JP2015086952A - 挟持具 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品数が少なく形状も単純で、しかも簡単な動作でシート状被挟持物の固定及び解除が可能である挟持具を提供する。【解決手段】押圧力に応じて撓む第一フレーム1と、第一フレーム1側に軸受3を有する前部2aが第一フレーム1の前部1aから離間して配置されるとともに後部2bが第一フレーム1の後部1bと連結される第二フレーム2と、軸受3によって第一フレーム1と第二フレーム2との間で回転自在に軸支され、周面が曲面状の摺動面4a及び平面状の挟持面4bからなる略D字状の一つの挟持部材4を備え、挟持部材4の回転角度によらず挟持部材4の周面のいずれかの部位が第一フレーム1を押圧し、しかも挟持部材4が第一フレーム1を押圧した状態において、挟持部材4は第一フレーム1と挟持部材4との間に挿抜されるシート状被挟持物Sのその挿抜時の摩擦力によって回転可能である。【選択図】図11
Description
本発明は、シート状被挟持物を着脱自在に挟持する挟持具に関するものである。
紙や布といったシート状被挟持物を着脱自在に挟持する挟持具として様々なものが開発され、広く知られている。
このような挟持具には、偏心したカムを有しそのカムの回転によって挟むタイプのものや、洗濯バサミのように摘むタイプのもの等がある(例えば、特許文献1乃至6参照)。
このような挟持具には、偏心したカムを有しそのカムの回転によって挟むタイプのものや、洗濯バサミのように摘むタイプのもの等がある(例えば、特許文献1乃至6参照)。
特許文献1に記載の発明は、フレームにクランプバーが取付けられており、クランプバーが回転してシート状被挟持物を挟持する。フレームを広げると、クランプバーに取付けられたバネの力によってクランプバーが初期状態まで回転する。
特許文献2に記載の発明は、バネが取付けられた回動ピンチと固定ピンチによって被挟持物を挟持するものである。そして、被挟持物を取り外すときには回動ピンチの一端をユーザが操作する。
特許文献2に記載の発明は、バネが取付けられた回動ピンチと固定ピンチによって被挟持物を挟持するものである。そして、被挟持物を取り外すときには回動ピンチの一端をユーザが操作する。
特許文献3に記載の発明は、略U字状のフレームに回転する挟持部材が取付けられている。その挟持部材は帯状のバネを有しており、その弾性力によって被挟持物を挟持する。被挟持物を取り外すときには、被挟持物を横方向に引き抜く。
また、特許文献4に記載の発明は、略U字状のフレームに二つの挟持部材が取付けられている。その二つの挟持部材には互いに噛み合う凹凸が形成されており、二つの挟持部材が連動して回転することでその間に被挟持物を挟持可能となっている。
また、特許文献4に記載の発明は、略U字状のフレームに二つの挟持部材が取付けられている。その二つの挟持部材には互いに噛み合う凹凸が形成されており、二つの挟持部材が連動して回転することでその間に被挟持物を挟持可能となっている。
特許文献5に記載の発明は、円柱状の転子が遊動可能なようにフレームに楕円状の孔が開いており、被挟持物を引き抜こうとすることで転子のフレームへの押し付けが増加し、その力により被挟持物を保持している。
また、特許文献6に記載の発明は、略U字状のフレームの内側に舌状の弾性体が取付けられており、弾性体とフレームの間でシート状被挟持物を挟持可能となっている。
また、特許文献6に記載の発明は、略U字状のフレームの内側に舌状の弾性体が取付けられており、弾性体とフレームの間でシート状被挟持物を挟持可能となっている。
しかしながら、これらの挟持具には以下のような課題がある。
まず、バネを有する特許文献1乃至3のような挟持具は、バネが必要な分だけ部品数が多くなってしまう。一方、部品数増加を避けるためにバネを挟持部材と一体化させると、挟持部材の形状が複雑になって不具合に繋がる。
また、特許文献4に記載の発明は挟持部材が二つあるので、同様に部品数を少なくするという点において改善の余地がある。
このように、部品数が増加したり部品の形状が複雑になると、製造コストが嵩み、加えて不具合も生じ易くなってしまう。
まず、バネを有する特許文献1乃至3のような挟持具は、バネが必要な分だけ部品数が多くなってしまう。一方、部品数増加を避けるためにバネを挟持部材と一体化させると、挟持部材の形状が複雑になって不具合に繋がる。
また、特許文献4に記載の発明は挟持部材が二つあるので、同様に部品数を少なくするという点において改善の余地がある。
このように、部品数が増加したり部品の形状が複雑になると、製造コストが嵩み、加えて不具合も生じ易くなってしまう。
特許文献5に記載の発明は、被挟持物を引き抜こうとするときにはたらく力で被挟持物を保持しているので、実際に被挟持物を引き抜きたいときにはユーザがフレームを指で持ち上げる必要があり、被挟持物を引き抜くという一つの動作だけでは保持の解除ができない。
特許文献6に記載の発明も、舌状の弾性体で被挟持物を押さえるので、被挟持物の挿入時にはスムーズであるが、被挟持物を取り外すときにそのまま被挟持物を引っ張ると弾性体の先端が被挟持物に引っ掛かってしまう。よって、ユーザが被挟持物を取り外すには弾性体を指で抑えなくてはならず、手間である。
特許文献6に記載の発明も、舌状の弾性体で被挟持物を押さえるので、被挟持物の挿入時にはスムーズであるが、被挟持物を取り外すときにそのまま被挟持物を引っ張ると弾性体の先端が被挟持物に引っ掛かってしまう。よって、ユーザが被挟持物を取り外すには弾性体を指で抑えなくてはならず、手間である。
そこで、本発明の目的とするところは、部品数が少なく形状も単純で、しかも簡単な動作でシート状被挟持物の固定及び解除が可能である挟持具を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の挟持具(10)は、押圧力に応じて撓む第一フレーム(1)と、前記第一フレーム(1)側に軸受(3)を有する前部(2a)が前記第一フレーム(1)の前部(1a)から離間して配置されるとともに後部(2b)が前記第一フレーム(1)の後部(1b)と連結される第二フレーム(2)と、前記軸受(3)によって前記第一フレーム(1)と前記第二フレーム(2)との間で回転自在に軸支され、周面が曲面状の摺動面(4a)及び平面状の挟持面(4b)からなる略D字状の一つの挟持部材(4)を備え、前記挟持部材(4)の回転角度によらず前記挟持部材(4)の周面のいずれかの部位が前記第一フレーム(1)を押圧し、しかも前記挟持部材(4)が前記第一フレーム(1)を押圧した状態において、前記挟持部材(4)は前記第一フレーム(1)と前記挟持部材(4)との間に挿抜されるシート状被挟持物(S)のその挿抜時の摩擦力によって回転可能であることを特徴とする。
また、請求項2に記載の挟持具(10)は、前記第一フレーム(1)、前記第二フレーム(2)、及び前記挟持部材(4)で囲まれた空隙(5)の前後方向の距離は、前記摺動面(4a)の周長以上であることを特徴とする。
また、請求項3に記載の挟持具(10)は、前記挟持部材(4)の回転軸(4c)から前記挟持部材(4)の摺動面(4a)との距離が一定であることを特徴とする。
また、請求項4に記載の挟持具(10)は、前記挟持部材(4)の周面のうち少なくとも前記挟持面(4b)に滑り止めを設けたことを特徴とする。
また、請求項5に記載の挟持具(10)は、前記摺動面(4a)と前記挟持面(4b)との境にはエッジが形成されていることを特徴とする。
ここで、上記括弧内の記号は、図面および後述する発明を実施するための形態に掲載された対応要素または対応事項を示す。
本発明の請求項1に記載の挟持具によれば、第一フレームと、第一フレームに連結された第二フレームと、略D字状の一つの挟持部材からなるので、部品数が少なく各部品の形状も単純で済む。したがって、製造コストが低廉であり、かつ不具合も生じ難い。
しかも挟持部材が第一フレームを押圧した状態において、挟持部材は第一フレームと挟持部材との間に挿抜されるシート状被挟持物のその挿抜時の摩擦力によって回転可能であるので、シート状被挟持物を挿抜するというそれぞれ一つの動作だけでシート状被挟持物の固定及び解除が可能である。
しかも挟持部材が第一フレームを押圧した状態において、挟持部材は第一フレームと挟持部材との間に挿抜されるシート状被挟持物のその挿抜時の摩擦力によって回転可能であるので、シート状被挟持物を挿抜するというそれぞれ一つの動作だけでシート状被挟持物の固定及び解除が可能である。
また、請求項2に記載の挟持具によれば、請求項1に記載の発明の作用効果に加え、第一フレーム、第二フレーム、及び挟持部材で囲まれた空隙の前後方向の距離は、摺動面の周長以上であるので、シート状被挟持物を第一フレームと挟持部材との間に挿入し挟持部材が一回転しても、シート状被挟持物の端部が当たらず折れ曲がらない。
また、請求項3に記載の挟持具によれば、請求項1又は2に記載の発明の作用効果に加え、挟持部材の回転軸から挟持部材の摺動面との距離が一定であるので、シート状被挟持物を第一フレームと挟持部材との間に挿入しシート状被挟持物が摺動面に接しているときに、挟持部材が円滑に回転する。
また、請求項4に記載の挟持具によれば、請求項1乃至3に記載の発明の作用効果に加え、挟持部材の周面のうち少なくとも挟持面に滑り止めを設けたので、シート状被挟持物が確実に固定される。また、シート状被挟持物の固定を解除しようと引き抜くときに、その摩擦力で挟持部材が確実に回転する。
また、請求項5に記載の挟持具によれば、請求項1乃至4に記載の発明の作用効果に加え、摺動面と挟持面との境にはエッジが形成されているので、挟持面が第一フレームを押圧している状態から容易には挟持部材が回転せず、シート状被挟持物の固定が不意に解除されてしまい難い。
なお、本発明の挟持具のように、略D字状の一つの挟持部材が第一フレームと第二フレームとの間で回転自在に軸支され、シート状被挟持物の挿抜時の摩擦力によって挟持部材が回転可能な点は、上述した特許文献1乃至6には全く記載されていない。
図1乃至図11を参照して、本発明の実施形態に係る挟持具10を説明する。
この挟持具10は、第一フレーム1と、第二フレーム2と、挟持部材4と、を備える。
本実施形態においては第一フレーム1と第二フレーム2は、合成樹脂によって略U字状に一体成形されてなる。
ここでは図1等における紙面下方を前と、また紙面上方を後ろとした。
この挟持具10は、第一フレーム1と、第二フレーム2と、挟持部材4と、を備える。
本実施形態においては第一フレーム1と第二フレーム2は、合成樹脂によって略U字状に一体成形されてなる。
ここでは図1等における紙面下方を前と、また紙面上方を後ろとした。
第一フレーム1は、内側からの押圧力に応じて後部1b(後端)を支点にして前部1aが外側に撓む。
第一フレーム1は前端を除いて前後方向に延びる直線状で、前端はシート状被挟持物Sを挿入し易いように、外側に拡開している。
第一フレーム1及び第二フレーム2の幅(図1等の紙面奥行き方向の長さ)は両者一定であり、ユーザが手で持って操作し易いだけの幅となっている。
第一フレーム1は前端を除いて前後方向に延びる直線状で、前端はシート状被挟持物Sを挿入し易いように、外側に拡開している。
第一フレーム1及び第二フレーム2の幅(図1等の紙面奥行き方向の長さ)は両者一定であり、ユーザが手で持って操作し易いだけの幅となっている。
第二フレーム2は、その前部2aの第一フレーム1側に、幅方向両端から立設し対となる軸受3を有する。そして、第二フレーム2の前部2aは、第一フレーム1の前部1aから離間して配置されるとともに第二フレーム2の後部2bが第一フレーム1の後部1bと連結されている。
ここで、第二フレーム2の前部2aは第一フレーム1の前部1aから離間する必要があるが、軸受3は挟持部材4が取付けられていない状態で第一フレーム1に触れる程度に当接していてもよい。
また、第一フレーム1と第二フレーム2の前端位置は揃っている。
ここで、第二フレーム2の前部2aは第一フレーム1の前部1aから離間する必要があるが、軸受3は挟持部材4が取付けられていない状態で第一フレーム1に触れる程度に当接していてもよい。
また、第一フレーム1と第二フレーム2の前端位置は揃っている。
挟持部材4は、周面が曲面状の摺動面4a及び平面状の挟持面4bからなる略D字状であって、挟持具10につき一つのみ用いられる。
挟持部材4は円柱体の一部であり、円柱体を直線的に切り欠くことで挟持面4bを形成している。よって、摺動面4aと挟持面4bとの境はエッジとなっている。このエッジはそのままの状態であってもよいし、挟持部材4が回転し難い場合にはこのエッジ部分に適宜面取り加工やR加工がなされる。
挟持部材4は円柱体の一部であり、円柱体を直線的に切り欠くことで挟持面4bを形成している。よって、摺動面4aと挟持面4bとの境はエッジとなっている。このエッジはそのままの状態であってもよいし、挟持部材4が回転し難い場合にはこのエッジ部分に適宜面取り加工やR加工がなされる。
その円柱体の軸の位置に挟持部材4の回転軸4cが突出しており、軸受3によって第一フレーム1と第二フレーム2との間で回転自在に軸支されている。すなわち、挟持部材4が回転しても挟持部材4の一部又は全部が第一フレーム1や第二フレーム2よりも外側には出ず、通常の使用をした場合にはユーザが挟持部材4に触れることはない。また、この挟持部材4の回転量は制限されていない。
このように、挟持部材4は円柱体の一部であるので、挟持部材4の回転軸4cから摺動面4aまでの距離は、挟持部材4の回転軸4cから挟持面4bまでの距離までよりも長く、また挟持部材4の回転軸4cから挟持部材4の摺動面4aとの距離は一定である。
さらに、挟持部材4の周面には、摺動面4a及び挟持面4bに滑り止めを形成している。この滑り止めは周面に凹凸や溝を形成してなるものであってもよいし、周面に薄いゴムシート等を貼着するものであってもよい。
このように、挟持部材4は円柱体の一部であるので、挟持部材4の回転軸4cから摺動面4aまでの距離は、挟持部材4の回転軸4cから挟持面4bまでの距離までよりも長く、また挟持部材4の回転軸4cから挟持部材4の摺動面4aとの距離は一定である。
さらに、挟持部材4の周面には、摺動面4a及び挟持面4bに滑り止めを形成している。この滑り止めは周面に凹凸や溝を形成してなるものであってもよいし、周面に薄いゴムシート等を貼着するものであってもよい。
挟持部材4が軸受3に取付けられた状態においては、挟持部材4の回転角度によらず挟持部材4の周面のいずれかの部位が第一フレーム1を外側に向かって押圧する。回転軸4cからの周面までの距離との関係により、摺動面4aによる押圧力は挟持面4bによる押圧力よりも大きい。
挟持面4bにおける半径が摺動面4aにおける半径よりも小さいので、挟持面4bが第一フレーム1を押圧するときが安定状態となる。
挟持面4bにおける半径が摺動面4aにおける半径よりも小さいので、挟持面4bが第一フレーム1を押圧するときが安定状態となる。
このように挟持部材4が第一フレーム1を押圧しているが、その押圧した状態において、挟持部材4は第一フレーム1と挟持部材4との間に挿抜されるシート状被挟持物Sのその挿抜時の摩擦力のみによって回転可能である。
つまり、シート状被挟持物Sを挿抜する際に、補助的にユーザが指で第一フレーム1の前部1a等を外側に押圧する必要はない。
ここで、例えば第一フレーム1の前後方向の長さ、挟持面4bの長さ、摺動面4aと挟持面4bとの境の段差、挟持部材4の周面の摩擦力、第一フレーム1や第二フレーム2の材質、第一フレーム1の肉厚、軸受3と第一フレーム1との距離と挟持部材4の半径との関係等が、シート状被挟持物Sの挿抜のみで挟持部材4が回転するか否かに相互に影響してくるので、これらは適宜バランスよく設計される。
つまり、シート状被挟持物Sを挿抜する際に、補助的にユーザが指で第一フレーム1の前部1a等を外側に押圧する必要はない。
ここで、例えば第一フレーム1の前後方向の長さ、挟持面4bの長さ、摺動面4aと挟持面4bとの境の段差、挟持部材4の周面の摩擦力、第一フレーム1や第二フレーム2の材質、第一フレーム1の肉厚、軸受3と第一フレーム1との距離と挟持部材4の半径との関係等が、シート状被挟持物Sの挿抜のみで挟持部材4が回転するか否かに相互に影響してくるので、これらは適宜バランスよく設計される。
また、挟持部材4が軸受3に取付けられた状態において挟持部材4は回転角度によらず、周面が第一フレーム1及び第二フレーム2の前端よりも前方に出ない。よって、第一フレーム1及び第二フレーム2の前端を下にして挟持部材4を立たせることができる。
さらに、第一フレーム1、第二フレーム2、及び挟持部材4で囲まれた空隙5の前後方向の距離は、摺動面4aの周長以上である。特に問題となるのはシート状被挟持物Sが沿う第一フレーム1の内側の長さであり、空隙5のこの部分の長さ(図1におけるL)が摺動面4aの周長以上となっている必要がある。
さらに、第一フレーム1、第二フレーム2、及び挟持部材4で囲まれた空隙5の前後方向の距離は、摺動面4aの周長以上である。特に問題となるのはシート状被挟持物Sが沿う第一フレーム1の内側の長さであり、空隙5のこの部分の長さ(図1におけるL)が摺動面4aの周長以上となっている必要がある。
このように構成された挟持具10でシート状被挟持物Sを固定又はその固定を解除する方法について図11を参照して説明する。
まず、図11(a)に示すように初期状態においては、挟持面4bが第一フレーム1を押圧している。
そして、その第一フレーム1と挟持面4bの間にシート状被挟持物Sを挿入する。
まず、図11(a)に示すように初期状態においては、挟持面4bが第一フレーム1を押圧している。
そして、その第一フレーム1と挟持面4bの間にシート状被挟持物Sを挿入する。
シート状被挟持物S挿入に伴い、図11(b)に示すように挟持部材4が回転し(図11においては反時計回り)、シート状被挟持物Sが第一フレーム1と摺動面4aによって挟まれた状態となる。
さらにシート状被挟持物Sを挿入することで、図11(c)に示すように挟持部材4が一回転し挟持具10(挟持部材4)が初期状態と同じ状態となり、シート状被挟持物Sが固定される。
さらにシート状被挟持物Sを挿入することで、図11(c)に示すように挟持部材4が一回転し挟持具10(挟持部材4)が初期状態と同じ状態となり、シート状被挟持物Sが固定される。
このとき、シート状被挟持物Sは第一フレーム1と第二フレーム2の連結部分には届いていない。
また、第一フレーム1を押圧する部位が挟持面4bから摺動面4aと移行するときには、回転半径が急激に増加することに伴い、押圧力も増大する。よって、シート状被挟持物Sの自重や予期せぬ外力によってシート状被挟持物Sが外れてしまうことはほとんどない。
また、第一フレーム1を押圧する部位が挟持面4bから摺動面4aと移行するときには、回転半径が急激に増加することに伴い、押圧力も増大する。よって、シート状被挟持物Sの自重や予期せぬ外力によってシート状被挟持物Sが外れてしまうことはほとんどない。
一方、この固定状態を解除する場合には、逆の操作を行えばよい。
つまり、第一フレーム1を押圧する部位が挟持面4bから摺動面4aと移行可能なだけの力で、図11(c)に示す状態からシート状被挟持物Sを引き抜くと、図11(b)の状態を経て図11(a)の状態となる。
このように、本実施形態に係る挟持具10は摺動面Sを着脱自在に挟持可能となっている。
つまり、第一フレーム1を押圧する部位が挟持面4bから摺動面4aと移行可能なだけの力で、図11(c)に示す状態からシート状被挟持物Sを引き抜くと、図11(b)の状態を経て図11(a)の状態となる。
このように、本実施形態に係る挟持具10は摺動面Sを着脱自在に挟持可能となっている。
以上のように構成された挟持具10によれば、第一フレーム1と、第一フレーム1に連結された第二フレーム2と、略D字状の一つの挟持部材4からなるので、部品数が少なく各部品の形状も単純で済む。したがって、製造コストが低廉であり、かつ不具合も生じ難い。
しかも挟持部材4が第一フレーム1を押圧した状態において、挟持部材4は第一フレーム1と挟持部材4との間に挿抜されるシート状被挟持物Sのその挿抜時の摩擦力によって回転可能であるので、シート状被挟持物Sを挿抜するというそれぞれ一つの動作だけでシート状被挟持物Sの固定及び解除が可能である。
しかも挟持部材4が第一フレーム1を押圧した状態において、挟持部材4は第一フレーム1と挟持部材4との間に挿抜されるシート状被挟持物Sのその挿抜時の摩擦力によって回転可能であるので、シート状被挟持物Sを挿抜するというそれぞれ一つの動作だけでシート状被挟持物Sの固定及び解除が可能である。
また、第一フレーム1、第二フレーム2、及び挟持部材4で囲まれた空隙5の前後方向の距離は、摺動面4aの周長以上であるので、シート状被挟持物Sを第一フレーム1と挟持部材4との間に挿入し挟持部材4が一回転しても、シート状被挟持物Sの端部が当たらず折れ曲がらない。
また、挟持部材4の回転軸4cから挟持部材4の摺動面4aとの距離が一定であるので、シート状被挟持物Sを第一フレーム1と挟持部材4との間に挿入しシート状被挟持物Sが摺動面4aに接しているときに、挟持部材4が円滑に回転する。
しかも、挟持部材4の周面に滑り止めを設けたので、シート状被挟持物Sが確実に固定される。また、シート状被挟持物Sの固定を解除しようと引き抜くときに、その摩擦力で挟持部材4が確実に回転する。
しかも、挟持部材4の周面に滑り止めを設けたので、シート状被挟持物Sが確実に固定される。また、シート状被挟持物Sの固定を解除しようと引き抜くときに、その摩擦力で挟持部材4が確実に回転する。
また、摺動面4aと挟持面4bとの境にはエッジが形成されているので、挟持面4bが第一フレーム1を押圧している状態から容易には挟持部材4が回転せず、シート状被挟持物Sの固定が不意に解除されてしまい難い。
なお、本実施形態において、第一フレーム1、第二フレーム2、及び挟持部材4で囲まれた空隙5の前後方向の距離は、摺動面4aの周長以上としたが、これに限られるものではない。
また、挟持部材4の回転軸4cから挟持部材4の摺動面4aとの距離が一定であるとしたが、これに限られるものではなく、挟持部材4は偏心していてもよい。
また、挟持部材4の回転軸4cから挟持部材4の摺動面4aとの距離が一定であるとしたが、これに限られるものではなく、挟持部材4は偏心していてもよい。
また、挟持部材4の周面全面に滑り止めを設けたが、これに限られるものではなく、挟持面4b又は摺動面4aのいずれかのみに滑り止めを設けていてもよく、さらには摺動面4aと挟持面4bとの境のエッジの有無といった他のパラメータによってシート状被挟持物Sの固定及び解除が円滑に行うことができれば滑り止めは無くてもよい。
また、第一フレーム1及び第二フレーム2は略コ字状となっているが、略コ字状に限られるものではない。
1 第一フレーム
1a 前部
1b 後部
2 第二フレーム
2a 前部
2b 後部
3 軸受
4 挟持部材
4a 摺動面
4b 挟持面
4c 回転軸
5 空隙
10 挟持具
S シート状被挟持物
1a 前部
1b 後部
2 第二フレーム
2a 前部
2b 後部
3 軸受
4 挟持部材
4a 摺動面
4b 挟持面
4c 回転軸
5 空隙
10 挟持具
S シート状被挟持物
Claims (5)
- 押圧力に応じて撓む第一フレームと、
前記第一フレーム側に軸受を有する前部が前記第一フレームの前部から離間して配置されるとともに後部が前記第一フレームの後部と連結される第二フレームと、
前記軸受によって前記第一フレームと前記第二フレームとの間で回転自在に軸支され、周面が曲面状の摺動面及び平面状の挟持面からなる略D字状の一つの挟持部材を備え、
前記挟持部材の回転角度によらず前記挟持部材の周面のいずれかの部位が前記第一フレームを押圧し、
しかも前記挟持部材が前記第一フレームを押圧した状態において、前記挟持部材は前記第一フレームと前記挟持部材との間に挿抜されるシート状被挟持物のその挿抜時の摩擦力によって回転可能であることを特徴とする挟持具。 - 前記第一フレーム、前記第二フレーム、及び前記挟持部材で囲まれた空隙の前後方向の距離は、前記摺動面の周長以上であることを特徴とする請求項1に記載の挟持具。
- 前記挟持部材の回転軸から前記挟持部材の摺動面との距離が一定であることを特徴とする請求項1又は2に記載の挟持具。
- 前記挟持部材の周面のうち少なくとも前記挟持面に滑り止めを設けたことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載の挟持具。
- 前記摺動面と前記挟持面との境にはエッジが形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載の挟持具。
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JP2013226272A JP2015086952A (ja) | 2013-10-31 | 2013-10-31 | 挟持具 |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Country | Link |
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