JP2015088328A - ガス流路形成部材、その製造方法及び燃料電池 - Google Patents

ガス流路形成部材、その製造方法及び燃料電池 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料電池において、より良好にガスを流すことのできるガス流路形成部材を提供する。
【解決手段】燃料電池内に配置され、燃料電池内の電解質膜に沿った第1の方向にガスを流すためのガス流路形成部材は、第1の方向と交差する第2の方向に平行に延びるガス流路形成要素を複数備え、各ガス流路形成要素は、第2の方向に沿った断面が波形状であり、各ガス流路形成要素は、第1の方向に連接されている。ガス流路形成部材の第1の方向における端部に位置するガス流路形成要素の少なくとも一部は、第1の方向と第2の方向とで形成される平面において、第2の方向に対して斜めに切断されて形成されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、ガス流路形成部材、その製造方法及び燃料電池に関する。
燃料電池に用いられるガス流路形成部材は、膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)あるいは膜電極ガス拡散層接合体(MEGA:Membrane Electrode & Gas Diffusion Layer Assembly)とセパレータとの間に配置される。ガス流路形成部材として、例えば、エキスパンドメタルのような、同一形状の貫通孔が規則的に多列に配列された部材が用いられる場合がある(特許文献1)。
特開2009−140795号公報
従来、ガス流路形成部材の製造時において、ガス流路形成部材を所望の大きさに切断する場合に、切断による応力によって、端部の貫通孔が一様に変形する場合があった。このような変形が生じたガス流路形成部材を燃料電池に用いると、ガスの流れがガス流路形成部材ごとに不均一になるおそれがあった。よって、ガス流路形成部材に切断加工を施した場合に、良好にガスを流すことが可能な技術が求められていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、燃料電池内に配置され、前記燃料電池内の電解質膜に沿った第1の方向にガスを流すためのガス流路形成部材が提供される。このガス流路形成部材は、前記第1の方向と交差する第2の方向に平行に延びるガス流路形成要素を複数備え;前記各ガス流路形成要素は、前記第2の方向に沿った断面が波形状であり;前記各ガス流路形成要素は、前記第1の方向に連接されており;前記ガス流路形成部材の前記第1の方向における端部に位置するガス流路形成要素の少なくとも一部は、前記第1の方向と前記第2の方向とで形成される平面において、前記第2の方向に対して斜めに切断されて形成されている。このような形態のガス流路形成部材であれば、端部に位置するガス流路形成要素の少なくとも一部と第2の方向とが平行に切断されている場合に比べて、端部に位置するガス流路形成要素の断面の形状が一様ではない。そのため、ガス流路形成部材の端部におけるガス流路が一様に狭くなることが抑制されるので、良好にガスを流すことができる。
(2)上記形態のガス流路形成部材において、前記端部は、前記燃料電池から酸化ガスを排出する側の端部であってもよい。このような形態のガス流路形成部材であれば、発電に使用されなかった酸化ガスとともに燃料電池の反応によって生成された水を良好に流すことができる。
(3)上記形態のガス流路形成部材において、前記各ガス流路形成要素は、隣合う前記ガス流路形成要素同士の波形状の断面の位相が異なるように、前記第1の方向に連接されていてもよい。このようなガス流路形成部材であれば、ガス流れ方向へのガスの経路を長くすることができるので、燃料電池におけるガスの拡散性を向上させることができる。
(4)本発明の他の態様によれば、燃料電池内に配置され、前記燃料電池内の電解質膜に沿った第1の方向にガスを流すためのガス流路形成部材の製造方法が提供される。この方法においては、前記ガス流路形成部材は、前記第1の方向と交差する第2の方向と平行に延びるガス流路形成要素を複数備え;前記各ガス流路形成要素は、前記第2の方向に沿った断面が波形状であり;前記各ガス流路形成要素は、前記第1の方向に連接されたガス流路形成部材を用意する工程と;前記用意されたガス流路形成部材を切断機により前記第1の方向と前記第2の方向とで形成される平面に対して交差する方向である第3の方向から応力を加えて所定の形状に切断する工程と、を備え;前記切断する工程では、前記ガス流路形成部材の前記第1の方向における端部に位置するガス流路形成要素の少なくとも一部を、前記平面において、前記第2の方向に対して斜めに切断する。このような方法によれば、第3の方向から用意されたガス流路形成部材に対して加えられた応力によって端部に位置するガス流路形成要素の形状が変形しても、ガス流路形成要素の延びる方向と第2の方向とが平行になるように切断される場合に比べて、断面の形状が一様に変形することを抑制することができる。そのため、ガス流路形成部材の端部におけるガス流路が一様に狭くなることが抑制されるので、良好にガスを流すことができる。
本発明の他の形態によれば、複数のセルが積層された燃料電池が提供される。前記セルは、電解質膜を備える膜電極接合体と、前記膜電極接合体と向かい合って配置されたセパレータと、前記膜電極接合体と前記セパレータとの間に配置され、前記電解質膜に沿った第1の方向にガスを流すためのガス流路形成部材と、を有し;前記ガス流路形成部材は;前記第1の方向と交差する第2の方向に平行に延びるガス流路形成要素を複数備え;前記各ガス流路形成要素は、前記第2の方向に沿った断面が波形状であり;前記各ガス流路形成要素は、前記第1の方向に連接されており;前記ガス流路形成部材の前記第1の方向における端部に位置するガス流路形成要素の少なくとも一部は、前記第1の方向と前記第2の方向とで形成される平面において、前記第2の方向に対して斜めに切断されて形成されている。このような燃料電池であれば、端部におけるガス流路が一様に狭いガス流路形成部を備えるセルや、端部におけるガス流路が一様に広いガス流路形成部を備えるセルが燃料電池において混在することを防ぐことができる。よって、燃料電池の発電性能の低下を抑制することができる。
本発明は、上述したガス流路形成部材、ガス流路形成部材の製造方法、燃料電池以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、ガス流路形成部材を備える燃料電池セルや、燃料電池を備える車両等の形態で実現することができる。
燃料電池の構成を示す概略斜視図である。 セルの構成を分解して示す概略斜視図である。 酸化ガス排出孔付近の様子を説明するための図である。 図2におけるガス流路形成部材の破線部分の拡大図である。 ガス流路形成部材の製造方法を示すフローチャートである。 切断機による切断の様子を説明するための図である。 ガス流路形成要素の延びる方向とガス流路形成部材の端部とが平行になるようにして切断された、ガス流路形成部材を示す図である。 ガス流路形成部材の端部の変形例を示す図である。
A.実施形態:
A1.全体構成:
図1は、燃料電池100の構成を示す概略斜視図である。燃料電池100は、複数のセル10をZ方向に積層し、一対のエンドプレート70F,70Eで挟持したスタック構造を有している。前端側のエンドプレート70Fとセル10との間には、前端側の絶縁板65Fを介して前端側のターミナルプレート60Fが設けられている。後端側のエンドプレート70Eとセル10との間にも、同様に、後端側の絶縁板65Eを介して後端側のターミナルプレート60Eが設けられている。セル10とターミナルプレート60F,60Eと絶縁板65F,65Eとエンドプレート70F,70Eは、それぞれ、略矩形状の外形を有するプレート構造を有しており、長辺がX方向で短辺がY方向に沿うように配置されている。なお、本実施形態では、Y方向は鉛直上向きの方向、Z方向は水平方向、X方向はY方向及びZ方向の両方に垂直な方向である。また、X方向は本願の「第2の方向」に相当し、Y方向は本願の「第1の方向」に相当し、Z方向は本願の「第3の方向」に相当する。
前端側におけるエンドプレート70Fと絶縁板65Fとターミナルプレート60Fには、燃料ガス供給孔72i及び燃料ガス排出孔72tと、複数の酸化ガス供給孔74i及び酸化ガス排出孔74tと、複数の冷却水供給孔76i及び冷却水排出孔76tと、が設けられている。これらの供給孔及び排出孔は、各セル10の対応する位置に設けられているそれぞれの孔(不図示)と連結して、それぞれに対応するガスあるいは冷却水の給排マニホールドを構成する。その一方、後端側におけるエンドプレート70Eと絶縁板65Eとターミナルプレート60Eには、これらの給排孔は設けられていない。これは、反応ガス(燃料ガス,酸化ガス)及び冷却水を前端側のエンドプレート70Fからそれぞれのセル10に対して供給マニホールドを介して供給しつつ、それぞれのセル10からの排出ガス及び排出水を前端側のエンドプレート70から外部に対して排出マニホールドを介して排出するタイプの燃料電池であることによる。ただし、これに限定されるものではなく、例えば、前端側のエンドプレート70Fから反応ガス及び冷却水を供給し、後端側のエンドプレート70Eから排出ガス及び排出水が外部へ排出されるタイプ等の種々のタイプとすることができる。
複数の酸化ガス供給孔74iは前端側のエンドプレート70Fの下端の外縁部にX方向に沿って配置されている。複数の酸化ガス排出孔74tは上端の外縁部にX方向に沿って配置されている。燃料ガス供給孔72iは前端側のエンドプレート70Fの右端の外縁部のY方向の上端部に配置されている。燃料ガス排出孔72tは左端の外縁部のY方向の下端部に配置されている。複数の冷却水供給孔76iは燃料ガス供給孔72iの下側にY方向に沿って配置されている。複数の冷却水排出孔76tは燃料ガス排出孔72tの上側にY方向に沿って配置されている。
前端側のターミナルプレート60F及び後端側のターミナルプレート60Eは、各セル10の発電電力の集電板であり、不図示の端子から集電した電力を外部へ出力するためのものである。
図2は、セル10の構成を分解して示す概略斜視図である。セル10は、膜電極ガス拡散層接合体(MEGA:Membrane Electrode & Gas Diffusion Layer Assembly)11と、MEGA11を両側から挟むアノード側セパレータ20及びカソード側セパレータ30と、カソード側セパレータ30とMEGA11との間に配置されたガス流路形成部材50と、MEGA11の外周を覆う接着シール40と、を備えている。
MEGA11は、電解質膜の両面に一対の触媒電極層が形成された膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)により構成され、膜電極接合体の両面に一対のガス拡散層が形成された発電体である。なお、MEGAをMEAと呼ぶ場合もある。
アノード側セパレータ20及びカソード側セパレータ30は、ガス遮断性及び電子伝導性を有する部材によって構成されており、例えば、カーボン粒子を圧縮してガス不透過とした緻密質カーボン等のカーボン製部材や、プレス成形したステンレス鋼、チタンなどの金属部材によって形成されている。
アノード側セパレータ20には、MEGA11側の面に溝状の燃料ガス流路が形成されており、反対側の面に溝状の冷却水流路が形成されている。アノード側セパレータ20には、上述したマニホールドを構成する給排孔として、燃料ガス供給孔22i及び燃料ガス排出孔22tと、複数の酸化ガス供給孔24i及び酸化ガス排出孔24tと、複数の冷却水供給孔26i及び冷却水排出孔26tと、が形成されている。
カソード側セパレータ30には、燃料ガス供給孔32i及び燃料ガス排出孔32tと、複数の酸化ガス供給孔34i及び酸化ガス排出孔34tと、複数の冷却水供給孔36i及び冷却水排出孔36tと、が形成されている。また、接着シール40にも、同様に、アノード側セパレータ20の給排孔に対応して、燃料ガス供給孔42i及び燃料ガス排出孔42tと、複数の酸化ガス供給孔44i及び酸化ガス排出孔44tと、複数の冷却水供給孔46i及び冷却水排出孔46tと、が形成されている。
ガス流路形成部材50は、カソード側セパレータ30の酸化ガス供給孔34iから供給される酸化ガスを、MEGA11のXY平面に沿って+Y方向へ流し、酸化ガス排出孔34tから排出するためのガス流路を構成する。
図3は、酸化ガス排出孔34t付近の様子を説明するための図である。図3(a)はセル10のXY平面図である。図3(b)は、図3(a)のA−A部分を拡大して示すYZ平面図である。図3(b)に示すように、酸化ガス排出孔34t付近には、−Z方向側からシールゴム38とカソード側セパレータ30とガス流路形成部材50と接着シール40と接着ゴム48とアノード側セパレータ20とが積層されている。酸化ガス排出孔34t側のガス流路形成部材50の端部53からは、発電で消費されなかった酸化ガスと、発電に伴って生成された水(生成水)とが排出される。
ガス流路形成部材50としては、金属多孔体などのガス拡散性及び導電性を有する多孔質の材料が用いられる。本実施形態では、ガス流路形成部材50として、エキスパンドメタルが用いられる。
図4は、図2におけるガス流路形成部材50中の破線部分50pの拡大図である。図4(a)は破線部分50pのXY平面図である。図4(b)は、破線部分50pのXZ平面図であり、ガス流路形成要素51の一つを示している。ガス流路形成部材50は、Y方向にガスを流すための部材であり、X方向に平行に延びるガス流路形成要素51を複数備えている。ガス流路形成要素51は、Y方向に連接されている。ガス流路形成要素51とガス流路形成要素51との境界は、X方向と平行である。なお、本実施形態におけるガス流路形成要素51のY方向の幅(ピッチ)は、約0.55mmである。
ガス流路形成要素51のXZ断面は、図4(b)に示すように、Z方向に振幅を有する規則的な波形状を呈している。図4(a)に示すように、隣り合うガス流路形成要素51同士は、XZ断面における波形の位相が異なるように、Y方向に連接されている。このようなガス流路形成要素51に対して、例えば、X方向に沿ってZ方向から応力が加わると、ガス流路形成要素51にX方向に形成された規則的な波は、一様に変形し、X方向に亘って同じような潰れ具合となる。しかし、本実施形態では、酸化ガス排出孔34t側の端部53に配置されたガス流路形成要素51については、XY平面においてX方向に対して斜めに切断されている(図6参照)。そのため、ガス流路形成部材50の端部53の切断面における波は、Y方向における切断位置が波毎に異なることになるため、その潰れ方は、X方向に沿ってガス流路形成要素51を切断した場合よりも、不規則になっている。なお、本実施形態では、酸化ガス供給孔34i側の端部も、酸化ガス排出孔34t側の端部53に平行になるように斜めに切断されているため、その切断面は不規則に潰れている。
A2.ガス流路形成部材の製造方法:
図5は、ガス流路形成部材50の製造方法を示すフローチャートである。ガス流路形成部材50の製造にあたっては、まず、大判のガス流路形成部材50kが用意される(ステップS10)。
次に、切断機200によって大判のガス流路形成部材50kが所定のサイズに切断される(ステップS20)。切断は、図5に示すように、XY平面に対して交差する方向であるZ方向から、パンチ210とダイ220とを備える切断機200により大判のガス流路形成部材50kをプレスすることによって行う。
図6は、切断機200による切断の様子を説明するための図である。ステップS20では、ガス流路形成要素51の延びる方向(X方向)に対して端部53が斜めになるようにして、大判のガス流路形成部材50kが切断される。本実施形態では、切断機200は、ガス流路形成部材50の端部53とX方向とのなす角が約0°より大きい角度である0.24°になるように、切断面213の角度が規定されている。切断が行われると、XY平面において、X方向に対して斜めに切断されたガス流路形成要素51を端部に有するガス流路形成部材50が完成する(図5、ステップS30)。なお、上記ステップS20では、1つのガス流路形成要素51内で斜めに切断してもよく、隣接する複数のガス流路形成要素51にわたって斜めに切断してもよい。なお、ガス流路の出口が閉塞することによる拡散抵抗の増加を抑制するために、ガス流路形成部材50の端部53とX方向とのなす角は、2.43°未満とすることが好ましく、1.62°以下とすることがより好ましい。
A3.効果:
次に、本実施形態の効果について説明する。
図7は、ガス流路形成要素の延びる方向とガス流路形成部材の端部とが平行になるようにして切断された、ガス流路形成部材50f、50g、50hを示す図である。図7(a)(b)(c)は、Y方向から端部を見た図(側面視)と、Z方向から端部を見た図(上面視)とを示している。図7の上面視及び側面視の方向は、図3に示す上面視及び側面視の方向に対応している。図7(a)には、ガス流路形成要素51がY方向の3分の2ほどの位置で切断されて形成された端部53fが示されている。図7(b)には、ガス流路形成要素51がY方向の2分の1ほどの位置で切断されて形成された端部53gが示されている。図7(c)には、ガス流路形成要素51とガス流路形成要素51との境界で切断されて形成された端部53hが示されている。
ガス流路形成要素51はZ方向に振幅を有する波形状の断面を有しており、Z方向から応力が加えられるY方向の切断位置に応じて、波が潰れて振幅が小さくなる度合いが異なる。そのため、図7(a)(b)(c)の側面視に示すように、端部53f、53g、53hの断面の波の形状はそれぞれ異なる。よって、例えば、図7(c)のガス流路形成部材50hを用いたセルでは、ガス流路形成部材50hの端部53hにおけるガスの流路が一様に広いため発電性能が良好である。しかし、図7(a)のガス流路形成部材50fを用いたセルや、図7(b)のガス流路形成部材50gを用いたセルでは、ではガス流路形成部材50f、50gの端部53f、53gにおけるガスの流路が一様に狭く、図7(c)のガス流路形成部材50hを用いたセルに比べて、発電性能が低くなる。よって、ガス流路形成部材50f、50g、50hをそれぞれ用いた複数のセルを有する燃料電池では、セル間においてガスの流れが不均一になるため、発電性能が低下するおそれがある。
これに対し、本実施形態におけるガス流路形成部材50は、XY平面において、ガス流路形成要素51の延びる方向(X方向)に対して端部53が斜めに切断されて形成されている。そのため、端部53の波の振幅にばらつきが生じ、端部53におけるガスの流路が一様に狭くなることがない。よって、図7(a)(b)のように、ガス流路形成要素51とガス流路形成要素51の境界以外で、ガス流路形成部材の延びる方向に対して端部が切断されて形成された場合に比べて、ガス流れ方向(Y方向)に良好にガスを流すことができる。
さらに、ガス流路形成部材50の端部53は、酸化ガス排出孔34t側に位置する。そのため、ガス流路形成部材50の端部の波の振幅が一様に小さい場合と比較して、生成水の排水性が低下することを抑制することができる。よって、酸化ガス供給孔34iからの酸化ガスの流入が円滑に行われるので、セル10の発電性能を向上させることができる。また、ガス流路形成要素51は、隣合うガス流路形成要素同士の波形状の断面の位相が異なるように、ガス流れ方向であるY方向に連接されている。そのため、ガス流れ方向へのガスの経路を長くすることができるので、燃料電池におけるガスの拡散性を向上させることができる。
また、燃料電池100は、上記のガス流路形成部材50を備えるセル10を複数有する。よって、セル10間におけるガスの流れが不均一になることに起因する、燃料電池100の発電性能の低下を抑制することができる。
なお、ガスの流れを良好にするために、ガス流路形成要素51とガス流路形成要素51との境界に切断機200を位置合わせして、切断を行うことも考えられる。しかし、ガス流路形成要素51のピッチが狭い場合には、位置合わせを行うことに手間がかかる場合がある。また、大判のガス流路形成部材50kの切断機200に対する送り量を調整することに手間やコストがかかる場合がある。しかし、本実施形態のガス流路形成部材50の製造方法によれば、切断機200のパンチ210及びダイ220と、ガス流路形成要素51の形成されている方向(X方向)とのなす角を0°より大きくなるようにして切断するだけで、ガス流路形成部材50を製造することができる。よって、製造に要する手間が削減されるので、ガス流路形成部材50の製造コストを低下させることができる。
B.変形例
B1.変形例1:
図8は、ガス流路形成部材の端部の変形例を示す図である。図8には、セルの酸化ガス排出孔34t付近を拡大して示している。図8に示すガス流路形成部材は、酸化ガス排出孔34tのそれぞれにおいて同じ形状を有する。図8(a)は波形にカットされた端部53aを備えるセル10a、図8(b)は山形にカットされた端部53bを備えるセル10b、図8(c)は谷型にカットされた端部53cを備えるセル10cを示している。また、図8(d)は半円にカットされた端部53dを備えるセル10d、図8(e)は台形にカットされた端部53eを備えるセル10eを示している。このように、酸化ガス排出孔34tのそれぞれにおいて、X方向と端部53とのなす角が0°以上になるような形状を有していれば、酸化ガス排出孔34tのそれぞれにおいて同様に、良好にガスを流すことができる。よって、1つのセル内でのガスの流れを均一にすることができる。
B2.変形例2:
上述のガス流路形成部材50の製造方法では、パンチ210とダイ220とを備える切断機200により大判のガス流路形成部材50kを切断している。これに対し、ガス流路形成要素51が、ガス流路形成要素51の延びる方向に対して斜めに切断されれば、他の方法により大判のガス流路形成部材50kを切断してもよい。例えば、厚板上に設置されたガス流路形成部材50kに対し、Z方向からプレス型により応力を加えて切断してもよい。また、プレス型でなく、カッター等の刃によってガス流路形成部材50kに対しZ方向から応力を加えて切断してもよい。
B3.変形例3:
上記実施形態では、酸化ガス排出孔34t側の端部53及び酸化ガス供給孔34i側の端部が斜めに切断されたガス流路形成部材50を示している。これに対し、ガス流路形成部材は、酸化ガス排出孔34t側及び酸化ガス供給孔34i側のいずれか一方の端部が、ガス流路形成要素の延びる方向に対して斜めに切断されて形成されていてもよい。また、ガス流路形成要素の延びる方向に対していずれか一方の端部が斜めに切断されて形成される場合には、酸化ガス排出孔34t側における端部が斜めに切断されて形成されてもよい。こうすることで、生成水の排出を促進し、ガスをより良好に流すことができる。
B4.変形例4:
上記実施形態では、ガス流路形成部材50の端部53とX方向とのなす角が、0°より大きい。これに対し、端部53とX方向とのなす角は、ガス流路形成要素51を少なくとも1つ跨ぐ角度であってもよい。このようにすれば、端部53における波の振幅を、より不均一にすることができる。具体的には、ガス流路形成部材50のX方向と平行な方向への幅をWxとし、ガス流路形成要素51のY方向と平行な方向への幅(ピッチ)をWyとすると、ガス流路形成部材50の端部53とX方向とのなす角θがtanθ≧Wy/Wxを満たすようにすればよい。例えば、幅Wxは約239.34mmであり、ピッチWyは約0.55mmである場合には、ガス流路形成部材50の端部53とX方向とのなす角θが、0.13°以上となるようにすればよい。こうすることにより、より良好にガスを流すことができる。また、ガス流路形成部材50の端部53がガス流路形成要素51のY方向の幅(ピッチ)の整数倍を跨ぐ角であれば、端部53における波の振幅をよりいっそう不均一にすることができる。具体的には、ガス流路形成部材50の端部53とX方向とのなす角θが、tanθ=nWy/Wx(nは1以上の整数)を満たすようにすればよい。例えば、幅Wxは約239.34mmであり、ピッチWyは約0.55mmである場合には、ガス流路形成部材50の端部53とX方向とのなす角θが、0.13°(n=1)となるようにすればよい。こうすることにより、ガス流れ方向(Y方向)により良好にガスを流すことができる。
B5.変形例5:
上述のガス流路形成部材50は、向かい合う角の合計が180°ではない平行四辺形である。これに対し、ガス流路形成要素51の延びる方向に対して端部53が斜めに切断されて形成されていれば、ガス流路形成部材50は長方形であってもよく、台形であってもよい。また、ガス流路形成部材50のY方向における端部53の少なくとも一部が、ガス流路形成要素51の延びる方向(X方向)に対して斜めに切断されて形成されていれば、上記境界以外の位置でX方向に対して平行に端部を切断する場合に比べて、ガスの流れを良好にすることができる。
本発明は、上述の実施形態や変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10、10a、10b、10c、10d、10e…セル
11…MEGA
20…アノード側セパレータ
22i、32i、42i、72i…燃料ガス供給孔
22t、32t、42t、72t…燃料ガス排出孔
24i、34i、44i、74i…酸化ガス供給孔
24t、34t、44t、74t…酸化ガス排出孔
26i、36i、46i、76i…冷却水供給孔
26t、36t、46t、76t…冷却水排出孔
30…カソード側セパレータ
38…シールゴム
40…接着シール
48…接着ゴム
50、50f、50g、50h…ガス流路形成部材
50k…大判のガス流路形成部材
50p…破線部分
51…ガス流路形成要素
53、53a、53b、53c、53d、53e、53f、53g、53h…ガス流路形成部材の端部
60E、60F…ターミナルプレート
65E、65F…絶縁板
70、70E、70F…エンドプレート
100…燃料電池
200…切断機
210…パンチ
213…切断面
220…ダイ

Claims (5)

  1. 燃料電池内に配置され、前記燃料電池内の電解質膜に沿った第1の方向にガスを流すためのガス流路形成部材であって、
    前記第1の方向と交差する第2の方向に平行に延びるガス流路形成要素を複数備え、
    前記各ガス流路形成要素は、前記第2の方向に沿った断面が波形状であり、
    前記各ガス流路形成要素は、前記第1の方向に連接されており、
    前記ガス流路形成部材の前記第1の方向における端部に位置するガス流路形成要素の少なくとも一部は、前記第1の方向と前記第2の方向とで形成される平面において、前記第2の方向に対して斜めに切断されて形成されている、
    ガス流路形成部材。
  2. 請求項1に記載のガス流路形成部材であって、
    前記端部は、前記燃料電池から酸化ガスを排出する側の端部である、ガス流路形成部材。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のガス流路形成部材であって、
    前記各ガス流路形成要素は、隣合う前記ガス流路形成要素同士の波形状の断面の位相が異なるように、前記第1の方向に連接されている、ガス流路形成部材。
  4. 燃料電池内に配置され、前記燃料電池内の電解質膜に沿った第1の方向にガスを流すためのガス流路形成部材の製造方法であって、
    前記第1の方向と交差する第2の方向に平行に延びるガス流路形成要素を複数備え、
    前記各ガス流路形成要素は、前記第2の方向に沿った断面が波形状であり、
    前記各ガス流路形成要素は、前記第1の方向に連接されたガス流路形成部材を用意する工程と、
    前記用意されたガス流路形成部材を切断機により前記第1の方向と前記第2の方向とで形成される平面に対して交差する方向である第3の方向から応力を加えて所定の形状に切断する工程と、を備え、
    前記切断する工程では、前記ガス流路形成部材の前記第1の方向における端部に位置するガス流路形成要素の少なくとも一部を、前記平面において、前記第2の方向に対して斜めに切断する、
    ガス流路形成部材の製造方法。
  5. 複数のセルが積層された燃料電池であって、
    前記セルは、電解質膜を備える膜電極接合体と、前記膜電極接合体と向かい合って配置されたセパレータと、前記膜電極接合体と前記セパレータとの間に配置され、前記電解質膜に沿った第1の方向にガスを流すためのガス流路形成部材と、を有し、
    前記ガス流路形成部材は、
    前記第1の方向と交差する第2の方向に平行に延びるガス流路形成要素を複数備え、
    前記各ガス流路形成要素は、前記第2の方向に沿った断面が波形状であり、
    前記各ガス流路形成要素は、前記第1の方向に連接されており、
    前記ガス流路形成部材の前記第1の方向における端部に位置するガス流路形成要素の少なくとも一部は、前記第1の方向と前記第2の方向とで形成される平面において、前記第2の方向に対して斜めに切断されて形成されている、燃料電池。
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