JP2015098341A - 液体用紙容器 - Google Patents

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麻衣子 落合
Maiko Ochiai
麻衣子 落合
中川 仁克
Kimikatsu Nakagawa
仁克 中川
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Abstract

【課題】開封した時から取り付けられたICタグが通信を開始し、これにより開封時刻や開封後の経過時間を知ることのできる液体用紙容器を提供する。
【解決手段】四角柱状の胴部と、胴部の正面板と背面板12の上端に延設された屋根板21と、左側面板と右側面板14の上端に延設された三角形の折り込み片22と、折り込み片の三角形の他の辺と屋根板とに接続する折り返し片23を有し、屋根板の上端に正面シール片と背面シール片25を、隣接する2つの折り返し片の上端に折り返しシール片26を有する液体用紙容器100であって、一方の折り返しシール片の外面の左右にそれぞれ導電性物質4とICタグ5が設けられ、折り返しシール片が左右中間で折り返されてシールされて、導電性物質とICタグが接触あるいは近接している。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体用紙容器に関するものである。特に、ICタグを備え、開封したことを検知できるようにした液体用紙容器に関するものである。
近年、ICチップの集積回路化により小型化が進み、ICチップとアンテナを組み合わせ小片としたICタグが商品に取り付けられるようになった。そしてICタグにより、その商品の管理や、あるいは偽造防止、いたずら防止などに利用されるようになってきた。また、工場においてもトレーサビリティの観点から、製品や中間製品、それに用いる部品、原材料の履歴を確認するのに用いられるようになり始めた。
例えば、いたずら防止としては、包装体が開封されるとICタグのアンテナが切断されるように、商品に取り付けられているものがある(特許文献1)。
この場合、梱包された状態で運送され、もし運搬の途中で不正に開梱されてしまったとき、開梱によりアンテナが切断され、通信不能となったり、通信距離が半分以下になったりするので、運送後に開梱されたことを確認できる。
一方、未開封の商品などが、開封された場所や時間を記録することが必要な場合がある。例えば、酸化により性能が大きく影響される物品では、開封され大気中に晒されて酸化が開始された後の酸化が進んだ時間を管理する必要がある。また、放射線などの人体に悪影響を与える物品の開封された時間なども管理する必要がある。
特に工場などで製品を製造する上で、原材料の使用を管理する場合、未開封の原材料の包装体ではICチップが通信を開始せず、原材料の包装体を開封したときからの時間や開封した場所を管理するために、開封した時からICチップが通信を開始することが求められる。
一方、別の周波数帯を通信可能な少なくとも2つのアンテナを有するRFIDタグを備え、アンテナの1つが容器の開封とともに通信不能に切断され、開梱されたことが確認できる構成とした包装容器がある(特許文献2)。
そして、切断されずに残されたアンテナで商品管理ができることから、上記の要求を満たせる可能性はある。しかし、このRFIDタグの場合、アンテナを2つ設ける必要があり、また、開封することによって一方が通信不能になるが、他方は通信が不能にならない必要があるなど、構造が複雑で、サイズも大きくなり、コスト的にも使用が限定される。
公知文献を以下に示す。
特開2009−104262号公報 特許第4510133号公報
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、開封した時から取り付けられたI
Cタグが通信を開始し、これにより開封時刻や開封後の経過時間を知ることのできる液体用紙容器を提供することを課題としている。
本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、請求項1の発明は、板紙の表裏に熱溶融性樹脂層を設けたブランクを製函してなり、正面板と背面板と左右の側面板からなる四角柱状の胴部と、前記正面板と前記背面板の上端に延設された屋根板と、前記左右の側面板の上端に延設された三角形の折り込み片と、該折り込み片の三角形の他の辺と前記屋根板とに接続する折り返し片を有し、前記屋根板の上端に正面シール片と背面シール片を、隣接する2つの前記折り返し片の上端に折り返しシール片を有する液体用紙容器であって、一方の前記折り返しシール片の外面の左右にそれぞれ導電性物質とICタグが設けられ、前記折り込み片が折り込まれ、前記折り返し片が折り返され、前記折り返しシール片が左右中間で折り返されて、その外側のそれぞれに前記正面シール片と前記背面シール片を重ね合わされてシールされて、前記導電性物質と前記ICタグが接触あるいは近接していることを特徴とする液体用紙容器である。
本発明の請求項2の発明は、板紙の表裏に熱溶融性樹脂層を設けたブランクを製函してなり、正面板と背面板と左右の側面板からなる四角柱状の胴部と、前記正面板と前記背面板の上端に延設された屋根板と、前記左右の側面板の上端に延設された三角形の折り込み片と、該折り込み片の三角形の他の辺と前記屋根板とに接続する折り返し片を有し、前記屋根板の上端に正面シール片と背面シール片を、隣接する2つの前記折り返し片の上端に折り返しシール片を有する液体用紙容器であって、
正面シール片と背面シール片の一方の内面に導電性物質と、他方の内面にICタグが設けられ、前記折り込み片が折り込まれ、前記折り返し片が折り返され、前記折り返しシール片が左右中間で折り返されて、その外側のそれぞれに前記正面シール片と前記背面シール片を重ね合わされてシールされて、前記導電性物質と前記ICタグが接触あるいは近接していることを特徴とする液体用紙容器である。
本発明の液体用紙容器は、開封した時からICタグが通信を開始できる。また、これにより開封時刻や開封後の経過時間を知ることができる。
本発明の液体用紙容器の第1の実施形態を模式的に斜視で示した説明図である。(a)開封前の状態の説明図である。(b)開封した状態の説明図である。 本発明の液体用紙容器の第1の実施形態に用いるブランクの説明図である。 本発明の液体用紙容器の第2の実施形態を模式的に斜視で示した説明図である。(a)開封前の状態の説明図である。(b)開封した状態の説明図である。 本発明の液体用紙容器の第2の実施形態に用いるブランクの説明図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明を実施するための第1の実施形態につき説明する。
図1は、本発明の液体用紙容器の第1の実施形態を模式的に斜視で示した説明図である。(a)開封前の状態の説明図である。(b)開封した状態の説明図である。
図2は、本発明の液体用紙容器の第1の実施形態に用いるブランクの説明図である(主に外側になる面から見た図である)。
第1の実施形態の液体用紙容器100は、板紙の表裏に熱溶融性樹脂層を設けた積層体を、罫押しと同時に打ち抜いてブランク101を作成し、このブランク101を製函して
作られている。板紙には、坪量が200〜500g/mで、密度が0.6〜1.1g/mのものが用いられる。
表裏に熱溶融性樹脂層には、低密度ポリエチレンや直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、エチレンビニルアルコール共重合体などの樹脂が用いられる。フィルム状のものを、板紙に接着剤を介して積層してもよいが、多くの場合、押し出しラミネートにより、板紙面に溶融した樹脂を直接押し出して設けられている。熱溶融性樹脂層の厚みは20μm〜100μmgが好ましい。
板紙と裏面の熱溶融性樹脂層の間に、バリア層を設けてもよい。バリア層としては、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロピレンなどの樹脂の延伸フィルムに、アルミナ、シリカを蒸着した無機酸化物蒸着フィルムやエチレンビニルアルコール共重合フィルムやMXDナイロンが用いられる。アルミニウムなどの金属は、ICチップの電波の送受信への影響が出る恐れがあり、バリア層に用いないほうが良い。
ブランク101は、図2のように、胴部1を形成する正面板11と背面板12と左側面板13と右側面板14が連設され、左側面板13の左端に貼着板15が連設されている。また、正面板11と背面板12の上端には、それぞれ、屋根板21、21が設けられている。
また、左側面板13と右側面板14の上端には、三角形の折り込み片22、22が設けられている。そして、折り込み片22、22の側面板に接していない辺には、屋根板21、21と接続する折り返し片23、23、23、23が設けられている。
屋根板21、21の上端には、正面シール片24と背面シール片25が設けられ、隣接する2つの折り返し片23、23の上端には折り返しシール片26、26が設けられている。これにより、胴部1より上の頂部2が形成される。尚、一方の折り返しシール片26の外面の左右にそれぞれ導電性物質4とICタグ5が設けられている。
導電性物質4は、金属箔や金属インキが用いることが出来る。金属箔としてはアルミニウム箔などを用いて、片面に接着剤(粘着剤を含む)を設けておいて、接着して設けるようにしても良い。金属インキとしては、例えばアルミペーストインキを用いて、塗布して設けるようにしても良い。
ICタグ5は、詳細を図示しないが、一般的なものであり、ベース基材上に1つのアンテナとICチップが電気的に接続されて設けられたインレットを有している。そして、リーダライタから発射される電波を受信し、微量な電力を発生させ、その電力で情報処理を行い、電波を送信するものである。そして、リーダライタはこの電波を読み取ってICタグ5の情報を得ることができる。
一方、底部3を形成するために、正面板11と背面板12の下端に、それぞれ、底板31、31が設けられている。また、左側面板13と右側面板14の下端には、三角形の底折り込み片32、32が設けられている。そして、底折り込み片32、32の側面板に接していない辺には、底板31、31と接続する底折り返し片33、33、33、33が設けられている。
底板31、31の下端には、正面底シール片34と背面底シール片35が設けられ、隣接する2つの底折り返し片33、33の下端には底折り返しシール片36、36が設けられている。
このブランク101を用いて、液体用紙容器100を成形するには、左側面板13と正面板11との間の折罫、及び、右側面板14と背面板12の間の折罫を山折りし、このとき、折罫の延長上の頂部2、底部3における折罫も同時に山折りする。
そして、貼着板15の表側を背面板12の裏面に、及び、背面板12の上下に位置する頂部2と底部3の裏側に、融着させる。尚、あらかじめ貼着板15の端縁部は、板紙が内容物に触れないように、端面保護をおこなうことができる。
端面保護の方法は、内層の熱溶融性樹脂層を残して、板紙などの外層側を削り取って、削り残された内層の熱溶融性樹脂層を外層側に折り返すスカイブヘミング法や、エッジプロテープを端面に貼る方法など、いずれの方法でも構わない。
貼着板15を融着させたら、正面板11と右側面板14の間の折罫、および、その延長線状の折罫を山折りし、背面板12の裏に貼られた貼着板15と左側面板13の間の折罫およびその延長線状の折罫を山折りし、左側面板13、正面板11、右側面板14、背面板12の四枚の面板からなる胴部1を四角筒状に形成する。
次に、底部3を成形する。まず、底折り込み片32、32を、それぞれ、左側面板13、右側面板14との間の折罫で内方に折り込み、底折り返し片33、33、33、33を底折り込み片32、32との折罫で外側に折り返し、底板31、31を正面板11、背面板12の折罫で山折りして、底折り返し片33、33、33、33の山折りして外側に位置する裏面をそれぞれ底板31、31の裏面に対向して接触するようにして折る。
これに伴って、底折り返しシール片36、36が左右中間で折り返されて重ねあわされ、折り返した重ねあわされた底折り返しシール片36、36の外側のそれぞれに正面底シール片34と背面底シール片35を重ね合わされる。この部位を重ねたままシールして底部3を形成する。
胴部1と底部3が形成された液体用紙容器100に内容物を充填する。続いて、折り込み片22、22を左側面板13、右側面板14の折罫で内方に折り込み、折り返し片23、23、23、23を折り込み片22、22との間の折罫で外側に折り返し、屋根板21、21を正面板11、背面板12との間の折罫で山折りして、折り返し片23、23、23、23の裏面をそれぞれ屋根板21、21の裏面に対向して接触するようにする。
これにより、折り返しシール片26、26が左右中間で折り返されて重ねあわされ、折り返されて重ねあわされた折り返しシール片26、26の外側のそれぞれに正面シール片24と背面シール片25が重ね合わされる。そしてこれらを重ね合わせたままシールして、頂部2を形成して、内容物が充填された図1(a)のような液体用紙容器100が完成する。
このようにして、折り返しシール片26が左右中間で折り返されて重ねあわされてシールされているので、一方の折り返しシール片26の外面の左右にそれぞれ設けた導電性物質4とICタグ5は接触あるいは近接している。
このように、導電性物質4とICタグ5が接触あるいは近接していると、リーダライタからの電波の受信性能が著しく低下し、電力が発生せずICチップの情報処理が行われない。
尚、この導電性物質4とICタグ5を設けた折り返しシール片26に剥離剤などを塗布し、シール強度を弱くしておいて、剥がしやすくしておくこともできる。
本実施形態の液体用紙容器100では、以上のように密封状態では、ICタグ5はリーダライタから発射される電波を受信することができないので、交信が行われない。そして、図1(b)のように、導電性物質4とICタグ5を設けた折り返しシール片26が、折り返されて重ねあわされてシールされた部分を剥離して、導電性物質4とICタグ5とが離れると、初めてリーダライタからの電波を受信してICタグ5が通信を開始するようになる。
本実施形態の液体用紙容器100の使い方としては、工場で製品を製造するのに用いる原材料などを包装しておくのに用いることが出来る。工場に納入された液体用紙容器100を必要に応じて、開封して原材料を使用する。
この開封によって、液体用紙容器100のICタグ5は、リーダライタからの電波を受信できるようになる。そして、ICタグ5は、受信した電波により電力が発生して、情報処理が行われ、リーダライタに電波を発信させる。
このとき、リーダライタ側の管理コンピュータの持つ日時の情報から開封した日時が特定される。また、複数のリーダライタが、ICタグ5からの送信を受けたり、受けなかったりすることから、そのICタグ5の存在位置の範囲を特定することができる。
これらの情報は、リーダライタと有線であるいは無線で接続された管理コンピュータに保存される。また、これらの情報を、液体用紙容器100のICタグ5のICチップに保存しても良い。ICチップに保存すれば管理コンピュータに接続されていないリーダライタでもこの情報を読み取ることができる。
以上のように、本実施形態の液体用紙容器100は、開封した時からICタグ5が通信を開始するので、この通信開始をリーダライタで受信し、開封時刻や開封後の経過時間、あるいは、開封された場所を知ることができる。そして、これにより収納されていた、酸化により性能が大きく影響される物品や、人体に悪影響を与える物品などが開封後に影響を与えた時間や場所を知ることができ、管理することができる。
<第2の実施形態>
以下、本発明を実施するための第2の実施形態につき説明する。
図3は、本発明の液体用紙容器の第2の実施形態を模式的に斜視で示した説明図である。(a)開封前の状態の説明図である。(b)開封した状態の説明図である。
図4は、本発明の液体用紙容器の第2の実施形態に用いるブランクの説明図である。(主に外側になる面から見た図である)。
第2の実施形態の液体用紙容器200は、液体用紙容器100と同様に、板紙の表裏に熱溶融性樹脂層を設けた積層体を、罫押しと同時に打ち抜いてブランク201を作成し、このブランク201を製函して作られている。
用いる板紙や表裏の熱溶融性樹脂層は、液体用紙容器100と同様のものが使用できる。また、板紙と裏面の熱溶融性樹脂層の間に、液体用紙容器100と同様なバリア層を設けることも可能である。
ブランク201は、図4のように、胴部1を形成する正面板11と背面板12と左側面板13と右側面板14が連設され、左側面板13の左端に貼着板15が連設されている。また、正面板11と背面板12の上端には、それぞれ、屋根板21、21が設けられている。
また、左側面板13と右側面板14の上端には、三角形の折り込み片22、22が設けられている。そして、折り込み片22、22の側面板に接していない辺には、屋根板21、21と接続する折り返し片23、23、23、23が設けられている。
屋根板21、21の上端には、正面シール片24と背面シール片25が設けられ、隣接する2つの折り返し片23、23の上端には折り返しシール片26、26が設けられている。これらにより、胴部1より上の頂部2が形成される。
尚、正面シール片24の裏面にICタグ5が設けられ、背面シール片25の裏面に導電性物質4が設けられている。用いる導電性物質4とICタグ5もまた、液体用紙容器100と同様なものを用いることが出来る。
本実施形態では、正面シール片24にICタグ5を、背面シール片25に導電性物質4を設けたが、逆に、正面シール片24の裏面に導電性物質4を、背面シール片25の裏面にICタグ5を設けても良い。
一方、底部3を形成するために、正面板11と背面板12の下端に、それぞれ、底板31、31が設けられている。また、左側面板13と右側面板14の下端には、三角形の底折り込み片32、32が設けられている。そして、折り込み片32、32の側面板に接していない辺には、底板31、31と接続する底折り返し片33、33、33、33が設けられている。
底板31、31の下端には、正面底シール片34と背面底シール片35が設けられ、隣接する2つの底折り返し片33、33の下端には底折り返しシール片36、36が設けられている。
このブランク201を用いて、液体用紙容器200を成形するには、左側面板13と正面板11との間の折罫、及び、右側面板14と背面板12の間の折罫を山折りし、このとき、折罫の延長上の頂部2、底部3における折罫も同時に山折りする。
そして、貼着板15の表側を背面板12の裏面に、及び、背面板12の上下に位置する頂部2と底部3の裏側に、融着させる。尚、あらかじめ貼着板15の端縁部は、板紙が内容物に触れないように、液体用紙容器100と同様に端面保護をおこなうことができる。
貼着板15を融着させたら、正面板11と右側面板14の間の折罫、および、その延長線状の折罫を山折りし、背面板12の裏に貼られた貼着板15と左側面板13の間の折罫およびその延長線状の折罫を山折りし、左側面板13、正面板11、右側面板14、背面板12の四枚の面板からなる胴部1を四角筒状に形成する。
次に、底部3を成形する。まず、底折り込み片32、32を、それぞれ、左側面板13、右側面板14との間の折罫で内方に折り込み、底折り返し片33、33、33、33を底折り込み片32、32との折罫で外側に折り返し、底板31、31を正面板11、背面板12の折罫で山折りして、底折り返し片33、33、33、33の裏面をそれぞれ底板31、31の裏面に対向して接触するようにして折る。
これに伴って、底折り返しシール片36、36が左右中間で折り返されて重ねあわされ、折り返した重ねあわされた底折り返しシール片36、36の外側のそれぞれに正面底シール片34と背面底シール片35を重ね合わされてシールされて、底部3を形成する。
胴部1と底部3が形成された液体用紙容器200に内容物を充填する。続いて、折り込み片22、22を左側面板13、右側面板14の折罫で内方に折り込み、折り返し片23、23、23、23を折り込み片22、22との間の折罫で外側に折り返し、屋根板21、21を正面板11、背面板12との間の折罫で山折りして、折り返し片23、23、23、23の裏面をそれぞれ屋根板21、21の裏面に対向して接触するようにする。
これにより、折り返しシール片26、26が左右中間で折り返されて重ねあわされ、折り返されて重ねあわされた折り返しシール片26、26の外側のそれぞれに正面シール片24と背面シール片25が重ね合わされる。そしてこれらを重ね合わせたままシールして、頂部2を形成して、内容物が充填された液体用紙容器200が完成する。
このように、折り返しシール片26、26の外側のそれぞれに正面シール片24と背面シール片25が重ね合わされシールされているので、正面シール片24と背面シール片25のそれぞれに設けたICタグ5と導電性物質4は接触あるいは近接している。このため、ICタグ5は、リーダライタから発射される電波を受信することができない。
このようにして、折り返しシール片26が左右中間で折り返されて重ねあわされてシールされているので、一方の折り返しシール片26の外面の左右にそれぞれ設けた導電性物質4とICタグ5は接触あるいは近接している。
このように、導電性物質4とICタグ5が接触あるいは近接していると、リーダライタからの電波の受信性能が著しく低下し、電力が発生せずICチップの情報処理が行われない。
尚、折り返しシール片26、26に剥離剤などを塗布し、シール強度を弱くしておいて、剥がしやすくしておくこともできる。
本実施形態の液体用紙容器200では、以上のように密封状態では、ICタグ5はリーダライタから発射される電波を受信することができないので、交信が行われない。そして、図3(b)のように、ICタグ5を設けた正面シール片24と、導電性物質4を設けた背面シール片25が剥離して、導電性物質4とICタグ5とが離れると、初めてリーダライタからの電波を受信してICタグ5が通信を開始するようになる。
本実施形態の液体用紙容器200の使い方としては、工場で製品を製造するのに用いる原材料などを包装しておくのに用いることが出来る。工場に納入された液体用紙容器200を必要に応じて、開封して原材料を使用する。
この開封によって、液体用紙容器200のICタグ5は、リーダライタからの電波を受信できるようになる。そして、ICタグ5は、受信した電波により電力が発生して、情報処理が行われ、リーダライタに電波を発信させる。
このとき、リーダライタ側の管理コンピュータの持つ日時の情報から開封した日時が特定される。また、複数のリーダライタが、ICタグ5からの送信を受けたり、受けなかったりすることから、そのICタグ5の存在位置の範囲を特定することができる。
これらの情報は、リーダライタと有線であるいは無線で接続された管理コンピュータに保存される。また、これらの情報を、液体用紙容器200のICタグ5のICチップに保存しても良い。ICチップに保存すれば管理コンピュータに接続されていないリーダライタでもこの情報を読み取ることができる。
以上のように、本実施形態の液体用紙容器200は、開封した時からICタグ5が通信を開始するので、この通信開始をリーダライタで受信し、開封時刻や開封後の経過時間、あるいは、開封された場所を知ることができる。そして、これにより収納されていた、酸化により性能が大きく影響される物品や、人体に悪影響を与える物品などが開封後に影響を与えた時間や場所を知ることができ、管理することができる。
100、200・・・液体用紙容器
101、201・・・ブランク
1・・・胴部
11・・・正面板
12・・・背面板
13・・・左側面板
14・・・右側面板
15・・・貼着板
2・・・頂部
21、21・・・屋根板
22、22・・・折り込み片
23、23、23、23・・・折り返し片
24・・・正面シール片
25・・・背面シール片
26、26・・・折り返しシール片
3・・・底部
31、31・・・底板
32、32・・・底折り込み片
33、33、33、33・・・底折り返し片
34・・・正面底シール片
35・・・背面底シール片
36、36・・・底折り返しシール片
4・・・導電性物質
5・・・ICタグ

Claims (2)

  1. 板紙の表裏に熱溶融性樹脂層を設けたブランクを製函してなり、正面板と背面板と左右の側面板からなる四角柱状の胴部と、前記正面板と前記背面板の上端に延設された屋根板と、前記左右の側面板の上端に延設された三角形の折り込み片と、該折り込み片の三角形の他の辺と前記屋根板とに接続する折り返し片を有し、前記屋根板の上端に正面シール片と背面シール片を、隣接する2つの前記折り返し片の上端に折り返しシール片を有する液体用紙容器であって、
    一方の前記折り返しシール片の外面の左右にそれぞれ導電性物質とICタグが設けられ、前記折り込み片が折り込まれ、前記折り返し片が折り返され、前記折り返しシール片が左右中間で折り返されて、その外側のそれぞれに前記正面シール片と前記背面シール片を重ね合わされてシールされて、前記導電性物質と前記ICタグが接触あるいは近接していることを特徴とする液体用紙容器。
  2. 板紙の表裏に熱溶融性樹脂層を設けたブランクを製函してなり、正面板と背面板と左右の側面板からなる四角柱状の胴部と、前記正面板と前記背面板の上端に延設された屋根板と、前記左右の側面板の上端に延設された三角形の折り込み片と、該折り込み片の三角形の他の辺と前記屋根板とに接続する折り返し片を有し、前記屋根板の上端に正面シール片と背面シール片を、隣接する2つの前記折り返し片の上端に折り返しシール片を有する液体用紙容器であって、
    正面シール片と背面シール片の一方の内面に導電性物質と、他方の内面にICタグが設けられ、前記折り込み片が折り込まれ、前記折り返し片が折り返され、前記折り返しシール片が左右中間で折り返されて、その外側のそれぞれに前記正面シール片と前記背面シール片を重ね合わされてシールされて、前記導電性物質と前記ICタグが接触あるいは近接していることを特徴とする液体用紙容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017088196A (ja) * 2015-11-06 2017-05-25 凸版印刷株式会社 包装体

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