JP2015090757A - 照明装置 - Google Patents
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Abstract
Description
発光モジュールにRGB3原色のLED群を備えた照明装置においては、各発光色のLED群の光量を調整することによって、白色、赤、緑、青、黄、水色、紫など、さまざまな色の光を合成することができる。
本発明は、このような課題に鑑み、光源にRGB3原色をはじめとする複数色の発光素子群が配置されている照明装置において、出射光の色の範囲を広げることができ、且つ光源の温度上昇を抑えることができるものを提供することを目的とする。
「黄色系」の色には、黄色の他に、オレンジ色やアンバー色なども含まれる。
上記態様の照明装置において、以下のようにしてもよい。
複数の発光素子群の各々は、同じ発光色の半導体発光素子を複数接続して構成する。
点灯回路において、赤色発光素子群、緑色発光素子群、青色発光素子群に対しては、電力を供給する電力供給部を個別に設け、黄色系発光素子群及びシアン色発光素子群に対しては、電力供給する共通の電力供給部と、当該電力供給部から出力される電力の供給先を、シアン色発光素子群と黄色系発光素子群とに切り替える切替スイッチを設け、当該切替スイッチを、制御手段によって切り替える。
光源において、複数の発光素子群は、基板上に実装し、基板上における複数の発光素子群の配置形態において、黄色系発光素子群を構成する黄色系発光素子と、シアン色発光素子群を構成するシアン色発光素子とで、赤色発光素子群、緑色発光素子群、青色発光素子群の中で、光束減退率が最も大きい発光色の発光素子を挟むように配置する。
従って、照明装置において出射光の色の範囲を広げることができる。
また、黄色系発光素子群及びシアン色発光素子群の一方を点灯させるときには、他方は消灯させる制御手段を備えるので、照明装置の駆動時においても、その消灯している発光素子群は発熱しない。このように駆動時において、光源の中に発熱しない領域が形成されるので、光源の温度上昇が抑えられる。
従って、シアン色及び黄色系の発光素子群一方を点灯させるときに他方を消灯させても照明装置から所望の光を出射する機能は損なわれない。
本発明者は、RGB3原色の発光素子においては、シアン色と黄色のスペクトルが不足しており、RGB3原色の発光の組み合わせだけではシアン色系あるいは黄色系の発光色を合成しにくい点に着目した。そして、RGB3原色の発光素子群に加えて、さらにシアン色と黄色系の発光素子群を設けることによって、RGB3原色の組み合わせだけでは合成できないシアン色系あるいは黄色系の発光色を出射でき、出射光の色の範囲を広げることができることを見出した。
そして、このシアン色の発光素子群と黄色系の発光素子群を、同時には点灯させない対象として選び、本発明に到った。
以下、本発明の一態様に係る照明装置および発光モジュールについて、図面を参照しながら説明する。
<実施の形態1>
(照明装置の全体構成)
図1は、照明装置1の全体構成を示すブロック図であり、発光モジュール10と回路ユニット20との接続状態も示す。
赤色の発光素子群120Rは、複数の赤色LEDが相互に接続されて構成されている。緑色の発光素子群120Gは、複数の緑色LEDが相互に接続されて構成されている。青色の発光素子群120B、白色の発光素子群120W、シアン色の発光素子群120C、黄色の発光素子群120Yも同様であって、複数の青色LED、複数の白色LED、複数のシアン色LED、複数の黄色LEDが、それぞれ相互に接続されて構成されている。
照明装置1は、ユーザの指示に基づいて、各発光色の発光素子から出射される光量の組み合わせを変更して、所望の合成色及び光量の合成光を出射できるようになっている。
回路ユニット20は、外部の商用交流電源(不図示)と電気的に接続されており、外部の商用交流電源から入力される電力を変換して発光モジュール10に供給する。それと共に、複数の発光素子群120R,120G,120B,120W,120C,120Yの点灯制御を行う。
AC/DCコンバータは、例えばダイオードブリッジが用いられ、商用交流電源から交流で受け取る電力を直流に変換して各定電流回路21〜25に電力を供給する。
定電流回路21〜25は、周知の降圧チョッパ回路や昇降圧回路等を用いて構成され、制御回路部27から指示された電流値となるように制御しながら、各発光素子群120R,120G,120B,120W,120C,120Yに直流で電力供給する。
切替スイッチ26は、制御回路部27の指示に基づいて、C接続状態と、Y接続状態とに切替わる動作を行う。ここでC接続状態は、共通電力ライン31が分岐ライン32Cに接続され、分岐ライン32Yには接続されない状態、Y接続状態は、共通電力ライン31が分岐ライン32Yに接続され、分岐ライン32Yには接続されない状態である。
メモリには、複数の色番号と、その色に対応する各発光素子群120R,120G,120B,120W,120C,120Yの出力値(Ur,Ug, Ub,Uw,Uc,Uy)が記憶されている。
図2は、その対応テーブルの一例を示す図である。
入力装置27aは、ユーザが照明装置1で発光させたい色を指定する装置である。具体的には、ユーザによって上記テーブルに記載された色番号のいずれかが指定され、指定された色番号を制御回路部27に送る。
制御回路部27は、入力装置27aから色番号が入力されるのを待ち、入力されると(ステップS1でYes)、上記テーブルを参照してその番号に対応する各色の出力値(Ur,Ug, Ub,Uw,Uc,Uy)を読み出す(ステップS2)。
そして、制御回路部27は、定電流回路21〜23に対しては、発光素子群120R,120G,120B,120Wの出力値Ur,Ug, Ub,Uwをそれぞれ指示する。
また制御回路部27は、定電流回路25に対しては、発光素子群120Cの出力値Ucと発光素子群120Yの出力値Uyの和(Uc+Uy)を指示する(ステップS6)。
定電流回路21〜25は、制御回路部27からの指示に基づいて電力を継続して出力する。具体的には、各定電流回路21〜25は、PWM方式で駆動し、制御回路部27から送られてくる出力値に相当するオンデューティ比(1周期の中でONの時間の割合)で出力する。
また、出力値Uc,Uyに相当するオンデューティ比で、定電流回路25から発光素子群120C,120Yに電力が供給される。
そして、テーブル中のいずれの色番号が選択された場合でも、発光素子群120Cと発光素子群120Yの少なくとも一方は非点灯状態(消灯状態)となる。
図4は、照明装置1の具体例を示す図である。
照明装置1は、例えば屋内で舞台演出用のライトとして用いたり、屋外で壁やグランドを照射する演出用ライトとして用いられる。
図4に示すように、照明装置1は、装置本体50と、これに電力を供給する回路ユニット20とを備える。発光モジュール10と回路ユニット20とは、配線群30を介して接続されている。
図5(a)は装置本体50の分解斜視図である。
装置本体50は、モジュールユニット51が放熱板52上に載置され、モジュールユニット51の上面には、固定金具54が取り付けられている。モジュールユニット51の両横面は横取付金具53によって固定金具54に固定されている。
図5(b)はモジュールユニット51の分解斜視図である。
モジュールユニット51は、モジュールベース511上に発光モジュール10が搭載された状態で、モジュールケース512によって固定されて構成されている。
このような装置本体50において、発光モジュール10の実装領域101から出射される光は、開口512a及び開口54aを通り、前面パネル513を透過して装置本体50から出射される。
図6は、発光モジュール10の平面図である。
発光モジュール10は、モジュール基板11と、そのモジュール基板11に実装された複数色の発光素子12R,12G,12B,12W,12C、12Yを備える。
モジュール基板11は、角形状であって、例えば、セラミック基板や熱伝導樹脂等からなる絶縁層と、その上面側に形成された配線パターン層の2層構造を有する。そして、モジュール基板11の上面11aには、端子部14、配線部15が形成され、その配線部15に発光素子12R,12G,12B,12W,12C,12Yが実装されている。
モジュール基板11の上面11aにおいて、複数の発光素子12R,12G、12B,12W,12C,12Yは、2次元状に広がって実装されている。図7(a)に示されるように複数の発光素子12が実装されている実装領域101は円形状となっている。
また、白色発光素子12Wは、単独の点灯で白色光を出射することもできるが、図2の色番号No.101,102などのように、他の色の発色光と組わせて点灯することによって、照明装置1から出射する光量を高めることができる。
赤色発光素子12R,緑色発光素子12G,青色発光素子12B、シアン色発光素子12Cは、各素子の発光層から赤色、緑色、青色、シアン色の光を出射する。白色発光素子12W、黄色発光素子12Yは、例えば青色発光素子から出射される光を蛍光体で波長変換することによって、白色光あるいは黄色光を発光する。
図6,図7(a)に示す発光モジュール10においては、発光色ごとに、同じ色の発光素子12がライン状に配置されて発光素子列121R,121G,121B,121W,121C,121Yが形成されている。そして、これら発光素子列121R,121G,121B,121W,121C,121Yは複数本ずつ周方向に形成され、モジュール基板11の上面11aにおいて全体で放射状に配置されている。
すなわち、赤色については、4本の発光素子列121Rが、90°間隔で十字状に配置されている。そして、各発光素子列121Rは、複数の発光素子12Rが径方向に列設されて形成されている。また、緑色についても、4本の発光素子列121Gが、90°間隔で十字状に配置されている。そして、各発光素子列121Gは、複数の発光素子12Gが径方向に列設されて形成されている。青色、白色、シアン色、黄色についても同様である。
上記のように、発光モジュール10において、複数の発光素子列121R…121Yが放射状に配置されていることによって、発光色が異なる発光素子からの光が良好に混色して、均一的な合成光が得られる。
従って、いずれの発光色の発光素子列121も、その両側には別の色の発光素子列121が隣接して挟まれた状態となっている。例えば、4つの赤色の発光素子列121Rはそれぞれ、黄色の発光素子列121Yと青色の発光素子列121Bとで挟まれている。
特に、発光モジュール10では、図6,7(a)に示すように、各色の発光素子列121が周方向に一定の色順で繰り返して並んでいる。すなわち、反時計回り(矢印C)、赤色の発光素子列121R,黄色発光素子列121Y,緑色発光素子列121G,シアン色の発光素子列121C,白色の発光素子列121W,青色の発光素子列121Bの順で繰り返して並んでいる。それによって、より均一的な合成光が得られることになる。
端子部14および配線部15は、モジュール基板11の上面11aにおいて、絶縁層上に形成された導体パターンである。
説明上、図7(a)に示すように、モジュール基板11の上面11aにおいて、発光素子12が実装されている環状の領域を実装領域101、実装領域101の内側を中央部102、実装領域101の外側を外側領域103ということとする。
図7(b)は、図6に示す発光モジュール10において各発光色の配線部15のパターンを説明する図である。この図7(b)では、配線を流れる電流の向きを矢印であらわしている。また簡略化のために、赤色、緑色、青色、シアン色についてだけ示し、黄色と白色については省略している。
上面11aにおいて、各発光色に対応する配線部15は、以下のように、同じ色の発光素子12同士を直列もしくは直列と並列を組み合わせた形態で接続している。
赤色の配線部15Rは、2並2直で接続された4個の発光素子12Rの組を、6組直列で接続し、24個の発光素子12Rからなる赤色発光素子群120Rを構成している。
各発光色の配線部15は、外側領域103を周方向に電流が進む外周部分16、並びに外側領域103から中央部102に向かって電流が進む内向部分17、内向部分17に続いて中央部102から外側領域103に向かって進む外向部分18の対を複数対備える。
図6,7の例では、各発光色の配線部15は、内向部分17R及び外向部分18Rの対を4対ずつ有し、各対の内向部分17Rまたは外向部分18Rに発光素子列121が設けられている。それによって、上記のように発光色ごとに4本、6色合計で24本の発光素子列121が配置されている。
例えば、赤色については、正極端子14R+から、複数の外周部分16R、内向部分17R及び外向部分18Rの対を経由して、負極端子14R−にもどる電流経路を形成している。緑色については、正極端子14G+から、複数の外周部分16Gと、内向部分17G及び外向部分18Gの対を経由して、負極端子14G−にもどる電流経路を形成している。
図6,7に示すように、各発光色の配線部15は、端子部14の正極から中央部102の周りを一方向(反時計周り)に周回して端子部14の負極に戻る電流経路を形成している。そして、6つの配線部15による電流経路は、中央部102の周りを内側から外側にかけて順に周回するように形成されている。いわば複数の環状の配線部15が、中央部102の周りをたまねぎ状に順に取り巻く構造となっている。
また、端子部14における各色の端子の配列順もこれに合わせている。すなわち、一番内側を周回する緑色の配線部15Bと接続される正極端子14B+と負極端子14B-が中央に位置し、その両側に黄色の正極端子14Y+と負極端子14Y-が位置し、その外側に、赤色、青色、白色、シアン色の正極端子と負極端子が順に位置している。
なお、各発光色の配線部15において、対となる内向部分17と外向部分18一方だけに発光素子12を配置して発光素子列121を形成し、他方には発光素子12を配置していない。これは、6色の発光素子列121を、上記のように周方向に一定の順に並べることを考慮してなされている。
以上のように、照明装置1によれば、各発光色の発光素子列が放射状に配置されていることによって、各発光色の光の合成が良好になされる。
特に、各色の発光素子列121が周方向に一定の色順で並んでいて、赤色,黄色,緑色,シアン色,白色,青色のいずれの色においても、発光素子列121の数は同じ4本ずつであって、90°間隔で対称的に配置されているので、色の偏りが少ない均一的な色の光を合成できる。
このように各発光色の配線部15を、モジュール基板11の上面11a側だけに設けることによって、モジュール基板11の背面側には配線を設けることなく、背面側全体に絶縁層を露出させることができる。それによって、発光モジュール10をモジュールベース511に直接搭載したときにも両者の絶縁を良好にすることができる。
なお、図6に示す発光モジュール10では、各色の発光素子列121を周方向に一定順で繰り返し並べるために、各発光色の配線部15において、内向部分17及び外向部分18のいずれか一方だけに発光素子12が実装されていた。
(発光モジュール10と比較例との対比)
比較例1:
比較例1として、同じ色の発光素子を周方向に沿って配置して発光素子列を形成し、複数の発光色の発光素子列を径方向に並べる場合について考察する。
しかし、発光色の異なる発光素子列が、周方向でなく径方向に並ぶことになるので、一番内側に配置された発光色の発光素子列の内側には、別の発光色の発光素子列が存在しない。また一番外側に配置された発光色の発光素子列の外側には、別の発光色の発光素子列が存在しない。
比較例2:
比較例2として、モジュール基板上に各発光色の発光素子群を構成する複数の発光素子をばらばらに分散して、異なる発光色の発光素子同士が隣接するように配置する場合について考察する。
しかし、各発光色の発光素子群を個別に駆動制御するために、モジュール基板における配線パターンが複雑になりやすく、多層配線構造などの配線構造をとる必要がある。
よって、比較例2の発光モジュールにおいては、モジュール基板における配線部を、基板上面だけに形成し且つシンプルな配線パターンとすることは難しい。
照明装置1において、発光モジュール10に、赤色の発光素子群120R、緑色の発光素子群120G、青色の発光素子群120Bに加えて、シアン色の発光素子群120C及び黄色の発光素子群120Yを設けている。その効果について図8のCIExy色度図を参照しながら説明する。
一方、発光素子群120Cから発光色であるシアン色や発光素子群120Yの発光色である黄色は、この三角形の外方に位置するので、赤、緑、青色の発光素子群からの光だけでは合成できない。また、図8において緑色、青色、シアン色を頂点とする三角形(矢印A)内の領域の色、並びに緑色、赤色、黄色を頂点とする三角形(矢印B)内の色も、赤、緑、青色の発光素子群だけでは合成できない。
また、緑色の発光素子群120G、青色の発光素子群120B、シアン色発光素子群120Cからの光の組み合わせによって、図8における緑色、青色、シアン色を頂点とする三角形(矢印A)内のあらゆる色を合成することもできる。例えば、図2のNo.205の色がこれに相当する。
このように照明装置1においては、シアン色及び黄色の発光素子群を備えることによって、赤、緑、青色の発光素子群からの光だけで出せないシアン色系や黄色系の光を出射できる。従って、出射できる光の色範囲が大きく広がるので、光による演出効果を高めることができる。
一般に基板上に多くの発光素子が配置された発光モジュールにおいて、すべての発光素子を同時に点灯させると、各発光素子から発生した熱が蓄積されて、基板が高温になりやすい。
ここで、照明装置1においては、図2におけるいずれの色番号が選択された場合でも、発光素子群120Cと発光素子群120Yの少なくとも一方は非点灯状態となる。
非点灯の発光素子は発熱しないので、光源である発光モジュール10の実装領域101内で非点灯の発光素子のとこは発熱しない領域となる。従って、照明装置1の駆動時において、発光モジュール10の実装領域101の中に、発熱しない領域が分散して形成されるので、モジュール基板11が高温になるのが抑制される。
また回路ユニット20においては、共通の定電流回路25から切替スイッチ26を介して、シアン色の発光素子群120Cと黄色の発光素子群120Yに電力供給を切り替えているので、回路ユニット20の構成を簡素にすることができる。
このように電力供給回路の数を減らすことで、回路ユニット20の構成を簡素にすることができる。
従って、シアン色の発光素子群120C及び黄色の発光素子群120Yの少なくとも一方を消灯させるときの「消灯」は、出力0とする場合だけでなく、微弱な出力とする場合も含むこととする。
図7(a)に示す配列では、上記のように、赤色発光素子列121R,黄色発光素子列121Y,緑色発光素子列121G,シアン色の発光素子列121C,白色の発光素子列121W,青色の発光素子列121Bの順で繰り返して並んでいる。
従って、緑色の発光素子列121Gは、それに隣接するシアン色の発光素子列121Cと黄色の発光素子列121Yとで挟まれている。また、緑色の発光素子12Gが、それに隣接するシアン色の発光素子12Cと黄色の発光素子12Yとで挟まれているともいえる。 このような発光素子12の配置とすることよって以下のような効果を奏する。
一方、上述したように、照明装置1において、いずれの色番号の光を出射する場合も、シアン色の発光素子群120Cと黄色の発光素子群120Yの少なくとも一方は消灯状態となる。
なお、赤色発光素子12Rと青色発光素子12Bは、緑色発光素子12Gと比べると発熱は少ないので、これらも過度の昇温はなされにくい。
次に、図7(a)に示す配列において、赤色の発光素子列121Rと緑色の発光素子列121Gの位置を入れ替えた変形例について考察する。
照明装置の商品寿命は、最も光束減退率の大きい発光色の発光素子の寿命によって実質上決まるので、赤色発光素子12Rの光束減退率が大きいと、照明装置1の商品寿命が短くなる。
従って、上記3原色の発光素子12R,12B,12Bの中で、最も光速減退率の大きい赤色の発光素子12Rを、シアン色の発光素子12Cと黄色の発光素子12Yとで挟むことによって、赤色の発光素子12Rの温度を低減することができる。そして赤色発光素子12Rの駆動時の温度を低減すると、発光素子12Rの光速減退率が小さくなるので、照明装置の商品寿命が伸びることになる。
図9は実施の形態2にかかる発光モジュール110の平面図である。
当図に示すように、この発光モジュール110は、モジュール基板111が長尺形状であって、各発光色の発光素子12がモジュール基板111の長手方向に列状に実装されている。
発光モジュール110において、モジュール基板111上に配置されている発光素子の発光色は、実施の形態1と同様に、赤色,緑色,青色,白色,シアン色,黄色の6色である。
第1列と第5列は、それぞれ黄色の発光素子12Yを10個ずつ並べて形成された列である。
第3列は、10個の白色の発光素子12Cと、9個のシアン色の発光素子12Cとを、交互に並べて形成された列である。
第4列は、12個の赤色の発光素子12Rと、10個の青色の発光素子12Bとを、交互に並べて形成された列である。
複数の発光色(6色)の発光素子12は、モジュール基板111の長手方向に均一的に分布しているので、発光モジュール110から出射される光も、長手方向に均一的なものとなる。
赤色発光素子群120R:
赤色の配線部15Rは、正極端子14R+から、24個の赤色の発光素子12Rを経由して負極端子14R−にもどる電流経路を形成している。
緑色発光素子群120G:
緑色の配線部15Gは、正極端子14G+から、10個の緑色の発光素子12Gを経由して負極端子14G−にもどる電流経路を形成している。
青色発光素子群120B:
青色の配線部15Bは、正極端子14B+から、10個の青色の発光素子12Bを経由して負極端子14B−にもどる電流経路を形成している。
白色発光素子群120W:
白色の配線部15Wは、正極端子14W+から、10個の白色の発光素子12Wを経由して負極端子14W−にもどる電流経路を形成している。
シアン色発光素子群120C:
シアン色の配線部15Cは、正極端子14C+から、9個のシアン色の発光素子12Cを経由して負極端子14C−にもどる電流経路を形成している。
黄色発光素子群120Y:
黄色の配線部15Yは、正極端子14Y+から、20個の黄色の発光素子12Yを経由して負極端子14Y−にもどる電流経路を形成している。
この照明装置における回路ユニット20の動作も、実施の形態1で説明したのと同様である。
さらに、発光モジュール110における各発光色の発光素子の配置形態においては、図9に示すように、赤色の各発光素子12R及び緑色の発光素子12Gが、黄色の発光素子12Yとシアン色の発光素子12Cとで挟まれた配置形態となっている。
<変形例など>
上記実施の形態では、発光モジュールにおいて6色(赤,緑,青,白,シアン,黄)の発光素子を備えていたが、黄色の発光素子の代わりに、レモン色、オレンジ色やアンバー色の発光素子を用いても同様に実施することができ、同様の効果を奏する。
上記実施の形態では、発光モジュールに実装する発光素子としてLEDを用いたが、各色の発光素子として、LEDに限らず、例えば、LD(レーザダイオード)や、EL素子(エレクトリックルミネッセンス素子)を用いても良い。
10 発光モジュール
11 基板
11a 上面
12R 赤色発光素子
12G 緑色発光素子
12W 白色発光素子
12C シアン色発光素子
12Y 黄色発光素子
15 配線部
16 外周部分
17 内向部分
18 外向部分
19 コネクタ
20 回路ユニット
21〜25 定電流回路
26 切替スイッチ
27 制御回路部
27a 入力装置
30 配線群
31 共通電力ライン
32C 分岐ライン
32Y 分岐ライン
33R 電力ライン
34 電力ライン
50 装置本体
51 モジュールユニット
101 実装領域
102 中央部
103 外側領域
110 発光モジュール
111 モジュール基板
120R 赤色発光素子群
120G 緑色発光素子群
120B 青色発光素子群
120W 白色発光素子群
120C シアン色発光素子群
120Y 黄色発光素子群
121R 赤色発光素子列
121G 緑色発光素子列
121B 青色発光素子列
121W 白色発光素子列
121C シアン色発光素子列
121Y 黄色発光素子列
Claims (5)
- 赤色発光素子群と、緑色発光素子群と、青色発光素子群と、シアン色発光素子群と、 黄色系発光素子群とを含む発光色が異なる発光素子群を複数群備える光源と、
前記複数の発光素子群を選択的に点灯させる点灯回路とを備え、
点灯された発光素子群による合成光を出射する照明装置において、
前記点灯回路は、
前記シアン色発光素子群及び黄色系発光素子群の一方を点灯させるときには、他方は消灯させる制御手段を有する、
照明装置。 - 前記複数の発光素子群の各々は
同じ発光色の半導体発光素子が複数接続されて構成されている、
請求項1記載の照明装置。 - 前記点灯回路は、
赤色発光素子群、緑色発光素子群、青色発光素子群に対しては、電力を供給する電力供給部を個別に備え、
前記黄色系発光素子群及びシアン色発光素子群に対しては、
電力供給する共通の電力供給部と、
当該電力供給部から出力される電力の供給先を、シアン色発光素子群と黄色系発光素子群とに切り替える切替スイッチを備え、
当該切替スイッチは、前記制御手段によって切り替えられる、
請求項1または2に記載の照明装置。 - 前記光源において、前記複数の発光素子群は、基板上に実装され、
前記基板上における前記複数の発光素子群の配置形態において、
前記黄色系発光素子群を構成する黄色系発光素子と、前記シアン色発光素子群を構成するシアン色発光素子とで、
前記赤色発光素子群、緑色発光素子群、青色発光素子群の中で、量子効率が最も低い発光色の発光素子を挟むように配置されている、
請求項1〜3のいずれかに記載の照明装置。 - 前記光源において、前記複数の発光素子群は、基板上に実装され、
前記基板上における前記複数の発光素子群の配置形態において、
前記黄色系発光素子群を構成する黄色系発光素子と、前記シアン色発光素子群を構成するシアン色発光素子とで、
前記赤色発光素子群、緑色発光素子群、青色発光素子群の中で、光束減退率が最も大きい発光色の発光素子を挟むように配置されている、
請求項1〜3のいずれかに記載の照明装置。
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