JP2015099918A - 全固体型電気二重層コンデンサ - Google Patents

全固体型電気二重層コンデンサ Download PDF

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Abstract

【課題】静電容量が高く、小型化が可能であるとともに、静電容量の周波数依存性が小さい全固体型電気二重層コンデンサを提供する。【解決手段】無機固体電解質と、無機固体電解質を挟んで設けられる一対の集電体とを含む全固体型電気二重層コンデンサであり、無機固体電解質は、第1の結晶相からなる複数のイオン伝導性結晶粒子と、複数のイオン伝導性結晶粒子の粒子間に存在し、第1の結晶相とは異なる第2の結晶相または非晶質相からなる粒界相と、を含む。イオン伝導性結晶粒子の平均粒径Dに対する粒界相の平均厚みTの比T/Dが0.15以上である。【選択図】図1

Description

本発明は、全固体型電気二重層コンデンサに関し、特にその固体電解質に関する。
情報機器、通信機器および家電機器に至る各種電子機器は、高性能化とともに小型化が要求され、そのためには電子機器に搭載されている各電子部品が高性能化および小型化に対応する必要がある。電子機器に搭載される電子部品の1つにコンデンサがある。コンデンサに要求される性能は静電容量であり、高い静電容量を有しながら全体としては小型化を実現しなければならない。
特許文献1および特許文献2記載の積層セラミックコンデンサは、誘電体としてチタン酸バリウムを用いており、誘電体の比誘電率を高くすることで静電容量を高めている。
特許文献3には、全固体型電気二重層コンデンサが記載されている。電気二重層コンデンサは、電解質と集電体との界面に形成される電気二重層を利用して高い静電容量を実現しようとするものである。また、全固体型であれば電解質として液体を使用しないので液漏れが発生することがない。
特許第5046700号公報 特開2012−138502号公報 特開2008−130844号公報
チタン酸バリウムの比誘電率は、およそ数千から1万ほどであり、特許文献1,2に記載の積層セラミックコンデンサでは、高い静電容量と小型化とをともに満足させることは難しい。また、特許文献3に記載の電気二重層コンデンサは、印加される電圧の周波数に対する静電容量の変動が大きく、安定した特性を得られないという問題があった。
本発明の目的は、静電容量が高く、小型化が可能であるとともに、静電容量の周波数依存性が小さい全固体型電気二重層コンデンサを提供することである。
本発明は、第1の結晶相からなる複数のイオン伝導性結晶粒子と、該複数のイオン伝導性結晶粒子の粒子間に存在し、前記第1の結晶相とは異なる第2の結晶相または非晶質相からなる粒界相と、を含む無機固体電解質であって、前記イオン伝導性結晶粒子の平均粒径Dに対する前記粒界相の平均厚みTの比T/Dが0.15以上であり、前記粒界相のイオン伝導抵抗が、前記イオン伝導性結晶粒子のイオン伝導抵抗よりも高い無機固体電解質と、
該無機固体電解質を挟んで設けられる一対の集電体と、を含むことを特徴とする全固体型電気二重層コンデンサである。
また本発明は、前記粒界相の平均厚みTが、0.3≦T≦2.0μmであることを特徴とする。
また本発明は、前記第1の結晶相が、ペロブスカイト型結晶構造を有することを特徴とする。
また本発明は、前記イオン伝導性結晶粒子が、La、LiおよびTiを含み、前記粒界相が、周期表の第14族元素を含むことを特徴とする。
本発明によれば、無機固体電解質と、該無機固体電解質を挟んで設けられる一対の集電体とを含む全固体型電気二重層コンデンサであり、無機固体電解質は、第1の結晶相からなる複数のイオン伝導性結晶粒子と、該複数のイオン伝導性結晶粒子の粒子間に存在し、前記第1の結晶相とは異なる第2の結晶相または非晶質相からなる粒界相と、を含み、前記イオン伝導性結晶粒子の平均粒径Dに対する前記粒界相の平均厚みTの比T/Dが0.15以上である。
無機固体電解質の粒界相には、イオン伝導抵抗の高い第2の結晶相または非晶質相からなる異相が含まれる。粒界相に異相が含まれると、結晶粒子内を伝導するイオンが粒界相を介して隣接する結晶粒子に移動する際の移動抵抗が高くなり、粒界相を挟む2粒子間のイオン伝導抵抗が大きくなる。さらに、イオン伝導性結晶粒子の粒径に対する2粒子間の粒界相の厚さの比が大きくなると、粒界相を挟む2粒子間のイオン伝導抵抗はより大きくなる。また、電極界面分極の分散周波数が低周波数側にシフトすることで、無機固体電解質における分極は、広い周波数範囲にわたって粒界分極が支配的となり、無機固体電解質が、広い周波数範囲にわたって高い比誘電率を実現できることから、静電容量が高く、小型化が可能であるとともに、静電容量の周波数依存性が小さい全固体型電気二重層コンデンサとすることができる。
インピーダンス解析に用いた等価回路図である。
本発明の全固体型電気二重層コンデンサは、無機固体電解質と、この無機固体電解質を挟んで設けられる一対の集電体と、を含んで構成される。集電体は、たとえば、Au、AgおよびCuより選ばれる少なくとも1種以上を主成分とする金属材料によって形成される。集電体の厚みは、特に限定されるものではないが、たとえば、0.5〜3.0μmである。
本発明の全固体型電気二重層コンデンサを構成する無機固体電解質は、第1の結晶相からなる複数のイオン伝導性結晶粒子と、この複数のイオン伝導性結晶粒子の粒子間に存在し、第1の結晶相とは異なる第2の結晶相または非晶質相からなる粒界相と、を含む。また、粒界相のイオン伝導抵抗は、イオン伝導性結晶粒子のイオン伝導抵抗よりも高い。
無機固体電解質の粒界相には、いわゆる異相が含まれることになる。粒界相にイオン伝導抵抗の高い異相が含まれると、結晶粒子内を伝導するイオンが粒界相を介して隣接する結晶粒子に移動する際の移動抵抗が高くなり、粒界相を挟む2粒子間のイオン伝導抵抗が大きくなる。また、電極界面分極の分散周波数が低周波数側にシフトすることで、無機固体電解質における分極は、広い周波数範囲にわたって粒界分極が支配的となり、無機固体電解質が、広い周波数範囲にわたって高い比誘電率を実現できる。さらに、イオン伝導性結晶粒子の粒径に対する2粒子間の粒界相の厚さの比が大きくなると、粒界相を挟む2粒子間のイオン伝導抵抗はより大きくなることから、イオン伝導性結晶粒子の平均粒径Dに対する粒界相の平均厚みTの比T/Dを0.15以上とすることで、無機固体電解質の比誘電率を高い範囲に保ち、周波数依存性が小さい周波数範囲を1Hz〜100kHzの範囲にまで広げることが可能となる。
したがって、全固体型電気二重層コンデンサに印加される電圧の周波数に対する静電容量の変動、すなわち静電容量の周波数依存性を小さくすることができるとともに、小型化が可能な全固体型電気二重層コンデンサを実現することができる。
イオン伝導性結晶粒子の平均粒径Dは、インターセプト法により測定した平均粒径であり、たとえば、以下のようにして測定した平均粒径である。
まず、鏡面研磨、および必要に応じ熱処理等により粒界エッチングされた無機固体電解質の断面を、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて所定倍率(たとえば5000倍、平均粒径が10μm以上となる場合には1000倍)で観察し、SEM画像を得る。このSEM画像を用いてインターセプト法によりたとえば100個程度の結晶粒子の粒径を測定し、その平均値をイオン伝導性結晶粒子の平均粒径Dとする。
無機固体電解質に含まれる粒界相の平均厚みTは、インターセプト法に基づいて、以下のようにして測定した平均厚みである。
まず、鏡面研磨された無機固体電解質の断面を、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて所定倍率(たとえば5000倍)で観察し、SEM画像を得る。このSEM画像において、イオン伝導性結晶粒子部分と粒界相部分とを判別して、インターセプト法によりたとえば20箇所程度の粒界相部分の厚みを測定し、その平均値を粒界相の平均厚みTとする。なお、平均粒径Dおよび平均厚みTの測定において、インターセプト法でSEM画像上に設定する所定長さの線分は、任意の方向に設定してもよいが、一対の集電体間の厚み方向に平行な方向に設定することが好ましい。
さらに、粒界相の平均厚みTは、0.3≦T≦2.0μmであることが好ましい。粒界相の平均厚みTを0.3μm以上2.0μm以下とすることで、無機固体電解質が、より広い周波数範囲にわたって高い比誘電率を実現することができる。
本発明の全固体型電気二重層コンデンサにおいて、無機固体電解質を構成するイオン伝導性結晶粒子は、具体的には、AサイトおよびBサイトを有する、一般式ABOで表されるペロブスカイト型結晶構造を有する第1の結晶相からなることが好ましい。
ペロブスカイト型結晶構造の第1の結晶相は、Aサイトが、希土類からなる元素群より選ばれる少なくとも1種以上の元素と、アルカリ金属からなる元素群より選ばれる少なくとも1種以上の元素と、によって構成され、Bサイトが、周期表の第4族元素(4価の金属元素)からなる元素群より選ばれる少なくとも1種以上の元素によって構成されることが好ましい。
さらに、ペロブスカイト型結晶構造の第1の結晶相は、前記希土類がLa、Pr、NdおよびSmからなる元素群より選ばれる少なくとも1種以上の元素であることが好ましく、前記アルカリ金属がLi、KおよびNaからなる元素群より選ばれる少なくとも1種以上の元素であることが好ましく、前記周期表の第4族元素がTiおよびZrからなる元素群より選ばれる少なくとも1種以上の元素であることが好ましい。
第1の結晶相は、LaとLiをAサイトに、TiをBサイトに有するペロブスカイト型結晶構造であることが、高いイオン伝導性を有する点から特に好ましい。このような、ペロブスカイト型結晶構造の第1の結晶相は、組成式がLa2/3−xLi3xTiOで表される。
また、Bサイトの一部を第5族元素(たとえばNbやTa、以下、Mで示す)で置換した組成であるLa2/3−x−α/3Li3xTi1−ααや、La2/3−xLi3xTiOにアルカリ土類金属の元素(たとえばBa)が固溶した複合酸化物も、イオン伝導性結晶粒子として好ましい。
無機固体電解質は、ペロブスカイト型結晶構造のイオン伝導性結晶粒子による多結晶構造を有し、Liイオンなどのアルカリ金属イオンは、結晶粒子内を3次元的に移動する。このアルカリ金属イオンの移動により、集電体と無機固体電解質との界面、および結晶粒子間の粒界相において電気二重層が形成されるとともに、結晶粒子内や粒界相のイオン分極や界面分極、配向分極といった全固体型電気二重層コンデンサとしての静電容量が重畳され、高い静電容量が得られる。
特に、組成式がLa2/3−xLi3xTiOまたはLa2/3−x−α/3Li3xTi1−ααで表されるペロブスカイト型結晶構造のイオン伝導性結晶粒子において、組成式中、3xが、0.08≦3x≦0.42であることが好ましい。組成式中、3xが0.08以上であることによって、ペロブスカイト型結晶構造のイオン伝導性結晶粒子においてLaTiやLaTi24などの異相が混入するのを抑制することができ、その結果、インピーダンス特性が劣化することを抑制することができる。また、組成式中、3xが0.42以下であることによって、ペロブスカイト型結晶構造のイオン伝導性結晶粒子において空孔の比率が小さくなり過ぎてLiイオンの伝導経路が減少してしまうことを抑制することができ、その結果、インピーダンス特性が劣化することを抑制することができる。さらに、組成式がLa2/3−x−α/3Li3xTi1−ααで表されるペロブスカイト型結晶構造のイオン伝導性結晶粒子において、組成式中、0<α≦0.11であることが好ましい。これにより、Laの数を削減しつつ、ペロブスカイト型結晶構造の骨格を保つことができる上、Liイオンがペロブスカイト型結晶構造の複合酸化物のAサイトの空孔を介して通過できるパスを確保することができる。よって、静電容量が高く、かつ周波数特性に優れた全固体型電気二重層コンデンサを提供することができる。
また、本実施形態の全固体型電気二重層コンデンサでは、無機固体電解質においてLiイオン(アルカリ金属イオン)が主としてイオン伝導性結晶粒子内を移動するように構成されることが好ましく、この観点から無機固体電解質の厚み(一対の集電体間の厚み)は、結晶粒子が1個〜10個分程度であることが好ましい。具体的には、無機固体電解質の厚みは20〜1500μmであり、積層体として用いる場合などは10〜400μmであることが好ましい。無機固体電解質の厚みをこのような範囲とすることによって、全固体型電気二重層コンデンサに印加される電圧の周波数に対して静電容量の変動、すなわち静電容量の周波数依存性を小さくすることができ、安定なコンデンサを実現できる。
無機固体電解質は、複数のイオン伝導性結晶粒子の粒子間に存在する粒界相を含み、この粒界相は、第1の結晶相とは異なる第2の結晶相または非晶質相からなる。粒界相は、周期表の第14族元素を含み、特にはGeまたはSiを含むことが好ましい。第2の結晶相は、たとえば、SiOまたはGeOなど周期表の第14族元素を含む酸化物からなる結晶相であり、非晶質相は、たとえば、Si、Geなどの第14族元素を含むガラスからなる。なお、粒界相には、第2の結晶相と非晶質相の両方を含んでいてもよい。また、粒界相は、第1の結晶相を構成する成分の一部であるTiなどを含んでいてもよい。
また、本発明の全固体型電気二重層コンデンサにおいて、無機固体電解質は、結晶粒子の内部におけるイオン伝導抵抗である粒内抵抗をR1とし、結晶粒子間の粒界におけるイオン伝導抵抗である粒界抵抗をR2としたとき、粒内抵抗R1に対する粒界抵抗R2の比であるR2/R1が50以上であることが好ましい。
無機固体電解質において、粒内抵抗R1に対する粒界抵抗R2の比R2/R1が、上記範囲内であることによって、比誘電率の周波数依存性を低減することができる。
以下では、本発明の全固体型電気二重層コンデンサの製造方法についてその一例を説明する。
全固体型電気二重層コンデンサは、たとえば無機固体電解質を先に焼成し、焼成された無機固体電解質の表面に、イオンスパッタ装置などを用いてAu、AgまたはCuなどの金属材料から成る一対の集電体を形成する。無機固体電解質は、たとえば、イオン伝導性結晶粒子の原料粉末の混合、一次粉砕、一次仮焼、二次仮焼、二次粉砕、三次粉砕、焼成の手順で作製することができる。なお、粒界相に含有させる周期表の第14族元素は、その酸化物粉末を二次粉砕後の原料粉末に混合して三次粉砕を行う。
一例として、組成式がLa2/3−xLi3xTiOで表されるペロブスカイト型結晶構造を有するイオン伝導性結晶粒子で構成される無機固体電解質を作製する場合には、たとえば、一次仮焼は温度800℃、保持時間4時間で行い、二次仮焼は温度1150℃、保持時間12時間で行い、焼成は温度1250℃、保持時間6時間で行うことにより、無機固体電解質を作製することができる。
<サンプル作製>
・サンプルNo.1〜9
LaとLiをAサイトに、TiをBサイトに有する、組成式がLa2/3−xLi3xTiO(LLTO)で表されるペロブスカイト型結晶構造を有するイオン伝導性結晶粒子とGeまたはSiを含む粒界相とで構成される無機固体電解質について、粒界相の平均厚みTが異なる各種サンプルを作製した。
具体的には、純度99%以上のLa粉末、LiCO粉末、TiO(ルチル型)粉末を、組成式中、3x=0.42となるように秤量し、全重量が100gとなる原料混合粉末を調合した。この原料混合粉末に、溶媒としてイソプロピルアルコール(IPA)を150g加えてスラリーとし、φ10mmのジルコニアボールを用いて回転ミルにより15時間粉砕混合(一次粉砕)した。
その後、スラリーをロータリーエバポレータで乾燥し、大気中にて仮焼温度800℃、保持時間4時間として一次仮焼し、大気中にて仮焼温度1150℃、保持時間12時間として二次仮焼した。二次仮焼後に得られた粉末を乳鉢にて解砕し、その解砕された粉末に再びIPAを加えてスラリーとし、φ10mmのジルコニアボールを用いて回転ミルにより粉末の平均粒径が所定の平均粒径となるまで粉砕混合(二次粉砕)した。
その後、スラリーをロータリーエバポレータで乾燥し、二次粉砕後に得られた粉末に、純度99%以上のGeO粉末または純度99%以上のSiO粉末を、二次粉砕後に得られた粉末100質量%に対して所定量混合し、IPAを加えてスラリーとし、φ10mmのジルコニアボールを用いて回転ミルにより時間粉砕混合(三次粉砕)した。
三次粉砕後に得られた粉末に対して、パラフィンワックスを5質量%混合した後、金型プレスにて1ton/cmの圧力でプレス成形加工を行い、直径15mm、厚み1.5mmの円板状のプレス成形体を作製した。
このプレス成形体を、大気中で、昇温速度400℃/時間、焼成温度1250℃、保持時間6時間、降温速度400℃/時間の条件で焼成し、直径13mm、厚み1.4mmの円板状の焼結体である8種の無機固体電解質サンプル(サンプルNo.2〜9)を得た。
また、周期表の第14族元素の酸化物粉末を添加せず、粒界相が形成されないこと以外は、上記8種と同様にして比較例となる無機固体電解質サンプル(サンプルNo.1)を得た。
・サンプルNo.10〜12
イオン伝導性結晶粒子としてアルカリ土類金属元素であるBa成分を固溶した複合酸化物を用いた無機固体電解質サンプルを作製した。
GeO粉末またはSiO粉末を混合して三次粉砕を行う前に、二次粉砕後に得られた粉末100質量%に対し、純度99%以上のBaCO粉末を5質量%混合し、IPAを加えてスラリーとし、Φ10mmのジルコニアボールを用いて回転ミルにより15時間粉砕混合したこと以外は、サンプルNo.2〜9と同様にして2種の無機固体電解質サンプル(サンプルNo.11,12)を得た。
また、周期表の第14族元素の酸化物粉末を添加せず、粒界相が形成されないこと以外は、上記2種と同様にして比較例となる無機固体電解質サンプル(サンプルNo.10)を得た。
・サンプルNo.13〜15
ペロブスカイト型結晶構造のイオン伝導性結晶粒子として、Bサイトの一部を第5族元素であるNbで置換した組成式La2/3−x−α/3Li3xTi1−αNbαで表されるイオン伝導性結晶粒子を用いた無機固体電解質サンプルを作製した。
原料混合粉末として、純度99%以上のLa粉末、LiCO粉末、TiO(ルチル型)粉末、Nb粉末を、組成式中、3x=0.42、α=0.10となるように秤量し、全重量が100gとなる原料混合粉末を用いたこと、焼成温度を1150℃としたこと以外は、サンプルNo.2〜9と同様にして2種の無機固体電解質サンプル(サンプルNo.14,15)を得た。
また、周期表の第14族元素の酸化物粉末を添加せず、粒界相が形成されないこと以外は、上記2種と同様にして比較例となる無機固体電解質サンプル(サンプルNo.13)を得た。
なお、全15種の無機固体電解質サンプルの内容は、粒界相が形成されない比較例サンプルをサンプルNo.1,10,13とし、GeO粉末を0.5質量%添加した実施例サンプルをサンプルNo.2とし、GeO粉末を1.0質量%添加した実施例サンプルをサンプルNo.3とし、GeO粉末を5.0質量%添加した実施例サンプルをサンプルNo.4とし、GeO粉末を6.0質量%添加した実施例サンプルをサンプルNo.5とし、SiO粉末を5.0質量%添加した実施例サンプルをサンプルNo.6とし、SiO粉末を8.0質量%添加した実施例サンプルをサンプルNo.7とし、SiO粉末を10.0質量%添加した実施例サンプルをサンプルNo.8とし、SiO粉末を15.0質量%添加した実施例サンプルをサンプルNo.9とし、GeO粉末を1.0質量%添加し、Baを固溶させた実施例サンプルをサンプルNo.11とし、SiO粉末を1.0質量%添加し、Baを固溶させた実施例サンプルをサンプルNo.12とし、GeO粉末を1.0質量%添加し、Tiの一部をNbに置き換えた実施例サンプルをサンプルNo.14とし、SiO粉末を1.0質量%添加し、Tiの一部をNbに置き換えた実施例サンプルをサンプルNo.15とした。
<サンプル評価方法>
(イオン伝導性結晶粒子の平均粒径D)
前述したSEM画像を用いたインターセプト法により、各サンプル(サンプルNo.1〜15)の無機固体電解質を構成するイオン伝導性結晶粒子の平均粒径Dを求めた。サンプルNo.1の平均粒径Dは3.7μmであり、サンプルNo.2の平均粒径Dは2.0μmであり、サンプルNo.3の平均粒径Dは2.9μmであり、サンプルNo.4の平均粒径Dは3.5μmであり、サンプルNo.5の平均粒径Dは4.3μmであり、サンプルNo.6の平均粒径Dは4.0μmであり、サンプルNo.7の平均粒径Dは5.0μmであり、サンプルNo.8の平均粒径Dは6.1μmであり、サンプルNo.9の平均粒径Dは6.3μmであり、サンプルNo.10の平均粒径Dは2.9μmであり、サンプルNo.11の平均粒径Dは2.1μmであり、サンプルNo.12の平均粒径Dは3.7μmであり、サンプルNo.13の平均粒径Dは1.6μmであり、サンプルNo.14の平均粒径Dは1.7μmであり、サンプルNo.15の平均粒径Dは1.5μmであった。
(粒界相の平均厚みT)
前述したSEM画像を用いたインターセプト法により、各サンプル(サンプルNo.2〜15)の無機固体電解質を構成する粒界相の平均厚みを求めた。サンプルNo.2の平均厚みTは0.35μmであり、サンプルNo.3の平均厚みTは0.57μmであり、サンプルNo.4の平均厚みTは0.73μmであり、サンプルNo.5の平均厚みTは1.0μmであり、サンプルNo.6の平均厚みTは0.59μmであり、サンプルNo.7の平均厚みTは1.0μmであり、サンプルNo.8の平均厚みTは1.83μmであり、サンプルNo.9の平均厚みTは2.1μmであり、No.11の平均厚みTは0.90μmであり、サンプルNo.12の平均厚みTは0.70μmであり、サンプルNo.14の平均厚みTは0.44μmであり、サンプルNo.15の平均厚みTは0.56μmであった。なお、サンプルNo.1,10,13には、粒界相が形成されなかった。
(比誘電率測定)
各サンプル(サンプルNo.1〜15)の表裏面を♯500〜♯3000のサンドペーパ、および♯6000のダイヤモンドペーストを用いて鏡面研磨して、厚みを1.1〜1.4mmとした後、イオンスパッタ装置(JEOL−JFC−1500)を用いて表裏面に、直径1cmのAu電極(集電体)を形成した。
Au電極が形成された各サンプルについて、周波数0.01Hz〜10MHzの範囲はSolartron社製のインピーダンス測定器を用い、周波数40Hz〜110MHzの範囲はAgilent社製のインピーダンス測定器(形式4294A)を用いて、実効電圧500mV(Bias0V)の交流電圧を印加し、インピーダンスの実数部Z′および虚数部Z″を測定した。
測定した実数部Z′および虚数部Z″から静電容量Cp(F)を算出し、さらに比誘電率εを算出した。まず静電容量Cpは、Cp=Z″/(2πf(Z′+Z″))(fは、周波数)により算出した。また、比誘電率εは、式Cp=εε×S/d(εは真空の誘電率、Sは電極面積、dは固体電解質の厚み)が周波数の全域にわたって成立するとみなし、ε=Cp×d/(ε×S)として算出した。
(粒内抵抗および粒界抵抗)
各サンプル(サンプルNo.1〜15)の無機固体電解質を用いた全固体型電気二重層コンデンサのインピーダンス測定結果を用いて、等価回路によるインピーダンス解析を行った。なお、全固体型電気二重層コンデンサにおけるイオン伝導抵抗成分として、無機固体電解質の粒内抵抗をR1、粒界抵抗をR2、無機固体電解質と集電体との界面抵抗をR3と表し、静電容量成分として、無機固体電解質の結晶粒内容量をC1、結晶粒界容量をC2、無機固体電解質と集電体との界面容量をC3と表す。図1は、インピーダンス解析に用いた等価回路図である。等価回路としては、図1に示すように、無機固体電解質の結晶粒内、結晶粒界、および無機固体電解質と集電体との界面それぞれの抵抗成分および容量成分の並列回路を用いた。各サンプル(サンプルNo.1〜15)の無機固体電解質を用いた全固体型電気二重層コンデンサのインピーダンス測定結果を用いて、等価回路によるインピーダンス解析を行うことによって、粒内抵抗R1および粒界抵抗R2を算出することができる。
(結晶相成分の確認)
イオン伝導性結晶粒子および粒界相について、X線回折装置で、2θ=10〜80°の範囲をCuKα線源にてX線回折測定を行って得られたX線回折(XRD)パターンの結果から、結晶相を確認した。サンプルNo.1〜12において、イオン伝導性結晶粒子は、第1の結晶相としてLLTOからなることを確認した。サンプルNo.13〜15においては、イオン伝導性結晶粒子は、第1の結晶相としてLLTOと同じ構造を持つことを確認した。サンプルNo.2〜9,11,12,14,15では、LLTOの回折ピーク以外に粒界相に由来すると考えられる微小ピークが見られた。また、透過型電子顕微鏡(TEM)による粒界相の元素分析結果から、サンプルNo.2〜5,11,14では、粒界相に第2の結晶相としてGe、La、Tiを含む酸化物の結晶相を含み、サンプルNo.6〜9,12,15では、粒界相に第2の結晶相としてSi、La、Tiを含む酸化物の結晶相を含むものと考えられる。なお、試料No.1,10,13については、TEMによる観察で明確な粒界相の存在が確認できなかったことから、粒界相が存在しないものと判断した。
各サンプル(サンプルNo.1〜15)の評価結果を表1に示す。なお、表1では、比誘電率の周波数依存性として、周波数1kHzにおける比誘電率に対する周波数100kHzにおける比誘電率の比(εr(100kHz)/εr(1kHz))を示した。この比の値が「1」に近似するほど、比誘電率の周波数依存性が小さいと判定でき、すなわち、静電容量の周波数依存性が小さいと判定できる。εr(1kHz)としては、1.0×10以上であることが好ましく、εr(100kHz)/εr(1kHz)≧0.1であれば、周波数依存性が十分に小さく好ましい。また、表1には、イオン伝導性結晶粒子の平均粒径Dに対する粒界相の平均厚みTの比であるT/Dおよび粒内抵抗R1に対する粒界抵抗R2の比であるR2/R1についても示した。
Figure 2015099918
表1に示される結果から明らかなように、粒界相が存在しないサンプルNo.1,10,13は、εr(100kHz)/εr(1kHz)が、それぞれ0.05、0.05、0.06と小さく、比誘電率が大きく周波数に依存することがわかる。これに対して、粒界相にGeまたはSiを含む結晶相を含み、T/Dが0.15以上であるサンプルNo.2〜9,11,12,14,15は、εr(100kHz)/εr(1kHz)が、全て0.1以上と大きく、比誘電率の周波数依存性が小さいことがわかる。
また、粒界相の平均厚みTが2.0μmを超えるサンプルNo.9は、εr(100kHz)/εr(1kHz)が0.38と大きく、比誘電率の周波数依存性は小さいが、1kHzでの比誘電率が8.8×10と比較的低い。粒界相の平均厚みTが0.3μm以上2.0μm以下であるサンプルNo.2〜8は、εr(100kHz)/εr(1kHz)が0.1以上、かつ1kHzでの比誘電率が1.0×10以上であり、粒界相の平均厚みTは0.3μm以上2.0μm以下が好ましいことがわかる。

Claims (4)

  1. 第1の結晶相からなる複数のイオン伝導性結晶粒子と、該複数のイオン伝導性結晶粒子の粒子間に存在し、前記第1の結晶相とは異なる第2の結晶相または非晶質相からなる粒界相と、を含む無機固体電解質であって、前記イオン伝導性結晶粒子の平均粒径Dに対する前記粒界相の平均厚みTの比T/Dが0.15以上であり、前記粒界相のイオン伝導抵抗が、前記イオン伝導性結晶粒子のイオン伝導抵抗よりも高い無機固体電解質と、
    該無機固体電解質を挟んで設けられる一対の集電体と、を含むことを特徴とする全固体型電気二重層コンデンサ。
  2. 前記粒界相の平均厚みTが、0.3≦T≦2.0μmであることを特徴とする請求項1記載の全固体型電気二重層コンデンサ。
  3. 前記第1の結晶相が、ペロブスカイト型結晶構造を有することを特徴とする請求項1または2に記載の全固体型電気二重層コンデンサ。
  4. 前記イオン伝導性結晶粒子が、La、LiおよびTiを含み、前記粒界相が、周期表の第14族元素を含むことを特徴とする請求項3記載の全固体型電気二重層コンデンサ。
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