JP2006120860A - Led装置 - Google Patents

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Kazuo Fukuda
一男 福田
Tsutomu Fujino
勉 藤野
Masami Yasumoto
正美 保本
Mitsuhiro Bizen
充弘 尾前
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Sanyo Electric Co Ltd
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Tokyo Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】それぞれ発光色が異なる複数個のLEDを備えるLED装置であって、簡易な構成で駆動されることができるLED装置を提供する。
【解決手段】LED装置10は、一端が互いに接続された、それぞれ発光色が異なるLED1B,1G,1Rと、各LEDの他端にそれぞれの一端が接続され、他端が互いに接続されたMOSトランジスタ2B,2G,2Rとを備える。MOSトランジスタ2B,2G,2Rは、カレントミラー回路を構成する。外部から供給される駆動電流は、各MOSトランジスタのサイズ比に応じた電流比で、各LEDに配分される。
【選択図】図1

Description

本発明は、それぞれ発光色が異なる複数個のLED(発光ダイオード)を備えるLED装置に関する。
従来、所望の色の発光をLEDによって実現する構成として、単色のLEDに蛍光体を塗布したものがある。しかし、この構成では、発光の波長成分が単色LEDおよび蛍光体の持つ波長に制限されるため、特にLEDを液晶パネルのバックライトとして使用する場合、演色性が悪いと言われている。例えば、青色LEDに黄色の蛍光体を塗布することによって白色発光を実現する場合、赤色の演色性が悪くなってしまう。
一方、所望の色の発光をLEDによって実現する別の構成として、複数個の単色LEDを組み合わせて各LEDに流れる電流を外部半導体装置などにより制御するものが知られている。図10は、3色のLEDによって白色発光を実現する構成の一例を示す図である。図10では、青色LED(BLED)、緑色LED(GLED)、赤色LED(RLED)には、それぞれ可変抵抗VR1、VR2、VR3が接続されている。電流制御回路91は、各LEDに流れる電流の比が白色発光に対応する電流比となるように、各可変抵抗の抵抗値を制御する。この構成では、RGB3色のLEDを組み合わせて白色発光を実現するので、優れた演色性を得ることができる。
しかし、複数個のLEDを組み合わせる構成では、図10を見れば分かるように、所望の輝度や色を得るために各LEDに流れる電流をLED毎に別個に制御しなければならず、駆動制御のための回路が複雑になってしまう。
そこで、本発明は、それぞれ発光色が異なる複数個のLEDを備えるLED装置であって、簡易な構成で駆動されることができるLED装置を提供する。
本発明に係るLED装置は、一端が互いに接続された、それぞれ発光色が異なる第1〜第N(Nは2以上の整数)のLEDと、前記各LEDの他端にそれぞれの一端が接続され、他端が互いに接続された第1〜第Nのトランジスタと、を備え、前記第1〜第Nのトランジスタは、カレントミラー回路を構成し、外部から供給される駆動電流が、前記各トランジスタのサイズ比に応じた電流比で、前記各LEDに配分されることを特徴とする。
本発明の好適な態様では、前記第1〜第Nのトランジスタのうち全部または一部は、オンオフ可能な調整用トランジスタを含む、互いに並列接続された複数個のトランジスタにより構成され、前記各LEDに配分される電流の比は、前記調整用トランジスタのオンオフにより可変である。この構成の好適な態様では、前記調整用トランジスタは、ザッピングによってオンまたはオフに設定される。また、別の好適な態様では、書き換え可能なメモリと、当該メモリに記憶されているデータに基づいて前記調整用トランジスタをオンオフするスイッチと、をさらに備え、前記メモリのデータが書き換えられることにより、前記各LEDに配分される電流の比が変化する。ここで、好適な態様では、前記メモリは不揮発性メモリである。
また、本発明の好適な態様では、前記第1〜第NのLEDから放射される光は、互いに混合されて白色光を形成する。
本発明によれば、それぞれ発光色が異なる複数個のLEDを備えるLED装置であって、簡易な構成で駆動されることができるLED装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本実施の形態に係るLED装置10の構成を示す回路図である。図2は、本実施の形態に係るLED装置10の構成を示す外観斜視図である。図3は、図2に示すS−S切断線で切った断面図である。このLED装置10は、液晶パネルのバックライトとして特に好適に用いられるほか、携帯電話のフラッシュ、照明、電光表示板、信号機、電飾などの様々な分野で広く利用されるものである。
LED装置10は、それぞれ発光色が異なる複数個のLEDを有し、各LEDの光が混合されて所定の色で発光するものである。ここでは、LED装置10は、青色のLED1B、緑色のLED1G、赤色のLED1Rを有し、白色光を発する白色LEDとして機能する。ただし、LEDの個数、各LEDの発光色、およびLED装置10の発光色は、上記に限定されない。
図1において、LED装置10は、LED1B,1G,1Rに対応して設けられたNチャネル型のMOSトランジスタ2B,2G,2Rを備えている。LED1B,1G,1Rのそれぞれのアノードは、互いに接続されて同一のノード3に接続されている。一方、LED1B,1G,1Rのそれぞれのカソードは、対応するMOSトランジスタ2B,2G,2Rのドレインに接続されている。MOSトランジスタ2B,2G,2Rのそれぞれのソースは、互いに接続されて同一のノード4に接続されている。
複数のMOSトランジスタ2B,2G,2RのうちいずれかのMOSトランジスタ(図1ではMOSトランジスタ2B)は、ドレインとゲートとが接続されている。また、MOSトランジスタ2B,2G,2Rのゲートは、共通接続されている。これにより、MOSトランジスタ2B,2G,2Rは、カレントミラー回路を構成している。
MOSトランジスタ2B,2G,2Rのサイズ比は、所望の発光色が得られるときの各LEDに流れる電流の比Ib:Ig:Irに基づいて設定される。ここで、Ib,Ig,Irは、それぞれLED1B,1G,1Rに流れる電流値である。具体的には、Ib:Ig:Ir=a:b:cであるときにLED装置10が所望の色で発光する場合、MOSトランジスタ2B,2G,2Rのサイズ比はa:b:cに設定される。ここでは、Ib:Ig:Ir=1:2:3のときにLED装置10の発光色が白色となり、MOSトランジスタ2B,2G,2Rのサイズ比は1:2:3に設定されている。
上記構成において、外部の駆動回路からノード3に駆動電流Itotalが供給されると、この駆動電流Itotalは、MOSトランジスタ2B,2G,2Rのサイズ比に応じた電流比で、LED1B,1G,1Rに配分されて流れる。具体的には、LED1B,1G,1Rに流れる電流の比Ib:Ig:Irは、MOSトランジスタ2B,2G,2Rのサイズ比1:2:3と略同一となり、これによりLED装置10は白色で発光することとなる。
ここで、上記LED装置10の好適な物理的構成について簡単に説明する。図2,3に示されるとおり、複数個のLED1B,1G,1R、MOSトランジスタ2B,2G,2Rを含むIC5、およびノード3,4は、同一の基板6に設置され、一つのモジュールを構成している。各LED1B,1G,1RとIC5とは、ワイヤボンド線により互いに接続されている。また、LED1B,1G,1RおよびIC5は、透光性樹脂7で覆われている。
以上のとおり、本実施の形態では、LED装置に外部から供給される駆動電流は、カレントミラーにより各トランジスタのサイズ比に応じた電流比で、各LEDに自動的に配分される。そして、各LEDは電流比に応じた輝度比で点灯し、これによりLED装置は所定の色で発光する。このため、本実施の形態に係るLED装置は、簡易な構成で駆動制御されることができる。これにより、外部の駆動制御回路の簡素化、小型化、または低コスト化を図ることができる。
別の見方をすれば、LED装置の使用者は、1個のLEDを駆動する場合と同様にLED装置に駆動電流を供給するだけで、所定の発光色(ここでは白色)を得ることができる。このため、使用者は、複数個のLEDの各々に流れる電流を別個に制御する必要がなく、あたかも1個の白色LEDであるかのようにLED装置を取り扱うことができる。したがって、使用者は、LED装置の駆動制御回路として、単一のLED用の駆動回路をそのまま利用することができる。このように、本実施の形態に係るLED装置は、使用者にとって、1個のLEDを制御する感覚で使用することができる非常に便利なモジュールである。
上記の効果について、図10に示される従来の構成と比較して説明する。図11は、図10における、3個のLEDに流れる総電流と各LEDに流れる電流との関係を示す図である。図11において、曲線L、L、Lは、それぞれ、BLED、GLED、RLEDに流れる電流値を示す。また、図11において、図10の各可変抵抗の抵抗値は、総電流50mA時に各LEDに流れる電流の比が1:1:1になるように設定されている。図11を見れば分かるように、図10の構成では、各抵抗値を固定した場合、総電流を変化させると電流比が変化してしまう。具体的には、総電流を50mAより大きくしていくとRLEDに流れる電流の比が小さくなり、総電流を50mAより小さくしていくとRLEDに流れる電流の比が大きくなる。これに対し、本実施の形態では、各LEDの電流比は、各トランジスタのサイズ比によって決まり、総電流を変化させても略一定である。このため、電流比を所望の比に保ちつつ総電流を変化させようとする場合、図10の構成では、総電流を変化させる度に各可変抵抗の抵抗値を変化させなければならず制御が複雑になってしまうが、本実施の形態では、そのような複雑な制御を不要とすることができる。
[第2の実施の形態]
図4は、本実施の形態に係るLED装置20の構成を示す回路図である。本実施の形態に係るLED装置20は、上記のLED装置10と殆ど同じであるが、各LEDに配分される電流の比が可変となっている。具体的には、本実施の形態では、各LEDに対応して設けられたトランジスタのうち全部または一部は、オンオフ可能な調整用トランジスタを含む、互いに並列接続された複数個のトランジスタにより構成される。そして、各LEDに配分される電流の比が、調整用トランジスタのオンオフにより変更可能となっている。以下、LED装置20について説明するが、LED装置10と共通する部分については、同一の符号を用い、説明を省略する。
なお、本件明細書では、「オンオフ可能」には、繰り返しオンとオフとを切り替えることができること、1回だけオンからオフに切り替えることができること、および1回だけオフからオンに切り替えることができること、が含まれる。
図4において、MOSトランジスタ2Bは、互いに並列接続された3個のMOSトランジスタ2B,2B,2Bにより構成されている。同様に、MOSトランジスタ2GはMOSトランジスタ2G,2G,2Gにより構成され、MOSトランジスタ2RはMOSトランジスタ2R,2R,2Rにより構成されている。これらの9個のMOSトランジスタのうち、MOSトランジスタ2B,2B,2G,2G,2R,2Rは、初期状態ではオンであり、ザッピングによりオフに設定することができる調整用トランジスタである。ここで、ザッピングの方法としては、例えば抵抗やツェナーダイオード等のザッピング素子を電流やレーザで破壊する方法があるが、特に限定されない。MOSトランジスタ2B,2B,2Bのサイズ比、2G,2G,2Gのサイズ比、および2R,2R,2Rのサイズ比は、調整の目的に応じて適宜に設定される。ここでは、発光色(電流比)を微調整するため、上記サイズ比はそれぞれ9:1:1に設定されている。
上記構成において、調整用トランジスタは、電流比の調整に用いられる。具体的には、あるLEDに流れる電流の割合を低下させるためには、そのLEDに対応する調整用トランジスタがオフされる。また、あるLEDに流れる電流の割合を増加させるためには、そのLED以外のLEDに対応する調整用トランジスタがオフされる。
より具体的には、調整用トランジスタは次のように用いられる。LEDの発光効率にはバラツキがあるので、流れる電流が同じであってもLEDの輝度にはバラツキが生じる。そこで、使用者は、初期状態においてLEDの輝度を測定した後に、調整用トランジスタをオフすることにより各LEDに流れる電流の比を調整し、所望の色を実現する。例えば、LED1Rの輝度が大きく、LED装置20の発光色が赤味を帯びた白色である場合においては、使用者は、MOSトランジスタ2Rまたは2Rをオフすることにより、所望の発光色である白色を得る。
以上のとおり、本実施の形態では、各LEDに対応して設けられたトランジスタのうち全部または一部は、オンオフ可能な調整用トランジスタを含む複数個のトランジスタにより構成されるので、調整用トランジスタをオンオフすることにより、各LEDに流れる電流の比を調整することができる。これにより、LED装置の発光色を調整することができる。また、ザッピングによって調整用トランジスタがオフされる構成となっているので、電流比の調整が簡易な構成で実現される。
なお、本実施の形態ではザッピングにより調整用トランジスタがオフされる構成となっているが、ザッピングにより調整用トランジスタがオンされる構成であってもよい。
[第3の実施の形態]
図5は、本実施の形態に係るLED装置30の構成を示す回路図である。本実施の形態に係るLED装置30は、調整用トランジスタのオンオフがスイッチで行われるものである。具体的には、LED装置30は、書き換え可能なメモリと、このメモリに記憶されているデータに基づいて調整用トランジスタをオンオフするスイッチとを備えている。そして、メモリのデータが書き換えられることにより、各LEDに配分される電流の比が変化する。以下、LED装置30について説明するが、LED装置10、20と共通する部分については、同一の符号を用い、説明を省略する。
図5に示されるとおり、LED装置30では、LED装置20と同様、各LEDに対応するトランジスタは、互いに並列接続された3個のトランジスタにより構成されている。具体的には、MOSトランジスタ2BはMOSトランジスタ2B,2B,2Bにより構成され、MOSトランジスタ2GはMOSトランジスタ2G,2G,2Gにより構成され、MOSトランジスタ2RはMOSトランジスタ2R,2R,2Rにより構成されている。本実施の形態では、これら9個のMOSトランジスタは、すべてオンオフ可能に設けられた調整用トランジスタである。MOSトランジスタ2B,2B,2Bのサイズ比、2G,2G,2Gのサイズ比、および2R,2R,2Rのサイズ比は、調整の目的に応じて適宜に設定される。ここでは、白色のみならず様々な発光色を実現するため、上記サイズ比は、それぞれ4:2:1に設定されている。
LED1B,1G,1Rのそれぞれのアノードは、互いに接続されて同一のノード3に接続されている。一方、LED1B,1G,1Rのそれぞれのカソードは、対応する3個のMOSトランジスタのドレインに接続されている。また、9個のMOSトランジスタのそれぞれのソースは、互いに接続されて同一のノード4に接続されている。
LED1B,1G,1Rのカソードは、それぞれスイッチSW,SW,SWを介して共通線8に接続されている。また、9個のMOSトランジスタのそれぞれについて、2つのスイッチSW,SWが設けられている。そして、各MOSトランジスタのゲートは、スイッチSWを介して共通線8に接続されるとともに、スイッチSWを介してノード4に接続される。
上記各スイッチは、次の条件を満たすようにオンまたはオフに設定される。すなわち、スイッチSW,SW,SWについては、何れか1つのスイッチがオンとなり、同時に2つ以上のスイッチがオンとなることはない。また、スイッチSW,SWについては、何れか一方がオンとなるとともに他方がオフとなり、両方が同時にオンまたはオフとなることはない。さらに、LED1Bに対応する3個のスイッチSWの全部がオフである場合、スイッチSWはオフである。同様に、LED1Gに対応する3個のスイッチSWの全部がオフである場合にはスイッチSWはオフである。また、LED1Rに対応する3個のスイッチSWの全部がオフである場合にはスイッチSWはオフである。
LED装置30は、外部から書き換え可能な不揮発性メモリ9を備えている。この不揮発性メモリ9には、上記各スイッチのオンオフを示すデータが記憶されている。そして、上記各スイッチは、この不揮発性メモリ9に記憶されているデータに基づいてオンまたはオフに設定され、これにより各MOSトランジスタがオンまたはオフに設定される。
ここで、上記構成における各スイッチのオンオフとMOSトランジスタのオンオフとの関係について説明する。ここでは、スイッチSWがオンであるとともに、MOSトランジスタ2B,2G,2G,2Rに対応するスイッチSWがオンであり、その他のスイッチSWはオフであるものとする。この場合、MOSトランジスタ2Bは、ゲートとドレインが短絡されておりオン状態である。また、MOSトランジスタ2G,2G,2Rは、ゲートがMOSトランジスタ2Bのゲートと共通接続され、MOSトランジスタ2Bとカレントミラーを形成しておりオン状態である。一方、これら以外のMOSトランジスタは、対応するスイッチSWがオンであるので、ゲートとソースが短絡されておりオフ状態である。このように、各MOSトランジスタは、対応するスイッチSWがオンのときにオンとなり、対応するスイッチSWがオンのときにオフとなる。なお、上記の場合、MOSトランジスタ2B,2G,2Rのサイズ比は、{1×(4/7)}:{2×(5/7)}:{3×(2/7)}となる。
上記構成では、各MOSトランジスタは、不揮発性メモリ9に記憶されているデータに基づいて各スイッチによりオンまたはオフに設定される。したがって、各LEDに配分される電流の比は、不揮発性メモリ9のデータによって決まり、不揮発性メモリ9のデータが書き換えられることによって変化する。また、LED1B,1G,1Rに配分される電流の比Ib:Ig:Irは、{1×(D/7)}:{2×(D/7)}:{3×(D/7)}(D,D,Dは、1以上7以下の整数)で表される比を取り得る。したがって、本実施の形態に係るLED装置30では、非常に広い範囲の発光色が実現される。
以上のとおり、本実施の形態では、各LEDに対応して設けられたトランジスタのうち全部または一部は、オンオフ可能な調整用トランジスタを含む複数個のトランジスタにより構成されるので、調整用トランジスタをオンオフすることにより、各LEDに流れる電流の比を調整することができる。これにより、LED装置の発光色を調整することができる。また、メモリのデータに応じてスイッチによりトランジスタをオンオフするので、ザッピングによる場合と異なり、各トランジスタを繰り返しオンオフすることができる。このため、使用者は、外部からメモリのデータを書き換えることにより、様々な発光色を繰り返し得ることができる。
また、本実施の形態では、上記メモリとして不揮発性メモリを使用するので、データ保持のための電源供給や、電源のオフ/オン毎のデータ書き込みを不要とすることができる。このため、例えば白色に対応するデータを一旦メモリに書き込んでおけば、以後データ書き込みを行うことなく、LED装置をあたかも1個の白色LEDであるかのように取り扱うことができる。ただし、上記メモリは、揮発性メモリであってもよい。
なお、スイッチの個数や配置位置は、上記に限定されず、MOSトランジスタをオンオフすることができれば、どのように設定されても構わない。
以下、第2または第3の実施の形態における、MOSトランジスタの好適な配置について説明する。図6は、MOSトランジスタのチップ上のレイアウトの一例を示す図である。この図6は、単なる回路図ではなく、回路構成とともにMOSトランジスタの配置を示すものである。図6のレイアウト例では、LED1Bに対応するMOSトランジスタ2B,2B,2Bは、互いに近接して領域A1に設けられている。LED1Gに対応するMOSトランジスタ2G,2G,2Gは、互いに近接して領域A2に設けられている。LED1Rに対応するMOSトランジスタ2R,2R,2Rは、互いに近接して領域A3に設けられている。すなわち、MOSトランジスタ2B,2G,2Rは、それぞれチップ上の別個の領域に形成されている。このため、図6に示されるレイアウトでは、MOSトランジスタ2B,2G,2Rのサイズ比は、トランジスタ特性の面内バラツキによって比較的大きくばらついてしまう。ここで、トランジスタ特性の面内バラツキは、酸化膜膜厚のバラツキやマスクずれ等によって生じる。
上記トランジスタサイズ比のバラツキを軽減するため、MOSトランジスタは、図7に示されるように配置されることが好ましい。この図7も、単なる回路図ではなく、回路構成とともにMOSトランジスタの配置を示すものである。図7のレイアウト例では、MOSトランジスタ2B,2G,2Rが互いに近接して領域A1に設けられ、MOSトランジスタ2B,2G,2Rが互いに近接して領域A2に設けられ、MOSトランジスタ2B,2G,2Rが互いに近接して領域A3に設けられている。すなわち、MOSトランジスタ2B,2G,2Rは、それぞれ同様に領域A1,A2,A3に分散して配置されており、全体的に見れば、同一の領域に形成されていると言える。このため、図7に示されるレイアウトによれば、トランジスタ特性の面内バラツキによるMOSトランジスタ2B,2G,2Rのサイズ比のバラツキを軽減することができる。この結果、各LEDに配分される電流の比のバラツキを軽減することができる。
以上のように、複数個のLEDの各々に対応させて複数個のMOSトランジスタを設ける場合、各LEDについて同様に、対応する複数個のMOSトランジスタを複数個の領域に分散して配置することが好ましい。具体的には、j個(jは2以上の整数)のLEDの各々に対応させてk個(kは2以上の整数)のMOSトランジスタを設ける場合、各LEDに対応するMOSトランジスタを1個ずつ含む合計j個のMOSトランジスタを単位トランジスタ群とし、単位トランジスタ群に含まれるj個のMOSトランジスタが互いに近接して配置されるように、合計k個の単位トランジスタ群を単位トランジスタ群毎にk個の領域に配置することが好ましい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明が上記の実施の形態に限定されないことは言うまでもない。例えば、上記の実施の形態では、アノードコモンの場合を例にとって説明したが、カソードコモンであってもよい。図8は、カソードコモンであるLED装置40の構成を示す回路図である。図8では、LED1B,1G,1Rに対応してPチャネル型のMOSトランジスタ42B,42G,42Rが設けられている。LED1B,1G,1Rのカソードは、共通接続されてノード44に接続されている。一方、LED1B,1G,1Rのそれぞれのアノードは、対応するMOSトランジスタ42B,42G,42Rのドレインに接続されている。MOSトランジスタ42B,42G,42Rのそれぞれのソースは、共通接続されてノード43に接続されている。
また、上記の実施の形態では、MOSトランジスタを用いる場合を例にとって説明したが、MOSトランジスタの代わりに、NPN型またはPNP型のバイポーラトランジスタ(BIPトランジスタ)を使用してもよい。図9は、NPN型のBIPトランジスタが用いられたLED装置50の構成を示す回路図である。図9では、図1のMOSトランジスタ2B,2G,2Rの代わりに、LED1B,1G,1Rに対応してNPN型のBIPトランジスタ52B,52G,52Rが設けられている。この構成において、BIPトランジスタ52B,52G,52Rの電流増幅率(hfe)をそれぞれ99,74,99とすると、BIPトランジスタ52B,52G,52Rのベース電流とコレクタ電流との比(Ib:Ic)、(Ib:Ic)、(Ib:Ic)は、それぞれ(1:99)、(1:74)、(1:99)となる。ここで、各BIPトランジスタのベース電流は等しく、Ib=Ib=Ibであるので、各LEDに流れる電流の比Ib:Ig:Irは、約100:75:100となる。
第1の実施の形態に係るLED装置の構成を示す回路図である。 第1の実施の形態に係るLED装置の構成を示す外観斜視図である。 図2に示すS−S切断線で切った断面図である。 第2の実施の形態に係るLED装置の構成を示す回路図である。 第3の実施の形態に係るLED装置の構成を示す回路図である。 MOSトランジスタのチップ上のレイアウトの一例を示す図である。 MOSトランジスタの好適なレイアウトの一例を示す図である。 カソードコモンであるLED装置の構成を示す回路図である。 NPN型のBIPトランジスタが用いられたLED装置の構成を示す回路図である。 3色のLEDによって白色発光を実現する構成の一例を示す図である。 図10の構成における、3個のLEDの総電流と各LEDに流れる電流との関係を示す図である。
符号の説明
1B 青色LED、1G 緑色LED、1R 赤色LED、2B,2G,2R MOSトランジスタ、3,4 ノード、5 IC、6 基板、7 透光性樹脂、8 共通線、9 不揮発性メモリ、SW,SW,SW,SW,SW スイッチ。

Claims (6)

  1. 一端が互いに接続された、それぞれ発光色が異なる第1〜第N(Nは2以上の整数)のLEDと、
    前記各LEDの他端にそれぞれの一端が接続され、他端が互いに接続された第1〜第Nのトランジスタと、
    を備え、
    前記第1〜第Nのトランジスタは、カレントミラー回路を構成し、
    外部から供給される駆動電流が、前記各トランジスタのサイズ比に応じた電流比で、前記各LEDに配分されることを特徴とするLED装置。
  2. 請求項1に記載のLED装置であって、
    前記第1〜第Nのトランジスタのうち全部または一部は、オンオフ可能な調整用トランジスタを含む、互いに並列接続された複数個のトランジスタにより構成され、
    前記各LEDに配分される電流の比は、前記調整用トランジスタのオンオフにより可変であることを特徴とするLED装置。
  3. 請求項2に記載のLED装置であって、
    前記調整用トランジスタは、ザッピングによってオンまたはオフに設定されることを特徴とするLED装置。
  4. 請求項2に記載のLED装置であって、
    書き換え可能なメモリと、
    当該メモリに記憶されているデータに基づいて前記調整用トランジスタをオンオフするスイッチと、
    をさらに備え、
    前記メモリのデータが書き換えられることにより、前記各LEDに配分される電流の比が変化することを特徴とするLED装置。
  5. 請求項4に記載のLED装置であって、
    前記メモリは、不揮発性メモリであることを特徴とするLED装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のLED装置であって、
    前記第1〜第NのLEDから放射される光は、互いに混合されて白色光を形成することを特徴とするLED装置。
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