JP6347206B2 - 水性ボールペン用インキ - Google Patents
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Description
筆跡の乾燥性を速くする手段として、ジアルキルスルホコハク酸とフッ素系界面活性剤を併用することで浸透効果を大きくする例(特許文献1)が知られている。また、(モノ、ジ、トリ)エチレングリコールアルキルエーテル類としてジエチレングリコールモノメチルエーテルを使用することで紙への浸透効果を大きくする例(特許文献2)が知られている。
また、一般式(化1)で示されるリン酸誘導体は、長鎖アルキル基を持ち、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノールとは相溶性が良いので、水と3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノールの混合溶剤に溶解した状態で多糖類の網目構造中に取り込まれ、溶解してより大きく拡がった網目構造となり、筆跡の紙への裏抜けがより発生しにくくなる上、手脂の付着した部分の紙への吸着が更に強力になるので、著しく手脂で汚染された紙に筆記しても線飛び現象がなくなる。
染料も併用することができる。具体例としては、酸性染料、直接染料、塩基性染料等のいずれも用いることができる。その一例を挙げれば、ジャパノールファストブラックDコンク(C.I.ダイレクトブラック17)、ウォーターブラック100L(同19)、ウォーターブラックL−200(同19)、ダイレクトファストブラックB(同22)、ダイレクトファストブラックAB(同32)、ダイレクトディープブラックEX(同38)、ダイレクトファストブラックコンク(同51)、カヤラススプラグレイVGN(同71)、カヤラスダイレクトブリリアントエローG(C.I.ダイレクトエロー4)、ダイレクトファストエロー5GL(同26)、アイゼンプリムラエローGCLH(同44)、ダイレクトファストエローR(同50)、アイゼンダイレクトファストレッドFH(C.I.ダイレクトレッド1)、ニッポンファストスカーレットGSX(同4)、ダイレクトファストスカーレット4BS(同23)、アイゼンダイレクトローデュリンBH(同31)、ダイレクトスカーレットB(同37)、カヤクダイレクトスカーレット3B(同39)、アイゼンプリムラピンク2BLH(同75)、スミライトレッドF3B(同80)、アイゼンプリムラレッド4BH(同81)、カヤラススプラルビンBL(同83)、カヤラスライトレッドF5G(同225)、カヤラスライトレッドF5B(同226)、カヤラスライトローズFR(同227)、ダイレクトスカイブルー6B(C.I.ダイレクトブルー1)、ダイレクトスカイブルー5B(同15)、スミライトスプラブルーBRRコンク(同71)、ダイボーゲンターコイズブルーS(同86)、ウォーターブルー#3(同86)、カヤラスターコイズブルーGL(同86)、カヤラススプラブルーFF2GL(同106)、カヤラススプラターコイズブルーFBL(同199)等の直接染料や、アシッドブルーブラック10B(C.I.アシッドブラック1)、ニグロシン(同2)、スミノールミリングブラック8BX(同24)、カヤノールミリングブラックVLG(同26)、スミノールファストブラックBRコンク(同31)、ミツイナイロンブラックGL(同52)、アイゼンオパールブラックWHエクストラコンク(同52)、スミランブラックWA(同52)、ラニルブラックBGエクストラコンク(同107)、カヤノールミリングブラックTLB(同109)、スミノールミリングブラックB(同109)、カヤノールミリングブラックTLR(同110)、アイゼンオパールブラックニューコンク(同119)、ウォーターブラック187−L(同154)、カヤクアシッドブリリアントフラビンFF(C.I.アシッドエロー7:1)、カヤシルエローGG(同17)、キシレンライトエロー2G140%(同17)、スミノールレベリングエローNR(同19)、ダイワタートラジン(同23)、カヤクタートラジン(同23)、スミノールファストエローR(同25)、ダイアシッドライトエロー2GP(同29)、スミノールミリングエローO(同38)、スミノールミリングエローMR(同42)、ウォーターエロー#6(同42)、カヤノールエローNFG(同49)、スミノールミリングエロー3G(同72)、スミノールファストエローG(同61)、スミノールミリングエローG(同78)、カヤノールエローN5G(同110)、スミノールミリングエロー4G200%(同141)、カヤノールエローNG(同135)、カヤノールミリングエロー5GW(同127)、カヤノールミリングエロー6GW(同142)、スミトモファストスカーレットA(C.I.アシッドレッド8)、カヤクシルクスカーレット(同9)、ソーラールビンエクストラ(同14)、ダイワニューコクシン(同18)、アイゼンボンソーRH(同26)、ダイワ赤色2号(同27)、スミノールレベリングブリリアントレッドS3B(同35)、カヤシルルビノール3GS(同37)、アイゼンエリスロシン(同51)、カヤクアシッドローダミンFB(同52)、スミノールレベリングルビノール3GP(同57)、ダイアシッドアリザリンルビノールF3G200%(同82)、アイゼンエオシンGH(同87)、ウォーターピンク#2(同92)、アイゼンアシッドフロキシンPB(同92)、ローズベンガル(同94)、カヤノールミリングスカーレットFGW(同111)、カヤノールミリングルビン3BW(同129)、スミノオールミリングブリリアントレッド3BNコンク(同131)、スミノールミリングブリリアントレッドBS(同138)、アイゼンオパールピンクBH(同186)、スミノールミリングブリリアントレッドBコンク(同249)、カヤクアシッドブリリアントレッド3BL(同254)、カヤクアシッドブリリドブリリアントレッドBL(同265)、カヤノールミリングレッドGW(同276)、ミツイアシッドバイオレット6BN(C.I.アシッドバイオレット15)、ミツイアシッドバイオレットBN(同17)、スミトモパテントピュアブルーVX(C.I.アシッドブルー1)、ウォーターブルー#106(同1)、パテントブルーAF(同7)、ウォーターブルー#9(同9)、ダイワ青色1号(同9)、スプラノールブルーB(同15)、オリエントソルブルブルーOBC(同22)、スミノールレベリングブルー4GL(同23)、ミツイナイロンファストブルーG(同25)、カヤシルブルーAGG(同40)、カヤシルブルーBR(同41)、ミツイアリザリンサフィロールSE(同43)、スミノールレベリングスカイブルーRエクストラコンク(同62)、ミツイナイロンファストスカイブルーB(同78)、スミトモブリリアントインドシアニン6Bh/c(同83)、サンドランシアニンN−6B350%(同90)、ウォーターブルー#115(同90)、オリエントソルブルブルーOBB(同93)、スミトモブリリアントブルー5G(同103)、カヤノールミリングウルトラスカイSE(同112)、カヤノールミリングシアニン5R(同113)、アイゼンオパールブルー2GLH(同158)、ダイワギニアグリーンB(C.I.アシッドグリーン3)、アシッドブリリアントミリンググリーンB(同9)、ダイワグリーン#70(同16)、カヤノールシアニングリーンG(同25)、スミノールミリンググリーンG(同27)等の酸性染料、アイゼンカチロンイエロー3GLH(C.I.ベーシックイエロー11)、アイゼンカチロンブリリアントイエロー5GLH(同13)、スミアクリルイエローE−3RD(同15)、マキシロンイエロー2RL(同19)、アストラゾンイエロー7GLL(同21)、カヤクリルゴールデンイエローGL−ED(同28)、アストラゾンイエロー5GL(同51)、アイゼンカチロンオレンジGLH(C.I.ベーシックオレンジ21)、アイゼンカチロンブラウン3GLH(同30)、ローダミン6GCP(C.I.ベーシックレッド1)、アイゼンアストラフロキシン(同12)、スミアクリルブリリアントレッドE−2B(同15)、アストラゾンレッドGTL(同18)、アイゼンカチロンブリリアントピンクBGH(同27)、マキシロンレッドGRL(同46)、アイゼンメチルバイオレット(C.I.ベーシックバイオレット1)、アイゼンクリスタルバイオレット(同3)、アイゼンローダミンB(同10)、アストラゾンブルーG(C.I.ベーシックブルー1)、アストラゾンブルーBG(同3)、メチレンブルー(同9)、マキシロンブルーGRL(同41)、アイゼンカチロンブルーBRLH(同54)、アイゼンダイヤモンドグリーンGH(C.I.ベーシックグリーン1)、アイゼンマラカイトグリーン(同4)、ビスマルクブラウンG(C.I.ベーシックブラウン1)等の塩基性染料が挙げられる。以上の顔料及び染料は、単独或は複数を混合して使用できる。
更に、インキとしての種々の品質、例えば、低温時でのインキ凍結防止、ペン先でのインキ乾燥防止等の目的で従来公知の有機溶剤を使用することが可能である。有機溶剤の具体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ヘキシレングリコール、1,3−ブチレングリコール、チオジエチレングリコール、グリセリン、ベンジルグリコール、ベンジルジグリコール等のグリコール類、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノフェニルエーテル等のグリコールエーテル類、ベンジルアルコール、α−メチルベンジルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、イソドデシルアルコール、イソトリデシルアルコール等のアルコール系溶剤やプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールジアセテート、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン等が挙げられる。これらの有機溶剤は、単独或は混合して使用することができる。その使用量はインキ組成物全量に対して0.05重量%以上10.0重量%以下が好ましい、理由は不明であるが特に3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノールと水と多価アルコールを2.5重量%以上5.0重量%以下の量で併用すると多糖類の3次元網目構造をより均一化するためにより早く、均一にむらなく乾燥する。
特に、キサンタンガムは3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノールと水を併用したとき、3次元網目構造が均一化されやすく、筆跡乾燥性が速くなりやすいので好ましい。キサンタンガムはキサントモナスの培養液から分離精製されるグルコース、マンノース、グルクロン酸からなる多糖類である。具体例を挙げると、ケルザン、同S、同T、同ST、同ASX、同ASXT、同AR、同HP、同G、ケトロールCG、同CG−T、同CG−SFT(以上、三晶(株)製)、サンエース、同S、同C、同C−S、同B−S、同NF、同G、同E−S、同NXG−S、同NXG−C、ビストップD−3000−DF、同D−3000−DF−C(以上、三栄源エフ・エス・アイ(株)製)、等がある。本発明における多糖類の使用量は、0.05重量%以上5.0重量%以下が好ましいが、ボールペンとしての性能を保持するため、インキ全量に対して0.1重量%以上2.0重量%以下がより好ましい。0.05重量%未満では、静置時のインキ粘度が低すぎて、インキが漏れる傾向となる。一方、5.0重量%を越えた場合、筆記時の粘度が高くなり過ぎるため、ペン先部からのインキ吐出が悪くなったり、書き味が悪くなったりする傾向がある。
特に一般式(化1)のリン酸誘導体は、インキに溶解したときに、長鎖アルキル基の働きにより水と3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノールと多糖類の三次元網目構造をより大きく拡げることができ、乾燥がより速くなり、裏抜けもしにくい。アルキル基が十分に長くないと三次元網目構造が広がらずに乾燥性の向上が見られず、他の種類の長い炭素数を持つ界面活性剤はたとえ乾燥性が向上できても、浸透性も同時に上昇し筆跡の紙への裏抜けが発生してしまう。また、従来使用されている溶剤である多価アルコールのみを用いた三次元網目構造は多価アルコールの複数の水酸基と多糖類との水素結合が強力で、十分に網目構造を広げることができず、また網目構造が元々不均一であるので乾燥性の顕著な向上は見られない。一般式(化1)のリン酸誘導体としてフォスファノール RB−410(東邦化学(株)社、4オキシエチレンオレイルエーテルリン酸)、同RL−310(3オキシエチレンステアリルエーテルリン酸)、同RL−210(2オキシエチレンステアリルエーテルリン酸)、同RD−720N(7オキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム)、NIKKOLDOP−8NV(日光ケミカルズ(株)社製、8オキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム)が挙げられる。理由は不明であるが、特に4オキシエチレンオレイルエーテルリン酸は乾燥がより速くなり、最も裏抜けもしにくい。尚、これらリン酸誘導体はナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、アミン塩などあらかじめ塩にしたものをインキに用いても、これらリン酸誘導体をインキ配合時に併用することによってインキ中で塩にして用いてもよく、その場合のアルカリの具体的な例としては水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール等が挙げられる。その使用量は固形分として、インキ全量に対し、0.3重量%以上5.0重量%以下が好ましい。0.3重量%未満では十分な効果がない場合があり、5.0重量%を超えて添加してもその効果の向上は見られず添加することの意味がない。
また、これらの調製工程において、発生した分散熱をそのまま利用して撹拌したり、熱をかけたり、冷却して撹拌することができる。脱泡機による泡の除去やろ過機による粗大物のろ過等を必要に応じて行っても良い。更に、多糖類の分散性を十分にするためにインキ調整後にエージング工程を行っても良い。
FUJI SP BLACK8041(顔料分散体、冨士色素(株)製) 25.00部
ケルザンAR6.0%水溶液(キサンタンガム分散液、三晶(株)製) 7.50部
イオン交換水 41.45部
3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール 20.00部
プロクセルGXL(防黴剤、アビシア(株)) 0.05部
AKP−20(アルミナ、住友化学工業(株)製)のグリセリン0.662%分散液
1.00部
PDX7323(スチレン・アクリル系樹脂エマルジョン、BASFジャパン(株)製)
1.00部
フォスファノールRB410(4オキシエチレンオレイルエーテルリン酸、東邦化学工業
(株)製)のナトリウム塩20%水溶液 2.00部
ベンゾトリアゾールの20%エチレングリコール溶液 2.00部
上記成分をホモジナイザーで分散処理を行なった後、水酸化ナトリウム20%水溶液でpHを8.3に調整した後、フィルター等で粗大粒子を除去し、脱泡機にて脱泡して、黒色ボールペン用水性インキを得た。
FUJI SP RED 5657(顔料分散体、冨士色素(株)製) 20.00部
FUJI SP RED 5653(顔料分散体、冨士色素(株)製) 5.00部
ケルザンAR6.0%水溶液(キサンタンガム分散液、三晶(株)製) 7.50部
イオン交換水 56.45部
3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール 5.00部
プロクセルGXL(防黴剤、アビシア(株)) 0.05部
AKP−20(アルミナ、住友化学工業(株)製)のグリセリン0.662%分散液
1.00部
PDX7323(スチレン・アクリル系樹脂エマルジョン、BASFジャパン(株)製)
1.00部
フォスファノールRB410(4オキシエチレンオレイルエーテルリン酸、東邦化学工業
(株)製)のジエタノールアミン塩20%水溶液 2.00部
ベンゾトリアゾールの20%エチレングリコール溶液 2.00部
上記成分をホモジナイザーで分散処理を行なった後、水酸化ナトリウム20%水溶液でpHを8.3に調整した後、フィルター等で粗大粒子を除去し、脱泡機にて脱泡して、赤色ボールペン用水性インキを得た。
FUJI SP BLUE 6474(顔料分散体、冨士色素(株)製) 20.00部
ケルザンAR6.0%水溶液(キサンタンガム分散液、三晶(株)製) 7.50部
イオン交換水 33.45部
3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール 30.00部
プロクセルGXL(防黴剤、アビシア(株)) 0.05部
AKP−20(アルミナ、住友化学工業(株)製)のグリセリン0.662%分散液
1.00部
PDX7323(スチレン・アクリル系樹脂エマルジョン、BASFジャパン(株)製)
1.00部
フォスファノールRB410(4オキシエチレンオレイルエーテルリン酸、東邦化学工業
(株)製)のトリエタノールアミン塩20%水溶液 5.00部
ベンゾトリアゾールの20%エチレングリコール溶液 2.00部
上記成分をホモジナイザーで分散処理を行なった後、水酸化ナトリウム20%水溶液でpHを8.3に調整した後、フィルター等で粗大粒子を除去し、脱泡機にて脱泡して、赤色ボールペン用水性インキを得た。
実施例1において、フォスファノールRB410を除き、その分フォスファノールRL−310(3オキシエチレンステアリルエーテルリン酸、東邦化学工業(株)製)のナトリウム塩20%水溶液を増やした以外は、実施例1と同様になして黒色のボールペン用水性インキを得た。
実施例1において、フォスファノールRB410のナトリウム塩20%水溶液を除き、その分イオン交換水を増やした以外は、実施例1と同様になして黒色のボールペン用水性インキを得た。
FUJI SP BLACK8041(顔料分散体、冨士色素(株)製) 25.00部
アルカシーラン0.4%水分散液(多糖類、伯東(株)製) 30.00部
イオン交換水 13.95部
3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール 20.00部
プロクセルGXL(防黴剤、アビシア(株)) 0.05部
AKP−20(アルミナ、住友化学工業(株)製)のグリセリン0.662%分散液
1.00部
PDX7323(スチレン・アクリル系樹脂エマルジョン、BASFジャパン(株)製)
1.00部
フォスファノールRB410(4オキシエチレンオレイルエーテルリン酸、東邦化学工業
(株)製)のナトリウム塩20%水溶液 2.00部
ベンゾトリアゾールの20%エチレングリコール溶液 2.00部
上記成分をホモジナイザーで分散処理を行なった後、水酸化ナトリウム20%水溶液でpHを8.3に調整した後、フィルター等で粗大粒子を除去した。その後、90℃の環境下で24時間放置した後、黒色のボールペン用水性インキを得た。
実施例6において、フォスファノールRB410のナトリウム塩20%水溶液を除き、その分フォスファノールML−240(2オキシエチレンラウリルエーテルリン酸、東邦化学工業(株)製)のナトリウム塩20%水溶液を増やした以外は、実施例6と同様になして黒色のボールペン用水性インキを得た。
実施例6において、フォスファノールRB410のナトリウム塩20%水溶液を除き、その分イオン交換水を増やした以外は、実施例6と同様になして黒色のボールペン用水性インキを得た。
FUJI SP BLACK8041(顔料分散体、冨士色素(株)製) 25.00部
ケルザンAR6.0%水溶液(キサンタンガム分散液、三晶(株)製) 7.50部
イオン交換水 36.45部
3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール 15.00部
エチレングリコール 5.00部
プロクセルGXL(防黴剤、アビシア(株)) 0.05部
AKP−20(アルミナ、住友化学工業(株)製)のグリセリン0.662%分散液
1.00部
PDX7323(スチレン・アクリル系樹脂エマルジョン、BASFジャパン(株)製)
1.00部
フォスファノールRB410(4オキシエチレンオレイルエーテルリン酸、東邦化学工業
(株)製)のナトリウム塩20%水溶液 2.00部
フォスファノールRS710(リン酸エステル、東邦化学工業(株)製)のナトリウム塩
20%水溶液 5.00部
ベンゾトリアゾールの20%エチレングリコール溶液 2.00部
上記成分をホモジナイザーで分散処理を行なった後、水酸化ナトリウム20%水溶液でpHを8.3に調整した後、フィルター等で粗大粒子を除去し、脱泡機にて脱泡して、黒色ボールペン用水性インキを得た。
実施例9において、エチレングリコールをジエチレングリコールに変えた以外は、実施例9と同様になして黒色のボールペン用水性インキを得た。
実施例1において、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノールを10.00部減量し、その分、イオン交換水を増やした以外は、実施例1と同様になして黒色のボールペン用水性インキを得た。
実施例2において、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノールを2.00部減量し、その分、イオン交換水を増やした以外は、実施例2と同様になして赤色のボールペン用水性インキを得た。
実施例3において、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノールを10.00部増量し、その分、イオン交換水を減らした以外は、実施例3と同様になして青色のボールペン用水性インキを得た。
FUJI SP BLACK8041(顔料分散体、冨士色素(株)製) 25.00部
ケルザンAR6.0%水溶液(キサンタンガム分散液、三晶(株)製) 7.50部
イオン交換水 41.45部
エチレングリコール 20.00部
グリセリン 20.00部
プロクセルGXL(防黴剤、アビシア(株)) 0.05部
AKP−20(アルミナ、住友化学工業(株)製)のグリセリン0.662%分散液
1.00部
PDX7323(スチレン・アクリル系樹脂エマルジョン、BASFジャパン(株)製)
1.00部
フォスファノールRB410(4オキシエチレンオレイルエーテルリン酸、東邦化学工業
(株)製)のナトリウム塩20%水溶液 2.00部
ベンゾトリアゾールの20%エチレングリコール溶液 2.00部
上記成分をホモジナイザーで分散処理を行なった後、水酸化ナトリウム20%水溶液でpHを8.3に調整した後、フィルター等で粗大粒子を除去し、脱泡機にて脱泡して、黒色ボールペン用水性インキを得た。
比較例1において、エチレングリコールとグリセリンを除き、その分イオン交換水を増やした以外は、比較例1と同様になして黒色のボールペン用水性インキを得た。
比較例1において、エチレングリコールとグリセリンを除き、その分プロピレングリコールモノメチルエーテルを増やした以外は、比較例1と同様になして黒色のボールペン用水性インキを得た。
ピグメントブラック7(着色剤) 6.00部
イオン交換水 60.10部
イソプロピルアルコール 8.00部
プライサーフ208B(ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸エステル、第一工業
製薬(株)製) 1.00部
ネオコールYSK(ジアルキルスルホコハク酸塩、第一工業製薬(株)製) 0.20部
KF618(ポリエーテル変性シリコーンオイル、信越化学工業(株)製) 0.20部
HPD96(スチレン−アクリル樹脂、BASF社製) 20.00部
ジョンクリル7001(スチレン−アクリル樹脂、BASF社製) 3.00部
トリエタノールアミン(pH調整剤) 1.00部
1,2ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.50部
上記成分をホモジナイザーで分散処理を行なった後、水酸化ナトリウム20%水溶液でpHを8.3に調整した後、フィルター等で粗大粒子を除去し、脱泡機にて脱泡して、黒色ボールペン用水性インキを得た。
C.I.acid RED87(着色剤) 6.00部
イオン交換水 48.90部
トリエチレングリコール 20.00部
トリエチレングリコールジエチルエーテル 15.00部
ポリエチレングリコールモノオレイルエーテル 10.00部
ジオキシン(防黴剤) 0.10部
上記成分をホモジナイザーで分散処理を行なった後、水酸化ナトリウム20%水溶液でpHを8.3に調整した後、フィルター等で粗大粒子を除去し、脱泡機にて脱泡して、黒色ボールペン用水性インキを得た。
実施例1〜10及び比較例1〜5で得たボールペン用水性インキを、ステンレス製のボールペンチップ(ボール素材:超硬合金、ボール径:0.7mmからなるぺんてる(株)製ハイパーG(製品符号KL257)のリフィル(インキ収容管材質:ポリプロピレン)に約0.8g充填し、インキ界面に上記KL257に使用されている逆流防止体組成物を層状に配置した後、ペン先が外側を向くように遠心処理を施し脱泡して、試験用ボールペンとした。
室温20±15℃、湿度65±20%の環境下で、JIS S 6061の7.3に示される試験用紙に、2×2の大きさの「永」の文字を筆記し、消しゴム(ハイポリマー、ぺんてる(株)製)で1回擦った時に、紙面が汚れなくなるまでの時間を求めた。
室温20±15℃、湿度65±20%の環境下で、JIS S 6061の7.3に示される試験用紙に、2×2の大きさの「永」の文字を筆記し、カッターで筆跡部分の断面を作成し、インキ浸透深さを測定した。
以下の配合で作製した人工手脂配合1で調製した手脂を、アセトンで30%に希釈した溶液(以下、30%手脂希釈溶液という)を作成する。前記手脂希釈溶液を、JIS S 6061の7.3に示される試験用紙に、スプレーにて均一に噴霧した後、室温にて2時間乾燥させアセトンを除去し、手脂で汚染された手脂用紙を作成した。また、同様に60%手脂希釈溶液を作成し、手脂で著しく汚染された手脂用紙2を作成した。
(人工手脂配合)
スクワラン 10重量部
イソプロピルミリステート 20重量部
オリーブ油 40重量部
コレステロール 2重量部
パルミチン酸 2重量部
オレイン酸 13重量部
イソステアリン酸 13重量部
上記成分を攪拌混合して手脂を得た。
試験サンプルボールペンを用いて、手脂用紙1に(株)トリニティーラボ製のTribo−master(Type:TL201Sa)にて、筆記速度7cm/sec、筆記角度70°、筆記荷重100gの筆記条件で、15cmの直線を筆記した。筆記終了後、直線中の線飛びした距離を測定した。
(手脂用紙2による手脂筆記性試験2)
試験サンプルボールペンを用いて、手脂用紙2に(株)トリニティーラボ製のTribo−master(Type:TL201Sa)にて、筆記速度7cm/sec、筆記角度70°、筆記荷重100gの筆記条件で、15cmの直線を筆記した。筆記終了後、直線中の線飛びした距離を測定した。
結果を表1に示す。
特に、実施例1〜4、6、9〜13は、リン酸誘導体を含有することにより、紙への浸透深さが更に少なく筆跡乾燥性が良好だった。また、著しく手脂が塗布された紙に対しても線飛びすることなく良好な筆跡が得られた。
Claims (2)
- 少なくともカーボンブラックまたは有機顔料と、水と、多糖類と、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノールを含有する水性ボールペン用インキ。
- 4オキシエチレンオレイルエーテルリン酸、3オキシエチレンステアリルエーテルリン酸、2オキシエチレンステアリルエーテルリン酸、7オキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム、8オキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウムから選ばれるリン酸誘導体を含有する請求項1に記載の水性ボールペン用インキ。
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