JP2018081177A - 画像表示装置および画像表示装置の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディスクリネーション補正とバックライトの領域制御を行う画像表示装置において、ディスクリネーションを抑制しつつ、ディスクリネーション補正による視認性の悪化の低減を可能にする画像表示装置およびその制御方法を提供する。
【解決手段】本発明の画像表示装置は、複数の発光領域を有し、複数の発光領域のそれぞれについて発光輝度を制御可能な発光手段と、発光手段から光を照射され、複数の画素のそれぞれの透過率を制御することにより画像を表示する表示パネルと、ディスクリネーションを生じうる対象画素の階調値を、ディスクリネーションが低減するように補正する第1補正手段と、第1補正手段の階調値の補正による対象画素を透過する透過光の光量の変化が低減されるように、対象画素に対応する発光領域の発光輝度値を補正する第2補正手段と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は画像表示装置および画像表示装置の制御方法に関する。
従来、液晶パネル装置の隣接する画素間において、画像データの階調値の差分が大きい場合、隣接画素間の電極にかかる電圧差も大きくなるため、隣接画素の境界付近で液晶の配向不良(以下、ディスクリネーションと記す)が発生していた。特に、液晶パネルの画素密度が高くなると画素間の距離が短くなることから、電界の影響は高くなり、ディスクリネーションの発生頻度が高くなる傾向にある。このような課題に対し、特定領域に存在する画素の輝度レベルを制御し、ディスクリネーションを低減させる技術(以下、ディスクリネーション補正と記す)が開示されている(特許文献1)。
一方、液晶表示装置は、光源として発光ダイオード(以下、LED:Light Em
itting Diodeと記す)やレーザなどの固体光源を用いたものが普及している
。そして、液晶表示装置の課題であるコントラストの改善や省エネルギーを目的として、バックライトを複数の領域に分割し、画像データに応じて、バックライトの輝度を個別に制御する技術が知られている(特許文献2)。
特開2012−252206号公報 特許第4348457号公報
しかしながら、特許文献1に記載のディスクリネーション補正を実施する場合、例えば高階調域の画素の階調レベルを低下させると、その領域が輝度の低下としてユーザーに視認されてしまう恐れがある。さらに、ディスクリネーション補正を行う液晶表示装置において特許文献2のようなバックライトの領域制御を行う場合、液晶パネル装置とバックライトの制御領域のサイズがそれぞれ異なり、表示輝度の制御をする上で障害となる。このような課題は、ディスクリネーションが生じる可能性があり、バックライト光を画像データに基づき変調可能なパネルを用いた画像表示装置に共通する。そこで本発明は、ディスクリネーション補正とバックライトの領域制御を行う画像表示装置において、ディスクリネーションを抑制しつつ、ディスクリネーション補正による視認性の悪化の低減を可能にする画像表示装置およびその制御方法の提供を目的とする。
本発明の第1態様は、
複数の発光領域を有し、前記複数の発光領域のそれぞれについて発光輝度を制御可能な発光手段と、
前記発光手段から光を照射され、複数の画素のそれぞれの透過率を制御することにより入力画像データに基づく画像を表示する表示パネルと、
前記表示パネルの複数の画素のうちディスクリネーションを生じうる対象画素の階調値を、ディスクリネーションが低減するように、前記入力画像データに基づく階調値から補正する第1補正手段と、
前記第1補正手段の階調値の補正による前記対象画素を透過する透過光の光量の変化が低減されるように、前記対象画素に対応する発光領域の発光輝度値を、前記入力画像データに基づく発光輝度値から補正する第2補正手段と、を有し、
前記表示パネルは、前記第1補正手段により算出された階調値に基づいて、各画素の透過率を制御し、
前記発光手段は、前記第2補正手段により算出された発光輝度値に基づいて、各発光領域の発光輝度値を制御する
ことを特徴とする画像表示装置である。
本発明の第2態様は、
複数の発光領域を有し、前記複数の発光領域のそれぞれについて発光輝度を制御可能な発光手段と、
前記発光手段から光を照射され、複数の画素のそれぞれの透過率を制御することにより入力画像データに基づく画像を表示する表示パネルと、
を有する画像表示装置の制御方法であって、
前記表示パネルの複数の画素のうちディスクリネーションを生じうる対象画素の階調値を、ディスクリネーションが低減するように、前記入力画像データに基づく階調値から補正する第1補正ステップと、
前記第1補正ステップにおける階調値の補正による前記対象画素を透過する透過光の光量の変化が低減されるように、前記対象画素に対応する発光領域の発光輝度値を、前記入力画像データに基づく発光輝度値から補正する第2補正ステップと、
前記第1補正ステップにおいて算出された階調値に基づいて、前記表示パネルの各画素の透過率を制御する第1制御ステップと、
前記第2補正手段により算出された発光輝度値に基づいて、前記発光手段の各発光領域の発光輝度値を制御する第2制御ステップと、
を有することを特徴とする画像表示装置の制御方法である。
本発明の第3態様は、本発明に係る画像表示装置の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、ディスクリネーション補正とバックライトの領域制御を行う画像表示装置において、ディスクリネーションを抑制しつつ、ディスクリネーション補正による視認性の悪化の低減を可能にする。
実施例1に係る画像表示装置の概略構成を示すブロック図 実施例1に係る入力画像に関する各種模式図 実施例1に係る各処理を説明するフローチャート 実施例1に係る補正後の画素階調値と発光輝度値を表す模式図 実施例2に係る画像表示装置の概略構成を示すブロック図 実施例2に係る各処理を説明するフローチャート 実施例2に係る発光領域と表示領域を表す模式図 実施例2に係る画素階調値の補正テーブルの一例 実施例3に係る画像表示装置の概略構成を示すブロック図 実施例3に係る各種処理前後のバックライト輝度 実施例3に係る補正対象の発光領域の発光輝度の時間推移を示す図 実施例4に係る画像表示装置の概略構成を示すブロック図
<実施例1>
以下、本発明の実施例1に係る画像表示装置及びその制御方法について説明する。本実施例に係る画像表示装置は、画素毎にディスクリネーション補正を行い、発光領域毎にバ
ックライト発光輝度制御を行う。ここで発光領域は、バックライトを分割する領域の単位である。例えば発光領域は、バックライトを水平方向にN分割(Nは2以上の整数)、垂直方向にM分割(Mは2以上の整数)することにより得られる。なお発光領域は、バックライトを水平方向にのみ分割することにより得られる領域であってもよいし、垂直方向にのみ分割することにより得られる領域であってもよい。そして、ディスクリネーション補正により透過率が低下した画素に対応する発光領域において、バックライトの発光輝度を上げることで、表示輝度を復元する処理が実行される。
図1は、本発明の実施例1に係る画像表示装置100の概略構成を示すブロック図である。図1に記載の画像表示装置100は、階調値取得部101、ディスクリネーション補正値算出部102、ディスクリネーション補正部103、表示パネル104、バックライト輝度変更有無判定部105、バックライト輝度補正部106を有する。さらに画像表示装置100は、バックライトユニット107、CPU108、メモリ109を有する。
画像表示装置100が有する各部について説明する。
階調値取得部101は、画像表示装置100への入力画像の各画素の階調値を取得する。
ディスクリネーション補正値算出部102は、階調値取得部101が取得した注目画素とその周辺画素の階調値から階調補正値を算出する。階調補正値については後述する。
ディスクリネーション補正部(表示補正部)103は、ディスクリネーションを生じうる注目画素の階調値を、ディスクリネーションが低減するように、入力画像データに基づく階調値から補正する。より具体的には、ディスクリネーション補正部103は、ディスクリネーション補正値算出部102が算出した階調補正値を用いて、注目画素の階調値を補正するという表示補正を行う。本実施例のディスクリネーション補正は、階調値の差分が大きい隣接している画素のうち高輝度側の画素(以下、「対象画素」と呼ぶ)の階調値を下げる処理とする。また、本実施例では隣接画素として、注目画素の上下左右の4近傍の画素が考慮されるものとする。
表示パネル104は、バックライトユニット107から光を照射され、複数の画素のそれぞれの透過率を制御することにより入力画像データに基づく画像を表示する。本実施例では表示パネル104には、液晶パネルが用いられるものとして、以下説明する。表示パネル104のより具体的な構成は、例えば、液晶ドライバ、及び入力画像データを取得し、液晶ドライバをコントロールするコントロール基板、液晶パネルで構成される。そして、表示パネル104は、ディスクリネーション補正部103により算出された階調値に基づいて、各画素の透過率を制御する。
バックライト輝度変更有無判定部105は、バックライトユニット107の発光領域毎に、階調値取得部101が取得した入力画像の階調値と、ディスクリネーション補正値算出部102による階調補正値から、バックライト輝度変更が必要か否か判定する。
バックライト輝度補正部106は、バックライトユニット107におけるバックライトの発光輝度値を算出し、バックライトユニット107の発光補正を行う。ここで、バックライト輝度補正部106の算出結果は、バックライト輝度変更有無判定部105の判定結果により異なる。バックライト輝度変更有無判定部105の判定により、バックライト輝度変更ありと判定された場合について説明する。この場合のバックライト輝度値は、ディスクリネーション補正部103による階調補正前の階調値と、ディスクリネーション補正値算出部102が算出した階調補正値を用いて算出される。ここでバックライト輝度値は、本来表示させたい表示輝度を維持させるために必要なバックライト輝度値となる。つまり、バックライト輝度補正部106は、ディスクリネーション補正部103の階調値の補正による対象画素を透過する透過光の光量の変化が低減されるように、対象画素に対応する発光領域の発光輝度値を、入力画像データに基づく発光輝度値から補正する。バックラ
イト輝度変更なしと判定された場合は、ディスクリネーション補正部103による階調補正前の階調値を用いて算出される。
バックライトユニット107は、複数の発光領域を有し、複数の発光領域のそれぞれについて発光輝度を制御可能な発光装置である。そして、バックライトユニット107は表示パネル104を背面から照射する。各発光領域は1又は複数の光源を有する。光源の種類としては本実施例ではLED(Light Emitting Diode)を用いるものとするが、これに限定されるものではない。複数の発光領域をそれぞれ制御できれば、光源には例えば冷陰極管などを用いてもよい。
CPU(Central Processing Unit)108は、上述した画像表示装置100が有する各機能部を制御する。具体的には、メモリ109に格納されたプログラムがRAM(Random Access Memory)などのワークメモリ(不図示)に展開され、これをCPU108が実行することにより、上述の各機能部が制御される。なお、本実施例では上述の各機能部は専用の回路により実現されたが、CPU108の動作として実現されてもよい。その場合、メモリ109に格納されたプログラムは、上述の各機能部の機能を含む。
メモリ109は、画像表示装置100を構成する各部で使用する設定値やCPU108により実行されるプログラムを保存する。
以下、本実施例における画像表示装置の動作について詳細に説明する。図2Aに本実施例で使用する入力画像200を示す。本実施例で使用する入力画像200は、横8画素×縦6画素で構成される。また図2Bは、入力画像データの階調値分布である。入力画像データの階調値幅は8ビットとし、領域201の階調値は8、領域202の階調値は255、領域203の階調値は234であるとする。
ここで、ディスクリネーションの発生条件は、画素電極から対向電極に向かうべき電界が、隣接する画素電極に向かう電界成分を持つことで、これは液晶分子の配向方向が変化するか否かで定まる。配向方向の変化は隣接画素間の電位差に起因し、隣接画素間の階調値の差分に応じて電位差が変化する。一般的には、階調値の差分が大きいほど、電位差も大きくなる。そこで、本実施例では、ディスクリネーションの発生有無は、電位差の主要因である隣接画素間の階調値の差分が階調閾値以上か否かを条件として判定される。階調閾値は220とする。従って、画素毎に分割された表示パネル104を示す図2Cにおいて、灰色で示された領域204で、ディスクリネーションが発生すると判断される。より具体的には、ディスクリネーション補正部103は、階調値が隣接画素より大きく、かつ隣接画素との階調値の差分が階調閾値より大きい画素を対象画素として特定する。
図2Dは、バックライトユニット107の各発光領域と発光領域毎のバックライト輝度値である。バックライトユニット107は、横方向に4、縦方向に3の合計12個の発光領域に分割されているものとする。また1つの発光領域は、画素サイズでは、横2画素×縦2画素に相当するものとする。本実施例では、ディスクリネーション補正が行われない場合は、発光領域内の全画素階調値が最大値の255のとき、出力画像の輝度値として当該発光領域は250cd/mを出力するものとする。また、バックライトユニット107の各発光領域内の輝度分布は、本来であれば、発光部の中心(例えばLEDの位置)を最大として中心からの距離が遠くなるにつれて減衰していく。しかし、本実施例では説明を簡単にするため、各発光領域内での輝度分布は一様であるものとする。従って、図2Dの領域205、領域206のバックライト輝度値は250となる。その他の発光領域に関しては、説明を簡単にするため、階調値とバックライト輝度値の関係性を示すルックアップテーブルを用いて、図2Dに記載の値が設定されたものとして説明する。
図3に、本実施例における画像表示装置のディスクリネーション補正およびバックライト輝度制御のフローチャートを示す。まず、ステップS301にて、CPU108は、階調値取得部101を制御し、入力画像の各画素の階調値を取得する。本実施例では、領域201で8、領域202で255、領域203で234の画素階調値を取得する。
次に、ステップS302にて、CPU108は、ディスクリネーション補正値算出部102を制御し、取得した階調値を用いて、階調補正値を算出する。ここで、隣接画素間の階調値の差分が220以下になるような階調補正値を算出する。その結果、領域201と隣接した領域202の階調補正値は(255−8)−220=27となる。また、領域201と隣接した領域203の階調補正値は、(234−8)−220=6となる。
次に、ステップS303にて、CPU108は、ディスクリネーション補正部103を制御し、対象画素の階調値を補正する。その結果、領域201と隣接した領域202の対象画素の階調値は、階調補正値=27を用いて255から228に変更される。また、領域201と隣接した領域203の対象画素の階調値は、階調補正値=6を用いて234から228に変更される。以上の処理により、ディスクリネーションが補正される。図4Aにディスクリネーション補正後の画素階調値を示す。丸で囲まれた、ディスクリネーションが発生する画素のうち高階調側の画素(対象画素)の階調値が228に補正されている。なお、ディスクリネーション補正方法は、これに限定されない。例えば、低階調側の画素の階調補正値と高階調側の画素の階調補正値をそれぞれ求めて、高階調画素の階調を下げると同時に、隣接した低階調画素の階調を上げる処理によりディスクリネーション補正することも考えられる。
ステップS304にて、CPU108は、バックライトユニット107の発光領域のいずれか1つを選択する。ここで、発光領域206が選択された場合について説明する。
ステップS305にて、CPU108は、バックライト輝度補正部106を制御し、発光領域206の発光輝度値を算出する。まずは、ステップS301で取得した入力画像の階調値を用いて発光輝度値を算出する。発光輝度値は、例えば、発光領域206に対応する画素の階調値の平均値に基づいて決定されてもよいし、階調値の最大値に基づいて決定されてもよい。本実施例では、図2Dに示した通り、発光領域206の発光輝度値は250となっている。
ステップS306にて、CPU108は、バックライト輝度変更有無判定部105を制御し、発光領域206に対応する画素のうち、ディスクリネーション補正により階調値が低下した対象画素数が閾値以上存在するか判定する。本実施例において閾値が2画素であるとする。発光領域206には対応する対象画素が2画素あるため、対象画素数は閾値以上であると判定され(ステップS306:Yes)、処理はステップS307に進む。なお、階調値が低下した対象画素数が閾値未満であると判定された場合(ステップS306:No)は、処理はステップS308に進む。
ステップS307にて、CPU108は、バックライト輝度補正部106を制御し、発光領域206の発光輝度値を補正する。より具体的には、バックライト輝度補正部106は、ディスクリネーション補正によって階調値が変化した画素を透過する透過光の光量の変化が低減されるように、発光輝度値を補正する。本実施例では、補正前の最大画素階調値255の時の透過率を100%とする。また、階調特性はガンマを考慮せず、リニアに変化するとしている。ここで、表示輝度を維持するためには、階調値が低下した領域の低下した透過率の分だけ対応する発光領域の発光輝度を上げることが必要となる。ステップS303で発光領域206に対応する対象画素の階調値は255から228に変化したため、透過率は、100−100×228/255=11%低下する。従って、表示輝度を維持するために必要な発光輝度値は、当該発光領域の発光輝度値が250であることから
、250×255/(255−27)=280と求められる。なお、本実施例では対象画素の表示輝度を維持するように発光輝度を補正したが、発光輝度の補正値の決定方法はこれに限定されない。例えば表示輝度の維持よりも電力抑制を優先する場合などは、補正対象となる発光領域に対応する画素の最大階調補正値による発光輝度の補正結果と電力抑制度合いから決定される発光輝度の制限値を用いて、発光輝度を算出することも考えられる。
ステップS308にて、CPU108は、全ての発光領域を選択したか否か判定する。全ての発光領域が選択されていない場合(ステップS308:No)は、処理はステップS304に進む。以後、全発光領域が選択されるまで、CPU108はステップS304〜S308を実施する。そして、全ての発光領域が選択された場合(ステップS308:Yes)は、処理はステップS309へ進む。
ステップS309にて、CPU108はバックライトユニット107を制御し、算出された発光輝度値に基づいてバックライトを点灯する。階調値が低下した対象画素数が閾値以上存在するとステップS306で判定された発光領域は、ステップS307にて算出された発光輝度値で点灯するよう発光制御される。そして、階調値が低下した対象画素数が閾値以上存在しないとステップS306で判定された発光領域は、ステップS305にて算出された発光輝度値で点灯するよう発光制御される。図4Bは、各発光領域に対する補正後の発光輝度値である。ディスクリネーション補正により高階調域の階調値が低下した画素数(対象画素数)に応じて、各発光領域の発光輝度値の変更が決定される。また、表示パネル104の表示制御も、ステップS309においてバックライトユニット107の発光制御と同時に行われることが好ましい。つまり、ステップS309において、表示パネル104は各画素について、ステップS303で補正された階調値によって透過率制御する。
以上のように、対応する画素のうちに、ディスクリネーション補正によって階調値が低下した高階調側画素(対象画素)が閾値以上の数含まれる発光領域の発光輝度を高くすることで、対象画素の表示輝度の維持が可能となる。この結果、ディスクリネーションを抑制しつつ、ユーザーが感じる視認性の悪化を低減できる。
<実施例2>
以下、本発明の実施例2に係る画像表示装置及びその制御方法について説明する。本実施例に係る画像表示装置は、発光領域毎にバックライトの発光輝度制御およびディスクリネーション補正を行う。本実施例では、表示パネル104が複数のディスクリネーション補正制御領域(以下、「表示領域」と呼ぶ)を有し、表示領域と発光領域は大きさが一致するものとする。なお、実施例1と説明が重複する個所については説明を割愛する。
図5は、本実施例に係る画像表示装置500の概略構成を示すブロック図である。図5に記載の画像表示装置500は、階調値取得部101、ディスクリネーション補正値算出部501、ディスクリネーション補正部502、表示パネル104、バックライト輝度変更有無判定部105を有する。画像表示装置500はさらに、バックライト輝度補正部106、バックライトユニット107、CPU108、メモリ109を有する。
ディスクリネーション補正値算出部501は、表示領域毎にディスクリネーション補正値を算出する。
ディスクリネーション補正部502は、表示領域毎にディスクリネーション補正を行う。
なお、本実施例では、表示領域と発光領域のサイズは同一とし、各表示領域に各発光領域が一対一で対応するものとする。また以下では、表示領域と発光領域のどちらも含む概念として、制御領域という呼称も使用される。
以下、本実施例における画像表示装置のディスクリネーション補正および発光輝度制御について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。なお、実施例1と同様に図2Aに記載の画像を入力画像として用いる。また、図7Aは、本実施例における発光領域と発光領域毎の発光輝度値である。バックライトユニット107は、縦方向に2、横方向に2の合計4個の発光領域に分割されているものとする。また発光領域の大きさは、画素換算で横4画素×縦3画素に相当するものとする。本実施例では、ディスクリネーション補正が行われない場合は、発光領域内の全画素階調値が最大値の255のとき、出力画像の輝度値として250cd/mを出力するものとする。また、発光領域内の発光輝度分布は、本来であれば、発光部の中心(例えばLEDの位置)を最大として中心からの距離が遠くなるにつれて減衰していく。しかし、本実施例では説明を簡単にするため、発光領域内の発光輝度分布は一様であるものとする。また、各発光領域の発光輝度は説明を簡単にするため、階調値と発光輝度値の関係性を示すルックアップテーブルを用いて、図7Aに記載の値が設定されたものとして説明する。
まず、ステップS601にて、CPU108は、階調値取得部101を制御し、各画素の階調値を取得する。本実施例では、実施例1と同様に図2Bに示す通り、図2Aに記載の領域201で8、領域202で255、領域203で234の画素階調値を取得する。なお、本実施例ではディスクリネーションの発生条件を、隣接画素間の階調差分が階調閾値230以上であるか否かで判断している。
ステップS602にて、CPU108は、ディスクリネーション補正の対象となる制御領域を選択する。初めに、図7Aに記載の制御領域701が選択される。
ステップS603では、まずディスクリネーション補正部502は、制御領域701に対応する画素のうち、階調値が隣接画素より大きく、かつ隣接画素との階調値の差分が階調閾値を上回る画素を対象画素として特定する。本実施例では階調閾値は230とする。図2Bにおいて、制御領域701に対応する画素のうち、隣接画素との階調差分が230を超える対象画素数は3である。そしてディスクリネーション補正部502は、対象画素の数が画素数閾値を上回るか否か判定する。本実施例では、画素数閾値は2とする。したがって、対象画素数が画素数閾値を上回る(ステップS603:Yes)ので、処理はステップS604に進み、ディスクリネーション補正が実行される。対象画素数が画素数閾値を下回る場合(ステップS603:No)は、処理はステップS609に進み、制御領域701についてはディスクリネーション補正も、発光領域の発光輝度値の補正も行わない。
ステップS604にて、CPU108は、ディスクリネーション補正値算出部501を制御し、制御領域701に対応する表示領域内の画素に対する補正テーブルを作成する。ここで補正テーブルとは、当該表示領域内の画素の階調値補正に使用されるテーブルである。以下、補正テーブルの作成手順について説明する。ディスクリネーション補正値算出部501は、対象画素の中から隣接画素との階調差分が最大となる最大対象画素を特定する。そしてディスクリネーション補正値算出部501は、最大対象画素に対して、隣接画素との階調差分が閾値230以下になるような階調補正値を算出する。その結果、領域201と隣接した領域202の最大対象画素の階調補正値は、(255−8)−230=17となる。本実施例では、閾値α以上の階調値を有する画素に対して、閾値αと最大対象画素の階調補正値を用いて補正テーブルを作成する。図8は、補正テーブルの具体例である。横軸は補正前の階調値を示し、縦軸は補正後の階調値を示す。本実施例では、閾値α=128を超える領域について、閾値αを示す点(128,128)と、最大対象画素の補正前後の階調値を示す点(255,238)が直線で結ばれ、補正テーブルが作成される。なお、本実施例の補正テーブルは一例であり、作成方法はこれに限定されない。例えば、複数の画素について補正前と補正後の階調値を決定し、これらの点が曲線で結ばれて
もよい。また、最大階調画素の補正前の階調値は必ずしも最大値(本実施例では255)となる訳ではないことに注意されたい。
ステップS605にて、CPU108は、ディスクリネーション補正部502を制御し、各画素の階調値を補正する。その結果、領域201と隣接した領域202の画素の階調値は図8の補正テーブルを用いて、255から238に変更される。図7Bにディスクリネーション補正後の各画素の階調値を示す。丸で囲まれたディスクリネーションが発生する画素を含む制御領域内の画素の階調値が255から238に補正されている。
ステップS606にて、CPU108は、バックライト輝度補正部106を制御し、発光輝度値を算出する。ここで、補正前の制御領域701の発光輝度値は、図7Aに示した通り160となっている。
ステップS607にて、CPU108は、バックライト輝度変更有無判定部105を制御し、制御領域701に対応する画素に、ディスクリネーション補正により階調値が閾値以上低下した画素が存在するか否か判定する。本実施例では、閾値を10とすると、制御領域701に対応する画素は、閾値以上階調値が低下している(ステップS607:Yes)ので、処理はステップS807に進む。閾値以上階調値が低下している画素が存在しない場合(ステップS607:No)は、処理はステップS608に進む。なお上述の階調値の閾値は、その設定方法は上述の方法に限定されない。例えば、液晶のS字カーブが急峻になる点の階調値や、見た目が変わる点の階調値を閾値として閾値を超えて階調値が変化するか否か判定されてもよい。また、階調閾値を用いずに、ディスクリネーション補正により高階調域の階調値が低下しているか否かによって判定が行われてもよい。
ステップS608にて、CPU108は、バックライト輝度補正部106を制御し、制御領域701の発光輝度値を補正する。より具体的には、バックライト輝度補正部106は、ディスクリネーション補正によって階調値が変化した画素を透過する透過光の光量の変化が低減されるように、発光輝度値を補正する。本実施例では特に、バックライト輝度補正部106は、最大対象画素の階調値の低下分を補償するように、対応する発光領域の発光輝度を補正する。本実施例では、補正前の発光輝度値160、補正前の最大階調値255、最大階調補正値は17である。従って、発光輝度値は160×255/(255−17)=172と求められる。
つまりステップS607、S608の処理では、バックライト輝度変更有無判定部105が、ディスクリネーション補正部502の補正結果に基づいて、バックライト輝度補正部106による発光輝度値の補正を行うか否かを判定している。
ステップS609にて、CPU108は、全発光領域を選択したか否かを判定する。全ての発光領域が選択されていない場合(ステップS609:No)は、処理はステップS602に進み、以後、全発光領域を選択するまで、ステップS602〜S608が実行される。そして、全ての発光領域が選択された場合(ステップS609:Yes)は、処理はステップS610へ進む。
ステップS610にて、CPU108は、バックライトユニット107を制御し、バックライトを点灯する。階調値が閾値以上低下する画素が含まれるとステップS607で判定された発光領域は、ステップS607にて算出された発光輝度値で点灯する。階調値が閾値以上低下する画素が含まれないとステップS607で判定された発光領域は、ステップS606にて算出された発光輝度値で点灯する。図7Cは、発光輝度制御後の輝度値である。ディスクリネーション補正により、最大対象画素の階調値の低下度合いに応じて、発光輝度値が変更されている。また、表示パネル104の表示制御も、ステップS610においてバックライトユニット107の発光制御と同時に行われることが好ましい。つまり、ステップS610において、表示パネル104は各画素について、ステップS605
で補正された階調値によって透過率制御する。
以上により、ディスクリネーション補正を制御領域毎に行う画像表示装置においても、ディスクリネーションを抑制しつつ、ディスクリネーション補正による視認性の悪化の低減が可能となる。また、本実施例ではディスクリネーション補正を実施するか否かの判断が、制御領域内の対象画素数と閾値との比較によってなされる。したがって、ディスクリネーションが発生している液晶が少ない場合などはディスクリネーション補正が行われず、過剰なディスクリネーション補正の実行が抑制される。
<実施例3>
以下、本発明の実施例3に係る画像表示装置及びその制御方法について説明する。本実施例に係る画像表示装置は、実施例1に係る画像表示装置において発光輝度値を上昇させた結果、バックライト消費電力の制限を超過してしまった場合の処理について説明する。なお、ここで消費電力の制限とは、製品の仕様で定められる制限だけでなく、設定値なども含まれる。
図9は、本実施例に係る画像表示装置900の概略構成を示すブロック図である。図9に記載の画像表示装置900は、実施例1の画像表示装置100に、バックライト電力計算部901、バックライト輝度制限部902が追加されている。
バックライト電力計算部901は、バックライト輝度補正部106による補正後の発光輝度に基づいて、バックライトユニット107が消費する電力を計算する。より具体的には、バックライト電力計算部901は、バックライト輝度補正部106からバックライトの制御値を受信し、バックライトを点灯するために消費される電力を計算し、消費電力が制限を超えているか否かを判定する。判定の結果、電力が制限を超える場合は、バックライト電力計算部901は、バックライト輝度制限部902に制限を超えたことと、超過量を通知する。
バックライト輝度制限部902は、バックライト電力計算部901の計算結果に基づいて、バックライトユニット107の発光輝度値を低減させる。バックライト輝度制限部902の処理について説明する。図10A、図10Bは、バックライトの点灯で消費される電力が制限値を超える場合の、発光輝度の変化の遷移を示した例である。図10A、図10Bの領域A、領域B、領域C、領域Dは、図2Dに記載の発光領域のうち、一番上の行の各発光領域を左から名付けたものである。なお、図10A、図10Bの実線は後述する各種処理前の各領域の発光輝度、点線は各種処理後の発光輝度を表す。
図10Aは、ディスクリネーション補正前後のバックライト輝度状態を表している。実線で表されたディスクリネーション補正前の発光輝度値が、点線で表されたディスクリネーション補正後の発光輝度値に変更されている。ディスクリネーション補正は、領域Bで実施されているので、領域Bの発光輝度値が変更される。そして、バックライト輝度制限部902はバックライトの総電力が制限を超えた場合、バックライト電力計算部901から制限を超えたこと、及び超過量の通知を受ける。バックライトの総電力が制限を超えた場合、バックライト輝度制限部902は、バックライトの輝度を低下させて総電力を抑制しなければならない。そのため、バックライト輝度制限部902は図10Bに示すように、バックライトの輝度を低くする。具体的には、バックライト輝度制限部902は実線で表されたディスクリネーション補正後のバックライト輝度値を、点線で表されたバックライト消費電力の制限値を加味した発光輝度値に変更する。なお、輝度値を変更する際は、バックライト電力計算部901から受信した超過量が制限値の10%である場合、バックライト輝度制限部902はバックライト全体の輝度値を10%下げる。
しかしながら、突然にバックライトの輝度を下げると、ディスクリネーション補正による表示輝度低下が目立ってしまう。そのため、バックライト輝度制限部902は、バックライトの輝度を時間的に緩やかに下げるようにする。ここで、図11は、領域Bにおける発光輝度値の推移状況を表す模式図である。本実施例では、図11に示すように、発光輝度値を緩やかに目標値に下げるのにかかる時間をT2と設定する。また、バックライトの輝度を上げるのに必要な時間をT1とする。バックライト輝度制限部902は、時間T2の期間で、発光輝度値を変更する。ここで、画像表示領域全体の視認性の変化を一律にするために、バックライト輝度制限部902は、全発光領域に対して、一律のバックライト低減を行う。なお、バックライト輝度制限部902は、表示輝度低下を目立たなくするため、T2がT1より著しく大きい値となるように設定している。
以上により、ディスクリネーション補正およびバックライト輝度制御時にバックライト消費電力が制限を超過しても、視認性に与える影響を抑制しながら、規定の消費電力内での表示に移行することが可能となる。その結果、本実施例は、消費電力の抑制や画像表示装置のロバスト性の向上にも寄与する。なお、本実施例では、バックライト消費電力が制限を超過することを抑制するために、ディスクリネーション補正を行う領域Bの発光輝度の変更時間推移を制御した。しかしこれに限定されず、領域Bのディスクリネーション補正のための発光輝度制御時に、バックライト消費電力が制限を超過しないように、領域B以外の発光領域の発光輝度値を時間的に制御してもよい。例えば、バックライト電力計算部901は、領域Bの輝度の上昇によって予想される電力の超過を補うように、領域A、C、Dについて本来より低下させた発光輝度値を計算する。そしてバックライト輝度制限部902は、領域Bの発光輝度の上昇と同時に領域A、C、Dの発光輝度を、計算された発光輝度値を目標として低下させる。つまり、バックライト輝度制限部902は、図11に記載の時間T1において、領域A、C、Dの発光輝度を低下させる。これにより、ディスクリネーション補正による輝度の上昇に起因する電力の上昇を相殺することができ、電力の制限超過を未然に防止できる。
<実施例4>
以下、本発明の実施例4に係る画像表示装置及びその制御方法について説明する。本実施例に係る画像表示装置は、実施例1に係る画像表示装置において、発光輝度が補正された発光領域に対応する画素のうち、ディスクリネーション補正による階調値変化がない高階調画素の階調値を補正する。
図12は、本実施例に係る画像表示装置1200の概略構成を示すブロック図である。図12に記載の画像表示装置1200は、階調値取得部101、ディスクリネーション補正値算出部102、ディスクリネーション補正部103、表示パネル104、バックライト輝度変更有無判定部105を有する。画像表示装置1200はさらに、バックライト輝度補正部106、バックライトユニット107、CPU108、メモリ109、表示輝度維持部1201を有する。
表示輝度維持部1201は、バックライト輝度補正部106から、各発光領域の発光輝度変化量と階調補正値を取得する。そして、表示輝度維持部1201は、閾値を超える階調値を有する画素のうち、階調補正値が0である画素の階調値を対応する発光領域の発光輝度変化量に応じて変更し、表示輝度の維持を行う。例として、図2Dに記載の発光領域206のバックライト輝度値が250から図4Bに記載の通り280に変化した場合について説明する。本実施例では、上述の階調値に対する閾値は100として、図2Bにおいて階調値255を有する画素を考慮の対象とする。図4Aのように、ディスクリネーション補正が施された画素については、階調値は228となり、その結果、表示輝度は250と維持される。しかし、画素階調値が255から変化しない画素は、255×280/250=286となるため、表示輝度が本来の値よりも上昇してしまう。階調値が255か
ら変化しない画素の階調値は、表示輝度を維持するため、255×250/280=228と計算される。
なお、本実施例では説明を簡単にするため、高階調の画素がすべて階調値255を有するものとした。しかし、実際には閾値(本実施例では100)を超える階調値を有する画素は、様々な階調値を有することが想定される。この場合、対応する発光領域の発光輝度変化量に基づいて、当該画素の階調値が個別に計算されてもよいし、発光領域毎に補正テーブルを作成して補正テーブルに従って当該画素の階調値が決定されてもよい。
つまり、本実施例では、表示輝度維持部1201は、閾値を上回る階調値を有する画素のうち、ディスクリネーション補正部103によって階調値が補正された画素以外の画素を対象として階調値の補正を行う。階調値の補正の方法は、バックライト輝度補正部106によって補正された当該発光領域の発光輝度の変化がもたらす透過光の変化を補償するように、上述の対象となる画素の階調値が変更される。
以上により、ディスクリネーション補正による階調値変化がない高階調の画素について、対応する発光領域の発光輝度が変化する場合は、階調値を当該発光領域の発光輝度から再度算出することで、表示輝度の維持が可能となる。
なお、実施例1〜4はあくまで一例であり、本発明の要旨の範囲内で実施例1〜4の構成を適宜変形したり変更したりすることにより得られる構成も、本発明に含まれる。実施例1〜4の構成を適宜組み合わせて得られる構成も、本発明に含まれる。
上述の各実施例では表示パネルとして液晶パネルを用いた実施例を説明したが、表示パネルはこれに限らず、バックライト光を画像データに基づき変調可能なパネルであれば良い。例えばMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)シャッターにより光の透過を制御する表示パネル等を用いることができる。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
なお、実施例1〜4の装置の各機能部は、個別のハードウェアであってもよいし、そうでなくてもよい。2つ以上の機能部の機能が、共通のハードウェアによって実現されてもよい。1つの機能部の複数の機能のそれぞれが、個別のハードウェアによって実現されてもよい。1つの機能部の2つ以上の機能が、共通のハードウェアによって実現されてもよい。また、各機能部は、ハードウェアによって実現されてもよいし、そうでなくてもよい。例えば、装置が、プロセッサと、制御プログラムが格納されたメモリとを有していてもよい。そして、装置が有する少なくとも一部の機能部の機能が、プロセッサがメモリから制御プログラムを読み出して実行することにより実現されてもよい。
100:画像表示装置 103:ディスクリネーション補正部 104:表示パネル 106:バックライト輝度補正部 107:バックライトユニット

Claims (25)

  1. 複数の発光領域を有し、前記複数の発光領域のそれぞれについて発光輝度を制御可能な発光手段と、
    前記発光手段から光を照射され、複数の画素のそれぞれの透過率を制御することにより入力画像データに基づく画像を表示する表示パネルと、
    前記表示パネルの複数の画素のうちディスクリネーションを生じうる対象画素の階調値を、ディスクリネーションが低減するように、前記入力画像データに基づく階調値から補正する第1補正手段と、
    前記第1補正手段の階調値の補正による前記対象画素を透過する透過光の光量の変化が低減されるように、前記対象画素に対応する発光領域の発光輝度値を、前記入力画像データに基づく発光輝度値から補正する第2補正手段と、を有し、
    前記表示パネルは、前記第1補正手段により算出された階調値に基づいて、各画素の透過率を制御し、
    前記発光手段は、前記第2補正手段により算出された発光輝度値に基づいて、各発光領域の発光輝度値を制御する
    ことを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記第1補正手段は、階調値が隣接画素より大きく、かつ前記隣接画素との前記階調値の差分が第1の閾値より大きい画素を前記対象画素として特定し、前記差分が前記第1の閾値を下回るように、前記対象画素の階調値を低下させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記表示パネルは複数の表示領域を有し、
    前記第1補正手段は、階調値が隣接画素より大きく、かつ前記隣接画素との前記階調値の差分が第1の閾値を上回る画素を対象画素として特定し、前記表示領域について、前記対象画素の数が第2の閾値を上回る場合に、当該表示領域の画素の階調値の補正を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 前記第1補正手段は、前記表示領域内の、階調値が第3の閾値を上回る画素の階調値を補正する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
  5. 前記複数の表示領域は、前記複数の発光領域のそれぞれと対応する
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の画像表示装置。
  6. 前記発光手段の各発光領域について、前記第1補正手段の補正結果に基づいて、前記第2補正手段による発光輝度値の補正を行うか否かを判定する判定手段を更に備える
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  7. 前記判定手段は、前記発光手段の各発光領域について、前記第1補正手段による補正の結果、該発光領域に対応する複数の画素のうち、前記対象画素の数が第4の閾値を上回る場合に、前記第2補正手段による該発光領域の発光輝度値の補正を行うと判定する
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像表示装置。
  8. 前記判定手段は、前記発光手段の各発光領域について、前記第1補正手段による補正の結果、該発光領域に対応する複数の画素に、第5の閾値を上回って階調値が低下する画素が含まれる場合に、前記第2補正手段による該発光領域の発光輝度値の補正を行うと判定する
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像表示装置。
  9. 前記第1補正手段は、第6の閾値を上回る階調値を有する画素のうち、前記対象画素を除いた画素について、前記第2補正手段による該発光領域の発光輝度の変化がもたらす透過光の変化を補償するように階調値を補正する
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  10. 前記第2補正手段による補正後の前記発光手段の発光輝度に基づいて、前記発光手段が消費する電力を計算する電力計算手段と、
    前記電力計算手段の計算結果に基づいて、前記発光手段の発光輝度値を低減させる輝度制限手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  11. 前記輝度制限手段は、前記発光手段の全発光領域の発光輝度値を一律に低減させる
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像表示装置。
  12. 前記輝度制限手段は、前記発光手段の全発光領域の発光輝度値を、前記第2補正手段による発光輝度の補正にかける時間よりも、長い時間をかけて緩やかに低減させる
    ことを特徴とする請求項10または11に記載の画像表示装置。
  13. 複数の発光領域を有し、前記複数の発光領域のそれぞれについて発光輝度を制御可能な発光手段と、
    前記発光手段から光を照射され、複数の画素のそれぞれの透過率を制御することにより入力画像データに基づく画像を表示する表示パネルと、
    を有する画像表示装置の制御方法であって、
    前記表示パネルの複数の画素のうちディスクリネーションを生じうる対象画素の階調値を、ディスクリネーションが低減するように、前記入力画像データに基づく階調値から補正する第1補正ステップと、
    前記第1補正ステップにおける階調値の補正による前記対象画素を透過する透過光の光量の変化が低減されるように、前記対象画素に対応する発光領域の発光輝度値を、前記入力画像データに基づく発光輝度値から補正する第2補正ステップと、
    前記第1補正ステップにおいて算出された階調値に基づいて、前記表示パネルの各画素の透過率を制御する第1制御ステップと、
    前記第2補正手段により算出された発光輝度値に基づいて、前記発光手段の各発光領域の発光輝度値を制御する第2制御ステップと、
    を有することを特徴とする画像表示装置の制御方法。
  14. 前記第1補正ステップでは、階調値が隣接画素より大きく、かつ前記隣接画素との前記階調値の差分が第1の閾値より大きい画素が前記対象画素として特定され、前記差分が前記第1の閾値を下回るように、前記対象画素の階調値が低下するよう補正される
    ことを特徴とする請求項13に記載の画像表示装置の制御方法。
  15. 前記表示パネルは複数の表示領域を有し、
    前記第1補正ステップでは、階調値が隣接画素より大きく、かつ前記隣接画素との前記階調値の差分が第1の閾値を上回る画素が対象画素として特定され、前記表示領域について、前記対象画素の数が第2の閾値を上回る場合に、当該表示領域の画素の階調値が補正される
    ことを特徴とする請求項13に記載の画像表示装置の制御方法。
  16. 前記第1補正ステップでは、前記表示領域内の、階調値が第3の閾値を上回る画素の階調値が補正される
    ことを特徴とする請求項15に記載の画像表示装置の制御方法。
  17. 前記複数の表示領域は、前記複数の発光領域のそれぞれと対応する
    ことを特徴とする請求項15または16に記載の画像表示装置の制御方法。
  18. 前記発光手段の各発光領域について、前記第1補正ステップにおける補正結果に基づいて、前記第2補正ステップにおける発光輝度値の補正を行うか否かを判定する判定ステップを更に有する
    ことを特徴とする請求項13から17のいずれか1項に記載の画像表示装置の制御方法。
  19. 前記判定ステップでは、前記発光手段の各発光領域について、前記第1補正ステップにおける補正の結果、該発光領域に対応する複数の画素のうち、前記対象画素の数が第4の閾値を上回る場合に、前記第2補正ステップにおける該発光領域の発光輝度値の補正を行うと判定される
    ことを特徴とする請求項18に記載の画像表示装置の制御方法。
  20. 前記判定ステップでは、前記発光手段の各発光領域について、前記第1補正ステップにおける補正の結果、該発光領域に対応する複数の画素に、第5の閾値を上回って階調値が低下する画素が含まれる場合に、前記第2補正ステップにおける該発光領域の発光輝度値の補正を行うと判定される
    ことを特徴とする請求項18に記載の画像表示装置の制御方法。
  21. 前記第1補正ステップでは、第6の閾値を上回る階調値を有する画素のうち、前記対象画素を除いた画素について、前記第2補正ステップにおける該発光領域の発光輝度の変化がもたらす透過光の変化を補償するように階調値が補正される
    ことを特徴とする請求項13から20のいずれか1項に記載の画像表示装置の制御方法。
  22. 前記第2補正ステップにおける補正後の前記発光手段の発光輝度に基づいて、前記発光手段が消費する電力を計算する電力計算ステップと、
    前記電力計算ステップにおける計算結果に基づいて、前記発光手段の発光輝度値を低減させる輝度制限ステップと、
    を有することを特徴とする請求項13から21のいずれか1項に記載の画像表示装置の制御方法。
  23. 前記輝度制限ステップでは、前記発光手段の全発光領域の発光輝度値が一律に低減するよう制御される
    ことを特徴とする請求項22に記載の画像表示装置の制御方法。
  24. 前記輝度制限ステップでは、前記発光手段の全発光領域の発光輝度値が、前記第2補正ステップにおける発光輝度の補正にかける時間よりも、長い時間をかけて緩やかに低減するよう制御される
    ことを特徴とする請求項22または23に記載の画像表示装置の制御方法。
  25. 請求項13から請求項24のいずれか1項に記載の画像表示装置の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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