JP2015097463A - 複合蓄電システム - Google Patents

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健士 井上
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敏 箕浦
啓 坂部
Hiroshi Sakabe
啓 坂部
洋平 河原
Yohei Kawahara
洋平 河原
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Abstract

【課題】回生能力を向上させることができるとともに、回生前に回生時における電池に流れる電流を見積もることのできる複合蓄電システムを提供する。【解決手段】第1スイッチSW1を介して負荷15に接続される第1の電池301と、第3スイッチSW3を介して負荷15に接続される第2の電池302と、を有し、第1スイッチSW1の一端と第3スイッチSW3の一端は互いに接続され、第1スイッチSW1には並列に第2スイッチSW2が接続され、第3スイッチSW3には並列に第4スイッチSW4が接続され、かつ、それぞれの電池301、302の電流及び電圧を検出する手段307〜310と、該手段により検出された電流及び電圧に基づき、前記各スイッチSW1〜SW4のOn/Off制御を行うコントローラ311とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、電気的な負荷に電力を供給する複合蓄電システムに係り、特に、2つの二次電池を並列に接続した複合蓄電システムに関する。
エネルギーマネージメントシステムの一例として、近年の自動車は、アイドリングストップ機能に加えて減速時の回生エネルギーを発電機によって電気エネルギーに変換して鉛電池に充電し、この鉛電池を用いて電気負荷であるヘッドライト、ヒータ等の補機の電源とするマイクロハイブリッド自動車(以下、マイクロHEVという)が普及し始めている。
ここで、従来のマイクロHEVの二次電池は、例えば特許文献1に所載のように、減速エネルギーを多く回収(回生)するために二種類の電池(鉛電池、所謂、容量型電池と、リチウムイオン電池のようなパワー(出力)型電池)を並列に組み合わせて使用している。尚、基本的には自動車用の二次電池は鉛電池を搭載するのが前提である。この理由は、自動車においては、駐車中に使用する保安装置等の微弱な電力を数か月に亘って供給する必要があるため、容量の大きい鉛電池の方がこの要求を満足するからである。
更には、家庭、ビル、工場等のエネルギーマネージメントシステム(以下、XEMSという)では、屋内配線に直流48Vから400Vまでの電圧を用いることが有り、外部からの電源(外部送電線からの交流電力を直流電力に変換したものや、太陽電池等がある)によって二次電池を充電し、ビルや工場内の電力需要が増えた場合に、この二次電池に蓄えられた電力を用いてピークカットを行う。更に、雷による瞬時停電が起きた場合に、二次電池に蓄えられた電力を利用することも考慮されている。
そして、ピークカット量を大きくして電気契約料金を安くする(即ち契約アンペア数を減らす)には、上述したマイクロHEVと同様に複合蓄電システムの高出力化が必要となる。また、瞬時停電時の電力を賄うにも複合蓄電システムの高出力化が必要となる。更に、瞬間的なピークカットや瞬時停電自体には小容量のパワー型電池で十分であるが、パワー型電池は容量(Ah)に対するコストが高い傾向にある。このため、大きな容量が必要になるXEMSにおいては、低コストの鉛電池も使用せざるを得ないのが実情である。したがって、産業向けでも二種類の電池(例えば鉛電池とパワー型電池)を並列に組み合わせた複合蓄電システムが提案されている。
ここで、パワー型電池及び鉛電池のような特性の異なった二次電池を併用する複合蓄電システムでは、パワー型電池は鉛電池よりも大きな電流で充放電が行われ、鉛電池ではパワー型電池よりも小さい電流で充放電が行われ、また、鉛電池はパワー型電池よりも大きな蓄電容量を有している。
特開2003−134689号公報
しかしながら、特許文献1に所載の複合蓄電システムおいては、鉛電池とパワー型電池を並列に繋ぎ、2つの電池をスイッチで、時分割切り替え(パワー型電池の電圧が上限に達すると容量型電池に切り替える)で使用しているが、時分割切り替えだけでは、マイクロHEV等の車両に適用した場合、パワー型電池の性能を使い切れず、減速時の回生で十分にエネルギーを回収できないという課題があった。
また、減速時には、発電機(オルタネータ)による減速と、機械式ブレーキによる協調が必要となるため、前もって回生時に電池に流れる電流(ブレーキOn時のトルク)を見積もる必要が有る。しかし、特許文献1に所載の複合蓄電システムでは、減速(回生)前に電池に流れる電流を見積もることが難しく、オルタネータによる減速と機械式ブレーキによる協調がうまくできないという課題が有った。そのため、ブレーキ時の発電機によるトルクの変化で加速度の不連続な変化を起こし、乗り心地が悪くなるおそれがあった。
さらに、従来の複合蓄電システムをXEMS等の施設に適用したもとでは、該施設内の発電装置(例えば太陽電池)の発電電流が大きくなった場合でも、充電可能な電力を増やせず、その結果、電気代を節約することができないという課題があった。また、配電線からの電力供給とXEMS内機器との協調を行うことが難しいので、配電線の契約A数以上の突入電流を抑えることができず、また、負荷のピーク電流が大きい場合にも、電池からの電力供給量を増やせない等の課題があった。
本発明は、上述した如くの課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、さほどコスト増を招くことなく、回生能力を向上させることができるとともに、回生前に回生時における電池に流れる電流を見積もることのできる複合蓄電システムを提供することにある。
本発明に係る複合蓄電システムは、基本的には、第1スイッチを介して負荷に接続される第1の電池と、第3スイッチを介して負荷に接続される第2の電池と、を有し、前記第1スイッチの一端と前記第3スイッチの一端は互いに接続され、前記第1スイッチには並列に第2スイッチが接続され、前記第3スイッチには並列に第4スイッチが接続されていることを特徴としている。
本発明に係る複合蓄電システムでは、2つの電池と電気負荷との間にそれぞれハードウェア的には安価なスイッチを並列に二重に設け、各スイッチを特定の態様でOn/Offさせることにより、2つの電池を並列繋ぎにしたり、一方の電池のみを発電機に繋いだりするようにされるので、様々な制御を低コストで行うことができ、費用対効果に優れる。
より具体的には、回生電力が大きい場合には、例えば、少なくとも第1スイッチと第3スイッチをOnにして2つの電池を並列繋ぎとなすことにより、充電可能な電力を増やすことができるので、回生能力が向上し、また、回生電力が小さい場合には、例えば第1スイッチSW1又は第3スイッチSW3のみをOnとして片方(低抵抗側)の電池にのみ充電することで、回生効果を高めること等が可能となる。
また、回生前に、定期的に特定のスイッチをOn/Offすることで、各電池の抵抗とOpen時の電圧を検出することができ、これにより、回生前に、回生時に電池に流れる電流を見積もることができる。
したがって、例えば当該複合蓄電システムを車両に適用した場合には、見積もられた回生時に流れる電流でブレーキOn時のトルクが判るので、オルタネータによる減速と機械式ブレーキによる協調がうまくでき、そのため、ブレーキ時の加速度不連続性を無くすように機械式ブレーキの制動力を決めることができ、その結果、乗り心地等が向上する。
上記した以外の、課題、構成、及び作用効果は、以下の実施形態により明らかにされる。
本発明に係る複合蓄電システムが適用されたマイクロHEVの一例を示す概略図。 本発明に係る複合蓄電システムの実施例1を示す概略構成図。 コントローラが回生時(充電時)に実行するスイッチOn/Off制御ルーチンの一例を示すフローチャート。 コントローラが実行するOpen電圧推定ルーチン(図3のステップS45)の一例を示すフローチャート。 図3、図4に示されるルーチンにおいて分極抵抗を推定するのに使用されるテーブルの一例を示す図。 図3、図4に示されるルーチンにおいて分極時定数を推定するのに使用されるテーブルの一例を示す図。 図3、図4に示されるルーチンにおいて電池のOCVを推定するのに使用されるテーブルの一例を示す図。 図3、図4に示されるルーチンにおいてスイッチSWのOn抵抗を推定するのに使用されるテーブルの一例を示す図。 図3、図4に示されるルーチンにおいて電池の内部抵抗を推定するのに使用されるテーブルの一例を示す図。 コントローラが放電時に実行するスイッチOn/Off制御ルーチンの一例を示すフローチャート。 コントローラが実行する放電時スイッチOnチェックルーチンの一例を示すフローチャート。 本発明に係る複合蓄電システムの実施例2を示す概略構成図。 本発明に係る複合蓄電システムの実施例3を示す概略構成図。 本発明に係る複合蓄電システムの実施例4を示す概略構成図。 本発明に係る複合蓄電システムが適用されたXEMSの一例を示す概略図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
図1は、本発明に係る複合蓄電システムが適用されたマイクロHEV(単に車両と称することがある)の一例を示す概略図である。なお、本発明に係る複合蓄電システムが適用されたXEMSについては、後で図15を参照しながら説明する。
[マイクロHEVに適用した場合]
図1に示される車両11は、エンジンン12、エンジン12に機械的に接続された発電機(オルタネータ)13、複合蓄電システム10、ライト、電動エアコン、スタータ等の電気負荷15、当該蓄電システム10を含む全体の電源システムの発電と放電を管理する上位コントローラ16、各部を接続する電力線(太い実線)及び信号線(細い実線)等を備えている。なお、複合蓄電システム10は、実施例1のものの符号を10A、後述する実施例2、3、4のものの符号を10B、10C、10Dと記す。
上位コントローラ16は、マイクロコンピュータを内蔵しており、当該車両11に搭載配備された装置、アクチュエータ、機器類の統合制御、例えば、回生時の発電機On/Off制御、機械式ブレーキの制御等を行うようになっている。前記上位コントローラ16及び後述するスイッチOn/Off制御用のコントローラ311の内部構成(マイクロコンピュータを内蔵したハードウェア)等は、よく知られているので詳細説明は省略する。
車両11の電気負荷15の電力はアイドリングストップ時には複合蓄電システム10から供給されるようになっている。そして、車両11の減速時にはその惰行によって生じる車輪(タイヤ)19からの回転力(減速エネルギー)で発電機13を回転、動作させ、この発電機13によって発生した電気エネルギーを電気負荷15に電力として供給するとともに、複合蓄電システム10に設けられている二次電池(301、302)に充電するように構成されている。ここで、発電機13の電圧は電気負荷15の定格電圧(例えば14V)としている。
[実施例1]
以下、図2〜図11を参照しながら実施例1の複合蓄電システム10Aを説明する。
実施例1の複合蓄電システム10Aは、図2にその全体構成が示されているように、第1の電池301、第2の電池302、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2、第3スイッチSW3、第4スイッチSW4、第1電圧センサ(検出部)307、第1電流センサ308、第2電圧センサ(検出部)309、第2電流センサ310、各スイッチSW1〜4のOn/Off制御を行うための、マイクロコンピュータを内蔵したコントローラ311等を備えている。
本実施例では、二つの電池(第1の電池301及び第2の電池302)と電気負荷15との間に4個のスイッチ(スイッチSW1、SW2、SW3、SW4)が並列に二重に設けられている。詳しくは、第1スイッチSW1と第2スイッチSW2は、並列に第1の電池301と負荷端子312に接続され、第3スイッチSW3と第4スイッチSW4は、並列に第2の電池302と負荷端子312に接続されている。言い換えれば、第1の電池301は、第1スイッチSW1を介して負荷15に接続され、第2の電池302は、第3スイッチSW3を介して負荷15に接続され、第1スイッチSW1の一端と第3スイッチSW3の一端とは互いに接続され、第1スイッチSW1には並列に第2スイッチSW2が接続され、第3スイッチSW3には並列に第4スイッチSW4が接続されている。
負荷端子312は、ヘッドライト、エアコンのファン等の補機類の電気負荷15と発電機(オルタネータ)13とに接続されている。
コントローラ311には、第1の電池301の充放電用の電力線に設けられた第1電流センサ308及び第1電圧センサ(検出部)307、並びに、第2の電池302の充放電用の電力線に設けられた第2電流センサ310及び第2電圧センサ(検出部)309がそれぞれ信号線で接続されている。また、コントローラ311と上位コントローラ16とは、車内LAN等により信号・データの授受を行うようになっている。
したがって、電池301、302は、或る状態では電気負荷15に電力を供給するように放電し、また、車両11の減速時に発電機13で発電された電気エネルギーで充電される。
電池301、302としては、鉛電池、ニッケル水素電池、ニッケル亜鉛電池、リチウムイオン電池、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ等が使用可能である。一般的に、第1の電池301は鉛電池のような容量(Ah)を重視した容量型電池や蓄電素子が用いられ、第2の電池302はリチウムイオン電池やキャパシタのようなパワーの出せるパワー型電池が用いられるが、これに限定される訳ではなく、第1の電池301、第2の電池302として、同種の電池を用いても良い。
ここで、第1の電池301、第2の電池302は市販の単電池を直並列に繋いでおいても良いが、電気負荷15は電池301、302から電力を供給されるため、電池301、302の直列数は電気負荷15の定格電圧以下の電圧となるように設定することが必要である。例えば、マイクロHEVでは発電機の定格電圧が一般的に14Vであるため、自動車用鉛電池を使用する場合には、直列数を1、リチウムイオン電池を使用する場合には単電池の上限電圧が4.2Vのため、直列数を4、リチウムイオンキャパシタを使用する場合には単蓄電デバイスの上限電圧が3.8Vのため、直列数を4、ニッケル水素電池を使う場合には単電池の上限電圧が1.2Vのため、直列数を12、電気二重層キャパシタの場合には単蓄電デバイスの上限電圧が2Vのため、直列数を7とする。
各スイッチSW1、2、3、4は、機械式スイッチSW、パワーMOS−FET、IGBTのいずれかを使用することができる。また、各スイッチSW1、2、3、4に直列に抵抗を繋いでも良い。
本実施例では、通常は、第1スイッチSW1と第3スイッチSW3が使用され(第2スイッチSW2と第4スイッチSW4はOff)、第1スイッチSW1のOn抵抗は第2スイッチSW2のOn抵抗より小さくされ、また、第3スイッチSW3のOn抵抗は第4スイッチSW4のOn抵抗より小さくされている。
電流センサ308、310としては、はシャント抵抗、ホール素子を用いることができる。
次に、本実施例1の複合蓄電システム10Aにおいて、コントローラ311が実行する各スイッチSW1、2、3、4のOn/Off制御を、充電時及び放電時に分けて説明する。
先ず、充電時の電流、電圧の変化を説明する。充電時においては、発電機13の電力は自車両11の減速エネルギー(回生)で生成されるが、この発電電圧は電気負荷15の定格電圧(例えば、14V)に維持され、複合蓄電システム10自体の充電電圧もこの定格電圧(例えば14V)となる。また、最近では電装部品の大電力化や燃費の改善要求に伴って自動車の発電機が大型化(4kW以上)する傾向にあり、例えば、複合蓄電システム10に流れる充電電流は300A程度まで増加させたいという要求がある。
コントローラ311は、回生時(充電時)には、(1)第1スイッチSW1をOnにする場合(及び/又は第2スイッチSW2をOnにする場合)、(2)第3スイッチSW3をOnにする場合(及び/又は第4スイッチSW4をOnにする場合)、(3)第1スイッチSW1と第3スイッチSW3の両方を同時にOnにする場合(又は全スイッチSW1、2、3、4を同時にOnにする場合)、の3通りのいずれかを行う。
図3は、コントローラ311が上記(1)、(2)、(3)のいずれを選択するか、つまり、回生時(充電時)において各スイッチSW1、2、3、4をOn/Off制御するにあたって実行するプログラム(処理手順)の一例を示すフローチャートである。このプログラム(回生時スイッチOn/Off制御ルーチン)は、回生の開始でスタートし、所定時間(周期)毎に繰り返し実行され、回生終了で終了する。
まず、ステップS41にて、上位コントローラ16から複合蓄電システム10Aに流すことのできる電流(充電可能電流)I0を取得する。電流I0は、上位コントローラ16により「(発電機13の回転数で決まる発電電流)−(負荷15(補機)の電流)」で計算される。なお、負荷15(補機)の電流は上位コントローラ16が把握しているものとする。
次に、ステップS42にて、上位コントローラ16から発電機13の発電電圧V0を取得する。発電電圧V0は、発電機13の仕様で決まる値であり、上位コントローラ16のメモリに記憶されているか、または、上位コントローラ16が発電機13から受け取る値である。
次に、ステップS43にて、第1の電池301に流すことのできる電流I1を式1、第2の電池302に流すことのできる電流I2を式2、複合蓄電システム10Aに流すことのできる最大電流Im=I1+I2を計算する。ここで、V1、V2の初期値の計算方法、R1,R2の計算方法は後述する。
I1 = (V0−V1)/R1 …(式1)
I2 = (V0−V2)/R2 …(式2)
R1:第1の電池の内部抵抗
R2:第2の電池の内部抵抗
ここで、各スイッチSW1,2,3,4のOn抵抗を加味して、式1の代わりに式3、式2の代わりに式4を用いても良い。
I1 = (V0−V1)/(R1+r1) …(式3)
I2 = (V0−V2)/(R2+r3) …(式4)
r3:第3スイッチSW3のOn抵抗
また、第1スイッチSW1と第2スイッチSW2を同時にOnする場合等を考慮し、式3の代わりに式5、式4の代わりに式6を用いても良い。
I1=(V0−V1)/{R1+r1×r2/(r1+r2)} …(式4)
I2=(V0−V2)/{R2+r3×r4/(r3+r4)} …(式5)
r2:第2スイッチSW2のOn抵抗
r4:第4スイッチSW4のOn抵抗
r1〜r4は、予め抵抗値を計測してコントローラ311のメモリに記憶させておくか、または、電圧信号線をコントローラ311から負荷端子312に繋ぎ、各スイッチSW1、2、3、4のOn/Off時の電圧変化、電流変化によりコントローラ311で、値を求めても良い。
次にステップS44にて、どのスイッチSW1、2、3、4をOnにするかを決定する。
(a)もし、Im≦I0の場合には、発電機13が発電できる電流値が複合蓄電システム10Aに流すことのできる最大電流値より大きいため、第1スイッチSW1と第3スイッチSW3を同時にOnにする(又は全スイッチSW1、2、3、4を同時にOnにする)。
(b)もし、I1<I2<I0<Im、または、I0<I2<I1<Imの場合には、第2の電池302に充電させるため、第3スイッチSW3(及び/又は第4スイッチSW4)をOnにする。
(c)それ以外の場合には、第1の電池301に充電させるため、第1スイッチSW1(及び/又は第2スイッチSW2)をOnにする。
ここで、電池には流すことのできる最大電流値が設定されている場合が有る。この場合には、各電池の放電できる電流値が予めコントローラ311に設定されていた値以上のときには、該当スイッチSWをOnにすることを禁止する。第1の電池301の寿命が第2の電池302の寿命(及び/又は容量、内部抵抗、取り出せるパワー)より短い(若しくは小さい)場合、第2の電池302のSOCが下限値以上の場合、及び、第2の電池302の端子電圧が下限値以上の場合、のいずれかであるときは、第3スイッチSW3をOnにして、第2の電池302を優先的に使用する。
次にステップS45にて、各電池のOpen電圧V1、V2を計算する。このOpen電圧は、電池の場合、一般的に分極と呼ばれる現象が起き、時間と共に変化する。この計算方法について述べる。この計算方法には主に2つ有り、一つは初期電圧と過去の電流時系列から推定する方法、もう一つは第2スイッチSW2、第4スイッチSW4をOn/Offして電圧を測定する方法である。詳細な計算方法は後述する。
次にステップS46にて、発電機13の発電が終了(回生終了)したか否かを判断し、終了したならばこのルーチンを終了し、発電機13の発電が終了していないならば、最初(ステップS41)に戻り、以降のステップを、発電機13の発電が終了するまで繰り返す。発電機13の発電の終了は上位コントローラ16で判断され、その旨を表わす信号がコントローラ311に送られる。
続いて、ステップS45における各電池301、302のOpen電圧の計算方法を述べる。はじめに、初期電圧と過去の電流時系列から推定する方法について述べる。
図4は、コントローラ311が実行するOpen電圧推定ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間(周期)毎に繰り返し実行される。なお、このルーチンは、第1の電池301、第2の電池302についてそれぞれ個別に実行される。
ここでは、予め各電池電圧の初期値(第1の電池301、第2の電池302によらず記号としてv(0)とする)、各電池の充電率の初期値(第1の電池301、第2の電池302によらず記号としてSOC(0)とする)を得ているものとする。初期値の決定はコントローラ311にて、回生前に随時計算される。この計算方法は後述する。
まず、ステップS51にて、電池に充電される電流i(t)(充電方向を+とする)を、電流センサ(第1の電池301の場合には308、第2の電池302の場合には310)で検出する。なお、電池が並列につながれている場合には検出された電流を並列数で割った値をi(t)とする。
次に、ステップS52にて、電池の充電率(SOC(t))を更新する。更新は式6に従って行う。
SOC(t)=SOC(t−Δt)+ Δt×i(t)/Qmax …(式6)
Δt:時間刻み幅
Qmax:電池の容量[Ah]
Qmaxは、各電池301、302の容量で有り、コントローラ311に、予め計測されて記憶されている値である。
次に、ステップS53にて、電池の分極電圧(第1の電池301、第2の電池302によらず記号としてvp(t)とする)を推定する。この推定には、例えば式7を用いる。
vp(t)=w1×vp(t−Δt)+w2×i(t)×r(SOC(t))…(式7)
w1=τ(SOC(t))/{Δt+τ(SOC(t))}
w2=1−w1
r(SOC(t)):分極抵抗
τ(SOC(t)):分極時定数
SOCの初期値は、複合蓄電システム10Aが起動した瞬間(電流が殆ど0の状態)の各電池301、302の電圧検出値より、後述するOCV(Open Circuit Voltage;開放電圧)から求める。各電池301、302の電圧を、例えば車両11が駐車中にコントローラ311を定期的に起動させ(例えば1時間毎)、電圧だけを検出しておいても良い。
ここで、Δtは分極時定数τより小さい値としておく。分極抵抗r、分極時定数τは予めデータを取得し、コントローラ311内にテーブルとして記憶しておき、r,τはテーブルの補間値でSOCから求めるものとする。また分極電圧の初期値vp(0)は、初期電圧−OCV(SOC(0))として求めておく。OCVとは、電池が十分に長い間充放電無しに放置された後の電池のOpen電圧であり、同様に予めデータを取得し、コントローラ311内にテーブルとして記憶しておき、OCVはテーブルの補間値でSOCから求めるものとする。分極抵抗、分極時定数、OCVの仮想的なテーブル例を、それぞれ図5、図6、図7に示す。この分極抵抗、分極時定数、OCVは第1の電池301、第2の電池302についてそれぞれ用意する。
最後に、ステップS54にて電池のOpen電圧を求める。電池のOpen電圧を{OCV(SOC(t))+vp(t)}×直列数とする。
続いて、図3のフローチャートのステップS45における各電池301、302のOpen電圧の計算方法として、各スイッチSW1、2、3、4のOn/Offを使う場合の一例について述べる。この例では、普段のスイッチSWのOn/Offに第1スイッチSW1、第3スイッチSW3を使い、定期的に短い時間だけ第2スイッチSW2、第4スイッチSW4をOn/Offする。このパターンを、(1)第1スイッチSW1(及び/又は第2スイッチSW2)がOnで第3スイッチSW3及び第4スイッチSW4がOffになった状態、(2)第3スイッチSW3(及び/又は第4スイッチSW4)がOnで第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2がOffになった状態、(3)第1スイッチSW1及び第3スイッチSW3の両方(又は全スイッチSW1、2、3、4)がOnになった状態の3通りについて説明する。
(1)はじめに、第1スイッチSW1(及び/又は第2スイッチSW2)がOnで第3スイッチSW3及び第4スイッチSW4がOffになった状態について説明する。この場合には第2電池302はOpen(開路状態)であるため、第2の電池302の第2電圧センサ309から得られる端子電圧により、第2電池のOpen電圧が判る。しかしながら、第1の電池301は接続されたままであるため、そのOpen電圧は不明となる。この場合には、定期的に(例えば1s間隔)、例えば、第1スイッチSW1をOffにするとともに第3スイッチSW3をOnにして、第1の電池301の第1電圧センサ307から得られる端子電圧により、第1電池301のOpen電圧を求める。この時間は短く(例えば10ms)し、再び第1スイッチSW1をOnにして第3スイッチSW3をOffにする。若しくは、第1の電池301の内部抵抗R1、第1スイッチSW1(又は第2スイッチSW2)の抵抗Rは判るため、スイッチSW切り替え動作無しに、第1電圧センサ307から得られる電圧v1と、電流センサ308で検出された電流i1より、第1の電池301のOpen電圧を=v1−i1×(R1+R)で求めても良い。
(2)次に、第3スイッチSW3(及び/又は第4スイッチSW4)がOnで第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2がOffになった状態について説明する。この場合には第1電池301はOpen(開路状態)であるため、第1の電池301の第1電圧センサ307から得られる端子電圧により、第1電池301のOpen電圧が判る。しかしながら、第2電池302は接続されたままであるため、そのOpen電圧は不明となる。この場合には、定期的に(例えば1s間隔)、例えば第3スイッチSW3をOffにするとともに第1スイッチSW1をOnにして第2の電池302の第2電圧センサ309から得られる端子電圧により、第2電池302のOpen電圧を求める。この時間は短く(例えば10ms)し、再び第3スイッチSW3をOnにして第1スイッチSW1をOffにする。若しくは、第2の電池302の内部抵抗R2、第3スイッチSW3(又は第4スイッチSW4)の抵抗Rは判るため、スイッチSW切り替え動作無しに、第2電圧センサ309から得られる電圧v2と、電流センサ310で検出された電流i2より、第2の電池302のOpen電圧=v2−i2×(R2+R)で求めても良い。
(3)次に、第1スイッチSW1及び第3スイッチSW3の両方(又は全スイッチSW1、2、3、4)がOnになった状態について説明する。この状態では、第1の電池301、第2の電池302が共に、Open電圧が不明である。この場合には、定期的に(例えば1s間隔)で第1スイッチSW1をOffにして、第1電圧センサ307により第1の電池301のOpen電圧を求め(この時間を短くする、例えば10ms)、再び第1スイッチSW1をOnにする。その後、第3スイッチSW3をOffにして、第2電圧センサ309により第2の電池302のOpen電圧を求め(この時間は短くする、例えば10ms)、再び第3スイッチSW3をOnにする。若しくは、第1の電池の内部抵抗R1、第2電池の内部抵抗R2、各スイッチSW1、2、3、4の抵抗Rは判るため、スイッチSW切り替え動作無しに、第1電圧センサ307及び第2電圧センサ309から得られる各電圧と、電流センサ308、310で検出された各電池301、302の電流を用いて、各電池301、302のOpen電圧を求めても良い。
ここで、スイッチSWの抵抗(記号をrとする)も温度に応じて、時々刻々と変化することが有る。この場合、rも推定する必要がある。この推定方法について述べる。この方法として、予めコントローラ311に温度と抵抗のテーブルを用意する方法と、スイッチSW1、2、3、4の切り替えにて推定する方法の2つがある。それぞれについて説明する。
まず、予めコントローラ311に温度と抵抗のテーブルを用意する方法について述べる。この場合には各スイッチSW1、2、3、4に温度センサが必要となる。そして、それぞれの温度センサをコントローラ311に接続し、各温度センサにより検出された温度を、例えば図8に示される如くのテーブルにより、補間して抵抗rを推定する。この場合、第1スイッチSW1,第2スイッチSW2,第3スイッチSW3,第4スイッチSW4それぞれに対して図8に示されるテーブルを予め設定してコントローラ311内のメモリに記憶しておく。
次に、スイッチSW1、2、3、4の切り替えにて推定する方法について述べる。この場合には、負荷端子312にも電圧検出線を設け、コントローラ311で電圧を検出できるようにする。第2スイッチSW2及び第4スイッチSW4をOn/Offして、負荷端子312の電圧と各電池301、302の電圧差と、各電池301、302の電流より各スイッチSWの抵抗を求めれば良い。
例えば、第1スイッチSW1がOnで第2スイッチSW2がOffの場合には、負荷端子312の電圧と第1の電池301の電圧差と第1の電池301の電流より第1スイッチSW1の抵抗が求められる。第2スイッチSW2の抵抗を求めたい場合には、第2スイッチSW2を定期的に(例えば1s毎)に短い時間(例えば10ms)だけOnにして、負荷端子312の電圧と第1の電池301の電圧差と第1の電池301の電流より第1スイッチSW1と第2スイッチSW2の合成抵抗が求められる。この合成抵抗と第1スイッチSW1の抵抗より第2スイッチSW2の抵抗を求めることができる。
第1スイッチSW1と第2スイッチSW2が同時にOnの場合には、同様に、第2スイッチSW2を定期的に(例えば1s毎)に短い時間(例えば10ms)だけOffにして、負荷端子312の電圧と第1の電池301の電圧差と第1の電池301の電流より第2スイッチSW2の抵抗が求められる。
第3スイッチSW3がOnで第4スイッチSW4がOffの場合には、負荷端子312の電圧と第2の電池302の電圧差と第2の電池302の電流より第3スイッチSW3の抵抗が求められる。第4スイッチSW4の抵抗を求めたい場合には、第4スイッチSW4を定期的に(例えば1s毎)に短い時間(例えば10ms)だけOnにして、負荷端子312の電圧と第2の電池302の電圧差と第2の電池302の電流より第3スイッチSW3と第4スイッチSW4の合成抵抗が求められる。この合成抵抗と第3スイッチSW3の抵抗より第4スイッチSW4の抵抗を求めることができる。
第3スイッチSW3と第4スイッチSW4が同時にOnの場合には、同様に、第4スイッチSW4を定期的に(例えば1s毎)に短い時間(例えば10ms)だけOffにして、負荷端子312の電圧と第2の電池302の電圧差と第2の電池302の電流より第3スイッチSW3の抵抗が求められる。
更には、電池の内部抵抗(記号をRとする)も温度とSOCに応じて時々刻々と変化することが有る。この推定方法について述べる。この方法として、予めコントローラ311に温度とSOC毎に電池の内部抵抗のテーブルを用意する方法と、スイッチSWの切り替えにて電池の内部抵抗を推定する方法の2つが有る。それぞれについて説明する。
まず、予めコントローラ311に温度とSOC毎に電池の内部抵抗のテーブルを用意する方法について述べる。この場合には、各電池301、302に温度センサを取り付け、この温度センサをコントローラ311に接続し、コントローラ311で電池温度を読み取る。このテーブル例を図9に示す。コントローラ311は、第1の電池301と第2の電池302の両方についてそれぞれ図9に例示される如くのテーブルを持ち、それぞれの内部抵抗をテーブルの補間値で計算する。
次に、スイッチSW1、2、3、4の切り替えにて電池301、302の内部抵抗を推定する方法について述べる。まずは第1スイッチSW1のみOnになっている場合について述べる。この場合には、定期的に(例えば1s毎)、第3スイッチSW3をOnにして第2の電池302の電圧と電流を測る。その後(例えば10ms後)に、第3スイッチSW3をOffにする。そして、第3スイッチSW3をOnにする直前の第2の電池302の電圧V2とOnにしたときの電圧V2’、電流iにより、第2の電池302の内部抵抗が(V2’−V2)/iとして計算できる。第1スイッチSW1と第2スイッチSW2が同時にOnになっているときも同様に、第3スイッチSW3を定期的にOffにした後にOnにして、第2の電池302の内部抵抗を求めることができる。
また、第1の電池301の抵抗を測るため、第2スイッチSW2を定期的に(例えば1s毎)にOnにして、第1の電池301の電圧と電流を測る。その後(例えば10ms後)に、第2スイッチSW2をOffにする。第2スイッチSW2をOnにする直前の第1の電池301の電圧V1、電流i1と、Offにしたときの電圧V1’、電流i1’により、第1の電池の内部抵抗が(V1’−V1)/(i1’−i1)として計算できる。第1スイッチSW1と第2スイッチSW2が同時にOnになっている場合には、第2スイッチSW2を定期的にOffにした後Onにすることで同様に、第2の電池302の内部抵抗を求めることができる。
次に、第1スイッチSW1と第3スイッチSW3が同時にOnになっている場合についても同様に、第2スイッチSW2,第4スイッチSW4をOn/Offして各電池301、302の内部抵抗を求めることができる。全スイッチSWがOnになっている場合も同様に、第2スイッチSW2,第4スイッチSW4をOn/Offして各電池301、302の内部抵抗を求めることができる。
以上で述べた、内部抵抗を精度良く求めるためには、例えば、各スイッチSW1、2、3、4の抵抗のオーダーと、電池301、302の内部抵抗のオーダーが同程度で合っても良い。即ち、プリチャージ(突入電流を防ぐために低抵抗のスイッチSWと高抵抗のスイッチSWを並列に繋ぎ、高抵抗のスイッチSWを先にOnにするための並列のスイッチSW)と違い、プリチャージでは並列のスイッチSWの高抵抗側の抵抗のオーダーが大きいのに対し、本発明では、同程度で第1スイッチSW1のOn抵抗は第2スイッチSW2のOn抵抗以下としても良い。
次に、放電時について述べる。ここでは、内部抵抗Rと電池301、302のOpen電圧を時々刻々と推定する必要がある。また、負荷に応じて電池301、302を切り替える必要がある。
図10は、コントローラ311が放電時において各スイッチSW1、2、3、4をOn/Off制御するにあたって実行するプログラム(処理手順)の一例を示すフローチャートである。このプログラム(放電時スイッチOn/Off制御ルーチン)の各ステップは、複合蓄電システム10Aの放電開始から放電終了まで、所定時間(周期)毎に繰り返し実行され、放電終了で終了する。
この放電時スイッチOn/Off制御ルーチンにおいては、はじめにステップS110で、車両(マイクロHEV)11全体に必要な最低電圧Vm、必要電力Pm(放電側であるがここではプラスの符合とする)を上位コントローラ16から取得する。ここで、必要電力Pmは、負荷の最大電力(マイクロHEV11ではクランキング時の電力)とする。または、上位コントローラ16で推定した現時点で必要な電力としても良い。
次にステップS111で、複合蓄電システム10Aの端子電圧Vと電流Iを取得する。電圧Vは、負荷端子312とコントローラ311とを電圧検出線で接続して、コントローラ311で電圧を読み取るか、または、上位コントローラ16で検出された電圧を受信するようにしても良い。電流Iは、電流センサ308と電流センサ310で検出された電流の和としても良いし、上位コントローラ16で検出された電流を受信するようにしても良い。
次に、ステップS112で、各電池のSOCを更新する。この更新方法として、式(6)を用いる。ここで、電流は放電方向をマイナスの符合としておく。
次に、ステップS113で、複合蓄電システム10Aの第1の電池301のみを接続したと仮定した場合の、負荷端子312の電圧V1、電流I1を推定する。この方法として、第1の電池の内部抵抗R1と第1スイッチSW1、第2スイッチSW2の抵抗(それぞれr1,r2)、第1の電池301のOpen電圧v1より求める。第1の電池301の内部抵抗R1は、予め用意したテーブル(例えば図9に示される放電時版のテーブル)で、入力をSOCと温度にして補間した値を求めておくか、または、後述するスイッチSW1、2、3、4のOn/Offで求める。Open電圧を前述したOCV(SOC)で求めるか、または、前述した「(前回検出した電池の端子電圧)−(前回検出した電流×R1)」で求める。r1,r2は前述したテーブル(図8)で求めるか、または、後述するスイッチSW1、2、3、4のOn/Offで求める。
ここで、第1スイッチSW1のみがOnされた場合、第1スイッチSW1と第2スイッチSW2がOnされた場合のそれぞれの電圧V1、電流I1を求める。第1スイッチSW1のみがOnされた場合には式8にて電流(放電側でマイナス)を求める。この式は電力=電圧×電流として求めた式である。ここで、式8中のルートが負[即ち、v1<4Pm×(R1+r1)]の条件の場合、第1の電池301のみでは負荷を動かすことができないと判断する(この使用方法は後述するスイッチSW1、2、3、4のOn/Offに使用する)。
I1=−2Pm/{v1+√(v12−4Pm×(R1+r1))} …(式8)
v1:第1の電池のOpen電圧
第1スイッチSW1と第2スイッチSW2の両方がOnされた場合の電圧V1はv1+I1×(R1+r1)で求める。第1スイッチSW1と第2スイッチSW2の両方がOnになった場合の電流は式9で求める。ここで、式9中のルートが負[即ち、v1<4Pm×(R1+r1’)]の条件の場合、第1の電池のみでは負荷を動かすことができないと判断する(この使用方法は後述するスイッチSW1、2、3、4のOn/Offに使用する)。
I1=−2Pm/{v1+√(v12−4Pm×(R1+r1’))} …(式9)
v1:第1の電池のOpen電圧
r1’:第1スイッチSW1のOn抵抗r1と第2スイッチSW2のOn抵抗r2の合成抵抗=r1×r2/(r1+r2)
同様に、電圧V1はv1+I1×(R1+r1’)として求める。
次に、ステップS114で、複合蓄電システム10Aの第2の電池302のみを接続したと仮定した場合の、負荷端子312の端子電圧V2、電流I2を推定する。この方法として、第2の電池302の内部抵抗R2と第3スイッチSW3、第4スイッチSW4の抵抗(それぞれr3,r4)、第2の電池302のOpen電圧v2より求める。第2の電池302の内部抵抗R2は、予め用意したテーブル(例えば図9に示される放電時版のテーブル)で、入力をSOCと温度にして補間した値を求めておくか、または、後述するスイッチSW1、2、3、4のOn/Offで求める。Open電圧を前述したOCV(SOC)で求めるか、または、前述した「(前回検出した電池の端子電圧)−(前回検出した電流×R2)」で求める。r3,r4は前述したテーブル(図8)で求めるか、または、後述するスイッチSWのOn/Offで求める。
ここで、第3スイッチSW3のみがOnされた場合、第3スイッチSW3と第4スイッチSW4がOnされた場合のそれぞれの電圧V2、電流I2を求める。第3スイッチSW3のみがOnされた場合には式10にて電流(放電側でマイナス)を求める。この式は電力=電圧×電流として求めた式である。式10中のルートが負(即ちv2<4Pm×(R2+r3))の条件の場合、第2の電池302のみでは負荷を動かすことができないと判断する(この使用方法は後述するスイッチSWのOn/Offに使用する)。
I2=−2Pm/{v2+√(v22−4Pm×(R2+r3))} …(式10)
v2:第2の電池のOpen電圧
第3スイッチSW3と第4スイッチSW4の両方がOnされた場合の電圧V2は、v2+I2×(R2+r3)で求める。第3スイッチSW3と第4スイッチSW4の両方がOnになった場合の電流は式11で求める。ここで、式11中のルートが負[即ち、v2<4Pm×(R2+r3’)]の条件の場合、第2の電池のみでは負荷を動かすことができないと判断する(この使用方法は後述するスイッチSWのOn/Offに使用する)。
I2=−2Pm/{v2+√(v22−4Pm×(R2+r3’))} …(式11)
v2:第2の電池のOpen電圧
r3’:第3スイッチSW3のOn抵抗r3と第4スイッチSW4のOn抵抗r4の合成抵抗=r3×r4/(r3+r4)
同様に、電圧V1はv2+I2×(R2+r3’)として求める。
次に、ステップS115で、複合蓄電システム10Aの両方の電池301、302を接続したと仮定した場合の、負荷端子312の電圧V、第1の電池301に流れる電流I1、第2の電池302に流れる電流I2、トータルの電流I12を推定する。
この方法として、第1の電池301の内部抵抗R1、第2の電池302の内部抵抗R2と第1スイッチSW1,第2スイッチSW2,第3スイッチSW3、第4スイッチSW4の抵抗(それぞれr1,r2,r3,r4)、第1の電池301のOpen電圧v1、第2の電池302のOpen電圧v2より求める。ここで、第1スイッチSW1と第3スイッチSW3のみが接続された場合、更に第2スイッチSW2がOnで第4スイッチSW4がOffの場合、第2スイッチSW2がOffで第4スイッチSW4がOnの場合、全スイッチSWがOnの場合の4通りのそれぞれの電圧、電流を求める。
第1スイッチSW1と第3スイッチSW3のみが接続された場合には式12にて電圧Vを求める。この式は電力=電圧×電流として求めた式である。ここで、式12中のルートが負[即ち、v0<4Pm/R’)]の条件の場合、第1スイッチSW1と第3スイッチSW3がOnのみでは負荷を動かすことができないと判断する(この使用方法は後述するスイッチSW1、2、3、4のOn/Offに使用する)。
V=2Pm/{v0+√(v0−4Pm/R’)} …(式12)
v0=v1/(R1+r1)+v2/(R2+r3)
R’:R1+r1とR2+r3の合成抵抗=(R1+r1)×
(R2+r3)/(R1+r1+R2+r3)
第1の電池301に流れる電流は「−(v1−V)/(R1+r1)」、第2の電池302に流れる電流は「−(v2−V)/(R2+r3)」として計算する。ここで、第1スイッチSW1,第2スイッチSW2,第3スイッチSW3がOnの場合には式12中のr1の代わりに、r1’[第1スイッチSW1のOn抵抗r1と第2スイッチSW2のOn抵抗r2の合成抵抗=r1×r2/(r1+r2)]として計算する。第1スイッチSW1,第3スイッチSW3,第4スイッチSW4がOnの場合には式12中のr3の代わりに、r3’[第3スイッチSW3のOn抵抗r3と第4スイッチSW4のOn抵抗r4の合成抵抗=r3×r4/(r3+r4)]として計算する。全スイッチSW1、2、3、4がOnの場合には、式12中のr1の代わりにr1’、r3の代わりにr3’として計算する。ここで、負荷を動かすことができない条件は、前述したのと同様に判断する。
次にステップS116で、各スイッチSW1、2、3、4のOn/Offを選択する。ここで、各スイッチSW1、2、3、4をOnにして良いかどうかのチェックが必要となる。
図11は、コントローラ311が実行する上記スイッチOn可否チェックのためのルーチンの一例を示すフローチャートである。このスイッチOn可否チェックルーチンは、所定時間(周期)毎に繰り返し実行される。
このチェックルーチンにおいては、まずステップS121で各SOCが予め設定された値以上にあるか否かを判断し、第1スイッチSW1,第3スイッチSW3を、On禁止にするか否かを判断する。ここで、各電池301、302のSOCの下限値は予めコントローラ311に設定されている。そして、もし、第1の電池301のSOCが下限値以下ならば、第1スイッチSW1をOn禁止にする。もし、第2の電池302のSOCが下限値以下ならば、第3スイッチSW3をOn禁止にする。
次にステップS122で、各電池301、302の保護電圧(各電池の最低電圧)に収まっているか否かを判断し、第1スイッチSW1,第3スイッチSW3を、On禁止にするか否かを判断する。ここで、各電池の端子電圧の下限値は予めコントローラ311に設定されている。そして、もし第1スイッチSW1をOnにしたときの第1の電池301の端子電圧が下限値以下ならば、第1スイッチSW1をOn禁止にする。もし、第3スイッチSW3をOnにしたときの第2の電池302の端子電圧が下限値以下ならば、第3スイッチSW3をOn禁止にする。
続くステップS123で、負荷端子電圧が負荷15の最低電圧Vm未満となるスイッチSW:Onの組み合わせを全て禁止する。次にステップS124で、電力Pmを供給できないスイッチSW:Onの組み合わせを全て禁止する。
次にステップS125で、第1スイッチSW1と第3スイッチSW3をOnして第1の電池301と第2の電池302を両方繋いだときに、どちらかの電池の電流が充電方向(正の値)にならないか(横流)をチェックする。このチェックは、前述した[−(v1−V)/(R1+r1)]が正、または、[−(v2−V)/(R2+r3)]が正の場合に、第1スイッチSW1と第3スイッチSW3の両方同時Onを禁止するためのものである。
次のステップS126では、第1スイッチSW1をOnにして良いか否か、または、第3スイッチSW3をOnにして良いか否かを判断し、Yesの場合はステップ127に進み、Noの場合はステップ127をとばしてステップS128に進む。
ステップS126でYesの場合に進むステップS127では、優先すべき電池のチェックを行う。もし第1の電池301の寿命が第2の電池302の寿命(及び/又は容量、内部抵抗、取り出せるパワー)より短い(若しくは小さい)場合、第2の電池のSOCが下限値以上の場合、及び第2の電池の端子電圧が下限値以上の場合うちのいずれかの場合に第3スイッチSW3をOnにして、第2の電池302を優先的に使用する。そうでなければ、ここまでのステップで禁止されていないスイッチSWをOn判定にする。
最後にステップS128で、On判定として残ったスイッチSWを選択する。このステップS128では、基本的に第1スイッチSW1または第3スイッチSW3をOnにして、定期的(例えば1s間隔)な内部抵抗診断として第2スイッチSW2,第4スイッチSW4をOn/Offする(On期間は例えば10ms)。
この診断は、図10に示されるフローチャートのステップS117で行う。第1スイッチSW1のみOnで、第2スイッチSW2もOnにして良い場合、第2スイッチSW2のOn/Off前後の第1の電池301の電流と電圧変化により、第1の電池301の内部抵抗が求められる。第1スイッチSW1のみOnで第4スイッチSW4もOnにして良い場合には、第4スイッチSW4のOn/Off前後の第2の電池302の電流と電圧変化により、第2の電池302の内部抵抗が求められる。
第1スイッチSW1と第3スイッチSW3がOnのみで第2スイッチSW2または第4スイッチSW4をOnにして良い場合も同様である。第1スイッチSW1,第2スイッチSW2,第3スイッチSW3がOnで、第4スイッチSW4をOnにして良い場合にも同様に、第4スイッチSW4をOnにして内部抵抗を求める。第1スイッチSW1,第3スイッチSW3,第4スイッチSW4がOnで、第2スイッチSW2をOnにして良い場合にも同様に、第2スイッチSW2をOnにして内部抵抗を求める。
続くステップS118では、上記のようにして求められた第1の電池301及び第2の電池302の内部抵抗、各スイッチSWの抵抗、起電力、発電機の発電電圧、発電機の最大電流より求めた電流Iを、上位コントローラ16に送信する。ここで求められた電流は、図3に示されるフローチャート(回生時スイッチOn/Off制御ルーチン)において、各スイッチSW1、2、3、4のOn/Offを仮定して求めた電流とする。
ここで、電池には最大電流が設定されている場合が有る、この場合には、図11のステップS121からステップS125の間に、各スイッチSW1、2、3、4:Onにしたときの組み合わせで、各電池301、302の放電できる電流が予めコントローラ311に設定されていた値以上のときには、該当スイッチSWをOnにすることを禁止する。
次に、複合蓄電システム10AをOnにしたときの内部抵抗の初期値、決定方法について述べる。内部抵抗は、前回システムをOffにする直前の値を使用しても良い。また、複合蓄電システム10AをOnにしたときには、電流は殆ど流れず、Onにして暫くしてから電流が増えるため、その電流変化と電圧変化により内部抵抗の初期値を決定しても良い。更には、予めコントローラ311に設定しておいても良い。
以上で述べたスイッチSWに関して、第1スイッチSW1のOn抵抗を第2スイッチSW2のOn抵抗より小さくしてもよい。また、第3スイッチSW3のOn抵抗を第4スイッチSW4のOn抵抗より小さくしても良い。ここで、スイッチSWにはプリチャージ用の別スイッチSWが並列に繋がれることがあるが、プリチャージ用のスイッチSW抵抗より値を大きくする。これは、プリチャージ用のスイッチSW抵抗は大きく、電圧差、電流差が読み取り難いためである。
このようにすることで、第1の電池301と第2の電池302の電圧差が有る場合でも、第1の電池301から第2の電池302へ、若しくは第2の電池302から第1の電池301へ流れる電流(横流)を小さくでき、損失を小さく抑えることができる。
また、第1の電池301に容量重視型ないしOCVが変化し難い電池(例えば鉛電池やニッケル水素電池、またはリチウムイオン電池でもSOCにより電圧が変化し難い電池)、第2の電池302にパワー重視型ないしOCVが変化し易い電池(例えばリチウムイオンキャパシタ、電気二重層キャパシタ、またはリチウムイオン電池であってもSOCの変化に対してOCVの変化の大きい電池)を用いると、横流を小さくできる。
そして、放電時に定期的に、複合蓄電システム10Aに充電される電流推定値を上位コントローラ16に送ることで、車両11の機械式ブレーキとの協調制御を行うことができる。
なお、車両11が駐車した場合には、全てのスイッチSW1、2、3、4をOffにしてコントローラ311の動作を終了させる。
以上の如くの構成とされた、車両11に適用された本発明実施例1の複合蓄電システム10Aでは、2つの電池301、302と電気負荷15との間にそれぞれハードウェア的には安価な第1スイッチSW1〜SW4を並列に二重に設け、各スイッチSW1〜SW4を特定の態様でOn/Offさせることにより、2つの電池301、302を並列繋ぎにしたり、一方の電池のみを発電機13に繋いだりするようにされるので、様々な制御を低コストで行うことができ、費用対効果に優れる。
より具体的には、回生電力が大きい場合には、例えば第1スイッチSW1と第3スイッチSW2をOnにして2つの電池301、302を並列繋ぎとなすことにより、充電可能な電力を増やすことができるので、回生能力が向上し、また、回生電力が小さい場合には、例えば第3スイッチSW3のみをOnとして低抵抗側の第2の電池302にのみ充電することで、回生効果を高めること等が可能となる。
また、回生前に、定期的に、抵抗の大きい第2スイッチSW2又は第4スイッチSW4をOn/Offすることで、各電池301、302の抵抗とOpen時の電圧を検出することができ、これにより、回生前に、回生時に電池301、302に流れる電流を見積もることができる。
したがって、例えば当該複合蓄電システム10Aを車両11に適用した場合には、見積もられた回生時に流れる電流でブレーキOn時のトルクが判るので、オルタネータによる減速と機械式ブレーキによる協調がうまくでき、そのため、ブレーキ時の加速度不連続性を無くすように機械式ブレーキの制動力を決めることができる。その結果、乗り心地等が向上する。
更には、第1スイッチSW1のOn抵抗は第2スイッチSW2のOn抵抗より小さくされ、また、第3スイッチSW3のOn抵抗は第4スイッチSW4のOn抵抗より小さくされるので、第1の電池301と第2の電池302との間の電流の流れを小さくでき、これにより、エネルギーの損失を小さくでき、かつ第2スイッチSW2、第4スイッチSW4をOnにさせたときの電圧を安定化することができる。
また、第2の電池が取り出せるパワーが第1の電池のパワーより大きい場合について述べる。この場合、SW1とSW3のどちらでもOnに出来る場合には、充電も放電でも、SW3を優先的にOnにして第2の電池を使用する。このようにすることによって、次の回生前に、第2の電池の電気量を空にでき、次の回生時によりパワーを吸える電池を優先的に接続することによって、よりエネルギーを回収することができる。
[実施例2]
図12は、実施例2の複合蓄電システム10Bを示す。本実施例2の複合蓄電システム10Bが、図2に示される実施例1の複合蓄電システム10Aと異なるところは、第1の電池301と負荷端子312とを接続する電力線にダイオード131を介装した点である。ダイオード131を追加した理由は、マイクロHEV11が駐車中に保安装置等に電力を供給するため、使用中でも最低電圧を確保するため、及び、各スイッチSW1、2、3、4の切り替え時に全スイッチSW1、2、3、4がOffになる瞬間を防ぐための保護を行うためである。
このようにダイオード131を追加したことにより、実施例1の作用効果に加えて、全スイッチSW1、2、3、4がOffの状態でも電流を負荷15に供給可能となるという効果が得られる。
[実施例3]
図13は、実施例3の複合蓄電システム10Cを示す。本実施例3の複合蓄電システム10Cが、図2に示される実施例1の複合蓄電システム10Aと異なるところは、第1の電池301と第2の電池302の充放電端子間を電力線で接続するとともに、該電力線にダイオード141とスイッチSW5(コントローラ311によりOn/Off制御される)を介装した点である。ダイオード141を追加した理由は、第2の電池302の上限電圧が第1の電池301の上限電圧より小さい場合に、第2の電池302を保護するためであり、スイッチSW5を設けた理由は、前記電力線の回路を切断できるようにするためである。
このようにダイオード141を追加したことにより、実施例1の作用効果に加えて、第2の電池302の電圧が上限電圧より高くなった場合、スイッチSW5をOnにすることで、第2の電池302から第1の電池301に放電されるため、第2の電池302が保護されるとともに、車両11において、第1の電池301に鉛電池、第2の電池302にリチウムイオン電池やリチウムイオンキャパシタを使用した際、長期駐車における保安装置による鉛電池の電力消費に対し、第2の電池302からも電力を供給でき、長期駐車後の電池が空になるまでの期間を延ばすことができるという効果が得られる。
[実施例4]
図14は、実施例4の複合蓄電システム10Dを示す。本実施例4の複合蓄電システム10Dが、図2に示される実施例1の複合蓄電システム10Aと異なるところは、実施例2と同様にダイオード131を追加するとともに、実施例3と同様にダイオード141とスイッチSW5を追加した点であり、このようにされることにより、実施例1の作用効果に加えて、実施例2及び実施例3の作用効果が得られる。
[XEMSに適用した場合]
図15は、本発明に係る複合蓄電システムが適用された工場等のXEMSの一例を示す概略図である。
図15において、工場等のXEMS21は、外部からの配電線22、配電設備23、交流/直流変換器24、発電機(例えば、燃料電池等)25、変換器26、太陽電池28、太陽電池用直流/直流変換器29、家庭、ビル等の電気負荷(ライト、電動機等がある)15'、直流配電線27、信号線、上記した実施例1(〜4)と略同様な構成の複合蓄電システム10'、上位コントローラ16'等を備える。
ここで、XEMS21内の直流配電線27は定格電圧が48V〜400Vで、かつ規定内の電圧に維持されるようになっている。また、発電機25はメンテナンスのため定期的に停止される構成となっている。太陽電池28も夜間は発電せず、曇りの日は電力出力が一定でない。配電線も停電の場合には、電力供給が停止する。このようにXEMS21に供給される電力は一定でなく、かつ発電電力も一定でない。更には、電気負荷15も室内ライトのオン、オフや、エアコン等の負荷により一定でない。
この場合には、複合蓄電システム10'によってXEMS21内の直流配電の電圧を一定に保つように電力を供給する。また、上位コントローラ16'はXEMS21内の負荷15の電力調整を行う。ここで、XEMS21の瞬間的なピーク、瞬時停電は長時間持続しないため、複合蓄電システム10'の電力を必要とする時間は一般的に長くないものである。つまり、XEMSへの電力供給時間は短いものである。
以上の如くに、本発明実施例1(〜4)と略同様の構成の複合蓄電システム10'が採用されたXEMS21では、XEMS21内の発電装置(例えば太陽電池28)の発電電流が大きくなった場合には、第1の電池301と第2の電池302とを並列繋ぎにすることで、充電可能な電力を増やせ、その結果、電気代を節約することが可能となる。
また、電池301、302が充電中に、片方のみの電池を接続し、定期的にもう片方の電池の内部抵抗とOpen時の電圧を測ることで、次に配電線からの電力供給での電池充電に備え、電池を片方づつOnにするか、または、突入電流を抑えるときには、XEMS21内機器の電力を抑える協調制御を行うことで、配電線の契約A数以上の突入電流を抑えることができる。
また、負荷のピーク電流が大きい場合には、両方の電池301、302のスイッチSW1、2、3、4をOnにすることで、電池からの電力供給量を増やせ、配電線の契約A数以上の突入電流を抑えることができる。
なお、以上は、本発明を車両(マイクロHEV)の複合蓄電システムあるいは工場等(XEMS)の複合蓄電システムに適用した場合を例にとって説明したが、本発明は、上記したものに限られず、例えばハイブリッド自動車の複合蓄電システムや鉄道車両の複合蓄電システムにも同様に適用できる。
また、本発明は、上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
10(10A、10B、10D、10C)…複合蓄電システム
11…車両(マイクロHEV)
12…エンジン
13…発電機
15…電気負荷
16…上位コントローラ
21…工場等(XEMS)
301…第1の電池
302…第2の電池
SW1…第1スイッチ
SW2…第2スイッチ
SW3…第3スイッチ
SW4…第4スイッチ
307…第1電圧センサ
308…第1電流センサ
309…第2電圧センサ
310…第2電流センサ
311…コントローラ
312…負荷端子、
131…ダイオード
141…ダイオード

Claims (15)

  1. 第1スイッチを介して負荷に接続される第1の電池と、第3スイッチを介して負荷に接続される第2の電池と、を有し、前記第1スイッチの一端と前記第3スイッチの一端は互いに接続され、前記第1スイッチには並列に第2スイッチが接続され、前記第3スイッチには並列に第4スイッチが接続されていることを特徴とする複合蓄電システム。
  2. 前記第1スイッチのOn抵抗は前記第2スイッチのOn抵抗より小さくされ、前記第3スイッチのOn抵抗は前記第4スイッチのOn抵抗より小さくされていることを特徴とする請求項1に記載の複合蓄電システム。
  3. 前記第1の電池及び第2の電池のそれぞれの電流及び電圧を検出する手段と、該検出手段により検出される前記各電池の電流及び電圧に基づいて前記各スイッチをOn/Off制御するコントローラと、を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の複合蓄電システム。
  4. 前記コントローラは、当該蓄電システムを含む全体の電源システムの発電と放電を管理する上位コントローラに、当該複合蓄電システムに流れる電流の情報を送り、前記上位コントローラからの前記電源システムにおける発電電圧と要求電力の情報を受け取るようにされていることを特徴とする請求項3に記載の複合蓄電システム。
  5. 前記コントローラは、前記要求電力以下でかつ最大の電流が流せるようなスイッチの組み合わせとなるように前記各スイッチをOn/Off制御することを特徴とする請求項4に記載の複合蓄電システム。
  6. 前記コントローラは、定期的に前記第2スイッチ及び第4スイッチをOn/Offして、該On/Off時における電流及び電圧変化に基づいて前記各電池の内部抵抗を測るようにされていることを特徴とする請求項3又は4に記載の複合蓄電システム。
  7. 前記コントローラは、前記第1の電池の容量が前記第2の電池の容量より大きい場合で、かつ、前記第1スイッチも第3スイッチもOnにできる場合には、前記第3スイッチをOnにすることを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の複合蓄電システム。
  8. 前記コントローラは、前記第2の電池の寿命が前記第1の電池の寿命より長い場合で、かつ、前記第1スイッチも第3スイッチもOnにできる場合には、前記第3スイッチをOnにすることを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の複合蓄電システム。
  9. 前記コントローラは、前記第2の電池に流せる電流が前記第1の電池に流せる電流より大きい場合で、かつ、前記第1スイッチも第3スイッチもOnにできる場合には、前記第3スイッチをOnにすることを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の複合蓄電システム。
  10. 前記コントローラは、前記第2の電池の起電力に対する充電率の変化が前記第1の電池の起電力に対する充電率の変化より大きい場合で、かつ、前記第1スイッチも第3スイッチもOnにできる場合には、前記第3のスイッチをOnにすることを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の複合蓄電システム。
  11. 前記コントローラは、前記第2の電池の内部抵抗が前記第1の電池の内部抵抗より小さい場合で、かつ、前記第1スイッチも第3スイッチもOnにできる場合には、前記第3のスイッチをOnにすることを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の複合蓄電システム。
  12. 前記コントローラは、前記第2の電池の電圧が予め与えられた値になったとき、又は、前記第2の電池の充電率が予め与えられた値になったとき、前記第3スイッチをOnにして前記第1スイッチをOffにすることを特徴とする請求項7から11のいずれかに記載の複合蓄電システム。
  13. 前記コントローラは、最大の電流が流せるようなスイッチの組み合わせとして、前記第1スイッチから第4スイッチのOn/Offの組み合わせそれぞれで、前記各電池の内部抵抗と起電力とにより電流を推定することを請求項5に記載の特徴とする複合蓄電システム。
  14. 前記第1の電池と当該複合蓄電システムの出力端子の間にダイオードが介装され、前記全スイッチがOffでも前記第1の電池から外部の負荷に電流を流せるようにされていることを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の複合蓄電システム。
  15. 前記第1の電池と前記第2の電池の間にダイオードが介装され、前記第2の電池の電圧が第1の電池の電圧より高い場合に前記第2の電池から前記第1の電池に電流を流せるようにされていることを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載の複合蓄電システム。
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