JP2015087716A - 粘着ラベル、粘着ラベルの製造方法及びラベル発行装置 - Google Patents

粘着ラベル、粘着ラベルの製造方法及びラベル発行装置 Download PDF

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Abstract

【課題】機能層4の発熱部Hに対する離型性を向上させ、粘着ラベル1の走行を安定させるとともに、機能層4を開口させるための熱エネルギーを低下させて、機能層4の開口形状を安定させ、所望の粘着力を得る。【解決手段】粘着ラベル1は、記録面を有する基材2と、基材2の記録面とは反対側に設置される粘着層3と、粘着層3に設置される機能層4と、を備え、機能層4は、天然ワックスと合成ワックスを含み、加熱により開口して粘着層3が露出する。【選択図】図1

Description

本発明は、保存時は非粘着性を有し、使用時に粘着性を発現させて使用する粘着ラベル、粘着ラベルの製造方法及びラベル発行装置に関する。
近年、価格表示用ラベル、商品表示用ラベル、広告宣伝用ラベル、包装物のシール用ラベル等の用途に粘着ラベルが使用されている。粘着ラベルは、表示記録層を含む基材と粘着層と剥離紙(セパレータ)とから成る。被着体に貼る際には剥離紙を剥がし、露出した粘着層を介して被着体に貼り付ける。通常の粘着ラベルは、帯状の基材の裏面全体に粘着剤を塗工して形成した粘着層に帯状の剥離紙を貼り合わせ、型抜きして形成される。そのため、剥離紙を剥がして粘着ラベルを貼り付ける際に、粘着ラベルは裏面の全面にわたって被着体に貼り付けられる。また、粘着ラベルを使用する際に剥がした剥離紙は再利用されることなく廃棄されるので、環境負荷を低減することができない。
従来から、基材の表面に表示記録層として感熱記録層を具備した粘着ラベルが利用されている。この粘着ラベルは、サーマルヘッド等の加熱手段により感熱記録層を発色させて記録する。具体的に、粘着ラベルは、基材の表面に発色剤と顕色剤を混合した感熱記録層が配設され、基材の裏面に感圧粘着層が配設され、感圧粘着層の表面に剥離紙が配設される積層構造になっている。剥離紙の感圧粘着層と接触する面には剥離紙の基材となる紙又はフィルム上に目止め層となるポリエチレンが塗布されるとともに、更にその上にシリコーン樹脂が塗布され、剥離紙の離型性を向上させている。粘着ラベルは、製造の際の熱により感熱記録層の意図しない発色や変色を回避するため、通常、剥離紙単体に粘着剤を塗布し乾燥し、感圧粘着層を形成した後に、基材と剥離紙とをこの感圧粘着層を介してラミネートし、一体化している。これにより、粘着剤の塗工や乾燥時の熱により基材の表面に設けた感熱記録層が意図しない発色や変色を生じるのを防止している。
一方で、環境負荷の低減を図るために剥離紙を用いない構成になっている粘着ラベルが知られている。この粘着ラベルは、基材の表面に感熱記録層が形成されるとともに、基材の裏面に感圧粘着層が配設され、感熱記録層の表面(すなわち粘着ラベルの最上面)にはシリコーン樹脂等の離型剤が塗布されている。これにより、粘着ラベルがロール状に巻回されても、感熱記録層と感圧粘着層との離型性が確保されている。
上述した従来の粘着ラベルとして、例えば特許文献1には、剥離紙が不要であり、かつ、ラベル感熱記録体(粘着ラベル)をロール状に巻いたときに感熱記録層の感度が低下する、或いは意図しない発色や変色を生じないラベル感熱記録体が記載されている。すなわち、基材に形成した感熱記録層の上に、剥離紙に代えて剥離層を設ける。しかし、剥離層として溶剤系剥離剤を用いると、その溶剤により感熱記録層の感度が低下する或いは意図しない発色や変色を生じる。また、剥離層としてエマルジョン系剥離剤を用いると上記溶剤の問題は解決するが、剥離成分が感熱記録層へ浸み込んで記録感度が低下する、或いは剥離成分が粘着層へ移行する、といった問題が発生する。そこで、感熱記録層上にノンソルベント系シリコーン樹脂を塗布し、紫外線等の放射線照射により硬化させたシリコーン樹脂層を形成し、剥離層とする。これにより、感熱記録層の感度の低下や意図しない発色や変色を防ぐことができることが記載されている。
また、特許文献2には、台紙なしラベル(剥離紙を使用しない粘着ラベル)及びその製造方法が記載されている。感熱発色層上に形成する剥離層として紫外線硬化シリコーン樹脂層を使用する場合に、使用するまでの経過期間が長くなると感圧性粘着剤の一部が剥離層に移行し、剥離性が低下する。その結果、感圧性粘着剤面と紫外線硬化シリコーン樹脂面とが貼着し、ロール状の台紙なしラベルが繰り出し難くなる。更に、感熱発色層に感圧性粘着剤が移行してサーマルヘッドの熱が感熱発色層に伝わり難くなり、発色し難くなる。そこで、剥離層として無溶剤シリコーン樹脂を用いる。即ち、感熱発色層を設けたラベル基材の表面に無溶剤シリコーン層を塗布し、乾燥させる。次に、ラベル基材の裏面に感圧性粘着剤を塗布し、乾燥させて台紙なしラベルを形成する。これにより、剥離性の低下なしにロール状の台紙なしラベルを繰り出すことができ、感熱発色層を鮮明に発色させることができる、ことが記載されている。
さらに、特許文献3には、ノーセパレータ型感熱記録ラベル(剥離紙を使用しない粘着ラベル)及びその製造方法が記載されている。ノーセパレータ型感熱記録ラベルは、基材の片面に感熱発色層、その上に剥離層が積層され、基材の他の片面に接着剤層が設けられている。ここで、剥離層は、エマルジョン型シリコーン樹脂からなる剥離剤マトリックスに添加剤が分散され、剥離剤マトリックスが有機スズや白金触媒等の硬化触媒の存在下で加熱硬化されている。これにより、サーマルヘッドと剥離層の表面の接触が滑らかになり、サーマルヘッドの移動が滑らかに行われ、剥離層の対サーマルヘッドマッチング性が向上する、ことが記載されている。
上記の従来公知の粘着ラベルは、粘着層の全面を被着体に貼り付けるものである。しかし、用途によっては粘着ラベルを裏面全面に亘って被着体に貼り付けるのではなく、粘着ラベルの粘着力を部分的に封じて被着体に貼り付けることを必要とする場合がある。
この種の粘着ラベルとして、例えば特許文献4では、従来使用される粘着ラベルを改善するものとして、剥離紙を使用せず必要とする部分のみに粘着性を発現させる粘着ラベルが提案されている。図10はこの粘着ラベル100の断面模式図である(特許文献4の図1)。粘着ラベル100は、支持体102と、支持体102の一方の表面に形成され、粘着性を有する粘着剤層103と、粘着剤層103の表面に形成される弱粘着層105と、弱粘着層105の表面に形成され、加熱することにより開口する熱反応層(機能層)104と、支持体102の他方の表面に形成され、文字や図形が記録される印刷層106とを備える。この粘着ラベル100は、サーマルヘッド等の加熱手段により熱反応層104を加熱して開口させ、下部の弱粘着層105や粘着剤層103を露出させて粘着性を発現する。従って、粘着ラベル100の用途に応じて、あるいは被着体の性質に応じて粘着性を発現させる領域を任意に設定することができる。また、剥離紙を必要としないので、環境負荷が低減する、といった利点を備えている。
特開平5−8541号公報 特開平10−171355号公報 特開2004−1287号公報 特開2012−63616号公報
特許文献1〜3に記載の粘着ラベルは、剥離紙を使用しないので環境負荷が低減する。しかし、剥離紙に代えて剥離層を感熱記録層の表面に直接設ける必要があり、その構造上、感熱記録層の記録感度が低下する。また、感熱記録層に剥離層を直接設けることから、この剥離層として紫外線硬化型のシリコーン樹脂などを使用する必要がある。紫外線硬化型のシリコーン樹脂は、高価であること、剥離層の薄膜化が困難である等の課題を有する。更に、紫外線硬化型のシリコーン樹脂は硬化時に発熱する傾向を有し、塗工条件に制限が生じるため更に新規な製造装置が必要となる。つまり、紫外線硬化用のランプは、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、メタルハロイドランプのオゾン発生の少ないオゾンレスタイプを選定する必要がある。また、出力30W/cm以上の高出力ランプを複数並列した製造装置などが必要となる。
特許文献4に記載の粘着ラベル100は、剥離紙を使用しないので環境負荷が低減し、また、接着性を発現させる領域を任意に設定することができる点において有用である。しかし、熱反応層104の膜材の物性や構成上、熱反応層104を開口させる際の熱エネルギーは感熱記録を行う際の熱エネルギーに比べて相対的に高くなる傾向がある。更に、大きな面積の開口パターンを形成する場合や個々の開口を大きく形成する場合、或いは、個々の開口を高速に形成する場合には、熱反応層104の開口形状が一定せず、粘着特性が不安定となる可能性がある。
また、熱反応層104がサーマルヘッド等の加熱部に対して離型性が低いと、粘着ラベル100の走行性が損なわれ、意図した領域を開口させることができなくなる可能性がある。一般的に、フィルムや印刷業界において、プラスチックフィルム又はインク紙どうしを重ねあわせて長く接触させたり、加熱や環境温度が上がることにより、互いに密着して簡単に剥離できなくなる現象が生じる。この現象はブロッキングと呼ばれている。ブロッキングの原因は、プラスチックやインクに含まれる添加剤や、低分子量成分のブリードによるべたつきと、互いの接触する領域が平坦であるため互いの面どうしの密着性が向上することが主要因として挙げられる。サーマルヘッドと接触する膜との間の関係も同様である。特許文献4の方法は、加えて、サーマルヘッドを発熱制御して熱反応層104を溶解させるので、溶解した膜材が付着する所謂ステッキングが発生し、膜の走行性を低下させる可能性がある。この対処法としては、熱反応層104に予めシリコーン樹脂を塗布しておくことが考えられるが、サーマルヘッドにシリコーンが転写して、粘着ラベル100の走行性が損なわれる、或いはシリコーン膜によりサーマルヘッドの発熱特性が劣化するなどの可能性がある。
本発明の粘着ラベルは上記課題を解決するために、粘着剤層の表面に設置された熱反応層の離型性を向上させ、かつ、熱反応層を開口させる際の熱エネルギーを低下させて、開口形状を安定させ、所望の粘着力を得る粘着ラベル、粘着ラベルの製造方法、及び、ラベル発行装置を提供する。
本発明の粘着ラベルは、記録面を有する基材と、前記基材の前記記録面とは反対側に設置される粘着層と、前記粘着層に設置される機能層と、を備え、前記機能層は、天然ワックスと合成ワックスを含み、加熱により開口して前記粘着層が露出することとした。
また、前記機能層の融点は50℃〜200℃の範囲であることとした。
また、前記天然ワックスは融点が40℃〜70℃であり、前記合成ワックスは融点が100℃〜200℃であることとした。
また、前記機能層は前記天然ワックスを2wt%〜35wt%含有することとした。
また、前記天然ワックスはパラフィンワックスを主体とすることとした。
また、前記機能層は付着量が0.3gf/m2〜5gf/m2の範囲であることとした。
また、前記基材と前記粘着層との間にバリア層を有することとした。
また、前記バリア層は水溶性高分子材料を含むこととした。
また、前記水溶性高分子材料は水溶性アクリル樹脂を含むこととした。
また、前記水溶性アクリル樹脂は前記バリア層に10wt%〜40wt%の範囲で含まれることとした。
また、前記バリア層は0.5gf/m2〜5gf/m2の範囲に形成されることとした。
また、前記機能層は無機フィラーを含有することとした。
また、前記基材は、前記記録面に加熱により記録される感熱記録層を有することとした。
本発明の粘着ラベルの製造方法は、基材の記録面とは反対側に粘着層を形成する粘着層形成工程と、ワックスを主体とする材、エチレン−酢酸ビニル共重合体を主体とする材、及び、アクリルを主体とする材のいずれかの材料を含む溶液を前記粘着層に塗布する塗布工程と、を備えることとした。
本発明のラベル発行装置は、上記の粘着ラベルを搬送する搬送部と、前記機能層を加熱して開口部を形成し、前記粘着層を露出させる加熱部と、前記搬送部と前記加熱部を制御する制御部とを備えることとした。
また、前記粘着ラベルの前記記録面を加熱して記録することとした。
本発明による粘着ラベルは、記録面を有する基材と、基材の記録面とは反対側に設置される粘着層と、粘着層に設置される機能層と、を備え、機能層は、天然ワックスと合成ワックスを含み、加熱により開口して粘着層が露出する。これにより、機能層の加熱部に対する離型性が向上し、粘着ラベルの走行が安定するとともに、機能層を開口させるための熱エネルギーが低下して、機能層の開口形状が安定する。
本発明の第一実施形態に係る粘着ラベルの断面模式図である。 本発明の第一実施形態に係る粘着ラベルに粘着性を発現させる様子を説明するための図である。 本発明の粘着ラベルを用いて機能層を開口させた状態を表す。 本発明の粘着ラベルを構成する機能層の融解特性を表す。 本発明の第二実施形態に係る粘着ラベルの断面模式図である。 本発明の第三実施形態に係る粘着ラベルの断面模式図である。 本発明の第四実施形態に係る粘着ラベルの製造方法を表す工程図である。 本発明の第五実施形態に係るラベル発行装置の模式的な構成図である。 本発明の第六実施形態に係るラベル発行装置の模式的な構成図である。 従来公知の粘着ラベルの断面模式図である。
<粘着ラベル>
本発明は、基材2と、粘着層3と、機能層(熱反応層)4とを備え、機能層4は加熱により開口し粘着層が露出する粘着ラベル1である。機能層4は、天然ワックスと合成ワックスを含む。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態に係る粘着ラベル1の断面模式図である。図1に示すように、粘着ラベル1は、記録面を有する基材2と、基材2の記録面とは反対側に設置される粘着層3と、粘着層3に設置される機能層4とを備える。ここで、機能層4は、天然ワックスと合成ワックスを含み、加熱により開口して粘着層3が露出する。
図2は、本発明の第一実施形態に係る粘着ラベル1に粘着性を発現させる様子を説明するための図である。加熱手段としてサーマルヘッド15を使用する。図2(a)に示すように、粘着ラベル1の機能層4にサーマルヘッド15の加熱部Hを接触させる。すると、図2(b)に示すように加熱された機能層4が溶融し収縮して開口部13が形成され、下層の粘着層3が露出する。次に、図2(c)に示すように、開口部13側を被着体12に設置し、基材2側から相対的に押圧することにより、開口部13を介して粘着層3に含まれる粘着剤が被着体12に粘着する。従って、サーマルヘッド15により開口部13の数や位置を選定することにより、被着体12の性質や用途に応じて粘着ラベル1の粘着性を制御することができる。しかも、剥離紙を用いないので、環境負荷が低減する。
機能層4として、天然ワックスと合成ワックスを含む構成とする。これにより、機能層4の発熱部Hに対する離型性が向上し、粘着ラベル1の走行が安定するとともに、機能層4を開口させるための熱エネルギーが低下して、機能層4の開口形状の安定化を図ることができる。例えば、天然ワックスは融点が40℃〜70℃であり、合成ワックスは融点が100℃〜200℃とする。そして、これらの異なるワックスを分散・溶液化し、粘着層の表面に塗布することにより、必要とする融点の機能層4を得ることができる。また、機能層4は、天然ワックスを2wt%〜35wt%(wt%:重量パーセント)含有する。天然ワックスの含有量が2wt%を下回ると、機能層4の離型性が低下し、粘着ラベル1の発熱部Hに対する走行性が不安定となる。天然ワックスが35wt%を超えると、機能層4の融点が低下し、粘着ラベル1の取扱いが難しくなる。
機能層4として、例えば、機能層4の融点を50℃〜200℃、好ましくは50℃〜100℃、より好ましくは70℃〜90℃の範囲とする。融点が50℃を下回ると粘着ラベル1の取扱いが難しくなり、200℃を超えると開口形状の安定性が低下し、開口に必要なエネルギが増加する。また、機能層4の乾燥後の付着量を、好ましくは0.3gf/m2〜5gf/m2(gf:グラム重)、より好ましくは0.3gf/m2〜2gf/m2の範囲とする。乾燥後の付着量が0.3gf/m2を下回ると粘着層3の被覆性が低下し、5gf/m2を超えると熱容量が増加して開口感度が低下し開口部13の径が小さくなる。
図3は、本発明の粘着ラベル1を用いて機能層4を開口させた状態を表す。図3(a)が、本発明の粘着ラベル1の開口状態を表し、図3(b)が、機能層4として天然ワックスを含まない合成ワックスを用いた粘着ラベル1の開口状態を表す。図3(a)、(b)の下段の写真は、それぞれの開口状態の拡大画像である。
具体的には、図3(a)に示す粘着ラベル1は、ポリエチレンワックス(合成ワックス)と5wt%〜10wt%のパラフィンワックス(天然ワックス)とを含む機能層4を用いている。図3(b)に示す粘着ラベル1は、ポリエチレンワックスを含み、天然ワックスを含まない機能層4を用いている。両サンプル共に、サーマルヘッドの発熱部Hを幅方向Wに約10mm、走行方向Zに約10mm開口させるように駆動している。幅方向Wは上向きの矢印で、走行方向Zは左向きの矢印でそれぞれ示す。図3(b)の上段に示すように、天然ワックスを含まない機能層4を用いた粘着ラベル1は、発熱部Hに対する走行性が損なわれ、幅方向Wの開口領域が約10mmであるのに対し走行方向Zの開口領域が約6mmと狭くなる。これに対して、図3(a)の上段に示すように、天然ワックスを含む機能層4を有する本発明の粘着ラベル1は、幅方向W及び走行方向Zともに開口領域は約10mmとなり、走行性が安定している。すなわち、図3(b)の下段に示すように、天然ワックスを含まない機能層4を用いた粘着ラベル1は、各開口部13の形状が走行方向Zに潰れて開口面積が減少しているのに対して、図3(a)の下段に示すように、天然ワックスを含む機能層4を有する本発明の粘着ラベル1は、開口部13の形状が幅方向W及び走行方向Zともに安定して、所望の開口面積が得られている。
図4は、本発明の粘着ラベル1を構成する機能層4の融解特性を表す。縦軸が熱流であり横軸が温度である。グラフAが本発明の機能層4に使用する材料として適切な融解特性の一例であり、グラフBが本発明の機能層に使用する材料として適さない融解特性の一例である。本発明の粘着ラベル1に適する機能層4は、常温においては必要な硬度、すなわち粘着ラベル1を搬送時に非加熱状態のサーマルヘッドに当接しても崩れない硬度を備え、グラフAに示すように、融解の開始から終了までの温度範囲が狭いことである。例えば、グラフAでは、温度70〜75℃から吸熱方向に上昇して融解が始まり、温度80〜82℃で吸発熱が停止して融解が終了し、融解の開始から終了までの温度範囲が約10℃である。これに対してグラフBでは、温度40℃前後から吸熱方向に上昇して融解が開始し、温度約65℃で吸発滅が停止して融解が終了し、融解の開始から終了までの温度範囲が20℃以上である。機能層4は、融解の開始から終了までの温度範囲が狭いほど加熱の際に瞬間的に溶解し、高速で開口し、開口形状が安定する。室温においては必要な硬度を備え、融解の開始から終了までの温度範囲を狭くするには、材料の分子量の分布幅を狭くする。また、80℃近傍の温度は感熱記録を行う際の発色温度であることから、感熱紙の発色可能な熱エネルギー程度で機能層4を開口させることができる。
「機能層(熱反応層)」
ワックスを主体とする材は、包材分野のコーティングやセラミック加工用のバインダー、化粧品、印刷用インク、研磨剤、クレヨンなど多くの業界や製品に使用されており、特に高分子成形加工の分野においては成形助剤や離型剤として広く樹脂に添加される。
具体的には、天然ワックスとして、木ロウ、ミツロウ、ラノリン、カルナバワックス、キャンデリラワックス、モンタンワックス、セレシンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスなどを使用することができる。また、合成ワックスとして、酸化ワックス、エステルワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、低分子量ポリエチレン、フィッシャートロプシュワックス、α−オレフィン−無水マレイン酸共重合ワックスなどを使用することができる。また、脂肪酸エステル、ソルビタンの脂肪酸エステルなどのエステル類、オレイルアミドなどのアミド類及びビスアミド類を添加することができる。
これらのワックスは、分子設計範囲が広く、分子量や融点を幅広く制御できる点から多くの業界製品で利用され供給安定性も良い。この場合に、天然ワックスは融点が40℃〜70℃の範囲から選択し、合成ワックスは融点が100℃〜200℃、好ましくは融点が100℃〜150℃の範囲から選択する。また、機能層4の融点を50℃〜150℃、好ましくは50℃〜100℃、より好ましくは70℃〜90℃の範囲とすれば、開口感度が良好となる。またワックスを改質する際に、アクリル樹脂変性、スチレン−アクリル樹脂変性、又はスチレン樹脂変性等のビニル変性、及び酸変性等を用いることも可能である。更に、ワックスは一般的な熱可塑性樹脂と比較して低分子量体であることから、メディアの構成用途に応じて耐熱性を考慮する必要がある場合には膜形成後のブリードアウトやそれによるべたつき発生を回避する材料を選択すればよい。
機能層4として上記材料を選定し、開口感度を高くするために低融点、小融解熱量で、常温で固体であり、かつ、溶液化して薄膜塗布を可能とする。具体的には、上記材料を溶媒に溶かして溶液化し、塗布した後に乾燥して薄膜化する。上記材料は、溶媒に対する分散性がよく固形成分も少ないので、塗布による薄膜化に適する。
なお、一般にフィルムを形成する場合は、樹脂を溶融押出しして製膜したあと、縦と横にそれぞれ延伸を行って膜形成する。溶融押出しでランダムな方向を向いていた樹脂の分子鎖を延伸工程で一定方向に配向させてフィルムを形成する。分子鎖はランダムな方向を向いているよりも配向している方がその方向での強度が高くなり、薄膜化が可能となる。しかし、機能層4を開口させるための熱エネルギーを低減しようとすると、樹脂の分子間結合エネルギーが低下し、膜強度が低下して薄くフィルム化することが困難となりやすい。そこで、溶液化して塗布・乾燥により薄膜化して機能層4を形成する。また、一見、物性上の融点が低い一般汎用のポリオリフィン系のPE(ポリエチレン)やPP(ポリプロピレン)は、膜の選定上有利と考えられる。しかし、ガラス転移点が低く、フィルム又は塗布膜の何れにおいても常温では軟化状態となり、膜の開口制御は困難になる。そこで、機能層4は、常温で固体であり、低融点、小融解熱量で開口し、接触型熱源に対して離型性の優れた特性を有し、かつ、溶液化が容易で薄膜塗布が可能な材料を選択する。
「基材」
基材2は、粘着層3とは反対側に記録面を備える。基材2の記録面には印刷、インクジェット方式、電子写真方式、レーザー印刷方式等により記録することができる。また、基材2は、記録面に加熱により記録される感熱記録層を有する構成とすることができる。感熱記録層は、発色剤として例えばロイコ染料が使用され、顕色剤として熱により上記ロイコ染料に接触して発色させる化合物や酸化物が使用される。
基材2は、図2(c)に示すように基材2側から押圧したときに、粘着層3と被着体12との間の接触面積が大きくなる材料が好ましい。また、その接触面積が長時間にわたって維持できる材料が好ましい。基材として剛性の大きい材料を使用すると、開口部13を介して粘着層3が被着体12の表面に接触し難くなるとともに、接触した後に、基材の剛性により被着体12の表面から粘着層3が剥離し、所定の粘着力を維持することができなくなる。そこで、基材2として剛性の小さい紙やポリオレフィン系ポリマーを使用する。
基材2として紙を使用する場合は、グラシン紙、上質紙、アート紙、意匠紙、和紙、不織布、合成樹脂、再生紙、コート紙、微塗工紙、キャスト塗工紙、板紙のいずれかを含むようにする。上質紙は、広葉樹パルプ(NBKP)、針葉樹パルプ(LBKP)などの木材パルプ、藁、バガス、麻などの植物原料を主原料にし、かつ顔料コーティングがされていないものが好ましい。上質紙は、「紙・板紙統計年表」に記載の「紙・板紙の品種分類表」(日本製紙連合会発表)において印刷情報用紙に分類されるもののうち、非塗工印刷用紙に分類されるもの、及び、情報用紙に分類されるフォーム用紙、PPC用紙等に該当するものが好ましい。再生紙は、上記上質紙に分類されるもののうち、再生古紙原料を使用しているものが好ましい。
アート紙及びコート紙は、上記「紙・板紙の品種分類表」において塗工印刷用紙に分類されるものであり、軽量コート紙に分類されるものが含まれる。微塗工紙は、上記「紙・板紙の品種分類表」において微塗工印刷用紙1〜3に分類されるものが含まれる。意匠紙は、特殊印刷用紙やその他の塗工印刷用紙に分類されるファンシーペーパーやエンボス紙等が含まれる。
キャスト塗工紙は、上記「紙・板紙の品種分類表」においてその他の印刷用紙に分類されるキャストコート紙であり、平滑性に優れた高級印刷用途に使用されるものである。板紙は、上記「紙・板紙の品種分類表」においてダンボール原紙、紙器用板紙に分類されるものである。和紙には、こうぞ、みつまた等の植物原料を用いた手漉き紙の他、これを模した機械抄紙和紙等も含まれる。不織布には、水を用いずにシート形成したものも含まれる。合成紙は、合成樹脂原料を軸延伸加工等でシート状に形成したものである。
基材2として上記のいずれを用いるかは、ラベル用途や表示記録内容等を考慮して決定される。例えば、粘着ラベル1の用途が、各種食品包装ラベルやカタログ、ポスター等への貼合わせ用途等である場合は、基材としてコート紙、アート紙、キャスト塗工紙等の塗工紙が好ましい。また、粘着ラベル1が特殊ラベル用途では、基材として意匠紙、不織布、合成紙、板紙などが好適である。また、基材2の記録面に文字やバーコードを主体に記録す場合は、基材として微塗工紙や上質紙が好ましい。
基材2として、ポリオレフィン系ポリマーを使用することができる。ポリオレフィン系ポリマーは、環境適性に優れた植物由来の樹脂を用い、低温収縮性、柔軟な腰、かつ自然収縮率が小さく、優れた耐破弾性、剛性及び収縮仕上がり性を有し、かつ自然収縮及び層間剥離を抑える特性を有する。なお、これらはあくまでも例示であり、要は、粘着力が容易に発現できるものであれば、上記材の内からいかようなものも基材2として使用することができる。つまり、用途に応じて適宜調整すればよい。
「粘着層」
粘着層3として感圧型粘着剤を用いることができる。感圧型粘着剤は、水、溶剤、熱等を印加することなく常温で小さい圧力を加えただけで接着することができる。更に、凝集力と弾性を持ち、強く接着するとともに、硬い平滑面から剥がすこともできる。具体的には、用途に応じてシリコーン系粘着剤、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤を使用することができる。シリコーン系粘着剤には、高凝集力を持つシリコーンや高粘着力を持つシリコーンが含まれる。ゴム系粘着剤には、天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ポリイソブチレン、ゴム系の材料が含まれる。アクリル系粘着剤には、ガラス転移の低いモノマーと架橋材を利用した架橋系の材料や、ガラス転移の低いモノマーと高いモノマーを共重合化した非架橋系の材料が含まれる。
粘着層3を形成する際に使用する溶媒は、エマルジョン系と有機溶媒系がある。有機溶媒系を使用する場合は、有機溶媒の沸点を乾燥時の温度とすることができる。例えば、有機溶媒としてトルエンを使用する場合は乾燥時の温度を70℃とする。有機溶媒として酢酸エチル系を使用する場合は乾燥時の温度を75℃とする。エマルジョン系の溶媒を使用する場合は乾燥時の温度を100℃とする。有機溶媒系を使用する場合には、粘着剤を塗布後の乾燥プロセス工程で温度、搬送速度、及び風量を調整することができる。1有機溶媒系や2有機溶媒系において乾燥プロセス工程の温度を沸点以下に設定し、風量等を調節してもよい。感熱記録層の発色温度を考慮して、トルエンを溶媒とするのが好ましい。
(第二実施形態)
図5は、本発明の第二実施形態に係る粘着ラベル1の断面模式図である。第一実施形態と異なる点は、基材2と粘着層3の間にバリア層5を備える点であり、その他の構成は第一実施形態と同様である。従って、以下、主に異なる点について説明し、同一の部分については説明を省略する。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図5に示すように、粘着ラベル1は、基材2と、バリア層5と、粘着層3と、機能層4の積層構造を備える。基材2は、バリア層5とは反対側の表面が記録面となり、図示しない感熱記録層が形成される。つまり、バリア層5は基材2の記録面とは反対側に設置される。粘着層3はバリア層5に設置される。機能層4は、粘着層3に設置され、加熱により開口して粘着層3を露出させる。本第二実施形態においても、サーマルヘッド15等を用いて開口部13の数や位置を選定することにより、被着体12の性質や用途に応じて粘着ラベル1の粘着性を制御することができる。しかも、剥離紙を用いないので、環境負荷が低減する。
更に、基材2と粘着層3の間にバリア層5を設けたことにより、粘着剤に含まれる溶媒が基材2側に浸み出すことが制限され、基材2の記録面が意図しない発色や変色が生じるのを防止する。そのため、基材2の記録面に使用することのできる発色剤や顕色剤の種類が増加する。また、基材の秤量を小さくする、つまり薄く形成することが可能となる。即ち、使用できる基材2の選択幅が増加する。以下、具体的に説明する。
「バリア層」
バリア層5は、耐溶剤性及び溶剤を遮蔽するバリア効果を有する。バリア層5は、耐バリア性、耐溶剤性の他に耐熱性、耐水性、耐可塑性を有する材料を使用することが好ましい。バリア層5は速乾性の材料を使用する。例えば1m/min以上、好ましくは3m/min以上の速乾性のある材料を使用するのが好ましい。バリア層5は、0.5gf/m2〜5gf/m2の範囲に形成することが好ましい。バリア層5が0.5gf/m2を下回ると溶剤を遮蔽するバリア効果が低下し、5gf/m2を超えると加工性が低下する。バリア層5は、基材2の記録面とは反対側の粘着層3に対する目止め層としても機能する。
バリア層5として水溶性高分子材料を使用することができる。水溶性高分子材料として、水溶性アクリル樹脂を使用することができる。他の水溶性高分子材料として、ポリビニルアルコール、澱粉及びイタコン酸変性ポリビニルアルコール、スルホン酸変性ポリビニルアルコール等のビニルアルコールの誘導体、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリルアミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸三元共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、カゼイン等を用いることができる。
水溶性アクリル樹脂は、バリア層5に10wt%〜40wt%の範囲で含まれるのが好ましい。水溶性アクリル樹脂が10wt%を下回ると、溶剤を遮蔽するバリア効果が低下し、40wt%を超えると加工性が低下する。水溶性アクリル樹脂は、固形成分を好ましくは10wt%〜30wt%、より好ましくは略20wt%含むものとする。また、水溶性アクリル樹脂は粘度を500mPa・s〜3000mPa・sの範囲とし、より望ましくは粘度を略1000mPa・sとする。その他各層の材料や構成は第一実施形態と同様なので説明を省略する。
(第三実施形態)
図6は、本発明の第三実施形態に係る粘着ラベル1の断面模式図である。第一実施形態又は第二実施形態と異なる点は機能層4に無機フィラー6を含有する点であり、その他の構成は第一実施形態又は第二実施形態と同様である。従って、以下、主に異なる部分について説明する。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
粘着ラベル1は、基材2、粘着層3及び機能層4が順に積層される構造、又は、基材2、バリア層5、粘着層3及び機能層4が順に積層される構造を有し、機能層4には無機フィラー6が分散して含有されている。無機フィラー6は無機材料から形成する。無機材料は樹脂材料と比較して熱伝導率が高い。例えば、高分子材料の熱伝導率は0.1W/m℃〜0.5W/m℃であるが、無機材料の熱伝導率はこれよりも一桁以上高い。そのために、機能層4の熱伝導率が向上し、機能層4の加熱領域を層厚全体に亘って速やかに温度上昇させることができる。これにより機能層4を感度良く安定して開口させることができ、粘着層3の露出領域の位置、面積を高精度に制御することが可能となる。また、開口した機能層4自体の厚み、あるいは開口部13の周囲が機能層4の表面よりも高く形成されるため、加熱部と粘着層3が直接接触することが防止され、粘着ラベル1の通紙性を確保することができる。また、粘着層3はその粘着力により機能層4の拡径を抑制するように働くが、粘着層3の温度が上昇するに従って粘着力は低下する。つまり、機能層4に無機フィラー6を分散させ熱伝導率を上昇させることにより、機能層4の温度むらが減少するとともに粘着層3も加熱されて粘着作用が低下し、機能層4の拡径を抑制する力は低下する。これにより、機能層4に開口部13を一層容易に形成することができる。
機能層4は無機フィラー6を10体積%〜90体積%含有し、好ましくは20体積%〜60体積%含有する。10体積%未満では熱伝導率向上の効果が薄く、90体積%を超えると物性値のばらつきが大きくなる。なお、無機フィラー6を樹脂材料が覆う構造となるために樹脂材料の熱伝導率が支配的となり、樹脂材料と無機材料の比例配分的な熱伝導性は現れない。機能層4は必要に応じて可塑剤等の物性値調整用の材料を添加することができる。無機フィラー6の形状は板状であっても球状であってもよく、特に限定されないが、物性値のばらつきや分散性を考慮すると非球状よりも球状の粒子形状が好ましい。
無機フィラー6の種類は特に限定されない。例えば、アルミナ、シリカ、チタニア、ジルコニア、マグネシア、イットリア、酸化亜鉛、酸化鉄等の酸化物系セラミックス、窒化ケイ素、窒化チタン、窒化ホウ素等の窒化物系セラミックス、シリコンカーバイド、炭酸カルシウム、硫酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、チタン酸カリウム、タルク、カオリンクレー、カオリナイト、ハロイサイト、パイロフィライト、モンモリロナイト、セリサイト、マイカ、アメサイト、ベントナイト、アスベスト、ゼオライト、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ藻土、ケイ砂等のセラミックス、ガラス繊維等を単独または複数を混合して用いることができる。例えば、窒化ホウ素、炭化ケイ素、窒化アルミニウムのフィラーは酸化物フィラーに比べて5〜40倍の高い熱伝導率を示す。また、樹脂材用にアルミナ、シリカ等の酸化物フィラーを添加することにより熱伝導率を一桁以上高くすることができる。その他各層の材料や構成は第一実施形態と同様なので説明を省略する。
以上、本発明の粘着ラベル1について、第一実施形態〜第三実施形態について説明してきたが、いずれかの層に帯電防止剤を含めることにより、粘着ラベル1の静電気による帯電を防止することができる。以下、具体的に説明する。
「帯電防止」
基材2、バリア層5、粘着層3又は機能層4のいずれかには帯電防止剤が含まれていることが好ましい。帯電防止剤を含めることにより粘着ラベル1の搬送不良を防止することができる。帯電防止剤として、例えばグリセリンモノ脂肪酸エステルを使用することができる。帯電防止剤を上記いずれかの層に配合する、或いは層表面に塗布する。塗布方法としては、例えば帯電防止剤を水やアルコール液などの溶剤で希釈し、スプレー、浸漬、刷毛、ロールコーター等を用いて塗付し、その後乾燥すればよい。帯電防止剤の含有量又は塗布量は特に限定されない。帯電防止機能が発揮でき、かつ、サーマルヘッドを用いて機能層4に開口部13を形成可能な範囲で任意に設定することができる。帯電防止剤を含めることにより、粘着ラベル1が手に付着したり、放電によって機能層4に穴が開くことを防ぐことができる。
なお、本第一実施形態において、粘着ラベル1の機能層4を加熱して開口する加熱手段としてサーマルヘッド15を用いたが、本発明に係る粘着ラベル1はこの加熱手段に限定されず、例えばレーザーやマイクロ波などの電磁波により加熱して機能層4を開口してもよい。また、サーマルヘッドとして、ラインタイプのサーマルヘッドやシリアルタイプのサーマルヘッドを使用することができる。また、サーマルヘッドの発熱部の抵抗体は、薄膜サーマルヘッドであっても、厚膜印刷法により形成される厚膜サーマルヘッドであってもよい。
以上のとおり、本発明による粘着ラベル1は剥離紙を使用しない。従って、使用の際に廃棄される剥離紙が無いので環境負荷を低減できる。また、剥離紙が無い分厚さが薄くなるので、ロール当たりの有効粘着ラベルの発行数を増やすことができる。更に、基材2の基体として剛性の小さい材料を使用するので、機能層4を開口させ基材2側から押圧するときに、粘着層3と被着体12との間の接触面積が拡大し、所期の接着力を確保することができる。また、機能層4を開口させるための熱エネルギーが低下し、機能層4の開口形状を安定させることができる。加えて、接触型の加熱部に対する離型性が向上し、粘着ラベル1の走行性が安定して機能層4の開口形状を一層安定させることができる。
<粘着ラベルの製造方法>
(第四実施形態)
図7は、本発明の第四実施形態に係る粘着ラベル1の製造方法を表す工程図である。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。本発明の粘着ラベル1の製造方法は、基材2の記録面とは反対側に粘着層3を形成する粘着層形成工程S1と、天然ワックスと合成ワックスを含む材料の溶液を粘着層3に塗布する塗布工程S2と、塗布した膜を乾燥し機能層4を形成する機能層形成工程S3とを備える。塗布工程S2において塗布するための溶液の種類としては、エマルジョン型、溶剤型、UV型があり、本実施形態ではこれをエマルジョン型とした。上述した工程S1〜S3の工程により、低融点であり、小融解熱量により開口し、発熱部に対する離型性の優れた材料を容易に薄膜化することができる。
<ラベル発行装置>
本発明のラベル発行装置は、第一〜第四実施形態の粘着ラベルを搬送する搬送部と、機能層を加熱して開口部を形成し、粘着層を露出させる加熱部と、搬送部と加熱部とを制御する制御部とを備える。
本発明のラベル発行装置は、大がかりな製造装置を使用することなく、粘着ラベルを使用する直前に使用目的に応じて粘着領域と非粘着領域を設定することができる。更に、被着体の性質や粘着ラベルの使用環境に応じて粘着領域に形成する開口部の数、位置や開口率を変更することができる。更に、剥離紙を使用する必要がなく、剥離紙の無い分厚さが薄くなるのでロール当たりの有効粘着ラベルの発行数を増やすことができる。また、剥離紙の無い分環境負荷を低減することができる。
具体的に説明する。加熱部としてサーマルヘッドやレーザー光を使用することができる。サーマルヘッドを使用すれば、多数の発熱素子を列状に設置することができるので、機能層に列状に多数の開口部を同時に形成することができる。制御部は、予め記憶されている開口パターン情報を選択し、発熱素子を発熱して機能層に複数の開口部からなる粘着領域を形成する。制御部は、搬送部を制御して粘着ラベル1を所定量搬送し、発熱素子を発熱させる。これを繰り返すことにより、粘着ラベルに粘着層が露出する所定の開口パターンを形成する。
開口部の開口径は発熱素子により与えられる熱量に応じて制御することができる。つまり、開口径を小さくするには発熱素子から機能層に与えられる熱量を抑制し、開口径を大きくするには熱量を増大させる。即ち、制御部は発熱素子に供給する電力と機能層を加熱する加熱時間を制御することにより、開口部の開口径を制御することができる。開口部のパターン情報を予め記憶しておき、制御部は、選択した開口パターンのパターン情報に基づいて、加熱部と搬送部を制御して粘着ラベルに開口部のパターンからなる粘着領域を形成する。例えば、複数の開口部が縦横に配列する開口パターンや、開口部が千鳥状に配列する開口パターンや、開口部がハニカム状に配列する開口パターンや、異なる複数の開口部からなる開口パターン等を選択して形成することができる。以下、第五及び第六実施形態により具体的に説明する。
(第五実施形態)
図8は、本発明の第五実施形態に係るラベル発行装置20の模式的な構成図である。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。ラベル発行装置20は、粘着ラベル1を収納するロール紙収納部22と、粘着ラベル1を切断するロール紙切断部23と、粘着ラベル1に記録する記録部としてのラベル記録部24と、粘着ラベル1に粘着性を発現させる粘着発現部25とを備えている。ロール紙収納部22はロール状に巻き取った粘着ラベル1を収納する。粘着ラベル1は、例えば図1に示すように、基材2、粘着層3及び機能層4の積層構造を、或いは図5に示すように、基材2、バリア層5、粘着層3及び機能層4の積層構造を備える。ロール紙切断部23は、搬送部としての搬送ローラ27から送り出される粘着ラベル1をカッタ部26により所定の長さに切断する。ラベル記録部24は、記録用サーマルヘッド21により搬送ローラ28上に載置された粘着ラベル1の(感熱記録層の)記録面に記録する。粘着発現部25は、既に図2を用いて説明したように、搬送部としての搬送ローラ29とサーマルヘッド15に挟まれた粘着ラベル1の機能層4を加熱部としてのサーマルヘッド15により加熱して開口し、その開口部13に粘着層3を露出させる。
ここで、サーマルヘッド15は、複数の発熱素子を並設して加熱部とすることにより同時に複数の開口部13を並列に開口した粘着領域を形成することができる。発熱部は熱集中型のヘッドを使用することが好ましい。発熱部の発熱面は、長方形、円形、楕円形、ハート形、その他の形状のいずれであってもよい。複数の発熱素子を100dpi〜600dpiの配列密度で形成することができる。
ラベル発行装置20は、図示しない制御部により加熱部と搬送部を制御して粘着ラベル1の搬送方向に複数の開口部13からなる粘着領域を形成することができる。つまり、粘着ラベル1の必要な位置に必要な数の開口部13を形成することができる。これにより粘着ラベル1の粘着性を発現させる粘着領域の位置や大きさを制御することができる。
(第六実施形態)
図9は、本発明の第六実施形態に係るラベル発行装置20の模式的な構成図である。第五実施形態と異なる点は、一つのサーマルヘッド34により感熱記録層に文字等を記録し、機能層4に開口部13を形成する点である。同一の部分または同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
ラベル発行装置20は、ロール状に巻き取られた粘着ラベル1を収納するロール収納ユニット30と、粘着ラベル1を切断するカッターユニット33と、粘着ラベル1の感熱記録層に記録し、かつ機能層4に開口部13を形成する加熱部としてのサーマルヘッド34と、サーマルヘッド34により記録又は開口部13の形成の際に粘着ラベル1を保持するプラテンローラ36と、粘着ラベル1を巻き取りローラ41aに巻き取って一時的に保留する取り巻き装置41と、粘着ラベル1を搬送する搬送部としての搬送ローラ31、39及び従動ローラ32、40と、粘着ラベル1の搬送方向を規制する搬送方向規制手段38と、サーマルヘッド34に与えるエネルギー制御と搬送ローラ31、39及びプラテンローラ36の回転制御を行う図示しない制御部と、を備える。
このラベル発行装置20は次のように動作する。制御部は、搬送ローラ31及び従動ローラ32を駆動してロール収納ユニット30内の巻き取られた粘着ラベル1を引き出す。制御部は、更に、カッターユニット33を通過した粘着ラベル1を搬入路37から搬入し、プラテンローラ36とサーマルヘッド34の間に挟み込むようにプラテンローラ36を時計回りに回転させる。制御部は、更にサーマルヘッド34の発熱部を発熱させて、粘着ラベル1の記録面に印字情報を記録する。制御部は、搬送ローラ39と巻き取りローラ41aを回転させて、記録面に記録された粘着ラベル1を挿入口41cから取り巻き装置41に導き、ガイド41bにより巻き取りローラ41aに押しつけながら巻き取る。制御部は、カッターユニット33を作動して粘着ラベル1を切断し、記録動作を終了させる。
次に、制御部は、搬送ローラ39を回転させて粘着ラベル1の切断部を搬送ローラ39及び従動ローラ40の位置まで搬送する。次に、制御部は、搬送方向規制手段38を駆動し、搬送ローラ39を反対方向に回転させ、プラテンローラ36を時計回りに回転させて、粘着ラベル1を、搬送通路35を通して反転させてサーマルヘッド34とプラテンローラ36の間に挟み込む。制御部は、選択されたパターン情報に基づいてサーマルヘッド34の発熱部を発熱させ、粘着ラベル1の機能層4に複数の開口部13からなる所定の粘着領域を形成する。粘着領域が形成された粘着ラベル1は搬送方向規制手段38の位置から外部に引き出される。
粘着領域の形状等は、複数の開口部13が縦横に配列する開口パターンや、開口部13が千鳥状に配列する開口パターンや、開口部13がハニカム状に配列する開口パターンや、異なる複数の開口部13からなる開口パターン等を選択して形成することができる。このように、粘着ラベル1を使用する直前に使用目的に応じて粘着領域と非粘着領域を設定することができ、更に、被着体12の性質や粘着ラベル1の使用環境に応じて粘着領域に形成する開口部13の数、位置や開口率を変更することができる。
1 粘着ラベル
2 基材
3 粘着層
4 機能層
5 バリア層
6 無機フィラー
12 被着体
13 開口部
15 サーマルヘッド
20 ラベル発行装置
21 記録用サーマルヘッド
22 ロール紙収納部
23 ロール紙切断部
24 ラベル記録部
25 粘着発現部
26 カッタ部
27、28、29、31、39 搬送ローラ
30 ロール収納ユニット
32、40 従動ローラ
33 カッターユニット
34 サーマルヘッド
35 搬送通路
36 プラテンローラ
37 搬入路
38 搬送方向規制手段
41 取り巻き装置
41a 巻き取りローラ
41b ガイド
41c 挿入口
H 加熱部、W 幅方向、Z 走行方向

Claims (16)

  1. 記録面を有する基材と、
    前記基材の前記記録面とは反対側に設置される粘着層と、
    前記粘着層に設置される機能層と、を備え、
    前記機能層は、天然ワックスと合成ワックスを含み、加熱により開口して前記粘着層が露出する粘着ラベル。
  2. 前記機能層は融点が50℃〜200℃の範囲である請求項1に記載の粘着ラベル。
  3. 前記天然ワックスは融点が40℃〜70℃であり、前記合成ワックスは融点が100℃〜200℃である請求項1に記載の粘着ラベル。
  4. 前記機能層は前記天然ワックスを2wt%〜35wt%含有する請求項1〜3のいずれか一項に記載の粘着ラベル。
  5. 前記天然ワックスはパラフィンワックスを主体とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の粘着ラベル。
  6. 前記機能層は付着量が0.3gf/m2〜5gf/m2の範囲である請求項1〜5のいずれか一項に記載の粘着ラベル。
  7. 前記基材と前記粘着層との間にバリア層を有する請求項1〜6のいずれか一項に記載の粘着ラベル。
  8. 前記バリア層は水溶性高分子材料を含む請求項7に記載の粘着ラベル。
  9. 前記水溶性高分子材料は水溶性アクリル樹脂を含む請求項8に記載の粘着ラベル。
  10. 前記水溶性アクリル樹脂は前記バリア層に10wt%〜40wt%の範囲で含まれる請求項9に記載の粘着ラベル。
  11. 前記バリア層は0.5gf/m2〜5gf/m2の範囲に形成される請求項7〜10のいずれか一項に記載の粘着ラベル。
  12. 前記機能層は無機フィラーを含有する請求項1〜11のいずれか一項に記載の粘着ラベル。
  13. 前記基材は、前記記録面に加熱により記録される感熱記録層を有する請求項1〜12のいずれか1項に記載の粘着ラベル。
  14. 基材の記録面とは反対側に粘着層を形成する粘着層形成工程と、
    天然ワックスと合成ワックスを主体とする材を含む溶液を前記粘着層に塗布する塗布工程と、を備える粘着ラベルの製造方法。
  15. 請求項1に記載の粘着ラベルを搬送する搬送部と、前記機能層を加熱して開口部を形成し、前記粘着層を露出させる加熱部と、前記搬送部と前記加熱部を制御する制御部とを備えるラベル発行装置。
  16. 前記粘着ラベルの前記記録面を加熱して記録する請求項15に記載のラベル発行装置。
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