JP2015093316A - 自由鋳造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストを低減できる自由鋳造装置を提供すること。【解決手段】本発明にかかる自由鋳造装置は、凝固前の溶湯45を貯留する坩堝46と、溶湯45の湯面44から保持溶湯40を導出する誘引部材41と、保持溶湯40が通過する形状付与部材20とを備える。形状付与部材20は二つの個別部材29,30を有する。各個別部材29,30は担持部材21,22及び形状規定部材25,26を有する。各個別部材29,30において、各形状規定部材25,26は、各担持部材21,22への固定、及び各担持部材21,22からの取り外しが可能に設置されている。【選択図】図2

Description

本発明は鋳型を用いない鋳造方法に用いる鋳造装置に関する。
特許文献1は鋳型を用いない鋳造方法を開示している。該鋳造方法を以下、自由鋳造方法という。特許文献1に記載の自由鋳造方法では、まず表面張力によって暫定的に保持された保持溶湯を凝固前の溶湯から導出させる。
次に坩堝中の溶湯の湯面の高さと成形体に至る境界である凝固界面との間で、形状付与部材が保持溶湯に外力を印加して形状を付与する。次に凝固界面にて保持溶湯を連続的に凝固させ、溶湯の導出方向の延長線上に、一繋がりの成形体として鋳物を得る。
特開2012−061518号公報
上記特許文献1にかかる自由鋳造装置において、形状付与部材は坩堝中の溶湯の湯面近傍であって、湯面とは接しない位置に設置される。図1に示すように、本願の発明者らは、鋳物42の外表面をより滑らかにするためには、鋳造中に、形状付与部材10の底面13,14が湯面44に接触することが好ましいことを見出した。
しかしながら、上記において、形状付与部材10の各形状規定部材11,12は、接触状態を長時間保持することにより、溶湯45の熱を多く受ける。これは特許文献1相当の自由鋳造装置と比較した場合に顕著である。
図1に示すように、形状規定部材11,12は、かかる熱により変形しやすい。変形した形状規定部材を有する形状付与部材10は、保持溶湯40に所望の断面形状を与えられない場合がある。このため、鋳物42は所望の形状を得られない場合がある。
形状付与部材に熱で歪みにくい材料を用いることで変形を抑制できるが、この場合形状付与部材のコストが高くなる。また、変形するごとに形状付与部材の全体を交換すること自体がコスト増加の要因となる。
本発明は本願の発明者らが新たに見出した上記課題を解決するためになされたものである。すなわち本発明の目的は、コストを低減できる自由鋳造装置を提供することである。
本発明にかかる自由鋳造装置は、凝固前の溶湯を貯留する坩堝と、前記溶湯の湯面から保持溶湯を導出する誘引部材と、前記保持溶湯が通過する形状付与部材とを備える。前記形状付与部材は二つの個別部材を有する。前記各個別部材は担持部材及び形状規定部材を有する。前記各個別部材において、前記各形状規定部材は、前記各担持部材への固定、及び前記各担持部材からの取り外しが可能に設置されている。
かかる自由鋳造装置においては形状規定部材が形状付与部材中の一部として担持部材に対し固定・取り外し可能に設けられている。このため形状付与部材が熱の影響を受けても、その一部のみを交換すれば、再び保持溶湯に所望の断面形状を与えることができるようになる。また、熱で歪みにくい材料は形状規定部材のみに用いてもよく、担持部材を含む形状付与部材全体にこれを用いることは必ずしも必要ではない。
本発明により、コストを低減できる自由鋳造装置を提供することができる。
課題にかかる自由鋳造装置の断面図である。 実施形態にかかる自由鋳造装置の断面図である。 実施形態にかかる溶湯の斜め引き上げ時の自由鋳造装置の断面図である。 課題の態様にかかる溶湯の斜め引き上げ時の自由鋳造装置の断面図である。 実施例1にかかる側部の断面図である。 実施例2にかかる側部の断面図である。 実施例3にかかる側部の断面図である。 実施例4にかかる側部の断面図である。
以下、実施形態及び実施例について、図面を用いて説明する。尚、各図面において、同等の構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。また実施形態及び実施例においてはアルミニウムより鋳物を鋳造する場合を例にして説明する。
[1.自由鋳造装置の構成]
図2に示すように、本実施形態の自由鋳造装置は坩堝46、誘引部材41、形状付与部材20を備える。坩堝46は凝固前の溶湯45を貯留する。誘引部材41は溶湯45の湯面44から保持溶湯40を導出する。
形状付与部材20は二つの個別部材29,30を有する。個別部材29は担持部材21及び形状規定部材25を有する。個別部材30は担持部材22及び形状規定部材26を有する。形状規定部材25は金属、又はセラミック、若しくは窒化ホウ素の焼結体からなる。形状規定部材26の材料も同様に選択できる。
担持部材21は天面31及び底面33を有する。形状規定部材25は底面35及び天面37を有する。個別部材29において、天面31と底面33との間の厚みは、天面37と底面35との間の厚みよりも小さい。同様に個別部材30において、天面32と底面34との間の厚みは、天面38と底面36との間の厚みよりも小さい。
形状規定部材25はエッジ部に相当する側部51を有する。形状規定部材25は側部51に成形面27を有する。同様に、形状規定部材26は、エッジ部に相当する側部52に成形面28を有する。
本実施形態において上記側部は、形状規定部材の天面と底面との間の領域を指すものとする。かかる領域には、図2中において天面及び底面の高さと同じ部分も含むものとする。側部は上記天面及び底面の外縁を含む。
特定の実施形態において、成形面は、特定の面同士の交差する縁部からなる成形端であってもよい。例えば後述する実施例4のように天面37と交差する傾斜面72の縁部又は先端に相当する成形端77が成形面27を代替してもよい(図8)。
[2.自由鋳造装置の組立]
図2に示すように、個別部材29において、形状規定部材25は、ボルト23により担持部材21に固定できる。ボルト23は担持部材21の有するタップ53に嵌合可能である。形状規定部材25は、ボルト23により固定可能なため、担持部材21からの取り外しが可能となっている。ボルト23はタップ53から脱離可能である。
個別部材30においても同様に、形状規定部材26は、ボルト24及びタップ54により、担持部材22に固定することができる。また反対に、形状規定部材26は、担持部材22から取り外すことができる。かかるボルト固定により、形状規定部材25,26の交換及び位置調整は容易である。
形状規定部材25が上述の通り固定された状態において、担持部材21の底面33は、形状規定部材25の天面37に接する。同様に担持部材22の底面34は、形状規定部材26の天面38に接する。
形状付与部材20は、坩堝46に対して所望の箇所に設置可能である。かかる所望の箇所に設置することで、後述する自由鋳造方法により鋳物表面の滑らかさを確保することができる。
所望の箇所において、形状規定部材25の底面35が、坩堝46の開口面49よりも内側、又は図中の下側に位置する。同様に形状規定部材26の底面36が、坩堝46の開口面49よりも内側、又は図中の下側に位置する。また所望の箇所において、底面35,36が、互いに同一面上に位置する。図2中では底面35,36が、互いに湯面44と接する。
上述の通り形状付与部材20が設置された状態において、各成形面27,28は、保持溶湯40の通過経路50を形成するように互いに所定の間隔で向き合っている。上述の通り個別部材29が設置された状態において、成形面27は、担持部材21よりも通過経路50側に位置する。
同様に成形面28は、担持部材22よりも通過経路50側に位置する。すなわち形状規定部材25,26及び担持部材21,22は形状付与部材20を段付きのものにすることが好ましい。
[3.自由鋳造方法]
上記形状付与部材20を用いて鋳造する自由鋳造方法を、図2を用いて説明する。まず上述の所望の箇所に形状規定部材25,26を設置する。具体的には形状規定部材25,26の底面35,36と、湯面44とが接するように、形状付与部材20を設置する。
かかる所望の箇所に設置することで、鋳物42の外表面の滑らかさを確保することができる。この時、成形面27,28の、底面35,36側の端部も湯面44と接してもよい。なお湯面44よりも下に形状規定部材25,26を沈ませることは必ずしも必要ではない。
また形状付与部材20を設置後、溶湯45を坩堝46に注いで、底面35,36が湯面44と接するようにしてもよい。この場合、図2において、形状付与部材20の設置時は、坩堝46の開口面49よりも下側か、開口面と同じ高さに位置することが好ましい。
その後、誘引部材41が溶湯45の湯面44に接触する。次に誘引部材41が、湯面44から溶湯45を導出し、溶湯45を、溶湯45の表面張力に基づく暫定的な形状を有する保持溶湯40とする。
保持溶湯40が、未凝固のまま、成形面27,28と接触しながら、形状付与部材20の中を、通過経路50に沿って通過する。成形面27,28の底面35,36側の端部は、保持溶湯40に接する。かかる端部は保持溶湯40の外表面47,48に外力を印加する。外力は保持溶湯40に所定の断面形状を与える。
かかる断面形状は鋳造する予定の製品に相当する鋳物42の基本的な断面形状となる。保持溶湯40は凝固界面43にて連続的に凝固する。溶湯45の導出方向の延長線上に一繋がりの鋳物42を得る。上記自由鋳造装置の備える複数のノズルが鋳物42に対しさらに流体を吹き付けてもよい。
本実施形態においては、保持溶湯40を引き上げながら、同時に誘引部材41の位置を湯面44と実質的に平行な方向に自在に動かすことが出来る。例えば図3に示すように誘引部材41が個別部材29側に位置することで、保持溶湯40を斜めに引き上げることもできる。
この時、成形面27は保持溶湯40に接触する。また保持溶湯40を個別部材30側に引き上げた場合、成形面28が保持溶湯40に接触する。成形面27,28は保持溶湯40に外力を与える。このため、保持溶湯40を湾曲形状、ジグザグ形状、及びその他の任意の形状に、自在に鋳造することができる。
[4.薄くされた形状規定部材の効果]
図3に示すように、鋳物42に対し湾曲形状等を付与することを想定する。この場合、上記で述べたとおり、斜め方向に保持溶湯40を引き上げることが必要になる。
図3においては、形状規定部材25側に向かって引き上げるため、成形面27と外表面47とが接する。なお図3とは逆方向に保持溶湯40を引き上げた場合は、成形面28と外表面48とが接する
上述の通り個別部材29において、天面37と底面35との間の厚みは、天面31と底面33との間の厚みよりも小さい。このため、成形面27と外表面47との接触面積は、図4に示す態様における成形面17と外表面47との接触面積よりも小さくすることが出来る。
図3に示すように外表面47と成形面27とが接触しても、個別部材29と保持溶湯40との間の熱伝達率の変化は少ない。これは図4に示す態様において形状規定部材11と保持溶湯40との間の熱伝達率が大きく変化することと対照をなす。
したがって、図3中で、鋳物42と保持溶湯40との間の境界に相当する凝固界面43の位置は上下動しにくい。このため、鋳物42は設計通りのタイミングで凝固する。すなわち図4において見られるような、過凝固不良を減らすことが出来る。また、鋳物42が想定外の変形をすることが少ない。
以上をまとめると、本実施形態の自由鋳造装置は、図4に示す態様における課題の解決に適切な手段であることがわかる。本実施形態の自由鋳造装置は、自由鋳造方法において、鋳物の成形性を向上することができる。
[5.形状規定部材が湯面に接することの効果]
鋳物42の外表面をより滑らかにするためには、図2に示すように、成形面27,28の底面35,36側の端部、及び底面35,36が湯面44により近い方が好ましい。最も好ましい態様において、かかる端部及び底面35,36は湯面44に接する。
[6.形状規定部材を担持部材とは別部材とすることの効果]
また本実施形態では、図2に示すように形状付与部材20において、形状規定部材25,26と、これを固定する担持部材21,22とを別構成とする。
かかる構成により担持部材21,22は、形状規定部材25,26の厚みの分だけ溶湯から離れた位置に設置できる。このため、形状規定部材25,26のみ溶湯に接触し、担持部材21,22は溶湯に接しないようにしながら、上記の自由鋳造方法を実行できる。
形状規定部材25,26は、担持部材21,22に固定されて、成形面27,28を通じて適切な外力を保持溶湯40に与えるのに必要な大きさがあれば十分である。適切な設計を行うことで、課題の態様に比べ、形状付与部材が、溶湯45と接触する面積が小さくなる。
上記構成により形状付与部材に対する熱の影響を、課題の態様に比べ小さくすることが出来る。このため、本実施形態では、課題の態様に比べ、形状付与部材の変形が生じにくいので鋳物42を成形する際の精度が高い。
また形状規定部材25,26は担持部材21,22に対してボルト止めされており、着脱自在である。このため、形状規定部材25,26が熱変形してもこれらだけを容易に交換ができる。
これに対し課題の態様では、形状規定部材11,12のいずれかを、まるごと交換せねばならない。これに対し、形状付与部材20においては、形状規定部材25,26を交換できる。このため、形状付与部材20は課題にかかる形状付与部材よりも長寿命であり、かつ運用コストが低い。
また形状規定部材は、種々の側部の形状を有する別の形状規定部材に交換することが出来る。このため、自由鋳造方法により形成する鋳物の態様に合わせて、適切な形状規定部材を選択することが出来る。
[7.担持部材の効果]
また、上述の通り、形状規定部材25,26は課題の態様における形状規定部材11,12よりも薄いものとしている。このため、課題の態様よりも、外力により変形しやすい。例えば形状規定部材25,26が保持溶湯40に力を及ぼして成形する場合、成形面27,28を通じて、保持溶湯40から抗力を受ける場合がある。
しかしながら、形状規定部材25,26は、担持部材21,22に対して面で接し、ボルト23,24で固定されている。このため、担持部材21,22は上述の形状規定部材25,26の変形を抑制することができる。
以上をまとめると、本実施形態の自由鋳造装置は、課題の解決に適切な手段であることがわかる。本実施形態の自由鋳造装置は、自由鋳造方法において、鋳物表面の滑らかさを確保しつつ、鋳物の成形性を向上することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。成形面27,28の側部のエッジ形状は、各々別個に、実施例1〜4に示すように変更できる。
本実施例以下では、担持部材の厚みを3mmとした。形状規定部材の厚みを1mmとする。また本実施例以下では図2の形状規定部材25について実施例を示しているが、これと対向する形状規定部材26についても同様に実施できる。
図2の形状規定部材25の側部51は、図5に示すカギ型の断面を有する側部55とすることができる。側部55は成形面27と底面35の延在面59を有するカギ部58を有する。カギ部58の天面37側の溝又は凹部には側面56と天面57が位置する。天面57は延在面59と対向する。
天面37は成形面27側の縁部で側面56と接する。側面56は底面35側の縁部で天面57と接する。側面56は天面57と反対側の縁部で天面37と接する。天面57は縁部で成形面27と接する。天面57は成形面27と反対側の縁部で側面56と接する。
本実施例では成形面27の高さを、形状規定部材25の厚みよりも小さくすることが出来る。したがって、保持溶湯を斜めに引き延ばした時でも(図3)、形状付与部材と保持溶湯の接触面積が小さい。このため本実施例の自由鋳造装置は鋳物の成形性を向上することができる。
図2の形状規定部材25の側部51は、図6に示す45°面取り、又はC面取りを施した側部60とすることができる。天面37は成形面27側の縁部で傾斜面61と接する。傾斜面61は天面37及び成形面27と接する。成形面27は天面37側の縁部で傾斜面61と接する。
本実施例では成形面27の高さを、形状規定部材25の厚みよりも小さくすることが出来る。したがって、保持溶湯を斜めに引き延ばした時でも(図3)、形状付与部材と保持溶湯の接触面積が小さい。このため本実施例の自由鋳造装置は鋳物の成形性を向上することができる。
図6の形状規定部材25の側部60は、図7に示す丸み面取り、又はR面取りを施した側部65とすることができる。傾斜面61は丸身を有する凸面66に代えることができる。
本実施例では成形面27の高さを、形状規定部材25の厚みよりも小さくすることが出来る。したがって、保持溶湯を斜めに引き延ばした時でも(図3)、形状付与部材と保持溶湯の接触面積が小さい。このため本実施例の自由鋳造装置は鋳物の成形性を向上することができる。
図2の形状規定部材25の側部51は、図8に示す刃具型形状を有する側部70とすることができる。形状規定部材25は、成形端77を刃先とする刃具部71を有する。成形端77は上述する成形端に相当し、成形面27と同じように保持溶湯に外力を与える部位である。
刃具部71は、底面35側が凹部76となるように湾曲する。刃先又は成形端77は底面35の延長面上に位置する。天面37は成形端77側の縁部で傾斜面72と接する。傾斜面72は成形端77と反対側の縁部で天面37と接する。
底面35は成形端77側の縁部で側面75と接する。側面75は天面37と反対側の縁部で底面35と接する。側面75は天面37側の縁部で底面74と接する。底面74は成形端77と反対側の縁部で側面75と接する。底面74は成形端77側の縁部で傾斜面73と接する。傾斜面73は成形端77と反対側の縁部で底面74と接する。
傾斜面72及び傾斜面73の交差する部分は刃具部71の刃先となる。傾斜面73の底面35と反対側の縁部と傾斜面72の天面37と反対側の縁部が成形端77である。傾斜面72及び傾斜面73は鋭角で交差することが好ましい。傾斜面73、底面74、及び側面75は丸みを帯びた一つながりの凹部76を形成してもよい。
本実施例では成形端77で保持溶湯と接する。したがって、保持溶湯を斜めに引き延ばした時でも(図3)、形状付与部材と保持溶湯の接触面積は極めて小さい。このため本実施例の自由鋳造装置は鋳物の成形性を向上することができる。本実施例は鋳造時にノロ又はスラグを除去する効果もある。
本実施例では図2の形状規定部材25を、熱によって歪みにくい材料、好ましくはセラミック、さらに好ましくは窒化ホウ素の焼結体とする。かかる材料は熱によって歪みにくいので、形状規定部材25を上記厚みよりもさらに薄くすることが出来る。
したがって、保持溶湯40を斜めに引き延ばした時でも、形状付与部材と保持溶湯の接触面積は極めて小さい。このため本実施例の自由鋳造装置は、形状付与部材が熱変形しにくいので、鋳物の成形性を向上することができる。
また図3において外表面47の濡れ性の変化は鋳物42の形状に影響しやすい。一方で、金属からなる形状規定部材に比べ、上記材料からなる形状規定部材は、成形面27の接触を受けた保持溶湯において、より低い濡れ性を保持することが出来る。このため、上記材料からなる形状規定部材は、自由鋳造方法における成形性を向上する。
かかる歪みにくい材料で、課題に示すような形状規定部材11,12を形成すると、本実施例よりも多くの材料が必要となりコストの増加を招く。また、形状規定部材11,12の一部を歪みにくい材料で作り、他の部分をこれと異なる材料で形成することも考えられる。かかる態様では、形状規定部材において熱変形による割れが生じやすい。このため、本実施例の鋳造装置は課題に記載の自由鋳造装置よりもコスト面と耐久性で優れる。
本実施例は上記の他の実施例と組み合わせて実施することも出来る。すなわちかかる歪みにくい材料で形状規定部材25,26を形成し、さらにそれらの側部をカギ型形状、面取り形状、刃具型形状を有するものとすることが出来る。
10 形状付与部材 11,12 形状規定部材
13,14 底面 17,18 成形面
20 形状付与部材 21,22 担持部材
23,24 ボルト 25,26 形状規定部材
27,28 成形面 29,30 個別部材
31,32 天面 33〜36 底面
37,38 天面 40 保持溶湯
41 誘引部材 42 鋳物
43 凝固界面 44 湯面
45 溶湯 46 坩堝
47,48 外表面 49 開口面
50 通過経路 51,52 側部
53,54 タップ 55 側部
56 側面 57 天面
58 カギ部 59 延在面
60 側部 61 傾斜面
65 側部 66 凸面
70 側部 71 刃具部
72,73 傾斜面 74 底面
75 側面 76 凹部
77 成形端

Claims (1)

  1. 凝固前の溶湯を貯留する坩堝と、前記溶湯の湯面から保持溶湯を導出する誘引部材と、前記保持溶湯が通過する形状付与部材とを備え、
    前記形状付与部材は二つの個別部材を有し、
    前記各個別部材は担持部材及び形状規定部材を有し、
    前記各個別部材において、前記各形状規定部材は、前記各担持部材への固定、及び前記各担持部材からの取り外しが可能に設置されている、
    自由鋳造装置。
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