JP2015093113A - ショーケース - Google Patents

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泰二 森
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Abstract

【課題】製造コストの増大化を招来することなく、前面開口の開閉の判断を良好なものとして、商品陳列棚に陳列された商品の品質を維持する。
【解決手段】前面開口1aを臨む商品陳列室2に空気を吹き出す吹出口12と、商品陳列室2の内部空気を吸い込む吸込口11とを通じて、商品陳列室2の内外で空気を循環させる空気循環手段3と、これにより循環させられる空気を冷却する蒸発器4とを備え、吹出口12を通過する空気温度を検出する吹出口温度検出センサ51と、吸込口11を通過する空気温度を検出する吸込口温度検出センサ52と、吹出口温度と各吸込口温度とを用いて算出した各縦断面温度の平均値を商品陳列室2の室内温度として演算する温度演算手段と、演算された室内温度と吹出口温度との温度差を算出し、算出した温度差の値が閾値以下となる場合には蒸発器4による冷却量を制御する温度調整制御手段とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ショーケースに関し、より詳細には、例えばオープンショーケース等のように、前面が開口した商品陳列室に陳列させた商品を所望の温度状態に保持するようにしたショーケースに関するものである。
従来、前面に前面開口が形成されたケース本体の商品陳列室の内部に商品陳列棚が複数段設けられ、各商品陳列棚に商品が陳列されたオープンショーケースと称されるショーケースが知られている。
このようなショーケースでは、ケース本体内であって商品陳列室外となる個所に、商品陳列室に設けられた吸込口を通じて吸い込んだ商品陳列室の内部空気の通路が形成されており、この空気通路には蒸発器が配設されている。該空気通路を通過する空気は、蒸発器で冷却され、その後に商品陳列室の上部に設けられた吹出口より吹き出される。吹出口から吹き出された空気が吸込口に吸い込まれて循環することにより、商品陳列室の前面開口近傍に冷気のエアカーテンが形成され、商品陳列棚に陳列された商品が所望の温度に冷却されて保持される。
ところで、上述したようなショーケースにおいてはナイトカバーが設けられているのが一般的である。ナイトカバーは、商品陳列室の前面開口を開閉可能な態様で設けられており、ショーケースが設置されている例えば店舗の営業時間外等においては商品陳列室の前面開口を閉塞するものである。
このように前面開口がナイトカバーにより閉塞されると、商品陳列室の内部に該前面開口を介して外気が進入することが抑制されるため、商品陳列室の内部の冷却負荷は、前面開口が閉塞されていない場合に比べて小さくなる。
そのため、ナイトカバーにより前面開口が閉塞されている場合においても、ナイトカバーにより前面開口が閉塞されていないときと同様のレベルで空気を冷却してしまうと、商品陳列室の室内温度が低くなり過ぎてしまい、結果的に商品の過冷却等により商品の品質低下等の不具合を生ずる虞れがあった。
そこで、ナイトカバーによる前面開口の開閉を検出する装置を設けてナイトカバーによる商品陳列室の前面開口の開閉を検出したり、商品陳列室の内部に設置された照明機器の点灯状態を検出することで商品陳列室の前面開口の開閉を検出したりする技術が提案されている。
しかしながら、ナイトカバーによる前面開口の開閉を検出する装置を設けることは、製造コストの増大化を招来し好ましくない。また、照明機器の点灯状態を検出して前面開口の開閉を検出することは、現在の店舗運営の多様化等により照明機器を消灯した状態で前面開口を開成させて商品を販売するショーケースが存在することを勘案すると、結果的に商品の冷却不足等を招来する虞れがあり好ましくない。
そのようなことから蒸発器に対する冷媒の供給を許容又は規制する電磁弁の運転率に着目し、かかる運転率の変化から前面開口の開閉を判定するショーケースが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2569896号公報
ところが、上述したような特許文献1に提案されているショーケースでは、電磁弁の運転率の変化から前面開口の開閉を判定しているが、電磁弁の運転率は、他のショーケースや圧縮機等の状態の影響を受けるため、判定精度が十分に高いものといえない虞れがあった。
本発明は、上記実情に鑑みて、製造コストの増大化を招来することなく、前面開口の開閉の判断を良好なものとして、商品陳列棚に陳列された商品の品質を維持することができるショーケースを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るショーケースは、前面に形成された前面開口を臨む商品陳列室の左右方向に沿って長尺状に延設され、かつ該商品陳列室の内部に空気を吹き出すための吹出口と、前記商品陳列室の左右方向に沿って長尺状に延設され、かつ前記商品陳列室の内部の空気を吸い込むための吸込口とを通じて、前記商品陳列室の内部と外部との間で空気を循環させる空気循環手段と、前記空気循環手段により循環させられる空気を所定の温度に調整する温度調整手段とを備え、前記商品陳列室に陳列された商品を所望の温度状態に保持するようにしたショーケースにおいて、前記吹出口を通過する空気の温度を検出する吹出口温度検出手段と、前記吸込口の長手方向に沿って所定の間隔毎に配設され、かつ各個所を通過する空気の温度を検出する吸込口温度検出手段と、前記吹出口温度検出手段により検出された吹出口温度と、前記吸込口温度検出手段により検出された各吸込口温度とを用いて該吸込口温度検出手段を含む縦断面毎における温度の平均値を前記商品陳列室の室内温度として演算する温度演算手段と、前記温度演算手段により演算された室内温度と、前記吹出口温度検出手段により検出された吹出口温度との温度差を算出し、算出した温度差の値が予め決められた閾値以下となる場合には、前記前面開口がカバー体により閉塞されているものと判断して前記温度調整手段による温度調整量を制御する温度調整制御手段とを備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記ショーケースにおいて、前記温度調整制御手段は、前記室内温度の代わりに前記吸込口温度検出手段により検出された各吸込口温度の平均値を用いて前記温度差を算出することを特徴とする。
また本発明は、上記ショーケースにおいて、前記閾値は、前記商品陳列室に配設された照明機器の点灯状態に応じて変化するものであることを特徴とする。
また本発明は、上記ショーケースにおいて、前記温度調整手段は、前記空気循環手段により循環させられる空気を冷却することを特徴とする。
また本発明は、上記ショーケースにおいて、前記温度調整制御手段は、前記温度差の値が前記閾値以下となる場合には、前記前面開口がカバー体により閉塞されているものと判断して、前記温度調整手段の現在の目標値よりも予め決められたオフセット値だけ増大させたものを新たな目標値として前記温度調整手段による温度調整量を制御することを特徴とする。
また本発明は、上記ショーケースにおいて、前記オフセット値は、前記商品陳列室に配設された照明機器の点灯状態に応じて定められるものであることを特徴とする。
本発明によれば、温度演算手段が、吹出口温度検出手段により検出された吹出口温度と、吸込口温度検出手段により検出された各吸込口温度とを用いて吸込口温度検出手段を含む縦断面毎における温度の平均値を商品陳列室の室内温度として演算するので、商品陳列室の内部に陳列された商品の大きさ、陳列状態、数量等々の影響を考慮して商品陳列室の室内温度を十分に高い精度で算出することができる。そして、温度調整制御手段が、温度演算手段により演算された室内温度と吹出口温度との温度差を算出し、算出した温度差の値が予め決められた閾値以下となる場合には、前面開口がカバー体により閉塞されているものと判断して温度調整手段による温度調整量を制御するので、商品陳列室の室内温度を所望の温度にして商品温度を良好に調整することができる。しかも、従来のようにナイトカバーの開閉を検出する装置を必要としない。従って、製造コストの増大化を招来することなく、前面開口の開閉の判断を良好なものとして、商品陳列棚に陳列された商品の品質を維持することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態であるショーケースの内部構造を側方から見た場合を模式的に示す断面側面図である。 図2は、図1に示したショーケースの正面図である。 図3は、本発明の実施の形態であるショーケースの特徴的な制御系を示すブロック図である。 図4は、図3に示した制御手段が実施する冷却量制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るショーケースの好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態であるショーケースの内部構造を側方から見た場合を模式的に示す断面側面図であり、図2は、図1に示したショーケースの正面図である。ここで例示するショーケースは、ケース本体1を備えている。
ケース本体1は、前面に開口(以下、前面開口ともいう)1aが形成された略直方状の断熱筐体であり、その内部には商品陳列室2が画成されているとともに、空気循環手段3が設けてある。
商品陳列室2は、上記前面開口1aを臨む態様で画成された室であり、複数(図示の例では4つ)の商品陳列棚21〜24が上下方向に沿って複数段並べて配設してある。商品陳列棚21〜24は、それぞれ商品を載置して陳列するためのものである。かかる商品陳列室2の底部にはデッキパン25が配設されている。このデッキパン25は、上記商品陳列棚21〜24と同様に、商品を載置して陳列するためのものである。
空気循環手段3は、空気通路30と循環ファンFとを備えて構成してある。空気通路30は、吸込口11から吹出口12に至る空気の通路である。ここに吸込口11は、商品陳列室2の内部の空気を吸い込むための開口であり、商品陳列室2の左右方向に沿って延設された長尺状のものである。この吸込口11は、商品陳列室2の下側前方縁部、すなわちケース本体1の前面開口1a近傍の下部に配設されている。
吹出口12は、図示の例では2つ設けてあり、商品陳列室2の内部に空気を吹き出すための開口である。これら吹出口12は、それぞれが商品陳列室2の左右方向に延設してあって、商品陳列室2の上側前方縁部、すなわちケース本体1の前面開口1a近傍の上部に前後に並設してある。
このような空気通路30は、商品陳列室2外であってその下方にある下方ダクト31と、商品陳列室2外であってその背面側にある背面ダクト32と、商品陳列室2外であってその上方にある上方ダクト33とを互いに連通した態様で構成してある。また、空気通路30は、下方ダクト31の途中から2つに分かれており、外方通路30aが一方の吹出口12(以下、前側吹出口12aともいう)に通じ、内方通路30bが他方の吹出口12(以下、後側吹出口12bともいう)に通じている。
循環ファンFは、空気を循環させるものであり、下方ダクト31の所定部位に配設してある。本実施の形態においては、循環ファンFは下方ダクト31の所定部位に配設してあるが、本発明では、循環ファンの配設位置は特に限定されるものではなく、後述する循環ファンの機能を発揮することができる個所であればどこに配設しても構わない。
このような空気循環手段3においては、循環ファンFが駆動することにより吸込口11を通じて商品陳列室2の内部にある空気(内部空気)を吸い込み、吸い込んだ空気が空気通路30を通過する態様で吹出口12まで送出し、吹出口12を通じて送出した空気を商品陳列室2の内部に吹き出すことにより、商品陳列室2の内部と外部との間で空気を循環させて、商品陳列室2の前面開口1a近傍にエアカーテンACを形成するものである。
上記空気通路30の内方通路30bには、蒸発器(温度調整手段)4が設けてある。蒸発器4は、圧縮機41(図3参照)や、図示せぬ凝縮器及び膨張機構と冷媒管路で接続されて冷媒を循環させる冷凍サイクル40(図3参照)を構成する。ここに圧縮機41は、冷媒を圧縮するものであり、凝縮器は、圧縮機41で圧縮された冷媒を凝縮させるものである。膨張機構は、凝縮器で凝縮された冷媒を断熱膨張させて低温低圧の状態にさせるものである。また冷媒管路には冷媒の通過を許容若しくは規制するためのバルブ42が配設されている。
蒸発器4は、循環ファンFが駆動することにより内方通路30bを下方から上方に向けて通過する空気と、膨張機構で断熱膨張させた冷媒とを熱交換させるもの、より詳細には、冷媒を蒸発させることにより内方通路30bを通過する空気を冷却するものである。この蒸発器4で蒸発した冷媒は、再び圧縮機41に戻り圧縮されることになる。
図1中の符号5及び6は、キャノピ及び蛍光灯(照明機器)である。キャノピ5は、ケース本体1の上端部より前方に突き出す態様で設けられており、その前端部には、表示部5aが設けてある。また、キャノピ5の内部にはナイトカバーNCが巻回された態様で収納されている。ナイトカバーNCは、必要に応じて下方に引き出され、その下端部が前面開口1aの下縁部の所定個所に係合されることで、前面開口1aを閉塞するカバー体である。蛍光灯6は、商品陳列室2の内部及びショーケースの前方域の照明として機能するものであり、本実施の形態ではケース本体1における吹出口12の近傍に設けられている。
図3は、本発明の実施の形態であるショーケースの特徴的な制御系を示すブロック図である。この図3に示すように、ショーケースは、吹出口温度検出センサ51、吸込口温度検出センサ52、制御手段60を備えている。
吹出口温度検出センサ51は、吹出口12を通過する空気の温度を検出する吹出口温度検出手段である。本発明の実施の形態においては、図2に示すように、内側吹出口12bの長手方向における任意の個所に配設されている。この吹出口温度検出センサ51により検出された吹出口温度は、温度信号として制御手段60に出力されることになる。ここで、内側吹出口12bの長手方向における任意の個所に吹出口温度検出センサ51を配設したのは、通常、蒸発器4は、背面ダクト32の左右方向の全体にわたって設置してあり、内側吹出口12bから吹き出される空気の温度は、どの位置でも略均一であるためである。
吸込口温度検出センサ52は、吸込口11を通過する空気の温度を検出する吸込口温度検出手段である。本発明の実施の形態においては、図2に示すように、複数の吸込口温度検出センサ52が、吸込口11の長手方向に沿って所定の間隔ごとに配設されている。より具体的には、3つの吸込口温度検出センサ52a,52b,52cが、吸込口11の長手方向に沿って所定の間隔ごとに配設されている。これら複数の吸込口温度検出センサ52a,52b,52cにより検出された各吸込口温度は、それぞれ温度信号として制御手段60に出力されることになる。
制御手段60は、例えばROMやRAM等のメモリ70に記憶されているプログラムやデータに従ってショーケースの動作を統括的に制御するものであり、入力処理部61、温度演算処理部62、温度差算出部63、判定処理部64、温度設定処理部65及び出力処理部66を備えて構成してある。ここで、上記メモリ70には、後述する各処理に必要なデータ等が予め記憶されている。
入力処理部61は、吹出口温度検出センサ51及び吸込口温度検出センサ52a,52b,52cからのそれぞれの温度信号を入力処理するものである。
温度演算処理部62は、入力処理部61を通じて入力処理された各温度信号に基づいて、商品陳列室2の室内温度を演算するものである。より詳細には、温度演算処理部62は、吹出口温度検出センサ51により検出された1つの吹出口温度と、複数の吸込口温度検出センサ52a,52b,52cにより検出された複数の吸込口温度とに基づいて、商品陳列室2の左右方向における所定の間隔毎の温度を演算し、それら各温度の平均値を室内温度して演算するものである。より具体的には、温度演算処理部62は、図2に示すように、吸込口温度検出センサ52a,52b,52cが配設された商品陳列室2の縦断面A−A′,B−B′,C−C′毎における縦断面温度を演算して、それら縦断面温度の平均値を演算するものである。
温度演算処理部62による縦断面温度の演算は、既に知られている様々な手法を採用することができ、一例を挙げると、回帰係数が複数の分析方式である重回帰方式を採用するものである。ここで、吹出口温度検出センサ51により検出された吹出口温度をX1とし、最も左側にある吸込口温度検出センサ52aにより検出された吸込口温度をt1とすると、該吸込口温度検出センサ52aが配設された商品陳列室2の縦断面A−A′における縦断面温度T1は、下記式(1)により演算される。
式(1) T1≒K0+K1・X1+K2・t1
ここで、K0、K1、K2は、それぞれ回帰係数である。
同様にして、中央にある吸込口温度検出センサ52bにより検出された吸込口温度をt2とすると、上記式(1)における「t1」に代わってt2を代入すると、中央にある吸込口温度検出センサ52bが配設された商品陳列室2の縦断面B−B′における縦断面温度T2が演算されることになる。更に、最も右側にある吸込口温度検出センサ52cにより検出された吸込口温度をt3とすると、上記式(1)における「t1」に代わってt3を代入すると、左側にある吸込口温度検出センサ52cが配設された商品陳列室2の縦断面C−C′における縦断面温度T3が演算される。
そして、温度演算処理部62は、このようにして求められた各縦断面温度T1,T2,T3の平均値を算出することで室内温度を演算するものである。
温度差算出部63は、温度演算処理部62を通じて演算された室内温度と、入力処理部61を通じて入力処理された吹出口温度、すなわち吹出口温度検出センサ51により検出された吹出口温度との温度差を算出するものである。
判定処理部64は、メモリ70から判定を行うための閾値となる基準値を読み出して、温度差算出部63で算出された温度差の値が基準値以下であるか否かを判定するものである。この判定処理部64は、温度差の値が基準値以下であると判定した場合、前面開口1aがナイトカバーNCにより閉塞された状態にあると判断する。
温度設定処理部65は、判定処理部64を通じて前面開口1aがナイトカバーNCにより閉塞された状態にあると判断された場合、現在の吹出口温度の目標値(目標温度値)に、メモリ70に格納されたオフセット値を加算した値を新たな目標温度値に設定するものである。
出力処理部66は、温度設定処理部65を通じて設定された目標温度に吹出口温度が近づくよう冷凍サイクル40の圧縮機41やバルブ42の駆動を制御、すなわちバルブ42の開閉調整や圧縮機41の回転数調整等により冷媒を調節するものである。
以上のような構成によるショーケースにおいては、循環ファンF及び圧縮機41が駆動することにより、各商品陳列棚21〜24やデッキパン25に載置された商品を所望の温度に保持することができる。
循環ファンFの駆動により、商品陳列室2の内部の空気は、吸込口11を通じて吸い込まれ、下方ダクト31を通過し、その途中から外方通路30a及び内方通路30bのいずれかに進入する。外方通路30aに進入した空気は、背面ダクト32及び上方ダクト33を通じて前側吹出口12aに至り、前側吹出口12aから吹き出される。この前側吹出口12aから吹き出された空気は、吸込口11に向かって流れることによりエアカーテンACを形成し、前面開口1aからの外気の侵入を遮断することになる。
一方、下方ダクト31の途中から内方通路30bに進入した空気は、蒸発器4を通過して冷却され、冷気となって背面ダクト32及び上方ダクト33を通過し、後側吹出口12bより吹き出される。この後側吹出口12bより吹き出される空気(冷気)は、吸込口11に向けて流れることによりエアカーテンACを形成し、商品陳列室2の内部にある商品、すなわち商品陳列棚21〜24及びデッキパン25に載置された商品を冷却することになる。
そして、このように循環ファンF及び圧縮機41の駆動により商品陳列室2の商品が冷却される通常運転において、所定のタイムスケジュールにより下記の冷却量制御処理が行われる。
図4は、図3に示した制御手段60が実施する冷却量制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
この冷却量制御処理において制御手段60は、入力処理部61を通じて吹出口温度検出センサ51により出力された温度信号(吹出口温度)、並びに各吸込口温度検出センサ52a,52b,52cにより出力された各温度信号(各吸込口温度)を入力処理した場合(ステップS101:Yes,ステップS102:Yes)、温度演算処理部62を通じて商品陳列室2の室内温度を演算する(ステップS103)。つまり、制御手段60は、入力処理部61を通じて入力処理した吹出口温度及び各吸込口温度に基づいて、商品陳列室2の左右方向における所定の間隔毎の各縦断面温度(T1〜T3)を演算する。より具体的には、吸込口温度検出センサ52a,52b,52cが配設された商品陳列室2の縦断面A−A′,B−B′,C−C′毎における縦断面温度(T1〜T3)を演算する。
各縦断面温度(T1〜T3)を演算した後に、これら演算した各縦断面温度(T1〜T3)の平均値を商品陳列室2の室内温度として演算する。
このようにして商品陳列室2の室内温度を演算した制御手段60は、温度差算出部63を通じて、温度演算処理部62を通じて演算された室内温度と、入力処理部61を通じて入力処理された吹出口温度との温度差を算出する(ステップS104)。すなわち、ステップS101で入力した吹出口温度と、ステップS103で演算した室内温度との温度差を算出する。
吹出口温度と室内温度との温度差を算出した制御手段60は、判定処理部64を通じてメモリ70から基準値を読み出して、ステップS104で算出した温度差の値が基準値以下であるか否かを判定する(ステップS105)。
温度差の値が基準値以下である場合(ステップS105:Yes)、制御手段60は、前面開口1aがナイトカバーNCにより閉塞されているものと判断して、温度設定処理部65を通じて現在の吹出口温度の目標温度値に、メモリ70から読み出したオフセット値を加算した値を新たな目標温度値に設定する(ステップS106)。つまり、現在の目標温度値よりも予め決められたオフセット値だけ増大させたものを新たな目標温度値として設定している。
このようにして新たな目標温度値を設定した制御手段60は、出力処理部66を通じて、吹出口温度が新たな目標温度値に近づくよう冷凍サイクル40の構成機器(圧縮機41、バルブ42等)の運転を制御することで冷却量を低減させ(ステップS107)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
これによれば、冷却量を低減させることで、商品陳列室2の室内温度を冷却し過ぎることを抑制でき、これにより商品陳列室2に陳列された商品が過冷却等により損傷することを防止して良好に冷却することができる。
一方、温度差の値が基準値を上回る場合(ステップS105:No)、制御手段60は、前面開口1aがナイトカバーNCにより閉塞されずに開放されているものと判断して、現在の目標温度値を維持することで冷却量を維持し(ステップS108)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
これによれば、商品陳列室2に陳列された商品を目標温度値に近づくよう良好に冷却することができる。
以上説明したように本発明の実施の形態であるショーケースにおいては、制御手段60の温度演算処理部62が、吹出口温度検出手段により検出された吹出口温度と、吸込口温度検出手段により検出された各吸込口温度とを用いて該吸込口温度検出手段を含む縦断面毎における温度の平均値を商品陳列室2の室内温度として演算する温度演算手段を構成している。また、制御手段60の温度差算出部63、判定処理部64、温度設定処理部65及び出力処理部66が、温度演算手段により演算された室内温度と、吹出口温度検出手段により検出された吹出口温度との温度差を算出し、算出した温度差の値が予め決められた閾値以下となる場合には、前面開口がカバー体により閉塞されているものと判断して温度調整手段による温度調整量を制御する温度調整制御手段を構成している。
そして、本実施の形態であるショーケースによれば、制御手段60が、吹出口温度検出センサ51により検出された吹出口温度と、吸込口温度検出センサ52a,52b,52cにより検出された各吸込口温度とを用いて各縦断面温度(T1〜T3)を演算してからそれらの平均値を商品陳列室2の室内温度として演算しているので、商品陳列室2の内部に陳列された商品の大きさ、陳列状態、数量等々の影響を考慮して商品陳列室2の室内温度を十分に高い精度で算出することができる。このようにして算出した室内温度と吹出口温度との温度差の値が基準値以下となる場合には、前面開口1aがナイトカバーNCにより閉塞されているものと判断して現在の目標値よりもオフセット値だけ増大させたものを新たな目標値として冷却量を低減させるので、商品陳列室2の室内温度を冷却し過ぎることを抑制でき、これにより商品陳列室2に陳列された商品が過冷却等により損傷することを防止して良好に冷却することができる。しかも、従来のようにナイトカバーの開閉を検出する装置を必要としない。従って、製造コストの増大化を招来することなく、前面開口1aの開閉の判断を良好なものとして、商品陳列棚21〜24に陳列された商品の品質を維持することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態では、蒸発器4が温度調整手段の一例として説明したが、本発明における温度調整手段は、商品陳列室の空気を冷却するものに限られず、商品陳列室の空気を加熱するものであっても構わない。この場合には、商品陳列室の室内温度を加熱し過ぎることを抑制でき、これにより商品陳列室に陳列された商品を必要以上に加熱して損傷することを防止して良好に加熱することができる。これにより、製造コストの増大化を招来することなく、前面開口の開閉の判断を良好なものとして、商品陳列棚に陳列された商品の品質を維持することができる。
上述した実施の形態では、各縦断面温度の平均値を商品陳列室2の室内温度としていたが、本発明においては、室内温度の代わりに吸込口温度検出手段により検出された各吸込口温度の平均値を用いてもよい。
上述した実施の形態では、前面開口1aがナイトカバーNCにより閉塞されている否かの判断を行うための閾値となる基準値が固定値であったが、本発明においては、蛍光灯等のように商品陳列室に配設された照明機器の点灯状態に応じて変化するものであっても良い。つまり、閾値は、照明機器の点灯状態に応じて複数あり、現在の照明機器の点灯状態に対応するものを閾値として用いればよい。これによれば、照明機器の点灯の影響を考慮して前面開口が閉塞されているか否かを判断でき、より高精度な判断を行うことができる。
上述した実施の形態では、オフセット値は固定値であったが、本発明においては、照明機器の点灯状態に応じて複数あり、新たな目標温度値を設定する際に、現在の照明機器の点灯状態に対応するオフセット値を用いてもよい。これによれば、照明機器の点灯の影響を考慮して新たな設定温度値を設定することができ、照明機器の点灯の影響を考慮して、商品陳列棚に陳列された商品の温度を良好に調整することができる。
また、本発明においては、ショーケースの外部温度を検出することができれば、外部温度と室内温度との温度差に所定の係数を乗じた値を閾値に加算するようにしても良い。これによれば、外部温度を考慮した閾値を得ることができ、前面開口が閉塞されているか否かの判断を十分に高い精度で行うことができる。
1 ケース本体
1a 前面開口
2 商品陳列室
3 空気循環手段
4 蒸発器
11 吸込口
12 吹出口
21 商品陳列棚
22 商品陳列棚
23 商品陳列棚
24 商品陳列棚
30 空気通路
31 下方ダクト
32 背面ダクト
33 上方ダクト
40 冷凍サイクル
41 圧縮機
42 バルブ
51 吹出口温度検出センサ
52 吸込口温度検出センサ
60 制御手段
61 入力処理部
62 温度演算処理部
63 温度差算出部
64 判定処理部
65 温度設定処理部
66 出力処理部
70 メモリ
AC エアカーテン
F 循環ファン
NC ナイトカバー

Claims (6)

  1. 前面に形成された前面開口を臨む商品陳列室の左右方向に沿って長尺状に延設され、かつ該商品陳列室の内部に空気を吹き出すための吹出口と、前記商品陳列室の左右方向に沿って長尺状に延設され、かつ前記商品陳列室の内部の空気を吸い込むための吸込口とを通じて、前記商品陳列室の内部と外部との間で空気を循環させる空気循環手段と、
    前記空気循環手段により循環させられる空気を所定の温度に調整する温度調整手段と
    を備え、
    前記商品陳列室に陳列された商品を所望の温度状態に保持するようにしたショーケースにおいて、
    前記吹出口を通過する空気の温度を検出する吹出口温度検出手段と、
    前記吸込口の長手方向に沿って所定の間隔毎に配設され、かつ各個所を通過する空気の温度を検出する吸込口温度検出手段と、
    前記吹出口温度検出手段により検出された吹出口温度と、前記吸込口温度検出手段により検出された各吸込口温度とを用いて該吸込口温度検出手段を含む縦断面毎における温度の平均値を前記商品陳列室の室内温度として演算する温度演算手段と、
    前記温度演算手段により演算された室内温度と、前記吹出口温度検出手段により検出された吹出口温度との温度差を算出し、算出した温度差の値が予め決められた閾値以下となる場合には、前記前面開口がカバー体により閉塞されているものと判断して前記温度調整手段による温度調整量を制御する温度調整制御手段と
    を備えたことを特徴とするショーケース。
  2. 前記温度調整制御手段は、前記室内温度の代わりに前記吸込口温度検出手段により検出された各吸込口温度の平均値を用いて前記温度差を算出することを特徴とする請求項1に記載のショーケース。
  3. 前記閾値は、前記商品陳列室に配設された照明機器の点灯状態に応じて変化するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のショーケース。
  4. 前記温度調整手段は、前記空気循環手段により循環させられる空気を冷却することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のショーケース。
  5. 前記温度調整制御手段は、前記温度差の値が前記閾値以下となる場合には、前記前面開口がカバー体により閉塞されているものと判断して、前記温度調整手段の現在の目標値よりも予め決められたオフセット値だけ増大させたものを新たな目標値として前記温度調整手段による温度調整量を制御することを特徴とする請求項4に記載のショーケース。
  6. 前記オフセット値は、前記商品陳列室に配設された照明機器の点灯状態に応じて定められるものであることを特徴とする請求項5に記載のショーケース。
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