JP2015096047A - 発光式の野生動物防除器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 学習能力の高い野生動物を一時的に驚かせるのではなく、動物本来の恐怖心を掻き立てる事により、永続的に防除効果を果たし得るようにした野生動物防除器具を提供すること。【解決手段】発光手段による閃光によって野生動物を威嚇する発光式の野生動物防除器具であって、当該発光手段は、同じ高さに設けられる左右一対の光源からなる光源組を3組以上、同じ面内に設け、望ましくは当該3組以上設けられる左右一対の光源からなる光源組の全てを、同じタイミングで同時に点滅させる制御回路を具備する発光式の野生動物防除器具とする。【選択図】図1

Description

本発明は、熊、猪、鹿、狸、イタチ、猿、ハクビシンなどの野生動物が、人間の生活区域に出没する事の無いように、これら野生動物を忌避する野生動物防除器具に関し、特に発光手段を具備して、光により害獣を撃退する発光式の野生動物防除器具に関する。
野生動物が人間の生活区域に出没する事による被害は古くから発生しており、これを阻止する為に、鹿威しを設置したり、農地を囲むように猪鹿垣や猪鹿土手を設置する手法が古くから行われている。特に近年では、少雪化や暖冬傾向によって野生動物の生息適地が拡大しており、また中山間地域の過疎化、耕作放棄地の増加などにより、シカやイノシシなど特定の野生動物が著しく個体数を増加させている。そして近年では、野生動物本来の生息域と人間の生活区域との境界線が曖昧になってきており、これにより都市や平野部にまで野生動物が出没するようになってきている。
そこで近年では、光、音、動き、臭いなどにより野生動物を威嚇して追い返し、人間の生活区域への侵入を阻止する装置が種々提案されている。特に光によって威嚇する装置や方法は、夜行性の野生動物を威嚇する上で有効であり、また騒音も発生しない事から周辺住民の生活環境を害する恐れもなく、望ましい。よって、従前においても、光により野生動物を威嚇する技術が種々提案されている。
例えば、特許文献1(実用新案登録第3169262号公報)は、周囲が一定の暗さになれば、獣が田畑に近づかないように高輝度LEDを不規則に点滅させ、それでも獣が農作物に近づいてきた場合には犬の鳴き声を発するとともに白色超高輝度LEDによる稲光を出すことにより周囲の状況に応じて効果的に獣を威嚇撃退することができる獣おどし撃退装置を提案している。そしてこの獣おどし撃退装置は、「赤LED14,緑LED15,青LED16のうち、2つずつをランダムに点滅させる」ことが開示されている(段落番号〔0013〕)。
また特許文献2(実用新案登録第3170872号公報)には、発光素子の点滅等によってエゾシカやカラス等の鳥獣を田畑に近寄らせないようにするための鳥獣忌避装置として、発光素子を有する発光部と、前記発光素子を所定の周波数で点滅させる点滅制御手段とを備えた鳥獣忌避装置であって、前記発光素子の数は2以上であり、前記各発光素子の光束が80ルーメン以上である鳥獣忌避装置が提案されている。
更に特許文献3(特開2012−170383号公報)では、LED光を動物に確実に感知させて、動物を退避させ、物品が食べられたり、荒らされたりしないようにする動物忌避装置として、筐体と、その筐体内に収容された二以上のLEDを備え、前記二以上のLEDは異なる色の光を点滅発光できるものであり、LEDからの点滅光を動物から護りたい物品の近くであって動物の通路に照射するか、或いは反射物で反射させてから前記通路に照射させるようにした動物忌避装置が提案されている。この文献において、段落番号〔0010〕欄には、「発光色の異なる二以上のLEDを点滅させるので、動物が点滅光に慣れにくく、長期間使用しても忌避効果が持続される」との効果が開示されている。
実用新案登録第3169262号公報 実用新案登録第3170872号公報 特開2012−170383号公報
上記の様に、従前においても光によって野生動物を驚かせて追い払う装置や方法は種々提案されている。しかしながら、このような野生動物の中には学習能力が高いものも存在しており、光、音、動き、ニオイを使った単純な防除方法では、その効果が一時的であり、継続的な防除を果たし得ないといった問題があった。
そこで本発明では、このような学習能力の高い野生動物に対しても継続的に防除の効果を発揮できるようにする事、より具体的には、野生動物を一時的に驚かせるのではなく、動物本来の恐怖心を掻き立てる事により、永続的に防除効果を果たし得るようにした野生動物防除器具を提供することを第一の課題とする。
また、山里など居住区域の近くに設置しても安全であり、且つ夜間においても住民の生活環境に影響を与えることの無いように、専ら発光手段により野生動物の侵入を防除することのできる発光式の野生動物防除器具を提供することを第二の課題とする。
更に、いかに継続的に防除効果を有する野生動物防除器具であっても、簡易且つ安価に設置できなければ、実際に使用する上で困難になってしまう。また設置した後において、頻繁にメンテナンスを行う必要がある場合には、その管理作業が煩わしくなり、実際に使用する上での障害となる。
そこで本発明は、長期に渡って野生動物の防除効果を有しながらも、設置が簡易であって、且つ簡易な構造とする事により安価にし、そして設置後のメンテナンス性を向上させた発光式の野生動物防除器具を提供することを第三の課題とする。
前記課題の少なくとも何れかを解決するべく、本発明では6灯以上の光源を備えた発光式の野生動物防除器具を提供する。
即ち、本発明にかかる発光式の野生動物防除器具は、発光手段による閃光によって野生動物を威嚇する発光式の野生動物防除器具であって、当該発光手段は、同じ高さに設けられる左右一対の光源からなる光源組を3組以上、同じ面内に設けたものとする。
かかる発光式の野生動物防除器具においては、左右一対の光源を同じ高さに設けた光源組としている。かかる光源組は、暗闇で発光した時に恰も動物の目の如き印象を与える事になる。そして当該光源組を少なくとも3組以上設ける事により、暗闇で目の様に見える光源が合計6つの閃光を放つことになる。そして、当該6つ以上の閃光を野生動物に見せる事により、当該野生動物を驚かせて、その場から立ち去らせることができる。
かかる6つ以上の閃光による野生動物の撃退は、これを見た野生動物に畏怖の念を抱かせることによるものと考えられる。即ち、野生動物においても顔の模様や鼻腔の位置などにより目が4つに見える動物は、個体の違いにもよるが数種類は存在する。例えばカモシカ、犬(柴犬)、ハクビシンなどである。しかしながら、目が6個に見える模様の動物は存在しないことから、野生動物が暗闇において本発明にかかる発光式の野生動物防除器具を見た時には、6灯以上の光源により6つ目の得体のしれない化け物の様に見え、これにより畏怖の念を抱かせて野生動物を追い返すことができるものと考えられる。
ただし、当該発光手段を構成する光源の数が余りにも多いと、何らかの生物にすら見えない事も危惧される。よって、本発明における野生動物防除器具において、発光手段を構成する光源は、6個以上であって、10個以下、特に8個以下であることが望ましい。
上記左右一対の光源からなる光源組は、同じ平面内に3組以上設けられることが望ましい。野生動物が合計6灯以上の光源を同時に看取できるようにするためである。また、この6灯以上の光源は異なる2つ以上の面に設ける事が望ましい。例えばこの光源を設置する部分の表面と裏面に前記6灯以上の光源を設置することにより、2方向から発光手段を認識できる野生動物防除器具となる。更に周方向の3面以上の夫々に6灯以上の光源を設置する事により、より多方面からも当該発光手段を認識できるようにした野生動物防除器具とすることができる。
また、上記発光手段を点滅させることにより、野生動物に注意を喚起させ、かつ撃退の効果を高めることができる。即ち、一般的に、暗闇において閃光や点滅を注視した場合には、めまい、けいれん、意識障害、不快感などの症状(以下、この症状を「光過敏性発作」ともいう)が生じる事が知られている。したがって、暗闇において発光手段を点滅させることで、これを見た野生動物に対しては、一定以上の光点滅周波数による、脳への強い刺激が生じる。これにより野生動物に対しては、単なる畏怖の念のみならず、不快感も与えることができ、当該野生動物が人間の生活区域に出没することを未然に回避することができる。
特に、前記発光手段は、これを構成する光源の全てが同じタイミングで同時に点滅することが望ましい。よって、本発明では、前記3組以上設けられる左右一対の光源からなる光源組の全てを、同じタイミングで同時に点滅させる制御回路を具備することが望ましい。全ての光源を同じタイミングで同時に点滅させることになり、合計6個以上の光源が点滅し、これにより野生動物に対して得体の知れない化け物として認識させて、当該発光手段を凝視させることができる。そして野生動物が凝視する発光手段は、暗闇においても閃光を発して点滅するのであるから、前記光過敏性発作を効果的に誘発させることができ、一層、野生動物に対する防獣効果を高めることができる。
また、上記発光手段の点滅するタイミングは、予め設定した一定のタイミングで点滅させる他、点滅する間隔を調整したり、或いはランダムな間隔で点滅させたりすることができる。よって、この野生動物防除器具は当該点滅タイミングを制御する制御回路やコントローラを備える事が望ましい。特に、光源が電球を用いて形成される場合には、当該点滅の間隔は、点灯時間よりも消灯時間の方を長く設定することが望ましい。電球を発光させる電力の消費を抑える為である。但し、電力の消費量を考慮する必要が無い場合には、点灯時間を長くして、瞬きをする感覚で消灯させるように構成する事もできる。
以上の様に、本発明にかかる発光式の野生動物防除器具は、左右一対の光源からなる光源組を、少なくとも3組以上設ける事により、暗闇において野生動物の注意を引くことができる。この時、野生動物は当該6個以上の光源を目と勘違いし、これまでに見たことの無い動物乃至は化け物として恐怖心から、当該発光手段を凝視することになる。
そしてこの発光手段を闇夜において点滅させることにより、当該点滅を凝視した野生動物にめまい、けいれん、意識障害、不快感などの症状(光過敏性発作)を生じさせ、これにより身体的な苦痛を記憶させることになる。即ち本発明では、野生動物本来の恐怖心から点滅する閃光を凝視させるようにし、この疑似的な恐怖心に基づいて、光過敏性発作を誘発させて苦痛を記憶させる。よって本発明によれば、疑似的に野生動物を脅すのではなく、生命の危機感を与える事により本質的な恐怖を記憶させるものであるから、永続的撃退効果を発現することができる。
上記本発明にかかる野生動物防除器具では、前記3組以上設けられる左右一対の光源からなる光源組が、各組ごとに異なる色で発光することが望ましい。この光源組ごとに異なる発光色は、特に制限されるものでは無いが、野生動物が嫌う色であることが望ましい。但し、野生動物の種類によっても嫌悪感を抱く色は異なる事も考えられることから、当該3組以上設けられる光源組(左右一対の光源からなる光源組)は、各組ごとに異なる色とすることができる。例えば、光源組を3組設けてなる発光手段においては、当該光源組が赤、緑、青の色彩で発光するように形成することが望ましい。
そして、上記の様に3組以上で構成される光源組は、それぞれ異なる高さで等間隔に設ける事が望ましい。このように各光源組を配列すれば、あたかも高さ方向に3列の目を有する生き物の様に発光し、これにより一層、野生動物を凝視させることができ、前記光過敏性発作の誘発を促進させることができる。
前記光源は、各種電球を使用することができ、消費電力量や輝度の観点から発光ダイオード(LED)が望ましいが、その他にも豆電球、ビリケン球、ニップル球、麦球等であってもよい。また、かかる光源については、少なくとも暗闇中において発光すれば良いことから、電球以外にも硫化亜鉛やアルミン酸ストロンチウム等の蓄光材料等により形成する事もできる。
そして前記光源として電球を使用する場合、本発明にかかる野生動物防除器具は、当該電球を発光させるための電源を具備する必要がる。かかる電源としては、一次電池でも良いが、設置後のメンテナンス性や長期に渡る使用を可能にする為に、発電装置と二次電池との組み合わせを使用することが望ましい。よって、当該野生動物防除器具は、更に、太陽電池と、当該太陽電池で生じた電気を蓄電する二次電池とを具備すると共に、前記発光手段は当該二次電池の電力によって発光するものとして形成するのが望ましい。
また、本発明にかかる野生動物防除器具は、光源として電球を使用する場合には、その消費電力を削減する為に、光源を発光させる時間帯を管理する為の光センサーやタイマー、或いは点滅をオン/オフするスイッチなどを伴う事もできる。即ち、前記光過敏性発作を誘発させる上では、周囲が暗闇であることが望ましく、よって明るい日中における発光手段の点滅を中止し、夜間においてのみ動作するように構成するものである。但し、日中においても前記発光手段の点滅は認識されることから、日中においても野生動物を撃退乃至は防除する場合には、昼夜を問わず点滅させることもできる。
更に、本発明にかかる野生動物防除器具において、当該発光手段が設けられる面内には、光を反射させるリフレクターを設けることもできる。かかるリフレクターは任意の大きさ及び個数とすることができる。このようなリフレクターを設置する事により、例えば付近の街灯や月明かり等が反射する事により、前記発光手段とは異なる光を反射させることができ、これにより前記発光手段に対する野生動物の関心を高め、点滅する発光手段を凝視させて、前記光過敏性発作の誘発を促進させることができる。
そして本発明では、前記課題の少なくとも何れかを解決する為に、前記野生動物防除器具をより効果的に設置する方法も提供する。
即ち、発光手段による閃光によって野生動物を威嚇する発光式の野生動物防除器具の設置方法であって、複数の前記野生動物防除器具を所定間隔で、且つ隣り合う野生動物防除器具を異なる高さに設置することを特徴とする発光式の野生動物防除器具の設置方法である。
このように野生動物防除器具を設置する事により、様々な種類及び体形の野生動物に対して防除及び撃退効果を発現することができる。即ち、野生動物においては、その種類や年齢などによる体形の違いにより、目線が異なるのが実情である。例えば背の低い狸や野兎、或いはハクビシンなどにおいては目線が低いことから、当該野生動物防除器具における発光手段が高い位置に存在した場合には、これを認識するのが困難である。したがって、これら背の低い動物(即ち、視線の低い動物)や背の高い動物(即ち、視線の高い動物)に対しても防除及び撃退効果を得るためには、複数の野生動物防除器具を設置する際、各野生動物防除器具の発光手段を異なる高さに設置するのが望ましい。
以上のように構成された本発明の野生動物防除器具によれば、専ら発光手段により野生動物の侵入を防除乃至は撃退することができ、よって山里など居住区域の近くに設置しても安全であり、且つ夜間においても住民の生活環境に影響を与えることの無いようにすることができる。
また本発明にかかる野生動物防除器具は、左右一対の光源からなる光源組を3組以上具備する事により、野生動物がこれまでに接したことの無い生き物を表現することができる。これにより、野生動物を一時的に驚かせるのではなく、動物本来の恐怖心を掻き立てる事により、永続的に防除効果を発揮することができる。
更に、当該発光手段は一定の間隔で点滅させることにより、野生動物に光過敏性発作等の様な症状を誘発させ、本質的な嫌悪感を生じさせることができる。これにより、学習能力が高い野生動物に対しても、永続的に防除効果を発揮することができる。
そして本発明にかかる野生動物防除器具は、動く部分を有しない事から、草木などが絡まったり、動く部分が摩耗したりする等の問題もなく、故障の問題やメンテナンス性の問題を大幅に改善することができる。更に、この野生動物防除器具は、このような動く部分を伴っていない事から、構成が簡易であって、比較的安価に製造することができるのであるから、多数設置した場合であってもコストを削減することができる。更に、簡易な構成としている事から、設置の際にも特段の制限を受けることはなく、またメンテナンス性を向上させることができる。
第1の実施の形態にかかる発光式の野生動物防除器具を示す(A)平面図、(B)左側面図、(C)正面図、(D)右側面図、(E)底面図である。 光源部分の内部構成を示す要部拡大縦断面図である。 発光式の野生動物防除器具の設置状態を示す略図である。 動作状態を示す遷移図であって、(A)発光手段が点灯している状態を示す正面図、(B)発光手段が消灯している状態を示す正面図である 第2の実施の形態にかかる発光式の野生動物防除器具を示す(A)平面図、(B)左側面図、(C)正面図、(D)右側面図、(E)底面図である。
以下、図面を参照しながら本実施の形態にかかる発光式の野生動物防除器具50を具体的に説明する。まず第1の実施の形態にかかる発光式の野生動物防除器具50を図1〜4を参照しながら説明する。
この第1の実施の形態にかかる発光式の野生動物防除器具50は、水平方向に展開する直方体形状の上端部11と、この上端部11と一体形成された円盤状の本体部12と、この本体部12の下方に下向きに突出させた筒状の設置部13とで構成している。
上端部11内には、太陽電池22を上方に向けて配置すると共に、この太陽電池22の下方には太陽電池22で発生した電気を蓄電する二次電池(図示せず)を収容しており、おおよそ電源収容空間として機能している。また直方体の広い面を水平方向に展開していることにより、太陽電池22の設置面積を広くすることができる。これにより、より多くの電気を発電することができ、長期間にわたって使用可能な発光式の野生動物防除器具50となっている。
また、円盤状の本体部12内には、左右一対の光源20からなる光源組24を、上下に3組配置している。本実施の形態では、この光源20としてLED25を使用している。LED25を使用することにより、消費電力を抑えることができる。またLED25は様々な発光色の製品が存在することから、別途着色フィルムなどを使用することなく、有彩色で発光させることができる。更にLED25は光の直進性が高いことから、遠くまで照射することができ、よって離れた所から観察している野生動物に対しても、強烈な閃光を照射することができる。
本実施の形態では、左右一対の光源20で構成された光源組24を上下方向に3段に設けている。それぞれの光源組24ごとに異なる色で発光する光源20が使用されており、本実施の形態では青色に発光する光源20からなる光源組24と、赤色に発光する光源20からなる光源組24と、緑色に発光する光源20からなる光源組24とで構成している。そしてこれら3つの光源組24を、同時に点滅させるための制御回路を、この円盤状の本体部12の中に設置している。
図2は、光源20におけるLED25の配置構成を示す要部縦断面図である。本体部12において、光源20を構成する個所には、LED25を挟むようにして本体部12の内部空間に突出する筒状部26を設け、この筒状部26の先端側には外側に向かって凸状に湾曲するレンズ部27を形成している。その結果、当該LED25の光は、筒状部26内を進んで、周囲に拡散されることなくレンズ部27から放出される。即ち、当該光源の光は、筒状部26とレンズ部27とにより輪郭形状が確定されることから、本体部12の内部空間内で拡散して、輪郭がぼやけてしまう恐れを無くすことができる。また、1つのLED25であっても、その閃光を本体部12の表側及び裏側の両方に放つことができる。
また筒状部同士の間に設けるLED25は、図2(A)に示す様に各筒状部1つとする他、図2(B)に示す様に2つ以上とすることができる。特に各筒状部間に複数のLED25a,bを設ける際には、発光色が異なるLED25a,bを組み合わせる事もできる。この様に形成すれば、発光手段を点滅させる際、時間によって、或いは日によって異なる色で点滅させることができ、その結果、野生動物の関心を高めて、暗闇において高輝度な光源20の点滅を凝視させ、光過敏性発作を誘発させることができる。
また、本実施の形態において、本体部12の中央には光を反射させるリフレクター21を設けている。このリフレクター21は周辺の街灯の光や月明かりなどを反射させて、前記発光手段の発光とは異なる光を照射し、野生動物の関心を集めることができる。なお、本実施の形態では、当該リフレクター21を設置している関係で、高さ方向の中間に設けた光源組24は、他の光源組24よりも光源20同士の間隔を広く形成している。また、当該リフレクター21は、本体部12に複数設けることもでき、大きさや形成個数は任意とすることができる。
そして本体部12の下方に設けられる設置部13は、当該上端部11と本体部12とから構成される発光体モジュールを、任意の場所に設置したポールなどに連結する為に機能する。即ち、当該設置部13は、本体部12の下方に下向きに突出する筒状に形成されており、設置場所に立設させた杭60の上端を内挿するように形成されている。そしてこの筒状部の下端には、内径を狭めてボルトとナットなどによって緊結する事により、当該杭60を締め付ける事のできる締結部14が形成されている。
以上のように構成された発光式の野生動物防除器具50は、図3に示す様に設置場所に打ち込んだ杭60の上端に固定して設置することができる。特に、当該発光式の野生動物防除器具50を設置する際には、隣り合う野生動物防除器具50同士で高さを異ならせることが望ましい。このように設置する事により、目線の異なる様々な野生動物に対して、当該野生動物防除器具50の発光手段を認識させることができ、より多くの野生動物を撃退乃至は防除することができる為である。
また、複数設置する各発光式の野生動物防除器具50は、それぞれ異なる色で発光するように設置する事もできる。例えば赤色に発光する光源20を用いて形成した野生動物防除器具50と、青色に発光する光源20を用いて形成した野生動物防除器具50と、緑色に発光する光源20を用いて形成した野生動物防除器具50とを交互に設置する事もできる。
図4は当該発光式の野生動物防除器具50の動作状況を示す遷移図である。この図に示す様に実際に動作させる際には、全ての本体部12に設けられた全ての光源20を同時に点滅させる。即ち、暗闇において合計6個の光源20を同時に点滅させることにより、あたかも6個の目が瞬きをしているような状態とすることができ、これにより野生動物の関心を高めることができる。この光源20が点滅するタイミングは、常に一定の間隔にする他、ランダムな間隔にしたり、或いは任意に調整できるように構成することができる。よって、この発光式の野生動物防除器具50は、その本体部12内又は上端部11内に、当該光源20の点滅間隔を規制する制御回路を備える必要がある。特にこの光源20は5秒以下、望ましくは2秒以下の間隔でフラッシュ点滅させることが望ましい。また、2〜3回のフラッシュ点滅(0.1〜0.5秒程度の点灯)を1〜3秒間隔で繰り返すように構成してもよい。2〜3回のフラッシュ点滅させることにより、光の残像により消費電力を押えながらフラッシュ点滅の間中、光源20が点灯しているように見せることができ、これにより消費電力を抑えることができる。
図5は第二の実施の形態にかかる発光式の野生動物防除器具50を示しており、(A)平面図、(B)左側面図、(C)正面図、(D)右側面図、(E)底面図である。特にこの実施の形態にかかる野生動物防除器具50は、本体部12を中空の四角柱形状に形成しており、4つの側面の夫々に発光手段を形成したものである。また、本実施の形態において、正面と背面に設けられる発光手段は同じ配置となっており、右側面と左側面に設けられる発光手段は同じ配置となっており、正面(または背面)と右または左側面に設けられる発光手段は異なる配置となっている。
具体的には、本体部12の正面(及び背面)に設けられる発光手段は、左右一対の光源20を近接させて、中心寄りに上下に4段配置した第一発光部20aと、その側方に離した位置関係で左右一対の光源20を上下に3段配置した第二発光部20bとで構成している。また本体部12の左右側面に設けられる発光手段は、左右一対のLED25を近接させて中心寄りに上下に3段配置した第一発光部20aと、その側方に離した位置関係で左右一対の光源20を上下に4段配置した第二発光部20bとで構成している。
それぞれの面に設けた第一発光部20aと第二発光部20bとは、回数又は時間等の一定の間隔で或いは任意の間隔で交互に点滅させることができ、これにより様々な配列の閃光を照射することができ、これにより野生動物を撃退して、人間の生活区域への侵入を阻止することができる。
そして、本実施の形態にかかる発光式の野生動物防除器具50においては、本体部12を柱状に形成しており、その内部空間を大きく確保していることから、当該本体部12内に二次電池などを収容することができ、また上端面も広く確保できることから、上方を向くようにして2つの太陽電池22を設置することができる。
なお、本実施の形態において、第一発光部20aには前記したLED25を用いた光源20を使用し、第二発光部20bには光を反射させるリフレクター21を使用する事もできる。このように形成した場合には、街灯の明かりや月明かりなどにより、第二発光部20bは連続的に光を発しており、一方で第一発光部20aは断続的に閃光を放つことから、野生動物に一層の恐怖心を与え、発光部を凝視させることができる。その結果、当該第一発光部20aにおける点滅する閃光により、光過敏性発作を誘発させて、単なる脅しとしてではなく、この発光式の野生動物防除器具50事態に対す恐怖心を植え付けることができる。
本発明にかかる発光式の野生動物防除器具は、野生動物が人間の生活区域に侵入することを阻止する為に利用することができる。更に、野生動物に限らず、居住区域における猫や犬などの侵入を阻止する為、更にはネズミなどを撃退する為など、様々な分野で利用することができる。
11 上端部
12 本体部
13 設置部
14 締結部
20 光源
20a 第一発光部
20b 第二発光部
21 リフレクター
22 太陽電池
24 光源組
26 筒状部
27 レンズ部
50 野生動物防除器具
60 杭

Claims (5)

  1. 発光手段による閃光によって野生動物を威嚇する発光式の野生動物防除器具であって、
    当該発光手段は、同じ高さに設けられる左右一対の光源からなる光源組を3組以上、同じ面内に設けたことを特徴とする、発光式の野生動物防除器具。
  2. 更に、前記3組以上設けられる左右一対の光源からなる光源組の全てを、同じタイミングで同時に点滅させる制御回路を具備する、請求項1に記載の発光式の野生動物防除器具。
  3. 前記3組以上設けられる左右一対の光源からなる光源組は、各組ごとに異なる色で発光し、且つそれぞれの光源組は異なる高さで等間隔に設けられている、請求項1又は2に記載の発光式の野生動物防除器具。
  4. 更に、太陽電池と、当該太陽電池で生じた電気を蓄電する二次電池とを具備すると共に、前記発光手段は当該二次電池の電力によって発光し、
    前記発光手段が設けられる面内に、光を反射させるリフレクターが設けられている、請求項1〜3の何れか一項に記載の発光式の野生動物防除器具。
  5. 発光手段による閃光によって野生動物を威嚇する発光式の野生動物防除器具の設置方法であって、
    複数の前記野生動物防除器具を所定間隔で、且つ隣り合う野生動物防除器具を異なる高さに設置することを特徴とする発光式の野生動物防除器具の設置方法。
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