JP2015088338A - 照明器具用アダプタおよび照明器具 - Google Patents

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Ryusuke Kodera
隆介 小寺
智 深野
Satoshi Fukano
智 深野
晶裕 平野
Akihiro Hirano
晶裕 平野
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Abstract

【課題】照明器具を安定的に保持し、かつ、照明器具の取り外しを容易に行うことのできる照明器具用アダプタを提供する。
【解決手段】照明器具用アダプタ100であって、引掛シーリングボディ200に取り付けられる筐体115と、筐体115に配置され、照明器具300を係止することで照明器具300を保持する保持機構部130であって、押されることで照明器具300の係止を解除する、前記筐体の内部に収容された解除部材135を有する保持機構部130と、筐体115に形成された解除孔160であって、照明器具300と照明器具用アダプタ100とを電気的に接続するための電線335の一端に設けられたコネクタ330の、筐体115の外方からの挿入が可能な解除孔160とを備え、保持機構部130は、解除部材135が、解除孔160に挿入されたコネクタ330に押されることで、照明器具300の係止を解除する。
【選択図】図4

Description

本発明は、天井に配設された引掛シーリングボディに照明器具を接続するための照明器具用アダプタ等に関する。
従来、天井に配設された引掛シーリングボディに照明器具を電気的および機械的に接続するための照明器具用アダプタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、近年、発光素子としてLEDを用いた照明器具(LED照明)の普及が進んでおり、引掛シーリングボディとLED照明とを接続する照明器具用アダプタも存在する。
特開2007−250512号公報
照明器具用アダプタは、LED照明等の照明器具が着脱自在に接続される構成を有しており、例えば、ある照明器具用アダプタに接続された照明器具を取り外し、他の照明器具を当該照明器具用アダプタに接続することが可能である。
この照明器具の取り外しが、例えば照明器具用アダプタと照明器具とを電気的に接続する電線の取り外しの前、つまり、当該電線の両端が固定されている状態で行われた場合、当該電線の断線、当該電線の端部に設けられたコネクタの破損等の損傷が発生し得る。
また、照明器具用アダプタには、例えば照明器具の落下防止のために、照明器具の接続状態を固定するロック機構およびロックを解除するための解除機構を備えている。
この解除機構は、安全性の観点から、例えばユーザが触れただけでロックが解除できるような仕組みは採用されていない。つまり、ユーザは、照明器具を照明器具用アダプタから取り外す場合、ロックを解除するための何らかの操作をしながら取り外す必要がある。
そのため、従来では、LEDを用いたシーリングライトなど、サイズおよび重量が比較的大きな照明器具を照明器具用アダプタから取り外す場合、その作業は容易ではない。
本発明は、上記従来の課題を考慮し、照明器具を安定的に保持し、かつ、照明器具の取り外しを容易に行うことのできる照明器具用アダプタ等を提供する。
本発明の一態様に係る照明器具用アダプタは、引掛シーリングボディと照明器具とを接続するための照明器具用アダプタであって、前記引掛シーリングボディに取り付けられる筐体と、前記筐体に配置され、前記照明器具を係止することで前記照明器具を保持する保持機構部であって、押されることで前記保持機構部による前記照明器具の係止を解除する、前記筐体の内部に収容された解除部材を有する保持機構部と、前記筐体に形成された第一解除孔であって、前記照明器具と前記照明器具用アダプタとを電気的に接続するための電線の一端に設けられたコネクタの、前記筐体の外方からの挿入が可能な第一解除孔とを備え、前記解除部材は、前記第一解除孔に挿入された前記コネクタに押されることで、前記照明器具の係止を解除する。
また、本発明の一態様に係る照明器具用アダプタは、さらに、前記筐体に配置され、前記コネクタが着脱自在に接続される接続部あって、前記コネクタが接続されることで、前記照明器具と前記照明器具用アダプタとを電気的に接続する接続部を備えるとしてもよい。
また、本発明の一態様に係る照明器具用アダプタは、さらに、前記筐体から延設された前記電線を備え、前記コネクタは、前記照明器具に着脱自在に接続されるコネクタであるとしてもよい。
また、本発明の一態様に係る照明器具用アダプタにおいて、前記コネクタは、前記第一解除孔に挿入される場合における後端部において、前記第一解除孔への挿入方向と交差する平面を形成し、かつ、前記電線の一部を覆うように設けられた平面部を有するとしてもよい。
また、本発明の一態様に係る照明器具用アダプタにおいて、前記第一解除孔は、前記コネクタの、前記第一解除孔への挿入方向から見た場合の外形に沿った形状に形成されているとしてもよい。
また、本発明の一態様に係る照明器具用アダプタにおいて、前記保持機構部は、前記筐体から突出した状態で前記照明器具を係止する第一係止部材を有し、前記解除部材は、前記筐体から突出した状態の前記第一係止部材を、前記筐体の内方に移動させることで、前記照明器具の係止を解除するとしてもよい。
また、本発明の一態様に係る照明器具用アダプタにおいて、前記保持機構部はさらに、前記筐体から、前記第一係止部材とは異なる方向に突出した状態で前記照明器具を係止する第二係止部材を有し、前記解除部材は、前記第一係止部材および前記第二係止部材の両方を前記筐体の内方に移動させることで、前記照明器具の係止を解除するとしてもよい。
また、本発明の一態様に係る照明器具用アダプタにおいて、前記第一解除孔は、前記筐体が前記引掛シーリングボディに取り付けられた場合における、前記筐体の前記引掛シーリングボディとは反対側の面である器具側面の周縁部に配置されているとしてもよい。
また、本発明の一態様に係る照明器具用アダプタは、さらに、前記筐体に形成された第二解除孔を備え、前記第一解除孔には、前記電線の一端に設けられた前記コネクタである第一コネクタの挿入が可能であり、前記第二解除孔には、前記電線の他端に設けられた第二コネクタの挿入が可能であり、前記解除部材は、前記第一解除孔に挿入された前記第一コネクタ、および、前記第二解除孔に挿入された前記第二コネクタに押されることで、前記照明器具の係止を解除するとしてもよい。
また、本発明の一態様に係る照明器具用アダプタにおいて、前記保持機構部は、前記筐体から突出した状態で前記照明器具を係止する第一係止部材、および、前記筐体から、前記第一係止部材とは異なる方向に突出した状態で前記照明器具を係止する第二係止部材を有し、前記解除部材は、互いに独立して動作可能な第一解除部材および第二解除部材を有し、前記第一解除部材は、前記第一解除孔に挿入された前記第一コネクタに押された場合に、前記筐体から突出した状態の前記第一係止部材を前記筐体の内方に移動させることで、前記第一係止部材による前記照明器具の係止を解除し、前記第二解除部材は、前記第二解除孔に挿入された前記第二コネクタに押された場合に、前記筐体から突出した状態の前記第二係止部材を前記筐体の内方に移動させることで、前記第二係止部材による前記照明器具の係止を解除するとしてもよい。
また、本発明の一態様に係る照明器具用アダプタにおいて、前記第一解除孔および前記第二解除孔は、前記筐体が前記引掛シーリングボディに取り付けられた場合における、前記筐体の前記引掛シーリングボディとは反対側の面である器具側面の周縁部に配置されているとしてもよい。
また、本発明の一態様に係る照明器具は、上記いずれかの態様の照明器具用アダプタと、前記照明器具用アダプタに取り付けられる器具本体とを備える。
本発明は、照明器具を安定的に保持し、かつ、照明器具の取り外しを容易に行うことのできる照明器具用アダプタ、および当該照明器具用アダプタを有する照明器具を提供することができる。
図1は、実施の形態に係る照明器具用アダプタを下面側から見た斜視図である。 図2は、実施の形態に係る照明器具用アダプタを上面側から見た外観斜視図である。 図3は、実施の形態に係る照明器具用アダプタを含む照明システムの概要を示す図である。 図4は、実施の形態に係る照明器具用アダプタの分解斜視図である。 図5は、実施の形態に係る照明器具用アダプタが有する解除孔とコネクタとの関係を示す図である。 図6は、実施の形態に係る保持機構部の構造および動作の概要を示す図である。 図7は、実施の形態に係る照明器具の取り外し手順を示す第1の図である。 図8は、実施の形態に係る照明器具の取り外し手順を示す第2の図である。 図9は、実施の形態に係る照明器具の取り外し手順を示す第3の図である。 図10は、実施の形態に係る照明器具の取り外し手順を示す第4の図である。 図11は、実施の形態に係る照明器具の取り外し作業の様子を示す模式図である。 図12は、実施の形態の変形例1に係る照明器具用アダプタの外観を示す斜視図である。 図13Aは、実施の形態の変形例2に係る照明器具用アダプタの外観を示す斜視図である。 図13Bは、実施の形態の変形例2に係る保持機構部の構成概要を示す平面図である。 図14は、実施の形態の変形例3に係る照明器具用アダプタの外観を示す斜視図である。
以下、実施の形態に係る照明器具用アダプタについて、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化される場合がある。
(実施の形態)
以下、実施の形態に係る照明器具用アダプタについて説明する。なお、以下の実施の形態では、引掛シーリングボディ、照明器具用アダプタ、および照明器具が天井に取り付けられた状態において天井側を上側、床面側を下側と表現する。
[照明器具用アダプタの構造]
まず、実施の形態に係る照明器具用アダプタの構造について説明する。
図1は、実施の形態に係る照明器具用アダプタ100を下面側から見た斜視図である。図2は、実施の形態に係る照明器具用アダプタ100を上面側から見た斜視図である。
図3は、実施の形態に係る照明器具用アダプタ100を含む照明システムの概要を示す図である。図4は、実施の形態に係る照明器具用アダプタ100の分解斜視図である。
照明器具用アダプタ100は、図1〜図4に示されるように、筐体115と、筐体115に配置された保持機構部130とを備える。筐体115には解除孔160が形成されている。
筐体115は、引掛シーリングボディ200に取り付けられる。保持機構部130は、筐体115に配置され、照明器具300を係止することで照明器具300を保持する機構部である。また、保持機構部130は、筐体115の内部に収容された解除部材135であって、押されることで保持機構部130による照明器具300の係止を解除する解除部材135を有している。
筐体115に形成された解除孔160は、照明器具300と照明器具用アダプタ100とを電気的に接続するための電線335の一端に設けられたコネクタ330の、筐体115の外方からの挿入が可能な孔である。
上記構造を有する照明器具用アダプタ100において、解除部材135は、解除孔160に挿入されたコネクタ330に押されることで、照明器具300の係止を解除する。
本実施の形態に係る照明器具用アダプタの各構成要素についてさらに詳細に説明する。
筐体115は、本実施の形態では、例えば図1に示すように、本体部110およびカバー155で構成されている。
本体部110は、下面側が開口した有底円筒状かつ扁平状の部材である。本体部110は、例えば、絶縁性を有する合成樹脂材料により形成され、カバー155とともに筐体115を構成する。
カバー155は、本体部110の下面側の開口に設けられた樹脂製かつ板状の部材である。カバー155の外側の面により、筐体115の下面(器具側面116)が形成されている。器具側面116は、筐体115が引掛シーリングボディ200に取り付けられた場合における、筐体115の引掛シーリングボディ200とは反対側の面である。
器具側面116の中央部には、接続部150へのコネクタ330の挿抜を可能とする接続用開口165が形成されている。また、器具側面116の周縁部(中央部の外側の部分)に、解除孔160が形成されている。
筐体115には、保持機構部130に加え、端子120aおよび120b、ロック解除ボタン140、および接続部150等が備えられている。
また、図2に示すように、本体部110の上面(取付面117)に設けられた2つの開口からは、端子120aおよび120bがそれぞれ突出している。また、本体部110の上面に設けられた、上記2つの開口とは異なる開口からは、ロック爪部180aが突出している。
照明器具用アダプタ100は、図3に示すように、筐体115の取付面117が引掛シーリングボディ200の下面に対向した状態で取り付けられる。
具体的には、照明器具用アダプタ100の取付面117を引掛シーリングボディ200の下面に合わせ、照明器具用アダプタ100を所定の角度回転させる。これにより、照明器具用アダプタ100の端子120aおよび120bのそれぞれが、引掛シーリングボディ200の内部に設けられた端子受け部に保持される。これにより、引掛シーリングボディ200と照明器具用アダプタ100とは、電気的および機械的に接続される。
この状態では、ロック爪部180a(図2参照)は、コイルばね(図示せず)の付勢力により、筐体115の上面から突出して、引掛シーリングボディ200の下面に設けられた穴に嵌まり込み、照明器具用アダプタ100の回転がロックされる。
また、ロック解除ボタン140が筐体115の内側に押し込まれると、ロック解除ボタン140の傾斜面140a(図4参照)が、ロック部180の傾斜面180c(図4参照)と摺動する。この結果、ロック爪部180aが筐体115の上面側から下面側に押し下げられる。これにより、照明器具用アダプタ100と引掛シーリングボディ200との接続についてのロックが解除される。
なお、引掛シーリングボディ200は、図3に示される形状および構造に限定されない。また、「引掛シーリングボディ」は、一般に「引掛シーリング」、「埋込ローゼット」、または「引掛埋込ローゼット」等と呼ばれる、天井に配置され、照明器具と電気的および機械的に接続される器具の総称である。
保持機構部130は、本実施の形態では、筐体115から突出した状態で照明器具300を係止する係止部材を有する。具体的には、保持機構部130は、係止部材130aおよび130bを有している。係止部材130aおよび130bの一方は、第一係止部材の一例であり、他方は、第二係止部材の一例である。係止部材130aおよび130bのそれぞれは、例えば樹脂を成形することで作製される。
係止部材130aおよび130bの間は、図4に示すように、ねじりばね170で接続されており、係止部材130aおよび130bのそれぞれは、筐体115の外方に向かう方向の付勢力をねじりばね170から受けている。
具体的には、筐体115(本体部110)の側面に開口110aおよび110bが設けられており、開口110aから係止部材130aの端部が突出している。また、開口110bからは、係止部材130bの端部が突出している。つまり、係止部材130aおよび係止部材130bは、筐体115から互いに異なる方向に突出している。
このように筐体115から突出した係止部材130aおよび130bが、照明器具300が有する取付孔360の周縁に引っかかり、これにより、照明器具300が係止される。つまり、照明器具300が照明器具用アダプタ100(保持機構部130)に安定的に保持される。
また、照明器具用アダプタ100から照明器具300を取り外す際、照明器具用アダプタ100が備える保持機構部130等の特徴的な構成要素により、安全かつ簡単に取り外すことができる。
照明器具用アダプタ100から照明器具300を取り外す際の、保持機構部130の動作等については、図5〜図11を用いて後述する。
接続部150は、カバー155の中央に設けられた接続用開口165(図4参照)を通じて、照明器具300から延設された電線335の端部のコネクタ330が挿抜可能に接続される。
具体的には、接続部150は、挿し込まれたコネクタ330を、容易には抜けないように保持する保持部材等(図示せず)を有している。
照明器具用アダプタ100は、端子120aおよび120bを介して引掛シーリングボディ200から電力を受け取り、接続部150に挿し込まれたコネクタ330を介して照明器具300に供給する。
具体的には、端子120aおよび120bは、金属製の板状の部材であり、上述のように、それぞれの一端は、筐体115(本体部110)の取付面117から突出し、引掛シーリングボディ200と着脱可能に接続される。また、端子120aおよび120bの他端は、接続部150の内側に配置される。その結果、端子120aおよび120bの他端は、コネクタ330が接続部150に挿し込まれた(機械的に接続された)状態において、コネクタ330と電気的に接続される。
これにより、照明器具用アダプタ100を介した、引掛シーリングボディ200から照明器具300への電力供給が行われる。
[照明器具の構造]
次に、実施の形態に係る照明器具300の構造について説明する。
照明器具300は、図3に示すように、器具本体310と、蓋340と、カバー部材350とを備える。器具本体310の中央部分には、取付孔360が形成されている。
器具本体310には、光源ユニット320aおよび320bと、光源ユニット320aおよび320bに電気的に接続されたコネクタ330とが設けられている。具体的には、器具本体310から延設された電線335の端部(器具本体310に固定されていない端部)に、コネクタ330が設けられている。
光源ユニット320aおよび320bは、それぞれが内部に複数のLEDを有する発光装置であり、カバー部材350の方向(下方)に向けて光を発する。
コネクタ330は、照明器具用アダプタ100の接続部150に接続されるコネクタである。上述のように、コネクタ330が接続部150に接続されることにより、照明器具用アダプタ100と、照明器具300とは電気的に接続される。
カバー部材350は、透光性を有する光学部材である。本実施の形態では、カバー部材350の平面視形状は、角丸矩形状であるが、カバー部材350の形状に特に限定はない。
カバー部材350は、器具本体310の下面を覆うように器具本体310に取り付けられる。
このような構造を有する照明器具300の、照明器具用アダプタ100への取り付け手順の一例を以下に示す。
照明器具用アダプタ100が引掛シーリングボディ200に取り付けられた後、ユーザは、照明器具300の取付孔360に照明器具用アダプタ100の筐体115が挿入されるように器具本体310を押し上げる。
このとき、取付孔360の内周面と、係止部材130aおよび130bの端部の傾斜面とが当接し、係止部材130aおよび130bが、ねじりばね170の付勢力に抗して筐体115の内側に向けて押し込まれる。
係止部材130aおよび130bが取付孔360を通過すると、取付孔360の内周面と、係止部材130aおよび130bの端部との当接が解消され、係止部材130aおよび130bが、ねじりばね170の付勢力によって筐体115の外側に突出する。その結果、器具本体310の取付孔360の周縁部分が、係止部材130aおよび130bに係止される。
その後、ユーザは、照明器具用アダプタ100の接続部150にコネクタ330を接続し、取付孔360を下面側から覆う蓋340と、カバー部材350とを装着する。これにより、照明器具用アダプタ100への照明器具300の電気的および機械的な取り付けが完了する。
[照明器具の照明器具用アダプタからの取り外し手順]
次に、照明器具用アダプタ100から照明器具300を取り外す場合の、保持機構部130の動作およびユーザの作業手順等について説明する。
ユーザは、照明器具用アダプタ100から照明器具300を取り外す場合、まず、カバー部材350と、蓋340とを外し、その後、接続部150からコネクタ330を取り外す。
このように接続部150から取り外されたコネクタ330は、本実施の形態では、照明器具用アダプタ100による照明器具300の保持状態の解除のための道具として利用される。
コネクタ330による照明器具300の保持状態の解除の仕組み等について、以下に説明する。
図5は、実施の形態に係る照明器具用アダプタ100が有する解除孔160とコネクタ330との関係を示す図である。
図5に示すように、解除孔160は、筐体115の器具側面116に設けられており、その形状は、接続部150へのコネクタ330の接続を可能とする孔(開口)である、接続用開口165と同一(略同一を含む、以下同じ)である。
本実施の形態では、解除孔160は、コネクタ330の、解除孔160への挿入方向から見た場合の外形に沿った形状に形成されている。
つまり、解除孔160は、コネクタ330を挿抜自在とし、かつ、コネクタ330以外の物体の挿入を阻害することのできる形状およびサイズで筐体115に形成されている。また、接続部150のようなコネクタ330を保持する要素は、解除孔160の内部(筐体115内の解除孔160の上方に位置する部分)には配置されていない。
解除孔160の内部には、解除孔160に挿入されたコネクタ330が接触可能な位置に解除部材135が配置されており、ユーザは、コネクタ330を解除孔160に挿入することで、解除部材135を押すこと(動作させること)が可能である。
また、コネクタ330は、解除孔160に挿入される場合における後端部において、解除孔160への挿入方向と交差する平面を形成し、かつ、電線335の一部を覆うように設けられた平面部331を有する。
つまり、コネクタ330は、ユーザがコネクタ330を解除孔160に挿入して押す場合に、押し易さを向上させる部分として平面部331を有している。なお、図5に示す平面部331の形状およびサイズは一例である。例えば、図5では露出している電線335の折り曲げ部分を覆うように平面部331が設けられてもよい。
また、平面部331は、電線335の端部を保持するコネクタ330の本体と一体であってもよく、本体とは別体の部品であってもよい。
図6は、実施の形態に係る保持機構部130の構造および動作の概要を示す図である。
図7〜図10のぞれぞれは、実施の形態に係る照明器具300の取り外し手順を示す図である。
なお、図6において、コネクタ330およびねじりばね170は、点線で概念的に示されている。また、図7〜図10では、照明器具300(器具本体310)の一部の断面であって、係止部材130aおよび130bに係止される部分の断面が示されている。
図6に示すように、解除部材135は、突起136aおよび136b、ならびに、テーパ部137を有する。係止部材130aはカム溝131aを有し、係止部材130bはカム溝131bを有する。
係止部材130aのカム溝131aには、解除部材135の突起136aが摺動可能に係合し、係止部材130bのカム溝131bには、解除部材135の突起136bが摺動可能に係合する。
カム溝131aおよびカム溝131bのそれぞれは、図6に示すように、解除部材135の移動方向(Y軸方向)に対して斜めに配置されている。具体的には、直線である解除部材135の移動軌跡から離れる方向に傾いている。
また、解除部材135のテーパ部137は、解除孔160に対するコネクタ330の挿入方向に対して傾けられた面を形成している。
このような構造を有する保持機構部130において、ねじりばね170により、係止部材130aと係止部材130bとは互いに離れる方向に付勢されている。
そのため、通常は、図7に示すように、係止部材130aおよび係止部材130bのそれぞれは、筐体115から突出した状態であり、照明器具300は、照明器具用アダプタ100に保持されている。
また、この状態の解除部材135の突起136aは、カム溝131aの手前側(Y軸負側、以下同じ)の端部に係止され、解除部材135の突起136bは、カム溝131bの手前側の端部に係止される。
つまり、保持機構部130において、解除部材135は、通常、ねじりばね170の弾性力(付勢力)を係止部材130aおよび130bを介して受けることで、手前側の所定の位置に停止している。
この状態において、ユーザは、図8に示すように、接続部150に接続されていたコネクタ330を接続部150から取り外す。
ユーザはさらに、図9に示すように、接続部150から取り外したコネクタ330を、解除孔160に挿入する。これより、コネクタ330は解除部材135の後端部に設けられたテーパ部137と接触しかつ滑りあい、その結果、解除部材135は、Y軸正の方向に移動する(図6参照)。
つまり、ユーザによる、コネクタ330に対するZ軸正の方向の押圧力が、テーパ部137によってY軸正の方向の力に変換され、これにより、解除部材135はY軸正の方向に押される。つまり、解除部材135はねじりばね170の弾性力に抗してY軸正の方向に移動する。
このように解除部材135がY軸正の方向に移動した場合、カム溝131aに係合する突起136aによって位置が規制される係止部材130aは、係止部材130bに近づく方向に移動する。また、カム溝131bに係合する突起136bによって位置が規制される係止部材130bは、係止部材130aに近づく方向に移動する。
その結果、図9に示すように、係止部材130aによる照明器具300の係止は解除され、かつ、係止部材130bによる照明器具300の係止は解除される。
つまり、解除部材135は、筐体115から突出した状態の係止部材130aおよび係止部材130bの両方を、筐体115の内方に移動させることで、照明器具300の係止を解除する。
ユーザは、照明器具300の係止が解除(保持機構部130による保持が解除)された後に、照明器具300の取付孔360から照明器具用アダプタ100が抜き出されるように、照明器具300を下方に移動させる。
また、このとき、ユーザはコネクタ330から手を離すことで、コネクタ330は、自重および電線335の重みによって解除孔160から自然に外れ、電線335によって照明器具300のみと接続された状態となる。
より具体的には、照明器具300を初期位置(照明器具用アダプタ100に保持されている場合の位置)から下方に移動させ、係止部材130aおよび130bが、取付孔360の内方に位置した時点でユーザはコネクタ330から手を離すことができる。
その後、図10に示すように、係止部材130aおよび130bが、取付孔360から完全に抜き出されると、係止部材130aおよび130bは、ねじりばね170からの付勢力により、筐体115から突出した状態になる。
以上説明したように、本実施の形態の照明器具用アダプタ100は、引掛シーリングボディ200と照明器具300とを接続するアダプタであって、着脱自在に照明器具300を保持するアダプタである。
照明器具用アダプタ100は、特に、照明器具300を取り外すための構造に特徴を有している。具体的には、照明器具用アダプタ100は、筐体115に設けられた解除孔160に挿入されるコネクタ330により、照明器具300の保持が解除される構造を有している。
このコネクタ330は、照明器具用アダプタ100と照明器具300とを電気的および機械的に接続する部材であり、本実施の形態では、照明器具300から延設された電線335の端部に設けられている。
この構成によれば、照明器具300が照明器具用アダプタ100から取り外される場合、コネクタ330は、照明器具用アダプタ100の接続部150から外された状態である。つまり、照明器具用アダプタ100と照明器具300との電線335による固定的な接続が解かれた状態で、コネクタ330を用いた照明器具用アダプタ100の取り外し作業が行われる。
従って、照明器具300を照明器具用アダプタ100から取り外す際に、電線335の断線およびコネクタ330の破損等のトラブルの発生が抑制される。
また、照明器具用アダプタ100の取り外しを行おうとする場合には、そのための道具として利用できるコネクタ330が必ず存在するため、ドライバまたは当該取り外し作業のための専用工具等を用意する必要がない。
また、照明器具300の取り外しの際に、係止部材130aおよび130bを筐体115の内方に移動させるように作用する解除部材135(例えば図6参照)は、筐体115の内部に収容されている。そのため、照明器具300の係止(保持機構部130による保持)が誤って解除される事態の発生が抑制される。
なお、照明器具300の取り外しの際に生じ得る電線335の断線等のトラブルの発生の回避は、例えば、接続部150にコネクタ330が接続されている場合に、照明器具300の取り外しのためのレバーまたはボタンを動作させないことによっても実現可能である。
しかし、この場合、例えば、レバーまたはボタンの動作を阻害可能な位置に接続部150を設ける必要があるなど、接続部150自体が、照明器具300の取り外しのための機構に関与するため、例えば接続部150の位置の制約が大きいという問題が生じる。
また、例えば、接続部150に接続された状態のコネクタ330がレバーまたはボタンを覆うことでも、上記トラブルの発生の回避は可能である。しかし、この場合、例えばコネクタ330が大型化するという問題が生じる。
一方、本実施の形態に係る照明器具用アダプタ100では、接続部150自体は、照明器具300の取り外しのための機構に関与しないため、接続部150の位置についての制約は比較的に低い。例えば、接続部150を、筐体115(本体部110)の側面に接続部150を配置することも可能である。
また、解除孔160に挿入して解除部材135を押すことが可能な範囲であれば、コネクタ330の小型化も可能である。コネクタ330を小型化することで、例えば、解除孔160の小型化も可能となり、その結果、コネクタ330以外の物体の解除孔160への挿入の可能性がより低減される。
また、本実施の形態では、解除孔160は、筐体115の器具側面116の周縁部(中央部の外側の部分)に形成されている。
そのため、ユーザは、例えば両手で照明器具300を支えながら、安定した状態で、照明器具300を照明器具用アダプタ100から取り外すことができる。
図11は、実施の形態に係る照明器具300の取り外し作業の様子を示す模式図である。
本実施の形態では、上述のように、解除孔160にコネクタ330を挿入して押す、という、指一本で可能な作業によって、照明器具用アダプタ100による照明器具300の係止が解除される。また、解除孔160は筐体115の端縁から比較的に近い位置に存在する。
そのため、図11に示すように、例えば右手の親指でコネクタ330を押し上げることで、照明器具300の係止を解除し、同時に、右手の他の指および左手の全体で、バランスよく照明器具300を支えることができる。
また、コネクタ330は、解除孔160への挿入時の姿勢における後端部に平面部331を有している。つまり、コネクタ330は、ユーザが指で押し易い構造を有している。
また、コネクタ330を押さえている親指を離すだけで、コネクタ330は自然に解除孔160から外れ、照明器具300に吊り下げられた状態となる。
以上のように、本実施の形態に係る照明器具用アダプタ100によれば、照明器具300を安定的に保持し、かつ、照明器具300の取り外しを容易に行うことができる。
なお、実施の形態に係る照明器具用アダプタ100の構成は、図1〜図11によって示される構成以外であってもよい。そこで、照明器具用アダプタ100についての各種の変形例を、実施の形態に係る照明器具用アダプタ100との差分を中心に、図12〜図14を用いて説明する。
(変形例1)
図12は、実施の形態の変形例1に係る照明器具用アダプタ101の外観を示す斜視図である。
図12に示す照明器具用アダプタ101は、実施の形態に係る照明器具用アダプタ100とは異なり、コネクタ330が着脱自在に接続される接続部150を有しておらず、筐体115から延設された電線335を有している。
また、電線335の端部(筐体115とは反対側の端部)には、コネクタ330が備えられている。つまり、本変形例では、照明器具用アダプタ101は、電線335およびコネクタ330を備えている。
より具体的には、照明器具用アダプタ101では、電線335の一端が、筐体115の内部の金属端子等に固定的に接続されている。また、電線335の他端にコネクタ330が設けられており、コネクタ330は、照明器具300に設けられた接続部(図示せず)に着脱自在に接続される。
これにより、筐体115が備える端子120aおよび120b(例えば図2参照)が引掛シーリングボディ200から受けた電力は、電線335およびコネクタ330を介して照明器具300に供給される。
なお、コネクタ330の接続相手である、照明器具300の接続部は、器具本体310に取り付けられている必要はない。照明器具300の接続部は、例えば器具本体310から延設された電線の端部に備えられたコネクタであってもよい。
また、ユーザは、照明器具用アダプタ101から照明器具300取り外す際、照明器具300の接続部からコネクタ330を抜き取り、照明器具用アダプタ101が備える解除孔160にコネクタ330を挿入する。
これにより、例えば図6〜図10を用いて説明したように、係止部材130aおよび130bが筐体115の内方に移動し、照明器具用アダプタ101による照明器具300の係止が解除される。また、例えば図11を用いて説明したように、ユーザは照明器具300をバランスよく支えながら、照明器具300を照明器具用アダプタ101から取り外すことができる。
また、本変形例では、照明器具用アダプタ101が接続部150を備えないため、例えば、筐体115の小型化が可能となる。
また、電線335の、コネクタ330とは反対側の端部は、筐体115と接続されているため、コネクタ330を解除孔160に挿入した状態では、照明器具用アダプタ101と照明器具300との電線335による機械的な接続は、完全に解除されている。
そのため、照明器具300の取り外しの際における、電線335の断線等のトラブルの発生がより確実に抑制される。
このように、本変形例に係る照明器具用アダプタ101によれば、照明器具300を安定的に保持し、かつ、照明器具300の取り外しを容易に行うことができる。
(変形例2)
図13Aは、実施の形態の変形例2に係る照明器具用アダプタ102の外観を示す斜視図である。
なお、図13Aにおいて、電線335ならびにコネクタ330aおよび330bは、点線で概念的に図示されている。また、本変形例において、コネクタ330aおよび330bは、実施の形態に係るコネクタ330と同じ形状およびサイズの部材である。
図13Bは、実施の形態の変形例2に係る保持機構部230の構成概要を示す平面図である。
図13Aに示す照明器具用アダプタ101は、実施の形態に係る照明器具用アダプタ100とは異なり、筐体115に2つの解除孔(解除孔160aおよび160b)が形成されている。解除孔160aおよび160bの一方は、第一解除孔の一例であり、他方は、第二解除孔の一例である。
また、電線335の一端にはコネクタ330aが設けられ、電線335の他端にはコネクタ330bが設けられている。
これらコネクタ330aおよびコネクタ330bの一方が、照明器具用アダプタ102の筐体115に設けられた接続部150に接続され、他方が、照明器具300の接続部(図示せず)に接続される。これにより、照明器具用アダプタ100と照明器具300とが電気的および機械的に接続される。
また、本変形例における解除孔160aおよび160bのそれぞれは、同一形状のコネクタ330aおよびコネクタ330bの挿入方向に交差する方向から見た場合の外形に沿った形状に形成されている。つまり、解除孔160aおよび160bのそれぞれは、コネクタ330aおよびコネクタ330bを挿抜自在とし、かつ、コネクタ330aおよびコネクタ330b以外の物体の挿入を阻害することのできる形状およびサイズに形成されている。
また、本変形例における保持機構部230は、図13Bに示すように、係止部材230aおよび230bと、解除部材235とを有する。また、解除部材235は、互いに独立して動作可能な第一解除部材235aおよび第二解除部材235bを有する。
係止部材230aおよび230bの一方は、第一係止部材の一例であり、他方は、第二係止部材の一例である。
第一解除部材235aは、テーパ部237aを有し、第二解除部材235bは、テーパ部237bを有する。テーパ部237a(237b)は、実施の形態に係るテーパ部137と同じく、コネクタ330a(330b)からのZ軸方向の押圧力を、第一解除部材235a(第二解除部材235b)をY軸方向に移動させる力に変換する役割を果たす。
また、係止部材230aのカム溝231aには、第一解除部材235aの突起236aが摺動自在に係合し、係止部材230bのカム溝231bには、第二解除部材235bの突起236bが摺動自在に係合している。
なお、係止部材230aおよび230bは、実施の形態の係止部材130aおよび130bと同様に、ねじりばね等の弾性部材によって外方に付勢されているが、当該弾性部材の図示は省略されている。
このような構造を有する照明器具用アダプタ102に、例えば照明器具300(図3参照)が接続された状態で、解除孔160aにコネクタ330aが挿入され、解除孔160bにコネクタ330bが挿入された場合を想定する。
この場合、コネクタ330aが、第一解除部材235aのテーパ部237aと接触しかつ滑りあい、その結果、第一解除部材235aは、Y軸負の方向に移動する。また、コネクタ330bが、第二解除部材235bのテーパ部237bと接触しかつ滑りあい、その結果、第二解除部材235bは、Y軸正の方向に移動する。つまり、第一解除部材235aおよび第二解除部材235bはともに押されることで筐体115の内方に移動する。
このように第一解除部材235aがY軸負の方向に移動した場合、カム溝231aに係合する突起236aによって位置が規制される係止部材230aは、係止部材230bに近づく方向に移動する。
また、第二解除部材235bがY軸正の方向に移動した場合、カム溝231bに係合する突起236bによって位置が規制される係止部材230bは、係止部材230aに近づく方向に移動する。
すなわち、まり、第一解除部材235aおよび第二解除部材235bが筐体115の内方に移動することで、係止部材130aおよび130bも筐体115の内方に移動する。
その結果、係止部材130aおよび130bによる照明器具300の係止は解除される。これにより、照明器具300の、照明器具用アダプタ102からの取り外しが可能となる。
このように、複数の解除部材のそれぞれの独立した動作によって、複数の係止部材による照明器具300の係止を解除する構造を採用することで、例えば、照明器具300が誤って照明器具用アダプタ102から取り外し可能な状態とされる可能性が低減される。
なお、本変形例では、解除孔160aおよび160bは、筐体115の器具側面116の周縁部に配置されている。より詳細には、器具側面116において、器具側面116の中央部を挟んで対向する位置に解除孔160aと解除孔160bとが配置されている。
このように2つの解除孔(解除孔160aおよび160b)が配置された照明器具用アダプタ102から照明器具300を取り外す場合、当該取り外し作業は、例えば両手で行われる。また、この際、ユーザは、例えば右手の親指でコネクタ330aを押し上げ、左手の親指でコネクタ330bを押し上げる。
この取り外し作業においては、例えば図11を参照することで分かるように、ユーザは右手および左手でバランスよく照明器具300を支えることができる。
このように、本変形例に係る照明器具用アダプタ102によれば、照明器具300を安定的に保持し、かつ、照明器具300の取り外しを容易に行うことができる。
なお、解除孔160aから挿入されるコネクタ330aおよび解除孔160bから挿入されるコネクタ330bによって押される解除部材は1つであってもよい。
例えば、コネクタ330aから押圧力を受けることで、解除部材135(図6参照)が、照明器具300の係止の解除に必要な移動量の半分だけ移動し、その状態でコネクタ330bから押圧力を受けることで、解除部材135が、残りの半分を移動してもよい。
(変形例3)
図14は、実施の形態の変形例3に係る照明器具用アダプタ103の外観を示す斜視図である。
図14に示す照明器具用アダプタ103は、実施の形態に係る照明器具用アダプタ100と同じく、保持機構部130を備え、保持機構部130は、係止部材130aおよび130を有する。また、保持機構部130は、筐体115の内部に収容された解除部材135を有する(図14に図示せず)。
しかし、本変形例に係る照明器具用アダプタ103は、実施の形態に係る照明器具用アダプタ100とは異なり、解除孔161が、筐体115(本体部110)の側面118に配置されている。
つまり、照明器具用アダプタ103では、コネクタ336が、筐体115の側面118から径方向に挿入される。
そのため、本変形例における解除部材135(例えば、図6参照)は、例えばテーパ部137を有さない形状であり、解除孔161から挿入されたコネクタ336に押されることで、筐体115の内方に移動する。
その結果、例えば図6〜図10を用いて説明したように、係止部材130aおよび130bが筐体115の内方に移動し、照明器具用アダプタ102による照明器具300の係止が解除される。
なお、照明器具用アダプタ103に照明器具300を接続した状態において、側面118に設けられた解除孔161へのコネクタ336の着脱を可能または容易にするために、照明器具300の取付孔360の周縁の所定の位置に凹部を設けてもよい。
また、解除孔161を、側面118において器具側面116に近い位置に配置することで、照明器具用アダプタ103に照明器具300を接続した状態において、解除孔161を器具本体310よりも下方側に露出させることも可能である。
また、本変形例において、電線337の、コネクタ336が設けられた端部とは反対側の端部は、例えば、筐体115の内部の金属端子等に固定的に接続されている。従って、コネクタ336を解除孔161に挿入した状態では、照明器具用アダプタ102と照明器具300との電線335による機械的な接続は完全に解除されている。そのため、照明器具300の取り外しの際における、電線337の断線等のトラブルの発生がより確実に抑制される。
また、本変形例に係る照明器具用アダプタ103は、コネクタ336が着脱自在に接続される接続部150を有しておらず、かつ、解除孔161が、筐体115の側面118に形成されている。
そのため、照明器具用アダプタ103は、上述の照明器具用アダプタ100等の他のアダプタと比較すると、厚み(Z軸方向の幅)をより薄くすることが可能である。
このように、本変形例に係る照明器具用アダプタ101によれば、照明器具300を安定的に保持し、かつ、照明器具300の取り外しを容易に行うことができる。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態におよびその変形例に係る照明器具用アダプタについて説明したが、本発明は、上記実施の形態および変形例に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、筐体115および引掛シーリングボディ200の形状は、円筒状であるとしたが、筐体115および引掛シーリングボディ200の形状は、円筒状に限定されるものではなく、その他の形状であってもよい。
また、保持機構部130において、係止部材130aおよび130bのそれぞれは、筐体115の外方に向かう方向の付勢力をねじりばね170から受けているとした。しかし、係止部材130aおよび130bに付勢力を与える弾性部材の種類に特に限定はなく、例えば、コイルばねまたは板ばねであってもよい。
また、係止部材130aおよび130bではなく、解除部材135に対して、筐体115の外方に向かう方向の付勢力を与える弾性部材を筐体115に配置してもよい。
この場合であっても、解除部材135の突起136aおよび136bが、係止部材130aおよび130bに摺動可能に係合しているため(図6参照)、係止部材130aおよび130bのそれぞれは、通常では、筐体115の外方に付勢される。つまり、係止部材130aおよび130bのそれぞれは、照明器具300の安定的な係止(保持)に必要な付勢力を、解除部材135を介して受けることができる。
また、保持機構部130は、筐体115から出退可能な係止部材を2つ有しているが、保持機構部130が有する、筐体115から出退可能な係止部材の数は1であってもよく、または3以上であってもよい。
すなわち、筐体115の解除孔160にコネクタ330が挿入されているか否かに応じて、筐体115から出退する係止部材が少なくとも1つあれば、照明器具用アダプタ100による照明器具300の係止および係止の解除が可能である。
例えば、筐体115が、側方に突出したフランジ部を有する場合、フランジ部と、筐体115から出退する係止部材との2箇所で、照明器具300を係止(保持)することができる。この場合、例えば、照明器具300の取付孔360を、フランジ部を有しかつ係止部材が内部に収容された状態の筐体115が挿入可能な形状およびサイズに形成することで、照明器具300の照明器具用アダプタ100に対する着脱が可能である。
また、保持機構部130では、係止部材130aおよび130bを移動させる機構として、カム機構が採用されているが、係止部材130aおよび130bを移動させる手法に特に限定はない。例えば、保持機構部130は、係止部材130aおよび130bを移動させる機構として、複数のリンクを組み合わせて構成したリンク機構が採用されてもよい。
また、本発明は、照明器具用アダプタと、これに接続される器具本体とを備える照明器具して実現されてもよい。この場合、照明器具の光源は、基板上にLEDチップを直接実装した、COB(Chip On Board)型の光源であってもよい。また、照明器具の光源は、表面実装型(SMD:Surface Mount Device)のLED素子を用いた光源であってもよい。
なお、表面実装型のLED素子とは、樹脂成型されたキャビティの中にLEDチップを実装して当該キャビティ内に蛍光体含有樹脂を封入したパッケージ型のLED素子である。
また、照明器具の光源は、LEDを使用するものに限定されず、いわゆる蛍光灯であってもよいし、半導体レーザ等の半導体発光素子、有機EL(Electro Luminescence)または無機EL等の固体発光素子を用いた光源であってもよい。
また、照明器具の器具本体は、図3を用いて説明した形状および態様に限定されるものではない。例えば、吊り下げ式の器具本体(照明器具)にも本発明は適用可能である。
その他、実施の形態及び変形例に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態及び変形例における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
100、101、102、103 照明器具用アダプタ
110 本体部
110a、110b 開口
115 筐体
116 器具側面
117 取付面
118 側面
120a、120b 端子
130、230 保持機構部
130a、130b、230a、230b 係止部材
131a、131b、231a、231b カム溝
135、235 解除部材
136a、136b、236a、236b 突起
137、237a、237b テーパ部
140 ロック解除ボタン
140a 傾斜面
150 接続部
155 カバー
160、160a、160b、161 解除孔
165 接続用開口
180 ロック部
180a ロック爪部
180c 傾斜面
200 引掛シーリングボディ
235a 第一解除部材
235b 第二解除部材
300 照明器具
310 器具本体
320a 光源ユニット
330、330a、330b、336 コネクタ
331 平面部
335、337 電線
340 蓋
350 カバー部材
360 取付孔

Claims (12)

  1. 引掛シーリングボディと照明器具とを接続するための照明器具用アダプタであって、
    前記引掛シーリングボディに取り付けられる筐体と、
    前記筐体に配置され、前記照明器具を係止することで前記照明器具を保持する保持機構部であって、押されることで前記保持機構部による前記照明器具の係止を解除する、前記筐体の内部に収容された解除部材を有する保持機構部と、
    前記筐体に形成された第一解除孔であって、前記照明器具と前記照明器具用アダプタとを電気的に接続するための電線の一端に設けられたコネクタの、前記筐体の外方からの挿入が可能な第一解除孔とを備え、
    前記解除部材は、前記第一解除孔に挿入された前記コネクタに押されることで、前記照明器具の係止を解除する
    照明器具用アダプタ。
  2. さらに、前記筐体に配置され、前記コネクタが着脱自在に接続される接続部あって、前記コネクタが接続されることで、前記照明器具と前記照明器具用アダプタとを電気的に接続する接続部を備える
    請求項1記載の照明器具用アダプタ。
  3. さらに、前記筐体から延設された前記電線を備え、前記コネクタは、前記照明器具に着脱自在に接続されるコネクタである
    請求項1記載の照明器具用アダプタ。
  4. 前記コネクタは、前記第一解除孔に挿入される場合における後端部において、前記第一解除孔への挿入方向と交差する平面を形成し、かつ、前記電線の一部を覆うように設けられた平面部を有する
    請求項2または3に記載の照明器具用アダプタ。
  5. 前記第一解除孔は、前記コネクタの、前記第一解除孔への挿入方向から見た場合の外形に沿った形状に形成されている
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の照明器具用アダプタ。
  6. 前記保持機構部は、前記筐体から突出した状態で前記照明器具を係止する第一係止部材を有し、
    前記解除部材は、前記筐体から突出した状態の前記第一係止部材を、前記筐体の内方に移動させることで、前記照明器具の係止を解除する
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の照明器具用アダプタ。
  7. 前記保持機構部はさらに、前記筐体から、前記第一係止部材とは異なる方向に突出した状態で前記照明器具を係止する第二係止部材を有し、
    前記解除部材は、前記第一係止部材および前記第二係止部材の両方を前記筐体の内方に移動させることで、前記照明器具の係止を解除する
    請求項6記載の照明器具用アダプタ。
  8. 前記第一解除孔は、前記筐体が前記引掛シーリングボディに取り付けられた場合における、前記筐体の前記引掛シーリングボディとは反対側の面である器具側面の周縁部に配置されている
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の照明器具用アダプタ。
  9. さらに、前記筐体に形成された第二解除孔を備え、
    前記第一解除孔には、前記電線の一端に設けられた前記コネクタである第一コネクタの挿入が可能であり、
    前記第二解除孔には、前記電線の他端に設けられた第二コネクタの挿入が可能であり、
    前記解除部材は、前記第一解除孔に挿入された前記第一コネクタ、および、前記第二解除孔に挿入された前記第二コネクタに押されることで、前記照明器具の係止を解除する
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の照明器具用アダプタ。
  10. 前記保持機構部は、前記筐体から突出した状態で前記照明器具を係止する第一係止部材、および、前記筐体から、前記第一係止部材とは異なる方向に突出した状態で前記照明器具を係止する第二係止部材を有し、
    前記解除部材は、互いに独立して動作可能な第一解除部材および第二解除部材を有し、
    前記第一解除部材は、前記第一解除孔に挿入された前記第一コネクタに押された場合に、前記筐体から突出した状態の前記第一係止部材を前記筐体の内方に移動させることで、前記第一係止部材による前記照明器具の係止を解除し、
    前記第二解除部材は、前記第二解除孔に挿入された前記第二コネクタに押された場合に、前記筐体から突出した状態の前記第二係止部材を前記筐体の内方に移動させることで、前記第二係止部材による前記照明器具の係止を解除する
    請求項9記載の照明器具用アダプタ。
  11. 前記第一解除孔および前記第二解除孔は、前記筐体が前記引掛シーリングボディに取り付けられた場合における、前記筐体の前記引掛シーリングボディとは反対側の面である器具側面の周縁部に配置されている
    請求項9または10に記載の照明器具用アダプタ。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の照明器具用アダプタと、
    前記照明器具用アダプタに取り付けられる器具本体と
    を備える照明器具。
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