JP2015094173A - ハイブリッド式建設機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄電装置を迅速に暖機すると共に、蓄電装置の寿命を向上させることができるハイブリッド式建設機械の提供。【解決手段】本発明は、エンジン1の動力の補助及び発電を行うアシスト発電モータ2と、アシスト発電モータ2との間で電力の授受を行う蓄電装置8と、蓄電装置8の充放電を制御するコントローラ11と、蓄電装置8の電圧を計測する電圧センサ32とを備え、コントローラ11は、蓄電装置8の充放電の状態を判定する充放電状態判定部11aと、電圧センサ32で計測された電圧、充放電状態判定部11aで判定された蓄電装置8の充放電の状態、及び蓄電装置8の電圧の所定の上下限値に基づいて、蓄電装置8の充放電を行う電流を演算する演算部11bと、演算部11bで演算された電流に応じて、蓄電装置8の暖機運転中に蓄電装置8に流す電流を制御する電流制御部11cとを含んでいる。【選択図】図5

Description

本発明は、モータ及びインバータ等の電動機に電力を供給する蓄電装置を備えたハイブリッド式建設機械に関する。
近年、自動車においては、省エネの観点からハイブリッド式や電気式のものが普及しており、建設機械においてもハイブリッド化が進められている。一般に、油圧システムにより駆動する油圧ショベル等の建設機械は、軽負荷作業から重負荷作業までの全ての作業に対応できるように、最大負荷の作業を可能とする油圧ポンプと、この油圧ポンプを駆動する大型のエンジンとを備えている。
しかし、建設機械における土砂の掘削・積み込みを頻繁に行う重掘削作業等の重負荷作業は作業全体の一部であり、地面を均すための水平引き等の軽負荷作業時には、エンジンの能力が余ってしまう。このことは、油圧ショベルの燃料消費量(以下、燃費と略すことがある)の低減を難しくする要因の1つである。この点に鑑みて、燃費を低減するためにエンジンを小型化すると共に、エンジンの小型化に伴う出力不足を蓄電装置と電動機とによる出力で補助(アシスト)するハイブリッド式建設機械が知られている。このハイブリッド式建設機械を構成する蓄電装置や電動機等の電気機器は、駆動回路の熱的保護や高効率運転のために適切な温度調節を必要とする。
特に、蓄電装置は、電流制限なく使用できる上限温度がある一方で、低温時に蓄電装置の出力が低下するので、このような蓄電装置の出力低下を招くことなく、蓄電装置を使用するためには、蓄電装置を所定の温度以上に暖める必要がある。そこで、蓄電装置の温度が予め設定された温度より低いときにエンジンを作動させて暖機運転を行うと共に、電動発電機を作動させて蓄電装置を充放電させることにより、蓄電装置を発熱させるハイブリッド式建設機械の暖機方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−127271号公報
しかし、上述した特許文献1に開示された従来技術のハイブリッド式建設機械の暖機方法では、蓄電装置の充放電による自己発熱を利用して蓄電装置を暖めているので、蓄電装置に流す電流が小さければ、蓄電装置が所定の温度に達するまでに時間がかかる。そのため、その間は建設機械を動作させるのに必要とする出力を確保できない可能性があるので、建設機械による作業を即座に開始できないことが懸念されている。
一方、蓄電装置に流す電流が大きければ、蓄電装置の暖機運転に要する時間を短縮することができるが、蓄電装置に流れる電流の増加に伴って蓄電装置の負荷が高まるので、蓄電装置が劣化し易くなる。これにより、蓄電装置の交換頻度が増加する等の不都合が生じるおそれがある。
本発明は、このような従来技術の実情からなされたもので、その目的は、蓄電装置を迅速に暖機すると共に、蓄電装置の寿命を向上させることができるハイブリッド式建設機械を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のハイブリッド式建設機械は、原動機と、この原動機の動力の補助及び発電を行う電動発電機と、この電動発電機との間で電力の授受を行う蓄電装置と、この蓄電装置の充放電を制御する制御装置と、前記蓄電装置の電圧を計測する電圧計測部とを備え、前記制御装置は、前記蓄電装置の充放電の状態を判定する充放電状態判定部と、前記電圧計測部によって計測された電圧、前記充放電状態判定部によって判定された前記蓄電装置の充放電の状態、及び前記蓄電装置の電圧の所定の上下限値に基づいて、前記蓄電装置の充放電を行う電流を演算する演算部と、この演算部によって演算された電流に応じて、前記蓄電装置の暖機運転中に前記蓄電装置に流す電流を制御する電流制御部とを含むことを特徴としている。
このように構成した本発明では、制御装置が、低温による蓄電装置の出力不足を解消するために蓄電装置を充放電させることにより、蓄電装置の暖機運転を行う。このとき、蓄電装置の暖機運転の時間を短縮できるように蓄電装置に流す電流を大きくしても、電圧センサによって計測された電圧、充放電状態判定部によって判定された蓄電装置の充放電の状態、及び蓄電装置の電圧の所定の上下限値に合わせて蓄電装置に流れる電流が電流制御部により蓄電装置の充放電を行うのに適切な範囲に制御されるので、蓄電装置が過充電の状態になったり、あるいは過放電の状態になることを防止することができ、蓄電装置に流れる電流の増加に伴う蓄電装置の負担を軽減することができる。これにより、蓄電装置を迅速に暖機すると共に、蓄電装置の寿命を向上させることができる。
また、本発明に係るハイブリッド式建設機械は、前記発明において、前記電流制御部は、前記演算部によって演算された電流に、0より大きく1より小さい係数を乗じた値を前記蓄電装置に流す電流として設定することを特徴としている。このように構成すると、演算部によって演算された電流に乗じる係数を適宜調整することにより、蓄電装置の暖機時間と蓄電装置の劣化との関係を考慮して蓄電装置を暖機運転させることができるので、蓄電装置に関する操作者の要望を上手く取り入れることができる。
また、本発明に係るハイブリッド式建設機械は、前記発明において、前記電流制御部は、前記演算部によって演算された電流と前記蓄電装置の充放電を行う電流の制限値とを比較して前記蓄電装置に流す電流を前記制限値以下に設定することを特徴としている。このように構成すると、蓄電装置の充放電を行う電流に制限値が設定されているので、蓄電装置に流す電流を大きくしても、蓄電装置に流れる電流が過剰になることを防止することができる。これにより、蓄電装置を安定した状態で効率良く充放電させることができる。
また、本発明に係るハイブリッド式建設機械は、前記発明において、前記蓄電装置の温度を計測する温度計測部を備え、前記電流制御部は、前記温度計測部によって計測された温度に基づいて、前記蓄電装置の暖機運転を行うかどうかを判定する暖機運転判定部を含み、前記暖機運転判定部によって前記蓄電装置の暖機運転を行うと判定されたときに前記蓄電装置に流す電流を制御することを特徴としている。
このように構成した本発明は、暖機運転判定部は、温度計測部によって計測された温度に基づいて、蓄電装置の暖機運転を行うかどうかを判定し、電流制御部は、この暖機運転判定部の判定結果を受けてから蓄電装置に流す電流を制御することにより、蓄電装置の余分な充放電を回避することができる。そのため、例えば蓄電装置の温度が高く、既に蓄電装置から十分な出力を得ることができる場合には、蓄電装置の暖機運転を行わなくて済むので、暖機運転による蓄電装置の使用回数を減少させることができ、蓄電装置の寿命をより向上させることができる。
また、本発明に係るハイブリッド式建設機械は、前記発明において、前記電流制御部は、車体の動作出力に対して前記蓄電装置に要求される出力と前記蓄電装置の許容出力とを比較して前記蓄電装置の暖機運転を行うかどうかを判定する暖機運転判定部を含み、この暖機運転判定部によって前記蓄電装置の暖機運転を行うと判定されたときに前記蓄電装置に流す電流を制御することを特徴としている。
このように構成した本発明は、車体の動作出力に対して前記蓄電装置に要求される出力が蓄電装置の許容出力以下であれば、この許容出力を取り出して車体を十分に動作させることができる。そのため、暖機運転判定部は、車体の動作出力に対して蓄電装置に要求される出力と蓄電装置の許容出力とを比較して蓄電装置の暖機運転を行うかどうかを判定し、電流制御部は、この暖機運転判定部の判定結果を受けてから蓄電装置に流す電流を制御することにより、蓄電装置の余分な充放電を回避することができる。これにより、暖機運転による蓄電装置の使用回数を減少させることができ、蓄電装置の寿命をより向上させることができる。
また、本発明に係るハイブリッド式建設機械は、前記発明において、前記蓄電装置の許容出力は、前記電圧計測部によって計測された前記蓄電装置の電圧と前記演算部によって演算された電流との積により算出されることを特徴としている。このように構成すると、電流制御部による電流の制御の過程で得られる電圧センサの計測結果と演算部の演算結果を蓄電装置の許容出力の演算に有効に活用できるので、蓄電装置の許容出力を容易に求めることができる。
また、本発明に係るハイブリッド式建設機械は、前記発明において、前記制御装置は、前記蓄電装置の許容出力に基づいて、車体の動作を制限する制限部を含むことを特徴としている。このように構成すると、蓄電装置の許容出力を考慮して車体の動作が制限部で制限されることにより、車体を動作させるために必要な許容出力を得るために、原動機で電動発電機の力行(駆動)/回生(発電)を急激に繰り返す過度な暖機運転が行われなくなるので、このような暖機運転に伴う原動機の燃料消費量を抑制することができる。
また、本発明に係るハイブリッド式建設機械は、前記発明において、車体の動作出力を設定する出力設定部を備え、前記制限部は、前記出力設定部によって設定された出力に対して前記蓄電装置に要求される出力が前記蓄電装置の許容出力より大きい場合に、車体の動作出力をこの蓄電装置の許容出力に対して予め設定された出力以下に設定して車体の動作を制限することを特徴としている。このように構成すると、操作者が出力設定部によって車体の動作出力を大きく設定した場合に、蓄電装置の許容出力が暖機運転によってその車体の動作出力に対して必要とされる出力が得られるまで車体の動作が制限部により適切に規制されるが、操作者は車体を蓄電装置の許容出力の範囲内で動作させることができるので、蓄電装置の暖機運転中であっても建設機械を用いて作業を行う操作者の利便性を十分に確保することができる。
また、本発明に係るハイブリッド式建設機械は、前記発明において、前記制限部によって車体の動作が制限されたとき、その車体の動作に関する情報を表示する表示装置を備えたことを特徴としている。このように構成すると、操作者は表示装置に表示された情報を確認することにより、蓄電装置の温度が原因で車体の動作が制限されていることを容易に把握することができる。これにより、蓄電装置の暖機運転が終了するまで操作者が作業を中断して待機する等の適切な対応を図ることができる。
また、本発明に係るハイブリッド式建設機械は、前記発明において、前記電動発電機に接続された油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される圧油によって駆動される油圧アクチュエータと、この油圧アクチュエータへ供給する圧油の流量及び方向を制御するバルブ装置とを備え、前記制御装置は、前記暖機運転判定部によって前記蓄電装置の暖機運転を行うと判定されたとき、前記油圧ポンプ、前記油圧アクチュエータ、及び前記バルブ装置の少なくとも一つを動作して前記蓄電装置を放電させることを特徴としている。
このように構成した本発明は、原動機及び油圧ポンプが電動発電機の電気的な負荷となるので、油圧ポンプ、油圧アクチュエータ、及びバルブ装置の少なくとも一つを動作させ、油圧ポンプの駆動に対する電動発電機の消費電力量を高めることにより、蓄電装置に蓄積されたエネルギーを放電エネルギーとして効率良く解放することができる。
本発明のハイブリッド式建設機械によれば、蓄電装置を迅速に暖機すると共に、蓄電装置の寿命を向上させることができる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明に係るハイブリッド式建設機械の一実施形態として挙げたハイブリッド式油圧ショベルの構成を示す図である。 本実施形態に係るハイブリッド式油圧ショベルの要部の構成を説明する図である。 本実施形態に係る温調装置の構成を示す図である。 本実施形態に係る蓄電装置の充電率(SOC)と許容出力との関係を蓄電装置の温度毎に示す図である。 本実施形態に係るコントローラの構成を示す図である。 本実施形態に係るコントローラの制御に用いられる車体要求出力を説明する図である。 本実施形態に係るコントローラの制御に用いられる車体要求出力の他の例を説明する図である。 本実施形態に係るコントローラによる蓄電装置の暖機運転の動作を説明するフローチャートである。 本実施形態に係る蓄電装置の充放電を行う電流の制限値について説明する図である。 本実施形態に係るコントローラによる蓄電装置の暖機運転の動作の他の例を説明するフローチャートである。 本実施形態に係る蓄電装置を暖機運転したときの蓄電装置の電流、電圧、及び充電率(SOC)の時間推移を示す図である。 本実施形態に係る蓄電装置を暖機運転したときの蓄電装置の温度及び許容出力の時間推移を示す図である。 本実施形態に係るコントローラに記憶された蓄電装置の許容出力と車体の動作出力との関係を示す図である。 本実施形態に係るコントローラに記憶された蓄電装置の許容出力と車体の動作出力との関係の他の例を示す図である。
以下、本発明に係るハイブリッド式建設機械を実施するための形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明に係るハイブリッド式建設機械の一実施形態として挙げたハイブリッド式油圧ショベルの構成を示す図、図2は本実施形態に係るハイブリッド式油圧ショベルの要部の構成を説明する図である。
本発明に係るハイブリッド式建設機械の一実施形態は、例えば図1に示すようにハイブリッド式油圧ショベル(以下、便宜的に油圧ショベルと呼ぶ)に適用される。この油圧ショベルは、走行体100と、この走行体100上に旋回フレーム111を介して旋回可能に設けられた旋回体110と、この旋回体110の前方に取り付けられ、上下方向に回動して掘削等の作業を行うフロント作業機70とを備えている。
フロント作業機70は、基端が旋回フレーム111に回動可能に取り付けられて上下方向に回動するブーム71と、このブーム71の先端に回動可能に取り付けられたアーム72と、このアーム72の先端に回動可能に取り付けられたバケット73とを有している。また、フロント作業機70は、旋回体110とブーム71とを接続し、伸縮することによってブーム71を回動させるブームシリンダ71aと、ブーム71とアーム72とを接続し、伸縮することによってアーム72を回動させるアームシリンダ72aと、アーム72とバケット73とを接続し、伸縮することによってバケット73を回動させるバケットシリンダ73aとを有している。
旋回体110は、図1、図2に示すように旋回フレーム111上の前部に設けられた運転室(キャビン)3と、旋回フレーム111上の後部の原動機室112内に設けられた原動機としてのエンジン1と、このエンジン1の燃料噴射量を調整するガバナ7と、エンジン1の実回転数を検出する回転数センサ1aと、エンジン1のトルクを検出するエンジントルクセンサ1bと、エンジン1の動力の補助及び発電を行う電動発電機としてのアシスト発電モータ2とを備えている。
このアシスト発電モータ2は、エンジン1の駆動軸上に配置され、エンジン1との間でトルクの伝達を行う。運転室3は、車体の動作出力を設定する出力設定部を備え、この出力設定部は、例えばエンジン1の回転数を調整して車体の動作出力を設定するエンジン回転数調整ダイヤル3bから成っている。このエンジン回転数調整ダイヤル3bは、運転室3内の操作者が作業内容に応じて、車体の動作出力の設定を「小出力」(軽負荷作業を行うのに適したエコノミーモード)又は「大出力」(高負荷作業を行うのに適したパワーモード)に選択するようになっている。
また、旋回体110は、アシスト発電モータ2の回転数を制御するインバータ装置9と、このインバータ装置9を介してアシスト発電モータ2との間で電力の授受を行う蓄電装置8と、上述したブームシリンダ71a、アームシリンダ72a、及びバケットシリンダ73a等の油圧アクチュエータ71a〜73aへ供給する圧油の流量及び方向を制御するバルブ装置12とを備えている。
旋回体110の原動機室112内には、油圧アクチュエータ71a〜73aを駆動するための油圧システム90が配置されている。この油圧システム90は、油圧を発生する油圧源となる油圧ポンプ5と、パイロット圧油を発生するパイロット油圧ポンプ6と、バルブ装置12の操作部にパイロット管路Pを介して接続され、各油圧アクチュエータ71a〜73aの所望の動作を可能とする操作装置4とを含んでいる。この操作装置4は、運転室3内に設けられており、操作者が把持して操作する操作レバー4aを有している。
さらに、旋回体110は、油圧ポンプ5の容量を調整するポンプ容量調節装置10と、ガバナ7を調整してエンジン1の回転数を制御すると共に、インバータ装置9を制御してアシスト発電モータ2のトルクを制御するコントローラ11とを備えている。なお、油圧ポンプ5、油圧アクチュエータ71a〜73a、及びバルブ装置12によって油圧回路が構成されており、上述の回転数センサ1aによって検出されたエンジン1の実回転数、エンジントルクセンサ1bによって検出されたエンジン1のトルク、及び操作レバー4aの操作量等はコントローラ11に入力される。
そして、油圧ポンプ5はアシスト発電モータ2を介してエンジン1に接続されており、油圧ポンプ5及びパイロット油圧ポンプ6はエンジン1及びアシスト発電モータ2の駆動力で動作することにより、油圧ポンプ5から吐出された圧油はバルブ装置12に供給され、パイロット油圧ポンプ6から吐出されたパイロット圧油は操作装置4に供給される。
このとき、運転室3内の操作者が操作レバー4aを操作すると、操作装置4は、操作レバー4aの操作量に応じたパイロット圧油をパイロット管路Pを介してバルブ装置12の操作部へ供給することにより、バルブ装置12内のスプールの位置がパイロット圧油によって切換えられ、油圧ポンプ5からバルブ装置12を流通した圧油が油圧アクチュエータ71a〜73aへ供給される。これにより、油圧アクチュエータ71a〜73aが油圧ポンプ5からバルブ装置12を介して供給された圧油によって駆動する。
油圧ポンプ5は、可変容量機構として例えば斜板(図示せず)を有し、この斜板の傾斜角を調整することによって圧油の吐出流量を制御している。以下、油圧ポンプ5を斜板ポンプとして説明するが、圧油の吐出流量を制御する機能を有するものであれば、油圧ポンプ5は斜軸ポンプ等であっても良い。なお、油圧ポンプ5には図示されないが、油圧ポンプ5の吐出圧を検出する吐出圧センサ、油圧ポンプ5の吐出流量を検出する吐出流量センサ、及び斜板の傾斜角を計測する傾斜角センサが設けられており、コントローラ11は、これらの各センサから得られた油圧ポンプ5の吐出圧、吐出流量、及び斜板の傾斜角を入力して油圧ポンプ5の負荷を演算するようにしている。
ポンプ容量調節装置10は、コントローラ11から出力される操作信号に基づいて油圧ポンプ5の容量(押しのけ容積)を調節するものである。具体的には、ポンプ容量調節装置10は、斜板を傾転可能に支持するレギュレータ13と、コントローラ11の指令値に応じてレギュレータ13に制御圧を加える電磁比例弁14とを有し、レギュレータ13は、電磁比例弁14から制御圧を受けると、この制御圧によって斜板の傾斜角を変更することにより、油圧ポンプ5の容量(押しのけ容積)が調節され、油圧ポンプ5の吸収トルク(入力トルク)を制御することができる。
また、エンジン1の排気通路には、エンジン1から排出された排気ガスを浄化する排気ガス浄化システムが設けられ、この排気ガス浄化システムは、還元剤としての尿素から生成されたアンモニアによる排気ガス中の窒素酸化物の還元反応を促進する選択的接触還元触媒(SCR触媒)80と、尿素をエンジン1の排気通路内に添加する還元剤添加装置81と、この還元剤添加装置81へ供給する尿素を蓄える尿素タンク82と、エンジン1の排気音を消音するマフラ(消音機)83とを備えている。従って、エンジン1の排気ガスは、選択的接触還元触媒80で排気ガス中の窒素酸化物を無害な水と窒素に浄化してからマフラ83を介して大気へ放出される。
上述したアシスト発電モータ2、インバータ装置9、及び蓄電装置8は使用され続けることによって発熱するので、これらの機器の温度上昇を抑えるために、旋回体110は、アシスト発電モータ2、インバータ装置9、及び蓄電装置8を冷却する後述の冷却回路を備えている。ここで、蓄電装置8には電流制限がなく使用できる上限温度があるので、旋回体110には、蓄電装置8の温度が過度に高くならないように、蓄電装置8の温度を調整する温調装置が搭載されている。
図3は本実施形態に係る温調装置の構成を示す図である。
図3に示すように、温調装置20は、冷却水等の機器冷却媒体を循環させて蓄電装置8を冷却する前述の冷却回路21を含み、この冷却回路21は、機器冷却媒体が内部を流通する液配管22と、この液配管22内で機器冷却媒体を循環させるポンプ23と、蓄電装置8と機器冷却媒体との間で熱交換を行う熱交換部材としてのウォータジャケット24と、機器冷却媒体と外気との間で熱交換を行うラジエータ26とから構成されており、これらの各機器は液配管22によって順に環状に接続されている。なお、ラジエータ26には、外気を旋回体110内へ取り込んで機器冷却媒体等を冷却する送風用のファン27が取り付けられている。
ウォータジャケット24の出口に接続された液配管22には、機器冷却媒体の温度を計測するサーミスタや熱電対等の温度センサ(図示せず)が設けられている。この温度センサが計測した機器冷却媒体の温度信号は、コントローラ11へ出力されている。ここで、油圧ショベルは、一般に塵埃が多い場所で使用されるので、機器冷却媒体に冷却水を用いるのが好ましい。また、蓄電装置8は、塵埃や水等の異物が混入して破損することを防ぐために、保護カバー等で覆われるのが好ましい。
蓄電装置8は、バッテリ又はキャパシタ等から成り、例えばウォータジャケット24に沿って直列に配置された複数の電池セル30から構成されており、これらの電池セル30は、熱伝導シート36を介してウォータジャケット24に熱結合状態で固定されている。各電池セル30は、角形形状のリチウムイオン二次電池から成っている。ただし、各電池セル30は、リチウムイオン二次電池の代わりに、ニッケル水素電池やニッケルカドミウム電池等の他の電池やキャパシタであっても良い。
また、蓄電装置の内部には、蓄電装置8に流れる電流を計測する電流計測部としての電流センサ31、各電池セル30の電圧を計測する電圧計測部としての電圧センサ32、及び各電池セル30の温度を計測する温度計測部としての温度センサ33がそれぞれ取り付けられている。複数のセンサを有する電圧、及び温度は、各電池セル30の電圧、及び温度の計測値から平均値、最大値、最小値を算出している。そして、コントローラ11は、電流センサ31によって計測された電流、電圧センサ32によって計測された電圧、及び温度センサ33によって計測された温度等に基づいて蓄電装置8の蓄電量を演算することにより、蓄電装置8の蓄電量を管理している。また、コントローラ11は、例えば演算した蓄電装置8の蓄電量から充電率(SOC)を算出するようにしている。
ウォータジャケット24は、薄板状の金属部材により形成されており、図示されないが、機器冷却媒体が内部へ流入する機器冷却媒体入口と、内部に形成され、この機器冷却媒体入口から流入した機器冷却媒体を循環させる溝と、この溝を循環した機器冷却媒体が外部へ流出する機器冷却媒体出口とを備えており、ウォータジャケット24の内部を循環する機器冷却媒体が熱伝導シート36を介して各電池セル30の熱を奪うようになっている。
また、ウォータジャケット24は、上述したように金属部材であることから隣接する各電池セル30の間で電位差が存在する。そのため、電池セル30をウォータジャケット24に直接接触させると、大きなショート電流が流れる。電池セル30とウォータジャケット24との間に介在する熱伝導シート36は、このようなショート電流を回避する機能を有している。すなわち、熱伝導シート36は、電池セル30とウォータジャケット24とを絶縁し、かつ、電池セル30とウォータジャケット24との間で熱交換を効率良く行うものである。なお、熱伝導シート36は弾性体から成り、この弾性体として、例えばシリコン樹脂シート、熱伝導の優れたフィラーが充填されているプラスチックシート、及びマイカ等を用いるが、同様の機能を有するものであれば、他のものを用いても良い。
図4は本実施形態に係る蓄電装置の充電率(SOC)と許容出力との関係を蓄電装置の温度(低温度、中温度、高温度)毎に示す図、図5は本実施形態に係るコントローラの構成を示す図である。
蓄電装置8は、図4に示すように低温時に許容出力が低下する。従って、許容出力を低下させることなく蓄電装置8を使用するためには、蓄電装置8を所定の温度以上に暖める必要がある。すなわち、蓄電装置8を暖機することにより、蓄電装置8を適切な温度範囲に保つ必要がある。特に、外気の温度が低い冬季における油圧ショベルの始動時等では、蓄電装置8の許容出力を高めるために作業が開始される前に蓄電装置8を予め暖機しておくと良い場合がある。そこで、コントローラ11は、蓄電装置8の充放電を制御する制御装置としての機能を有し、蓄電装置8を強制的に充放電して蓄電装置8の内部抵抗(DCR)で発熱させることにより、蓄電装置8の暖機運転を行うようにしている。
具体的には、コントローラ11は、図5に示すように蓄電装置8の充放電の状態を判定する充放電状態判定部11aと、電圧センサ32によって計測された電圧、充放電状態判定部11aによって判定された蓄電装置8の充放電の状態、及び蓄電装置8の電圧の所定の上下限値に基づいて、蓄電装置8の充放電を行う電流を演算する演算部11bと、この演算部11bによって演算された電流に応じて、蓄電装置8の暖機運転中に蓄電装置8に流す電流を制御する電流制御部11cとを含んでいる。なお、蓄電装置8の電圧の所定の上下限値は、電池セル30の電圧上限値Vmax及び電圧下限値Vminとして、電池セル仕様又は油圧ショベルのシステム仕様により予め定められている。
また、コントローラ11は、温度センサ33によって計測された温度に基づいて、蓄電装置8の暖機運転を行うかどうかを判定する第1の暖機運転判定部11dと、車体の動作出力に対して蓄電装置8に要求される出力(以下、便宜的に車体要求出力と呼ぶ)と蓄電装置8の許容出力とを比較して蓄電装置8の暖機運転を行うかどうかを判定する第2の暖機運転判定部11eと、蓄電装置8の許容出力に基づいて、車体の動作を制限する制限部11fとを含んでいる。さらに、運転室3は、この制限部11fによって車体の動作が制限されたとき、その車体の動作に関する情報を表示する表示装置としてのモニタ3aを備えている。
図6は本実施形態に係るコントローラの制御に用いられる車体要求出力を説明する図、図7は本実施形態に係るコントローラの制御に用いられる車体要求出力の他の例を説明する図である。
ここで、車体要求出力は、例えば図6に示すようにエンジン回転数調整ダイヤル3bによって設定された車体の動作出力が「小出力」のとき、所定の出力値P0に設定され、エンジン回転数調整ダイヤル3bによって設定された車体の動作出力が「大出力」のとき、前述の出力値P0より大きい所定の出力値P1(>P0)に設定されるようになっている。
なお、車体要求出力は、車体の動作に対してアシスト発電モータ2を駆動するのに必要とされる出力に応じて設定しても良い。例えば、図7に示すようにエンジン1を始動するためにアシスト発電モータ2を駆動するときの車体要求出力を「小出力」であるP0、走行体100を動作させるためにアシスト発電モータ2を駆動するときの車体要求出力を「中出力」であるP3(>P0)、フロント作業機70を動作させるためにアシスト発電モータ2を駆動するときの車体要求出力を「大出力」であるP4(>P3)に設定しても良い。この場合には、コントローラ11が油圧ショベルの始動時間、及び運転室3内の操作レバー4aの操作位置により車体の動作を判断するようにしている。
次に、本実施形態に係る温調装置20の運転動作について図3を参照して説明する。
蓄電装置8の温度調整は、蓄電装置8の熱が伝達された機器冷却媒体をラジエータ26により冷却する場合、及び後述するように蓄電装置8の充放電により暖機する場合があり、温調装置20の動作は蓄電装置8の温度に応じて変化する。温調装置20は、温度センサ33によって計測された蓄電装置8の温度が所定の温度T1より高いとき、冷却回路21のポンプ23を駆動させることにより、ポンプ23から吐出された機器冷却媒体をウォータジャケット24及びラジエータ26に循環させる。
このとき、蓄電装置8で発生した熱は、ウォータジャケット24内を流通する機器冷却媒体に伝わるので、ウォータジャケット24内で暖められた機器冷却媒体は、ラジエータ26に供給されて冷却される。なお、蓄電装置8の温度を制御するためには、ポンプ23から吐出される機器冷却媒体の流量又はファン27によって送風される外気の風量を調整すれば良い。
具体的には、温度センサ33によって計測された蓄電装置8の温度が目標温度より高い場合には、ポンプ23から吐出される機器冷却媒体の流量を増加させたり、あるいはファン27によって送風される外気の風量を増加させれば良い。一方、温度センサ33によって計測された蓄電装置8の温度が目標温度より低い場合には、ポンプ23から吐出される機器冷却媒体の流量を減少させたり、あるいはファン27によって送風される外気の風量を減少させれば良い。
次に、本実施形態に係るコントローラ11による蓄電装置8の暖機運転の動作について図8を参照して説明する。なお、蓄電装置8の暖機運転が行われている間、コントローラ11は、蓄電装置8の熱がウォータジャケット24により機器冷却媒体へ逃げるのを防ぐために、温調装置20のポンプ23の動作を停止している。また、電流センサ31及び電圧センサ33は、所定の時間毎に蓄電装置8の電流及び電圧をそれぞれ計測するようにしている。
図8は本実施形態に係るコントローラによる蓄電装置の暖機運転の動作を説明するフローチャート、図9は本実施形態に係る蓄電装置の充放電を行う電流の制限値について説明する図である。図10は本実施形態に係るコントローラによる蓄電装置の暖機運転の動作の他の例を説明するフローチャートである。
まず、コントローラ11の第1の暖機運転判定部11dは、温度センサ33によって計測された温度が所定の温度T2以下であるかどうか判断する((ステップ(以下、Sと記す)201)。このとき、第1の暖機運転判定部11dは、温度センサ33によって計測された温度が所定の温度T2より大きいと判断すると(S201/NO)、蓄電装置8の暖機運転を行わないと判定し、S201からの動作が繰り返される(S208)。
このように、蓄電装置8の温度が高く、既に蓄電装置8から十分な出力を得ることができる場合には、蓄電装置8の暖機運転を行う必要がないので、蓄電装置8の余分な充放電を回避することができる。これにより、暖機運転による蓄電装置8の使用回数を減少させることができるので、蓄電装置8の劣化により内部抵抗(DCR)が増加することを抑制でき、蓄電装置8の性能を長期に渡って維持することができる。
S201において、第1の暖機運転判定部11dは、温度センサ33によって計測された温度が所定の温度T2以下であると判断すると(S201/YES)、蓄電装置8の暖機運転を行うと判定し、コントローラ11の第2の暖機運転判定部11eは、車体要求出力が蓄電装置8の許容出力より大きいかどうか比較する(S202)。このとき、第2の暖機運転判定部11eは、車体要求出力が蓄電装置8の許容出力以下であると判断すると(S202/NO)、蓄電装置8の暖機運転を行わないと判定し、S201からの動作が繰り返される(S208)。このように、車体要求出力が蓄電装置8の許容出力以下であれば、この許容出力を取り出して車体を十分に動作させることができるので、蓄電装置8の余分な充放電を回避することができ、上述した第1の暖機運転判定部11eによって蓄電装置8の暖機運転を行わないと判定された場合と同様の効果を得ることができる。
一方、S202において、第2の暖機運転判定部11eは、車体要求出力が蓄電装置8の許容出力より大きいと判断すると(S202/YES)、蓄電装置8の暖機運転を行うと判定し、コントローラ11の充放電状態判定部11aは、蓄電装置8の充放電の状態を判定する。本実施形態では、充放電状態判定部11aは、蓄電装置8の充電率(SOC)に応じて、蓄電装置8を充電するのか、あるいは放電するのかどうかを判定する。
例えば、充電中の蓄電装置8の充電率(SOC)が上限値に到達するとき、充放電状態判定部11aは、蓄電装置8が充電状態から放電状態へ切り換わるように蓄電装置8を放電すると判定し、放電中の蓄電装置8の充電率(SOC)が下限値に到達するとき、充放電状態判定部11aは、蓄電装置8が放電状態から充電状態へ切り換わるように蓄電装置8を充電すると判定する。コントローラ11は、このような充放電状態判定部11aによる判定結果を受けて蓄電装置8の充電率(SOC)が上限値と下限値の範囲内に収まるように蓄電装置8を充放電させる(S203)。
そして、コントローラ11の演算部11bは、電圧センサ32によって計測された電圧、S203において充放電状態判定部11aによって判定された蓄電装置8の充放電の状態、及び蓄電装置8の電圧の所定の上下限値Vmax,Vminに基づいて、蓄電装置8の充放電を行う電流を演算する。ここで、蓄電装置8に負荷を接続した状態における1個の電池セル30の端子間電圧である閉路電圧(CCV)をV1、蓄電装置8に負荷を接続していない状態における1個の端子間電圧である開路電圧(OCV)をV2、蓄電装置8の内部抵抗(DCR)をr、蓄電装置8に流れる電流をIとすると、次の数式が成り立つ。
蓄電装置8の各電池セル30の電圧は、これらの電圧上限値Vmaxと電圧下限値Vminの範囲に設定される必要があるので、充電時の電流Iを正の値とすると、閉路電圧(CCV)V1が電圧上限値Vmaxより小さくなる電流Iに設定する必要がある。一方、放電時の電流Iを負の値とすると、閉路電圧(CCV)V1が電圧下限値Vminより大きくなる電流Iに設定する必要がある。
上述の数式1に示される開路電圧(OCV)V2は電池セル30の温度と充電率(SOC)により変化し、内部抵抗(DCR)rも電池セル30の温度と充電率(SOC)により変化する。特に、内部抵抗(DCR)rは、低温時に大きくなるので、閉路電圧(CCV)V1を電圧上限値Vmaxより小さく、電圧下限値Vminより大きくする電流Iは小さくなる。すなわち、電流Iは、低温ほど小さく、高温ほど大きくなる。なお、蓄電装置8の充放電の状態によって蓄電装置8に流す電流は異なる。
本実施形態では、演算部11bは、蓄電装置8の充電時には所定の時間毎に電圧センサ32によって計測される閉路電圧(CCV)と電圧上限値Vmaxとの差からPI制御により蓄電装置8の充電を行う電流を導出する。すなわち、演算部11bは、閉路電圧(CCV)と電圧上限値Vmaxとの偏差がゼロとなるような電流を求めるようにしている。
また、演算部11bは、蓄電装置8の放電時には所定の時間毎に電圧センサ32によって計測される閉路電圧(CCV)と電圧下限値Vminとの差からPI制御により蓄電装置8の放電を行う電流を導出する。すなわち、演算部11bは、閉路電圧(CCV)と電圧下限値Vminとの偏差がゼロとなるような電流を求めるようにしている。
ここで、演算部11bによる電流の演算は、上述の数式(1)を用いて行うことも考えられるが、数式(1)には開路電圧(OCV)及び内部抵抗(DCR)が含まれており、この内部抵抗(DCR)は蓄電装置8の劣化によって大きくなるので、油圧ショベルに搭載された状態では通常計測されない。そのため、蓄電装置8の充放電を行う電流の演算に数式(1)を用いると、蓄電装置8が劣化したときの内部抵抗(DCR)を推定しなければならないので、仮に内部抵抗(DCR)を実際よりも小さいと誤って推定した場合には、蓄電装置8に電流Iを流しすぎ、閉路電圧(CCV)が電圧上限値Vmaxより大きく、あるいは電圧下限値Vminより小さくなる可能性がある。従って、上述した本実施形態に係る演算部11bによるPI制御を用いた電流の演算が適している。
また、コントローラ11の演算部11bは、蓄電装置8の許容出力を、例えば電圧センサ32によって計測された蓄電装置8の電圧と、演算した電流との積により算出している。これにより、電圧センサ32の計測結果と演算部11bの演算結果を蓄電装置8の許容出力の演算に有効に活用することができるので、蓄電装置8の許容出力を容易に求めることができる。従って、コントローラ11による蓄電装置8の暖機運転の制御動作を円滑に実行することができる。なお、演算部11bは、蓄電装置8の許容出力を、電圧センサ32によって計測された蓄電装置8の電圧と、演算した電流との積により算出する代わりに、例えば蓄電装置8の温度及び充電率(SOC)に対して蓄電装置8の許容出力が予め設定された関係をマップとして記憶し、この関係に温度センサ33によって計測された温度及びコントローラ11によって算出された充電率(SOC)を適用して蓄電装置8の許容出力を求めても良い。
次に、コントローラ11の電流制御部11cは、S204において演算部11bによって演算された電流と蓄電装置8の充放電を行う電流の制限値Ilimitとを比較して蓄電装置8に流す電流をこの制限値Ilimit以下に設定する。具体的には、制限値Ilimitは、例えば図9に示すように蓄電装置8の温度が所定の温度T3以上であるときに、所定の電流I1に設定されており、電流制御部11cは、演算部11bによって演算された電流の絶対値が蓄電装置8の充放電を行う電流の制限値I1より小さいかどうかを判断する(S205)。
このとき、電流制御部11cは、演算部11bによって演算された電流の絶対値が蓄電装置8の充放電を行う電流の制限値I1以上であると判断すると(S205/NO)、例えば蓄電装置8に流す電流を制限値I1に設定して暖機運転を行い(S207)、S201からの動作が繰り返される(S208)。従って、S204において演算部11bによって演算された電流が大きくなっても、暖機運転中に蓄電装置8に流す電流は制限値I1に抑えられるので、蓄電装置8に流れる電流が過剰になることを防止することができる。これにより、蓄電装置8を安定した状態で効率良く充放電させることができる。
一方、電流制御部11cは、演算部11bによって演算された電流の絶対値が蓄電装置8の充放電を行う電流の制限値I1より小さいと判断すると(S205/YES)、演算部11bによって演算された電流に0より大きく1より小さい係数α(0<α<1)を乗じた値を蓄電装置8に流す電流Iとして設定して暖機運転を行い(S206)、S201からの動作が繰り返される(S208)。
ここで、上述の係数αが大きいときには、蓄電装置8に流す電流Iが大きくなることを意味しており、蓄電装置8の暖機時間を短く設定することができるが、蓄電装置8の負担が大きくなる。一方、係数αが小さいときには、蓄電装置8に流す電流Iが小さくなることを意味しており、蓄電装置8の負担を減少させることができるが、蓄電装置8の暖機時間が長くなる。そのため、油圧ショベルの使用環境や条件に応じて係数αを適宜調整することにより、蓄電装置8の暖機運転に伴う長所と短所のバランスを自由に設定することができる。これにより、油圧ショベルを使用する操作者に対して優れた利便性を提供することができる。
本実施形態では、S206又はS207において蓄電装置8の暖機運転中に油圧回路を構成する油圧ポンプ5、油圧アクチュエータ71a〜73a、及びバルブ装置12の少なくとも一つを動作して蓄電装置8を放電させるようにしている。具体的には、エンジン1及び油圧ポンプ5はアシスト発電モータ2に機械的に接続されているので、これらのエンジン1及び油圧ポンプ5がアシスト発電モータ2の電気的な負荷となる。
従って、例えば油圧ポンプ5を効率が悪い動作点で駆動したり、演算部11bによって演算された電流に応じてバルブ装置12の開度を小さくしたり、あるいは油圧アクチュエータ71a〜73aに負荷を加えることにより、油圧ポンプ5にかかる負荷が大きくなり、油圧ポンプ5の駆動に対するアシスト発電モータ2の消費電力量を高めることができるので、蓄電装置8に蓄積されたエネルギーを放電エネルギーとして効率良く解放することができる。これにより、蓄電装置8の温度を早期に上昇させることができるので、蓄電装置8の暖機運転に要する時間を短縮することができ、作業の開始時期を早めることができる。
さらに、蓄電装置8の低温時には油圧回路を循環する作動油の粘度が高く、エネルギー損失が大きくなるが、上述のように油圧ポンプ5、油圧アクチュエータ71a〜73a、及びバルブ装置12を動作して蓄電装置8を放電させることにより、油圧回路を流通する作動油も同時に暖機することができるので、フロント作業機70を用いて掘削等の作業を開始する際に、油圧回路のエネルギー損失を十分に低減することができる。
一方、S206又はS207における蓄電装置8の暖機運転中の充電は、アシスト発電モータ2を発電させて行われる。なお、S206において電流制御部11cによって設定された電流I又はS207において電流制御部11cによって設定された電流Ilimitにより蓄電装置8の充放電を行うことにしているが、本実施形態では油圧ショベルの動作を優先して蓄電装置8の充放電を行うようにしている。
また、本実施形態では、S205において電流制御部11cは、演算部11bによって演算された電流と蓄電装置8の充放電を行う電流の制限値Ilimitとを比較した場合について説明したが、この場合に限らず、電流制御部11cは、例えば図10に示すように演算部11bによって演算された電流を蓄電装置8に流す電流Iとして設定して蓄電装置8の暖機運転を行っても良い(S205A)。従って、図10では図8に示すS205及びS207の動作を行わずに済む。
さらに、本実施形態は、温度センサ33によって計測された蓄電装置8の温度として、蓄電装置8を暖機する場合には、S201における第1の暖機運転判定部11dによる蓄電装置8の暖機運転の実行の有無の判定に各電池セル30の計測値のうち最低温度を用いるのが好ましい。一方、温調装置20を運転して蓄電装置8を冷却する場合には、蓄電装置8の冷却運転の実行の有無の判定に各電池セル30の計測値のうち最高温度を用いるのが好ましい。
また、本実施形態は、電圧センサ33によって計測された蓄電装置8の電圧として、S204において演算部11bが蓄電装置8の充電を行う電流を導出する際に、各電池セル30の計測値のうち最大電圧を用い、演算部11bが蓄電装置8の放電を行う電流を導出する際に、各電池セル30の計測値のうち最小電圧を用いるのが好ましい。この場合には、S206又はS207において蓄電装置8の全ての電池セル30の電圧を電圧上限値Vmaxと電圧下限値Vminの範囲で制御することができる。
図11は本実施形態に係る蓄電装置を暖機運転したときの蓄電装置の電流、電圧、及び充電率(SOC)の時間推移を示す図、図12は本実施形態に係る蓄電装置を暖機運転したときの蓄電装置の温度及び許容出力の時間推移を示す図である。
図11に示すように、蓄電装置8の暖機運転が行われると、蓄電装置8の充電率(SOC)の変化に応じて蓄電装置8の電圧及び電流が変化し、蓄電装置8の電圧は電圧上限値Vmaxと電圧下限値Vminの範囲で制御されていることが分かる。また、図12に示すように、暖機運転によって蓄電装置8の温度が上昇し、これに伴って蓄電装置8の許容出力が大きくなり、図11に示すように蓄電装置8の電流の絶対値も大きくなっていることが分かる。このように、本実施形態は、電流制御部11cによって蓄電装置8に流す電流を制御することにより、蓄電装置8の充放電を蓄電装置8の電圧の上下限値Vmax,Vminの範囲で効率良く繰り返すことができるので、蓄電装置8を迅速に暖機すると共に、蓄電装置8の寿命を向上させることができる。
次に、本実施形態に係るコントローラ11の制限部11fの動作について図13、図14を参照して説明する。
図13は本実施形態に係るコントローラに記憶された蓄電装置の許容出力と車体の動作出力との関係を示す図、図14は本実施形態に係るコントローラに記憶された蓄電装置の許容出力と車体の動作出力との関係の他の例を示す図である。
上述したように、蓄電装置8の許容出力は、蓄電装置8の暖機運転によって増加するが、コントローラ11の制限部11fは、車体要求出力が蓄電装置8の許容出力より大きい場合に、車体の動作出力をこの蓄電装置8の許容出力に対して予め設定された出力以下に設定することにより、車体の動作を制限する。
具体的には、コントローラ11は、蓄電装置8の許容出力に対して車体の動作出力が予め設定された関係を記憶しており、この関係は、例えば図13に示すように2つの領域に区分され、蓄電装置8の許容出力がP0以上P1未満のとき、車体の動作出力は「小出力」に設定され、蓄電装置8の許容出力がP1以上P2(>P1)未満のとき、車体の動作出力は「大出力」に設定される。なお、車体の動作出力として「中出力」が設定可能な場合には、上述の関係は、例えば図14に示すように3つの領域に区分され、蓄電装置8の許容出力がP0以上P3(>P0)未満のとき、車体の動作出力は「小出力」に設定され、蓄電装置8の許容出力がP3以上P4(>P3)未満のとき、車体の動作出力は「中出力」に設定され、蓄電装置8の許容出力がP4以上P2(>P4)未満のとき、車体の動作出力は「大出力」に設定される。また、上述の関係は、車体の動作出力に応じて4つ以上の領域に区分されても良い。
例えば、図13に示すように運転室3内の操作者がエンジン回転数調整ダイヤル3bによって車体の動作出力の設定を「高出力」に選択しているとき、蓄電装置8の温度が低く、蓄電装置8の許容出力がP1未満である場合には、制限部11fは、車体の動作出力をこの許容出力に対応する「小出力」に設定する。これにより、車体の動作が制限部11fによって制限されるので、車体を動作させるために必要な許容出力を得るために、エンジン1でアシスト発電モータ2の力行(駆動)/回生(発電)を急激に繰り返す過度な暖機運転が行われなくなるので、このような暖機運転に伴うエンジン1の燃料消費量を抑制することができる。これにより、エネルギー効率を向上させることができる。また、車体の動作が制限されても、車体の動作が完全に停止するものではなく、操作者は蓄電装置8の出力を利用して車体を動かすことができるので、蓄電装置8の暖機運転中であっても作業を行う操作者の利便性を十分に確保することができる。
また、制限部11fによって車体の動作が制限されると、運転室3内のモニタ3aは、その車体の動作に関する情報として、例えば操作者がエンジン回転数調整ダイヤル3bによって車体の動作出力の設定を「高出力」に選択しているときに、蓄電装置8が低温であり、車体の動作出力を強制的に「小出力」に設定している旨を表示する。これにより、操作者はモニタ3aに表示された情報を確認することにより、蓄電装置8の温度が原因で車体の動作が制限されていることを容易に把握することができる。
従って、操作者は、蓄電装置8の暖機運転が終了するまで作業を中断して待機し、油圧ショベルによる作業の準備等を行うことができる。そして、暖機運転によって蓄電装置8の温度が高くなり、蓄電装置8の許容出力がP1以上になった場合には、制限部11fは、車体の動作出力を操作者が選択した通りに「高出力」に設定する。これにより、操作者はフロント作業機70によって掘削等の作業を円滑に進めることができる。
なお、運転室3内のモニタ3aは、車体の動作に関する情報の他の例として、暖機運転によって蓄電装置8の温度が高くなり、蓄電装置8の許容出力がP1以上になった場合に、車体の動作出力を「小出力」から「大出力」へ移行して良いかどうかを表示すると共に、操作者にその確認及び選択を促す旨を表示しても良い。また、モニタ3aは、車体の動作に関する情報の他の例として、蓄電装置8の許容出力に応じて、「エンジン始動可」、「走行体動作可」、及び「フロント作業機動作可」を含む車体の動作可能な内容を表示したり、あるいは蓄電装置8の暖機運転に要する時間、すなわち操作者の待機時間を表示しても良い。
このように構成した本実施形態によれば、コントローラ11の電流制御部11cは、電圧センサ32によって計測された電圧、充放電状態判定部11aによって判定された蓄電装置8の充放電の状態、及び蓄電装置8の電圧の所定の上下限値を考慮した上で蓄電装置8に流す電流を蓄電装置8の充放電を行うのに適切な範囲に制御するので、蓄電装置8が過充電の状態になったり、あるいは過放電の状態になることを防止することができ、蓄電装置8に流れる電流の増加に伴う蓄電装置8の負担を軽減することができる。これにより、蓄電装置8を迅速に暖機すると共に、蓄電装置8の寿命を向上させることができるので、蓄電装置8を長期に渡って使用することができる。従って、蓄電装置8の交換頻度を減少させることができるので、蓄電装置8のメンテナンス作業にかかる労力を軽減すると共に、蓄電装置8の交換費用を抑えることができる。
なお、上述した本実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。
また、本実施形態に係るハイブリッド式建設機械はハイブリッド式油圧ショベルから成る場合について説明したが、この場合に限らず、ハイブリッド式ホイールローダ等の建設機械であっても良い。
1 エンジン(原動機)
2 アシスト発電モータ(電動機)
3 運転室
3a モニタ(表示装置)
3b エンジン回転数調整ダイヤル(出力設定部)
4 操作装置
4a 操作レバー
5 油圧ポンプ
8 蓄電装置
9 インバータ装置
11 コントローラ
11a 充放電状態判定部
11b 演算部
11c 電流制御部
11d 第1の暖機運転判定部
11e 第2の暖機運転判定部
11f 制限部
12 バルブ装置
20 温調装置
30 電池セル
31 電流センサ
32 電圧センサ(電圧計測部)
33 温度センサ(電圧計測部)
36 熱伝導シート
90 油圧システム

Claims (10)

  1. 原動機と、
    この原動機の動力の補助及び発電を行う電動発電機と、
    この電動発電機との間で電力の授受を行う蓄電装置と、
    この蓄電装置の充放電を制御する制御装置と、
    前記蓄電装置の電圧を計測する電圧計測部とを備え、
    前記制御装置は、
    前記蓄電装置の充放電の状態を判定する充放電状態判定部と、
    前記電圧計測部によって計測された電圧、前記充放電状態判定部によって判定された前記蓄電装置の充放電の状態、及び前記蓄電装置の電圧の所定の上下限値に基づいて、前記蓄電装置の充放電を行う電流を演算する演算部と、
    この演算部によって演算された電流に応じて、前記蓄電装置の暖機運転中に前記蓄電装置に流す電流を制御する電流制御部とを含むことを特徴とするハイブリッド式建設機械。
  2. 請求項1に記載のハイブリッド式建設機械において、
    前記電流制御部は、
    前記演算部によって演算された電流に、0より大きく1より小さい係数を乗じた値を前記蓄電装置に流す電流として設定することを特徴とするハイブリッド式建設機械。
  3. 請求項1に記載のハイブリッド式建設機械において、
    前記電流制御部は、
    前記演算部によって演算された電流と前記蓄電装置の充放電を行う電流の制限値とを比較して前記蓄電装置に流す電流を前記制限値以下に設定することを特徴とするハイブリッド式建設機械。
  4. 請求項1に記載のハイブリッド式建設機械において、
    前記蓄電装置の温度を計測する温度計測部を備え、
    前記電流制御部は、
    前記温度計測部によって計測された温度に基づいて、前記蓄電装置の暖機運転を行うかどうかを判定する暖機運転判定部を含み、前記暖機運転判定部によって前記蓄電装置の暖機運転を行うと判定されたときに前記蓄電装置に流す電流を制御することを特徴とするハイブリッド式建設機械。
  5. 請求項1に記載のハイブリッド式建設機械において、
    前記電流制御部は、
    車体の動作出力に対して前記蓄電装置に要求される出力と前記蓄電装置の許容出力とを比較して前記蓄電装置の暖機運転を行うかどうかを判定する暖機運転判定部を含み、この暖機運転判定部によって前記蓄電装置の暖機運転を行うと判定されたときに前記蓄電装置に流す電流を制御することを特徴とするハイブリッド式建設機械。
  6. 請求項5に記載のハイブリッド式建設機械において、
    前記蓄電装置の許容出力は、前記電圧計測部によって計測された前記蓄電装置の電圧と前記演算部によって演算された電流との積により算出されることを特徴とするハイブリッド式建設機械。
  7. 請求項5に記載のハイブリッド式建設機械において、
    前記制御装置は、
    前記蓄電装置の許容出力に基づいて、車体の動作を制限する制限部を含むことを特徴とするハイブリッド式建設機械。
  8. 請求項7に記載のハイブリッド式建設機械において、
    車体の動作出力を設定する出力設定部を備え、
    前記制限部は、
    前記出力設定部によって設定された出力に対して前記蓄電装置に要求される出力が前記蓄電装置の許容出力より大きい場合に、車体の動作出力をこの蓄電装置の許容出力に対して予め設定された出力以下に設定して車体の動作を制限することを特徴とするハイブリッド式建設機械。
  9. 請求項8に記載のハイブリッド式建設機械において、
    前記制限部によって車体の動作が制限されたとき、その車体の動作に関する情報を表示する表示装置を備えたことを特徴とするハイブリッド式建設機械。
  10. 請求項4ないし9のいずれか1項に記載のハイブリッド式建設機械において、
    前記電動発電機に接続された油圧ポンプと、
    この油圧ポンプから吐出される圧油によって駆動される油圧アクチュエータと、
    この油圧アクチュエータへ供給する圧油の流量及び方向を制御するバルブ装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記暖機運転判定部によって前記蓄電装置の暖機運転を行うと判定されたとき、前記油圧ポンプ、前記油圧アクチュエータ、及び前記バルブ装置の少なくとも一つを動作して前記蓄電装置を放電させることを特徴とするハイブリッド式建設機械。
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