JP2015089670A - 印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷コストの上昇や印刷効率の悪化を抑えながら、印刷用ブランケットの表面と印刷原版の表面および被印刷体の表面との間に大気が噛み込まないようにする印刷方法を得る。
【解決手段】印刷方法100は、先端21に近づく程細くなっている弾性体からなる印刷用ブランケット20を、インキ2が塗布された印刷原版10に押し付けることによってインキ2を印刷用ブランケット20に転写し、インキ2が転写されている印刷用ブランケット20を被印刷面30に押し付けることによってインキ2を被印刷面30に印刷する印刷方法であって、印刷用ブランケット20の先端21に近い先端範囲23を除く範囲にインキ2を転写する。
【選択図】図3

Description

本発明は印刷方法、特に、移し取ったインクを被印刷面に印刷する印刷用ブランケットを用いた印刷方法に関する。
従来、印刷用ブランケットを用いた印刷方法は、印刷原版(印版に同じ)に印刷用ブランケット(転写ブランケットに同じ)を押し付けて、印刷原版に印刷パターンに応じたパターンに載せられたインキを印刷用ブランケットに転写(移し取る)し、引き続き、印刷用ブランケットを被印刷面に押し付けて、転写したインキを被印刷面に移し渡すことによって、被印刷面に印刷パターンを印刷するものである。このとき、印刷品位を低下させないために、印刷原版を往復運動させることによって、印刷原版に当接しているインクボックス内のインクを揺すって、撹拌し、固化し難くする発明が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−114496号公報(第9−10頁、図1)
特許文献1に開示された発明は、インクボックス内のインクが固化し難くなるものの、以下のような問題があった。
印刷用ブランケットは、弾性(可撓性)を付与するためのシリコンオイルが混合されたシリコンゴム等の弾性体で、先端が半円球状あるいは半円柱状の滑らかな曲面(近似的に円弧とみなすことができる)に形成され、その先端(いわゆる南極に相当する)を下方に向けて昇降される。
すなわち、印刷用ブランケットを印刷原版に押し付けた当初は、先端の狭い範囲が印刷原版の表面に接触し、押し付けを進めるに伴って、印刷原版の表面に接触する範囲が拡大していく。また、同様に、印刷用ブランケットを被印刷体の表面に押し付けた当初は、先端の狭い範囲が被印刷体の表面に接触し、押し付けを進めるに伴って、被印刷体の表面に接触する範囲が拡大していく。
このため、印刷用ブランケットを印刷原版の表面に押し付けた当初は、印刷用ブランケットの先端における表面と印刷原版の表面との間に極めて小さな開き角度の楔状(見掛け上の断面円弧面と平面とに挟まれている)の空間が形成される。同様に、印刷用ブランケットを被印刷体の表面に押し付けた当初は、印刷用ブランケットの先端における表面と被印刷体の表面との間に極めて小さな開き角度の楔状の空間が形成される。
一方、印刷用ブランケットを印刷原版に押し付けていくと、印刷用ブランケットの先端範囲は印刷原版の表面に押されて平面状に変形し、先端から離れた範囲(いわゆる赤道に近い範囲に相当する)は周囲に拡がって、見掛け上の曲率半径が大きくなるように変形する。このため、平面状に変形した先端範囲と、見掛け上の曲率半径が大きくなるように変形した先端から離れた範囲(このときは、印刷原版に近づいている)との間には、見掛け上の曲率半径より小さい曲面が形成される。すなわち、見掛け上の曲率半径の小さい曲面と印刷原版の表面との間に大きな開き角度の楔状の空間が形成される。
同様に、印刷用ブランケットを被印刷体に押し付けていくと、印刷用ブランケットに、見掛け上の曲率半径より小さい曲面が形成され、見掛け上の曲率半径の小さい曲面と印刷原版の表面との間に大きな開き角度の楔状の空間が形成される。
そうすると、印刷用ブランケットを印刷原版に一定速度で押し付けた場合、押し付け当初は、両者の接触面積は急速に増加し、印刷用ブランケットの印刷原版への押し付けが進むに従って、両者の接触面積の増加する割合が小さくなる。このため、押し付け当初は、両者の接触面積が急速に増加することによって、印刷用ブランケットの表面と印刷原版の表面との間に大気が噛み込むおそれが顕在化し、印刷パターンが印刷用ブランケットに転写されない部分が生じるという問題があった。また、同様に、印刷用ブランケットを被印刷体に一定速度で押し付けた場合、印刷パターンが被印刷体に転写されない部分が生じるという問題があった。
なお、印刷用ブランケットの表面と印刷原版の表面および被印刷体の表面との間に大気が噛み込まないようにするために、印刷用ブランケットを小型にして、先端の曲率半径を小さくしたのでは、印刷パターンをカバーするために印刷用ブランケットの高さを高くして、より軟らかい材料にする必要が生じ、印刷コストの上昇や印刷効率の悪化を招いていた。
また、印刷用ブランケットの表面と印刷原版の表面および被印刷体の表面との間に大気が噛み込まないようにするために、印刷用ブランケットを印刷原版および被印刷体に押し付ける速度を遅くしたのでは、印刷時間が延長されることから、印刷効率が悪化し、生産性(量産性)の低下を招いていた。
本発明は上記問題を解決するものであって、印刷コストの上昇や印刷効率の悪化を抑えながら、印刷用ブランケットの表面と印刷原版の表面および被印刷体の表面との間に大気が噛み込まないようにする印刷方法を得ることにある。
(1)本発明に係る印刷方法は、先端に近づく程細くなっている弾性体からなる印刷用ブランケットを、インキが塗布された印刷原版に押し付けることによって前記インキを前記印刷用ブランケットに転写し、前記インキが転写されている前記印刷用ブランケットを被印刷面に押し付けることによって前記インキを前記被印刷面に印刷する印刷方法であって、前記印刷用ブランケットの先端および先端に近い範囲を除く範囲に前記インキを転写することを特徴とする。
(2)また、前記(1)において、前記印刷用ブランケットの先端に近い範囲を除く一方側の表面と、前記印刷用ブランケットの先端に近い範囲を除く他方側の表面とを、それぞれ別々の被印刷面に押し付けることを特徴とする。
(3)また、前記(1)または(2)において、前記印刷用ブランケットの先端および先端に近い範囲を押し付ける印刷補助面を、被印刷面に並べて配置することを特徴とする。
(4)また、前記(1)〜(3)において、前記印刷用ブランケットの断面形状は砲弾状であって、先端に近い範囲に曲率半径の小さい範囲が形成され、先端に近い範囲を除く範囲に曲率半径の大きい範囲が形成され、先端から離れる程、曲率半径が徐々に大きくなることを特徴とする。
本発明に係る印刷方法は、先端に近づく程細くなっている弾性体からなる印刷用ブランケットの先端に近い範囲を除く範囲に前記インキを転写している。すなわち、印刷用ブランケットの先端に近い範囲は、印刷用ブランケットを印刷原版または被印刷体に押し付けた当初、印刷用ブランケットの表面と印刷原版の表面または被印刷体の表面との接触面積が急速に増加する範囲であるところ、当該範囲にインキが転写されないで、当該範囲を除く接触面積の増加が緩慢になる範囲にインキが転写されるものであるから、印刷用ブランケットの表面のインキが転写された範囲と印刷原版の表面または被印刷体の表面との間への大気の噛み込みが抑えられる。よって、鮮明な印刷模様(文字、図形および全面の色彩)が得られる。
また、印刷用ブランケットを印刷原版または被印刷体に押し付ける際、押し付け速度を低速にする必要がないため、印刷時間の延長が抑えられ、印刷効率の悪化や生産性(量産性)の低下が防止される。
本発明の実施の形態1に係る印刷方法を説明するものであって、(a)は作業の流れを示すフローチャート、(b)は作業の流れを模式的に示す側面図。 図1に示す作業の流れに対応した作業の状況(塗布工程)を示す側面図。 図1に示す作業の流れに対応した作業の状況(転写工程)を示す側面図。 図1に示す作業の流れに対応した作業の状況(印刷工程)を示す側面図。 図1に示す作業の流れに対応した作業の状況(クリーニング工程)を示す側面図。 図1に示す作業の流れに対応した作業の状況(表面活性工程)を示す側面図。 図1に示す印刷方法における転写工程について、ブランケットと印刷原版との接触面積を説明する側面図。 図1に示す印刷方法における転写工程について、印刷パターンと被印刷面とのいろいろな関係を説明する側面図。
[実施の形態1]
(作業の流れ)
図1は本発明の実施の形態1に係る印刷方法を説明するものであって、(a)は作業の流れを示すフローチャート、(b)は作業の流れを模式的に示す側面図である。
図1において、印刷方法100は、印刷原版10に所定の印刷パターン1(図2参照)になるようにインキ2を付着させる塗布工程(S1)と、
印刷パターン1にインキ2が付着している印刷原版10に、先端に近づく程細くなっている弾性体からなる印刷用ブランケット(以下「ブランケット」と称す)20を押し付けて、ブランケット20にインキ2を転写させる転写工程(S2)と、
インキ2が転写されたブランケット20を、被印刷面30(被印刷体の表面に同じ)に押し付け、ブランケット20に転写されたインキ2を被印刷面30に転写させる印刷工程(S3)と、
被印刷面30にインキ2を転写した後のブランケット20を、平坦なクリーニング面40に押し付け、ブランケット20に残存するインキ2を、クリーニング面40に付着させるクリーニング工程(S4)と、
さらに、残存するインキ2をクリーニング面40に付着した後のブランケット20を、吸湿材50に押し付け、吸湿材50にしみ込んでいる水または溶剤の一部を、ブランケット20に付着またはしみ込ませる表面活性工程(S5)と、を有している。
なお、表面活性工程の後、水または溶剤の一部が付着またはしみ込んでいるブランケット20をエアーブローし、前記水または溶剤の一部を除去したり、ブランケット20を平坦な乾燥面に押し付けて、ブランケット20に付着またはしみ込んでいる前記水または溶剤の一部を除去してもよい。
図2〜図6は本発明の実施の形態1に係る印刷方法を説明する作業の流れに対応した作業の状況を示す側面図であって、図2は塗布工程、図3は転写工程、図4は印刷工程、図5はクリーニング工程、図6は表面活性工程である。
(塗布工程)
図2の(a)において、塗布工程(S1)では、印刷原版10の略全面にインキ2をローラー3によって、均一な厚さに塗布し、略全面に塗布されたインキ2を部分的に撤去して、残されたインキ2a、2b、2c(膜厚を誇張し、斜線を付して示す)が印刷パターン1になっている(凸版印刷)。また、印刷原版10に印刷パターン1に対応して水等をしみ込ませて、インキ2を部分的にはじかせてもよい。
このとき、印刷原版10における印刷パターン1の基準となる基準線11を含む面を基準面12と称し、基準面12に近い所定の範囲である基準範囲13(基準線11から片側が距離Tの範囲内)にはインキ2a、2b、2cは塗布されないで、基準範囲13から離れた範囲にインキ2a、2b、2cが塗布されている。
なお、インキ2a、2b、2cは、印刷パターン1に対応した模様(文字や図形、所定の範囲の色彩等)を形成するものであって、模式的に3個所にインキが塗布されているが、本発明はこれに限定するものではない。
図2の(b)において、印刷原版10の全面にマスキング材10aが設置され、図2の(c)において、マスキング材10aに印刷パターン1に対応した凹部10bが形成され、図2の(d)において、凹部10bにインキ2が充填されている(凹版印刷)。また、印刷原版10に印刷パターン1に対応してシリコン剤等を部分的に塗布し、インキ2a、2b、2c以外を部分的にはじかせてもよい。
なお、塗布工程において、印刷原版10に所定の印刷パターン1になるようにインキ2を付着する要領は限定するものではなく、いわゆる凸版印刷でも凹版印刷(マスキング材10aとインキ2とを具備する)であってもよい。
(転写工程)
図3の(a)〜(c)において、転写工程(S2)では、印刷パターン1にインキ2a、2b、2cが付着している印刷原版10(正確には、印刷原版10の表面)に、ブランケット20を押し付けて、ブランケット20にインキ2a、2b、2cを転写させる。
図3の(a)において、印刷原版10の基準線11と、ブランケット20の先端21を含む対称面22とを一致させる。
図3の(b)、(c)において、印刷原版10にブランケット20を押し付け、その後、引き離す。このとき、印刷原版10の基準範囲13にインキ2a、2b、2cが塗布されていないから、ブランケット20の対称面22に近い先端範囲23(基準線11から片側Wの距離内の範囲)にはインキ2a、2b、2cは塗布されないで、先端範囲23から離れた範囲にインキ2が塗布されている。
(印刷工程)
図4の(a)および(b)において、印刷工程(S3)では、インキ2が転写されたブランケット20を、被印刷面30に押し付け、ブランケット20に転写されたインキ2を被印刷面30に転写させる。
このとき、被印刷面30における印刷予定の印刷パターン1の基準となる基準線31と、ブランケット20の先端21(先端21をを含む対称面22)とを一致させる。
なお、被印刷面30として平面を示しているが、本発明はこれに限定するものではなく、非平面(例えば、円(楕円)筒面や球面(楕円球)等を含む曲面)であってもよい。
(クリーニング工程)
図5において、クリーニング工程(S4)では、被印刷面30にインキ2を転写した後のブランケット20を、平坦なクリーニング面40に押し付け、ブランケット20に残存するインキ2を、クリーニング面40に付着させている。なお、クリーニング面40は紙ないし粘着テープであるが、これに限定するものではない。
(表面活性工程)
図6において、表面活性工程(S5)では、クリーニング後のブランケット20を、吸湿材50に押し付け、吸湿材50にしみ込んでいる水または溶剤の一部を、ブランケット20に付着またはしみ込ませている。なお、吸湿材50は、例えば、紙を50枚程度積層したものに、水または溶剤をしみ込ませたもの(含浸したもの)であるが、吸湿性を具備するものであれば、紙に限定するものではない。また、複数枚を積層したのでなく、1枚(1層)であってもよい。
また、溶剤は、インキ2との性質に応じて適宜選定されるものであって、硬いインキ2を軟化させる性質を有する、例えば、シンナー、キシレンやトルエン等であるが、これらに限定するものではない。
図7は本発明の実施の形態1に係る印刷方法における転写工程について、ブランケットと印刷原版との接触面積を説明する側面図である。
図7において、ブランケット20と印刷原版10とが片側で位置Aまでの範囲S(斜線にて示す)において接触した状態から、ブランケット20が距離Hだけ下降した際、両者は片側で位置Bまでの接触範囲(S+ΔS)において接触するとする。このとき、位置Aと位置Bとの間で、ブランケット20の表面は曲率半径R(中心O)とし、角度AOBを「θ」とする。
そうすると、「H=R(1−cos(θ))」から、「cos(θ)=1−H/R」が求められ、接触範囲の増分ΔSは「ΔS=Rsin(θ)」であるから、これに前式を代入することによって、「ΔS=√(2HR−H2)」が導かれる。そして、短い時間を考えると、「R>>H」であるから、接触範囲の増分ΔSは近似的に「√(2HR)」に等しくなる。
すなわち、本発明の印刷方法100では、印刷原版10におけるインキ2a、2b、2cが塗布されない基準範囲13は、ブランケット20が印刷原版10に接触し始めた直後であって、ブランケット20の先端の曲率半径(正確には近似的に断面円弧とみなした曲率半径)が大きい状態に対応している。
すなわち、一定の下降速度(押し付け速度)で接触した場合、単位時間当たりの接触範囲の増分ΔSが大きい範囲であるため、接触に際して、ブランケット20の表面と印刷原版10の表面との間に形成される楔状の空間から、大気が逃げ出すための時間が短いため、基準範囲13(先端範囲23に同じ)は、ブランケット20の表面と印刷原版10の表面との間への大気の噛み込みが発生し易い範囲である。
そうすると、本発明の印刷方法100では、印刷原版10の基準範囲13内にインキ2a、2b、2cが塗布されないから、ブランケット20の表面と印刷原版10の表面との間への大気の噛み込みが抑えられる。また、同様に、ブランケット20の表面と被印刷面30の表面との間への大気の噛み込みが抑えられる。したがって、良好(健全)な印刷パターン1が印刷されて被印刷面30を得ることができる。また、このとき、ブランケット20の印刷原版10への押し付け速度、およびブランケット20の被印刷面30への押し付け速度を、それぞれ小さくする(減速する)必要がないから、印刷時間の延長が抑えられ、印刷効率の悪化や、生産性(量産性)の低下が抑えられる。
したがって、基準範囲13(図2〜4参照)の大きさ(距離Tの大きさ)は、ブランケット20の大きさ、形状および柔らかさ等によって、決まるものであって、ブランケット20の印刷原版10への押し付け速度が、比較的早い場合は、比較的遅い場合よりも、大きくなる。
また、以上は、印刷パターン1にインキが塗布されない範囲があって、インキが塗布されない範囲が基準範囲13よりも大きい場合を示している。一方、印刷パターン1にインキが塗布されない範囲がない場合、あるいは、あっても基準範囲13よりも小さい場合には、ブランケット20の先端範囲23を除く範囲に、印刷パターンに対応したインキが転写されるようにする。
図8は本発明の実施の形態1に係る印刷方法における転写工程について、印刷パターンと被印刷面とのいろいろな関係を説明する側面図である。
図8の(a)は、図4の(a)に同じであって、印刷パターン1xが基準範囲13よりも広いインキが塗布されない範囲を有しているものであって、被印刷面30には、基準範囲13を跨いで、印刷パターン1xに対応したインキ2xが印刷されている。
図8の(b)は、印刷パターン1yが基準範囲13よりも広いインキが塗布されない範囲を有しない場合であって、印刷パターン1yに対応したインキ2yはブランケット20の先端範囲23(図3の(c)参照)を除く範囲に転写されている。すなわち、基準線11は、印刷パターン1yに対応したインキ2yの塗布範囲の外にあって、インキ2yは、印刷原版10における基準範囲13から離れた範囲に塗布されている。
図8の(c)は、印刷パターン1yが基準範囲13よりも広いインキが塗布されない範囲を有しない場合であって、ブランケット20の先端範囲23(図3の(c)参照)を除く範囲、すなわち、表面の両方側にインキ2yが塗布され、同時に、被印刷面30a、30bに印刷している。このとき、被印刷面30aと被印刷面30bとの間に、ブランケット20の先端21および先端21に近い範囲が押し付けられる印刷補助面30cが配置されている。したがって、同時に、2つの被印刷面30a、30bに、同じ印刷パターン1yを印刷することができる。
図8の(d)は、図8の(c)に示す印刷パターン1yの一方を、印刷パターン1yとは相違する印刷パターン1zにしたものである。したがって、同時に、2つの被印刷面30a、30bに、それぞれ相違する印刷パターン1y、1zを印刷することができる。
本発明によれば、ブランケットの表面と印刷原版の表面との間への大気の噛み込み、また、ブランケットの表面と被印刷体の表面との間への大気の噛み込みが防止されるから、各種形態(形状、大きさ、材質等)のブランケットを用いた印刷方法として広く利用することができる。
1 印刷パターン
1x 印刷パターン
1y 印刷パターン
1z 印刷パターン
2 インキ
2a インキ
2b インキ
2c インキ
2x インキ
2y インキ
3 ローラー
10 印刷原版
10a マスキング材
10b 凹部
11 基準線
12 基準面
13 基準範囲
20 印刷用ブランケット(ブランケット)
21 先端
22 対称面
23 先端範囲
30 被印刷面
30a 被印刷面
30b 被印刷面
30c 印刷補助面
31 基準線
40 クリーニング面
50 吸湿材
100 印刷方法

Claims (4)

  1. 先端に近づく程細くなっている弾性体からなる印刷用ブランケットを、インキが塗布された印刷原版に押し付けることによって前記インキを前記印刷用ブランケットに転写し、前記インキが転写されている前記印刷用ブランケットを被印刷面に押し付けることによって前記インキを前記被印刷面に印刷する印刷方法であって、
    前記印刷用ブランケットの先端および先端に近い範囲を除く範囲に前記インキを転写することを特徴とする印刷方法。
  2. 前記印刷用ブランケットの先端に近い範囲を除く一方側の表面と、前記印刷用ブランケットの先端に近い範囲を除く他方側の表面とを、それぞれ別々の被印刷面に押し付けることを特徴とする請求項1記載の印刷方法。
  3. 前記印刷用ブランケットの先端および先端に近い範囲を押し付ける印刷補助面を、被印刷面に並べて配置することを特徴とする請求項1または2記載の印刷方法。
  4. 前記印刷用ブランケットの断面形状は砲弾状であって、先端に近い範囲に曲率半径の小さい範囲が形成され、先端に近い範囲を除く範囲に曲率半径の大きい範囲が形成され、先端から離れる程、曲率半径が徐々に大きくなることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の印刷方法。
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