JP2015096344A - リーフスプリング支持構造 - Google Patents

リーフスプリング支持構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2015096344A
JP2015096344A JP2013236406A JP2013236406A JP2015096344A JP 2015096344 A JP2015096344 A JP 2015096344A JP 2013236406 A JP2013236406 A JP 2013236406A JP 2013236406 A JP2013236406 A JP 2013236406A JP 2015096344 A JP2015096344 A JP 2015096344A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support
support plate
leaf spring
bracket
pin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013236406A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6215662B2 (ja
Inventor
小原 満
Mitsuru Obara
満 小原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Press Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Press Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Press Kogyo Co Ltd filed Critical Press Kogyo Co Ltd
Priority to JP2013236406A priority Critical patent/JP6215662B2/ja
Publication of JP2015096344A publication Critical patent/JP2015096344A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6215662B2 publication Critical patent/JP6215662B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

【課題】製造コストを削減でき、部品を共用化できるリーフスプリング支持構造を提供する。
【解決手段】車幅方向に間隔を隔てて配置された一対の支持板17と、これら支持板17の下部に形成され内向きにJ字状に曲げられた屈曲部18と、支持板17に車幅方向に貫通形成されリーフスプリング3用の支持ピン4が挿通されるピン19孔と、ピン孔19から支持板17の下端に架けて形成されたスリット20と、支持板17を車体フレーム1に取り付けるブラケット本体21と、ブラケット本体21、支持板17及び屈曲部18によって囲まれたボルト挿通スペース22とを備え、ボルト挿通スペース22にボルト12を挿通し、支持板17から突出したボルト軸部13にナット14を締め込むことで、支持板17を車輌前後方向から締め付け、スリット20を狭めて支持ピン4を固定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、リーフスプリングを車体フレームに支持するリーフスプリング支持構造に係り、特に、製造コストの削減及び部品の共用化を図ったリーフスプリング支持構造に関する。
図1に示すように、トラックやバス等の車輌のサスペンションとして、車体フレーム1にスプリングブラケット2を介してリーフスプリング3を支持したものが知られている。図中、Cはキャブ、Tは車輪である。かかるスプリングブラケット2は、主として、ラバーブッシュタイプとメタルブッシュタイプとに大別される。ラバーブッシュタイプのスプリングブラケット2は、低軸重車に適しており、構造が比較的シンプルなため、大量生産向きで且つ製造コストが安価な板金構造が一般的である。一方、メタルブッシュタイプのスプリングブラケット2は、高軸重車に広く使用されている。
図2(a)、図2(b)に、従来のメタルブッシュタイプのスプリングブラケット2の概要を示す。このスプリングブラケット2は、車体フレーム1に取り付けられるフレーム取付部2aと、リーフスプリング3用の支持ピン4が装着されるピン支持部2bとを有し、これらフレーム取付部2aとピン支持部2bとが鋳造により一体成形されている(特許文献1参照)。フレーム取付部2aには、それを車体フレーム1にボルト止め又はリベット止め等するための取付孔6が形成されている。一方、ピン支持部2bは、車幅方向に間隔が隔てられたピン支持片7を有する。
ピン支持片7には、車幅方向にピン孔8(図3参照)が貫通形成されており、ピン孔8には、リーフスプリング3用の支持ピン4(図4参照)が挿通される。リーフスプリング3用の支持ピン4には、図1に示すように、リーフスプリング3の前端に直接取り付けられた支持ピン4の他、リーフスプリング3の後端にシャックル9を介して取り付けられた支持ピン4も含まれる。ピン支持片7には、ピン孔8から下端に架けてスリット10が形成されていると共に、ピン孔8と90度交差するように車輌前後方向にボルト挿通孔11が貫通形成されている。
かかるスプリングブラケット2によれば、ピン孔8に支持ピン4を挿通した状態で、ボルト挿通孔11にボルト12を挿通してボルト軸部13にナット14を締め込み、ピン支持片7を車輌前後方向から締め付けてスリット10を狭めることで、支持ピン4をピン孔8に締め付けて固定できる。また、ボルト挿通孔11は、ボルト12の一部がピン孔8に突出するようにピン支持片7に形成されており、支持ピン4には、ピン孔8から突出したボルト12が嵌り込む凹部15が形成されている。凹部15にボルト12が嵌ることで、支持ピン4がピン孔8から抜け止めされる。
特開平11−78456号公報
ところで、上述した従来のスプリングブラケット2においては、図3に示すように、ピン支持片7に、車幅方向に沿ってピン孔8が形成されていると共に、ピン孔8と90度交差して車輌前後方向にボルト挿通孔11が形成されており、夫々の孔径及び孔位置に高い精度が要求される。このため、スプリングブラケット2を鋳造した後、ピン孔8及びボルト挿通孔11を切削加工する必要があり、コストアップの原因となっていた。特に、ピン孔8とボルト挿通孔11とは90度交差して一部重なっているため、同時にドリル加工できず、2工程が必要となり、コストアップとなる。
また、従来のスプリングブラケット2は、図2(a)、図2(b)に示すように、鋳造によって、フレーム取付部2aとピン支持部2bとが一体成形されているため、車体フレーム1への取付位置毎に又は車種毎に専用設計する必要があり、部品共用化の観点からは改善の余地が残されている。
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、製造コストを削減でき、部品を共用化できるリーフスプリング支持構造を提供することにある。
上述した目的を達成すべく創案された本発明によれば、リーフスプリングを車体フレームに支持するリーフスプリング支持構造であって、車幅方向に間隔を隔てて配置された一対の支持板と、これら支持板の下部に形成され、内向きに曲げられた後に上向きに折り返して曲げられた屈曲部と、支持板に車幅方向に貫通形成され、リーフスプリング用の支持ピンが挿通されるピン孔と、ピン孔から支持板の下端に架けて形成されたスリットと、支持板同士の間に取り付けられる支持板取付部を有すると共に車体フレームに取り付けられる車体フレーム取付部を有するブラケット本体と、ブラケット本体の支持板取付部、支持板及び屈曲部によって囲まれたボルト挿通スペースとを備え、ボルト挿通スペースにボルトを挿通し、支持板から突出したボルトの軸部にナットを締め込むことで、支持板を車輌前後方向から締め付け、スリットを狭めて支持ピンを固定する、ことを特徴とするリーフスプリング支持構造が提供される。
ブラケット本体の支持板取付部の車輌前後方向の後部が、支持板の後部よりも前方に位置し、ブラケット本体の支持板取付部の車輌前後方向の前部が、支持体の前部よりも後方に位置し、ボルトの頭部及びナットが、支持板の前部及び後部に接し、ブラケット本体の支持板取付部の前部及び後部から離間するようになっていてもよい。
屈曲部の下部に、屈曲部同士を接合する溶接部を設けてもよい。
屈曲部の頂面に、夫々内向きに傾斜部を形成し、これら傾斜部が、断面V字状のボルト受けとなっていてもよい。
ブラケット本体が、板金製の第1ブラケットと、板金製の第2ブラケットとを有し、これら第1ブラケットの一部と第2ブラケットの一部とが重合され、その重合部が支持板取付部として支持板同士の間に差し入れられて溶接され、第1及び第2ブラケットの重合部に、支持ピンを挿通するための切欠部が形成されていてもよい。
本発明に係るリーフスプリング支持構造によれば、次の如き効果を発揮できる。
(1)一対の支持板の下部に内向きにJ字状に曲げられた屈曲部が形成され、支持板の内面と屈曲部の頂面を利用してボルト挿通スペースを形成しているので、ボルト挿通孔を切削加工する必要が無く、加工コストを削減できる。
(2)屈曲部及びピン孔を有する支持板は、板金によって製造できる。よって、プレス加工することで、鋳造と比べて容易に大量生産でき、製造コストを削減できる。
(3)支持板は、ブラケット本体を介して車体フレームに取り付けられているので、車体フレームへの取付位置や車種に応じてブラケット本体を変更すれば、支持板を変更することなく取り付けに対応できる。よって、車体フレームへの取付位置や車種が異なっても支持板を共用でき、金型等の用具費を抑制できる。
車体フレーム及びそれに取り付けられたリーフスプリングを示す側面図である。 従来例を示すスプリングブラケットの説明図であり、(a)は車体フレームに取り付けられたスプリングブラケットの側面図、(b)は(a)のI−I線断面図である。 図2に示すスプリングブラケットの要部斜視図である。 支持ピン及びそれを固定するボルトの説明図であり、(a)は支持ピン及びボルトの側面図、(b)は支持ピンの正面図である。 本発明の一実施形態に係るリーフスプリング支持構造の説明図であり、(a)は車体フレームに取り付けられたリーフスプリング支持構造の側面図、(b)は(a)のII−II線断面図である。 図5(b)のIII−III線断面図である。 図5に示す一対の支持板の斜視図である。 図5に示す単体の支持板の説明図であり、(a)は支持板の側面図、(b)は正面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。係る実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(リーフスプリング支持構造16の概要)
図5〜図8を用いて、本発明の一実施形態に係るリーフスプリング支持構造16を説明する。図5(a)は本実施形態に係るリーフスプリング支持構造16を車体フレーム1に取り付けた様子を示す側面図、図5(b)は図5(a)のII−II線断面図、図6は図5(b)のIII−III線断面図、図7は図5に示す一対の支持板17の斜視図、図8(a)は図5に示す単体の支持板17の側面図、図8(b)は単体の支持板17の正面図である。
図5(a)、図5(b)に示すように、本実施形態に係るリーフスプリング支持構造16は、車幅方向に間隔を隔てて配置された一対の支持板17と、これら支持板17の下部に内方にJ字状に屈曲された屈曲部18と、支持板17に車幅方向に貫通形成されたピン孔19と、ピン孔19から支持板17の下端に架けて形成されたスリット20と、支持板17を車体フレーム1に取り付けるブラケット本体21と、ブラケット本体21と支持板17と屈曲部18とによって囲まれたボルト挿通スペース22とを備えている。このリーフスプリング支持構造16は、ピン孔19にリーフスプリング3用の支持ピン4を挿通した状態で、ボルト挿通スペース22にボルト12を挿通し、支持板17から突出したボルト軸部13にナット14を締め込むことで、支持板17を車輌前後方向から締め付け、スリット20を狭めて支持ピン4を固定するものである。
(支持板17、ピン孔19)
図7、図8(a)、図8(b)に示す支持板17は、車幅方向に間隔を隔てて一対配置されており、支持板17には、車幅方向にピン孔19が貫通形成されている。ピン孔19には、リーフスプリング3用の支持ピン4が挿通される。本実施形態では支持板17の上部は、円弧状に形成されているが、四角状であっても構わない。
(屈曲部18)
支持板17の下部には、内向きに曲げられた後に上向きに180度折り返して曲げられた屈曲部18が形成されている。屈曲部18の頂面は、支持板17の内面等と共同してボルト挿通スペース22を形成する。屈曲部18の頂面には、夫々内向きに傾斜部26がコイニング加工等により面取り形成されており、これら傾斜部26が断面V字状のボルト受け27となっている。車幅方向左右の屈曲部18は接触している。
屈曲部18の下部には、屈曲部18同士を接合する溶接部25が設けられている。溶接部25は、図5(a)、図5(b)に示すように、ボルト挿通スペース22に挿通されたボルト12の軸部13にナット14を締め込み、支持板17を車輌前後方向から締め付けて撓ませた際、車幅方向左右の屈曲部18同士が車幅方向に離間することを防止する。溶接部25は、屈曲部18の下部に車輌前後方向に沿って形成されている。
(スリット20)
図7、図8(a)に示すように、支持板17には、ピン孔19から支持板17の下端に架けてスリット20が形成されている。スリット20は、図5(a)、図5(b)に示すように、ボルト挿通スペース22に挿通されたボルト12の軸部13にナット14を締め込むことで、支持板17が車輌前後方向から締め付けられるに連れて狭められ、ピン孔19に挿通されたリールスプリング3用の支持ピン4を挟み付けて固定する。
上述のスリット20、屈曲部18、ピン孔19を有する支持板17は、板金(プレス加工)によって製造される。よって、支持板17をプレス加工する際に、スリット20、屈曲部18、ピン孔19を成形することで、鋳造と比べて容易に大量生産でき、製造コストを削減できる。なお、ピン孔19は、プレス加工時に打ち抜いて加工した後、若しくは溶接組み立て後に、切削加工して精度を高めてもよい。また、スリット20は、支持板17をプレス加工した後に切削加工してもよい。
図7に示す車幅方向の左右の支持板17は、スリット20、屈曲部18及びピン孔19を含めて同一形状のものが向き合わされて車幅方向に一対配置されている。よって、共通の金型を用い共通のプレス加工によって製造でき、低コスト化を推進できる。
(ブラケット本体21)
図5(a)、図5(b)に示すように、支持板17は、ブラケット本体21を介して車体フレーム1に取り付けられている。ブラケット本体21は、支持板17同士の間に取り付けられる支持板取付部28と、車体フレーム1に取り付けられる車体フレーム取付部29とを有する。ブラケット本体21は、板金製の第1ブラケット30と、板金製の第2ブラケット31とから構成されている。
図5(a)、図5(b)、図6に示すように、第1ブラケット30は、車幅方向に間隔が隔てられた一対の縦壁部32と、縦壁部32の上部を接続する横壁部33とを有し、下方が開放された断面コ字状に形成されている。第1ブラケット30の横壁部33は、車体フレーム1にリベット若しくはボルトナット等によって接合されている。車体フレーム1は、断面コ字状に形成され車輌前後方向に延出された一対のサイドメンバ34を有し、サイドメンバ34は、水平に配置された上部フランジ35及び下部フランジ36、これらを鉛直方向に接続するウェブ37から構成されており、車体フレーム1の下部フランジ36に、第1ブラケット30の横壁部33がリベット若しくはボルトナット等によって接合されている。なお、下部フランジ36、横壁部33には、図示しない取付孔が形成されている。
図5(a)、図5(b)に示すように、第2ブラケット31は、第1ブラケット30の車幅方向外側の縦壁部32に重ねて溶接された下部38と、そこから上方に延出されて車体フレーム1に取り付けられる上部39とを有する。第2ブラケット31の下部38とそれに重なる第1ブラケット30の縦壁部32とは、溶接部40によって接合されている。第2ブラケット31の上部39には、それを車体フレーム1のウェブ37にボルト止め又はリベット止め等するための取付孔41が形成されている。
図5(b)に示すように、第1ブラケット30の車幅方向外側の縦壁部32と第2ブラケット31の下部38とは重合され、その重合部42が支持板取付部28として支持板17同士の間に差し入れられて溶接されている。図5(a)にて、43は溶接部である。図5(b)に示すように、第1及び第2ブラケット30、31の重合部42には、支持ピン4を挿通するための切欠部44が形成されている(図6参照)。第1ブラケット30の板厚、第2ブラケット31の板厚は、例えば、支持板17の板厚と等しく設定され、本実施形態では7mmとなっている。これにより、支持ピン4の孔に対する接触面積を単体の板厚7mmの4倍である28mm相当とすることができ、支持ピン4の単位面積当たりの支持荷重を可及的に減らすことができる。
図5(b)に示すように、第1ブラケット30の車幅方向内側の縦壁部32には、それの3倍の板厚(7×3=21mm)の板体45が溶接されており、そこに支持ピン4が挿通されるピン孔46が形成されている。これにより、車幅方向内側の縦壁部32における、支持ピン4の孔に対する接触面積は、車幅方向外側と同様に、板厚28mm相当を確保している。
(ボルト挿通スペース22)
図5(b)に示すように、本実施形態に係るリーフスプリング支持構造16は、ブラケット本体21の支持板取付部28の下面、支持板17の内面及び屈曲部18の頂面によって囲まれたボルト挿通スペース22を備えている。ボルト挿通スペース22は、図5(a)に示すように、支持ピン4が挿通されるピン孔19と直交するように、車輌前後方向に沿って形成されている。ボルト挿通スペース22にはボルト12が挿通され、支持板17から突出したボルト軸部13にナット14を締め込むことで、支持板17を車輌前後方向から締め付け、スリット20を狭めて支持ピン4を固定することができる。
ボルト挿通スペース22に挿通されたボルト12は、図7に示すように、屈曲部18の頂面に形成されたボルト受け27に載置される。ボルト受け27は、図5(a)に示すように、ボルト12の一部がピン孔19に突出するように、屈曲部18の頂面に形成されている。一方、支持ピン4には、図4に示すように、ピン孔19から突出したボルト12が嵌り込む凹部15が形成されている。よって、支持ピン4を凹部15を下方に向けてピン孔19に挿通し、ボルト12をボルト挿通スペース22に挿通することで、ボルト12が支持ピン4の凹部15に嵌り込み、支持ピン4がピン孔19から抜け止めされる。
図6に示すように、ブラケット本体21の支持板取付部28の車輌前後方向の後部50は、支持板17の後部51よりも前方に位置し、ブラケット本体21の支持板取付部28の車輌前後方向の前部52は、支持体17の前部よ53よりも後方に位置している。これにより、ボルト挿通スペース22に挿通されたボルト12の頭部54及びそのボルト軸部13に締め込まれたナット14は、支持板17の前部53及び後部51に接し、ブラケット本体21の支持板取付部28の前部52及び後部50から離間する。この結果、ボルト12及びナット14を締め込んだ際、その締込力は主として支持板17に作用し、ブラケット本体21の支持板取付部28には殆ど作用しないことになるため、比較的小さな締込力で効率よく支持板17を車輌前後方向から挟み込んで撓ませることができ、スリット20を狭めて支持ピン4を固定できる。なお、ボルト頭部54の下面、ナット14の下面にワッシャを配置してもよい。
(作用・効果)
図5〜図8に示す本実施形態に係るリーフスプリング支持構造16によれば、一対の支持板17の下部に内向きにJ字状に曲げられた屈曲部18が形成され、支持板17の内面と屈曲部18の頂面を利用してボルト挿通スペース22を形成しているので、ボルト挿通孔を切削加工する必要が無く、加工コストを削減できる。すなわち、図2、図3に示す従来のスプリングブラケット2では、互いに直交するピン孔8とボルト挿通孔11とを切削加工する必要があるが、本実施形態ではボルト挿通孔を切削加工する必要がなく、加工コストを削減できる。
図8(a)、図8(b)に示す屈曲部18、スリット20及びピン孔19を有する支持板17は、板金によって製造できる。よって、プレス加工することで、鋳造と比べて容易に大量生産でき、製造コストを削減できる。支持板17の屈曲部18は、プレス加工時に折り曲げて成形され、支持板17のピン孔19及びスリット20は、プレス加工時に打ち抜いて成形される。なお、ピン孔19は、打ち抜いた後、切削加工することで孔面の精度を高めてもよい。また、スリット20は、プレス加工後に切削加工にて製作してもよい。
図5(b)に示すように、一対の支持板17は、ブラケット本体21を介して車体フレーム1に取り付けられているので、車体フレーム1への取付位置や車種に応じてブラケット本体21を変更すれば、支持板17を変更することなく取り付けに対応できる。よって、車体フレーム1への取付位置や車種が異なっても、一対の支持板17を共用でき、金型等の用具費を抑制できる。
図5(a)に示すように、ボルト12の軸部13にナット14を締め付けた際、図6に示すように、ボルト12の頭部54及びナット14が、支持板17の前部53及び後部51に接し、ブラケット本体21の支持板取付部28の前部52及び後部50から離間するようになっているので、ボルト12及びナット13の締込力は、主として支持板17に作用し、ブラケット本体21の支持板取付部28には殆ど作用しない。よって、比較的小さな締込力で支持板17を車輌前後方向から挟み込んで撓ませることができ、効率よくスリット20を狭めて支持ピン4を固定できる。
図5(b)、図7に示すように、一対の支持板17に形成された屈曲部18は、溶接部25によって接合されているので、ボルト12及びナット14を締め込んで支持板17を車輌前後方向から締め付けて撓ませた際、屈曲部18同士が車幅方向に離間することを防止できる。よって、ボルト12及びナット14の締付力を車幅方向に分散させることなく適切に車輌前後方向に集中して加えることができ、効率よくスリット20を狭めて支持ピン4を固定できる。
図7、図8(a)、図8(b)に示すように、屈曲部18の頂面に夫々内向きに傾斜部26を形成し、これら傾斜部26が断面V字状のボルト受け27となっているので、ボルト挿通スペース22に挿通されたボルト12を重力の作用によりボルト受け27のV字溝の中央に安定して精度よく載置できる。
図5(b)に示すように、このリーフスプリング支持構造16は、支持板17を車体フレーム1に取り付けるブラケット本体21が板金製の第1及び第2ブラケット30、31からなっており、上述した支持板17を含めて全ての部品が板金製であるため、コストダウンを推進できる。
また、第1ブラケット30の縦壁部32と第2ブラケット31の下部38とを重合して溶接し、その重合部42を支持板17同士の間に差し入れて溶接し、重合部42に支持ピン4用の切欠部44(図6参照)を形成している。この結果、ピン孔19に挿通された支持ピン4は、一対の支持板17に形成されたピン孔19の他、第1及び第2ブラケット30、31の重合部42に形成された切欠部44にも接触することになり、支持ピン4の孔に対する接触面積を可及的に稼ぐことができる。よって、メタルブッシュ構造のリーフスプリング支持構造16として、単位面積当たりの支持ピン4の支持荷重を可及的に低減でき、耐久性を向上できる。
以上、添付図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した各実施形態に限定されないことは勿論であり、特許請求の範囲に記載された範疇における各種の変更例又は修正例についても、本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。例えば、リーフスプリング3用の支持ピン4には、リーフスプリング3に直接取り付けられた支持ピン4の他、リーフスプリング3にシャックル9を介して取り付けられた支持ピン4も含まれる。また、上述の実施形態では、図5(b)に示すように、本発明のリーフスプリング支持構造16を車幅方向外側に配置した例を示したが、車幅方向内側に配置してもよく、双方に配置してもよい。
本発明は、リーフスプリングを車体フレームに支持するリーフスプリング支持構造に利用できる。
1 車体フレーム
3 リーフスプリング
4 支持ピン
12 ボルト
13 ボルト軸部
14 ナット
16 リーフスプリング支持構造
17 支持板
18 屈曲部
19 ピン孔
20 スリット
21 ブラケット本体
22 ボルト挿通スペース
25 溶接部
26 傾斜部
27 ボルト受け
28 支持板取付部
29 車体フレーム取付部
30 第1ブラケット
31 第2ブラケット
42 重合部
44 切欠部
50 ブラケット本体の支持板取付部の車輌前後方向の後部
51 支持板の後部
52 ブラケット本体の支持板取付部の車輌前後方向の前部
53 支持体の前部
54 ボルト頭部

Claims (5)

  1. リーフスプリングを車体フレームに支持するリーフスプリング支持構造であって、
    車幅方向に間隔を隔てて配置された一対の支持板と、
    これら支持板の下部に形成され、内向きに曲げられた後に上向きに折り返して曲げられた屈曲部と、
    前記支持板に車幅方向に貫通形成され、リーフスプリング用の支持ピンが挿通されるピン孔と、
    該ピン孔から前記支持板の下端に架けて形成されたスリットと、
    前記支持板同士の間に取り付けられる支持板取付部を有すると共に前記車体フレームに取り付けられる車体フレーム取付部を有するブラケット本体と、
    該ブラケット本体の支持板取付部、前記支持板及び前記屈曲部によって囲まれたボルト挿通スペースとを備え、
    該ボルト挿通スペースにボルトを挿通し、前記支持板から突出した前記ボルトの軸部にナットを締め込むことで、前記支持板を車輌前後方向から締め付け、前記スリットを狭めて前記支持ピンを固定する、ことを特徴とするリーフスプリング支持構造。
  2. 前記ブラケット本体の支持板取付部の車輌前後方向の後部が、前記支持板の後部よりも前方に位置し、
    前記ブラケット本体の支持板取付部の車輌前後方向の前部が、前記支持体の前部よりも後方に位置し、
    前記ボルトの頭部及び前記ナットが、前記支持板の前部及び後部に接し、前記ブラケット本体の支持板取付部の前部及び後部から離間する、ことを特徴とする請求項1に記載のリーフスプリング支持構造。
  3. 前記屈曲部の下部に、前記屈曲部同士を接合する溶接部を設けた、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のリーフスプリング支持構造。
  4. 前記屈曲部の頂面に、夫々内向きに傾斜部を形成し、
    これら傾斜部が、断面V字状のボルト受けとなる、ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のリーフスプリング支持構造。
  5. 前記ブラケット本体が、板金製の第1ブラケットと、板金製の第2ブラケットとを有し、
    これら第1ブラケットの一部と第2ブラケットの一部とが重合され、その重合部が前記支持板取付部として前記支持板同士の間に差し入れられて溶接され、
    前記第1及び第2ブラケットの重合部に、前記支持ピンを挿通するための切欠部が形成された、ことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のリーフスプリング支持構造。
JP2013236406A 2013-11-15 2013-11-15 リーフスプリング支持構造 Active JP6215662B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013236406A JP6215662B2 (ja) 2013-11-15 2013-11-15 リーフスプリング支持構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013236406A JP6215662B2 (ja) 2013-11-15 2013-11-15 リーフスプリング支持構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015096344A true JP2015096344A (ja) 2015-05-21
JP6215662B2 JP6215662B2 (ja) 2017-10-18

Family

ID=53373890

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013236406A Active JP6215662B2 (ja) 2013-11-15 2013-11-15 リーフスプリング支持構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6215662B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113682376A (zh) * 2021-08-26 2021-11-23 东风商用车有限公司 一种前宽后窄的变宽度商用车车架总成

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1134912A (ja) * 1997-07-17 1999-02-09 Press Kogyo Co Ltd ブラケット構造
JP2001121934A (ja) * 1999-10-27 2001-05-08 Press Kogyo Co Ltd リーフスプリング固定用ブラケット
JP2005041402A (ja) * 2003-07-24 2005-02-17 Hino Motors Ltd ブラケット構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1134912A (ja) * 1997-07-17 1999-02-09 Press Kogyo Co Ltd ブラケット構造
JP2001121934A (ja) * 1999-10-27 2001-05-08 Press Kogyo Co Ltd リーフスプリング固定用ブラケット
JP2005041402A (ja) * 2003-07-24 2005-02-17 Hino Motors Ltd ブラケット構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113682376A (zh) * 2021-08-26 2021-11-23 东风商用车有限公司 一种前宽后窄的变宽度商用车车架总成
CN113682376B (zh) * 2021-08-26 2022-10-14 东风商用车有限公司 一种前宽后窄的变宽度商用车车架总成

Also Published As

Publication number Publication date
JP6215662B2 (ja) 2017-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100826473B1 (ko) 차량의 서브 프레임용 마운팅 유닛
JP6943164B2 (ja) バンパリンフォース取付構造
JP7060557B2 (ja) 車体の前部構造
JP2010064667A (ja) 車両用サブフレーム構造
EP2572941B1 (en) Crush box and vehicle bumper apparatus including the same
JP6420066B2 (ja) フロントサブフレーム
JP5405506B2 (ja) バッテリ支持構造
JP2014125000A (ja) リヤバンパリインフォースメント構造及び車両後部構造
US20180178844A1 (en) Stay drop-off structure in case of impact load input
JP6215662B2 (ja) リーフスプリング支持構造
CN110949518B (zh) 前副车架结构
JP2016037171A (ja) 車両用サブフレーム
JP6454202B2 (ja) プロペラシャフト脱落防止ブラケット
US10479392B2 (en) Vehicle lower portion structure
JP2019064504A (ja) 車両用サブフレーム
JP6627435B2 (ja) ブレーキチャンバーブラケットの取付構造
JP6536512B2 (ja) 車両後部構造
JP5283461B2 (ja) スプリングガイド
JP5125440B2 (ja) パワーユニット支持構造
JP2012236480A (ja) 車両後部構造
JP2009018768A (ja) 自動車のドア構造
KR102237052B1 (ko) 차량의 전방 서브 프레임 체결 구조
JP6292088B2 (ja) 車両前部構造
KR102199902B1 (ko) 자동차 프레임 구조
JP6079752B2 (ja) ステアリング支持構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170613

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170919

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170921

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6215662

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250