JP2015088286A - 蓄電デバイスおよび蓄電デバイス制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】放電末期の電圧降下が緩やかな蓄電デバイスおよび当該蓄電デバイスを制御するための蓄電デバイス制御装置を提供する。
【解決手段】蓄電デバイス(リチウムイオン電池1)であって、正極10と、負極20と、非水電解質と、を備え、負極20は、リチウムイオン吸蔵電位が互いに異なる複数種類の負極活物質を含む。
【選択図】図1
【解決手段】蓄電デバイス(リチウムイオン電池1)であって、正極10と、負極20と、非水電解質と、を備え、負極20は、リチウムイオン吸蔵電位が互いに異なる複数種類の負極活物質を含む。
【選択図】図1
Description
本発明は、蓄電デバイスおよび当該蓄電デバイスを制御する蓄電デバイス制御装置に関する。
従来、電圧が高く、エネルギー密度に優れた蓄電デバイスとして、二次電池の一種であるリチウムイオン電池が知られている。リチウムイオン電池は、スマートフォン等の様々な携帯機器や、民生用・産業用機器、OA機器、家電・工具、自動車などに搭載されている。
例えば、正極と、正極と電解質を介して対向するように設けられた負極とを有し、正極の放電曲線が、複数のプラトー(電位平坦部)を有するリチウムイオン電池が提案されている(特許文献1参照)。このリチウムイオン電池においては、正極の放電曲線が複数のプラトーを有するため、安定した充放電特性を有し、かつ、残存容量および充電容量を容易に検知することが可能であると開示されている。
例えば、正極と、正極と電解質を介して対向するように設けられた負極とを有し、正極の放電曲線が、複数のプラトー(電位平坦部)を有するリチウムイオン電池が提案されている(特許文献1参照)。このリチウムイオン電池においては、正極の放電曲線が複数のプラトーを有するため、安定した充放電特性を有し、かつ、残存容量および充電容量を容易に検知することが可能であると開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載のリチウムイオン電池のように、正極の放電曲線が複数のプラトーを有していても、従来のリチウムイオン電池が有する問題を解決することはできない。
従来のリチウムイオン電池においては、放電末期には負極にインターカレーションされていたリチウムイオンが抜けるため、例えば図5に実線で示すように、放電末期には負極の電位が大きく上昇する。したがって、例えば図6に破線で示すように、放電末期にはリチウムイオン電池の電圧が急速に降下するため、電池電圧が急速に降下する前には放電が終了するようにバラツキも考慮して予め余裕をもって放電終了時の閾値電圧を設定するか、あるいは、急速な電圧降下を精度よく捉えるための複雑な制御を行わなければ、過放電の危険性がある。そこで、過放電を防ぐため、必ず電池パックに充放電を管理するマイクロコンピュータを載せ、電池の状態を逐次管理している。リチウムイオン電池は過放電に非常に弱く、放電しすぎると電池としての機能が著しく低下する。これは、直線的な電圧変化を示す電気二重層キャパシタ等と比較して、リチウムイオン電池の大きな欠点である。
従来のリチウムイオン電池においては、放電末期には負極にインターカレーションされていたリチウムイオンが抜けるため、例えば図5に実線で示すように、放電末期には負極の電位が大きく上昇する。したがって、例えば図6に破線で示すように、放電末期にはリチウムイオン電池の電圧が急速に降下するため、電池電圧が急速に降下する前には放電が終了するようにバラツキも考慮して予め余裕をもって放電終了時の閾値電圧を設定するか、あるいは、急速な電圧降下を精度よく捉えるための複雑な制御を行わなければ、過放電の危険性がある。そこで、過放電を防ぐため、必ず電池パックに充放電を管理するマイクロコンピュータを載せ、電池の状態を逐次管理している。リチウムイオン電池は過放電に非常に弱く、放電しすぎると電池としての機能が著しく低下する。これは、直線的な電圧変化を示す電気二重層キャパシタ等と比較して、リチウムイオン電池の大きな欠点である。
ここで、図6の縦軸の「電池電圧(=リチウムイオン電池の電圧)」は、“(正極の電位)−(負極の電位)”である。よって、特許文献1に記載のリチウムイオン電池のように正極の放電曲線が複数のプラトーを有していても、放電末期に負極の電位が大きく上昇することを防がなければ、電池電圧が放電末期に急速に降下することは抑制できない。したがって、正極の放電曲線が複数のプラトーを有していても、予め余裕をもって放電終了時の閾値電圧を設定するか、あるいは、急速な電圧降下を精度よく捉えるための複雑な制御を行わなければ、過放電の危険性があることに変わりはなく、従来のリチウムイオン電池が有する問題を解決することはできない。
本発明の課題は、放電末期の電圧降下が緩やかな蓄電デバイスおよび当該蓄電デバイスを制御するための蓄電デバイス制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
蓄電デバイスであって、
正極と、
負極と、
非水電解質と、を備え、
前記負極は、リチウムイオン吸蔵電位が互いに異なる複数種類の負極活物質を含むことを特徴とする。
蓄電デバイスであって、
正極と、
負極と、
非水電解質と、を備え、
前記負極は、リチウムイオン吸蔵電位が互いに異なる複数種類の負極活物質を含むことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の蓄電デバイスにおいて、
前記負極は、第1負極活物質と、当該第1負極活物質よりもリチウムイオン吸蔵電位が高い第2負極活物質と、を含み、
前記第1負極活物質は、ポリアセン系有機半導体、黒鉛質材料、易黒鉛化性炭素、難黒鉛化性炭素、および低温焼成炭素のうちの何れかであり、
前記第2負極活物質は、一般式Li4Ti5O12で表されるリチウムチタン酸化物および一般式H2Ti12O25で表される水素チタン酸化物のうちの何れかであることを特徴とする。
前記負極は、第1負極活物質と、当該第1負極活物質よりもリチウムイオン吸蔵電位が高い第2負極活物質と、を含み、
前記第1負極活物質は、ポリアセン系有機半導体、黒鉛質材料、易黒鉛化性炭素、難黒鉛化性炭素、および低温焼成炭素のうちの何れかであり、
前記第2負極活物質は、一般式Li4Ti5O12で表されるリチウムチタン酸化物および一般式H2Ti12O25で表される水素チタン酸化物のうちの何れかであることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、蓄電デバイス制御装置であって、
請求項1または2に記載の蓄電デバイスの放電を制御する制御手段と、
前記蓄電デバイスの放電曲線を監視して、当該放電曲線の勾配の絶対値が第1閾値を上回った時点以降の期間内の時点のうちの、当該放電曲線の勾配の絶対値が第2閾値(≦第1閾値)を下回った時点を検出する検出手段と、を備え、
前記制御手段は、前記検出手段によって前記第2閾値を下回った時点が検出された場合に、前記蓄電デバイスの放電を停止することを特徴とする。
請求項1または2に記載の蓄電デバイスの放電を制御する制御手段と、
前記蓄電デバイスの放電曲線を監視して、当該放電曲線の勾配の絶対値が第1閾値を上回った時点以降の期間内の時点のうちの、当該放電曲線の勾配の絶対値が第2閾値(≦第1閾値)を下回った時点を検出する検出手段と、を備え、
前記制御手段は、前記検出手段によって前記第2閾値を下回った時点が検出された場合に、前記蓄電デバイスの放電を停止することを特徴とする。
本発明によれば、負極の放電曲線が複数のプラトーを有するので、放電末期における蓄電デバイスの電圧降下が緩やかになる。そのため、予め余裕をもって放電終了時の閾値電圧を設定したり、急速な電圧降下を精度よく捉えるための複雑な制御を行ったりしなくても、過放電の危険性を回避することができる。
また、本発明によれば、放電末期における蓄電デバイスの電圧降下が緩やかな時に蓄電デバイスの放電を停止することができるので、過放電の危険性を回避することができる。
また、本発明によれば、放電末期における蓄電デバイスの電圧降下が緩やかな時に蓄電デバイスの放電を停止することができるので、過放電の危険性を回避することができる。
以下、図を参照して、本発明の実施形態を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
<リチウムイオン電池>
まず、本発明にかかる蓄電デバイス(リチウムイオン電池1)の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかる蓄電デバイス(リチウムイオン電池1)の一例を示す分解斜視図であり、図2は、本発明の実施形態にかかる蓄電デバイス(リチウムイオン電池1)の一例を示す断面図である。
リチウムイオン電池1は、図1および図2に示すように、主に、互いに対向して配置された正極集電体11および負極集電体21と、正極集電体11の一方の面(負極集電体21側の面)に形成された正極活物質層12および負極集電体21の一方の面(正極集電体11側の面)に形成された負極活物質層22と、正極活物質層12と負極活物質層22との間に配置され非水電解液を含浸したセパレータ30と、これらを収納するための収納体40とを備えて構成される蓄電デバイスである。なお、図1においては、収納体40の図示を省略している。
また、積層タイプのものでは、各集電体の両面に正極活物質層12および負極活物質層22を両面塗りし、並列、直列に積み重ねてパッケージする。
まず、本発明にかかる蓄電デバイス(リチウムイオン電池1)の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかる蓄電デバイス(リチウムイオン電池1)の一例を示す分解斜視図であり、図2は、本発明の実施形態にかかる蓄電デバイス(リチウムイオン電池1)の一例を示す断面図である。
リチウムイオン電池1は、図1および図2に示すように、主に、互いに対向して配置された正極集電体11および負極集電体21と、正極集電体11の一方の面(負極集電体21側の面)に形成された正極活物質層12および負極集電体21の一方の面(正極集電体11側の面)に形成された負極活物質層22と、正極活物質層12と負極活物質層22との間に配置され非水電解液を含浸したセパレータ30と、これらを収納するための収納体40とを備えて構成される蓄電デバイスである。なお、図1においては、収納体40の図示を省略している。
また、積層タイプのものでは、各集電体の両面に正極活物質層12および負極活物質層22を両面塗りし、並列、直列に積み重ねてパッケージする。
集電体11,21は、活物質層12,22と外部回路とを電気的に接続する役割を果たす。集電体11,21には、収納体40の外部に引き出され、外部回路と接続される端子11a,21aが形成されている。集電体11,21の材料としては、例えば、(1)電子伝導性に優れること、(2)デバイス内部で安定に存在すること、(3)デバイス内部での体積を縮小できること(薄膜化)、(4)単位体積あたりの重量が小さいこと(軽量化)、(5)加工が容易であること、(6)実用的強度があること、(7)密着性があること(機械的密着)、(8)電解液により腐食・溶解しないこと等の特性を有する材料であれば任意であり、例えば、プラチナ、アルミニウム、金、銀、銅、チタン、ニッケル、鉄、ステンレス鋼等の金属電極材料であってもよいし、カーボン、導電性ゴム、導電性ポリマー等の非金属電極材料であってもよい。また、収納体40の少なくとも内面を金属電極材料及び/又は非金属電極材料で形成し、その内面に活物質層12,22を設けることも可能である。この場合、収納体40が集電体11,21を兼ねる。
ここで、本発明にかかるリチウムイオン電池1用電極の正極10は、正極集電体11と、正極集電体11の表面に設けられた正極活物質層12とにより構成される。また、本発明にかかるリチウムイオン電池1用電極の負極20は、負極集電体21と、負極集電体21の表面に設けられた負極活物質層22とにより構成される。
ここで、本発明にかかるリチウムイオン電池1用電極の正極10は、正極集電体11と、正極集電体11の表面に設けられた正極活物質層12とにより構成される。また、本発明にかかるリチウムイオン電池1用電極の負極20は、負極集電体21と、負極集電体21の表面に設けられた負極活物質層22とにより構成される。
活物質層12,22は、活物質と、導電助剤と、バインダー樹脂とを含み、集電体11,21の表面に設けられている。
正極活物質層12には、活物質(正極活物質)として、LiCoO2、LiNiO2、LiNi0.8Co0.15Al0.05O2、LiNi1/3Mn1/3Co1/3O2、LiMn2O4、LiFePO4等の無機酸化物、あるいは、ポリアセン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリン等の導電性高分子などが含まれている。
また、負極活物質層22には、活物質(負極活物質)として、リチウムイオン吸蔵電位が互いに異なる複数種類の負極活物質が含まれている。具体的には、本実施形態の場合、負極活物質層22は、リチウムイオン吸蔵電位が0.4V(vs.Li/Li+)以下である第1負極活物質と、リチウムイオン吸蔵電位が0.4V(vs.Li/Li+)よりも高い第2負極活物質との2種類の負極活物質を含んでいる。
正極活物質層12には、活物質(正極活物質)として、LiCoO2、LiNiO2、LiNi0.8Co0.15Al0.05O2、LiNi1/3Mn1/3Co1/3O2、LiMn2O4、LiFePO4等の無機酸化物、あるいは、ポリアセン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリン等の導電性高分子などが含まれている。
また、負極活物質層22には、活物質(負極活物質)として、リチウムイオン吸蔵電位が互いに異なる複数種類の負極活物質が含まれている。具体的には、本実施形態の場合、負極活物質層22は、リチウムイオン吸蔵電位が0.4V(vs.Li/Li+)以下である第1負極活物質と、リチウムイオン吸蔵電位が0.4V(vs.Li/Li+)よりも高い第2負極活物質との2種類の負極活物質を含んでいる。
なお、本実施形態では、第1負極活物質として、ポリアセン系有機半導体(PAS)、黒鉛質材料(天然黒鉛、人造黒鉛、改質黒鉛)、易黒鉛化性炭素、難黒鉛化性炭素、および低温焼成炭素のうちの何れかを用いるが、負極活物質層22は、第1負極活物質として、易黒鉛化性炭素と難黒鉛化性炭素との双方を含んでいてもよい。また、第1負極活物質は、易黒鉛化性炭素や難黒鉛化性炭素に限られず、コークスや、各種黒鉛材料、炭素繊維、樹脂焼成炭素、熱分解気相成長炭素、メソカーボンマイクロビーズ(MCM)、メソフェーズピッチ系炭素繊維、黒鉛ウィスカー、擬似等方性炭素(PIC)、天然素材の焼成体など、負極活物質として機能する物質であれば、適宜任意に変更可能である。
また、本実施形態では、第2負極活物質として、一般式Li4Ti5O12で表されるリチウムチタン酸化物(LTO)および一般式H2Ti12O25で表される水素チタン酸化物(HTO)のうちの何れかを用いるが、負極活物質層22は、第2負極活物質として、LTOとHTOとの双方を含んでいてもよい。また、第2負極活物質は、LTOやHTOに限られず、負極活物質として機能する物質であって、リチウムイオン吸蔵電位が第1負極活物質よりも高い物質であれば、適宜任意に変更可能である。
また、本実施形態では、第2負極活物質として、一般式Li4Ti5O12で表されるリチウムチタン酸化物(LTO)および一般式H2Ti12O25で表される水素チタン酸化物(HTO)のうちの何れかを用いるが、負極活物質層22は、第2負極活物質として、LTOとHTOとの双方を含んでいてもよい。また、第2負極活物質は、LTOやHTOに限られず、負極活物質として機能する物質であって、リチウムイオン吸蔵電位が第1負極活物質よりも高い物質であれば、適宜任意に変更可能である。
活物質層12,22に含まれる導電助剤は、リチウムイオン電池1の内部抵抗を下げる役割を果たす。導電助剤としては、例えば、アセチレンブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラック、サーマルブラック、ケッチェンブラック等のカーボンブラックを用いることができる。
活物質層12,22に含まれるバインダー樹脂は、活物質と導電助剤とを混合した状態で互いに固定する役割を果たす。バインダー樹脂としては、例えば、スチレンブタジエンゴム(SBR)やポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、テトラフルオロエチレン−プロピレン(FEPM)、エラストマーバインダーなどを用いることができ、湿式法、あるいは、乾式法により混練後、集電極(集電体)へコーティングすることができる。
セパレータ30は、隣接する正極10と負極20との間に配置され、収納体40内で正極10と負極20とが接触してショートすることを防止する役割を果たす。セパレータ30の材料としては、非水電解液を保持可能な絶縁性材料を用いることができる。具体的には、セパレータ30としては、例えば、ポリオレフィンや、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、セルロース、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)などのフィルム等を用いることができる。
セパレータ30に含浸されている非水電解液は、所定の有機溶媒にLiPF6やLiBF4、LiClO4などのリチウム塩(支持塩)を溶解させたものであり、正極10と負極20との間に介在してリチウムイオンを伝導する役割を果たす。
所定の有機溶媒としては、例えば、エチレンカーボネート(EC)、エチルメチルカーボネート(EMC)プロピレンカーボネート(PC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)等を用いることができる。
所定の有機溶媒としては、例えば、エチレンカーボネート(EC)、エチルメチルカーボネート(EMC)プロピレンカーボネート(PC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)等を用いることができる。
収納体40は、集電体11,21と、活物質層12,22と、非水電解液を含浸して保持するセパレータ30との積層体を収納する役割を果たす。ここで、収納体40と集電体11,21とは絶縁されている。
収納体40の材料としては、アルミニウムやステンレス鋼、チタン、ニッケル、プラチナ、金などからなるラミネートフィルム材、あるいはこれらの合金からなるラミネートフィルム材等を用いることができる。
収納体40の材料としては、アルミニウムやステンレス鋼、チタン、ニッケル、プラチナ、金などからなるラミネートフィルム材、あるいはこれらの合金からなるラミネートフィルム材等を用いることができる。
次に、本実施形態のリチウムイオン電池1の製造方法の一例を説明する。
まず、正極活物質、正極活物質層12用の導電助剤、および正極活物質層12用のバインダー樹脂を混練し、正極活物質スラリーを作製する。
また、第1負極活物質、第2負極活物質、負極活物質層22用の導電助剤、および負極活物質層22用のバインダー樹脂を混錬し、負極活物質スラリーを作製する。
まず、正極活物質、正極活物質層12用の導電助剤、および正極活物質層12用のバインダー樹脂を混練し、正極活物質スラリーを作製する。
また、第1負極活物質、第2負極活物質、負極活物質層22用の導電助剤、および負極活物質層22用のバインダー樹脂を混錬し、負極活物質スラリーを作製する。
次いで、正極活物質スラリーを正極集電体11上に載せて加圧し、正極集電体11の表面に正極活物質層12を形成することによって、正極10を作製する。
また、負極活物質スラリーを負極集電体21上に載せて加圧し、負極集電体21の表面に負極活物質層22を形成することによって、負極20を作製する。
次いで、正極活物質層12と負極活物質層22とが対向するように正極10と負極20とを配置し、その間に非水電解液を含浸したセパレータ30を挟んで、電池本体を作成する。
次いで、電池本体を収納体40に収納し、収納体40を減圧封口する。これにより、リチウムイオン電池1が完成する。
なお、図1では、正極10、負極20、およびセパレータ30が矩形状のリチウムイオン電池1を図示しているが、正極10、負極20、およびセパレータ30の形状は適宜任意に変更可能であり、例えば円形状であってもよい。
また、負極活物質スラリーを負極集電体21上に載せて加圧し、負極集電体21の表面に負極活物質層22を形成することによって、負極20を作製する。
次いで、正極活物質層12と負極活物質層22とが対向するように正極10と負極20とを配置し、その間に非水電解液を含浸したセパレータ30を挟んで、電池本体を作成する。
次いで、電池本体を収納体40に収納し、収納体40を減圧封口する。これにより、リチウムイオン電池1が完成する。
なお、図1では、正極10、負極20、およびセパレータ30が矩形状のリチウムイオン電池1を図示しているが、正極10、負極20、およびセパレータ30の形状は適宜任意に変更可能であり、例えば円形状であってもよい。
<蓄電デバイス制御装置>
次に、本発明にかかる蓄電デバイス制御装置100の実施形態について説明する。
図3は、本発明の実施形態にかかる蓄電デバイス制御装置100の構成を示すブロック図である。
蓄電デバイス制御装置100は、リチウムイオン電池1の過放電を防ぐために充放電を管理するマイクロコンピュータ等であり、図3に示すように、主に、リチウムイオン電池1の放電曲線を監視して、当該放電曲線の勾配の絶対値が第1閾値を上回った時点以降の期間内の時点のうちの、当該放電曲線の勾配の絶対値が第2閾値(≦第1閾値)を下回った時点Pを検出する検出部110と、リチウムイオン電池1の充放電を制御する制御部120と、を備えて構成されている。
次に、本発明にかかる蓄電デバイス制御装置100の実施形態について説明する。
図3は、本発明の実施形態にかかる蓄電デバイス制御装置100の構成を示すブロック図である。
蓄電デバイス制御装置100は、リチウムイオン電池1の過放電を防ぐために充放電を管理するマイクロコンピュータ等であり、図3に示すように、主に、リチウムイオン電池1の放電曲線を監視して、当該放電曲線の勾配の絶対値が第1閾値を上回った時点以降の期間内の時点のうちの、当該放電曲線の勾配の絶対値が第2閾値(≦第1閾値)を下回った時点Pを検出する検出部110と、リチウムイオン電池1の充放電を制御する制御部120と、を備えて構成されている。
ここで、本実施形態のリチウムイオン電池1は、負極20に、リチウムイオン吸蔵電位が互いに異なる2種類の負極活物質を含んでいる。具体的には、第1負極活物質と、リチウムイオン吸蔵電位が第1負極活物質よりも高い第2負極活物質とを含んでいる。そのため、負極20の放電曲線は、図4に実線で示すように、第1負極活物質のリチウムイオン吸蔵電位付近(図4において一点鎖線で囲った領域A)と、第2負極活物質のリチウムイオン吸蔵電位付近(図4において一点鎖線で囲った領域B)との2か所にプラトー(電位平坦部)を有する曲線になる。
したがって、リチウムイオン電池1の放電曲線も、図6に実線で示すように、二段階のプラトーを有する曲線になる。具体的には、最初にプラトー(以下「上段プラトー」という。)が出現し、その後、放電が進むと放電曲線の勾配の絶対値が第1閾値に徐々に近づき、やがて放電曲線の勾配の絶対値が第1閾値を上回って、電圧降下が急速になる(図6において一点鎖線で囲った領域C)。そして、さらに放電が進み電池電圧の値が所定値付近に達すると、放電曲線の勾配の絶対値が第2閾値を下回って、プラトー(以下「下段プラトー」という。)が出現し、電圧降下が緩やかになる(図6において一点鎖線で囲った領域D)。
したがって、リチウムイオン電池1の放電曲線も、図6に実線で示すように、二段階のプラトーを有する曲線になる。具体的には、最初にプラトー(以下「上段プラトー」という。)が出現し、その後、放電が進むと放電曲線の勾配の絶対値が第1閾値に徐々に近づき、やがて放電曲線の勾配の絶対値が第1閾値を上回って、電圧降下が急速になる(図6において一点鎖線で囲った領域C)。そして、さらに放電が進み電池電圧の値が所定値付近に達すると、放電曲線の勾配の絶対値が第2閾値を下回って、プラトー(以下「下段プラトー」という。)が出現し、電圧降下が緩やかになる(図6において一点鎖線で囲った領域D)。
検出部110は、リチウムイオン電池1の放電曲線を監視して、当該放電曲線の勾配の絶対値が第1閾値を上回った時点以降の期間内の各時点のうちの、当該放電曲線の勾配の絶対値が第2閾値(第1閾値≧第2閾値)を下回った時点P、すなわち、電圧降下が急速な領域Cと、その後に続く電圧降下が緩やかな領域Dとの境界部を検出する。
そして、制御部120は、検出部110によって第2閾値を下回った時点Pが検出された場合に、リチウムイオン電池1の放電を停止するよう構成されている。
なお、第1閾値および第2閾値は、第1負極活物質や第2負極活物質の種類、配合量、活物質層の厚さ等に依存するため、一概に規定することはできないが、第1閾値によって、上段プラトーの終了を検知でき、第2閾値によって、少なくとも下段プラトーの開始を検知することができるのであれば、適宜任意に設定可能である。
そして、制御部120は、検出部110によって第2閾値を下回った時点Pが検出された場合に、リチウムイオン電池1の放電を停止するよう構成されている。
なお、第1閾値および第2閾値は、第1負極活物質や第2負極活物質の種類、配合量、活物質層の厚さ等に依存するため、一概に規定することはできないが、第1閾値によって、上段プラトーの終了を検知でき、第2閾値によって、少なくとも下段プラトーの開始を検知することができるのであれば、適宜任意に設定可能である。
従来のリチウムイオン電池の負極は、リチウムイオン吸蔵電位が互いに異なる複数種類の負極活物質を含んでいないため、従来のリチウムイオン電池においては、図6に破線で示すように、放電末期に電池電圧が急速に降下する。したがって、電池電圧が急速に降下する前には放電が終了するようにバラツキも考慮して予め余裕をもって放電終了時の閾値電圧を設定するか、あるいは、急速な電圧降下を精度よく捉えるための複雑な制御を行わなければ、過放電の危険性がある。予め余裕をもって放電終了時の閾値電圧を設定する場合、残存容量が十分あるにもかかわらず放電を終了しなければならないため、エネルギー密度(単位質量(または単位体積)あたりの取り出せるエネルギー(電力量))が低くなってしまう。また、エネルギー密度が低くならないようにするためには、急速な電圧降下を精度よく捉えるための複雑な制御を行い、電池電圧が急速に降下している最中に放電を終了する必要があるが、その場合、複雑な制御系が必要になるため、コストがかかってしまう。また、この場合、搭載されたマイクロコンピュータ(過放電を防ぐために充放電を管理するマイクロコンピュータ)は電池のバラツキによって異なる放電可能なポイントを学習するようになっているが、そのポイントが誤差の積み重ねで変化してしまい、容量の予測値に狂いが生じ、それが結果としてエネルギー密度を大きく減らしてしまう事態がしばしば生じる。
これに対し、本実施形態のリチウムイオン電池1の放電曲線は、二段階のプラトーを有するため、第2閾値を下回った時点Pを検出することで、下段プラトーの開始とほぼ同時にリチウムイオン電池1の放電を停止するよう構成することができる。よって、予め余裕をもって放電終了時の閾値電圧を設定したり、急速な電圧降下を精度よく捉えるための複雑な制御を行ったりしなくても、過放電の危険性を回避することができる。
したがって、予め余裕をもって放電終了時の閾値電圧を設定する必要がないので、従来のリチウムイオン電池と比較してエネルギー密度が高くすることができ、また、急速な電圧降下を精度よく捉えるための複雑な制御を行う必要がないので、従来のリチウムイオン電池と比較して低コストで製造することができる。
したがって、予め余裕をもって放電終了時の閾値電圧を設定する必要がないので、従来のリチウムイオン電池と比較してエネルギー密度が高くすることができ、また、急速な電圧降下を精度よく捉えるための複雑な制御を行う必要がないので、従来のリチウムイオン電池と比較して低コストで製造することができる。
なお、本実施形態のリチウムイオン電池1の放電曲線においては、下段プラトーの出現によって、放電末期の電圧降下が緩やかになる。したがって、例えば、検出部110は、電池電圧が下段プラトーの出現する電位(図6に実線で示す放電曲線においては1.5V付近)になった時点を検出し、制御部120は、検出部110によって当該時点が検出された場合に、リチウムイオン電池1の放電を停止するよう構成することも可能である。このように構成しても、電池電圧が下段プラトーの出現する電位になった時点付近における電圧降下が緩やかなため、過放電の危険性を回避することができる。
以下、具体的な実施例によって本発明を説明するが、発明はこれらに限定されるものではない。
正極活物質としてポリアニリンを用いて正極10を構成し、リチウムイオン吸蔵電位が0.4V(vs.Li/Li+)以下の負極活物質(第1負極活物質)として難黒鉛化性炭素(ハードカーボン)、リチウムイオン吸蔵電位が0.4V(vs.Li/Li+)よりも高い負極活物質(第2負極活物質)としてLTOを用いて負極20を構成し、負極20にリチウムイオンをインターカレーションした後にリチウムイオン電池1を構成し、充放電試験を行って充放電特性を評価した。
正極活物質としてポリアニリンを用いて正極10を構成し、リチウムイオン吸蔵電位が0.4V(vs.Li/Li+)以下の負極活物質(第1負極活物質)として難黒鉛化性炭素(ハードカーボン)、リチウムイオン吸蔵電位が0.4V(vs.Li/Li+)よりも高い負極活物質(第2負極活物質)としてLTOを用いて負極20を構成し、負極20にリチウムイオンをインターカレーションした後にリチウムイオン電池1を構成し、充放電試験を行って充放電特性を評価した。
具体的には、まず、正極10を作製した。
脱ドープ処理を施したポリアニリンを正極活物質として、アセチレンブラックを導電助剤として、PTFEをバインダー樹脂として用い、これらを正極活物質:導電助剤:バインダー樹脂=8:1:1の割合で混合し、乳鉢にて混練して、正極活物質スラリーを作製した。
次いで、アルミのメッシュ(厚さ:100μm)を正極集電体11として用い、作製した正極活物質スラリーをシート状に引き伸ばし、それを正極集電体11上に載置して10MPaの圧力を加え成型することによって、正極集電体11の表面に正極活物質層12を形成した。そして、直径15mmの円形状に打ち抜き、円形状の正極10を作製した。その後、100℃で24時間、減圧乾燥させて水分を十分に飛ばした。
脱ドープ処理を施したポリアニリンを正極活物質として、アセチレンブラックを導電助剤として、PTFEをバインダー樹脂として用い、これらを正極活物質:導電助剤:バインダー樹脂=8:1:1の割合で混合し、乳鉢にて混練して、正極活物質スラリーを作製した。
次いで、アルミのメッシュ(厚さ:100μm)を正極集電体11として用い、作製した正極活物質スラリーをシート状に引き伸ばし、それを正極集電体11上に載置して10MPaの圧力を加え成型することによって、正極集電体11の表面に正極活物質層12を形成した。そして、直径15mmの円形状に打ち抜き、円形状の正極10を作製した。その後、100℃で24時間、減圧乾燥させて水分を十分に飛ばした。
次に、負極20を作製した。
リチウムイオン吸蔵電位が0.2V(vs.Li/Li+)の難黒鉛化性炭素を第1負極活物質として、リチウムイオン吸蔵電位が1.55V(vs.Li/Li+)のLTOを第2負極活物質として、アセチレンブラックを導電助剤として、PVdFをバインダー樹脂として用い、これらを第1負極活物質:第2負極活物質:導電助剤:バインダー樹脂=4:3:2:1の割合で混合し、n−メチルピロリドン(NMP)溶媒に分散して、負極活物質スラリーを作製した。
次いで、銅箔(厚さ:100μm)を負極集電体21として用い、作製した負極活物質スラリーを負極集電体21上に塗布して乾燥させた後、プレスを施すことによって、負極集電体21の表面に負極活物質層22を形成した。そして、直径15mmの円形状に打ち抜き、円形状の負極20を作製した。その後、100℃で24時間、減圧乾燥させて水分を十分に飛ばした。
リチウムイオン吸蔵電位が0.2V(vs.Li/Li+)の難黒鉛化性炭素を第1負極活物質として、リチウムイオン吸蔵電位が1.55V(vs.Li/Li+)のLTOを第2負極活物質として、アセチレンブラックを導電助剤として、PVdFをバインダー樹脂として用い、これらを第1負極活物質:第2負極活物質:導電助剤:バインダー樹脂=4:3:2:1の割合で混合し、n−メチルピロリドン(NMP)溶媒に分散して、負極活物質スラリーを作製した。
次いで、銅箔(厚さ:100μm)を負極集電体21として用い、作製した負極活物質スラリーを負極集電体21上に塗布して乾燥させた後、プレスを施すことによって、負極集電体21の表面に負極活物質層22を形成した。そして、直径15mmの円形状に打ち抜き、円形状の負極20を作製した。その後、100℃で24時間、減圧乾燥させて水分を十分に飛ばした。
次に、組み上げ作業を行って、リチウムイオン電池1を作製した。なお、組み上げ作業は全てアルゴン雰囲気中(具体的には、アルゴンガスで満たされたグローブボックス内)で行った。
評価用セルとして二極式フラットセルを用い、円形状のセルロース系フィルム(直径:20mm)をセパレータ30として、LiPF6(電解質)をEC+EMC溶液(溶媒)に溶解させたもの(電解質濃度:1mol/L)を非水電解液として用いた。
そして、まず、負極20の特性評価のために、直径15mmの円形状に打ち抜いたLi箔の上にセパレータ30を載置し、そのセパレータ30に非水電解液を滴下し、非水電解液を含浸したセパレータ30の上に上記作製した負極20を載置してセル(金属リチウムを負極とした半電池)を構成した。
次いで、Li箔(正極)と負極20との間を0.1Ω程度の抵抗で短絡して、負極20にリチウムイオンをインターカレーションした。
次いで、セルを分解して、インターカレーション済みの負極20を取り出し、取り出した負極20と、上記作製した正極10との間に、非水電解液を含浸したセパレータ30を挟んで、リチウムイオン電池1(以下「実施例のリチウムイオン電池」という。)を作製した。
評価用セルとして二極式フラットセルを用い、円形状のセルロース系フィルム(直径:20mm)をセパレータ30として、LiPF6(電解質)をEC+EMC溶液(溶媒)に溶解させたもの(電解質濃度:1mol/L)を非水電解液として用いた。
そして、まず、負極20の特性評価のために、直径15mmの円形状に打ち抜いたLi箔の上にセパレータ30を載置し、そのセパレータ30に非水電解液を滴下し、非水電解液を含浸したセパレータ30の上に上記作製した負極20を載置してセル(金属リチウムを負極とした半電池)を構成した。
次いで、Li箔(正極)と負極20との間を0.1Ω程度の抵抗で短絡して、負極20にリチウムイオンをインターカレーションした。
次いで、セルを分解して、インターカレーション済みの負極20を取り出し、取り出した負極20と、上記作製した正極10との間に、非水電解液を含浸したセパレータ30を挟んで、リチウムイオン電池1(以下「実施例のリチウムイオン電池」という。)を作製した。
次に、充放電試験装置を用いて、負極20(実施例の負極)を用いた半電池の充放電試験を行い、負極20の充放電特性を評価した。
具体的には、まず、充放電試験装置のプラス極に、半電池の負極(すなわち、実施例の負極)をつなぎ、充放電試験装置のマイナス極に、半電池の正極をつないだ。
次いで、試験条件として、充放電電流:1mA、上限電圧:3V、下限電圧:0.03Vを設定し、定電流法によって充放電試験を行った。その試験結果を対比容量に直してプロットしたものを図4に示す。
具体的には、まず、充放電試験装置のプラス極に、半電池の負極(すなわち、実施例の負極)をつなぎ、充放電試験装置のマイナス極に、半電池の正極をつないだ。
次いで、試験条件として、充放電電流:1mA、上限電圧:3V、下限電圧:0.03Vを設定し、定電流法によって充放電試験を行った。その試験結果を対比容量に直してプロットしたものを図4に示す。
また、比較のために、負極活物質として難黒鉛化性炭素のみを用いた点以外は、実施例の負極と同じ構成の負極(以下「比較例の負極」という。)を作製し、比較例の負極を用いた半電池を、実施例の負極を用いた半電池と同じように構成して、実施例の負極を用いた半電池と同様の方法で、充放電試験を行った。その結果を図5に示す。
図5に示すように、比較例の負極の場合、具体的には負極活物質として難黒鉛化性炭素のみを使用した負極の場合には、0.2V付近にプラトーが出現し、リチウムイオン吸蔵電位が0.2V(vs.Li/Li+)付近であることが分かった。
一方、図4に示すように、実施例の負極の場合、具体的には負極活物質として難黒鉛化性炭素およびLTOを使用した負極の場合には、難黒鉛化性炭素に起因する0.2V(vs.Li/Li+)付近のプラトーに加えて、LTOに起因する1.5V(vs.Li/Li+)付近のプラトーも出現することが分かった。
また、負極活物質として難黒鉛化性炭素のみを使用した負極(比較例の負極)では、放電末期で急速にリチウムイオンが抜けて電位が大きく上昇するが、負極活物質として難黒鉛化性炭素およびLTOを使用した負極(実施例の負極)では、1.5V(vs.Li/Li+)付近のプラトーの出現によって、放電末期でも電位上昇が緩やかになることが分かった。
一方、図4に示すように、実施例の負極の場合、具体的には負極活物質として難黒鉛化性炭素およびLTOを使用した負極の場合には、難黒鉛化性炭素に起因する0.2V(vs.Li/Li+)付近のプラトーに加えて、LTOに起因する1.5V(vs.Li/Li+)付近のプラトーも出現することが分かった。
また、負極活物質として難黒鉛化性炭素のみを使用した負極(比較例の負極)では、放電末期で急速にリチウムイオンが抜けて電位が大きく上昇するが、負極活物質として難黒鉛化性炭素およびLTOを使用した負極(実施例の負極)では、1.5V(vs.Li/Li+)付近のプラトーの出現によって、放電末期でも電位上昇が緩やかになることが分かった。
図6に、実施例のリチウムイオン電池と、比較例のリチウムイオン電池(比較例の負極を用いたリチウムイオン電池)の放電曲線を示す。なお、実施例のリチウムイオン電池の電極重量と、比較例のリチウムイオン電池の電極重量とは、正確には揃っていない。
図6に破線で示すように、負極活物質として難黒鉛化性炭素のみを使用した比較例のリチウムイオン電池の場合、すなわち、従来のリチウムイオン電池と同様、負極活物質として、リチウムイオン吸蔵電位が互いに異なる複数種類の負極活物質を使用しない場合には、負極におけるリチウムイオンのデインターカレーションに対応して放電末期に電池電圧が急速に降下することが分かった。したがって、過放電を防止するためには、バラツキも考慮して予め余裕をもって放電終了時の閾値電圧を3V以上に設定するか(すなわち、時点Qまたは時点Qよりも前の時点で放電を終了するか)、あるいは、急速な電圧降下を精度よく捉えるための複雑な制御を行う必要がある。
図6に破線で示すように、負極活物質として難黒鉛化性炭素のみを使用した比較例のリチウムイオン電池の場合、すなわち、従来のリチウムイオン電池と同様、負極活物質として、リチウムイオン吸蔵電位が互いに異なる複数種類の負極活物質を使用しない場合には、負極におけるリチウムイオンのデインターカレーションに対応して放電末期に電池電圧が急速に降下することが分かった。したがって、過放電を防止するためには、バラツキも考慮して予め余裕をもって放電終了時の閾値電圧を3V以上に設定するか(すなわち、時点Qまたは時点Qよりも前の時点で放電を終了するか)、あるいは、急速な電圧降下を精度よく捉えるための複雑な制御を行う必要がある。
一方、図6に実線で示すように、負極活物質として難黒鉛化性炭素およびLTOを使用した実施例のリチウムイオン電池の場合、すなわち、従来のリチウムイオン電池とは異なり、負極活物質として、リチウムイオン吸蔵電位が互いに異なる複数種類の負極活物質を使用する場合には、放電末期にもプラトーが出現することが分かった。これにより、従来のリチウムイオン電池と比較して放電末期の電圧降下が緩やかになるため、過放電防止のための電圧モニターが容易となり、安全性が高まる。したがって、例えば、当該放電曲線の勾配の絶対値が第1閾値を上回った時点(例えば、時点Q)以降の期間内の各時点のうちの、当該放電曲線の勾配の絶対値が第2閾値を下回った時点Pで放電を停止すると、1.5V付近に下段プラトーがあるため、1.5V以下へと過放電することがない。あるいは、下段プラトーの出現する電位(1.5V)が検出された時点で放電を停止しても、安全性を保つことができることが分かった。
ここで、実施例のリチウムイオン電池においては、第1負極活物質の比容量が第2負極活物質の比容量よりも大きく、第1負極活物質と第2負極活物質とを、第1負極活物質:第2負極活物質=4:3とほぼ半々の割合で混合しているが、第2負極活物質を少ない割合、例えば、第1負極活物質:第2負極活物質=7:1等の割合で混合すれば、第1負極活物質の大きな比容量を活かしつつ、第二のプラトー(下段プラトー)を出現させることができる。これにより、上段プラトーが出現している期間が長くなり、下段プラトーが出現するまでの時間を引き伸ばすことができる、すなわち、放電開始から時点Pまでの期間を長くすることができるため、エネルギー密度をさらに向上させることができる。
以上説明した本実施形態の蓄電デバイス(リチウムイオン電池1)によれば、正極10と、負極20と、非水電解質と、を備え、負極20は、リチウムイオン吸蔵電位が互いに異なる複数種類の負極活物質を含んでいる。
したがって、負極20の放電曲線が複数のプラトーを有するので、放電末期における蓄電デバイス(リチウムイオン電池1)の電圧降下が緩やかになる。
そのため、予め余裕をもって放電終了時の閾値電圧を設定したり、急速な電圧降下を精度よく捉えるための複雑な制御を行ったりしなくても、過放電の危険性を回避することができる。
そのため、予め余裕をもって放電終了時の閾値電圧を設定したり、急速な電圧降下を精度よく捉えるための複雑な制御を行ったりしなくても、過放電の危険性を回避することができる。
また、本実施形態の蓄電デバイス(リチウムイオン電池1)によれば、負極20は、第1負極活物質と、当該第1負極活物質よりもリチウムイオン吸蔵電位が高い第2負極活物質と、を含み、第1負極活物質は、ポリアセン系有機半導体、黒鉛質材料、易黒鉛化性炭素、難黒鉛化性炭素、および低温焼成炭素のうちの何れかであり、第2負極活物質は、一般式Li4Ti5O12で表されるリチウムチタン酸化物および一般式H2Ti12O25で表される水素チタン酸化物のうちの何れかであるように構成することも可能である。
このように構成することによって、負極20の放電曲線が二段階のプラトーを有するので、放電末期における蓄電デバイス(リチウムイオン電池1)の電圧降下が緩やかになる。
以上説明した本実施形態の蓄電デバイス制御装置100によれば、蓄電デバイス(リチウムイオン電池1)の放電を制御する制御手段(制御部120)と、蓄電デバイス(リチウムイオン電池1)の放電曲線を監視して、当該放電曲線の勾配の絶対値が第1閾値を上回った時点以降の期間内の時点のうちの、当該放電曲線の勾配の絶対値が第2閾値(≦第1閾値)を下回った時点Pを検出する検出手段(検出部110)と、を備え、制御手段(制御部120)は、検出手段(検出部110)によって第2閾値を下回った時点Pが検出された場合に、蓄電デバイス(リチウムイオン電池1)の放電を停止するよう構成されている。
したがって、放電末期における蓄電デバイス(リチウムイオン電池1)の電圧降下が緩やかな時に蓄電デバイス(リチウムイオン電池1)の放電を停止することができるので、過放電の危険性を回避することができる。
なお、負極20は、リチウムイオン吸蔵電位が互いに異なる3種類以上の負極活物質を含んでいてもよい。
また、検出部110は、放電曲線の勾配の絶対値が第2閾値を下回った時点を検出する処理を行う期間を、放電曲線の勾配の絶対値が第1閾値を上回った時点以降の期間であって電池電圧が所定範囲内にある期間のみに制限してもよい。具体的には、例えば、図6に実線で示す放電曲線の場合、放電曲線の勾配の絶対値が第1閾値を上回った時点(例えば、時点Q)以降の期間であって電池電圧が1〜2Vである期間のみ、検出部110によって放電曲線の勾配の絶対値が第2閾値を下回った時点を検出する処理を行うように構成することも可能である。このように構成することによって、処理負担を軽減することができるとともに、リチウムイオン電池1の放電曲線が三段階以上のプラトーを有する場合に、所望する時点のみを検出することが可能となる。
また、検出部110は、放電曲線の勾配の絶対値が第2閾値を下回った時点を検出する処理を行う期間を、放電曲線の勾配の絶対値が第1閾値を上回った時点以降の期間であって電池電圧が所定範囲内にある期間のみに制限してもよい。具体的には、例えば、図6に実線で示す放電曲線の場合、放電曲線の勾配の絶対値が第1閾値を上回った時点(例えば、時点Q)以降の期間であって電池電圧が1〜2Vである期間のみ、検出部110によって放電曲線の勾配の絶対値が第2閾値を下回った時点を検出する処理を行うように構成することも可能である。このように構成することによって、処理負担を軽減することができるとともに、リチウムイオン電池1の放電曲線が三段階以上のプラトーを有する場合に、所望する時点のみを検出することが可能となる。
すなわち、負極20が、リチウムイオン吸蔵電位が互いに異なる3種類以上の負極活物質を含んでいる場合や、正極10の放電曲線が複数のプラトーを有する場合などには、リチウムイオン電池1の放電曲線が三段階以上のプラトーを有することがある。リチウムイオン電池1の放電曲線が三段階以上のプラトーを有する場合、放電曲線の勾配の絶対値が第1閾値を上回った時点以降の期間内に、放電曲線の勾配の絶対値が第2閾値を下回る時点が複数存在する場合がある。よって、その場合には、検出部110によって放電曲線の勾配の絶対値が第2閾値を下回った時点を検出する処理を行う期間を、放電曲線の勾配の絶対値が第1閾値を上回った時点以降の期間であって電池電圧が所定範囲内にある期間のみに制限すれば、放電曲線の勾配の絶対値が第2閾値を下回る時点が複数存在しても、その複数の時点のうち、所望する時点のみを検出することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 リチウムイオン電池(蓄電デバイス)
10 正極
20 負極
100 蓄電デバイス制御装置
110 検出部(検出手段)
120 制御部(制御手段)
P 第2閾値を下回った時点
10 正極
20 負極
100 蓄電デバイス制御装置
110 検出部(検出手段)
120 制御部(制御手段)
P 第2閾値を下回った時点
Claims (3)
- 正極と、
負極と、
非水電解質と、を備え、
前記負極は、リチウムイオン吸蔵電位が互いに異なる複数種類の負極活物質を含むことを特徴とする蓄電デバイス。 - 前記負極は、第1負極活物質と、当該第1負極活物質よりもリチウムイオン吸蔵電位が高い第2負極活物質と、を含み、
前記第1負極活物質は、ポリアセン系有機半導体、黒鉛質材料、易黒鉛化性炭素、難黒鉛化性炭素、および低温焼成炭素のうちの何れかであり、
前記第2負極活物質は、一般式Li4Ti5O12で表されるリチウムチタン酸化物および一般式H2Ti12O25で表される水素チタン酸化物のうちの何れかであることを特徴とする請求項1に記載の蓄電デバイス。 - 請求項1または2に記載の蓄電デバイスの放電を制御する制御手段と、
前記蓄電デバイスの放電曲線を監視して、当該放電曲線の勾配の絶対値が第1閾値を上回った時点以降の期間内の時点のうちの、当該放電曲線の勾配の絶対値が第2閾値(≦第1閾値)を下回った時点を検出する検出手段と、を備え、
前記制御手段は、前記検出手段によって前記第2閾値を下回った時点が検出された場合に、前記蓄電デバイスの放電を停止することを特徴とする蓄電デバイス制御装置。
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