JP2015086239A - 水性ボールペン用インキ - Google Patents

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幸子 大貫
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【課題】剪断減粘性を有するインキを充填し、手脂成分で汚染された紙面に筆記しても、線飛び現象が発生しない水性ボールペン用インキの提供。【解決手段】少なくとも着色剤と、水と、多糖類と、ポリリシノレイン酸モノ又はポリグリセリルを含有し、更に好ましくはトリエタノールアミンを含有する水性ボールペン用インキであって、疎水基であるポリリシノレイン酸残基中に水酸基を持つので、手脂成分の脂肪酸や、水、尿素等ともなじみが良いため、首記効果を発揮する。【選択図】なし

Description

本発明は、少なくとも着色剤と、水と、多糖類と、ポリリシノレイン酸モノ又はポリグリセリルを含有する水性ボールペン用インキに関する。
近年、筆記時のボールの回転による剪断力によって粘度が低下する、多糖類を用いた剪断減粘性を有する水性ボールペン用インキが知られている。この剪断減粘性ボールペン用インキは、非筆記時には高粘度であることでペン先からのインキ洩れを抑制し、筆記時には回転するボールの剪弾力によってインキ粘度が低下するので、滑らかにインキを吐出させることができる。このような水性ボールペン用インキの場合、主溶剤が水であることと、多糖類の親水性が高いことにより、筆記時に紙面に手脂が付着したとき、手脂成分が油成分なので、インキが表面に乗りにくいため、インキをはじいてしまい、線飛び現象が生じることがある。線飛び現象を防止する手段として、ボールの表面粗さの選択によって紙面との摩擦抵抗を大きくした例(特許文献1)が挙げられる。また、架橋型ポリN−ビニルカルボン酸アミドと、アルキルベンゼンスルホン酸塩を併用し、ボールとボール受座の摩擦抵抗を減少させた例(特許文献2)が挙げられる。
特開2002−225481号公報 特開2003−073605号公報
上記特許文献1に記載されている発明では、手脂成分で汚染された紙面に対する筆記はできるものの、ボールに凹凸があるため筆記感が重くなり書き味が悪いといった問題が生じる。また、特許文献2に記載されている発明では、架橋型ポリN−ビニルカルボン酸アミドと、アルキルベンゼンスルホン酸塩の併用でボールの回転が円滑に行われるように潤滑効果を有し、手脂など滑りやすい筆記面に筆記した時でもボールがスムーズに回転し、ボールと筆記面が滑って回転が止まりその部分だけインキ吐出がなくなる現象を抑制するが、架橋型ポリN−ビニルカルボン酸アミドと、アルキルベンゼンスルホン酸塩自体は水性のため、疎水性の手脂成分に、はじかれる傾向が大きく、早書きすることでインキ吐出量が少なくなる、または左利きの人がボールを押しつけるように書くことによってボールが受け座に押しつけられるいわゆる逆書き状態で、インキの流通路が狭くなり、ボールの回転が阻害され、インキ吐出量が少なくなったりすることでインキが手脂成分にはじかれやすくなり、線飛び現象が発生してしまう。
本発明は、少なくとも着色剤と、水と、多糖類と、ポリリシノレイン酸モノ又はポリグリセリルを含有する水性ボールペン用インキを要旨とする。
本発明で使用するポリリシノレイン酸モノ又はポリグリセリルは、疎水基であるポリリシノレイン酸残基中に水酸基を持つので、手脂成分であるパルミチン酸、オレイン酸、リシノレイン酸等の脂肪酸である疎水性物質や、僅かに含有される水、尿素等の親水性物質等ともなじみがよく、混合された手脂成分に汚染された紙面に対して付着しやすくなるので、紙面に付着された手脂成分にはじかれることなく、インキが付着しやすくなり、線飛びの現象は発生しない。
ポリリシノレイン酸モノ又はポリグリセリルでは疎水基中の水酸基と多糖類のゲル粒子とが水素結合することで、ゲル粒子の弾力性を増幅することができるので、紙面にボールを押しつけて書いた時、インキの流通路にゲル粒子がクッション材となってインキ流通路が狭くなることを防止するので、インキ吐出量が少なくなることなく、紙面に付着された手脂成分にはじかれることなく、インキが付着しやすくなり、線飛びの現象は発生しない。結果的にボールとボール受け座間の摩擦抵抗を減らすことで、書き味が良くなる効果も有する。
このポリリシノレイン酸モノ又はポリグリセリルに、トリエタノールアミンを併用すると、粘着性が付与され、配合されたインキ組成物が、著しく手脂成分に汚染された紙面に対しても付着しやすくなり、手脂成分に汚染された紙面に対して線飛びの現象は発生しない。キレート能によってボールに吸着したトリエタノールアミンは、ボールとボール受座との間の摩擦抵抗を軽減し、ボールを回転し易くもするものである。
本発明の水性ボールペン用インキに使用する着色材は、筆跡に着色効果を付与し視認させるもので顔料や染料がある。顔料の具体例としては、アゾ系顔料、ニトロソ系顔料、ニトロ系顔料、塩基性染料系顔料、酸性染料系顔料、建て染め染料系顔料、媒染染料系顔料、及び天然染料系顔料等の有機系顔料、黄土、バリウム黄、群青、紺青、カドミウムレッド、硫酸バリウム、酸化チタン、弁柄、鉄黒、カーボンブラック等の無機顔料等、アルミニウム粉、金粉、銀粉、銅粉、錫粉、真鍮粉などの金属粉顔料、蛍光顔料、雲母系顔料などが挙げられる。具体例を挙げるとアニリンブラック(C.I.50440)、シアニンブラック、ナフトールエローS(C.I.10316)、ハンザエロー10G(C.I.11710)、ハンザエロー5G(C.I.11660),ハンザエロー3G(C.I.11670)、ハンザエローG(C.I.11680),ハンザエローGR(C.I.11730)、ハンザエローA(C.I.11735)、ハンザエローRN(C.I.11740)、ハンザエローR(C.I.12710)、ピグメントエローL(C.I.12720)、ベンジジンエロー(C.I.21090)、ベンジジンエローG(C.I.21095)、ベンジジンエローGR(C.I.21100)、パーマネントエローNCG(C.I.20040)、バルカンファストエロー5G(C.I.21220)、バルカンファストエローR(C.I.21135)、タートラジンレーキ(C.I.19140)、キノリンエローレーキ(C.I.47005)、アンスラゲンエロー6GL(C.I.60520)、パーマネントエローFGL、パーマネントエローH10G、パーマネントエローHR、アンスラピリミジンエロー(C.I.68420)、スダーンI(C.I.12055)、パーマネントオレンジ(C.I.12075)、リソールファストオレンジ(C.I.12125)、パーマネントオレンジGTR(C.I.12305)、ハンザエロー3R(C.I.11725)、バルカンファストオレンジGG(C.I.21165)、ベンジジンオレンジG(C.I.21110)、ペルシアンオレンジ(C.I.15510)、インダンスレンブリリアントオレンジGK(C.I.59305)、インダンスレンブリリアントオレンジRK(C.I.59105)、インダンスレンブリリアントオレンジGR(C.I.71105)、パーマネントブラウンFG(C.I.12480)、パラブラウン(C.I.12071)、パーマネントレッド4R(C.I.12120)、パラレッド(C.I.12070)、ファイヤーレッド(C.I.12085)、パラクロルオルトアニリンレッド(C.I.12090)、リソールファストスカーレット、ブリリアントファストスカーレット(C.I.12315)、ブリリアントカーミンBS、パーマネントレッドF2R(C.I.12310)、パーマネントレッドF4R(C.I.12335)、パーマネントレッドFRL(C.I.12440)、パーマネントレッドFRLL(C.I.12460),パーマネントレッドF4RH(C.I.12420)、ファストスカーレットVD、バルカンファストルビンB(C.I.12320)、バルカンファストピンクG(C.I.12330),ライトファストレッドトーナーB(C.I.12450)、ライトファストレッドトーナーR(C.I.12455)、パーマネントカーミンFB(C.I.12490)、ピラゾロンレッド(C.I.12120)、リソールレッド(C.I.15630)、レーキレッドC(C.I.15585)、レーキレッドD(C.I.15500)、アンソシンB(C.I.18030)、ブリリアントスカーレットG(C.I.15800)、リソールルビンGK(C.I.15825)、パーマネントレッドF5R(C.I.15865)、ブリリアントカーミン6B(C.I.15850)、ピグメントスカーレット3B(C.I.16105)、ボルドー5B(C.I.12170)、トルイジンマルーン(C.I.12350)、パーマネントボルドーF2R(C.I.12385)、ヘリオボルドーBL(C.I.14830)、ボルドー10B(C.I.15880)、ボンマルーンライト(C.I.15825)、ボンマルーンメジウム(C.I.15880)、エオシンレーキ(C.I.45380)、ローダミンレーキB(C.I.45170)、ローダミンレーキY(C.I.45160)、アリザリンレーキ(C.I.58000)、チオインジゴレッドB(C.I.73300)、チオインジゴマルーン(C.I.73385)、パーマネントレッドFGR(C.I.12370)、PVカーミンHR、ワッチングレッド,モノライトファストレッドYS(C.I.59300)、パーマネントレッドBL、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ(C.I.42535)、ジオキサジンバイオレット、アルカリブルーレーキ(C.I.42750A、C.I.42770A)、ピーコックブルーレーキ(C.I.42090)、ピーコックブルーレーキ(C.I.42025)、ビクトリアブルーレーキ(C.I.44045)、フタロシアニンブルー(C.I.74160)、ファストスカイブルー(C.I.74180)、インダンスレンブルーRS(C.I.69800)、インダンスレンブルーBC(C.I.69825)、インジゴ(C.I.73000)、ピグメントグリーンB(C.I.10006)、ナフトールグリーンB(C.I.10020)、グリーンゴールド(C.I.12775)、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ(C.I.42000)、フタロシアニングリーン等が挙げられ、これらを液媒体に分散して用いられる。
市販の水分散タイプの顔料は取り扱い性や生産性が高まるので好ましく用いられる。水分散タイプ顔料の具体例としては、Fuji SP Black 8031、同8119、同8167、同8276、同8381、同8406、Fuji SP Red 5096、同5111、同5193、同5220、Fuji SP Bordeaux 5500、Fuji SP Blue 6062、同6133、同6134、同6401、Fuji SP Green 7051、Fuji SP Yellow4060、同4178、Fuji SP Violet 9011、FujiSP Pink 9524、同9527、Fuji SP Orange 534、FUji SP Brown 3074、FUJI SP RED 5543、同5544(以上、富士色素(株)製)、Emacol Black CN、Emacol Blue FBB、同FB、同KR、Emacol Green LXB、Emacol Violet BL、Emacol Brown3101、Emacol Carmmine FB、Emacol RedBS、Emacol Orange R、Emacol Yellow FD、同IRN、同3601、同FGN、同GN、同GG、同F5G、同F7G、同10GN、同10G、Sandye Super Black K、同C、Sandye Super Grey B、Sandye Super BrownSB、同FRL、同RR、Sandye Super Green L5G、同GXB、Sandye Super Navy Blue HRL、同GLL、同HB、同FBL−H、同FBL−160、同FBB、Sandye Super Violet BL H/C、同BL、Sandye Super Bordeaux FR、Sandye Super Pink FBL、同F5B、Sandye Super Rubine FR、Sandye superCarmmine FB、Sandye Super Red FFG、同RR、同BS、同1315、Sandye Super Orange FL、同R、同BO、Sandye Gold Yellow 5GR、同R、同3R、Sandye Ywllow GG、同F3R、同IRC、同FGN、同GN、同GRS、同GSR−130、同GSN−130、同GSN、同10GN(以上、山陽色素(株)製)、Rio Fast Black Fx 8012、同8313、同8169、Rio Fast Red Fx 8209、同8172、Rio Fast Red S Fx 8315、同8316、Rio Fast Blue Fx 8170、Rio Fast Blue FX 8170、Rio Fast Blue S Fx 8312、Rio Fast Green S Fx 8314、EM green G、(以上、東洋インキ(株)製)、NKW−2101、同2102、同2103、同2104、同2105、同2106、同2107、同2108、同2117、同2127、同2137、同2167、同2101P、同2102P、同2103P、同2104P、同2105P、同2106P、同2107P、同2108P、同2117P、同2127P、同2137P、同2167P、NKW−3002、同3003、同3004、同3005、同3007、同3077、同3008、同3402、同3404、同3405、同3407、同3408、同3477、同3602、同3603、同3604、同3605、同3607、同3677、同3608、同3702、同3703、同3704、同3705、同3777、同3708、同6013、同6038、同6559(以上、日本蛍光(株)製)、コスモカラーS1000Fシリーズ(東洋ソーダ(株)製)、ビクトリアエロー G−11、同G−20、ビクトリアオレンジ G−16、同G−21、ビクトリアレッドG−19、同G−22、ビクトリアピンク G−17、同G−23、ビクトリアグリーン G−18、同G−24、ビクトリアブルー G−15、同G−25(以上、御国色素(株)製)、ポルックスPC5T1020、ポルックスブラックPC8T135、ポルックスレッドIT1030等のポルックスシリーズ(以上、住化カラー(株)製)などが挙げられる。
染料の具体例としては、酸性染料、直接染料、塩基性染料等のいずれも用いることができる。その一例を挙げれば、ジャパノールファストブラックDコンク(C.I.ダイレクトブラック17)、ウォーターブラック100L(同19)、ウォーターブラックL−200(同19)、ダイレクトファストブラックB(同22)、ダイレクトファストブラックAB(同32)、ダイレクトディープブラックEX(同38)、ダイレクトファストブラックコンク(同51)、カヤラススプラグレイVGN(同71)、カヤラスダイレクトブリリアントエローG(C.I.ダイレクトエロー4)、ダイレクトファストエロー5GL(同26)、アイゼンプリムラエローGCLH(同44)、ダイレクトファストエローR(同50)、アイゼンダイレクトファストレッドFH(C.I.ダイレクトレッド1)、ニッポンファストスカーレットGSX(同4)、ダイレクトファストスカーレット4BS(同23)、アイゼンダイレクトローデュリンBH(同31)、ダイレクトスカーレットB(同37)、カヤクダイレクトスカーレット3B(同39)、アイゼンプリムラピンク2BLH(同75)、スミライトレッドF3B(同80)、アイゼンプリムラレッド4BH(同81)、カヤラススプラルビンBL(同83)、カヤラスライトレッドF5G(同225)、カヤラスライトレッドF5B(同226)、カヤラスライトローズFR(同227)、ダイレクトスカイブルー6B(C.I.ダイレクトブルー1)、ダイレクトスカイブルー5B(同15)、スミライトスプラブルーBRRコンク(同71)、ダイボーゲンターコイズブルーS(同86)、ウォーターブルー#3(同86)、カヤラスターコイズブルーGL(同86)、カヤラススプラブルーFF2GL(同106)、カヤラススプラターコイズブルーFBL(同199)等の直接染料や、アシッドブルーブラック10B(C.I.アシッドブラック1)、ニグロシン(同2)、スミノールミリングブラック8BX(同24)、カヤノールミリングブラックVLG(同26)、スミノールファストブラックBRコンク(同31)、ミツイナイロンブラックGL(同52)、アイゼンオパールブラックWHエクストラコンク(同52)、スミランブラックWA(同52)、ラニルブラックBGエクストラコンク(同107)、カヤノールミリングブラックTLB(同109)、スミノールミリングブラックB(同109)、カヤノールミリングブラックTLR(同110)、アイゼンオパールブラックニューコンク(同119)、ウォーターブラック187−L(同154)、カヤクアシッドブリリアントフラビンFF(C.I.アシッドエロー7:1)、カヤシルエローGG(同17)、キシレンライトエロー2G140%(同17)、スミノールレベリングエローNR(同19)、ダイワタートラジン(同23)、カヤクタートラジン(同23)、スミノールファストエローR(同25)、ダイアシッドライトエロー2GP(同29)、スミノールミリングエローO(同38)、スミノールミリングエローMR(同42)、ウォーターエロー#6(同42)、カヤノールエローNFG(同49)、スミノールミリングエロー3G(同72)、スミノールファストエローG(同61)、スミノールミリングエローG(同78)、カヤノールエローN5G(同110)、スミノールミリングエロー4G200%(同141)、カヤノールエローNG(同135)、カヤノールミリングエロー5GW(同127)、カヤノールミリングエロー6GW(同142)、スミトモファストスカーレットA(C.I.アシッドレッド8)、カヤクシルクスカーレット(同9)、ソーラールビンエクストラ(同14)、ダイワニューコクシン(同18)、アイゼンボンソーRH(同26)、ダイワ赤色2号(同27)、スミノールレベリングブリリアントレッドS3B(同35)、カヤシルルビノール3GS(同37)、アイゼンエリスロシン(同51)、カヤクアシッドローダミンFB(同52)、スミノールレベリングルビノール3GP(同57)、ダイアシッドアリザリンルビノールF3G200%(同82)、アイゼンエオシンGH(同87)、ウォーターピンク#2(同92)、アイゼンアシッドフロキシンPB(同92)、ローズベンガル(同94)、カヤノールミリングスカーレットFGW(同111)、カヤノールミリングルビン3BW(同129)、スミノオールミリングブリリアントレッド3BNコンク(同131)、スミノールミリングブリリアントレッドBS(同138)、アイゼンオパールピンクBH(同186)、スミノールミリングブリリアントレッドBコンク(同249)、カヤクアシッドブリリアントレッド3BL(同254)、カヤクアシッドブリリドブリリアントレッドBL(同265)、カヤノールミリングレッドGW(同276)、ミツイアシッドバイオレット6BN(C.I.アシッドバイオレット15)、ミツイアシッドバイオレットBN(同17)、スミトモパテントピュアブルーVX(C.I.アシッドブルー1)、ウォーターブルー#106(同1)、パテントブルーAF(同7)、ウォーターブルー#9(同9)、ダイワ青色1号(同9)、スプラノールブルーB(同15)、オリエントソルブルブルーOBC(同22)、スミノールレベリングブルー4GL(同23)、ミツイナイロンファストブルーG(同25)、カヤシルブルーAGG(同40)、カヤシルブルーBR(同41)、ミツイアリザリンサフィロールSE(同43)、スミノールレベリングスカイブルーRエクストラコンク(同62)、ミツイナイロンファストスカイブルーB(同78)、スミトモブリリアントインドシアニン6Bh/c(同83)、サンドランシアニンN−6B350%(同90)、ウォーターブルー#115(同90)、オリエントソルブルブルーOBB(同93)、スミトモブリリアントブルー5G(同103)、カヤノールミリングウルトラスカイSE(同112)、カヤノールミリングシアニン5R(同113)、アイゼンオパールブルー2GLH(同158)、ダイワギニアグリーンB(C.I.アシッドグリーン3)、アシッドブリリアントミリンググリーンB(同9)、ダイワグリーン#70(同16)、カヤノールシアニングリーンG(同25)、スミノールミリンググリーンG(同27)等の酸性染料、アイゼンカチロンイエロー3GLH(C.I.ベーシックイエロー11)、アイゼンカチロンブリリアントイエロー5GLH(同13)、スミアクリルイエローE−3RD(同15)、マキシロンイエロー2RL(同19)、アストラゾンイエロー7GLL(同21)、カヤクリルゴールデンイエローGL−ED(同28)、アストラゾンイエロー5GL(同51)、アイゼンカチロンオレンジGLH(C.I.ベーシックオレンジ21)、アイゼンカチロンブラウン3GLH(同30)、ローダミン6GCP(C.I.ベーシックレッド1)、アイゼンアストラフロキシン(同12)、スミアクリルブリリアントレッドE−2B(同15)、アストラゾンレッドGTL(同18)、アイゼンカチロンブリリアントピンクBGH(同27)、マキシロンレッドGRL(同46)、アイゼンメチルバイオレット(C.I.ベーシックバイオレット1)、アイゼンクリスタルバイオレット(同3)、アイゼンローダミンB(同10)、アストラゾンブルーG(C.I.ベーシックブルー1)、アストラゾンブルーBG(同3)、メチレンブルー(同9)、マキシロンブルーGRL(同41)、アイゼンカチロンブルーBRLH(同54)、アイゼンダイヤモンドグリーンGH(C.I.ベーシックグリーン1)、アイゼンマラカイトグリーン(同4)、ビスマルクブラウンG(C.I.ベーシックブラウン1)等の塩基性染料が挙げられる。以上の顔料及び染料は、単独或は複数を混合して使用できる。
水はインキの主要剤として使用する。
更に、インキとしての種々の品質、例えば、低温時でのインキ凍結防止、ペン先でのインキ乾燥防止等の目的で従来公知の高沸点有機溶剤を使用することが可能である。高沸点有機溶剤の具体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ヘキシレングリコール、1,3−ブチレングリコール、チオジエチレングリコール、グリセリン、ベンジルグリコール、ベンジルジグリコール等のグリコール類、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノフェニルエーテル等のグリコールエーテル類、ベンジルアルコール、α−メチルベンジルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、イソドデシルアルコール、イソトリデシルアルコール等のアルコール系溶剤やプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールジアセテート、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン等が挙げられる。これらの高沸点有機溶剤は、単独或は混合して使用することができる。その使用量はインキ組成物全量に対して10〜60重量%が好ましい。また、これら有機溶剤は、単独での使用も可能である。
多糖類は、水性ボールペン用インキが、静置時には高粘度であることでペン先からのインキ洩れを抑制し、筆記時には回転するボールの剪弾力によって粘度が低下し、滑らかにインキを吐出させるための剪断減粘性を得る等の目的で用いる。その具体例として微生物由来のキサンタンガム、サクシノグリカン、ウエランガム(三晶(株)製)やアルカシーラン、アルカシーガム、ゼータシーガム(伯東(株)製)等が挙げられる。
特に、アルカシーランやアルカシーガムは、分子量が約1×10以上と大きく、しかも分子間での水素結合により、強い分子間力が働く3次元構造を作る為、少量添加で静置時の粘度が他の多糖類より高く、また、筆記時の粘度が低くなるので剪断減粘性が大きいので好ましい。このアルカシーランやアルカシーガムは、天然物由来であるためにそのモル比等を1つのものとして確定することは困難だが、2個のグルコース、1個のグルクロン酸、1個のフコース、1個のラムノースを構成単糖とする天然高分子多糖類であり、分子鎖中には親水性の水酸基が多く、分子鎖同士の水素結合による凝集力がより強く働くため、他の物質との親和性が劣っており絡み合った分子同士がほぐれにくい。そのため、水や溶剤と多糖類を入れ撹拌溶解する際に、絡み合った分子同士がほぐれやすくするよう高剪断力で攪拌を行うことや、加熱することが好ましい。本発明における多糖類の使用量は、インキ全量に対して0.1〜2.0重量%が好ましい。0.1重量%未満では、静置時のインキ粘度が低すぎて、インキが漏れる傾向となる。一方、2.0重量%を越えた場合、筆記時の粘度が高くなり過ぎるため、ペン先部からのインキ吐出が悪くなったり、書き味が悪くなったりする傾向がある。
ポリリシノレイン酸モノ又はポリグリセリルは、手脂成分で汚染された紙面に筆記した場合、線飛び現象のない一様な筆跡を得るために用いる。ポリリシノレイン酸モノ又はポリグリセリルは、ポリリシノレイン酸モノグリセリル、ポリリシノレイン酸テトラグリセリルとしてSYグリスターCR−310、HLB=2.0、坂本薬品工業(株)、ポリリシノレイン酸ヘキサグリセリルとしてNIKKOL HEXAGLYN PR−15、HLB=3.2、日光ケミカルズ(株)、SYグリスターCR−500、HLB=3.0、坂本薬品工業(株)、サンソフトNo.818R、HLB=3.0、太陽化学(株)、ポリリシノレイン酸デカグリセリルとしてNIKKOL DECAGLYN PR−20、HLB=3.4、日光ケミカルズ(株)等が挙げられる。
その使用量は固形分として、インキ全量に対し、0.5〜5.0重量%が好ましい。0.5重量%以下では効果的でなく、5.0重量%以上では、長期保管後、インキの増粘或いは固化により書けなくなる場合がある。
さらに、尿素、エチレン尿素、チオ尿素などの湿潤剤や、ベンゾチアゾリン系、オマジン系などの防腐剤、ベンゾトリアゾールなどの防錆剤、顔料を被筆記面に定着させるためにスチレン−アクリル共重合体やそのアルカリ塩、酢酸ビニル系やアクリル系やスチレン−アクリル系の樹脂等のエマルジョン、水酸化ナトリウムや2,2−アミノメチル−1,3−プロパンジオール、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン等のpH調整剤、シリコーン系エマルジョン等の消泡剤、アルミナ、珪酸アルミニウム、炭酸カルシウム、樹脂球などの体質顔料といった種々の添加剤を必要に応じて使用することもできる。
特にpH調整剤としてはトリエタノールアミンが好ましい。キレート能によってボールに吸着したトリエタノールアミンは、ボールとボール受座との間の摩擦抵抗を軽減し、ボールを回転し易くする他、ポリリシノレイン酸モノ又はポリグリセリルを併用することで、インキの粘着性が付与されるので、著しく手脂成分に汚染された紙面に対しても付着しやすくなり、手脂成分に汚染された紙面に対して線飛びの現象は発生しない。
本発明のインキ組成物を製造するに際しては、従来知られている種々の方法が採用できる。例えば、高剪断力を有するヘンシェルミキサー、プロペラ撹拌機、ホモジナイザー、ターボミキサー、高圧ホモジナイザー等の撹拌機に水や溶剤と多糖類を入れ撹拌分散した後、ヘンシェルミキサー、プロペラ撹拌機、ホモジナイザー、ターボミキサー、高圧ホモジナイザー、ボールミル、ビーズミル、ロールミル等の分散機により分散した着色剤やその他残りの成分を入れ、さらに混合撹拌することにより容易に得られる。
また、これらの調製工程において、発生した分散熱をそのまま利用して撹拌したり、熱をかけたり、冷却して撹拌することができる。
脱泡機による泡の除去やろ過機による粗大物のろ過等を必要に応じて行っても良い。更に、多糖類の分散性を十分にするためにインキ調整後に熱掛けするエージング工程を行うことができ、その温度は50〜100℃が好ましい。
以下、本発明を実施例により詳細に説明する。
(多糖類分散液A)
エチレングリコール 37.50部
アルカシーラン(多糖類、伯東(株)製) 0.40部
プロクセルGXL(防腐剤、アビシア(株)) 0.25部
イオン交換水 61.85部
イオン交換水を除くこれらの配合物を常温でプロペラ攪拌機で30分攪拌分散した後、残りのイオン交換水を加えた後、更に常温でプロペラ攪拌機で30分攪拌分散した。得られた分散液を、ヘンシェルミキサーで80±5℃を保持しながら周速40m/s以上で120分間撹拌分散した後、多糖類分散液Aを得た。
(多糖類分散液B)
エチレングリコール 37.50部
アルカシーラン(同上) 0.40部
プロクセルGXL(同上) 0.25部
イオン交換水 61.85部
イオン交換水を除くこれらの配合物を、常温でプロペラ攪拌機で30分攪拌分散した後、残りのイオン交換水を加えた後、更に常温でプロペラ攪拌機で30分攪拌分散した。得られた分散液を、ヘンシェルミキサーで60±5℃を保持しながら周速40m/s以上で120分間撹拌分散した後、多糖類分散液Bを得た。
(多糖類分散液C)
イオン交換水 1 36.75部
エチレングリコール 1 12.50部
プロクセルGXL(同上) 0.25部
アルカシーガム(多糖類、伯東(株)製) 0.50部
イオン交換水 2 25.00部
エチレングリコール 2 25.00部
イオン交換水 2とエチレングリコール 2を除くこれらの配合物を、ヘンシェルミキサーに入れ、水冷しながら周速40m/s以上で60分間撹拌分散した後、残りのイオン交換水 2とエチレングリコール 2を加えた後、60±5℃を保持しながら周速40m/s以上で120分間撹拌分散した後、多糖類分散液Cを得た。
(実施例1)
多糖類分散液B 30.00部
FUJI SP BLACK8041(顔料分散体、冨士色素(株)製) 25.00部
TSA739(消泡剤、シリコーンエマルジョン、GE東芝シリコーン(株)製))
0.07部
イオン交換水 13.58部
グリセリン 13.00部
エチレングリコール 2.00部
ベンゾトリアゾールの20%エチレングリコール溶液 2.00部
コートサイドS(防黴剤、武田薬品工業(株)製) 0.05部
AKP−20(アルミナ、住友化学工業(株)製)のグリセリン0.662%分散液
1.00部
ジョンクリルJ450(スチレン・アクリル系樹脂エマルジョン、ジョンソンポリマー
(株)製) 1.00部
フォスファノールRB410(リン酸エステル、東邦化学工業(株)製)のナトリウム塩
20%水溶液 2.00部
フォスファノールRS710(リン酸エステル、東邦化学工業(株)製)のナトリウム塩
20%水溶液 5.00部
NIKKOL DECAGLYN PR−20(ポリリシノレイン酸デカグリセリル、
日光ケミカルズ(株)製) 5.00部
トリエタノールアミン(pH調整剤) 0.30部
上記成分中、粘度調整剤溶液B、FUJI SP BLACK8041、消泡剤を、ヘンシェルミキサーに入れ、60±5℃を保持しながら周速20m/sで60分攪拌した。これに、イオン交換水、グリセリン、エチレングリコール、ベンゾトリアゾールの20%エチレングリコール溶液、コートサイドS、アルミナのグリセリン0.662%分散液をヘンシェルミキサーに入れ、60±5℃を保持しながら周速20m/sで30分間攪拌後、さらに残りの成分をヘンシェルミキサーに入れ、水冷しながら周速20m/sで30分間攪拌後、インキを取り出した。その後、ろ過を行い、脱泡機にて脱泡し、その後、90℃の環境下で24時間放置した後、黒色のボールペン用水性インキを得た。
(実施例2)
多糖類分散液B 32.58部
FUJI SP RED5657(顔料分散体、冨士色素(株)製) 20.00部
FUJI SP RED5653(顔料分散体、冨士色素(株)製) 5.00部
TSA739(同上) 0.07部
イオン交換水 13.00部
グリセリン 13.00部
エチレングリコール 2.00部
ベンゾトリアゾールの20%エチレングリコール溶液 2.00部
コートサイドS(同上) 0.05部
AKP−20(同上)のグリセリン0.662%分散液 1.00部
ジョンクリルJ450(同上) 1.00部
フォスファノールRB410(同上)のナトリウム塩20%水溶液 2.00部
フォスファノールRS710(同上)のナトリウム塩20%水溶液 5.00部
NIKKOL HEXAGLYN PR−15(ポリリシノレイン酸ヘキサグリセリル、
日光ケミカルズ(株)製) 3.00部
トリエタノールアミン 0.30部
上記成分中、粘度調整剤溶液B、FUJI SP RED5657、FUJI SP RED5653、消泡剤を、ヘンシェルミキサーに入れ、60±5℃を保持しながら周速40m/sで30分攪拌した。これに、イオン交換水、グリセリン、エチレングリコール、ベンゾトリアゾールの20%エチレングリコール溶液、コートサイドS、アルミナのグリセリン0.662%分散液をヘンシェルミキサーに入れ、60±5℃を保持しながら周速20m/sで30分間攪拌後、さらにジョンクリルJ450以外の残りの成分をヘンシェルミキサーに入れ、60±5℃を保持しながら周速20m/sで30分間攪拌後、さらにジョンクリルJ450をヘンシェルミキサーに入れ、水冷しながら周速20m/sで10分間攪拌後、インキを取り出した。その後、ろ過を行い、脱泡機にて脱泡し、その後、90℃の環境下で24時間放置した後、赤色のボールペン用水性インキを得た。
(実施例3)
多糖類分散液A 37.59部
FUJI SP BLUE6474(顔料分散体、冨士色素(株)製) 20.00部
TSA739(同上) 0.07部
イオン交換水 19.49部
グリセリン 13.00部
エチレングリコール 2.00部
ベンゾトリアゾールの20%エチレングリコール溶液 2.00部
コートサイドS(同上) 0.05部
AKP−20(同上)のグリセリン0.662%分散液 1.00部
ジョンクリルJ450(同上) 1.00部
フォスファノールRB410(同上)のナトリウム塩20%水溶液 3.00部
SYグリスターCR−310(ポリリシノレイン酸テトラグリセリル、
坂本薬品工業(株)製) 0.50部
トリエタノールアミン 0.30部
上記成分中、粘度調整剤溶液B、FUJI SP BLUE6474、消泡剤を、ヘンシェルミキサーに入れ、80±5℃を保持しながら周速40m/sで60分攪拌した。これに、イオン交換水、グリセリン、エチレングリコール、ベンゾトリアゾールの20%エチレングリコール溶液、コートサイドS、アルミナのグリセリン0.662%分散液をヘンシェルミキサーに入れ、80±5℃を保持しながら周速20m/sで30分間攪拌後、さらにジョンクリルJ450以外の残りの成分をヘンシェルミキサーに入れ、80±5℃を保持しながら周速20m/sで90分間攪拌後、さらにジョンクリルJ450をヘンシェルミキサーに入れ、水冷しながら周速20m/sで10分間攪拌後、インキを取り出した。その後、ろ過を行い、脱泡機にて脱泡し、その後、90℃の環境下で24時間放置した後、青色のボールペン用水性インキを得た。
(実施例4)
多糖類分散液B 30.00部
FUJI SP BLACK8041(同上) 25.00部
TSA739(同上) 0.07部
イオン交換水 17.73部
グリセリン 13.00部
エチレングリコール 2.00部
ベンゾトリアゾールの20%エチレングリコール溶液 2.00部
コートサイドS(同上) 0.05部
AKP−20(同上)のグリセリン0.662%分散液 1.00部
ジョンクリルJ450(同上) 1.00部
フォスファノールRB410(同上)のナトリウム塩20%水溶液 2.00部
フォスファノールRS710(同上)のナトリウム塩20%水溶液 5.00部
NIKKOL DECAGLYN PR−20(ポリリシノレイン酸デカグリセリル、
日光ケミカルズ(株)製) 1.00部
ジエタノールアミン(pH調整剤) 0.15部
上記成分中、粘度調整剤溶液B、FUJI SP BLACK8041、消泡剤を、ヘンシェルミキサーに入れ、60±5℃を保持しながら周速20m/sで60分攪拌した。これに、イオン交換水、グリセリン、エチレングリコール、ベンゾトリアゾールの20%エチレングリコール溶液、コートサイドS、アルミナのグリセリン0.662%分散液をヘンシェルミキサーに入れ、60±5℃を保持しながら周速20m/sで30分間攪拌後、さらに残りの成分をヘンシェルミキサーに入れ、水冷しながら周速20m/sで30分間攪拌後、インキを取り出した。その後、ろ過を行い、脱泡機にて脱泡し、その後、90℃の環境下で24時間放置した後、黒色のボールペン用水性インキを得た。
(実施例5)
多糖類分散液B 35.08部
FUJI SP VIOLET9602(顔料分散体、冨士色素(株)製) 3.00部
NKW2167E(顔料分散体、日本蛍光(株)製) 24.00部
TSA739(同上) 0.20部
イオン交換水 8.52部
グリセリン 13.00部
エチレングリコール 2.00部
ベンゾトリアゾールの20%エチレングリコール溶液 2.00部
コートサイドS(同上) 0.05部
AKP−20(同上)のグリセリン0.662%分散液 1.00部
ジョンクリルJ450(同上) 1.00部
フォスファノールRB410(同上)のナトリウム塩20%水溶液 3.00部
ポリリシノレイン酸モノグリセリル 7.00部
トリエタノールアミン 0.15部
上記成分中、粘度調整剤溶液B、FUJI SP VIOLET9602を、ヘンシェルミキサーに入れ、60±5℃を保持しながら周速40m/sで30分攪拌した後、NKW2167E、消泡剤をヘンシェルミキサーに入れ、60±5℃を保持しながら周速20m/sで30分攪拌した。これに、イオン交換水、グリセリン、エチレングリコール、ベンゾトリアゾールの20%エチレングリコール溶液、コートサイドS、アルミナのグリセリン0.662%分散液をヘンシェルミキサーに入れ、60±5℃を保持しながら周速20m/sで60分間攪拌後、ジョンクリルJ450以外の残りの成分をヘンシェルミキサーに入れ、60±5℃を保持しながら周速20m/sで50分間攪拌後、さらにジョンクリルJ450をヘンシェルミキサーに入れ、水冷しながら周速20m/sで10分間攪拌後、インキを取り出した。その後、ろ過を行い、脱泡機にて脱泡し、その後、90℃の環境下で24時間放置した後、紫色のボールペン用水性インキを得た。
(実施例6)
多糖類分散液B 45.12部
FUJI SP ORANGE636 (顔料分散体、冨士色素(株)製)9.60部
NKW2404E(顔料分散体、日本蛍光(株)製) 15.40部
TSA739(同上) 0.20部
イオン交換水 7.28部
グリセリン 13.00部
エチレングリコール 2.00部
ベンゾトリアゾールの20%エチレングリコール溶液 2.00部
コートサイドS(同上) 0.05部
AKP−20(同上)のグリセリン0.662%分散液 1.00部
ジョンクリルJ450(同上) 1.00部
フォスファノールRB410(同上)のナトリウム塩20%水溶液 3.00部
NIKKOL DECAGLYN PR−20(ポリリシノレイン酸デカグリセリル、
日光ケミカルズ(株)製) 0.20部
トリエタノールアミン 0.15部
上記成分中、粘度調整剤溶液B、FUJI SP ORANGE636を、ヘンシェルミキサーに入れ、60±5℃を保持しながら周速40m/sで30分攪拌した後、NKW2404E、消泡剤をヘンシェルミキサーに入れ、60±5℃を保持しながら周速20m/sで30分攪拌した。これに、イオン交換水、グリセリン、エチレングリコール、ベンゾトリアゾールの20%エチレングリコール溶液、コートサイドS、アルミナのグリセリン0.662%分散液をヘンシェルミキサーに入れ、60±5℃を保持しながら周速20m/sで60分間攪拌後、ジョンクリルJ450以外の残りの成分をヘンシェルミキサーに入れ、60±5℃を保持しながら周速20m/sで50分間攪拌後、さらにジョンクリルJ450をヘンシェルミキサーに入れ、水冷しながら周速20m/sで10分間攪拌後、インキを取り出した。その後、ろ過を行い、脱泡機にて脱泡し、その後、90℃の環境下で24時間放置した後、橙色のボールペン用水性インキを得た。
(実施例7)
多糖類分散液C 35.08部
FUJI SP PINK9429 (顔料分散体、冨士色素(株)製)8.30部
NKW2407E(顔料分散体、日本蛍光(株)製) 22.40部
TSA739(同上) 0.20部
イオン交換水 16.17部
グリセリン 6.50部
エチレングリコール 2.00部
ベンゾトリアゾールの20%エチレングリコール溶液 2.00部
コートサイドS(同上) 0.05部
AKP−20(同上)のグリセリン0.662%分散液 1.00部
ジョンクリルJ450(同上) 1.00部
フォスファノールRB410(同上)のナトリウム塩20%水溶液 3.00部
NIKKOL DECAGLYN PR−20(同上) 2.00部
トリエタノールアミン 0.30部
上記成分中、粘度調整剤溶液B、FUJI SP PINK9429を、ヘンシェルミキサーに入れ、60±5℃を保持しながら周速40m/sで30分攪拌した後、NKW2407E、消泡剤をヘンシェルミキサーに入れ、60±5℃を保持しながら周速20m/sで30分攪拌した。これに、イオン交換水、グリセリン、エチレングリコール、ベンゾトリアゾールの20%エチレングリコール溶液、コートサイドS、アルミナのグリセリン0.662%分散液をヘンシェルミキサーに入れ、60±5℃を保持しながら周速20m/sで60分間攪拌後、ジョンクリルJ450以外の残りの成分をヘンシェルミキサーに入れ、60±5℃を保持しながら周速20m/sで50分間攪拌後、さらにジョンクリルJ450をヘンシェルミキサーに入れ、水冷しながら周速20m/sで10分間攪拌後、インキを取り出した。その後、ろ過を行い、脱泡機にて脱泡し、その後、90℃の環境下で24時間放置した後、桃色のボールペン用水性インキを得た。
(比較例1)
実施例1において、ポリリシノレイン酸デカグリセリルを除き、その分イオン交換水を増やした以外は、実施例1と同様になして黒色のボールペン用水性インキを得た。
(比較例2)
実施例2において、ポリリシノレイン酸ヘキサグリセリルを除き、その分イオン交換水を増やした以外は、実施例2と同様になして赤色のボールペン用水性インキを得た。
(比較例3)
実施例3において、ポリリシノレイン酸テトラグリセリルを除き、その分イオン交換水を増やした以外は、実施例3と同様になして青色のボールペン用水性インキを得た。
(比較例4)
実施例5において、ポリリシノレイン酸デカグリセリルを除き、その分イオン交換水を増やした以外は、実施例5と同様になして紫色のボールペン用水性インキを得た。
(比較例5)
GX−205(架橋型ポリN−ビニルアセトアミド、昭和電工(株)製) 1.40部
FUJI SP BLUE6401(顔料分散体、冨士色素(株)製) 20.00部
イオン交換水 29.38部
グリセリン 15.00部
エチレングリコール 32.00部
ネオペレックスNo.25(アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、花王(株)製)
2.00部
プロクセルGXL(防黴剤、ICIジャパン(株)製) 0.22部
上記成分中、GX−205、エチレングリコール、グリセリン、水を攪拌機にて2時間混合攪拌を行い、その後、50℃下に20時間放置した後、GX−205、エチレングリコール、グリセリン、水以外を添加して2時間混合攪拌し、青色ボールペン用水性顔料インキを得た。
(比較例6)
実施例1において、ポリリシノレイン酸デカグリセリルを除き、その分デカステアリン酸デカグリセリルを添加以外は、実施例1と同様になして黒色のボールペン用水性インキを得た。
(比較例7)
実施例1において、ポリリシノレイン酸デカグリセリルを除き、その分デカオレイン酸デカグリセリルを増やした以外は、実施例1と同様になして黒色のボールペン用水性インキを得た。
(比較例8)
実施例1において、ポリリシノレイン酸デカグリセリルを除き、その分モノオレイン酸デカグリセリルを増やした以外は、実施例1と同様になして黒色のボールペン用水性インキを得た。
(試験サンプルボールペン)
実施例1〜6及び比較例1〜3、5〜8で得たボールペン用水性インキを、ステンレス製のボールペンチップ(ボール素材:超硬合金、ボール径:0.5mm、ボールの表面が任意の50×50μmにおける算術平均粗さが18nm未満で、且つ最大高低差が280nm未満)からなるぺんてる(株)製ハイブリッド(製品符号K105)のリフィル(インキ収容管材質:ポリプロピレン)に約0.8g充填し、インキ界面に上記K105に使用されている逆流防止体組成物を層状に配置した後、ペン先が外側を向くように遠心処理を施し脱泡して、試験用ボールペンとした。
実施例7及び比較例4は、上記ボールペンチップと同サイズのボールホルダに任意の50×50μmにおける算術平均粗さが18nm以上25nm以下で、且つ最大高低差が280nm以上450nm以下のボールを用いたボールペンチップを作成してそのほかは上記同様にして、試験用ボールペンとした。
(手脂用紙の作成)
以下の配合で作製した人工手脂配合1で調製した手脂を、アセトンで30%に希釈した溶液(以下、手脂希釈溶液という)を作成する。前記手脂希釈溶液を上質紙(JIS P3201筆記用紙A)に、スプレーにて均一に噴霧した後、室温にて2時間乾燥させアセトンを除去し、手脂で汚染された手脂用紙を作成した。
(人工手脂配合1)
スクワラン 10重量部
イソプロピルミリステート 20重量部
オリーブ油 40重量部
コレステロール 2重量部
パルミチン酸 2重量部
オレイン酸 13重量部
イソステアリン酸 13重量部
上記成分を攪拌混合して手脂を得た。
(手脂成分による線飛び試験1、早書き試験)
試験サンプルボールペンを用いて、手脂用紙に(株)トリニティーラボ製のTribo−master(Type:TL201Sa)にて、筆記速度14cm/sec、筆記角度70°、筆記荷重100gの筆記条件で、15cmの直線を筆記した。筆記終了後、直線中の線飛びした距離を測定した。
(手脂成分による線飛び試験2、逆書き試験)
試験サンプルボールペンを用いて、手脂用紙に(株)トリニティーラボ製のTribo−master(Type:TL201Sa)にて、筆記速度7cm/sec、筆記角度110°(通常70°で引く方向に筆記するところを、押しつける方向に筆記)、筆記荷重100gの筆記条件で、15cmの直線を筆記した。筆記終了後、直線中の線飛びした距離を測定した。
(書き味試験)
試験用ボールペンを用いて、上質紙(JIS P3201筆記用紙A)に(株)トリニティーラボ製のTribo−master(Type:TL201Sa)にて、筆記速度7cm/sec、筆記角度70°、筆記荷重100gの筆記条件で、それぞれ15cmの直線を筆記させた時の筆記抵抗値を測定した。
結果を表1に示す。
Figure 2015086239
実施例1〜7の水性ボールペン用インキは、比較例1〜8に比べ、手脂が塗布された紙に対して逆書きや早書きをしても良好な筆跡が得られ、書き味も良好だった。
特に、実施例1〜3及び5〜7は、トリエタノールアミンとの併用により手脂が塗布された紙に対して更に良好な筆跡が得られた。
これに対し、比較例1〜4は、ポリリシノレイン酸モノ又はポリグリセリルが配合されていないので、インキが手脂にはじかれてしまい手脂が塗布された紙では顕著な線飛びが発生してしまった。また、ボールの表面粗さを調整した比較例4は書き味も特に悪い。架橋型ポリN−ビニルカルボン酸アミドと、アルキルベンゼンスルホン酸塩を併用した比較例5や疎水基中に水酸基を持たないポリグリセリン脂肪酸エステルを使用した比較例6〜8も逆書きや早書きの条件ではインキのクッション性が不十分なため吐出量が減少することでインキが手脂にはじかれやすくなり手脂が塗布された紙では線飛びが発生する。

Claims (2)

  1. 少なくとも着色剤と、水と、多糖類と、ポリリシノレイン酸モノ又はポリグリセリルを含有する水性ボールペン用インキ。
  2. 前記水性ボールペン用インキが、更にトリエタノールアミンを含有する請求項1に記載の水性ボールペン用インキ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2023104218A (ja) * 2022-01-17 2023-07-28 三菱鉛筆株式会社 筆記具用水性インク組成物、この水性インク組成物を搭載した筆記具

Cited By (1)

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JP2023104218A (ja) * 2022-01-17 2023-07-28 三菱鉛筆株式会社 筆記具用水性インク組成物、この水性インク組成物を搭載した筆記具

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