JP2015088252A - 照明システムおよび照明制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】照明器具で照らされる領域の明るさを精度よく維持することのできる照明システムを提供すること。
【解決手段】照明器具150と、照明制御装置120と、撮像装置140とを備える照明システム100であって、照明制御装置120は、撮像装置140によって撮像された第一画像と第二画像との間の単位領域ごとの輝度値の変化の大きさを示す変化指標値を算出する算出部122と、変化指標値に示される変化の大きさが第一閾値以上の少なくとも1つの単位領域で構成される有効領域を特定する特定部124と、撮像装置140が撮像することで得られた画像の、特定部124によって特定された有効領域に含まれる画素の輝度値を用いて、照明器具150に指示すべき調光率を決定する決定部126とを有し、照明器具150の点灯制御部152は、決定部126によって決定された調光率で光源155を点灯させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、照明器具と照明器具を制御する照明制御装置とを備える照明システムに関する。
従来、天井に配設されたLED照明等の照明器具の調光率を制御する照明システムが存在する。
例えば、特許文献1記載の照明システムでは、照明領域を撮像することで照明領域の明るさを検出し、その検出結果に基づいて、照明器具における光源の制御に用いられる調光レベルを決定する。
特開2011−249130号公報
上記従来の技術によれば、照明領域の明るさと画像の平均輝度との直線的な比例関係を保つために、照明器具の光出力を最大にしたときに輝度が飽和している画素は、比例関係がない画素として除外し、残りの画素を用いて明るさ指標値を算出する。
つまり、上記従来の技術では、照明領域を撮像することで得られた一枚の画像を構成する複数の画素のうち、画素値が所定の閾値よりも大きな画素を除外し、残りの画素を用いて明るさ指標値を算出する。
しかしながら、一般家庭のリビングルーム等の照明領域には、互いに光の反射率の異なる複数の物体が存在し得るため、例えば、光の反射率が非常に小さな物体が照明領域の比較的に広い範囲を占める場合もある。
この場合、実際には照明領域が明るい環境下にある場合であっても、上記従来の技術では、暗いと判断され、その結果、調光レベルが本来的に必要な値よりも大きく設定される可能性がある。
本発明は、上記従来の課題を考慮し、照明器具で照らされる領域の明るさを精度よく維持することのできる照明システムおよび照明制御装置を提供する。
本発明の一態様に係る照明システムは、点灯制御部および前記点灯制御部による制御に従って点灯する光源を有する照明器具と、前記照明器具に調光率を指示することで、前記照明器具に前記調光率で点灯させる照明制御装置と、前記照明器具によって照らされる領域を撮像する撮像装置とを備える照明システムであって、前記照明制御装置は、前記照明器具に第一調光率で点灯させた状態において前記撮像装置によって撮像された第一画像と、前記照明器具に前記第一調光率とは異なる第二調光率で点灯させた状態において前記撮像装置によって撮像された第二画像との間の、1以上の画素で構成される単位領域ごとの輝度値の変化の大きさを示す変化指標値を算出する算出部と、前記算出部から得られる前記単位領域ごとの前記変化指標値から、前記変化指標値に示される前記変化の大きさが第一閾値以上の少なくとも1つの前記単位領域で構成される有効領域を特定する特定部と、前記撮像装置が撮像することで得られた画像を構成する複数の画素のうちの、前記特定部によって特定された有効領域に含まれる画素の輝度値を用いて、前記照明器具に指示すべき調光率を決定する決定部とを有し、前記照明器具の前記点灯制御部は、前記決定部によって決定された調光率で前記光源を点灯させる。
また、本発明の一態様に係る照明システムにおいて、前記算出部は、前記単位領域ごとの、前記第一画像から得られる輝度値と前記第二画像から得られる輝度値の一方に対する他方の比を前記変化指標値として算出するとしてもよい。
また、本発明の一態様に係る照明システムにおいて、前記算出部は、前記単位領域ごとの、前記第一画像から得られる輝度値と前記第二画像から得られる輝度値との差分を前記変化指標値として算出するとしてもよい。
また、本発明の一態様に係る照明システムにおいて、前記決定部は、前記有効領域に含まれる前記単位領域の数が所定の数未満である場合、前記撮像装置が撮像することで得られた画像を構成する複数の画素のうちの、前記有効領域に含まれる画素の輝度値および前記有効領域以外の領域に含まれる画素の輝度値を用いて、前記照明器具に指示すべき調光率を決定するとしてもよい。
また、本発明の一態様に係る照明システムにおいて、前記特定部は、前記算出部から得られる前記単位領域ごとの前記変化指標値から、前記変化指標値に示される前記変化の大きさが前記第一閾値より小さな1以上の前記単位領域で構成される無効領域を特定することで、前記有効領域を特定し、前記決定部は、前記無効領域に含まれる前記単位領域の数が所定の数以上である場合、前記撮像装置が撮像することで得られた画像を構成する複数の画素のうちの、前記有効領域に含まれる画素の輝度値および前記無効領域に含まれる画素の輝度値を用いて、前記照明器具に指示すべき調光率を決定するとしてもよい。
また、本発明の一態様に係る照明システムにおいて、前記算出部は、前記第一画像における前記単位領域である第一領域に含まれる複数の画素の輝度値の平均値と、前記第二画像における、前記第一領域に対応する位置の前記単位領域である第二領域に含まれる複数の画素の輝度値の平均値とを用いて、前記第一画像と前記第二画像との間の前記単位領域ごとの前記変化指標値を算出するとしてもよい。
また、本発明の一態様に係る照明システムにおいて、前記算出部は、前記第一画像における前記単位領域である第一領域に含まれる複数の画素のうちの1つの画素の輝度値と、前記第二画像における、前記第一領域に対応する位置の前記単位領域である第二領域に含まれる複数の画素のうちの1つの画素の輝度値とを用いて、前記第一画像と前記第二画像との間の前記単位領域ごとの前記変化指標値を算出するとしてもよい。
また、本発明の一態様に係る照明システムにおいて、前記特定部は、前記算出部から得られる前記単位領域ごとの前記変化指標値から、前記変化指標値に示される前記変化の大きさが第一閾値以上で、かつ、前記第一閾値よりも大きな第二閾値以下の少なくとも1つの前記単位領域で構成される有効領域を特定するとしてもよい。
また、本発明の一態様に係る照明制御装置は、照明器具に調光率を指示することで、前記照明器具に前記調光率で点灯させる照明制御装置であって、前記照明器具に第一調光率で点灯させた状態において、前記照明器具によって照らされる領域を撮像する撮像装置によって撮像された第一画像と、前記照明器具に前記第一調光率とは異なる第二調光率で点灯させた状態において前記撮像装置によって撮像された第二画像との間の、1以上の画素で構成される単位領域ごとの輝度値の変化の大きさを示す変化指標値を算出する算出部と、前記算出部から得られる前記単位領域ごとの前記変化指標値から、前記変化指標値に示される前記変化の大きさが第一閾値以上の少なくとも1つの前記単位領域で構成される有効領域を特定する特定部と、前記撮像装置から得られた画像を構成する複数の画素のうちの、前記特定部によって特定された有効領域に含まれる画素の輝度値を用いて、前記照明器具に指示すべき調光率を決定する決定部とを備える。
また、本発明の一態様に係る照明器具の制御方法は、点灯制御部および前記点灯制御部による制御に従って点灯する光源を有する照明器具と、前記照明器具に調光率を指示することで、前記照明器具に前記調光率で点灯させる照明制御装置と、前記照明器具によって照らされる領域を撮像する撮像装置とを備える照明システムにおける照明器具の制御方法であって、前記撮像装置が、前記照明器具が第一調光率で点灯した状態において撮像することで第一画像を得る第一撮像ステップと、前記撮像装置が、前記照明器具が前記第一調光率とは異なる第二調光率で点灯した状態において撮像することで第二画像を得る第二撮像ステップと、前記照明制御装置が、前記第一画像と前記第二画像との間の、1以上の画素で構成される単位領域ごとの輝度値の変化の大きさを示す変化指標値を算出する算出ステップと、前記照明制御装置が、前記算出ステップにおいて算出された前記単位領域ごとの前記変化指標値から、前記変化指標値に示される前記変化の大きさが第一閾値以上の少なくとも1つの前記単位領域で構成される有効領域を特定する特定ステップと、前記照明制御装置が、前記撮像装置が撮像することで得られた画像を構成する複数の画素のうちの、前記特定ステップにおいて特定された有効領域に含まれる画素の輝度値を用いて、前記照明器具に指示すべき調光率を決定する決定ステップと、前記照明器具の前記点灯制御部が、前記決定ステップにおいて決定された調光率で前記光源を点灯させる点灯ステップとを含む。
本発明は、照明器具で照らされる領域の明るさを精度よく維持することのできる照明システムおよび照明制御装置を提供することができる。
図1は、実施の形態に係る照明システムの構成概要を示す図である。 図2は、実施の形態に係る照明システムの機能的な構成を示すブロック図である。 図3は、実施の形態に係る照明システムの基本的な動作の流れを示すフロー図である。 図4は、実施の形態に係る照明システムの具体的な動作の流れの一例を示すフロー図である。 図5は、実施の形態に係る照明制御装置による変化指標値の算出例を示す図である。 図6は、複数の画素で構成される単位領域ごとの変化指標値の算出例を示す第1の図である。 図7は、複数の画素で構成される単位領域ごとの変化指標値の算出例を示す第2の図である。 図8は、3つの照明器具を備える照明システムの構成例を示す図である。
以下、実施の形態に係る照明システムについて、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
(実施の形態)
以下、実施の形態に係る照明システムについて説明する。
[照明システムの構成]
まず、図1および図2を用いて、実施の形態に係る照明システムの構成について説明する。
図1は、実施の形態に係る照明システム100の構成概要を示す図である。
具体的には、図1の(a)は、照明システム100の構成要素のレイアウトの一例を示す上面図であり、図1の(b)は、図1の(a)に対応する側面図である。また、照明システム100は、一般家庭のリビングルーム等の照明が必要な空間(部屋)に設置されるシステムであるが、図1では、当該空間に存在し得る什器および人物等の物体の図示は省略されている。
図2は、実施の形態に係る照明システム100の機能的な構成を示すブロック図である。
図1および図2に示すように、実施の形態に係る照明システム100は、照明器具150と、照明制御装置120と、撮像装置140とを備える。
なお、照明システム100の特徴を明確に説明するために、本実施の形態の照明システム100が備える照明器具150の数は1としているが、照明システム100が備える照明器具150の数は2以上であってもよい。
照明器具150は、点灯制御部152および点灯制御部152による制御に従って点灯する光源155を有する。
照明器具150は、例えば、1以上のLED(Light Emitting Diode)を有する発光装置を光源155として備えるシーリングライトである。この場合、点灯制御部152は、当該発光装置の点灯、消灯、および調光等の動作を制御する駆動回路(点灯回路)である。
撮像装置140は、照明器具150によって照らされる領域を撮像する装置である。例えば、CMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の固体撮像素子によって撮像し、複数の画素で構成される画像を出力する装置である。撮像装置140が撮像することで得られる画像は、照明制御装置120に取得され、照明器具150の調光率の決定に用いられる。
なお、調光率とは、照明の明るさを調整するための変数の一種であり、数値が大きいほど(最大値は100%)、照明の明るさを増加させることのできる変数である。また、調光率は、例えば“調光レベル”または“調光比”等と表現することもできる。
例えば、照明制御装置120が、照明器具150の調光率として“100%”を決定した場合、調光率“100%”を示す信号が照明制御装置120から照明器具150へ送信される。照明器具150の点灯制御部152は、当該信号に従い、光源155の光出力が最大となるように光源155を制御する。
なお、点灯制御部152は、例えばPWM(Pulse Width Modulation)信号によって光源155の光出力を制御するが、当該制御の手法に特に限定はなく、照明器具150における調光制御がデジタル信号によってなされてもよい。
また、本実施の形態では、例えば図1の(a)に示される点線の矩形で示される照明領域200の画像(矩形の画像)が、照明制御装置120の処理対象の画像として扱われる。
照明制御装置120は、照明器具150に調光率を指示することで、照明器具150に当該調光率で点灯させることのできる装置である。
照明制御装置120は、算出部122と、特定部124と、決定部126とを有する。また、本実施の形態では、照明制御装置120は、算出部122等が画像処理または情報処理に利用する記憶部128を有する。
算出部122は、第一画像と第二画像との間の、1以上の画素で構成される単位領域ごとの輝度値の変化の大きさを示す変化指標値を算出する。
なお、第一画像は、照明器具150に第一調光率で点灯させた状態において撮像装置140によって撮像された画像である。第二画像は、照明器具150に第一調光率とは異なる第二調光率で点灯させた状態において撮像装置140によって撮像された画像である。
また、算出部122は、記憶部128に格納された第一画像と第二画像とを用いて上記算出を行う。
特定部124は、算出部122から得られる単位領域ごとの変化指標値から、変化指標値に示される変化の大きさが閾値以上の少なくとも1つの単位領域で構成される有効領域を特定する。
特定部124により特定された有効領域を示す情報は、記憶部128に格納され、決定部126の下記の処理の際に参照される。
決定部126は、撮像装置140が撮像することで得られた画像を構成する複数の画素のうちの有効領域に含まれる画素の輝度値を用いて、照明器具150に指示すべき調光率を決定する。
つまり、本実施の形態に係る照明制御装置120は、照明領域200の明るさを異ならせて撮像された2枚の画像の比較結果を用いて、照明器具150の調光率の調整を行うことができる。
なお、記憶部128は、照明制御装置120において、算出部122、特定部124、および決定部126から独立した構成要素として備えられなくてもよい。例えば、算出部122、特定部124、および決定部126のそれぞれに備えられた記憶領域によって記憶部128が実現されてもよい。
なお、図1に示す、照明システム100のレイアウトは一例であり、他のレイアウトが採用されてもよい。例えば、撮像装置140が、照明器具150に配置されていてもよい。これにより、例えば、撮像装置140は、照明領域200を上方からより均等に撮像することができ、その結果、例えば照明領域200の明るさ検出の精度が向上される。
また、本実施の形態に係る照明制御装置120を構成する各構成要素(算出部122、特定部124、および決定部126)は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、通信インターフェース、I/Oポート、およびハードディスク等を備えるコンピュータ上で実行されるプログラム等のソフトウェアで実現されてもよく、または、電子回路等のハードウェアで実現されてもよい。後述する、その他の実施の形態に係る照明制御装置120についても同様である。
[照明システムの動作例]
以上のように構成された照明システム100の動作について、図3〜図7を用いて説明する。
まず、図3を用いて、照明システム100の基本的な動作の流れを説明する。
図3は、実施の形態に係る照明システム100の基本的な動作の流れを示すフロー図である。
まず、撮像装置140が、照明器具150が第一調光率で点灯した状態において撮像することで第一画像(画像A)を得る(S10)。
具体的には、照明制御装置120が、照明器具150に第一調光率で点灯させ、その状態で、撮像装置140に、照明領域200を撮像させる。
次に、撮像装置140が、照明器具150が第一調光率とは異なる第二調光率で点灯した状態において撮像することで第二画像(画像B)を得る(S11)。
具体的には、照明制御装置120が、照明器具150に第二調光率で点灯させ、その状態で、撮像装置140に、照明領域200を撮像させる。
このようにして得られた画像Aおよび画像Bは、照明制御装置120に取得され、以下のように処理される。
算出部122は、画像Aと画像Bとの間の単位領域ごとの輝度値の変化の大きさを示す変化指標値を算出する(S12)。
つまり、算出部122により、画像Aと画像Bとが単位領域ごとに比較され、その結果、例えば値が大きいほどまたは小さいほど、輝度値(明るさ)の変化が大きいことを示す変化指標値が、単位領域ごとに算出される。
特定部124は、算出部122により算出された単位領域ごとの変化指標値から、変化指標値に示される輝度値の変化の大きさが閾値以上の少なくとも1つの単位領域で構成される有効領域を特定する(S13)。
つまり、特定部124は、撮像装置140に撮像される画像内の一部の領域であって、照明器具150の明るさの変化が適切に反映された輝度値を持つと考えられる領域を有効領域として特定する。
なお、特定部124は、照明器具150の明るさが変化しているにもかかわらず、輝度値の変化が比較的に小さい領域(無効領域)を特定することで、無効領域以外の領域である有効領域を特定することもできる。
決定部126は、撮像装置140が撮像することで得られた画像を構成する複数の画素のうちの有効領域に含まれる画素の輝度値を用いて、照明器具150に指示すべき調光率を決定する(S14)。
決定部126は、例えば有効領域に含まれる全ての画素の輝度値の平均値と、目標とする輝度値とを比較し、比較結果を用いて調光率を決定する。
照明器具150の点灯制御部152は、決定部126により決定された調光率で光源155を点灯させる(S15)。
次に、以上のような基本的な動作を実行する照明システム100の具体的な動作例について、図4および図5を用いて説明する。
図4は、実施の形態に係る照明システム100の具体的な動作の流れの一例を示すフロー図である。
図5は、実施の形態に係る照明制御装置120による変化指標値の算出例を示す図である。
照明システム100において、例えば照明器具150、照明制御装置120、および撮像装置140の電源がオンにされた場合、撮像装置140の各種パラメータ(露光時間および絞り値など)のそれぞれが設定される(S100)。
つまり、その後に実行される、明るさの異なる環境下における2回の撮像が、同じパラメータで撮像されるように、撮像装置140の各種パラメータが設定される。なお、例えばこれら各種パラメータを固定にする場合などにおいて、当該パラメータ設定処理(S100)は省略されてもよい。
また、照明器具150および撮像装置140の電源のオンおよびオフは、例えば照明制御装置120の電源のオンおよびオフの切り替えに連動してもよい。
次に、照明器具150の点灯制御部152は、照明制御装置120からの指示に従い、PWM信号により、調光率“80%”で光源155を点灯させる(S110)。なお、本例における“80%”は第一調光率の一例である。
撮像装置140は、照明制御装置120からの指示に従って、照明器具150が、調光率“80%”で点灯している期間に照明領域200を撮像する。照明制御装置120は、この撮像結果である画像Aを取得して、例えば記憶部128に格納する(S111)。
次に、その後、照明器具150の点灯制御部152は、照明制御装置120からの指示に従い、PWM信号により調光率“20%”で光源155を点灯させる(S112)。なお、本例における“20%”は第二調光率の一例である。つまり、照明器具150は、画像Aの撮像時における、調光率“80%”の1/4の調光率で点灯する。
撮像装置140は、照明制御装置120からの指示に従って、照明器具150が調光率“20%”で点灯している期間に照明領域200を撮像する。照明制御装置120は、この撮像結果である画像Bを取得して、例えば記憶部128に格納する(S113)。
照明制御装置120の算出部122は、記憶部128に格納された画像Aおよび画像Bのそれぞれを、例えば単位領域ごとに読み出す。算出部122はさらに、画像Aの単位領域である第一領域と、画像Bの単位領域である、第一領域に対応する位置の第二領域との輝度値の変化の大きさを示す変化指標値を算出する(S120)。
本実施の形態では、単位領域は1つの画素で構成されている。つまり、算出部122は、画像Aと画像Bとの間の輝度値の変化の大きさを示す変化指標値を画素ごとに算出する。
算出部122による変化指標値の算出処理の例を、図5を参照しながら説明する。なお、図5では、変化指標値の算出の対象として、画像Aの9画素(3×3画素)と、これらの画素に対応する、画像Bの9画素(3×3画素)とが例示されている。
また、各画素に表示された“160”等の数値は、各画素の輝度値を表しており、本実施の形態では、輝度値は“0”から“255”までの256段階のいずれかの数値である。
算出部122は、これらの画素の画素値(輝度値)から、画像Aに対する画像Bの各画素の輝度値の比率を算出する。
例えば、図5において、画像Aの左上の画素の輝度値は“160”であり、画像Bの対応する画素(画像Bの左上の画素)の輝度値は“45”である。
この場合、当該単位領域(左上の画素)の変化指標値として、“160”に対する“45”の比率(割合)である“28%”が算出部122によって算出される。
つまり、本実施の形態における変化指標値は、小さいほど輝度値の変化が大きい(大きいほど輝度値の変化が小さい)ことを示す値である。
算出部122は、このようにして、画像Aと画像Bとの間の単位領域ごと(画素ごと)の輝度値の変化の大きさを示す変化指標値を算出する。
その結果、図5の右側に示すような、算出部122の算出結果を示す、画素ごとの変化指標値で構成されるマトリクスが得られる。
ここで、画像Aおよび画像Bの生成時(撮像時)の撮像環境の明るさは、上述のように大きく異なり、具体的には、照明器具150の調光率が80%(画像A)と20%(画像B)である。
しかしながら、画像Aおよび画像Bそれぞれの右上の画素に着目すると、輝度値は、“255”から“250”へ変化している。この結果から、この位置の画素は、撮像環境の明るさの変化への追随性(応答性)が低く、かつ、比較的に高い輝度値が維持されていることが分かる。これは、照明領域200における当該画素に対応する位置に、例えば反射率が比較的に高い物体(金属体等)が存在しているためと考えられる。
また、画像Aおよび画像Bそれぞれの左下の画素に着目すると、輝度値は、“30”から“29”へ変化している。この結果から、この位置の画素は、撮像環境の明るさの変化への追随性(応答性)が低く、かつ、比較的に低い輝度値が維持されていることが分かる。これは、照明領域200における当該画素に対応する位置に、例えば反射率が比較的に低い物体(黒い布等)が存在しているためと考えられる。
本実施の形態に係る照明制御装置120では、上記のような撮像環境の明るさの変化の大きさに比べて、輝度値の変化が小さいと判断される1以上の画素を無効画素として扱い、無効画素以外の画素を有効画素として扱う。また、有効画素の輝度値は、明るさ検出の対象として(調光率決定に用いられる数値として)扱われる。
例えば、変化指標値が15%〜35%に含まれる画素が有効画素として扱われる。なお、これら“15%”および“35%”のそれぞれは、変化指標値の下限および上限の一例であり、2回の撮像時における調光率の比率を基準として設定された値(1/4=25%から10ポイント以内)である。つまり、変化指標値の下限および上限を示す値は、他の値であってもよい。
このような有効画素(無効画素)の特定は、特定部124によって実行される。
具体的には、特定部124は、算出部122による算出結果を、記憶部128から読み出し、変化指標値が15%〜35%に含まれる画素を有効画素として特定する。
つまり、特定部124は、算出部122に算出された単位領域(画素)ごとの変化指標値から、変化指標値に示される輝度値の変化の大きさが第一閾値以上(変化指標値が35%以下)の少なくとも1つの単位領域(画素)で構成される有効領域を特定する。なお、輝度値の変化の大きさが第一閾値よりも小さな少なくとも1つの単位領域(画素)で構成される無効領域が特定されることで、有効領域が特定されてもよい。
より詳細には、特定部124は、変化指標値に示される輝度値の変化の大きさが第一閾値以上(変化指標値が35%以下)であって、かつ、第二閾値以下(変化指標値が15%以上)の少なくとも1つの単位領域(画素)で構成される有効領域を特定する。
図5に示す例では、算出部122の算出結果(画素ごとの変化指標値で構成されるマトリクス)において、右上の画素と左下の画素とが無効画素(無効領域)として特定される。これにより、これら無効画素を除く画素が有効画素として特定される(S121)。これら有効画素で構成される領域は有効領域の一例である。
このようにして特定された有効画素(有効領域)を示す情報は、例えば記憶部128に格納され、決定部126に参照される。
決定部126は、このように特定された有効画素(有効領域)を示す情報を記憶部128から読み出して調光率の決定を行う。本実施の形態では、決定部126は、具体的には以下の処理を実行する。
決定部126は、有効画素(有効領域)を示す情報に基づき、無効画素数(無効領域の大きさ)と全画素数とを比較する(S122)。この比較の結果、無効画素数が、例えば、全画素数の半分より小さい場合(S122でNo)、演算画素として有効画素を設定する(S123)。演算画素とは、その輝度値が、決定部126による調光率の決定に用いられる画素である。
つまり、照明制御装置120が撮像装置140から取得する画像の全画素数のうち、明るさ検出の対象として相応しい画素(有効画素)が、全画素数の半分以上であると判断される場合、取得した画像における有効画素の輝度値が、調光率の決定に用いられる。
また、上記無効画素数と全画素数との比較(S122)の結果、無効画素数が、例えば、全画素数の半分以上である場合(S122でYes)、演算画素とし全画素を設定する(S124)。
つまり、決定部126は、有効領域に含まれる単位領域の数(有効画素の数)が所定の数未満である場合、撮像装置140が撮像することで得られた画像を構成する複数の画素のうちの、当該有効領域に含まれる画素の輝度値および有効領域以外の領域に含まれる画素(無効画素)の輝度値を用いて、照明器具150に指示すべき調光率を決定する。すなわち、決定部126における調光率の決定において、無効画素の輝度値も利用される。
この処理は、照明領域200において、例えば光の反射率が比較的に高いまたは比較的に低い物体が占める割合が多いことに起因して、有効画素として特定される画素の数が明るさ検出(調光率の決定)に十分な数に達していない場合の例外処理である。
このように、撮像装置140から得られる画像の全画素数のうち、明るさ検出の対象として相応しい画素(有効画素)が、全画素数の半分に満たないと判断される場合、処理対象画像における全画素の輝度値が、調光率の決定に用いられる。
決定部126は、上記処理により設定された複数の演算画素の輝度値の平均値を、照明領域200の明るさを示す測定値として算出する(S130)。
例えば、調光率“80%”の環境下で撮像された画像Aにおける全ての演算画素の輝度値の平均値が、当該時点の、照明領域200の明るさを示す測定値として求められる。
または、演算画素の設定(S123またはS124)の後に、照明制御装置120からの指示によりあらためて設定された調光率(例えば60%)で照明器具150が点灯し、その状態で、撮像装置140によって照明領域200が撮像される。照明制御装置120は、当該撮像によって得られる画像を取得し、決定部126は、当該画像における複数の演算画素の平均値を、当該時点の、照明領域200の明るさを示す測定値として算出する。
ここで上記処理を明確に説明するために、撮像装置140が撮像することで得られる画像を、9画素(3×3画素)で構成される画像(図5参照)に単純化して以下の説明を行う。また、図5の左側に示される画像Aおよび画像Bから、図5の右側に示される、画素ごとの変化指標値で構成されるマトリクスが得られた場合を想定する。
この場合、右上の画素と左下の画素を除く7つの画素(背景に斜線が付されていない7つの画素)で構成される領域が有効領域として特定される。つまり、無効画素数は2であり、全画素数9の半分よりも少ない(S122でNo)。その結果、これら7つの有効画素が演算画素に設定される(S123)。
その後、照明制御装置120は、例えば調光率“60%”で照明器具150を点灯させ、かつ、撮像装置140に照明領域200を撮像させる。
決定部126は、この撮像によって得られた画像を構成する9画素のうち、上記のように演算画素として設定された7つの有効画素(右上の画素と左下の画素を除く7つの画素)の輝度値の平均値を、照明領域200の明るさを示す測定値として算出する(S130)。
決定部126は、このようにして算出した照明領域200の明るさを示す測定値と、例えば記憶部128に保持されている目標とする輝度値(目標値)とを比較し、その比較結果に応じて調光率を決定し、決定した調光率を照明器具150に指示する(S140)。
具体的には、決定部126は、測定値が目標値よりも低ければ、その時点における照明器具150で用いられている調光率“60%”よりも高い値を、新たな調光率として決定する。また、逆に、測定値が目標値よりも高ければ、決定部126は、その時点における照明器具150で用いられている調光率“60%”よりも低い値を、新たな調光率として決定する。
例えば、目標値が“160”であり、測定値が“120”である場合を想定する。この場合、決定部126は、例えば、“160/120”から得られる“4/3”を、現在の調光率“60%”に乗算する。決定部126は、この乗算により得られた“80%”を新たな調光率として決定し、照明器具150に調光率“80%”で点灯させる。
その後、決定された新たな調光率で照明器具150が点灯した状態での明るさ検出(S130)および検出結果に応じた照明制御(S140)が繰り返され、その結果、照明領域200における明るさが所定の範囲に維持される。
なお、明るさの検出結果に基づく照明制御(照明器具の調光率の調整)の手法は、上記手法に限定されず、様々な手法が採用し得る。
例えば、目標値が測定値よりも低ければ、決定部126は、測定値が、目標値から所定の範囲内に入るまで、調光率を僅かに(例えば1%)増加させながら、明るさ検出(S130)と、照明制御(S140)とを繰り返してもよい。
なお、明るさ検出(S130)および照明制御(S140)の繰り返しの頻度については、特定の頻度に限定されない。例えば、撮像装置140が1秒ごとに照明領域200を撮像し、決定部126は1秒ごとに得られる画像から、既に実行された演算画素の設定処理(S123またはS124)における設定に従った明るさ検出(S130)と照明制御(S140)とを繰り返してもよい。
また、画像Aと画像Bとの比較の結果に基づく演算画素の設定に係る処理(S100〜S122またはS123)は、照明制御装置120の電源オンの直後以外のタイミングで実行されてもよい。例えば、ユーザが操作するリモコンからの制御信号、または、照明制御装置120と通信する外部機器からの制御信号に応じて、演算画素の設定に係る処理が実行されてもよい。
また、照明制御装置120の電源がオンにされている期間に、例えば1時間ごとなど、定期的に演算画素の設定に係る処理が実行されてもよい。
すなわち、撮像装置140から取得される各画像に適用される、1以上の演算画素の位置および範囲は、照明制御装置120の外部からの信号または照明制御装置120の内部で発生する信号をトリガとして任意のタイミングで更新されてもよい。
本実施の形態の照明システム100では、図4に示す一連の動作を行うことで、照明領域200に、例えば光の反射率の高いものおよび光の反射率の低いものが混在している場合であっても、照明領域200の明るさが適切に検出される。
これにより、照明器具150の調光率の制御(調整)が、照明領域200の現実の明るさに即して適切に実行される。つまり、照明領域200の明るさが精度よく維持される。
なお、実施の形態に係る照明システム100の構成および処理内容は、図1〜図5を用いて説明された構成および処理内容であってもよい。そこで、照明システム100の構成または処理内容についての変形例または補足を、その他の実施の形態として以下に説明する。
(その他の実施の形態)
上記実施の形態では、特定部124は、算出部122により算出された、画素ごとの変化指標値(図5参照)から、変化指標値が15%〜35%に含まれる1以上の画素で構成される有効領域を特定するとした。
つまり、特定部124による有効領域の特定において、単位領域ごとの変化指標値に対する上限と下限とが設定されていた。しかし、単位領域ごとの変化指標値に対する下限、すなわち、変化指標値に示される変化の大きさについての上限が設定されていなくてもよい。
つまり、照明制御装置120では、変化指標値に示される変化の大きさが比較的に大きい(現実の明るさの変化への追随性の高い)1以上の単位領域を特定できればよく、かつ、本実施の形態では、変化指標値が大きいほど輝度値の変化は小さい。そのため、変化指標値の上限のみが設定され、下限が設定されていなくてもよい。
なお、変化指標値の下限を設定することで、輝度値の変化が、調光率の変化(撮像環境の明るさの変化)と比べてあまりにも大きい1以上の単位領域が、有効領域から除外される。そのため、例えば、照明領域200内の物体が2回の撮像の間に移動したことに起因して、撮像環境の明るさの変化が適切に輝度値に反映されなかった領域を、明るさ検出の対象から除外することができる。
また、本実施の形態では、決定部126は、複数の演算画素の輝度値の平均値を、照明領域200の明るさを示す測定値として算出するとした。しかし、照明領域200の明るさを示す測定値は、複数の演算画素の輝度値の平均値である必要はない。例えば、演算画素として選択された複数の画素の輝度値の中央値(メジアン)、最大値、最小値、または最大値と最小値との平均値が、照明領域200の明るさを示す測定値として算出されてもよい。
また、本実施の形態では、画像Aおよび画像Bの撮像時における調光率は、“80%”および“20%”であるとした(図4および図5参照)。しかし、これら調光率は例示であり、他の値であってもよい。つまり、画像Aおよび画像Bの撮像時における調光率が異なっていれば、原則として有効領域の特定は可能である。
また、撮像装置140による画像Aおよび画像Bの撮像の順番にも限定はなく、例えば、画像Bが撮像された後に、画像Aが撮像されてもよい。つまり、照明器具150の調光率を比較的に低く設定して1回目の撮像を行い、照明器具150の調光率を比較的に高く設定して2回目の撮像を行い、その結果得られる2枚の画像を比較することで、照明領域200の明るさ検出が行われてもよい。
また、本実施の形態において、変化指標値は、画像Aの単位領域の輝度値に対する、画像Bの単位領域の輝度値の比率であるとした(例えば、図5参照)。しかし、変化指標値は、画像Aと画像Bとの間の単位領域ごとの輝度値の変化の大きさを示す値であれば、どのような手順または手法で算出されてもよい。
つまり、変化指標値は、例えば、画像Bの単位領域の輝度値に対する、画像Aの単位領域の輝度値の比率であってもよい。この場合、変化指標値は、大きいほど輝度値の変化が大きい(小さいほど輝度値の変化が小さい)ことを示す値である。
また、変化指標値は、例えば、画像Aの単位領域の輝度値と、画像Bの単位領域の輝度値のとの差分であってもよい。例えば、画像Aの単位領域の輝度値から画像Bの単位領域の輝度値を減算し、その結果を変化指標値として扱ってもよい。この場合、例えば、変化指標値は、大きいほど輝度値の変化が大きい(小さいほど輝度値の変化が小さい)ことを示す値である。
また、本実施の形態において、単位領域は1つの画素で構成されているとした。しかし、単位領域は複数の画素で構成されていてもよい。
図6は、複数の画素で構成される単位領域ごとの変化指標値の算出例を示す第1の図である。
算出部122は、例えば、画像Aおよび画像Bのそれぞれについて、例えば、1つの単位領域に含まれる4つの画素の輝度値の平均値を、当該単位領域の輝度値として算出する。
これにより、画像Aの単位領域である第一領域に含まれる複数の画素の平均値Vaが、第一領域の輝度値として求められる。また、画像Bの単位領域である第二領域に含まれる複数の画素の平均値Vbが、第二領域の輝度値として求められる。
算出部122はさらに、画像Aと画像Bとの間の単位領域ごとの変化指標値である“Vb/Va”を算出する。
特定部124は、算出部122によって算出された、4つの画素からなる単位領域ごとの変化指標値から、所定の条件(例えば、15%〜35%)を満たす変化指標値に対応する1以上の単位領域を特定する。つまり、当該所定条件を満たす少なくとも1つの単位領域で構成される有効領域が特定される。
その後、決定部126は、特定部124により特定された有効領域を示す情報から、無効画素数を算出し、全画素数との比較(図4のS122)を行う。その後、当該比較の結果に基づく、演算画素の設定(図4のS123またはS124)、明るさ検出(図4のS130)、および照明制御(図4のS140)が実行される。
このように、照明領域200についての明るさ検出のための、2枚の画像の比較が、複数の画素で構成される単位領域ごとに行われてもよい。
また、複数の画素で構成される単位領域の輝度値は、当該複数の画素の輝度値の平均値でなくてもよい。例えば、当該複数の画素のうちの選択された1つの画素の輝度値が、当該単位領域の輝度値として扱われてもよい。
図7は、複数の画素で構成される単位領域ごとの変化指標値の算出例を示す第2の図である。
算出部122は、例えば、画像Aおよび画像Bのそれぞれについて、4つの画素で構成される単位領域ごとの輝度値として、当該4つの画素から選択した1つの画素の輝度値を、当該単位領域の輝度値として算出する。
例えば図7に示すように、4つの画素のうちの左上の画素が選択され、当該画素の輝度値が当該単位領域の輝度値として決定される。なお、1つの単位領域を構成する複数の画素のうちのどの画素の輝度値を選択するかについて特に限定はなく、例えばランダムに選択されてもよい。
これにより、画像Aの単位領域である第一領域に含まれる複数の画素のうちの1つの画素の輝度値Vcが、第一領域の輝度値として求められる。また、画像Bの単位領域である第二領域に含まれる複数の画素のうちの1つの画素の輝度値Vdが、第二領域の輝度値として求められる。
その後、図6についての説明と同様に、単位領域ごとの変化指標値である“Vd/Vc”の算出、算出結果を用いた有効領域の特定、有効領域に含まれる複数の画素の輝度値に基づき明るさ検出、および、明るさ検出の結果に基づく照明制御等が実行される。
以上、図6および図7を用いて説明したように、照明制御装置120は、複数の画素で構成される単位領域ごとに、2つの画像間における輝度値の変化の大きさを求めてもよい。
これにより、例えば撮像装置140が有するCMOSイメージセンサの撮像素子の数が比較的に多い場合、つまり、撮像装置140から得られる画像の画素数が比較的に多い場合において、変化指標値の算出に係る処理負荷を低減することができる。
なお、上記処理負荷を低減させる効果は、例えば、撮像装置140から得られる画像を1以下の所定の倍率で縮小し、縮小後の画像について、画素ごとに明るさ検出等を行うことによっても得ることができる。
また、本実施の形態に係る照明システム100は、上述のように2以上の照明器具150を備えてもよい。
図8は、3つの照明器具150を備える照明システムの構成例を示す図である。
なお、図8の(a)は、照明システム100aの構成要素のレイアウトの一例を示す上面図であり、図8の(b)は、照明システム100bの構成要素のレイアウトの一例を示す上面図である。
図8の(a)に示す照明システム100aは、3つの照明器具150を備えており、照明制御装置120は、3つの照明器具150に対して、例えば同一の指示を行う。つまり、照明制御装置120の電源オンの後に、3つの照明器具150を調光率“80%”で点灯させて(図4のS110)、画像Aを取得する(図4のS111)。また、その後、照明制御装置120は、3つの照明器具150を調光率“20%”で点灯させて(図4のS112)、画像Bを取得する(図4のS113)。さらに、照明制御装置120は、その後に決定した調光率で3つの照明器具150を点灯させる(図4のS140)。
このような3つの照明器具150の制御については、図8の(b)に示す照明システム100bでも同じである。
また、照明システム100aおよび100bはともに、三角形の頂点のそれぞれに照明器具150が配置されたレイアウトが採用されており、当該三角形の中央部に、撮像装置140が配置されている。
この場合、3つの照明器具150によって照らされる照明領域200のほぼ中央の直上に撮像装置140が位置するため、撮像装置140から照明領域200が均等に撮像された画像が取得される。これにより、照明領域200の明るさ検出の精度を向上させることができる。
また、照明システム100aでは、照明制御装置120は撮像装置140とともに天井に配置されており、照明システム100bでは、照明制御装置120は天井ではなく、照明システム100bが配置された部屋の壁面に配置されている。
つまり照明制御装置120の配置位置は、天井である必要はなく、例えば、部屋の大きさ、家具等のレイアウト、および、照明制御装置120のメンテナンスの利便性等を考慮して決定すればよい。
また、照明制御装置120が天井に配置される場合、ユーザは、例えば、赤外線リモコン等を用いて照明制御装置120の電源のオンおよびオフ等の操作を行うことができる。
また、照明制御装置120が部屋の壁面に配置される場合、ユーザは、例えば、照明制御装置120に配置されたボタン等によって電源のオンおよびオフ等の操作を行うことができる。
また、本実施の形態では、撮像装置140は、照明制御装置120および照明器具150のそれぞれとは別体であるが、撮像装置140は、照明制御装置120または照明器具150に備えられてもよい。
また、本発明は、例えば、点灯制御部152、光源155、照明制御装置120および撮像装置140を備える照明器具として実現されてもよい。つまり、上記実施の形態に係る照明システム100は、照明システム100と等価の構成を備える照明器具として実現することもできる。
また、本発明は、照明制御装置120が行う特徴的な処理をコンピュータに実行させるプログラムとして実現することもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体およびインターネット等の伝送媒体を介して流通させることができる。
さらに、照明制御装置120の特徴的な構成要素を含む集積回路として実現することもできる。
その他、上記実施の形態等に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、および、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で上記実施の形態等における構成要素および機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
100、100a、100b 照明システム
120 照明制御装置
122 算出部
124 特定部
126 決定部
128 記憶部
140 撮像装置
150 照明器具
152 点灯制御部
155 光源
200 照明領域

Claims (10)

  1. 点灯制御部および前記点灯制御部による制御に従って点灯する光源を有する照明器具と、
    前記照明器具に調光率を指示することで、前記照明器具に前記調光率で点灯させる照明制御装置と、
    前記照明器具によって照らされる領域を撮像する撮像装置とを備える照明システムであって、
    前記照明制御装置は、
    前記照明器具に第一調光率で点灯させた状態において前記撮像装置によって撮像された第一画像と、前記照明器具に前記第一調光率とは異なる第二調光率で点灯させた状態において前記撮像装置によって撮像された第二画像との間の、1以上の画素で構成される単位領域ごとの輝度値の変化の大きさを示す変化指標値を算出する算出部と、
    前記算出部から得られる前記単位領域ごとの前記変化指標値から、前記変化指標値に示される前記変化の大きさが第一閾値以上の少なくとも1つの前記単位領域で構成される有効領域を特定する特定部と、
    前記撮像装置が撮像することで得られた画像を構成する複数の画素のうちの、前記特定部によって特定された有効領域に含まれる画素の輝度値を用いて、前記照明器具に指示すべき調光率を決定する決定部とを有し、
    前記照明器具の前記点灯制御部は、前記決定部によって決定された調光率で前記光源を点灯させる
    照明システム。
  2. 前記算出部は、前記単位領域ごとの、前記第一画像から得られる輝度値と前記第二画像から得られる輝度値の一方に対する他方の比を前記変化指標値として算出する
    請求項1記載の照明システム。
  3. 前記算出部は、前記単位領域ごとの、前記第一画像から得られる輝度値と前記第二画像から得られる輝度値との差分を前記変化指標値として算出する
    請求項1記載の照明システム。
  4. 前記決定部は、前記有効領域に含まれる前記単位領域の数が所定の数未満である場合、前記撮像装置が撮像することで得られた画像を構成する複数の画素のうちの、前記有効領域に含まれる画素の輝度値および前記有効領域以外の領域に含まれる画素の輝度値を用いて、前記照明器具に指示すべき調光率を決定する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の照明システム。
  5. 前記特定部は、前記算出部から得られる前記単位領域ごとの前記変化指標値から、前記変化指標値に示される前記変化の大きさが前記第一閾値より小さな1以上の前記単位領域で構成される無効領域を特定することで、前記有効領域を特定し、
    前記決定部は、前記無効領域に含まれる前記単位領域の数が所定の数以上である場合、前記撮像装置が撮像することで得られた画像を構成する複数の画素のうちの、前記有効領域に含まれる画素の輝度値および前記無効領域に含まれる画素の輝度値を用いて、前記照明器具に指示すべき調光率を決定する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の照明システム。
  6. 前記算出部は、前記第一画像における前記単位領域である第一領域に含まれる複数の画素の輝度値の平均値と、前記第二画像における、前記第一領域に対応する位置の前記単位領域である第二領域に含まれる複数の画素の輝度値の平均値とを用いて、前記第一画像と前記第二画像との間の前記単位領域ごとの前記変化指標値を算出する
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の照明システム。
  7. 前記算出部は、前記第一画像における前記単位領域である第一領域に含まれる複数の画素のうちの1つの画素の輝度値と、前記第二画像における、前記第一領域に対応する位置の前記単位領域である第二領域に含まれる複数の画素のうちの1つの画素の輝度値とを用いて、前記第一画像と前記第二画像との間の前記単位領域ごとの前記変化指標値を算出する
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の照明システム。
  8. 前記特定部は、前記算出部から得られる前記単位領域ごとの前記変化指標値から、前記変化指標値に示される前記変化の大きさが第一閾値以上で、かつ、前記第一閾値よりも大きな第二閾値以下の少なくとも1つの前記単位領域で構成される有効領域を特定する
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の照明システム。
  9. 照明器具に調光率を指示することで、前記照明器具に前記調光率で点灯させる照明制御装置であって、
    前記照明器具に第一調光率で点灯させた状態において、前記照明器具によって照らされる領域を撮像する撮像装置によって撮像された第一画像と、前記照明器具に前記第一調光率とは異なる第二調光率で点灯させた状態において前記撮像装置によって撮像された第二画像との間の、1以上の画素で構成される単位領域ごとの輝度値の変化の大きさを示す変化指標値を算出する算出部と、
    前記算出部から得られる前記単位領域ごとの前記変化指標値から、前記変化指標値に示される前記変化の大きさが第一閾値以上の少なくとも1つの前記単位領域で構成される有効領域を特定する特定部と、
    前記撮像装置から得られた画像を構成する複数の画素のうちの、前記特定部によって特定された有効領域に含まれる画素の輝度値を用いて、前記照明器具に指示すべき調光率を決定する決定部とを備える
    照明制御装置。
  10. 点灯制御部および前記点灯制御部による制御に従って点灯する光源を有する照明器具と、前記照明器具に調光率を指示することで、前記照明器具に前記調光率で点灯させる照明制御装置と、前記照明器具によって照らされる領域を撮像する撮像装置とを備える照明システムにおける照明器具の制御方法であって、
    前記撮像装置が、前記照明器具が第一調光率で点灯した状態において撮像することで第一画像を得る第一撮像ステップと、
    前記撮像装置が、前記照明器具が前記第一調光率とは異なる第二調光率で点灯した状態において撮像することで第二画像を得る第二撮像ステップと、
    前記照明制御装置が、前記第一画像と前記第二画像との間の、1以上の画素で構成される単位領域ごとの輝度値の変化の大きさを示す変化指標値を算出する算出ステップと、
    前記照明制御装置が、前記算出ステップにおいて算出された前記単位領域ごとの前記変化指標値から、前記変化指標値に示される前記変化の大きさが第一閾値以上の少なくとも1つの前記単位領域で構成される有効領域を特定する特定ステップと、
    前記照明制御装置が、前記撮像装置が撮像することで得られた画像を構成する複数の画素のうちの、前記特定ステップにおいて特定された有効領域に含まれる画素の輝度値を用いて、前記照明器具に指示すべき調光率を決定する決定ステップと、
    前記照明器具の前記点灯制御部が、前記決定ステップにおいて決定された調光率で前記光源を点灯させる点灯ステップと
    を含む照明器具の制御方法。
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