図1は、従来技術における利用情報管理を示した概略図である。以下、図1を参照して従来技術の概略を説明する。
クレジットカード会員が、加盟店やATMにおいてクレジットカード決済を行うと、利用データが加盟店端末またはATM端末からネットワークを介してホストに送信される。ホストは、受信した利用データを利用情報データベースに記憶する。
従来技術における利用情報管理において、会員がリボ払いを選択した場合、リボ払いの対象金額、すなわち残高は合計額として利用情報データベースに保持される。例えば、図1を参照すると、ある会員がリボ払いを選択した利用明細「5月20日にA百貨店で利用した10,000円」「5月21日にB電器店で利用した30,000円」「6月11日にC百貨店で利用した60,000円」の利用金額の合計は100,000円である。このとき、ホストは残高100,000円を利用情報データベースに保持する。
そして、ホストが会員毎の請求額の算出を行う時(以下、「約定」または「約定時」と記す)、残高に所定の利率を適用した利息を算出し、支払元金と利息を加えた額を請求額として算出する。図1において、ホストは残高100,000円に利率xx%を適用して利息を算出し、支払元金10,000円に利息を加えた額を、約定時にリボ払いに対する請求額として算出する。
図2は、本願発明における利用情報管理の概略図である。図1の従来技術の利用情報管理と同様に、ある会員がリボ払いを選択した利用明細「5月20日にA百貨店で利用した10,000円」「5月21日にB電器店で利用した30,000円」「6月11日にC百貨店で利用した60,000円」を有する場合を例にとって説明する。
図2に示される通り、本願発明における利用情報管理においては(1)申込一括残高管理方式、(2)利用明細別残高管理方式、(3)利率別残高管理方式の3つの残高管理方式を選択可能となっている。
(1)申込一括残高管理方式では、従来技術と同様、ホストが残高を利用情報データベースに保持し、約定時に支払元金と利息を加えた額を請求額として算出する。
例えば、ある会員の約定処理では、ホストは残高100,000円に利率xx%を適用して利息を算出し、支払元金10,000円に利息を加えた額を、約定時にリボ払いに対する請求額として算出する。
(2)利用明細別残高管理方式は、従来技術と異なり、ホストが利用明細別残高を利用情報データベースに保持し、約定時に利用明細別残高毎に別個の利率を適用して利息を算出する。そして、支払元金と利息を加えた額を請求額として算出する。
例えば、ある会員の約定処理では、ホストは明細別残高60,000円に対して利率zz%を適用し、明細別残高30,000円に対して利率yy%を適用し、明細別残高10,000円に対して利率xx%を適用して利息を算出する。そして、支払元金10,000円と利息を加えた額を、約定時にリボ払いに対する請求額として算出する。
(3)利率別残高管理方式は、従来技術と異なり、ホストが利率別残高を利用情報データベースに保持し、約定時に支払元金と利息を加えた額を請求額として算出する。
例えば、ある会員の約定処理では、ホストは利率別残高90,000円に対して利率yy%を適用し、利率別残高10,000円に対して利率xx%を適用して利息を算出する。そして、支払元金10,000円と利息を加えた額を、約定時にリボ払いに対する請求額として算出する。
以上説明した通り、従来技術における利用情報管理においては、利用金額の合計を残高として利用情報データベースに保持していたため、利用明細単位毎に個別の利率を適用することができなかった。一方、本願発明における利用情報管理においては、利用明細別残高または利率別残高として利用情報データベースに保持することによって、利用明細単位毎に個別の利率を適用することが可能となった。
本発明の実施形態における利用情報管理装置を含む、クレジットカードシステム1のシステム構成について以下説明する。
図3において、実施形態におけるクレジットカードシステム1は、ホスト100、ネットワーク101、加盟店端末102、ATM端末103、ホスト端末104,サーバー200、ネットワーク201、会員端末202、会員モバイル端末203、サーバー端末204とを含んで構成される。
ホスト100と、加盟店端末102と、ATM端末103とは、ネットワーク101を介して通信可能に接続されており、ホスト100と、ホスト端末104とは通信可能に接続されている。
サーバー200と、会員端末202と、会員モバイル端末203とは、ネットワーク201を介して通信可能に接続されており、サーバー200と、サーバー端末204とは通信可能に接続されている。さらに、ホスト100と、サーバー200とも通信可能に相互接続されている。
加盟店端末102は、例えばコンピューター装置によって実現され、加盟店における商品売買等のクレジットカード決済が行われた場合に、クレジットカード番号、利用日時、利用金額、利用加盟店、支払方法等の情報を特定する利用データを、ホスト100に送信する。加盟店端末102は、ホスト100から決済が承認された旨のデータを受信すると、伝票を発行する処理を行う。
ATM端末103は、例えばコンピューター装置によって実現され、ATMにおける現金貸出等のクレジットカード決済が行われた場合に、クレジットカード番号、利用日時、利用金額、利用加盟店、支払方法等の情報を特定する利用データを、ホスト100に送信する。ATM端末103は、ホスト100から決済が承認された旨のデータを受信すると、伝票を発行する処理を行う。
利用情報管理装置としてのホスト100は、例えばコンピューター装置によって実現され、クレジットカード番号に対応付けられた会員情報を記憶する会員情報データベース300と、クレジットカード番号に対応付けられた利用明細情報を記憶する利用情報データベース400とを備える。
ホスト100は、加盟店端末102またはATM端末103から受信する利用データと、会員情報データベース300または利用情報データベース400が記憶するデータに基づいて種々の処理を行い、クレジットカードシステム1を統括制御する。
例えば、ホスト100は、利用データが特定するクレジットカード番号から、会員情報データベース300の会員情報と、利用情報データベース400の利用明細情報を参照し、決済処理を行うことができる。あるいはまた、ホスト100は、利用データに含まれるクレジットカード番号、利用日時、利用金額、利用加盟店、支払方法等の情報を、会員情報データベース300と利用情報データベース400の該当するレコードに書き込む更新処理を行うことができる。さらに、ホスト100は、所定条件下でリボ払いの利率にキャンペーン利率を適用するキャンペーン利率適用処理を行うことができる。キャンペーン利率適用処理についての詳細は後述する。
ホスト端末104は、例えばコンピューター装置によって実現され、ホスト100の操作を行うためのいわゆるコンソールとしての機能を担う。
会員端末202は、例えばコンピューター装置によって実現され、会員または非会員が会員端末202を操作することにより処理要求が行われた場合に、それぞれの処理に対応するデータを、サーバー200に送信する。
会員モバイル端末203は、例えばコンピューター装置によって実現され、会員または非会員が会員モバイル端末203を操作することにより処理要求が行われた場合に、それぞれの処理に対応するデータを、サーバー200に送信する。
ここで、会員または非会員が会員端末202または会員モバイル端末203を操作することにより行われる処理要求は、クレジットカードシステム1における決済処理要求以外のものが該当する。例えば、会員または非会員が会員端末202または会員モバイル端末203を操作することにより、支払方法変更処理、キャンペーン応募処理、入会申込処理をクレジットカードシステム1に対して要求することができる。
支払方法変更処理は、会員が決済処理を行った利用明細について、後日支払方法をリボ払いに変更する処理をいう。会員が会員端末202または会員モバイル端末203を操作することにより支払方法変更処理を要求した場合、会員端末202または会員モバイル端末203は、支払方法変更データをサーバー200に送信する。
キャンペーン応募処理は、会員がキャンペーンに対して応募する処理をいう。会員が会員端末202または会員モバイル端末203を操作することによりキャンペーン応募処理を要求した場合、会員端末202または会員モバイル端末203は、キャンペーン応募データをサーバー200に送信する。
入会申込処理は、非会員が入会申込手続きを行う処理をいう。非会員が会員端末202または会員モバイル端末203を操作することにより入会申込処理を要求した場合、会員端末202または会員モバイル端末203は、入会申込データをサーバー200に送信する。
利用情報管理装置としてのサーバー200は、例えばコンピューター装置によって実現され、クレジットカード番号に対応付けられたキャンペーン対象会員情報を記憶するキャンペーン対象会員データベース500を備える。
サーバー200は、会員端末202または会員モバイル端末203から受信するデータに基づいて、クレジットカードシステム1におけるいわゆる決済処理以外の種々の処理を実行する。
例えば、サーバー200は、会員端末202または会員モバイル端末203から送信される支払方法変更データ、キャンペーン応募データ、入会申込データ等をキャンペーン対象会員データベースに書き込む更新処理を行うことができる。あるいはまた、サーバー200は、ホスト100が処理するために、上記データを加工する加工処理を行うことができる。
本実施形態におけるクレジットカードシステム1は、クレジットカード業務における決済処理の機能を担うホスト100と、クレジットカード業務における決済処理以外の機能を担うサーバー200とに分散する構成について説明した。しかし、別実施形態においてはホスト100とサーバー200を単一のハードウェア構成としてもよく、ホスト100が会員端末202または会員モバイル端末203から送信されるデータを直接処理してもよい。
サーバー端末204は、例えばコンピューター装置によって実現され、サーバー200の操作を行うためのいわゆるコンソールとしての機能を担う。
図4は、本発明の実施形態における、コンピューター装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図4のコンピューター装置は、ホスト100、加盟店端末102、ATM端末103、ホスト端末104、サーバー200、会員端末202、会員モバイル端末203、サーバー端末204を実現する。
図4のコンピューター装置600は、CPU601、RAM602、ROM603、記憶部604、外部接続インターフェース605、ネットワークインターフェース606とを含んで構成される。さらに、各構成部はバス607を介して通信可能に接続されている。
CPU601は演算回路からなり、コンピューター装置を統括制御する。RAM602は一時記憶領域であり、CPU601による演算実行時に用いられる。ROM603は記憶領域であり、種々のプログラムが記憶される。記憶部604は例えばHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等により構成され、CPU601の制御に基づいてデータの読み取り/書き込みがなされる。
外部接続インターフェース605は、コンピューター装置600に種々の機器を接続するためのものである。例えば、外部接続インターフェース605を介して、ディスプレイ、キーボード、マウス、外部記憶装置等を接続することができる。
ネットワークインターフェース606は、通信回線を通じてネットワーク101、102に接続される。そして、ネットワークインターフェース606は、CPU601の制御に基づいてネットワーク101、102とコンピューター装置600とのデータの入出力を制御する。尚、ネットワークインターフェース606とネットワーク101、102との接続においては、有線による接続および無線による接続のいずれの形態であってもよい。
図5は、本発明の実施形態における、会員情報データベース300の一例を示す説明図である。図5において、会員情報データベース300は、会員毎の会員情報を記憶する。会員情報データベース300には、カード有効期限、入会日、カード種別、氏名(漢字、カナ)、性別、住所、決済金融機関、リボ払い契約利率、残高管理方式などの会員に関する情報がデータとして記憶されている。会員情報データベース300は、これら会員に関する情報をクレジットカード番号に対応付けて記憶している。
ここで、カード種別は、クレジットカードを発行する事業者を識別可能な情報とすることができる。会員情報データベース300におけるカード種別フィールドによって示される通り、例えば「プロパーカード」と「提携カード」のように分類される。本実施形態における会員情報データベース300では、クレジットカード番号の上位4桁によってカード種別を特定することができる。すなわち、クレジットカード番号の上位4桁が「4980」の場合は「プロパーカード」を識別し、クレジットカード番号の上位4桁が「8010」の場合は「提携カード」を識別する。
また、入会日は、クレジットカードおよびクレジットカード番号が発行され、会員がクレジットカードシステム1によって提供されるサービスを利用可能となった日付を識別可能な情報とすることができる。
また、金融機関は、会員が指定するクレジットカードの決済金融機関を特定可能な情報とすることができる。会員情報データベース300における金融機関フィールドによって示される通り、例えば「A銀行」等の金融機関名によって特定することができる。あるいはまた、識別コード等によって「A銀行」を指定してもよい。
また、リボ払い契約利率は、契約によって予め定められた利率を示す情報とすることができる。会員情報データベース300におけるリボ払い契約利率フィールドによって示される通り、例えば「15.0%」等によって特定することができる。ここで、リボ払い契約利率は通常、年率で定められる。クレジットカードシステム1が月次で約定処理を行う場合、月毎の適用利率を算出して利息計算に用いることができる。
また、残高管理方式は、クレジットカードシステム1の運営事業者または会員が選択した、リボ払いにおける残高管理方式を特定する情報とすることができる。会員情報データベース300における残高管理方式フィールドには、例えば図2を参照して説明したような「(1)申込一括残高管理方式」、「(2)利用明細別残高管理方式」および「(3)利率別残高管理方式」の3つの残高管理方式のうちのいずれかを示す情報またはコードを指定することによって、残高管理方式を特定することができる。
その他、会員情報データベース300は、クレジットカード番号毎にカード有効期限を記憶している。決済処理に際して、ホスト100は、クレジットカード番号の照合に加えて、カード有効期限についても照合を行い、決済処理のセキュリティを高めている。
図6、図7は、本発明の実施形態における、利用情報データベース400の一例を示す説明図である。本実施形態における利用情報データベース400は、明細管理テーブル410と残高管理テーブル420とから構成される。
図6は、本発明の実施形態における、明細管理テーブル410の一例を示す説明図である。図6において、明細管理テーブル410には、利用日時、利用金額、利用加盟店、支払方法、リボ払い契約利率などの、会員毎のクレジットカードの利用情報が、利用明細単位のデータとして記憶されている。明細管理テーブル410は、これら会員に関する情報をクレジットカード番号に対応付けて記憶している。
ここで、利用加盟店は、会員がクレジットカード決済を行った加盟店を識別可能な情報とすることができる。明細管理テーブル410における利用加盟店フィールドによって示される通り、例えば「A百貨店」「B電器店」等の加盟店名によって特定することができる。あるいはまた、識別コード等によって加盟店名を指定してもよい。
また、支払方法は、会員がクレジットカード決済を行った時に指定した支払方法とすることができる。明細管理テーブル410における支払方法フィールドによって示される通り、例えば「リボ払い」「一括払い」「分割/2回払い」等によって特定することができる。
会員は、クレジットカード決済を行った時に指定した支払方法を、引き落とし予定日の所定日前までは「リボ払い」に変更することが可能である。詳細は後述する。
図7は、本発明の実施形態における、残高管理テーブル420の一例を示す説明図である。本実施形態において、クレジットカードシステム1の運営事業者または会員は、リボ払いにおける残高管理方式を選択することができる。利用情報データベース400は、選択された残高管理方式に応じて(1)申込一括残高管理方式、(2)利用明細別残高管理方式、(3)利率別残高管理方式、に対応するいずれかの残高管理テーブル420を保持することができる。以下、残高管理テーブル420の例として、申込一括残高管理テーブル421、利用明細別残高管理テーブル422および利率別残高管理テーブル423について説明する。図7では説明の目的のために、利用明細情報毎に情報を示すものと、いくつかの利用明細情報に共通の情報を一括して示すものとが合わせた形で示されている。しかしながら、実際のデータベース構成は、利用明細情報に共通の情報のみを含むテーブルと、個々の利用明細情報を示すテーブルとが別個のものとすることも可能であるし、いくつかの利用明細情報に共通の情報を個々の利用明細情報の所定のデータ項目としてそれぞれ格納することも可能であることを了解されたい。
(1)申込一括残高管理方式の場合、申込一括残高管理テーブル421が会員毎のリボ払いに関する残高情報を記憶する。申込一括残高管理テーブル421には、利用日時、利用金額、残高、リボ払い適用利率、約定日、請求日などの、会員毎のリボ払いに関する残高情報がデータとして記憶されている。申込一括残高管理テーブル421は、これら残高に関する情報をクレジットカード番号に対応付けて記憶している。
ここで、残高は、会員がリボ払いを行った利用金額の合計に相当する。図7に示す通り、(1)申込一括残高管理方式の場合、クレジットカード番号「4980 1111 2222 3333」が特定する会員の残高は、リボ払い決済を行った利用金額の合計である100,000円が相当する。
また、リボ払い適用利率は、会員毎の残高に適用する利率を定める情報とすることができる。申込一括残高管理テーブル421におけるリボ払い適用利率フィールドによって示される通り、例えば「15.0%」等によって特定することができる。
また、約定日は、クレジットカードシステム1が会員毎の請求額を確定する処理を行う日時を認識可能な情報とすることができる。本実施形態におけるカードシステム1では、ホスト100が前々月の16日から前月の15日までの期間におけるクレジットカード利用を前月の20日に集計する。
また、請求日は、クレジットカードシステム1が会員に対して請求を行う日時を識別可能な情報とすることができる。本実施形態におけるカードシステム1では、ホスト100が前々月の16日から前月の15日までの期間におけるクレジットカード利用を会員毎に集計し、当月10日に会員毎のクレジットカード利用に相当する金額を請求する。
(2)利用明細別残高管理方式の場合、利用明細別残高管理テーブル422が会員毎のリボ払いに関する残高情報を記憶する。利用明細別残高管理テーブル422には、利用日時、利用金額、残高、リボ払い適用利率、約定日、請求日などの、会員毎のリボ払いに関する残高情報がデータとして記憶されている。利用明細別残高管理テーブル422は、これら残高に関する情報をクレジットカード番号に対応付けて記憶している。
ここで、残高は、会員がリボ払いを行った利用明細毎の金額に相当する。図7に示す通り、(2)利用明細別残高管理方式の場合、クレジットカード番号「4980 1111 2222 3333」が特定する会員の残高は、利用明細管理テーブル422における残高フィールドによって示される通り、例えば「10,000円」「30,000円」「60,000円」がそれぞれ相当する。
また、リボ払い適用利率は、会員毎の残高に適用する利率を定める情報とすることができる。利用明細別残高管理テーブル422におけるリボ払い適用利率フィールドによって示される通り、例えば「15.0%」「14.0%」「13.0%」がそれぞれ相当する。
ホスト100は、所定条件下で利用明細別残高管理テーブル422の適用利率フィールドのデータを設定することができる。例えば、キャンペーン利率適用判定において、所定の利用明細に対してキャンペーン利率を適用すると判定した場合、リボ払い適用利率の相当するレコードに、リボ払い契約利率よりも有利な「14.0%」「13.0%」等と設定することができる。
(3)利率別残高管理方式の場合、利率別残高管理テーブル423が会員毎のリボ払いに関する残高情報を記憶する。利率別残高管理テーブル423には、利用日時、利用金額、残高、リボ払い適用利率、約定日、請求日などの、会員毎のリボ払いに関する残高情報がデータとして記憶されている。利率別残高管理テーブル423は、これら残高に関する情報をクレジットカード番号に対応付けて記憶している。
ここで、残高は、会員がリボ払いを行った利用金額であって、リボ払い適用利率毎の合計金額に相当する。図7に示す通り、(3)利率別残高管理方式の場合、クレジットカード番号「4980 1111 2222 3333」が特定する会員の残高は、リボ払い決済を行った利用金額であって、リボ払い適用利率毎の合計金額である「40,000円」「60,000円」がそれぞれ相当する。
また、リボ払い適用利率は、会員毎の残高に適用する利率を定める情報とすることができる。利率別残高管理テーブル423におけるリボ払い適用利率フィールドによって示される通り、例えば「15.0%」「13.0%」がそれぞれ相当する。
ホスト100は、所定条件下で利用明細別残高管理テーブル422の適用利率レコードのデータを設定することができる。例えば、キャンペーン利率適用判定において、所定の利用明細に対してキャンペーン利率を適用すると判定した場合、リボ払い適用利率の相当するレコードに、キャンペーン契約利率よりも有利な「14.0%」「13.0%」等と設定することができる。
次に、本発明の実施形態における、キャンペーン利率設定処理について、図8に示すフローに沿って説明する。
図8は、キャンペーン利率適用処理を示す状態遷移図である。図8は、(2)利用別明細残高管理方式(図7)または(3)利率別残高管理方式(図7)におけるキャンペーン利率設定処理フローを示したものである。
まず、クレジットカードシステム1のオペレーターは、ホスト端末104を操作することにより、ホスト100へキャンペーン判定テーブル700(図14)を登録する(S801)。キャンペーン判定テーブル700は、一または複数の判定条件を記憶し、会員毎のクレジットカードの利用情報に基づいて、当該利用情報が特定するカード利用がキャンペーン対象に適合するかを判定するために用いられる。キャンペーン判定テーブル700は、テーブル形式のデータであって、ホスト100の記憶部604に記憶される。
次に、サーバー200は、会員端末202または会員モバイル端末203から送信される支払方法変更データ、キャンペーン応募データ、入会申込データ等を受信する(S802、S803、S804)。サーバー200は、会員端末202または会員モバイル端末203から送信される支払方法変更データ、キャンペーン応募データ、入会申込データ等を適宜キャンペーン対象会員データベース500に書き込み処理をする(S805)。
支払方法変更データは、クレジットカード番号、支払方法変更日時、利用日時、利用金額、変更後の支払方法を示すデータ等から構成される。会員が会員端末202または会員モバイル端末203を操作することにより、決済済みの利用明細における支払方法を事後的に変更する要求を実行した場合に、支払方法変更データがサーバー200に送信される。サーバー200は、一旦支払方法変更データを受信すると、支払方法変更データをキャンペーン対象会員データベース500に書き込むとともに、支払方法変更データをホスト100へ送信する。利用情報データベース400の明細管理テーブル410に、支払方法が「リボ払い」に変更された情報を更新するためである。
キャンペーン応募データは、クレジットカード番号、キャンペーン応募日時、応募キャンペーン情報を示すデータ等から構成される。会員が会員端末202または会員モバイル端末203を操作することにより、キャンペーンに応募する要求を実行した場合に、キャンペーン応募データがサーバー200に送信される。
入会申込データは、氏名、住所、申込日時を示すデータ等から構成される。非会員が会員端末202または会員モバイル端末203を操作することにより、クレジットカード会員への入会する要求を実行した場合に、入会申込データがサーバー200に送信される。
また、サーバー200は、キャンペーン対象会員データベース500に記憶されたデータ集合から、所定条件に基づいてキャンペーン対象会員データの抽出を行うことができる(S806)。抽出されたデータは、テーブル形式のデータとしてキャンペーン対象会員データベース500の一部として保持することができる。
一方、ホスト100は、加盟店端末102またはATM端末103から送信される利用データを受信する(S807)。ホスト100は、加盟店端末102またはATM端末103から送信される利用データを明細管理テーブル410の相当するレコードに書き込む(S808)。
利用データは、クレジットカード番号、利用日時、利用金額、利用加盟店、支払方法を示すデータ等から構成される。会員が加盟店またはATMにおいてクレジットカードを利用して決済を行うと、利用データがホスト100に送信される。
ホスト100は、加盟店端末102またはATM端末103から利用データを受信すると、利用データを明細管理テーブル410の相当するレコードに書き込むタイミングで、利用時利率適用処理を開始する(S809、S100)。同様に、ホスト100は、サーバー200から支払方法変更データを受信すると、支払方法変更データを明細管理テーブル410の相当するレコードに書き込むタイミングで、利用時利率適用処理を開始する(S809、S100)。
次に、ホスト100は、キャンペーン利率適用判定を実行する(S810、S300)。具体的には、ホスト100は、利用情報データベース400に記憶されているデータに基づいて検索式を作成し、作成した検索式によりキャンペーン判定テーブル700が定める条件に適合するかを判定する。
検索式は、例えばSQL文を生成することにより実現することができる。SQL文は予め生成したSQL文のテンプレートの変数に、クレジットカード番号、利用日時、利用金額、利用加盟店、約定日等を示すデータを入力することにより生成することができる。
本実施形態において、利用時利率適用処理(S809、S100)およびキャンペーン利率適用判定(S810、S300)は、ホスト100が利用データまたは支払方法変更データを、クレジットカード利用情報として利用情報データベース400に書き込むタイミングで都度実行される。しかし、実施形態は上記態様に限られず、ホスト100が所定期間利用データまたは支払方法変更データを記憶保存し、一括処理するいわゆるバッチ処理の態様によって利用時利率適用処理(S809、S100)およびキャンペーン利率適用判定(S810、S300)を実行してもよい。
また、ホスト100は、キャンペーン対象会員データベース500を適宜参照する(S811)。キャンペーン判定テーブル700にキャンペーン対象会員コードが指定されていた場合、対象会員データベース500に記憶される対象会員データを参照し、キャンペーン適用を判定するためである。
キャンペーン利率適用判定(S810、S300)において、キャンペーン判定テーブルが定める条件に適合した場合、ホスト100はキャンペーン利率を適用する(S812、104)。より詳細には、ホスト100は、キャンペーン判定テーブル700に指定されるキャンペーン利率を、利用明細別残高管理テーブル422または利率別残高管理テーブル423のリボ払い適用利率レコードに設定することで、キャンペーン利率の設定が実行される。
図9は、キャンペーン利率適用処理を示す状態遷移図である。図9は、(1)申込一括残高管理方式(図7)におけるキャンペーン利率設定処理フローを示したものである。以下、図8のキャンペーン利率設定と重複する部分については省略して説明する。
まず、クレジットカードシステム1のオペレーターは、ホスト端末104を操作することにより、ホスト100にキャンペーン判定テーブル700(図14)を登録する(S901)。
次に、ホスト100は、加盟店端末102またはATM端末103から送信される利用データを受信する(S902)。ホスト100は、加盟店端末102またはATM端末103から送信される利用データを利用情報データベース400の相当するレコードに書き込む(S903)。
一方、サーバー200は、会員端末202または会員モバイル端末203から送信される支払方法変更データ、キャンペーン応募データ、入会申込データ等を受信する(S904、S905、S906)。サーバー200は、会員端末202または会員モバイル端末203から送信される支払方法変更データ、キャンペーン応募データ、入会申込データ等を適宜キャンペーン対象会員データベース500に書き込み処理をする(S907)。また、図8と同様に、サーバー200は、一旦支払方法変更データを受信すると、支払方法変更データをキャンペーン対象会員データベース500に書き込むとともに、支払方法変更データをホスト100へ送信する。
また、サーバー200は、キャンペーン対象会員データベース500に記憶されたデータ集合から、所定条件に基づいてキャンペーン対象会員データの抽出を行うことができる(S908)。抽出されたデータは、テーブル形式のデータとしてサーバー200の記憶部604に保持することができる。
図9に示されるキャンペーン利率設定処理では、約定時に利率適用処理を実行する。すなわち当月における会員毎のクレジットカード利用金額を確定する処理を開始するタイミングで、ホスト100は、約定時利率適用処理(S909、S200)を実行する。
次に、ホスト100は、キャンペーン利率適用判定(S910、S300)を実行する。具体的には、ホスト100は、利用情報データベース400に記憶されているデータに基づいて検索式を作成し、作成した検索式によりキャンペーン判定テーブル700が定める条件に適合するかを判定する。
検索式は、例えばSQL文を生成することにより実現することができる。SQL文は予め生成したSQL文のテンプレートの変数に、利用情報データベース400に記憶されるクレジットカード番号、利用日時、利用金額、利用加盟店、約定日等を示すデータを入力することにより生成することができる。
また、ホスト100は、キャンペーン対象会員データベース500を適宜参照する(S911)。キャンペーン判定テーブル700に「キャンペーン対象会員コード」が指定されていた場合、上記所定条件に基づいて抽出された対象会員データを参照し、キャンペーン適用を判定するためである。
キャンペーン利率適用判定(S910、S300)において、キャンペーン判定テーブルが定める条件に適合した場合、ホスト100はキャンペーン利率を設定する(S912、S204)。より詳細には、ホスト100は、キャンペーン判定テーブル700に指定されるキャンペーン利率を、申込一括残高管理テーブル421のリボ払い適用利率レコードに設定することで、キャンペーン利率の適用が実行される。
次に、ホスト100が実行するキャンペーン利率設定処理フローについて、図10から図13に示されるフローチャートを参照して説明する。図10は、キャンペーン利率設定処理を示すフローチャートである。
S10において、ホスト100は利用データが受信されたかを判定する。利用データが受信された場合(S10:Yes)、ホスト100は利用データを利用情報データベース400の相当するレコードに書き込み処理をする(S30)。一方、S10において、ホスト100が利用データ未受信の場合(S10:No)、S20に移行する。
S20において、ホスト100は支払方法変更データが受信されたかを判定する。支払方法変更データが受信された場合(S20:Yes)、ホスト100は支払方法変更データを利用情報データベース400の相当するレコードに書き込み処理をする(S30)。一方、S20において、ホスト100が支払方法変更データ未受信の場合(S20:No)、キャンペーン利率設定処理を終了する。
次に、ホスト100は、利用情報データベース400に記憶されたデータに基づいて、残高管理方式を判定する。残高管理方式が利用明細別残高管理方式だった場合(S40:Yes)、利用時利率適用処理(S100)サブルーチンに移行する。残高管理方式が利用明細別残高管理方式ではなかった場合(S40:No)、S50の判定処理に移行する。
さらにホスト100は、利用情報データベース400に記憶されたデータに基づいて、残高管理方式を判定する(S50)。残高管理方式が利率別残高管理方式だった場合(S50:Yes)、利用時利率適用処理(S100)サブルーチンに移行する。残高管理方式が利率別残高管理方式ではなかった場合(S50:No)、S60の判定処理に移行する。
S60において、ホスト100は約定処理を行うタイミングかを判定する。約定処理を行うタイミングだと判定された場合(S60:Yes)、約定時利率適用処理(S200)サブルーチンに移行する。一方、S60において、ホスト100が約定処理を行うタイミングではないと判定された場合(S60:No)、キャンペーン利率設定処理を終了する。
図11は、キャンペーン利率設定処理(図10)における利用時利率適用処理(S100)の処理フローを示したものである。以下、図11に示されるフローチャートを参照して説明する。
まず、ホスト100は、利用情報データベース400に記憶されたデータに基づいて、支払方法がリボ払いかを特定する(S101)。支払方法がリボ払いでなかった場合(S101:No)、利用時利率適用処理を終了する。一方、支払方法がリボ払いであった場合(S101:Yes)、ホスト100は、利用情報データベース400に記憶されているデータに基づいて検索式を作成する(S102)。
次に、キャンペーン利率適用判定を行う(S300)。キャンペーン利率適用判定(S300)についての詳細は、図13において詳細に説明する。
キャンペーン利率適用判定(S300)の結果、キャンペーン利率が適用されると判定された場合(S103:Yes)、S104に移行する。
S104において、利用明細別残高管理テーブル422または利率別残高管理テーブル423のリボ払い適用利率レコードに、キャンペーン利率を設定する。
一方、キャンペーン利率適用判定(S300)の結果、キャンペーン利率を適用しないと判定された場合(S103:No)、S105に移行する。
S105において、利用明細別残高管理テーブル422または利率別残高管理テーブル423のリボ払い適用利率レコードに、予め定められたリボ払い契約利率を設定する。S104またはS105処理を終了すると、利用時利率適用処理(S100)のサブルーチンを終了する。
図12は、キャンペーン利率設定処理(図10)における約定時利率適用処理(S200)の処理フローを示したものである。以下、図12に示されるフローチャートを参照して説明する。
まず、ホスト100は、利用情報データベース400に記憶されたデータに基づいて、支払方法がリボ払いかを特定する(S201)。支払方法がリボ払いでなかった場合(S201:No)、約定時利率適用処理を終了する。一方、支払方法がリボ払いであった場合(S201:Yes)、ホスト100は、利用情報データベース400に記憶されているデータに基づいて検索式を作成する(S202)。
次に、キャンペーン利率適用判定を行う(S300)。キャンペーン利率適用判定(S300)についての詳細は、図13において詳細に説明する。
キャンペーン利率適用判定(S300)の結果、キャンペーン利率が適用される判定された場合(S203:Yes)、S204に移行する。
S204において、申込一括残高管理テーブル421のリボ払い適用利率レコードに、キャンペーン利率を設定する。
一方、キャンペーン利率適用判定(S300)の結果、キャンペーン利率を適用しないと判定された場合(S203:No)、S205に移行する。
S205において、申込一括残高管理テーブル421のリボ払い適用利率レコードに、予め定められたリボ払い契約利率を設定する。S204またはS205処理を終了すると、約定時利率適用処理(S200)のサブルーチンを終了する。
図13は、利用時利率適用処理(図11)および約定時利率適用処理(図12)におけるキャンペーン利率適用判定(S300)の処理フローを示したものである。以下、図13に示されるフローチャートを参照して説明する。
まず、ホスト100は、S102またはS202において作成された検索式により、キャンペーン判定テーブル700の定める条件に適合するかの判定を行う(S301)。前述の通り、キャンペーン判定テーブルの照合処理は、SQL文による検索式によりキャンペーン判定テーブルを検索することにより実現することができる。
次に、ホスト100は、キャンペーン判定テーブル700の定める条件に適合すると判定された場合(S302:Yes)、S303においてキャンペーン利率の適用を決定する。一方、ホスト100は、キャンペーン判定テーブル700の定める条件に適合しないと判定された場合(S302:No)、S304において予め定められたリボ払い契約利率の適用を決定する。キャンペーン利率またはリボ払い契約利率のいずれかの適用が決定されると(S303、S304)、キャンペーン利率適用判定フローを終了する。
図14は、実施形態におけるキャンペーン判定テーブル700の一例を示したものである。以下、図14に示されるキャンペーン判定テーブル700を参照して説明する。
キャンペーン判定テーブル700の各フィールドには属性が定義され、各レコードには属性に対応した判定条件が記憶される。
判定条件の一例として、キャンペーンコード「CP001」のレコードを例に説明する。CP001に対応する各レコードには、「2013年4月1日から2013年5月31日の間に、プロパーカードを利用したリボ払いに対して、14%のキャンペーン利率の適用を行う」判定条件が記憶されている。
この場合、CP001に対応するレコードには、「カード種別:4980 xxxx xxxx xxxx」「キャンペーン期間:2013.04.01〜2013.05.31」「キャンペーン利率適用時:利用時」「キャンペーン対象会員コード:−」「利用金額:ALL」「金融機関:ALL」「利用加盟店:ALL」「キャンペーン利率:14.0%」がそれぞれ記憶される。
ここで、クレジットカードの種別は、16桁からなるクレジットカード番号の上位4桁により特定される。本実施形態では、上位4桁の「4980」が自社発行のクレジットカードを示す「プロパーカード」と判定するためのコードであり、上位5桁目以降の「x」は任意の数字を示す「ワイルドカード」である。ワイルドカードを指定された場合、入力された全ての数値を適合すると判定する。この場合、クレジットカード番号の上位4桁が「4980」であるものをプロパーカードと判定することができる。
また、利用金額、金融機関、利用加盟店の各属性で指定される「ALL」もまた、入力された全ての値を適合すると判定するものである。
この場合、利用情報データベース400に記憶されているデータに基づいて作成された検索式に、「クレジットカード番号:4980 xxxx xxxx xxxx」「キャンペーン期間:2013.04.01〜2013.05.31」を特定するデータが含まれる場合、キャンペーンコードCP001が定める条件に適合すると判定される。この場合、「キャンペーン利率:14.0%」を設定する判定がされる。
例えば、「クレジットカード番号:4980 1111 2222 3333」で特定されるクレジットカードの残高管理方式は利用明細別残高管理方式であって、会員「佐藤太郎」(図5)が、2013年5月にリボ払い決済を行ったカード利用を例に説明する。このとき、利用情報データベース400の明細管理テーブル410(図6)では、「カード番号:4980 1111 2222 3333」「利用日時:2013.05.20」「利用金額:10,000」「利用加盟店:A百貨店」「支払方法:リボ払い」のデータが記憶されている。これらのデータに基づいて作成された検索式により、キャンペーン判定テーブル700を検索すると、CP001が定める「クレジットカード番号:4980 xxxx xxxx xxxx」「キャンペーン期間:2013.04.01〜2013.05.31」を特定するデータが含まれると判定される。その結果、当該カード利用は、CP001が定める条件に適合すると判定され、利用明細別残高管理テーブル422(図7)におけるリボ払い適用利率レコードに「キャンペーン利率:14%」が設定される。
同様に、「カード番号:4980 1111 2222 3333」「利用日時:2013.05.21」「利用金額:30,000」「利用加盟店:B電器店」「支払方法:リボ払い」のデータに基づいた検索式においても、CP001が定める条件に適合すると判定される。しかし、「カード番号:4980 1111 2222 3333」「利用日時:2013.06.11」「利用金額:60,000」「利用加盟店:C百貨店」「支払方法:リボ払い」のデータに基づいた検索式では、「キャンペーン期間:2013.04.01〜2013.05.31」を特定するデータが含まれないため、CP001が定める条件には適合しないと判定される。
別例として、キャンペーンコード「CP004」のレコードについて説明する。CP004に対応するレコードには、「2013年4月1日から2013年6月30日の間に、B電器店チェーンにおいて提携カードを利用したリボ払いであって、50,000円以内の利用に対して、△2.5%のキャンペーン減算利率の適用を行う」判定条件が記憶されている。
CP004に対応するレコードには、「カード種別:8010 xxxx xxxx xxxx」「キャンペーン期間:2013.04.01〜2013.06.30」「キャンペーン利率適用時:利用時」「キャンペーン対象会員コード:−」「利用金額:〜50,000」「金融機関:ALL」「利用加盟店:B電器店チェーン」「キャンペーン利率:△2.5%」がそれぞれ記憶される。
この場合、利用情報データベース400に記憶されているデータに基づいて作成された検索式に、「クレジットカード番号:8010 xxxx xxxx xxxx」「利用日時:2013.04.01〜2013.06.30」「利用金額:〜50,000」「利用加盟店:B電器店チェーン」を特定するデータが含まれる場合、キャンペーンコードCP004が定める条件に適合すると判定される。この場合、「キャンペーン利率:△2.5%」を設定する判定がされる。
例えば、「クレジットカード番号:8010 0123 4567 8910」で特定されるクレジットカードの残高管理方式は利用明細別残高管理方式であって、会員「田中三郎」(図5)が、2013年5月26日にリボ払い決済を行ったカード利用を例に説明する。このとき、利用情報データベース400の明細管理テーブル410(図6)では、「カード番号:8010 0123 4567 8910」「利用日時:2013.05.26」「利用金額:35,000」「利用加盟店:B電器店」「支払方法:リボ払い」のデータが記憶されている。これらのデータに基づいて作成された検索式により、キャンペーン判定テーブル700を検索すると、CP004が定める「クレジットカード番号:8010 xxxx xxxx xxxx」「キャンペーン期間:2013.04.01〜2013.06.30」を特定するデータが含まれると判定される。その結果、当該カード利用は、CP004が定める条件に適合すると判定され、利用明細別残高管理テーブル422(図7)におけるリボ払い適用利率レコードに「キャンペーン利率:△2.5%」の減算利率を適用した「12.5%」が設定される。
同様に、「カード番号:8010 0123 4567 8910」「利用日時:2013.05.26」「利用金額:10,000」「利用加盟店:B電器店」「支払方法:リボ払い」のデータに基づいた検索式においても、CP004が定める条件に適合すると判定される。
別例として、キャンペーンコード「CP006」のレコードについて説明する。CP006に対応するレコードには、「2013年4月1日から2013年6月30日の間に、プロパーカードを利用したリボ払いに対して、14%のキャンペーン利率の適用を行う」判定条件が記憶されている。
CP006に対応するレコードには、「カード種別:4980 xxxx xxxx xxxx」「キャンペーン期間:2013.04.01〜2013.06.30」「キャンペーン利率適用時:約定時」「キャンペーン対象会員コード:−」「利用金額:ALL」「金融機関:ALL」「利用加盟店:ALL」「キャンペーン利率:14.0%」がそれぞれ記憶される。
この場合、利用情報データベース400に記憶されているデータに基づいて作成された検索式に、「クレジットカード番号:4980 xxxx xxxx xxxx」「キャンペーン期間:2013.04.01〜2013.06.30」を特定するデータが含まれる場合、キャンペーンコードCP006が定める条件に適合すると判定される。この場合、「キャンペーン利率:14%」を設定する判定がされる。
例えば、「クレジットカード番号:4980 1111 2222 3333」で特定されるクレジットカードの残高管理方式は申込一括残高管理方式であって、会員「佐藤太郎」(図5)が、リボ払い決済を行ったカード利用を例に説明する。このとき、利用情報データベース400の申込一括残高管理テーブル421(図7)では、「カード番号:4980 1111 2222 3333」「残高:100,000」「約定日:2013.06.20」のデータが記憶されている。これらのデータに基づいて作成された検索式により、キャンペーン判定テーブル700を検索すると、CP006が定める「クレジットカード番号:4980 xxxx xxxx xxxx」「キャンペーン期間:2013.04.01〜2013.06.30」を特定するデータが含まれると判定される。その結果、当該カード利用は、CP006が定める条件に適合すると判定され、申込一括残高管理テーブル421(図7)におけるリボ払い適用利率レコードに「キャンペーン利率:14%」が設定される。
図15は、実施形態におけるキャンペーン対象会員データベース500の一例を示した説明図である。以下、図15に示されるキャンペーン対象会員データベース500を参照して説明する。
キャンペーン対象会員データベース500は、所定の条件下で抽出された会員データの集合からなる、キャンペーン対象会員テーブルを備える。本実施形態において、キャンペーン対象会員データベース500は、キャンペーン対象会員テーブル510、キャンペーン対象会員テーブル520、キャンペーン対象会員テーブル530とを保持することができる。そして、キャンペーン対象会員テーブル510には、キャンペーン対象会員コードME001が付与され、キャンペーン対象会員テーブル520には、キャンペーン対象会員コードME002が付与され、キャンペーン対象会員テーブル530には、キャンペーン対象会員コードME003がそれぞれ付与される。
キャンペーン対象会員テーブル510は、例えば「2013年6月1日から2013年6月30日の間に、事後的にリボ払いに変更したプロパーカード会員を、キャンペーン対象会員とする」という条件で抽出された会員データ群を保持することができる。
ここで、「カード番号:4980 0123 4567 8910」で特定される会員である「鈴木花子」が、2013年6月15日に事後的に支払方法をリボ払いに変更した場合を例に説明する。
この場合、会員が会員端末202または会員モバイル端末203を操作することにより支払方法変更処理を行った場合、サーバー202に支払方法変更データが送信される。支払方法変更データには、例えば「クレジットカード番号:4980 0123 04567 8910」「氏名:鈴木花子」「支払方法変更日:2013.06.15」「利用金額:25,000」等が含まれる。
そして、サーバー200は、抽出条件に基づいて「クレジットカード番号:4980 xxxx xxxx xxxx」「支払方法変更日:2013.06.01〜2013.06.30」が、支払方法変更データに含まれるかを判定する。
この場合、支払方法変更データには「クレジットカード番号:4980 0123 04567 8910」「支払方法変更日:2013.06.15」が含まれることから、サーバー200は、当該支払変更データを抽出し、キャンペーン対象会員テーブル510の該当するレコードに書き込み処理をする。
別例として、キャンペーン対象会員テーブル520は「2013年4月1日から2013年6月30日の間に、リボ払いキャンペーンに応募した提携カード会員を、キャンペーン対象会員とする」という条件で抽出された会員データ群を保持することができる。
ここで、「カード番号:8010 1111 2222 3333」で特定される会員である「高橋次郎」が、2013年5月16日にリボ払いキャンペーンに応募した場合を例に説明する。
この場合、会員が会員端末202または会員モバイル端末203を操作することによりキャンペーン応募処理を行った場合、サーバー202にキャンペーン応募データが送信される。キャンペーン応募データには、例えば「クレジットカード番号:8010 1111 2222 3333」「氏名:高橋次郎」「キャンペーン応募日:2013.05.16」等が含まれる。
そして、サーバー200は、抽出条件に基づいて「クレジットカード番号:8010 xxxx xxxx xxxx」「キャンペーン応募日:2013.04.01〜2013.06.30」が、キャンペーン応募データに含まれるかを判定する。
この場合、キャンペーン応募データには「クレジットカード番号:8010 1111 2222 3333」「キャンペーン応募日:2013.05.16」が含まれることから、サーバー200は、当該キャンペーン応募データを抽出し、キャンペーン対象会員テーブル520の該当するレコードに書き込み処理をする。
別例として、キャンペーン対象会員テーブル530は「2013年3月1日から2013年4月30日の間に、会員端末202または会員モバイル端末203から入会申込したプロパーカード会員を、キャンペーン対象会員とする」という条件で抽出された会員データ群を保持することができる。
ここで、「カード番号:4980 4444 5555 6666」で特定される会員である「渡辺四郎」が、2013年4月10日に会員端末202または会員モバイル端末203から入会申込をした場合を例に説明する。
この場合、会員が会員端末202または会員モバイル端末203を操作することにより入会申込処理を行った場合、サーバー202に入会申込データが送信される。入会申込データには、例えば「氏名:渡辺四郎」「入会申込日:2013.04.10」等が含まれる。尚、クレジットカード番号については、非会員が入会申込処理を行った段階では付与されていないため、クレジットカードシステム1での会員登録が終了した段階でクレジットカード番号が付与される。
そして、サーバー200は、抽出条件に基づいて「キャンペーン応募日:2013.03.01〜2013.04.30」が、入会申込データに含まれるかを判定する。この場合、入会申込データには「入会申込日:2013.04.10」が含まれることから、サーバー200は、当該入会申込データを抽出し、キャンペーン対象会員テーブル530の該当するレコードに書き込み処理をする。
前述の通り、キャンペーン対象会員テーブル510、520、530はそれぞれキャンペーン対象会員コードME001、ME002、ME003で特定することができる。キャンペーン判定テーブル700(図14)では、これらキャンペーン対象会員コードを指定することにより、キャンペーン対象会員に該当するか否かをキャンペーン判定条件に設定することができる。以下、図14および図15を例に詳細に説明する。
一例として、キャンペーンコード「CP002」のレコードについて説明する。CP002に対応するレコードには、「2013年6月1日から2013年6月30日の間に、キャンペーン対象会員コードME001に該当する会員が利用したリボ払いに対して、13%のキャンペーン利率の適用を行う」判定条件が記憶されている。
CP002に対応するレコードには、「カード種別:−」「キャンペーン期間:2013.06.01〜2013.06.30」「キャンペーン利率適用時:利用時」「キャンペーン対象会員コード:ME001」「利用金額:ALL」「金融機関:ALL」「利用加盟店:ALL」「キャンペーン利率:13.0%」がそれぞれ記憶される。
利用情報データベース400に記憶されているデータに基づいて作成された検索式に「利用日時:2013.06.01〜2013.06.30」「キャンペーン対象コード:ME001」を特定するデータが含まれる場合、キャンペーンコードCP002が定める条件に適合すると判定される。この場合、「キャンペーン利率:13.0%」を設定する判定がされる。
例えば、「クレジットカード番号:4980 0123 4567 8910」で特定されるクレジットカードの残高管理方式は利用明細別残高管理方式であって、会員「鈴木花子」(図5)が、2013年6月15日に支払方法をリボ払いに変更したカード利用を例に説明する。
このとき、利用情報データベース400の明細管理テーブル410(図6)では、「カード番号:4980 0123 4567 8910」「利用日時:2013.05.25」「利用金額:25,000」「利用加盟店:E百貨店」「支払方法:分割/2回払い」のデータが記憶されている。そして、カード会員である「鈴木花子」が、会員端末202または会員モバイル端末203を操作することにより支払方法変更データをサーバー200に送信した場合、「カード番号:4980 0123 4567 8910」「支払方法変更日:2013.06.15」「変更後の支払方法:リボ払い」等のデータが、利用情報データベース400に新たに書き込まれる。
これらのデータに基づいて作成された検索式により、キャンペーン判定テーブル700を検索すると、CP002が定める「キャンペーン期間:2013.06.01〜2013.06.30」を特定するデータが含まれると判定される。
次に、ホスト100は、検索式に含まれる「カード番号:4980 0123 4567 8910」で特定される会員が、キャンペーン対象会員テーブル510に記憶されているかを判定する。この場合、キャンペーン対象会員テーブル510では「カード番号:4980 0123 4567 8910」「氏名:鈴木花子」「イベント発生日:2013.06.15」「利用金額:25,000」のデータが記憶されている。
このため、「カード番号:4980 0123 4567 8910」で特定される会員は、キャンペーン対象会員テーブル510に含まれると判定される。すなわち、カード会員である「鈴木花子」は、「キャンペーン対象会員コード:ME001」で特定されるキャンペーン対象会員であることが判定される。
この結果、当該カード利用は、CP002が定める条件に適合すると判定され、利用明細別残高管理テーブル422(図7)におけるリボ払い適用利率レコードに「キャンペーン利率:13.0%」が適用される。
別例として、キャンペーンコード「CP003」のレコードについて説明する。CP003に対応するレコードには、「2013年5月16日から2013年6月15日の間に、キャンペーン対象会員コードME002に該当する会員が利用したリボ払いに対して、△2%のキャンペーン減算利率の適用を行う」判定条件が記憶されている。
CP003に対応するレコードには、「カード種別:−」「キャンペーン期間:2013.05.16〜2013.06.15」「キャンペーン利率適用時:利用時」「キャンペーン対象会員コード:ME002」「利用金額:ALL」「金融機関:ALL」「利用加盟店:ALL」「キャンペーン利率:△2.0%」がそれぞれ記憶される。
利用情報データベース400に記憶されているデータに基づいて作成された検索式に「利用日時:2013.05.16〜2013.06.15」「キャンペーン対象コード:ME002」を特定するデータが含まれる場合、キャンペーンコードCP003が定める条件に適合すると判定される。この場合、「キャンペーン利率:△2.0%」を設定する判定がされる。
例えば、「クレジットカード番号:8010 1111 2222 3333」で特定されるクレジットカードの残高管理方式は利用明細別残高管理方式であって、会員「高橋次郎」(図5)が、2013年5月31日に行ったリボ払い決済によるカード利用を例に説明する。
このとき、利用情報データベース400の明細管理テーブル410(図6)では、「カード番号:8010 1111 2222 3333」「利用日時:2013.05.31」「利用金額:30,000」「利用加盟店:G航空会社」「支払方法:リボ払い」のデータが記憶されている。
これらのデータに基づいて作成された検索式により、キャンペーン判定テーブル700を検索すると、CP003が定める「キャンペーン期間:2013.05.16〜2013.06.15」を特定するデータが含まれると判定される。
次に、ホスト100は、検索式に含まれる「カード番号:8010 1111 2222 3333」で特定される会員が、キャンペーン対象会員テーブル520に記憶されているかを判定する。この場合、キャンペーン対象会員テーブル520では「カード番号:8010 1111 2222 3333」「氏名:高橋次郎」「イベント発生日:2013.05.16」のデータが記憶されている。
このため、「カード番号:8010 1111 2222 3333」で特定される会員は、キャンペーン対象会員テーブル530に含まれると判定される。すなわち、カード会員である「高橋次郎」は、「キャンペーン対象会員コード:ME002」で特定されるキャンペーン対象会員であることが判定される。
この結果、当該カード利用は、CP003が定める条件に適合すると判定され、利用明細別残高管理テーブル422(図7)におけるリボ払い適用利率レコードに「キャンペーン利率:△2.0%」の減算利率を適用した「13.0%」が設定される。
別例として、キャンペーンコード「CP005」のレコードについて説明する。CP005に対応するレコードには、「2013年4月1日から2013年6月30日の間に、キャンペーン対象会員コードME003に該当する会員が利用したリボ払いに対して、13%のキャンペーン利率の適用を行う」判定条件が記憶されている。
CP005に対応するレコードには、「カード種別:−」「キャンペーン期間:2013.04.01〜2013.06.30」「キャンペーン利率適用時:利用時」「キャンペーン対象会員コード:ME003」「利用金額:ALL」「金融機関:ALL」「利用加盟店:ALL」「キャンペーン利率:13.0%」がそれぞれ記憶される。
利用情報データベース400に記憶されているデータに基づいて作成された検索式に「利用日時:2013.04.01〜2013.06.30」「キャンペーン対象コード:ME003」を特定するデータが含まれる場合、キャンペーンコードCP005が定める条件に適合すると判定される。この場合、「キャンペーン利率:13.0%」を設定する判定がされる。
例えば、「クレジットカード番号:4980 4444 5555 6666」で特定されるクレジットカードの残高管理方式は利用明細別残高管理方式であって、会員「渡辺四郎」(図15)が、2013年6月10日に行ったリボ払い決済によるカード利用を例に説明する。
このとき、利用情報データベース400の明細管理テーブル410(図6)では、「カード番号:4980 4444 5555 6666」「利用日時:2013.06.10」「利用金額:10,000」「利用加盟店:H百貨店」「支払方法:リボ払い」のデータが記憶されている。
これらのデータに基づいて作成された検索式により、キャンペーン判定テーブル700を検索すると、CP005が定める「キャンペーン期間:2013.04.01〜2013.06.30」を特定するデータが含まれると判定される。
次に、ホスト100は、検索式に含まれる「カード番号:4980 4444 5555 6666」で特定される会員が、キャンペーン対象会員テーブル530に記憶されているかを判定する。この場合、キャンペーン対象会員テーブル530では「カード番号:4980 4444 5555 6666」「氏名:渡辺四郎」「イベント発生日:2013.04.10」のデータが記憶されている。
このため、「カード番号:4980 4444 5555 6666」で特定される会員は、キャンペーン対象会員テーブル530に含まれると判定される。すなわち、カード会員である「渡辺四郎」は、「キャンペーン対象会員コード:ME003」で特定されるキャンペーン対象会員であることが判定される。
この結果、当該カード利用は、CP005が定める条件に適合すると判定され、利用明細別残高管理テーブル422(図7)におけるリボ払い適用利率レコードに「キャンペーン利率:13.0%」が設定される。
図16は、本発明の実施形態における、クレジットカードシステム1のキャンペーン判定登録画面800の一例である。キャンペーン判定登録画面800は、ホスト端末104のディスプレイ上に表示され、ホスト100のオペレーターはGUI画面に沿って操作することで、キャンペーン判定テーブル(図14)の設定を行うことができる。
キャンペーンコード入力フォーム801は、キャンペーン判定テーブル700のレコード毎の判定条件を特定するためのコードを入力するためのフォームである。本実施形態では「CP001」等のコードをフォームに入力することができる。
キャンペーン利率入力フォーム802は、チェックボックスおよび利率入力フォームから構成される。オペレーターは、キャンペーン利率を設定するときに、チェックボックスへの入力を介して固定利率または相対利率を選択するとともに、利率入力フォームに所望のキャンペーン利率の値を入力する。
カード種別入力フォーム803は、ドロップダウンボックスおよびチェックボックスから構成される。オペレーターは、ドロップダウンボックスへの入力を介してプロパーカードまたは提携カード等のカード種別を選択するか、あるいはまた、チェックボックスへの入力を介して全てのカード種別を選択することができる。
金融機関入力フォーム804は、ドロップダウンボックスおよびチェックボックスから構成される。オペレーターは、ドロップダウンボックスへの入力を介して金融機関を選択するか、あるいはまた、チェックボックスへの入力を介して全ての金融機関を選択することができる。
キャンペーン期間入力フォーム805は、キャンペーン期間開始時の入力フォームとキャンペーン期間終了時の入力フォームから構成される。オペレーターは、キャンペーン期間開始時の入力フォームおよびキャンペーン期間終了時の入力フォームそれぞれに日付を入力することにより、キャンペーン期間を設定することができる。
キャンペーン利率適用時入力フォーム806は、チェックボックスから構成される。オペレーターは、利用時を示すチェックボックスまたは約定時を示すチェックボックスを選択することにより、キャンペーン利率適用時を設定することができる。
利用金額入力フォーム807は、金額入力フォームおよびチェックボックスから構成される。オペレーターは、金額入力フォームへの金額入力を介して利用金額を設定するか、あるいはまた、チェックボックスへの入力を介して金額設定をしない選択をすることができる。
対象会員コード入力フォーム808は、ドロップダウンボックスおよびチェックボックスから構成される。オペレーターは、ドロップダウンボックスへの入力を介してキャンペーン対象会員コード(図14、図15)を選択するか、あるいはまた、チェックボックスへの入力を介してキャンペーン対象会員コードを設定しない選択をすることができる。
利用加盟店入力フォーム809は、利用加盟店入力フォームおよびチェックボックスからから構成される。オペレーターは、利用加盟店入力フォームへの店舗コード入力を介して利用加盟店を設定するか、あるいはまた、チェックボックスへの入力を介して利用加盟店を設定しない選択をすることができる。
適用優先順位設定フォーム810は、登録済みのキャンペーンコード一覧と、優先順位を変更するための入力ボタン等から構成される。オペレーターは、選択したキャンペーンコードの優先順位を入れ替えることで、キャンペーンコードが特定するキャンペーン適用条件の優先順位を入れ替えることができる。
登録ボタン811は、各入力フォームへ入力された情報を、キャンペーン判定テーブル700に登録するための操作ボタンである。オペレーターは、登録ボタン811を押下することにより、各入力フォームへ入力された情報を、キャンペーン判定テーブル700に登録することができる。
以上説明した通り、本発明の利用情報管理装置、利用情報管理方法および利用情報管理プログラムによれば、会員の利用明細単位で利率を管理することができるので、会員のクレジットカード利用状況や支払方法等に応じて機動的な利率を適用することが可能になる。このため、会員の利用状況(例えば、利用日時、利用加盟店等)に応じて、キャンペーン施策としての優遇利率を適用し、クレジットカードにおける新たなサービスを会員に提供することが可能となる。
また、以上説明した実施形態は、情報処理装置上で実行されるコンピュータープログラムによるものであり、本発明はコンピュータープログラムによる形態を採ることができる。また、コンピュータープログラムはCD−ROM等のコンピューター記憶媒体に格納され、当該コンピューターが記憶媒体を読み取ることで実行することができるため、本発明はコンピューター記憶媒体による形態を採ることができる。