JP2015088998A - 表示装置、表示装置の制御方法、及び、プログラム - Google Patents

表示装置、表示装置の制御方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】少ない遅延時間で画像データを表示することができ、且つ、特徴量に基づく階調補正処理の適用の遅れによってシーンの切り替わりの際に発生する画面のちらつきを低減することができる技術を提供する。
【解決手段】本発明の表示装置は、発光手段と、発光手段からの光を変調することによって画像を表示する表示手段と、画像データの特徴量を取得する取得手段と、特徴量に基づいて画像データに階調補正処理を施す画像処理手段と、を有し、画像処理手段は、処理対象のフレームに対し、nフレーム前のフレームの特徴量に基づく階調補正処理を施す表示装置であって、シーンの切り替わりを検出する検出手段と、検出手段でシーンの切り替わりが検出された場合に、シーンの切り替わり前のフレームの特徴量と、シーンの切り替わり後のフレームの特徴量とに基づいて、発光手段の発光輝度を制御する制御手段と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置、表示装置の制御方法、及び、プログラムに関する。
表示画像のコントラストを好適に制御するための技術として、フレーム毎に、画像データのAPL(平均輝度レベル)や輝度ヒストグラムなどの特徴量を取得し、フレーム毎に、取得された特徴量に基づいてγカーブを決定し設定する技術が提案されている。以後、このようなγ変換処理をダイナミックγ処理と表記する。このような技術は、例えば、特許文献1に記載されている。
また、透過型の液晶パネルとバックライトを有する表示装置に関する技術として、画像データの特徴量に応じてバックライトの光量を動的に制御する技術が提案されている。このような技術は、例えば、特許文献2に記載されている。
しかしながら、ダイナミックγ処理において、γカーブの算出に時間がかかると、特徴量を取得したフレームとγカーブを設定(適用)するフレームとがずれるため、シーンの切り替わり後に画面にちらつきが生じることがある。具体的には、特徴量に基づいて決定されたγカーブの適用が遅れるため、シーンの切り替わり後に画面にちらつきが生じることがある。同様に、バックライトの光量を動的に制御する場合にも、特徴量を取得するフレームと光量を設定するフレームとがずれるため、シーンの切り替わり後に画面にちらつきが生じることがある。そのため、シーンの切り替わりが検出された場合に、シーンの切り替わり後のフレームに対して設定するγカーブや光量を、当該フレームの特徴量に応じて決定することのできる技術が提案されている。このような技術は、例えば、特許文献3に記載されている。
特開平03−126377号公報 特開2001−27890号公報 特開2007−121953号公報
しかしながら、特許文献3に記載の技術では、シーンの切り替わり後のフレームに対する処理(輝度データや光量を制御する処理)を、当該フレームの特徴量に応じて行うために、フレームバッファが使用される。具体的には、シーンの切り替わり後のフレームに対する処理を行うときに当該フレームの特徴量が記録されるフレームバッファが使用される。そのようなフレームバッファを用いると、画像データが入力されてから表示されるまでの遅延時間が増加してしまう。
本発明は、少ない遅延時間で画像データを表示することができ、且つ、特徴量に基づく階調補正処理の適用の遅れによってシーンの切り替わりの際に発生する画面のちらつきを低減することができる技術を提供することを目的とするである。
本発明の第1の態様は、
発光手段と、
画像データに基づいて前記発光手段からの光を変調することによって、画面上に画像を
表示する表示手段と、
画像データの輝度に関する特徴量である第1特徴量を取得する第1取得手段と、
前記第1取得手段で取得された第1特徴量に基づいて、画像データに階調補正処理を施す画像処理手段と、
を有し、
前記画像処理手段は、階調補正処理対象のフレームに対し、nフレーム前(nは2以上の整数)のフレームの第1特徴量に基づく階調補正処理を施す
表示装置であって、
シーンの切り替わりを検出する検出手段と、
前記検出手段でシーンの切り替わりが検出された場合に、シーンの切り替わり前のフレームの第1特徴量と、シーンの切り替わり後のフレームの第1特徴量とに基づいて、前記発光手段の発光輝度を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする表示装置である。
本発明の第2の態様は、
発光手段と、画像データに基づいて前記発光手段からの光を変調することによって、画面上に画像を表示する表示手段と、を有する表示装置の制御方法であって、
画像データの輝度に関する特徴量である第1特徴量を取得する第1取得ステップと、
前記第1取得ステップで取得された第1特徴量に基づいて、画像データに階調補正処理を施す画像処理ステップと、
シーンの切り替わりを検出する検出ステップと、
前記発光手段の発光輝度を制御する制御ステップと、
を有し、
前記画像処理ステップでは、階調補正処理対象のフレームに対し、nフレーム前(nは2以上の整数)のフレームの第1特徴量に基づく階調補正処理を施し、
前記制御ステップでは、前記検出ステップでシーンの切り替わりが検出された場合に、シーンの切り替わり前のフレームの第1特徴量と、シーンの切り替わり後のフレームの第1特徴量とに基づいて、前記発光手段の発光輝度を制御する
を有することを特徴とする表示装置の制御方法である。
本発明の第3の態様は、上述した表示装置の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。
本発明によれば、少ない遅延時間で画像データを表示することができ、且つ、特徴量に基づく階調補正処理の適用の遅れによってシーンの切り替わりの際に発生する画面のちらつきを低減することができる。
実施例1に係る表示装置の構成を示す図 実施例1に係る特徴量取得部の構成を示す図 実施例1に係る分割領域の一例を示す図 実施例1に係る暗部注目階調値と明部注目階調値の決定方法を示す図 実施例1に係るγカーブ決定部の処理フローを示す図 実施例1に係る暗部γカーブと明部γカーブの候補を示す図 実施例1に係るγ補正部での処理の一例を示す図 実施例1に係る特徴量変化判断部の処理フローを示す図 実施例1に係るバックライト制御値決定部の処理フローを示す図 実施例1に係る暗部面積からバックライト制御値への変換特性を示す図 実施例1に係る特徴量変化値から乗算係数への変換特性を示す図 実施例1に係るバックライト制御を示す図 実施例2に係る表示装置の構成を示す図 実施例2に係る特徴量取得部の構成を示す図 実施例2に係る分割γ補正部203の処理を示す図 実施例2に係るバックライトモジュールの構成を示す図 実施例3に係る表示装置の構成を示す図 実施例3に係るバックライト制御値の適用の遅れを示す図 実施例3に係る使用特徴量判断部の処理フローを示す図 実施例3に係る分割バックライト制御値決定部の処理フローを示す図 実施例3に係る暗部注目階調値から係数への変換特性を示す図 実施例3に係るバックライト制御を示す図
<実施例1>
以下、本発明の実施例1に係る表示装置及びその制御方法について説明する。
なお、以下では、本実施例に係る表示装置が、透過型の液晶表示装置である場合の例を説明するが、本実施例に係る表示装置はこれに限らない。本実施例に係る表示装置は、光源装置から発せられた光を変調することで画面に画像を表示する表示装置であればよい。例えば、本実施例に係る表示装置は、反射型の液晶表示装置であってもよい。また、本実施例に係る表示装置は、液晶素子の代わりにMEMS(Micro Electro Mechanical System)シャッターを用いたMEMSシャッター方式ディスプレイであってもよい。
図1は、本実施例に係る表示装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施例に係る表示装置100は、特徴量取得部101、γカーブ決定部102、γ補正部103、液晶駆動回路部104、液晶パネル105、シーンチェンジ検出部106、特徴量変化判断部107、バックライト制御値決定部108、バックライト制御部109、バックライトモジュール110、などを有する。
特徴量取得部101は、入力画像データ(表示装置100に入力された画像データ)の輝度に関する特徴量を取得する。本実施例では、特徴量として、分割輝度ヒストグラム、注目階調値、全体輝度ヒストグラム、及び、APL値が取得される。分割輝度ヒストグラム、注目階調値、全体輝度ヒストグラム、及び、APL値については後述する。ただし、特徴量取得部101は、入力画像データの輝度に関する特徴量を取得すればよく、例えば、分割輝度ヒストグラム、注目階調値、全体輝度ヒストグラム、及び、APL値のうちの、少なくとも1つ以上を取得すればよい。
図2は、特徴量取得部101の構成を示すブロック図である。図2に示すように、特徴量取得部101は、分割輝度ヒストグラム取得部11、注目階調値決定部12、全体輝度ヒストグラム取得部13、APL値取得部14、などを有する。
分割輝度ヒストグラム取得部11は、画面の領域を構成する複数の分割領域d(i)のそれぞれについて、その分割領域に表示すべき入力画像データの輝度ヒストグラムHd(i)を分割輝度ヒストグラムとして取得する。本実施例では、図3に示すように、画面の領域が、3行×4列の計15個の分割領域d(0)〜d(14)から構成されている。分割輝度ヒストグラム取得部11は、入力画像データIを、15個の分割領域d(0)〜d(14)に対応する15個の分割画像データ(対応する分割領域の画素からなる画像データ)に分割する。そして、分割輝度ヒストグラム取得部11は、分割画像データ毎に、その分割画像データから、当該分割画像データの輝度ヒストグラム(分割輝度ヒストグラム)Hd(i)を取得する。本実施例では、15個の分割領域d(0)〜d(14)に対応する15個の分割輝度ヒストグラムHd(0)〜Hd(14)が取得される。本実施例で
は、画像データの取り得る階調値の範囲が0以上255以下の範囲(8ビット範囲)であり、階調値毎にその階調値の画素数を示す輝度ヒストグラムが取得されるものとする。
分割輝度ヒストグラム取得部11は、取得した分割輝度ヒストグラムHd(0)〜Hd(14)を、注目階調値決定部12に出力する。
なお、本実施例では入力画像データIのフレームレートが60フレーム/秒であるものとするが、入力画像データIのフレームレートは60フレーム/秒より高くても低くてもよい。
なお、画面の領域を構成する分割領域の数は、15個より多くても少なくてもよい。
なお、画像データの取り得る階調値の範囲は、0以上255以下の範囲より狭くても広くてもよい。
なお、輝度ヒストグラムのカテゴリの幅(階調値の範囲)は、1より大きくてもよい。
注目階調値決定部12は、分割輝度ヒストグラムHd(i)に基づいて、暗部注目階調値Nb(i)及び明部注目階調値Nw(i)を決定する。
図4は、輝度ヒストグラムHd(i)から暗部注目階調値Nb(i)と明部注目階調値Nw(i)を決定する方法を示す図である。図4に示すように、ヒストグラムの複数のピークのうち、最も低階調側のピークを示す階調値が暗部注目階調値Nb(i)として決定(検出)され、最も高階調側のピークを示す階調値が明部注目階調値Nw(i)として決定される。
注目階調値決定部12は、分割領域毎に、暗部注目階調値と明部注目階調値を決定する。そのため、15個の輝度ヒストグラムHd(0)〜Hd(14)から、15個の暗部注目階調値Nb(0)〜Nb(14)と、15個の明部注目階調値Nw(0)〜Nw(14)とが決定される。
注目階調値決定部12は、決定した暗部注目階調値Nb(0)〜Nb(14)と明部注目階調値Nw(0)〜Nw(14)を、γカーブ決定部102に出力する。
全体輝度ヒストグラム取得部13は、入力画像データから、入力画像データの輝度ヒストグラムHaを、全体輝度ヒストグラムとして取得する。そして、全体輝度ヒストグラム取得部13は、取得した全体輝度ヒストグラムHaを、バックライト制御値決定部108に出力する。
APL値取得部14は、入力画像データから、入力画像データのAPL値aを取得する。APL値は、画像データの各画素の輝度値の総和を画像データの総画素数で除算した値である。本実施例では、APL値aが8ビット精度で算出されるものとする。即ち、本実施例では、APL値aが0以上255以下の整数値を取り得るものとする。
APL値取得部14は、取得したAPL値aを、γカーブ決定部102とシーンチェンジ検出部106に出力する。
なお、APL値の算出精度は、8ビット精度より高くても低くてもよい。
なお、特徴量取得部101で取得される特徴量は、分割輝度ヒストグラム、注目階調値、全体輝度ヒストグラム、及び、APL値に限らない。例えば、階調値の代表値(最小値、最大値、最頻値、中間値、平均値)が取得されてもよいし、輝度値の代表値が取得されてもよい。
γカーブ決定部102とγ補正部103により、特徴量取得部101で取得された特徴量に基づいて、入力画像データに階調補正処理が施される。本実施例では、階調補正処理として、特徴量によって示された輝度が高いときに高階調側の階調性を高め、特徴量によって示された輝度が低いときに低階調側の階調性を高める画像処理が行われる。
なお、本実施例では、階調補正処理がγ補正である場合の例を説明するが、γ補正以外
の階調補正処理が行われてもよい。
γカーブ決定部102は、注目階調値決定部12で決定された暗部注目階調値Nb(0)〜Nb(14)と明部注目階調値Nw(0)〜Nw(14)を用いて、γカーブを決定する。具体的には、γカーブ決定部102は、注目階調値決定部12で決定された暗部注目階調値Nb(0)〜Nb(14)と明部注目階調値Nw(0)〜Nw(14)を用いて、暗部係数coebと明部係数coewを決定する。そして、γカーブ決定部102は、決定した暗部係数coebと明部係数coewを用いて、γカーブを決定する。
γカーブ決定部102の処理フローを図5に示す。
まず、暗部係数coebが算出される(S101)。本実施例では、15個の暗部注目階調値Nb(0)〜Nb(14)の最小値が暗部係数coebとして算出される。具体的には、以下の式1を用いて暗部係数coebが算出される。式1において、min[]は、引数([]内の記載の値)の最小値を返す関数である。

coeb=min[Nb(0)〜Nb(14)] ・・・(式1)

本実施例では、最も小さい暗部注目階調値を用いてγカーブを決定することで、入力画像データの輝度が低いときに低階調側の階調性を高めるγカーブを決定することが可能となり、暗部の階調つぶれを抑制するγ補正を行うことが可能となる。
次に、明部係数coewが算出される(S102)。本実施例では、15個の明部注目階調値Nw(0)〜Nw(14)の最大値が明部係数coewとして算出される。具体的には、以下の式2を用いて明部係数coewが算出される。式2において、max[]は、引数([]内の記載の値)の最大値を返す関数である。

coew=max[Nw(0)〜Nw(14)] ・・・(式2)

本実施例では、最も大きい明部注目階調値を用いてγカーブを決定することで、入力画像データの輝度が高いときに高階調側の階調性を高めるγカーブを決定することが可能となり、明部の階調つぶれを抑制するγ補正を行うことが可能となる。
そして、S101で算出された暗部係数coebと、S102で算出された明部係数coewとを用いて、γカーブが決定される(S103)。決定されたγカーブは、γ補正部103に出力され、決定された暗部係数coebと明部係数coewは、特徴量変化判断部107に出力される。
本実施例では、γカーブは、低階調範囲の階調値を補正する暗部γカーブ、高階調範囲の階調値を補正する明部γカーブ、及び、中間階調範囲の階調値を補正する中間部γカーブからなる。
図6は、暗部γカーブの候補(暗部候補)B、及び、明部γカーブの候補(明部候補)Wを示す。暗部候補Bは0以上128以下の階調値を補正するγカーブであり、明部候補Wは192以上255以下の階調値を補正するγカーブである。暗部候補と明部候補のカーブデータは、γカーブ決定部102が有する不図示のメモリに予め格納されている。
図6に示すように、本実施例では、暗部候補として256個の階調値に対応する256個のγカーブが用意されており、明部候補として256個の階調値に対応する256個のγカーブが用意されている。具体的には、暗部候補として、対応する階調値が低いほど低階調範囲の階調性を高める256個のγカーブが用意されている。そして、明部候補として、対応する階調値が高いほど高階調範囲の階調性を高める256個のγカーブが用意さ
れている。
γカーブ決定部102は、256個の暗部候補のうち、S101で算出された暗部係数coebに対応する暗部候補B(coeb)を、暗部γカーブとして選択する。また、γカーブ決定部102は、256個の明部候補のうち、S102で算出された明部係数coewに対応する明部候補W(coew)を、明部γカーブとして選択する。
このように暗部γカーブと明部γカーブを決定することにより、暗部注目階調値の最小値が低いほど暗部の階調性を高め、明部注目階調値の最大値が高いほど明部の階調性を高めるγカーブを得ることができる。そのようなγカーブを用いてγ補正を行うことにより、暗部と明部の視認性を向上することができる。
中間部γカーブは、129以上191以下の階調値を補正するγカーブである。γカーブ決定部102は、決定した暗部γカーブB(coeb)と明部γカーブW(coew)の間を線形補間することにより、中間部γカーブを算出する。
なお、γカーブの決定方法は上記方法に限らない。例えば、暗部γカーブB(coeb)と明部γカーブW(coew)が滑らかに繋がるように、中間部γカーブとして高次関数が算出されてもよい。一部の階調範囲の階調値を補正する複数のγカーブ(暗部候補や明部候補)ではなく、全階調範囲の階調値を補正する複数のγカーブ(γ値)が用意されていてもよい。そして、入力画像データの全体の明るさに応じて、全階調範囲の階調値を補正する複数のγカーブの中から、1つのγカーブが選択されてもよい。
γ補正部103は、γカーブ決定部102で決定されたγカーブを用いて、入力画像データにγ補正を施す。そして、γ補正部103は、γ補正後の画像データを出力する。
γ補正部103での処理の一例を図7に示す。
図7において、フレームN(N番目のフレーム)からフレームN+2は明るいシーンのフレームであり、フレームN+3からフレームN+6は暗いシーンのフレームである。
本実施例では、γカーブを決定するために、各分割領域の輝度ヒストグラム(分割輝度ヒストグラム)が取得され、分割輝度ヒストグラムから暗部注目階調値と明部注目階調値が検出される。そのような多くの特徴量を用いてγカーブを決定することにより、入力画像データに対して高精度なγ補正(階調補正処理)を施すことができる。
しかしながら、高精度なγ補正を実現するためには、γカーブの決定に長時間を要してしまう。
そのため、本実施例では、階調補正処理対象のフレームに対し、nフレーム前(nは2以上の整数)のフレームの特徴量に基づく階調補正処理が施される。具体的には、γ補正対象のフレームに対し、nフレーム前のフレームの特徴量に基づいて決定されたγカーブを用いたγ補正が施される。図7は、n=2の場合の例を示す。そのため、図7の例では、γ補正対象のフレームに対し、2フレーム前のフレームの特徴量に基づいて決定されたγカーブを用いたγ補正が施される。換言すれば、図7の例では、γカーブの適用が2フレーム分の時間だけ遅れる。
フレームN+2に対しては、フレームNの特徴量に基づいて決定されたγカーブが適用される。フレームN+2とフレームNはどちらも明るいシーンのフレームであり、画像データの差は小さい。そのため、γカーブの適用が2フレーム分の時間だけ遅れていても、フレームN+2に対しては適切なγカーブが適用される。
フレームN+3に対しては、フレームN+1の特徴量に基づいて決定されたγカーブが適用される。フレームN+3は暗いシーンのフレームであり、フレームN+1は明るいシーンのフレームであるため、画像データの差は大きい。そのため、γカーブの適用が2フレーム分の時間だけ遅れることにより、フレームN+3に対して不適切なγカーブが適用されてしまう。
フレームN+4に対しては、フレームN+2の特徴量に基づいて決定されたγカーブが適用される。フレームN+4は暗いシーンのフレームであり、フレームN+2は明るいシーンのフレームである。そのため、フレームN+3と同様に、フレームN+4に対しても不適切なγカーブが適用されてしまう。
フレームN+5に対しては、フレームN+3の特徴量に基づいて決定されたγカーブが適用される。フレームN+5とフレームN+3はどちらも暗いシーンのフレームであり、画像データの差は小さい。そのため、γカーブの適用が2フレーム分の時間だけ遅れていても、フレームN+5に対しては適切なγカーブが適用される。
図7の例では、フレームN+3からフレームN+6の画像データは暗い画像データである。しかし、フレームN+3とフレームN+4に対して、明るい画像データの特徴量に基づいて決定されたγカーブが適用され、フレームN+5とフレームN+6に対しては、暗い画像から作成したγカーブが適用される。このように、本実施例では、明るいシーンから暗いシーンに切り替わった後、暗いシーンの特徴量に基づいて決定されたγカーブが2フレーム遅れて適用される。同様に、暗いシーンから明るいシーンに切り替わった後、明るいシーンの特徴量に基づいて決定されたγカーブが2フレーム遅れて適用される。
γカーブの適用の遅れが1フレーム分の時間(1/60秒)であれば、そのような遅れの影響はほとんど視認されない。しかし、γカーブの適用の遅れが2フレーム分の時間(2/60秒)以上である場合には、そのような遅れの影響がちらつきとして顕著に視認されてしまう。また、シーンの切り替わりによるγカーブの変化の度合いが高いほど、ちらつきは目立ちやすくなる。換言すれば、シーンの切り替わりによる特徴量の変化の度合いが高いほど、ちらつきは目立ちやすくなる。
そこで、本実施例では、シーンの切り替わりの際に、γカーブの適用の遅れによって生じるちらつきが低減するように、バックライトモジュール110の発光輝度を制御する。
液晶駆動回路部104は、γ補正部103でγ補正された画像データを液晶パネル105に出力する。
なお、本実施例では、入力画像データのフレームレートと同じフレームレート(60フレーム/秒)で表示が行われるものとする。表示のフレームレートが入力のフレームレートと異なる場合には、表示のフレームレートと一致するように、画像データのフレームレートが変換される。
液晶パネル105は、液晶駆動回路部104から出力された画像データに基づいて、バックライトモジュール110からの光を透過することによって、画面上に画像を表示する表示パネルである。
シーンチェンジ検出部106は、シーンの切り替わりを検出し、検出結果(シーンチェンジ検出情報Sc)を特徴量変化判断部107とバックライト制御値決定部108に出力する(シーンチェンジ判定)。本実施例では、APL値取得部13で取得された入力画像データのAPL値aと、1フレーム前に取得されたAPL値a_oldとに基づいて、シーンの切り替わりが検出される。具体的には、シーンチェンジ検出部106は、APL値aとAPL値a_oldの差(差の絶対値)が所定値以上の場合にシーンが切り替わったと判断し、シーンチェンジ検出情報Sc=1を出力する。また、シーンチェンジ検出部106は、APL値aとAPL値a_oldの差(差の絶対値)が所定値未満の場合にシーンが切り替わったと判断し、シーンチェンジ検出情報Sc=0を出力する。そして、シーンチェンジ検出部106は、上記判断を行った後(例えば、シーンチェンジ検出情報Scを出力した後)に、APL値a_oldの値をAPL値aの値に更新する。
なお、シーンの切り替わりの検出方法は、上記方法に限らない。例えば、シーンの切り替わりを示す付加データが画像データに付加されている場合には、付加データを用いてシ
ーンの切り替わりが検出されてもよい。
特徴量変化判断部107、バックライト制御値決定部108、及び、バックライト制御部109により、バックライトモジュール110の発光輝度が制御される。本実施例では、シーンチェンジ検出部106でシーンの切り替わりが検出された場合に、シーンの切り替わり前のフレームの特徴量と、シーンの切り替わり後のフレームの特徴量とに基づいて、バックライトモジュール110の発光輝度が制御される。それにより、シーンの切り替わりの際に、γカーブの適用の遅れによって生じるちらつきを低減することができる。
特徴量変化判断部107は、シーンチェンジ検出部106でシーンの切り替わりが検出された場合に、シーンが切り替わるときの特徴量の時間変化の仕方と、シーンが切り替わるときの特徴量の時間変化の度合いとを判断する。時間変化の仕方と度合いは、シーンの切り替わり前のフレームの特徴量と、シーンの切り替わり後のフレームの特徴量に基づいて判断される。
具体的には、特徴量変化判断部107は、シーンチェンジ検出部106からシーンチェンジ検出情報Sc=1が入力された場合に、特徴量変化値s_diffを算出する。特徴量変化値s_diffは、APL値取得部14で取得されたAPL値a、1フレーム前に取得されたAPL値a_old、及び、1フレーム前に算出された暗部係数coeb_oldと明部係数coew_oldに基づいて算出される。そして、特徴量変化判断部107は、シーンが切り替わるときの特徴量の時間変化の仕方と度合いの判断結果として、算出した特徴量変化値s_diffをバックライト制御値決定部108に出力する。特徴量変化値s_diffは、シーンが切り替わるときの特徴量の時間変化の仕方と度合いを示す値である。特徴量変化値s_diffは、シーンの切り替わりの際に生じるちらつきの度合いを示す値でもある。
本実施例では、明部係数coewの値が小さい場合、明部を浮かせる(明部の階調性を低減する)γカーブが得られる。そして、暗い画像データからは、明るい画像データに比べて小さい明部係数coewが算出される。そのため、暗いシーンから明るいシーンへ切り替わった場合、明部係数coewは大きく増加するため、明部を浮かせるカーブから明部を沈める(明部の階調性を高める)カーブへγカーブが大きく変化する。そして、明るいシーンから暗いシーンへ切り替わった場合、明部係数coewは大きく低下するため、明部を沈めるカーブから明部を浮かせるカーブへγカーブが大きく変化する。
また、暗部係数coebの値が大きい場合、暗部を沈める(暗部の階調性を低減する)γカーブが得られる。そして、明るい画像データからは、暗い画像データに比べて大きい暗部係数coebが算出される。そのため、明るいシーンから暗いシーンへ切り替わった場合、明部係数coebは大きく低下するため、暗部を沈めるカーブから暗部を浮かせる(暗部の階調性を高める)カーブへγカーブが大きく変化する。そして、暗いシーンから明るいシーンへ切り替わった場合、暗部係数coebは大きく増加するため、暗部を浮かせるカーブから暗部を沈めるカーブへγカーブが大きく変化する。
そのため、暗いシーンと明るいシーンの間のシーンの切り替わりが生じたときにγカーブの適用の遅れによってちらつきが発生する可能性は高い。また、シーンの切り替わり前の明るさと、シーンの切り替わりの明るさとの差が大きいほど、上記ちらつきは目立ち易い。
本実施例では、上述した傾向を考慮して、特徴量変化値s_diffを算出する。バックライト制御値決定部108では、算出された特徴量変化値s_diffを用いて、シーンの切り替わりの際に生じるちらつきが低減するように、バックライトモジュール110の発光輝度の制御(バックライト制御値の算出)が行われる。
特徴量変化判断部107の処理フローを図8に示す。
まず、特徴量変化判断部107が、シーンチェンジ検出部106から出力されたシーンチェンジ検出情報Scが0か否かを判断する(S201)。シーンチェンジ検出情報Sc=0の場合、S202へ処理が進められ、シーンチェンジ検出情報Sc=1の場合、S204へ処理が進められる。
S202では、特徴量変化判断部107が、s_diff=0を出力する。そして、S203へ処理が進められる。
S204では、特徴量変化判断部107が、以下の式3を用いて、特徴量変化値s_diffを算出する。

s_diff=a−a_old ・・・(式3)
次に、特徴量変化判断部107が、S204で算出されたs_diffが0より大きいか否かを判断する(S205)。s_diff>0の場合、S206へ処理が進められ、s_diff≦0の場合、S207へ処理が進められる。
S206では、特徴量変化判断部107が、以下の式4を用いて、特徴量変化値s_diffを補正する。そして、S203へ処理が進められる。

s_diff=s_diff×((255−coew_old)/255)
・・・(式4)
式4で算出された特徴量変化値s_diffは、特徴量によって示された輝度が増加するシーンの切り替わりが検出されたことを示す。換言すれば、式4で算出された特徴量変化値s_diffは、暗いシーンから明るいシーンへの切り替わりが検出されたことを示す。また、式4では、シーンが切り替わるときの輝度(特徴量)の変化の度合いが高いほど大きい特徴量変化値s_diffが算出される。即ち、シーンが切り替わるときに生じるちらつきの変化の度合いが高いほど大きい特徴量変化値s_diffが算出される。具体的には、シーンの切り替わり前の明部係数coew_oldが小さいほど、シーンが切り替わるときの輝度(特徴量)の変化の度合いは大きく、ちらつきが目立ち易いと考えられる。そして、式4では、シーンの切り替わり前の明部係数coew_oldが小さいほど大きい特徴量変化値s_diffが算出される。
本実施例では、特徴量変化値s_diffとして、−255以上255以下の値が算出される。
S207では、特徴量変化判断部107が、以下の式5を用いて、特徴量変化値s_diffを補正する。そして、S203へ処理が進められる。

s_diff=s_diff×(coeb_old/255)
・・・(式5)
式5で算出された特徴量変化値s_diffは、特徴量によって示された輝度が低下するシーンの切り替わりが検出されたことを示す。換言すれば、式5で算出された特徴量変化値s_diffは、明るいシーンから暗いシーンへの切り替わりが検出されたことを示す。また、式5では、シーンが切り替わるときの輝度(特徴量)の変化の度合いが高いほど小さい特徴量変化値s_diffが算出される。即ち、シーンが切り替わるときに生じるちらつきの変化の度合いが高いほど小さい特徴量変化値s_diffが算出される。具
体的には、シーンの切り替わり前の暗部係数coeb_oldが大きいほど、シーンが切り替わるときの輝度(特徴量)の変化の度合いは大きく、ちらつきが目立ち易いと考えられる。そして、式5では、シーンの切り替わり前の暗部係数coeb_oldが大きいほど小さい特徴量変化値s_diffが算出される。
本実施例では、特徴量変化値s_diffとして、−255以上255以下の値が算出される。
S203では、特徴量変化判断部107が、coeb_oldの値をcoebの値に、coew_oldの値をcoewの値に更新する。
バックライト制御値決定部108は、バックライトモジュール110の目標輝度を示すバックライト制御値を決定する。
具体的には、バックライト制御値決定部108は、シーンチェンジ検出部106でシーンの切り替わりが検出されたか否かを、シーンチェンジ検出部106から出力されたシーンチェンジ検出情報Scに基づいて判断する。
そして、バックライト制御値決定部108は、シーンの切り替わりが検出されたときに、特徴量変化判断部107から出力された特徴量変化値s_diffに基づいて、直前に決定したバックライト制御値を補正する。即ち、シーンの切り替わりが検出されたときに、シーンの切り替わり前のフレームの特徴量と、シーンの切り替わり後のフレームの特徴量とに基づいて、直前に決定したバックライト制御値が補正される。それにより、ちらつきを低減するバックライト制御値bl_grが決定される。
残りの期間(シーンの切り替わりが検出されたときを除いた期間)では、バックライト制御値決定部108は、全体輝度ヒストグラム取得部13で直前に取得された全体輝度ヒストグラムHaに基づいて、目標輝度(バックライト制御値bl_g)を決定する。
決定されたバックライト制御値はバックライト制御部109に出力される。
シーンが切り替わった際に、特徴量を取得するフレームとγカーブを設定するフレームが2/60秒以上ずれると、ちらつきが視認される。
そこで、本実施例では、バックライト制御値決定部108は、シーンの切り替わり後に、フレーム間のブランキング期間中にちらつきを低減するバックライト制御値bl_grを決定する。そして、決定されたバックライト制御値bl_grがシーンの切り替わり後に適用されることで、γカーブの適用遅れによるちらつきが低減される。
バックライト制御値決定部108の処理フローを図9に示す。
まず、バックライト制御値決定部108が、シーンチェンジ検出情報Scが0か否かを判断する(S301)。シーンチェンジ検出情報Sc=0の場合、S302へ処理が進められ、シーンチェンジ検出情報Sc=1の場合、S304へ処理が進められる。
S302では、バックライト制御値決定部108が、バックライト制御値bl_gを算出する。具体的には、バックライト制御値決定部108は、全体輝度ヒストグラムHaから暗部面積Sdを算出する。そして、バックライト制御値決定部108は、図10に示す変換特性に基づいて、暗部面積Sdからバックライト制御値bl_gを算出する。バックライト制御値決定部108は、算出したバックライト制御値bl_gをバックライト制御部109へ出力する。
暗部面積Sdは、以下の式6を用いて算出される。暗部面積Sdは、画像中の暗い領域の面積を表す。式6において、Hdは、全体輝度ヒストグラムHaにおける黒レベル閾値th_bより小さい階調値の度数(画素数)の総和である。Hsは、全体輝度ヒストグラムHaにおける度数の総和(画像の総画素数)である。黒レベル閾値th_bは予め定め
られた値であってもよいし、任意に調整可能な値であってもよい。

Sd=Hd/Hs ・・・(式6)
図10に示す変換特性は、以下の式7によって表わされる。本実施例では、暗い領域の面積が大きいほど低く、暗い領域の面積が小さいほど高い目標輝度を決定する。具体的には、暗部面積Sdが大きいほど小さく、暗部面積Sdが小さいほど大きいバックライト制御値bl_gが決定される。式7において、th_sd1とth_sd2は調整用の閾値、g_minはバックライト制御値bl_gの最小値、g_maxはバックライト制御値bl_gの最大値を示す。閾値th_sd1、閾値th_sd2、バックライト制御値g_min、及び、バックライト制御値g_maxは、固定値であってもよいし、任意に調整可能な値であってもよい。

Sd<th_sd1の場合:bl_g=g_max
Sd≧th_sd1かつa<th_sd2の場合:
bl_g=(g_min−g_max)×(Sd−th_sd1)
÷(th_sd2−th_sd1)+g_max
Sd≧th_sd2の場合:bl_g=g_min
・・・(式7)
S302の次に、バックライト制御値決定部108が、bl_g_oldの値をbl_gの値に更新する(S303)。
S304では、バックライト制御値決定部108が、バックライト制御値bl_grを算出する。具体的には、バックライト制御値決定部108は、図11に示す変換特性に基づいて、特徴量変化値s_diffから乗算係数rateを算出する。そして、バックライト制御値決定部108は、乗算係数rateとバックライト制御値bl_g_oldに基づいて、バックライト制御値bl_grを算出する。バックライト制御値決定部108は、算出したバックライト制御値bl_grをバックライト制御部109へ出力する。その後、S302に処理が進められる。
図11に示す変換特性は、以下の式8によって表わされる。式8において、th_s_diff1とth_s_diff2は調整用の閾値、rate_minは乗算係数rateの最小値、rate_maxは乗算係数rateの最大値を示す。閾値th_s_diff1、閾値th_s_diff2、乗算係数rate_min、及び、乗算係数rate_maxは、固定値であってもよいし、任意に調整可能な値であってもよい。但し、閾値th_s_diff1、閾値th_s_diff2、乗算係数rate_min、及び、乗算係数rate_maxは、s_diff=0のときにrate=1となるように設定される。

s_diff<th_s_diff1の場合:rate=rate_max
s_diff≧th_s_diff1かつ
s_diff<th_s_diff2の場合:
rate=(rate_min−rate_max)
×(s_diff−th_s_diff1)
÷(th_s_diff2−th_s_diff1)
+rate_max
s_diff≧th_s_diff2の場合:rate=rate_min
・・・(式8)
バックライト制御値bl_grは、以下の式9に示すように、バックライト制御値bl_g_oldに乗算係数rateを乗算することによって算出される。

bl_gr=bl_g_old×rate ・・・(式9)
特徴量変化値s_diffが0に近い場合には、シーンの切り替わりによる輝度(特徴量)の変化は小さく、γカーブもあまり変わらないと考えられる。そのため、1に近い値を乗算係数rateとして算出し、バックライト制御値bl_g_oldに近い値をバックライト制御値bl_grとして算出する。
特徴量変化値s_diffが大きい場合には、暗いシーンから明るいシーンへの切り替わりが発生しており、γカーブが大きく変わると考えられる。具体的には、暗部の階調性を高めるカーブから明部の階調性を高めるカーブへγカーブが変化する。暗部の階調性を高めると画像データの輝度は増加し、明部の階調性を高めると画像データの輝度は低下する。そのため、暗いシーンから明るいシーンへの切り替わりが発生すると、γカーブの適用の遅れにより、シーンの切り替わり後のフレーム(明るいシーンのフレーム)に対して暗部の階調性を高めるγカーブが適用されてしまう。その結果、一時的な表示輝度(画面上の輝度)の増加が生じ、このような一時的な表示輝度の増加がちらつきとして知覚されてしまう。
そこで、特徴量変化値s_diffが大きい場合には、1より小さい値を乗算係数rateとして算出し、バックライト制御値bl_g_oldより小さい値をバックライト制御値bl_grとして算出する。その結果、バックライトモジュール110の発光輝度が低減され、上述した表示輝度の増加を抑制することができ、ちらつきを知覚され難くすることができる。
また、特徴量変化値s_diffが大きいほど、シーンの切り替わりによる輝度(特徴量)の変化も大きく、上述した表示輝度の増加も大きいと考えられる。そのため、特徴量変化値s_diffが大きいほど小さい乗算係数rateを算出し、特徴量変化値s_diffが大きいほど小さいバックライト制御値bl_grを算出する。このような処理により、上述した表示輝度の増加を精度良く低減することができ、ちらつきをより知覚され難くすることができる。
特徴量変化値s_diffが小さい場合には、明るいシーンから暗いシーンへの切り替わりが発生しており、γカーブが大きく変わると考えられる。具体的には、明部の階調性を高めるカーブから暗部の階調性を高めるカーブへγカーブが変化する。そのため、明るいシーンから暗いシーンへの切り替わりが発生すると、γカーブの適用の遅れにより、シーンの切り替わり後のフレーム(暗いシーンのフレーム)に対して明部の階調性を高めるγカーブが適用されてしまう。その結果、一時的な表示輝度(画面上の輝度)の低下が生じ、このような一時的な表示輝度の低下がちらつきとして知覚されてしまう。
そこで、特徴量変化値s_diffが小さい場合には、1より大きい値を乗算係数rateとして算出し、バックライト制御値bl_g_oldより大きい値をバックライト制御値bl_grとして算出する。その結果、バックライトモジュール110の発光輝度が高められ、上述した表示輝度の低下を抑制することができ、ちらつきを知覚され難くすることができる。
また、特徴量変化値s_diffが小さいほど、シーンの切り替わりによる輝度(特徴量)の変化も大きく、上述した表示輝度の低下も大きいと考えられる。そのため、特徴量変化値s_diffが小さいほど大きい乗算係数rateを算出し、特徴量変化値s_d
iffが小さいほど大きいバックライト制御値bl_grを算出する。このような処理により、上述した表示輝度の低下を精度良く低減することができ、ちらつきをより知覚され難くすることができる。
バックライト制御部109は、バックライトモジュール110の発光輝度を、バックライト制御値決定部108で決定された目標輝度に制御する。具体的には、バックライト制御部109は、バックライト制御値決定部108で決定されたバックライト制御値をバックライトモジュール110へ出力する。換言すれば、バックライト制御部109は、バックライト制御値決定部108で決定されたバックライト制御値でバックライトモジュール110を駆動する。
本実施例では、表示制御の周波数(フレームレート)よりも高い周波数で、バックライト制御値を決定し、発光輝度を制御する処理(バックライト制御)が行われる。具体的には、120Hzでバックライト制御が行われる。なお、バックライト制御の周波数は、120Hzより低くても高くてもよい。バックライト制御は、表示制御と同じ周波数且つ異なる位相で行われてもよい。
バックライト制御の一例を図12に示す。
本実施例では、バックライト制御の周波数は120Hzであり、表示制御の周波数は60Hzであるため、図12に示すように1フレーム期間中に2回バックライト制御値が設定される。
図12において、フレームNからフレームN+2は明るいシーンのフレームであり、フレームN+3からフレームN+6は暗いシーンのフレームである。
図12に示すように、本実施例では、フレーム間のブランキング期間にバックライト制御値1が設定され、フレームの期間中にバックライト制御値2が設定される。
フレームN+2に対しては、フレームNのAPL値とフレームN+1のAPL値を用いてシーンが切り替わったか否かが判断される。フレームNとフレームN+1は同じシーンのフレームであるため、シーンは切り替わっていないと判断される。フレームN+1とフレームN+2のブランキング期間では、フレームNの特徴量を用いたS302の処理は完了しているが、フレームN+1の特徴量を用いたS302(図9)の処理が完了していない。フレームN+1の特徴量を用いたS302の処理は、上記の判断が行われ後に開始され、フレームN+2の期間中に完了する。そのため、フレームN+2に対しては、フレームNの特徴量を用いてS302の処理を行うことにより決定されたバックライト制御値bl_gがバックライト制御値1として設定される。また、フレームN+1の特徴量を用いてS302の処理を行うことにより決定されたバックライト制御値bl_gがバックライト制御値2として設定される。
フレームN+3に対しては、フレームN+1のAPL値とフレームN+2のAPL値を用いてシーンが切り替わったか否かが判断される。フレームN+1とフレームN+2は同じシーンのフレームであるため、シーンは切り替わっていないと判断される。そのため、フレームN+3に対しては、フレームN+1の特徴量を用いてS302の処理を行うことにより決定されたバックライト制御値bl_gがバックライト制御値1として設定される。また、フレームN+2の特徴量を用いてS302の処理を行うことにより決定されたバックライト制御値bl_gがバックライト制御値2として設定される。
なお、フレームN+2とフレームN+3の間でシーンの切り替わりが発生しているが、特徴量を取得した後でないとシーンの切り替わりを検出できないため、フレームN+3に対してはシーンが切り替わったと判断することができない。
フレームN+4に対しては、フレームN+2のAPL値とフレームN+3のAPL値を用いてシーンが切り替わったか否かが判断される。フレームN+2とフレームN+3の間
でシーンの切り替わりが発生しているため、シーンが切り替わったと判断される。そのため、フレームN+4に対しては、S304の処理を行うことにより決定されたバックライト制御値bl_grがバックライト制御値1として設定される。ここでは、フレームN+3に対して決定されたバックライト制御値2が、バックライト制御値bl_g_oldとして用いられる。そして、S304の処理により、バックライト制御値bl_g_oldよりも大きいバックライト制御値bl_grが算出され、バックライトモジュール110の発光輝度が高められる。また、上記の判断が行われた後に、フレームN+3の特徴量を用いたS302の処理が行われる。そして、フレームN+3の特徴量を用いてS302の処理を行うことにより決定されたバックライト制御値bl_gがバックライト制御値2として設定される。
なお、フレームN+3の特徴量から決定されたバックライト制御値bl_gがバックライト制御値2として設定されずに、バックライト制御値1として設定されたバックライト制御値bl_grがバックライト制御値2として設定されてもよい。
フレームN+4に対しては、フレームN+2の特徴量から決定されたγカーブが適用される。フレームN+4とフレームN+2ではシーンが異なるため、フレームN+4に対して、所望のカーブとは大きく異なるγカーブが適用され、ちらつきが発生することがある。本実施例では、バックライト制御値bl_grをバックライト制御値1として設定することで、γカーブの適用の遅れによるちらつきを低減することができる。
フレームN+5に対しては、フレームN+3のAPL値とフレームN+4のAPL値を用いてシーンが切り替わったか否かが判断される。フレームN+3とフレームN+4は同じシーンのフレームであるため、シーンは切り替わっていないと判断される。そのため、フレームN+5に対しては、フレームN+3の特徴量を用いてS302の処理を行うことにより決定されたバックライト制御値bl_gがバックライト制御値1として設定される。また、フレームN+4の特徴量を用いてS302の処理を行うことにより決定されたバックライト制御値bl_gがバックライト制御値2として設定される。
フレームN+5に対しては、フレームN+3の特徴量から決定されたγカーブが適用される。フレームN+5とフレームN+3は同じシーンのフレームであるため、γカーブの適用が遅れてもちらつきは発生しない。フレームN+5に対してバックライト制御値bl_grを用いなくても、ちらつきは発生しない。
バックライトモジュール110は、液晶パネル105の背面に光を照射する発光部である。バックライトモジュール110の発光輝度は、バックライト制御部109によって制御される。バックライトモジュール110の発光素子としては、LED素子、冷陰極管、有機EL素子、などが使用できる。
以上述べたように、本実施例によれば、シーンの切り替わりが検出された場合に、シーンの切り替わり前のフレームの特徴量と、シーンの切り替わり後のフレームの特徴量とに基づいて、バックライトモジュール(発光部)の発光輝度が制御される。特徴量に基づく階調補正処理の適用の遅れによってシーンの切り替わりの際に発生する画面のちらつきを低減することが可能となる。また、本実施例では、シーンの切り替わり後のフレームに対して当該フレームの特徴量に基づく階調補正処理を施すためのフレームバッファなどは使用されないため、少ない遅延時間で画像データを表示することができる。
なお、本実施例では、シーンの切り替わりが検出された場合に、バックライト制御値bl_g_oldを補正することによりバックライト制御値bl_grを決定する例を説明したが、バックライト制御値bl_grの決定方法はこれに限らない。シーンの切り替わり前のフレームの特徴量と、シーンの切り替わり後のフレームの特徴量とに基づいて決定
されれば、バックライト制御値bl_grはどのように決定されてもよい。
なお、シーンが切り替わるときの輝度(特徴量)の時間変化の度合いは判断されなくてもよい。例えば、輝度が増加するシーンの切り替わりが検出された場合に、発光部の発光輝度が所定値だけ低減され、輝度が低下するシーンの切り替わりが検出された場合に、発光部の発光輝度が所定値だけ高められてもよい。即ち、発光輝度の調整量は、シーンが切り替わるときの輝度の時間変化の度合いに基づいて決定されるのではなく、予め定められていてもよい。
なお、本実施例では、画像データの輝度が高いときに高階調側の階調性を高め、画像データの輝度が低いときに低階調側の階調性を高める階調補正処理の例を説明したが、階調補正処理はこれに限らない。例えば、画像データの輝度が高いときに低階調側の階調性を高め、画像データの輝度が低いときに高階調側の階調性を高める階調補正処理が行われてもよい。その場合には、輝度が増加するシーンの切り替わりが検出された場合に、発光部の発光輝度が高められ、輝度が低下するシーンの切り替わりが検出された場合に、発光部の発光輝度が低減されればよい。
なお、シーンの切り替わりを検出する際に使用される特徴量、階調補正処理を行う際に使用される特徴量、バックライトモジュールの目標輝度を決定する際に使用される特徴量、などは、上述した特徴量に限らない。例えば、画像データの階調値の最頻値、画像データの全体輝度ヒストグラム、などに基づいてシーンの切り替わりが検出されてもよい。フレーム間の最大階調値の差が特徴量変化値s_diffとして算出されてもよい。画像データのAPL値、画像データの最大階調値、などに基づいてバックライト制御値bl_gが決定されてもよい。
<実施例2>
以下、本発明の実施例2に係る表示装置及びその制御方法について説明する。本実施例では、分割領域毎に階調補正処理を行い、分割領域毎に発光部(バックライトモジュール)の発光輝度を制御する例を説明する。
図13は、本実施例に係る表示装置の構成を示すブロック図である。図13に示すように、本実施例に係る表示装置200は、特徴量取得部201、分割γカーブ決定部202、分割γ補正部203、液晶駆動回路部104、液晶パネル105、シーンチェンジ検出部106、分割特徴量変化判断部207、分割バックライト制御値決定部208、分割バックライト制御部209、バックライトモジュール210、などを有する。
なお、実施例1(図1)と同じ機能部には同じ符号を付し、その説明は省略する。
特徴量取得部201は、入力画像データの輝度に関する特徴量を取得する。
図14は、特徴量取得部201の構成を示すブロック図である。図14に示すように、特徴量取得部201は、分割輝度ヒストグラム取得部21、注目階調値決定部12、APL値取得部14、分割APL値取得部22、などを有する。
なお、実施例1(図2)と同じ機能部には同じ符号を付し、その説明は省略する。
分割輝度ヒストグラム取得部21は、実施例1の分割輝度ヒストグラム取得部11と同様に、分割領域毎の輝度ヒストグラム(分割輝度ヒストグラム)を取得する。具体的には、実施例1と同様に、画面の領域が、3行×4列の計15個の分割領域d(0)〜d(14)から構成されているものとする。そして、分割輝度ヒストグラム取得部21は、入力画像データIを、15個の分割領域d(0)〜d(14)に対応する15個の分割画像データに分割する。その後、分割輝度ヒストグラム取得部21は、分割画像データ毎に、その分割画像データから、当該分割画像データの輝度ヒストグラム(分割輝度ヒストグラム
)Hd(i)を取得する。そのため、本実施例では、実施例1と同様に、15個の分割領域d(0)〜d(14)に対応する15個の分割輝度ヒストグラムHd(0)〜Hd(14)が取得される。
但し、分割輝度ヒストグラム取得部21は、実施例1の分割輝度ヒストグラム取得部11とは異なり、取得した分割輝度ヒストグラムHd(0)〜Hd(14)を、注目階調値決定部12だけでなく、分割バックライト制御値決定部208にも出力する。
分割APL値取得部22は、複数の分割領域のそれぞれについて、その分割領域に表示すべき入力画像データのAPL値ad(i)を分割APL値として取得する。具体的には、分割APL値取得部22は、入力画像データIを、15個の分割領域d(0)〜d(14)に対応する15個の分割画像データに分割する。そして、分割APL値取得部22は、分割画像データ毎に、その分割画像データから、当該分割画像データのAPL値(分割APL値)ad(i)を取得する。そのため、本実施例では、15個の分割領域d(0)〜d(14)に対応する15個の分割APL値ad(0)〜ad(14)が取得される。分割APL値は、対応する分割画像データの各画素の輝度値の総和を、当該分割画像データの総画素数で除算した値である。本実施例では、分割APL値が8ビット精度で算出されるものとする。即ち、本実施例では、分割APL値が0以上255以下の整数値を取り得るものとする。
分割APL値取得部22は、取得した分割APL値adを、分割特徴量変化判断部207に出力する。
なお、分割APL値の算出精度は、8ビット精度より高くても低くてもよい。
分割γカーブ決定部202と分割γ補正部203により、入力画像データに対し、分割領域毎の特徴量(特徴量取得部201で取得された特徴量)に基づく階調補正処理が施される。
分割γカーブ決定部202は、注目階調値検出部12で決定された暗部注目階調値Nb(0)〜Nb(14)と明部注目階調値Nw(0)〜Nw(14)を用いて、分割領域毎のγカーブ(分割γカーブ)を決定する。
γカーブ決定部102では暗部係数coebと明部係数coewを用いてγカーブが決定された。分割γカーブ決定部202では、分割領域毎に、その分割領域の暗部注目階調値Nb(i)と明部注目階調値Nw(i)を用いて、当該分割領域の分割γカーブが決定される。
分割γカーブの大まかな決定方法は実施例1のγカーブ決定部102によるγカーブの決定方法と同様である。但し、分割領域d(i)の分割γカーブを決定する際には、暗部係数のcoebの代わりに暗部注目階調値Nb(i)が、明部係数coewの代わりに明部注目階調値Nw(i)が使用される。
分割γカーブ決定部202は、分割領域毎の分割γカーブを、分割γ補正部203に出力する。
分割領域毎の特徴量を使用することで、分割領域毎の分割γカーブを決定することができ、入力画像データの各画素により好ましい(より高精度な)γ補正を施すことができる。
分割γ補正部203は、分割γカーブ決定部202で決定された分割領域毎の分割γカーブを用いて、入力画像データにγ補正を施す。そして、分割γ補正部203は、γ補正後の画像データを出力する。
分割γ補正部203では、入力画像データの画素毎に、第1の画素値と第2の画素値を合成することにより、γ補正後の画素値(最終画素値)を算出する。
分割γ補正部203は、処理対象の画素が属する分割領域(第1の領域)の分割γカー
ブを用いたγ補正を処理対象の画素に施すことによって、処理対象の画素に対する第1の画素値を算出する。
また、分割γ補正部203は、第1の領域に隣接する分割領域(第2の領域)の分割γカーブを用いたγ補正を処理対象の画素に施すことによって、処理対象の画素に対する第2の画素値を算出する。
そして、分割γ補正部203は、処理対象の画素に対して算出された第1の画素値と第2の画素値を、処理対象の画素と、第1の領域及び第2の領域との位置関係に基づく重みで合成することにより、処理対象の画素の最終画素値を算出する。
なお、処理対象の画素に対して算出された第1の画素値が、処理対象の画素の最終画素値として出力されてもよい。しかしながら、そのような構成の場合、隣接する分割領域間で最終画素値が不連続に変化し、隣接する分割領域間の境界線が発生してしまうことがある。本実施例では、上述した重み付け合成を行うことにより、隣接する分割領域間で最終画素値が不連続に変化することを抑制し、隣接する分割領域間で境界線が発生することを抑制することができる。第1の領域のγカーブと、第2の領域のγカーブとを合成した合成γカーブを決定し、合成γカーブを用いたγ補正によって最終画素値が算出されてもよい。そのような構成であっても、上記境界線の発生を抑制することができる。
なお、第2の領域は1つであってもよいし複数であってもよい。本実施例では、第1の領域に隣接する全ての領域を第2の領域とする。例えば、第1の領域が分割領域d(0)のときに、3つの分割領域d(1),d(5),d(6)が第2の領域として用いられる。また、分割領域d(6)が第1の領域のときには、8つの分割領域d(0),d(1),d(2),d(5),d(7),d(10),d(11),d(12)が第2の領域として用いられる。
以下、分割γ補正部203の処理の具体例について、図15を用いて説明する。
図15において、符号Pは処理対象の画素を示す。画素Pは分割領域d(0)に属すため、画素Pの画素値は、図15に示すように、分割領域d(0)と、その周囲の分割領域d(1),d(5),d(6)との計4つの分割領域に対応する4つの分割γカーブを用いて補正される。具体的には、分割領域d(0)の分割γカーブを用いて、画素値(第1の値)OP0が算出され、分割領域d(1)の分割γカーブを用いて、画素値(第2の値)OP1が算出される。同様に、分割領域d(5)の分割γカーブを用いて、画素値(第2の値)OP5が算出され、分割領域d(6)の分割γカーブを用いて、画素値(第2の値)OP6が算出される。そして、画素値OP0,OP1,OP5,OP6を重み付け合成することにより、最終画素値OPが算出される。本実施例では、第1の領域の中心座標から処理対象の画素の位置までの水平方向の距離xと垂直方向の距離yに基づく重み(合成率)で重み付け合成が行われる。ここでは、分割領域d(0)の中心座標から画素Pの位置までの水平方向の距離xがx1であり、垂直方向の距離yがy1であるものとする。そして、距離x1に対応する重みが0.7であり、距離y1に対応する重みが0.6であるものとする。画素Pの最終画素値OPの算出式は、以下の式10で表される。

OP=0.6×(0.7×OP0+(1−0.7)×OP1)
+(1−0.6)×(0.7×OP5+(1−0.7)×OP6)
・・・(式10)
上述した重みは、例えば、距離x,yと重みの対応関係を示すテーブルや関数から決定される。
分割特徴量変化判断部207、分割バックライト制御値決定部208、及び、分割バックライト制御部209により、バックライトモジュール210の発光輝度が制御される。本実施例では、シーンチェンジ検出部106でシーンの切り替わりが検出された場合に、分割領域毎に、その分割領域における発光輝度が制御される。分割領域における発光輝度
は、当該分割領域におけるシーンの切り替わり前のフレームの特徴量と、当該分割領域におけるシーンの切り替わり後のフレームの特徴量とに基づいて、制御される。それにより、シーンの切り替わりの際に、γカーブの適用の遅れによって生じるちらつきを低減することができる。
分割特徴量変化判断部207は、シーンチェンジ検出部106でシーンの切り替わりが検出された場合に、分割領域毎に、シーンが切り替わるときの特徴量の時間変化の仕方と、シーンが切り替わるときの特徴量の時間変化の度合いとを判断する。分割領域における特徴量の時間変化の仕方と度合いは、当該分割領域におけるシーンの切り替わり前のフレームの特徴量と、当該分割領域におけるシーンの切り替わり後のフレームの特徴量に基づいて判断される。
具体的には、分割特徴量変化判断部207は、シーンチェンジ検出部106からシーンチェンジ検出情報Sc=1が入力された場合に、分割領域毎に、分割特徴量変化値s_diff_d(i)を算出する。分割特徴量変化値s_diff_d(i)は、分割APL値取得部22で取得された分割APL値ad(i)、1フレーム前に取得された分割APL値ad_old(i)、及び、1フレーム前に決定された暗部注目階調値Nb_old(i)と明部注目階調値Nw_old(i)に基づいて算出される。そして、分割特徴量変化判断部207は、分割領域毎の分割特徴量変化値s_diff_d(i)を分割バックライト制御値決定部208に出力する。分割特徴量変化値s_diff_d(i)は、シーンが切り替わるときの分割領域d(i)における特徴量の時間変化の仕方と度合いを示す値である。分割特徴量変化値s_diff_d(i)は、シーンの切り替わりの際に分割領域d(i)に生じるちらつきの度合いを示す値でもある。
実施例1の特徴量変化判断部107では、APL値a、APL値a_old、暗部係数coeb_old、及び、明部係数coew_oldを用いて、特徴量変化値s_diffが算出される。即ち、特徴量変化判断部107では、画像全体の特徴量から特徴量変化値s_diffが算出される。一方、上述したように、本実施例の分割特徴量変化判断部207では、分割領域毎に、分割特徴量変化値s_diff_d(i)が算出される。
それにより、シーンの切り替わりが発生した際に、γカーブの適用の遅れによって生じるちらつきが大きいと考えられる分割領域に対してのみ、ちらつきを低減するバックライト制御値を適用することが可能となる。即ち、分割領域毎にγカーブが決定される構成において、γカーブの適用の遅れによって生じるちらつきを高精度に低減することができる。
分割特徴量変化値s_diff_d(i)の大まかな算出方法は、実施例1の特徴量変化判断部107による特徴量変化値s_diffの算出方法と同様である。但し、分割特徴量変化値s_diff_d(i)を決定する際には、APL値aの代わりに分割APL値ad(i)が、APL値a_oldの代わりに分割APL値ad_old(i)が使用される。また、暗部係数coeb_oldの代わりに暗部注目階調値Nb_old(i)が、明部係数coew_oldの代わりに明部注目階調値Nw_old(i)が使用される。
分割バックライト制御値決定部208は、分割領域毎に、バックライトモジュール210の目標輝度を示す分割バックライト制御値を決定する。
具体的には、分割バックライト制御値決定部208は、シーンチェンジ検出部106でシーンの切り替わりが検出されたか否かを、シーンチェンジ検出部106から出力されたシーンチェンジ検出情報Scに基づいて判断する。
そして、分割バックライト制御値決定部208は、シーンの切り替わりが検出されたときに、分割領域毎に、その分割領域に対して直前に決定した分割バックライト制御値を補正する。具体的には、分割特徴量変化判断部207から出力された分割特徴量変化値s_
diff_d(i)に基づいて、分割領域d(i)に対して直前に決定した分割バックライト制御値を補正する処理が、各分割領域に対して行われる。即ち、分割領域毎に、その分割領域におけるシーンの切り替わり前のフレームの特徴量と、当該分割領域におけるシーンの切り替わり後のフレームの特徴量とに基づいて、当該分割領域に対して直前に決定した分割バックライト目標輝度が補正される。それにより、ちらつきを低減する分割領域毎の分割バックライト制御値bl_gr_d(i)が決定される。
残りの期間では、分割バックライト制御値決定部208は、分割領域毎に、分割バックライト制御値bl_g_d(i)を決定する。具体的には、分割輝度ヒストグラム取得部21で直前に取得された分割輝度ヒストグラムHd(i)に基づいて、分割領域d(i)の目標輝度を示す分割バックライト制御値bl_g_d(i)を決定する処理が、各分割領域に対して行われる。
決定された分割バックライト制御値は分割バックライト制御部209に出力される。
分割バックライト制御値bl_g_d(i)の大まかな決定方法は、実施例1のバックライト制御値決定部108によるバックライト制御値bl_gの決定方法と同様である。但し、全体輝度ヒストグラムHaの代わりに分割輝度ヒストグラムHd(i)が使用される。
具体的には、実施例1のバックライト制御値決定部108では、全体輝度ヒストグラムHaから暗部面積Sdが算出され、暗部面積Sdからバックライト制御値bl_gが算出された。本実施例の分割バックライト制御値決定部208では、分割領域毎に、その分割領域の分割輝度ヒストグラムHd(i)から、当該分割領域の暗部面積Sd_d(i)が分割暗部面積として算出される。そして、分割領域毎に、その分割領域の分割暗部面積Sd_d(i)から、当該分割領域の分割バックライト制御値bl_g_d(i)が算出される。
また、分割バックライト制御値bl_gr_d(i)の大まかな決定方法は、実施例1のバックライト制御値決定部108によるバックライト制御値bl_grの決定方法と同様である。但し、特徴量変化値s_diffの代わりに分割特徴量変化値s_diff_d(i)が使用される。
具体的には、分割領域毎に、その分割領域の分割特徴量変化値s_diff_d(i)から分割乗算係数rate_d(i)が算出される。そして、分割領域毎に、その分割領域の直前に決定された分割バックライト制御値bl_g_old_d(i)に、当該分割領域の分割乗算係数rate_d(i)が乗算される。それにより、分割領域毎の分割バックライト制御値bl_gr_d(i)が算出される。
分割領域毎にバックライト制御値を決定することにより、分割領域毎にバックライトモジュール210の発光輝度を制御することが可能となる。分割領域毎にバックライトモジュール210の発光輝度を制御することにより、シーンの切り替わりの際に発生するちらつきを高精度に低減することだけでなく、表示画像(画面に表示された画像)のコントラストをより向上することが可能となる。
分割バックライト制御部209は、分割領域毎に、その分割領域におけるバックライトモジュール210の発光輝度を、当該分割領域に対して決定された目標輝度に制御する。具体的には、分割バックライト制御部209は、分割バックライト制御値決定部208で決定された分割バックライト制御値をバックライトモジュール210へ出力する。換言すれば、分割バックライト制御部209は、分割領域毎に、その分割領域に対して決定されたバックライト制御値で、当該分割領域の光源(バックライトモジュール210が有する光源)を駆動する。
バックライトモジュール210は、液晶パネル105の背面に光を照射する発光部であ
る。バックライトモジュール210の発光輝度は分割領域毎に制御することができ、各分割領域の発光輝度は分割バックライト制御部209によって制御される。具体的には、バックライトモジュール210は、図16に示すように、分割領域毎に、個別に発光輝度を制御可能な光源を有する。本実施例では、上述したように、分割領域毎に、その分割領域の光源が、当該分割領域の分割バックライト制御値で駆動される。図16の例では、水平方向10個×垂直方向6個の計60個の光源が配置されており、1つの分割領域に水平方向2個×垂直方向2個の計4個の光源が配置されている。そして、分割領域31に配置された4つの光源は、分割バックライト制御部209から出力された分割バックライト制御値bl_g_d(0)または分割バックライト制御値bl_gr_d(0)で駆動される。分割領域32に配置された4つの光源は、分割バックライト制御部209から出力された分割バックライト制御値bl_g_d(1)または分割バックライト制御値bl_gr_d(1)で駆動される。光源は、1つ以上の発光素子を有する。
なお、1つの分割領域に配置される光源の数は4つより多くても少なくてもよい。1つの分割領域に1つの光源が配置されていてもよい。
以上述べたように、本実施例によれば、分割領域毎に、その分割領域におけるシーンの切り替わり前のフレームの特徴量と、当該分割領域におけるシーンの切り替わり後のフレームの特徴量とに基づいて、当該分割領域における発光輝度が制御される。それにより、分割領域毎の特徴量に基づく階調補正処理を入力画像データに施す構成において、シーンの切り替わりの際に生じるちらつきを高精度に低減することができる。
<実施例3>
以下、本発明の実施例3に係る表示装置及びその制御方法について説明する。本実施例では、階調補正処理後の画像データの特徴量から目標輝度(バックライト制御値)を決定する例を説明する。このような構成によれば、発光部(バックライトモジュール)の発光輝度をより高精度に制御することができ、表示画像のコントラストをより向上することができる。以後、階調補正処理後の画像データを処理画像データと記載する。
図17は、本実施例に係る表示装置の構成を示すブロック図である。図17に示すように、本実施例に係る表示装置300は、第1特徴量取得部301、分割γカーブ決定部202、分割γ補正部203、液晶駆動回路部104、液晶パネル105、シーンチェンジ検出部106、分割特徴量変化判断部207、第2特徴量取得部302、使用特徴量判断部303、分割バックライト制御値決定部304、分割バックライト制御部305、バックライトモジュール210、などを有する。
なお、実施例1,2(図1,13)と同じ機能部には同じ符号を付し、その説明は省略する。
第1特徴量取得部301は、特徴量取得部201と同じ機能を有する。即ち、第1特徴量取得部301では、階調補正処理が施される前の画像データの特徴量が取得される(第1取得)。階調補正処理が施される前の画像データの特徴量を第1特徴量と記載する。
第2特徴量取得部302は、処理画像データの輝度に関する特徴量を取得する(第2取得)。処理画像データの特徴量を第2特徴量と記載する。具体的には、実施例1,2と同様に、画面の領域が、3行×4列の計15個の分割領域d(0)〜d(14)から構成されているものとする。そして、第2特徴量取得部302は、分割γ補正部203でγ補正が施された後の画像データ(処理画像データ)を、15個の分割領域d(0)〜d(14)に対応する15個の分割画像データに分割する。その後、第2特徴量取得部302は、分割画像データ毎に、その分割画像データから、当該分割画像データの輝度ヒストグラム(分割輝度ヒストグラム)Hd2(i)を取得する。分割輝度ヒストグラムHd2(i)は、実施例1の分割輝度ヒストグラム取得部11による分割輝度ヒストグラムHd(i)
の取得方法と同様の方法で取得される。そのため、本実施例では、15個の分割領域d(0)〜d(14)に対応する15個の分割輝度ヒストグラムHd2(0)〜Hd2(14)が取得される。
第2特徴量取得部302は、取得した分割輝度ヒストグラムHd2(0)〜Hd2(14)を、分割バックライト制御値決定部304に出力する。
使用特徴量判断部303は、分割バックライト制御値を決定する際に第1特徴量を使用するか、第2特徴量を使用するかを判断する。そして、使用特徴量判断部303は、分割バックライト制御値を決定する際に第1特徴量を使用すると判断した場合に、使用特徴量判定フラグflg=1を出力する。また、使用特徴量判断部303は、分割バックライト制御値を決定する際に第2特徴量を使用すると判断した場合に、使用特徴量判定フラグflg=0を出力する。
使用特徴量判断部303は、シーンチェンジ検出部106から出力されたシーンチェンジ検出情報Scと、γカーブの適用が遅れるフレーム数Ndとに基づいて、使用特徴量判定フラグflgの値を決定し、出力する。
使用特徴量判定フラグflgは、分割バックライト制御値決定部304に出力される。
なお、本実施例では、Nd=2の場合の例を説明するが、Ndの値は2より大きくてもよい。
第2特徴量からバックライト制御値を決定すれば、処理画像データにより適したバックライト制御値を決定することができる。そのため、バックライトモジュールの発光輝度を高精度に制御することができ、表示画像のコントラストを向上させることができる。しかしながら、γカーブの適用の遅れだけでなく、バックライト制御値の適用にも遅れが生じるため、第2特徴量からバックライト制御値を決定すると、シーンの切り替わり後のちらつきがより目立ってしまう。
図18を用いて、バックライト制御値の適用の遅れについて説明する。
図18において、フレームNからフレームN+2は明るいシーンのフレームであり、フレームN+3からフレームN+7は暗いシーンのフレームである。
上述したように、γカーブの適用は2フレーム遅れる。そのため、フレームN+3に対しては、暗いシーンのフレームであるにも拘らず、明るいシーンのフレームN+1の特徴量から決定されたγカーブが適用されてしまう。フレームN+4に対しても、同様に、暗いシーンのフレームであるにも拘らず、明るいシーンのフレームN+2の特徴量から決定されたγカーブが適用されてしまう。
同様に、バックライト制御値の適用も2フレーム遅れる。
フレームN+3、フレームN+4の処理画像データは、暗いシーンのフレームであるにも拘らず、明るいシーンのフレームの特徴量を基に決定されたγカーブが適用された画像データである。
第2特徴量からバックライト制御値を決定する構成の場合、フレームN+5に対しては、フレームN+3の処理画像データの特徴量(第2特徴量)から決定されたバックライト制御値が適用される。フレームN+6に対しては、フレームN+4の特徴量から決定されたバックライト制御値が適用される。即ち、フレームN+5,N+6に対しては、不適切なγ補正が施された処理画像データの特徴量から決定された不適切なバックライト制御値が適用されてしまう。その結果、第2特徴量からバックライト制御値を決定する構成では、第1特徴量からバックライト制御値を決定する構成に比べ、表示輝度(画面上の輝度)が不適切な値となる期間の長さが増し、シーンの切り替わり後のちらつきがより目立ってしまう。
このように、第2特徴量からバックライト制御値を決定する構成では、シーンの切り替
わり後のちらつきがより目立ってしまう。
そこで、本実施例では、シーンの切り替わりが検出されたときと、シーンの切り替わりが検出されたときからのnフレーム分(Ndフレーム分)の期間とで、第1特徴量が使用されるように、使用特徴量判定フラグflgを決定する。そして、残りの期間で、第2特徴量が使用されるように、使用特徴量判定フラグflgを決定する。
それにより、第2特徴量を用いることによるちらつきの発生を抑制することができるとともに、第2特徴量を用いることによる効果(コントラスト向上の効果)を得ることができる。
使用特徴量判断部303の処理フローを図19に示す。
まず、シーンチェンジ検出部106から出力されたシーンチェンジ検出情報Scが0か否かが判断される(S401)。シーンチェンジ検出情報Sc=0の場合はS402へ処理が進められ、シーンチェンジ検出情報Sc=1の場合はS404へ処理が進められる。
S404では、内部変数cntの値として3(=Nd+1)が設定される。その後、S402へ処理が進められる。
S402では、内部変数cntが0か否かが判断される。内部変数cnt=0の場合はS403へ処理が進められ、内部変数cnt=0でない場合はS405へ処理が進められる。
S403では、使用特徴量判定フラグflg=0が出力され、内部変数cntの値が0に更新される。
S405では、使用特徴量判定フラグflg=1が出力され、内部変数cntの値から1が減算される。即ち、内部変数cntの値が、内部変数cnt−1の値に更新される。
分割バックライト制御値決定部304は、分割領域毎の分割バックライト制御値を決定し、分割バックライト制御部305に出力する。
具体的には、分割バックライト制御値決定部304は、シーンチェンジ検出部106でシーンの切り替わりが検出されたか否かを、シーンチェンジ検出部106から出力されたシーンチェンジ検出情報Scに基づいて判断する。
そして、分割バックライト制御値決定部304は、シーンの切り替わりが検出されたときに、分割領域毎に、その分割領域に対して直前に決定した分割バックライト制御値を補正する。分割バックライト制御値の補正方法は実施例2と同じである。即ち、分割領域毎に、その分割領域におけるシーンの切り替わり前のフレームの第1特徴量と、当該分割領域におけるシーンの切り替わり後のフレームの第1特徴量とに基づいて、当該分割領域に対して直前に決定した分割バックライト制御値が補正される。それにより、γカーブの適用の遅れによって生じるちらつきを低減する分割領域毎の分割バックライト制御値bl_gr_d(i)が決定される。
シーンの切り替わりが検出されたときからのNdフレーム分の期間では、分割バックライト制御値決定部304は、分割領域毎に、分割バックライト制御値bl_gr_d2(i)を決定する。分割バックライト制御値bl_gr_d2(i)は、直前に取得された第1特徴量である分割輝度ヒストグラムHd(i)に基づいて決定される。このように、第2特徴量を使用しないことにより、第2特徴量を用いることによるちらつきの発生を抑制することができる。
残りの期間では、分割バックライト制御値決定部304は、分割領域毎に、直前に取得された第2特徴量である分割輝度ヒストグラムHd2(i)に基づいて、分割バックライト制御値bl_g_d(i)を決定する。このように、第2特徴量を使用することにより、バックライトモジュールの発光輝度を高精度に制御することができる。
分割バックライト制御値決定部304の処理フローを図20に示す。
まず、シーンチェンジ検出部106から出力されたシーンチェンジ検出情報Scが0か否かが判断される(S501)。シーンチェンジ検出情報Sc=0の場合にはS502へ処理が進められ、シーンチェンジ検出情報Sc=1の場合にはS504へ処理が進められる。
S502では、使用特徴量判断部303から出力された使用特徴量判定フラグflgが0か否かが判断される。使用特徴量判定フラグflg=0の場合にはS503へ処理が進められ、使用特徴量判定フラグflg=1の場合にはS505へ処理が進められる。
S503では、分割領域毎の分割バックライト制御値bl_g_d(i)が決定される。分割バックライト制御値bl_g_d(i)は、実施例2に係る分割バックライト制御値bl_g_d(i)と同様の方法で決定される。但し、特徴量として、第2特徴量である分割輝度ヒストグラムHd2(i)が使用される。
S504では、分割領域毎の分割バックライト制御値bl_gr_d(i)が決定される。その後、S502に処理が進められる。分割バックライト制御値bl_gr_d(i)は、実施例2に係る分割バックライト制御値bl_gr_d(i)と同様の方法で決定される。
S505では、分割領域毎の分割バックライト制御値bl_gr_d2(i)が決定される。分割バックライト制御値bl_gr_d2(i)は、実施例2に係る分割バックライト制御値bl_g_d(i)と同様の方法で決定されもよいが、本実施例では以下の方法で決定される。以下の方法で分割バックライト制御値bl_gr_d2(i)を決定することにより、処理画像データにより適した分割バックライト制御値bl_gr_d2(i)を得ることができる。
S505では、まず、実施例2と同様の方法で、分割輝度ヒストグラムHd(i)から分割暗部面積Sd_d(i)が算出される。
次に、算出した分割暗部面積Sd_d(i)から、推定分割暗部面積Sd_d_s(i)が算出される。
そして、実施例2(分割暗部面積Sd_d(i)から分割バックライト制御値bl_gr_d(i)を決定する方法)と同様の方法で、推定分割暗部面積Sd_d_s(i)から分割バックライト制御値bl_gr_d2(i)が決定される。
推定分割暗部面積Sd_d_s(i)は、以下の式11を用いて、分割暗部面積Sd_d(i)と暗部注目階調値Nb(i)から算出される。

Sd_d_s(i)=Sd_d(i)×Nb_g(i) ・・・(式11)
式11の係数Nb_g(i)は、図22に示す変換特性に基づいて、暗部注目階調値Nb(i)から決定される。
本実施例では、実施例1,2と同様に、暗部注目階調値Nb(i)の値が大きいほど、暗部が沈められる(明部の階調性が高められる)ため、γ補正後によって暗部の面積が増える。そのため、暗部注目階調値Nb(i)の値が大きいときに、暗部注目階調値Nb(i)の値が小さいときよりもSd_d_s(i)が大きくなるように、係数Nb_g(i)が決定される。
また、本実施例では、暗部注目階調値Nb(i)の値が小さいほど、暗部が浮かされる(暗部の階調性が高められる)ため、γ補正後によって暗部の面積が低減する。そのため、暗部注目階調値Nb(i)の値が小さいときに、暗部注目階調値Nb(i)の値が大きいときよりもSd_d_s(i)が小さくなるように、係数Nb_g(i)が決定される。
図12に示す変換特性は、以下の式12によって表される。式12において、th_nb1とth_nb2は調整用の閾値、nb_g_minは係数Nb_g(i)の最小値、nb_g_maxは係数Nb_g(i)の最大値である。閾値th_nb1、閾値th_nb2、係数nb_g_min、及び、係数nb_g_maxは、固定値であってもよいし、任意に調整可能な値であってもよい。

Nb(i)<th_nb1の場合:Nb_g(i)=nb_g_min
Nb(i)≧th_nb1かつNb(i)<th_nb2の場合:
Nb_g(i)=(nb_g_max−nb_g_min)
×(Nb_g(i)−th_nb1)
÷(th_nb2−th_nb1)+nb_g_min
Nb(i)≧th_nb2の場合:Nb_g(i)=nb_g_max
・・・(式12)
分割バックライト制御部305は、分割バックライト制御部209と同様の処理を行う。即ち、分割バックライト制御部305は、分割領域毎に、その分割領域に対して決定されたバックライト制御値で、当該分割領域の光源(バックライトモジュール210が有する光源)を駆動する。但し、分割バックライト制御部305には、分割バックライト制御部209とは異なり、分割バックライト制御値bl_g_d(i)、分割バックライト制御値bl_gr_d(i)、または、分割バックライト制御値bl_g_d2(i)が入力される。
本実施例に係るバックライト制御の一例を図22に示す。
本実施例では、実施例1,2と同様に、バックライト制御の周波数は120Hzであり、表示制御の周波数は60Hzである。そのため、図22に示すように1フレーム期間中に2回バックライト制御値が設定される。
図22において、フレームNからフレームN+2は明るいシーンのフレームであり、フレームN+3からフレームN+7は暗いシーンのフレームである。
図22に示すように、本実施例では、フレーム間のブランキング期間にバックライト制御値1が設定され、フレームの期間中にバックライト制御値2が設定される。
フレームN+2に対しては、フレームNのAPL値とフレームN+1のAPL値を用いてシーンが切り替わったか否かが判断される。フレームNとフレームN+1は同じシーンのフレームであるため、シーンは切り替わっていないと判断される。また、使用特徴量判断部303からは、使用特徴量判定フラグflg=0が出力される。そのため、フレームN+2に対しては、フレームNの第2特徴量を用いてS503の処理を行うことにより決定された分割バックライト制御値bl_g_d(i)がバックライト制御値1として設定される。また、フレームN+1の第2特徴量を用いてS503の処理を行うことにより決定された分割バックライト制御値bl_g_d(i)がバックライト制御値2として設定
される。
フレームN+3に対しては、フレームN+1のAPL値とフレームN+2のAPL値を用いてシーンが切り替わったか否かが判断される。フレームN+1とフレームN+2は同じシーンのフレームであるため、シーンは切り替わっていないと判断される。また、使用特徴量判断部303からは、使用特徴量判定フラグflg=0が出力される。そのため、フレームN+3に対しては、フレームN+1の第2特徴量を用いてS503の処理を行うことにより決定された分割バックライト制御値bl_g_d(i)がバックライト制御値1として設定される。また、フレームN+2の第2特徴量を用いてS503の処理を行うことにより決定された分割バックライト制御値bl_g_d(i)がバックライト制御値2として設定される。
フレームN+4に対しては、フレームN+2のAPL値とフレームN+3のAPL値を用いてシーンが切り替わったか否かが判断される。フレームN+2とフレームN+3の間でシーンの切り替わりが発生しているため、シーンが切り替わったと判断される。また、使用特徴量判断部303からは、使用特徴量判定フラグflg=1が出力される。そのため、フレームN+4に対しては、S504の処理を行うことにより決定された分割バックライト制御値bl_gr_d(i)がバックライト制御値1として設定される。ここでは、フレームN+3に対して決定されたバックライト制御値2を分割バックライト制御値bl_g_old_d(i)として用いたS504の処理が行われる。また、上記の判断が行われた後に、フレームN+3の第1特徴量と暗部注目階調値Nb(i)を用いたS505の処理が行われる。そして、フレームN+3の第1特徴量と暗部注目階調値Nb(i)を用いてS505の処理を行うことにより決定された分割バックライト制御値bl_g_d2(i)がバックライト制御値2として設定される。
なお、フレームN+3の第1特徴量から決定された分割バックライト制御値bl_g_d2(i)ではなく、バックライト制御値1として設定された分割バックライト制御値bl_gr_d(i)がバックライト制御値2として設定されてもよい。
フレームN+4に対しては、フレームN+2の第1特徴量から決定されたγカーブが適用される。フレームN+4とフレームN+2ではシーンが異なるため、フレームN+4に対して、所望のカーブとは大きく異なるγカーブが適用され、ちらつきが発生することがある。本実施例では、分割バックライト制御値bl_gr_d(i)をバックライト制御値1として設定することで、γカーブの適用の遅れによるちらつきを低減することができる。
また、フレームN+3は、暗いシーンのフレームであるにも拘らず、明るいシーンのフレームN+1の第1特徴量に基づくγ補正が施されたフレームである。そのため、フレームN+3の第2特徴量を用いると、フレームN+4のバックライト制御値2として、不適切な値が設定されてしまい、ちらつきが悪化してしまう。本実施例では、フレームN+3の第1特徴量と暗部注目階調値Nb(i)から上述した方法で分割バックライト制御値bl_g_d2(i)が決定される。即ち、適切なγカーブを用いたγ補正後のフレームN+3の特徴量(第2特徴量)が推測され、第2特徴量の推測値(理想値)に基づく値を分割バックライト制御値bl_g_d2(i)として得ることができる。そして、そのような分割バックライト制御値bl_g_d2(i)をバックライト制御値2として設定することにより、シーンにより適したバックライト制御を行うことができる。
フレームN+5に対しては、フレームN+3のAPL値とフレームN+4のAPL値を用いてシーンが切り替わったか否かが判断される。フレームN+3とフレームN+4は同じシーンのフレームであるため、シーンは切り替わっていないと判断される。しかしながら、使用特徴量判断部303からは、使用特徴量判定フラグflg=1が出力される。そのため、フレームN+5に対しては、フレームN+3の第1特徴量と暗部注目階調値Nb
(i)を用いてS505の処理を行うことにより決定された分割バックライト制御値bl_g_d2(i)がバックライト制御値1として設定される。また、フレームN+4の第1特徴量と暗部注目階調値Nb(i)を用いてS505の処理を行うことにより決定された分割バックライト制御値bl_g_d2(i)がバックライト制御値2として設定される。
フレームN+3とフレームN+4は、暗いシーンのフレームであるにも拘らず、明るいシーンの第1特徴量に基づくγ補正が施されたフレームである。そのため、フレームN+3やフレームN+4の第2特徴量を用いると、フレームN+5のバックライト制御値1,2として、不適切な値が設定されてしまい、ちらつきが悪化してしまう。そのため、本実施例では、フレームN+5のバックライト制御値1,2として、第1特徴量と暗部注目階調値Nb(i)から決定された分割バックライト制御値bl_g_d2(i)が設定される。
フレームN+6に対しては、フレームN+4のAPL値とフレームN+5のAPL値を用いてシーンが切り替わったか否かが判断される。フレームN+4とフレームN+5は同じシーンのフレームであるため、シーンは切り替わっていないと判断される。しかしながら、使用特徴量判断部303からは、使用特徴量判定フラグflg=1が出力される。そのため、フレームN+6に対しては、フレームN+4の第1特徴量と暗部注目階調値Nb(i)を用いてS505の処理を行うことにより決定された分割バックライト制御値bl_g_d2(i)がバックライト制御値1として設定される。また、フレームN+5の第1特徴量と暗部注目階調値Nb(i)を用いてS505の処理を行うことにより決定された分割バックライト制御値bl_g_d2(i)がバックライト制御値2として設定される。
フレームN+6のバックライト制御値1として分割バックライト制御値bl_g_d2(i)を設定する理由は、フレームN+5に対する処理における理由と同様である。
なお、フレームN+5は、暗いシーンのフレームであり、暗いシーンのフレームN+3の第1特徴量に基づくγ補正が施されたフレームである。即ち、フレームN+5に対しては適切なγカーブを用いたγ補正が施されており、フレームN+5からは好ましい第2特徴量が取得される。そのため、フレームN+5の第2特徴量を用いてS503の処理を行うことにより分割バックライト制御値bl_g_d(i)が決定され、決定された分割バックライト制御値bl_g_d(i)がフレームN+6のバックライト制御値2として設定されてもよい。
フレームN+7に対しては、フレームN+5のAPL値とフレームN+6のAPL値を用いてシーンが切り替わったか否かが判断される。フレームN+5とフレームN+6は同じシーンのフレームであるため、シーンは切り替わっていないと判断される。また、使用特徴量判断部303からは、使用特徴量判定フラグflg=0が出力される。そのため、フレームN+7に対しては、フレームN+5の第2特徴量を用いてS503の処理を行うことにより決定された分割バックライト制御値bl_g_d(i)がバックライト制御値1として設定される。また、フレームN+6の第2特徴量を用いてS503の処理を行うことにより決定された分割バックライト制御値bl_g_d(i)がバックライト制御値2として設定される。
以上述べたように、本実施例によれば、第2特徴量を用いて発光部(バックライトモジュール)の発光輝度を高精度に制御することが可能な構成において、シーンの切り替わりの際に生じるちらつきを低減することができる。
なお、実施例3の構成を、実施例1の構成と組み合わせてもよい。即ち、分割領域毎にバックライト制御値を決定するのではなく、画像全体に対して1つのバックライト制御値
が決定されてもよい。そして、そのようなバックライト制御値を決定する際に使用する特徴量が、第1特徴量と第2特徴量の間で切り替えられてもよい。
<その他の実施例>
記憶装置に記録されたプログラムを読み込み実行することで前述した実施例の機能を実現するシステムや装置のコンピュータ(又はCPU、MPU等のデバイス)によっても、本発明を実施することができる。また、例えば、記憶装置に記録されたプログラムを読み込み実行することで前述した実施例の機能を実現するシステムや装置のコンピュータによって実行されるステップからなる方法によっても、本発明を実施することができる。この目的のために、上記プログラムは、例えば、ネットワークを通じて、又は、上記記憶装置となり得る様々なタイプの記録媒体(つまり、非一時的にデータを保持するコンピュータ読取可能な記録媒体)から、上記コンピュータに提供される。したがって、上記コンピュータ(CPU、MPU等のデバイスを含む)、上記方法、上記プログラム(プログラムコード、プログラムプロダクトを含む)、上記プログラムを非一時的に保持するコンピュータ読取可能な記録媒体は、いずれも本発明の範疇に含まれる。
100,200,300 表示装置
101,201 特徴量取得部
102 γカーブ決定部
103 γ補正部
105 液晶パネル
106 シーンチェンジ検出部
107 特徴量変化判断部
108 バックライト制御値決定部
109 バックライト制御部
110,210 バックライトモジュール
202 分割γカーブ決定部
203 分割γ補正部
207 分割特徴量変化判断部
208,304 分割バックライト制御値決定部
209,305 分割バックライト制御部
301 第1特徴量取得部
302 第2特徴量取得部
303 使用特徴量判断部

Claims (15)

  1. 発光手段と、
    画像データに基づいて前記発光手段からの光を変調することによって、画面上に画像を表示する表示手段と、
    画像データの輝度に関する特徴量である第1特徴量を取得する第1取得手段と、
    前記第1取得手段で取得された第1特徴量に基づいて、画像データに階調補正処理を施す画像処理手段と、
    を有し、
    前記画像処理手段は、階調補正処理対象のフレームに対し、nフレーム前(nは2以上の整数)のフレームの第1特徴量に基づく階調補正処理を施す
    表示装置であって、
    シーンの切り替わりを検出する検出手段と、
    前記検出手段でシーンの切り替わりが検出された場合に、シーンの切り替わり前のフレームの第1特徴量と、シーンの切り替わり後のフレームの第1特徴量とに基づいて、前記発光手段の発光輝度を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする表示装置。
  2. 前記第1取得手段は、前記画面の領域を構成する複数の分割領域のそれぞれについて、その分割領域に表示すべき画像データの第1特徴量を取得し、
    前記画像処理手段は、画像データに対し、前記分割領域毎の第1特徴量に基づく階調補正処理を施し、
    前記制御手段は、前記検出手段でシーンの切り替わりが検出された場合に、前記分割領域毎に、その分割領域におけるシーンの切り替わり前のフレームの第1特徴量と、当該分割領域におけるシーンの切り替わり後のフレームの第1特徴量とに基づいて、当該分割領域における発光輝度を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記検出手段でシーンの切り替わりが検出されたときに、シーンの切り替わり前のフレームの第1特徴量と、シーンの切り替わり後のフレームの第1特徴量とに基づいて、直前に決定した目標輝度を補正し、
    残りの期間では、直前に取得された第1特徴量に基づいて目標輝度を決定し、
    前記発光手段の発光輝度を目標輝度に制御する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記階調補正処理が施された画像データの輝度に関する特徴量である第2特徴量を取得する第2取得手段をさらに有し、
    前記制御手段は、
    前記検出手段でシーンの切り替わりが検出されたときに、シーンの切り替わり前のフレームの第1特徴量と、シーンの切り替わり後のフレームの第1特徴量とに基づいて、直前に決定した目標輝度を補正し、
    シーンの切り替わりが検出されたときからのnフレーム分の期間では、直前に取得された第1特徴量に基づいて目標輝度を決定し、
    残りの期間では、直前に取得された第2特徴量に基づいて目標輝度を決定し、
    前記発光手段の発光輝度を目標輝度に制御する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
  5. 前記制御手段は、前記検出手段でシーンの切り替わりが検出された場合に、
    シーンの切り替わり前のフレームの第1特徴量と、シーンの切り替わり後のフレーム
    の第1特徴量とに基づいて、シーンが切り替わるときの第1特徴量の時間変化の仕方を判断し、
    前記第1特徴量の時間変化の仕方の判断結果に基づいて、前記発光手段の発光輝度を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示装置。
  6. 前記階調補正処理は、前記第1特徴量によって示された輝度が高いときに高階調側の階調性を高め、前記第1特徴量によって示された輝度が低いときに低階調側の階調性を高める画像処理であり、
    前記制御手段は、
    前記第1特徴量によって示された輝度が増加するシーンの切り替わりが検出された場合に、前記発光手段の発光輝度を低減し、
    前記第1特徴量によって示された輝度が低下するシーンの切り替わりが検出された場合に、前記発光手段の発光輝度を高める
    ことを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
  7. 前記制御手段は、前記検出手段でシーンの切り替わりが検出された場合に、
    シーンの切り替わり前のフレームの第1特徴量と、シーンの切り替わり後のフレームの第1特徴量とに基づいて、シーンが切り替わるときの第1特徴量の時間変化の度合いをさらに判断し、
    前記第1特徴量によって示された輝度が増加するシーンの切り替わりが検出された場合に、シーンが切り替わるときの第1特徴量の時間変化の度合いが高いほど前記発光手段の発光輝度が低くなるように、前記発光手段の発光輝度を低減し、
    前記第1特徴量によって示された輝度が低下するシーンの切り替わりが検出された場合に、シーンが切り替わるときの第1特徴量の時間変化の度合いが高いほど前記発光手段の発光輝度が高くなるように、前記発光手段の発光輝度を高める
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の表示装置。
  8. 発光手段と、画像データに基づいて前記発光手段からの光を変調することによって、画面上に画像を表示する表示手段と、を有する表示装置の制御方法であって、
    画像データの輝度に関する特徴量である第1特徴量を取得する第1取得ステップと、
    前記第1取得ステップで取得された第1特徴量に基づいて、画像データに階調補正処理を施す画像処理ステップと、
    シーンの切り替わりを検出する検出ステップと、
    前記発光手段の発光輝度を制御する制御ステップと、
    を有し、
    前記画像処理ステップでは、階調補正処理対象のフレームに対し、nフレーム前(nは2以上の整数)のフレームの第1特徴量に基づく階調補正処理を施し、
    前記制御ステップでは、前記検出ステップでシーンの切り替わりが検出された場合に、シーンの切り替わり前のフレームの第1特徴量と、シーンの切り替わり後のフレームの第1特徴量とに基づいて、前記発光手段の発光輝度を制御する
    を有することを特徴とする表示装置の制御方法。
  9. 前記第1取得ステップでは、前記画面の領域を構成する複数の分割領域のそれぞれについて、その分割領域に表示すべき画像データの第1特徴量を取得し、
    前記画像処理ステップでは、画像データに対し、前記分割領域毎の第1特徴量に基づく階調補正処理を施し、
    前記制御ステップでは、前記検出ステップでシーンの切り替わりが検出された場合に、前記分割領域毎に、その分割領域におけるシーンの切り替わり前のフレームの第1特徴量と、当該分割領域におけるシーンの切り替わり後のフレームの第1特徴量とに基づいて、
    当該分割領域における発光輝度を制御する
    ことを特徴とする請求項8に記載の表示装置の制御方法。
  10. 前記制御ステップでは、
    前記検出ステップでシーンの切り替わりが検出されたときに、シーンの切り替わり前のフレームの第1特徴量と、シーンの切り替わり後のフレームの第1特徴量とに基づいて、直前に決定した目標輝度を補正し、
    残りの期間では、直前に取得された第1特徴量に基づいて目標輝度を決定し、
    前記発光手段の発光輝度を目標輝度に制御する
    ことを特徴とする請求項8または9に記載の表示装置の制御方法。
  11. 前記階調補正処理が施された画像データの輝度に関する特徴量である第2特徴量を取得する第2取得ステップをさらに有し、
    前記制御ステップでは、
    前記検出ステップでシーンの切り替わりが検出されたときに、シーンの切り替わり前のフレームの第1特徴量と、シーンの切り替わり後のフレームの第1特徴量とに基づいて、直前に決定した目標輝度を補正し、
    シーンの切り替わりが検出されたときからのnフレーム分の期間では、直前に取得された第1特徴量に基づいて目標輝度を決定し、
    残りの期間では、直前に取得された第2特徴量に基づいて目標輝度を決定し、
    前記発光手段の発光輝度を目標輝度に制御する
    ことを特徴とする請求項8または9に記載の表示装置の制御方法。
  12. 前記制御ステップでは、前記検出ステップでシーンの切り替わりが検出された場合に、
    シーンの切り替わり前のフレームの第1特徴量と、シーンの切り替わり後のフレームの第1特徴量とに基づいて、シーンが切り替わるときの第1特徴量の時間変化の仕方を判断し、
    前記第1特徴量の時間変化の仕方の判断結果に基づいて、前記発光手段の発光輝度を制御する
    ことを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の表示装置の制御方法。
  13. 前記階調補正処理は、前記第1特徴量によって示された輝度が高いときに高階調側の階調性を高め、前記第1特徴量によって示された輝度が低いときに低階調側の階調性を高める画像処理であり、
    前記制御ステップでは、
    前記第1特徴量によって示された輝度が増加するシーンの切り替わりが検出された場合に、前記発光手段の発光輝度を低減し、
    前記第1特徴量によって示された輝度が低下するシーンの切り替わりが検出された場合に、前記発光手段の発光輝度を高める
    ことを特徴とする請求項12に記載の表示装置の制御方法。
  14. 前記制御ステップでは、前記検出ステップでシーンの切り替わりが検出された場合に、
    シーンの切り替わり前のフレームの第1特徴量と、シーンの切り替わり後のフレームの第1特徴量とに基づいて、シーンが切り替わるときの第1特徴量の時間変化の度合いをさらに判断し、
    前記第1特徴量によって示された輝度が増加するシーンの切り替わりが検出された場合に、シーンが切り替わるときの第1特徴量の時間変化の度合いが高いほど前記発光手段の発光輝度が低くなるように、前記発光手段の発光輝度を低減し、
    前記第1特徴量によって示された輝度が低下するシーンの切り替わりが検出された場合に、シーンが切り替わるときの第1特徴量の時間変化の度合いが高いほど前記発光手段
    の発光輝度が高くなるように、前記発光手段の発光輝度を高める
    ことを特徴とする請求項12または13に記載の表示装置の制御方法。
  15. 請求項8〜14のいずれか1項に記載の表示装置の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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