JP2002363516A - 粘着シートの製造方法及び製造装置 - Google Patents

粘着シートの製造方法及び製造装置

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JP2002363516A
JP2002363516A JP2001177084A JP2001177084A JP2002363516A JP 2002363516 A JP2002363516 A JP 2002363516A JP 2001177084 A JP2001177084 A JP 2001177084A JP 2001177084 A JP2001177084 A JP 2001177084A JP 2002363516 A JP2002363516 A JP 2002363516A
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Satoru Matsubayashi
悟 松林
Masahiro Tomikanehara
正裕 冨金原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機溶剤の排出などがなく低環境負荷で、さ
らに生産性にも優れる粘着シートの効率的な製造方法と
それを可能にする製造装置を提供する。 【解決手段】 粘着剤としてホットメルト型粘着剤を用
い、表面基材を製造する工程と、ホットメルト型粘着剤
の塗工工程と、表面基材、粘着剤層及び剥離シートを貼
り合わせて粘着シートを製造する工程とを、連続工程で
行なうことを特徴とする製造方法及び製造装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着シートの製造
方法及び製造装置に関するものである。更に詳しくは有
機溶剤の排出や水質汚染などがなく低環境負荷で、さら
に生産性にも優れる粘着シートの製造方法及び製造装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】粘着シートは、商業用、事務用、工程管
理用、物流管理用、家庭用として、広範囲にわたってラ
ベル、ステッカー、ワッペン、配送伝票の形態で使用さ
れている。この粘着シートの一般的構成は、表面基材と
剥離シートの間に粘着剤層をサンドイッチにした状態と
なっており、その製造は一般に、まず抄紙機および/ま
たは塗工機によって上質紙、アート紙、コート紙等のご
とき表面紙基材が製造され、さらに、この表面基材を溶
剤型粘着剤やエマルジョン型粘着剤で粘着加工する工程
を経て製造され、巻き取り工程で粘着シートの巻き取り
とされる。
【0003】 このようにして製造された粘着シートの
巻き取りは、断裁機やスリッターにより所望の寸法に仕
上げられた後、さらにラベル印刷機で印刷や打ち抜き加
工が施されて実際に使用される形態となる。
【0004】 さて従来、これら抄紙機および/または
塗工機により表面基材を製造する工程、粘着剤を塗工/
貼り合わせて粘着シートを製造する工程、粘着シート巻
き取りを所望の寸法の枚葉または小巻き取りに断裁する
工程は、それぞれ完全に別工程であるため、製品が多品
種少ロット生産の場合は都合がいいものの、逆に大量生
産にはむかず、エネルギーコストやオペレーター人件費
などの製造コストが大きくなったり、全工程に要する設
備の設置スペースがかなり大きくなってしまうという問
題がある。
【0005】 また、粘着シート製造において従来の溶
剤型粘着剤やエマルジョン型粘着剤は希釈媒体を乾燥す
ることが必須であるが、特に溶剤型粘着剤の場合は、乾
燥オーブン内の溶剤ガス濃度限界があるため加工速度に
制限があり、一連の製造工程において、この粘着加工工
程が生産性向上における律速となっているのが現状であ
る。さらに、これらの粘着剤の希釈媒体である有機溶剤
は、環境上の問題があり、低環境負荷の製造を可能にす
る製造装置が求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような現状を鑑
み、本発明は、有機溶剤の排出などがなく低環境負荷
で、さらに生産性にも優れる粘着シートの効率的な製造
方法とそれを可能にする製造装置を提供することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を解決するため、粘着シートの生産性向上のため各種
製造装置についてあらゆる角度から検討をおこなった結
果、粘着加工時に使用される粘着剤としてホットメルト
型粘着剤を採用し、従来完全別工程であった抄紙機およ
び/または塗工機により表面基材を製造する工程、粘着
剤を塗工/貼り合わせて粘着シートを製造する工程を連
続工程化することによって、またさらに粘着シート巻き
取りを所望の寸法の枚葉または小巻き取りに断裁する工
程をも連続工程化することによって、低環境負荷で生産
性にも優れる粘着シートの製造方法及び製造装置が得ら
れることを見出し、本発明を完成するに至ったのであ
る。
【0008】 即ち、本発明の粘着シートの製造方法
は、表面基材、粘着剤層、剥離シートを積層して粘着シ
ートを製造する方法において、粘着剤としてホットメル
ト型粘着剤を用い、表面基材を製造する工程と、ホット
メルト型粘着剤を表面基材又は剥離シートに塗布する工
程と、表面基材、粘着剤層及び剥離シートを貼り合わせ
て粘着シートを製造する工程とを、連続工程で行なうこ
とを特徴とする。前記本発明の製造方法の一態様におい
て、パルプを抄紙して紙基材を製造する工程と、得られ
た紙基材にホットメルト型粘着剤を塗布して粘着剤層を
形成する工程と、該粘着剤層に剥離シートを積層して粘
着シートを形成する工程と、粘着シートを巻き取る巻取
工程とを連続工程で行なう方法とすることができる。前
記本発明の製造方法の一態様において、剥離シート支持
体に剥離剤を塗布して剥離シートを形成する工程と、剥
離シートにホットメルト型粘着剤を塗布して粘着剤層を
形成する工程と、該粘着剤層に紙基材を積層する粘着シ
ート形成工程と、該粘着シートを巻き取る巻取工程とを
連続工程で行なう方法とすることができる。前記本発明
の製造方法の一態様において、連続ウェブ状支持体の少
なくとも片面に塗工層を形成する工程と、塗工層が形成
された支持体にホットメルト型粘着剤を塗布する工程
と、粘着剤層に剥離シートを積層する工程と、シートを
巻き取る巻取工程とを、連続工程で行なう方法とするこ
とができる。前記本発明の製造方法の一態様において、
剥離シート支持体に剥離剤を塗布して剥離シートを形成
する剥離シート形成工程と、剥離シートにホットメルト
型粘着剤を塗布して粘着剤層を形成する粘着剤層形成工
程と、連続ウェブ状支持体の少なくとも片面に塗工層を
形成して表面基材を得る表面基材形成工程と、粘着剤層
に表面基材を積層して粘着シートを形成する粘着シート
形成工程と、該粘着シートを巻き取る巻取工程とを備
え、剥離シート形成工程、粘着剤層形成工程、粘着シー
ト形成工程、巻取工程とを連続工程で行なう方法とする
ことができる。前記のいずれかの製造方法において、巻
き取り工程に代えて、粘着シートを断裁する断裁工程を
行なってもよい。前記のいずれかの製造方法において、
ホットメルト型粘着剤が電離放射線硬化型粘着剤であ
り、粘着剤を塗工する工程の後、電離放射線を照射する
工程を行なってもよい。
【0009】 本発明の第1の製造装置は、パルプを抄
紙して紙基材を製造する抄紙機構と、得られた紙基材に
ホットメルト型粘着剤を塗布する粘着剤層形成機構と、
剥離シート支持体に剥離剤を塗布して剥離シートを形成
する剥離シート形成機構と、粘着剤層形成機構で形成さ
れた該粘着剤層に、剥離シート形成機構で形成された剥
離シートを積層する粘着シート形成機構と、該粘着シー
トを巻き取る巻取機構を備え、抄紙機構、粘着剤層形成
機構、粘着シート形成機構、巻取機構がインラインに構
成されることを特徴とする製造装置である。本発明の第
2の製造装置は、剥離シート支持体に剥離剤を塗布して
剥離シートを形成する剥離シート形成機構と、得られた
剥離シートにホットメルト型粘着剤を塗布する粘着剤層
形成機構と、パルプを抄紙して紙基材を製造する抄紙機
構と、粘着剤層形成機構で形成された該粘着剤層に、抄
紙機構で形成された紙基材を積層する粘着シート形成機
構と、該粘着シートを巻き取る巻き取り機構を備え、剥
離シート形成機構、粘着剤層形成機構、粘着シート形成
機構、巻取機構がインラインに構成されることを特徴と
する製造装置である。本発明の第3の製造装置は、連続
ウェブ状支持体の少なくとも片面に塗工層を形成する塗
工層形成機構と、支持体の塗工層形成面又は非形成面に
ホットメルト型粘着剤を塗布する粘着剤層形成機構と、
剥離シート支持体に剥離剤を塗布して剥離シートを形成
する剥離シート形成機構と、粘着剤層に剥離シートを積
層する粘着シート形成機構と、シートを巻き取る巻取機
構を備え、塗工層形成機構、粘着剤層形成機構、粘着シ
ート形成機構、巻き取り機構がインラインで構成された
ことを特徴とする粘着シートの製造装置である。本発明
の第4の製造装置は、剥離シート支持体に剥離剤を塗布
して剥離シートを形成する剥離シート形成機構と、剥離
シートにホットメルト型粘着剤を塗布する粘着剤層形成
機構と、連続ウェブ状支持体の少なくとも片面に塗工層
を形成する塗工層形成機構と、粘着剤層に表面基材を積
層する粘着シート形成機構と、シートを巻き取る巻取機
構を備え、剥離シート形成機構、粘着剤層形成機構、粘
着シート形成機構、巻き取り機構がインラインで構成さ
れたことを特徴とする粘着シートの製造装置である。前
記いずれかの製造装置において、巻取機構に代えて、粘
着シートを断裁する断裁機構を有するものとしてもよ
い。前記いずれかの製造装置において、ホットメルト型
粘着剤が電離放射線硬化型粘着剤であり、粘着剤を塗工
する粘着剤層形成機構に、電離放射線を照射する電離放
射線照射機構を備えたものとしてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】まず、本発明では、粘着加工時に
使用される粘着剤としてホットメルト型粘着剤を選択的
に使用する。ホットメルト型粘着剤は、固形分100%
で有機溶剤や水といった希釈媒体を全く含まないため、
乾燥が不要であり、従来の溶剤型/エマルジョン型粘着
剤の塗工と比較して高速塗工が可能であり、有機溶媒を
含まないため低環境負荷である等のメリットがある。ま
た、乾燥設備不要のため小スペース化が可能であり、従
来では困難であった他設備とのインライン化も可能とな
るのである。
【0011】 本発明に用いるホットメルト型粘着剤と
しては、スチレン-ポリイソプレンブロックコポリマー
(SIS)、スチレン-ポリブタジエンブロックコポリ
マー(SBS)、スチレン-エチレンブチレンブロック
コポリマー(SEBS)、スチレン-エチレンプロピレ
ンブロックコポリマー(SEPS)等のスチレン系ブロ
ックコポリマー、エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂(E
VA)、ポリアミド、ポリエステル等や、2−エチルヘ
キシルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアク
リレート等の主モノマーに共重合可能成分を任意に重合
したアクリル系ポリマーなどを主材料として用いること
ができる。
【0012】 これらの粘着剤には必要に応じて粘着付
与剤、軟化剤、架橋剤、老化防止剤、無機/有機充填
剤、紫外線吸収剤等を併用することができる。また、紫
外線や電子線のごとき電離放射線により架橋反応させる
ために光重合開始剤を含有せしめることもできる。本発
明に用いる剥離剤は公知のものが使用でき、特に限定さ
れないが、特に電離放射線硬化型剥離剤が好ましい。電
離放射線硬化型剥離剤としては、例えばメルカプト基と
ビニル基との反応によって硬化するラジカル付加型シリ
コーン、ヒドロシリル化反応型シリコーン、アクリル系
ラジカル重合型シリコーン、エポキシ基含有のカチオン
重合型シリコーン等が挙げられる。
【0013】
【実施例】以下、このホットメルト型粘着剤を使用した
本発明の粘着シートの製造装置及び製造方法を詳しく説
明する。図1は、本発明の第1の製造装置(1)の概略
図である。この製造装置(1)は、パルプを抄紙して表
面基材(紙基材)を製造する抄紙機構1と、得られた表
面基材(紙基材)にホットメルト型粘着剤を塗布する粘
着剤層形成機構2と、剥離シート支持体に剥離剤を塗布
して剥離シートを形成する剥離シート形成機構5と、粘
着剤層形成機構2で形成された該粘着剤層に、剥離シー
ト形成機構5で形成された剥離シートを積層する粘着シ
ート形成機構4と、該粘着シートを巻き取る巻取機構6
と、さらに以上の各機構の作動を制御する制御機構(図
示せず)を備え、抄紙機構1、粘着剤層形成機構2、粘
着シート形成機構4、巻取機構6がインラインに構成さ
れている。そして、ホットメルト粘着剤が電離放射線硬
化型のホットメルト粘着剤を用いる場合に対応して、粘
着剤層形成機構2の後に、紫外線ランプ3が設けられて
いる。
【0014】 抄紙機構1は、クラフトパルプのような
化学パルプ、GP、RGP、TMPのごとき機械パルプ
を主原料として抄紙を行なう装置であり、長網多筒型抄
紙機、長網ヤンキー型抄紙機、円網抄紙機等が例示でき
る。ちなみに、この抄紙機において抄紙後にインライン
で顔料およびバインダーを主体とする顔料塗工層を設け
る機構が設けられていてもよい。
【0015】 ついで、抄紙機構1にインラインに設け
られた粘着剤層形成機構2において、抄紙機構で製造さ
れた紙基材上に、速やかにホットメルト型粘着剤がホッ
トメルト塗工ヘッドを介して塗工される。ホットメルト
塗工ヘッドとしては、例えばTダイ、ファウンテンダ
イ、リップコーター、ギヤインダイ、スロットダイ、ロ
ールコーター等から任意に選択することができる。この
後、粘着剤層が塗工された表面基材(紙基材)は、イン
ラインに連結された粘着シート形成機構4において、剥
離シート形成機構5で形成された剥離シートとニップロ
ールによって貼り合わされて粘着シート6が形成され
る。
【0016】 剥離シート形成機構5は、剥離シート支
持体を供給する剥離シート支持体供給部51、剥離シー
ト支持体に剥離剤を塗工する剥離剤塗工ヘッド52、剥
離剤が電離放射線硬化型の場合に、これを硬化させるた
めの紫外線ランプ53を備えたものである。剥離シート
支持体としては、上質紙やクラフト紙等にポリエチレン
をラミネートしたポリエチレンラミネート紙、グラシン
紙、上質紙やクラフト紙にクレー、バインダーを塗工し
たクレーコート紙、上質紙やクラフト紙にPVA、CM
C、デンプン等の水系樹脂をコートした樹脂コーティン
グ紙、PET、OPP、CPP等のプラスチックフィル
ムが用いられる。剥離シート形成機構5の剥離剤塗工ヘ
ッド52において、剥離シート支持体の表面には剥離力
調整の目的で剥離剤が塗工されるが、その種類としては
シリコーン系、フッ素化合物のような非シリコーン系な
らびに溶剤系、非溶剤系等があげられる。また、必要に
応じて重剥離コントロール剤等を配合することも可能で
ある。これらのうち製造コスト、設備の設置スペース環
境上の問題等から電離放射線硬化型シリコーン系剥離剤
が特に好ましい。
【0017】 図1に示した製造装置(1)を用いれ
ば、パルプを抄紙して紙基材を製造する工程と、得られ
た紙基材にホットメルト型粘着剤を塗布する粘着剤層形
成工程と、該粘着剤層に剥離剤を塗布した剥離シートを
積層して粘着シートを形成する工程と、粘着シートを巻
き取る巻き取り工程とを連続工程で行なうことができ、
粘着シートの生産性を向上させることが可能である。
【0018】 図2は、本発明の第2の製造装置(2)
の概略図である。この製造装置(2)は、剥離シート支
持体に剥離剤を塗布して剥離シートを形成する剥離シー
ト形成機構5と、得られた剥離シート上にホットメルト
型粘着剤を塗布する粘着剤層形成機構2と、パルプを抄
紙して表面基材(紙基材)を製造する抄紙機構1と、粘
着剤層形成機構2で形成された該粘着剤層に、抄紙機構
1で形成された表面基材(紙基材)を積層する粘着シー
ト形成機構4と、該粘着シートを巻き取る巻取機構6
と、さらに以上の各機構の作動を制御する制御機構(図
示せず)を備え、剥離シート形成機構5、粘着剤層形成
機構2、粘着シート形成機構4、巻取機構6がインライ
ンに構成され、抄紙機構1と粘着シート形成機構もイン
ラインに構成された製造装置である。そして、ホットメ
ルト粘着剤が電離放射線硬化型のホットメルト粘着剤を
用いる場合に対応して、粘着剤層形成機構2の後に、紫
外線ランプ3が設けられている。
【0019】 製造装置(2)は、製造装置(1)同
様、抄紙機により表面基材を製造する工程と粘着加工工
程をインライン化したものであるが、製造装置(1)が
表面基材側にホットメルト型粘着剤を塗工する、いわゆ
る直接塗工であったのに対し、製造装置(2)では剥離
剤層が形成されている剥離シート上にホットメルト型粘
着剤を塗工する、いわゆる転写塗工である。転写塗工に
より設けられた粘着剤層に抄紙機構1で製造された表面
基材を貼り合わせて粘着シートをインラインで製造でき
る。
【0020】 すなわち、図2に示した製造装置(2)
によれば、剥離シート支持体に剥離剤を塗布して剥離シ
ートを形成する工程と、剥離シート上にホットメルト型
粘着剤を塗布する粘着剤層形成工程と、該粘着剤層に抄
紙機により製造された紙基材を積層する粘着シート形成
工程と、該粘着シートを巻き取る工程を連続工程で行な
い、また、パルプを抄紙して表面基材(紙基材)を製造
する抄紙機構1と、これに粘着剤層を積層する粘着シー
ト形成機構4とを連続工程で行なうことができ、粘着シ
ートの生産性を向上させることができる。
【0021】 図3は、本発明(3)の製造装置概念図
である。この製造装置は、連続ウェブ状支持体7の少な
くとも片面に塗工層を形成するために、塗工ヘッド8と
乾燥オーブン9を備えた塗工層形成機構と、支持体の塗
工層形成面又は非形成面にホットメルト型粘着剤を塗布
する粘着剤層形成機構2と、剥離シート支持体に剥離剤
を塗布して剥離シートを形成する剥離シート形成機構5
と、粘着剤層に剥離シートを積層する粘着シート形成機
構4と、シートを巻き取る巻取機構6と、さらに以上の
各機構の作動を制御する制御機構(図示せず)を備え、
塗工層形成機構、粘着剤層形成機構2、粘着シート形成
機構4、巻取機構6がインラインで構成され、剥離シー
ト形成機構5と粘着シート形成機構4もインラインに構
成されたことを特徴とする粘着シートの製造装置であ
る。そして、ホットメルト粘着剤が電離放射線硬化型の
ホットメルト粘着剤を用いる場合に対応して、粘着層形
成機構2の後に、紫外線ランプ3が設けられている。
【0022】 図3に示した製造装置(3)は、別工程
で抄紙された紙基材やプラスチックフィルム、フォイル
等のような連続ウェブ状支持体7の少なくとも片面上に
塗工ヘッド8、乾燥オーブン9を介して塗工層を形成す
る工程の後、速やかにホットメルト型粘着剤がホットメ
ルト塗工ヘッド2を介して塗工される。この後、粘着剤
層は剥離シート形成機構5において剥離剤が塗布された
剥離シートとニップロール4によって貼り合わされて粘
着シート6をインラインで製造できるのである。
【0023】 ちなみに、連続ウェブ状支持体7に設け
られる塗工層としては、印刷適性向上のための顔料およ
びバインダーを主体とする塗工層、顕色剤およびロイコ
染料を主体とし、熱により発色する感熱記録層、シリカ
を主体とする高吸油性のインクジェット記録層、インク
リボンからの染料を受容できる昇華熱転写受容層、溶融
熱転写受容層等を例示することができ、限定されない。
【0024】 なお、塗工ヘッド8には、バーコータ
ー、ロールコーター、グラビアコーター、ブレードコー
ター、エアナイフコーター、ゲートロールコーター、リ
ップコーター、カーテンコーター等の公知の塗工設備か
ら塗工する塗料に応じて任意に選択することができる。
図3に示した製造装置(3)によれば、連続ウェブ状支
持体7の少なくとも片面に塗工層を形成する工程と、支
持体にホットメルト型粘着剤を塗布する工程と、粘着剤
層に剥離剤を塗布した剥離シートを積層する工程と、シ
ートを巻き取る工程とを連続工程で行なうことができ、
剥離シート形成工程と粘着シート形成工程も連続工程で
行なうことができるので、粘着シートの生産性を向上さ
せることができる。
【0025】 図4は、本発明(4)の製造装置概念図
である。この製造装置は、剥離シート支持体に剥離剤を
塗布して剥離シートを形成する剥離シート形成機構5
と、剥離シート上にホットメルト型粘着剤を塗布する粘
着剤層形成機構2と、連続ウェブ状支持体7の少なくと
も片面に塗工層を形成するために、塗工ヘッド8と乾燥
オーブン9を備えた塗工層形成機構と、粘着剤層に表面
基材を積層する粘着シート形成機構4と、シートを巻き
取る巻取機構6と、さらに以上の各機構の作動を制御す
る制御機構(図示せず)を備え、剥離シート形成機構、
粘着剤層形成機構、粘着シート形成機構、巻き取り機構
がインラインで構成され、塗工層形成機構と粘着シート
形成機構4がインラインで構成されたことを特徴とする
粘着シートの製造装置である。そして、ホットメルト粘
着剤が電離放射線硬化型のホットメルト粘着剤を用いる
場合に対応して、粘着層形成機構2の後に、紫外線ラン
プ3が設けられている。
【0026】 図4に示した製造装置(4)によれば、
剥離シート支持体に剥離剤を塗布して剥離シートを形成
する剥離シート形成工程と、剥離シート上にホットメル
ト型粘着剤を塗布して粘着剤層を形成する粘着剤層形成
工程と、粘着剤層に表面基材を積層して粘着シートを形
成する粘着シート形成工程と、該粘着シートを巻き取る
巻取工程とを連続工程で行なうことができ、粘着シート
の生産性を向上させることができる。さらに連続ウェブ
状支持体の少なくとも片面に塗工層を形成して表面基材
を得る表面基材形成工程と、粘着シート形成工程も連続
工程で行なうことができる。
【0027】 製造装置(4)は、製造装置(3)同
様、塗工機により表面塗工層を有する表面基材を製造す
る工程と粘着加工工程をインライン化したものである
が、製造装置(3)が表面基材側にホットメルト粘着剤
を塗工する、いわゆる直接塗工であったのに対し、製造
装置(4)では剥離剤層が形成されている剥離シート上
にホットメルト粘着剤を塗工する、いわゆる転写塗工で
ある。転写塗工により設けられた粘着剤層に塗工機で製
造された表面基材を貼り合わせて粘着シート6をインラ
インで製造できるのである。この転写方式は、表面基材
上に形成される塗工層が感熱性塗工層である場合や基材
自体が耐熱性に乏しい場合、直接ホットメルト加工によ
る熱の影響を回避できるため特に有効である。
【0028】 図5、図6は本発明の製造装置の別の態
様の概略図である。ここでは、本発明の第1の製造方法
において、巻取機構のかわりに断裁機を設置したものを
例示する。すなわち、断裁機としては、例えばシャーリ
ングカッターやロータリーカッター等のシートカッター
10(図5)や、あるいはシャーカット、スコアカッ
ト、レザーカット、回転レザーカット等のスリッター1
1(図6)を用いることができ、限定はされない。
【0029】 図5又は図6に示した製造装置によれ
ば、抄紙工程から、粘着剤を塗工/貼り合わせて粘着シ
ートを製造し、さらに所望の寸法の枚葉または小巻き取
りに断裁する工程までを連続工程で行なうことができ
る。また、図1乃至図4に示した製造装置においても、
図5及び図6と同様に、巻取機構に代えて、断裁機を設
けることが可能である。
【0030】 本発明において、ホットメルト粘着剤が
電離放射線硬化型である場合は、粘着剤塗工した後、高
圧または中圧水銀ランプのごとき紫外線ランプ3によっ
て紫外線照射を行なってもよい。この際、電子線発生装
置を介して電子線照射を行なってもよいが、照射装置が
コンパクトでコストも低く抑えることができる紫外線硬
化は好ましい実施態様である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
有機溶剤の排出や水質汚染などがなく低環境負荷である
という利点を有するホットメルト型粘着シートの製造を
効率化でき、製造工程のコスト削減等が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の製造装置の第1の態様の概要を示す
図である。
【図2】 本発明の製造装置の第2の態様の概要を示す
図である。
【図3】 本発明の製造装置の第3の態様の概要を示す
図である。
【図4】 本発明の製造装置の第4の態様の概要を示す
図である。
【図5】 本発明の製造装置の別の態様の概要を示す図
である。
【図6】 本発明の製造装置の別の態様の概要を示す図
である。
【符号の説明】
1…抄紙機構、2…粘着剤層形成機構、3…紫外線ラン
プ、4…粘着シート形成機構、5…剥離シート形成機
構、6…巻取機構、7…連続ウェブ状支持体、10…断
裁機
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Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面基材、粘着剤層、剥離シートを積層
    して粘着シートを製造する方法において、粘着剤として
    ホットメルト型粘着剤を用い、かつ表面基材を製造する
    工程と、ホットメルト型粘着剤を表面基材又は剥離シー
    トに塗布する工程と、表面基材、粘着剤層及び剥離シー
    トを貼り合わせて粘着シートを製造する工程とを、連続
    工程で行なうことを特徴とする粘着シートの製造方法。
  2. 【請求項2】 パルプを抄紙して表面基材を製造する工
    程と、得られた表面基材にホットメルト型粘着剤を塗布
    して粘着剤層を形成する工程と、該粘着剤層に剥離シー
    トを積層して粘着シートを形成する工程と、粘着シート
    を巻き取る巻取工程とを連続工程で行なうことを特徴と
    する請求項1記載の粘着シートの製造方法。
  3. 【請求項3】 剥離シート支持体に剥離剤を塗布して剥
    離シートを形成する工程と、剥離シートにホットメルト
    型粘着剤を塗布して粘着剤層を形成する工程と、該粘着
    剤層に紙基材を積層する粘着シートを形成する工程と、
    該粘着シートを巻き取る巻取工程を連続工程で行なうこ
    とを特徴とする請求項1記載の粘着シートの製造方法。
  4. 【請求項4】 連続ウェブ状支持体の少なくとも片面に
    塗工層を形成する工程と、塗工層が形成された支持体に
    ホットメルト型粘着剤を塗布して粘着剤層を形成する工
    程と、粘着剤層に剥離シートを積層する工程と、シート
    を巻き取る巻取工程とを、連続工程で行なうことを特徴
    とする請求項1記載の粘着シートの製造方法。
  5. 【請求項5】 剥離シート支持体に剥離剤を塗布して剥
    離シートを形成する剥離シート形成工程と、剥離シート
    にホットメルト型粘着剤を塗布して粘着剤層を形成する
    粘着剤層形成工程と、連続ウェブ状支持体の少なくとも
    片面に塗工層を形成して表面基材を得る表面基材形成工
    程と、粘着剤層に表面基材を積層して粘着シートを形成
    する粘着シート形成工程と、該粘着シートを巻き取る巻
    取工程とを備え、剥離シート形成工程、粘着剤層形成工
    程、粘着シート形成工程、巻取工程とを連続工程で行な
    うことを特徴とする請求項1記載の粘着シートの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 巻取工程に代えて、粘着シートを断裁す
    る断裁工程を有する請求項1〜4のいずれか一項に記載
    の粘着シートの製造方法。
  7. 【請求項7】 ホットメルト型粘着剤が電離放射線硬化
    型粘着剤であり、粘着剤を塗工する工程の後、電離放射
    線を照射する工程を有する請求項1〜5のいずれか一項
    に記載の粘着シートの製造方法。
  8. 【請求項8】 パルプを抄紙して紙基材を製造する抄紙
    機構と、得られた紙基材にホットメルト型粘着剤を塗布
    する粘着剤層形成機構と、剥離シート支持体に剥離剤を
    塗布して剥離シートを形成する剥離シート形成機構と、
    粘着剤層形成機構で形成された該粘着剤層に、剥離シー
    ト形成機構で形成された剥離シートを積層する粘着シー
    ト形成機構と、該粘着シートを巻き取る巻取機構を備
    え、抄紙機構、粘着剤層形成機構、粘着シート形成機
    構、巻取機構がインラインに構成されていることを特徴
    とする製造装置。
  9. 【請求項9】 剥離シート支持体に剥離剤を塗布して剥
    離シートを形成する剥離シート形成機構と、得られた剥
    離シートにホットメルト型粘着剤を塗布する粘着剤層形
    成機構と、パルプを抄紙して紙基材を製造する抄紙機構
    と、粘着剤層形成機構で形成された該粘着剤層に、抄紙
    機構で形成された紙基材を積層する粘着シート形成機構
    と、該粘着シートを巻き取る巻き取り機構を備え、剥離
    シート形成機構、粘着剤層形成機構、粘着シート形成機
    構、巻取機構がインラインに構成されることを特徴とす
    る製造装置。
  10. 【請求項10】 連続ウェブ状支持体の少なくとも片面
    に塗工層を形成する塗工層形成機構と、支持体の塗工層
    形成面又は非形成面にホットメルト型粘着剤を塗布する
    粘着剤層形成機構と、剥離シート支持体に剥離剤を塗布
    して剥離シートを形成する剥離シート形成機構と、粘着
    剤層に剥離シートを積層する粘着シート形成機構と、シ
    ートを巻き取る巻取機構を備え、塗工層形成機構、粘着
    剤層形成機構、粘着シート形成機構、巻き取り機構がイ
    ンラインで構成されたことを特徴とする粘着シートの製
    造装置。
  11. 【請求項11】 剥離シート支持体に剥離剤を塗布して
    剥離シートを形成する剥離シート形成機構と、剥離シー
    トにホットメルト型粘着剤を塗布する粘着剤層形成機構
    と、連続ウェブ状支持体の少なくとも片面に塗工層を形
    成する塗工層形成機構と、粘着剤層に表面基材を積層す
    る粘着シート形成機構と、シートを巻き取る巻取機構を
    備え、剥離シート形成機構、粘着剤層形成機構、粘着シ
    ート形成機構、巻き取り機構がインラインで構成された
    ことを特徴とする粘着シートの製造装置。
  12. 【請求項12】 巻取機構に代えて、粘着シートを断裁
    する断裁機構を有する請求項8乃至11のいずれか一項
    に記載の粘着シートの製造装置。
  13. 【請求項13】 ホットメルト型粘着剤が電離放射線硬
    化型粘着剤であり、粘着剤を塗工する粘着剤層形成機構
    に、電離放射線を照射する電離放射線照射機構を備えた
    請求項8乃至12のいずれか一項に記載の粘着シートの
    製造装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005290353A (ja) * 2004-03-11 2005-10-20 Oji Tac Hanbai Kk 粘接着剤および粘接着シート
JP2010024421A (ja) * 2008-07-16 2010-02-04 Kosumedei Seiyaku Kk ホットメルト粘着テープ又はシートの製造方法
JP2012036302A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Dainippon Printing Co Ltd 床用枚葉状粘着シート及びその製造方法

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