JP2015096677A - コーナー金物 - Google Patents

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Abstract

【課題】金物自体の厚さを増大させずに柱と横架材の接合箇所を効率良く補強できると共に、この金物が破断するまでの時間を延長でき、さらには柱と横架材取付け面部または横架材に対し金物を設置する際に矩(直角)を取る機能の低下も防止できるコーナー金物を提供すること。【解決手段】土台や梁等の横架材に対し柱を接合する際にその接合箇所を補強するコーナー金物1であって、柱に固定される柱取付け面部11と、その柱取付け面部11の基端部から斜めに延び傾斜面部12と、その傾斜面部12の基端部から横架材に沿って延び横架材に固定される横架材取付け面部13とから構成され、傾斜面部12には、柱取付け面部11の基端に連続する舌片部12bが残存するように少なくとも1つのスリット12aを形成し、その舌片部12bと柱取付け面部11とが面一になるように構成した。【選択図】図1

Description

本発明は、土台や梁等の横架材に対し柱を接合する際にその接合箇所を補強するコーナー金物に関する。
土台や梁等の横架材に対し柱を接合する際にその接合箇所を補強するコーナー金物として、例えば、特許文献1には、柱に固定される柱取付け面部(特許文献1では、第1取付け面部と呼んでいる、)と、その柱取付け面部の基端辺から90度の角度で張り出して横架材に固定される横架材取付け面部(特許文献1では、第2取付け面部と呼んでいる。)を一体に設け、柱取付け面部及び横架材取付け面部にそれぞれ複数の固定部材挿通孔を設けたコーナー金物が記載されている。
特開2001−107457号公報
しかし、上述の特許文献1のコーナー金物は、柱取付け面部の基端辺から90度の角度で直接、横架材取付け面部が張り出して構成されており、柱取付け面部と横架材取付け面部との間に斜めの補強部材が連結されていないため、横架材に対し柱が引っ張られるような外力や傾くような外力が作用した場合、柱取付け面部と横架材取付け面部との境界部に応力が繰り返し集中して、破壊し易いという問題がある一方、破壊し難いように金具自体の厚さを増大させると重量が増えるので、コストアップや作業効率が悪化するという問題がある。
また、この特許文献1のコーナー金物では、横架材に固定される横架材取付け面部には、その先端部を折り返したり、あるいは別部材で補強片を重ね合わせて補強しているため、横架材取付け面部の強度が向上しており、過大な外力が横架材取付け面部と横架材に作用した場合、金具が変形する前に横架材の方が決裂や破損等して、建物に悪影響を及ぼすおそれがあるという問題がある。
そこで、本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、金物自体の厚さを増大させずに柱と横架材の接合箇所を効率良く補強できると共に、この金物が破断するまでの時間を延長でき、さらには柱と横架材取付け面部または横架材に対し金物を設置する際に矩(直角)を取る機能の低下も防止できるコーナー金物を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係るコーナー金物は、土台や梁等の横架材に対し柱を接合する際にその接合箇所を補強するコーナー金物であって、柱に固定される柱取付け面部と、その柱取付け面部の基端部から斜めに延び傾斜面部と、その傾斜面部の基端部から横架材に沿って延び横架材に固定される横架材取付け面部とから構成され、傾斜面部には、柱取付け面部の基端に連続する舌片部が残存するように少なくとも1つのスリットを形成し、その舌片部と柱取付け面部とが面一になるように構成したことを特徴とする。
ここで、柱取付け面部には、柱に固定するための固定部材が通される複数の柱取付け孔が設けられており、柱取付け面部の下端部に近い段に設けられた柱取付け孔のうち最も外側の柱取付け孔は、その上段に設けられた柱取付け孔のうち最も外側の柱取付け孔よりも幅方向の中央に近いと良い。
また、傾斜面部には、その幅方向の中央に1つの舌片部が残存するように1つのスリットが形成されており、柱取付け面部の下端部に近い段に設けられた柱取付け孔のうち最も外側の柱取付け孔の中心とその上段に設けられた柱取付け孔のうち最も外側の柱取付け孔の中心とを結ぶ中心線は、そのスリットの幅方向の中央に設けられた舌片部の上部近傍で交差するようにするとさらに良い。
また、横架材取付け面部には、横架材に固定するための固定部材が通される複数の横架材取付け孔が設けられており、その複数の横架材取付け孔は、横架材の長手方向に対し複数列を構成しており、かつ、横架材取付け面部と傾斜面部との境界線に近い列の複数の横架材取付け孔の隣接間隔は、その境界線よりも離れた列の複数の横架材取付け孔の隣接間隔よりも小さいとさらに良い。
また、傾斜面部が柱の方向と横架材の方向に対し形成する三角形は、その底辺に対し高さがほぼ1:2の関係にあると良い。
本発明に係るコーナー金物では、柱取付け面部と横架材取付け面部との間に傾斜面部を設けたため、柱や横架材に作用した外力が柱取付け面部と横架材取付け面部との境界部分に集中することなく、柱取付け面部と傾斜面部との間および横架材取付け面部と傾斜面部との間に分散されるため、金物自体の厚さを増大させずに柱と横架材の接合箇所を効率良く補強できる。
また、柱取付け面部と横架材取付け面部との間に傾斜面部を設けたことにより柱取付け面部の長さが短くなり、横架材取付け面部または横架材に対し金物を設置する際に矩(直角)を取る機能を低下するが、舌片部が柱取付け面部の基端に連続し、かつ、柱取付け面部と面一であるため、柱取付け面部の長さが短い分を補足して、横架材取付け面部または横架材に対し金物を設置する際に矩(直角)を取る機能の低下を防止する為、正確に取付け易くなり、金物本来の効果を発揮できる。
また、傾斜面部には舌片部が残存するように少なくとも1つのスリットを形成しているため、傾斜面部はそのスリットを設けた分だけ剛性が低下し変形し易く、柱や横架材の傾きやズレに追従し易くなるため、金物が破断するまでの時間を延ばすことができる。
なお、傾斜面部の幅方向の中央に1つのスリットを設けると共に、柱取付け面部に設ける複数の柱取付け孔は、両側に位置する柱取付け孔のうち最も外側の柱取付け孔よりも幅方向の中央に近い柱取付け孔の方を柱取付け面部の基端に近い位置に形成した場合には、傾斜面部中央のスリットとの相乗効果によって、複数の柱取付け孔に沿って金具が両端部側から斜めに捲り上がり易くなり、この点でも柱や横架材の傾きやズレに追従し易くなるため、金物が破断するまでの時間を延ばすことができる。
また、横架材に設ける複数の横架材取付け孔を、横架材取付け面部と傾斜面部との境界線に近い列の複数の横架材取付け孔の隣接間隔は、その境界線よりも離れた列の複数の横架材取付け孔の隣接間隔よりも小さくした場合には、この金物に過大な応力が作用した場合、横架材取付け面部と傾斜面部との境界線部分で切断し易いため、横架材の破損を防止できる。
また、傾斜面部が柱の方向と横架材の方向に対し形成する三角形をその底辺に対し高さがほぼ1:2の関係にした場合には、この金物自体の厚さを増大させなくても、金物自体の強度を向上させることができる。
本発明に係る実施形態のコーナー金物の斜視図である。 (a),(b)それぞれ、本発明に係る実施形態のコーナー金物の平面図、正面図である。 本発明に係る実施形態のコーナー金物の左側面図である。 本発明に係る実施形態のコーナー金物を土台や梁等の横架材と柱との接合部分に取付けた状態を示す右側面図である。 横架材に対し柱を上方へ引き抜く外力が作用した場合における実施形態のコーナー金物の変形および破断状態など示す斜視図である。 本実施形態のコーナー金物と比較例(傾斜面部が横架材に対し45度)との荷重試験の結果を示す図である。 本発明に係るコーナー金物の他の形態を示す斜視図である。 本発明に係るコーナー金物のさらに他の形態を示す斜視図である。
以下、本発明に係るコーナー金物の実施の形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、下記に説明する実施形態は、あくまで本発明の一例であり、本発明は下記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で適宜変更可能である。
このコーナー金物1は、後述する図4に示すように土台や梁等の横架材2に対し柱3を接合する際にその接合箇所を補強等するためのもので、図1〜図3に示すように、1枚の鋼板をカットすると共に折り曲げ加工して製作され、柱取付け面部11と、傾斜面部12と、横架材取付け面部13とを備えている。
柱取付け面部11は、柱3に当接させてビスや釘、ボルト・ナット等の固定部材4(図4参照。)によって固定されるもので、複数(ここでは、説明の便宜上、例えば6個とするが、あくまで一例である。)の柱取付け孔11a1〜11a6が設けられている。
柱取付け孔11a1〜11a6の配列は、図1や図2(b)に示すように上下3段(列)で、最上段に柱取付け孔11a1,11a2、中段に柱取付け孔11a3,11a4、最下段に柱取付け孔11a5,11a6を設けている。ここで、上下3段(列)の柱取付け孔11a1〜11a6のうち、中段の柱取付け孔11a3,11a4が柱取付け面部11の幅方向の両側に離れてその間隔が最大で最も外側であるのに対し、最下段の柱取付け孔11a5,11a6が柱取付け面部11の幅方向の中央近くに位置しその間隔が最小で最も外側であり、後述する傾斜面部12のスリット12aの両側の上方に位置する。
そのため、図2(b)における中段において最も左外側の柱取付け孔11a3の中心と、下段において最も左外側の柱取付け孔11a5の中心とを結ぶ中心線M1と、中段において最も右外側の柱取付け孔11a4の中心と、下段において最も右外側の柱取付け孔11a6の中心とを結ぶ中心線M2とは、柱取付け面部11の下方である舌片部12bの上部近傍、すなわち舌片部12bの付け根近傍で交差する。なお、中段の柱取付け孔11a3,11a4は2つでなく3つ以上でも良いし、下段の柱取付け孔11a5,11a6は2つでなく3つ以上でも、さらには、1つでも良く、要は、最下段の直ぐ上である中段の最も外側の柱取付け孔の中心と最下段の最も外側の柱取付け孔の中心を通る中心線M1と中心線M2とが舌片部12bの付け根近傍で交差すれば良い。
傾斜面部12は、柱取付け面部11と横架材取付け面部13との間を連結するもので、図3等に示すように柱取付け面部11の基端部(下端部)から横架材取付け面部13の図3上、左側端部まで傾斜した状態で延びている。
傾斜面部12には、柱取付け面部11の基端に連続する舌片部12bが残存するように1つのスリット12aを形成している。
ここで、舌片部12bおよびスリット12aの下端部は、それぞれ、舌片部12bおよびスリット12aの形成し易さ等を考慮して、図2(b)に示すように半円形等の湾曲形状に形成している。
舌片部12bは、例えば、柱取付け面部11に対し傾斜面部12を折り曲げる際、柱取付け面部11に対し舌片部12bのみ折り曲げずに、傾斜面部12のみを曲げ起こすように加工したため、柱取付け面部11と連続でかつ面一に構成している。
また、傾斜面部12が柱3の方向(図3上、鉛直方向)と横架材2の方向(図3上、水平方向)に対し形成する三角形は、図3に示すように底辺Bに対し高さHがほぼ1:2の関係、つまり傾斜面部12が横架材2の上側面または横架材取付け面部13に対し、約64.5度の角度をなしている。
横架材取付け面部13は、傾斜面部12の基端部から横架材2に沿って水平方向に延びる取付け面であって、後述する図4に示すように横架材2に当接させてビスや釘、ボルト・ナット等の固定部材4(図4参照。)によって固定されるもので、固定部材4が通される複数(ここでは、説明の便宜上、例えば6個とするが、あくまで一例である。)の横架材取付け孔13a1〜13a6が設けられている。
横架材取付け孔13a1〜13a6は、図1に示すように横架材2の長手方向に対し2列で配置されており、図2(a)に示すように傾斜面部12と横架材取付け面部13との境界に近い列の複数の横架材取付け孔13a1〜13a4の隣接間隔L1は、その境界線よりも離れた列の複数の横架材取付け孔13a5,13a6の隣接間隔L2よりも狭くしている。これにより、横架材取付け面部13では、横架材取付け孔13a1〜13a4間の強度が、横架材取付け孔13a5,13a6間の強度よりも弱くなる。また、固定部材4によって柱3に固定される柱取付け面部11の柱取付け孔11a1〜11a6も含め、柱取付け孔11a1〜11a6と横架材取付け孔13a1〜13a6の内、金具1の幅方向で最も強度が弱い箇所は、取付け孔が狭い間隔で4つ並んだ横架材取付け孔13a1〜13a4の場所となり、この横架材取付け孔13a1〜13a4のところで破断し易いことになる。
図4は、以上のように構成されたコーナー金物1を土台や梁等の横架材2と柱3との接合部分に取付けた状態を示している。
図4に示すように、このコーナー金物1は、柱取付け面部11はビスや釘、ボルト・ナット等の固定部材4を柱取付け孔11a1〜11a6から柱3に貫通させて固定する一方、横架材取付け面部13はビスや釘、ボルト・ナット等の固定部材4(図4参照。)を横架材取付け孔13a1〜13a6から横架材2に貫通させて固定する。
従って、本実施形態のコーナー金物1によれば、柱取付け面部11と横架材取付け面部13との間に傾斜面部12を設けたため、柱3や横架材2に作用した外力が柱取付け面部11と横架材取付け面部13との境界部分に集中することなく、柱取付け面部11と傾斜面部12との間および傾斜面部12と、横架材取付け面部13との間に分散される。そのため、金物の厚さを増大させずに柱3と横架材2の接合箇所を効率良く補強できる。
特に、本実施形態のコーナー金物1は、柱取付け面部11と横架材取付け面部13との間に傾斜面部12を設けたことにより柱取付け面部11の長さが短くなり、横架材取付け面部13または横架材2に対し金物を設置する際に矩(直角)を取る機能を低下するが、図1等に示すように舌片部12bが柱取付け面部11の基端に連続し、かつ、柱取付け面部11と面一でその先端部(下端部)が横架材取付け面部13の方向に延びている。そのため、図4に示すように、コーナー金物1を土台や梁等の横架材2と柱3との接合部分に取付ける際、図4に示すように、その舌片部12bが傾斜面部12を設けたことによる柱取付け面部11の長さの短い分を補足できるので、横架材取付け面部13または横架材2に対しこの金物1を設置する際に矩(直角)を取る機能の低下を防止する為、正確に取付け易くなり、金物本来の効果を発揮できる。
また、本実施形態のコーナー金物1は、図1等に示すように傾斜面部12には舌片部12bが残存するように少なくとも1つのスリット12aを形成しているため、傾斜面部12はそのスリット12aを設けた分だけ剛性が低下し変形し易くなる。そのため、地震などによって柱3や横架材2が傾いたり、さらには柱3が横架材2から上方に抜けるような外力が作用した場合、本実施形態のコーナー金物1では傾斜面部12が変形して柱3や横架材2の傾きやズレに追従し易くなるので、この金物1が破断するまでの時間を延ばすことができる。
また、本実施形態のコーナー金物1は、傾斜面部12の幅方向の中央に1つのスリット12aを設けると共に、柱取付け面部11に設ける複数の柱取付け孔11a1〜11a6は、中段の柱取付け孔11a3,11a4が柱取付け面部11の幅方向の両側に離れてその間隔が最大で最も外側であるのに対し、下段の柱取付け孔11a5,11a6が柱取付け面部11の幅方向の中央近くに位置しその間隔が最小で傾斜面部12のスリット12a側の上方に位置する。
これにより、図2(b)で上述したように左側の中段における外側の柱取付け孔11a3の中心と最下段における外側の柱取付け孔11a5の中心とを結ぶ中心線M1と、右側の中段における外側の柱取付け孔11a4の中心と最下段における外側の柱取付け孔11a6の中心とを結ぶ中心線M2とが柱取付け面部11の下方である舌片部12bの上部であるその付け根近傍で交差する。
そのため、横架材2に対し柱3が抜けようとしたり、柱3が金具1とは反対側に曲がったりズレるような方向の外力が作用した場合、中心線M1,M2に沿って柱取付け面部11の両端部が傾斜面部12と共に両側から捲り上がるように変形する。その結果、傾斜面部12中央のスリット12aと、柱取付け面部11における中段の柱取付け孔11a3,11a4および下段の柱取付け孔11a5,11a6の配置の相乗効果によって中心線M1,M2に沿って柱取付け面部11の端部の捲り上がり易くなり、柱3や横架材2の傾きやズレにさらに追従し易くなるため、金物1が破断するまでの時間を延ばすことができる。
また、横架材取付け面部13に設ける複数の横架材取付け孔13a1〜13a6の間隔は、図2(a)に示すように傾斜面部12と横架材取付け面部13との境界線に近い列の4つの横架材取付け孔13a1〜13a4の隣接間隔L1をその境界線よりも離れた列の2つの横架材取付け孔13a5,13a6の隣接間隔L2よりも小さくしている。
そのため、横架材2に対し柱3が抜けようとしたり、柱3が金具1とは反対側に曲がったりズレるような方向の過大な外力が作用して、この金物1に過大な応力が作用し、中心線M1,M2に沿って柱取付け面部11の両端部の捲り上がってその追従しても足りない場合、幅方向で最も強度が弱い4つの横架材取付け孔13a1〜13a4で破断して、柱3や横架材2の破損を防止する。
図5は、図4に示すようにコーナー金物1を横架材2と柱3との接合部分に釘やビス、ボルト・ナット等の固定部材4によって固定して取り付けた状態で、横架材2から柱3が引き抜かれるような外力を作用させる試験を行った状態を示している。
図5に示すように、この試験では、まず、柱取付け面部11で上述したように中心線M1,M2に沿って柱取付け面部11の両端部の三角形部分が、それと連続する傾斜面部12と共に両側からで、かつ、柱3の表面から離れる方向に捲り上がるように変形する。
次いで、その中心線M1,M2に沿って取付け面部11の両端部が捲り上がる変形でも十分でない場合は、2段階目の変形として、図5に示すようにこの金具1の幅方向で最も強度が弱い横架材取付け面部13の4つの横架材取付け孔13a1〜13a4で破断して、柱3や横架材2の破損を防止する。
図6は、本実施形態のコーナー金物1と傾斜面部12が横架材2に対し45度にした比較例の荷重試験の結果を示す図である。
図6は、横軸に変位δ(mm)、縦軸に荷重P(kN)を取っている。本実施形態のコーナー金物1は、傾斜面部12が形成する三角形が図3に示すように底辺Bに対し高さHがほぼ1:2の関係、つまり傾斜面部12が横架材2の上側面または横架材取付け面部13に対し約64.5度の角度をなしている。そのため、荷重試験の結果、曲線S1のような結果が得られたのに対し、傾斜面部12が横架材2に対し45度の比較例では、曲線S2のような結果が得られた。
そのため、図6に示す本実施形態のコーナー金物1の曲線S1と、45度の比較例の曲線S2とを比較すると明らかであるが、本実施形態のコーナー金物1の方が最高荷重が高いと共に、破断するまでの単位変位量当たりの耐荷重も大きく、剛性が高いことがわかる。
その結果、本実施形態のコーナー金物1によれば、傾斜面部12が柱3と横架材2に対し形成する三角形をその底辺に対し高さがほぼ1:2の関係にしたことにより、この金物の厚さを増大させなくても、金物自体の強度(剛性)を向上させることができると共に、コストアップや作業効率の悪化を防止できる。
なお、上記実施形態の説明では、図1〜図5に示すようにスリット12aの下端部および舌片部12bの下端部は、湾曲形状にして説明したが、本発明では、これに限らず、例えば、図7に示すように双方の下端部とも水平なスリット12a’および舌片部12b’を設けたコーナー金物1’にしても良いし、さらには図8に示すように双方の下端部ともV字形状のスリット12a”および舌片部12b”を設けたコーナー金物1”にしても勿論良い。また、図示はしないが、傾斜面部12の幅方向にスリットおよび舌片部を1列ではなく、複数列並ぶようにしても勿論良い。
1 コーナー金物
11 柱取付け面部
11a1〜11a6 柱取付け孔
12 傾斜面部
12a スリット
12b 舌片部
13 横架材取付け面部
13a1〜13a6 横架材取付け孔
2 横架材
3 柱

Claims (5)

  1. 土台や梁等の横架材に対し柱を接合する際にその接合箇所を補強するコーナー金物であって、
    柱に固定される柱取付け面部と、
    その柱取付け面部の基端部から斜めに延び傾斜面部と、
    その傾斜面部の基端部から横架材に沿って延び横架材に固定される横架材取付け面部とから構成され、
    傾斜面部には、柱取付け面部の基端に連続する舌片部が残存するように少なくとも1つのスリットを形成し、
    その舌片部と柱取付け面部とが面一になるように構成したことを特徴とするコーナー金物。
  2. 請求項1記載のコーナー金物において、
    柱取付け面部には、
    柱に固定するための固定部材が通される複数の柱取付け孔が設けられており、
    柱取付け面部の下端部に近い段に設けられた柱取付け孔のうち最も外側の柱取付け孔は、その上段に設けられた柱取付け孔のうち最も外側の柱取付け孔よりも幅方向の中央に近いことを特徴とするコーナー金物。
  3. 請求項2に記載のコーナー金物において、
    傾斜面部には、その幅方向の中央に1つの舌片部が残存するように1つのスリットが形成されており、
    柱取付け面部の下端部に近い段に設けられた柱取付け孔のうち最も外側の柱取付け孔の中心とその上段に設けられた柱取付け孔のうち最も外側の柱取付け孔の中心とを結ぶ中心線は、そのスリットの幅方向の中央に設けられた舌片部の上部近傍で交差することを特徴とするコーナー金物。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一の請求項に記載のコーナー金物において、
    横架材取付け面部には、
    横架材に固定するための固定部材が通される複数の横架材取付け孔が設けられており、
    その複数の横架材取付け孔は、横架材の長手方向に対し複数列を構成しており、かつ、横架材取付け面部と傾斜面部との境界線に近い列の複数の横架材取付け孔の隣接間隔は、その境界線よりも離れた列の複数の横架材取付け孔の隣接間隔よりも小さいことを特徴とするコーナー金物。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一の請求項に記載のコーナー金物において、
    傾斜面部が柱の方向と横架材の方向に対し形成する三角形は、その底辺に対し高さがほぼ1:2の関係にあることを特徴とするコーナー金物。
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