JP2015086006A - 厚紙製包装用箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】強度特性の向上・材料増加の抑制・内部空間の実質的減少防止・製造の簡易化・コストアップの抑制・構造の複雑化回避・組み立て操作の容易性を満足させることのできる厚紙製包装用箱を提供する。【解決手段】両フラップ板16A・16Bがセンタフラップ片18Xとサイドフラップ片18Y・18Zに分割される。センタフラップ片18Xが開口部14の一部を覆う。筒状胴体12の内面沿いに折り込まれた各サイドフラップ片18Y・18Zが両開口部13・14間にわたる。各サイドフラップ片18Y・18Zと筒状胴体12の一部壁面が重壁構造をなす。両フラップ板16A・16Bが筒状胴体12の上下両開口部13・14を覆うように折り込まれた上位側フラップ板15C・15Dと下位側フラップ板16C・16Dとの間に介在してそこに挟みこみ保持される。各サイドフラップ片18Y・18Zが上下フラップ板用の支持スペーサになる。【選択図】図1

Description

本発明は段ボール紙や板紙(ボール紙)のような厚紙材料からなる折り畳み式の包装用箱に関し、とくに濡れ耐性の確保や耐荷重性の向上を企図して改良された厚紙製包装用箱に関する。
周知のとおり、野菜など農産品の包装手段として、段ボール紙で代表される板紙製の包装用箱が広く採用されている。かかる板紙製包装用箱が普及しているのは、応分の強度を有するにもかかわらず低コストであること、ストック時に折り畳み状態にすることで省スペース収納が実現すること、製作が簡単であること、使用の際の組み立てが容易であること、リユースやリサイクルが可能であることなど、種々の利点がみられるからである。
従来の野菜包装用段ボール箱で典型的なものについていうと、それは上下両面に開口部のある角筒状の筒状胴体を備えていて、その筒状胴体における上面開口部の周縁や下面開口部の周縁に、上面開口部を覆うための上蓋用フラップ板(四枚)や下位両開口部を覆うための底蓋用フラップ板(四枚)が折り畳み自在に一体形成されているものである。この段ボール箱の場合は、四枚の上蓋用フラップ板を繰り返し開閉する必要から、各フラップ板をステープルやテープで密閉せず、畳折り(たとうおり)と称する重ね折り状態で組み止めるようにしている。より具体的にいうと、四枚ある各上蓋用フラップ板の一端部を、それぞれ隣接する上蓋用フラップ板の一端部下に差し込み、しかも、それを順次時計回り方向に計四回行うというものである。四枚の底蓋用フラップ板についてもこれと同様に行う。
既述のようなステープルレス方式やテープレス方式で閉鎖された底蓋用フラップ板や上蓋用フラップ板の場合、底蓋や上蓋としての構造強度が不足しがちで、閉じ状態の安定性も乏しい傾向にある。さらにいうと、単なる重ね折りで組み止められたにすぎない底蓋用フラップ板や上蓋用フラップ板は、フラップ板相互の閉鎖保持力が弱いために安定した所要の閉鎖状態を確保しがたいものである。また、底蓋用フラップ板は箱内に詰め込まれた被包装物の荷重を受けて外へ膨らみ、上蓋用フラップ板も、上からの荷重を受けた際に箱内へと凹んでしまう。それゆえ、被包装物入り段ボール箱を積み重ねたりした場合、上位段ボール箱の膨らんだ底板で、その下位段ボール箱の蓋板が凹むという事態が起こり、下位段ボール箱内の被包装物を傷つけかねないのである。
一方、下記の特許文献1に開示された段ボール箱についていうと、これは四枚ある上蓋用フラップ板のうちの一部に相対的な掛け止め機能を付加し、それで上蓋用フラップ板相互の閉鎖状態を安定保持するというのである。この文献記載のものは、また、箱体の胴体側面部から立ち上がる各上蓋用フラップの立ち上がり始端が、その胴体側面部の折り目から外れた位置に設定されているので、段ボール箱が歪みにくく、安易な損傷も起こりがたい。その利理由は、箱体側面部を四角形状に組み付けたものに対角線方向の荷重がかかるとしても、当該荷重が各上蓋用フラップを伝って段ボール箱全体に及ぶ事態が少ないからである。
下記の特許文献2に開示された段ボール製包装箱の場合は、四枚の上蓋用フラップをステープルレスの掛け止め構造とすることで、箱詰めされた被包装部(葱など)の傷つきを防止するというのである。この文献記載のフラップ掛け止め構造は、切り込み孔とそこに嵌り込むフラップ角部とがしっかりと対応しているので、上蓋用フラップ相互の閉鎖状態が安定保持できるかにみえる。
特開2011−098775号公報 特開2003−312639号公報
特許文献1に記載された段ボール箱の場合、上蓋用フラップ相互の閉鎖状態が安定保持できる点や、一部の荷重が段ボール箱全体に及びがたい点で望ましいといえる。
とはいえ、特許文献1に記載された段ボール箱には、強度面で改善すべき課題が残されている。その一つは、水平状態(閉じ状態)の上蓋用フラップなどが垂直荷重に耐えがたいことである。ちなみに、閉じ状態の上蓋用フラップ上に過大な垂直荷重が作用したときは、当該フラップが箱内に凹んで被包装部を傷つけたりする。他の一つは、紙特有の耐水性の欠如である。それゆえ紙製からなる段ボール箱の場合、水濡れ厳禁などの条件を課して使用しているが、たとえば、野菜の包装出荷などにおいては、箱詰めした野菜からの滲出液で濡れることが少なくない。具体的一例でいうと、段ボール箱に箱詰めされた長ネギなどは、これからヌタと称される滲出液が出るため、それを吸収した段ボール箱の一部が極度に強度劣化し、箱の変形や破損にまで発展する。それにもかかわらず既成の段ボール箱は、この被包装物からの滲出液に対する濡れ対策が十分になされていない。
特許文献2に記載された段ボール製包装箱も、特許文献1のものと同様の課題が残されている。すなわち、上蓋用フラップなどが垂直荷重に耐えがたい点、また、被包装物からの滲出液に対する濡れ対策が十分でない点が改善すべき課題として残されている。
前記のような課題を解決するとき、構造が複雑化したり使用材料が増加したりする傾向に陥りがちであり、これが原因で包装用箱の製造難度が高くなったり、組み立て操作が難しくなったり、また、製品のコストアップを惹き起こしたりする。それに、補強構造を付加したことで箱の内部空間(収納空間)が減少したり奇形化したりすることもある。
したがって、段ボール箱など紙製の包装用箱について所要の強度向上をはかるというときは、前記のような諸点にも技術的に配慮しなければならない。
本発明は前記のような技術上の課題に鑑み、強度特性の向上・材料増加の抑制・内部空間の実質的な減少防止・製造の簡易化・コストアップの抑制・構造の複雑化回避・組み立て操作の容易性・組み立て状態の安定性など、これらを満足させることのできる厚紙製包装用箱を提供しようとするものである。
本発明に係る厚紙製包装用箱は、所期の目的を達成するための課題解決手段として、下記の第1項ないし第14項に記載された技術内容を特徴とするものである。
[第1項]
上面開口部や下面開口部のある角筒状の筒状胴体と、その筒状胴体の上面開口部を覆うための上蓋と、その筒状胴体の下面開口部を覆うための底蓋とを有するものであること、および、
前記底蓋が左右一対のフラップ板と前後一対のフラップ板とを構成要素として備えており、かつ、この二対のフラップ板のうちで、左右一対のフラップ板が前記筒状胴体の左右両側壁の下端に一体形成されて前記下面開口部側へ折り込み自在なものになっているとともに、前後一対のフラップ板が前記筒状胴体の前後両側壁の下端に一体形成されて前記下面開口部側へ折り込み自在なものになっていること
を前提とする厚紙製包装用箱において、
前記二対のフラップ板における任意一対のフラップ板がセンタフラップ片とそのセンタフラップ片の両側に隣接するサイドフラップ片とに分割されており、かつ、この分割された複数のフラップ片のうちで、センタフラップ片が前記筒状胴体の下面開口部側に折り込み自在なものであるとともに、各サイドフラップ片が前記筒状胴体の下面開口部側からその筒状胴体内に折り込み自在なものであること、および、
前記筒状胴体内面の上下方向に沿うように前記各サイドフラップ片が前記筒状胴体内に折り込まれてその折り込み状態の各サイドフラップ片が前記筒状胴体の上下両面の開口部間にわたるものであるとともに、当該折り込み状態の各サイドフラップ片とこれに対面する前記筒状胴体の側壁とが二重以上の重壁構造をなすものであること、および、
前記各サイドフラップ片が前記筒状胴体の上下両面開口部を覆うものから除外されて、その筒状胴体の上下両面開口部が前記上蓋と前記底蓋とで覆われるものであるとともに、前記重壁構造における各サイドフラップ片が、その上下両面開口部を覆う上蓋と底蓋との両蓋内面間に介在してこの上蓋と底蓋とを支持するための支持スペーサになるものであること
を特徴とする厚紙製包装用箱。
[第2項]
上面開口部や下面開口部のある角筒状の筒状胴体と、その筒状胴体の上面開口部を覆うための上蓋と、その筒状胴体の下面開口部を覆うための底蓋とを有するものであること、および、
前記上蓋が左右一対のフラップ板と前後一対のフラップ板とを構成要素として備えており、かつ、この二対のフラップ板のうちで、左右一対のフラップ板が前記筒状胴体の左右両側壁の上端に一体形成されて前記上面開口部側へ折り込み自在なものになっているとともに、前後一対のフラップ板が前記筒状胴体の前後両側壁の上端に一体形成されて前記上面開口部側へ折り込み自在なものになっていること
を前提とする厚紙製包装用箱において、
前記二対のフラップ板における任意一対のフラップ板がセンタフラップ片とそのセンタフラップ片の両側に隣接するサイドフラップ片とに分割されており、かつ、この分割された複数のフラップ片のうちで、センタフラップ片が前記筒状胴体の上面開口部側に折り込み自在なものであるとともに、各サイドフラップ片が前記筒状胴体の上面開口部側からその筒状胴体内に折り込み自在なものであること、および、
前記筒状胴体内面の上下方向に沿うように前記各サイドフラップ片が前記筒状胴体内に折り込まれてその折り込み状態の各サイドフラップ片が前記筒状胴体の上下両面の開口部間にわたるものであるとともに、当該折り込み状態の各サイドフラップ片とこれに対面する前記筒状胴体の側壁とが二重以上の重壁構造をなすものであること、および、
前記各サイドフラップ片が前記筒状胴体の上下両面開口部を覆うものから除外されて、その筒状胴体の上下両面開口部が前記上蓋と前記底蓋とで覆われるものであるとともに、前記重壁構造における各サイドフラップ片が、その上下両面開口部を覆う上蓋と底蓋との両蓋内面間に介在してこの上蓋と底蓋とを支持するための支持スペーサになるものであること
を特徴とする厚紙製包装用箱。
[第3項]
上面開口部や下面開口部のある角筒状の筒状胴体と、その筒状胴体の上面開口部を覆うための上蓋と、その筒状胴体の下面開口部を覆うための底蓋とを有するものであること、および、
前記底蓋が左右一対のフラップ板と前後一対のフラップ板とを構成要素として備えており、かつ、この二対のフラップ板のうちで、左右一対のフラップ板が前記筒状胴体の左右両側壁の下端に一体形成されて前記下面開口部側へ折り込み自在なものになっているとともに、前後一対のフラップ板が前記筒状胴体の前後両側壁の下端に一体形成されて前記下面開口部側へ折り込み自在なものになっていること、および、
前記上蓋が左右一対のフラップ板と前後一対のフラップ板とを構成要素として備えており、かつ、この二対のフラップ板のうちで、左右一対のフラップ板が前記筒状胴体の左右両側壁の上端に一体形成されて前記上面開口部側へ折り込み自在なものになっているとともに、前後一対のフラップ板が前記筒状胴体の前後両側壁の上端に一体形成されて前記上面開口部側へ折り込み自在なものになっていること
を前提とする厚紙製包装用箱において、
前記底蓋の構成要素である前記二対のフラップ板のうちで、任意一対のフラップ板がセンタフラップ片とそのセンタフラップ片の両側に隣接するサイドフラップ片とに分割されており、かつ、この分割された複数のフラップ片のうちで、センタフラップ片が前記筒状胴体の下面開口部側に折り込み自在なものであるとともに、各サイドフラップ片が前記筒状胴体の下面開口部側からその筒状胴体内に折り込み自在なものであること、および、
前記筒状胴体内面の上下方向に沿うように前記各サイドフラップ片が前記筒状胴体内に折り込まれてその折り込み状態の各サイドフラップ片が前記筒状胴体の上下両面の開口部間にわたるものであるとともに、当該折り込み状態の各サイドフラップ片とこれに対面する前記筒状胴体の側壁とが二重以上の重壁構造をなすものであること、および、
前記各サイドフラップ片が前記筒状胴体の上下両面開口部を覆うものから除外されて、その筒状胴体の上下両面開口部が前記上蓋と前記底蓋とで覆われるものであるとともに、前記重壁構造における各サイドフラップ片が、その上下両面開口部を覆う上蓋と底蓋との両蓋内面間に介在してこの上蓋と底蓋とを支持するための支持スペーサになるものであること
を特徴とする厚紙製包装用箱。
[第4項]
上面開口部や下面開口部のある角筒状の筒状胴体と、その筒状胴体の上面開口部を覆うための上蓋と、その筒状胴体の下面開口部を覆うための底蓋とを有するものであること、および、
前記底蓋が左右一対のフラップ板と前後一対のフラップ板とを構成要素として備えており、かつ、この二対のフラップ板のうちで、左右一対のフラップ板が前記筒状胴体の左右両側壁の下端に一体形成されて前記下面開口部側へ折り込み自在なものになっているとともに、前後一対のフラップ板が前記筒状胴体の前後両側壁の下端に一体形成されて前記下面開口部側へ折り込み自在なものになっていること、および、
前記上蓋が左右一対のフラップ板と前後一対のフラップ板とを構成要素として備えており、かつ、この二対のフラップ板のうちで、左右一対のフラップ板が前記筒状胴体の左右両側壁の上端に一体形成されて前記上面開口部側へ折り込み自在なものになっているとともに、前後一対のフラップ板が前記筒状胴体の前後両側壁の上端に一体形成されて前記上面開口部側へ折り込み自在なものになっていること
を前提とする厚紙製包装用箱において、
前記上蓋の構成要素である前記二対のフラップ板のうちで、任意一対のフラップ板がセンタフラップ片とそのセンタフラップ片の両側に隣接するサイドフラップ片とに分割されており、かつ、この分割された複数のフラップ片のうちで、センタフラップ片が前記筒状胴体の上面開口部側に折り込み自在なものであるとともに、各サイドフラップ片が前記筒状胴体の上面開口部側からその筒状胴体内に折り込み自在なものであること、および、
前記筒状胴体内面の上下方向に沿うように前記各サイドフラップ片が前記筒状胴体内に折り込まれてその折り込み状態の各サイドフラップ片が前記筒状胴体の上下両面の開口部間にわたるものであるとともに、当該折り込み状態の各サイドフラップ片とこれに対面する前記筒状胴体の側壁とが二重以上の重壁構造をなすものであること、および、
前記各サイドフラップ片が前記筒状胴体の上下両面開口部を覆うものから除外されて、その筒状胴体の上下両面開口部が前記上蓋と前記底蓋とで覆われるものであるとともに、前記重壁構造における各サイドフラップ片が、その上下両面開口部を覆う上蓋と底蓋との両蓋内面間に介在してこの上蓋と底蓋とを支持するための支持スペーサになるものであること
を特徴とする厚紙製包装用箱。
[第5項]
前記重壁構造をにおいて、互いに対面して隣接する壁面間に扁平な空間部が介在している前記第1項ないし前記第4項のいずれかに記載された厚紙製包装用箱。
[第6項]
前記センタフラップ片と前記各サイドフラップ片との相対関係において、前記センタフラップ片が前記各サイドフラップ片よりも長いものである前記第1項ないし前記第5項のいずれかに記載された厚紙製包装用箱。
[第7項]
前記センタフラップ片と前記各サイドフラップ片との相対関係において、前記センタフラップ片と前記各サイドフラップ片とが同等の長さである前記第1項ないし前記第5項のいずれかに記載された厚紙製包装用箱。
[第8項]
前記センタフラップ片と前記各サイドフラップ片との相対関係において、前記センタフラップ片が前記各サイドフラップ片よりも短いものである前記第1項ないし前記第5項ののいずれかに記載された厚紙製包装用箱。
[第9項]
前記センタフラップ片の両側にある前記各サイドフラップ片が互いに分離している前記第1項ないし前記第8項のいずれかに記載された厚紙製包装用箱。
[第10項]
前記センタフラップ片の両側にある前記各サイドフラップ片が該各サイドフラップ片の先端部間にわたる連結片を介して互いに連結されている前記第1項ないし前記第8項のいずれかに記載された厚紙製包装用箱。
[第11項]
前記各サイドフラップ片が、その基端部から先端部に向かうにしたがい広幅になっている前記第1項ないし前記第10項のいずれかに記載された厚紙製包装用箱。
[第12項]
支持スペーサとなる前記各サイドフラップ片がその先端部に折り込み自在な蓋支持片を有しており、かつ、該各蓋支持片が、これと近接する側にある前記一方の蓋の内面に沿うように折り込まれてその蓋内面に宛がわれるものである前記第1項ないし前記第11項のいずれかに記載された厚紙製包装用箱。
[第13項]
支持スペーサとなる前記各サイドフラップ片がその先端部に折り込み自在な蓋支持片を有しているとともに、該各蓋支持片が、これと近接する側にある前記一方の蓋の内面に沿うように折り込まれてその蓋内面に宛がわれるものであり、かつ、該各蓋支持片が宛がわれる蓋内面を形成するフラップ板が二重壁からなるとともに、その二重壁の内面側に切欠凹部が形成されてそこに蓋支持片が嵌まり込むものである前記第1項ないし前記第12項のいずれかに記載された厚紙製包装用箱。
[第14項]
前記切欠凹部を有する前記フラップ板が折り曲げ構造の二重壁からなる前記第13項に記載された厚紙製包装用箱。
本発明に係る厚紙製包装用箱は下記の効果1〜効果11を有するものである。
[効果1:強度向上]
本発明厚紙製包装用箱において、筒状胴体の上面開口部を覆うための上蓋、および/または、筒状胴体の下面開口部を覆うための底蓋は、対をなすフラップ板で構成されているものである。さらに、一対のフラップ板については、センタフラップ片とサイドフラップ片とに分割されている。このフラップ片のうちで、筒状胴体の内面に沿うようにその筒状胴体内に折り込まれて上下両開口部間にわたる各サイドフラップ片の場合、これと対面する前記筒状胴体の側壁と共同して重壁構造をなし、しかも、閉じ状態おける上蓋や底蓋の支持スペーサにもなる。自明のとおり、垂直な重壁構造の場合は、垂直な単層壁構造に比して垂直荷重に対する耐荷重性が圧倒的に高く座屈しがたいものである。また、包装用箱の枢要なコーナ部の強度も担う。かかる本発明包装用箱の場合、所定の重壁構造を有していてそれがコーナ部の構成要素としても機能するのであるから、既成の箱(単層壁構造)と対比において、垂直荷重に対する耐荷重性が飛躍的に向上する。
[効果2:強度向上]
本発明厚紙製包装用箱の場合、もちろん野菜などの包装にも適用することができる。この野菜包装で野菜から浸出液が出るとしても、重壁構造のものは単層壁構造などにない特有の濡れ耐性を発揮する。その理由の一つは、浸出液で一つの壁が濡れるとしてもそれが一壁のみにとどまり、他の一つの壁が濡れのない状態を呈するからである。このときは、濡れをきたしていない壁が応分の強度を発揮することで健全な包装機能が維持される。理由の他の一つは、複数の壁が浸出液を分散吸収することで、濡れに起因した一壁あたりの強度劣化程度が小さいものになるからである。このときは、壁が複数あることや各壁の濡れ強度劣化程度が小さいことで健全な包装機能が維持される。
[効果3:強度向上]
前記の各サイドフラップ片が、その基端部から先端部に向かうにしたがい広幅となっているものの場合は、該各サイドフラップ片の広幅先端部で上蓋用または底蓋用のフラップ板をしっかりと受け止め支持することができる。ゆえにこの場合は、包装用箱のさらなる強度向上に貢献することができる。
[効果4:強度向上]
折り込み状態にある前記各サイドフラップ片とこれに対面する前記筒状胴体の側壁とがなす前記重壁構造において、互いに対面して隣接する壁面間に扁平な空間部が介在しているものの場合は、その空間部が介在している分だけ、上蓋用フラップ板や底蓋用フラップ板を広く安定に支持することができるので、これも包装用箱の強度向上に貢献することとなる。
[効果5:強度向上]
前記センタフラップ片の両側にある前記各サイドフラップ片が該各サイドフラップ片の先端部間にわたる連結片を介して互いに連結されているものの場合、該各サイドフラップ片が連結によって構造物強度を増すため、非連結のときよりも高強度になる。よって、上蓋用フラップ板や底蓋用フラップ板を安定支持するための支持スペーサとしてより望ましいものになる。
[効果6:強度向上]
前記各サイドフラップ片について、これが先細り形状をしたものはその先端部が脆弱になりがちである。これに対し、該各サイドフラップ片が基端部から先端部に向かうにしたがい広幅になっているものは、その先端部が十分な幅を有することで実用に耐えるので望ましいものになる。
[効果7:安定支持]
先端部に折り込み自在な蓋支持片を有する前記各サイドフラップ片の場合、その蓋支持片が、これと近接する側にある前記一方の蓋の内面に沿うように折り込まれて蓋内面に宛がわれるものである。一方で蓋支持片のないサイドフラップ片の場合、これは面積の小さいサイドフラップ片先端面が蓋内面に宛がわれるだけである。もちろんこの両者については自明のとおり、支持面積の大きな蓋支持片をもつサイドフラップ片が、支持機能の点で優れている。ゆえに、支持面積の大きな蓋支持片を有するサイドフラップ片の場合、その支持面積の大きな蓋支持片に依存し、蓋を広面積にて安定支持することができる。
[効果8:安定支持]
前記蓋支持片を有する前記各サイドフラップ片との相対構成として、蓋支持片が宛がわれるフラップ板が二重壁からなる場合は、当該二重壁フラップ板の内面側に切欠凹部が形成されてそこに蓋支持片が嵌まり込むものである。所定の蓋支持においてこの切欠凹部に嵌まり込む前記各サイドフラップ片の蓋支持片はずれ動かない。よって、前記各サイドフラップ片による所定の蓋支持状態が安定する。
[効果9:組み立て操作の容易性]
前記切欠凹部を有する前記二重壁フラップ板について、これが折り曲げ構造の二重壁からなる場合、単純な折り曲げによって所要の二重壁が得られるので、厚紙製包装用箱を組み立てるときの操作を容易にすることができる。
[効果10:強度向上]
前記各サイドフラップ片は、前記各蓋支持片を折り込んだ状態すなわち所定の蓋支持状態において一部がアングル形状をなすものである。かかるアングル形状は、このサイドフラップ片の強度を高めることとなる。さらに、二重壁からなる前記フラップ板も、その二重壁ゆえに強度が大きい。これらの強度向上要因は、組み立てられた厚紙製包装用箱を高強度のものにする。
[効果11:材料増加の抑制]
本発明厚紙製包装用箱で前記各サイドフラップ片とを利用した重壁構造の場合、前後両フラップ板の一部を利用して形成されるものである。これは別途に材料を要するというものでないから、材料の増加を抑制することができる。
[効果12:材料増加の抑制]
前記二重壁フラップ板には前記切欠凹部が形成されていたりする。この場合における二重壁構成には自明の強度向上効果がある。さらに、これに形成された切欠凹部には、前記各サイドフラップ片の蓋支持片を安定に保持する効果がある。これは切欠凹部を有する二重壁フラップ板に有用な二つの機能が備わっているということである。さらにいうと、一つの構成部材(構成要素)で二つの機能をまかなうことができるので、これによっても材料の増加を抑制することができる。
[効果13:容積減少の回避]
本発明厚紙製包装用箱で前記筒状胴体の側壁と前記サイドフラップ片とによる重壁構造は、サイドフラップ片(前後両フラップ板の分割片)が折り込まれて筒状胴体の一部壁面とそのサイドフラップ片とが対面するというものであり、しかも、箱の内面に接触または近接してその筒状胴体の内面に沿うというものである。この場合に折り込み状態を呈するサイドフラップ片は、扁平な形状構造で筒状胴体の内面に沿うものであるから嵩張りがほとんどなく、これが箱内空間(容積減少)に与える影響(空間占有率)も無視できるほど小さい。前記二重壁フラップ板も同様に嵩張りがないものである。したがって本発明厚紙製包装用箱の場合、前記重壁構造を有するといえども、これに起因して内容積が実質的に減じられることがないのである。すなわち当該包装用箱の場合、前記重壁構造による箱の容積減少ないし容量減少についても、実用上影響のない程度に回避することができる。
[効果14:製造の簡易化]
本発明厚紙製包装用箱で前記一方の重壁構造は、既述のとおり、前後両フラップ板を分割して所要のサイドフラップ片をつくり、それを折り込むだけでよいものである。これは格別の技術難度をともなうことなくこの重壁構造の作製が行えるということである。さらに、包装用箱全体からみた場合の前記重壁構造にしても、単純な切り込みを入れたり単純な折り込みを施したりするだけでよいので、この高強度の包装用箱を簡易に製造することができる。本発明厚紙製包装用箱で前記他方の重壁構造も、その具体的一例として折り曲げ構造の二重壁からなるので、この包装用箱の製造を簡易なものにする。
[効果15:構造の複雑化の回避]
本発明厚紙製包装用箱の場合、前後両フラップ板の分割で一つのセンタフラップ片と二つのサイドフラップ片とをつくり、そのうちのサイドフラップ片を折り込むだけで高強度化のための前記一方の重壁構造が得られるのである。これは前後一対のフラップ板や左右一対のフラップ板を備えた既成の包装用箱において、単純な分割構成と単純な折り込み構成と導入するだけでよいから、包装用箱の高強度を確保する際の構造の複雑化を回避することができる。折り曲げ構造の二重壁からなる前記他方の重壁構造も、包装用箱の高強度を確保する際の構造の複雑化を回避することができる。
[効果16:組み立て操作の容易性]
本発明厚紙製包装用箱の場合、前記各重壁構造については、それぞれ、所定の部材を単純に折り込むだけでよいから、箱の組み立て操作も頗る容易に行えることとなる。
[効果17:組み立て操作の容易性]
前記センタフラップ片と前記各サイドフラップ片との相対関係において、センタフラップ片が各サイドフラップ片よりも長いものである場合は、これらの先端に段差が生じる。各フラップ片相互にこのような段差があるときは、各フラップ片の折り込み操作に際し、センタフラップ片を選択的に把持したりサイドフラップ片を選択的に把持したりすることが的確に行えるので、これも箱の容易な組み立てに貢献する。
[効果18:コストアップの抑制]
本発明は高強度の厚紙製包装用箱を得るときに、材料増加の抑制・構造の複雑化回避・製造の簡易化などをはかるものであるから、その相乗効果として、かかる高強度包装用箱のコストアップを抑制することができる。
本発明の第一実施形態に係る厚紙製包装用箱について、上側フラップ板を開いた状態の上面斜視図である。 図1の厚紙製包装用箱について、上側フラップ板を閉じた状態の上面斜視図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 図2のIV−IV線に沿う断面図である。 図1に例示された厚紙製包装用箱の展開図である。 本発明の第一実施形態に係る厚紙製包装用箱について、その変形例を示した要部縦断正面図である。 本発明の第二実施形態に係る厚紙製包装用箱について、上側フラップ板を開いた状態の上面斜視図である。 図7の厚紙製包装用箱について、上側フラップ板を閉じた状態の上面斜視図である。 図8のIX−IX線に沿う断面図である。 図8のX−X線に沿う断面図である。 図7に例示された厚紙製包装用箱の展開図である。
はじめに、本発明に係る厚紙製包装用箱の実施形態について図1〜図5に例示されたものを説明する。
図1〜図4に例示された包装用箱11は、折り込み可能ないし折り畳み可能な厚紙たとえば周知の段ボール紙または周知の板紙(ボール紙)からなるものである。その典型的一例として、当該包装用箱11はライナーと中芯原紙(波状板紙)とで構成された段ボール紙からなる。
図1〜図4を参照して明らかなとおり、厚紙製とした包装用箱11の筒状胴体12は四角形の角筒状からなる。したがって、この筒状胴体12の上下両面にはそれぞれ四角形をした開口部13・14がある。
包装用箱11の筒状胴体12において、その上面開口部13の周縁には、左右一対のフラップ板15A・15Bと前後一対のフラップ板15C・15Dとが折り畳み自在に一体形成されており、かつ、その下面開口部14の周縁に、は左右一対のフラップ板16A・16Bと前後一対のフラップ板16C・16Dとが折り畳み自在に一体形成されている。
包装用箱11において、左右一対のフラップ板15A・15Bと前後一対のフラップ板15C・15Dは当該包装用箱11の上蓋をなすものであり、かつ、左右一対のフラップ板16A・16Bと前後一対のフラップ板16C・16Dは当該包装用箱11の底蓋をなすものである。
筒状胴体12の上面開口部13側にある左右一対のフラップ板15A・15Bや前後一対のフラップ板15C・15Dには、この各フラップ板15A〜15Dを互いに掛け止めしたりそれを解除したりするためのロック用スリット17A・17Bとロック片17C・17Dとが相対形成されている。より具体的にいうと、ロック用スリット17A・17Bやロック片17C・17Dはそれぞれ四つずつ形成されている。このうちで、ロック用スリット17A・17Bの場合は、略ハの字状をなす二つの傾斜状切り込みを左側フラップ板15Aの前後両端部近傍に入れること、また、同様の傾斜状切り込みを右側フラップ板15Bの前後両端近傍部にも入れることで、両フラップ板15A・15Bの所定部位に形成されている。このロック用スリット17A・17Bの場合は、さらに、後述するロック片17C・17Dの差し込みを容易にするためにその入口側のスリット幅が末広がりに拡大されている。前記ロック用スリット17A・17Bと掛け止め自在に対応するロック片17C・17Dの場合は、前側フラップ板15Cの左右両端部にある先細り傾斜部の先端側を半円形で左右に突出させること、また、後側フラップ板15Dの左右両端部にある先細り傾斜部の先端側も同様に突出させることで、両フラップ板15C・15Dの所定部位に形成されている。
包装用箱11の上面開口部13側にある左右一対のフラップ板15A・15Bや前後一対のフラップ板15C・15Dは、その上面開口部13を閉じるための上蓋として機能するものである。この上蓋用の各フラップ板15A〜15Dと、後述する底蓋用の各フラップ板16A〜16Dとの関係でいうと、底蓋用の各フラップ板16A〜16Dが先行して閉じられてから、上蓋用の各フラップ板15A〜15Dが閉じられるのが一般である。
図1の開き状態にある包装用箱11の上面開口部13は各フラップ板15A〜15Dを図2のように折り込むことで閉じられる。すなわち上面開口部13を閉じるとき、前後両フラップ板15C・15Dの左右両側部にあるロック片17C・17Dが左右両フラップ板15A・15Bの前後両側部にあるロック用スリット17A・17B内に差し込まれるのである。かくて閉じ状態の各フラップ板15A〜15Dが図2の相対的な掛け止め状態になる。この掛け止め状態は、通常、各フラップ板15A〜15Dに意図的な開放力を加えないかぎり解除されることがない。ゆえに、ロック用スリット17A・17Bとロック片17C・17Dとの掛け止めで閉じ状態を保持された各フラップ板15A〜15Dの場合、これが不本意に開放されるような事態は起こりがたい。
包装用箱11の上面開口部13が図1のように閉じられているとき、包装用箱11の上面側には図2で明らかな残存開口部13aが生じている。これは残存開口部13aが生じることを企図して各フラップ板15A〜15Dの大きさを設定しているからである。この残存開口部13aは、各フラップ板15A〜15Dが閉じ状態にあるとき、ここを出し入れ口として被包装物を出し入れすることができる。
包装用箱11の下面開口部14側にある左右一対のフラップ板16A・16Bや前後一対のフラップ板16C・16Dのうち、前後一対のフラップ板16C・16Dの場合は、この二枚を所定の閉じ方向へ折り込むことで、下面開口部14を全閉することができるものである。すなわち、前側フラップ板16Cや後側フラップ板16Dについては、周知のフラップ板と同様、〔[下面開口部14の開口面積]×[1/2]〕という表面積で長方形をなしているものである。これに対し、左側フラップ板16Aや右側フラップ板16Bの場合は、それぞれが一つのセンタフラップ片18Xとそのセンタフラップ片18Xに両隣する二つのサイドフラップ片18Y・18Zとの三片に分割されている。より具体的にいうと、左右両側のフラップ板16A・16Bは、それぞれ、[センタフラップ片18Xの幅]>[サイドフラップ片18Yの幅]=[サイドフラップ片18Zの幅]という態様で三片に分割されているものである。さらに、かかる三片の一例についていうと、それは〔[センタフラップ片18Xの幅]×[1/2]〕≒[サイドフラップ片18Yの幅]=[サイドフラップ片18Zの幅]という関係式を満たすものである。
左右両側のフラップ板16A・16Bを、一つのセンタフラップ片18Xと二つのサイドフラップ片18Y・18Zとの三片に分割するときは自明のとおり、これら三片の境界部位に所定方向の切り込み(切り込み線)が施される。この場合の切り込み線は、下面開口部14の左側縁や右側縁に対して直交するものであってもよいが、図1〜図4に例示されたものは下面開口部14の左側縁や右側縁に対して斜交している。この「斜交」の語は「斜交い」の語と同義である。さらにいうと、この斜交切り込み線で形成される各サイドフラップ片18Y・18Zの場合は、その基端部から先端部に向かうにしたがい広幅になるものである。センタフラップ片18Xの場合は、これとは相対的に、その基端部から先端部に向かうにしたがい細幅になっている。下面開口部14の左側縁や右側縁に対する斜交切り込み線の斜交角度θ(図5参照)は、100〜115度の範囲内にあり、その斜交角度θの代表的一例は105度である。
前記各フラップ片18X・18Y・18Zについては、下面開口部14の左側縁や右側縁から各フラップ片先端までの距離(寸法)が、これらの「長さ」に該当する。この長さに関する実施態様としては、「各フラップ片18X・18Y・18Zが等長」というものと「各フラップ片18X・18Y・18Zが不等長」というものとがある。このうちで、各フラップ片18X・18Y・18Zが等長の場合はこれらの先端が段差なく揃う。これに対し、センタフラップ片18Xとサイドフラップ片18Y・18Zとのうちのいずれか一方が長くて各フラップ片が不等長の場合はこれらの先端に段差が生じて不揃いになる。図1〜図4の例では、センタフラップ片18Xが各サイドフラップ片18Y・18Zよりも長いものであるため、これらの先端に段差が生じている。各フラップ片相互にこのような段差があるときは、既述のとおり、各フラップ片の折り込み操作時にセンタフラップ片18Xを選択的に把持したりサイドフラップ片18Y・18Zを選択的に把持したりすることが的確に行える。
上述したフラップ板15A〜15Dやフラップ板16A〜16D(フラップ片18X・18Y・18Zも含む)の折り込み線ないし折り込み箇所は、図5を参照してつぎのとおりである。各フラップ板15A・15B・15C・15D・16C・16Dの場合は、このそれぞれに一つの山折り用折り込み線(折り込み箇所)19aがある。センタフラップ片18Xの場合も、同様の折り込み線19aが一つだけある。これに対して、各サイドフラップ片18Y・18Zの場合は前記折り込み線19aのほか、当該折り込み線19aと平行な他の一つの折り込み線(折り込み箇所)19bがある。これ以外として、後述する連結片20にも折り込み線(折り込み箇所)19cがあり、筒状胴体12の各構成要素にもこれを筒状に折り込むための折り込み線(折り込み箇所)19dがある。
包装用箱11の筒状胴体12は前後左右の四壁で構成されているものである。これについて図5の包装用箱展開図を参照すると、同図の左側から右側に向けて前側壁用の段ボール紙と右側壁用の段ボール紙と後側壁用の段ボール紙と左側壁用の段ボール紙とが横一連で連なり、これら各段ボール紙の上下両縁に上下のフラップ板15A・15B・15C・15D・16A・16B・16C・16Dがそれぞれ一体化されているものである。そして前側壁用段ボール紙の端縁には、その端縁から突出する筒状胴体形成用の連結片20が一体形成されている。この場合における包装用箱11の各構成要素は、それぞれの境界部位が山折り用の折り込み線(折り込み箇所)となっている。図5の展開状態において筒状胴体12を角筒状に組み立てるときは、前側壁用・右側壁用・後側壁用・左側壁用の各段ボール紙を四角形の筒状に折り込んだ後、前側壁用段ボール紙の端縁にある連結片20を左側壁用段ボール紙の端部内面にあてがい、この双方の段ボール紙を相互に止め付ければよい。この際の止め付けは、接着剤によるもの・ステープルによるもの・接着用テープによるものなど、いずれでもよいが、その代表的一例として合成系接着剤による止め付け手段が採用される。
包装用箱11の下面開口部14側にある左右一対のフラップ板16A・16Bや前後一対のフラップ板16C・16Dは、その下面開口部14を閉じるための底として機能するものである。それで、開き状態にあるときの包装用箱11の下面開口部14は、各フラップ板16A〜16Dを図1・図2のように折り込むことで閉じられる。その手順は一例として以下のとおりである。
はじめは、一つのセンタフラップ片18Xや二つのサイドフラップ片18Y・18Zを有する左右一対のフラップ板16A・16Bが下面開口部14側に向けて折り込まれる。より詳しくいうと、両フラップ板16A・16Bのセンタフラップ片18Xは、前記折り込み線19aにしたがい、筒状胴体12の左右両側壁と直角をなすように折り込まれる。これに対して、両フラップ板16A・16Bの各二つのサイドフラップ片18Y・18Zは、前記折り込み線19aにしたがい、筒状胴体12の左右両側壁と直角をなすように折り込まれた後、前記折り込み線19bにしたがい、筒状胴体12の左右両側壁内面と対面平行するように折り込まれる。これについて図3・図4を参照すると、このように折り込まれた各サイドフラップ片18Y・18Zには、細幅の底壁構造をなす支持部Y1・Z1や筒状胴体12の左右両側壁内面と対面して立ち上がる内壁部Y2・Z2が生じており、かつ、筒状胴体12の左右両側壁内面と両内壁部Y2・Z2内面との間には、扁平な空間部Y3・Z3が介在している。
ついで、前後一対のフラップ板16C・16Dが下面開口部14側に向けて折り込まれることにより、当該開口部14が閉じられる。この折り込み状態の両フラップ板16C・16Dは、先行して折り込まれたセンタフラップ片18Xや内壁部Y2・Z2と上下に重なり合うものである。下面開口部14を閉じるところの当該折り込み状態は、両フラップ板16C・16D相互の止め付け、および/または、両フラップ板16C・16Dとセンタフラップ片18Xとの止め付けによって保持される。この際の止め付けも、接着剤・ステープル・接着用テープなどいずれでもよいが、その代表的一例としてステープルによる止め付け手段が採用される。
前記の包装用箱11は、一例として図1〜図4に示すような態様で上下の開口部13・14が閉じられる。しかもこの場合、上側にある左右一対のフラップ板15A・15Bと下側にある左右一対のフラップ板16A・16Bとの間には、上下方向の支持スペーサとして、各サイドフラップ片18Y・18Zの内壁部Y2・Z2が介在するのである。その結果、包装用箱11の構造上枢要となる四角部の近傍には、筒状胴体12の一部壁面と内壁部Y2・Z2とによる重壁構造として、空間部Y3・Z3までも付帯するものが構築されるのである。かかる重壁構造を具備する包装用箱11の場合は、当該重壁構造に依存して強度向上効果を発揮したり濡れに対する既述の耐性効果を発揮したりすることとなる。もちろんこの包装用箱11は、各種の被包装物に適用できるものであるが、とくに浸出液の生じる野菜などを被包装物として収納包装する場合に好適なものとなる。
図1〜図5に例示した実施形態の変形例として、既述の空間部Y3・Z3が省略されるものもある。この例の場合は、各サイドフラップ片18Y・18Zが筒状胴体12の左右両側壁面と密接するように折り込まれて内壁部Y2・Z2が形成される。こうした内壁部Y2・Z2も、上側にある左右一対のフラップ板15A・15Bと下側にある左右一対のフラップ板16A・16Bとの間に上下方向の支持スペーサとして介在し、それによって前記重壁構造の一部を担うこととなる。
つぎに、本発明に係る厚紙製包装用箱について、上記実施形態の変形を図6に基づいて以下説明する。
図6(A)に例示された包装用箱11は、各サイドフラップ片18Y・18Zが前例よりも長く形成されているものである。この長い各サイドフラップ片18Y・18Zは、包装用箱11の筒状胴体12内に二重壁の態様で折り込まれるので、それによって二重壁構造の内壁部Y2・Z2が形成される。この二重壁構造の内壁部Y2・Z2が筒状胴体12の左右両側壁面と対面してこれと重なり合ったとき、包装用箱11の四角部の近傍には、三重壁の前記重壁構造が構築されることとなる。
図6(A)に例示された包装用箱11の場合、二重壁構造からなる内壁部Y2・Z2の内面側が筒状胴体12の左右両側壁面と接触しているが、これについては、内壁部Y2・Z2の内面側と筒状胴体左右両側壁面との間に、既述の空間部Y3・Z3が設定されるという例もある。また、内壁部Y2・Z2については、図6(B)で示すように先端部Pが上下方向の中間部に位置するものもある。
既述の図示例で示した包装用箱11の場合、上側フラップ板15A〜15Dの閉じ状態において残存開口部13aを生じるものであったが、この上側フラップ板15A〜15Dについては、残存開口部13aの生じない上面全閉型であってもよい。さらに、既述の図示例では、包装用箱11の下側にある左右一対のフラップ板16A・16Bを三分割して一つのセンタフラップ片18Xと二つのサイドフラップ片18Y・18Zとを形成し、そのうちの各サイドフラップ片18Y・18Zを活用して前記重壁構造を包装用箱11内に構築したが、これに変わる実施形態として、包装用箱11の上側にある左右一対のフラップ板15A・15Bを三分割して一つのセンタフラップ片と二つのサイドフラップ片とを形成し、そのうちの各サイドフラップ片を活用して所要の重壁構造を包装用箱11内に構築してもよい。
図1〜図6に示された包装用箱11の形態は一例にすぎないものであるから、この包装用箱11には、各種の直方体形状や立方体形状のものがある。その種の包装用箱11の形態について一部の例をあげると、それは箱の幅をB、箱の高さをH、箱の奥行きをLとした場合に、下記(1)〜(13)の式を満足させるものからなる。
B=H=L………(1),B>H=L………(2),
B=H>L………(3),B>H>L………(4),
B>L>H………(5),H>B=L………(6),
H=B>L………(7),H>B>L………(8),
H>L>B………(9),L>B=H………(10),
L=B>H………(11),L>B>H………(12),L>H>B………(13).
つぎに、本発明に係る厚紙製包装用箱の実施形態について、図7〜図11に例示されたものを説明する。
図7〜図10に例示された包装用箱11の材料ないし材質は前例のものと同じである。さらに、図7〜図10に例示された包装用箱11の基本的構成も、図1〜図6の前例で説明した内容と実質的に同じである。ただし、上側の各フラップ板15A〜15Dおよび下側の各フラップ板16A〜16Dについては一部の構成が前例のそれと相違するものである。以下その相違点を主体にして図7〜図10の包装用箱11を明らかにする。
図7〜図10に例示された包装用箱11の筒状胴体12において、上面開口部13の周縁に上蓋として一体形成された左右一対のフラップ板15A・15Bや前後一対のフラップ板15C・15Dはいずれも折り畳み自在なものであり、かつ、下面開口部14の周縁に底蓋として一体形成された左右一対のフラップ板16A・16Bや前後一対のフラップ板16C・16Dも折り畳み自在なものである。
図7〜図10に例示された左右一対のフラップ板15A・15Bのうちで一方のフラップ板15Aは、二つ折り可能に連続した二つのフラップ片15A1・15A2からなり、かつ、他方のフラップ板15Aも、二つ折り可能な二つの連続したフラップ片15B1・15B2からなる。この一対のフラップ板15A・15Bは二つ折りで折り重ねることにより二重壁構造の蓋をなすものである。上記図示例のものにおいて、フラップ片15A1とフラップ片15A2との境界部には二本の平行した折り込み線19eが施されており、そこが折り込み箇所となっている。二本の折り込み線19eの平行間隔は、[フラップ片15A1の厚さ+フラップ片15A2の厚さ]とほぼ等しくなるように設定されている。フラップ片15B1とフラップ片15B2との境界部にも、上記と同じ態様で二本の平行した折り込み線19eが施されており、そこが折り込み箇所となっている。かかるフラップ片15A1やフラップ片15B1は、また、フラップ片15A2やフラップ片15B2との境界部にあるに折り込み線19eの両端部に向けて円弧形状や切り込み線でトリミングされている。一方でフラップ片15A2には、切り欠きまたは貫通孔あるいは凹みなどによる切欠凹部21Aが形成されており、フラップ片15B2にも切り欠きまたは貫通孔あるいは凹みなどによる切欠凹部21Bが形成されている。この切欠凹部21A・21Bについては単に凹部ということもある。ちなみに、切り欠きまたは貫通孔からなる切欠凹部21A(21B)の場合、フラップ片15A1・15A2(15B1・15B2)からなるフラップ板15A(15B)を二つ折りの二重壁構造としたときに蓋の内面に窪みをつくるものであるが、フラップ板15A(15B)が二つ折り状態にないときには、単なる切り欠きまたは孔の状態を呈するだけである。切り欠きまたは貫通孔あるいは凹みからなる切欠凹部21A・21Bの形状としては、後述する蓋支持片22A・22Bの受け入れが可能であるかぎり円形・多角形・異形など任意形状でよいこととなる。この切欠凹部21A・21Bの典型的一例として図示例の場合は、多角形の代表例として四角形からなる切り欠きがフラップ片15A2・15B2の前方角部・後方角部にそれぞれ形成されている。
図7〜図10の例における前後一対のフラップ板15C・15Dは、長方形をベースにした板状ものであり、かつ、該各フラップ板15C・15Dの開閉端部側には、横長凹部15C1・15D1がそれぞれ形成されている。この場合の横長凹部15C1・15D1は、フラップ板15C・15Dを閉じたときに、前例で述べたと同様の残存開口部13aとなるものである。
図7〜図10の例における左右一対のフラップ板16A・16Bは、前例と同じく、一つのセンタフラップ片18Xと二つのサイドフラップ片18Y・18Zとを主体にして構成されたものであるが、つぎの点が前例のものと相違する。その相違点の一つは、両サイドフラップ片18Y・18Zがこれらの先端部間にわたる連結片18Wを介して互いに連結されていることである。この場合におけるセンタフラップ片18X・各サイドフラップ片18Y・18Z・連結片18Wについては、フラップ板16A・16Bの板面にアーチ形・逆溝形・逆凹形などの切り込みを施すことで一挙に形成することができる。この加工手段によるときは、連結片18Wを形成した分だけ、センタフラップ片18Xが各サイドフラップ片18Y・18Zよりも低くなる。上記相違点の他の一つは、各サイドフラップ片18Y・18Zの先端部に折り込み自在な蓋支持片22A・22Bが形成されていることである。両サイドフラップ片18Y・18Zと各蓋支持片22A・22Bとの境界部には、両サイドフラップ片18Y・18Zから該各蓋支持片22A・22Bを直角に折り曲げるための折り込み線19fが施されており、そこが折り込み箇所となっている。この各蓋支持片22A・22Bについては、箱を組み立てた際に前記切欠凹部21A・21B内に嵌まり込んでそこに保持されるものであり、それが支持スペーサたるサイドフラップ片18Y・18Zの安定性に資することとなる。
図7〜図10に例示された包装用箱11の折り込み線(折り込み箇所)が図11に示されている。図11に示されたものの場合は、図5で説明した各折り込み線19a〜19dに加えて、フラップ片15A2の折り込み線19eや蓋支持片22A・22Bの折り込み線19fも有するものである。
図7〜図10に例示された包装用箱11の変形例として、連結片18Wが省略されるものがあり、また、蓋支持片22A・22Bが省略されるものもある。
図7〜図10に例示された包装用箱11の場合、その下面開口部14は、前例に準じて閉じられる。すなわち、センタフラップ片18Xや前後一対のフラップ板16C・16Dなど、底蓋となる要素が所定方向に折り込まれることで下面開口部14が全閉されるのである。一方、連結状態の両サイドフラップ片18Y・18Zは支持スペーサとして筒状胴体12内に折り込まれて筒状胴体12の左右両側壁面と対面するようになり、この対面するものが前例と同様の二重壁構造をなす。この際、両サイドフラップ片18Y・18Zの蓋支持片22A・22Bは、上蓋側の切欠凹部21A・21Bと対応すべく、図示例のように直角に折り曲げられる。
図7〜図10に例示された包装用箱11についてその上面開口部13を閉じるときは、つぎのようになる。はじめは、左右一対のフラップ板15A・15Bにおけるフラップ片15A1・15A2・15B1・15B2を折り込み線19eにしたがい重ね折りして二重壁構造にする。すなわち、両フラップ片15A1・15A2の内面相互や両フラップ片15B1・15B2の内面相互が面接触するように、これらを重ね折りするのである。このようにして二重壁構造となった各フラップ板15A・15Bの内面両角部には、所要の切欠凹部21A・21Bが窪んだ状態で生じることとなる。つぎに、折り込み線19aにしたがい二重壁構造の各フラップ板15A・15Bを上面開口部13側へ折り込む。この段階で上面開口部13の左右両側部が閉じられるが、このときの折り込みで上下が反転した切欠凹部21A・21B内には、すでに筒状胴体12内に折り込まれている両サイドフラップ片18Y・18Zの蓋支持片22A・22Bが嵌まり込む。すなわち、両サイドフラップ片18Y・18Zは、蓋支持片22A・22Bを切欠凹部21A・21B内に嵌め込んだ状態で各フラップ板(上蓋)15A・15Bを支持するのである。このあとは、前後一対のフラップ板(上蓋)15C・15Dを、折り込み線19aにしたがい上面開口部13側へ折り込む。こうして折り込まれた各フラップ板15C・15Dの両端部は、両サイドフラップ片18Y・18Zで支持されている左右一対のフラップ板15A・15B上に重なる。よって、前後一対のフラップ板15C・15Dも両サイドフラップ片18Y・18Zで支持されることとなる。
図7〜図10に例示された包装用箱11の場合、前後一対のフラップ板15C・15Dに既述の横長凹部15C1・15D1が形成されている。したがって、左右一対のフラップ板15A・15Bや前後一対のフラップ板15C・15Dで覆われた上面開口部13には、横長凹部15C1・15D1による残存開口部13aが生じるものである。
図7〜図10に例示された包装用箱11については、上面開口部13を先行して閉じる(覆う)ようにしてもよいし、また、下面開口部14を先行して閉じる(覆う)ようにしてもよい。
図7〜図10に例示された包装用箱11において、上面開口部13が左右一対のフラップ板15A・15Bや前後一対のフラップ板15C・15Dで閉じられているときも、残存開口部13aを出し入れ口として被包装物を出し入れすることができる。
添付の図面に例示された包装用箱11は本発明の典型的な各例にすぎないものである。この包装用箱11に関する他の例として、上面開口部13と下面開口部14とのうちのいずれか一方が、一枚ないし二枚のフラップ板で開閉されるものがある。一枚のフラップ板で上面開口部13または下面開口部14が開閉される場合、その一枚のフラップ板は箱の開口部を覆うことのできる面積を有しており、かつ、筒状胴体12の上端縁または下端縁に片開き式に設けられる。二枚のフラップ板で上面開口部13または下面開口部14が開閉される場合、その二枚のフラップ板は二枚で箱の開口部を覆うことのできる面積を有しており、かつ、筒状胴体12の上端縁または下端縁に両開き式に設けられる。さらに他の例として、上面開口部13または下面開口部14が開閉できないように蓋で閉ざされているものもある。上面開口部13と下面開口部14とのうちの一方にこの各例のような蓋が施されているとき、上面開口部13と下面開口部14とのうちの他方は、本発明の課題解決手段(段落0014)で述べた各構成のうちから適用可能な構成が採用され、それによって開閉されるものである。
本発明に係る厚紙製包装用箱は、強度特性の向上・材料増加の抑制・内部空間の実質的な減少防止・製造の簡易化・コストアップの抑制・構造の複雑化回避・組み立て操作の容易性などを満足させるものであり、野菜をはじめとする各種被包装物の包装手段として有用かつ有益なものである。したがって産業上の利用可能性が十分にある。
11 包装用箱
12 筒状胴体
13 上面開口部
13a 残存開口部
14 下面開口部
15A 上側のフラップ板(上蓋)
15A1 フラップ片
15A2 フラップ片
15B 上側のフラップ板(上蓋)
15B1 フラップ片
15B2 フラップ片
15C 上側のフラップ板(上蓋)
15D 上側のフラップ板(上蓋)
16A 下側のフラップ板(底蓋)
16B 下側のフラップ板(底蓋)
16C 下側のフラップ板(底蓋)
16D 下側のフラップ板(底蓋)
17A ロック用スリット
17B ロック用スリット
17C ロック片
17D ロック片
18W 連結片
18X センタフラップ片
18Y サイドフラップ片
18Z サイドフラップ片
19a 折り込み線(折り込み箇所)
19b 折り込み線(折り込み箇所)
19c 折り込み線(折り込み箇所)
19d 折り込み線(折り込み箇所)
19e 折り込み線(折り込み箇所)
19f 折り込み線(折り込み箇所)
21A 切欠凹部
21B 切欠凹部
22A 蓋支持片
22B 蓋支持片
Y1 支持部
Z1 支持部
Y2 内壁部
Z2 内壁部
Y3 扁平な空間部
Z3 扁平な空間部
P 内壁部の先端部

Claims (14)

  1. 上面開口部や下面開口部のある角筒状の筒状胴体と、その筒状胴体の上面開口部を覆うための上蓋と、その筒状胴体の下面開口部を覆うための底蓋とを有するものであること、および、
    前記底蓋が左右一対のフラップ板と前後一対のフラップ板とを構成要素として備えており、かつ、この二対のフラップ板のうちで、左右一対のフラップ板が前記筒状胴体の左右両側壁の下端に一体形成されて前記下面開口部側へ折り込み自在なものになっているとともに、前後一対のフラップ板が前記筒状胴体の前後両側壁の下端に一体形成されて前記下面開口部側へ折り込み自在なものになっていること
    を前提とする厚紙製包装用箱において、
    前記二対のフラップ板における任意一対のフラップ板がセンタフラップ片とそのセンタフラップ片の両側に隣接するサイドフラップ片とに分割されており、かつ、この分割された複数のフラップ片のうちで、センタフラップ片が前記筒状胴体の下面開口部側に折り込み自在なものであるとともに、各サイドフラップ片が前記筒状胴体の下面開口部側からその筒状胴体内に折り込み自在なものであること、および、
    前記筒状胴体内面の上下方向に沿うように前記各サイドフラップ片が前記筒状胴体内に折り込まれてその折り込み状態の各サイドフラップ片が前記筒状胴体の上下両面の開口部間にわたるものであるとともに、当該折り込み状態の各サイドフラップ片とこれに対面する前記筒状胴体の側壁とが二重以上の重壁構造をなすものであること、および、
    前記各サイドフラップ片が前記筒状胴体の上下両面開口部を覆うものから除外されて、その筒状胴体の上下両面開口部が前記上蓋と前記底蓋とで覆われるものであるとともに、前記重壁構造における各サイドフラップ片が、その上下両面開口部を覆う上蓋と底蓋との両蓋内面間に介在してこの上蓋と底蓋とを支持するための支持スペーサになるものであること
    を特徴とする厚紙製包装用箱。
  2. 上面開口部や下面開口部のある角筒状の筒状胴体と、その筒状胴体の上面開口部を覆うための上蓋と、その筒状胴体の下面開口部を覆うための底蓋とを有するものであること、および、
    前記上蓋が左右一対のフラップ板と前後一対のフラップ板とを構成要素として備えており、かつ、この二対のフラップ板のうちで、左右一対のフラップ板が前記筒状胴体の左右両側壁の上端に一体形成されて前記上面開口部側へ折り込み自在なものになっているとともに、前後一対のフラップ板が前記筒状胴体の前後両側壁の上端に一体形成されて前記上面開口部側へ折り込み自在なものになっていること
    を前提とする厚紙製包装用箱において、
    前記二対のフラップ板における任意一対のフラップ板がセンタフラップ片とそのセンタフラップ片の両側に隣接するサイドフラップ片とに分割されており、かつ、この分割された複数のフラップ片のうちで、センタフラップ片が前記筒状胴体の上面開口部側に折り込み自在なものであるとともに、各サイドフラップ片が前記筒状胴体の上面開口部側からその筒状胴体内に折り込み自在なものであること、および、
    前記筒状胴体内面の上下方向に沿うように前記各サイドフラップ片が前記筒状胴体内に折り込まれてその折り込み状態の各サイドフラップ片が前記筒状胴体の上下両面の開口部間にわたるものであるとともに、当該折り込み状態の各サイドフラップ片とこれに対面する前記筒状胴体の側壁とが二重以上の重壁構造をなすものであること、および、
    前記各サイドフラップ片が前記筒状胴体の上下両面開口部を覆うものから除外されて、その筒状胴体の上下両面開口部が前記上蓋と前記底蓋とで覆われるものであるとともに、前記重壁構造における各サイドフラップ片が、その上下両面開口部を覆う上蓋と底蓋との両蓋内面間に介在してこの上蓋と底蓋とを支持するための支持スペーサになるものであること
    を特徴とする厚紙製包装用箱。
  3. 上面開口部や下面開口部のある角筒状の筒状胴体と、その筒状胴体の上面開口部を覆うための上蓋と、その筒状胴体の下面開口部を覆うための底蓋とを有するものであること、および、
    前記底蓋が左右一対のフラップ板と前後一対のフラップ板とを構成要素として備えており、かつ、この二対のフラップ板のうちで、左右一対のフラップ板が前記筒状胴体の左右両側壁の下端に一体形成されて前記下面開口部側へ折り込み自在なものになっているとともに、前後一対のフラップ板が前記筒状胴体の前後両側壁の下端に一体形成されて前記下面開口部側へ折り込み自在なものになっていること、および、
    前記上蓋が左右一対のフラップ板と前後一対のフラップ板とを構成要素として備えており、かつ、この二対のフラップ板のうちで、左右一対のフラップ板が前記筒状胴体の左右両側壁の上端に一体形成されて前記上面開口部側へ折り込み自在なものになっているとともに、前後一対のフラップ板が前記筒状胴体の前後両側壁の上端に一体形成されて前記上面開口部側へ折り込み自在なものになっていること
    を前提とする厚紙製包装用箱において、
    前記底蓋の構成要素である前記二対のフラップ板のうちで、任意一対のフラップ板がセンタフラップ片とそのセンタフラップ片の両側に隣接するサイドフラップ片とに分割されており、かつ、この分割された複数のフラップ片のうちで、センタフラップ片が前記筒状胴体の下面開口部側に折り込み自在なものであるとともに、各サイドフラップ片が前記筒状胴体の下面開口部側からその筒状胴体内に折り込み自在なものであること、および、
    前記筒状胴体内面の上下方向に沿うように前記各サイドフラップ片が前記筒状胴体内に折り込まれてその折り込み状態の各サイドフラップ片が前記筒状胴体の上下両面の開口部間にわたるものであるとともに、当該折り込み状態の各サイドフラップ片とこれに対面する前記筒状胴体の側壁とが二重以上の重壁構造をなすものであること、および、
    前記各サイドフラップ片が前記筒状胴体の上下両面開口部を覆うものから除外されて、その筒状胴体の上下両面開口部が前記上蓋と前記底蓋とで覆われるものであるとともに、前記重壁構造における各サイドフラップ片が、その上下両面開口部を覆う上蓋と底蓋との両蓋内面間に介在してこの上蓋と底蓋とを支持するための支持スペーサになるものであること
    を特徴とする厚紙製包装用箱。
  4. 上面開口部や下面開口部のある角筒状の筒状胴体と、その筒状胴体の上面開口部を覆うための上蓋と、その筒状胴体の下面開口部を覆うための底蓋とを有するものであること、および、
    前記底蓋が左右一対のフラップ板と前後一対のフラップ板とを構成要素として備えており、かつ、この二対のフラップ板のうちで、左右一対のフラップ板が前記筒状胴体の左右両側壁の下端に一体形成されて前記下面開口部側へ折り込み自在なものになっているとともに、前後一対のフラップ板が前記筒状胴体の前後両側壁の下端に一体形成されて前記下面開口部側へ折り込み自在なものになっていること、および、
    前記上蓋が左右一対のフラップ板と前後一対のフラップ板とを構成要素として備えており、かつ、この二対のフラップ板のうちで、左右一対のフラップ板が前記筒状胴体の左右両側壁の上端に一体形成されて前記上面開口部側へ折り込み自在なものになっているとともに、前後一対のフラップ板が前記筒状胴体の前後両側壁の上端に一体形成されて前記上面開口部側へ折り込み自在なものになっていること
    を前提とする厚紙製包装用箱において、
    前記上蓋の構成要素である前記二対のフラップ板のうちで、任意一対のフラップ板がセンタフラップ片とそのセンタフラップ片の両側に隣接するサイドフラップ片とに分割されており、かつ、この分割された複数のフラップ片のうちで、センタフラップ片が前記筒状胴体の上面開口部側に折り込み自在なものであるとともに、各サイドフラップ片が前記筒状胴体の上面開口部側からその筒状胴体内に折り込み自在なものであること、および、
    前記筒状胴体内面の上下方向に沿うように前記各サイドフラップ片が前記筒状胴体内に折り込まれてその折り込み状態の各サイドフラップ片が前記筒状胴体の上下両面の開口部間にわたるものであるとともに、当該折り込み状態の各サイドフラップ片とこれに対面する前記筒状胴体の側壁とが二重以上の重壁構造をなすものであること、および、
    前記各サイドフラップ片が前記筒状胴体の上下両面開口部を覆うものから除外されて、その筒状胴体の上下両面開口部が前記上蓋と前記底蓋とで覆われるものであるとともに、前記重壁構造における各サイドフラップ片が、その上下両面開口部を覆う上蓋と底蓋との両蓋内面間に介在してこの上蓋と底蓋とを支持するための支持スペーサになるものであること
    を特徴とする厚紙製包装用箱。
  5. 前記重壁構造をにおいて、互いに対面して隣接する壁面間に扁平な空間部が介在している請求項1ないし4のいずれかに記載された厚紙製包装用箱。
  6. 前記センタフラップ片と前記各サイドフラップ片との相対関係において、前記センタフラップ片が前記各サイドフラップ片よりも長いものである請求項1ないし5のいずれかに記載された厚紙製包装用箱。
  7. 前記センタフラップ片と前記各サイドフラップ片との相対関係において、前記センタフラップ片と前記各サイドフラップ片とが同等の長さである請求項1ないし5のいずれかに記載された厚紙製包装用箱。
  8. 前記センタフラップ片と前記各サイドフラップ片との相対関係において、前記センタフラップ片が前記各サイドフラップ片よりも短いものである請求項1ないし5のいずれかに記載された厚紙製包装用箱。
  9. 前記センタフラップ片の両側にある前記各サイドフラップ片が互いに分離している請求項1ないし8のいずれかに記載された厚紙製包装用箱。
  10. 前記センタフラップ片の両側にある前記各サイドフラップ片が該各サイドフラップ片の先端部間にわたる連結片を介して互いに連結されている請求項1ないし8のいずれかに記載された厚紙製包装用箱。
  11. 前記各サイドフラップ片が、その基端部から先端部に向かうにしたがい広幅になっている請求項1ないし10のいずれかに記載された厚紙製包装用箱。
  12. 支持スペーサとなる前記各サイドフラップ片がその先端部に折り込み自在な蓋支持片を有しており、かつ、該各蓋支持片が、これと近接する側にある前記一方の蓋の内面に沿うように折り込まれてその蓋内面に宛がわれるものである請求項1ないし11のいずれかに記載された厚紙製包装用箱。
  13. 支持スペーサとなる前記各サイドフラップ片がその先端部に折り込み自在な蓋支持片を有しているとともに、該各蓋支持片が、これと近接する側にある前記一方の蓋の内面に沿うように折り込まれてその蓋内面に宛がわれるものであり、かつ、該各蓋支持片が宛がわれる蓋内面を形成するフラップ板が二重壁からなるとともに、その二重壁の内面側に切欠凹部が形成されてそこに蓋支持片が嵌まり込むものである請求項1ないし12のいずれかに記載された厚紙製包装用箱。
  14. 前記切欠凹部を有する前記フラップ板が折り曲げ構造の二重壁からなる請求項13に記載された厚紙製包装用箱。
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