護パネルを前側に突出させ、保護パネルの背面側に可動役物の移動空間を確保する構造とすることが可能になる。
また、保護パネルを湾曲部で湾曲させることにより、保護パネルの下端部をメダル投入口より十分に後側に配置する構造とすることができ、保護パネルがメダル投入の邪魔になるのを防止できる。
本発明の実施の形態に係る遊技機を示すもので、その正面図である。 同、遊技機を示す側面図である。 同、遊技機の上扉を示す斜視図である。 同、遊技機内に設けられる交換ユニットを上扉とともに示す断面図である。 同、遊技機の上扉を示す分解斜視図である。 同、遊技機の下扉を示す断面図である。 同、遊技機の下扉を示す正面図である。 同、遊技機の保護パネルを示す斜視図である。 同、遊技機の保護パネルを示す正面図である。 同、遊技機の保護パネルを示す背面図である。 同、遊技機の保護パネルを示す側面図である。 同、遊技機の保護パネルを示す断面図である。 同、遊技機の保護パネルと回転リールとの関係を説明するための図である。 同、遊技機の保護パネルと回転リールおよびディスプレイとの関係を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。本実施の形態は本発明を遊技機の一つであるスロットマシンに適用した場合を例にとって説明するが、本発明はスロットマシンに限ることなく、回転リールを備えるパチンコ等の遊技機に適用してもよい。ここで、図1はスロットマシンMの正面図であり、このスロットマシンMで遊技する遊技者側から見たスロットマシンMを示し、図1における左右方向(前記遊技者から見た左右方向)が以下の説明におけるスロットマシンMおよびこのスロットマシンMを構成する各構成部材における左右方向となる。また、図2は、スロットマシンMの左側面図であり、図2において、スロットマシンMの右側で遊技者が遊技することになる。以下の説明において、図2中スロットマシンMの左側から右側(スロットマシンMから遊技者)に向かう方向がスロットマシンMおよびその構成部材における前方向となり、図2中スロットマシンMの右側から左側(遊技者からスロットマシンM)に向かう方向がスロットマシンMおよびその構成部材の後方向となる。
本発明が適用されるスロットマシンMの概略構成について説明する。
図1〜図7に示すように、このスロットマシンMは、筐体1(図2に図示)を備えており、この筐体1は、底板、左右の側板、天板および背板を備え、当該筐体1の正面側に開口する正面開口部を有する箱形に形成されている。なお、底板の上面には、各部品に電力を供給するための電源装置(図示略)を内蔵した電源ユニットやメダルの回収および払い出しを行うホッパ装置等が設けられている。
また、前記筐体1の左右の側板間には、筐体1の高さ方向略中央で水平となるように中板(図示略)が設けられており、この中板によって筐体1内は上下に分割されている。したがって、筐体1の前記正面開口部は、その上部を開口する開口上部とその下部を開口する開口下部との2つに区画されている。
筐体1の正面には、筐体1の正面開口部を開閉可能に閉塞する前扉3が設けられており、この前扉3は、前記開口上部を開閉可能に閉塞する上扉(前扉上部)30と、前記開口下部を開閉可能に閉塞する下扉(前扉下部)40とを備えている。
前記筐体1内には前記中板の上面に、交換ユニット2(図4に図示)が着脱可能に設けられている。この交換ユニット2は、略直方体状に組まれた金属枠である枠体21と、枠体21に支持されたリールユニット22と、枠体21に固定された基板ユニット(図示略)とを備えている。
リールユニット22は、枠体21に設けられた3個のステッピングモータ(図示略)と、各々のステッピングモータの出力軸に固定された3個の回転リール23とを備えている。また、基板ユニットは、CPU、ROM、RAM、I/O等の電子部品を備えた基板を、基板ケースに収納したものである。そして、基板ユニットは、スロットマシンMの遊技を制御するための遊技制御装置として機能する。なお、回転リール23は、図4、図13、図14に示すように、水平な回転軸回りに回転可能で、各回転リール23は、同軸上に左右に並んで配置された状態になっている。
図5に示すように、前記上扉30は、外枠(キャビネット上ユニット)30bの背面側内部に、中枠(バリアユニット)30aを固定したものである。
上扉30にはその一方の縦方向の側縁部に上扉側蝶番(図示略)が設けられている。一方、前記交換ユニット2の枠体21には枠体側蝶番(図示略)が設けられており、この枠体側蝶番に前記上扉側蝶番を係合させることによって、上扉30は、交換ユニット2の枠体21に回動自在に取り付けられている。
なお、このスロットマシンMは、分離型筐体タイプの構造を有するものであり、遊技店における機種の交換時に、上扉30が回動自在に取り付けられた交換ユニット2を交換するようになっており、機種の交換時に筐体1、下扉40および筐体1内の電源ユニットやホッパ装置等は、遊技店の島設備に取り付けられたままで、交換されないようになっている。また、スロットマシンMは、分離型筐体タイプに限られるものではなく、機種交換時にスロットマシン全体を交換するものであってもよい。この場合に、前扉3を上扉30と下扉40に分けない一体の構造としてもよい。また、上扉30と下扉40とに分ける場合に、上扉30を、筐体1の側板に回動自在に取り付けてもよい。
また、上扉30の外枠30bには、リールユニット22の左右三つの各回転リール23の表面に表示されている図柄74(図13に図示)を視認可能に覆うとともに、その上側の液晶表示装置としてのディスプレイ55(図5、図14に図示)の表示を視認可能に覆い、かつ、可動役物81(図14に図示)の移動空間78(図14に図示)を視認可能に覆う窓部56が設けられている。
この窓部56は、リールユニット22上のディスプレイ55の前からリールユニット22の前まで上下に長いものとなっている。
この窓部56には、透明な保護パネル61が窓部56の開口を閉塞するように取り付けられている。窓部56は、その下部側で各回転リール23の表面に周方向に並んで設けられた図柄74が3個ずつ表示可能に形成されている。
窓部56の上部は、各当選役の図柄配列や遊技履歴等の情報の画像や、遊技の状態や当選役の抽選結果を報知する画像等を表示するためのディスプレイ55を視認可能にしている。
また、上扉30の中枠30aの下部の左右には、種々のサウンドを出力するためのスピーカ35(図5に図示)が窓部56を挟んで設けられている。なお、外枠30bには、スピーカ35を覆う位置に、多数の孔が形成された音出力部57が設けられている。
また図1に示すように、窓部56の左右、すなわち、上扉30の外枠30bの正面の左右側縁部には、報知などを行うための発光装置33a,33b,33c等が設けられている。
上扉30の中枠30aは、中央部に開口部59を有する枠状に設けられ、この開口部59の略中央部に開口部59を上下に分ける分離帯58が配置され、中枠40aの開口部59の上側がディスプレイ用窓部59aとされ、下側がリール用窓部59bとされている。したがって、外枠30bでは、ディスプレイ55と回転リール23とを視認可能とする窓部56が1つとされ、この窓部56に1つの保護パネル61が配置されているが、中枠30aでは、中央の開口部59がディスプレイ用窓部59aとリール用窓部59bに分かれた状態となっている。
ディスプレイ用窓部59aには、中枠30aの背面側からディスプレイ55として液晶表示装置が取り付けられている。また、リール用窓部59bの部分では、図13に示すように3つの回転リール23の表面上に設定された上下3段のライン(無効ライン75、第1の有効ライン76、第2の有効ライン77)に沿って並ぶ図柄74を表示可能な部分が入り込んだ状態となっている。
下扉40は筐体1の開口下部を開閉可能に閉塞するための扉である。図6および図7に示すように、外枠40bの背面側内部に中枠40aを取り付けたものである。
下扉40の一方の縦方向の側縁部に下扉側蝶番(図示略)が設けられている。そして、この下扉側蝶番を、筐体1の一方の側板に設けられた筐体側蝶番(図示略)と係合させることで、下扉40は、筐体1の一方の側板に回動自在に取り付けられている。図2に示すように、下扉40が上扉30よりも先に開かれるように、下扉40の上面は、閉扉時において、上扉30の下端よりも正面側に突出するようになっている。つまり、下扉40が開放されると、上扉30も開放可能となるように形成されている。したがって、上扉30の正面上部は、下扉40の正面上部より突出しているが、上扉30の正面下部は、下扉40の正面上部の後述のメダル投入口42より後方側に配置され、メダル投入口42へのメダル投入操作の邪魔にならないようになっている。
また、下扉40の上部には、図1に示すように、スロットマシンMを操作するための操作部50が設けられている。操作部50には、クレジットされたメダルを払い出すための精算スイッチ52、ゲームを開始させるためのスタートスイッチ53、回転リール23の回転を停止させるためのストップスイッチ54等が設けられている。
また、下扉40の上部右側には、メダルを投入するためのメダル投入口42が設けられている。また、下扉40の下部には、スロットマシン内部よりメダルを排出するためのメダル払い出し口41と、メダル払い出し口41から排出されたメダルを溜めておくためのメダル受け皿43とが形成されている。また、操作部50とメダル受け皿43との間には透明の前パネル45が取り付けられている。
このスロットマシンMでは、上述のように一枚の保護パネル61により、ディスプレイ55と回転リール23とが視認可能に覆われている。この保護パネル61は、図5〜図14に示すように、アクリル樹脂等の透明樹脂からなる透明なパネルであり、例えば、射出成形等の樹脂成形により設けられている。
この保護パネル61は、ディスプレイ55および回転リール23の所定範囲を視認可能にするとともに、ディスプレイ55および回転リール23上に設定される無効ライン75の前を移動する可動役物81の移動空間78を視認可能とし、かつ、これら回転リール23、ディスプレイ55および可動役物81を保護するようになっている。
この保護パネル61は、主にディスプレイ55の前の可動役物81の移動空間78を保護するとともに、ディスプレイ55の画面を視認可能にする平板状の移動空間保護部63と、その下に隣接して主に回転リール23を視認可能にする湾曲部80と、保護パネル61の下側縁部を構成するとともに、外枠30bの背面に固定される下固定部71とを備える。
湾曲部80は、基本的に断面が略円弧状に湾曲した形状を有する円弧板の上下の略中央部に、平板状の平板部65を設けたものである。湾曲部80は、平板部65の上側に後述の連続部67を平板部65との間に介して湾曲した形状の上湾曲部64が設けられている。また、湾曲部80は、平板部65の下側に湾曲した下湾曲部70が設けられている。
また、湾曲部80の平板部65の左右にそれぞれ隣接する部分である左右側縁部69は、それらの前面が上湾曲部64の前面の湾曲面および下湾曲部70の前面の湾曲面に連続する湾曲面となっている。このような湾曲部80において、上湾曲部64の前面、下湾曲部70の前面および左右側縁部69の前面は、基本的に曲率中心が同じで、同じ曲率半径の湾曲面になっている。すなわち、湾曲部80の前面は、平板部65と連続部67を除く部分が1つの円筒面の一部を構成する形状になっている。
また、平板部65は、上述の2つの有効ライン76,77を視認可能にし、平板部65の上の上湾曲部64は、有効ライン76,77より上の無効ライン75を視認可能にしている。
また、保護パネル61の下固定部71を含む周縁部には、保護パネル61を外枠30bの窓部56の背面に固定する際に、外枠30bの窓部56の外縁部に、この外縁部に沿って間隔をあけて並んで設けられる係合部としてのボスに係合する被係合部としての切欠部62が設けられている。
前記移動空間保護部63は、保護パネル61において、最も前側に配置される部分であり、略鉛直方向に沿って配置され、正面および背面が平面とされるとともに厚さが一様な平板状に形成されている。移動空間保護部63が前側に突出して配置されることにより、ディスプレイ55と保護パネル61(移動空間保護部63)との間に、比較的大きな可動役物81でも移動可能な空間を確保している。
図14に示す可動役物81は、駆動機構82(図5に図示)により、保護パネル61の背面側を上下に移動するように駆動される。また、可動役物81は、通常時に、ディスプレイ55の上端部から上側の位置に配置されるとともに、外枠30bの窓部56より上側の上側縁部の背面側に配置されて、外枠30bの上側縁部に隠された状態となっている。可動役物81による演出時には、一例として、可動役物81が、外枠30bの上側縁部に隠れた位置から下側に移動して、窓部56から視認可能となるとともに、窓部56を覆う保護パネル61の背面側でディスプレイ55の前面側を下方に向かって移動し、無効ライン75の高さ位置に至る。なお、外枠30bの上側縁部は、図1および図3等において、平面状に図示されているが、実際には、例えば、各種絵柄や文字等がLEDに照明されて表示される表示部となっている。また、絵柄や文字は立体形状を有するものとなっていてもよい。
駆動機構82は、上扉30の中枠30aの左右側縁部にそれぞれ配置される。このように配置された駆動機構82は、外枠30bの左右の側縁部および上の側縁部によって隠された状態になり、外枠30bの窓部56から見えない状態になっている。
移動空間保護部63は、平板状で略鉛直方向に沿っており、ディスプレイ55の表示画面や主にディスプレイ55の前を移動する上述のような可動役物81を遊技者に見易い状態で視認させることができる。
平板状の移動空間保護部63の下の上湾曲部64は、上下方向に沿って外側に膨出する円弧状に湾曲しており、曲率半径が例えば100〜400mm、より好ましくは200〜300mm程度とされている。また、上湾曲部64は、その上端側が最も前に位置し、上端より下は上端より後側に配置される。すなわち、上湾曲部64の上端は、下端より前側に配置されている。
また、上湾曲部64の下端は、最も後側に位置している。すなわち、上湾曲部64により、保護パネル61が後側に曲げられており、上湾曲部64より下側では、保護パネル61の前後位置が移動空間保護部63より後側となる。これにより、保護パネル61の移動空間保護部63を前に出して、移動空間保護部63の後側に広い移動空間78を確保しても、保護パネル61の下端部の位置を上述の下扉40のメダル投入口42等より後側に配置することが可能になる。
この上湾曲部64の下部には、平板状の平板部65が配置されるが、上湾曲部64における平板部65に繋がる部分には、連続部67が形成されている。上湾曲部64は、その下端部の連続部67を除く本体の曲率半径が上述のようになっているが、連続部67では、その曲率半径が上湾曲部64本体の5倍から20倍程度となっており、例えば、曲率半径が2000〜3000mm程度となっている。
これにより断面円弧状に湾曲している上湾曲部64と、平板状の平板部65との境界が外観から分かり辛い状態となっている。また、曲率半径が大きく変わる部分では、その部分を介して物を見た場合に、物が歪んで見える虞があるが、曲率半径が比較的小さい上湾曲部64と、曲率半径が無限大となる平板部65との間に、上湾曲部64より曲率半径の大きな部分(無限大より小さい)を設けたので、上湾曲部64と平板部65との間の曲率半径の差が小さくなり、境界部分が目立ったり、境界部分で物が歪んで見えたりするのを防止できる。
この連続部67から視認されるのは、回転リール23の無効ライン75と、有効ライン76との境界より無効ライン75側の部分であり、無効ライン75から有効ライン76に向かって移動する図柄74が歪んで見えるのを防止することができる。
上湾曲部64の下の平板部65は、正面および背面が平面で一様な厚みを有する平板状の部分である。この平板部65は、回転リール23に設定された有効ライン76,77を保護パネル61の正面側から視認する部分である。
ここで、左右に並ぶ3つの回転リール23においては、保護パネル61を介して、図13に示すように、回転リール23が停止した際に、それぞれの回転リール23で、上下3段の図柄74が停止表示されるようになっている。すなわち、図柄74は、左右方向に左から左中右の順で3つ並ぶとともに、上下に上から上中下の順で3つ並び、9つの図柄74がマトリクス状に上下左右に配置された状態となる。
この場合に、一般的な有効ラインは、左回転リール23の上段に停止した図柄74、中回転リール23の上段に停止した図柄74、右回転リール23の上段に停止した図柄74を結ぶ上段ラインと、左回転リール23の中段に停止した図柄74、中回転リール23の中段に停止した図柄74、右回転リール23の中段に停止した図柄74を結ぶ中段ラインと、左回転リール23の下段に停止した図柄74、中回転リール23の下段に停止した図柄74、右回転リール23の下段に停止した図柄74を結ぶ下段ラインと、左回転リール23の下段に停止した図柄74、中回転リール23の中段に停止した図柄74、右回転リール23の上段に停止した図柄74を結ぶ右上がり斜めラインと、左回転リール23の上段に停止した図柄74、中回転リール23の中段に停止した図柄74と、右回転リール23の下段に停止した図柄74を結ぶ右下がり斜めラインとである。
この実施の形態において、上段ラインは役が成立する並び順で図柄組合せが表示されても役が入賞しないが、上段ラインは遊技者から視認可能になっている無効ライン75とされている。
また、この実施の形態では、斜めの2つのラインも無効ラインである。
上段ラインより下の中段ラインと下段ラインが第1の有効ライン76と第2の有効ライン77とされる。したがって、スロットマシンMの正面から見て平板部65から見えるのは、回転リール23の第1の有効ライン76と第2の有効ライン77の部分となる。これら第1の有効ライン76と、第2の有効ライン77の部分とが平板状の平板部65により歪みなく見えることになる。無効ライン75は、本来見えなくても良い部分であり、平板ではなく湾曲した上湾曲部64を介して見ることになるが、上述のように通過する図柄74が歪むようなことがなく、十分に図柄74を視認可能になっている。
また、平板部65は、上端が下端より前に配置されており、正面側が斜め下方を向いた状態となっている。これにより、上述の上湾曲部64の構造と合わせて保護パネル61の下端部を下扉40の正面の上端より後方側に配置可能にしている。
保護パネル61は、平板部65に対応する位置の左右側縁部69が左右の回転リール23より外側に配置されており、有効ライン76,77を視認する部分の外側になっている。これらの側縁部69の前面は、上湾曲部64の前面の円弧面に連続する円弧面となっている。したがって、平板部65の前面となる平面に対して、左右側縁部69が円弧状に膨出した状態となって、平板部65の前面より突出した状態となっている。これにより、平板部65の前面と、側縁部69の前面との間に段差68が形成されている。なお、連続部67の部分もその左右側縁部は、前面が上湾曲部64本体と同じ円弧面となっている。
これにより、平板部65の前面が平面であることが強調され、第1および第2の有効ライン76,77を視認する部分が平板であることが理解され易くなる。すなわち、保護パネル61に、湾曲する部分があっても、有効ライン76,77の視認性に問題がないことが分かるようになっている。なお、図10に示すように、保護パネル61の背面側では、保護パネル61の平板部65の上下範囲内では、左右両端まで平面となっており、左右側縁部の裏面に曲面が無い状態となっている。同様に連続部67においても、連続部67の上下範囲内では左右両側縁まで連続部67における曲率半径の円弧面となっている。
平板部65の下の下湾曲部70は、上湾曲部64と同様の曲率半径で湾曲する円弧板状の部材である。なお、下湾曲部70の左右の背面側には、スピーカ35が配置されており、スピーカ35の音出力を遮らないように、下湾曲部70の左右には、スピーカ35に対応した形状の切欠きが設けられている。この下湾曲部70においても、下端より上端が前側に配置されており、保護パネル61の下端部を下扉40の上面の後端部より後方側に配置させるようになっている。ここで、湾曲部80では、その略中央に平板部65を設けることにより、上述のように平板部65の上に連続部67を介して上湾曲部64が配置され、平板部65の下に下湾曲部70が配置され、平板部65の左右に左右の側縁部69が配置される。
下固定部71は、上扉30の外枠30bの窓部56の下側の外縁に固定される部分である。下固定部71は、ほぼ鉛直方向に沿った構造か、上端より下端が少しだけ前に出る構造となっており、上扉30の外枠30bの窓部56の下側の部分に固定されるようになっている。
このような保護パネル61の上扉30の外枠30bへの固定方法は、外枠30bの窓部56の周囲である外縁部に窓部56の周囲の周方向に間隔をあけて設けられた被係合部としてのボスに、下固定部71を含む保護パネル61の周縁部に設けられた切欠部62を係合させる。次いで、図5に示すように、保護パネル61の周縁部の形状に対応した複数の固定部材84,85,86を前記ボスにねじ止め(締結)し、外枠30b背面と固定部材84,85,86との間に保護パネル61の周縁部を挟んだ状態で、保護パネル61を外枠30bに固定する。
また、外枠30bの背面に保護パネル61を固定した状態で、その背面に中枠30aが配置されて外枠30bに固定される。なお、固定部材84,85,86には、保護パネル61の上側縁部に対応する固定部材84と、左右側縁部にそれぞれ対応する2つの固定部材85と、下固定部71に対応する固定部材86を備えており、これらの固定部材84,85,86を組み合わせると、保護パネル61の周縁部の形状に対応した枠状の部材となる。
このような保護パネル61においては、上述のように移動空間保護部63から上湾曲部64まで、可動役物81の移動空間78を確保できるとともに、上湾曲部64で保護パネル61が後側に曲がる形状としても、保護パネル61に、この保護パネル61を曲がった形状とするための角部や屈曲部がなく、保護パネル61を通して、回転リール23、可動役物81、ディスプレイ55等を見た場合に、歪んで見えるのが抑制される。また、回転リール23の第1および第2の有効ライン76,77は、平板状の平板部65を通して見る構成となっており、第1および第2の有効ライン76,77を移動する図柄74や停止する図柄74が歪んで見えることがない。
また、上湾曲部64が、外側に膨出して湾曲していることから、円筒状の回転リール23と上湾曲部64との間、すなわち、無効ライン75と、上湾曲部64との間の間隔を広げることが可能になり、上述のように回転リール23の無効ライン75の前に可動役物81が移動する空間を確保し易くなる。
また、上述のように上湾曲部64の上端が下端より前に配置され、平板部65の上端が下端より前に配置され、下湾曲部70の上端が下端より前に配置されているので、上湾曲部64の上の移動空間保護部63に対して、平板部65の下端、もしくはさらにその下の下湾曲部70の下端を後方側に配置することができる。この場合に、上述のようにディスプレイ55の前方の所定位置から回転リール23の無効ライン75前方の所定位置まで可動役物81を移動可能とする空間を確保するために、保護パネル61を確保したい空間の前側に配置しても、保護パネル61の下端を後側に配置することが可能になり、下扉40の上端部と保護パネル61の下端部とが干渉するのを防止することができる。また、前扉3が上扉30と下扉40とに分かれる分離型筐体のスロットマシンMの交換されない下扉40に対応する構造となる。
また、このような保護パネル61の構造により、リールユニット22を下に下げたり、回転リール23の径を小さくしたりして、ディスプレイ55を後ろ側に移動できるような構造としなくても、保護パネル61の背面側に可動役物81の移動空間78を確保することができる。したがって、リールユニット22の配置位置を機種によって変更することが難しい、分離型筐体のスロットマシンMにおいても、十分な可動役物81の移動空間78を確保することができる。
また、第1および第2の有効ライン76,77(中段ライン、下段ライン)は平板部65を通して視認し、無効ライン75は上湾曲部64を通して視認するようになっているので、上述のように第1および第2の有効ライン76,77を通る図柄74や、第1および第2の有効ライン76,77で停止する図柄74が歪んで見えることがない。すなわち、保護パネル61の有効ライン76,77の正面に対応する部分としての平板部65は、凹凸の無い形状となっており、有効ライン76,77が歪んで見えることがない。
また、無効ライン75は上湾曲部64で視認されるので、上湾曲部64の部分で、保護パネル61を後側に曲げても、保護パネル61の下端部が下扉40の上面の後端より後に配置される構造とした場合に、回転リール23の無効ライン75の位置には、図14に示すように可動役物81の移動空間78を確保可能であり、可動役物81を無効ライン75と重なる位置に移動可能になることにより、可動役物81による演出を多様なものとすることができる。また、上湾曲部64と平板部65との間に上湾曲部64より曲率半径が大きな連続部67を配置することにより、上湾曲部64と平板部65とを隣接して配置した場合よりも上湾曲部64と平板部65との境界部分における曲率半径の変化を緩やかにすることができ、この境界部分において図柄等が歪んで見える状態となるのを低減することができる。
また、保護パネル61は、その周縁部にねじ孔を設けて、ボス等に直接ねじ止めされるのではなく、上述のようにボスに係合した状態で、上扉30の外枠30bの背面と、固定部材84,85,86とに挟まれて固定されるので、保護パネル61が比較的脆弱な透明樹脂からなるものであっても、ひび割れを防止することができる。また、一度係合部に被係合部としての切欠部62を係合した状態で、固定部材84,85,86による固定が可能であり作業性に優れている。
なお、前記実施の形態では、有効ライン76,77を中段ラインと、下段ラインの2ラインとしたが、これら中段ラインおよび下段ラインのうちの一方だけを有効ラインとしてもよい。また、有効ラインの本数は、1つや2つに限定されるものではなく、それより多くてもよい。また、リールユニット22とディスプレイ55の配置を上下逆にした場合に、保護パネル61の各部の配置を上下逆にするものとしてもよい。この場合に、可動役物81は、下のディスプレイ55の前から上の回転リール23上に設定された下段ラインとしての無効ライン75まで移動可能となる。また、リールユニット22とディスプレイ55とを有する遊技機ならば、スロットマシン以外の遊技機に本発明を適用可能である。
また、有効ラインの本数が異なる場合に有効ラインの本数に対応して平板部65の上下幅を変えることが好ましい。例えば、上下に有効ラインの本数が2本の場合と3本の場合とでは、2本の場合に比較して3本の場合の平板部65の上下幅を広くし、有効ラインの本数が2本の場合と1本の場合とでは、2本の場合より1本の場合の平板部65の上下幅を狭くすることが好ましい。
また、本実施の形態では、複数の有効ラインに並ぶ複数の図柄74を1つの平板部65を介して視認する構成としたが、例えば、各有効ラインに停止する図柄毎に平板部65を設けてもよい。すなわち、有効ラインに並んで停止する各図柄74をそれぞれ視認する各図柄74に一対一で対応する平板部65を設けるものとしても良い。この場合に、湾曲部80の前面としての円筒面(の一部となる円弧面)上に縦横に平板部65を有効ラインに停止する図柄74の数だけ配置した形状となり、湾曲部80において、各平板部65同士の間の前面は、上述の円筒面の一部としての湾曲面となっている。
また、平板部65を各回転リール23に対応して設けてもよく、この実施の形態では、左回転リール23用の平板部65、中回転リール23用の平板部65、右回転リール23用の平板部65の3つの平板部65を左右に並べて設けるものとしてもよい。
また、水平な有効ライン毎に平板部65を設けるものとしてもよく、この実施の形態では、中段ライン(第1の有効ライン76)用の平板部65と、下段ライン(第2の有効ライン77)用平板部65を、上下に並べて設けるものとしてもよい。
また、平板部65は、湾曲部80の上下の略中央に配置されている必要はなく、平板部65と移動空間保護部63との間に湾曲部80の湾曲する部分が配置されていればよく、例えば、平板部65が湾曲部80の下部に設けられていてもよい。
また、前記実施の形態のような湾曲部80がない平板状の保護パネルを用いて、前記実施の形態の場合と同様に、保護パネルの背面側でディスプレイ55の前から回転リール23の無効ライン75(上段ライン)まで可動役物81を移動させることが可能な構造としては、以下の3通りの構造が考えられる。
第1の構造としては、ディスプレイ55から回転リール23に至る平面上の透明な保護パネルを略鉛直に配置するとともに、保護パネルの後側に可動役物の移動空間を確保するために、一般的なスロットマシンに対して保護パネルをより前側(遊技機で遊技する遊技者側)に配置する。
この場合に、保護パネルの下に配置されるメダル投入口42が設けられる下扉40の上部において、保護パネルとメダル投入口42とが前後位置が重なるように配置されてしまう虞がある。この場合に保護パネルがメダル投入口42へのメダルの投入の邪魔になり、メダル投入口42を下げたり、メダル投入口42を前に出したりしないとメダルの投入に煩わしい思いすることになる。また、分離型筐体の場合に、メダル投入口42が交換される上扉等に対して交換されない下扉40側にあるので、下扉40を交換しないとメダル投入口42の位置を変更することができないが、交換すると分離型筐体としてのメリットが無くなってしまう。
第2の構造としては、保護パネルを鉛直方向に沿った上部と、鉛直方向に沿った下部と、上部と下部との間に配置されてこれらを繋ぐ例えば水平方向または斜め方向に沿った中間部とからなる構成とすることが考えられる。この場合に、保護パネルを横から見た場合にクランク状に屈曲した形状となる。
この保護パネルの上部の上下幅をディスプレイ55から回転リール23の上部に至るものとし、その下側に保護パネルの中間部および下部を配置する。この場合に、保護パネルの下部が上部より後側に配置されるので、保護パネルの下部がメダル投入口42へのメダルの投入の邪魔になるのを防止することができる。
ここで、保護パネルの回転リール23の有効ライン76,77を視認可能とする部分は、平板状の保護パネルの下部である必要があり、有効ラインの良好な視認性を確保する上では、保護パネルの上部と中間部との間の屈曲部と、中間部と下部との間の屈曲部は、できるだけ上にある必要がある。
しかし、屈曲部の位置が上過ぎると、可動役物81の下側への移動範囲が制限されてしまう。また、回転リール23の上部を保護パネル越しに見る際に、回転リール23の回転により移動する図柄は、保護パネルの屈曲部越しに見られる位置を必ず通過し、この際に大きく歪んだ状態で視認される。すなわち、回転リール23上の移動する図柄の視認性をかなり悪化させることになり、屈曲部が回転リール23の上部の高さ位置にある保護パネルの構造は問題がある。
第3の構造としては、平面状の保護パネルが斜め下側を向くように斜めに配置することが考えられる。すなわち、保護パネルは、上端部が前側に突出し、下端部が後側に引っ込んだ状態となるように斜めに配置される。この場合に、保護パネルの下端部側がメダル投入口42へのメダル投入を邪魔しないように十分に引き込んだ状態とし、かつ、保護パネルの回転リール23の無効ライン75と重なる部分に、可動役物81を移動可能な十分な間隔を確保した場合に、保護パネルの上部が前側に大きく突出した状態となり、遊技者に圧迫感を与える。逆に保護パネルの上端側を十分に突出させないと、回転リール23の無効ライン75と保護パネルとの間に可動役物81を移動可能とする十分な空間を確保できない。
したがって、上述の3つの構造の保護パネルでは、いずれも前記実施の形態の保護パネル61のような作用効果を得ることができない。
M スロットマシン
1 筐体
3 前扉
22 リールユニット
23 回転リール
30 上扉(前扉上部)
61 保護パネル
62 被係合部
63 移動空間保護部
64 上湾曲部
65 平板部
67 連続部
68 段差
69 側縁部(平板部の左右に隣接する側縁部)
70 下湾曲部
74 図柄
75 無効ライン(上段ライン)
76 第1の有効ライン(有効ライン:中段ライン)
77 第2の有効ライン(有効ライン:下段ライン)
78 移動空間
80 湾曲部
84 固定部材
85 固定部材
86 固定部材

Claims (10)

  1. 筐体の前面開口を開閉自在な前扉の上部に設けられるとともに、前記筐体内の複数の回転リールの表面の一部を外部から視認可能にする透明な保護パネルを備える遊技機であって、
    前記保護パネルは、湾曲している湾曲部を備えるとともに、前記湾曲部の前記回転リール上に設定される有効ラインを視認可能にする部分に平板状の平板部を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記保護パネルの前記湾曲部は、上下方向に沿って前記筐体の外側に膨出するように湾曲していることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記湾曲部は上下方向に沿って湾曲するとともに、下端部に対して上端部が前側に配置され、前記平板部は下端部に対して上端部が前側に配置されるように斜め下方を向いて傾斜していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 左右に並ぶ複数の前記回転リールの表面にそれぞれ周方向に沿って並んで複数の図柄が設けられ、
    複数の前記回転リール上に設定され、前記回転リールが停止した際に、前記図柄が並ぶことが可能でかつ前記保護パネルの外側から視認可能なラインとして役が表示されると入賞となる前記有効ラインと、役が表示されても入賞とならない無効ラインとが設定され、
    前記保護パネルの前記有効ラインを外部から視認可能な部分に前記平板部が設けられ、前記保護パネルの前記無効ラインを外部から視認可能な部分に前記湾曲部の湾曲した部分が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 左右に並ぶ複数の前記回転リールの表面にそれぞれ周方向に沿って並んで複数の図柄が設けられ、
    複数の前記回転リール上に設定され、前記回転リールが停止した際に、前記図柄が並ぶことが可能でかつ前記保護パネルの外側から視認可能とされるラインとして、複数の前記回転リールの上段に停止する前記図柄を結ぶ上段ライン、複数の前記回転リールの前記上段より一段下の中段に停止する前記図柄を結ぶ中段ラインおよび複数の前記回転リールの前記中段より一段下の下段に停止する前記図柄を結ぶ下段ラインが設定され、
    前記保護パネルの前記中段ラインおよび前記下段ラインを外部から視認可能な部分に前記平板部が設けられ、前記保護パネルの前記上段ラインを外部から視認可能な部分に前記湾曲部の湾曲した部分が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の遊技機。
  6. 前記保護パネルの前記平板部の左右に隣接する左右の側縁部の前面は、前記湾曲部の湾曲する部分の前面の曲面に連続する曲面とされ、前記側縁部の曲面とされた前面と前記平板部の前面との間に段差が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の遊技機。
  7. 前記湾曲部には、前記湾曲部の湾曲する部分と前記平板部との間に、前記湾曲部の湾曲する部分より曲がり方が緩い連続部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の遊技機。
  8. 前記保護パネルには、前記回転リールを視認可能とする部分に前記平板部を有する前記湾曲部が設けられ、前記湾曲部の上下方向に隣接して、背面側が可動役物の移動空間になっている移動空間保護部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の遊技機。
  9. 前記移動空間保護部と前記平板部との間となる前記湾曲部の部分まで前記可動役物が移動可能になっていることを特徴とする請求項8に記載の遊技機。
  10. 前記前扉の上部には、前記保護パネルが配置される開口部が設けられ、前記前扉の上部背面において、前記開口部の周囲に前記保護パネルの周縁部と係合する係合部が複数設けられ、
    前記保護パネルの周縁部に前記係合部に係合する被係合部が設けられ、
    前記保護パネルの周縁部を、前記前扉の上部の前記開口部の周囲との間に挟むように配置される固定部材が設けられ、
    前記固定部材が前記前扉の上部に締結されることにより、前記保護パネルが前記前扉の上部に固定されていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の遊技機。
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