JP2015095317A - 超音波接合装置及び端子と電線の接合構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】端子押え部材により端子をアンビルに対して押え付けながら超音波接合を行った際に、電線の芯線が端子押え部材に付着するのを防止する。【解決手段】端子1の電線接合部3を上面11aに載せるアンビル10と、アンビルの上方に配置された超音波ホーン20と、超音波振動を付与する際にアンビルの上面に対して電線接合部3を押え付ける端子押え部材50とを有し、端子押え部材が、電線接合部の幅方向両端部を押え付ける押圧段部(押圧部)54と、各押圧部の上側にそれぞれ連設され、超音波接合時の電線接合部の幅方向における芯線の熱軟化による変形範囲を規制する規制壁56と、を有し、各規制壁の壁面に、芯線の変形による規制壁への付着を減じる凹凸56aが設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、端子と電線を超音波接合により接合する超音波接合装置、及び、端子と電線を超音波接合により接合した端子と電線の接合構造に関するものである。
一般に超音波接合により端子と電線を接合するには、端子を上面に載置するアンビルと、アンビルの上方に対向して配置され、アンビルとの間で端子と電線を挟み込み、その状態で電線の芯線に超音波振動を付与するホーンと、を備えた超音波接合装置を用いている。
この種の超音波溶接装置を使用して端子と電線を接合する場合、まず図7(a)に示すように、アンビル310の上面311に端子301を載せる。この場合、端子301は一般的に、前部に相手端子と接続するための相手端子接続部302を有し、その後部に電線と接合するための電線接合部303を有しており、その電線接合部303だけをアンビル310の上面311に載置する。そして、アンビル310に載せた電線接合部303の上に、電線Wの端末の絶縁被覆Wbを除去して露出させた芯線Waを載置する。
次に図7(b)に示すように、電線接合部303上の芯線Waをホーン320の下面の押圧面321で押圧して、アンビル310との間で芯線Waと電線接合部303を挟み付けるようにしながら、ホーン320から超音波振動を付与することで、芯線Waを構成する素線間や芯線Waと電線接合部303の接触面などに超音波振動による摩擦熱を発生させる。それにより、最終的に全ての素線に熱軟化による変形を生じさせて、芯線Waを一体化しながら、芯線Waと電線接合部303とを接合している。
ところで、超音波接合の際にアンビル310上で端子301が芯線Waに追従して振動すると、接合エネルギーが削がれて、良好な接合ができないおそれがある。
それを規制するために、図8に示すように、アンビル310上に載せた電線接合部303の幅方向の両端部を端子押え部材350の押圧段部354でアンビル310に対して押え付け、その状態でホーン320により超音波振動を付与することが考えられている。なお、端子押え部材350の押圧段部354の上側の互いに対向する内側壁は、平板状の電線接合部303の上で芯線Waが変形した際のはみ出しを防止する規制壁356としての役割を果たすようになっている。
このような端子押え部材を用いながら超音波接合する場合の類似例は、例えば特許文献1に記載されている。
特開2006−114343号公報
ところで、前述した端子押え部材350に設けられた規制壁356は、ホーン320から超音波振動が加えられて芯線Waが熱軟化し変形するときに芯線Waの形状を成形する「型」としての役割も担っている。しかし、芯線Waが変形して規制壁356に密着した際に、芯線Waが規制壁356に付着して剥離しづらくなってしまうことがある。芯線Waが端子押え部材350に付着したままでは、次の端子301に対する接合工程への移行がスムーズに行われなくなり不都合を生じる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、端子押え部材により端子をアンビルに対して押え付けながら超音波接合を行った際に、電線の芯線が端子押え部材に付着するのを防止して、次の接合工程への移行がスムーズに行われるようにした超音波接合装置、及び、その超音波接合装置で製造した端子と電線の接合構造を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る超音波接合装置は、下記(1)を特徴としている。
(1) 相手端子と接続するための相手端子接続部を前部に有し、電線の端末の芯線に接合するための電線接合部を後部に有する端子における前記電線接合部が上面に載置されるアンビルと、
前記アンビルの上方に配置され、該アンビルの上面に載置された前記電線接合部の上に載置された前記芯線を上から押圧し、且つ前記芯線と前記電線接合部とが接触する接触部に超音波振動を付与することで、前記芯線と前記電線接合部とを接合する超音波ホーンと、
前記アンビルの上面に対して前記電線接合部を押え付ける端子押え部材と、
を備える超音波接合装置であって、
前記端子押え部材が、
前記電線接合部の前後方向と直交する幅方向の両端部を前記アンビルに対して押え付ける押圧部と、
前記各押圧部の上側にそれぞれ連設された、前記アンビルの上面に載置された前記電線接合部の幅方向の両端部を前記押圧部が押え付けた際に該電線接合部の上側の空間を挟んで対向する規制壁と、
を有し、
前記各規制壁の壁面には、上下方向に沿って凹凸が設けられている
こと。
上記(1)の構成の超音波接合装置によれば、端子押え部材の押圧部により端子の電線接合部をアンビルに対して押え付けながら、電線の芯線を電線接合部に超音波接合しているとき、端子押え部材の規制壁によって芯線の変形範囲を規制することができる。従って、芯線が電線接合部から横にはみ出すようなことがない。また、芯線が変形する際、熱軟化した芯線が規制壁に密着すること、所謂張り付きが起こり得るが、規制壁の壁面には付着を減じるための凹凸が設けられているので、強く付着するようなことがなくなる。そのため、次の端子の接合工程への移行がスムーズに行われる。
また、超音波接合前の芯線と規制壁とが接触する接触面積が減少するため、超音波ホーンが芯線を押圧する押圧力、超音波ホーンが振動する振動周波数、または超音波ホーンが振動する振幅等を比較的大きな数値に設定して芯線に大きなエネルギーを加えても、芯線が破損することを抑制することができる。
前述した目的を達成するために、本発明に係る端子と電線の接合構造は、下記(2)を特徴としている。
(2) 相手端子と接続するための相手端子接続部を前部に有し、電線の端末の芯線に接合するための電線接合部を後部に有する端子における前記電線接合部に前記芯線が超音波接合により接合された、端子と電線の接合構造であって、
前記電線接合部の前後方向と直交する幅方向の両端部は、前記電線接合部に対して接合された前記芯線の接合部の両側面よりも幅方向外側に位置し、
前記芯線の接合部の両側面には、該接合部の高さ方向に沿って凹凸が設けられている、
ことを特徴とする端子と電線の接合構造。
上記(2)の構成の端子と電線の接合構造によれば、端子の電線接合部の前後方向と直交する幅方向の両端部に端子押え部材の押圧部の押し付けスペースが確保されているので、超音波ホーンとアンビルによって超音波接合する際に、アンビルに対して電線接合部を確実に押え付けることができる。また、電線接合部に対する芯線の接合部の両側面に、規制壁に設けた凹凸によって成形された凹凸が設けられているので、接合部の高さ方向に沿った屈曲に対する剛性が高まり、芯線の接合部の品質向上を図ることができる。
本発明によれば、端子押え部材により端子をアンビルに対して押え付けながら超音波接合を行った際に、電線の芯線が端子押え部材に付着するのを防止することができる。従って、次の接合工程への移行をスムーズに行うことができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の一実施形態の超音波接合装置の要部概略構成を示す斜視図である。 図2は、同超音波接合装置の中の構成部品である端子押え部材の構成を示す斜視図である。 図3(a)から図3(c)は、同端子押え部材の構成を示す図で、図3(a)は正面図、図3(b)は一部を断面で示す側面図、図3(c)は図3(a)のIIIc矢視拡大図である。 図4(a)から図4(c)は、同超音波接合装置を用いて端子と電線を接合する場合の工程説明図で、図4(a)はアンビルの上に端子の電線接合部を載せた状態を示す図、図4(b)は端子押え部材で端子の電線接合部をアンビルに対して押え付けている状態を示す図、図4(c)は電線の端末の芯線を電線接合部の上に載せた状態を示す図、図4(d)は超音波ホーンを下降させて超音波ホーンで芯線を電線接合部に押し付けながら超音波振動を付与している状態を示す図である。 図5(a)及び図5(b)は、図4(b)に示した工程時の状態を示す図で、図5(a)は端子押え部材によって端子を押え付けている部分が分かるように示す平面図、図5(b)は端子押え部材によって端子を押え付けている状態を示す正面図である。 図6(a)及び図6(b)は、同超音波接合装置によって端子と電線を接合した製品(接合構造)を示す図で、図6(a)は斜視図、図6(b)は上から見た平面図である。 図7(a)及び図7(b)は、従来例の説明図で、図7(a)はアンビルと超音波ホーンで端子及び芯線を挟む様子を示す斜視図、図7(b)は挟んだ状態で超音波接合を行う様子を示す斜視図である。 図8は、超音波接合の際にアンビルに対して端子の電線接合部を端子押え部材によって押え付けている状態を示す正面から見た断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態の超音波接合装置の要部概略構成を示す斜視図、図2は同装置の構成部品である端子押え部材の構成を示す斜視図、図3(a)から図3(c)は端子押え部材の構成図で、図3(a)は正面図、図3(b)は一部を断面で示す側面図、図3(c)は図3(a)のIIIc矢視拡大図、図4(a)から図4(d)は超音波接合装置を用いて端子と電線を接合する場合の工程説明図、図5(a)は端子押え部材によって端子を押え付けている部分が分かるように示す平面図、図5(b)は端子押え部材によって端子を押え付けている状態を示す正面図である。
図1に示すように、この実施形態の超音波接合装置は、定位置に固定されたアンビル10と、アンビル10の上方に昇降自在に装備された超音波ホーン20と、超音波ホーン20との干渉を避けるような形状を有して超音波ホーン20とは別に独立して昇降自在に装備された端子押え部材50とを有している。
また特に図示しないが、この超音波接合装置はその他に、超音波ホーン20の昇降機構、超音波ホーン20に超音波振動を付与する振動機構、端子押え部材50の昇降機構、端子1の搬送機構、電線Wの搬送機構などを有している。また、この超音波接合装置を含む端子付き電線の製造装置には、電線Wの端末の絶縁被覆Wbを剥いで芯線Waを露出させるための機構などが設けられている。
ここで、端子1は、図4(a)に示すように、前部に相手端子と接続するための角筒状の相手端子接続部(一般的なメス端子の場合は「ボックス部」とも言う)2を有し、その後部に連続して電線Wの端末の芯線Waに接合するための電線接合部3を有している。
この場合の電線接合部3は平板状に形成されており、断面U字状のバレルタイプのものではない。相手端子接続部(ボックス部)2は、一枚の板材を折り曲げて合わせ部を係合あるいは溶接して角筒状に成形したもので、内部に弾性接触片を備えており、弾性接触片と相手端子接続部2の周壁内面との間で相手端子を弾性的に挟持し、それにより、相手端子と電気的接触を得るように構成されている。
また、電線Wは、多数本の素線を断面円形状に撚り合わせて構成した芯線Waを、合成樹脂製の絶縁被覆Wbで外装してなるものであり、端末の絶縁被覆Wbを端子1への接合に必要な所定長さにわたって皮剥ぎすることで、芯線Waを露出させている。
図1に示すように、アンビル10は、端子1の電線接合部3の左右幅寸法に対応した幅を有する、全体として凸形状の凸部11の上面11aを、端子1の電線接合部3の載置面としたブロック状の部材である。
超音波ホーン20は、アンビル10の上方に昇降自在に配置されており、アンビル10の上面11aに載せた電線接合部3の上に載置された電線Wの芯線Waを上から押圧しながら、芯線Wa及び芯線Waと電線接合部3との接触部に超音波振動を付与して、電線接合部3と芯線Waとを接合するものである。
端子押え部材50は、超音波ホーン20で芯線Waに超音波振動を付与する際に、アンビル10の上面11aに対して端子1の電線接合部3を押え付けるもので、図1〜図3(c)に示すように、垂直に立った姿勢の厚板状の部材として構成されている。この端子押え部材50は、板厚方向が端子1の前後方向に向かう姿勢で装備されており、板厚方向から見た下半部の形状が、下端に行くほど窄まった左右対称形状をなしている。
端子押え部材50の左右幅方向の中央には、上端より少し下がった位置から始まり下端まで延びる幅広のスリット部52が設けられており、その上下に延びるスリット部52により、端子押え部材50の下半部が左右の脚部51に分かれている。また、図1に示すように、超音波ホーン20は、このスリット部52の中で、端子押え部材50に触れないように昇降できるようになっている。
左右の脚部51の下端には、アンビル10の凸部11の左右側面に沿って上下する互いに平行に対向した案内壁53が設けられている。これら案内壁53の上側には、内側にせり出した形で押圧段部54が設けられている。
左右の脚部51に設けられた押圧段部54は、端子押え部材50が下降した際に、アンビル10の凸部11の上面11aに載置された端子1の電線接合部3の幅方向(端子1の前後方向と直交する左右幅方向)の両端部3a(図4(a)から図5(b)参照)をアンビル10に対して押え付ける第1の押圧部に相当する部分である。これらの押圧段部54は、電線接合部3の左右両端部の上面に僅かに掛かる押圧面54aを備えている。
押圧段部54の上側の互いに対向する内側面には、電線接合部3の上側空間の左右方向の幅を電線接合部3の左右幅寸法よりも小さく規制することで、芯線Waが超音波振動に伴って熱軟化して変形したときに、電線接合部3の幅以上にはみ出さないように規制し、且つ変形した芯線Waの側面を成形する規制壁56が設けられている。各規制壁56は、押圧段部54の押圧面54aの内端から垂直上方に向かって延びている。
また、これらの規制壁56は、芯線Waが変形した際に押圧しながら密着する可能性のある壁面であるから、規制壁56の壁面には、芯線Waが密着した場合にも付着し難くすると共に、万一付着した場合にも剥がれやすくするための凹凸56aが設けられている。凹凸56aは、上下方向に一定の断面で延びており、端子押え部材50が上昇したときに芯線Waが引っ掛からないようになっている。
また、左右の脚部51の下端には、左右の脚部51を連結する連結バー55が設けられている。この連結バー55は、電線接合部3のうちの芯線Waが接合される部分より前側の相手端子接続部2に繋がる部分を、アンビル10に対して押え付ける第2の押圧部に相当する部分であり、電線接合部3の上面に押圧する連結バー55の下端面55aは、押圧段部54の押圧面54aと同じ平面として形成されている。
従って、図5に示すように、端子押え部材50が下降した際には、左右の押圧段部54の押圧面54aと連結バー55の下端面55aの、コ字状の各辺に相当する3カ所が、電線接合部3の上面に押圧して、電線接合部3をアンビル10に対して押え付ける。
また、端子押え部材50には、該部材50を昇温させるためのヒータ60が組み込まれている。この場合のヒータ60は、棒状のカートリッジ式のもので、端子押え部材50の左右幅方向の両端面に穿設した孔61の中に挿入されている。
次に上記構成の超音波接合装置を用いて端子1と電線Wを接合する工程と、それによって得られる端子1と電線Wの接合構造について説明する。
この超音波接合装置を使用して端子1の電線接合部3に電線Wの端末の芯線Waを接合する場合は、まず、図4(a)に示すように、端子1の電線接合部3をアンビル10の凸部11の上面11aに載せる。
次に図4(b)に示すように、端子押え部材50を下降させる。そうすると、押圧段部(第1の押圧部)54の押圧面54aが、電線接合部3の幅方向の両端部3aを下向きに矢印Aのように押圧し、アンビル10に対して電線接合部3を押え付ける。同時に、連結バー(第2の押圧部)55が、電線接合部3のうちの芯線Waが接合される部分より前側の相手端子接続部2に繋がる部分を下向きに押圧し、アンビル10に対して電線接合部3を押え付ける。この状態で、連鎖状に端子1を繋いでいるキャリア9(図1参照)から端子1を切り離す。
このとき、図5(a)に示すように、端子押え部材50は、電線接合部3の上面の3箇所S1、S2、S3を、2つの押圧段部54と1つの連結バー55とで押圧する。
次に図4(c)に示すように、電線接合部3の上に電線Wの端末の芯線Waを載置する。そして、その状態で、図4(d)に示すように、その上に超音波ホーン20を矢印Bのように下降させ、アンビル10の上面に載せた電線接合部3の上に載せられた芯線Waを上から押圧し、押圧力を加えながら超音波ホーン20により超音波振動を芯線Waに印加する。芯線Wa及び芯線Waと電線接合部3との接触部に超音波振動を付与することで、電線接合部3と芯線Waとを接合する。
接合後は、まず超音波ホーン20を上昇させ、次いで端子押え部材50を上昇させ、端子1の接合された電線Wをアンビル10から取り上げて、排出部へ搬送する。以上の工程により1回の端子と電線の接合工程を終了する。この場合の工程は順番に自動的に行われ、これが端子1と電線Wの組ごとに次々に行われる。
以上の工程の実施に際しては、超音波接合の段階において、端子押え部材50によって、端子1の電線接合部3の幅方向の両端部と電線接合部3のうちの相手端子接続部2に繋がる部分をアンビル10に対して押え付けているので、電線接合部3の追従した振動をできるだけ小さく抑えることができる。特に、端子押え部材50の連結バー(第2の押圧部)55によって、電線接合部3のうちの相手端子接続部2に繋がる部分をアンビル10に対して押え付けているので、相手端子接続部2側への振動の伝搬を極力抑制することができる。従って、相手端子接続部2の共振による悪影響を無くして、超音波接合で接合した製品の歩留まりの向上と品質の向上を図ることができる。
また、電線Wの端末の芯線Waの前側に連結バー55が配置されることによって、芯線Waの前端の位置決めを行うことができ、できあがり製品の品質の安定を図ることができる。
また、端子押え部材50の規制壁56が芯線Waの変形範囲を規制すると共に、変形する芯線Waの側面を成形するので、できあがり製品の品質向上を図ることができる。特に、規制壁56の壁面に上下方向に沿って凹凸56aを設けているので、芯線Waが熱軟化して変形し規制壁56に密着した際にも、規制壁56と芯線Waの付着を防止することができ、次の端子の接合工程への移行をスムーズに進めることができる。
また、接合作業を連続して行う際に、端子押え部材50が温まらない最初の段階では、端子押え部材50に接合対象部位からの摩擦熱が逃げることで接合後の固着力が高まらないことがあるが、そのような場合にヒータ60によって端子押え部材50を昇温させておくことによって、接合対象部位からの摩擦熱の逃げを防止して、接合部の固着力アップに貢献することができる。
以上のように接合することにより、図6に示す端子と電線の接合構造が得られる。
この接合構造は、端子1の電線接合部3の前後方向と直交する幅方向の両端部と、電線接合部3のうちの芯線Waが接合された部分(接合部)Wxより前側の相手端子接続部2に繋がる部分とに、超音波ホーンとアンビルによって超音波接合する際にアンビルに対して電線接合部3を押え付けるための押え付け部材の押し付けスペースS11、S12、S13が確保されることになる。具体的には、電線接合部3の前後方向と直交する幅方向の両端部3aは、電線接合部3に対して接合された芯線Waの接合部Wxの両成形面(Wxa)よりも幅方向外側に位置することによって、スペースS11、S12が形成される。また、相手端子接続部2と芯線Waの接合部Wxとの間に空隙を設けることによってスペースS13が形成される。従って、これらのスペースS11〜13が確保されていることにより、超音波ホーンとアンビルによって超音波接合する際に、アンビルに対して電線接合部3を確実に押え付けることができると共に、相手端子接続部2に振動が伝搬しないようにすることができ、その結果、相手端子接続部2の共振による悪影響を無くすことができる。
また、電線接合部3に対する芯線Waの接合部Wxの両側面に、端子押え部材50の押圧段部54の上側に連設された規制壁56によって成形された成形面Wxaが形成され、その成形面Wxaに、規制壁56に設けた凹凸56aによって成形された、接合部Wxの高さ方向に沿う凹凸Wxbが設けられている。この構成により、超音波接合前の芯線Waと規制壁56とが接触する接触面積が減少するため、超音波ホーン20が芯線Waを押圧する押圧力、超音波ホーン20が振動する振動周波数、または超音波ホーン20が振動する振幅等を比較的大きな数値に設定して芯線Waに大きなエネルギーを加えても、芯線Waが破損することを抑制することができる。また、接合時に芯線Waが熱軟化して変形し規制壁56に密着した際にも、芯線Waが規制壁56に付着すること、所謂張り付きを防止することができる。また、凹凸Wxbの深さを適宜設計することによって、芯線Waの潰れ量を任意に設定することができる。また、接合部Wxは、凹凸Wxbが形成されることによって、接合部Wxの高さ方向に沿った屈曲に対する剛性が高まる。よって、芯線Waの接合部Wxの品質向上を図ることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係る超音波接合装置及び端子と電線の接合構造の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[2]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 相手端子と接続するための相手端子接続部(2)を前部に有し、電線(W)の端末の芯線(Wa)に接合するための電線接合部(3)を後部に有する端子(1)における前記電線接合部が上面に載置されるアンビル(10)と、
前記アンビルの上方に配置され、該アンビルの上面に載置された前記電線接合部の上に載置された前記芯線を上から押圧し、且つ前記芯線と前記電線接合部とが接触する接触部に超音波振動を付与することで、前記芯線と前記電線接合部とを接合する超音波ホーン(20)と、
前記アンビルの上面に対して前記電線接合部を押え付ける端子押え部材(50)と、
を備える超音波接合装置であって、
前記端子押え部材が、
前記電線接合部の前後方向と直交する幅方向の両端部(3a)を前記アンビルに対して押え付ける押圧部(押圧段部54)と、
前記各押圧部の上側にそれぞれ連設された、前記アンビルの上面に載置された前記電線接合部の幅方向の両端部を前記押圧部が押え付けた際に該電線接合部の上側の空間を挟んで対向する規制壁(56)と、
を有し、
前記各規制壁の壁面には、上下方向に沿って凹凸(56a)が設けられている
ことを特徴とする超音波接合装置。
[2] 相手端子と接続するための相手端子接続部(2)を前部に有し、電線(W)の端末の芯線(Wa)に接合するための電線接合部(3)を後部に有する端子(1)における前記電線接合部に前記芯線が超音波接合により接合された、端子と電線の接合構造であって、
前記電線接合部の前後方向と直交する幅方向の両端部(3a)は、前記電線接合部に対して接合された前記芯線の接合部(Wx)の両側面(成形面Wxa)よりも幅方向外側に位置し、
前記芯線の接合部の両側面には、該接合部の高さ方向に沿って凹凸(Wxb)が設けられている、
ことを特徴とする端子と電線の接合構造。
1 端子
2 相手端子接続部
3 電線接合部
10 アンビル
11a 上面
20 超音波ホーン
21 押圧面
50 端子押え部材
54 押圧段部(押圧部)
56 規制壁
56a 凹凸
W 電線
Wa 芯線
Wx 芯線の接合部
Wxa 成形面
Wxb 凹凸

Claims (2)

  1. 相手端子と接続するための相手端子接続部を前部に有し、電線の端末の芯線に接合するための電線接合部を後部に有する端子における前記電線接合部が上面に載置されるアンビルと、
    前記アンビルの上方に配置され、該アンビルの上面に載置された前記電線接合部の上に載置された前記芯線を上から押圧し、且つ前記芯線と前記電線接合部とが接触する接触部に超音波振動を付与することで、前記芯線と前記電線接合部とを接合する超音波ホーンと、
    前記アンビルの上面に対して前記電線接合部を押え付ける端子押え部材と、
    を備える超音波接合装置であって、
    前記端子押え部材が、
    前記電線接合部の前後方向と直交する幅方向の両端部を前記アンビルに対して押え付ける押圧部と、
    前記各押圧部の上側にそれぞれ連設された、前記アンビルの上面に載置された前記電線接合部の幅方向の両端部を前記押圧部が押え付けた際に該電線接合部の上側の空間を挟んで対向する規制壁と、
    を有し、
    前記各規制壁の壁面には、上下方向に沿って凹凸が設けられている
    ことを特徴とする超音波接合装置。
  2. 相手端子と接続するための相手端子接続部を前部に有し、電線の端末の芯線に接合するための電線接合部を後部に有する端子における前記電線接合部に前記芯線が超音波接合により接合された、端子と電線の接合構造であって、
    前記電線接合部の前後方向と直交する幅方向の両端部は、前記電線接合部に対して接合された前記芯線の接合部の両側面よりも幅方向外側に位置し、
    前記芯線の接合部の両側面には、該接合部の高さ方向に沿って凹凸が設けられている、
    ことを特徴とする端子と電線の接合構造。
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