JP2015094422A - 回転変動吸収ダンパ - Google Patents

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Abstract

【課題】信頼性を向上させた回転変動吸収ダンパを提供する。
【解決手段】本発明の回転変動吸収ダンパは、ハブ1又はハブ1側の部材21に設けられ複数の貫通孔22dが円周方向所定間隔で開設されたプーリ支持環22と、このプーリ支持環22に相対回転自在に支持されたプーリ4と、プーリ4の内向きフランジ部42とプーリ支持環22に取り付けられたカップリングアングル24の間に一体成形された弾性体6を備え、カップリングアングル24に、プーリ支持環22に密接されて貫通孔22dを封止する複数のシール部61が一体に設けられ、各シール部61は、弾性体6から円周方向所定間隔で延在されたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関等の回転機器に設けられてトルクを伝達すると共にその回転変動を吸収してベルト駆動を平滑化する回転変動吸収ダンパに関する。
回転変動吸収ダンパとして、従来から例えば図4に示すようなものが知られている。この回転変動吸収ダンパは、自動車の内燃機関のクランクシャフトに設けられるクランクプーリとして使用されるものであって、ボス部103において不図示のクランクシャフトに取り付けられてこのクランクシャフトと一体的に回転するハブ100と、このハブ100の外周側に配置されたダイナミックダンパ部110及びカップリング部120を備える。
ダイナミックダンパ部110は、ハブ100の外周支持筒部101と、その外周に配置した環状質量体111を、第一の弾性体112を介して弾性的に連結した構造を有する。
一方、カップリング部120は、ハブ100の外周支持筒部101にラジアルベアリング125を介して回転自在に支持されたプーリ121を、このプーリ121の背面側から内径方向へ向けて延在された内向きフランジ部121aと、その正面側に位置してハブ100の内周支持筒部102に嵌着されたカップリングアングル122の間に加硫接着された第二の弾性体123を介して弾性的に連結した構造を有する。ハブ100の内周支持筒部102には、プーリ121の内向きフランジ部121aの背面側にあって第二の弾性体123に軸方向予備圧縮を与えるためのスラストサポータ124が嵌着されており、このスラストサポータ124とプーリ121の内向きフランジ部121aの間には、スラストベアリング126が介在されている。
また、ハブ100の外周支持筒部101と内周支持筒部102の正面端部間の円盤部104には、当該回転変動吸収ダンパを交換やメンテナンスのためにクランクシャフトから取り外す際に、不図示の取り外し用治具の螺子部材を螺合するための複数の治具取付孔104aが、円周方向所定間隔で開設されている。そしてこの治具取付孔104aは、第二の弾性体123から延在されカップリングアングル122の正面側の表面を覆うように形成されたゴム状弾性材料からなる膜状シール部123aによって閉塞されており、外部から塵埃や水などの異物が治具取付孔104aを通じて浸入するのを防止するようになっている。
そしてこの回転変動吸収ダンパは、第一の弾性体112と環状質量体111で構成されるダイナミックダンパ部110が、所定の振動数域において円周方向へ共振することによる動的吸振効果によって、クランクシャフトの捩り振動のピークを低減すると共に、クランクシャフトからハブ100へ入力された駆動トルクを、カップリング部120における第二の弾性体123の円周方向剪断変形作用によって回転変動を吸収しながらプーリ121へ伝達し、このプーリ121に巻き掛けられたベルトの駆動を平滑化するものである(下記の先行技術文献参照)。
特開2012−202471号公報
ところで、カップリング部120の製作は、不図示の金型内にプーリ121及びカップリングアングル122を互いに同心的に設置し、このプーリ121及びカップリングアングル122と金型の内面との間に画成されたキャビティに成形用ゴム材料を充填して、第二の弾性体123及び膜状シール部123aをプーリ121及びカップリングアングル122と一体成形することにより行われる。しかしながら、上記従来の回転変動吸収ダンパによれば、第二の弾性体123から延在された膜状シール部123aがカップリングアングル122の正面側の表面全面を覆うように形成されているため、成形に際しては、金型の内面とカップリングアングル122の間に、膜状シール部123aに対応する隙間が円周方向連続して形成されることによって、金型の内面に対するカップリングアングル122の接触面積が小さく、すなわち金型の内面からカップリングアングル122への伝熱面積が小さく、したがって金型内でカップリングアングル122が十分に昇温せずに、第二の弾性体123や膜状シール部123aが成形不良となってしまうおそれがある。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、信頼性を向上させた回転変動吸収ダンパを提供することにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係る回転変動吸収ダンパは、ハブ又はハブ側の部材に設けられ複数の貫通孔が円周方向所定間隔で開設されたプーリ支持環と、このプーリ支持環に相対回転自在に支持されたプーリと、前記プーリの内向きフランジ部と前記プーリ支持環に取り付けられたカップリングアングルの間に一体成形された弾性体を備え、前記カップリングアングルに、前記プーリ支持環に密接されて前記貫通孔を封止する複数のシール部が一体に設けられ、各シール部は、前記弾性体から円周方向所定間隔で延在されたものである。
請求項2の発明に係る回転変動吸収ダンパは、請求項1に記載された構成において、複数のシール部が、それぞれプーリ支持環の貫通孔の開口縁に密接されるものである。
本発明に係る回転変動吸収ダンパによれば、プーリ支持環に開設された治具取付孔などの複数の貫通孔が、弾性体から延在されたシール部によって封止さているので、外部の異物が前記貫通孔を通じて浸入するのを有効に防止することができる。しかも、各シール部は円周方向所定間隔で設けられているため、金型によってプーリの内向きフランジ部とカップリングアングルに弾性体を一体成形する際に、金型の内面とカップリングアングルの接触部が円周方向複数個所に形成され、このため金型の内面からカップリングアングルの十分な伝熱面積が確保され、カップリングアングルの昇温不足による成形不良を防止して品質を向上することができる。
本発明に係る回転変動吸収ダンパの好ましい実施の形態を、軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 本発明に係る回転変動吸収ダンパの好ましい実施の形態を、軸心を通る平面で切断して示す要部断面斜視図である。 本発明に係る回転変動吸収ダンパの好ましい他の実施の形態を、軸心を通る平面で切断して示す要部断面斜視図である。 従来の技術による回転変動吸収ダンパを、軸心を通る平面で切断して示す断面図である。
以下、本発明に係る回転変動吸収ダンパの好ましい実施の形態を、図1及び図2を参照しながら説明する。なお、以下の説明において「正面側」とは、図1における左側のことであり、「背面側」とは図1における右側であって不図示の内燃機関が存在する側のことである。
図1において、参照符号1は、自動車用内燃機関のクランクシャフト(不図示)に取り付けられるハブである。このハブ1は、金属材料の鋳造により製作されたものであって、クランクシャフトの軸端が挿入されるボス部11と、このボス部11の正面側の端部から外径側へ延びる中間部12と、その外周から正面側へ向けてボス部11と同心の円筒状に延びる支持筒部13からなる。11aはボス部11の内周面に形成されたキー溝である。
ハブ1の支持筒部13の外周側には環状質量体2が配置されており、この環状質量体2と前記支持筒部13は、第一の弾性体3を介して円周方向相対変位可能に弾性的に連結され、これによってダイナミックダンパ部Dが構成されている。
詳しくは、環状質量体2は、ハブ1の支持筒部13の外周側に同心的に配置され単純な円筒状の金属からなる金属製のスリーブ21と、このスリーブ21の外周面に取り付けられたプーリ支持環22及びスラストサポータ23と、プーリ支持環22に取り付けられたカップリングアングル24からなる。なお、スリーブ21はプーリ支持環22からみてハブ1側の部材であり、すなわちこのスリーブ21は、請求項1に記載された「ハブ側の部材」に相当するものである。
環状質量体2におけるプーリ支持環22は金属からなるものであって、スリーブ21の正面寄りの外周面に圧入嵌着された内周筒部22aと、その正面寄りの位置から外径側へ展開した円盤部22bと、更にこの円盤部22bの外径端部から背面側へ延びる外周筒部22cからなる二重筒状の中空形状をなし、すなわち軸心Oを通る平面で切断した形状(図示の断面形状)が略コ字形をなす。そして円盤部22bには、当該回転変動吸収ダンパを交換やメンテナンスのためにクランクシャフトから取り外す際に、不図示の取り外し用治具の螺子部材を螺合するための複数の治具取付孔22dが、円周方向所定間隔で設けられ、軸方向に貫通している。この治具取付孔22dは、請求項1に記載された貫通孔に相当するものである。
環状質量体2におけるスラストサポータ23は、金属板の打ち抜きプレス等によって製作されたものであって、スリーブ21の背面寄りの外周面に圧入嵌着された取付筒部23aと、その背面側の端部から円盤状に展開した支持フランジ部23bからなる断面略L字形をなす。
環状質量体2におけるカップリングアングル24は金属板の打ち抜きプレス等によって製作されたものであって、プーリ支持環22の内周筒部22aの外周面に圧入嵌着された取付筒部24aと、その正面側の端部から外径側へ延びる円盤部24bと、正面側へ倒れた円錐面状をなして展開したテーパ状フランジ部24cからなる。また、プーリ支持環22の円盤部22bの内側面のうち、カップリングアングル24の円盤部24b及びテーパ状フランジ部24cと対向する部分は、この円盤部24b及びテーパ状フランジ部24cと対応する形状に形成されている。
第一の弾性体3は、耐熱性、耐寒性及び機械的強度に優れたゴム状弾性材料(ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料)からなるものであって、ハブ1の支持筒部13の外周面と、環状質量体2におけるスリーブ21の内周面に一体的に加硫接着されている。すなわちこの第一の弾性体3は、不図示の金型に、ハブ1とスリーブ21を互いに同心的にセットし、型締めによってハブ1の支持筒部13の外周面とスリーブ21の内周面との間に画成される環状のキャビティに、未加硫ゴム材料を充填して加熱・加圧することによって、加硫成形と同時に前記支持筒部13の外周面及びスリーブ21の内周面に加硫接着したものである。
ダイナミックダンパ部Dの捩り方向固有振動数は、第一の弾性体3の捩り方向剪断ばね定数と、環状質量体2の慣性質量によって、クランクシャフトの捩れ角が最大となる所定の振動数域、言い換えればクランクシャフトの捩り方向固有振動数と合致するように同調されている。
参照符号4はプーリである。このプーリ4は金属からなるものであって、環状質量体2におけるプーリ支持環22の外周筒部22cの外周側に配置されたプーリ本体41と、その背面側の端部から環状質量体2におけるスラストサポータ23の支持フランジ部23bの正面側を内径側へ延びる内向きフランジ部42とからなる。プーリ本体41の外周面にはポリV溝41aが形成されており、不図示の無端ベルトが巻き掛けられるようになっている。
環状質量体2におけるプーリ支持環22の外周筒部22cと、その外周側にあるプーリ4のプーリ本体41との間には、ラジアルベアリング5が介在している。このラジアルベアリング5は、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等の耐摩耗性に優れた低摩擦係数の合成樹脂材料で円筒状に成形され、プーリ本体41を内周側から回転摺動自在に支持するものである。
環状質量体2におけるカップリングアングル24の円盤部24b及びテーパ状フランジ部24cと、この円盤部24b及びテーパ状フランジ部24cに背面側から軸方向に対向するプーリ4の内向きフランジ部42は、環状質量体2の中空部内を略円筒状に延びる第二の弾性体6を介して、円周方向相対変位可能に弾性的に連結されており、これによって、カップリング部Cが構成されている。
第二の弾性体6は、耐熱性、耐寒性及び機械的強度に優れたゴム状弾性材料(ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料)からなるものであって、カップリングアングル24の円盤部24b及びテーパ状フランジ部24cと、プーリ4の内向きフランジ部42に一体的に加硫接着されている。すなわちこの第二の弾性体6は、不図示の金型にカップリングアングル24とプーリ4を同心的にセットし、型締めによってこのカップリングアングル24の円盤部24b及びテーパ状フランジ部24cとプーリ4の内向きフランジ部42との間に画成される円筒状のキャビティに、未加硫ゴム材料を充填して加熱・加圧することによって、加硫成形と同時に前記円盤部24b及びテーパ状フランジ部24cと内向きフランジ部42に加硫接着したものである。なお、この第二の弾性体6は、請求項1に記載された弾性体に相当するものである。
第二の弾性体6は、クランクシャフトからハブ1へ入力された駆動トルクを、円周方向剪断変形によって平滑化しながらプーリ4へ伝達するものである。そしてクランクシャフトの回転変動は、アイドリング以下の低回転領域で顕著になることから、この第二の弾性体6は、ばね定数を極力低くすると共に捩り方向への許容変形量を極力大きくし、しかも大きなトルク伝達力を与えるため、軸方向及び径方向の肉厚が十分に大きなものとなっている。また、カップリングアングル24のテーパ状フランジ部24cが円錐面状をなすことによって、第二の弾性体6は軸方向の肉厚が外周側ほど増大しており、環状質量体2とプーリ4の間で円周方向剪断変形を受けた時に、内周側と外周側とで歪応力がほぼ均一になるようになっている。
カップリングアングル24のテーパ状フランジ部24cの正面側の表面には、第二の弾性体6から連続して延びるシール部61が加硫接着され、カップリングアングル24の円盤部24bの正面側の表面には、前記シール部61と連続した弾性層62が加硫接着され、プーリ支持環22の円盤部22bの内側面に密接されている。これらシール部61及び弾性層62は、第二の弾性体6の成形に際して成形用ゴム材料の一部がテーパ状フランジ部24cの外径端を正面側へ廻り込むことによって成形されたものである。
図2に示すように、シール部61は円周方向所定間隔で複数設けられており、弾性層62は、円周方向へ環状に連続して設けられている。プーリ支持環22の円盤部22bに開設された複数の治具取付孔22dは、それぞれ前記円盤部22bの内側面に密接された前記シール部61によって背面側から塞がれ、封止されている。
環状質量体2におけるスラストサポータ23の支持フランジ部23bと、プーリ4の内向きフランジ部42との間には、スラストベアリング7が介在している。このスラストベアリング7は、ラジアルベアリング5と同じくPTFE等の耐摩耗性に優れた低摩擦係数の合成樹脂材料からなるものであって、平ワッシャ状に成形されている。
また、当該回転変動吸収ダンパを組み立てる過程で、第二の弾性体6には、スラストベアリング7を介してスラストサポータ23に押圧されるプーリ4の内向きフランジ部42と、カップリングアングル24の円盤部24b及びテーパ状フランジ部24cとの間で、軸方向に適当な予圧縮が与えられている。
以上の構成を備える回転変動吸収ダンパは、ハブ1のボス部11において、自動車用内燃機関のクランクシャフト(不図示)の軸端に固定されることによって、このクランクシャフトと共に回転され、このクランクシャフトから出力される駆動トルクを、プーリ4のプーリ本体41に巻き掛けられた不図示の無端ベルトを介して補機の回転軸に伝達するものである。
ここで、低回転域でクランクシャフトに顕著に発生する回転変動(回転速度変動)は、ハブ1から第一の弾性体3を介して環状質量体2に伝達されるが、この環状質量体2におけるカップリングアングル24の円盤部24b及びテーパ状フランジ部24cと、プーリ4の内向きフランジ部42との間を連結している第二の弾性体6は、第一の弾性体3に比較して円周方向剪断ばね定数が著しく低いため、入力された回転変動に応じて円周方向へ繰り返し剪断変形され、この回転変動を吸収する。このため、プーリ4のプーリ本体41に巻き掛けられた無端ベルトへの伝達トルクが平滑化される。
ダイナミックダンパ部Dは、クランクシャフトの共振によって捩れ角が最大となる振動数域で円周方向に共振し、その共振によるトルクは、入力振動のトルクと方向が逆になる動的吸振作用を奏する。このため、クランクシャフトの共振による捩れ角のピークを有効に低減することができる。
プーリ支持環22の円盤部22bに開設された複数の治具取付孔22dは、カップリングアングル24のテーパ状フランジ部24cの正面側の表面に設けられたシール部61によって閉塞されているため、プーリ支持環22、第二の弾性体6、プーリ4及びラジアルベアリング5で囲まれた空間S1や、プーリ支持環22、第二の弾性体6、スリーブ21、スラストサポータ23、スラストベアリング7及びプーリ4の内向きフランジ部42で囲まれた空間S2へ、外部の異物が治具取付孔22dを通じて浸入するのを防止し、このため異物の咬み込みによるラジアルベアリング5やスラストベアリング7の摩耗を有効に防止することができる。
しかも、カップリングアングル24のテーパ状フランジ部24cの正面に設けられたシール部61は円周方向に断続したものであるため、不図示の金型によってプーリ4の内向きフランジ部42とカップリングアングル24に第二の弾性体6を一体成形する際に、カップリングアングル24のテーパ状フランジ部24cの正面のうち図2に参照符号Aで示す領域、すなわち円周方向に隣り合うシール部61,61の間の領域Aは、金型の内面との接触部となり、この接触部が円周方向複数個所に形成されることになる。したがって、金型の内面からカップリングアングル24への十分な伝熱面積が確保され、カップリングアングル24の昇温不足による成形不良を防止して品質を向上することができる。
なお、上述した実施の形態では、治具取付孔22dがシール部61によって直接塞がれる構成としたが、カップリングアングル24が例えばステンレス鋼などのように容易に錆びることのない材質からなるものである場合は、図3に本発明に係る他の実施の形態を示すように、カップリングアングル24のテーパ状フランジ部24cに円周方向所定間隔で設けられた複数のシール部61が、カップリングアングル24の円盤部24bに設けられた環状の弾性層62と、前記テーパ状フランジ部24cの外周部に沿って環状に設けられた第二の弾性層63に連続したものとすれば、円周方向に隣り合うシール部61,61の間の領域Aに治具取付孔22dが開口していても、この治具取付孔22dを、領域Aを介して間接的に封止した構成とすることができる。またこのため、プーリ支持環22にカップリングアングル24を圧入嵌着して組み立てる際に、治具取付孔22dとシール部61の位置合わせをする必要がない。
そしてこの場合も、領域Aの存在によって、第二の弾性体6の一体成形の際にカップリングアングル24への十分な伝熱面積を確保することができる。
また、上述した実施の形態では、プーリ支持環22が環状質量体2の一部をなし、ハブ1に第一の弾性体3を介して連結されたスリーブ21の外周面に圧入嵌着された構成としたが、プーリ支持環22がハブ1に一体に設けられたもの(先に従来例として説明した図4のように構成されたもの)についても、本発明を適用することができる。
1 ハブ
2 環状質量体
21 スリーブ(ハブ側の部材)
22 プーリ支持環
22d 治具取付孔(貫通孔)
23 スラストサポータ
24 カップリングアングル
3 第一の弾性体
4 プーリ
42 内向きフランジ部
5 ラジアルベアリング
6 第二の弾性体(弾性体)
61 シール部
62 弾性層
7 スラストベアリング

Claims (2)

  1. ハブ又はハブ側の部材に設けられ複数の貫通孔が円周方向所定間隔で開設されたプーリ支持環と、このプーリ支持環に相対回転自在に支持されたプーリと、前記プーリの内向きフランジ部と前記プーリ支持環に取り付けられたカップリングアングルの間に一体成形された弾性体を備え、前記カップリングアングルに、前記プーリ支持環に密接されて前記貫通孔を封止する複数のシール部が一体に設けられ、各シール部は、前記弾性体から円周方向所定間隔で延在されたことを特徴とする回転変動吸収ダンパ。
  2. 複数のシール部が、それぞれプーリ支持環の貫通孔の開口縁に密接されることを特徴とする請求項1に記載の回転変動吸収ダンパ。
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