JP2015096928A - 偏光板保護用ポリエステルフィルム - Google Patents

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【課題】 偏光作用のある光学部材を通して表示画像を見ても、角度により表示画像が暗くなったり、光干渉色が発生したりすることのない偏光板保護用ポリエステルフィルムを提供する。
【解決手段】 ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートより屈折率が0.02以上高い樹脂組成物とを含有するフィルムであり、当該樹脂組成物の含有量が10〜80重量%であり、フィルム面内の複屈折率Δn(下記式(1)により定義される)が0.060以上であることを特徴とする偏光板保護用ポリエステルフィルム。
複屈折率Δn=(nx−ny) …(1)
(上記式(1)において、nxは、フィルムの面内方向において屈折率が最大になる遅相軸方向xにおける屈折率を表し、nyは、フィルム面内方向において前記遅相軸方向xと直交する方向yにおける屈折率を表す)
【選択図】 なし

Description

本発明は、バックライト光源として白色発光ダイオードを用いた液晶ディスプレイの視認側の偏光板の外側に設けることにより、偏光作用のある光学部材を通して液晶ディスプレイを見た場合にも、偏光軸の方向に起因する表示画像の視認性の低下や、光干渉色の発生を低減することのできる偏光板保護用ポリエステルフィルムに関するものである。
近年、テレビ、パソコン、デジタルカメラ、携帯電話等の表示装置として幅広く使用されている液晶ディスプレイに使用される偏光板は、一般的に保護フィルム/偏光膜/保護フィルム、または保護フィルム/偏光膜/位相差フィルムの構成からなる。液晶ディスプレイにおいては、視認側の偏光板から出射する表示光は直線偏光であり、例えばサングラスのような偏光作用のある光学部材を通して表示画像を見た場合、表示光の偏光軸と光学部材の吸収軸の角度が適切でない場合には表示画像が暗くなったり、見えなくなったりする。
上記の問題を解決するために、視認側の偏光板の更に外側にλ/4位相差フィルムを設けることにより、直線偏光を円偏光に変調させる方法が知られているが(特許文献1,2,3)位相差フィルムを使用することはコスト面から好ましくない。また、視認側の偏光板の更に外側にリターデーションの大きい位相差板を設ける方法が知られているが(特許文献4,5)偏光板の厚さが厚くなるため好ましくない。
特開2000−137116号公報 特開2002−22944号公報 特開2008−83307号公報 特開平6−258634号公報 特開2004−170875号公報
本発明は、上記実状に鑑みなされたものであって、その解決課題は、バックライト光源として白色発光ダイオードを用いた液晶ディスプレイの視認側の偏光板の外側に設けることにより、偏光作用のある光学部材を通して表示画像を見ても、角度により表示画像が暗くなったり、光干渉色が発生したりすることのない偏光板保護用ポリエステルフィルムを提供することにある。
本発明者は、上記課題に鑑み鋭意検討した結果、特定の偏光板保護用ポリエステルフィルムによれば、上記課題が容易に解決できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨は、ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートより屈折率が0.02以上高い樹脂組成物とを含有するフィルムであり、当該樹脂組成物の含有量が10〜80重量%であり、フィルム面内の複屈折率Δn(下記式(1)により定義される)が0.060以上であることを特徴とする偏光板保護用ポリエステルフィルムに存する。
複屈折率Δn=(nx−ny) …(1)
(上記式(1)において、nxは、フィルムの面内方向において屈折率が最大になる遅相軸方向xにおける屈折率を表し、nyは、フィルム面内方向において前記遅相軸方向xと直交する方向yにおける屈折率を表す)
本発明によれば、偏光板保護用フィルムとして、安価で光学特性に優れたポリエステルフィルムを提供することができ、本発明の工業的価値は高い。
本発明でいうポリエステルフィルムとは、いわゆる押出法に従い押出口金から溶融押出されたシートを延伸したフィルムである。
上記のフィルムを構成するポリエチレンテレフタレートとは、ジカルボン酸としては、テレフタル酸を、ジオールとしては、エチレングリコールをそれぞれ例示することができる。
本発明におけるポリエステルフィルムには、取り扱いを容易にするために透明性を損なわない条件で粒子を含有させてもよい。本発明で用いる粒子の例としては、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、シリカ、カオリン、タルク、二酸化チタン、アルミナ、硫酸バリウム、フッ化カルシウム、フッ化リチウム、ゼオライト、硫化モリブデン等の無機粒子や、架橋高分子粒子、シュウ酸カルシウム等の有機粒子を挙げることができる。また粒子を添加する方法としては、原料とするポリエステル中に粒子を含有させて添加する方法、押出機に直接添加する方法等を挙げることができ、このうちいずれか一方の方法を採用しても良く、2つの方法を併用してもよい。
用いる粒子の粒径は通常0.05〜5.0μm、好ましくは0.1〜4.0μmである。平均粒径が5.0μmより大きいとフィルムのヘーズが大きくなりフィルムの透明性が低下することがある。平均粒径が0.1μmより小さいと表面粗度が小さくなりすぎてフィルムの取り扱いが困難になる場合がある。粒子含有量は、ポリエステルに対し、通常0.001〜30.0wt%であり、好ましくは0.01〜10.0wt%である。粒子含有量が多いとヘーズが大きくなり、フィルムの透明性が低下することがあり、粒子含有量が少ないとフィルムの取り扱いが困難になる場合がある。
ポリエステルに粒子を添加する方法としては、特に限定されるものではなく、従来公知の方法を採用しうる。例えば、ポリエステルを製造する任意の段階において添加することができるが、好ましくはエステル化の段階、もしくはエステル交換反応終了後、重縮合反応を進めてもよい。また、ベント付き混錬押出機を用い、エチレングリコールまたは水などに分散させた粒子のスラリーとポリエステル原料とをブレンドする方法、または、混錬押出機を用い、乾燥させた粒子とポリエステル原料とをブレンドする方法などによって行われる。
本発明のポリエステルフィルムを使用した偏光板において、フィルム面内の複屈折率Δnが0.060以上であり、好ましくは0.100以上、さらに好ましくは0.120以上、特に好ましくは0.150以上である。延伸後のフィルムのΔnが0.060よりも小さい場合、光の干渉色が強くなり、液晶ディスプレイにおいて画像本来の色彩が得られない。
本発明のポリエステルフィルムは、ポリエチレンテレフタレートより屈折率が0.02以上高い樹脂組成物を10〜80重量%含有する。ポリエチレンテレフタレートより屈折率が0.02以上高い樹脂組成物としては、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、ポリメタクリル酸樹脂、ポリスチレン、フッ素樹脂(PTFE)、フッ素ビニリデン、シリコン樹脂などが例示されるが、ポリエチレンテレフタレートとの相溶性などの面からポリエチレン−2,6−ナフタレートが好ましい。
当該樹脂組成物の含有量は、好ましくは10〜50重量%、より好ましくは10〜20重量%である。当該樹脂組成物の含有量が少ないと、本発明のポリエステルフィルムを液晶ディスプレイに用いた際に光の干渉色が強くなり、液晶ディスプレイにおいて画像本来の色彩が得られない。一方、含有量が多いと、液晶ディスプレイにおいて良好な色彩が得られるが、コストが上がり好ましくない。
本発明のポリエステルフィルムの厚さは4〜100μmであることが好ましく、より好ましくは23〜75μm、さらに好ましくは38〜50μmである。フィルムの厚さが4μmより薄いとフィルムの製膜が困難であるとともにフィルムの取り扱いが難しい。フィルムの厚さが100μmより厚い場合にはモバイル用として偏光板が厚くなり好ましくない場合がある。
本発明では必要に応じて他にも添加剤を加えてもよい。このような添加剤としては、例えば、安定剤、潤滑剤、架橋剤、ブロッキング防止剤、酸化防止剤、染料、顔料、紫外線吸収剤などが挙げられる。
本発明においては、ポリエステルの溶融押出機を1台用いた単層フィルムとすることが出来、2台または3台以上用いて、いわゆる共押出法により少なくとも3層以上の積層フィルムとすることもできる。層の構成としては、A原料のみを用いたA構成、A原料とB原料を用いたA/B/A構成、さらにC原料を用いたA/B/C構成またはそれ以外の3層以上の構成のフィルムとすることができる。
本発明においては、公知の手法により乾燥したポリエステルチップを溶融押出装置に供給し、それぞれのポリマーの融点以上である温度に加熱し溶融する。次いで、溶融したポリマーをダイから押出し、回転冷却ドラム上でガラス転移点以下の温度になるように急冷固化し、実質的に非晶状態の未配向シートを得る。この場合、シートの平面性を向上させるため、シートと回転冷却ドラムとの密着性を高めることが好ましく、本発明においては静電印加密着法および/または液体塗布密着法が好ましく採用される。
本発明においては、このようにして得られたシートを2軸方向に延伸してフィルム化することが好ましい。延伸条件について具体的に述べると、前記未延伸シートを好ましくは縦方向に80〜150℃で1.1〜6倍に延伸し、縦1軸延伸フィルムとした後、横方向に80〜160℃で1.1〜6倍延伸を行ない、150〜240℃で1〜600秒間熱処理を行なうことが好ましい。さらにこの際、熱処理の最高温度ゾーンおよび/または熱処理出口のクーリングゾーンにおいて、縦方向および/または横方向に0.1〜20%弛緩する方法が好ましい。
偏光板として、偏光板保護フィルムと密着させるため、あるいはハードコートとの密着性を向上させるために少なくとも片面に塗布層を設けることが好ましい。
また、塗布層は、帯電防止剤、消泡剤、塗布性改良剤、増粘剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、発泡剤、染料、顔料などを含有していてもよい。
塗布剤の塗布方法としては、リバースロールコーター、グラビアコーター、ロッドコーター、エアドクターコーターまたはこれら以外の塗布装置を使用することができる。
なお、塗布剤のフィルムへの塗布性や接着性を改良するため、塗布前にフィルムに化学処理や放電処理を施してもよい。また、表面特性をさらに改良するため、塗布層形成後に放電処理を施してもよい。
塗布層の厚みは、最終的な乾燥厚さとして、通常0.02〜0.5μm、好ましくは0.03〜0.3μmの範囲である。塗布層の厚さが0.02μm未満の場合は、本発明の効果が十分に発揮されない恐れがある。塗布層の厚さが0.5μmを超える場合は、フィルムが相互に固着しやすくなったり、特にフィルムの高強度化のために塗布処理フィルムを再延伸する場合は、工程中のロールに粘着しやすくなったりする傾向がある。上記の固着の問題は、特にフィルムの両面に同一の塗布層を形成する場合に顕著に現れる。
なお必要に応じてフィルムの製造後にコートするオフラインコートと呼ばれる方法でコートしてもよい。コーティングの材料としては、オフラインコートの場合は水系および/または溶剤系いずれでもよい。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。なお、種々の諸物性、特性は以下のように測定、または定義されたものである。実施例中、「%」は「重量%」を意味する。
(1)屈折率の測定
株式会社島津製作所製、精密屈折計KPR−2000を用いて各々の樹脂の屈折率の測定を行なった。
(2)フィルム面内の複屈折率Δnの定義
複屈折率Δnは以下の式で定義される。
複屈折率Δn=(nx−ny) …(1)
(上記式(1)において、nxは、フィルムの面内方向において屈折率が最大になる遅相軸方向xにおける屈折率を表し、nyは、フィルムの面内方向において前記遅相軸方向xと直交する方向yにおける屈折率を表す)
(3)nx、nyの測定
株式会社アタゴ社製のアッベ式屈折計を用い、フィルム面内方向の屈折率が最大になる遅相軸方向xにおける屈折率nxと、遅相軸方向xと直交する方向yにおける屈折率nyを測定し、上記の式(1)より複屈折率Δnを算出した。尚、測定はナトリウムD線を用い、23℃で行った。
(4)視認性の検査
ポリビニルアルコール(PVA)フィルム((株)クラレ製、重合度2400)を用いて、第1浴(ヨウ素、KI水溶液−30℃)で3倍延伸後、第2浴(ホウ酸、KI水溶液−55℃)中でトータル延伸倍率を6倍まで延伸して偏光子を得た。その後、PVA系接着剤を用いて、両面に厚さ40μmのTACフィルムを貼り合わせ、片側TACフィルムの上に粘着剤を介してポリエステルフィルムを偏光板の吸収軸との成す角が45°となる様に貼り付け偏光板を作製した。当該偏光板をポリエステルフィルムが視認側の外側になるように、蛍光体方式の白色発光ダイオードをバックライト光源に用いた液晶パネルに実装し、視認性を確認した。
◎:光干渉色がなく、良好である
○:光干渉色が少しあるが、問題ない
×:光干渉色が強く、偏光板として使用できない
(5)生産性、取扱い性
◎:フィルムの生産性も良好で、加工時の取り扱い性も良好である
○:フィルムの生産性、加工時の取り扱い性ともに問題ない
×:フィルムの生産性、加工時の取り扱い性のいずれか、または両方が悪く、生産または加工には適さない
(6)総合判定
視認性、生産性、取扱い性を総合的に評価し、偏光板用フィルムとして最も優れているものを◎、優れているものを○、許容できるものを△、不十分なものを×とした。△以上を合格とする。
◎:光干渉色がなく、加工適正も良好で偏光板として問題ない
○:光干渉色、加工適正のいずれかが若干劣るが、偏光板としては使用できる
△:光干渉色、加工適正のいずれかが劣るが、偏光板として許容できるレベルである
×:光干渉色、加工適正のいずれかが劣り、偏光板としては使用できない
以下の実施例および比較例で使用した原料は、以下のようにして準備した。
(ポリエステルAの製造方法)
ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール70部、および酢酸カルシウム一水塩0.07部を反応器にとり、加熱昇温すると共にメタノール留去させエステル交換反応を行い、反応開始後、約4時間半を要して230℃に昇温し、実質的にエステル交換反応を終了した。
次に燐酸0.04部および三酸化アンチモン0.035部を添加し、常法に従って重合した。すなわち、反応温度を徐々に上げて、最終的に280℃とし、一方、圧力は徐々に減じて、最終的に0.05mmHgとした。4時間後、反応を終了し、常法に従い、チップ化してポリエステルAを得た。得られたポリエチレンテレフタレートの屈折率は1.58であった。
(ポリエステルBの製造方法)
上記ポリエステルAを製造する際、平均粒径3.2μmの非晶質シリカを6000ppm添加し、ポリエステルBを作成した。
(ポリエスエルCの製造方法)
ポリエステルAの製造方法においてジカルボン酸原料を変更することでポリエチレン−2,6−ナフタレートであるポリエステルCを得た。得られたポリエチレン−2,6−ナフタレートの屈折率は1.64であった。
実施例1:
上記ポリエステルA、B、Cをそれぞれ85%、5%、10%の割合で混合した原料を溶融押出機により溶融押出して無定形シートを得た。ついで、冷却したキャスティングドラム上に、シートを共押出し冷却固化させて無配向シートを得た。次いで、90℃にて縦方向に2.5倍延伸した後、更にテンター内で予熱工程を経て120℃で横方向に5.3倍延伸、180℃で10秒間の熱処理を行い、製膜機にてロールを巻き取り、厚さ50μmのポリエステルフィルムを得た。評価結果を下記表1に示す。
実施例2:
実施例1において、90℃にて縦方向に1.5倍延伸した後、更にテンター内で予熱工程を経て120℃で横方向に5.2倍延伸してフィルムを得る以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
実施例3:
実施例1において、ポリエステルA、B、Cをそれぞれ75%、5%、20%の割合で混合した原料を用いる以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
実施例4:
実施例3において、90℃にて縦方向に1.8倍延伸した後、更にテンター内で予熱工程を経て120℃で横方向に5.3倍延伸してフィルムを得る以外は実施例3と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
実施例5:
実施例3において、90℃にて縦方向に1.5倍延伸した後、更にテンター内で予熱工程を経て120℃で横方向に5.2倍延伸してフィルムを得る以外は実施例3と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
実施例6:
実施例3において、フィルムの厚さを75μmとする以外は実施例3と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
実施例7:
実施例1において、ポリエステルA、B、Cをそれぞれ45%、5%、50%の割合で混合した原料を用いて、120℃にて縦方向に2.8倍延伸した後、更にテンター内で予熱工程を経て120℃で横方向に5.3倍延伸、150℃で10秒間の熱処理を行い、フィルムを得る以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
実施例8:
実施例7において、120℃にて縦方向に2.0倍延伸した後、更にテンター内で予熱工程を経て120℃で横方向に5.4倍延伸してフィルムを得る以外は実施例7と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
実施例9:
実施例7において、120℃にて縦方向に1.5倍延伸した後、更にテンター内で予熱工程を経て120℃で横方向に5.2倍延伸してフィルムを得る以外は実施例7と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
実施例10:
実施例1において、ポリエステルA、B、Cをそれぞれ15%、5%、80%の割合で混合した原料を用いて、130℃にて縦方向に2.8倍延伸した後、更にテンター内で予熱工程を経て130℃で横方向に5.2倍延伸、150℃で10秒間の熱処理を行い、フィルムを得る以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
実施例11:
実施例10において、130℃にて縦方向に2.0倍延伸した後、更にテンター内で予熱工程を経て130℃で横方向に5.4倍延伸してフィルムを得る以外は実施例10と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
実施例12:
実施例10において、130℃にて縦方向に1.5倍延伸した後、更にテンター内で予熱工程を経て130℃で横方向に5.3倍延伸してフィルムを得る以外は実施例10と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
実施例13:
実施例10において、130℃にて縦方向に1.5倍延伸した後、更にテンター内で予熱工程を経て130℃で横方向に6.0倍延伸してフィルムを得る以外は実施例10と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
実施例14:
実施例10において、フィルムの厚さを23μmとする以外は実施例10と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
比較例1:
実施例1において、ポリエステルA、Bをそれぞれ95%、5%の割合で混合した原料を用いて、90℃にて縦方向に1.1倍延伸した後、更にテンター内で予熱工程を経て120℃で横方向に5.0倍延伸してフィルムを得る以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
比較例2:
実施例1において、ポリエステルA、B、Cをそれぞれ5%、5%、90%の割合で混合した原料を用いて、130℃にて縦方向に2.5倍延伸した後、更にテンター内で予熱工程を経て130℃で横方向に5.2倍延伸、150℃で10秒間の熱処理を行いフィルムを得る以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
比較例3:
実施例1において、ポリエステルA、B、Cをそれぞれ75%、5%、20%の割合で混合した原料を用いて、90℃にて縦方向に3.0倍延伸した後、更にテンター内で予熱工程を経て120℃で横方向に5.2倍延伸してフィルムを得る以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
比較例4:
実施例1において、ポリエステルA、B、Cをそれぞれ15%、5%、80%の割合で混合した原料を用いて、130℃にて縦方向に3.0倍延伸した後、更にテンター内で予熱工程を経て130℃で横方向に4.5倍延伸、150℃で10秒間の熱処理を行い、フィルムを得る以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
以上、得られた結果をまとめて下記表1に示す。
Figure 2015096928
本発明のフィルムは、例えば、偏光板保護用フィルムとして好適に利用することができる。

Claims (2)

  1. ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートより屈折率が0.02以上高い樹脂組成物とを含有するフィルムであり、当該樹脂組成物の含有量が10〜80重量%であり、フィルム面内の複屈折率Δn(下記式(1)により定義される)が0.060以上であることを特徴とする偏光板保護用ポリエステルフィルム。
    複屈折率Δn=(nx−ny) …(1)
    (上記式(1)において、nxは、フィルムの面内方向において屈折率が最大になる遅相軸方向xにおける屈折率を表し、nyは、フィルム面内方向において前記遅相軸方向xと直交する方向yにおける屈折率を表す)
  2. 樹脂組成物がポリエチレン−2,6−ナフタレートである請求項1に記載の偏光板保護用ポリエステルフィルム。
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