JP2015086066A - 搬送装置及びその搬送装置に用いられるストッパ機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】停止された走行体が再び走行を開始されるときの衝撃を緩和することのできる搬送装置を提供する。【解決手段】本発明の搬送装置は、搬送経路に沿って設けられる搬送レール2と、この搬送レール2に沿って走行するとともに、ワークを上方で支持する支持部材21を有する走行体3と、この走行体3を移動させる駆動力を伝達するための駆動伝達機構4とを備える。さらに、搬送経路の途中の搬送レール2に設けられ、駆動伝達機構4による駆動力を解除することにより走行体3を停止させるストッパ機構5と、ストッパ機構5によって停止された走行体3に対して、駆動伝達機構4による駆動力を許可することにより走行体3を再び走行させるレバー群31及びエアシリンダ32と、レバー群31及びエアシリンダ32の動作に連動して走行体3を微動動作させるリンク機構33及び押し出し機構34を備える。【選択図】図10

Description

本発明は、ワークを搬送するための搬送装置に関するものであり、特に、床上に設置された搬送レールに沿って走行体が走行しつつワークを支持しながら搬送する装置に関する。
従来、ワークを搬送するための搬送装置は、搬送すべき経路に応じて設けられる搬送レールと、この搬送レールに沿って走行する走行体とを備えている。この搬送装置では、搬送レールの上方に無端状の駆動チェーンが配設され、この駆動チェーンには複数のペンダントが垂下して設けられている。そして、いずれかのペンダントに走行体の一部が掛止されるとともに、駆動チェーンが搬送レールの上方で巡回されることにより、ペンダントを介して駆動チェーンから走行体に駆動力が伝達される。これにより、走行体が搬送レールに沿って走行される(例えば特許文献1参照)。
上記走行体は、搬送レールに対して直交する方向に延びた棒状の掛止バーを有している。掛止バーは、上下方向に変位可能であって上方に位置するように付勢されている。掛止バーは、この状態においてペンダントに掛止されると、駆動チェーンから走行体に駆動力が伝達され、これにより走行体は走行される。
搬送レール上の所定位置には、走行体を停止させるためのストッパ機構が設けられている。ストッパ機構は、走行体の掛止バーを強制的に下方に変位させる機構を有し、走行体がストッパ機構に到達したとき、掛止バーを下方に変位させる。これにより、掛止バーは、掛止されていたペンダントから外れ、駆動チェーンからの駆動力が走行体に伝達されなくなり走行体は停止される。
走行体が停止された状態から再び走行されるときには、ストッパ機構が走行体の掛止バーを上方に変位させる。これにより、掛止バーは再びペンダントに掛止された状態になり、ペンダントを介して駆動チェーンから走行体に駆動力が伝達され走行体が走行される。
このような走行体は、種々のワークを搬送する。例えばワークには、自動車のバンパーといった比較的外観が大きく重量の重いものがある。ワークは、通常、走行体に立設支持された棒状の支持部材によって支持されている。そのため、走行体がストッパ機構によって停止される場合、ワークが停止時の反動により搖動し、例えばワークが塗装直後である場合には、塗装にむらが生じるといった不都合を生じさせることがある。
そこで、従来では、そのような停止時の反動を抑制するために、ストッパ機構において停止時の反動を抑制する緩衝機構等が設けられ、上記した不都合を生じないようにされている。
実用新案登録第3086461号公報
ところが、上記のようなワークの搬送時における搖動は、走行体が停止されてから再び走行を開始される際にも生じる。すなわち、走行体が再び走行を開始される際には、静止していた掛止バーが移動してくるペンダントに唐突に当接されかつ押圧される状態になる。よって、走行体は、停止した状態(速度は0の状態)から一気に搬送速度に移行される。そのため、その際の掛止バーにおける衝撃は、走行体を介してワークにも伝わることになり、ワークは大きく搖動する。したがって、停止される際に生じる不都合は、走行開始時においても生じることになる。
しかしながら、従来の搬送ラインでは、一旦走行が停止され再び走行を開始する際の衝撃に対しては何ら対策が施されておらず、ワークに悪影響を及ぼしているのが現状である。さらに、近年、上記のような搬送ラインでは、駆動チェーン(ペンダント)の巡回速度をできる限り速くして搬送の効率化を図ることが望まれているが、駆動チェーンの巡回速度を高めると、走行の開始時における掛止バーやペンダントに与える衝撃はより大きくなり、そのためワークに対する悪影響も大きくなる。
上記したように、走行体が走行を開始されるとワークが搖動するので、ワークを支持する支持部材を強固なものにすることも考えられる。例えば、支持部材の外形を大きくしたり、剛性が高い材質を用いて支持部材を構成したりすることが考えられるが、このようにすると、コストが嵩張るといった問題点を生じる。
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、停止された走行体が再び走行を開始される際の衝撃を緩和することのできる搬送装置及びその搬送装置に用いられるストッパ機構を提供することを、その課題とする。
本発明の第1の側面によって提供される搬送装置は、搬送経路に沿って設けられる搬送案内手段と、この搬送案内手段に沿って走行するとともに、ワークを上方で支持する支持手段を有する走行体と、この走行体を移動させる駆動力を伝達するための駆動伝達手段とを備える搬送装置であって、前記搬送経路の途中の前記搬送案内手段に設けられ、前記駆動伝達手段による駆動力を解除することにより前記走行体を停止させる走行停止手段と、前記走行停止手段によって停止された前記走行体に対して、前記駆動伝達手段による駆動力を許可することにより前記走行体を再び走行させる走行許可手段と、前記走行許可手段の動作に連動して前記走行体を微動動作させる微動動作付与手段とを備えることを特徴としている。
本発明の搬送装置において、前記駆動伝達手段は、前記搬送経路に沿って配設されるとともに前記搬送経路に沿って移動するチェーンと、前記チェーンに垂下された1又は複数の垂下部材とによって構成され、前記走行体は、上下方向に変位可能であり、かつ上方に位置したときに前記垂下部材のいずれかに掛止されて前記駆動伝達手段による駆動力が伝達される掛止部材を有し、前記走行停止手段は、前記掛止部材を下方に変位させることにより前記掛止部材を前記垂下部材との掛止状態から非掛止状態にさせるものであり、前記走行許可手段は、前記掛止部材を上方に変位させることにより前記掛止部材を前記垂下部材との非掛止状態から掛止状態にさせるものであり、前記微動動作付与手段は、前記走行許可手段による前記掛止部材の上方への変位動作を前記走行体の進行方向への変位動作に変換する方向変換手段と、この方向変換手段によって前記走行体を走行方向へ押し出す押し出し手段とを備えるとよい。
本発明の搬送装置において、前記走行体は、これを支持するとともに前記搬送案内手段に沿って転動する複数の車輪と、これら複数の車輪を走行方向と直交する方向に沿って接続する車輪軸とを有し、前記方向変換手段は、一端が前記走行停止手段に回動自在に連結された第1リンク部材と、一端が前記第1リンク部材の他端に回動自在に連結された第2リンク部材と、前記第2リンク部材の他端側に前記車輪軸と同一方向に延びて設けられ、前記第2リンク部材が回動されることにともなって回動するシャフト部材とからなり、前記押し出し手段は、前記シャフト部材に設けられた押し出しレバーからなり、前記押し出しレバーは、前記車輪軸を押し出すことにより、前記走行体を走行方向に微動動作させるとよい。
本発明の第2の側面によって提供されるストッパ機構は、搬送経路に沿って設けられる搬送案内手段と、この搬送案内手段に沿って走行するとともに、ワークを上方で支持する支持手段を有する走行体と、この走行体を移動させる駆動力を伝達するための駆動伝達手段とを備える搬送装置に設けられ、前記走行体を停止させるためのストッパ機構であって、前記搬送経路の途中の前記搬送案内手段に設けられ、前記駆動伝達手段による駆動力を解除することにより前記走行体を停止させるものであり、停止された前記走行体に対して、前記駆動伝達手段による駆動力を許可することにより前記走行体を再び走行させる走行許可手段と、前記走行許可手段の動作に連動して前記走行体を微動動作させる微動動作付与手段とを備えることを特徴としている。
本発明の搬送装置によると、走行停止手段によって停止された走行体を走行許可手段によって再び走行させるとき、走行体は、微動動作付与手段によって走行許可手段の動作に連動して微動動作される。これにより、走行体は惰性走行することになり、その状態で例えば垂下部材が掛止部材に当接して本来の搬送速度に移行されたとしても、微動動作されない従来の構成と比較して垂下部材及び掛止部材における衝撃を緩和することができる。したがって、停止された走行体の走行を再び開始するときのワークに対する悪影響を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る搬送装置の基本構成を示す斜視図である。 図1に示す走行体の側面図である。 図1に示す走行体の搖動部材であり、(a)は掛止バーが掛止された状態を示し、(b)は掛止バーが掛止されていない状態を示す図である。 実施形態の特徴部分であるストッパ機構を示す斜視図である。 ストッパ機構の側面図であり、エアシリンダが退入した状態を示す。 図5に示すストッパ機構の側面図であり、リンク機構及びエアシリンダ等を省略した図である。 ストッパ機構の正面図である。 ストッパ機構の側面図であり、エアシリンダが進出した状態を示す。 走行体がストッパ機構により停止された状態を説明するための図である。 走行体が押し出し機構により微動動作された状態を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る搬送装置の基本構成を示す斜視図である。図2は、図1に示す走行体の側面図である。図3は、図1に示す走行体の搖動部材であり、(a)は掛止バーが掛止された状態を示し、(b)は掛止バーが掛止されていない状態を示す図である。なお、図2では、ワーク及び支持部材の一部を省略している。
本実施形態に係る搬送装置1は、例えば乗用車や二輪車等の部品(以下、ワークWという)を搬送ライン(例えば塗装ライン)に沿って走行する走行体(例えば台車)によって搬送するためのものである。搬送装置1は、ワークWの搬送経路に沿って設けられた搬送レール2と、この搬送レール2に沿ってワークWを搬送させながら走行する走行体3と、この走行体3を走行させるための駆動力を伝達する駆動伝達機構4と、走行体3を搬送ライン上で停止させるためのストッパ機構5(後述)とを備えている。
搬送レール2は、無端状であって断面コ字状の一対のレール部材6,6によって構成されている。一対のレール部材6,6は、互いに開放端縁を対向させて配置されており、この配置により生じる内部空間を、走行体3の走行車輪14(後述)が転動することにより、走行体3が走行するようになっている。搬送レール2は、所定の間隔を隔てて設けられた保持部材7によって支持されて敷設されている。なお、搬送レール2は、無端状でなくてもよく、例えば走行体3が往復移動可能な搬送経路に沿って設けられていてもよい。
走行体3は、ワークWを支持しつつ、駆動伝達機構4によって駆動力が伝達されることにより、搬送レール2に沿って走行するものである。走行体3は、長尺状に形成された本体10を有し、その先端下部にこの本体10を支持しつつ移動させるための車輪群11を備えている。なお、図において、矢印Aは走行体3の進行方向を示す。
車輪群11は、図2に示すように、本体10の両端近傍位置に上下に貫通する支軸12を介して本体10に支持されており、支軸12の軸心周りに回動自在とされている。車輪群11は、水平方向に延びる車輪軸13を中心に回動自在な走行車輪14と、車輪軸13と鉛直方向に直交する鉛直軸を中心に回動自在な水平車輪15とを備えている。走行車輪14は、レール部材6の内部底面の表面で転動する。また、水平車輪15は、レール部材6の上部対向端面で案内されて転動する。
本体10には、その両端に走行体3を走行及び停止させるための搖動部材16と板状部材17とが設けられている。搖動部材16は、走行体3の進行方向の先頭部分であって本体10の一端部上面に設けられている。搖動部材16は、この走行体3に駆動伝達機構4から走行駆動力が伝達されることを許可又は解除するためのものである。搖動部材16は、本体10に対して搖動軸18を中心に揺動自在とされている。
搖動部材16の一端には、進行方向と直交する方向にかつ水平方向に延びる棒状の掛止バー19(特許請求の範囲に記載の「掛止部材」に相当)が設けられている。掛止バー19は、搖動部材16の揺動にともなって上下方向に変位可能とされている。搖動部材16の他端であって搖動軸18のさらに前方には、所定の重量を有する錘部材20が設けられている。
板状部材17は、走行体3の進行方向の後尾部分であって、本体10の他端部上面に設けられている。板状部材17は、本体10の他端部上面から斜め下方向に向けて延びている。
搖動部材16は、図3(a)に示すように、通常状態では錘部材20の自重により先端が下降するとともに掛止バー19が所定の高さまで上昇している。そのため、この通常状態では、駆動伝達機構4のペンダント26(後述)がこの掛止バー19を掛止する。これにより、連続チェーン及びペンダント26が移動すると、走行体3にはペンダント26、掛止バー19及び搖動部材16を介して駆動力が伝達される。したがって、走行体3は搬送レール2に沿って走行する。
また、搖動部材16は、図3(b)に示すように、後述するストッパ機構5によって掛止バー19が下方に変位された状態にされると、掛止バー19はペンダント26との掛止状態が解除される。そのため、連続チェーンによる駆動力が走行体3に伝達されなくなるので、走行体3は停止する。
図1に戻り、走行体3の本体10には、ワークWを支持するための支持部材21が設けられている。支持部材21は、本体10の上面中央に立設されており、本体10に接続された長尺状の第1支柱22と、第1支柱22の上端に接続された略コ字状の第2支柱23とによって構成されている。ワークWは、第2支柱23に例えば補助部材24に仮接続されて支持部材21に支持されている。ワークWは、例えば自動車のバンパー等であり、図1では2つのバンパーが支持部材21に支持されている。
駆動伝達機構4は、チェーン収納部25と、連続チェーン(図略)と、ペンダント26(特許請求の範囲に記載の「垂下手段」に相当)とによって構成されている。チェーン収納部25は、搬送レール2の上方に沿って配設され、軸心方向に沿って下部が開放された略円柱状に形成されている。ペンダント26は、チェーン収納部25に収納された連続チェーンに連結され、チェーン収納部25の下部開口から垂下されて複数設けられている。ペンダント26は連続チェーンの移動にともなって移動し、いずれかのペンダント26が掛止バー19を掛止することによって走行体3に駆動力が伝達される。
図4は、本実施形態の特徴部分であるストッパ機構5を示す斜視図である。図5、図6及び図8は、ストッパ機構5の側面図であり、図6は、後述するエアシリンダ32及びリンク機構33を省略している。さらに、図7は、ストッパ機構5の正面図である。
ストッパ機構5は、走行体3を停止させるためのものであり、搬送ライン上の所定位置に必要に応じて1又は複数設けられている。本実施形態では、走行体3が停止された状態から走行を開始される際のワークWの搖動を緩和するために、このストッパ機構5において走行を開始されるとき走行体3を微動動作させる機構を備えている。なお、図4中の矢印Aは、走行体3の走行方向を示す。
ストッパ機構5は、後述するレバー群31及びエアシリンダ32等を搬送レール2に支持するための支持フレーム30と、走行体3の掛止バー19を案内するためのレバー群31と、レバー群31を変位させるためのエアシリンダ32と、走行体3を微動動作させるためのリンク機構33及び押し出し機構34(図6及び図7参照)とで概略構成されている。
支持フレーム30は、搬送レール2とチェーン収納部25とを連結するとともに上下方向に延びた第1フレーム35と、第1フレーム35の下部から搬送レール2の側面に沿って延びた第2フレーム36とによって構成されている。
第1フレーム35の上部には、搬送レール2と直交方向に延びたフランジ37が設けられている。このフランジ37には、レバー群31が回動自在に設けられている。レバー群31は、主レバー38と、これにチェーン収納部25を挟み込むようにして略平行に配された補助レバー39と、主レバー38の側面中央から先端側に設けられた衝撃吸収レバー40とを備えている。
主レバー38は長尺の平板状に形成されており、その先端は下向きに突出した略鉤状に形成されている。補助レバー39は、長尺の平板状に形成されており、下端部には、掛止バー19を案内するための案内部材41が設けられている。衝撃吸収レバー40は、略鉤状に形成され先端が下向きに延びて形成され、軸受け42を中心にして回動自在に設けられている。
主レバー38及び補助レバー39は、いずれも基端側がフランジ37の上部において回転自在に支持された回動軸43に固定されている。回動軸43には、主レバー38においてチェーン収納部25が配設される反対の面側にコイルばね44が嵌装されている。コイルばね44は、主レバー38及び補助レバー39が上方に突出変位するのを防止するためのものである。主レバー38の基端側には、側面視で主レバー38の側面を覆うようにされ、回動軸43に軸支されたストッパ片45が設けられている。コイルばね44は、その一端が主レバー38の上端に固定され、他端がストッパ片45に固定されている。
衝撃吸収レバー40は、案内部材41に沿って案内された掛止バー19が主レバー38の先端に衝突するときの衝撃を吸収するために設けられている。衝撃吸収レバー40の軸受け42には、図示しないコイルばねが内蔵されており、コイルばねは、衝撃吸収レバー40の先端を第1フレーム35側に付勢する。
主レバー38の先端上部は、進行方向と直交方向に延びた軸46を介してエアシリンダ32のピストン部32aの先端に取付けられている。エアシリンダ32は、本体32bに対してピストン部32aが上下方向に進退することにより、主レバー38を傾斜した状態を維持したり水平の状態に変位させたりするためのものである。
すなわち、エアシリンダ32のピストン部32aが進出した状態では(図8参照)、主レバー38は、回動軸43を中心にして時計周りに回動し、先端側が上方に変位する。また、この状態からエアシリンダ32のピストン部32aが退入した状態では(図5参照)、主レバー38は、回動軸43を中心にして反時計周りに回動し、先端側が下方に変位する。なお、主レバー38の回動にともない、補助レバー39及びストッパ片45も回動軸43を中心にして回動する。
エアシリンダ32は、その下端が第2フレーム36の先端で回動自在に支持されている。これは、エアシリンダ32のピストン部32aが略上下方向に進退する場合、ピストン部32aの先端が大きな円弧軌跡を描くことによるものである。
なお、エアシリンダ32のピストン部32aの進退動作は、図示しない制御装置によって制御される。制御装置は、搬送ライン上のストッパ機構5が設けられた位置で走行体3を停止させる場合、エアシリンダ32を(ピストン部32aを退入させる)オフ状態にする。また、制御装置は、その位置で再び走行を開始させる場合あるいは走行体3を通過させる場合には、エアシリンダ32を(ピストン部32aを進出させる)オン状態にする。
第2フレーム36の上面であって主レバー38の近傍には、側面視で略台形状の受けガイド47が設けられている。受けガイド47は、所定の厚みを有し、補助レバー39の案内部材41との間に掛止バー19を挟み込んで案内するものであり、掛止バー19を主レバー38の先端部の位置でとどめるためのものである。すなわち、掛止バー19は、主レバー38の先端部に案内されると、受けガイド47の傾斜面によって逆方向に進行することが禁止される。
ピストン部32aの先端に取付けられた軸46には、リンク機構33が連結されている。リンク機構33は、軸46に一端が連結された第1リンク51と、第1リンク51の他端に一端が連結された第2リンク52と、第2リンク52の他端に連結されたリンクシャフト53とによって構成されている。
第1リンク51は、略棒状に形成され、その長さが第1フレーム35の上下方向の長さと略同様とされている。第1リンク51は、軸46を中心にして回動自在とされ、エアシリンダ32のピストン部32aの進退動作にともない回動する。
第2リンク52は、一端側が軸54を介して第1リンク51と連結されるとともに軸54を中心にして回動自在とされており、他端側がリンクシャフト53と連結されている。すなわち、第2リンク52は、第1リンク51の回動にともない回動し、この回動力をリンクシャフト53に伝達する。
リンクシャフト53は、搬送レール2と直交する方向に延び、第2フレーム36に所定の間隔を隔てて設けられた2つの支持クランプ55,55によって回転自在に支持されている(図6及び図7参照)。リンクシャフト53は、第2リンク52の回動にともない回動する。リンクシャフト53の途中であって搬送レール2の一対のレール部材6,6同士の隙間に対向する位置には、上述した押し出し機構34が設けられている。
押し出し機構34は、リンクシャフト53に固定された接続片57と、接続片57に軸58を中心にして回動自在に設けられた押し出しレバー59とによって構成されている。押し出しレバー59は、進行方向側に凹部が形成されており、その凹部にはばね60が配設されている。
押し出しレバー59は、側面視で略三角形状に形成され、通常状態(走行体3を停止させる状態)では突出方向が上方を、傾斜面が後方側を向くように配されている。押し出しレバー59は、その先端部分が通常状態で走行車輪14の車輪軸13の高さ方向における位置と同様の高さ位置に配されている。
押し出しレバー59は、エアシリンダ32のピストン部32aが進出し(図8に示す矢印B参照)、走行体3を走行させる状態のとき、第1リンク51及び第2リンク52を介してリンクシャフト53が図8に示す反時計周り(矢印C参照)に回動することにともなって、前方側に変位する。
また、押し出しレバー59は、ばね60の弾性力によって走行方向に傾倒可能とされている。なお、押し出しレバー59は、一対のレール部材6,6の間に設けられたストッパ部材61によって後方側に傾倒することが規制されている(図7参照)。
押し出しレバー59は、起立状態になっていた場合に、走行車輪14の車輪軸13が当接してもばね60が収縮して前方側に傾倒する。そのため、走行体3はそのまま通過する。その後、押し出しレバー59は、ばね60の弾性力が復帰することにより起立状態になり、走行体3の車輪軸13が押し出しレバー59に当接し逆行が防止される。すなわち、押し出しレバー59は、いわゆるアンチバック機能を有している。
次に、本実施形態における作用を、主として図9及び図10を参照して説明する。なお、図9及び図10は、エアシリンダ32及び第2リンク52の一部を省略している。
上記構成によると、図略の駆動装置が駆動されることにより誘導チェーン(図略)がチェーン収納部25内を移動され、誘導チェーンの移動にともない複数のペンダント26も移動する。走行体3の掛止バー19がいずれかのペンダント26に掛止されると、走行体3は搬送レール2に沿って移動し、走行体3に積載されたワークWが搬送される。
ここで、搬送ライン上のストッパ機構5が設けられた位置で走行体3を停止させる場合、制御装置(図略)は、エアシリンダ32をオフ状態のままにする。この場合、図9に示すように、ストッパ機構5の主レバー38及び補助レバー39は、傾倒状態とされているため、ペンダント26によって移動されている掛止バー19は、補助レバー39の案内部材41によって案内され下方に変位する。このとき、掛止バー19は、衝撃吸収レバー40で移動時の衝撃が緩和される。
掛止バー19が下方に変位すると、走行体3の搖動部材16は略水平方向に延びた状態となり、掛止バー19は、ペンダント26に掛止されなくなる。そのため、走行体3には駆動力が伝達されず走行体3は停止する。走行体3の停止状態においては、掛止バー19は主レバー38の先端にとどまっており、受けガイド47によって逆行することを禁止される。また、このとき、押し出しレバー59は、起立状態となっている。
この停止状態において走行体3の走行が開始させる場合、制御装置は、所望のタイミングでエアシリンダ32をオン動作させる。これにより、エアシリンダ32のピストン部32aが進出するので(図8参照)、これに伴い主レバー38及び補助レバー39も、回動軸43を中心にして回動し傾倒状態から略水平状態に変位する。
主レバー38が略水平状態になると、それまで主レバー38によって下方に変位させられていた掛止バー19は、図10に示すように、搖動部材16の錘部材20が自重により搖動することにより上方に変位する。換言すれば、掛止バー19は、ペンダント26によって掛止される位置まで変位する。そのため、掛止バー19は、再びペンダント26に掛止され走行駆動力が伝達されることになる。
また、ここで、エアシリンダ32のピストン部32aが進出されると、押し出し機構34により走行車輪14は進行方向に押し出される。より具体的には、ピストン部32aが進出されると、ピストン部32aの先端に連結されている第1リンク51は上方に引き上げられ、第1リンク51の他端に連結されている第2リンク52もその一端側が引き上げられる。
これにより、第2リンク52の他端側に連結されているリンクシャフト53も図10に示す反時計周りに回動し(矢印C参照)、これにともない押し出しレバー59もリンクシャフト53を中心にして反時計周りに回動する。これにより、押し出しレバー59は走行車輪14の車輪軸13に当接し、車輪軸13を進行方向側に押し出す。そのため、走行体3は走行方向に微動動作される(図10の矢印D参照)。
ここで、エアシリンダ32のピストン部32aが進出すると、掛止バー19が上方に変位し、移動しているペンダント26に掛止されるが、ピストン部32aが進出されるタイミングによっては、走行体3は即座に走行を開始されない。
すなわち、ペンダント26は、走行方向に所定の間隔を隔ててチェーン収納部25から垂下されているため、掛止バー19が上昇したとき、掛止バー19の位置がペンダント26から若干離れていることが多い。そのため、移動するペンダント26が掛止バー19に当接するまでの間に、走行車輪14の車輪軸13を押し出しレバー59が押し出すことにより、走行体3が微動動作して惰性走行し、その後、ペンダント26によって掛止バー19が掛止されて本来の搬送速度による移動が開始される。
したがって、本実施形態では、このような微動動作を行うことのない従来の構成に比べ、ペンダント26と掛止バー19との衝突による衝撃を緩和することができる。そのため、走行体3によって搬送されるワークWに対し、走行が開始されるときの悪影響を抑制することができ、ワークWの部品としての品質を損なうことを防止することができる。また、走行体3の搬送速度を高めようとする要請にも応えることができる。
また、移動するペンダント26が停止している掛止バー19に当接するときの衝撃を緩和できるので、それらの損傷を防止でき、部品の耐久性を大幅に改善することができる。さらに、走行を開始する際のワークWの搖動を抑えるために、ワークWを支持する支持部材21を強固なものにする必要もない。したがって、これに必要なコストの増大化を抑えることができる。
なお、本発明の範囲は上述した実施の形態に限定されるものではなく、発明の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。例えば上記実施形態では、走行体3を微動動作させるために、リンク機構33及び押し出し機構34が用いられたが、走行体3を微動動作させる構成としてはこの構成に限るものではない。また、押し出し機構34が走行体3を押し出す部分は、走行車輪14の車輪軸13に限るものではない。
また、上記した搬送レール2、走行体3、駆動伝達機構4及びストッパ機構5等は、上記した実施形態の形状、数量及び位置関係等に限るものではない。例えば走行体3は、複数の台車が連なった構成とされてもよい。
1 搬送装置
2 搬送レール
3 走行体
4 駆動伝達機構
5 ストッパ機構
6 レール部材
13 車輪軸
14 走行車輪
16 搖動部材
19 掛止バー
25 チェーン収納部
26 ペンダント
31 レバー群
32 エアシリンダ
32a ピストン部
33 リンク機構
34 押し出し機構
51 第1リンク
52 第2リンク
53 リンクシャフト
59 押し出しレバー
W ワーク

Claims (4)

  1. 搬送経路に沿って設けられる搬送案内手段と、
    この搬送案内手段に沿って走行するとともに、ワークを上方で支持する支持手段を有する走行体と、
    この走行体を移動させる駆動力を伝達するための駆動伝達手段とを備える搬送装置であって、
    前記搬送経路の途中の前記搬送案内手段に設けられ、前記駆動伝達手段による駆動力を解除することにより前記走行体を停止させる走行停止手段と、
    前記走行停止手段によって停止された前記走行体に対して、前記駆動伝達手段による駆動力を許可することにより前記走行体を再び走行させる走行許可手段と、
    前記走行許可手段の動作に連動して前記走行体を微動動作させる微動動作付与手段とを備えることを特徴とする搬送装置。
  2. 前記駆動伝達手段は、
    前記搬送経路に沿って配設されるとともに前記搬送経路に沿って移動するチェーンと、
    前記チェーンに垂下された1又は複数の垂下部材とによって構成され、
    前記走行体は、
    上下方向に変位可能であり、かつ上方に位置したときに前記垂下部材のいずれかに掛止されて前記駆動伝達手段による駆動力が伝達される掛止部材を有し、
    前記走行停止手段は、
    前記掛止部材を下方に変位させることにより前記掛止部材を前記垂下部材との掛止状態から非掛止状態にさせるものであり、
    前記走行許可手段は、
    前記掛止部材を上方に変位させることにより前記掛止部材を前記垂下部材との非掛止状態から掛止状態にさせるものであり、
    前記微動動作付与手段は、
    前記走行許可手段による前記掛止部材の上方への変位動作を前記走行体の進行方向への変位動作に変換する方向変換手段と、
    この方向変換手段によって前記走行体を走行方向へ押し出す押し出し手段とを備える、請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記走行体は、
    これを支持するとともに前記搬送案内手段に沿って転動する複数の車輪と、これら複数の車輪を走行方向と直交する方向に沿って接続する車輪軸とを有し、
    前記方向変換手段は、
    一端が前記走行停止手段に回動自在に連結された第1リンク部材と、
    一端が前記第1リンク部材の他端に回動自在に連結された第2リンク部材と、
    前記第2リンク部材の他端側に前記車輪軸と同一方向に延びて設けられ、前記第2リンク部材が回動されることにともなって回動するシャフト部材とからなり、
    前記押し出し手段は、
    前記シャフト部材に設けられた押し出しレバーからなり、
    前記押し出しレバーは、
    前記車輪軸を押し出すことにより、前記走行体を走行方向に微動動作させる、請求項2に記載の搬送装置。
  4. 搬送経路に沿って設けられる搬送案内手段と、この搬送案内手段に沿って走行するとともに、ワークを上方で支持する支持手段を有する走行体と、この走行体を移動させる駆動力を伝達するための駆動伝達手段とを備える搬送装置に設けられ、前記走行体を停止させるためのストッパ機構であって、
    前記搬送経路の途中の前記搬送案内手段に設けられ、前記駆動伝達手段による駆動力を解除することにより前記走行体を停止させるものであり、
    停止された前記走行体に対して、前記駆動伝達手段による駆動力を許可することにより前記走行体を再び走行させる走行許可手段と、
    前記走行許可手段の動作に連動して前記走行体を微動動作させる微動動作付与手段とを備えることを特徴とするストッパ機構。
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CN116750426A (zh) * 2023-08-11 2023-09-15 四川蜀美科技有限公司 一种带翻边腰形孔导轨及含有其的轨道运输机
CN116750426B (zh) * 2023-08-11 2023-11-03 四川蜀美科技有限公司 一种含有带翻边腰形孔导轨的轨道运输机

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