JP2015086794A - エンジンの排気熱回収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の大型化による搭載性の悪化を回避しつつ、排気熱を回収して冷媒を加温する際の排気圧損の増大を防止する。
【解決手段】エンジン1の冷却水出口とウォータポンプ11入口側との間に、冷却水を加温器30を介して排気熱で暖めるための第1の冷媒循環系統と、冷却水を加温器30と放熱器35との間で循環させて放熱する第2の冷媒循環系統とを有する熱交換用冷媒通路20を設け、少なくともエンジン水温に基づいて開閉バルブA〜Eを開閉制御することで、第1の冷媒循環系統と第2の冷媒循環系統とを切り換える。加温器30は、エンジン運転中は排気熱を常時回収可能なように排気管3に介装され、冷却水を加温するエンジン冷態時と冷却水を加温する必要のないエンジン温態時とで圧力損失を伴う排気通路の切り換えを要することなく、常に安定した排気の流れを確保することができるように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンの排気通路を通過する排気から排気熱を回収して冷媒を加温するエンジンの排気熱回収装置に関する。
自動車等に搭載されるエンジンにおいては、エンジンを冷却するための冷媒である冷却水をエンジンから排出される排気の排気熱で加温し、エンジン冷態時の損失低減、暖房性能の向上等を図る排気熱回収装置が知られている。このような排気熱回収装置で排気熱を回収して冷却水を加温する必要があるのは、冷却水の温度が低い冷態時のみであり、それ以外は冷却水が加温されることのないよう、従来から各種提案がなされている。
例えば、特許文献1には、排気管内に、排気ガスと冷媒との間で熱交換するための第1の排気経路と、第1の排気経路をバイパスする第2の排気経路との2通りの通路を設け、それぞれの通路の排気の流れを、感熱アクチュエータによって駆動される排気制御弁で切り換える技術が開示されている。
特開2008−231942号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、排気の流路を2通り設けることから、排気管が大径化するばかりでなく、排気の流れを制御するための制御弁と制御弁を駆動するためのアクチュエータが必要になる。このため、装置の大型化を招いて排気官周辺の艤装スペースが大きくなってしまい、搭載性の悪化を招く。
この場合、2通りの排気流路のそれぞれを小径化することにより、排気管の大径化を或る程度回避することは可能であるが、流路の小径化によって排気が絞られてしまい、排気圧損の増大が懸念される。また、流路切換用の制御弁も排気管内に絞りを設けることになり、構造上、絞りを回避することは困難であることから、これも排気圧損を増加させ、エンジン出力への悪影響が生じる要因となる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、装置の大型化による搭載性の悪化を回避しつつ、排気熱を回収して冷媒を加温する際の排気圧損の増大を防止することのできるエンジンの排気熱回収装置を提供することを目的としている。
本発明によるエンジンの排気熱回収装置は、エンジンの排気通路を通過する排気の排気熱を回収して冷媒を加温する排気熱回収装置であって、前記排気通路に、エンジン運転中は前記排気熱を常時回収可能に介装され、前記排気熱によって冷媒を加温する加温器と、前記加温器を通過する前記冷媒の熱を放熱する放熱器と、エンジンの冷媒通路から分岐され、前記エンジンの冷媒通路と前記加温器との間で前記冷媒を循環させる第1の冷媒循環系統と、前記放熱器と前記加温器との間で前記冷媒を循環させる第2の冷媒循環系統とを有する熱交換用冷媒通路と、前記熱交換用冷媒通路に介装されて前記冷媒の流路を開閉する複数の開閉バルブと、前記複数の制御バルブを少なくとも前記冷媒の温度に基づいて開閉制御し、前記第1の冷媒循環系統と前記第2の冷媒循環系統とを選択的に切り換える制御部とを備えるものである。
本発明によれば、装置の大型化による搭載性の悪化を回避しつつ、排気熱を回収して冷媒を加温する際の排気圧損の増大を防止することができ、排気熱での冷媒の加温による各部のフリクション損失の低減、暖房性能の向上等を図ることができる。
熱交換用冷媒通路を備えるエンジン冷却系の全体構成図 排気熱回収制御処理のフローチャート 第1の冷媒循環系統の冷媒流路を示す説明図 第2の冷媒循環系統の冷媒流路を示す説明図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1において、符号1は、自動車等の車両に搭載されるエンジンであり、このエンジン1の排気ポートに、排気マニホールド2を介して排気管3の一端が接続されている。排気管3の下流側には排気浄化用の触媒4が介装されており、エンジン1からの排気が触媒4で浄化された後、図示しないマフラを介して排出される。
エンジン1は、内部に設けられた冷却通路(図示せず)と、外部に設置されたラジエータ10との間で冷媒を循環させるための冷媒ポンプ11を備えている。ラジエータ10は、車両前面等に設置され、走行風による熱交換で冷媒を冷却するためのフィン等による放熱部を備えている。冷媒ポンプ11は、モータ等で駆動される電動式ポンプ、或いは、エンジン1によって駆動される機械式ポンプとして構成されている。
ここで、冷媒としては代表的に水を用い、以下では、適宜、「冷媒」を「冷却水」或いは単に「水」と記載する。また、「冷媒ポンプ11」は「ウォータポンプ11」と記載する。尚、冷媒としては、水に限定されることなく、液体或いは気体を用いることも可能である。
また、エンジン1の冷却水出口からの冷却水をラジエータ10に通流させてエンジン1内に循環させる冷却水循環通路12と並行して、エンジン1の冷却水出口からラジエータ10をバイパスしてウォータポンプ11に至るバイパス通路12aが配設されている。バイパス通路12aと冷却水循環通路12とのウォータポンプ11入口側の接続部には、冷却水の温度に応じて通路を開閉するサーモスタット13が設けられている。
サーモスタット13の閉弁時(冷間時)には、冷却水はラジエータ10をバイパスしてバイパス通路12aからエンジン1内に循環する。一方、サーモスタット13の開弁時(温間時)には、冷却水はバイパス通路12aを通過することなくエンジン1の冷却水出口から冷却水循環通路12を経てラジエータ10を通過し、ウォータポンプ11によってエンジン1内に圧送される。
さらに、エンジン1の冷却水出口とウォータポンプ11入口側との間には、車内暖房用のヒータコアに冷却水を導く通路(図示せず)が設けられるとともに、排気管3を流れる排気からの熱を回収して冷却水を加温するための熱交換用冷媒通路20が設けられている。熱交換用冷媒通路20には、排気管3に介装される加温器30、加温器30を通過する冷却水が過熱状態にならないように放熱する放熱器35、熱交換用冷媒通路20冷却水の流路を切り換えるための開閉バルブA,B,C,D,E、熱交換用冷媒通路20内の冷却水を循環させるための電動ポンプ40が介装されており、後述する制御ユニット50及び電源制御ユニット60を含んで本発明に係る排気熱回収装置を構成している。
加温器30は、エンジン運転中は排気熱を常時回収可能なように排気管3に介装されており、排気と冷却水との熱交換によって冷却水を加温するエンジン冷態時と、冷却水を加温する必要のないエンジン温態時とで、圧力損失を伴う排気通路の切り換えを要することなく、常に安定した排気の流れを確保することができるように構成されている。このような加温器30の構成としては、例えば、コルゲートチューブ等の配管を排気官3の内壁面に流れ方向に沿って配置する構成、排気管3の内壁面に沿ってらせん状に配置する構成、或いは、排気管3の内壁面に沿った同心円状の構成を採用することができ、排気管3内の排気の流れに影響を与えないように構成されている。
尚、加温器30は、本実施の形態においては排気マニホールド2下流の排気管3内に配置されているが、排気系であれば特に位置を限定するものではなく、触媒4の下流に配置しても良い。
一方、放熱器35は、冷却水を排気熱で加温する必要のないエンジン温態時に、加温器30内の冷却水の熱を放熱して水温を低下させ、過熱による冷却水の沸騰を防止するものである。このような放熱器35の構成としては、例えば、ラジエータ10と同様の空冷による熱交換器構造を採用することができる。尚、放熱器35を空冷による熱交換器構造とする場合、送風ファンを備えるようにしても良い。
電動ポンプ40は、排気管3に設置された熱電変換器31で発生する電力を利用して駆動される。熱電変換器31は、本実施の形態においては、加温器30の近傍に設置されており、エンジン1から排出される排気の熱や加温器30周囲の熱を電力に変換する。このような熱電変換器31は、例えば、異種金属やp型半導体及びn型半導体を組み合わせて温度差で起電力を発生する熱電変換素子を用いて、複数の熱電変換素子を板状又は円筒状に組み合わせた熱電モジュールとして構成することができる。熱電変換器31で発生した電力は、電動ポンプ40の駆動に利用され、加温器30内の冷却水を電動ポンプ40で循環させながら放熱器35で放熱することにより、加温器30内の冷却水の過熱による沸騰を防止する。
熱交換用冷媒通路20は、エンジン側からの冷却水を加温器30を介して排気熱で暖めるための第1の冷媒循環系統と、エンジン側から遮断した経路で、冷却水を加温器30と放熱器35との間で循環させて放熱する第2の冷媒循環系統とを有している。後述するように、第1の冷媒循環系統と第2の冷媒循環系統とは、開閉バルブA〜Eの開閉状態に応じて切り換えられる。
詳細には、熱交換用冷媒通路20は、エンジン1の冷却水出口側で冷却水循環通路12から冷却水導入通路21が分岐されて延出され、更に、冷却水導入通路21が、開閉バルブBが介装されるバイパス通路22と、加温器30に至る加温器用循環通路24とに分岐されている。バイパス通路22は、リターン通路23に連通されており、このリターン通路23がウォータポンプ11の入口側に連通されている。
加温器用循環通路24は、第1の冷媒循環系統の主通路を形成するものであり、加温器30に至る上流側通路24aと加温器30から延出されてリターン通路23に合流する下流側通路24bとを有している。上流側通路24aには開閉バルブCが介装され、下流側通路24bには開閉バルブAが介装されている。
一方、第2の冷媒循環系統は、加温器用循環通路24の下流側通路24bの開閉バルブA上流側から分岐する放熱器用循環通路25を主として形成されている。放熱器用循環通路25は、開閉バルブA上流側から放熱器35に至る上流側通路25aと、放熱器35から延出されて加温器用循環通路24の上流側通路24aに開閉バルブC下流側で合流される下流側通路25bとを有している。放熱器用循環通路25の上流側通路25aには開閉バルブEが介装され、下流側通路25bには、電動ポンプ40と開閉バルブDが介装されている。
以上の第1,第2の冷媒循環系統を切り換える開閉バルブA,B,C,D,Eは、制御ユニット50によって開閉制御される。制御ユニット50は、マイクロコンピュータを中心として構成され、入出力インターフェース、メモリ(ROM、RAM、不揮発性RAM等)、制御タイミングの決定等に用いるタイマ・カウンタ、その他、バルブ駆動回路等の周辺回路を備えている。
制御ユニット50の入力側には、エンジン1の冷却水温度を検出する水温センサ51、加温器30の冷却水温度を検出する水温センサ52、触媒4の温度を検出する触媒温度センサ53等が接続されている。制御ユニット50には、これらセンサ類からの情報が入力されるとともに、図示しない車内ネットワークを介してエンジン1の作動を制御するエンジン制御ユニット等からエンジン1の運転状態に係る情報が入力される。
一方、制御ユニット50の出力側には、開閉バルブA,B,C,D,E、及び電源制御ユニット60が接続されている。制御ユニット50は、各種センサからの検出情報や車内ネットワークを介して入力される制御情報に基づいて、開閉バルブA,B,C,D,Eの開閉制御を行うとともに、電源制御ユニット60にポンプ駆動指令を出力して電動ポンプ40を駆動制御する。
電源制御ユニット60は、制御ユニット50と同様、マイクロコンピュータを中心として構成され、入出力インターフェース、メモリ、タイマ・カウンタ等の他、熱電変換器31で発生する電力を専用のバッテリ61に充電するための充電制御回路や、電動ポンプ40を駆動するための駆動回路等を備えている。電源制御ユニット60は、制御ユニット50からポンプ駆動指令を受診したとき、バッテリ61に充電された電力で電動ポンプ40を駆動する。
尚、制御ユニット50と電源制御ユニット60とを一つの制御ユニットとして、両者の機能を備えるようにしても良い。また、条件によっては、電動ポンプ40を熱電変換器31で発生する電力で直接駆動することも可能である。
次に、制御ユニット50による排気熱回収制御のプログラム処理について、図2に示すフローチャートを用いて説明する。
この排気熱回収制御処理では、最初のステップS1において、水温センサ51により検出したエンジン1の冷却水温度(エンジン水温)Tw、触媒温度センサ53により検出した触媒4の温度(触媒温度)Tc、水温センサ52により検出した加温器30の冷却水温度(加温器水温)Thを入力する。次いで、ステップS2へ進み、エンジン1が停止しているか否かを判定する。エンジンが停止しているか否かは、例えば、車内ネットワークを介して入力される情報からイグニッションスイッチがOFFされていることを検出した場合にエンジン停止と判断し、アイドルストップやエンジンストール等による一時的なエンジン停止を除外する。
そして、エンジンが停止していないと判定された場合、ステップS2からステップS3へ進み、エンジン停止と判定された場合には、ステップS2からステップS7へ進む。先ず、エンジンが停止していない場合について説明すると、ステップS3,S4,S5では、それぞれ、触媒温度Tcが設定値Tcset未満か否か、エンジン始動後の経過時間Ctが設定時間Ctset未満か否か、エンジン水温Twが設定値Twset未満か否かを調べる。
ステップS3における触媒温度の設定値Tcsetは、触媒4が活性化する温度に相当し、ステップS4における始動後経過時間の設定時間Ctsetは、触媒4の早期活性化の観点から始動後に排気熱回収を禁止する時間に相当する。また、ステップS5におけるエンジン水温の設定値Twsetは、触媒4が確実に活性化する水温に相当する。
ステップS3,S4,S5において、Tc≧Tcset且つCt≧Ctset且つTw<Twsetである場合、すなわち排気熱回収の許可条件が成立する場合には、ステップS3〜S5を経てステップS6へ進み、開閉バルブA,Cを開とすると共に、開閉バルブB,D,Eを閉とする。その結果、図3に示すように、エンジン側の冷却水導入通路21から加温器用循環通路24の上流側通路24aを通って加温器30に至り、加温器30から下流側通路24bを通ってリターン通路23からエンジン側に戻る第1の冷媒循環系統の冷媒流路(図3中の破線矢印及び塗り潰しで示す流路)が開通される。そして、ステップS10で電動ポンプ40を停止状態として本処理を抜ける。
これにより、エンジン冷態時に排気熱によって冷却水を加温し、摩擦損失の低減や、暖房性能の向上を図ることができる。しかも、排気の流れに影響を及ぼすことなく冷却水を加温することができ、排気圧損の増加によるエンジン出力への悪影響を防止することができる。
一方、ステップS2においてエンジン停止である場合、或いはステップS3,S4,S5において、Tc<Tcset、Ct<Ctset、Tw≧Twsetの何れかが成立する場合、すなわち排気熱回収の停止条件が成立する場合には、該当ステップからステップS7へ進み、開閉バルブA,Cを閉、開閉バルブB,D,Eを開とする。その結果、図4に示すように、エンジン側の冷却水導入通路21からの冷却水は、バイパス通路22からリターン通路23を通ってエンジン側に戻される一方、熱交換用冷媒通路20内では、加温器30内の冷却水が加温器用循環通路24の下流側通路24bから放熱器用循環通路25の上流側通路25aを通って放熱器35に至り、加温器用循環通路24の上流側通路24aから加温器30に戻る閉回路の第2の冷媒循環系統の冷媒流路(図4中の破線矢印及び塗り潰しで示す流路)が形成される。
次に、ステップS7からステップS8へ進み、加温器水温Thが設定値Thsetを超えているか否かを調べる。設定値Thsetは、放熱器35の放熱性能や電動ポンプ40による循環流量を考慮して、冷却水の沸点に対して余裕を見込んだ低い温度で過熱による沸騰を確実に防止することのできる温度に設定されている。ステップS8において、Th≦Thsetで過熱の虞がない場合には、ステップS8からステップS10へ進んで電動ポンプ40を停止状態として本処理を抜け、Th>Thsetの場合、ステップS8からステップS9へ進んで電動ポンプ40を駆動し、本処理を抜ける。この電動ポンプ40の駆動により、加温器30内の冷却水が循環されて放熱器35で放熱され、熱交換用冷媒通路20内の冷却水の過熱を防止することができる。
尚、本実施の形態においては、触媒温度Tc、始動後経過時間Ct、エンジン水温Twによって第1,第2の冷媒循環系統の切り換えを判断するようしているが、エンジン及び排気系の特性によっては、触媒温度Tc及び始動後経過時間Ctは必ずしも必須の条件ではなく、少なくともエンジン水温Twによって切り換え判定を行えば良い。
このように本実施の形態においては、冷媒を加温するために熱交換を行う排気通路と熱交換を行わない排気通路とを分けることなく、同じ排気通路で排気熱の回収及び非回収に対応している。これにより、排気管の大径化等による装置の大型化を回避するとともに、排気の流れに影響を与えることなく冷媒を加温することができ、排気熱回収時の排気圧損を抑制してエンジン出力への悪影響を防止し、各部のフリクション損失の低減や暖房性能の向上を図ることが可能となる。
1 エンジン
3 排気管
20 熱交換用冷媒通路
21 冷却水導入通路
22 バイパス通路
23 リターン通路
24 加温器用循環通路
25 放熱器用循環通路
30 加温器
31 熱電変換器
35 放熱器
40 電動ポンプ
50 制御ユニット
60 電源制御ユニット
61 バッテリ
A,B,C,D,E 開閉バルブ

Claims (4)

  1. エンジンの排気通路を通過する排気の排気熱を回収して冷媒を加温する排気熱回収装置であって、
    前記排気通路に、エンジン運転中は前記排気熱を常時回収可能に介装され、前記排気熱によって冷媒を加温する加温器と、
    前記加温器を通過する前記冷媒の熱を放熱する放熱器と、
    エンジンの冷媒通路から分岐され、前記エンジンの冷媒通路と前記加温器との間で前記冷媒を循環させる第1の冷媒循環系統と、前記放熱器と前記加温器との間で前記冷媒を循環させる第2の冷媒循環系統とを有する熱交換用冷媒通路と、
    前記熱交換用冷媒通路に介装されて前記冷媒の流路を開閉する複数の開閉バルブと、
    前記複数の制御バルブを少なくとも前記冷媒の温度に基づいて開閉制御し、前記第1の冷媒循環系統と前記第2の冷媒循環系統とを選択的に切り換える制御部と
    を備えることを特徴とするエンジンの排気熱回収装置。
  2. 前記エンジンの冷媒通路の冷媒の温度が設定温度未満のとき、前記第1の冷媒循環系統を前記エンジンの冷媒通路に連通させて前記第2の冷媒循環系統を遮断し、前記エンジンの冷媒通路の冷媒の温度が前記設定温度以上のとき、前記第1の冷媒循環系統を前記エンジンの冷媒通路から遮断して前記加温器内の冷媒の流路を前記第2の冷媒循環系統に切り換えることを特徴とする請求項1記載のエンジンの排気熱回収装置。
  3. 前記第2の冷媒循環系統に前記冷媒を循環させる冷媒ポンプを配設し、前記第1の冷媒循環系統が前記エンジンの冷媒通路から遮断されて前記加温器内の冷媒の流路が前記第2の冷媒循環系統に切り換えられたとき、前記加温器内の冷媒の温度に基づいて前記冷媒ポンプを駆動することを特徴とする請求項2記載のエンジンの排気熱回収装置。
  4. 前記排気通路に、熱を電力に変換する熱電変換器を配設し、該熱電変換器で発生する電力を利用して前記冷媒ポンプを駆動することを特徴とする請求項3記載のエンジンの排気熱回収装置。
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