JP2015090170A - ブレーキユニット、ブレーキユニットを搭載した車両、及び車両へのブレーキユニット搭載方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ブレーキユニットを、インホイールモータを備えた車輪に容易に搭載すること。
【解決手段】車輪wの回転軸と同軸に設けられたインホイールモータMを収納するモータハウジング71aと、このモータハウジング71aの外周面に、このモータハウジング71aの外径側から内径側に向かってボルト81をねじ込むことによって固定されるキャリパ支持ブラケット79aと、このキャリパ支持ブラケット79aによって支持され、車輪wに設けられたディスクロータ72を挟み込んで制動力を生じさせるブレーキキャリパ75と、を備えたブレーキユニット74を構成する。車両1の走行モードをその場旋回モードなどの特殊走行モードとすると、ホイールハウスとモータハウジング71aとの間に空間が形成されるため、この空間から、前記外周面にボルト81を設け、ブレーキユニット74を容易に車輪wに搭載することができる。
【選択図】図12
【解決手段】車輪wの回転軸と同軸に設けられたインホイールモータMを収納するモータハウジング71aと、このモータハウジング71aの外周面に、このモータハウジング71aの外径側から内径側に向かってボルト81をねじ込むことによって固定されるキャリパ支持ブラケット79aと、このキャリパ支持ブラケット79aによって支持され、車輪wに設けられたディスクロータ72を挟み込んで制動力を生じさせるブレーキキャリパ75と、を備えたブレーキユニット74を構成する。車両1の走行モードをその場旋回モードなどの特殊走行モードとすると、ホイールハウスとモータハウジング71aとの間に空間が形成されるため、この空間から、前記外周面にボルト81を設け、ブレーキユニット74を容易に車輪wに搭載することができる。
【選択図】図12
Description
左右の車輪(以下、タイヤ、ホイール、ハブ、インホイールモータ等を含めて総合的に「車輪」と称する。)を結ぶステアリングリンク機構を用いて車輪を転舵するものに、アッカーマン・ジャントウ式と呼ばれる転舵機構がある。この転舵機構は、車両の旋回時に、左右の車輪が同一旋回中心をもつように、タイロッドとナックルアームを用いるものである。
上記のように同一旋回中心を保持したまま、車両の最小回転半径を小さくする手段として、例えば特許文献1に記載の転舵機構がある。この転舵機構は、前後輪の左右車輪間にそれぞれ配置され、軸心周りに回転可能で左右に2分割されたラックバーと、その2分割されたラックバー間に正逆切り替え手段とを備えている。この正逆切り替え手段は、分割されたラックバーの一方の回転を、他方に正逆方向へ切り替えて伝達する機構を備えている。この機構を備えた転舵機構を、インホイールモータを備えた車輪に適用すれば、この車輪を90度転舵して横方向移動させる等の特殊走行モードでの運転が可能となる。
この車輪には、車両の制動を行うためのブレーキユニットが搭載される。このブレーキユニットとして、例えば本願発明に係る車輪wを説明する図14に示すように、ディスクロータ72の外周部を軸線方向両側から挟持する一対のブレーキパッド76、76を有し、そのブレーキパッド76の背面に備えられたピストン77を、油圧により、または機械的に作用させ、その軸線方向に押し出すことにより、ブレーキパッド76をディスクロータ72の外周部軸線一方向に接触するように構成したものがある。ここで、ブレーキパッド76を内側に有するブレーキキャリパ75は、それを支持するキャリパ支持ブラケット79aに、スライドピン78を介してディスクロータ72の軸線方向へスライド可能に浮動支持されている。
このブレーキパッド76の背面に設けられたピストン77を、油圧により、または機械的に作用させ、その軸線一方向に一対のブレーキパッド76、76のうち一方のブレーキパッド76をディスクロータ72の一方の面の外周部に接触させる。すると、この一方のブレーキパッド76をディスクロータ72に接触させた際に発生する反作用により、ディスクロータ72の軸線方向にスライド可能に支持されたブレーキキャリパ75がスライドし、他方のブレーキパッド76が、ディスクロータ72の他方の面の外周部に接触し、このディスクロータ72が一対のブレーキパッド76、76によって両側から挟持される。この挟持によって、車輪wを制動することが可能となる。
また、ブレーキキャリパ75は、全体をディスクロータ72の外周部分に跨るコの字状とし、ディスクロータ72の外周縁よりも径方向外側に配置されている。一般的に、上記のような構成を有するブレーキキャリパ75は、フローティングキャリパと呼ばれている。このフローティングキャリパの他に、キャリパ内部にピストンを2つ以上左右両側に対向して配置された対向ピストンキャリパを用いることもできる。
このブレーキキャリパ75の車輪wへの搭載は、このキャリパ支持ブラケット79aに、フレーム取り付け用の雌ネジ部を形成し、フレームとアームを介して連結されサスペンションにて車輪を支持する支持部材(ナックル)に前記雌ネジ部と連通したキャリパ固定用孔を設け、車両幅方向の内側からボルトを締めることによって行う。
しかし、車輪w内部にインホイールモータMを備えた車両に関しては、ブレーキキャリパ75を車両幅方向内側から取り付けるための作業スペースが、インホイールモータMに占有されているため(図14参照)、車両幅方向内側からブレーキキャリパ75を脱着することは困難である。
そこで、特許文献2では、モータハウジングの軸線方向一側面にブレーキユニットの固定用ネジ孔を形成し、または植設ボルトを設け、車両幅方向外側から内側に向かって、ブレーキユニットを取り付けられる構造としている。また、ディスクロータにボルトや締付工具等を通すための固定用孔を形成し、車両幅方向内側へのインホイールモータを拡大することなく(車輪の形状を変更することなく)ブレーキユニットの脱着を可能としている。さらに、ハブ軸受部の車輪ハブに、前記固定用孔に対応した孔もしくは肉抜き部を設け、ブレーキユニットの脱着作業の効率を高めている。このように構成することにより、ブレーキユニットの配置を変えることなく、ブレーキキャリパの脱着などの作業性とメンテナンス性の向上を図っている。
特許文献2に記載のブレーキユニットの取り付け構造では、ディスクロータに設けられえた固定用孔と、ブレーキユニット取り付け位置の位相(軸周りの相対角度)を合わせる必要があり、作業効率が低下する問題がある。
また、ディスクロータやハブ軸受部の車輪ハブに、固定用ネジ孔に対応した固定用孔を設ける必要があり、これらの孔の形成に伴って、部品の単価が上昇するという問題もある。
さらに、ブレーキユニットをモータハウジングの軸線方向一側面に取り付けるに当たっては、キャリパ支持ブラケットに設けられた貫通穴を挿通し、モータハウジングの軸線方向一側面に設けられた固定用ネジ孔にボルトをねじ込んで取り付けを行うが、ブレーキキャリパにてディスクロータを挟持し制動する場合、ディスクロータの回転方向に制動トルクが発生するため、キャリパ支持ブラケットに設けられた貫通穴と、それを挿通するボルトに隙間があった場合、がたつきが生じやすい問題もある。
そこで、この発明は、ブレーキユニットを、インホイールモータを備えた車輪に容易に搭載することを課題とする。
前記課題を解決するために、この発明では、車輪の回転軸と同軸に設けられたインホイールモータを収納するモータハウジングと、前記モータハウジングの外周面に、このモータハウジングの外径側から内径側に向かってボルトをねじ込むことによって固定されるキャリパ支持ブラケットと、前記キャリパ支持ブラケットによって支持され、車輪に設けられたディスクロータを挟み込んで制動力を生じさせるブレーキキャリパと、を備えたブレーキユニットを構成した。
このように、モータハウジングの外周面にボルトをねじ込むようにしたことにより、車輪を所定角度転舵して、車輪(タイヤ)を収めるホイールハウジングと車輪の間に隙間を形成し、この隙間を通して車輪にブレーキユニットを搭載して、このブレーキユニットを固定するボルトを容易に締めることができる。このため、ホイールハウジング内に作業者がもぐりこんで作業を行う必要がなく、このブレーキユニットの搭載やメンテナンスを容易に行うことができる。
前記ブレーキユニットの構成においては、前記モータハウジングの外周面に取り付け座を形成し、この取り付け座に、前記キャリパ支持ブラケットを固定することもできる。
このように、取り付け座を形成することにより、キャリパ支持ブラケットの固定状態が安定するため、このキャリパ支持ブラケットに取り付けられたキャリパの姿勢が安定する。このため、車輪の制動安定性が向上する。
前記各構成に係るブレーキユニットを車両に採用することによって、この車両のブレーキユニットの搭載やメンテナンスを容易に行うことができる。
前記車両においては、車輪の転舵可能範囲が最大150度であって、この転舵可能範囲の両端のいずれかにおいて、前記車輪と車両の前後方向のなす角度が90度とすることができる。このように転舵可能範囲を設定することにより、横方向移動をはじめ、種々の特殊走行モードへの変更が可能となる。また、前記車両が、ステアリングの回転動作と連動して動作するアクチュエータを備え、前記ステアリングから前記アクチュエータに入力された角度情報に基づいて、左右の前記車輪を同方向又は逆方向に同角度転舵するように構成することもできる。なお、前記転舵可能範囲の最大角度は、車輪に設けられた微調整機能によって若干調整を行うことができる。このため、前記最大角度は厳密に150度で区切られるのではなく、この最大角度からさらに3〜5度程度の角度を上乗せした角度範囲まで許容される。
前記ブレーキユニットは、車輪を転舵して、ホイールハウスとモータハウジングとの間に空間を形成し、前記空間に、キャリパ支持ブラケットによって支持されたブレーキキャリパを差し入れ、前記モータハウジングの外周面に、このモータハウジングの外径側から内径側に向かってボルトをねじ込んで前記ブレーキキャリパをモータハウジングに固定する搭載方法によって車両に搭載することができる。
このような手順でブレーキユニットを車両に搭載することにより、作業者が前記空間にボルト締結工具を差し入れて、モータハウジングの外周面に設けたボルトを容易に締め付けることができるため、このブレーキユニットの搭載及びメンテナンス作業をスムーズに行うことができる。
また、前記搭載方法においては、前記車輪の転舵が、車両の走行モードを、左右前側車輪の前端が内向きに転舵するとともに左右後側車輪の前端が外向きに転舵したその場旋回モード、左右前側車輪の前端が内向きに90度転舵するとともに左右後側車輪の前端が90度外向きに転舵した横方向移動モード、又は左右前側車輪の前端が外向きに転舵するとともに左右後側車輪の前端が内向きに転舵したパーキングモードのうちいずれかのモードに変更することによって行うことができる。
その場旋回モード、横方向移動モード、パーキングモード等の特殊走行モードは、通常の走行モードと比較して転舵角度が大きく、この特殊走行モードに切り替えることにより、車輪内側のブレーキユニット搭載箇所を作業が容易な位置まで移動させることができる。このため、作業者がホイールハウジング内にもぐりこむことなく容易にブレーキユニットの搭載作業を行うことができ、作業効率とその安全性を大幅に向上することができる。
モータハウジングの外周面に、このモータハウジングの外径側から内径側に向かってボルトをねじ込むことによってキャリパ支持ブラケットを固定し、このキャリパ支持ブラケットでブレーキキャリパを支持するようにしたことにより、車輪を所定角度転舵して、車輪を収めるホイールハウジングと車輪との間に隙間を形成し、この隙間を通して車輪にブレーキユニットを搭載して、ボルトを容易に締めることができる。このため、このブレーキユニットの搭載及びメンテナンス作業を容易に行うことができる。
この発明に係るステアリング装置及びこのステアリング装置を備えた車両の実施形態を説明する。実施形態において、車両1の駆動輪のステアリング装置には、前後左右すべての車輪wのホイール内にインホイールモータMを装着している。インホイールモータMを備えたことにより、様々な走行パターンが可能となる。
図1は、この実施形態のステアリング装置を用いた車両1のイメージ図を示す。これは、2人乗車(横並び二人乗り)の超小型モビリティである。車両1はステアリング2の操作によって、ステアリングロッド3を介して車輪wを転舵できるようになっている。ただし、この発明は、超小型モビリティに限定されるものではなく、通常車両にも適応可能である。
図2は、第一の実施形態の車両1の駆動系及び制御経路を示す平面略図である。この実施形態は、前輪の左右輪(FL、FR)及び後輪の左右輪(RL、RR)にタイロッド12、22を介して、それぞれ本案のステアリング装置10、20を連結させたものである。
前輪用のステアリング装置10には、ステアリング2の操作によって通常転舵をさせ、後輪用のステアリング装置20は、モータ等のアクチュエータによって走行モードに応じた転舵を可能とする4輪転舵機構を備えている。
ただし、この発明のステアリング装置を、前輪又は後輪のどちらかのみに装備する車両も採用可能であるし、あるいは、この発明のステアリング装置を後輪のみに装備し、前輪には通常の一般的なステアリング装置を装備する車両も採用可能である。
前輪と後輪の各ステアリング装置10、20には、左右の車輪wを転舵するために2つのラックバーが備えられている。以下、前輪及び後輪共に、車両の前後方向に対して左側の車輪wに接続されるラックバーを第一のラックバー53と、右側の車輪wに接続されるラックバーを第二のラックバー54と称する。なお、図2において紙面左側の矢印が示している方向が車両の前方方向になる。図3から図6においても同様である。
前輪又は後輪の左右車輪wには、それぞれタイロッド12、22を介して各ラックバー53、54の接続用部材11、21がヒンジ接続されている。タイロッド12、22と車輪wとの間には、適宜ナックルアーム等の各種部材が介在する。
図7は、インホイールモータMが収容された車輪wとタイロッド12、22との接続状態を示す。すべての車輪wは、それぞれ車両のフレームに支持されたアッパーアームUAおよびロアアームLAの先端に備えられたボールジョイントBJの中心を結んでできるキングピン軸Pを中心軸として、転舵が可能となっている。インホイールモータMは、車体内側から車輪wに向かって、モータ部101、減速部102、ハブ軸受け103が順番に直列に配置している。
第一のラックバー53と第二のラックバー54は、図8に示すように、各ステアリング装置10、20において、車両の直進方向(前後方向)に対して左右方向に伸びるラックケース(ステアリングシリンダ)50内に収容されている。ラックケース50は車両1の図示しないフレーム(シャーシ)に支持されている。
なお、ラックケース50は、例えば、ラックケース50に設けられたフランジ部を介して、車両1のフレームに直接又は間接的にネジ固定とすることができる。
第一のラックバー53と第二のラックバー54は、ラックケース50内を車両の直進方向に対して左右方向へ同方向に同距離だけ移動可能である。この動作は、運転者が行うステアリング2の操作に基づき、通常転舵用アクチュエータ31の動作によって行われる。この動作により、通常走行時、左右車輪を左右同方向に転舵させることができる。
また、ステアリング装置10、20は、図9に示すように、それぞれラックバー動作手段60を備えている。ラックバー動作手段60は、車両の直進方向に対する左右方向、すなわち、ラックの伸縮する方向(ラックの歯の並列する方向)に沿って、第一のラックバー53と第二のラックバー54を互いに反対方向(相反する方向)へ同距離移動させる機能を有する。
ラックバー動作手段60は、図9(a)に示すように、対のラックバーの互いに対向するラックギア、すなわち、第一のラックバー53の同期用ラックギア53aと第二のラックバー54の同期用ラックギア54aにそれぞれ噛み合う第一の同期ギア55を備える。
第一の同期ギア55は、ラックバー53、54のラックの歯の並列方向に沿って一定の間隔で並列する三つのギア55a、55b、55cからなる。第一のラックバー53がラックバー動作手段60から入力された駆動力によって、そのラックの歯の並列方向に対して一方向へ動けば、その動きを第二のラックバー54の他方向への動きに変換する。また、第二のラックバー54の前記他方向への移動量を、第一のラックバー53の前記一方向への移動量と同じとすることができる。
なお、図9(a)(b)に示すように、第一の同期ギア55の隣り合うギア55a、55b間、ギア55b、55c間には、それぞれ、第二の同期ギア56を構成するギア56a、56bが配置されている。第二の同期ギア56は、第一のラックバー53の同期用ラックギア53aや第二のラックバー54の同期用ラックギア54aには噛み合わず、第一の同期ギア55にのみ噛み合っている。第二の同期ギア56は、第一の同期ギア55の3つのギア55a、55b、55cを、同方向に同角度だけ動かすためのものである。この第二の同期ギア56によって、第一のラックバー53と第二のラックバー54を、スムーズに相対移動することが可能となる。
また、第一のラックバー53と第二のラックバー54は、同期用ラックギア53a、54aとは別に、それぞれ転舵用ラックギア53b、54bを備えている。
第一のラックバー53と第二のラックバー54は、それぞれ、別体で形成された同期用ラックギア53a、54aと前記転舵用ラックギア53b、54bを、ボルト軸等の固定手段で一体に固定したものとしてよい。
転舵用ラックギア53b、54bは、各ラックバー53、54を、車両1のフレームに対して、前記ラックの歯の並列方向に沿って移動させるための駆動力の入力手段として機能する。
ラックバー動作手段60からの駆動力の入力により、第一のラックバー53が、図10(a)に示す状態から、図10(b)に示す状態へと移動すると、第二のラックバー54には、第一の同期ギア55を介してその力が伝達され、第二のラックバー54は、同じく図10(a)に示す状態から、図10(b)に示す状態へと移動する。なお、図10(b)は図10(a)を反対側からみたものである。
次に、ラックバー動作手段60の作用について説明する。
前輪のステアリング装置10のラックバー動作手段60は、図1に示すように、運転者が行うステアリング2の回転動作に連動して動作するモード切替用アクチュエータ32の駆動力によって、又は、車両1が備えるモード切替手段42の操作に連動して動作するモード切替用アクチュエータ32の駆動力によって、図11に示すように、回転する第一の回転軸61と、その第一の回転軸61に一体回転可能に取り付けられる第一ピニオンギア62とを備える。モード切替用アクチュエータ32の動作軸からステアリングシャフト3を介して、第一の回転軸61側へ回転が伝達されるようになっている。
後輪のステアリング装置20のラックバー動作手段60は、同じく、運転者が行うステアリング2の回転動作に連動して動作するモード切替用アクチュエータ32の駆動力によって、又は、車両1が備えるモード切替手段42の操作に連動して動作するモード切替用アクチュエータ32の駆動力によって回転する第一の回転軸61と、その第一の回転軸61に一体回転可能に取り付けられる第一ピニオンギア62とを備える。モード切替用アクチュエータ32の動作軸から、第一の回転軸61側へ回転が伝達されるようになっている(図11参照)。
ラックバー動作手段60は、第一の回転軸61と同一直線上に配置される第二の回転軸64と、その第二の回転軸64に一体回転可能に取り付けられた第二ピニオンギア65を備える。
図8(a)(b)は、ステアリング装置10、20の全体図である。前部カバー52と後部カバー51との間に、第一のラックバー53や第二のラックバー54が収容されている。なお、図示されていないが、タイロッド12、22からラックケース50にかけて、可動部への異物の侵入を防止するためのブーツが備えられている。第一の回転軸61(ピニオン軸)は、モード切替用アクチュエータ32の動作軸に、ステアリングジョイントを介して接続される。
第一ピニオンギア62は、図11に示すように、第一のラックバー53の転舵用ラックギア53bに噛み合い、第二ピニオンギア65は第二のラックバー54の転舵用ラックギア54bに噛み合うようになっている。
さらに、第一ピニオンギア62と第二ピニオンギア65との間に、互いに結合及び分離が可能な連結機構63を備えている。連結機構63は、第一の回転軸61と第二の回転軸64とを相対回転可能な状態(分離状態)と相対回転不能な状態(結合状態)とに切り替える機能を有する。
連結機構63は、図11に示すように、第二回転軸64と、第一回転軸61側の移動部63aを備える。移動部63aは、図示しないバネ等の弾性部材によって固定部63b側へ押し付けられ、連結機構63の固定部63b側の凹部63dに、移動部63a側の凸部63cが結合することで、両回転軸61、64が一体で回転可能となっている。なお、凹凸の形成部位を反対にして、固定部63b側に凸部63cを、移動部63a側に凹部63dを設けてもよい。
図示しないプッシュソレノイドなどの駆動源からの外部入力によって、連結機構63の固定部63bに対して、移動部63aを軸方向に移動させることで、固定部63bと移動部63aとの連結を分離し、第一回転軸61と第二回転軸64とは独立して回転可能な状態となる。すなわち、第一ピニオンギア62と第二ピニオンギア65は、それぞれが独立して回転可能となる(前記分離状態)。図11は、その分離状態を示している。
このとき、第一ピニオンギア62は第一のラックバー53に噛合しており、第二ピニオンギア65は第二のラックバー54に噛合している。さらに、第一のラックバー53と第二のラックバー54は、第一の同期ギア55によって噛合されている。このため、第一ピニオンギア62に入力された回転で、第一のラックバー53がラックの歯の並列方向、すなわち、車両の左右方向に沿って横方向(一方向)へ移動する。第一のラックバー53が横方向に移動することで、第一の同期ギア55が回転し、第二のラックバー54が第一のラックバー53と反対方向(他方向)へ同距離だけ移動する。このとき第二ピニオンギア65は第二のラックバー54の移動により自由に回転している。
このように、第一ピニオンギア62と第二ピニオンギア65とを結合状態と分離状態に切り替えることで、対のラックバー53、54が一体に左右同方向に同距離だけ動く状態と、反対方向へ同距離だけ動く状態との切り替えが容易に可能となる。
すなわち、連結機構63が、第一ピニオンギア62と第二ピニオンギア65を介して、第一のラックバー53と第二のラックバー54を結合した状態で、運転者が行うステアリング2の回転動作に連動して動作する通常転舵用アクチュエータ31の駆動力によって、第一のラックバー53と第二のラックバー54を車両の直進方向に対して左右方向へそれぞれ同方向に同距離だけ動かすことにより、左右車輪wをキングピン軸P(図7参照)周りに同方向へ転舵させることができる。このとき第一のラックバー53と第二のラックバー54が同方向に同距離だけ動くことにより、第一の同期ギア55は回転していない。
また、連結機構63が、第一ピニオンギア62と第二ピニオンギア65を分離した状態で、第一のラックバー53と第二のラックバー54を車両の直進方向に対して左右方向へそれぞれ反対方向に動かすことにより、左右車輪をキングピン軸P(図7参照)周りに逆方向へ、すなわち、互いに相反する方向へ転舵させることができる。
すなわち、この実施形態では、通常運転時のステアリング2の操作による回転が、ステアリングシャフト3の回転を通じて第一の回転軸61に入力されるようになっている。ラックバー動作手段60は、通常運転時に、第一のラックバー53と第二のラックバー54を同方向に同距離だけ移動させる手段としても機能している。
また、モード切替時には、モード切替用アクチュエータ32の駆動力が、ピニオンギア62、65の回転を通じてそれぞれのラックバー53、54に入力されるようになっている。なお、モード切替用アクチュエータ32の駆動力がピニオンギア62の回転を通じてそれぞれのラックバー53、54に入力される際は、そのステアリングシャフト3の回転がステアリング2に伝達されないようにしてもよいし、その伝達を許容するようにしてもよい。
さらに、モード切替用アクチュエータ32の役割を、通常転舵用アクチュエータ31が兼ねることも可能である。すなわち、通常転舵用アクチュエータ31が、モード切替時において、ステアリングシャフト3を介して第一の回転軸61に回転を入力するようにしてもよい。
また、モード切替用アクチュエータ32は、ステアリング2の左右に配置されたインホイールモータMの駆動力によってその役割をすることも可能である。さらに、これら通常転舵用アクチュエータ31、モード切替用アクチュエータ32、若しくは左右のインホイールモータMは、互いにアシストをすることも可能である。
以下、これらの各構成からなるステアリング装置を、車両に装着した場合のいくつかの走行モードについて説明する。
(通常走行モード)
図2に示す直進状態の車輪位置で、前輪のステアリング装置10の第一のラックバー53と第二のラックバー54を同方向に同距離だけ移動可能な状態、つまり図11の連結機構63が結合した状態とする。ステアリング装置10のラックケース50全体が、車両1のフレームに取り付けられた保持ケース内を、左右方向に移動する。
図2に示す直進状態の車輪位置で、前輪のステアリング装置10の第一のラックバー53と第二のラックバー54を同方向に同距離だけ移動可能な状態、つまり図11の連結機構63が結合した状態とする。ステアリング装置10のラックケース50全体が、車両1のフレームに取り付けられた保持ケース内を、左右方向に移動する。
ステアリング装置10が、通常転舵用アクチュエータ31の駆動力又はステアリング2の操作によって、直進方向に対して左右方向に動くことで、第一のラックバー53と第二のラックバー54も左右同方向に同距離だけ動いて、図3に示すように、前輪の左右車輪wを所定の角度に車輪を転舵する。図3は、右に転舵した場合を示す。すなわち、2つのラックバー53、54を左右同方向に同距離だけ動かすことで、通常の車両と同等の走行が可能となる。通常走行モードでは、運転者のステアリング2の操作により、前輪のステアリング装置10を通じて、直進、右折、左折、その他、各場面に応じた必要な転舵が可能である。
(小回りモード)
小回りモードを図4に示す。図3に示す前輪のステアリング装置10の動作に加え、後輪のステアリング装置20の第一のラックバー53と第二のラックバー54を同方向に同距離だけ移動可能な状態、つまり図11の連結機構63が結合した状態とする。前輪と同じく、ステアリング装置20が、車両1のフレームに取り付けられた保持ケース内を、左右方向に移動する。
小回りモードを図4に示す。図3に示す前輪のステアリング装置10の動作に加え、後輪のステアリング装置20の第一のラックバー53と第二のラックバー54を同方向に同距離だけ移動可能な状態、つまり図11の連結機構63が結合した状態とする。前輪と同じく、ステアリング装置20が、車両1のフレームに取り付けられた保持ケース内を、左右方向に移動する。
後輪のステアリング装置20が、通常転舵用アクチュエータ31の駆動力によって、直進方向に対して左右方向に動くことで、第一のラックバー53と第二のラックバー54も左右同方向に同距離だけ動いて、図4に示すように、後輪の左右車輪wを所定の角度に転舵する。このとき、後輪と前輪とは逆位相に転舵しており(図中において、前輪が右転舵、後輪は左転舵)、通常走行モード時よりもより回転半径の小さい小回りが可能となる。なお、図4では、後輪と前輪とが逆位相に同角度分だけ転舵した状態を示しているが、前後で転舵角度を相違させてもよい。
(その場旋回モード)
その場旋回モードを図5に示す。連結機構63(図11参照)が分離されることで、第一のラックバー53と第二のラックバー54は別々に動作可能となる。このとき、モード切替用アクチュエータ32から第一のピニオンギア62の入力によって、第一のラックバー53と第二のラックバー54は互いに相反する方向に同距離移動する。すなわち、第一のラックバー53と第二のラックバー54との間に第一の同期ギア55が介在することによって、第一のラックバー53が左右方向一方向へ動けば、第二のラックバー54は他方向へ移動する。
その場旋回モードを図5に示す。連結機構63(図11参照)が分離されることで、第一のラックバー53と第二のラックバー54は別々に動作可能となる。このとき、モード切替用アクチュエータ32から第一のピニオンギア62の入力によって、第一のラックバー53と第二のラックバー54は互いに相反する方向に同距離移動する。すなわち、第一のラックバー53と第二のラックバー54との間に第一の同期ギア55が介在することによって、第一のラックバー53が左右方向一方向へ動けば、第二のラックバー54は他方向へ移動する。
第一のラックバー53と第二のラックバー54を互いに逆方向に移動させ、図5に示すように、前後4つの車輪wすべての中心軸がほぼ車両中心を向く位置で、連結機構63を結合固定させる。4つの車輪wすべての中心軸がほぼ車両中心を向いているため、それぞれの車輪wに備えられたインホイールモータMの駆動力によって、車両中心がその場所で一定の状態(又はほぼ移動しない状態)を維持しながら向きを変える、いわゆるその場旋回が可能となる。
図5では、それぞれの車輪wにインホイールモータMを装備しているが、少なくとも1つの車輪wにインホイールモータMが装備され、その一つのインホイールモータMが作動すれば、その場旋回が可能である。
(横方向移動モード)
横方向移動モードを図6に示す。その場旋回モードと同様に、連結機構63を分離し(図11参照)、前後4つの車輪wすべてが直進方向に対して90度の方向(車両の直進方向に対する左右方向)へ向くように、モード切替用アクチュエータ32から第一のピニオンギア62への回転の入力によって、ステアリング装置10、20内の第一のラックバー53と第二のラックバー54を反対方向へ移動させる。そして、車輪wが前記90度となった位置で連結機構63(図11参照)を結合させて、対のラックバー53、54を固定する。
横方向移動モードを図6に示す。その場旋回モードと同様に、連結機構63を分離し(図11参照)、前後4つの車輪wすべてが直進方向に対して90度の方向(車両の直進方向に対する左右方向)へ向くように、モード切替用アクチュエータ32から第一のピニオンギア62への回転の入力によって、ステアリング装置10、20内の第一のラックバー53と第二のラックバー54を反対方向へ移動させる。そして、車輪wが前記90度となった位置で連結機構63(図11参照)を結合させて、対のラックバー53、54を固定する。
このとき、微調整機能として、ステアリング装置10、20内の第一のラックバー53と第二のラックバー54を、通常転舵アクチュエータ31の駆動力又はステアリング2の操作によって、直進方向に対して同距離だけ左右同方向へ移動させることで、車輪wの向き(タイヤ角度)を微調整することが可能となる。
図6は、横方向移動モードでの前後輪のステアリング装置10、20の位置関係と、車輪wの向きを示す。その場旋回モード時に比べて、さらに、対のラックバー53、54が外側に張り出しており、タイロッド12、22の車輪wへの接続部が、車両の幅方向に対して最も外側に位置する走行モードである。この横方向移動モードにおいても、通常転舵アクチュエータ31の駆動力又はステアリング2の操作によって、車輪wの向き(タイヤ角度)を微調整することが可能である。
(その他の走行モード)
その他の走行モードとして、例えば、電子制御ユニット(ECU)40が、車両1が高速走行中であることを認識した時は、ECU40の出力に基づき、アクチュエータドライバ30が、後輪のモード切替用アクチュエータ32に指令して、後輪の左右輪w(RL、RR)を、平行状態よりも前方側がわずかに閉じた状態(トーイン状態)に設定する。これにより、安定した高速走行が可能となる。
その他の走行モードとして、例えば、電子制御ユニット(ECU)40が、車両1が高速走行中であることを認識した時は、ECU40の出力に基づき、アクチュエータドライバ30が、後輪のモード切替用アクチュエータ32に指令して、後輪の左右輪w(RL、RR)を、平行状態よりも前方側がわずかに閉じた状態(トーイン状態)に設定する。これにより、安定した高速走行が可能となる。
このトー調整は、ECU40による車速や車軸にかかる荷重などの走行状態の判断に基づき自動的に行われるようにしてもよいし、運転室に設けられたモード切替手段42からの入力に基づいて行われるようにしてもよい。モード切替手段42を運転者が操作することで、走行モードの切り替えを行うことができる。モード切替手段42は、例えば、運転者が操作できるスイッチ、レバー、ジョイスティック等であってもよい。
(モードの切り替え)
なお、前述の各走行モードの切り替え時についても、適宜、このモード切替手段42を使用する。車室内にあるモード切替手段42を操作することで、通常走行モード、その場旋回モード、横方向移動モード、小回りモード等を選択することができる。スイッチ操作等で切り替えが可能とすれば、より安全な操作が可能である。
なお、前述の各走行モードの切り替え時についても、適宜、このモード切替手段42を使用する。車室内にあるモード切替手段42を操作することで、通常走行モード、その場旋回モード、横方向移動モード、小回りモード等を選択することができる。スイッチ操作等で切り替えが可能とすれば、より安全な操作が可能である。
通常走行モードにおいて、前輪のステアリング装置10では、ステアリング2の回転操作に伴うセンサ41からの情報に基づき、ECU40が各ラックバー53、54の左右方向への必要な動作量を算出し出力する。その出力に基づき、前輪の通常転舵用アクチュエータ31に指令して、各ラックバー53、54を収容するラックケース50を左右方向へ移動させ、左右車輪wを必要方向へ必要角度だけ転舵する。
例えば、モード切替手段42を操作し、その場旋回モードを選択すれば、車両1の中心部に回転中心を持つように、前後輪のステアリング装置10、20を通じて4輪wを転舵させることができる。この操作は、車両1の停車中のみ許可される。このとき、2つのラックバー53、54の左右方向への相対移動量は、ECU40が算出し出力する。その出力に基づき、アクチュエータドライバ30が前後輪のモード切替用アクチュエータ32に指令して転舵が行われる。
また、モード切替手段42を操作し、横方向移動モードを選択すれば、4輪wの舵角が90度になるように、前後輪のステアリング装置10、20を通じて4輪wを転舵させることができる。このとき、2つのラックバー53、54の左右方向への相対移動量は、同じく、ECU40が算出し出力する。その出力に基づき、アクチュエータドライバ30が前後輪のモード切替用アクチュエータ32に指令して転舵が行われる。このとき、通常転舵用アクチュエータ31は、必要に応じて動作しない状態に設定してもよいし、通常転舵用アクチュエータ31の動作を許可することで、その動作により転舵角の微調整も可能である。
さらに、モード切替手段42を操作し、小回りモードを選択すれば、前輪と後輪は逆位相に転舵され、小回りが可能となるように設定できる。このとき、後輪のステアリング装置20において、対のラックバー53、54を収容したラックケース50の左右方向への移動量は、ステアリング2の操作等に基づいて、ECU40が算出し出力する。その出力に基づき、アクチュエータドライバ30が前後輪の通常転舵用アクチュエータ31、モード切替用アクチュエータ32に指令して転舵が行われる。前輪のステアリング装置10の制御は、通常走行モードと同じである。
このように、前後輪のステアリング装置10、20では、運転席のステアリング2の操舵角、若しくは、操舵トルク等を検出するセンサ41からの情報や、モード切替手段42からの入力に基づき、ECU40がラックバー53、54の左右方向への必要な動作量を出力する。あるいは、ECU40自身による走行状態の判断に基づき、対のラックバー53、54の必要な移動量を出力する。その出力に基づき、アクチュエータドライバ30が、通常転舵用アクチュエータ31やモード切替用アクチュエータ32を通じて前後輪を所定の向きに転舵することができる。
この実施形態では、後輪のステアリング装置20の制御は、運転者が行うステアリング操作やモード切替の操作を電気信号に置き換えて転舵するステアバイワイヤ方式を採用している。
前輪のステアリング装置10として、後輪と同様、通常転舵用アクチュエータ31、モード切替用アクチュエータ32を用いたステアバイワイヤ方式としてもよいが、特に、通常転舵用アクチュエータ31として、運転者が操作するステアリング2、又は、ステアリングシャフト3に連結されたモータ等を備え、そのモータ等が、ステアリングシャフト3の回転によるラックバー53、54の左右方向の移動に必要なトルクを算出する構成としてもよい。このとき、モード切替用アクチュエータ32については後輪と同様である。
なお、前輪のステアリング装置10の通常走行モードにおける転舵に使用する機構として、機械的なラックピニオン機構等を用いた一般的なステアリング装置を採用してもよい。
上記に記載した種々の走行モードは例であり、それ以外にも、これらの機構を用いた様々な制御が可能となる。
この発明では、通常の走行モードにおいては、従来のステアリング操作と違和感なく作動し、且つ、その場旋回、横方向移動、小回り等、さまざまな走行モードをも可能とする。これにより、複雑な機構を用いず、低コストで、横方向移動、小回り等が可能となる。
この発明に係る車輪wについて説明する。
図12から図14は、車輪wへブレーキユニット74を搭載した状態を示す。図12はその斜視図、図13は図12に示した車輪を車両幅方向外側からみた側面図、図14は図12に示した車輪の右側面からみた縦断面図である。
車輪wは、この車輪wまたは図示しないその支持部材(ナックル)と連結したアームを介してフレームに取り付けられる。さらに、アームまたは車輪wもしくはその支持部材と連結したサスペンションを介して、フレームに支持されている。左右前後の車輪wが同様にフレームに取り付けられることにより、車両としての形態を成す。図12に記載の車輪wは、フレームに取り付けられた、車両進行方向側の前車輪のうち左右どちらか一方に取り付けられたものを示す。
車輪wを構成するインホイールモータMは、モータハウジング71aに内蔵されたモータ部101および減速部102から構成される。
インホイールモータMのモータ部101および減速部102より発生した駆動力は、モータハウジング71aの軸線方向一側面から突出する出力軸73を介して、ハブ軸受け103に伝達され、ハブ軸受け103に連結された車輪wを回転させることにより車両を駆動することができる。
このハブ軸受け103には、車輪wとともに回転するディスクロータ72が設けられている。このディスクロータ72の外周部を軸線方向両側からブレーキユニット74にて挟持することにより、車輪wを制動する。
以下に、ブレーキユニット74について説明する。
このブレーキユニット74は、ディスクロータ72の外周部を軸線方向両側から挟持する一対のブレーキパッド76、76を有している。この一対のブレーキパッド76、76は、コ字形の凹部を有するブレーキキャリパ75のその凹部に対向するように設けられている。このブレーキキャリパ75は、ディスクロータ72の外周円よりも径方向外側に、スライドピン78を介してディスクロータ72の軸線方向へスライド可能に、キャリパ支持ブラケット79aによって浮動支持されている。
このブレーキパッド76の背面に設けられたピストン77を、油圧により、または機械的に作用させ、その軸線一方向に一対のブレーキパッド76、76のうち一方のブレーキパッド76をディスクロータ72の一方の面の外周部に接触させる。すると、この一方のブレーキパッド76をディスクロータ72に接触させた際に発生する反作用により、ディスクロータ72の軸線方向にスライド可能に支持されたブレーキキャリパ75がスライドし、他方のブレーキパッド76が、ディスクロータ72の他方の面の外周部に接触し、このディスクロータ72が一対のブレーキパッド76、76によって両側から挟持される。この挟持によって、車輪wを制動することが可能となる。
一般的に、上記のような構成を有するブレーキキャリパ75は、フローティングキャリパと呼ばれている。また、本実施形態はそれに限られるものではなく、キャリパ内部にピストンを2つ以上左右両側に対向して配置された対向ピストンキャリパを用いてもよい。
図15から図17に、本願発明に係るブレーキユニット74を装着した車輪wの他例を示す。
図15に示すように、キャリパ支持ブラケット79bに、モータハウジング71bの径方向中心に向かうキャリパ固定用孔を形成し、この固定用孔にボルト81をねじ込むようにすることができる。また、図16に示すように、キャリパ支持ブラケット79cに、車輪wの接地面に対して垂直で、かつモータハウジング71cの径方向内側に向かうキャリパ固定用孔を形成し、この固定用孔にボルト81をねじ込むようにすることができる。もしくは、図示しないが、すべてのキャリパ固定用孔を同一面内で形成する構成とすることもできる。
さらに、図17に示すように、モータハウジング71dに、ブレーキユニット74を取り付けるための取り付け座82を形成し、より強固にモータハウジング71dにブレーキユニット74を固定し得る構成とすることもできる。
図12から図16に記載の構成では、キャリパ支持ブラケット79a〜79cを、モータハウジング71a〜71cの軸線方向に延長し、キャリパ固定用孔を径方向内側に向かって設けているが、図17に示すように、キャリパ支持ブラケット79dを取り付けブラケット80に取り付け、その取り付けブラケット80にモータハウジング71dの径方向内側に向かうキャリパ固定用孔を形成し、この固定用孔にボルト81をねじ込むようにすることもできる。
また、図12から図17では、ブレーキユニット74をモータハウジング71a〜71dの外周部真上に搭載しているが、モータハウジング71a〜71dの外周部であれば、その搭載位置は特に限定されない。
なお、例えば図12に示した実施形態では、モータハウジング71aの外周部にブレーキユニット取り付け用雌ネジ部を形成し、このモータハウジング71aの外径側から内径側に向かってボルト81をねじ込むことによって、キャリパ支持ブラケット79a(ブレーキユニット74)を車輪wに搭載しているが、モータハウジング71aの外周部に植設ボルトを設けるとともに、キャリパ支持ブラケット79aにキャリパ固定用孔を形成し、前記植設ボルトをこのキャリパ固定用孔に挿し込み、ナットをこの植設ボルトにねじ込むことによって、キャリパ支持ブラケット79a(ブレーキユニット74)を車輪wに搭載するようにしてもよい。
次に、ブレーキユニット74を車輪wへ搭載する方法について説明する。
まず、図18及び図19に示すように、ブレーキユニット74が前後左右の車輪wの車両中央側、すなわち、前車輪においては後方側、後車輪においては前方側に搭載するように構成されている場合について説明する。なお、図18から図20の図中における白抜き矢印は、車両1のフロント側を示す。
この場合、車両1の走行モードをその場旋回モード(図18及び図21参照)または横方向移動モード(図19及び図22参照)に切り替える。このように切り替えることにより、ホイールハウスとモータハウジング71aとの間、すなわち、前車輪においては後方側、後車輪においては前方側に空間が形成されるため、この空間に、キャリパ支持ブラケット79aによって支持されたブレーキキャリパ75及びボルト締結工具を容易に差し入れることができる。しかも、前後左右車輪wの一部が、車両全幅寸法よりも外側位置もしくはこの付近に突出するため、ブレーキユニット74を車両全幅寸法よりも外側位置もしくはこの付近にて容易に脱着することが可能である。
次に、図20に示すように、ブレーキユニット74が前後左右の車輪wの車両前後端側、すなわち、前車輪においては前方側、後車輪においては後方側に搭載するように構成されている場合について説明する。
この場合、車両1の走行モードをパーキングモード(図20参照)に切り替える。このパーキングモードは4つの車輪wがX字状に配置され、いずれの方向にも車輪wが回転できない(固定された)モードである。このパーキングモードに切り替えることにより、ホイールハウスとモータハウジング71aとの間、すなわち、前車輪においては前方側、後車輪においては後方側に空間が形成されるため、この空間に、キャリパ支持ブラケット79aによって支持されたブレーキキャリパ75及びボルト締結工具を容易に差し入れることができる。しかも、前後左右車輪wの一部が、車両全幅寸法よりも外側位置もしくはこの付近に突出するため、ブレーキユニット74を車両全幅寸法よりも外側位置もしくはこの付近にて容易に脱着することが可能である。
このようにその場旋回モード等の特殊走行モードとした上で、ブレーキユニット74をホイールハウスとモータハウジング71aとの間の隙間から搭載し得るようにしたことにより、その搭載のためにインホイールモータMを採用する車輪wの形状を変更する必要はない。このため、ホイールハウス内の十分な空間が確保され、良好な転舵特性を確保することができる。
また、車両幅方向外側からブレーキユニット74を取り付けるために、ディスクロータ72やハブ軸受け103に特別な工夫をする必要もないため、安価な車両1を提供することが可能である。
さらに、このブレーキユニット74はモータハウジング71aの外周部に沿って搭載されているため、制動時の制動トルクによるブレーキユニット74のがたつきや、制動力の低下を抑えることが可能である。また、キャリパ支持ブラケット79aをモータハウジング71aの軸線方向一側面に当接するよう搭載すれば、より強固にブレーキユニット74を車輪wに搭載することが可能である。
さらに、本願発明に係るブレーキユニット搭載方法を適用し、上記の特殊走行モードにてブレーキユニット74を脱着すれば、このブレーキユニット74の搭載方向と、ディスクロータ72とブレーキパッド76との接触面方向とが平行に配置されるため、ブレーキユニット74の脱着作業をより簡易に行うことが可能である(図21及び図22参照)。
上記に記載したブレーキユニット74は例であり、各部の形状等の仕様は、本願発明の目的を達成できる限りにおいて適宜変更することができる。
1 車両
2 ステアリング
31 通常転舵用アクチュエータ(アクチュエータ)
71a モータハウジング
72 ディスクロータ
74 ブレーキユニット
75 ブレーキキャリパ
79a キャリパ支持ブラケット
81 ボルト
82 取り付け座
w 車輪
M インホイールモータ
2 ステアリング
31 通常転舵用アクチュエータ(アクチュエータ)
71a モータハウジング
72 ディスクロータ
74 ブレーキユニット
75 ブレーキキャリパ
79a キャリパ支持ブラケット
81 ボルト
82 取り付け座
w 車輪
M インホイールモータ
Claims (7)
- 車輪(w)の回転軸と同軸に設けられたインホイールモータ(M)を収納するモータハウジング(71a)と、
前記モータハウジング(71a)の外周面に、このモータハウジング(71a)の外径側から内径側に向かってボルト(81)をねじ込むことによって固定されるキャリパ支持ブラケット(79a)と、
前記キャリパ支持ブラケット(79a)によって支持され、車輪(w)に設けられたディスクロータ(72)を挟み込んで制動力を生じさせるブレーキキャリパ(75)と、
を備えたブレーキユニット。 - 前記モータハウジング(71a)の外周面に取り付け座(82)を形成し、この取り付け座(82)に、前記キャリパ支持ブラケット(79a)を固定した請求項1に記載のブレーキユニット。
- 請求項1又は2に記載のブレーキユニット(74)を搭載した車両。
- 車輪(w)の転舵可能範囲が最大150度であって、この転舵可能範囲の両端のいずれかにおいて、前記車輪(w)と車両(1)の前後方向のなす角度が90度となっている請求項3に記載の車両。
- ステアリング(2)の回転動作と連動して動作するアクチュエータ(31)を備え、前記ステアリング(2)から前記アクチュエータ(31)に入力された角度情報に基づいて、左右の前記車輪(w)を同方向又は逆方向に同角度転舵する請求項3又は4に記載の車両。
- 車輪(w)を転舵して、ホイールハウスとモータハウジング(71a)との間に空間を形成し、
前記空間に、キャリパ支持ブラケット(79a)によって支持されたブレーキキャリパ(75)を差し入れ、
前記モータハウジング(71a)の外周面に、このモータハウジング(71a)の外径側から内径側に向かってボルト(81)をねじ込むことによって前記ブレーキキャリパ(75)を前記モータハウジング(71a)に固定する、
車両へのブレーキユニット搭載方法。 - 前記車輪(w)の転舵が、車両(1)の走行モードを、左右前側車輪(w)の前端が内向きに転舵するとともに左右後側車輪(w)の前端が外向きに転舵したその場旋回モード、左右前側車輪(w)の前端が内向きに90度転舵するとともに左右後側車輪(w)の前端が90度外向きに転舵した横方向移動モード、又は左右前側車輪(w)の前端が外向きに転舵するとともに左右後側車輪(w)の前端が内向きに転舵したパーキングモードのうちいずれかのモードに変更することによって行われる請求項6に記載の車両へのブレーキユニット搭載方法。
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