JP2015100380A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技盤を遊技機本体から取り外すことなく遊技釘の打ち換え作業を行うことができるようにする。【解決手段】正面に複数の遊技釘16が設けられた第1の板部材50と、第1の板部材50の後方に配置される第2の板部材60とを少なくとも有する遊技盤4を備え、前記第1の板部材50と前記第2の板部材60との間に、前記遊技釘16が折れた場合に前記第1の板部材50に残される残留部161を第1の板部材の後方に排出するのに十分な隙間30が形成してある。【選択図】図5

Description

本発明は、盤面に遊技釘を打ち付けた遊技盤を有する遊技機に関する。
一般に、遊技機(パチンコ機)では、遊技者のハンドル操作により遊技盤内の遊技領域に向かって遊技球が発射され、遊技領域を流下した遊技球が所定の入賞口に入球することにより、賞球が払い出されたり、大当たり遊技などの特別遊技を開始するか否かの抽選が行われたりするようになっている。
例えば、いわゆる「デジタル機」と呼ばれるパチンコ機は、遊技球が始動入賞口に入ったことを条件に特別図柄に係る抽選が実行される。そして、特別図柄表示器において、特別図柄が変動表示され、さらに、電子抽選によって決定された特別図柄が停止表示されることで遊技者に抽選結果が報知される。このとき、特別図柄表示器に大当たりであることを示す特定の図柄が停止表示されると、通常の遊技に比べて遊技者に有利な特別遊技が開始される。この特別遊技では、アタッカー装置が所定の回数開閉し、大入賞口への遊技球の入球が可能となるので、遊技者は多くの賞球の払い出しを受けることが可能となる。
また、いわゆる「羽根モノ」と呼ばれる遊技機は、開閉羽根を有するセンター役物を備え、遊技球が始動入賞口に入球すると、センター役物の開閉羽根の開放が行われる。センター役物の内部には、いわゆるVゾーンと呼ばれる特別領域が設けられており、センター役物の内部に入った遊技球が特別領域を通過すると、特別遊技が開始されるように形成されている。
ここで、遊技盤の遊技領域には、複数の遊技釘が設けられ、これらの遊技釘の配置によって、遊技釘に衝突する遊技球の跳ね返り方向、流下方向が変化する。そして、パチンコ機のホールへの設置期間が長くなると、累積される遊技時間も長くなり、遊技球との衝突によって遊技釘が金属疲労を起こし、釘折れが発生する場合がある。釘折れは、遊技盤の盤面から露出している遊技釘の胴体部が盤面ぎりぎりの箇所で折れることが多いので、このように折れた遊技釘の、盤面部材(ベニヤ板やアクリル板)の中に取り残された部分(残留部)は、遊技盤の表面側からは抜き取ることができない。
このような釘折れが発生した場合には、折れた遊技釘の上から新しい遊技釘を打ち込み、折れ釘を遊技盤の裏面側に打ち抜いて除去することが考えられる。あるいは、特許文献1に示すように、遊技釘を盤面部材の裏側から打ち込んで遊技釘の頭部を盤面部材の裏側に突出させておき、釘折れが発生した場合には、盤面部材の裏側から、折れ釘の頭部を引き抜いて釘交換を行うようにすることも考えられる。
特開2005−118440号公報
しかし、盤面部材の裏側には、制御基板やその他の部品、装置を搭載するための裏板部材が固定されているので、盤面部材から折れた釘の残り部分を除去する作業には、多くの工程が必要であった。すなわち、パチンコ機の本体から遊技盤を取り外し、さらに遊技釘が打設されている盤面部材と裏側に設置されている裏板部材を分離してから遊技釘の打ち換え作業を行い、作業後には再び盤面部材と裏板部材とを固定し、遊技盤を本体に取り付ける作業を行わなければならなかった。
そこで本願発明は、上記した事情に鑑み、遊技盤を遊技機本体から取り外すことなく遊技釘の打ち換え作業を行うことができる遊技機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の遊技機(パチンコ機P)は、以下のような構成を備える。すなわち、正面に複数の遊技釘16が設けられた第1の板部材(前面板50)と、第1の板部材の後方に配置される第2の板部材(後方板60)とを少なくとも有する遊技盤4を備え、前記第1の板部材と前記第2の板部材との間に、前記遊技釘16が折れた場合に前記第1の板部材に残される残留部161を前記第1の板部材の後方に排出するのに十分な隙間30が形成されている。
「第1の板部材」は、遊技盤4の盤面となるベニヤ板やアクリル板とすることができる。「第2の板部材」は、遊技機の作動を制御するための制御基板や、盤面に配置される可動役物の駆動部などを搭載するための板部材とすることができる。
本発明によれば、遊技盤4を遊技機から取り出さなくても、第1の板部材の正面側から折れた遊技釘16の残留部161を後方に打ち込むなどして、第1の板部材の後方の隙間30に押し出し、新たな遊技釘16と打ち換えることができる。この場合、新たな遊技釘16によって、折れた遊技釘16の残留部161を打ち抜くようにしてもよい。
ここで、本発明に係る遊技盤4は、前記第1の板部材から前記隙間30に排出された遊技釘16の残留部161を、所定方向に流下させるための誘導部42,46を備えていてもよい。また、前記第1の板部材から前記隙間30に排出された遊技釘16の残留部161を受け入れる受け部44を備えていてもよい。打ち抜かれた残留部161が、前記誘導部42,46により前記受け部44に誘導されるようにすると好適である。
さらに、前記第1の板部材から前記隙間30に排出された遊技釘16の残留部161を受け入れる受け部44を有する回収部材(隙間部材40の回収部45)を設け、前記回収部材を、前記遊技盤4に着脱自在に形成してもよい。このように形成した場合には、第1の板部材を第2の板部材から取り外す作業をしなくても、第1の板部材から排出された残留部161を遊技盤4から取り出すことができる。
本願発明は、以上のように形成されているので、遊技盤を遊技機本体から取り外すことなく遊技釘の打ち換え作業を行うことができ、作業工程を削減して作業者の負担を軽減することができる。
本発明の実施の形態であって、パチンコ機の外観斜視図である。 前扉を開いたパチンコ機の斜視図である。 遊技盤の正面図である。 遊技盤の斜視図及び分解斜視図である。 遊技盤の縦断面図である。 遊技釘が折れた状態を示す説明図である。 隙間部材の他の形態を示す図である。 受け部と誘導部の他の形態を示す図である。
本発明の好適な実施形態を、遊技機としてパチンコ機Pを例に、図面に基づき詳細に説明する。なお、本明細書においては、パチンコ機Pにおいて遊技者が対峙する前面を正面とし、パチンコ機Pに備えられた構成部材の上下左右及び前後表裏(正面側背面側)の方向は、各構成部材がパチンコ機Pに設置された状態でパチンコ機Pを正面視したときの方向を示す。
(パチンコ機P)
パチンコ機Pは、図示しない遊技施設内の島と称される設備に設置されるものであって、図1及び図2に示すように、島に固定される方形枠状の機枠1と、機枠1の正面側に図示しないヒンジを介して開き戸状に開閉自在に取り付けられる方形枠状の本体枠2と、本体枠2に図示しないヒンジを介して開き戸状に開閉自在に取り付けられる前扉3とを備えている。
前記機枠1の左側下部には、下部スピーカ9Aが設けられている。また、前記本体枠2の枠内には、遊技盤4が着脱可能に取り付けられている。なお、図2においては、遊技盤4の盤面の構成を省略している。また、前扉3には、ガラス製又は樹脂製の透明板5が保持されている。そして、これら本体枠2及び前扉3を機枠1に対して閉じると、遊技盤4と透明板5とが所定の間隔を維持して略平行に対面するとともに、パチンコ機Pの正面側から、透明板5を介して遊技盤4が視認可能となる。
前記前扉3の下部には、遊技球を受け入れ可能な上皿6及び下皿7と、下皿7の右側に取り付けられた操作ハンドル8が設けられているとともに、前扉3の上側両端部には、上部スピーカ9Bが設けられている。
前記上皿6には、図示しない球貸機から貸し出される遊技球や、パチンコ機Pから払い出される賞球が導かれるようになっている。上皿6が遊技球で満杯になった場合には、パチンコ機Pから払い出される賞球は下皿7に導かれる。下皿7には開閉レバー7Aが設けられており、開閉レバー7Aを操作することにより下皿7の底部に設けられた排出口を開いて、下皿7に溜まった遊技球を下皿7の外に排出できるようになっている。
前記操作ハンドル8は、遊技球を打ち出すためのものであり、遊技者が回転操作可能に形成されている。ここで、上皿6は、図示しない遊技球の発射装置に遊技球を供給する供給通路(図示せず)を備えており、上皿6の遊技球が供給通路から発射装置に供給された状態で遊技者が操作ハンドル8を回転させて発射操作を行うと、当該操作ハンドル8の回転角度に応じた強度で、図示しない発射機構によって遊技球が発射される。
遊技盤4は、図4(A)に示すように、正面側に位置する前面板50と、背面側に位置する後方板60と、前面板50及び後方板60の間に配置される隙間部材40とを備えている。前面板50は、遊技盤4の盤面を構成する盤面部材(第1の板部材)であり、アクリル板又はベニヤ板により形成されている。後方板60は、パチンコ機Pの作動を制御する制御基板や後述するセンター役物20の駆動部や遊技球の回収通路などが設けられる裏板部材(第2の板部材)である。なお、図4では、前面板50の正面の構成を簡略化して図示している。隙間部材40は、前面板50と後方板60との間に所定の隙間30(図5参照)を形成するためのスペーサーである。本実施の形態では、前面板50に打ち付けられている遊技釘16が折れた場合に、前面板50に残される遊技釘16の残留部161(図6参照)を、隙間30に打ち抜いて取り除くことができるようになっているが、これについては後述する。
遊技盤の盤面となる前面板50の正面には、図3及び図4に示すように、外レール14a及び内レール14bからなるガイドレール14が設けられ、このガイドレール14によって略円形状に仕切られた遊技領域10が形成されている。また、遊技領域10の左側方の領域において、外レール14aと内レール14bとの間には、遊技球の発射通路10Aが形成されており、発射機構から発射された遊技球は、発射強度が十分な場合に発射通路10A内を外レール14aに沿って上り、遊技領域10の左上部から遊技領域10内に放出される。
遊技領域10の略中央部にはセンター役物20が配置されており、センター役物20の周囲の遊技領域10には、遊技球を受け入れ可能な複数の入賞口と、遊技領域10内を流下する遊技球の挙動に変化を生じさせるための複数の遊技釘16及び風車17が設けられている。なお、図3では、複数の遊技釘16の一部を図示し他は省略している。また図4では、センター役物20の外形を簡略化して図示している。
前記複数の入賞口としては、センター役物20の下方となる位置に配置された第2始動入賞口13と、第2始動入賞口13を挟んで左右に配置された2つの第1始動入賞口12と、センター役物20の両側となる位置に2つずつ配置された4つの一般入賞口11とが設けられている。そして、遊技領域10の最下部には、アウト口15が設けられている。図4では省略しているが、前面板50の、一般入賞口11、第1始動入賞口12及び第2始動入賞口13のそれぞれに対応する位置には、各入賞口に入った遊技球を前面板50の裏側に転動させる通過孔が設けられているとともに、遊技球の通過を検知する検出部が設けられている。そして、各入賞口へ入った遊技球が検出部により検知されること(以下入賞という)に基づいて、所定個数の賞球が払い出されるようになっている。一般入賞口11、第1始動入賞口12及び第2始動入賞口13のいずれにも入賞しなかった遊技球は、アウト口15に流入する。そして、アウト口15に流入した遊技球は、前面板50の裏側に設けられた球通路(図示せず)を通って後方板60に設けられた球回収通路(図示せず)に回収される。遊技領域10にある複数の入賞口に入賞した遊技球も、前面板50の裏側に設けられた図示しない球通路を通って球回収通路に回収される。
前記センター役物20は、図3に示すように、遊技球が転動する内部空間Rを形成する躯体21を備えている。躯体21は、前面板50の中央部をくりぬいて嵌め込んであり、図5に示すように、躯体21の背面部は前面板50の裏面よりも突出している。なお、図5(A)は図3のA−A線部分における一部を省略した断面図であり、図5(B)は図3のA−B線部分における一部を省略した断面図である。そして、躯体21の上部左右両側には、図3に示すように、遊技球が通過可能な2つの大入賞口22が形成され、躯体21には、それぞれの大入賞口22を開閉する開閉羽根23が設けられている。また、内部空間R内の下部には、遊技球が通過可能な特別領域24(いわゆるVゾーン)と一般領域25とが設けられているとともに、大入賞口22から内部空間R内に受け入れられた遊技球の進路を、特別領域24に向かいやすい進路、又は、この進路よりも一般領域25に向かいやすい進路のいずれかに振り分ける振分部材26が設けられている。
なお、図示した内部空間Rの内部構造は概略であって、大入賞口22から受け入れられた遊技球を振分部材26に誘導する通路などが設けられていてもよい。前記大入賞口22には、特に図示しないが、遊技球の通過を検知する検出部が設けられており、大入賞口22に入賞した場合にも、所定個数の賞球が払い出される。そして、大入賞口22から内部空間Rに入り、特別領域24や一般領域25を通過した遊技球は、センター役物20の裏側に設けられた図示しない球通路を通って、後方板60の球回収通路に回収される。
(遊技の概略)
開閉羽根23は、通常時は大入賞口22を閉じており、第1始動入賞口12又は第2始動入賞口13に入賞した場合に、大入賞口22を開く方向に回動して大入賞口22を所定時間開放する。第1始動入賞口12に入賞した場合には開閉羽根23が1回開閉して大入賞口22が1回だけ解放され、第2始動入賞口13に入賞した場合には開閉羽根23が2回開閉して大入賞口22が2回解放される。そして、本実施の形態に係るパチンコ機Pにおいては、大入賞口22から受け入れられた遊技球が特別領域24を通過した場合に、所定の大当たり遊技が行われるようになっている。
大当たり遊技では、所定条件を満たすまでの間、開閉羽根23による大入賞口22の開閉が繰り返される。例えば、開閉羽根23を1秒間開いて0.5秒間閉じることが、あらかじめ設定された上限時間が経過するまで、あるいは、2つの大入賞口22への遊技球の入賞個数の合計があらかじめ設定された上限入賞個数(例えば10個)に達するまで繰り返される。上限入賞個数に達しないまま上限時間が経過した場合や、上限時間が経過する前に上限入賞個数に達した場合には、1回のラウンドが終了し、大当たり遊技は、このラウンドを複数回繰り返すことができる。1回の大当たり遊技において何ラウンドまで行うかは、所定回数に固定されていてもよいし、最初に遊技球が特別領域24を通過したときなどの所定の契機で抽選により決定してもよい。あるいは、特別領域24を通過した遊技球がその後内部空間R内のどの経路を経てセンター役物20から排出されるかに応じて、当該大当たり遊技のラウンド数が決定されるようにしてもよい。また、大当たり遊技中に大入賞口22から受け入れられた遊技球が特別領域24を通過した場合に、次のラウンドを続行するようにしてもよい。
(隙間部材40)
次に、隙間部材40について詳述する。
本実施の形態における隙間部材40は、図4(B)に示すように、大きく分けて、下側が開放する上枠部41A及び上側が開放する下枠部41Bから成る枠部41と、センター役物20の躯体21の上側及び左右側の外形を象って形成された誘導部42と、凹形状の受け部44を有する2個の回収部45とから構成されている。枠部41、誘導部42及び回収部45の厚さ(前後方向の長さ。図5(A)に示すX)は、それぞれ同等に形成されており、これらを前面板50と後方板60の間に配置することにより、厚さXの隙間30が形成されるようになっている。
ここで、本実施の形態では、センター役物20の直上に位置している横方向に並んだ複数の遊技釘16(天釘16A)が折れることを想定している。これは、第2始動入賞口13や第1始動入賞口12への入賞を狙う場合、天釘16Aに遊技球を当てて遊技領域10の左側や右側に遊技球を流下させることが一般的に行われているので、天釘16Aが金属疲労を起こしやすいと考えられるからである。特に、パチンコ機Pがホールに設置される期間が長くなると、長期間にわたり遊技球の衝撃を受ける天釘16Aの釘折れが発生する可能性が高くなる。
一般に、釘折れが発生した場合には、図6に示すように、遊技釘16の胴体部160が、前面板50の表面よりもやや奥まった箇所で切断されることが多い。前面板50の内部に取り残された遊技釘16の残留部161は、前面板50の表面側からは引き抜けないので、新たな遊技釘16を残留部161の上から打ち込んで、残留部161を前面板50の背面側の隙間30に押し出すようにしている。本実施の形態では、遊技釘16は、図5(A)及び図6に示すように、釘先が前面板50の裏面に到達するまで打ち込んであるので、図5(B)に示すように、新たな遊技釘16を適位置まで打ち込むことにより、残留部161を釘孔から完全に押し出すことができる。そして、本実施の形態では、前面板50から打ち抜かれた遊技釘16(特に天釘)の残留部161が、回収部45の受け部44に誘導されるように、隙間部材40の形状を形成してある。
具体的には、図3及び図4(B)に示すように、下枠部41Bの上部には、左右両端から内側(枠中心側)に向かって張り出す張出部43が形成されているとともに、上枠部41Aと下枠部41Bを前面板50に対応する適位置に配置すると、上枠部41Aの下端と下枠部41Bの上端すなわち張出部43の上面との間に、空隙46が生じるようになっている。この空隙46は、前面板50と後方板60の間に枠部41を挟んで固定したときに、図4(A)に示すように、遊技盤4の左右の側面に開口部4Aを形成するものとなる。
また、誘導部42は、図3及び図5に示すように、前面板50の裏面から突出しているセンター役物20の躯体21の略上半分を覆うように配置され、枠部41と誘導部42を前面板50に対応する適位置に配置すると、誘導部42の下端は、張出部43よりも上方となるように形成されている。そして、図3に示すように、張出部43の上面には、受け部44を上側に向けた回収部45を載置することができ、回収部45の内側(センター役物20側)が躯体21に当接した状態で、誘導部42と受け部44が連続するようになっている。さらに、回収部45は、図4(A)に示すように、遊技盤4の左右の側面に形成された開口部4Aから、横方向にスライドさせて遊技盤4から取り出すことができるものである。
(折れた遊技釘16の回収)
上記構成を有するパチンコ機Pにおいて、遊技釘16(特に天釘16A)に釘折れが発生した場合には、まず前扉3を開けて、遊技盤4を表出させる。そして、遊技盤4を本体枠2に固定したままの状態で、前面板50の正面側にある折れた遊技釘16を取り除き、釘孔に残されている残留部161の上から新たな遊技釘16を打ち込む。新たな遊技釘16が打ち込まれるのに伴い、残留部161は釘孔内から後方に押し出されていくが、隙間部材40の厚さX(図5(A)参照)は前面板50の厚さYと同等かやや厚めに形成されており、残留部161の長さは隙間30は前面板50に残された残留部161を打ち抜くのに必要十分な寸法を有しているので、残留部161が後方板60に突き刺さって後方板60に搭載されている部品を傷つけるようなことはない。
そして、新たな遊技釘16を、前面板50からの露出部分の長さが規定の長さとなる適位置まで打ち込むと、残留部161は釘孔から抜け落ち、誘導部42の上に落下する。落下した残留部161は誘導部42の表面に添って滑落し、左右いずれかの回収部45の受け部44に誘導されて受け部44に収容される。収容された残留部161を遊技盤4から取り除く場合には、遊技盤4を本体枠2から取り外し、開口部4A(図4(A)参照)から回収部45を遊技盤4の側方にスライドさせて取り出せばよい。残留部161を回収した後は、再び回収部45を開口部4Aに差し込んで、元の位置に戻すことができる。
(まとめ)
以上のように、本実施の形態によれば、前面板50と後方板60との間に、遊技釘16の残留部161を後方に打ち抜くのに十分な隙間30を形成したことにより、センター役物20の上方にある遊技釘16(天釘16A)が折れた場合に、前面板50に取り残された遊技釘16の残留部161を、前面板50の正面側から打ち抜いて取り除くことができる。また、残留部161を打ち抜いて新たな遊技釘16と打ち換える作業は、遊技盤4を本体枠2に固定したままの状態で行うことができるので、釘交換の作業を容易に行うことができる。
例えば、従来は、釘折れが発生した場合、遊技盤4を本体枠2から取り出し、取り出した遊技盤4の後方板60を取り外し、遊技釘16を打ち換え、再び後方板60を取り付け、遊技盤4を本体枠2に設置する、という手順を踏む必要があった。この点、本実施の形態によれば、前扉3を開けるだけで遊技釘16を打ち換えることができ、作業工程が大幅に削減されるものとなる。結果として、作業時間を短縮し、作業者の負担を軽減することができる。
さらに、回収部45を適位置に設置すると誘導部42が受け部44に連続するようにしてあるので、打ち抜かれた残留部161を確実に受け部44に誘導することができ、打ち抜かれた残留部161が隙間30内のあちこちに散らばってしまうことがない。そして、回収された残留部161は、回収部45を遊技盤4から取り出すことにより容易に排出することができる。
なお、本実施の形態では、いわゆる「羽根モノ」と呼ばれるパチンコ機を例に説明したが、本発明は「デジタル機」やその他のパチンコ機に応用してもよいものである。
(変形例)
上記した実施の形態では、回収部45を遊技盤4の側方から取り出す構成としてあるため、残留部161を遊技盤4内から排出するためには遊技盤4を本体枠2から取り出す必要があった。しかし、後方板60の背面部に十分なスペースがある場合には、後方板60に回収部45を取り出し可能な開口部61(図7(B)参照)を設けて、回収部45を前記開口部61から後方板60の後方に取り出すように形成してもよい。このように形成した場合には、残留部161の排出作業は遊技盤4を本体枠2から取り出さないで行うことができるので、作業工程をより簡素化することができる。
また、上記した実施の形態では、遊技釘16が前面板50の裏面に達するまで打ち込まれている例としたが、遊技釘16は前面板50の途中まで打ち込まれているものであってもよい(図7(B)参照)。この場合には、折れた遊技釘16の残留部161を、釘孔よりも小径の棒部材を用いて打ち抜いた後、新たな遊技釘16を打ち込むようにすればよい。あるいは、残留部161を打ち抜かないまま新たな遊技釘16を打ち込むようにして、新たな遊技釘16の後方(釘孔の奥)に残留部161を残しておくようにしてもよい。この場合の隙間30の厚さXは、前面板50の厚さYより小さくてもよく、残留部161を後方に排出するのに必要十分な厚さ寸法を有していればよい。
そして、隙間部材40の形状構造は、上記した実施の形態のものに限られず、釘折れが発生しやすい部位に応じて、種々の態様とすることができる。例えば、液晶表示装置を備えたセンター役物の下方に始動入賞口を配置してあるデジタル機においては、図7(A)に示す始動入賞口C(チャッカー)の上方に配置されている遊技釘16(命釘16B)が、遊技球の入り具合を調整するための釘調整の対象となることから、釘折れが発生する可能性がある。かかる釘折れに対処する場合には、下側が開放する枠部41を設けるとともに、枠部41の開放部の中央にアーチ型の誘導部47を配置する。そして、誘導部47の左右に受け部44が位置するよう、2つの回収部45を、誘導部47を挟んだ左右両側に配置して、誘導部47の上に落下した命釘16Bの残留部161が、左右いずれかの受け部44に誘導されるように形成することができる。
この場合において、残留部161を遊技盤4から排出する場合には、図示するように回収部45を下方にスライドさせて遊技盤4から取り出すようにしてもよいし、後方板60に開口部を形成して開口部から後方に取り出すようにしてもよい(図7(B)参照)。あるいは、遊技盤4の側面から側方に取り出すようにしてもよい。また、特に図示しないが、天釘16A(図4参照)の残留部161を各回収部45の受け部44に誘導する誘導部を、誘導部47に加えてさらに設けてもよい。この誘導部は、受け部44に連続していなくてもよく、打ち抜かれて落下する残留部161に接触して、残留部161が最終的に受け部44にたどり着くように流下させることができる形状及び位置に形成されていればよい。あるいは、天釘16Aの残留部161を回収するための回収部45を、命釘16Bの残留部161を回収するための回収部45とは別の箇所に設けてもよい。
ところで、残留部161を受け部44に誘導するための誘導部42、47は、必ず設けなければならないものではない。例えば、図7(B)に示すように、打ち抜かれた残留部161を受け部44で直接受け入れることができる位置に、回収部45を配置してもよい。この場合の回収部45は、図示するように後方板60に形成した開口部61から後方に取り出すようにしてもよいし、遊技盤4の側面から側方に取り出すようにしてもよい。回収部45の設置位置によっては、遊技盤4の下面から下方に取り出すようにしてもよい。
また、回収部45は着脱自在になっていなくてもよい。すなわち、受け部44で受けた残留部161をそのまま遊技盤4内に収納しておくようにしてもよい。このように形成した場合であっても、遊技盤4を本体枠2から取り出すことなく釘の打ち換えができ、打ち抜かれた残留部161を一所に収納しておけるという効果を得ることができる。
また、受け部44は、必ずしも遊技盤4に設ける必要はない。例えば、図示しないが、前面板50から打ち抜かれた残留部161が、誘導部42、47に誘導されて、又は直接隙間30から、遊技盤4の外に排出されるように形成し、排出された残留部161が本体枠2に設けられた受け部44に収納されるようにしてもよい。受け部44に収納された残留部161を取り出す場合には、本体枠2から遊技盤4を取り外すようにすればよい。受け部44を有する回収部45を本体枠2の側方や後方から着脱自在となる位置に設置すれば、受け部44に収納された残留部161を取り出すときに、本体枠2から遊技盤4を取り外す必要がない。
さらに、上記した実施の形態では、前面板50と後方板60との間に隙間部材40を介在させて隙間30を形成していたが、前面板50の背面又は後方板60の正面に突部を設けて、前面板50と後方板60を合わせたときに隙間30ができるようにしてもよい。つまり、隙間部材40は、前面板50又は後方板60のいずれかと一体的に形成されていてもよい。また、前面板50と後方板60との間に、他の板部材が介在しており、前面板50と他の板部材との間に、隙間30が形成されていてもよい。つまり、他の板部材を第2の板部材としてもよい。要は、前面板50の後方に、前面板50に取り残された折れた遊技釘16の残留部161を打ち抜いて前面板50から後方に排出可能な隙間30が形成されるようになっていればよい。
加えて、遊技釘16の残留部161を収納可能な受け部と、前面板50から打ち抜かれた残留部161を受け部に誘導する誘導部を、前面板50に取り付けられる役物に設けてもよい。例えば、前面板50に始動入賞口Cを設けるための入賞口役物130の背面側に、上面に傾斜部を有する誘導部133と、受け部131を有する回収部材としての回収箱132を一体的に形成することができる。回収箱132は、図8(A)に示すように、誘導部133の左右の両側に配置する。また、入賞口役物130は、図8(B)に示すように、始動入賞口Cを形成する球通路部134と飾り部135が前面板50の正面に表出し、誘導部133と回収箱132が前面板50の背面側に突出するように、前面板50に取り付けられる。そして、始動入賞口Cの上方に配置される命釘16Bが折れた場合には、前面板50から後方に打ち抜かれた残留部161を、誘導部133の傾斜部で受けて左右の回収箱132のいずれかに振り分け、受け部131に収納しておくことができる。なお、誘導部133を設けずに、打ち抜かれた残留部161を直接受け部131で受けるように回収箱132を配置してもよい。
このように、誘導部や受け部は、上記した入賞口役物130をはじめ、センター役物やその他の盤面に配置される役物と一体的に設けてもよいものである。なお、この場合、前面板50と後方板60との間に隙間30を設けないように形成することもできる。例えば図8(B)に示すように、前面板50と後方板60が密着していたとしても、後方板60に、前面板50の背面から突出している誘導部133及び回収箱132が後方板60と干渉せず、かつ打ち換え対象の遊技釘16の打設範囲を含む開口部61を設けることにより、折れた遊技釘16の残留部161を前面板50の正面側から後方に打ち抜くことができる。またこのように形成した場合には、前面板50を後方板60から取り外さなくても、遊技盤4の裏面から回収箱132の受け部131に収納されている残留部161を取り出すことができる。
本発明は、上記した実施の形態及び変形例に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良なども含むものである。また、本発明は、矛盾を生じない範囲で、上述した実施の形態及び変形例に記載されている事項を適宜組み合わせ、あるいは組み替えてもよいものである。
また、本発明は、パチンコ機以外の、盤面に遊技釘を有する遊技盤を備えた遊技機に応用してもよい。
P パチンコ機 1 機枠 2 本体枠
3 前扉 4 遊技盤
10 遊技領域 16 遊技釘 161 残留部
20 センター役物 30 隙間 40 隙間部材
42、47 誘導部 44 受け部 45 回収部(回収部材)
50 前面板(第1の板部材) 60 後方板(第2の板部材)

Claims (4)

  1. 正面に複数の遊技釘が設けられた第1の板部材と、第1の板部材の後方に配置される第2の板部材とを少なくとも有する遊技盤を備え、
    前記第1の板部材と前記第2の板部材との間に、前記遊技釘が折れた場合に前記第1の板部材に残される残留部を前記第1の板部材の後方に排出するのに十分な隙間が形成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技盤は、前記第1の板部材から前記隙間に排出された遊技釘の残留部を、所定方向に流下させるための誘導部を備えていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記遊技盤は、前記第1の板部材から前記隙間に排出された遊技釘の残留部を受け入れる受け部を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 前記遊技盤は、前記第1の板部材から前記隙間に排出された遊技釘の残留部を受け入れる受け部を有する回収部材を備え、
    前記回収部材は、前記遊技盤から着脱自在に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021187881A (ja) * 2020-05-26 2021-12-13 住化アクリル販売株式会社 釘打ち用樹脂シート

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